JP2021022232A - 生産実績記録システムおよび生産実績記録プログラム - Google Patents

生産実績記録システムおよび生産実績記録プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】設備を使用する生産において、生産実績として、設備の稼働状態とともに、作業者による段取り作業を正確に記録することができる生産実績記録システムを提供する。【解決手段】設備によって生産する製品の生産計画を取得する生産計画取得部11と、生産計画に基づいた製品を、設備により生産を開始した情報および生産を終了した情報を記録する生産開始終了記録部12と、設備の稼働、非稼働を設備稼働実績として記録する設備稼働実績記録部13と、作業者が所定領域に存在するか否かを判定して、作業者が所定領域に存在する場合は作業者数および存在時間を作業者による作業実績として記録する作業実績記録部15と、生産計画取得部が取得した生産計画の情報、生産開始終了記録部が記録した生産開始および生産終了の情報、設備稼働実績記録部が記録した設備稼働実績の情報、作業実績記録部が記録した作業実績の情報を紐付けする紐付け部17と、を有する、生産実績記録システム。【選択図】図1

Description

本発明は、生産実績記録システムおよび生産実績記録プログラムに関する。
生産現場では、生産実績を把握する手段として設備の稼働時間を記録している。しかし、実際には、作業者による段取り作業も発生する。このため、設備の稼働時間だけでは、生産実績が実際よりも少なく記録されてしまう。
従来技術としては、たとえば、以下のような技術がある。
特許文献1では、設備の状況を示す設備情報と、作業者の状況を示す作業者情報とに基づいて、設備の状況と作業者の状況との関係を示す状況情報を生成している。
また、特許文献2では、生産現場内の作業者を撮影し、作業者が提示したパターンから稼働実績を判定し、記録している。
国際公開2017/198652号公報 特開2014−174653号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、製品の生産実績としては、予実管理のために設備の稼働時間を記録しているだけである。このため特許文献1の技術では、設備の非稼働中における作業者の段取り作業などは、生産実績として記録されない。特許文献2の技術では、作業者を撮影しているものの、稼働実績は、単に撮影された作業者が提示するパターンから記録しているだけである。このため特許文献2の技術でも、設備の非稼働中における作業者の段取り作業などは、生産実績として記録されない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、設備を使用する生産において、生産実績として、設備の稼働状態とともに、作業者による段取り作業を記録することができる生産実績記録システムおよび生産実績記録プログラムを提供することである。
本発明の上記の目的は、下記の手段によって達成される。
(1)設備によって生産する製品の生産計画を取得する生産計画取得部と、
前記生産計画に基づいた前記製品について、前記設備により生産を開始したことを示す生産開始の情報および生産を終了したことを示す生産終了の情報を記録する生産開始終了記録部と、
前記設備の稼働状況を設備稼働実績として記録する設備稼働実績記録部と、
作業者が所定領域に存在するか否かを判定して、作業者が前記所定領域に存在する場合は作業者数および存在時間を作業者による作業実績として記録する作業実績記録部と、
前記生産計画取得部が取得した前記生産計画の情報、前記生産開始終了記録部が記録した生産開始および生産終了の情報、前記設備稼働実績記録部が記録した前記設備稼働実績の情報、前記作業実績記録部が記録した前記作業実績の情報を紐付けする紐付け部と、
を有する、生産実績記録システム。
(2)前記生産計画取得部は、前記生産計画が記載された電子ファイルから、任意に選択された情報の項目を取得する、上記(1)に記載の生産実績記録システム。
(3)前記作業実績記録部は、少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データから、前記作業者数および前記存在時間を記録する、上記(1)または(2)に記載の生産実績記録システム。
(4)前記紐付け部は、前記設備稼働実績の情報、および前記作業実績の情報を時系列に並べて出力する、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の生産実績記録システム。
(5)少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データを記録する映像記録部を有し、
前記紐付け部は、前記設備稼働実績の情報、および前記所定領域における前記作業者数と前記存在時間の情報に、前記映像記録部が記録した映像データを前記紐付けする、上記(4)に記載の生産実績記録システム。
(6)前記紐付け部は、前記設備稼働実績の情報、または前記作業実績の情報の中から選択された時刻をキーに、前記映像記録部に記録された映像データを読み出して出力する、上記(5)に記載の生産実績記録システム。
(7)設備によって生産する製品の生産計画を取得する段階(a)と、
前記生産計画に基づいた前記製品について、前記設備により生産を開始したことを示す生産開始の情報および生産を終了したことを示す生産終了の情報を記録する段階(b)と、
前記設備の稼働状況を設備稼働実績として記録する段階(c)と、
作業者が所定領域に存在するか否かを判定して、作業者が前記所定領域に存在する場合は作業者数および存在時間を作業者による作業実績として記録する段階(d)と、
前記生産計画の情報、前記生産開始および生産終了の情報、前記設備稼働実績の情報、前記作業実績の情報を紐付けする段階(e)と、
をコンピューターに実行させるための生産実績記録プログラム。
(8)前記段階(a)は、前記生産計画が記載された電子ファイルから、任意に選択された情報の項目を取得する、上記(7)に記載の生産実績記録プログラム。
(9)前記段階(d)は、少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データから、前記作業者数および前記存在時間を記録する、上記(7)または(8)に記載の生産実績記録プログラム。
(10)前記段階(e)は、前記設備稼働実績の情報、および前記作業実績の情報を時系列に並べて出力する、上記(7)〜(9)のいずれか1つに記載の生産実績記録プログラム。
(11)少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データを記録する段階(f)を有し、
前記段階(e)は、前記設備稼働実績の情報、および前記作業実績の情報に、映像記録部が記録した映像データを前記紐付けする、上記(10)に記載の生産実績記録プログラム。
(12)前記設備稼働実績の情報、または前記作業実績の情報の中から選択された時刻をキーに、記録された映像データを読み出して出力する段階(g)を有する、上記(11)に記載の生産実績記録プログラム。
本発明によれば、設備の稼働実績とともに、作業者が所定領域に存在しているか否かと存在している場合の存在時間を作業実績として記録することとした。これにより、本発明は、設備の稼働状態とともに、作業者による段取り作業を記録することができる。
実施形態の生産実績記録システムの機能構成を説明するための説明図である。 生産計画のファイルの例を説明するための説明図である。 生産計画を入力するための入力画面を説明するための説明図である。 開始を入力するための入力画面例を説明するための説明図である。 一時停止および終了を入力するための入力画面例を説明するための説明図である。 再開および終了を入力するための入力画面例を説明するための説明図である。 作業者の存在を判定する所定領域を説明するための説明図である。 紐付け部によって紐付けされた各情報を表示させたタイムチャートである。 タイムチャートからの映像の読み出しを説明するための説明図である。 過去のデータの読み出し例を説明するための説明図である。 紐付けされた各情報が表形態のレポートにまとめられた例を説明するための説明図である。 生産実績を記録する処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、実施形態の生産実績記録システムの機能構成を説明するための説明図である。
生産実績記録システム1は、サーバー10と、サーバー10に接続されたカメラ20と、サーバー10に接続された端末18と、を有する。
サーバー10は、その機能として、生産計画取得部11、生産開始終了記録部12、設備稼働実績記録部13、映像記録部14、作業実績記録部15、および紐付け部17を有する。
サーバー10は、コンピューターであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、および外部接続のためのインターフェース(IF)などを有する。また、サーバー10は、キーボードやマウスなどの入力装置、ディスプレイなどの出力装置を有する。
サーバー10においては、CPUがROMやHDDなどの記憶装置に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、各機能が実現される。
また、サーバー10においては、記憶装置として、HDDのほかにも、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性記憶媒体や不揮発性記憶装置などが使用されてもよい。
また、サーバー10においては、インターフェースが設けられる。インターフェースは、設備50、カメラ20、端末18との通信を行う。インターフェースは、たとえば、イーサネット(登録商標)、SATA、PCI Express、USB、IEEE1394などの規格によるネットワークインターフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11などの無線通信インターフェースなどの各種ローカル接続インターフェースなどである。また、インターフェースは、設備50およびカメラ20とローカルなアナログ接続を行うための回線でもよい。また、インターフェースは、端末18と接続するために、無線LAN(WiFi)や携帯電話回線でもよい。
サーバー10に接続されている端末18は、コンピューターである。端末18は、たとえば、パーソナルコンピューター(PC(Personal Computer))、タブレット、スマートフォンなどである。これらは、作業者や管理者、その他の関係者が使用するコンピューターである。これらのコンピューターは、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置およびディスプレイなどの出力装置を有する。端末18は、生産計画を入力に使用される(詳細後述)。また、端末18は、生産実績の表示に使用される(詳細後述)。端末18は、1台のサーバー10に複数台接続されてもよい。複数台の端末18が、1台のサーバー10に接続された場合は、各端末18から生産計画の入力、生産実績の表示などが行われる。また、生産計画の入力、生産実績の表示などは、サーバー10に接続された入力装置および出力装置を使用してもよい。この場合、端末18は、なくてもよい。
サーバー10の各部の機能を説明する。
生産計画取得部11は、設備50で生産される製品の生産計画を取得する。生産計画は、端末18から生産計画取得部11へ入力される。生産計画取得部11は、入力された生産計画をサーバー10内の記憶装置に記録させる。本実施形態において、生産とは、製品の加工、成型、部品の取り付けなど設備50を利用した様々な生産活動をいう。
図2は、生産計画のファイルの例を説明するための説明図である。図3は、生産計画を入力するための入力画面を説明するための説明図である。
生産計画のデータは、たとえば、図2に示すような、CSV(Comma Separated Values)形式やTSV(Tab Separated Values)形式などの電子ファイルによって提供されることが多い。なお、電子ファイルとは、コンピューターで利用可能なデータである。
しかし、生産計画のファイルは、生産する製品の発注者や生産計画立案者(これらをまとめて生産計画の提供者という)によって、ファイルの中身が異なる。たとえば、製品番号、使用設備、生産数量、出荷予定日など、様々な項目がファイルごとに異なって並んでいたり、項目によっては、ファイルごとにあったりなかったりする。このため、従来は、生産計画の入力の際は、生産計画の提供者から受け取ったファイルを、同じ形式となるようにまとめ直す作業が必要であった。
生産計画取得部11は、提供された生産計画ファイルと生産実績記録システム1で使用する項目とを対応付けするための入力画面を提供する。入力画面は、たとえば、図3に示すように、複数のチェックボックス110が縦に並び、複数のチェックボックス110をまとめたチェックボックス窓111〜115が横に並んでいる。
生産計画の入力は、まず、入力画面から生産計画ファイルが選択される。選択された生産計画ファイルは、入力画面の中のファイル選択窓101に表示される。選択された生産計画ファイルは、アップロードボタン102が押されることで、サーバー10へアップロードされる。アップロードされたファイルは、サーバー10内の記憶装置へ記憶される。
続いて、入力された生産計画ファイルの内容に合わせて、チェックボックス110がチェックされる。チェックボックス110がチェックされたのち、保存ボタン103が押されることで、チェック内容が確定する。なお、ボタンが押されるとは、表示画面がタッチセンサーの場合は、指やペンによるタッチ、またマウスによるポインターの場合はマウスクリックなどによる指示が含まれる(以下同様である)。
生産計画取得部11は、保存ボタン103が押されることで、チェックされた項目とCSVファイルの各項目とをリンク付けする。リンク付けは、たとえば、CSVファイルの各項目の並び順に対して、チェックボックス窓111〜115の横並びの順が同じとなるようにリンクさせる。具体的には、たとえば、チェックボックス110の1番目のチェックボックス窓111は、CSVファイルの1番目の項目とリンクさせる。チェックボックス110の2番目のチェックボックス窓112は、CSVファイルの2番目の項目とリンクさせる。3番目以降も同様である。そして、チェックボックス110の1番目のチェックボックス窓111なかの「製番」のチェックボックス110がチェックされていたなら、CSVファイルの1番目の項目が「製番」であるとしてリンク付けされる。リンク付けは、2番目以降の項目も同様である。また、CSVファイルの項目の内容に対応するチェックボックス110がなければ、チェック無しとしてもよい。
これにより、本実施形態では、提供された生産計画のファイルを変更せずに、そのまま取り込んで、生産実績の記録に利用することができる。
なお、生産計画のファイルは、端末18からの入力やアップロードに限定されず、たとえば、他のコンピューターが記憶していて、そこから呼び出されるようにしてもよい。また、生産計画のファイルは、CSV形式のファイルに限定されない。生産計画のファイルは、たとえば、マイクロソフト社のエクセルのファイル形式、XML形式など様々なファイル形式を使用してもよい。
本実施形態では、たとえば、生産される製品を識別するための製品番号(製番)、製品ごとの生産予定時間、生産に使用する設備50が指定されている場合は設備番号など、生産に作業者を指定するのであれば、指定された作業者などが取得される。したがって、入力画面には、これらに対応するチェックボックス110が存在することが好ましい。もちろん、取得される生産計画の項目は、これらに限定されない。
生産開始終了記録部12は、たとえば、作業者30が操作する作業者端末31から、作業の開始、一時停止、再開、および終了の入力を受ける。生産開始終了記録部12は、作業者端末31へ、一時停止、再開、および終了などを入力するための入力画面を提供する。
作業者端末31は、コンピューターである。作業者端末31としては、たとえば、タブレット、スマートフォンなどの携帯端末が好ましい。これらは、作業者30に携帯させることで、作業者30がどこにいても、生産の開始や終了を入力することができる。サーバー10と作業者端末31(携帯端末)との接続は、無線通信によることが好ましく、たとえば、無線LAN(WiFi)、携帯電話回線などが使用される。
作業者端末31が、携帯端末の場合は、各携帯端末には識別番号(ID)が記憶されている。携帯端末のIDは、作業者30と紐付けされていることが好ましい。
作業者端末31は、携帯端末に限定されない。作業者端末31は、たとえば、工程ごとに、または設備50ごとに配置されたパーソナルコンピューター(PC)や、設備50の制御盤や操作パネルなどを使用することもできる。
入力画面は、生産計画取得部11が取得した生産計画のデータの一部を使用して、作業者30が生産する製品や設備50がわかるように提供される。また、入力画面は、作業者30による作業の開始、一時停止、再開、および終了を入力するためのボタンを有する。入力画面に表示されるボタンは、ディスプレイ上に表示されるグラフィカルインターフェースによるボタンやアイコンなどである。
図4は、開始を入力するための入力画面例を説明するための説明図である。図4に示すように、開始を入力するための入力画面では、生産予定となっている製品の番号が表示された製品番号ボタン201と、製品を生産する設備50の情報が表示された設備ボタン202が表示される。製品番号ボタン201および設備ボタン202が押されることで、生産する製品の製品番号と使用する設備50が選択される。なお、図4において、選択されたボタンのボタン枠は実線で示し、選択されていないボタンのボタン枠は破線で示した(他の図も同様)。
開始の入力画面には、生産の開始を入力するための開始ボタン203が表示される。作業者30によって、製品番号および設備50が選択(入力)された後、開始ボタン203が押されることで生産の開始が入力される。
生産開始終了記録部12は、生産の開始が入力されたなら、生産開始時刻を記憶装置に記録する。生産開始時刻は、選択された製品番号の製品が、選択された設備により生産開始された時刻として、記録される。
生産開始終了記録部12は、生産の開始が携帯端末から入力された場合、入力された携帯端末のIDから、作業者30を特定して記録する。
生産開始終了記録部12は、開始が入力されたなら、次に、一時停止および終了を入力するための入力画面を作業者端末31へ提供する。
図5Aは、一時停止および終了を入力するための入力画面例を説明するための説明図である。図5Bは、再開および終了を入力するための入力画面例を説明するための説明図である。
図5Aに示す入力画面では、現在生産中の製品を識別するための製品番号の情報と、製品を生産中の設備50の情報が表示される。図5Aに示す入力画面では、生産の一時停止および終了を入力するための一時停止ボタン301および終了ボタン302が表示される。
作業者30によって、一時停止ボタン301が押されることで、生産の一時停止が入力される。生産開始終了記録部12は、生産の一時停止が入力されたなら、一時停止時刻を記憶装置へ記録する。一時停止時刻は、表示中の製品番号の製品が、表示中の設備により生産中に一時停止された時刻として、記録される。
一時停止ボタン301が押されることで、生産開始終了記録部12は、一時停止ボタン301から再開ボタン303への画面変更を提供する。これにより、図5Bに示すように、一時停止ボタンのところが再開ボタン303に変更される。
作業者30によって、再開ボタン303が押されることで、生産の再開が入力される。生産開始終了記録部12は、生産の再開が入力されたならその時刻を記憶装置へ記録する。再開時刻は、表示中の製品番号の製品が、表示中の設備により生産が再開された時刻として、記録される。
作業者30によって、終了ボタン302が押されることで、生産の終了が入力される。生産開始終了記録部12は、生産の終了が入力されたならその時刻を記憶装置へ記録する。終了時刻は、表示中の製品番号の製品が、表示中の設備による生産が終了した時刻として、記録される。
なお、再開ボタンは、設けられなくてもよい。たとえば、生産実績として一時停止を加味する必要がない場合などは、再開のボタンを設ける必要がない。
設備稼働実績記録部13は、設備50の稼働、非稼働などの稼働状況を稼働実績として記録する。設備50の稼働実績は、たとえば、生産のための正常な運転による稼働、生産が完了して停止した停止、異常が発生したときの異常停止、および設備50を使用しない停止である。
設備稼働実績記録部13は、たとえば、設備50に備え付けられている積層信号灯51の発光色を検出したり、スイッチング信号を検出したりして、設備50の稼働実績を取得する。発光色やスイッチング信号を検出する場合は、それらを検出する専用のセンサー(不図示)が用いられる。設備稼働実績記録部13(サーバー10)は、発光色やスイッチング信号を検出するセンサーと接続される。
積層信号灯51は、3色積層灯、シグナルタワーなどとも称されており、その多くは、緑色、黄色、赤色の3色のランプが設備50の稼働実績に合わせて発光する。積層信号灯51は、通常、正常稼働中は緑色、生産完了による停止中は黄色、異常発生時には赤色となる。
また、設備稼働実績記録部13は、設備50から稼働実績を示す信号が出力されている場合は、その信号を取得してもよい。この場合、設備稼働実績記録部13(サーバー10)は、設備50と接続される。
また、設備稼働実績記録部13は、カメラ20の映像データから稼働実績を取得してもよい。この場合は、カメラ20の撮影領域に積層信号灯51が入るようにする。設備稼働実績記録部13は、映像データから積層信号灯51の発光色を検出する。
映像記録部14は、カメラ20からの映像データを記録する。設備稼働実績記録部13は、たとえば、サーバー10内の記憶装置である。映像データは、時間とともに記録される。カメラ20としては、一般的なムービーカメラを用いることができる。
作業実績記録部15は、映像記録部14から映像データを取得する。作業実績記録部15は、映像データから、所定領域に存在する作業者30の数、および作業者30が所定領域に存在した時間を判定する。作業実績記録部15は、判定した作業者30の数、および存在した時間を記憶装置に記憶する。作業者30が存在した時間としては、所定領域に作業者30の存在が確認されてから、確認されなくなるまでの時刻を記憶する。
図6は、作業者30の存在を判定する所定領域を説明するための説明図である。図6に示すように、作業者30の存在を判定する所定領域は、カメラ20の撮影領域25内に設定される。カメラ20は、少なくとも設備50を含む範囲が撮影領域25となるように設置される。なお、既に説明したように、映像データから設備50の稼働実績を検出する場合は、撮影領域25に積層信号灯51が含まれるようにカメラ20を設置する。
本実施形態では、図6に示すように、所定領域として、第1領域41と第2領域42の2つの領域を設定した。第1領域41と第2領域42は、排他的に設定される。
第1領域41は、設備50または設備50にセットされている製品に対して作業者30が直接作業できる範囲である。第1領域41は、たとえば、作業者30が手を伸ばせば、設備50やセットされた製品に届く範囲である。第1領域41は、たとえば、図6中の矢印aの距離が1m程度である。
第2領域42は、設備50の横である。第2領域42は、たとえば、製品の生産に必要な段取り作業などが行われる範囲である。第2領域42は、たとえば、図6中の矢印bの距離が1〜2m程度である。
本実施形態では、所定領域として、2つの領域を設定したが、これに限定されない。所定領域は、1つの領域でもよいし、3つ以上の領域でもよい。また、設定する位置も任意である。ただし、所定領域としては、少なくとも、作業者30が設備50や製品に対して作業を行う範囲を1つ設定することが好ましい。所定領域が1つ設定される場合は、所定領域と撮影領域25が同じ範囲であってもよい。
映像データからの作業者30の検出は、たとえば、背景差分法に行うことができる。背景差分法は周知のとおり、背景画像を登録しておき、背景画像と、時々刻々と変化する映像データのフレームと比較して違いを検査する。作業実績記録部15は、背景画像と各フレームとの比較で、所定領域内に異なる部分があれば、作業者30が存在すると判定する。
ただし、作業者30の存在確認のためには、背景差分法で検出した物体が、作業者30より小さい場合は、作業者30として認識させない。また、本実施形態では、作業者30と同等の物体が、各領域内に複数ある場合、または作業者30より大きな物体を検出した場合は、複数の作業者30が存在するものとする。作業実績記録部15は、作業者30と同等の物体が分かれて認識されたなら、その数だけ作業者30が存在すると記録する。作業実績記録部15は、検出した物体の大きさが、作業者30を複数合わせた大きさであれば、その分の作業者30が存在すると記録する。たとえば、作業実績記録部15は、検出した物体の大きさが、作業者1人分程度であれば、1人の作業者30が存在すると記録する。また、作業実績記録部15は、物体の大きさが、作業者2人分程度であれば、2人の作業者30が存在すると記録する。この場合、あらかじめ記憶装置に記憶されている作業者30の大きさと、背景差分法で検出した物体の大きさが比較されることで、作業者30の数が認識される。作業者30の大きさは、ある程度、人の大きさに近ければよい。
映像データからの作業者30の検出は、ほかにも、たとえば、骨格認識技術を用いることもできる。骨格認識技術は、たとえば、オープンポーズ(Open Pose(https://github.com/CMU-Perceptual-Computing-Lab/openpose など参照))、ディープポーズ(Deep Pose(https://www.slideshare.net/mitmul/deeppose-human-pose-estimation-via-deep-neural-networks など参照))などがある。
骨格認識技術は、2次元の映像データから人の骨格を認識する。このため、骨格認識技術は、作業者30を個別に認識できる。
骨格認識技術においては、映像の中にいる人物が3次元座標値で特定される。使用する3次元座標系や座標原点はあらかじめ設定される。また、第1領域41および第2領域42の範囲を示す座標値も、3次元座標系の中であらかじめ設定される。作業実績記録部15は、骨格認識技術により検出された作業者30の座標値と、第1領域41および第2領域42の範囲を示す座標値を比較して、作業者30が各領域に存在するか否かを判定し、記録する。同時に、作業実績記録部15は、骨格認識技術により検出された作業者30が複数の場合、その人数を記録する。
なお、映像記録部14は、作業実績記録部15と連携して、作業者30の存在が認識されていない間、映像データを記録しないようにしてもよい。この場合は、カメラ20による撮影と映像データの取得は行われて、作業実績記録部15が映像データから作業者30の存在を認識している間だけ、映像データを記憶装置へ記録する。また、別途、人感センサーを設けて、撮影領域25内で人を感知したときだけカメラ20に撮影させることとしてもよい。この場合、映像データは、人が感知されている間だけ記憶装置に記録される。もちろん、作業者30の有無にかかわりなく、すべての映像データが、記憶装置に記録されてもよい。
紐付け部17は、生産計画取得部11、生産開始終了記録部12、設備稼働実績記録部13、および作業実績記録部15からのそれぞれの情報と、映像データを紐付けする(リンクさせる)。各情報とは、生産計画取得部11からの生産計画の情報、生産開始終了記録部12からの生産の開始、終了の情報、設備稼働実績記録部13からの設備稼働実績の情報、作業実績記録部15からの作業実績の情報である。
より具体的には、生産計画の情報とは、たとえば、既に説明したように、生産計画ファイルから取得した情報である。
生産の開始、終了の情報とは、たとえば、作業者30によって、生産開始が入力された時刻および生産終了が入力された時刻である。
設備稼働実績の情報とは、たとえば、消灯、稼働(緑)、停止(黄)、および異常(赤)のそれぞれの状態が切り替わった時刻である。
作業実績の情報とは、所定領域における作業者数と存在時間であり、たとえば、第1領域41、第2領域42ごとに、作業者数と、作業者30の存在を確認した時刻から存在を確認できなくなった時刻である。
紐付け部17は、各情報および映像データを、時間を基準にして紐付けする。
図7は、紐付け部17によって紐付けされた各情報を表示させたタイムチャートである。
図7に示したタイムチャートにおいて、設備50は設備稼働実績であり、積層信号灯51の色に対応している。
図7に示したタイムチャートにおいて、作業者の項目は作業実績であり、作業者30が所定領域に存在しているか否かと、存在している作業者30の数を示している。所定領域は、第1領域41が「前」、第2領域42が「横」である。作業者30の数は、バーのハッチングの違いで示したが、実際の画面表示においては、色の違いとして示すことが好ましい。たとえば、作業者30の数は、バーが緑色で作業者1人、バーが黄色で作業者2人、バーが赤色で作業者3人以上などである。図7に示したタイムチャートにおいて、生産は、生産の開始、一時停止、再開、および終了に対応している。
図7に示したタイムチャートにおいて、生産実績は、生産開始および生産終了に対応している。
タイムチャートは、これらの情報が時系列に並べられている。
タイムチャートは、端末18からのリクエストによって紐付け部17から出力される。
図7のタイムチャートから様々なことが把握される。
製品番号[37557]は、08:00から生産が開始され、08:35に終了している。つまり、製品番号[37557]は、35分で生産されたことがわかる。この間、設備50は、08:06から08:26まで稼働している。また、作業者30は、設備50の稼働前から所定領域に存在し、存在時間が長い。逆に、設備50の稼働後、作業者30は、所定領域での存在時間が短い。
製品番号[37557]の生産終了直前の区間Aでは、設備50が停止しており、所定領域に作業者30が存在しないことがわかる。このような区間Aは、たとえば、実質的には生産が終了しているにもかかわらず、作業者30から生産終了の信号が入力されなかった可能性が推定される。
製品番号[37557]の生産終了後は、製品番号[37558]の生産が開始される。製品番号[37558]の生産中の区間Bでは、設備の異常停止があったことがわかる。また、区間Bは、作業者30からの入力によって、生産が一時停止された後、再開されたことがわかる。区間B以外では、製品番号[37558]の生産も、その前の生産と同様である。
製品番号[37558]の作業終了後は、製品番号[50021]の生産が開始される。製品番号[50021]の生産が開始されても、タイムチャートに示されている範囲では、設備50が稼働していない。しかし、所定領域において、作業者30が存在している。これは、たとえば、それまで生産されていた製品とは、治具やプログラムが異なる生産となるため、段取り替え作業に時間を要しているものと推定される。
このように本実施形態では、生産実績の各情報が、タイムチャートとして表示されることで、生産実績の結果を管理者や他の作業者30が容易に確認することができる。
設備稼働実績、作業実績、生産実績(生産開始および生産終了)は、紐付け部17によって映像データと紐付けされている。このため、図7においては、設備50、作業者30、生産実績の各バーと、各バーの時間(時刻)は、紐付け部17によって映像データと紐付けされている。したがって、図7にタイムチャートの各バーを押すことで、各バーの時間範囲の映像データが、映像記録部14から読み出されて、再生される。
図8は、タイムチャートからの映像の読み出しを説明するための説明図である。たとえば、端末18から、表示されているタイムチャートのあるバーが押されると、そのバーの開始時刻が紐付け部17へ送信される。ここでは、図8に示した、タイムチャート中の破線丸で示した部分が押されたとする。紐付け部17は、受信した時刻をキーに映像記録部14から映像データを読み出して、端末18へ出力する。端末18では、たとえば、図8に示したように、タイムチャートと同じ画面内で、受信した映像データが映像(動画)400として表示される。なお、画面内での映像の表示は、映像のみとなるように拡大表示するなどとしてもよい。
紐付け部17によって紐付けされた各情報および映像データは、時間によって紐付けされている。したがって、本実施形態では、紐付けされた過去のデータを読み出すことができる。
このように本実施形態では、生産実績の結果として表示されたタイムチャートから、必要に応じて映像データを確認できるので、たとえば、予定と実績の乖離が発生した日時に作業を担当していた作業状態を映像で確認し、遅延原因の確認を行うことができる。
図9は、過去のデータの読み出し例を説明するための説明図である。図9に示すように、過去のデータを読み出す際は、まず、カレンダー405が画面に表示される。カレンダー405から読み出す日時が指定される。カレンダー405と同じ画面に、指定された日時のタイムチャート406が表示される。
これらの表示は、端末18からの過去データのリクエストに応じて紐付け部17から端末18へ出力される。
紐付け部17によって紐付けされた各情報は、タイムチャート以外の表示形態にまとめることができる。図10は、紐付けされた各情報が表形態のレポートにまとめられた例を説明するための説明図である。
図10に示すように、各情報が表形態にまとめられることで、生産実績となる様々な情報が文字情報として得られる。このような表形態のレポートは、端末18からのリクエストに応じて紐付け部17から端末18へ出力される。端末18では、管理者などが予定と実績の比較を行う際にこのレポートが使用される。
たとえば、生産計画と生産実績の結果とで差異があった場合は、予定と実績の乖離が発生した日時に作業を担当していた作業者30が特定される。そして、その時の状況などが確認されて、作業遅延の原因が特定される。また、作業者30の数が表示されることで、人員配置の評価に使用される。たとえば、通常1人で作業することの多い現場に、複数人の作業者30の存在が確認された場合は、イレギュラーな事態が生じているものと推定される。
なお、図10に示したレポート中、作業者30は、たとえば、生産の開始を入力した作業者端末31(携帯端末)のIDと紐付けされた作業者30である。また、作業者30の情報は、たとえば、生産計画のファイルに記載されている場合もある。この場合は、生産計画取得部11が取得した生産計画のファイルにある作業者30の情報を紐付け部17が取り出して使用する。
また、表形態のレポートでは、一時停止も記載されているため、生産の途中で中断があったことがわかる。
生産実績を記録する処理手順を説明する。図11は、生産実績を記録する処理手順を示すフローチャートである。サーバー10は、この処理手順に基づき作成された生産実績記録プログラムを実行することで、既に説明した各部の機能が実施される。
まず、サーバー10は、生産計画を取得する(S1)。
続いて、サーバー10は、生産の開始が入力されたか否かを判断する(S2)。ここで、生産の開始が入力されていなければ(S2:NO)、サーバー10は、S8へ処理を進める。S8以降の処理は稼働実績記録(S8)、映像データ記録(S9)、作業実績記録(S10)などである。
このように、本実施形態は、生産開始が入力されなかった場合も、S8以降の処理が行われることとしたので、生産開始の入力の有無にかかわらず、設備や作業者の状態を記録することができる。これにより、本実施形態では、生産の開始が入力されなかった場合でも、管理者が、後からサーバー10の記録を読み出して、設備の稼働状態、作業者の作業状態、さらにそれらの現場の映像を確認できる。
一方、S2で、生産の開始が入力されたなら(S2:YES)、サーバー10は、生産開始が入力された時刻を記憶装置に記録する(S3)。このとき、サーバー10は、端末8に表示されている入力画面を、一時停止および終了の入力画面へ切り替える。
続いて、サーバー10は、生産の一時停止が入力されたか否かを判断する(S4)。生産の一時停止が入力されていなければ(S4:NO)、サーバー10は、生産終了が入力されたか否かを判断する(S13)。ここで、生産終了が入力されていなければ(S13:NO)、サーバー10は、S8へ処理を進める。生産終了が入力されたなら(S13:YES)、サーバー10は、生産終了が入力された時刻を記憶装置に記憶する(S14)。その後、サーバー10は、S8へ処理を進める。
このように、本実施形態は、生産終了の入力がされなかった場合も、された場合も、S8以降の処理が行われることとしたので、生産終了の入力の有無にかかわらず、設備や作業者の状態を記録することができる。
S4において、生産の一時停止が入力されたなら(S4:YES)、サーバー10は、生産の一時停止が入力された時刻を記憶装置に記録する(S5)。このとき、サーバー10は、端末8に表示されている入力画面を、再開および終了の入力画面へ切り替える。
続いて、サーバー10は、生産の再開が入力されたか否かを判断する(S6)。生産の再開が入力されていなければ(S6:NO)、サーバー10は、生産終了が入力されたか否かを判断する(S13)。S13およびS14の処理は、既に説明したとおりである。
S6において、生産の再開が入力されたなら(S6:YES)、サーバー10は、生産の再開が入力された時刻を記憶装置に記録する(S7)。このとき、サーバー10は、端末8に表示されている入力画面を、一時停止および終了の入力画面へ切り替える。
続いて、サーバー10は、設備稼働実績を記録する(S8)。
続いて、サーバー10は、映像データを記録する(S9)。
続いて、サーバー10は、映像データを解析して、作業者30が所定領域に存在する場合は作業者数および存在時間を作業者30による作業実績として記録する(S10)。
続いて、サーバー10は、得られた各情報、および映像データを紐付する(S11)。
続いて、サーバー10は、処理終了が入力されたなら(S12:YES)、すべての処理を終了する。一方、処理終了が入力されていなければ(S12:NO)、サーバー10は、S2へ戻り、以降の処理を継続する。
なお、処理手順においては、S9およびS10はセットであり、S8よりも前に処理されてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態は、設備50の稼働実績とともに、作業者30が設備50に対して作業を行っているか否か記録することとした。これにより、本実施形態は、設備50の稼働状態とともに、作業者30による段取り作業を正確に記録することができる。
本実施形態では、特に、設備稼働時間に加え、製品の生産中において、作業者30が設備周りに設定された所定領域に存在するか否かを判定し、存在する場合の存在時間を記録することとした。これにより本実施形態では、設備50が稼働していない時間においても作業者30が設備50周辺で作業をしている時間があることを把握することができる。また、本実施形態では、設備50の稼働時間、人の作業時間を分けて考えることができるようになり、正確な労務費、設備費の算出に利用できる。
また、本実施形態では、生産計画を取り込む際に、定められた書式に修正するための作業負担を削減することができる。これにより、本実施形態では、作業負担の低減に加え、事業者ごとに異なる多種多様な書式にも容易に対応することができる。それによって、本実施形態では、たとえば、管理者は本来の管理業務に時間を当てることができ、管理者業務効率の改善に役立てることができる。
また、本実施形態では、生産の開始終了の情報、設備稼働実績の情報、作業者30による作業実績の情報、そして英同データを紐付けることとした。これにより、各情報を様々ン形態で表示できるようになる。このため、たとえば、生産計画と実績が乖離した際に、管理者は、作業遅延が発生した際の現場の状況をタイムチャートや表データ、さらには、映像や画像から把握することができる。また、本実施形態では、作業者30の映像データのみならず、作業者30が着手していた製造業務、使用していた設備50の情報を時系列で組み合わせて把握することができる。それによって、本実施形態では、遅延を招いたボトルネックとなる原因を特定することができる。また、本実施形態では、正確な実績をもとに原因分析が行えるため、適切な対策を施すことができるようになる。
以上本発明の実施形態を説明したが、様々な変形が可能である。実施形態は、サーバー10の機能として説明したが、このサーバー10の機能は、小型のコンピューターに実施させることができる。たとえば、パーソナルコンピューター(PC)、ボードPCなどを利用できる。
また、サーバー10としては、インターネット上のクラウドサーバーを利用してもよい。クラウドサーバーを利用する場合は、設備50およびカメラ20に、インターネット接続可能なインターフェースを設け、クラウドサーバーへ、設備50の稼働実績およびカメラ20の映像データを送信する。設備50およびカメラ20と、インターネットとの接続は、無線接続でも、有線接続でもよい。クラウドサーバーを利用する場合は、設備50にインターネット接続用のインターフェースを取り付けるだけで、カメラ20は既存のインターネット接続可能なウェブカメラが利用できるので、初期投資を抑えることができる。また、クラウドサーバーを利用する場合は、映像データの中の積層信号灯51の発光色から設備50の稼働実績を取得することとすれば、ウェブカメラの設置だけで済むので、さらに初期投資を抑えることができる。
また、設備50の稼働実績は、音で稼働中や異常停止などを知らせる音響報知機が設備50に付いている場合は、音によりを取得されてもよい。
また、積層信号灯51は、3色とは限らず、2色の積層信号灯51、1色の積層信号灯51などの場合でも適用可能である。たとえば、2色の積層信号灯51の場合は、緑色の正常稼働と赤色の異常停止などである。この場合は、緑色が稼働中、赤色および消灯時が停止中であるので、それに合わせて処理を行えばよい。同様に、1色の場合、また、4色、5色といった積層信号灯51が用いられている場合においても同様である。
また、実施形態では、カメラ20からの映像情報を用いて、所定領域内の作業者の数や存在時間を取得することとしたが、これに限定されない。所定領域内の作業者の数や存在時間は、たとえば、作業者がRFID(Radio Frequency Identifier)をつけておくことで位置情報を取得するとともに、RFIDからの信号の数から所定領域内の作業者の数を取得できる。また、作業者にビーコン発信機を所持させることで、位置情報および数を取得できる。所定領域内の作業者の数や存在時間は、そのほかにも、たとえば、加速度センサー、角速度センサー、磁気センサーなどを用いたPDR(Pedestrian Dead Reckoning)により作業者の位置情報および作業者の数を取得できる。
そのほか、実施形態の説明の中で使用した条件や数値などはあくまでも説明のためのものであり、本発明がこれら条件や数値に限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
1 生産実績記録システム、
10 サーバー、
11 生産計画取得部、
12 生産開始終了記録部、
13 設備稼働実績記録部、
14 映像記録部、
15 作業実績記録部、
17 紐付け部、
18 端末、
20 カメラ、
25 撮影領域、
30 作業者、
31 作業者端末、
41 第1領域、
42 第2領域、
50 設備、
51 積層信号灯、
110 チェックボックス、
111〜115 チェックボックス窓、
201 製品番号ボタン、
202 設備ボタン、
203 開始ボタン、
301 一時停止ボタン、
302 終了ボタン、
303 再開ボタン。

Claims (12)

  1. 設備によって生産する製品の生産計画を取得する生産計画取得部と、
    前記生産計画に基づいた前記製品について、前記設備により生産を開始したことを示す生産開始の情報および生産を終了したことを示す生産終了の情報を記録する生産開始終了記録部と、
    前記設備の稼働状況を設備稼働実績として記録する設備稼働実績記録部と、
    作業者が所定領域に存在するか否かを判定して、作業者が前記所定領域に存在する場合は作業者数および存在時間を作業者による作業実績として記録する作業実績記録部と、
    前記生産計画取得部が取得した前記生産計画の情報、前記生産開始終了記録部が記録した生産開始および生産終了の情報、前記設備稼働実績記録部が記録した前記設備稼働実績の情報、前記作業実績記録部が記録した前記作業実績の情報を紐付けする紐付け部と、
    を有する、生産実績記録システム。
  2. 前記生産計画取得部は、前記生産計画が記載された電子ファイルから、任意に選択された情報の項目を取得する、請求項1に記載の生産実績記録システム。
  3. 前記作業実績記録部は、少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データから、前記作業者数および前記存在時間を記録する、請求項1または2に記載の生産実績記録システム。
  4. 前記紐付け部は、前記設備稼働実績の情報、および前記作業実績の情報を時系列に並べて出力する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の生産実績記録システム。
  5. 少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データを記録する映像記録部を有し、
    前記紐付け部は、前記設備稼働実績の情報、および前記所定領域における前記作業者数と前記存在時間の情報に、前記映像記録部が記録した映像データを前記紐付けする、請求項4に記載の生産実績記録システム。
  6. 前記紐付け部は、前記設備稼働実績の情報、または前記作業実績の情報の中から選択された時刻をキーに、前記映像記録部に記録された映像データを読み出して出力する、請求項5に記載の生産実績記録システム。
  7. 設備によって生産する製品の生産計画を取得する段階(a)と、
    前記生産計画に基づいた前記製品について、前記設備により生産を開始したことを示す生産開始の情報および生産を終了したことを示す生産終了の情報を記録する段階(b)と、
    前記設備の稼働状況を設備稼働実績として記録する段階(c)と、
    作業者が所定領域に存在するか否かを判定して、作業者が前記所定領域に存在する場合は作業者数および存在時間を作業者による作業実績として記録する段階(d)と、
    前記生産計画の情報、前記生産開始および生産終了の情報、前記設備稼働実績の情報、前記作業実績の情報を紐付けする段階(e)と、
    をコンピューターに実行させるための生産実績記録プログラム。
  8. 前記段階(a)は、前記生産計画が記載された電子ファイルから、任意に選択された情報の項目を取得する、請求項7に記載の生産実績記録プログラム。
  9. 前記段階(d)は、少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データから、前記作業者数および前記存在時間を記録する、請求項7または8に記載の生産実績記録プログラム。
  10. 前記段階(e)は、前記設備稼働実績の情報、および前記作業実績の情報を時系列に並べて出力する、請求項7〜9のいずれか1つに記載の生産実績記録プログラム。
  11. 少なくとも前記設備を含む領域を撮影領域とするカメラによって撮影された映像データを記録する段階(f)を有し、
    前記段階(e)は、前記設備稼働実績の情報、および前記作業実績の情報に、映像記録部が記録した映像データを前記紐付けする、請求項10に記載の生産実績記録プログラム。
  12. 前記設備稼働実績の情報、または前記作業実績の情報の中から選択された時刻をキーに、記録された映像データを読み出して出力する段階(g)を有する、請求項11に記載の生産実績記録プログラム。
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