JP2021024054A - 締結装置、及びそれを備えるロボット - Google Patents

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橋本  猛
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Abstract

【課題】締結部材によって締結位置を傷めてしまう虞を抑制することが可能な、締結装置を提供する。【解決手段】本発明に係る締結装置は、駆動軸の回転駆動力により回転させることで、締結位置に締結部材を締結するための締結装置であって、ラックアンドピニオン機構と、ラックアンドピニオン機構を介して駆動軸に取り付けられ、その先端に締結部材と結合する結合部を有する回転軸と、を備え、ラックアンドピニオン機構は、基部と、基部に移動可能に取り付けられたラックと、基部に回転可能に設けられ、ラックと噛み合うピニオンと、ラックを移動方向における一方に付勢する付勢機構と、ラックが基部の所定位置から移動したことを検出するためのセンサと、を有し、基部とピニオンのうちの一方が駆動軸に固定され、基部とピニオンのうちの他方が回転軸に固定されることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、締結装置、及びそれを備えるロボットに関する。
従来から、駆動軸の回転駆動力により回転させることで、締結位置に締結部材を締結するための締結装置が知られている。このような締結装置が、例えば、特許文献1のネジ検査装置で提案されている。
特許文献1のネジ検査装置は、通りネジゲージが雌ネジ内を進んでいき、指定した回転量に到達する前に所定値を越えるような異常なトルクが発生した場合には不良品であると判定し、異常なトルクが発生することなく指定した回転量に到達した場合には良品であると判定する。
特開平10−138058号公報
しかし、特許文献1で提案されているような従来からある締結装置は、結部材によって締結位置を傷めてしまう虞があった。
そこで、本発明は、締結部材によって締結位置を傷めてしまう虞を抑制することが可能な、締結装置、及びそれを備えるロボットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る締結装置は、駆動軸の回転駆動力により回転させることで、締結位置に締結部材を締結するための締結装置であって、ラックアンドピニオン機構と、前記ラックアンドピニオン機構を介して前記駆動軸に取り付けられ、その先端に前記締結部材と結合する結合部を有する回転軸と、を備え、前記ラックアンドピニオン機構は、基部と、前記基部に移動可能に取り付けられたラックと、前記基部に回転可能に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンと、前記ラックを移動方向における一方に付勢する付勢機構と、前記ラックが前記基部の所定位置から移動したことを検出するためのセンサと、を有し、前記基部と前記ピニオンのうちの一方が前記駆動軸に固定され、前記基部と前記ピニオンのうちの他方が前記回転軸に固定されることを特徴とする。
駆動軸の回転駆動力により前記回転軸周りに働くトルクを第1トルクとする。また、付勢機構の付勢力により前記回転軸周りに働くトルクを第2トルクとする。第1トルクとは反対向きで第1トルクよりも小さい第2トルクが前記回転軸周りに働くように、前記駆動軸を回転駆動させることで、少なくとも基部、ラック、ピニオン、及び回転軸が、前記駆動軸と一体的に回転する。このような状態で、第2トルクよりも大きい第3トルクが締結部材を介して前記回転軸周りに働くと、付勢機構の付勢力に抗って、ラックがピニオン周りに当該ピニオンと相対的に回転しつつ移動する。これにより、第3トルクが前記回転軸周りに働いたあとに、前記駆動軸が所定の時間だけ回転し続けたとしても、その回転がラックの移動により吸収されるので、前記回転軸及び締結部材に伝わらない。その結果、本実施形態に係る締結装置は、結部材によって締結位置を傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
本発明によれば、締結部材によって締結位置を傷めてしまう虞を抑制することが可能な、締結装置、及びそれを備えるロボットを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る締結装置を備えるロボットの全体構成を示す概略的な正面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置を備えるロボットの制御系を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る締結装置を示す概略図であり、(A)が、締結装置が締結部材を保持していない状態の図、(B)が、締結装置が締結部材を保持している状態の図である。 本発明の実施形態に係る締結装置が備えるラックアンドピニオン機構の断面図であり、(A)が高さ方向に沿った断面図、(B)が(A)に示すIVB−IVB線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係るロボットがワークにボルト穴を穿設する様子を示す概略的な断面図であり、(A)がボルトを形成する直前の断面図、(B)がボルトを形成している際中の断面図、(C)がボルトを形成し終わった直後の断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置がボルト穴の診断を行っているとき、ラックが所定位置に位置している状態を示す概略的な断面図であり、(A)が締結装置及びその周辺部分の高さ方向に沿った断面図、(B)が(A)に示すVIB−VIB線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置がボルト穴の診断を行っているとき、ラックが所定位置から移動した状態を示す概略的な断面図であり、(A)が締結装置及びその周辺部分の高さ方向に沿った断面図、(B)が(A)に示すVIIB−VIIB線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第1変形例がボルト穴にボルトを締結する様子を示す高さ方向に沿った概略的な断面図であり、(A)がボルトを締結している際中の断面図、(B)がボルトを締結し終わった直後の断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第2変形例が雄螺子部材にナットを締結する様子を示す高さ方向に沿った概略的な断面図であり、(A)がナットを締結している際中の断面図、(B)がナットを締結し終わった直後の断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第3変形例を示す高さ方向に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第4変形例を示す高さ方向に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第5変形例が備えるラックアンドピニオン機構の幅方向に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第6変形例が備えるラックアンドピニオン機構の幅方向に沿った概略的な断面図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第7変形例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る締結装置の第7変形例を備えるロボットの制御系を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係る締結装置、及びそれを備えるロボットについて、添付図面に基づき説明する。なお、本実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(ロボット10)
図1は、本実施形態に係る締結装置を備えるロボットの全体構成を示す概略的な正面図である。図1に示すように、本実施形態に係る締結装置30A、及びそれを備えるロボット10は、ワークWが載置された載置台Sに隣接して配置される。そして、本実施形態に係る締結装置30A、及びそれを備えるロボット10は、ワークWにボルト穴Hを穿設し、穿設したボルト穴Hが良好か不良かを検出するために用いられる。
本実施形態に係るロボット10は、基台12と、当該基台12に支持された第1ロボットアーム20a及び第2ロボットアーム20b(以下、「一対のロボットアーム20a、20b」と称することがある)と、を備える。また、ロボット10は、第1ロボットアーム20aの先端に取り付けられる締結装置30Aと、第2ロボットアーム20bの先端に取り付けられる穿設装置88と、をさらに備える。そして、ロボット10は、第1ロボットアーム20a、第2ロボットアーム20b、及び締結装置30Aの動作を制御するためのロボット制御装置90をさらに備える(図2参照)。
(一対のロボットアーム20a、20b)
一対のロボットアーム20a、20bは、それぞれ、基台12に支持される。一対のロボットアーム20a、20bは、それぞれ、独立して動作したり、互いに関連して動作したりすることが可能である。なお、第2ロボットアーム20bは、第1ロボットアーム20aと同様の構成を有する。したがって、ここでは第1ロボットアーム20aについてのみ説明し、第2ロボットアーム20bの同様となる説明は繰り返さない。
第1ロボットアーム20aは、関節軸JT1〜JT4を有する。そして、第1ロボットアーム20aには、関節軸JT1〜JT4に対応付けられるように、回転駆動用のサーボモータ96a〜96d(第1サーボモータ)が設けられる。第1ロボットアーム20aは、第1リンク22、第2リンク24、及びリスト26を有する。
第1リンク22は、基台12の上面に固定される基軸14と回転式の関節軸JT1により連結されることで、基軸14の軸心を通るように規定された鉛直方向に延びる軸線まわりに回動可能である。基軸14に対する第1リンク22の回転動作は、サーボモータ96a(図2参照)によって行われる。
第2リンク24は、第1リンク22の先端と回転式の関節軸JT2により連結されることで、第1リンク22の先端に規定された鉛直方向に延びる軸線まわりに回動可能である。第1リンク22に対する第2リンク24の回転動作は、サーボモータ96b(同前)によって行われる。
リスト26は、第2リンク24の先端と直動式の関節軸JT3を介して連結される。リスト26は、直動式の関節軸JT3によって、第2リンク24に対して昇降移動可能である。第2リンク24に対するリスト26の昇降動作は、サーボモータ96c(図2参照)によって行われる。
リスト26は、その先端にメカニカルインターフェイス28を有する。当該メカニカルインターフェイス28には、締結装置30Aが取り付けられる。メカニカルインターフェイス28は、回転式の関節軸JT4によって、リスト26に対して鉛直方向に延びる軸線まわりに回動可能である。リスト26に対するメカニカルインターフェイス28の回転動作は、サーボモータ96d(同前)によって行われる。
第1ロボットアーム20aの第1リンク22の基端側の軸線と、第2ロボットアーム20bの第1リンク22の基端側の軸線とは同一直線上に位置する。また、第1ロボットアーム20aの第1リンク22とロボットアーム20bの第1リンク22とは高低差を設けて配置される。なお、第2ロボットアーム20bについて、基軸14に対する第1リンク22の回転動作は、サーボモータ96e(第1サーボモータ。図2参照)によって行われ、第1リンク22に対する第2リンク24の回転動作は、サーボモータ96f(同前)によって行われる。さらに、第2ロボットアーム20bについて、第2リンク24に対するリスト26の昇降動作は、サーボモータ96g(同前)によって行われ、リスト26に対するメカニカルインターフェイス28の回転動作は、サーボモータ96h(同前)によって行われる。換言すれば、第2ロボットアーム20bの関節軸JT4(駆動軸、手首軸)の回転動作は、サーボモータ96hによって行われる。
(ロボット制御装置90)
図2は、本実施形態に係る締結装置を備えるロボットの制御系を示すブロック図である。図2に示すように、ロボット制御装置90は、プログラムを格納するためのメモリ92と、当該メモリ92に格納されたプログラムを実行するためのプロセッサ94と、を有する。プロセッサ94は、一対のロボットアーム20a、20bのサーボモータ96a〜96h、後述するサーボモータ98、第1ラック40aのための検出部64、及び、第2ラック40bのための検出部64それぞれに対して接続される。なお、図2では、見た目の煩雑さを避けるため、第1ラック40aのための検出部64についてのみ図示し、第2ラック40bのための検出部64についてはその図示を省略してある。
ロボット制御装置90は、サーボモータ96a〜96hによって、一対のロボットアーム20a、20bの動作をサーボ制御することができる。また、ロボット制御装置90は、サーボモータ96hによって、締結装置30Aの動作をサーボ制御することができる。
(締結装置30A)
図3は、本実施形態に係る締結装置を示す概略図であり、(A)が、締結装置が締結部材を保持していない状態の図、(B)が、締結装置が締結部材を保持している状態の図である。図3に示すように、メカニカルインターフェイス28にロータリジョイント100の基端が取り付けられ、ロータリジョイント100の先端にツールチェンジャ102の基端が取り付けられる。そして、本実施形態に係る締結装置30Aは、ツールチェンジャ102の先端に着脱可能に取り付けられる。
締結装置30Aは、ラックアンドピニオン機構32と、ラックアンドピニオン機構32を介して関節軸JT4に同軸状に取り付けられる回転軸80と、ゲージG(締結部材)を保持するために、回転軸80の先端に設けられる保持機構82(結合部)と、を備える。本実施形態では、ラックアンドピニオン機構32として、ロータリアクチュエータが用いられている。
(回転軸80及び保持機構82)
回転軸80は、その基端部分がラックアンドピニオン機構32の後述するピニオン50に固定される。回転軸80の先端に設けられる保持機構82は、円筒状の保持機構本体83と、保持機構本体83に取り付けられる一対の第1部材84a、84bと、を有する。保持機構82は、一対の第1部材84a、84bでゲージGの基端部分を挟んで保持することで、当該ゲージGと結合可能である。
第1部材84aは、その基端部分が保持機構本体83内に設けられる第1保持用ラック(図示せず)に固定され、その先端部分が保持機構本体83の先端側から突出する。第1部材84bは、その基端部分が保持機構本体83内に設けられる第2用保持ラック(同前)に固定され、その先端部分が保持機構本体83の先端側から突出して第1部材84aと平行に延びる。
保持機構本体83内には、保持用ピニオン(図示せず)が設けられる。保持用ピニオンの径方向の一方側の部分(ここでは、図3における高さ方向のいずれか一方側の部分)には、上記第1保持用ラックが噛み合わされる。また、保持用ピニオンの径方向の他方側の部分(ここでは、図3における高さ方向のいずれか他方側の部分)には、上記第2保持用ラックが噛み合わされる。
そして、保持用ピニオンが回転することで、第1及び第2保持用ラックが保持機構本体83内を互いに反対側へと移動し、一対の第1部材84a、84bの間隔を変更するように構成される。保持用ピニオンの回転動作は、サーボモータ98(図2参照)によって行われる。上記のように、保持機構82は、一対の第1部材84a、84bの間隔を変更することで、一対の第1部材84a、84bでゲージGの基端部分を挟んで保持することが可能である。
(ラックアンドピニオン機構32)
図4は、本実施形態に係る締結装置が備えるラックアンドピニオン機構の断面図であり、(A)が高さ方向に沿った断面図、(B)が(A)に示すIVB−IVB線に沿った断面図である。図4に示すように、ラックアンドピニオン機構32は、その外形が直方体状であるハウジング34(基部)と、ハウジング34内に移動可能に取り付けられた第1ラック40a(ラック)及び第2ラック40bと、後述する天板36aからハウジング34内の中央を高さ方向に延びるピニオン50と、を備える。
ハウジング34は、ロータリジョイント100及びツールチェンジャ102を介して第2ロボットアーム20bの関節軸JT4に固定される。すなわち、ハウジング34、ロータリジョイント100及びツールチェンジャ102は、関節軸JT4と一体的に回転する。
ハウジング34は、ツールチェンジャ102に当接する天板36aと、天板36aの奥行き方向の一端縁(換言すれば、天板36aの前端縁)から垂下される前板36bと、天板36aの奥行き方向の他端縁(換言すれば、天板36aの後ろ端縁)から垂下される背板36cと、を有する。また、ハウジング34は、天板36aの幅方向の一端縁(換言すれば、天板36aの左端縁)から垂下される左側板36dと、天板36aの幅方向の他端縁(換言すれば、天板36aの右端縁)から垂下される右側板36eと、天板36a、前板36b、背板36c、左側板36d、及び右側板36eで形成される箱体の底面の開口に蓋をするように設けられる底板36fと、を有する。
図4(B)に示すように、ハウジング34は、天板36aの奥行き方向の中央から垂下され、左側板36dからピニオン50の手前まで幅方向に延びる第1仕切り板37aと、右側板36eからピニオン50の手前まで幅方向に延びる第2仕切り板37bと、をさらに有する。ハウジング34の内部空間は、第1仕切り板37a、及び第2仕切り板37bによって、奥行き方向の一方側(換言すれば、ハウジング34の前板36b側)の第1空間38aと、奥行き方向の他方側(換言すれば、ハウジング34の背板36c側)の第2空間38bと、に仕切られる。
ピニオン50は、第1仕切り板37aと第2仕切り板37bの間を高さ方向に延び、第1ラック40a及び第2ラック40bと噛み合う。ピニオン50は、その先端部分(図4(A)において下端部分)がベアリング59を介してハウジング34の底板36fに取り付けられる。ラックアンドピニオン機構32は、ピニオン50の先端部分と一体的に形成され、ピニオン50よりも大きい直径寸法を有するテーブル52をさらに有する。ピニオン50及びテーブル52には、回転軸80固定するための軸孔54が穿設される。
第1ラック40aは、ピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転しつつ、ハウジング34の第1空間38a内を幅方向に移動可能である。また、第2ラック40bは、ピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転しつつ、ハウジング34の第2空間38b内を幅方向に移動可能である。第1ラック40a及び第2ラック40bは、ピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転することで、幅方向において互いに反対側へと移動するように構成される。
ラックアンドピニオン機構32は、第1ラック40aが第1空間38aの所定位置から移動したことを検出するための第1センサ60a(センサ)をさらに有する。第1センサ60aは、第1ラック40aに固定される磁石62と、磁石62が移動したことを検出するための検出部64と、を有する。この検出部64は、ハウジング34に固定され、ロボット制御装置90のプロセッサ94に接続される。
ラックアンドピニオン機構32は、第2ラック40bが第2空間38bの所定位置から移動したことを検出するための第2センサ60b(センサ)をさらに有する。第2センサ60bは、第2ラック40bに固定される磁石62と、磁石62が移動したことを検出するための検出部64と、を有する。この検出部64は、ロボット制御装置90のプロセッサ94に接続される。
ラックアンドピニオン機構32は、付勢機構70をさらに有する。付勢機構70は、ハウジング34をシリンダとし、第1ラック40aをピストンとするエアシリンダとして構成される。付勢機構70は、外部に設けられるエア供給源(図示せず)からロータリジョイント100及び右側板36eに穿設された貫通孔39を介して、第1空間38a内にエアを入力することで、第1ラック40aを第1空間38a内の左側板36dから右側板36eに向かう方向(移動方向における一方)へと付勢する。
(ロボット10の作業態様の一例)
図5〜7に基づき、ロボット10の作業態様の一例について説明する。図5は、本実施形態に係るロボットがワークにボルト穴を穿設する様子を示す概略的な断面図であり、(A)がボルトを形成する直前の断面図、(B)がボルトを形成している際中の断面図、(C)がボルトを形成し終わった直後の断面図である。
最初に、図5に示すように、ロボット10は、穿設装置88によってワークWにボルト穴Hを穿設する。具体的には、まず、図5(A)に示すように、ロボット10は、一対のロボットアーム20a、20bの姿勢を変更して、ワークWのうちのボルト穴Hを穿設したい部分の上方に穿設装置88を位置させる。
次に、図5(B)に示すように、ロボット10は、第1ロボットアーム20aのメカニカルインターフェイス28を関節軸JT4によって回転させながら、第1ロボットアーム20aのリスト26を関節軸JT3によって下降させ、ワークWにボルト穴Hを穿設する。そして、図5(C)に示すように、第1ロボットアーム20aの先端を関節軸JT3によって上昇させる。
次に、ロボット10は、保持機構82でゲージGを保持した状態とする。さらに、ロボット10は、ハウジング34の第1空間38a内に貫通孔39から所定圧力のエアを入力し続けることで、第1ラック40aが第1空間28a内の所定位置(第1空間28a内の左側板36dに当接する位置)に移動した状態とする。これにより、ピニオン50が回転し、第2ラック40bが第2空間38b内の右側板36eに当接する位置まで移動した状態となる。
図6は、本実施形態に係る締結装置がボルト穴の診断を行っているとき、ラックが所定位置に位置している状態を示す概略的な断面図であり、(A)が締結装置及びその周辺部分の高さ方向に沿った断面図、(B)が(A)に示すVIB−VIB線に沿った断面図である。なお、図6(A)では、見た目の煩雑さを避けるため、ラックアンドピニオン機構32の内部構造を一部省略して示してある。後述する図7(A)、図8〜10についても同様である。
そして、図6(A)に示すように、ロボット10は、一対のロボットアーム20a、20bの姿勢を変更して、ボルト穴Hの上方にゲージGを位置させ、第2ロボットアーム20bのメカニカルインターフェイス28を関節軸JT4によって回転させながら、第2ロボットアーム20bのリスト26を関節軸JT3によって下降させ、ボルト穴HにゲージGを締結していく。
このとき、関節軸JT4の回転駆動力により回転軸80周りに働くトルクを第1トルクとする。また、前記所定圧力のエアの付勢力により回転軸80周りに働くトルクを第2トルクとする。第1トルクとは反対向きで第1トルクよりも小さい第2トルクが回転軸80周りに働くように、前記所定圧力のエアを調整し、関節軸JT4を回転駆動させることで、締結装置30Aが備える構成の全てが、当該関節軸JT4と一体的に回転する。このような状態で、ボルト穴HにゲージGを締結していく。
図7は、本実施形態に係る締結装置がボルト穴の診断を行っているとき、ラックが所定位置から移動した状態を示す概略的な断面図であり、(A)が締結装置及びその周辺部分の高さ方向に沿った断面図、(B)が(A)に示すVIIB−VIIB線に沿った断面図である。
図7(A)に示すように、ボルト穴Hの底にゲージGの先端が到達すると、ゲージG、保持機構82、回転軸80、及びピニオン50が、回転できなくなり停止する。これにより、図7(B)に示すように、第2トルクよりも大きい第3トルクがゲージGを介して回転軸80周りに働くと、前記所定圧力のエアの付勢力に抗って、第1ラック40aがピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転しつつ移動する。
具体的には、第1ラック40aが、前記所定圧力のエアに抗いながら、ピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転し、第1空間28a内の所定位置(第1空間28a内の右側板36eに当接する位置)から第1空間28a内の左側板36dに当接する位置まで移動する。
また、図7(B)に示すように、第2ラック40bは、上記のように第1ラック40aが移動することに伴い、ピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転し、第2空間38b内の左側板36dに当接する位置から右側板36eに当接する位置まで移動する。
上記のように第1ラック40aが移動し始めたときに、第1センサ60aの検出部64がその移動を検出し、その検出結果をロボット制御装置90に送信する。ロボット制御装置90は、第1検出部64からの検出結果に基づき、第1ラック40aが第1空間38aの所定位置から移動したことを検知すると、第2ロボットアーム20bの関節軸JT4の回転を停止するための制御を開始する。
(効果)
ここで、第1センサ60aの検出部64が第1ラック40aの移動を検出してから、第2ロボットアーム20bの関節軸JT4の回転が実際に停止するまで、所定の時間を要する。したがって、従来からある締結装置は、ボルト穴Hの底にゲージGの先端が到達したあとも、所定の時間だけ、第2ロボットアーム20bの関節軸JT4が回転し続けてしまう。これにより、従来からある締結装置30Aは、ボルト穴Hの底に到達したあとも回転し続けるゲージGによって、ボルト穴Hを傷めてしまう虞があった。
一方、本実施形態では、第1センサ60aの検出部64が第1ラック40aの移動を検出してから、第2ロボットアーム20bの関節軸JT4の回転が実際に停止するまで、第1ラック40aが、ピニオン50周りに当該ピニオン50と相対的に回転し、第1空間28a内の右側板36eに当接する位置から第1空間28a内の左側板36dに当接する位置まで移動する。
これにより、第3トルクが回転軸80周りに働いたあとに上記所定の時間だけ、ロボットアーム20bの関節軸JT4が回転し続けたとしても、その回転が第1ラック40a(及び第2ラック40b)の移動により吸収され、回転軸80及びゲージGに伝わらない。その結果、本実施形態に係る締結装置30Aは、ゲージGによってボルト穴Hを傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
なお、ロボット制御装置90は、ゲージGの先端が所定の深さまで到達したときに(換言すれば、第2ロボットアーム20bのメカニカルインターフェイス28が所定の深さまで到達したときに)、又は、ゲージGが所定の回転数だけ回転したときに(換言すれば、前記メカニカルインターフェイス28が所定の回転数だけ回転したときに)、第1センサ60aの検出部64の検出結果に基づき、第1ラック40aが第1空間38aの所定位置から移動したことを検知した場合、穿設装置88で穿設したボルト穴Hが良好であると診断する。
一方、ロボット制御装置90は、ゲージGの先端が所定の深さまで到達していないときに、又は、ゲージGが所定の回転数だけ回転していないときに、第1センサ60aの検出部64の検出結果に基づき、第1ラック40aが第1空間38aの所定位置から移動したことを検知した場合、穿設装置88で穿設したボルト穴Hが不良であると診断する。
本実施形態では、付勢機構70が、ハウジング34をシリンダとし、第1ラック40aをピストンとするエアシリンダとして構成されるので、簡単な構造で、第1ラック40aを第1空間38a内の所定位置まで付勢することが可能となる。
本実施形態では、一対の第1部材84a、84bでゲージGを挟んで保持するので、簡単な構造で、ゲージGと結合することが可能となる。また、簡単な構造で、ゲージG以外の多様な締結部材と結合することが可能となる。
本実施形態では、第1ラック40aに固定される磁石62が移動したことを検出することで、第1ラック40aが第1空間38a内の所定位置から移動したことを検出することが可能となる。したがって、簡単な構造で、第1ラック40aが所定位置から移動したことを検出することができる。
本実施形態に係るロボット10は、上記締結装置30Aを備えるので、ゲージGによってボルト穴Hを傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
(変形例)
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
(第1変形例)
図8は、上記実施形態に係る締結装置の第1変形例がボルト穴にボルトを締結する様子を示す高さ方向に沿った概略的な断面図であり、(A)がボルトを締結している際中の断面図、(B)がボルトを締結し終わった直後の断面図である。なお、本変形例に係る締結装置30B及びそれを備えるロボット10は、保持機構82でボルトB(締結部材)を保持すること、及びそのように保持したボルトBをボルト穴H´に締結することを除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図8に示すように、本変形例に係る締結装置30Bは、保持機構82の一対の第1部材84a、84bでボルトBの頭部を挟んで保持することで、ボルトBと結合可能である。さらに、本変形例に係る締結装置30Bは、上記実施形態に係る締結装置30Aがボルト穴HにゲージGを締結した場合と同様に、ボルト穴H´(締結位置)にボルトBを締結することが可能である。そして、本変形例に係る締結装置30Bは、上記実施形態に係る締結装置30Aと同じ態様で、ボルトBによってボルト穴H´を傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
(第2変形例)
図9は、上記実施形態に係る締結装置の第2変形例が雄螺子部材にナットを締結する様子を示す高さ方向に沿った概略的な断面図であり、(A)がナットを締結している際中の断面図、(B)がナットを締結し終わった直後の断面図である。なお、本変形例に係る締結装置30C及びそれを備えるロボット10は、保持機構82´でナットN(締結部材)を保持すること、そのように保持したナットNを雄螺子部材Mに締結すること、及び一対の第1部材84a´、84b´が上記実施形態に係る締結装置30Aの一対の第1部材84a、84bと比較して長いことを除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図9に示すように、本変形例に係る締結装置30Cは、ナットNの軸孔が高さ方向に延びるように、保持機構82´の一対の第1部材84a´、84b´でナットNを挟んで保持することで、ナットNと結合可能である。さらに、本変形例に係る締結装置30Cは、上記実施形態に係る締結装置30Aがボルト穴HにゲージGを締結した場合と同様に、雄螺子部材M(締結位置)にナットNを締結することが可能である。そして、本変形例に係る締結装置30Cは、上記実施形態に係る締結装置30Aと同じ態様で、ナットNによって雄螺子部材Mを傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
(第3変形例)
図10は、上記実施形態に係る締結装置の第3変形例を示す高さ方向に沿った概略的な断面図である。なお、本変形例に係る締結装置30D及びそれを備えるロボット10は、保持機構82の構造を除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図10に示すように、本変形例に係る締結装置30Dの保持機構82´´(結合部)は、保持機構本体83の底面に形成される凹部85にゲージG´(締結部材)の基端部分を嵌合させることで、ゲージGと結合可能である。締結装置30Dは、このような態様で保持したゲージGをボルト穴Hに締結してもよい。
(第4変形例)
図11は、上記実施形態に係る締結装置の第4変形例を示す高さ方向に沿った概略的な断面図である。なお、本変形例に係る締結装置30E及びそれを備えるロボット10は、保持機構82を備えないことを除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図11に示すように、本変形例に係る締結装置30Eのピニオン50は、テーブル52を介してゲージG´´(締結部材)と一体的に形成される。本変形例のように、ボルト穴Hを診断するために、ボルト穴HにゲージG´´を締結した後にゲージG´´の締結を解くような場合、締結装置30Eがこのような構造であってもよい。このような場合、締結部材と結合する結合部は、テーブル52である。
(第5変形例)
図12は、上記実施形態に係る締結装置の第5変形例が備えるラックアンドピニオン機構の幅方向に沿った概略的な断面図である。なお、本変形例に係る締結装置30F及びそれを備えるロボット10は、付勢機構の構造を除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図12に示すように、本変形例に係る締結装置30Fは、付勢機構としてバネ部材70´を有するラックアンドピニオン機構32´を備える。バネ部材70´は、その一端が左側板36dの内壁に取り付けられ、その他端が第1ラック40aの左側板36dと対向する部分に取り付けられることで、第1ラック40aを第1空間38a内の左側板36dから右側板36eに向かう方向へと付勢する。締結装置30Fは、このような態様のバネ部材70´で第1ラック40aを所定位置へと付勢する。このような構造のラックアンドピニオン機構32´であっても、上記実施形態に係る締結装置30Aと同様の効果を得ることが可能である。
(第6変形例)
図13は、上記実施形態に係る締結装置の第5変形例が備えるラックアンドピニオン機構の幅方向に沿った概略的な断面図である。なお、本変形例に係る締結装置30G及びそれを備えるロボット10は、ハウジング34´の構造、並びに第2ラック40b及び当該第2ラック40bのためのセンサ60を有しないことを除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図13に示すように、本変形例に係る締結装置30Gのラックアンドピニオン機構32´´は、第2ラック40b及び当該第2ラック40bのためのセンサ60を有しない。これに伴い、本変形例では、ハウジング34´が、第1仕切り板37a、第2仕切り板37bを有さず、これにより、第2ラック40bを配置するための第2空間38bを有しない。このような構造のラックアンドピニオン機構32´´であっても、上記実施形態に係る締結装置30Aと同様の効果を得ることが可能である。
(第7変形例)
図14は、上記実施形態に係る締結装置の第7変形例を示す概略図である。図15は、当該第7変形例を備えるロボットの制御系を示すブロック図である。なお、本変形例に係る締結装置30H及びそれを備えるロボット10は、サーボモータ98が設けられることを除き、上記実施形態に係る締結装置30A及びそれを備えるロボット10と同じである。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
上記実施形態では、締結装置30Aの駆動軸が、第2ロボットアーム20bの関節軸JT4(手首軸)として構成される場合について説明した。一方、本変形例では、締結装置30Hの駆動軸が、締結装置30H内に設けられる外部軸86として構成される。締結装置30Hは、外部軸86を回転駆動するために当該外部軸86に設けられるサーボモータ98(第2サーボモータ)によって、締結装置30Hの動作をサーボ制御する。このような構造の締結装置30Hであっても、上記実施形態に係る締結装置30Aと同様の効果を得ることが可能である。
(その他の変形例)
上記実施形態及びその変形例では、締結部材と結合するための締結部が、保持機構82、82´、又はテーブル52として構成される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、締結部は、例えば、締結部材を吸着することで当該締結部材と結合する吸着機構として構成されてもよいし、その他の態様で締結部材と結合するように構成されてもよい。
上記実施形態及びその変形例では、基部が、ハウジング34、34´として構成される場合について説明した。しかしこの場合に限定されず、基部は、例えば、付勢機構がバネ部材として構成されるような場合、第1ラック40a及びピニオン50を囲繞しない板状部材として構成されてもよい。このような場合、第1ラック40aは、前記板状部材状を摺動可能であるように設けられる。
上記実施形態及びその変形例では、センサが磁石62及び検出部64を有する構造である場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、センサが、投光器と、当該投光器から投光された光線を受光するための受光器とを有する構造であってもよい。そして、センサは、受光器で受光される光線の遮光状態に基づき、第1ラック40aが所定位置から移動したことを検出してもよい。或いは、センサは、第1ラック40aが所定位置から移動したことを検出できるのであれば、上記以外の構造を有してもよい。
上記実施形態及びその変形例では、ハウジング34(基部)が関節軸JT4(駆動軸)に固定され、ピニオン50が回転軸80に固定される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、ピニオン50が関節軸JT4に固定され、ハウジング34が回転軸80に固定されてもよい。
上記実施形態及びその変形例では、ロボットアーム20a、20bは、それぞれ、その基端の回転軸が同一直線上に位置する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、ロボットアーム20a、20bは、それぞれ、その基端の回転軸が同一直線上に位置しなくてもよい。また、上記実施形態及びその変形例では、一台のロボット10がロボットアーム20a、20bを備える場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、第1ロボットがロボットアーム20aを備え、前記第1ロボットとは別個に設けられる第2ロボットがロボットアーム20bを備えてもよい。
上記実施形態及びその変形例では、ロボット10が、図1に示す構造である場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、本発明に係るロボットは、例えば、垂直多関節型ロボットとして構成されてもよいし、水平多関節型ロボットとして構成されてもよい。或いは、本発明に係るロボットは、例えば、極座標型ロボットとして構成されてもよいし、円筒座標型ロボットとして構成されてもよいし、直角座標型ロボットとして構成されてもよいし、又は、その他のロボットとして構成されてもよい。
上記実施形態及びその変形例では、磁石62が第1ラック40aに固定され、第1ラック40aとともに磁石62が移動することで、磁石62が相対的に移動したことをハウジング34に固定された検出部64が検出する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、検出部64が第1ラック40aに固定され、第1ラック40aとともに検出部64が移動することで、ハウジング34に固定された磁石62が相対的に移動したことを検出部64が検出してもよい。
(まとめ)
本発明に係る締結装置は、駆動軸の回転駆動力により回転させることで、締結位置に締結部材を締結するための締結装置であって、ラックアンドピニオン機構と、前記ラックアンドピニオン機構を介して前記駆動軸に取り付けられ、その先端に前記締結部材と結合する結合部を有する回転軸と、を備え、前記ラックアンドピニオン機構は、基部と、前記基部に移動可能に取り付けられたラックと、前記基部に回転可能に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンと、前記ラックを移動方向における一方に付勢する付勢機構と、前記ラックが前記基部の所定位置から移動したことを検出するためのセンサと、を有し、前記基部と前記ピニオンのうちの一方が前記駆動軸に固定され、前記基部と前記ピニオンのうちの他方が前記回転軸に固定されることを特徴とする。
駆動軸の回転駆動力により前記回転軸周りに働くトルクを第1トルクとする。また、付勢機構の付勢力により前記回転軸周りに働くトルクを第2トルクとする。第1トルクとは反対向きで第1トルクよりも小さい第2トルクが前記回転軸周りに働くように、前記駆動軸を回転駆動させることで、少なくとも基部、ラック、ピニオン、及び回転軸が、前記駆動軸と一体的に回転する。このような状態で、第2トルクよりも大きい第3トルクが締結部材を介して前記回転軸周りに働くと、付勢機構の付勢力に抗って、ラックがピニオン周りに当該ピニオンと相対的に回転しつつ移動する。これにより、第3トルクが前記回転軸周りに働いたあとに、前記駆動軸が所定の時間だけ回転し続けたとしても、その回転がラックの移動により吸収されるので、前記回転軸及び締結部材に伝わらない。その結果、本実施形態に係る締結装置は、結部材によって締結位置を傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
前記付勢機構は、前記基部をシリンダとし、前記ラックをピストンとするエアシリンダとして構成されてもよい。
上記構成によれば、簡単な構造で、ラックを所定位置まで付勢することが可能となる。
例えば、前記付勢機構は、バネ部材として構成されてもよい。
例えば、前記結合部は、一対の第1部材を有し、前記一対の第1部材で前記締結部材を挟んで保持することで前記締結部材と結合してもよい。
前記センサは、磁石と、前記磁石が相対的に移動したことを検出するための検出部と、を有し、前記磁石及び前記検出部のいずれかが前記ラックに固定されてもよい。
上記構成によれば、簡単な構造で、ラックが所定位置から移動したことを検出することができる。
本発明に係るロボットは、上記いずれかの構成を有する締結装置と、その先端に前記締結装置が設けられ、少なくとも一つの関節軸を有するロボットアームと、前記締結装置及び前記ロボットアームの動作をサーボ制御するためのロボット制御装置と、を備え、前記駆動軸は、前記少なくとも一つの関節軸に含まれる手首軸、又は、前記締結装置内に設けられる外部軸として構成され、前記ロボット制御装置は、前記少なくとも一つの関節軸それぞれを回転駆動するために、前記少なくとも一つの関節軸それぞれに設けられる第1サーボモータによって、前記ロボットアームの動作をサーボ制御し、前記手首軸を回転駆動するために前記手首軸に設けられる前記第1サーボモータによって、又は、前記外部軸を回転駆動するために前記外部軸に設けられる第2サーボモータによって、前記締結装置の動作をサーボ制御することを特徴とする。
上記構成によれば、本発明に係るロボットは、上記構成を有する締結装置を備えるので、結部材によって締結位置を傷めてしまう虞を抑制することが可能となる。
10 ロボット
12 基台
14 基軸
20 ロボットアーム
22 第1リンク
24 第2リンク
26 リスト
28 メカニカルインターフェイス
30 締結装置
32 ラックアンドピニオン機構
34 ハウジング
37 仕切り板
39 貫通孔
40 ラック
50 ピニオン
52 テーブル
54 軸孔
59 ベアリング
60 センサ
62 磁石
64 検出部
70 付勢機構
80 回転軸
82 保持機構
83 保持機構本体
84 第1部材
85 凹部
86 外部軸
88 穿設装置
90 ロボット制御装置
92 メモリ
94 プロセッサ
100 ロータリジョイント
102 ツールチェンジャ
B ボルト
H ボルト穴
M 雄螺子部材
N ナット
S 載置台
W ワーク

Claims (6)

  1. 駆動軸の回転駆動力により回転させることで、締結位置に締結部材を締結するための締結装置であって、
    ラックアンドピニオン機構と、
    前記ラックアンドピニオン機構を介して前記駆動軸に取り付けられ、その先端に前記締結部材と結合する結合部を有する回転軸と、を備え、
    前記ラックアンドピニオン機構は、基部と、前記基部に移動可能に取り付けられたラックと、前記基部に回転可能に設けられ、前記ラックと噛み合うピニオンと、前記ラックを移動方向における一方に付勢する付勢機構と、前記ラックが前記基部の所定位置から移動したことを検出するためのセンサと、を有し、
    前記基部と前記ピニオンのうちの一方が前記駆動軸に固定され、前記基部と前記ピニオンのうちの他方が前記回転軸に固定されることを特徴とする、締結装置。
  2. 前記付勢機構は、前記基部をシリンダとし、前記ラックをピストンとするエアシリンダとして構成される、請求項1に記載の締結装置。
  3. 前記付勢機構は、バネ部材として構成される、請求項1に記載の締結装置。
  4. 前記結合部は、一対の第1部材を有し、前記一対の第1部材で前記締結部材を挟んで保持することで前記締結部材と結合する、請求項1乃至3のいずれかに記載の締結装置。
  5. 前記センサは、磁石と、前記磁石が相対的に移動したことを検出するための検出部と、を有し、前記磁石及び前記検出部のいずれかが前記ラックに固定される、請求項1乃至4のいずれかに記載の締結装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の締結装置と、
    その先端に前記締結装置が設けられ、少なくとも一つの関節軸を有するロボットアームと、
    前記締結装置及び前記ロボットアームの動作をサーボ制御するためのロボット制御装置と、を備え、
    前記駆動軸は、前記少なくとも一つの関節軸に含まれる手首軸、又は、前記締結装置内に設けられる外部軸として構成され、
    前記ロボット制御装置は、
    前記少なくとも一つの関節軸それぞれを回転駆動するために、前記少なくとも一つの関節軸それぞれに設けられる第1サーボモータによって、前記ロボットアームの動作をサーボ制御し、
    前記手首軸を回転駆動するために前記手首軸に設けられる前記第1サーボモータによって、又は、前記外部軸を回転駆動するために前記外部軸に設けられる第2サーボモータによって、前記締結装置の動作をサーボ制御することを特徴とする、ロボット。
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