JP2021026166A - 電子素子と液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 絶縁層を介して対向して配設される第1の導電膜と第2の導電膜を所望の位置で電気的に接続する電子素子を提供する。【解決手段】 第1の導電膜1と、その上に形成された絶縁膜2と、絶縁膜2を介して導電膜1に対向するように形成された第2の導電膜3とを有する電子素子において、第1の導電膜1の配線形成後、その一部の所望する位置にレーザーを照射する等の処置を実施し少なくとも一部が剥がれた接続部位5を形成する。接続部位5は絶縁膜2形成後もその一部を上面に露出し、さらにその上に第2の導電膜3が形成されるため、接続部位5を介して第1の導電膜1と第2の導電膜3が電気的に接続された電子素子が形成される。この電子素子の構造をリペアに適用することにより、FFS方式の液晶表示装置における輝点欠陥の黒点欠陥への変換や電子素子における断線欠陥の接続正常化が可能となる。【選択図】 図1

Description

本発明は電子素子及び表示装置に関するものであって特に液晶表示パネルを有する表示装置に関する。
液晶表示パネルはその軽量、薄型、低消費電力といった特性から、テレビ、カーナビ、コンピュータを始めとして多くの分野で利用されている。近年はより高精細あるいはより大画面の液晶表示パネルが生産されており、パネルにおける画素の数も増大する傾向にある。一般に画素数の増大につれて、表示に悪影響を与える欠陥の発生率も増大するが、それは生産上の歩留りを下げてコストの増大を引き起こすことにつながる。そのため、リペアを行うことにより欠陥を修復したり、あるいはより許容度の高い欠陥に変換したりすることが行われてきた。
より許容度の高い欠陥に変換するリペア方法の一つとして、輝点欠陥を黒点欠陥に変換する方法が知られている。ここで、輝点欠陥とは液晶パネルの表示を黒色表示とした時であっても、明るく点灯する画素がある欠陥をいう。一方、黒点欠陥とは液晶パネルの表示を白色表示とした時であっても、点灯しない画素がある欠陥をいう。一般に、黒点欠陥よりも輝点欠陥の方が視認しやすいため、輝点欠陥を黒点欠陥に変換(黒点化)するリペアが行われることがある。
このようなリペアの方法としては種々の技術が知られている。例えば、また、カラーフィルタを構成する色素を黒く変質させる方法も知られている。(特許文献1参照)一方、外見上の遮光ではなく、電気的に黒点化する方法も知られている。
例えば、液晶表示パネルのアレイ基板に形成される薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)と画素電極との接続をレーザー等の手段で切断する技術が知られている。(特許文献2参照)また、FFS方式やIn-Plane-Switching方式のような横電界型の液晶表示パネルの場合、アレイ基板上の画素電極と対向電極(共通電極)とを短絡させる技術も知られている。(特許文献3参照)
一方、液晶表示パネルの欠陥には表示画面上で縦または横方向に欠陥画素が連続して発生し、直線状に視認される、線欠陥と呼ばれる欠陥もある。これは主として信号配線の断線に起因するものである。線欠陥についても視認性が高いことからパネルとして製品出荷ができなくなる致命的な欠陥であるため、リペアが実施されることがある。なお線欠陥に限定されることなく製品の欠陥をもたらす要因となる配線の断線部位を以降、断線欠陥と呼ぶこととする。補足すると線欠陥とは欠陥の現象、すなわち製品不具合、製品不良の現象の種類の一つを表したものであるのに対し、断線欠陥とは、欠陥の要因、すなわち製品不具合、製品不良を引き起こす要因の種類の一つを表したものである。
線欠陥のリペアについては信号配線の断線部位にメタル材料や導電性インクなどの導電性のリペア材料をレーザーCVDやインクジェットで付与して結線し、正常化する方法が知られている。(特許文献4、5参照)
特開2007−102223号公報 特開2009−151094号公報 特開2010−145667号公報 特開平5−66416号公報 特開2006−261228号公報
しかし、輝点欠陥の黒点化について、カラーフィルタを構成する色素を黒く変質させる方法では、点灯検査後に行えるので輝点欠陥を確実に把握できるものの、黒く変質させる制御が困難であるうえ、時間もかかるという問題があった。
さらに、薄膜トランジスタと画素電極との間の接続を切断する方法は、導体膜の破壊となるため、周辺の破損や周辺に飛散した導電膜材の付着による導通などを引き起こし、新たな欠陥が生じるリスクがある。また、画素電極と対向電極(共通電極)とを短絡する方法は、両者の材質が透明導電膜であるため、一般に使用されるレーザーリペア装置ではメタル膜のように溶融させて接続させることが難しく、あるいはそれを回避するために短絡用のメタル膜パターンを表示画素内に配置するとそのために表示面積が小さくなってしまうという問題があった。
一方、線欠陥については、信号配線の断線部位にメタル材料や導電性インクなどの導電性のリペア材料を付与する際に、周囲への付着などの悪影響を及ぼすリスクがあり、かつ接続部の電気抵抗が大きくなる懸念がある。さらには信頼性の悪化を抑止するためには導電体付与の工程で高度なプロセス、材料の管理が必要とされるうえ、接続の作業に時間もかかるという問題点もあった。
本発明では、特に最近主流となっているフリンジ・フィールド・スイッチング方式(FFS方式)の液晶表示パネルにおいて、従来技術のように切断や短絡により周囲の画素に影響を及ぼすリスクがなく、あるいは短絡させるためのメタル膜パターンを配置して表示領域の縮小を招くことなく、輝点欠陥を黒点欠陥に変換(黒点化)することが可能となる液晶表示装置を提供することを目的とする。
さらに断線欠陥を周囲の表示部に影響を与えることなく接続し、線欠陥を正常化することが可能となる液晶表示装置を提供することを課題とする。ただし本課題については液晶表示装置に限定されず、絶縁膜を介して対向して配設される第1の導電膜(下層導電膜)と第2の導電膜(上層導電膜)とを有し、所望の位置で第1の導電膜と第2の導電膜を接続する電子素子をも広く対象とする。
本発明に係る電子素子は、第1の導電膜と、前記第1の導電膜の上に形成された1層以上からなる絶縁膜と、前記絶縁膜を介し前記第1の導電膜に対向して形成された第2の導電膜と、を備え、前記第1の導電膜は、所望の位置に接続部位を有し、前記第1の導電膜と前記第2の導電膜とは前記接続部位を介して電気的に接続されており、前記接続部位は、前記第1の導電膜の少なくとも一部が剥がれて形成され、前記絶縁膜は前記接続部位を完全には被覆していないことを特徴とする電子素子である。
本発明に係る電子素子において、絶縁膜を介した2つの導電膜を高い信頼性を有して接続することが可能となる。
さらに、液晶表示装置において、切断や短絡により周囲の画素に影響を及ぼすことなく、あるいは短絡させるためのメタル膜パターンを配置して表示領域の縮小を招くことなく、輝点欠陥を黒点欠陥に変換することができる。あるいは、表示に悪影響を及ぼすことなく、線欠陥を修復し、正常化することができる。
実施の形態1に係る電子素子とその製造工程を示した概念図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置に用いられるTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した平面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した平面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の輝点欠陥となる画素を示した断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した平面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の一製造工程を示した断面図である。 実施の形態4に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した平面図である。 実施の形態4に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した平面図である。
実施の形態1.
以下の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略および簡略化がなされている。また、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。尚、各図において同一の符号を付されたものは同様の要素を示しており、適宜、説明が省略されている。
図1は本実施の形態1に係る電子素子の構造を示す断面図である。当該電子素子においては第1の導電膜1と、前記第1の導電膜1の上に形成された少なくとも1層以上からなる絶縁膜2と、前記絶縁膜2を介して前記導電膜1に対向するように形成された第2の導電膜3とを有していることが前提となる。ここで導電膜1と導電膜3とは当該電子素子において電極、配線、端子のように電圧や電流が印加される部位を構成し、また部材としては金属材料であっても、あるいはITOなどの透明導電膜でもよく、又、導電膜1と導電膜3が異なる材質であってもよい。また絶縁膜は当該電子素子に印加される電圧、電流に対し十分な絶縁性を有する材料で形成され、例えば窒化シリコン(SiNx)等でもよい。図1(a)は基板4上に導電膜1の配線が形成された構造の断面を示したものである。
本実施の形態1に係る電子素子においては、スパッタ法、蒸着法等により導電膜1の配線を形成したあと、その一部の所望の位置にレーザーを照射する。すると導電膜1のレーザーが照査された部位は熱エネルギーによって変形をし、その下地から剥離して上方に反りかえるか、もしくは下地に接した下層部を残し、上層部のみが剥離して上方に反りかえる。この反りかえった部分を接続部位5とする。(図1(b))この接続部位5により後述で上層の導電膜3と接続されることとなる。そのため、この接続部位5は、その後の工程で平面視で直上に導電膜3の導体パターンが存在することになる個所に形成することが必要となる。
なお接続部位5を形成する手法はレーザー照射に限定されず、導電膜1の部材を変形させるのに必要なエネルギーを与えることができるものであればよい。
接続部位5が形成されたあと、その上に全面に絶縁膜2を形成する。絶縁膜2の形成は使用される材料により気相成膜法、あるいはロールコーター、スプレーコーター等による各種塗布法であってもよい(図1(c))。本発明に係る電子素子の構造においては、接続部位5は絶縁膜2に完全に被覆されることなくその一部を絶縁膜2の上面に露出している必要があるため、絶縁膜2の膜厚より高い位置まで反り返っている必要がある。但し絶縁膜2形成時に接続部位5が絶縁膜2に被覆され、その上面に露出していなくてもその後の導電膜3形成までの間に例えば絶縁膜2の表層の一部を除去する工程を設け、接続部位5が絶縁膜2上面に露出させてもよい。
絶縁膜2が形成されたあと、その上に導電膜3の配線を形成する。(図1(d))接続部位5が絶縁膜2の表面上に露出している上に導電膜3が形成されるため、接続部位5と導電膜3は電気的に接続され、しいては接続部位5を介して上下の導電膜1と導電膜3が電気的に接続されることとなる。
例えば前述したように液晶表示装置等を含む電子素子において、絶縁膜を介して対向して配設される2つの導電膜1(下層導電膜)と導電膜2(上層導電膜)があり、リペアなどを目的として所望の位置でその2つの導電膜を電気的に接続する場合、従来は以下に示すような構造があった。
従来の第一の構造は、下層導電膜、下層導電膜を覆う絶縁膜及び絶縁膜上の上層導電膜を形成後、所望する接続位置にレーザー等で絶縁膜を貫通し下層導電膜に達するコンタクト穴を形成する方法により形成される。この際、特に上層導電膜がレーザー等のエネルギーにより照射部の上層導電膜が溶融してコンタクト穴に流れ込み、コンタクト穴の内壁に付与されることで下層導電膜と上層導電膜が接続されることとなる。しかしながらこの手法においては上層導電膜がレーザー等で溶融する材料であることが必要である。したがって上層導電膜が金属材料であれば可能であるが、透明導電膜であるITOでは実施が不可能な構造である。また上層導電膜が金属材料であった場合でもコンタクト穴の形状に凹凸などがあった場合は上層導電膜を必要な膜厚で穴壁に付着させる制御がむずかしく、接続抵抗や信頼性の面で懸念があった。さらにはレーザー等にてコンタクト穴を形成する際にその周囲や下層導電膜にダメージを与えてしまう危険性もあった。
従来の第二の構造は、下層導電膜及び絶縁膜の形成以降にコンタクト穴を形成し、その穴壁に上層導電膜を付与して接続する方法により形成される。しかしこれも前記第一の構造と同じように凹凸のあるコンタクト穴の内壁に上層導電膜を必要な膜厚で穴壁に付着させる制御がむずかしく、同様に接続抵抗や信頼性の面での懸念と、レーザー等によるダメージの懸念があった。
従来の第三の構造は、まずは第一の構造と同様に下層導電膜、絶縁膜及び上層導電膜を形成後、レーザー等により所望する接続位置に、絶縁膜を貫通して下層導電膜に達するコンタクト穴を形成した後、その穴内にレーザーCVDやインクジェット等の技術を利用したリペア装置によって金属や導電性物質からなるリペア材を付与する方法により形成される。しかしこの構造においても前記第一、第二の構造と同様に凹凸のあるコンタクト穴の内壁にリペア材を付与させることは難しい上に、レーザー等によるダメージの懸念があった。さらにはリペア材自体の電気抵抗やリペア材と下層導電膜との接続抵抗などの面でも懸念があった。
本実施の形態1の特徴は、接続手段として導電膜1の少なくとも一部が剥がれ、上方にめくれあがって形成された接続部位5を用いるものであることから、前記従来の第一、第二、第三の構造のようにコンタクト穴壁に導電膜2もしくはリペア材を付与する必要がないことにある。さらに接続部位5は、導電膜1と同じ材質でしかも継ぎ目を有さない連続一体の部位であることから、接続部位5と導電膜1との間の接続における電気的抵抗はほぼ無視できる程度であり、同時に接続信頼性が極めて高いことにある。本実施の形態1による電子素子は従来の構造に対する懸念事項を回避するものであり、従来の構造では得られない接続特性が本発明の根幹的な特徴と価値となって効果を生み出している。さらに当然のことながら本発明に係る電子素子はリペアを目的とする場合のみならず、所望の位置で2つの導電膜を接続する様々な場合に効果が得られるものである。
実施の形態2
本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置を説明するにあたり、まず一般的な液晶表示装置の説明を行う。液晶表示装置は、後述する通り、液晶表示パネル、駆動回路、バックライト(光源)等を筺体内に組み込むことにより構成される。液晶表示パネルは、アレイ基板と対向基板とがその内部に液晶材料を封入するようにして貼り合わされることにより構成される。本実施の形態2に係る液晶表示装置は、画素電極と対向電極(共通電極)の両方がアレイ基板に形成されたFFS方式の液晶表示装置である。アレイ基板上では通常、スイッチング素子として薄膜トランジスタが用いられるため、TFTアレイ基板と呼ぶことがある。
図2は、本実施の形態2の液晶表示装置に用いられるTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。このTFTアレイ基板は、ガラス等の基板6を用いて形成されている。基板6の領域は、表示領域7と、それを囲む額縁領域8とに区分される。表示領域7は表示装置の表示部に相当する領域である。まず、表示領域7について説明する。
表示領域7内には、複数のゲート配線(走査信号線)9と、複数のソース配線(表示信号線)10とが形成されている。また、ゲート配線9と平行に、複数の共通配線9aも形成されており、複数の共通配線9aは互いに接続する。複数のゲート配線9はそれぞれ平行に設けられ、複数のソース配線10もそれぞれ平行に設けられ、複数のゲート配線9と複数のソース配線10とは交差するように設けられる。図1では一例として、隣り合う1組のゲート配線9と1組のソース配線10とで囲まれた領域を画素13としている。従って、表示領域7には、画素13がマトリクス状に配列することになる。
各画素13には、スイッチング素子であるTFT16が少なくとも1つ形成されている。TFT16は、ゲート配線9とソース配線10との交差点近傍に配置され、ゲート配線9に接続したゲート電極と、ソース配線10に接続したソース電極と、画素電極(不図示)に接続したドレイン電極とを有している。
TFT16は、ゲート配線9から供給されるゲート信号に応じてオンし、このときソース配線10に供給されている表示電圧(表示データ)を画素電極に印加する。画素電極は、スリットを有する対向電極と絶縁膜を介して対向配置されており、画素電極と対向電極との間に、表示電圧に応じたフリンジ電界が生じる。なお、図示は省略するが、基板6の表面(液晶との対向面)には配向膜が形成されている。画素13の詳細な構成については、後述する。
次に、額縁領域8について説明する。基板6の額縁領域8には、走査信号駆動回路11と表示信号駆動回路12とが設けられている。詳細には図示していないが、ゲート配線9は、表示領域7から額縁領域8まで延設され、基板6の端部で、走査信号駆動回路11に接続される。ソース配線10も同様に、表示領域7から額縁領域8まで延設され、基板6の端部で、表示信号駆動回路12と接続される。図示しないが、走査信号駆動回路11と表示信号駆動回路12は共通配線9aとも接続し、共通配線9aを共通電位となるように維持する。また、基板6の走査信号駆動回路11の近傍には外部配線14が接続され、表示信号駆動回路12の近傍には外部配線15が接続されている。外部配線14、15は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)等の配線基板である。
走査信号駆動回路11および表示信号駆動回路12には、外部からの各種信号が外部配線14、15を介して供給される。走査信号駆動回路11は、外部からの制御信号に基づいて、ゲート信号(走査信号)を各ゲート配線9に供給する。これにより、ゲート配線9が順次選択される。表示信号駆動回路12は、外部からの制御信号や表示データに基づいて、表示信号を各ソース配線10に供給する。これにより、表示データに応じた表示電圧を各画素13に供給することができる。
液晶表示装置においては、以上説明したTFTアレイ基板の前面側(視認側)に対向基板が対向するように配置される。対向基板は、カラーフィルタ、ブラックマトリクス(BM)および配向膜等が形成された、いわゆる「カラーフィルタ基板」であってもよい。TFTアレイ基板と対向基板との間には液晶層が挟持される。即ち、基板6と対向基板との間には液晶が導入されている。更に、基板6と対向基板との外側の面には、偏光板、および位相差板等が設けられる。また、液晶表示パネルの背面側(反視認側)には、バックライトユニット等が配設される。
ここで、本実施の形態2に係る液晶表示装置に適用されるFFS方式においては、TFTアレイ基板と対向基板との間の液晶は、画素電極と対向電極との間に生じるフリンジ電界によって駆動される。つまり、フリンジ電界によって液晶の配向方向が変化し、バックライトから発せされて液晶層を通過する光の偏光状態が変化する。より具体的には、バックライトユニットからの光は、TFTアレイ基板側(背面側)の偏光板によって直線偏光になり、この直線偏光が液晶層を通過すると、その偏光状態が変化する。
対向基板側(視認側)の偏光板を通過する光量は、液晶層を通過した光の偏光方向によって変化する。光の偏光状態は液晶の配向方向によって決まり、液晶の配向方向は、画素電極に印加されてフリンジ電界を発生させる表示電圧に応じて変化する。従って、表示電圧を制御することにより、視認側の偏光板を通過する光量を変化させることができる。よって、画素ごとに表示電圧を変えることにより、所望の画像を表示できるのである。
続いて、FFS方式の液晶表示装置を構成するTFTアレイ基板の画素構成について、図3〜図6に基づいて説明する。図3、図4は、本実施の形態2に係るTFTアレイ基板の画素構成を示した平面図である。図5(a)と図6(a)とは、当該TFTアレイ基板におけるTFTから画素電極にかけての形成領域(以下「TFT〜画素電極部」)の断面図であり、各々、図3と図4のA1−A2線に沿った断面に対応している。図5(b)と図6(b)とは、当該TFTアレイ基板におけるソース配線と画素電極および対向電極の一部(以下「ソース配線・画素電極部」)の断面図であり、各々、図3と図4のB1−B2線に沿った断面に対応している。図7は、当該TFTアレイ基板における共通配線と対向電極とのコンタクトホールの形成領域(以下「コンタクトホール部」)の断面図であり、図3または図4のC1−C2線に沿った断面に対応している。
ここで、図3において中央に示す画素13aと図5で示す画素が本実施の形態2に係る画素、すなわち輝点欠陥を黒点欠陥に変換するリペアを行った画素と対応する。一方で、図3において中央以外に配置されている画素、すなわち上記リペアを行わない画素を示したのが図4と図6である。本実施の形態2においては、上記リペアをした画素とリペアを行わない画素が表示領域内で混在しているため、以降においては、両方の構造で共通する内容については特に対比すること無く説明を行い、相違点についてはその対比について説明を行う。また、図3に示す画素13aを第1画素と呼び、図4に示す画素13bを第2画素と呼ぶことがある。
なお図3に示す画素13aについてはリペアを実施する個所をリペア部18aとリペア部18bの2個所に示しているが、このリペア部において本発明に係る構造により画素電極19と対向電極20を接続するリペアを実施する。接続部の構造は図1で前述したとおりである。さらに詳細な接続部位の形成方法は後述することとする。
さらにリペア部18a及びリペア部18bは本実施の形態2の示す上での実施例であり、リペア実施の箇所数や平面上での位置についてはこれに限定されるものではない。具体的に説明すると、リペア部18aとリペア部18bは平面上での位置は異なるものの、図5(a)及び図5(b)で示されるように、断面構造では画素電極19と対向電極20を接続するという点で電気回路に対しては同じ機能を有しており、2個所のうちのいずれか一方のみでリペアを実施すれば、本実施の形態2は達成されるものである。よって、2個所の両方をリペアする必要はない。また平面上でのリペア実施位置についても画素電極19と対向電極20が重なっている個所であれば同様の効果を示すものであり、図3に示すリペア部18aまたはリペア部18bの位置に限定されるものではない。
図3〜図6において示すように、例えばガラス基板などの絶縁性材料よりなる基板21の上に、TFT16のゲート電極に接続するゲート配線9が複数個形成される。本実施の形態2では、ゲート配線9の一部がTFT16のゲート電極として機能する。複数のゲート配線9は、平行にそれぞれ直線的に配設される。また基板21上には、ゲート配線9と同じ配線層を用いて形成された複数の共通配線9aが平行に形成されている。共通配線9aは、ゲート配線9間に、ゲート配線9とほぼ平行に配設される。
これらゲート配線9(ゲート電極)および共通配線9aを構成する第1の金属膜は、例えばCr,Al,Ta,Ti,Mo,W,Ni,Cu,Au,Ag等や、これらを主成分とする合金膜、またはこれらの積層膜によって形成される。
ゲート配線9および共通配線9a上には、第1の絶縁膜であるゲート絶縁膜22が形成される。ゲート絶縁膜22は、窒化シリコン、酸化シリコン等の絶縁膜により形成されている。
ゲート絶縁膜22の上には半導体膜23が形成される。図5に示すように、半導体膜23は、ソース配線10の下にも配設され、ソース電極10の形成領域に合わせて、ゲート配線9と交差する直線状に形成される。ソース配線10下の半導体膜23のパターンは、ゲート配線9に直交している。半導体膜23は、例えば、非晶質シリコンや多結晶シリコンやIn−Ga−Zn−Oのような酸化物半導体材料などにより形成される。
この直線状の半導体膜23は、ソース配線10の冗長配線としても機能する。即ち、ソース配線10が断線した場合でも、半導体膜23がソース配線10に沿って配設されていることにより、電気信号の途絶を防止することが可能になる。
また、直線状の半導体膜23の一部は、ゲート配線9との交差部で分岐し、ゲート配線9に沿って延び、さらに画素13内へと延設される。TFT16は、ゲート配線9との交差部から分岐した半導体膜23の部分を用いて形成される。即ち、分岐した半導体膜23のうち、ゲート配線9(ゲート電極)と重複する部分が、TFT16を構成する活性領域となる。
半導体膜23の上には、導電性不純物がドーピングされたオーミックコンタクト膜24が形成される。オーミックコンタクト膜24は、半導体膜23上のほぼ全面に形成されるが、TFT16のチャネル領域となる部分(ソース電極25とドレイン電極26との間の領域)の上では除去されている。オーミックコンタクト膜24は、例えば、リン(P)などの不純物が高濃度にドーピングされたn型非晶質シリコンやn型多結晶シリコンなどにより形成される。なお、半導体膜23が酸化物半導体材料から成る場合は、オーミックコンタクト膜の形成は不要でもよい。
半導体膜23のゲート配線9と重複する部分のうち、オーミックコンタクト膜24が形成された領域は、ソース・ドレイン領域となる。図4を参照すると、半導体膜23において、ゲート配線9と重複する左側のオーミックコンタクト膜24の下の領域がソース領域となり、ゲート配線43と重複する右側のオーミックコンタクト膜24の下の領域がドレイン領域となる。そして、半導体膜23におけるソース領域とドレイン領域とに挟まれた領域がチャネル領域27となる。
オーミックコンタクト膜24の上には、ソース配線10、ソース電極25およびドレイン電極26が、同一の配線層を用いて形成される。TFT部においては、図5に示すように、TFT16のソース領域側のオーミックコンタクト膜24上にソース電極25が形成され、ドレイン領域側のオーミックコンタクト膜24上にドレイン電極26が形成される。このような構成のTFT16は「チャネルエッチ型TFT」と呼ばれる。ソース配線・画素電極部では、図5のように、ソース配線10が、半導体膜23の上にオーミックコンタクト膜24を介して形成され、ゲート配線9と交差する方向に直線的に延在するように配設される。
TFT16のソース電極25とドレイン電極26は分離しているが、ソース電極25はソース配線10と繋がっている。即ち、ソース配線10は、ゲート配線9との交差部で分岐してゲート配線9に沿って延設され、その延設された部分がソース電極25となる。ソース配線10、ソース電極25およびドレイン電極26を構成する導電膜は、オーミックコンタクト膜24と同様に、半導体膜23上のほぼ全面に形成されるが、TFT16のチャネル領域27となる部分の上では除去されている。
本実施の形態2では、ソース配線10、ソース電極25およびドレイン電極26を構成する第2の導電膜は、例えばCr,Al,Ta,Ti,Mo,W,Ni,Cu,Au,Ag等や、これらを主成分とする合金膜、またはこれらの積層膜によって形成される。
以上の説明から分かるように、半導体膜23は、ソース配線10、ソース電極25およびドレイン電極26の下のほぼ全領域と、ゲート配線9上に位置するソース電極25とドレイン電極26の間のチャネル領域27に配設されている。また、オーミックコンタクト膜24は、ソース配線10、ソース電極25およびドレイン電極26と半導体膜23との間にそれぞれ配設されている。
ドレイン電極26は、画素13の領域(ソース配線10とゲート配線9とに囲まれた領域)のほぼ全面に形成された画素電極19に電気的に接続される。画素電極19は、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜によって形成される。
図3〜図6に示すように、画素電極19は、ドレイン電極26上に直接重ねられた部分を有している。即ち、その部分では、画素電極19の下面が、ドレイン電極26の上面に直接接触する。また、画素電極19は、ドレイン電極26上のほぼ全面を覆っている。但し、画素電極19のチャネル領域側の端部は、ドレイン電極26のチャネル領域側の端部とほぼ同じ位置に配置される。よって、ドレイン電極26のチャネル領域側の端面は、画素電極19に覆われない。
このように、画素電極19の一部を、絶縁膜を介さずに、ドレイン電極26に直接重ねる構成をとることにより、画素電極19とドレイン電極26と電気的に接続するためのコンタクトホールが不要になり、写真製版工程を減らすことができる。また、当該コンタクトホールを配置するエリアを確保する必要がなくなるため、画素13の開口率を高くできるという利点もある。
また、図3〜図6に示すように、画素電極19と同層である第1の透明導電膜パターン19aは、ソース電極25およびソース配線10上のほぼ全面にも直接重ねて形成される。ソース電極25上の第1の透明導電膜パターン19aにおけるチャネル領域側の端部は、ソース電極25のチャネル領域側の端部とほぼ同じ位置に配置される。よって、ソース電極25のチャネル領域側の端部は、第1の透明導電膜パターン19aには覆われていない。
このように画素電極19と同層の第1の透明導電膜パターン19aは、第1の金属膜を用いて形成したソース配線10、ソース電極25およびドレイン電極26上のほぼ全面に形成されている。特に、ソース配線10上の第1の透明導電膜パターン19aは、ソース配線10の冗長配線としても機能する。即ち、ソース配線10が断線した場合でも、第1の透明導電膜パターン19aがソース配線10に沿って配設されていることにより、電気信号の途絶を防止することが可能になる。
画素電極19(第1の透明導電膜パターン19a)の上は、第2の絶縁膜である層間絶縁膜28で覆われる。層間絶縁膜28は、窒化シリコン、酸化シリコン等により形成される。層間絶縁膜28上には、ITO等の第2の透明導電膜33からなる対向電極20が形成される。層間絶縁膜28は、TFT16の保護膜として機能すると共に、画素電極19と対向電極20との間の層間絶縁膜としても機能する。対向電極20は、スリット20aを除いて、少なくともTFTアレイ基板の表示領域7内の全面にわたって形成される。そのため、対向電極20は、膜厚方向において層間絶縁膜28を介して画素電極19と対向する。
また、図7に示すように、対向電極20は、層間絶縁膜28およびゲート絶縁膜22を貫通するコンタクトホール29を介して、共通電位が供給される共通配線9aと電気的に接続されている。
以降では、従来の画素である第2の画素の構造と本実施の形態2にかかる第1の画素の構造とを比較して説明する。図4、図6に示すように、従来の画素である第2の画素13bにおいて、対向電極20は、層間絶縁膜28を介して画素電極19に対向配置され、画素電極19との間でフリンジ電界を発生させるためのスリット20aが設けられている。スリット20aの近傍では画素電極19と対向電極20との間にフリンジ電界が生じるため、液晶の配向方向や偏光状態が制御されることにより、正常な表示が行われる。
一方、図3の画素13aに示すように、本実施の形態2に係る第1の画素においては、図3及び図5(a)で示されている接続部18aもしくは図3及び図5(b)で示されている接続部18bによって、画素電極19と対向電極20が電気的に接続されていることから、TFT16がゲート配線9から供給されたゲート信号に応じてオンし、ソース配線10に供給されている表示電圧(表示データ)を画素電極19に印加したときであっても、対向電極20と画素電極19との間は同電位となり、フリンジ電界が発生しないようになる。さらに本実施の形態2における接続部18aもしくは接続部18bについては画素電極19の少なくとも一部が剥がれ、上方にめくれあがって形成されたものであることから、画素電極19と同じ材質でしかも継ぎ目を有さない連続一体の部位であり、接続部18aもしくは接続部18bと画素電極19の間の接続は接続抵抗がないに等しく、同時に接続信頼性が極めて高いものと考えられる。これは従来のリペア材を付与して接続する手法では得られない特性であり、本発明の根幹的な特徴と価値をなすものである。なお、この接続部18a及び接続部18bの形成方法については後述する製造方法で説明する。
ここで、本実施の形態2に係る液晶表示パネルは、フリンジ電界が生じない場合には黒点表示となるノーマリーブラックである。すなわち、第1の画素13aは黒表示画素となる。このような構造により、輝点欠陥を生じるはずだった画素を黒点欠陥へとリペアすることが可能となる。
また、本実施の形態2では、対向電極が画素電極よりも上層にある構造について説明したが、逆に画素電極の方が対向電極よりも上層にある構造にも適用できる。この場合、スリットの形成を行わない対象は、対向電極では無く画素電極となる。
また、対向電極20のスリットの方向は任意の方向でよい。さらに、各対向電極20ごとにスリットの長さ方向が異なっていてもよい。対向電極20の形状は、例えば櫛歯状など、画素電極19との間でフリンジ電界を発生させることができるものであればよい。
また本発明の適用は、TFTのドレイン電極と画素電極とが絶縁膜を介して異なるレイヤーに形成されて、両者が当該絶縁膜に開口するコンタクトホールを介して接続するようなFFS方式のTFTアレイ基板においても可能である。
なお図3において中央に示す画素13aと図5で示す画素とはTFTアレイ基板が液晶パネルとなって表示された際に輝点欠陥となりえるような不具合、例えば、チャネル領域27をエッチングで形成した際にエッチング不足や異物付着など要因によりソース電極25とドレイン電極26の間にメタル膜が残り、短絡が発生する等の不具合(図示はしていない)を画素内に有し、実施の形態1で示した接続部位の形成によって黒点欠陥に変換するリペアを行った画素である。なお本実施の形態2では層間絶縁膜28を形成する前にリペアを実施するため、層間絶縁膜28を形成する前に検査等で不具合が検出された画素が対象となる。一方、図4と図6で示すリペアを行わない画素とは輝点欠陥となりえるような不具合が見つかっていない画素、あるいは不具合はあるが何らかの理由でリペアは実施しない画素を示す。検査等で不具合が検出された画素が対象となる点については製造方法の説明の次においても後述する。
製造方法
続いて、液晶表示装置の製造方法、特にFFS方式のTFTアレイ基板の製造方法について説明する。図8〜図17は、TFTアレイ基板の製造工程図である。図8〜図17の各図には、各工程におけるTFT〜画素電極部の断面(図3のA1−A2断面)およびソース配線・画素電極部の断面を示す。本発明の特徴をよりわかりやすく説明するために、ソース配線・画素電極部の断面図としては、画素の構造における説明と同様、図3のB1−B2で示した箇所での断面図を示す。
まず、ガラス等の透明な絶縁性の基板21を洗浄し、その全面にCr、Ag、Ta、Ti、Mo、W、Ni、Cu、Au、Agやこれらを主成分とする合金膜、またはこれらの積層膜からなる第1の金属膜を、例えばスパッタ法や蒸着法などにより成膜する。
次に、第1の金属膜上にレジスト(図示せず)を塗布し、当該レジストをフォトマスク上から露光し、レジストを感光させる。感光させたレジストを現像してパターニングし、レジストパターンを形成する。そして、このレジストパターンをマスクとするエッチングにより第1の金属膜をパターニングしてゲート配線9(ゲート電極)および共通配線9aを形成し、その後、レジストパターンを除去する。この時点の構造を図8に示す。なお、図8において共通配線9aは図示していない。
以下では、このようなパターン形成プロセスにおける、レジストパターンを形成するための一連の工程を「フォトリソグラフィ工程」と称し、レジストパターンを用いたパターニングの工程を「エッチング工程」と称し、レジストパターンを除去する工程を「レジスト除去工程」と称する。上記の第1のフォトリソグラフィ工程、第1のエッチング工程および第1のレジスト除去工程により、図8のように、第1の金属膜からなるゲート配線9(ゲート電極)および共通配線9aが、基板21上に形成される。
次に、ゲート配線9および共通配線9aを覆うように、ゲート絶縁膜22となる第1の絶縁膜と、半導体膜23と、オーミックコンタクト膜24とをこの順に成膜する。これらは、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)、常圧CVD、減圧CVDなどにより、基板21の全面に成膜する。
ゲート絶縁膜22としては、窒化シリコン、酸化シリコン等を用いることができる。ゲート絶縁膜22は、ピンホールなどの膜欠損発生による短絡を防止する目的で、複数回に分けて成膜することが好ましい。半導体膜23としては、非晶質シリコン、多結晶ポリシリコンなどを用いることができる。また、オーミックコンタクト膜24としては、リン(P)などの不純物を高濃度に添加したn型非晶質シリコンやn型多結晶シリコンなどを用いることができる。半導体膜23としてはIn−Ga−Zn−O等の酸化物半導体膜をスパッタ法で成膜してもよい。この場合、オーミックコンタクト膜は不要でもよい。
さらに、オーミックコンタクト膜24の上に、Cr、Ag、Ta、Ti、Mo、W、Ni、Cu、Au、Agやこれらを主成分とする合金膜、またはこれらの積層膜からなる第2の金属膜を、例えば、スパッタ法や蒸着法などで成膜する。
次に、第2のフォトリソグラフィ工程によりレジストパターンを形成し、それをマスクにする第2のエッチング工程により、第2の金属膜、オーミックコンタクト膜23、オーミックコンタクト膜24を順次エッチングする。この時点の構造を図9に示す。
この第2のエッチング工程では、第2の金属膜は、ソース配線10と、当該ソース配線10から分岐してTFT16の形成領域へと延在する金属膜とからなる形状にパターニングされる。ソース配線10から分岐した金属膜30は、後の工程で2つに分離されて、ソース電極25およびドレイン電極26となる。即ち、この時点では、TFT16のチャネル領域27となる部分には第2の金属膜(金属膜30)が残存しており、ソース電極25とドレイン電極26とが繋がった状態となっている。つまり、第2のエッチング工程では、互いに繋がった状態のソース電極25およびドレイン電極26と、ソース電極25に接続するソース配線10とが形成される。
また、オーミックコンタクト膜24および半導体膜23も、第2の金属膜のパターニングと同じマスクを用いてエッチングされる(実質的には、パターニングされた第2の金属膜がマスクとなる)。これにより、オーミックコンタクト膜24および半導体膜23が、第2の金属膜と同じ形状にパターニングされる。
このように、第2の金属膜のパターニングと、オーミックコンタクト膜24および半導体膜23のパターニングは、同じマスクを用いるため、1回のエッチング工程(第2のエッチング工程)に統合できる。その後、第2のフォトリソグラフィ工程で形成したレジストパターンを除去する第2のレジスト除去工程を行う。
次に、画素電極6となる第1の透明導電膜31を、スパッタ法などにより基板21の全面に成膜する。この時点の構造を図10に示す。第1の透明導電膜31としては、ITO等を用いることができる。
そして、第3のフォトリソグラフィ工程により、第1の透明導電膜パターン19aと画素電極19を形成するようにレジスト膜(図示せず)で覆い、第3のエッチング工程により当該パターンを形成する。
なお、第3のエッチング工程においては、上記のレジスト膜で覆われていない第1の透明導電膜31と第2の金属膜30とをエッチング除去した後に、チャネル領域27において露出するオーミックコンタクト膜24も除去する。さらに図示しないが実際には、オーミックコンタクト膜24が部分的に残存することにより輝点欠陥不良を引き起こすことがあるため、半導体膜23の表面も若干エッチング除去することが多い。この時点の構造を図11に示す。
なお、上記説明では、第3のエッチング工程において、第1の透明導電膜31、第2の金属膜30、オーミックコンタクト膜24および半導体膜23のエッチングの際に、第3のフォトリソグラフィ工程で形成したレジストパターンがエッチングマスクとなるように説明した。しかし、第2の金属膜30、オーミックコンタクト膜24および半導体膜23のエッチングは、当該パターニング後であって上記レジストパターンが除去された状態での第1の透明導電膜パターン19a(画素電極19を含む)をマスクにして行われてもよい。
また、本実施の形態2においては、半導体膜の成膜と第2の金属膜の成膜との間にフォトリソグラフィ工程を含まない製造方法について説明しているが、フォトリソグラフィ工程を含んでいてもよい。すなわち、フォトリソグラフィ工程の総数は1工程増加してしまうが、半導体膜やオーミックコンタクト膜をパターニングした後に第2の金属膜を成膜するような製造方法であってもよい。
次に本実施の形態2においては輝点欠陥が生じる第1の画素に対し、画素電極と対向電極を接続するリペアを実施する。以降の工程については、この画素電極と対向電極の接続を含む製造方法について、第1の画素と第2の画素とを対比させながら説明を行う。なお以降においてはリペアを実施する個所は図3におけるリペア部18bとした場合を例として説明を行う。
画素電極と対向電極を接続する方法について以下、断面図を用いて説明を行う。図12(a)は第1画素と第2画素と共通でTFT〜画素電極部の断面(図3のA1−A2断面)を示す。また図12(b)と図12(c)は、各々、第1画素と第2画素におけるソース配線〜画素電極部の断面図である。図13以降も同様である。なお、ソース配線〜画素電極部の断面図は、図3または図4のB1−B2線に沿った断面に対応している。また、図12(b)は第1の画素に対応し、図12(c)は第2の画素に対応する。図13以降の図も同様である。なお以降は図3に示すリペア部18bを例として説明するが、図3の接続部18aにおいても同様の手順で製造が可能である。
次に、あらかじめ光学式欠陥検査装置等により輝点欠陥を生じる画素として特定された第1の画素における画素電極19にレーザー光の照射を行う。これを図13(b)に示す。するとこのレーザー光の照射により、第1の画素における画素電極19は溶融、変形して、ゲート絶縁膜22から剥離して浮き上がり、もしくは画素電極19の下面側をゲート絶縁膜22上に残し、それ以外の上面部が浮き上がり、上方に反りかえる。この状況を示したのが、図14(b)である。ここでは上方に反り返った部分を接続部位32として示す。一方、図13(c)に対応する第2の画素にはレーザー光を照射していないため、図13(c)及び図14(c)は図12(c)から変化していない。なおTFT〜画素電極部については前述したように本説明ではレーザー光を照射せず、図12(a)から変化していない。
ここで、レーザー光を照射する領域としては、その後の工程で上層に第2の導電膜で対向電極20が形成された際に、対向電極20の膜が存在する場所でなくてはならない。
レーザー光の波長は、例えば画素電極19を構成する透明導電膜がITOの場合、266nm〜1064nmが望ましい。レーザー光のパワーは強すぎると、画素電極19を破壊することがあり、逆に弱すぎると画素電極19が十分に反りかえらないため、適宜調整が必要である。
レーザー光照射装置としては、例えばレーザーCVDリペア装置のレーザー光を用いてもよい。他の装置でも第1の画素のみ局所的に熱処理を加えることができる装置なら、このような処理は可能である。
続いて、層間絶縁膜12となる第2の絶縁膜を成膜する。この時点の構造を図15に示す。層間絶縁膜28は、例えば窒化シリコン、酸化シリコン等の無機絶縁膜を、CVD法やスピンオングラス(SOG:Spin−on glass)などにより基板21全面に成膜する。これにより、画素電極19および第1の透明導電膜パターン19aが、層間絶縁膜28に覆われる。また、半導体膜23のチャネル領域27が層間絶縁膜28に覆われる。ただし図15(b)に対応する画素1では前工程でレーザーにより形成した上方に反りかえった部分すなわち接続部32のみが層間絶縁膜28によって被覆されず、表面に露出した状態となる。一方レーザーを照射しなかった図15(c)に対応する画素2においては画素全面を覆うように層間絶縁膜28が成膜される。
次に、第4のフォトリソグラフィ工程および第4のエッチング工程により、層間絶縁膜28およびゲート絶縁膜22を貫通するコンタクトホール29を形成する。コンタクトホール29は、図7に示したように、共通配線9aに達するように形成される。
図示は省略するが、額縁領域8には、ゲート配線9を走査信号駆動回路11に接続させるための端子(ゲート端子)と、ソース配線10を表示信号駆動回路12に接続させるための端子(ソース端子)とが、ゲート配線9と同層の配線層(第1の金属膜)またはソース配線10と同層の配線層(第2の金属膜)を用いて形成されている。第4のフォトリソグラフィ工程および第4のエッチング工程では、それらの端子に達するコンタクトホールも形成される。
その後、第4のレジスト除去工程により、第4のフォトリソグラフィ工程で形成したレジストパターンを除去する。
次に、層間絶縁膜28の上に、対向電極20となる第2の透明電極膜33をスパッタ法等により基板21全面に成膜する。これを図16に示す。
第2の透明導電膜33としては、a-ITO(非晶質ITO膜)膜等の非晶質な透明導電膜を用いることができる。
そして、第5のフォトリソグラフィ工程により、第2の透明導電膜をパターニングして、スリット20aを有する対向電極20を形成する。これを図17に示す。画素1においては図17(b)に示すように画素電極19と対向電極20が接続部32によって電気的に接続された状態となり、常に同電位となるためフリンジ電界が発生せず、黒点となる。一方画素2においては図17(c)に示すように画素電極19と対向電極20は接続されておらず、信号によってフリンジ電界がON/OFFし、液晶を駆動させる。また、図7に示したように、対向電極20は、共通配線9aに接続するように、コンタクトホール29の内側にも形成される。
このとき、額縁領域8では、コンタクトホールを介してゲート端子と接続するパッド(ゲート端子パッド)と、コンタクトホールを介してソース端子と接続するパッド(ソース端子パッド)とが形成される。
以上の工程を経て、TFTアレイ基板が完成する。このように、少なくとも5回のフォトリソグラフィ工程を用いて、FFS方式の液晶表示装置に適用するTFTアレイ基板となる。
このように作製したTFTアレイ基板の上に、その後のセル工程において配向膜を形成する。また、別途作製された対向基板の上にも配向膜を同様に形成する。そして、各配向膜の液晶との接触面に、ラビングなどの手法を用いて一方向にミクロな傷をつける配向処理を施す。その後、基板周縁部にシール材を塗布して、TFTアレイ基板と対向基板とを、互いの配向膜が向き合うように所定の間隔で貼り合わせる。TFTアレイ基板と対向基板とを貼り合わせた後、真空注入法等により、TFTアレイ基板と対向基板との間に液晶を注入し、その注入口を封止する。それにより、液晶セルが完成する。
そして、液晶セルの両面に偏光板を貼り付け、駆動回路を接続した後、バックライトユニットを取り付けることで、液晶表示装置が完成する。
輝点欠陥が生じる画素の特定方法
本実施の形態2においては、輝点欠陥を生じる画素である第1の画素13aがリペアの前にあらかじめ特定されており、当該第1の画素13aのみ局所的にリペアすることにより黒点欠陥とする製造方法を説明した。以降では、かかる第1の画素13aを特定する方法について説明する。
上記の輝点となる第1の画素13aを特定する手法として、パターン欠陥検査装置又は光学検査装置もしくは電気的検査装置により、輝点となる画素を特定するために特徴的な欠陥を抽出するのが一般的である。輝点欠陥を引き起こし得る欠陥のモードは複数存在するが、ソース配線とドレイン電極とが導電膜により電気的に短絡する欠陥がほとんどである。
ソース配線とドレイン電極とは通常、薄膜トランジスタのチャネル部を介してのみ接続するが、輝点欠陥を引き起こし得る画素においては、チャネル部あるいはチャネル部以外において両者を電気的に短絡する別の経路が生じている。なお、ドレイン電極と画素電極とは通常、電気的に接続されているため、例えばソース配線と画素電極とが短絡しても輝点不良を引き起こし得るという点では同じである。そして、当該経路としては、主にオーミックコンタクト層、画素電極、ソース配線を構成する導電膜がありうる。以下、欠陥モード別に説明する。
アレイ工程で主に輝点画素となる欠陥モードを図18〜図24まで示す。図18〜図20は、ソース電極25とドレイン電極26が電気的に繋がってしまうモードである。図21〜図24は、ソース配線10と画素電極19間が繋がってしまうモードである。
輝点モード1
ソース電極25とドレイン電極26間の半導体23が適正量エッチングされずに残存した場合に輝点となる画素13aとなる(図18)。図18に示すこのモードにおいてソース配線10とドレイン電極26とを電気的に短絡する経路としては、チャネル部40に部分的に残存するオーミックコンタクト層と考えられる。かかる経路を通じて、ソース配線からドレイン電極を経て画素電極に表示電圧が常に印加されることにより輝点欠陥が生じることになる。この輝点モード1を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、チャネル領域40で変色等が無いかという観点で検出するとよい。
輝点モード2
ソース電極25とドレイン電極26間のオーミックコンタクト膜24が残存した場合に輝点となる画素13aとなる(図19)。図19に示すこのモードにおいてソース配線とドレイン電極とを電気的に短絡する経路としては、チャネル部40に残存するオーミックコンタクト層である。かかる経路を通じて、ソース配線からドレイン電極を経て画素電極に表示電圧が常に印加されることにより輝点欠陥が生じることになる。この輝点モード2を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、チャネル領域40で変色等が無いかという観点で検出するとよい。
輝点モード3
ソース電極25とドレイン電極26間のメタル膜が繋がった場合に輝点となる画素13aとなる(図20)。図20において、パターン異常部41はソース電極25とドレイン電極26との間であって、ソース電極25とドレイン電極26と一体となって形成されている。図20に示すこのモードにおいてソース配線とドレイン電極とを電気的に短絡する経路としては、パターン異常部41であって、具体的にはチャネル部に残存するメタル膜である。本実施の形態2においては、第2の金属膜が相当する。
かかる経路を通じて、ソース配線からドレイン電極を経て画素電極に表示電圧が常に印加されることにより輝点欠陥が生じることになる。この輝点モード3を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、チャネル領域40においてソース電極25とドレイン電極26に亘って第2の金属膜のパターンが無いかという観点で検出するとよい。
輝点モード4
ソース配線10の下層にある半導体23が画素電極19と繋がった場合に輝点となる画素13aとなる(図21)。図21において、パターン異常部41は半導体層23と画素電極19との間であって、半導体層23と一体となって形成されている。図21に示すこのモードにおいてソース配線と画素電極とを電気的に短絡する経路としては、半導体膜である。具体的には珪素膜や酸化物半導体膜である。本実施の形態2においては、半導体膜23が相当する。
通常、半導体膜23は高い抵抗を有しているため、ただ単に接続しているだけではソース配線から画素電極に表示電圧が印加されるとは限らない。しかし、表示装置として組み込まれてバックライトからの光がかかる半導体膜に照射され、光キャリアの発生により半導体膜の導電率が増大した場合、半導体膜を介してソース配線から画素電極に表示電圧が常に印加されることになるため、この場合にも輝点欠陥が生じることになる。言い換えれば、光透過部に半導体膜が形成されている場合には当該半導体膜も、輝点欠陥を引き起こす短絡経路を構成する導電膜となりえる。この輝点モード4を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、画素電極6とソース配線10との間に亘って半導体膜23のパターンが無いかという観点で検出するとよい。
輝点モード5
ソース配線10の下層にあるオーミックコンタクト24が画素電極19と繋がった場合に輝点となる画素13aとなる(図22)。図22において、パターン異常部41は、半導体層23とオーミックコンタクト層24との積層と画素電極19との間であって、半導体層23とオーミックコンタクト層24との積層と一体となって形成されている。図22に示すこのモードにおいてソース配線と画素電極とを電気的に短絡する経路としては、主にオーミックコンタクト層である。
オーミックコンタクト層は導電膜であるため、かかる経路を通じて、ソース配線から画素電極に表示電圧が常に印加されることにより輝点欠陥が生じることになる。この輝点モード5を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、画素電極6とソース配線10との間に亘ってオーミックコンタクト膜24のパターンが無いかという観点で検出するとよい。
輝点モード6
ソース配線10と画素電極19が繋がった場合に輝点となる画素13aとなる(図23)。図23ではソース配線10のパターン異常部53を示している。このモードにおいてソース配線と画素電極とを電気的に短絡する経路としては、ソース配線と一体として形成される第2の金属膜である。かかる経路を通じて、ソース配線から画素電極に表示電圧が常に印加されることにより輝点欠陥が生じることになる。この輝点モード6を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、画素電極19とソース配線10との間に亘って第2の金属膜のパターンが無いかという観点で検出するとよい。
輝点モード7
ソース配線10の上層にある画素電極19aと画素電極19が繋がった場合に輝点となる画素13aとなる(図24)。図24においても図23と同様に、ソース配線のパターン異常部41を示している。ただし、このモードにおいてソース配線と画素電極とを電気的に短絡する経路は金属膜では無く、ソース配線と一体として形成される透明導電膜19aである。本実施の形態2においては、第1の透明導電膜パターン19aが相当する。かかる経路を通じて、ソース配線から画素電極に表示電圧が常に印加されることにより輝点欠陥が生じることになる。この輝点モード7を例えば光学式欠陥検査装置で検出する際には、画素電極19とソース配線10との間に亘って第2の透明導電膜33のパターンが無いかという観点で検出するとよい。
上記輝点となる画素を検出する工程は、本実施の形態2を実施する前までであれば特定することが可能である。しかし、輝点を引き起こす導電膜が形成されていない場合は検出することはできない。検出に望ましい工程は、画素電極19のパターン形成後もしくは、層間絶縁膜28のパターン形成後がよい。
実施の形態3
本発明の実施の形態2においては、FFS方式の液晶表示装置を例とし、輝点欠陥を生じると判定された画素において、絶縁膜を介して隔てられた画素電極と対向電極を本発明に係る接続部位の形成により電気的に接続することで黒点化修復した形態について説明した。
本実施の形態3は、実施の形態2と同様に実施の形態1で説明した本発明に係る電子素子の配線構造を有するもので、配線の断線欠陥を接続し正常化する形態であり、液晶表示装置に関する。なお以降の説明はTN方式を有する液晶表示装置を例に行うが、本発明の実施の形態3は液晶表示装置に限らず、絶縁膜を介して対向して配設される導電層を有する電子素子であっても同様の効果を奏するものである。
次に本実施の形態3で例とする液晶表示装置に適用されるTN方式について説明する。TN方式において、TFTアレイ基板の構成は実施の形態2の図2で説明したものと同様であるが、その画素の構成については実施の形態2で説明したFFS方式とは異なり、TFTアレイ基板と対向基板との間の液晶は、TFTアレイ基板上に配設された画素電極とカラーフィルタ基板上に配設された対向電極との間に生じる電界によって駆動される。TN方式はFFS方式よりも早い時期より普及し、現在もなお広く採用されている主流の液晶駆動方式の一つである。
図25はTN方式の液晶表示装置のTFTアレイ基板の画素の平面図である。ただしここに示すTFTアレイ基板の画素はソース配線10の断線欠陥34を有しているものとする。また図26(a)は図25におけるD1−D2の断線欠陥34の断面図であり、図26(b)は図25におけるE1−E2の断線欠陥34の断面図である。実施の形態2と同様にガラス等の基板21上にゲート配線9とソース配線10とがゲート絶縁膜22を介して交差するように形成されており、ゲート電極上にはゲート絶縁膜22を介して半導体層23が形成されている。実施の形態2と同様に半導体層23はソース電極25とドレイン電極26と接続し、ドレイン電極26は画素電極19と接続している。画素電極19はゲート配線9とソース配線10で区切られた領域の大部を占める。実施の形態2の図2と異なる点としては、画素電極19は層間絶縁膜28を介してドレイン電極26よりも上層に形成され、両者は層間絶縁膜28に開口するコンタクトホール29を介して接続する点である。一方、対向電極は液晶を挟持してTFTアレイ基板と対向するカラーフィルタ基板上に配設されるため図25には記載されない。なお、共通配線については記載は省略する。
次に、本発明の内容であるリペア部について説明する。従来、図25及び図26に示すようにソース配線10の断線欠陥34が発生した場合、ソース配線10形成後であって上層に絶縁膜28を形成する前に断線欠陥34にレーザーCVDやインクジェットなどでW等の金属あるいは導電インク等の導電性を有するリペア材料を付与しリペアすることは困難であった。それは断線欠陥34の形状が必ずしも平坦ではなく、個体差もあってリペア材料を隙間なくしっかりと付与することが難しいことに起因する。また断線欠陥34を迂回し、正常な配線部同士をリペア材料で接続することも考えられるが、その場合はリペア材料を付与した部分がソース配線10の膜厚分の段差も乗り越えて配設することが必要となり、段差部までカバレッジすることが難しい状況があった。
上記の理由によりソース配線10のリペアはその上層に絶縁膜28が形成された以降の工程で、レーザーで断線欠陥34の両側に当たる部分の上層の絶縁膜28にソース配線10に達するまでコンタクト穴をあけ、コンタクト穴内及びコンタクト穴間の絶縁膜28上にリペア材を付与してリペア配線を形成することが一般的である。しかしながらこの方法もリペア材料自体やソース配線10との接続部の電気抵抗が大きく、電気的に接続していたとしても配線抵抗によって表示状態に悪影響が生じる可能性があることや、コンタクト穴を介したリペア材料とソース配線10の長期的な接続の信頼性に懸念があることなどの問題があり、特に高い信頼性が要求される分野向けの製品への適用には課題があった。
これらの課題に対し本実施の形態3に係る電子素子の構造によれば高い信頼性を有し、リペアすることが可能となる。以下でこの構造を説明する。
図27(a)は図25におけるD1−D2の断線欠陥34の断面図であり、図27(b)は図25におけるE1−E2の断線欠陥34の断面図である。ただし前述の図25が断線欠陥34に対してリペアを実施しない状態を示しているのに対し、図27はリペアを実施し本発明に係る形態となっている。すなわち、図27においては、ソース配線10の断線欠陥34を介して両側にあるリペア部35a及び35bに対しそれぞれ配線を上方に反りかえらせて接続部位37a及び37bを形成する。さらに接続部位37a及び37bはそれぞれその上層に形成されたリペア用パターン36と接続される。その結果、断線欠陥34によって分断されていたソース配線10は接続部位37aとリペア用パターン36と接続部位37bを経由することで電気的接続が得られ、リペアが可能となる。
ここで接続部位37aもしくは接続部位37bについてはソース配線10の少なくとも一部が剥がれ、上方にめくれあがって形成されたものであることから、ソース配線10と同じ材質でしかも継ぎ目を有さない連続一体の部位であり、接続部位37aもしくは接続部位37bとソース配線10の間の接続は接続抵抗がないに等しく、同時に接続信頼性が極めて高いものと考えられる。これに対し従来のリペア材を付与して接続する手法ではコンタクトホールを開口することに関する開口時の下地層の変質、あるいは開口部におけるリペア材の穴内へのカバレッヂ、リペア部周囲への付着、接続抵抗、リペア材質強度や導電膜との信頼性等、品質リスクに関する懸念事項が多い。本発明の係る構造はこれら懸念事項を回避するものであり、本発明の根幹的な特徴と価値をなすものである。この接続部位37a及び接続部位37bの形成方法については次の製造方法で説明する。
製造方法
本実施の形態3においてTN方式の構造を有するTFTアレイ基板のソース配線形成後のD1−D2断面及びE1−E2断面をそれぞれ図28(a)及び図28(b)に示す。まずAOI(自動光学式検査装置)等によりソース配線10の断線欠陥34を検出する。本検査はソース配線10が形成された後に実施する必要があるため、ソース配線10のエッチング工程以降で実施することが望ましいが、レジストでの配線形成が終了する写真製版工程の現像以降でもよい。以下、図29から図31を用いて断線のリペアについて説明する。
まず初めに断線欠陥34の両側のリペア部35a及び35bに対しそれぞれレーザーを照射し、配線を上方に反りかえらせて接続部位37a及び37bを形成する。この状態を図29(a)及び図29(b)に示す。リペア部35a及び35bの位置は断線欠陥34の断線端でもよく、また端部から離れた正常な配線部でもよいが、接続部位の形状、大きさ、高さを所望の状態とするには後者の正常な配線部に形成する方が望ましい。またレーザーの照配線の幅が広い場合は片側あたりに幅方向に2か所以上接続部位を設け、接続箇所数を増やしてもよい。
次に図30に示すように、基板21全面に絶縁膜28を形成する。本実施の形態3においては、この時点で接続部位37a及び37bが絶縁膜28の表面に露出していることが必要となる。
次に図31に示すように、絶縁膜28のさらにその上層に、基板21全面を覆うように透明導電膜31を形成する。ここにおいて上方に反りかえらせた接続部位37a及び37bの絶縁膜28から露出した部分上にも透明導電膜31が形成され、電気的に接続される。
最後に透明導電膜31を写真製版でパターン形成し、画素電極19を形成する(図27)。この際、本発明に係る液晶表示装置においてはソース配線10の上層に重なるように画素電極19と同層において電気的には独立したリペア用パターン36をあらかじめ配設しておく。この配線は透明導電膜からなり、画素電極19形成のための写真製版工程においてレチクル上に配設し、フォトリソグラフィで形成すればよい。これにより前記ソース配線10の断線欠陥34の両側の接続部位37a及び37bが画素電極19と同層に配設されたリペア用パターン36によって接続され、断線欠陥が結線されることとなる。なおリペア用パターン36が隣り合う画素電極19と短絡してしまう場合は画素電極19、リペア用パターン36を形成する写真製版工程において、露光を2回行う、エッチングにて接続部37のはみ出し部を追加でエッチングする等の処置を実施してもよい。
本実施の形態3によれば前述したように従来断線欠陥のリペアで問題となっていたレーザーCVDやインクジェットなどでW等の金属あるいは導電インク等のリペア材料を付与することによる接続抵抗の増加や信頼性の問題点が解消される。さらにはそのリペア材料、リペア装置、すなわちレーザーCVDやインクジェット等の管理やリペア材料付与工程の作業時間も不要となる効果がある。
実施の形態4
本発明は導電膜の一部が下層に位置する絶縁膜から剥離して浮き上がり、もしくは導電膜の下面側を下層に位置する絶縁膜上に残し、それ以外の上面部が浮き上がり、上方に反りかえった接続部位を有することを特徴とするが、本実施の形態4は接続部位が所望の形状、大きさ、高さとなるよう、導電膜の絶縁膜から剥離して上方に反りかえらせるべき個所にあらかじめ孔部または切り欠き部を配設するものである。
本発明における接続部位を形成する方法には、例えばレーザーの照射がある。導電膜に対し、導電膜の材質、厚みを考慮した適正な波長、エネルギー、照射サイズのレーザーを照射すると熱エネルギーにより導電膜が上方に反りかえり接続部位が形成される。ただし接続部位が上層の絶縁膜を貫通しその上層の導体まで達して確実に電気的に接続されるには、接続部位が所望の形状、大きさ、高さであることが必要とされる。そこで所望の接続部位を形成するための手法を取り入れた液晶表示装置について以下に述べる。
ここでは実施の形態2で説明したFFS方式の液晶表示装置において、輝点欠陥を黒点化するために画素電極にレーザーを照射し、形成された接続部位で画素電極と対向電極を接続する場合を例に挙げて説明する。さらにここでは接続部位を形成するためにレーザーを照射すべき個所は配線形状ではなく、ベタ形状の画素電極であると仮定する。この場合、レーザーを照射した際に絶縁膜から剥離して上方に反りかえって形成される接続部位の形状、向き、大きさ、高さは主としてレーザーのエネルギー、照射サイズ、照射形状などのレーザー照射条件によって制御することになる。しかしながら画素電極の導電膜の厚みや表面状態、材料の分子状態のばらつき等の影響も受けることを考えると、レーザー照射条件だけで接続部位の形状等を十分に制御することは難しい場合がある。
前記の状況に対し、図32に画素電極の接続部位を形成するためにレーザーを照射すべき個所に切り欠きパターン38を配設したFFS方式の液晶表示装置の画素の平面図を示す。切り欠きパターン38の形成については画素電極19のパターン形成のための写真製版工程においてレチクル上に配設し、フォトリソグラフィで形成すればよい。この切り欠きパターン38に対し、ある一定のエネルギー、照射サイズ、照射形状でレーザーを照射すると、切り欠きパターン38の突起状となっている部分が形状を維持して上方に反りかえることとなり、形状、向き、大きさ、高さにおいて再現性よく所望の接続部位を形成することが可能となる。なおこの切り欠きパターン38は通常輝点欠陥となる画素の発生位置は事前には分からないため、レチクル上で全画素に配設しておいて、検査で検出された輝点欠陥となる画素に対してのみレーザーを照射するのが得策である。
一方、図33に画素電極の接続部位を形成するためにレーザーを照射すべき個所に十字形状の孔パターン39を配設したFFS方式の液晶表示装置の画素の平面図を示す。この孔部も画素電極19のパターン形成のための写真製版工程においてレチクル上に配設し、フォトリソグラフィで形成すればよい。この孔部に対し、そのサイズと同じかやや大きいエリアに一定のエネルギー、照射サイズ、照射形状でレーザーを照射すると、十字形状のエッジがそれぞれ孔部の上方から外側方向に反りかえり、位置、形状、向き、大きさ、高さにおいて再現性よく接続部位を形成することが可能となる。またさらに接続部位の反りかえる向きが特定の方向ではなく四方に向くことや上層に達する部分の長さが大きくなることから接続の信頼性をさらに高めることが可能となる。
前記は実施の形態2で示したFFS方式の液晶表示装置において画素電極と対向電極を接続させる場合を例に説明したが、実施の形態3で示した断線欠陥の接続等も含めた本発明の係る電子素子あるいは液晶表示装置全てにおいて、上記のように導電膜の接続部位を形成するためにレーザーを照射すべき個所に切り欠きパターンあるいは孔パターン等を配設することで接続部位を所望する位置、形状、向き、大きさ、高さに安定的に形成し、導体間の接続をより確実にすることが可能となる。
なお本実施の形態4を表示装置に適用する場合、接続リペアのための切り欠きパターン、十字形状の孔パターンの位置はリペアを実施しない正常画素内にあっても表示に影響しない位置とすることが望ましい。例えばTFTアレイ基板とカラーフィルタ基板を有する液晶表示装置であれば、カラーフィルタ基板においてブラックマトリクス(BM)が配設される位置に対向するエリアであれば、当該パターンを全画素に設けたとしても、リペアの実施有無にかかわらず最終的に液晶表示装置となった際に表示には影響しない。この例に限らず絶縁膜を介し、2つの導電膜が対向して配設されるエリアの中から表示に影響しない位置で接続することが望ましい。
1 第1の導電膜、2 絶縁膜、3 第2の導電膜、4 基板、5 接続部位、
6 基板、7 表示領域、8 額縁領域、
9 ゲート配線(走査信号線)(ゲート電極)、9a 共通配線、
10 ソース配線(表示信号線)(ソース電極)、11 走査信号駆動回路、
12 表示信号駆動回路、13 画素、13a 第1画素、13b 第2画素、
14 外部配線(FPC)、15 外部配線(FPC)、16 TFT、
18a リペア部、18b リペア部、19 画素電極、
19a 第1の透明導電膜パターン、20 対向電極、20a スリット、
21 基板、22 ゲート絶縁膜、23 半導体膜、24 オーミックコンタクト膜、
25 ソース電極、26 ドレイン電極、27 チャネル領域、28 層間絶縁膜、
29 コンタクトホール、30 金属膜、31 透明導電膜、32 接続部位、
33 第2の透明導電膜、34 断線欠陥、35a リペア部、35b リペア部、
36 リペア用パターン、37a 接続部位、37b 接続部位、
38 切り欠きパターン、39 十字形状の孔パターン
40 チャネル部、41 パターン異常

Claims (10)

  1. 第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜の上に形成された1層以上からなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜を介し前記第1の導電膜に対向して形成された第2の導電膜と、
    を備え、
    前記第1の導電膜は、所望の位置に接続部位を有し、
    前記第1の導電膜と前記第2の導電膜とは前記接続部位を介して電気的に接続されており、
    前記接続部位は、前記第1の導電膜の少なくとも一部が剥がれて形成され、
    前記絶縁膜は前記接続部位を完全には被覆していないことを特徴とする電子素子。
  2. 第1の導電膜からなり、断線部位によって分断された第1の配線と、
    前記第1の導電膜の上に形成された1層以上からなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜を介し前記第1の導電膜と対向する領域を有して形成された第2の導電膜と、
    を備え、
    前記第1の配線は、前記断線部位を挟んだ両側の各々の1カ所以上に接続部位をさらに有し、
    前記第1の配線と前記第2の導電膜とは前記両側の各々の接続部位を介して電気的に接続されており、
    前記接続部位は、前記第1の導電膜の少なくとも一部が剥がれて形成され、
    前記絶縁膜は前記接続部位を完全には被覆していないことを特徴とする電子素子。
  3. 前記第2の導電膜が透明導電膜であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電子素子。
  4. 前記第1の導電膜が透明導電膜であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電子素子。
  5. 前記接続部位を形成する個所の第1の導電膜にあらかじめ孔部、切り欠き部あるいは突起部が配設されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子素子。
  6. 基板上に互いに交差して設けられたゲート配線及びソース配線と、
    前記ソース配線と電気的に接続するソース電極、画素電極と電気的に接続するドレイン電極、及び半導体層を有するスイッチング素子と、
    FFS方式によって液晶を駆動させるための1組の前記画素電極と対向電極と
    前記画素電極と前記対向電極の間に挟持されるように形成された1層以上からなる絶縁膜と、
    を有する画素を備え、
    少なくとも1カ所以上の画素で、前記画素電極と前記対向電極の内、下層に位置する電極の一部が、接続部位を有し、
    前記画素電極と前記対向電極は前記接続部位を介して電気的に接続されており、
    前記接続部位は、前記前記画素電極と前記対向電極の内、下層に位置する電極の少なくとも一部が剥がれて形成され、
    前記絶縁膜は前記接続部位を完全には被覆していないことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 前記ソース電極または前記ソース配線と、前記ドレイン電極または前記画素電極とが、導電膜を介して接続している画素の前記画素電極と前記対向電極が電気的に接続されていることを特徴とする、請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記画素電極と前記対向電極の内、上層に位置する電極が透明導電膜であることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記画素電極と前記対向電極の内、下層に位置する電極が透明導電膜であることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の液晶表示装置。
  10. 前記接続部位を形成する個所の前記画素電極と前記対向電極の内、下層に位置する電極にあらかじめ孔部、切り欠き部あるいは突起部が配設されていることを特徴とする、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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