JP7473581B2 - 医療支援システム、医療支援方法、及び医療支援プログラム - Google Patents
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例えば、特許文献1には、患者の薬歴のデータをデータベースによって管理する技術が開示されている。この特許文献1に開示の技術によれば、薬剤師が患者に対する調剤業務を行う際に、このデータベースを参照して、薬歴に基づいた服薬指導を行うことができる。
これにとどまらず、口頭での説明や指導以外の手段をさらに用いて、患者に説明や指導をすることができれば、患者の理解をより深めることができる。すなわち、医療従事者による説明や指導といった医療行為を、より適切に支援することが可能となる。
患者の属性を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記患者の属性に基づいて、医療に関する支援情報の構成要素となる要素情報であって、前記患者に適合した要素情報を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した前記要素情報に基づいて、前記患者に適合した医療に関する支援情報を生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記患者に適合した医療に関する支援情報を、前記患者に対して提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る医療支援システム1のシステム構成を示す図である。
本実施形態における医療支援システム1は、医療従事者による説明や指導といった医療行為をより適切に支援するシステムである。以下では、説明のための一例として、支援対象となる医療従事者が、保険薬局で業務に従事する薬剤師である場合を想定する。また、これも説明のための一例として、支援対象となる医療行為が、調剤時に行われる服薬指導である場合を想定する。
ただし、これは説明のための一例に過ぎず、本実施形態の適用範囲を限定する趣旨ではない。本実施形態は、これ以外にも、病院や診療所といった様々な医療施設において、薬剤師や医師や看護師や理学療法士といった様々な医療従事者によって行われる、医学的又は薬学的な説明や指導といった様々な医療行為を支援することが可能である。
このように支援情報を提示することにより、医療支援システム1では、図中に示すように、薬剤師による口頭での説明という手段と、支援端末10による動画等の提示という手段という複数の手段によって服薬指導を行うことができ、医療従事者が説明や指導すべき内容について、患者の理解をより深めることができる。
医療支援サーバ20は、まず今回服薬指導を行う対象の患者の属性(例えば、年齢や性別等)を特定する。そして、医療支援サーバ20は、特定した患者の属性に基づいて、医療に関する支援情報の構成要素となる要素情報であって、患者に適合した要素情報を選択する。例えば、支援情報が動画である場合、この動画を生成するための要素情報である、画像データ、テキストデータ、及び音声データから、患者に適合したものを選択する。
医療支援サーバ20は、選択した要素情報に基づいて、患者に適合した医療に関する支援情報を生成する。例えば、医療支援サーバ20は、上記のように支援情報が動画である場合、選択した画像データや、テキストデータや、音声データを、動画を再生する際の時系列に応じて結合することで動画データを生成する。
医療支援サーバ20は、生成した患者に適合した医療に関する支援情報を、患者に対して提示する。例えば、医療支援サーバ20は、上記のように支援情報が動画である場合、生成した動画データを支援端末10に再生させることにより、支援情報の提示を行う。例えば、今回処方される吸入薬の服用方法を説明する動画を支援情報として提示する。
また、この際に提示されるのは、一律に生成された支援情報ではなく、患者の属性に基づいて生成された、患者に適合したように生成された支援情報である。そのため、医療従事者が説明や指導すべき内容について、患者の理解をより深めることができる。
従って、医療支援システム1によれば、医療従事者による説明や指導といった医療行為を、より適切に支援することが可能となる。
次に、医療支援システム1に含まれる各装置及び各端末のハードウェア構成を説明する。
医療支援システム1に含まれる各装置及び各端末は、上述したようにPC、サーバコンピュータ、タブレット端末あるいはスマートフォン等の情報処理装置によって構成され、その基本的構成はそれぞれ同様である。
図3に示すように、各装置を構成する情報処理装置800は、CPU(Central Processing Unit)811と、ROM(Read Only Memory)812と、RAM(Random Access Memory)813と、バス814と、入力部815と、出力部816と、記憶部817と、通信部818と、ドライブ819と、を備えている。
RAM813には、CPU811が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
出力部816は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部817は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各サーバで管理される各種データを記憶する。
通信部818は、ネットワークNを介して他の装置との間で行う通信を制御する。
次に、医療支援システム1における各装置及び各端末の機能的構成について説明する。
図4は、支援端末10の機能的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、支援端末10のCPU811においては、ユーザインターフェース表示制御部(UI表示制御部)151と、支援情報取得部152と、提示部153と、が機能する。
さらに、UI表示制御部151は、UI画面において薬剤師から入力された各種情報や、薬剤師から入力された操作指示の内容を、他の機能ブロックに出力したり、医療支援サーバ20に送信したりする。
また、支援情報取得部152は、この取得した支援情報を支援情報記憶部172に記憶させる。すなわち、支援情報記憶部172は、支援情報を取得する記憶部として機能する。
以下では、説明のための一例として、支援情報が音声を含んだ動画であることを想定するが、これは一例である。支援情報は、例えば、静止画やテキストのみで構成されたり、音声のみで構成されたりしてもよい。
図5は、医療支援サーバ20の機能的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、医療支援サーバ20のCPU811においては、ユーザインターフェース情報生成部(UI情報生成部)251と、属性特定部252と、要素情報選択部253と、支援情報生成部254と、提示部255と、データベース管理部(DB管理部)256と、が機能する。
また、UI情報生成部251は、UI情報に対応して生成されたUI画面上での薬剤師からの入力に伴い、支援端末10から送信された、各種情報や操作指示の内容を受信する。
そして、属性特定部252は、特定したこの患者の属性と、処方される薬剤を要素情報選択部253に対して出力する。
そして、要素情報選択部253は、このようにして選択した要素情報を要素情報DB275から読み出すと、この要素情報を支援情報生成部254に対して出力する。
そして、支援情報生成部254は、生成した動画データを、提示部255に出力すると共に、支援情報DB276に記憶させる。
また、患者の属性及び処方される薬剤によっては、支援情報を生成する必要がない場合もあり得る。例えば、その患者が過去にその薬剤を何度も処方されている場合や、服薬方法等を動画で説明する必要のない薬剤が処方される場合である。このような場合、要素情報選択部253による要素情報の選択と、支援情報生成部254による支援情報の生成は行われない。そして、支援情報ではなく、支援情報の提示は不要である旨が、提示部255から支援端末10に対して送信される。
なお、DB管理部256は、薬局用コンピュータや外部サーバとの同期に加えて、さらに他の方法で各種データベースの内容を更新するようにしてもよい。例えば、医療支援サーバ20に対する、薬剤師やデータ管理者の入力操作に応じて、各種データベース(例えば、選択条件DB274)の内容を更新するようにしてもよい。あるいは、薬局用コンピュータや外部サーバ以外の他のコンピュータから通信等で取得したデータや、リムーバブルメディア831から読み出したデータに基づいて、各種データベース(例えば、要素情報DB275)の内容を更新するようにしてもよい。
図7(A)に、エアゾール製剤が処方される対象の患者の年齢(すなわち、属性)が「~15歳」である場合に、生成された支援情報の具体例を示す。この場合、要素情報として、第1画像データ、第1テキストデータ、及び第1音声データが選択され、これら要素情報から支援情報が生成される。ここで、第1画像データは、エアゾール製剤に対応する共通の画像データであり、属性が異なっていたとしても各患者に共通して選択される共通要素情報である。一方で、第1テキストデータ、及び第1音声データ「~15歳」という属性に対応して選択された個別要素情報である。ここでは、「~15歳」という患者の年齢での理解力が成人に比べて劣ることを考慮して、分かりやすく平易な表現を用いた平仮名の一般的なフォントサイズのテキストが画像に重畳して表示されると共に、分かりやすく平易な表現を用いた一般的な再生速度の音声データが出力される。
これら例示したように、本実施形態によれば、患者の属性(ここでは、年齢)に基づいて、その患者の理解力等に適合した支援情報を提示する。そのため、医療従事者が説明や指導すべき内容について、患者の理解をより深めることができる。従って、医療支援システム1によれば、医療従事者による説明や指導といった医療行為を、より適切に支援することが可能となる。
例えば、性別を選択条件に使用する場合、性別が女性であれば、男性と比較して、相対的に握力が弱いと思われる。そのため、患者が女性の場合は、「薬剤の容器の蓋を開ける際に、中身が飛び散らないように注意をして下さい。」等の注意事項を、患者毎に追加してテキストで表示したり音声を出力したりするようにするとよい。同様に、年齢を選択条件に使用する場合、高齢者や児童(例えば、小学生)であれば、他の年齢層と比較して、相対的に握力が弱いと思われる。そのため、高齢者や児童である場合にも、女性の場合と同様の注意事項を、患者毎に追加してテキストで表示したり音声を出力したりするようにするとよい。
また、この例に限らないが、患者毎に個別に追加で動画を生成した場合に、この追加で生成した動画を支援情報の一部として再生すると、全体としての再生時間が長時間に及んでしまい、適切でない場合も考えられる。また、追加で生成した動画を他のタイミングで再生したい場合も考えられる。これらの場合を考慮して、薬剤師や患者から追加で生成した動画の再生指示操作があった場合に、この追加で生成した動画を再生するようにしてもよい。これにより、再生時間や服薬指導の進行状況等を考慮した、適切なタイミングで、追加で生成した動画を再生することができる。
そして、患者は、自身が所持するスマートフォンやタブレット端末によりこの二次元コードを撮影することで、追加で生成した動画を再生するためのURLを取得する。これにより、患者は、自身が所持するスマートフォン等で、任意のタイミングで、追加で生成した動画を再生することができる。この場合に、同様の手法によって、追加で生成した動画のみならず、支援情報として生成した動画(すなわち、全ての患者に共通の動画)も、患者のスマートフォン等で再生できるようにしてもよい。これにより、患者は、薬剤師による服薬指導後にも、支援情報や追加で生成した画像を確認し、適切に薬剤を服用することが可能となる。すなわち、患者の自宅等においても、服薬指導という医療行為を支援することが可能となる。
他にも、例えば、健康診断等の検査値を選択条件に使用する場合、患者の体重が増加傾向(すなわち、肥満傾向)にある患者には、「適度な運動を、定期的に続けましょう。」等の注意事項を、患者毎に追加してテキストで表示したり音声を出力したりするようにするとよい。特に、このような注意事項を支援情報として過去に提示したにも関わらず、依然として体重が増加しているような患者には、この注意事項にマーカを付す等して、より強調したテキストで表示したりするとよい。
他にも、例えば、生活習慣を選択条件に使用する場合、アルコールを摂取(すなわち、飲酒)する患者や、車両運転を行う患者には、アルコール飲用に関する注意事項、車両運転等に関する注意事項等を患者毎に追加してテキストで表示したり音声を出力したりしてもよい。
他にも、例えば、使用用言語を選択条件に使用する場合、患者の使用言語に対応した言語表記でテキストを表示したり音声を出力したりするようにしてもよい。
次に、医療支援システム1に含まれる各装置及び各端末それぞれにおける、支援情報提示処理時の動作を説明する。
図8は、支援端末10が実行する支援情報提示処理の流れを示すフローチャートである。
支援端末10における支援情報提示処理は、支援端末10において、支援情報の提示操作を行う画面への、遷移指示操作を薬剤師から受け付けたことに対応して開始される。
ステップS16において、提示部153は、支援情報記憶部172が記憶する支援情報を患者に対して提示する。
図9は、医療支援サーバ20が実行する支援情報提示処理の流れを示すフローチャートである。
医療支援サーバ20における支援情報提示処理は、医療支援サーバ20の電源が投入されると共に開始され、電源が投入されているあいだ繰り返し行われる。
今回患者に対して処方される薬剤を特定する。
また、この際に提示されるのは、一律に生成された支援情報ではなく、患者の属性に基づいて生成された、患者に適合したように生成された支援情報である。そのため、医療従事者が説明や指導すべき内容について、患者の理解をより深めることができる。
従って、医療支援システム1によれば、医療従事者による説明や指導といった医療行為を、より適切に支援することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、その他の様々な実施形態を取ることが可能である共に、省略及び置換等種々の変形を行うことができる。この場合に、これら実施形態及びその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
一例として、以上説明した本発明の実施形態を、以下のようにして変形してもよい。また、以下のような変形を組み合わせるようにしてもよい。
上述の実施形態では、薬剤師が患者に対して患者に処方される薬剤についての服薬指導を行っている際に、支援端末10から支援情報を提示していた。すなわち、服薬指導という医療行為を、リアルタイムな支援を実現していた。これに限らず、他のタイミングで、支援情報を提示するようにしてもよい。例えば、患者に対して薬剤が与薬された後に、例えば、患者が自宅で薬剤を服用するタイミング等において、支援情報を提示するようにしてもよい。
図10は、本変形例に係る医療支援システム1aのシステム構成を示す図である。この医療支援システム1aは、上述した実施形態における医療支援システム1と基本的には同等であるが、患者端末30をさらに含んで構成される点で異なる。
そして、本件例では、患者端末30が、患者の操作に応じて、任意のタイミングで支援情報を提示する。例えば、患者が自宅で薬剤を服用するタイミング等において、支援情報を提示する。これにより、患者は、薬剤師による服薬指導後にも、支援情報を確認し、適切に薬剤を服用することが可能となる。すなわち、患者の自宅等においても、服薬指導という医療行為を支援することが可能となる。
そのため、本変形例の患者端末30を利用することで、例えば、医師によるオンライン診療や、薬剤師によるオンライン服薬指導といったオンラインで行われる医療行為等を支援することも可能となる。
そこで、患者属性DB271に、患者の属性の1つとして、その患者が患者端末30を実現するために所有している情報処理装置の種類を識別する情報(例えば、情報処理装置の型番等)を格納しておく。そして、支援情報を生成する際に、医療支援サーバ20は、その患者が所有する情報処理装置の種類を特定し、この特定した情報処理装置に適合するように支援情報の態様を異ならせる。
例えば、その情報処理装置のディスプレイのサイズや縦横比に適合する大きさで支援情報を生成する。他にも、例えば、支援情報におけるテキストデータの配置(例えば、動画上でテキストが表示される位置や大きさ)を異ならせる。他にも、例えば、支援情報の解像度や、音声データの有無等を異ならせる。
このように、患者に適合する支援情報であって、さらに、患者の所有する情報処理装置にも適合する支援情報を生成することで、患者に対して支援情報を円滑に提示することができ、患者の理解をより深めることが可能となる。
そこで、患者属性DB271に、患者の属性の1つとして、さらに、その患者の患者端末30で支援情報を参照する人物が誰であるのかを識別する情報を(例えば、患者の親であるのか、配偶者であるのか等)を格納しておく。そして、支援情報を生成する際に、医療支援サーバ20は、その患者の患者端末30で支援情報を参照する人物が誰であるのかを特定し、この特定した人物に適合するように支援情報の態様を異ならせる。
例えば、特定した人物が、患者の親や、患者の配偶者であれば、「患者様には、~とお伝えください。」や「患者様に~するようにしてもらって下さい。」等、伝達文形式のテキストが表示されるように、支援情報を生成する。また、この場合に、全てを伝達文形式にしてもよいが、例えば、保護者である親が理解すればよい情報については伝達文形式とはせずに、患者である子供に伝えるべき情報についてのみ伝達文形式としてもよい。この場合に、さらに、この親や配偶者の属性(例えば、年齢)を考慮して、この親や配偶者が理解しやすいように表現された支援情報とすると、よりよい。
このように、支援情報を参照するのが患者以外の人物である場合も想定し、伝達文形式とすることで、支援情報を参照した人物は、単に自分自身が理解するのではなく、必要な情報を患者本人に、忘れずに伝えることが可能となる。これにより、患者自身が支援情報を参照できないような場合にも、支援情報の内容を患者自身に適切に伝えることが可能となる。
上述の実施形態において、支援端末10は、患者に対して支援情報を提示するために用いられていた。これに限らず、支援端末10において、薬剤師等の医療従事者に対して支援情報を提示するようにしてもよい。
この場合、医療支援サーバ20は、例えば、今回処方される薬剤と、患者の属性とに基づいて、薬剤師がこの患者に対してヒアリングや問診すべき内容や服薬指導内容を示す支援情報を生成する。そして、支援端末10は、この支援情報を薬剤師に対して提示する。これにより、薬剤師は、支援情報を参照しながら、その患者に適合した内容で、適切にヒアリングや服薬指導を行うことができる。
本変形によれば、上述の実施形態とは異なる観点から、医療従事者による説明や指導といった医療行為を、より適切に支援することができる。
以上のように、本実施形態に係る医療支援システム1は、属性特定部252と、要素情報選択部253と、支援情報生成部254と、提示部255と、を備える。
属性特定部252は、患者の属性を特定する。
要素情報選択部253は、属性特定部252が特定した患者の属性に基づいて、医療に関する支援情報の構成要素となる要素情報であって、患者に適合した要素情報を選択する。
支援情報生成部254は、要素情報選択部253が選択した要素情報に基づいて、患者に適合した医療に関する支援情報を生成する。
提示部255は、支援情報生成部254が生成した患者に適合した医療に関する支援情報を、患者に対して提示する。
このように、医療支援システム1は、医療に関する種々の要素情報(例えば、画像やテキスト等の視覚的な情報や、音声等の聴覚的情報)から生成した支援情報を患者に対して提示する。これにより、医療従事者による口頭での説明や指導以外の手段をさらに用いて、患者に説明や指導をすることができる。
また、この際に提示されるのは、一律に生成された支援情報ではなく、患者の属性に基づいて生成された、患者に適合したように生成された支援情報である。そのため、医療従事者が説明や指導すべき内容について、患者の理解をより深めることができる。
従って、本発明の実施形態に係る医療支援システム1によれば、医療従事者による説明や指導といった医療行為を、より適切に支援することが可能となる。
支援情報生成部254は、患者に適合した医療に関する支援情報として、患者に適合した動画からなる支援情報を生成する。
これにより、静止画やテキストのみにとどまらず、動画というコンテンツを用いて、医療従事者が説明や指導すべき内容について、患者の理解をより深めることができる。
支援情報生成部254は、患者に適合した医療に関する支援情報として、患者に処方される薬剤の服薬指導に対応する支援情報を生成する。
これにより、薬剤師が患者に対する調剤業務を行う場合等に、この薬剤に関する服薬指導を支援することができる。
これにより、服薬指導時にリアルタイムに支援を行うことができる。
これにより、患者に対して処方された薬剤が与薬された後に、例えば、患者が自宅で薬剤を服用するタイミング等において、支援を行うことができる。
これにより、共通要素情報を属性に関わらず共有することで要素情報全体のデータ量の削減や管理の簡易化を図ることができると共に、個別要素情報により患者に適合した支援情報を生成することができる。
例えば、上述の実施形態においては、薬剤師による服薬指導を対象として支援する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。すなわち、本発明において支援する対象には、各種医療情報が含まれる。
換言すると、上述の実施形態における機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。すなわち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が医療支援システム1を構成するいずれかのコンピュータに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に示した例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
Claims (8)
- 患者の属性を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記患者の属性に基づいて、医療に関する支援情報の構成要素となる要素情報であって、前記患者に適合した要素情報を複数選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した前記複数の要素情報を結合することで、前記患者に適合した前記複数の要素情報が同時に再生されるコンテンツを前記患者に適合した医療に関する前記支援情報として生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記患者に適合した医療に関する支援情報を、前記患者に対して提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする医療支援システム。 - 前記生成手段は、前記要素情報である画像と前記要素情報であるテキストが重畳して再生されると共に、前記要素情報である音声が同時に再生される動画コンテンツを前記支援情報として生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の医療支援システム。 - 前記選択手段は、前記患者の属性に加えて、前記患者に処方される薬剤にも基づいて、前記要素情報を選択し、
前記生成手段は、前記患者に適合した医療に関する支援情報として、前記患者に処方される薬剤の服薬指導に対応する支援情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療支援システム。 - 前記提示手段は、医療従事者が前記患者に対して、前記患者に処方される薬剤についての服薬指導を行っている際に、前記提示をする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療支援システム。 - 前記提示手段は、前記患者に対して処方された薬剤が与薬された後に、前記患者が利用する端末上で、前記提示をする、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療支援システム。 - 前記要素情報は、前記患者に処方される薬剤が共通している場合に、属性が異なっていたとしても各患者に共通して前記選択手段に選択される共通要素情報と、前記患者の属性が異なっていると患者毎に異なって前記選択手段に選択される個別要素情報と、の双方の要素情報を含み、
前記共通要素情報は、前記個別要素情報よりもデータサイズの大きいデータである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療支援システム。 - 医療支援システムが実行する医療支援方法であって、
患者の属性を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記患者の属性に基づいて、医療に関する支援情報の構成要素となる要素情報であって、前記患者に適合した要素情報を複数選択する選択ステップと、
前記選択ステップで選択した前記複数の要素情報を結合することで、前記患者に適合した前記複数の要素情報が同時に再生されるコンテンツを前記患者に適合した医療に関する前記支援情報として生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成した前記患者に適合した医療に関する支援情報を、前記患者に対して提示する提示ステップと、
を含むことを特徴とする医療支援方法。 - 患者の属性を特定する特定機能と、
前記特定機能が特定した前記患者の属性に基づいて、医療に関する支援情報の構成要素となる要素情報であって、前記患者に適合した要素情報を複数選択する選択機能と、
前記選択機能が選択した前記複数の要素情報を結合することで、前記患者に適合した前記複数の要素情報が同時に再生されるコンテンツを前記患者に適合した医療に関する前記支援情報として生成する生成機能と、
前記生成機能が生成した前記患者に適合した医療に関する支援情報を、前記患者に対して提示する提示機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする医療支援プログラム。
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