JP2021025854A - 制御装置、プログラム及び制御システム - Google Patents

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正則 小杉
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Abstract

【課題】より簡易に位置を判定することが可能な仕組みを提供する。【解決手段】車両(200)に搭載される複数の通信装置(210D、210P)の各々と端末装置(100)との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御部、を備える制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、プログラム及び制御システムに関する。
近年では、無線通信の結果に基づいて、無線通信を行った装置の位置を判定する技術が開発されている。例えば、下記特許文献1では、車両と携帯機とを含む車両システムにおいて、車両と携帯機との間で行われた無線通信の結果に基づいて、携帯機が車両の車室内及び車室外のいずれに存在するかを判定する技術が開示されている。
特開2019−95372号公報
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、携帯機が存在する位置を判定するために、複雑な構成及び複雑な処理を要していた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、より簡易に位置を判定することが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の通信装置の各々と端末装置との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御部、を備える制御装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、複数の通信装置の各々と端末装置との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御部、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の通信装置と、前記複数の通信装置の各々と端末装置との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御装置と、を備える制御システムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、より簡易に位置を判定することが可能な仕組みが提供される。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る車両に搭載される通信装置の配置例を示す図である。 本実施形態に係る第1の位置判定処理について説明するための図である。 本実施形態に係る第1の位置判定処理について説明するための図である。 本実施形態に係る第1の位置判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る第2の位置判定処理について説明するための図である。 本実施形態に係る第2の位置判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.構成例>>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、携帯機100、及び車両200を含む。本発明には、被認証者側の装置と、認証者側の装置と、が関与する。図1に示した例では、被認証者側の装置は携帯機100に相当し、認証者側の装置は車両200に搭載される制御システム290に相当する。ユーザ(例えば、車両200のドライバー)が携帯機100を携帯して車両200に近づくと、携帯機100と車両200の制御システム290との間で認証のための無線通信が行われる。そして、認証が成功すると、車両200のドア錠がアンロックされたりエンジンが始動されたりして、車両200はユーザにより利用可能な状態になる。システム1は、スマートエントリーシステムとも称される。以下、各構成要素について順に説明する。
(1)携帯機100
携帯機100は、ユーザに携帯される端末装置の一例である。携帯機100は、電子キー、スマートフォン、及びウェアラブル端末等の、ユーザにより携帯される任意の装置として構成される。図1に示すように、携帯機100は、無線通信部110、記憶部120、及び制御部130を備える。
無線通信部110は、車両200の制御システム290との間で、所定の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。例えば、無線通信部110は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に準拠した通信を行う。その場合、無線通信部110は、BLEに準拠した通信が可能な通信インタフェースとして構成される。なお、アンテナ指向性は特に限定されないが、全指向性が望ましい。
記憶部120は、携帯機100の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部120は、携帯機100の動作のためのプログラム、認証のためのID(identifier)及びパスワード等の後述する認証処理に関する情報、並びに後述する位置判定処理に関する情報等を記憶する。記憶部120は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
制御部130は、携帯機100による動作全般を制御する機能を有する。一例として、制御部130は、無線通信部110を制御して車両200の制御システム290との通信を行い、記憶部120からの情報の読み出し及び記憶部120への情報の書き込みを行う。制御部130は、位置判定処理を制御する位置判定制御部として機能する。また、制御部130は、車両200の制御システム290との間で行われる認証処理を制御する認証制御部としても機能する。制御部130は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって構成される。
(2)車両200
車両200は、ユーザの利用対象の一例である。図1に示すように、車両200には、携帯機100との無線通信を行う複数の通信装置210(210D及び210P等)、及び制御装置220を含む制御システム290が搭載される。
−通信装置210
通信装置210は、携帯機100との間で、所定の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。例えば、通信装置210は、BLEに準拠した通信を行う。その場合、通信装置210は、BLEに準拠した通信が可能な通信インタフェースとして構成される。なお、アンテナ指向性は特に限定されないが、全指向性が望ましい。
以下、図2を参照しながら、通信装置210の配置例を説明する。図2は、本実施形態に係る車両200に搭載される通信装置210の配置例を示す図である。図2では、車両200を上方から見下ろした様子が図示されている。図2に示すように、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pは、車両200の進行方向2を基準に左右にずれた位置に搭載される。さらには、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pは、それらの中心点が車両200の車室内に位置するように配置される。車両200は左側通行を対象とした車両であり、進行方向2に向かって右側に運転席が配置され、左側に助手席が配置されるものとする。一例として、図2に示した例では、第1の通信装置210Dは車両200の運転席側のダッシュボードに配置され、第2の通信装置210Pは車両200の助手席側のダッシュボードに配置される。かかる配置によれば、後述する位置判定処理において、携帯機100が車室内に存在するか車室外に存在するかを判定することが可能となる。また、かかる配置によれば、後述する位置判定処理において、携帯機100が運転席側に存在するか助手席側に存在するかを判定することが可能となる。なお、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pは、車室内に限定されず、例えば車室外のサイドミラー部分に配置されてもよい。
−制御装置220
制御装置220は、制御部221及び記憶部223を備える。
記憶部223は、車両200の制御システム290の動作のための各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部223は、車両200の制御システム290の動作のためのプログラム、認証処理に関する情報、及び位置判定処理に関する情報等を記憶する。記憶部223は、例えば、フラッシュメモリ等の記憶媒体、及び記憶媒体への記録再生を実行する処理装置により構成される。
制御部221は、車両200の制御システム290による動作全般を制御する機能を有する。一例として、制御部221は、通信装置210を制御して携帯機100との通信を行い、記憶部223からの情報の読み出し及び記憶部223への情報の書き込みを行う。制御部221は、位置判定処理を制御する位置判定制御部として機能する。また、制御部221は、携帯機100との間で行われる認証処理を制御する認証制御部としても機能する。また、制御部221は、車両200のドア錠を制御するドアロック制御部としても機能し、ドア錠のロック及びアンロックを行う。また、制御部221は、車両200のエンジンを制御するエンジン制御部としても機能し、エンジンの始動/停止を行う。なお、車両200に備えられる動力源は、エンジンの他にモータ等であってもよい。制御部221は、例えばECU(Electronic Control Unit)として構成される。
なお、通信装置210及び制御装置220は、典型的にはCAN(Controller Area Network)及びLIN(Local Interconnect Network)等の通信規格に準拠した有線通信路により接続される。もちろん、通信装置210及び制御装置220は、無線通信路により接続されてもよい。
<<2.技術的特徴>>
<2.1.特性値>
車両200の制御システム290(例えば、制御部221)は、複数の通信装置210の各々と携帯機100との間で無線信号が送受信された際に測定された無線信号の受信強度から導出される、複数の通信装置210の各々が送信又は受信した無線信号の受信強度の特性を示す特性値を取得する。詳しくは、車両200の制御システム290は、第1の通信装置210Dと携帯機100との間で送受信された無線信号の受信強度から導出される第1の特性値、及び第2の通信装置210Pと携帯機100との間で送受信された無線信号の受信強度から導出される第2の特性値を取得する。ここでの受信強度とは、例えばRSSI(Received Signal Strength Indicator)である。以下では、受信強度が測定される無線信号を位置判定用信号とも称する。位置判定用信号のうち、第1の通信装置210Dと携帯機100との間で送受信される信号を第1の位置判定用信号とも称し、第2の通信装置210Pと携帯機100との間で送受信される信号を第2の位置判定用信号とも称する。
−位置判定用信号が車両200の制御システム290側から送信される場合
位置判定用信号は、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pが送信して携帯機100により受信されてもよい。その場合、携帯機100は、第1の通信装置210Dから送信された第1の位置判定用信号の受信強度を測定して車両200の制御システム290に報告する。そして、制御部221は、かかる受信強度に基づいて第1の特性値を導出する。同様に、携帯機100は、第2の通信装置210Pから送信された第2の位置判定用信号の受信強度を測定して車両200の制御システム290に報告する。そして、制御部221は、かかる受信強度に基づいて第2の特性値を導出する。
位置判定用信号には、送信源を示す情報として、通信装置210の識別情報が含まれることが望ましい。その場合、携帯機100は、受信した位置判定用信号に含まれる識別情報を参照することで、受信した位置判定用信号が第1の位置判定用信号であるか第2の位置判定用信号であるかを識別できる。もしくは、位置判定用信号の送信に使用するリソース(時間リソース、及び周波数リソース等)が第1の通信装置210Dと第2の通信装置210Pとで異なっていてもよい。その場合、携帯機100は、位置判定用信号の送信に使用されたリソースに基づいて、受信した位置判定用信号が第1の位置判定用信号であるか第2の位置判定用信号であるかを識別できる。
典型的には、第1の位置判定用信号の送信電力及び第2の位置判定用信号の送信電力は同一である。もしくは、第1の位置判定用信号の送信電力及び第2の位置判定用信号の送信電力が異なる場合、それら送信電力が同一とみなせるよう、受信側は補正手段を用いて受信電力を補正する。これにより、携帯機100における第1の位置判定用信号の受信強度と第2の位置判定用信号の受信強度との関係(差/比)に、携帯機100から第1の通信装置210Dまでの距離と携帯機100から第2の通信装置210Pとの関係を反映させることができる。
なお、特性値を導出する処理は、携帯機100により行われ、導出された特性値が車両200の制御システム290に報告されてもよい。
−位置判定用信号が携帯機100側から送信される場合
位置判定用信号は、携帯機100が送信して第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pにより受信されてもよい。その場合、第1の通信装置210Dは、位置判定用信号の受信強度を測定し、制御部221は、かかる受信強度に基づいて第1の特性値を導出する。同様に、第2の通信装置210Pは、位置判定用信号の受信強度を測定し、制御部221は、かかる受信強度に基づいて第2の特性値を導出する。
−特性値の導出方法
位置判定用信号は複数回送信され、受信強度は複数回測定される。特性値は、複数回測定することにより得られた複数の受信強度に対し統計処理を適用することで導出される。統計処理は、平均であってもよく、とりわけ直近の所定期間に測定された受信強度から導出される移動平均であってもよい。他にも、統計処理は、算術平均、幾何平均、調和平均、及び重み付きの加重平均等の他の平均であってもよい。ここで、位置判定用信号は、周波数ホッピングされながら送信されることが望ましい。特に、位置判定用信号の送受信をBLEで行う場合、位置判定用信号は周波数ホッピングされながら送信される。その場合、統計処理として平均を採用することで、周波数ごとの受信強度のばらつきを抑制した特性値を導出することが可能となる。もちろん、統計処理は、平均以外にも、中央値及び最頻値であってもよい。統計処理を適用するにあたり、外れ値が除外されてもよい。
<2.2.位置判定処理>
車両200の制御システム290(例えば、制御部221)は、複数の通信装置210の各々が送信又は受信した無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、携帯機100が存在する位置を判定する。詳しくは、車両200の制御システム290は、第1の特性値及び第2の特性値に基づいて、携帯機100が存在する位置を判定する。本実施形態によれば、車両200に第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pを配置する簡易な構成で、携帯機100が存在する位置を判定することが可能である。
(1)第1の位置判定処理
車両200の制御システム290は、第1の位置判定処理として、第1の通信装置210Dと第2の通信装置210Pとの間の中心点を含む内側領域と、中心点からみて内側領域よりも外側の領域を含む外側領域と、のいずれに携帯機100が存在するかを判定する。一例として、内側領域は車室内の領域であり、外側領域は車室外の領域であってもよい。車室内の領域とは、車両200内に設けられた、ユーザが滞在可能な空間である。車室外の空間とは、車室の外側の空間であり、典型的には車両200の周囲の空間である。第1の位置判定処理により、携帯機100が車室内に存在するか車室外に存在するかを判定することが可能となる。
−車室外判定
車両200の制御システム290は、第1の条件が満たされる場合に携帯機100が車室外に存在すると判定する。第1の条件について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る第1の位置判定処理について説明するための図である。
第1の条件は、第1の特性値及び第2の特性値のいずれか一方が他方よりも大きいことを含む。換言すると、第1の条件は、第1の特性値と第2の特性値とが一致しないことを含む。図3に示す領域(線)10は、第1の特性値と第2の特性値とが一致する領域である。第1の特性値をDrx、第2の特性値をPrxとすると、領域10内では、Drx=Prxが満たされる。従って、Drx≠Prxである場合、即ち領域10以外の領域に携帯機100が存在する場合に、携帯機100は車室外に存在すると判定される。本条件によれば、簡易に車室外判定を行うことが可能となる。
第1の条件は、第1の特性値及び第2の特性値の差分が正数である第1のオフセットよりも大きいことをさらに含んでいてもよい。換言すると、第1の条件は、第1の特性値及び第2の特性値のうち一方が他方より大きく、その差が第1のオフセットより大きいことをさらに含んでいてもよい。第1のオフセットをαとすると、Drx−Prx>α又はPrx−Drx>αが満たされる場合に、車両200の制御システム290は、携帯機100が車室外に存在すると判定する。図3に示す領域11内では、Drx−α>Prx、即ちDrx−Prx>αが満たされる。従って、領域11内に携帯機100が存在する場合に、車両200の制御システム290は、携帯機100が車室外に存在すると判定することとなる。図3に示すように、領域11は、領域10以外の領域と比較して、車室内の領域を少なく含むので、携帯機100が車室内に存在するにも関わらず車室外と誤判定してしまうことを抑制することができる。
そして、車両200の制御システム290は、第1の条件が満たされる場合、車室外のうち、第1の特性値及び第2の特性値のうち大きい方の特性値に対応する通信装置210に近い側に、携帯機100が存在すると判定する。詳しくは、車両200の制御システム290は、第1の条件が満たされる場合であって、第1の特性値の方が第2の特性値よりも大きい場合に車室外のうち第1の通信装置210Dに近い側に携帯機100が存在すると判定する。つまり、車両200の制御システム290は、Drx>Prxである場合に、運転席側の車室外に携帯機100が存在すると判定する。一方で、車両200の制御システム290は、第1の条件が満たされる場合であって、第2の特性値の方が第1の特性値よりも大きい場合に車室外のうち第2の通信装置210Pに近い側に携帯機100が存在すると判定する。つまり、車両200の制御システム290は、Prx>Drxである場合に、助手席側の車室外に携帯機100が存在すると判定する。かかる構成により、車室外におけるさらに詳細な位置を判定することが可能となる。
−車室内判定
車両200の制御システム290は、第2の条件が満たされる場合に携帯機100が車室内に存在すると判定する。第2の条件について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る第1の位置判定処理について説明するための図である。
第2の条件は、第1の特性値及び第2の特性値の双方が正数である所定の閾値よりも大きいことを含む。所定の閾値をINth1とすると、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされる場合に、車両200の制御システム290は、携帯機100が車室内に存在すると判定する。図4に示す領域(線)20は、第1の特性値と第2の特性値とが一致する領域である。領域21内ではDrx>INth1が満たされ、領域22内ではPrx>INth1が満たされる。そして、領域21と領域22とが重複する領域23内では、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされる。即ち、領域23内に携帯機100が存在する場合に、携帯機100は車室内に存在すると判定される。本条件によれば、簡易に車室内判定を行うことが可能となる。
第2の条件は、第1の特性値及び第2の特性値の差分が正数である第2のオフセットよりも小さいことをさらに含んでいてもよい。第2のオフセットをβとすると、|Drx−Prx|<βが満たされる場合に、車両200の制御システム290は、携帯機100が車室内に存在すると判定する。領域24内では、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされる上に、|Drx−Prx|<βも満たされる。即ち、領域24内に携帯機100が存在する場合に、携帯機100は車室内に存在すると判定される。第1の通信装置210Dが運転席側のダッシュボードに配置され、第2の通信装置210Pが助手席側のダッシュボードに配置されることを考慮すれば、領域23は、車室内に位置する可能性が高い。そして、領域23よりもさらに狭い領域24は、車室内に位置する可能性がより高い。従って、かかる条件により、携帯機100が車室外に存在するにも関わらず車室内と誤判定してしまうことをより抑制することができる。
ここで、第1の条件及び第2の条件の双方が満たされる場合がある。例えば、第1のオフセットα、第2のオフセットβ、及び閾値INth1の値によっては、図3に示した領域11及び図4に示す領域23又は領域24は重複し得、かかる重複部分に携帯機100が存在する場合には第1の条件及び第2の条件の双方が満たされ得る。その場合、典型的には車室内判定が優先される。即ち、車両200の制御システム290は、携帯機100が車室内に存在し、且つ携帯機100が車室外に存在すると判定した場合、携帯機100は車室外ではなく車室内に存在するとは認定する。上記重複領域は、典型的には第1の通信装置210D又は第2の通信装置210Pの付近、即ち車室内に分布する可能性が高いためである。車室内判定を車室外判定よりも優先することで、かかる重複部分における誤判定を抑制することができる。
−処理の流れ
図5は、本実施形態に係る第1の位置判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローでは、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pが位置判定用信号を送信し、携帯機100が位置判定用信号の受信強度を測定するものとする。
図5に示すように、まず、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pは位置判定用信号を送信し、携帯機100は位置判定用信号を受信する(ステップS102)。次いで、車両200の制御システム290は、携帯機100が位置判定用信号を受信した際に測定した受信強度に基づいて、第1の特性値Drx及び第2の特性値Prxを導出する(ステップS104)。次に、車両200の制御システム290は、Drx−α>Prxが満たされるか否かを判定する(ステップS106)。
ステップS106においてDrx−α>Prxが満たされると判定された場合(ステップS106:YES)、車両200の制御システム290は、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされるか否かを判定する(ステップS108)。Drx>INth1及びPrx>INth1の少なくともいずれかが満たされないと判定された場合(ステップS108:NO)、車両200の制御システム290は、運転席側の車室外に携帯機100が存在すると判定する(ステップS110)。他方、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされると判定された場合(ステップS108:YES)、車両200の制御システム290は、車室内に携帯機100が存在すると判定する(ステップS122)。
ステップS106においてDrx−α>Prxが満たされないと判定された場合(ステップS106:NO)、車両200の制御システム290は、Drx<Prx−αが満たされるか否かを判定する(ステップS112)。Drx<Prx−αが満たされると判定された場合(ステップS112:YES)、車両200の制御システム290は、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされるか否かを判定する(ステップS114)。Drx>INth1及びPrx>INth1の少なくともいずれかが満たされないと判定された場合(ステップS114:NO)、車両200の制御システム290は、助手席側の車室外に携帯機100が存在すると判定する(ステップS116)。他方、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされると判定された場合(ステップS114:YES)、車両200の制御システム290は、車室内に携帯機100が存在すると判定する(ステップS122)。
ステップS112においてDrx<Prx−αが満たされないと判定された場合(ステップS112:NO)、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされるか否かを判定する(ステップS118)。Drx>INth1及びPrx>INth1の少なくともいずれかが満たされないと判定された場合(ステップS118:NO)、判定不能となる(ステップS124)。即ち、車両200の制御システム290は、携帯機100が存在する位置を判定しない。他方、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされると判定された場合(ステップS118:YES)、車両200の制御システム290は、|Drx−Prx|<βが満たされるか否かを判定する(ステップS120)。|Drx−Prx|<βが満たされると判定された場合(ステップS120:YES)、車両200の制御システム290は、車室内に携帯機100が存在すると判定する(ステップS122)。他方、|Drx−Prx|<βが満たされないと判定された場合(ステップS120:NO)、判定不能となる(ステップS124)。
なお、ステップS120はオプションであり、省略されてもよい。その場合、ステップS118:YESの場合に処理はステップS122に進む。
(2)第2の位置判定処理
車両200の制御システム290は、第2の位置判定処理として、車室内に含まれる一領域である部分領域に携帯機100が存在するか否かを判定する。つまり、車両200の制御システム290は、車室内のどこに携帯機100が存在するかを判定する。これにより、車室内判定に関し、第1の位置判定処理よりも高精度な位置判定が可能となる。
車両200の制御システム290は、第3の条件が満たされる場合に車室内の部分領域に携帯機100が存在すると判定する。第3の条件について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る第2の位置判定処理について説明するための図である。
第3の条件は、第1の特性値及び第2の特性値の双方が正数である所定の閾値よりも大きいことを含む。所定の閾値をINth2とすると、第3の条件は、Drx>INth2及びPrx>INth2の双方が満たされることを含む。図6に示す例では、領域30内ではDrx>INth2が満たされ、領域40内ではPrx>INth2が満たされ、これら領域30と領域40とが重複する領域では、Drx>INth2及びPrx>INth2の双方が満たされる。
第3の条件は、携帯機100が部分領域に存在する場合に第1の特性値及び第2の特性値が取り得る範囲に、第1の特性値及び第2の特性値が含まれることをさらに含む。δ1>δ2とすると、携帯機100が領域31内に存在する場合はδ1<Drxが満たされ、携帯機100が領域32内に存在する場合はDrx>δ2が満たされる。よって、携帯機100が領域32内であって領域31外の領域に存在する場合には、δ1>Drx>δ2が満たされる。他方、γ1>γ2とすると、携帯機100が領域41内に存在する場合はγ1<Prxが満たされ、携帯機100が領域42内に存在する場合はPrx>γ2が満たされる。よって、携帯機100が領域42内であって領域41外の領域に存在する場合には、γ1>Prx>γ2が満たされる。部分領域50は、領域31内であって領域32外の領域と、領域41内であって領域42外の領域と、が重複する領域である。従って、携帯機100が部分領域50内に存在する場合には、δ1>Drx>δ2及びγ1>Prx>γ2の双方が満たされる。車両200の制御システム290は、かかる条件が満たされる場合に、携帯機100は部分領域50内に存在すると判定する。
ここで、δ1>γ1且つδ2>γ2の場合、部分領域50は、車室内のうち第1の通信装置210D寄り(即ち、運転席寄り)の領域となる。他方、δ1<γ1且つδ2<γ2の場合、部分領域50は、車室内のうち第2の通信装置210P寄り(即ち、助手席寄り)の領域となる。上記から、δ1、δ2、γ1及びγ2の設定によって、任意の部分領域を設定できることが分かる。即ち、車両200の制御システム290は、車室内の任意の部分領域に携帯機100が存在するか否かを判定可能である。
−処理の流れ
図7は、本実施形態に係る第2の位置判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローは、図5に示したフローのステップS120の代わりに実行される。本フローでは、第1の通信装置210D及び第2の通信装置210Pが位置判定用信号を送信し、携帯機100が位置判定用信号の受信強度を測定するものとする。また、δ1>γ1且つδ2>γ2であるものとする。
図5に示したステップ118において、Drx>INth1及びPrx>INth1の双方が満たされると判定された場合(ステップS118:YES)、図7に示すステップS202に処理が進む。即ち、車両200の制御システム290は、Drx>INth2及びPrx>INth2の双方が満たされるか否かを判定する(ステップS202)。Drx>INth2及びPrx>INth2の少なくともいずれかが満たされないと判定された場合(ステップS202:NO)、判定不能となる(ステップS204)。即ち、車両200の制御システム290は、携帯機100が存在する位置を判定しない。
ステップS202において、Drx>INth2及びPrx>INth2の双方が満たされると判定された場合(ステップS202:YES)、車両200の制御システム290は、δ1>Drx>δ2及びγ1>Prx>γ2の双方が満たされるか否かを判定する(ステップS206)。δ1>Drx>δ2及びγ1>Prx>γ2の双方が満たされると判定された場合(ステップS206:YES)、車両200の制御システム290は、車室内のうち運転席寄りの部分領域に携帯機100が存在すると判定する(ステップS208)。
ステップS206において、δ1>Drx>δ2及びγ1>Prx>γ2の少なくともいずれかが満たされないと判定された場合(ステップS206:NO)、車両200の制御システム290は、γ1>Drx>γ2及びδ1>Prx>δ2の双方が満たされるか否かを判定する(ステップS210)。γ1>Drx>γ2及びδ1>Prx>δ2の双方が満たされると判定された場合(ステップS210:YES)、車両200の制御システム290は、車室内のうち助手席寄りの部分領域に携帯機100が存在すると判定する(ステップS212)。他方、γ1>Drx>γ2及びδ1>Prx>δ2の少なくともいずれかが満たされないと判定された場合(ステップS210:NO)、判定不能となる(ステップS204)。
<2.3.認証処理>
(1)認証処理
携帯機100及び車両200の制御システム290は、携帯機100を被認証者とし車両200の制御システム290を認証者とする認証処理を行う。
認証処理は、パスワード認証を含んでいてもよい。パスワード認証とは、被認証者の情報(例えば、ID及びパスワード等)を認証者に予め登録しておき、被認証者から送信された情報が予め登録された情報と一致するか否かにより認証が行われる方式である。
認証処理は、チャレンジレスポンス認証を含んでいてもよい。チャレンジレスポンス認証とは、認証者がチャレンジを生成して被認証者に送信し、被認証者がチャレンジに基づいてレスポンスを生成して認証者に送信し、認証者がレスポンスに基づき被認証者の認証を行う方式である。典型的には、チャレンジは乱数であり認証のたびに変化するので、チャレンジレスポンス認証はリプレイアタックに耐性を有する。また、レスポンスは被認証者の情報(例えば、ID及びパスワード等)に基づいて生成され、即ちID及びパスワードそのものは送受信されないので、盗聴が防止される。
認証処理は、認証者と被認証者との間の距離に基づく認証を含んでいてもよい。認証者と被認証者との間の距離は、認証者と被認証者との間で送受信される測距用信号の受信強度、又は測距用信号の送受信にかかる時間に基づいて測定される。そして、認証者と被認証者との間の距離が所定の閾値以下であれば認証が成功し、そうでければ認証が失敗する。とりわけ測距用信号の送受信にかかる時間に基づいて距離が測定される場合、測距用信号が中継されるとその分送受信にかかる時間が延びるので、リレーアタックを防ぐことができる。
認証処理は、携帯機100と車両200の制御システム290との間で無線接続が確立したことをトリガとして実行されてもよい。車両200の制御システム290は、例えばBLEのアドバタイズメッセージを周期的に送信し、携帯機100がアドバタイズメッセージの受信に成功すると、接続処理が行われ接続が確立する。そのため、ユーザが携帯機100を携帯して車両200に近づくだけで、自動的に認証処理が実行される。
なお、上述した位置判定処理は、認証処理の前、認証処理の後、又は認証処理の途中の、どのタイミングで実行されてもよい。
(2)認証処理に基づく処理
車両200の制御システム290(例えば、制御部221)は、認証結果に基づく処理を行う。例えば、車両200の制御システム290は、車両200を利用可能な状態にするか否かを制御する。詳しくは、認証成功が判定された場合、車両200の制御システム290は、車両200をユーザに利用可能な状態にする処理を実行する。例えば、車両200の制御システム290は、ドア錠をアンロックしたりエンジンを始動させたりする。他方、認証失敗が判定された場合、車両200の制御システム290は、ドア錠をロックしたままにし、エンジンを停止したままにする。
車両200の制御システム290は、位置判定処理の結果にさらに基づいて、車両200を利用可能な状態にするか否かを制御してもよい。一例として、携帯機100が車室外に存在すると判定された場合、車両200の制御システム290は、認証成功/失敗に基づいて、ドア錠のロック/アンロックを制御する。他の一例として、携帯機100が車室内に存在すると判定された場合、車両200の制御システム290は、認証成功/失敗に基づいて、ドア錠のロック/アンロックを制御する。
認証結果に基づく処理として、車両200を利用可能な状態にする処理を実行することの許可/不許可が決定されてもよい。この場合、車両200を利用可能な状態にする処理を実行することが許可された上で、所定の条件が満たされた場合に、車両200を利用可能な状態にする処理が実行される。一例として、携帯機100が車室内に存在すると判定され、且つ認証が成功すると、エンジンの始動が許可される。そして、エンジンの始動が許可された状態で、車室内に設けられたエンジンスイッチが押下された場合に、エンジンが始動される。他の一例として、携帯機100が車室外に存在すると判定され、且つ認証が成功すると、ドア錠のアンロックが許可される。そして、ドア錠のアンロックが許可された状態で、ドアノブが操作された場合に、ドア錠がアンロックされる。一方で、車両200を利用可能な状態にする処理を実行することが許可されない場合、所定の条件が満たされるか否かを問わず、車両200を利用可能な状態にする処理は実行されない。
<<3.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、2つの通信装置210が、運転席側と助手席側とに配置されるものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、通信装置210は、前方(即ち、進行方向側)と後方(即ち、進行方向逆側)とに配置されてもよい。この場合、車室外判定に関し、携帯機100が前方の車室外又は後方の車室外のいずれに存在するかを判定可能となり、車室内判定に関し、携帯機100が前方の車室内又は後方の車室内のいずれに存在するかを判定可能となる。他にも、通信装置210は、車室の天井と床とに配置される等、任意の場所に配置され得る。
例えば、上記実施形態では、位置判定用信号が車両200の制御システム290側から送信される場合、第1の位置判定用信号の送信電力と第2の位置判定用信号の送信電力とは同一であるものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、第1の位置判定用信号の送信電力と第2の位置判定用信号の送信電力とは、異なっていてもよい。その場合であっても、閾値INth1、Inth2、第1のオフセットα、及び第2のオフセットβ、並びに閾値δ1、δ2、γ1、及びγ2を適切に調整することで、所望の位置判定を行うことが可能となる。
例えば、上記実施形態では、制御装置220が、車両200の制御システム290側の情報処理を担うものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、通信装置210が、車両200の制御システム290側の情報処理の少なくともいずれかを行ってもよい。具体的には、通信装置210は、位置判定処理において、特性値を導出したり、携帯機100の位置を判定したりしてもよい。他の具体例として、通信装置210は、チャレンジレスポンス認証において、チャレンジを生成し、レスポンスに基づいて携帯機100の認証を行い、認証結果を制御装置220に報告してもよい。また、制御装置220としての機能は、全て通信装置210に含まれてもよい。例えば、通信装置210のうちひとつの通信装置210が制御装置220としての機能を有するマスタとして動作し、他の通信装置210がスレーブとしてマスタによる制御に基づいて動作してもよい。マスタとして動作する通信装置210は複数であってもよく、複数のマスタの協働により、本発明が実施されてもよい。通信装置210は、上述した情報処理のためにECU等の電子回路を含んでいてもよい。なお、制御装置220は、ドア錠ロック/アンロック判定用のECUとして構成されてもよいし、ボデー用ECU等のその他のECUとして構成されてもよい。
例えば、上記実施形態では、位置判定処理が車両200の制御システム290側で実行されるものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、携帯機100が位置判定処理を行ってもよい。即ち、携帯機100が、特性値を導出し、携帯機100の位置を判定し、判定結果を車両200の制御システム290に報告してもよい。また、携帯機100は、認証者として動作し、認証結果を車両200の制御システム290に報告してもよい。
例えば、上記実施形態では、携帯機100と車両200の制御システム290との間で無線接続が確立したことをトリガとして認証処理が実行され、それに伴い位置判定処理が実行されるものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、携帯機100と車両200の制御システム290との間で無線接続が確立したことをトリガとして位置判定処理が実行されてもよいし、位置判定処理が単体で実行されてもよい。
例えば、上記実施形態では、本発明がスマートエントリーシステムに適用される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、信号を送受信する任意のシステムに適用可能である。例えば、スマートフォン、ドローン、家、及び家電製品等に、本発明は適用可能である。
例えば、上記実施形態では、無線通信規格としてBLEが採用される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、無線通信規格として、Wi−Fi、UWB(Ultra-Wide Band)、及びBluetooth等が採用されてもよい。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1:システム、100:携帯機、110:無線通信部、120:記憶部、130:制御部、200:車両、210:通信装置、210D:第1の通信装置、210P:第2の通信装置、220:制御装置、221:制御部、223:記憶部

Claims (13)

  1. 複数の通信装置の各々と端末装置との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御部、
    を備える制御装置。
  2. 前記複数の通信装置は、第1の通信装置と第2の通信装置とを備え、
    前記制御部は、前記第1の通信装置と第2の通信装置との間の中心点を含む内側領域と、前記中心点からみて前記内側領域よりも外側の領域を含む外側領域と、のいずれに前記端末装置が存在するかを判定する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、第1の条件が満たされる場合に前記端末装置が前記外側領域に存在すると判定し、
    前記第1の条件は、前記第1の通信装置が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す第1の特性値及び前記第2の通信装置が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す第2の特性値のいずれか一方が他方より大きいことを含む、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第1の条件は、前記第1の特性値及び前記第2の特性値の差分が正数である第1のオフセットより大きいことをさらに含む、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の条件が満たされる場合、前記第1の特性値の方が前記第2の特性値より大きい場合には前記外側領域のうち前記第1の通信装置に近い側に前記端末装置が存在すると判定し、前記第2の特性値の方が前記第1の特性値より大きい場合には前記外側領域のうち前記第2の通信装置に近い側に前記端末装置が存在すると判定する、請求項3又は4に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、第2の条件が満たされる場合に前記端末装置が前記内側領域に存在すると判定し、
    前記第2の条件は、前記第1の通信装置が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す第1の特性値及び前記第2の通信装置が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す第2の特性値の双方が正数である所定の閾値よりも大きいことを含む、請求項2〜5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記第2の条件は、前記第1の特性値及び前記第2の特性値の差分が正数である第2のオフセットよりも小さいことをさらに含む、請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記端末装置が前記内側領域に存在し、且つ前記端末装置が前記外側領域に存在すると判定した場合、前記端末装置は前記外側領域ではなく前記内側領域に存在すると判定する、請求項2〜7のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、第3の条件が満たされる場合に前記内側領域に含まれる一領域である部分領域に前記端末装置が存在すると判定し、
    前記第3の条件は、前記端末装置が前記部分領域に存在する場合に前記第1の通信装置が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す第1の特性値及び前記第2の通信装置が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す第2の特性値が取り得る範囲に、前記第1の特性値及び前記第2の特性値が含まれることを含む、請求項2〜8のいずれか一項に記載の制御装置。
  10. 前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置は、車両に搭載され、
    前記第内側領域は前記車両の車室内の領域であり、前記外側領域は前記車両の車室外の領域である、請求項2〜9のいずれか一項に記載の制御装置。
  11. 前記第1の通信装置及び前記第2の通信装置は、前記車両の進行方向を基準に左右にずれた位置に搭載される、請求項10に記載の制御装置。
  12. コンピュータを、
    複数の通信装置の各々と端末装置との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御部、
    として機能させるためのプログラム。
  13. 複数の通信装置と、
    前記複数の通信装置の各々と端末装置との間で無線信号が送受信された際に測定された前記無線信号の受信強度から導出される、前記複数の通信装置の各々が送信又は受信した前記無線信号の受信強度の特性を示す特性値に基づいて、前記端末装置が存在する位置を判定する制御装置と、
    を備える制御システム。
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