JP2021023852A - 水処理管理装置、水処理管理システム及び水処理管理方法 - Google Patents

水処理管理装置、水処理管理システム及び水処理管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水処理装置を確実に点検して異常を検出し、さらに、異常発生の兆候を検出して管理する。【解決手段】水処理管理装置3は、浄化槽1による処理の対象である被処理水102に生じた事象、及び、浄化槽1に生じた事象の画像を撮影する撮影装置30と、撮影された被処理水102及び浄化槽1に生じた事象の画像に基づいて浄化槽1を管理する第1の管理装置34とを有する。第1の管理装置34は、検出装置と、判定装置とを有する。検出装置は、撮影された被処理水102及び浄化槽1に生じた事象の画像を処理して、被処理水102及び浄化槽1に生じた事象を検出する。判定装置は、検出された事象、及び、検出された事象に基づいて推定される浄化槽1の状態のうち少なくとも一方に基づいて、浄化槽1に異常が生じているか否か、及び、浄化槽1に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理管理装置、水処理管理システム及び水処理管理方法に関する。
浄水槽などの水処理装置の維持及び管理は重要であり、そのためには、水処理装置を確実に点検し、異常を検出する必要がある。また、水処理装置に異常が発生する以前に、その兆候を検出して、異常発生防止のための対策をとりたいという要請がある。例えば、特許文献1には、被処理水のカラー画像のデータから得られる水面の色に基づいて、水処理状態の異常を検出する監視装置が開示されている。
特開2001−29938号公報
しかしながら、上述した監視装置やこの監視装置を用いた監視方法では、水処理装置に異常が発生する以前にその兆候を発見できないという問題があった。また、この監視装置やこの監視装置を用いた監視方法では、被処理水の水面の色に現れない異常が検出され得ないので、水処理装置における異常の発生の検出が不確実になってしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、水処理装置を確実に点検して異常を検出し、さらに、異常発生の兆候を検出して管理することができる水処理管理装置、水処理管理システム及び水処理管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る水処理管理装置は、
水処理装置による処理の対象である被処理水に生じた事象の画像を撮影する撮影装置と、
撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理する管理装置とを有する水処理管理装置であって、
前記管理装置は、
撮影された前記画像を処理して、前記被処理水に生じた事象を検出する検出装置と、
検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定する判定装置とを有することを特徴とする。
前記水処理装置は、汚水処理装置であり、
前記被処理水に生じた事象は、前記被処理水の水面上の泡状物質、気泡、スカム、前記被処理水の水位、及び、前記被処理水の濁度のうちの少なくとも1つを含むようにしてもよい。
前記汚水処理装置は、浄化槽であるようにしてもよい。
推定される前記水処理装置の状態は、前記被処理水に送り込まれる空気の流量、及び、前記被処理水に含まれる発泡剤の量の少なくとも一方であるようにしてもよい。
前記撮影装置は、前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象の画像を撮影し、
前記管理装置は、撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理し、
前記検出装置は、撮影された前記画像を処理して、前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象を検出し、
前記判定装置は、検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定するようにしてもよい。
前記水処理装置に生じた事象は、前記被処理水を処理する薬剤の量であるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る水処理管理システムは、
複数の水処理装置によるそれぞれの処理の対象である被処理水に生じた事象の画像をそれぞれ撮影する複数の撮影装置と、
複数の前記撮影装置と接続されるとともに、撮影されたそれぞれの前記画像に基づいて複数の前記水処理装置をそれぞれ管理する管理装置とを有する水処理管理システムであって、
前記管理装置は、
撮影されたそれぞれの前記画像を処理して、複数の前記被処理水それぞれに生じた事象を検出する検出装置と、
複数の前記被処理水それぞれに生じて検出された前記事象、及び、検出された前記事象それぞれに基づいて推定される複数の前記水処理装置それぞれの状態の少なくとも一方に基づいて、複数の前記水処理装置それぞれに異常が生じているか否か、及び、複数の前記水処理装置それぞれに異常が発生する兆候が生じているか否かを判定する判定装置とを有することを特徴とする。
複数の前記水処理装置は、複数の汚水処理装置であり、
複数の前記被処理水それぞれに生じた事象は、複数の前記被処理水それぞれの水面上の泡状物質、気泡、スカム、複数の前記被処理水それぞれの水位、及び、複数の前記被処理水それぞれの濁度のうちの少なくとも1つを含むようにしてもよい。
前記汚水処理装置は、浄化槽であるようにしてもよい。
推定される複数の前記水処理装置それぞれの状態は、複数の前記被処理水それぞれに送り込まれる空気の流量、及び、複数の前記被処理水それぞれに含まれる発泡剤の量の少なくとも一方であるようにしてもよい。
複数の前記撮影装置は、複数の前記水処理装置によるそれぞれの処理の対象である前記被処理水及び複数の前記水処理装置それぞれに生じた事象の画像をそれぞれ撮影し、
前記管理装置は、撮影されたそれぞれの前記画像に基づいて複数の前記水処理装置をそれぞれ管理し、
前記検出装置は、撮影されたそれぞれの前記画像を処理して、複数の前記被処理水及び複数の前記水処理装置それぞれに生じた事象を検出し、
前記判定装置は、複数の前記被処理水及び複数の前記水処理装置それぞれに生じて検出された前記事象、及び、検出された前記事象それぞれに基づいて推定される複数の前記水処理装置それぞれの状態の少なくとも一方に基づいて、複数の前記水処理装置それぞれに異常が生じているか否か、及び、複数の前記水処理装置それぞれに異常が発生する兆候が生じているか否かを判定するようにしてもよい。
複数の前記水処理装置それぞれに生じた事象は、複数の前記被処理水それぞれを処理する薬剤の量であるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る水処理管理方法は、
水処理装置による処理の対象である被処理水に生じた事象の画像を撮影し、
撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理する水処理管理方法であって、
前記水処理装置の管理において、
撮影された前記画像を処理して、前記被処理水に生じた事象を検出し、
検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定することを特徴とする。
前記水処理装置は、汚水処理装置であり、
前記被処理水に生じた事象は、前記被処理水の水面上の泡状物質、気泡、スカム、前記被処理水の水位、及び、前記被処理水の濁度のうちの少なくとも1つを含むようにしてもよい。
前記汚水処理装置は、浄化槽であるようにしてもよい。
推定される前記水処理装置の状態は、前記被処理水に送り込まれる空気の流量、及び、前記被処理水に含まれる発泡剤の量の少なくとも一方であるようにしてもよい。
前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象の画像を撮影し、
撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理し、
撮影された前記画像を処理して、前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象を検出し、
検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定するようにしてもよい。
前記水処理装置に生じた事象は、前記被処理水を処理する薬剤の量であるようにしてもよい。
本発明によれば、水処理装置を確実に点検して異常を検出し、さらに、異常発生の兆候を検出して管理することができる。
本発明の第1の実施形態に係る水処理管理装置とこの水処理管理装置が取り付けられた浄化槽との概略構成を示す模式図である。 水処理管理装置が有する撮影装置の構成及びこの撮像装置の撮影対象となる事象を説明するための模式図である。 図1に示した水処理管理装置が有する第1の管理装置の構成を示すブロック図である。 図2に示した撮影装置から第1の管理装置に送られるデータを示す図である。 浄水槽の被処理水に発泡剤として加えられた洗剤の量と、泡面積検出装置により検出された泡状物質の面積との関係を示すグラフである。 浄水槽の被処理水の水面上の泡状物質の面積が狭い画像データの一例を示す模式図である。 浄水槽の被処理水の水面上の泡状物質の面積が広い画像データの一例を示す模式図である。 ブロアが浄水槽の被処理水の中に送り込む空気の流量と、気泡面積検出装置により検出された気泡の面積との関係を示すグラフである。 浄水槽の被処理水の水面上の気泡の面積が狭い画像データの一例を示す模式図である。 浄水槽の被処理水の水面上の気泡の面積が広い画像データの一例を示す模式図である。 浄水槽の被処理水の水面の底部からの高さの基準値を与える画像データの一例を示す模式図である。 浄水槽の被処理水の水面の底部からの高さを示す画像データの一例を示す模式図である。 画像データを比較して求められた浄水槽の被処理水の水面の高さの変位ΔHと、水面の高さの変位ΔHの実測値との関係を示すグラフである。 浄水槽の被処理水の水面上のスカムの面積が狭い画像データの一例を示す模式図である。 浄水槽の被処理水の水面上のスカムの面積が広い画像データの一例を示す模式図である。 スカム面積検出装置により検出された浄水槽の被処理水の水面の面積におけるスカムの面積の占有率とスカムの面積の占有率の実測値との関係を示すグラフである。 消毒装置に充填された薬剤の量が少ない場合の画像データの一例を示す模式図である。 消毒装置に充填された薬剤の量が多い場合の画像データの一例を示す模式図である。 薬剤検出装置により検出された薬剤の量と薬剤の実際の量との関係を示すグラフである。 濁度検出装置により検出された浄水槽の被処理水の濁度と被処理水の実際の濁度との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る水処理管理システムの概略構成を示す模式図である。 図21に示した水処理管理システムが有する第2の管理装置の構成を示すブロック図である。 図22に示した第2の管理装置が表示する浄化槽メンテナンス情報を示す図である。 図22に示した第2の管理装置が表示する災害時浄化槽異常情報を示す図である。
本発明の実施の形態に係る水処理管理装置、水処理管理システム及び水処理管理方法について、以下図面を参照して説明する。なお、各図及び以下の説明において、適宜、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸からなる直交座標系を用いる。また、各図において、適宜、説明に必要のない構成要素を省略することがある。また、各図において、装置の電源は省略されている。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る水処理管理装置3及び水処理管理方法について、図1〜図20を参照して説明する。まず、水処理管理装置3による管理の対象となる水処理装置である汚水処理装置として浄化槽1について説明する。ここで説明する浄化槽1は、嫌気ろ床接触ばっ気方式の浄化槽であるが、あくまで浄化槽の一例であって、後述するように他の種類の浄化槽にも本発明を適用することは可能である。なお、図1において、被処理水の流れの方向を矢印により表している。浄化槽1は、図1に示すように、嫌気ろ床槽である第1の一次処理装置12及び第2の一次処理装置14、生物ろ過槽である二次処理装置2、沈殿槽である処理水槽218及び消毒槽219を有する。また、浄化槽1は、上部(+Z方向)にマンホール及びその蓋200を有する。
浄化槽1において、第1の一次処理装置12及び第2の一次処理装置14は固液分離等を行う。嫌気ろ床槽である第1の一次処理装置12は、取入口100から取り入れられた被処理水102に対して、その中の浮遊物を分離し、除去し、さらに、付着した嫌気性微生物により有機物を取り除く処理を行う。第1の一次処理装置12により処理された被処理水102は、矢印で示すように嫌気ろ床槽である第2の一次処理装置14に流入する。第2の一次処理装置14は、第1の一次処理装置12から流入してきた被処理水102に対して、第1の一次処理装置12と同様な処理を行う。
二次処理装置2は生物処理等を行う。二次処理装置2は、接触ばっ気槽からなる生物ろ過槽であり、二次処理装置2は、隔壁202,212、取入口204、ばっ気装置206、接触ばっ気床208、ブロア210を有する。隔壁202は、第2の一次処理装置14と二次処理装置2とを隔離する。隔壁212は、二次処理装置2と処理水槽218とを仕切り、隔壁212の最下部と浄化槽1の底部106との間には、二次処理装置2から処理水槽218に被処理水102が流れるように隙間が設けられる。隔壁202,212の最上部は、浄化槽1の中において被処理水102の水面240から空気中に突き出る。
取入口204は、隔壁202において水面240付近の高さに取り付けられ、第2の一次処理装置14から二次処理装置2の中へ被処理水102を導く。ブロア210は、ばっ気装置206を介して被処理水102に、水処理管理装置3の設計者または浄化槽1の管理者により設定された流量の空気を送り込む。ばっ気装置206は、送り込まれてきた空気を、被処理水102の中に多数の気泡242として送り込む。接触ばっ気床208は、被処理水102に対して、その中の浮遊物を分離し、取り除き、さらに、付着した好気性微生物により有機物を取り除く処理を行う。
接触ばっ気床208により処理された被処理水102は、隔壁212の下方の隙間から処理水槽218に流れ込む。処理水槽218は、被処理水102に含まれる汚泥などを沈殿させる。
消毒槽219は、被処理水102を消毒、滅菌して衛生的に安全にする。消毒槽219は、透明な材料により構成される消毒装置214を有する。消毒装置214には、浄化槽1の管理者または専用の充填装置(図示せず)により殺菌消毒用の塩素剤などの殺菌用の薬剤216が充填される。消毒装置214は、充填された薬剤216を処理水槽218から流れ込んできた上澄みの被処理水102にさらし、被処理水102を滅菌消毒する。消毒装置214により滅菌消毒された被処理水102は消毒槽219に流入し、排水口220から浄化槽1の外部に排出される。
次に、水処理管理装置3の撮影装置30について説明する。水処理管理装置3は、図1に示すように、二次処理装置2の上方に取り付けられる撮影装置30と、浄化槽1の外部に配置される第1の管理装置34とを有する。撮影装置30は、水処理装置である浄化槽1による処理の対象である被処理水102に生じた事象、及び、浄化槽1に生じた事象の画像を撮影する装置である。第1の管理装置34は、撮影装置30により撮影された被処理水102及び浄化槽1に生じた事象の画像に基づいて浄化槽1を管理する装置である。撮影装置30と第1の管理装置34とは、通信回線を介して双方向にデータが伝送され得るように接続される。水処理管理装置3は、これらの構成要素により、浄化槽1の二次処理装置2、処理水槽218の内部及び消毒装置214等を撮影して得られた画像データを処理し、浄化槽1の点検、発生した異常の検出及び異常発生の兆候を検出して浄化槽1の管理者に示す。なお、撮影装置30から第1の管理装置34に伝送される画像データはカラーであって、赤色成分(R)、緑色成分(G)及び青色成分(B)を含む。
撮影装置30は、図2に示すように、照明装置300、レンズ302を有する光学系304、撮像素子306、画像処理装置308、通信装置310及び制御装置312を備える。撮影装置30は、これらの構成要素により、浄化槽1の点検、異常発生の検出及び異常発生の兆候の検出に用いられる画像に含まれるべき複数の撮影対象を照明し、撮影対象を撮影して画像データを生成し、第1の管理装置34に送る。
二次処理装置2、沈殿槽218の中の状態、消毒装置214等が図2には示されているが、撮影装置30の撮影対象であって、被処理水102に生じた事象には、被処理水102の水位、水面240に浮かんだ気泡242、泡状物質244、浄化槽1の内壁から剥離した汚泥などのスカム(scum)246及び被処理水102の濁度などが含まれる。また、撮影装置30の撮影対象であって、浄化槽1に生じた事象には、消毒装置214に装填された薬剤216の量などが含まれる。なお、泡状物質244は、例えば被処理水102に含まれる洗剤などの界面活性剤に起因して生じるほか、接触ばっ気槽2の点検のために加えられる洗剤などの発泡剤によっても生じ、ブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量が多ければ多いほど多量になる。
制御装置312は、第1の管理装置34から通信回線を介して制御用データを受け取り、撮影装置30の各構成要素の動作を制御する。照明装置300は、例えば、光学系304の近傍に帯状に配置された複数のLED(Light Emitting Diode)、または、光学系304を取り囲むように配置された複数のLEDである。照明装置300は、光学系304のレンズ302の視野角θより広い配光の角度θ’(θ’≧θ)で、二次処理装置2、処理水槽218、消毒装置214等の中の事象を、撮影対象となる事象の撮影のために必要とされる照度で照明する。なお、照明装置300を構成する複数のLEDそれぞれの発光量及び配置位置は、二次処理装置2、処理水槽218、消毒装置214の構成等に応じて適宜、増減及び変更され得る。
レンズ302は、複数の魚眼レンズの組み合わせであり、撮影対象の事象の全てを撮影可能とする広い視野角θ(例えば、θ≒180°)を有する。レンズ302に広い視野角θが必要とされる理由は、撮影装置30が、例えば、10人程度の使用を前提とする小型の浄化槽1の二次処理装置2の上方に配置されるときには、撮影対象となる事象が存在する範囲に対して、レンズ302と事象との距離がごく短くなるからである。光学系304は、レンズ302を介して事象から反射された光を撮像素子306に導き、結像させる。
撮像素子306は、例えば、市販のCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサ、または、CMOS(Complementary MOS(Metal−Oxide Semiconductor))イメージセンサであって、その画素数は、例えば500万画素以上である。撮像素子306は、結像した事象の画像をアナログ形式の画像信号に変換し、画像処理装置308に出力する。
画像処理装置308は、画像処理用の構成要素、例えば、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路、DSP(Diginal Signal Processor)及びフレームメモリ(いずれも図示せず)など、画像信号から画像データを生成するために必要な構成要素を有する。画像処理装置308は、撮像素子306から入力されたアナログ形式の画像信号をディジタル形式の画像データに変換する。
また、画像処理装置308は、画像データを処理して、レンズ302により生じた画像の歪みを補正する。この歪み補正の結果として、二次処理装置2、処理水槽218の中の被処理水102の水面240及び消毒装置214を上から下の方向(−Z方向)に見た第1の画像データと、隔壁202を横の方向(−X方向)に見た第2の画像データとが得られる。画像処理装置308は、さらに、第1の画像データ及び第2の画像データを、通信回路を介した送信に適し、しかも、第1の管理装置34における処理に必要とされる解像度を保てる圧縮度で圧縮して圧縮画像データとして生成し、通信装置310に出力する。
通信装置310は、第1の管理装置34からの要求に応じて、通信回線を介して管理データを送信する。水処理管理装置3の撮影装置30から第1の管理装置34に送られる管理データは、図4に示すように、画像処理装置308から入力された圧縮画像データ(第1の画像データ、第2の画像データ)と、浄化槽1が正常に動作しているか否かを判定するための処理に用いられる判定データとを含む。
なお、判定データには、水面240上の気泡242、泡状物質244及びスカム246の面積の正常範囲と、消毒装置214に充填される薬剤216の量の正常範囲と、被処理水102に含まれる発泡剤の量の正常範囲(図示せず)と、ブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量の正常範囲(図示せず)とを示すデータと、水面240の底部106からの正常な高さの基準値を与える基準画像データと、水面240の高さの基準値からの変位ΔHの正常範囲を示すデータとが含まれる。なお、基準画像データは、第2の画像データと同じ方法により圧縮されている。判定データに含まれるこれらのデータは、撮影装置30が浄化槽1の中に配置されるときに、浄化槽1の管理者により通信装置310に設定される。
また、通信装置310は、第1の管理装置34からの制御用データを受信し、制御装置312に出力する。なお、撮影装置30においては、例えばスマートフォンなどの市販の装置を、撮影装置30専用に設計されて製造された通信装置310の代わりに用いることができる。このときには、撮影装置30と第1の管理装置34との間の通信回線として、スマートフォン用の通信回線、または、IEEE802.11規格を使用したWiFi用の通信回線が用いられる。
次に、水処理管理装置3の第1の管理装置34について説明する。第1の管理装置34は、例えば、通信回線に接続され、CPU(Central Processing Unit)、メモリ回路、画像処理回路、通信処理回路、ディスプレイ装置、キーボード、マウス及びUSB(Universal Serial Bus)インターフェースなど(いずれも図示せず)を含むパーソナルコンピュータとして実施され得る。第1の管理装置34は、図3に示すように、パーソナルコンピュータのハードウェア的なリソース及びソフトウェアを具体的に利用して実現される通信装置340、泡状物質面積検出装置342、気泡面積検出装置344、水位検出装置346、スカム面積検出装置348、薬剤検出装置350、濁度検出装置352、判定装置354及び出力装置356を備える。
通信装置340は、第1の管理装置34のユーザの操作に従って、撮影装置30に対する制御のための制御データを撮影装置30に通信回線を介して送信する。撮影装置30の制御には、照明装置300のON/OFF、光学系304による撮像素子306への結像のためのピント合わせ、撮像素子306による撮像、画像処理装置308による画像データの生成及び通信装置310による管理データの第1の管理装置34への送信要求などが含まれる。なお、これらの制御は、第1の管理装置34からの制御データに従って、撮影装置30の制御装置312が各構成要素を制御することにより実現される。
また、通信装置340は、撮影装置30への要求に応じて撮影装置30から通信回線を介して返された図4に示す管理データを受信する。さらに、通信装置340は、受信した管理データに含まれる第1の画像データを、泡状物質面積検出装置342、気泡面積検出装置344及びスカム面積検出装置348、薬剤検出装置350及び濁度検出装置352に出力する。また、通信装置340は、管理データに含まれる第2の画像データ、及び、その判定データに含まれる基準画像データを、水位検出装置346に出力する。さらに、通信装置340は、管理データに含まれる判定データを判定装置354に出力する。
泡状物質面積検出装置342は、通信装置340から入力された第1の画像データに対して画像処理を行い、例えば被処理水102に含まれる洗剤など、または、点検のために使用された発泡剤に起因して、水面240上に生じる泡状物質244の面積を検出する。泡状物質面積検出装置342は、検出された泡状物質244の面積を示すデータを判定装置354に出力する。なお、第1の管理装置34の各構成要素による画像データに対する画像処理は、圧縮された画像データを伸張する処理、パターン認識処理、スペクトラム分析処理、特徴量情報抽出処理及びラスタリング処理などを含む。
図5は、ブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量が一定であるときに、二次処理装置2の被処理水102に発泡剤として加えられた洗剤の量と、泡状物質面積検出装置342により検出された泡状物質244の面積との関係を例示するグラフである。なお、図5において、縦軸は泡状物質244の面積を示し、横軸は、二次処理装置2に加えられた発泡剤の量の単位を示す。ただし、縦軸が示す泡状物質244の面積は、3単位の発泡剤が加えられたときに泡状物質面積検出装置342により検出された泡状物質244の面積が100%となるように正規化されている。なお、以下、発泡剤と界面活性剤とを総称して発泡剤と記す。
空気の流量が一定であると、図5に示すように、二次処理装置2の中の被処理水102に含まれる発泡剤の量が多ければ多いほど、水面240上に生じる泡状物質244の面積は広くなる傾向がある。ただし、発泡剤の量と泡状物質244の面積との正の相関性は必ずしも線形的ではない。つまり、図5に示された例においては、発泡剤の量が3単位から4単位になる範囲において発泡剤の量の増加に対する泡状物質244の面積の増大は急であり、その他の範囲においては発泡剤の量の増加に対する泡状物質244の面積の増大は緩やかである。
例えば、二次処理装置2の被処理水102に加えられた発泡剤の量が2単位であるときには、図6に示すように、水面240上の泡状物質244の面積は狭い。一方、例えば、二次処理装置2の被処理水102に加えられた発泡剤の量が4単位であるときには、図7に示すように、水面240上の泡状物質244の面積は、図6に示した泡状物質244の面積よりも広くなる。したがって、二次処理装置2の中の被処理水102の水面240上に生じる泡状物質244の面積を検出することにより、二次処理装置2の被処理水102に、どの程度の量の発泡剤が含まれるかを推測することができる。図5〜図7を参照して説明した泡状物質244の面積と発泡剤の量との関係は、判定装置354による判定処理において利用される。
気泡面積検出装置344は、通信装置340から入力された第1の画像データに対して画像処理を行い、水面240上の気泡242の面積を検出する。気泡面積検出装置344は、検出した気泡242の面積を示すデータを、判定装置354に出力する。
図8は、ブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量の変化と、気泡面積検出装置344により検出された気泡242の面積の変化の関係を例示するグラフを示す図である。なお、図8において、縦軸は検出された気泡242の面積を示し、横軸は空気の流量の単位を示す。ただし、縦軸が示す気泡242の面積は、空気の流量が3単位のときに検出された気泡242の面積を100%として正規化されている。
ブロア210が被処理水102の中に送り込む空気の流量が多ければ多いほど、図8に示すように、水面240上に生じる気泡242の面積は広くなる傾向がある。ただし、空気の流量と気泡242の面積との正の相関性は、以下に説明するように線形的ではない。
つまり、図8に示された例においては、空気の流量が3単位から4単位になる範囲において、空気の流量の増加に対する気泡242の面積の増大は急である。また、空気の流量が3単位未満の範囲において、空気の流量の増加に対する気泡242の面積の増大は緩やかである。一方、空気の流量が4単位から5単位になる範囲においては、空気の流量の増加に対して気泡242の面積は減少気味となる。ただし、空気の流量が4単位〜5単位の範囲における気泡242の面積は、空気の流量が3単位における気泡242の面積を下回ることはない。
例えば、空気の流量が2単位であるときには、図9に示すように、水面240上の気泡242の面積は狭い。このように狭い気泡242の面積を正確に検出するためには、撮影装置30を、ばっ気装置206が被処理水102の中に空気を送り込む位置の直上に配置し、被処理水102の流れに起因する気泡242の発生の偏りの影響を排除することが好ましい。
一方、例えば、ブロア210が送り込む空気の流量が4単位であるときには、図10に示すように、水面240上の気泡242の面積は、図9に示した気泡242の面積よりも広くなる。ただし、ブロア210が送り込む空気の流量が4単位を超えると、気泡242の面積は、図10に示した面積より多少、狭くなる。図8〜図10を参照して説明した気泡242の面積と空気の流量との関係は、判定装置354による判定処理において利用される。
なお、水面240を複数の領域に分けて、複数の領域ごとに気泡242の面積を検出することにより、ブロア210が送り込む空気の流量の微妙な変化を推定することもできる。
空気の流量が4単位から5単位になる範囲における気泡242の面積の減少は、空気の流量が、二次処理装置2の構造などによって定まる量を超え、水面240が盛り上がって、気泡242の密度が過大になることなどに起因する。したがって、気泡242の面積の検出による空気の流量の推定は、空気の流量が比較的少ない範囲において特に有効である。また、浄化槽1の稼働前に、予め空気の流量と気泡242の面積との関係を詳細に求めておくことにより、ブロア210が送り込む空気の流量の推定値の精度を向上させることができる。
水位検出装置346は、通信装置340から入力された管理データの判定データに含まれる基準画像データに対する伸張処理を行い、図11に示すように、水面240の底部106からの高さの基準値を与える画像を生成する。
また、水位検出装置346は、通信装置340から入力された第2の画像データに対する伸張処理を行い、図12に示すように、管理データが送信された時点における水面240の底部106からの高さを示す画像を生成する。水位検出装置346は、図11,図12に示された画像を比較して、これらの画像により示される水面240の高さの変位ΔHの値を求める。水位検出装置346は、求められた変位ΔHを示すデータを、判定装置354に出力する。水面240は、二次処理装置2の内壁において、水処理管理装置3の設計者等により予め決められた部分における画像のコントラストに基づいて検出され得る。
図13は、基準画像データから得られる画像と第2の画像データから得られる画像とを比較して求められた水面240の高さの変位ΔH(単位cm)と、水面240の高さの基準値からの変位ΔHの実測値との関係を例示するグラフを示す図である。なお、図13において、縦軸は、水面240の実測値を示し、横軸は、水位検出装置346により求められた水面240の高さの変位ΔHを示す。ただし、水面240の高さの変位ΔHの実測値は、水位検出装置346により求められた水面240の高さの変位ΔHが−10cmのときの値を100%として正規化されている。
水位検出装置346により求められた水面240の高さの変位ΔHとその実測値ΔHとは、図13に示すように、ほぼ完全に相関する(ρ=0.9987;ρは相関係数)。つまり、水位検出装置346による処理により、実測値とほぼ等しい水面240の高さの変位ΔHが求められ得る。
水面240の高さの変位ΔHからは、二次処理装置2から排出される被処理水102の流量をさらに求めることができる。ただし、この方法により排出される被処理水102の流量を精度よく算出するためには、二次処理装置2に、画像において、水面240の高さの変位ΔHを拡大するための三角せきを設け、さらに、撮影装置30による撮影の頻度を多くすることが好ましい。
なお、水面240上のスカム246は、水位検出装置346により求められる水面240の高さの変位ΔHの精度に悪影響を与える。従って、撮影装置30を、二次処理装置2の上部において、その下の水面240上に、スカム246が多く発生したり、固まったりしない位置にできる限り配置することが望ましい。
また、第1の一次処理装置12,第2の一次処理装置14の上部に撮影装置30を配置すると、第1の一次処理装置12,第2の一次処理装置14の水面240の画像から、その高さの変位ΔHを求めることもできる。ただし、第1の一次処理装置12,第2の一次処理装置14の水面240上には、二次処理装置2の水面240上よりもスカム246が多く生じるので、この場合には、水位検出装置346の処理に、スカム246が画像に与える影響を排除するための処理を加える必要がある。また、処理水槽218についても、処理水槽218の水面240の画像から、その高さの変位ΔHを求めることもできる。
スカム面積検出装置348は、通信装置340から入力された第1の画像データに対して画像処理を行い、水面240上のスカム246の面積を検出する。さらに、スカム面積検出装置348は、検出したスカム246の面積の水面240の面積における占有率を計算する。水面240上のスカム246の面積が狭い画像の例を図14に示し、水面240上のスカム246の面積が図14より広いスカム246の画像の例を図15に示す。
スカム面積検出装置348は、例えば図14,図15に示した画像それぞれから検出したスカム246の面積を、画像それぞれから検出され、スカム246の部分までを含む水面240全体の面積で除算することにより、スカム246の面積の水面240の面積における占有率を計算する。スカム面積検出装置348は、スカム246の面積と、計算された占有率とを示すデータを、判定装置354に出力する。
図16は、スカム面積検出装置348により検出された水面240の面積におけるスカム246の面積の占有率とその実測値との関係を例示するグラフを示す図である。なお、図16において、縦軸は、水面240の面積におけるスカム246の面積の占有率の実測値を示し、横軸は、水位検出装置346により求められた水面240の面積におけるスカム246の面積の占有率を示す。ただし、スカム246の面積の占有率の実測値は、スカム面積検出装置348により求められた占有率が0%であるとき値を約99.2%として、スカム面積検出装置348により求められた占有率が32%であるとき値を約106%として正規化されている。
スカム面積検出装置348により求められた水面240の面積におけるスカム246の面積の占有率とその実測値とは、図16に示すように、ほぼ完全に相関する(ρ=0.988)。つまり、スカム面積検出装置348による処理により、実測値とほぼ等しい水面240の面積におけるスカム246の面積の占有率Sr(単位%)が、例えば、下式(1)により計算され得る。
Sr = 0.254×Sm + 99.2 ・・・ (1)
ただし、Smは、スカム面積検出装置348により求められた占有率である。
薬剤検出装置350は、通信装置340から入力された第1の画像データに対して画像処理を行い、消毒装置214に充填されている薬剤216の量を検出する。薬剤検出装置350は、検出された薬剤216の量を示すデータを判定装置354に出力する。消毒装置214に充填された量が少ない薬剤216の画像の例を図17に示し、消毒装置214に充填された量が多い薬剤216の画像の例を図18に示す。
図19は、薬剤検出装置350により検出された薬剤216の量とその実際の量との関係を例示するグラフを示す図である。なお、図19において、縦軸は、消毒装置214に充填された薬剤216の実際の量を示し、横軸は、薬剤検出装置350により検出された薬剤216の量を示す。ただし、薬剤216の実際の量は、薬剤検出装置350により掲出された薬剤216の量が2であるときの値を100%として正規化されている。
薬剤検出装置350により検出された薬剤216の量とその実際の量とは、図19に示すように、ほぼ完全に相関する(ρ=0.989)。つまり、薬剤検出装置350による処理により、実際に消毒装置214に充填されている薬剤216の量が正確に検出される。
濁度検出装置352は、通信装置340から入力された第1の画像データに対して画像処理を行い、画像から水面240の部分のみを切り出す。さらに、濁度検出装置352は、切り出された水面240の画像を処理し、二次処理装置2の中の被処理水102の濁度を検出する。濁度検出装置352は、検出された被処理水102の濁度を示すデータを、判定装置354に出力する。
図20は、濁度検出装置352により検出された被処理水102の濁度と、被処理水102の実際の濁度との関係を例示するグラフを示す図である。なお、図20において、縦軸は撮影装置30の照明装置300により照射された白色光が水面240により反射される割合を示し、横軸は、濁度検出装置352により検出された二次処理装置2に被処理水102として入れられた液体の濁度(単位FTU;Forumajin Turbidity Units(JIS K0101))を示す。また、図20の縦軸に沿って、●印は白色光全体としての反射率を示し、□印は白色光に含まれるR成分の反射率を示し、△印は白色光に含まれるG成分の反射率を示し、◇印は白色光に含まれるB成分の反射率を示す。
被処理水102の濁度が高くなれば高くなるほど、図20に示すように、水面240が反射する白色光及びR,G,B成分の割合も上昇する傾向が認められる。従って、濁度検出装置352により、二次処理装置2の中の被処理水102の濁度、つまり、被処理水102の水質の変化を経時的に把握できる。
なお、被処理水102の濁度と水面240の白色光の反射率と相関関係は明確とまではいえないので、水面240の白色光の反射率の測定のダイナミックレンジは、広ければ広いほど好ましい。また、濁度の正確な測定のためには、撮影装置30の配置位置を、浄化槽1の構造及び内壁の色に応じて適宜変更することが望ましい。また、濁度検出装置352による処理の内容を、二次処理装置2の内部において検出可能な付着物の有無及び量と、二次処理装置2の内壁の清浄度と、浄化槽1に対する管理者の作業状況に応じて適宜変更することもまた、濁度の測定の精度を向上させるために望ましい。
判定装置354は、泡状物質面積検出装置342から入力された水面240上の泡状物質244の面積を示すデータと、管理データの判定データに含まれ、泡状物質244の面積の正常範囲を示すデータとを比較する。判定装置354は、この比較により、泡状物質244の面積が、正常範囲に含まれるか否かを判定する。判定装置354は、泡状物質244の面積と、泡状物質244に対する判定の結果とを出力装置356に出力する。
また、判定装置354は、泡状物質244の面積から、被処理水102に含まれる発泡剤の量を推定する。判定装置354は、推定された発泡剤の量が、浄化槽1における水処理に適した正常範囲に含まれるか否かを判断する。判定装置354は、推定された発泡剤の量が、水処理管理装置3の設計者により予め決められた正常な範囲を超えたときに、被処理水102に、浄化槽1における水処理に適した量を超える発泡剤が含まれると判定し、この判定の結果を、出力装置356に出力する。
判定装置354は、気泡面積検出装置344から入力された水面240上の気泡242の面積を示すデータと、判定データに含まれ、気泡242の面積の正常範囲を示すデータとを比較する。判定装置354は、この比較により、気泡242の面積が、正常範囲に含まれるか否かを判定する。判定装置354は、気泡242の面積と、気泡242に対する判定の結果とを出力装置356に出力する。
また、判定装置354は、気泡242の面積から、ブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量を推定する。判定装置354は、気泡242の面積の大きさから推定されたブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量が、水処理管理装置3の設計者により予め決められた正常範囲を超えたときに、ブロア210が被処理水102に送り込む空気の流量に異常が発生していると判定する。判定装置354は、この判定の結果を出力装置356に出力する。なお、ブロア210と接触ばっ気床208の底部との間のパイプに、空気の流量を制御するバルブの取っ手が取り付けられているときには、取っ手の角度の変化を経時的に検出することにより、空気の流量の設定値が変更されたことを検出することもできる。
判定装置354は、水位検出装置346から入力された水面240の高さの変位ΔHを示すデータと、判定データに含まれ、水面240の高さの変位ΔHの正常範囲を示すデータとを比較する。判定装置354は、この比較により、水面240の高さの変位ΔHが、正常範囲に含まれるか否かを判定する。判定装置354は、水面240の高さの変位ΔHと、変位ΔHに対する判定の結果とを、出力装置356に出力する。
判定装置354は、スカム面積検出装置348から入力されたスカム246の面積を示すデータと、判定データに含まれ、スカム246の面積の正常範囲を示すデータとを比較する。判定装置354は、この比較により、スカム246の面積及び占有率が、正常範囲に含まれるか否かを判定する。判定装置354は、スカム246の面積と、その占有率と、これらに対する判定の結果を、出力装置356に出力する。なお、判定装置354は、スカム246の面積及びその占有率の判定結果に基づいて、浄化槽1の清掃が必要となっているか否かなどを、さらに判断するようにしてもよい。
判定装置354は、薬剤検出装置350から入力された薬剤216の量を示すデータと、判定データに含まれ、薬剤216の量の正常範囲を示すデータとを比較する。判定装置354は、この比較により、消毒装置214に充填されている薬剤216の量が正常範囲に含まれるか否かを判定する。判定装置354は、薬剤216の量と、薬剤216の量に対する判定の結果とを、出力装置356に出力する。
判定装置354は、濁度検出装置352から入力された被処理水102の濁度を示すデータを順次、記憶する。判定装置354は、記憶された被処理水102の濁度のデータを経時的に解析し、二次処理装置2の中の被処理水102の水質が改善されているか、悪化しているかを推定する。判定装置354は、被処理水102の濁度と、この濁度から推定される被処理水102の水質の変化に対する判定の結果とを、出力装置356に出力する。
出力装置356は、判定装置354による判定及び推定の結果を示す値を、ディスプレイ装置(図示せず)などに、浄化槽1の管理のための情報として表示し、浄化槽1の管理者に示す。例えば、出力装置356は、気泡242、泡状物質244及びスカム246の面積などの項目のうち、正常範囲内と判定された項目を、正常であることを示す青色で表示する。また、例えば、出力装置356は、正常範囲から予め決められた所定の範囲内で外れた項目を、異常発生の兆候であることを示す黄色で表示する。また、例えば、出力装置356は、正常範囲から予め決められた所定の範囲を超えて外れた項目を、異常発生であることを示す赤色で表示する。
このように本実施の形態では、浄化槽1を確実に点検して異常を検出し、さらに、異常発生の兆候を検出して管理することができる。すなわち、本実施の形態では、浄化槽1に異常が生じているか、あるいは、異常発生の兆候があるか否かを、浄化槽1の管理者に対して分かりやすく、しかも明確に表示することにより、いわゆる「見える化」を実現することができる。したがって、本実施の形態によれば、管理者は、浄化槽1が正常に動作しているか、異常が発生しているかなどを的確に把握して、点検施行を計画し、実行し、さらに、点検作業の結果の報告も確実に行うことができ、管理業務の信頼性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る水処理管理システム4について、図21〜図24を参照して説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施形態に係る水処理管理装置3と同様な構成要素には同一の符号を付してその説明を基本的には省略し、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。水処理管理システム4は、図21に示すように、1個の第2の管理装置42と、N個の浄化槽1−1〜1−i〜1−N(N≧2,iは1〜Nのいずれか)と、N個の撮影装置30−1〜30−i〜30−Nとが、インターネットなどの通信ネットワーク400を介して相互に通信可能に接続された構成をとる。浄化槽1−iに取り付けられた撮影装置30−iは、浄化槽1−iに対して、第1の実施形態に係る水処理管理装置3の撮影装置30と同様な処理を行う。
水処理管理システム4において、第2の管理装置42は、撮影装置30−iに対して随時、後述する管理データの送信を要求する。撮影装置30−iは、第1の管理装置34からの要求に応じて、管理データを返す。1個の第2の管理装置42により、図21に示すように、N個の撮影装置30−1〜30−Nを用いてN個の浄化槽1−1〜1−Nの管理を行うことができる。
第2の管理装置42は、図22に示すように、第1の実施形態で説明した第1の管理装置34に、表示データ生成装置420及びデータベース422を追加した構成をとる。水処理管理システム4において、撮影装置30−1〜30−Nそれぞれが第2の管理装置42に伝送する管理データの判定データには、図4に示した判定データに、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれを固有に示す識別子、及び、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれの位置を示す位置データ(図示せず)がさらに追加される。
データベース422は、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれを固有に示す識別子と、浄化槽1−1〜1−Nが存在しうる範囲の地図を示す地図データとを記憶する。
表示データ生成装置420は、データベース422から地図データを読み出し、浄化槽1−1〜1−Nが存在しうる範囲の地図の画像を生成する。また、表示データ生成装置420は、判定装置354から入力された撮影装置30−1〜30−Nそれぞれの管理データに対する処理結果を示すデータから、浄化槽1−1〜1−Nのうちのいずれが正常に動作しているか、いずれに異常が発生しているか、いずれに異常の兆候が発生しているか、いずれにメンテナンス作業が必要かなどを判定する。
表示データ生成装置420は、生成された地図の画像おける浄化槽1−1〜1−Nそれぞれの位置に、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれに対する判定結果を重ねたデータを、出力装置356に出力する。出力装置356は、表示データ生成装置420から入力されたデータを、ディスプレイ装置に表示する。
第2の管理装置42が表示する管理用の画像の例を図23及び図24に示す。第2の管理装置42は、表示の対象とされる地域名を選択するためのプルダウンメニューを表示し、プルダウンメニューに対する管理者の操作に応じて、選択された地域の地図を表示する。
第2の管理装置42は、図23示すように、選択された地域に存在する浄化槽1−1〜1−Nそれぞれを、地図に位置合わせして表示し、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれが正常に動作しているか、または、メンテナンスを必要としているかを浄化槽メンテナンス情報として表示する。また、第2の管理装置42は、図24に示すように、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれの管理のために、地図に位置合わせして表示された浄化槽1−1〜1−Nそれぞれが、正常に動作しているか、異常を生じているかを災害時浄化槽異常情報として表示する。
このように本実施の形態では、第2の管理装置42が、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれの状態を、地図に重ねて表示することにより、浄化槽1−1〜1−Nの管理者は、選択された地域のどの場所の浄化槽1に問題が生じているかを、現場に行かずとも、一目で把握することができる。
また、本実施の形態では、図24に示した表示方法によれば、災害が発生した時などに、行政担当者が担当する行政区域において、どの場所の浄化槽1に異常が発生しているかを把握する必要がある場合に非常に役立つ。また、水処理管理システム4及び第2の管理装置42は、行政機関による浄化槽1の保守、点検及びメンテナンスの実行及び時間短縮のために役立ち、また、住民の水環境に対する理解と信頼性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、水処理管理システム4及び第2の管理装置42を発展させることにより、浄化槽1−1〜1−Nのデータを蓄積し、AI(Artificial Inteligence)による異常発生の未然対応あるいは迅速対応を支援することができる。また、例えば、図23,図24に示した表示の他に、浄化槽1−1〜1−Nそれぞれの薬剤216の残量を表示させると、使用者の生活状況の変化を知る手がかりが得られ、例えば、老人世帯に対するいわゆる「見守り活動」が支援される。また、水処理管理システム4及び第2の管理装置42は、浄化槽1の法定点検及びメンテナンスを所有者に遵守させるためにも役立つ。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、撮影装置30から第1の管理装置34に伝送される管理データのすべてが判定データを含む例について説明したが、管理データのすべてが判定データを含む必要はなく、管理データは、少なくとも第1の画像データ及び第2の画像データを生成しうるデータだけを含めばよい。従って、撮影装置30と第1の管理装置34との間で伝送されるデータ量を削減するために、判定データを、予め第1の管理装置34に記憶させたり、必要に応じて、管理データの一部のみに判定データを含ませたりしてもよい。
また、上記の実施形態では、撮影装置30の画像処理装置308において、光学系304のレンズ302により画像に生じた歪みを補正する例について説明したが、例えばこの画像に生じた歪みの補正と、第1の画像データ及び第2の画像データの生成とを、第1の管理装置34が行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、浄化槽1の主に二次処理装置2内の被処理水102に生じた事象を検出する例について説明したが、二次処理装置2以外の処理水槽218、第1の一次処理装置12、第2の一次処理装置14、消毒槽219内の被処理水102に生じた事象を検出するようにしてもよい。例えば、処理水槽218内の被処理水102の水面240上のスカム246の面積を検出して、スカム246の面積と、占有率と、これらに対する判定の結果を出力するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、嫌気ろ床接触ばっ気方式の浄化槽1の例について説明したが、他の種類の浄化槽にも本発明は適用可能であり、例えば分離接触ばっ気方式、脱窒ろ床接触ばっ気方式、リン除去・脱窒ろ床ばっ気方式などの浄化槽にも本発明は適用可能である。
1 浄化槽
102 被処理水
2 二次処理装置
200 マンホールの蓋
202,212 隔壁
204 取入口
206 ばっ気装置
208 接触ばっ気床
210 ブロア
214 消毒装置
216 薬剤
218 処理水槽
219 消毒槽
220 排水口
240 水面
242 気泡
244 泡状物質
246 スカム
3 水処理管理装置
30 撮影装置
300 照明装置
302 レンズ
304 光学系
306 撮像素子
308 画像処理装置
310 通信装置
312 制御装置
34 第1の管理装置
42 第2の管理装置
340 通信装置
342 泡状物質面積検出装置
344 気泡面積検出装置
346 水位検出装置
348 スカム面積検出装置
350 薬剤検出装置
352 濁度検出装置
354 判定装置
356 出力装置
4 水処理管理システム
400 通信ネットワーク
420 表示データ生成装置
422 データベース

Claims (18)

  1. 水処理装置による処理の対象である被処理水に生じた事象の画像を撮影する撮影装置と、
    撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理する管理装置とを有する水処理管理装置であって、
    前記管理装置は、
    撮影された前記画像を処理して、前記被処理水に生じた事象を検出する検出装置と、
    検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定する判定装置とを有することを特徴とする水処理管理装置。
  2. 前記水処理装置は、汚水処理装置であり、
    前記被処理水に生じた事象は、前記被処理水の水面上の泡状物質、気泡、スカム、前記被処理水の水位、及び、前記被処理水の濁度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の水処理管理装置。
  3. 前記汚水処理装置は、浄化槽であることを特徴とする請求項2に記載の水処理管理装置。
  4. 推定される前記水処理装置の状態は、前記被処理水に送り込まれる空気の流量、及び、前記被処理水に含まれる発泡剤の量の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の水処理管理装置。
  5. 前記撮影装置は、前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象の画像を撮影し、
    前記管理装置は、撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理し、
    前記検出装置は、撮影された前記画像を処理して、前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象を検出し、
    前記判定装置は、検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の水処理管理装置。
  6. 前記水処理装置に生じた事象は、前記被処理水を処理する薬剤の量であることを特徴とする請求項5に記載の水処理管理装置。
  7. 複数の水処理装置によるそれぞれの処理の対象である被処理水に生じた事象の画像をそれぞれ撮影する複数の撮影装置と、
    複数の前記撮影装置と接続されるとともに、撮影されたそれぞれの前記画像に基づいて複数の前記水処理装置をそれぞれ管理する管理装置とを有する水処理管理システムであって、
    前記管理装置は、
    撮影されたそれぞれの前記画像を処理して、複数の前記被処理水それぞれに生じた事象を検出する検出装置と、
    複数の前記被処理水それぞれに生じて検出された前記事象、及び、検出された前記事象それぞれに基づいて推定される複数の前記水処理装置それぞれの状態の少なくとも一方に基づいて、複数の前記水処理装置それぞれに異常が生じているか否か、及び、複数の前記水処理装置それぞれに異常が発生する兆候が生じているか否かを判定する判定装置とを有することを特徴とする水処理管理システム。
  8. 複数の前記水処理装置は、複数の汚水処理装置であり、
    複数の前記被処理水それぞれに生じた事象は、複数の前記被処理水それぞれの水面上の泡状物質、気泡、スカム、複数の前記被処理水それぞれの水位、及び、複数の前記被処理水それぞれの濁度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載の水処理管理システム。
  9. 前記汚水処理装置は、浄化槽であることを特徴とする請求項8に記載の水処理管理システム。
  10. 推定される複数の前記水処理装置それぞれの状態は、複数の前記被処理水それぞれに送り込まれる空気の流量、及び、複数の前記被処理水それぞれに含まれる発泡剤の量の少なくとも一方であることを特徴とする請求項7乃至9いずれか1項に記載の水処理管理システム。
  11. 複数の前記撮影装置は、複数の前記水処理装置によるそれぞれの処理の対象である前記被処理水及び複数の前記水処理装置それぞれに生じた事象の画像をそれぞれ撮影し、
    前記管理装置は、撮影されたそれぞれの前記画像に基づいて複数の前記水処理装置をそれぞれ管理し、
    前記検出装置は、撮影されたそれぞれの前記画像を処理して、複数の前記被処理水及び複数の前記水処理装置それぞれに生じた事象を検出し、
    前記判定装置は、複数の前記被処理水及び複数の前記水処理装置それぞれに生じて検出された前記事象、及び、検出された前記事象それぞれに基づいて推定される複数の前記水処理装置それぞれの状態の少なくとも一方に基づいて、複数の前記水処理装置それぞれに異常が生じているか否か、及び、複数の前記水処理装置それぞれに異常が発生する兆候が生じているか否かを判定することを特徴とする請求項7乃至10いずれか1項に記載の水処理管理システム。
  12. 複数の前記水処理装置それぞれに生じた事象は、複数の前記被処理水それぞれを処理する薬剤の量であることを特徴とする請求項11に記載の水処理管理システム。
  13. 水処理装置による処理の対象である被処理水に生じた事象の画像を撮影し、
    撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理する水処理管理方法であって、
    前記水処理装置の管理において、
    撮影された前記画像を処理して、前記被処理水に生じた事象を検出し、
    検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定することを特徴とする水処理管理方法。
  14. 前記水処理装置は、汚水処理装置であり、
    前記被処理水に生じた事象は、前記被処理水の水面上の泡状物質、気泡、スカム、前記被処理水の水位、及び、前記被処理水の濁度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の水処理管理方法。
  15. 前記汚水処理装置は、浄化槽であることを特徴とする請求項14に記載の水処理管理方法。
  16. 推定される前記水処理装置の状態は、前記被処理水に送り込まれる空気の流量、及び、前記被処理水に含まれる発泡剤の量の少なくとも一方であることを特徴とする請求項13乃至15いずれか1項に記載の水処理管理方法。
  17. 前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象の画像を撮影し、
    撮影された前記画像に基づいて前記水処理装置を管理し、
    撮影された前記画像を処理して、前記被処理水及び前記水処理装置に生じた事象を検出し、
    検出された前記事象、及び、検出された前記事象に基づいて推定される前記水処理装置の状態の少なくとも一方に基づいて、前記水処理装置に異常が生じているか否か、及び、前記水処理装置に異常が発生する兆候が生じているか否かを判定することを特徴とする請求項13乃至16いずれか1項に記載の水処理管理方法。
  18. 前記水処理装置に生じた事象は、前記被処理水を処理する薬剤の量であることを特徴とする請求項17に記載の水処理管理方法。
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