JP2021023425A - 衣類処理装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気を用いる衣類処理装置の小型化を実現する。【解決手段】本発明の一態様に係る衣類処理装置(101)は、吊下された衣類(C)を収容する衣類カバー(2)と、蒸気を放出するスチーマー(3)とを備え、衣類カバー(2)は、スチーマー(3)が放出した蒸気を内部へ流入させる開口(21a)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気を用いて衣類のしわ伸ばしなどを行う衣類処理装置および該衣類処理装置の制御方法に関する。
従来、この種の衣類処理装置として、特許文献1に記載の衣類スタイラーが提案されている。この衣類スタイラーは、箱状の筐体(ケース)の内部に衣類を吊下して収容し、扉を閉めた後、筐体の内部に蒸気を充満、撹拌させる。これにより、衣類を蒸らし、しわ伸ばし、消臭などを行う。
特表2017−538531号公報
しかしながら、上述のような従来技術は、比較的体積の大きな箱体機器であり、また比較的重量が重いため、不使用時に移動または折り畳んで収納することができない。そのため、家庭に設置した場合に衣類処理装置が居室スペースを徒に占有してしまうという課題がある。
本発明の一態様は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、蒸気を用いる衣類処理装置の小型化を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る衣類処理装置は、吊下された衣類を収容する衣類カバーと、蒸気を放出する蒸気発生器とを備え、前記衣類カバーは、前記蒸気発生器が放出した蒸気を内部へ流入させる蒸気流入開口を有する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、本発明の一態様に係る衣類処理装置を制御する制御方法であって、前記蒸気流入開口を介して前記衣類カバーの内部へ流入させる前記蒸気を前記蒸気発生器に放出させる蒸気放出工程を含む。
本発明の一態様によれば、簡略化した装置構成で蒸気を用いて衣類を処理することが可能となり、衣類処理装置を小型化することができる。
実施形態1に係る衣類処理装置の概略構成を示す正面透視図である。 図1に示される衣類処理装置の斜視図である。 図2に示される衣類処理装置の基本的な動作の流れを示すフローチャートである。 蒸気発生時の衣類処理装置の動作状態を示す斜視図である。 換気時の衣類処理装置の動作状態を示す斜視図である。 図2に示される形状保持部材の一例を示す斜め下面図である。 図6に示される形状保持部材の変形例を示す斜め下面図である。 実施形態2に係る衣類処理装置の概略構成を示す正面透視図である。 図8に示される開口とノズルとの連結部分付近の構成を示す端面図である。 図9に示す衣類処理装置における蒸気発生時の蒸気および空気の流れを示す端面図である。 図9に示す衣類処理装置における換気時の空気の流れを示す端面図である。 図11に示される蒸気発生器の変形例における蒸気発生時の蒸気および空気の流れを示す端面図である。 図12に示す衣類処理装置における換気時の空気の流れを示す端面図である。 図11に示される蒸気発生器の他の変形例における蒸気発生時の蒸気および空気の流れを示す端面図である。 図14に示す衣類処理装置における換気時の空気の流れを示す端面図である。 実施形態3に係る衣類処理装置の斜視図である。 図16に示される衣類処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。 図17のステップS12における蒸気発生時の衣類処理装置の動作状態を示す斜視図である。 図17のステップS14における換気時の衣類処理装置の動作状態を示す斜視図である。 実施形態4に係る衣類処理装置の概略構成を示す斜視図である。 実施形態5に係る衣類処理装置の概略構成を示す斜視図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜7に基づいて説明する。
(衣類処理装置の概要)
図1は、実施形態1に係る衣類処理装置101の概略構成を示す正面透視図である。衣類処理装置101は、蒸気で衣類を蒸らすことにより、衣類のしわ伸ばし、消臭(浄化)などを行う装置である。
図1に示すように、ハンガー14に吊るされた衣類Cは、スタンド1のフック13に掛けられ、衣類カバー2に収容される。この状態で、スチーマー3から衣類カバー2の内部へ高温の蒸気を流入させることにより、衣類Cは蒸気で蒸らされる。また、衣類処理装置101は、衣類Cを蒸らし終わった後に換気ファン4を動作させる。これにより、衣類カバー2の内部を換気して衣類Cを乾燥させる。
このように、衣類処理装置101は、衣類Cを蒸らして乾燥させることにより、衣類のしわ伸ばし、消臭などの処理を行う。衣類処理装置101は、装置構成を簡略化することにより、装置の小型化を実現したものである。
(衣類処理装置の構成)
図2は、図1に示す衣類処理装置101の斜視図である。図2は、衣類カバー2に衣類Cが収容されていない状態を示す。図2に示すように、衣類処理装置101は、スタンド(吊下部)1、衣類カバー(衣類収容部)2、スチーマー(蒸気発生器)3、および換気ファン(換気部)4を備える。
(スタンド)
スタンド1は、衣類Cを吊下(吊持)するための支持体である。スタンド1は、ベース11、支柱12、フック13、およびハンガー14を備える。支柱12は、下端がベース11に連結され、ベース11に突設される。また、支柱12は、上端近傍の周面にフック13が取り付けられる。ハンガー14は衣類Cを吊すものであり、ハンガー14がフック13に掛けられることにより、衣類Cがスタンド1に吊下される。
なお、本実施形態ではフック13とハンガー14とが別々に構成されているが、フック13とハンガー14とが一体的に構成されていてもよい。すなわち、ハンガー14がフック13に固定されていてもよい。
また、支柱12は、高さ(軸方向の長さ)が調整できるように伸縮可能になっていてもよい。これにより、吊下する衣類Cの着丈の長さに応じて支柱12の高さを調整し、スタンド1によって最適な高さで衣類Cを吊下することができる。また、衣類処理装置101の不使用時に、支柱12を縮めて小さく収納することができる。
(衣類カバー)
衣類カバー2は、スタンド1によって吊下される衣類Cを収容するための衣類収容部である。衣類カバー2は、スタンド1に取り付けられる。衣類カバー2は、例えば図示しない取付具などによって、スタンド1の支柱12に着脱自在に取り付けられる。すなわち、スタンド1は、衣類カバー2を支持する支持体として機能を有する。
衣類カバー2は、カバー本体21、形状保持部材22、およびファスナー23を備える。本実施形態では、カバー本体21は、繊維またはビニールなどの可撓性を有する素材からなる。カバー本体21が可撓性を有することにより、衣類処理装置101の不使用時に、衣類カバー2を支柱12から取り外し、折り畳んで小さく収納することができる。
カバー本体21を繊維などの透水性の素材で構成する場合、カバー本体21のうち少なくとも衣類Cと相対する部分(衣類Cを覆う部分)21c(図1参照)が不透水性になっていることが好ましい。衣類Cと相対する部分21cが不透水性を有することにより、衣類カバー2の内部へ流入した蒸気が、衣類カバー2を透過して外部へ漏出されることを防ぐことができる。また、衣類Cに水分が付着し易くなるため、衣類Cのしわ伸ばし、消臭効率を高めることができる。衣類Cと相対する部分21cに不透水性を付与する方法として、衣類カバー2の内面をビニールなどの不透水性の素材で内貼りすることなどが挙げられる。
カバー本体21は、スチーマー3が放出した蒸気を衣類カバー2の内部へ流入させる開口(蒸気流入開口)21aを有する。本実施形態では、スタンド1のベース上面11aと相対するカバー本体21の下端全体にわたって、矩形の開口21aが形成される。この開口21aの内側に沿って形状保持部材22が設けられる。
形状保持部材22は、少なくともカバー本体21よりも高い硬性を有する耐熱性樹脂などの素材からなる。形状保持部材22は、開口21aの開口形状が保持可能な硬性を有する。この形状保持部材22を開口21aに沿って設けることにより、可撓性を有するカバー本体21が撓んだ場合であっても、形状保持部材22によって開口21aの開口形状が保持される。
また、カバー本体21は、衣類カバー2の内部を換気するための換気口21bを有する。本実施形態では、換気口21bは円形の開口であり、カバー本体21の正面側に、衣類Cよりも高い位置に設けられる。この換気口21bには、換気ファン4が配置される。
カバー本体21の正面は、ファスナー(開閉部)23によって開閉自在となっている。ファスナー23は衣類Cの前面側の位置に設けられており、このファスナー23を開くことにより、衣類カバー2に衣類Cを出し入れすることができる。また、衣類カバー2の内部への蒸気の流入および衣類カバー2の内部の換気は、ファスナー23が閉じられた状態で行われる。ファスナー23として、線ファスナー、面ファスナーなどを使用することができる。
(スチーマー)
スチーマー3は、衣類Cを処理するための蒸気(スチーム)を放出する蒸気発生器である。スチーマー3は、衣類カバー2の下方に位置し、スタンド1のベース上面11aに配置される。スチーマー3は、スチーマー本体31、およびノズル32を備える。スチーマー3は、スチーマー本体31で発生させた例えば80℃以上90℃以下の高温の蒸気をノズル32の蒸気吹出口32aから放出する。蒸気吹出口32aは衣類カバー2の下方に設けられており、蒸気吹出口32aから放出された蒸気は、開口21aを介して衣類カバー2の内部へ流入する。
スチーマー本体31は、水タンク33、および加熱部34などを備える(図9参照)。スチーマー本体31は、水タンク33の水Wを加熱部34によって加熱することにより、蒸気を発生させる。
また、スチーマー本体31は、衣類処理装置101全体の動作を制御する制御部37(図1参照)を備える。制御部37はスチーマー3および換気ファン4の動作を制御する。制御部37は例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサによって構成されるか、または、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路によって構成される。本実施形態では、制御部37からの制御信号を換気ファン4が受信可能なように、スチーマー3と換気ファン4とが有線または無線で接続される。
なお、制御部37からの制御信号をスチーマー3および換気ファン4が受信可能であれば、制御部37は衣類処理装置101が備える各部の何れに備えられていてもよい。例えば、スタンド1、衣類カバー2、または換気ファン4の何れかに制御部37が配置されてもよい。
ノズル32は、スチーマー本体31が発生させた蒸気を、蒸気吹出口32aから放出する。ノズル32は、スチーマー本体31から蒸気吹出口32aへ向かって断面積が狭くなるように先細りした経路を有する。そのため、蒸気吹出口32aから放出される蒸気の噴出速度を上昇させ、蒸気の指向性が高められる。これにより、蒸気の拡散を抑え、衣類カバー2の内部に蒸気を効率的に流入させることができる。
なお、スチーマー本体31とノズル32とは接合部分で着脱可能になっている。例えば水タンク33に給水する場合、ノズル32を取り外して、水タンク33に水Wを補給するとこができる。
(換気ファン)
換気ファン4は、衣類カバー2の内部を換気するための送風機である。換気ファン4は、衣類カバー2の換気口21bに配置され、衣類カバー2の内部へ送風する。衣類Cを蒸らし終わった後に換気ファン4を動作させることにより、衣類カバー2の内部の水分が開口21aから外部へ排出される。これにより、衣類Cを乾燥させる。
上述した構成の衣類処理装置101では、上着などの衣類Cは、その前面(または背面)を衣類処理装置101の正面へ向けてスタンド1に吊下される。換言すれば、衣類Cは、衣類Cの肩幅方向(ハンガー14の横幅方向)と衣類処理装置101の横幅方向とが一致する向きでスタンド1に吊下される。また、衣類Cを収容する衣類カバー2は、1着分の衣類Cを収容可能な程度の奥行を有する。
これにより、衣類カバー2(衣類処理装置101)の奥行を衣類Cの横幅(肩幅)よりも小さくすることが可能となる。そのため、衣類処理装置101の薄型化(小型化)を実現することができ、居室壁面に沿った衣類処理装置101の設置が容易となる。また、衣類カバー2の内部容積が小さくなるため、衣類カバー2の内部で蒸気が拡散し難くなる。そのため、衣類Cのしわ伸ばし、消臭を高効率化することができる。さらに、衣類処理装置101の正面側から視認できる衣類Cの面積が大きくなる。そのため、処理後の衣類Cのしわの状態などが視認し易くなる。
なお、本実施形態では、衣類カバー2は可撓性を有しないハードカバーであってもよい。衣類カバー2がハードカバーであっても、上述したように、衣類カバー2の奥行を衣類Cの横幅よりも小さくすることが可能となる。そのため、衣類処理装置101の薄型化(小型化)を実現することができる。衣類カバー2がハードカバーである場合、フック13は衣類カバー2の内面に取り付けられてもよい。この場合、ベース11および支柱12は衣類カバー2を支持する支持体として機能する。
(衣類処理装置の動作)
図3は、衣類処理装置101の基本的な動作の流れ(制御方法)を示すフローチャートである。なお、衣類処理装置101の動作は、上述した制御部37によって制御される。
図3に示すように、まず、衣類カバー2に衣類Cを収容してファスナー23を閉じた後、ユーザーがスイッチをONする(ステップS1)。これにより、制御部37はスチーマー3を動作させ、蒸気が発生する(ステップS2:蒸気放出工程)。
図4は、蒸気発生時の衣類処理装置101の動作状態を示す斜視図である。図4に示すように、スチーマー3の蒸気吹出口32aから放出された蒸気(図中、参照符号Sで示す)は、浮力により上昇しながら開口21aを介して衣類カバー2の内部へ流入する。これにより、衣類カバー2の内部全体に蒸気が充満し、高温の蒸気で衣類Cが蒸らされる。
この際、衣類カバー2のうち少なくとも衣類Cと相対する部分21c(図1参照)が不透水性を有するため、衣類カバー2の蒸気の保持能力が向上し、衣類Cへの水分付着を効果的に行うことができる。
なお、蒸気発生時の衣類カバー2の内部の温度は、40℃以上80℃以下であり、好ましくは75℃以上80℃以下である。衣類カバー2の内部の温度を75℃以上80℃以下とすることにより、衣類Cのしわ伸ばし、消臭を高効率化することができる。
次に、制御部37は、スチーマー3の動作開始から時間Ta(例えば10分程度)が経過したか否かの判定を行う(ステップS3)。時間Taが経過していない場合(ステップS3でNO)、制御部37は時間Taが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Taが経過した場合(ステップS3でYES)、制御部37はスチーマー3を停止させ、換気ファン4を動作させる(ステップS4:換気工程)。
図5は、換気時の衣類処理装置101の動作状態を示す斜視図である。図5に示すように、換気ファン4を動作させることにより、換気口21bから衣類カバー2の内部へ空気(外気)が取り込まれる。取り込まれた空気は衣類カバー2の下方(下端)に設けられた開口21aから水分と共に外部へ排出される。衣類カバー2の内部の空気は、水分を含んでおり比重が重くなっている。そのため、衣類カバー2の上方から空気を取り込み、衣類カバー2の下方から空気を排出することで、衣類カバー2の内部を効率的に換気して、衣類Cが乾燥し易くなる。
なお、換気ファン4は、衣類カバー2の内部の空気を外部へ排出するように動作してもよい。この場合、開口21aから衣類カバー2の内部へ空気(外気)が取り込まれる。取り込まれた空気は衣類カバー2の上方に設けられた換気口21bから水分と共に外部へ排出される。
次に、制御部37は、換気ファン4の動作開始から時間Tb(例えば2時間程度)が経過したか否かの判定を行う(ステップS5)。時間Tbが経過していない場合(ステップS5でNO)、制御部37は時間Tbが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Tbが経過した場合(ステップS5でYES)、制御部37は換気ファン4を停止させ(ステップS6)、一連の動作を終了する(ステップS7)。
上述した一連の動作は自動で行われる。高温の蒸気で衣類Cを蒸らすことにより(ステップS2)、衣服Cのしわを伸ばすと共に、衣服Cに付着している臭気成分を水分に吸着させることができる。また、衣類C蒸らし終わった後、換気ファン4を動作させて衣類を乾燥させることにより(ステップS4)、水分と共に臭気成分が放散されることにより、衣服Cを消臭することができる。
(衣類処理装置の効果)
以上のように、衣類処理装置101は、衣類Cを収容する衣類カバー2と、蒸気を放出するスチーマー3とを備え、衣類カバー2はスチーマー3が放出した蒸気を内部へ流入させる開口21aを有する。
衣類処理装置101では、衣類Cを収容する衣類カバー2が開口21aを有し、この開口21aを介して蒸気を流入させることにより、衣類Cが蒸気によって処理される。したがって、簡略化した装置構成で蒸気を用いて衣類Cを処理することが可能となり、衣類処理装置100の小型化を実現することができる。よって、衣類処理装置101の移動が容易となり、不使用時に衣類処理装置101が居室スペースを徒に占有し続けることがないため、居室スペースを有効利用することができる。
また、衣類カバー2が可撓性を有すると共に、スタンド1が簡略な構成なっていることにより、不使用時に衣類処理装置101を折り畳んで小さく収納することが可能となる。したがって、居室スペースをより有効利用することができる。
(変形例1)
図6は、図2に示される形状保持部材22を示す斜め下面図である。図7は、図6に示される形状保持部材22の変形例を示す斜め下面図である。図6に示すように、形状保持部材22は衣類カバー2の開口21aの内側に沿って張り付けられる。この形状保持部材22の形状は矩形に限定されず、開口21aの形状などに合わせて適宜選択可能である。
図7に示すように、形状保持部材22は、例えば楕円形であってもよい。また、形状保持部材22は、矩形、楕円形以外の形状であってよい。
(変形例2)
上述した蒸気を用いた衣類Cの処理に加えて、例えば殺菌および消毒作用を有する機能水を用いて衣類Cを処理してもよい。機能水を用いて衣類Cを処理する方法として以下の(1)(2)が挙げられる。
(1)水タンク33に機能水をいれて加熱し、機能水の蒸気を衣類カバー2の内部へ流入させる。
(2)衣類処理装置101にスチーマー3とは別に機能水のミスト発生器を追加し、ミスト発生器が発生した機能水ミストを衣類カバー2の内部へ流入させる。
上記(2)の場合、加熱による機能水のミスト化ではなく、超音波方式またはノズル方式などの霧化方式のミスト発生器を使用することが好ましい。なぜなら、上記(1)のように加熱による機能水のミスト化では、加熱蒸発に際して水分(水分子)のみが蒸気として放出され、その蒸気に機能水の成分(例えば銀イオン、オゾン、次亜塩素酸など)が残存し難いためである。これに対し、上記(2)のように物理的(力学的)に機能水の微細霧化を行う方法であれば、機能水の成分は基本的に保持され、上記(1)に比べて機能水の作用を発揮し易くなる。
また、上記(2)の場合、機能水が例えばオゾン水または次亜塩素酸水のように効果の持続性が低いものは、衣類Cを蒸らす前に機能水ミストによって衣類Cを処理することが好ましい。一方、機能水が例えば銀イオン水のように効果の持続性が高い(コーティングとして利用できる)ものは、衣類Cを蒸らした後、衣類Cの乾燥前に機能水ミストによって衣類Cを処理することが好ましい。
このように、蒸気を用いた衣類Cの処理に加えて、機能水ミストを用いて衣類Cを処理することにより、衣類Cに付着した菌をより効果的に取り除くことができる。
{実施形態2}
本発明の第2の実施形態について、図8〜15に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(衣類処理装置の構成)
本実施形態に係る衣類処理装置102は、衣類カバー2の開口21aとスチーマー3のノズル32とが連結される点で、上述した衣類処理装置101と主に異なっている。
図8は、本実施形態に係る衣類処理装置102の概略構成を示す正面透視図である。本実施形態では、図8に示すように、カバー本体21が、スチーマー3が放出した蒸気を衣類カバー2の内部へ流入させるための開口21aと、スタンド1の支柱12を通すための開口21dとを有する。
開口21aは、カバー本体21の下端のうちスチーマー3の蒸気吹出口32aと対向する位置に設けられる。開口21aの内側には、形状保持部材22が設けられる。一方、開口21dは、カバー本体21の下端のうち支柱12が通る位置に設けられる。本実施形態では、カバー本体21の下端は、開口21aおよび開口21dを除いて閉塞している。
図9は、開口21aとノズル32との連結部分付近の構成を示す端面図である。図9に示すように、環状の形状保持部材22の内部に、ノズル32の先端(蒸気吹出口32a)が挿入される。これにより、形状保持部材22の内面とノズル32の外面とが圧接し、開口21aとノズル32とが連結する。
衣類処理装置102では、開口21aとノズル32とが連結しているため、換気ファン4を動作させた場合、衣類カバー2の内部の空気がスチーマー3の内部へ流入する。そこで、スチーマー3は、衣類カバー2の内部からスチーマー3の内部へ流入する空気を外部に排出するための換気排出口32bを有する。この換気排出口32bは、スチーマー本体31とノズル32との接合部分においてノズル32の下端の一部が外側へ広がるように延在することにより、ノズル32の内面とスチーマー本体31の外面との間に設けられる。この換気排出口32bは、スチーマー本体31の上部開口よりも下方に位置することが好ましい。これにより、水タンク33で発生した蒸気が上昇する際の上昇方向とは反対側に換気排出口32bが開口する。そのため、蒸気が換気排出口32bから排出され難くなる。
(衣類処理装置の動作)
図10は、上記連結部分付近における蒸気発生時の蒸気および空気の流れを示す端面図である。図10に示すように、水タンク33の内部が加熱部34によって加熱されることにより、蒸気(図中、参照符号Sで示す)が発生する。発生した蒸気は、浮力により上方へ上昇し、ノズル32を通って衣類カバー2の内部へ流入する。この際、蒸気の上方への流れに引っ張られて空気(外気)が換気排出口32bからスチーマー3の内部へ流入する。そのため、蒸気発生時における換気排出口32bからの蒸気の漏出が抑えられる。
図11は、上記連結部分付近における換気時の空気の流れを示す端面図である。図11に示すように、換気時においては、衣類カバー2からスチーマー3へ空気が流入する。水タンク33の側には外部に繋がる大きな開口がないため、スチーマー3へ流入した空気は換気排出口32bから外部へ排出される。
(衣類処理装置の効果)
以上のように、衣類処理装置102は、衣類カバー2の開口21aとスチーマー3のノズル32とが連結されており、スチーマー3は、衣類カバー2の内部からスチーマー3の内部へ流入する空気を外部に排出するための換気排出口32bを有する。
スチーマー3が換気排出口32bを有することにより、換気時に衣類カバー2からスチーマー3へ流入する空気を換気排出口32bから外部へ排出することができる。したがって、換気効率の低下を抑えることができる。
(変形例1)
図12および図13は、図11に示されるスチーマー3の変形例を示す端面図である。図12は、蒸気発生時の蒸気および空気の流れを示す。また、図13は、換気時の空気の流れを示す。
図12および図13に示すように、スチーマー3は、衣類カバー2の内部からスチーマー3の内部へ流入する空気を換気排出口32bへと導く気流ガイド35を有してもよい。気流ガイド35は、気流ガイド35とノズル32との間に換気排出口32bへ繋がる経路を形成するように、ノズル32の内面と相対するようにスチーマー本体31の上端に設けられる。
衣類処理装置102aでは、図12に示すように、蒸気発生時においては、気流ガイド35によって蒸気が換気排出口32bへ向かい難くなる。そのため、換気排出口32bから蒸気がより漏出し難くなる。また、図13に示すように、換気時においては、衣類カバー2の内部からスチーマー3の内部へ流入する空気は気流ガイド35によって換気排出口32bへと導かれる。そのため、換気効率が向上する。
(変形例2)
図14および図15は、図11に示されるスチーマー3の他の変形例を示す端面図である。図14は蒸気発生時の蒸気および空気の流れを示す。また、図15は、換気時の空気の流れを示す。
図14および図15に示すように、スチーマー3は、換気排出口32bの付近に開閉弁36を有してもよい。開閉弁36の開閉動作は制御部37によって制御される。
衣類処理装置102bでは、図14に示されるように、蒸気発生時においては、開閉弁36が閉じる。そのため、換気排出口32bから蒸気(図中、参照符号Sで示す)がさらに漏出し難くなる。また、図13に示すように、換気時においては、開閉弁36が閉じる。そのため、衣類カバー2の内部からスチーマー3の内部へ流入する空気を換気排出口32bから外部へ排出すことができる。
なお、本実施形態では、カバー本体21の下端に、蒸気を流入させるための開口21aと支柱12を通すための開口21dとを個別に設けている。しかし、開口21dを省略し、開口21aに支柱12を通す構成であってもよい。この場合、開口21aから蒸気が漏出しないように、スチーマー3の配置位置、並びに、支柱12、ノズル32および開口21a(形状保持部材22)の形状などを調整すればよい。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態について、図16〜19に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(衣類処理装置の構成)
本実施形態に係る衣類処理装置103は、換気ファン4に代えて送風機5を備える点で、上述した衣類処理装置101と主に異なっている。
図16は、本実施形態に係る衣類処理装置103の概略構成を示す斜視図である。図16に示すように、衣類処理装置103は、送風機(換気部)5を備える。
送風機5は、衣類カバー2の内部を換気するためのものである。送風機5は、衣類カバー2の下方に位置し、スチーマー3と共にスタンド1のベース上面11aに配置される。送風機5は、送風機本体51、およびノズル52を備える。ノズル52の送風吹出口52aから放出された空気は、開口21aを介して衣類カバー2の内部へ流入する。
また、本実施形態では、衣類カバー2のカバー本体21に、矩形の開口である換気口21bが設けられる。この換気口21bには、メッシュ部材24が設けられる。メッシュ部材24を設けることにより、換気口21bの開口面積が小さくなるため、蒸気発生時に換気口21bから漏出する蒸気を低減することができる。
(衣類処理装置の動作)
図17は、衣類処理装置103の動作の流れ(制御方法)を示すフローチャートである。このフローチャートは、衣類Cの蒸らしおよび乾燥後にセルフクリーニングを行う場合の一連の動作を示す。
図17に示すように、まず、衣類カバー2に衣類Cを収容してファスナー23を閉じた後、スイッチをONする(ステップS11)。これにより、制御部37はスチーマー3を動作させ、蒸気が発生する(ステップS12:蒸気放出工程)。
図18は、ステップS12における蒸気発生時の衣類処理装置103の動作状態を示す透視図である。図18に示すように、スチーマー3の蒸気吹出口32aから放出された蒸気(図中、参照符号Sで示す)は、浮力により上昇しながら開口21aを介して衣類カバー2の内部へ流入する。これにより、衣類カバー2の内部全体に蒸気が充満し、高温の蒸気で衣類Cが蒸らされる。この際、換気口21bにメッシュ部材24が設けられるため、換気口21bから蒸気が漏出し難くなっている。
次に、制御部37は、スチーマー3の動作開始から時間Taが経過したか否かの判定を行う(ステップS13)。時間Taが経過していない場合(ステップS13でNO)、制御部37は時間Taが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Taが経過した場合(ステップS13でYES)、制御部37はスチーマー3を停止させ、送風機5を動作させる(ステップS14:換気工程)。
図19は、ステップS14における換気時の衣類処理装置103の動作状態を示す透視図である。図19に示すように、衣類カバー2の下方に配置された送風機5を動作させることにより、開口21aから衣類カバー2の内部へ空気(外気)が送り込まれる。送り込まれた空気は衣類カバー2の上方(下端)に設けられた換気口21bから水分と共に外部へ排出される。
なお、送風機5は、衣類カバー2の内部の空気を吸引するように動作してもよい。この場合、換気口21bから衣類カバー2の内部へ空気(外気)が取り込まれる。取り込まれた空気は衣類カバー2の下方に設けられた開口21aから水分と共に外部へ排出される。
次に、制御部37は、送風機5の動作開始から時間Tbが経過したか否かの判定を行う(ステップS15)。時間Tbが経過していない場合(ステップS15でNO)、制御部37は時間Tbが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Tbが経過した場合(ステップS15でYES)、制御部37は送風機5を停止させる(ステップS16)。
次に、制御部37は、送風機5の動作停止から時間(所定時間)Tcが経過したか否かの判定を行う(ステップS17)。時間Tcが経過していない場合(ステップS17でNO)、制御部37は時間Tcが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Tcが経過した場合(ステップS17でYES)、制御部37はスチーマー3を動作させ、セルフクリーニングを開始する(ステップS18:第1クリーニング工程)。
セルフクリーニングは、衣類カバー2の内部を浄化するための動作である。セルフクリーニングを行うことにより、衣類Cから衣類カバー2へ移った臭いなどを衣類カバー2から除去、排出することができる。時間Tcは、衣類Cの蒸らしおよび乾燥動作終了後、セルフクリーニングを開始するまでの待機時間であり、任意に設定可能である。セルフクリーニングは、衣類カバー2に衣類Cが収容されていない状態で行われる。そのため、時間Tcの間に、ユーザーによって衣類カバー2から衣類Cが取り出されファスナー23が閉じられる。
次に、制御部37は、スチーマー3の動作開始から時間Td(例えば10分程度)が経過したか否かの判定を行う(ステップS19)。時間Tdが経過していない場合(ステップS19でNO)、制御部37は時間Tdが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Tdが経過した場合(ステップS19でYES)、制御部37はスチーマー3を停止させ、送風機5を動作させる(ステップS20:第2クリーニング工程)。
次に、制御部37は、送風機5の動作開始から時間Te(例えば2時間程度)が経過したか否かの判定を行う(ステップS21)。時間Teが経過していない場合(ステップS21でNO)、制御部37は時間Teが経過するまで上記判定を継続する。一方、時間Teが経過した場合(ステップS21でYES)、制御部37は送風機5を停止させ(ステップS22)、セルフクリーニングを終了する(ステップS22)。
なお、セルフクリーニングを行う開始するタイミングは、適宜変更可能である。例えば、予め設定された時刻(所定時間)にセルフクリーニングを開始してもよく、ユーザーによるスイッチ操作に基づいてセルフクリーニングを開始してもよい。
また、衣類処理装置103は、衣類カバー2に衣類Cが収容されているか否かを検出する検出部を備えていてもよい。この検出部の検出信号に基づいて、セルフクリーニングを開始するか否かを判断することが可能となる。これにより、衣類カバー2に衣類Cが収容されたままの状態でのセルフクリーニングが行われることを回避することができる。なお、検出部として、例えばスタンド1のフック13に重量変化を検出する重量センサなど、各種センサを使用することができる。
上述したセルフクリーニングは、本明細書で開示した各衣類処理装置において実行可能である。
{実施形態4}
本発明の第4の実施形態について、図20に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態に係る衣類処理装置104は、スチーマー3および送風機5に代えてこれらの機器の機能を併せ持つ送風スチーマーを備える点で、上述した衣類処理装置103と主に異なっている。
図20は、本実施形態に係る衣類処理装置104の概略構成を示す斜視図である。図20に示すように、衣類処理装置104は、送風スチーマー6を備える。送風スチーマー6は、スチーマー3および送風機5の機能を併せ持つものである。送風スチーマー6は、衣類カバー2の下方に位置し、スタンド1のベース11に埋設される。送風スチーマー6は、蒸気または空気を衣類Cへ向けて放出する吹出口6aを有する。
また、本実施形態では、衣類カバー2の下端がベース11のベース上面11aまで達している。本実施形態では、衣類カバー2の下端がベース上面11aに当接することにより、開口21aの開口形状が保持される。そのため、形状保持部材22を省略することが可能である。
衣類処理装置104によれば、送風スチーマー6がスタンド1のベース11に埋設されるため、装置をより小型化することが可能となる。
{実施形態5}
本発明の第5の実施形態について、図21に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態に係る衣類処理装置105は、送風スチーマー6が、衣類カバー2の背面側に配置される点で、上述した衣類処理装置104と主に異なっている。
図21は、本実施形態に係る衣類処理装置105の概略構成を示す斜視図である。図21に示すように、衣類処理装置105では、送風スチーマー6が、吹出口6aを衣類カバー2へ向けて、衣類カバー2の背面側に配置される。
本実施形態では、衣類カバー2の背面側に開口21aが設けられる。具体的には、衣類カバー2の背面のうち送風スチーマー6の吹出口6aと相対する部分に開口21aが設けられる。開口21aは、送風スチーマー6の吹出口6aと連結されてもよい。
また、衣類カバー2の下端は、送風スチーマー6またはベース上面11aに固定される。これにより、衣類カバー2の背面側から蒸気または空気が流入した場合でも、可撓性を有する衣類カバー2が撓み難くなり、衣類カバー2の形状が保持される。そのため、衣類カバー2と衣類Cとの間のスペースを確保することができる。これにより、蒸気発生時に、衣類カバー2の内部で蒸気が拡散し易くなる。また、換気時に、衣類カバー2の内部で空気を流れ易くなる。なお、本実施形態では、衣類カバー2の下端は、スタンド1の支柱12を通すための開口を除いて閉塞されていてもよい。
衣類処理装置105のように、衣類カバー2の背面に開口21aを設けて衣類カバー2の内部に背面側から蒸気を流入させてもよい。このように、開口21aを設け位置は必要に応じて適宜変更可能である。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る衣類処理装置は、吊下された衣類を収容する衣類カバーと、蒸気を放出する蒸気発生器(スチーマー)とを備え、前記衣類カバーは、前記蒸気発生器が放出した蒸気を内部へ流入させる蒸気流入開口(開口21a)を有する。
上記の構成では、衣類を収容する衣類カバーが蒸気流入開口を有し、この蒸気流入開口を介して蒸気を流入させることにより、衣類が蒸気によって処理される。上記の構成によれば、簡略化した装置構成で蒸気を用いて衣類を処理することが可能となり、衣類処理装置の小型化を実現することができる。
本発明の態様2に係る衣類処理装置では、上記態様1において、前記衣類カバーは、可撓性を有していてもよい。
上記の構成によれば、衣類カバーを軽量化することができるので、衣類処理装置の移動が容易となる。また、不使用時に衣類カバーを折り畳んで収納することができる。
本発明の態様3に係る衣類処理装置では、上記態様2において、前記蒸気流入開口に、開口形状を保持する形状保持部材が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、衣類カバーが撓んだ場合であっても、形状保持部材によって気流入開口の開口形状を保持することができる。
本発明の態様4に係る衣類処理装置では、上記態様1から3の何れかの態様において、前記衣類カバーの内部を換気する換気部(換気ファン、送風機)をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、換気部によって衣類カバーの内部を換気することにより、衣類を乾燥させることができる。
本発明の態様5に係る衣類処理装置では、上記態様4において、前記衣類カバーは、換気口を有し、前記換気部は、前記換気口に配置されていてもよい。
上記の構成によれば、衣類カバーに換気部が設けられるため、換気部が衣類処理装置を小型化することができる。
本発明の態様6に係る衣類処理装置では、上記態様4または5において、前記換気部は、前記衣類カバーの内部へ送風してもよい。
上記の構成によれば、衣類カバーの内部を正圧にして、衣類カバーの内部を効率的に換気することができる。
本発明の態様7に係る衣類処理装置では、上記態様1から6のいずれかの態様において、前記衣類カバーは、少なくとも前記衣類と相対する部分(部分21c)が不透水性を有していてもよい。
上記の構成によれば、衣類カバーの内部に流入した蒸気が、衣類カバーを透過して外部へ漏出することを防止することができる。また、衣類に水分が付着し易くなるため、衣類のしわ伸ばし、消臭効率を高めることができる。
本発明の態様8に係る衣類処理装置では、上記態様1から7のいずれかの態様において、前記衣類を吊下する吊下部をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、吊下部によって吊下された衣類を吊下された衣類カバーに収容し、蒸気を用いて衣類を処理することができる。
本発明の態様9に係る衣類処理装置では、上記態様8の態様において、前記吊下部は、前記衣類の肩幅方向と前記衣類処理装置の横幅方向とが一致する向きで、前記衣類を吊下してもよい。
上記の構成によれば、衣類カバーの奥行を衣類Cの肩幅よりも小さくすることが可能となる。そのため、衣類処理装置の薄型化することができる。
本発明の態様10に係る制御方法は、上記態様1から9のいずれかの態様の衣類処理装置を制御する制御方法であって、前記蒸気流入開口を介して前記衣類カバーの内部へ流入させる前記蒸気を前記蒸気発生器に放出させる蒸気放出工程を含む。
上記の方法では、衣類を収容する衣類カバーが蒸気流入開口を有し、この蒸気流入開口を介して衣類カバーの内部へ流入させる蒸気を蒸気発生器に放出させることにより、衣類を蒸気によって処理する。上記の方法によれば、簡略化した装置構成で蒸気を用いて衣類を処理することが可能となる。
本発明の態様11に係る制御方法では、上記態様10において、前記蒸気放出工程の後に換気部を動作させ、前記衣類カバーの内部を換気する換気工程と、前記換気工程にて動作させた前記換気部が停止してから所定時間が経過した後に、前記蒸気流入開口を介して前記衣類カバーの内部へ流入させる前記蒸気を前記蒸気発生器に放出させることにより、前記衣類カバーの内部を浄化させる第1クリーニング工程と、前記第1クリーニング工程の後に前記換気部を動作させ、前記衣類カバーの内部を換気する第2クリーニング工程とを含む。
上記の方法によれば、第1クリーニング工程、および第2クリーニング工程を行うことによって、衣類から衣類カバーへ移った臭いなどを衣類カバーから除去および排出することができる。
1:スタンド(吊下部)
2:衣類カバー
3:スチーマー(蒸気発生器)
4:換気ファン(換気部)
5:送風機(換気部)
6:送風スチーマー(蒸気発生器、換気部)
21a:開口(蒸気流入開口)
21b:換気口
21c:衣類と相対する部分
22 形状保持部材
101〜105:衣類処理装置
C:衣類
S 蒸気
S2 ステップ:蒸気放出工程
S4 ステップ:換気工程
S12 ステップ:蒸気放出工程
S14 ステップ:換気工程
S18 ステップ:第1クリーニング工程
S20 ステップ:第2クリーニング工程

Claims (11)

  1. 吊下された衣類を収容する衣類カバーと、
    蒸気を放出する蒸気発生器とを備え、
    前記衣類カバーは、前記蒸気発生器が放出した蒸気を内部へ流入させる蒸気流入開口を有することを特徴とする衣類処理装置。
  2. 前記衣類カバーは、可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の衣類処理装置。
  3. 前記蒸気流入開口に、開口形状を保持する形状保持部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の衣類処理装置。
  4. 前記衣類カバーの内部を換気する換気部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の衣類処理装置。
  5. 前記衣類カバーは、換気口を有し、
    前記換気部は、前記換気口に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の衣類処理装置。
  6. 前記換気部は、前記衣類カバーの内部へ送風することを特徴とする請求項4または5に記載の衣類処理装置。
  7. 前記衣類カバーは、少なくとも前記衣類と相対する部分が不透水性を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の衣類処理装置。
  8. 前記衣類を吊下する吊下部をさらに備えることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の衣類処理装置。
  9. 前記吊下部は、前記衣類の肩幅方向と前記衣類処理装置の横幅方向とが一致する向きで、前記衣類を吊下することを特徴とする請求項8に記載の衣類処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の衣類処理装置を制御する制御方法であって、
    前記蒸気流入開口を介して前記衣類カバーの内部へ流入させる前記蒸気を前記蒸気発生器に放出させる蒸気放出工程を含むことを特徴とする制御方法。
  11. 前記蒸気放出工程の後に換気部を動作させ、前記衣類カバーの内部を換気する換気工程と、
    前記換気工程にて動作させた前記換気部が停止してから所定時間が経過した後に、前記蒸気流入開口を介して前記衣類カバーの内部へ流入させる前記蒸気を前記蒸気発生器に放出させることにより、前記衣類カバーの内部を浄化させる第1クリーニング工程と、
    前記第1クリーニング工程の後に前記換気部を動作させ、前記衣類カバーの内部を換気する第2クリーニング工程とを含むことを特徴とする請求項10に記載の制御方法。
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