JP2021021810A - 投影システム、表示制御装置、投影方法 - Google Patents

投影システム、表示制御装置、投影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プロジェクターと投影対象物の少なくとも一方が移動する状態で、所望の画像を投影させることが可能な投影システムなどを提供する。【解決手段】 投影システムは、プロジェクター80と、投影用画像データを記録する記録部と、プロジェクター80の投影対象物とプロジェクター80の相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得部60と、位置情報取得部60からの情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクター80で投影する領域を特定する表示制御部70とを備える。投影画像データは、投影対象物の形状に関するメッシュデータを構成するメッシュ若しくはメッシュを複数含むメッシュ群に、コンテンツ画像データが設定されたものである。【選択図】図14

Description

本発明は、投影システムなどに関する。
従来、特許文献1のように、プロジェクターを使った投影システムが提案されている。
特開2009−182435号公報
しかし、プロジェクターや投影対象物を固定した状態で使用する必要がある。
したがって本発明の目的は、プロジェクターと投影対象物の少なくとも一方が移動する状態で、所望の画像を投影させることが可能な投影システムなどを提供することである。
本発明に係る投影システムは、プロジェクターと、投影用画像データを記録する記録部と、プロジェクターの投影対象物とプロジェクターの相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得部と、位置情報取得部からの情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクターで投影する領域を特定する表示制御部とを備える。
投影対象物とプロジェクターの相対的な位置関係に対応して、表示制御部が投影用画像データの画像の中から、プロジェクターで投影する領域を特定する。このため、プロジェクターと投影対象物との相対的な位置関係の変化に応じて、投影される画像のコンテンツを変化させる(所望の画像を投影させる)ことが可能になる。
好ましくは、投影画像データは、投影対象物の形状に関するメッシュデータを構成するメッシュ若しくはメッシュを複数含むメッシュ群に、コンテンツ画像データが設定されたものである。
さらに好ましくは、投影画像データは、コンテンツ画像データが設定されたメッシュ若しくはメッシュ群と、コンテンツ画像データが設定されないメッシュ若しくはメッシュ群を含み、コンテンツ画像データが設定されないメッシュ若しくはメッシュ群には、所定の単色画像の単色画像データが設定される。
投影対象物における意図的にコンテンツ画像データの画像を投影したくない領域については、単色画像データの画像を投影させることにより、投影の影響を最小限に抑えることが出来る。
また、好ましくは、投影システムは、プロジェクターの投影対象物の形状に関する情報を取得する撮像部と、撮像部による前記投影対象物の形状に関する情報を取得する際に、投影対象物に設置される第1基準点と第2基準点とを更に備える。撮像部による投影対象物の形状に関する情報における、第1基準点と第2基準点の画像上の距離と、投影対象物に設置された第1基準点と第2基準点の実際の距離に関する情報に基づいて、表示制御部は、投影用画像データの画像のうち、プロジェクターで投影する領域を特定する。
また、好ましくは、プロジェクターは、投影用画像データの画像のうち、移動前に投影した領域と比べて移動方向にずれた領域の画像を投影する。
また、好ましくは、相対的な位置関係は、プロジェクターの位置と傾きである。位置情報取得部は、プロジェクターの位置と傾きを特定するために、x方向の加速度と、x方向に平行なy方向の加速度と、x方向とy方向に垂直なz方向の加速度と、ローリング角速度と、ピッチング角速度と、ヨーイング角速度を検出する。
x方向の加速度、y方向の加速度、z方向の加速度と、x軸周りの角速度、y軸周りの角速度、z軸周りの角速度を検出することにより、プロジェクターの位置や傾き(方向)が特定される。
このため、投影対象物におけるプロジェクターに投影される領域に応じて、投影される画像のコンテンツを変化させることが可能になる。
さらに好ましくは、位置情報取得部による、プロジェクターの位置と傾きの特定は、プロジェクターが基準位置で且つ所定の方向を向くように配置された状態から開始される。
投影を行う際に、基準位置で且つ所定の方向にプロジェクターが向くように投影前位置合わせが行われる。このため、投影前位置合わせの状態からの移動や回転の変化度合いに基づいて、投影される画像のコンテンツを変化させることが可能になる。
また、好ましくは、相対的な位置関係は、プロジェクターの位置と傾きである。位置情報取得部は、プロジェクターの位置と傾きを特定するために、ローリング角速度と、ピッチング角速度と、ヨーイング角速度を検出し、衛星測位と基地局測位の少なくとも一方を行う。
相対的な位置を特定する場合には、最初に基準位置で且つ所定の方向を向くようにプロジェクターを配置する投影前位置合わせが必要にあるが、測位装置を使って、絶対的な位置を特定する場合には、基準位置にプロジェクターを配置させる必要が無く、適当な箇所で所定の方向を向くようにプロジェクターを配置するだけで、投影前位置合わせが出来る。
また、好ましくは、相対的な位置関係は、プロジェクターの位置と傾きである。位置情報取得部は、プロジェクターの位置と傾きを特定するために、x方向の加速度と、x方向に平行なy方向の加速度と、x方向とy方向に垂直なz方向の加速度と、ローリング角速度と、ピッチング角速度と、ヨーイング角速度を検出し、衛星測位と基地局測位の少なくとも一方を行う。
また、好ましくは、相対的な位置関係は、プロジェクターの位置と傾きである。位置情報取得部は、プロジェクターの位置と傾きを特定するために、第1方向の加速度と、第1方向と垂直な軸周りの角速度を検出する。
また、好ましくは、相対的な位置関係は、プロジェクターの位置と傾きである。位置情報取得部は、プロジェクターの位置と傾きを特定するために、第1方向の加速度と、第1方向に平行な第2方向の加速度と、第1方向と第2方向と垂直な第3方向に平行な軸周りの角速度を検出する。
本発明に係る表示制御装置は、プロジェクターと、投影用画像データを記録する記録部と、プロジェクターの投影対象物とプロジェクターの相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得部を備える投影システムの表示制御部である。表示制御部は、位置情報取得部からの情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクターで投影する領域を特定する。
本発明に係る投影方法は、プロジェクターの投影対象物とプロジェクターの相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得工程と、位置情報取得部からの情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクターで投影する領域を特定する投影領域特定工程を実行する。
好ましくは、投影用画像データは、投影対象物の形状に関するメッシュデータを構成するメッシュ若しくは前記メッシュを複数含むメッシュ群に、コンテンツ画像データが設定されたものである。
また、好ましくは、位置情報取得工程の前に、プロジェクターが基準位置で且つ所定の方向を向くように配置される投影前位置合わせ工程が実行される。
以上のように本発明によれば、プロジェクターと投影面の少なくとも一方が移動する状態で、所望の画像を投影させることが可能な投影システムなどを提供することができる。
本実施形態における投影システムの各部材を示す構成図で、位置情報取得部が加速度センサーとジャイロセンサーを含むものである。 第1投影対象物の斜視図である。 第1投影対象物の点群データの画像を含む調整部の表示画面である。 第1投影対象物のメッシュデータの画像を含む調整部の表示画面である。 第1基準点と第2基準点を設置した第1投影対象物の斜視図である。 第1基準点と第2基準点を設置した第1投影対象物の点群データの画像を含む調整部の表示画面である。 第1基準点と第2基準点を設置した第1投影対象物のメッシュデータの画像を含む調整部の表示画面である。 第1コンテンツ画像を示す図である。 第2コンテンツ画像を示す図である。 第3コンテンツ画像を示す図である。 第1投影対象物のメッシュデータに第1コンテンツ画像〜第3コンテンツ画像を当てはめた投影用画像データの画像を含む調整部の表示画面である。 位置合わせを行う状態の第1投影対象物と第1基準点と位置情報取得部と表示制御装置とプロジェクターの斜視図である。 図12の状態から、第1基準点を乗り除き、投影レンズが前面に近づくように、プロジェクターをz軸周りに約45度回転させた状態を示す斜視図である。 図13の状態から、投影レンズが前面と右側面の境界から離れるように移動し、且つ、投影レンズを10度程度下方向に傾けた状態を示す斜視図である。 本実施形態における投影システムの各部材を示す構成図で、位置情報取得部がジャイロセンサーと測位装置と速度センサーを含むものである。 第2投影対象物の斜視図である。 第2投影対象物のメッシュデータの画像を含む調整部の表示画面である。 第2投影対象物のメッシュデータの一部に第1コンテンツ画像〜第3コンテンツ画像を当てはめた投影用画像データの画像を含む調整部の表示画面である。 第1コンテンツ画像〜第3コンテンツ画像を表示させた第2投影対象物と位置情報取得部と表示制御装置とプロジェクターの斜視図である。 第3投影対象物の斜視図である。 第1コンテンツ画像から第3コンテンツ画像を表示させた第3投影対象物と位置情報取得部と表示制御装置とプロジェクターの斜視図である。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する(図1〜図14参照)。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
本実施形態における投影システム1は、撮像部10、メッシュデータ生成部20、投影用画像データ生成部40、記録部30、調整部50、位置情報取得部60、表示制御部70、プロジェクター80を備える(図1参照)。
方向を説明するために、水平方向(左右方向)をx方向とし、x方向に垂直な別の水平方向(前後方向)をy方向、x方向及びy方向に対して垂直な方向(上下方向)をz方向として説明する。
図2において、xyz軸のそれぞれの矢印が指し示す方向をそれぞれ左方向、前方向、上方向と定義する。
投影用画像データを生成する工程(点群データ取得工程、メッシュデータ生成工程、縮尺算出工程、投影用画像データ生成工程)では、撮像部10とメッシュデータ生成部20と記録部30と投影用画像データ生成部40と調整部50が用いられる。
投影用画像データを投影する工程(投影前位置合わせ工程、位置情報取得工程、投影領域特定工程、投影工程)では、記録部30と位置情報取得部60と表示制御部70とプロジェクター80が用いられる。
次に、投影システム1を構成する各部の詳細について説明する。
各部の説明では、単純な形状(直方体)の投影対象物(第1投影対象物SP1)の内側面に対して投影を行う形態を説明する。
しかしながら、本実施形態の投影システム1は、複雑な形状の投影対象物(第2投影対象物SP2、第3投影対象物SP3)の様々な面に対して投影を行うことも出来、これについては、後述する。
第1投影対象物SP1は、前面A1、下面A2、右側面A3、後面A4、左側面A5、上面A6を有する直方体形状である(図2参照)。
(撮像部10)
撮像部10は、撮影領域の点群データを取得する(点群データ取得工程)。
具体的には、撮像部10は、撮影領域の凹凸を感知して3Dデータとして取り込む3Dスキャナーを有し、撮影領域にレーザーを照射したり、センサーをあてたりしながら、三次元の座標データを複数取得し、点群データを生成する。
撮像部10で生成された点群データは、記録部30に記録される。
図3は、第1投影対象物SP1の内側面が撮影領域であるとして、得られた点群データのうち、前面A1と下面A2と右側面A3の点群データの例を示す。
なお、説明のため、図3は、比較的粗めで点と点の間隔が広い点群データを示すが、粗さはこれに限るものではなく、図3に示す例に比べて、点と点の間隔が狭い点群データであってもよい。後述する図6の点群データも同様である。
撮像部10で生成された点群データが、そのまま、メッシュデータ生成部20で使用される形態であってもよいが、データ欠損箇所の補完、修正、ノイズ処理、表面スムース処理などが施された後の点群データが、メッシュデータ生成部20で使用される形態であってもよい。
点群データに対するデータ欠損箇所の補完などは、記録部30に接続された調整部50を使って行われる。
(メッシュデータ生成部20)
メッシュデータ生成部20は、記録部30に記録した点群データを読み出し、点の集合体(点群データ)を、三角形などの多角形の集合体(メッシュデータ)に変換する(図4参照、メッシュデータ生成工程)。
メッシュデータ生成部20で生成されたメッシュデータは、記録部30に記録される。
図4は、第1投影対象物SP1の内側面が撮影領域であるとして、得られた点群データのうち、前面A1と下面A2と右側面A3の点群データを変換したメッシュデータの例を示す。
なお、説明のため、図4は、比較的粗めで大きなメッシュの集合体であるメッシュデータを示すが、粗さはこれに限るものではなく、図4に示す例に比べて、小さなメッシュの集合体であるメッシュデータであってもよい。後述する図7のメッシュデータも同様である。
メッシュデータ生成部20で生成されたメッシュデータが、そのまま、投影用画像データ生成部40で使用される形態であってもよいが、データ欠損箇所の補完、修正、ノイズ処理、表面スムース処理などが施された後のメッシュデータが、投影用画像データ生成部40で使用される形態であってもよい。
メッシュデータに対するデータ欠損箇所の補完などは、調整部50を使って行われる。
(基準点を使った縮尺調整)
撮像部10による点群データ取得は、撮影領域に、第1基準点11aと第2基準点11bが配置された状態で行われる。
第1基準点11aと第2基準点11bは、投影用画像データと、実際の撮影領域、すなわちプロジェクター80の投影対象物の縮尺を求めるために使用される。
第1基準点11aと第2基準点11bは、棒状、若しくは円錐形状のものなどが考えられる。
基準点は、第1基準点11aと第2基準点11bに限らず、3つ以上の基準点が設けられる形態であってもよい。
本実施形態では、2つの棒状の基準点(第1基準点11aと第2基準点11b)が、x方向に並べて配置される例を示す。
なお、第1基準点11aと第2基準点11bの少なくとも一方は、プロジェクター80を最初に配置する位置(投影前位置合わせの場所)として使用されてもよい。
図2〜図4は、第1投影対象物SP1に第1基準点11aと第2基準点11bとが設置されていない状態を示し、図5〜図7は、第1投影対象物SP1に第1基準点11aと第2基準点11bとが設置された状態を示す。
なお、説明のために、図5〜図7では、第1基準点11aや第2基準点11bを大きめに描いているが、大きさはこれに限るものではなく、図5などに示す例に比べて、細長い棒状のものであってもよい。
点群データ若しくはメッシュデータに対応する画像を調整部50の表示装置に表示させた状態で、使用者は、当該画像の中から第1基準点11aと第2基準点11bがある領域を特定する。調整部50は、第1基準点11aに対応する領域と第2基準点11bに対応する領域の距離(画像上の距離dp1)を算出する。
また、使用者は、実際に第1投影対象物SP1に設置した第1基準点11aと第2基準点11bの距離(実際の距離dr1)を図り、調整部50に入力する。
調整部50は、画像上の距離dp1と実際の距離dr1の比率(縮尺)を算出し、表示制御部70に送信する(縮尺算出工程)。
表示制御部70は、この縮尺を使って、実際にプロジェクター80が移動した量に対応した画像領域、すなわち投影用画像データの画像における移動前の画像の位置から移動後の画像の位置への移動量(距離、方向)を算出する。
なお、実際の距離dr1は、使用者による計測によるものに限らない。
例えば、第1基準点11aと第2基準点11bに、GNSS(Global Navigation Satellite System)に基づく衛星測位などで位置情報を取得する測位装置が設けられる形態が考えられる。この場合、第1基準点11aと第2基準点11bの位置情報が無線で調整部50に送信され、調整部50が、これらの位置情報に基づいて実際の距離dr1を算出する。
第1基準点11aや第2基準点11bに設けられる測位装置は、GNSSに基づく衛星測位を行うものの他、携帯電話など基地局との通信で基地局測位を行うものなどが考えられる。
また、第1基準点11aに発信部が設けられ、第2基準点11bに受信部が設けられる形態が考えられる。この場合、第2基準点11bは、第1基準点11aの発信部からの信号について、第2基準点11bの受信部で受信出来る電波強度を測定し、電波強度に関する情報を調整部50に送信する。調整部50は、電波強度に関する情報に基づいて、実際の距離dr1を算出する。
なお、実際の距離dr1の算出は、調整部50によるものに限らず、第1基準点11aや第2基準点11bに設けられた制御装置で行われる形態であってもよい。
また、縮尺調整は、基準点を用いたものに限られない。
例えば、投影用画像データの画像をプロジェクター80で投影し、プロジェクター80を移動させながら、2以上の投影面に対して、投影用画像データの画像のうち所望の領域が投影されるかを確認しながら、縮尺を手動で調整する形態が考えられる。
(記録部30)
記録部30は、撮像部10で得られた点群データ、メッシュデータ生成部20で生成されたメッシュデータ、投影用画像データ生成部40で生成された投影用画像データ、単色画像データ、及びコンテンツ画像データを記録する。
コンテンツ画像データは、第1投影対象物SP1における、メッシュデータのメッシュ(若しくは複数のメッシュを含むメッシュ群)に対応する領域に投影する画像の画像データ、すなわち、メッシュ若しくはメッシュ群に割り当てる画像データである。
コンテンツ画像データは、調整部50などを介して、予め記録部30に記録される。
コンテンツ画像データは、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
本実施形態では、コンテンツ画像データとして、カーテンを含む画像(第1コンテンツ画像P1、図8参照)の第1画像データ、横縞模様を含む画像(第2コンテンツ画像P2、図9参照)の第2画像データ、及び菱形模様を含む画像(第3コンテンツ画像P3、図10参照)の第3画像データが記録部30に記録される。
単色画像データは、黒色など明度が低い所定の単色だけで構成された単色画像の画像データであり、メッシュデータのメッシュ若しくはメッシュ群であって、コンテンツ画像データが設定されないものに対して設定される。
(投影用画像データ生成部40)
投影用画像データ生成部40は、記録部30に記録したメッシュデータとコンテンツ画像データと単色画像データを読み出し、メッシュごと(若しくはメッシュ群ごと)に、コンテンツ画像データの中から当該メッシュ(若しくは当該メッシュ群)に対応する第1投影対象物SP1の領域に投影するコンテンツ画像データ若しくは単色画像データを設定し、投影用画像データ(3D画像データ)を生成する(図11参照、投影用画像データ生成工程)。
すなわち、投影画像データは、メッシュ若しくはメッシュ群に、コンテンツ画像データが設定されたものである。
図11は、前面A1を形成するメッシュ群に対応する第1投影対象物SP1の領域に、第1コンテンツ画像P1を投影する設定を行い、下面A2を形成するメッシュ群に対応する第1投影対象物SP1の領域に、第2コンテンツ画像P2を投影する設定を行い、右側面A3を形成するメッシュ群に対応する第1投影対象物SP1の領域に、第3コンテンツ画像P3を投影する設定を行った例を示す。
メッシュ若しくはメッシュ群に割り当てるコンテンツ画像データは、それぞれで異なるものであってもよいし、同じものであってもよい。
また、すべてのメッシュ若しくはメッシュ群にコンテンツ画像データを割り当てる必要はなく、一部のメッシュ若しくはメッシュ群には、コンテンツ画像データを割り当てない形態であってもよい。
すなわち、投影画像データは、コンテンツ画像データが設定されたメッシュ若しくはメッシュ群と、コンテンツ画像データが設定されないメッシュ若しくはメッシュ群を含む。
コンテンツ画像データが設定されないメッシュ若しくはメッシュ群には、単色画像データが設定される。
投影対象物における、単色画像データが設定されたメッシュ若しくはメッシュ群に対応する領域には、当該明度が低い単色の画像が投影される。このため、当該領域には、コンテンツ画像データの画像が投影される領域と比べて、殆ど投影された光が見えない。従って、投影対象物における意図的にコンテンツ画像データの画像を投影したくない領域については、単色画像データの画像を投影させることにより、投影の影響を最小限に抑えることが出来る。
コンテンツ画像データの画像と、当該コンテンツ画像データが割り当てられるメッシュ若しくはメッシュ群の形状は同じであってもよいし、異なるものであってもよい。
コンテンツ画像データの画像と、当該コンテンツ画像データが割り当てられるメッシュ若しくはメッシュ群の形状が異なる場合には、メッシュ若しくはメッシュ群の大きさに合わせて拡大縮小した状態、若しくは一部が切り取られた状態で、コンテンツ画像データのメッシュ若しくはメッシュ群への割り当てが行われる。
投影用画像データは、少なくとも2つ以上のコンテンツ画像データの画像を含み、当該少なくとも2つ以上の面(メッシュ若しくはメッシュ群)のそれぞれに、コンテンツ画像データが割り当てられる。
投影用画像データの生成は、投影用画像データ生成部40が自動的に行う形態が考えられる。
この場合、投影用画像データ生成部40で生成された投影用画像データが、そのまま、表示制御部70で使用される形態であってもよいが、コンテンツ画像データや単色画像データのメッシュ若しくはメッシュ群への割り当ての修正が施された後の投影用画像データが、表示制御部70で使用される形態であってもよい。
コンテンツ画像データのメッシュ若しくはメッシュ群への割り当ての修正は、調整部50を使って行われる。
また、投影用画像データ生成部40による自動的なコンテンツ画像データのメッシュ若しくはメッシュ群への割り当てを行わずに、調整部50を使って使用者が操作を行って、コンテンツ画像データや単色画像データのメッシュ若しくはメッシュ群への割り当てを行う形態であってもよい。
投影用画像データ生成部40と調整部50の少なくとも一方で生成された投影用画像データは、記録部30に記録される。
(調整部50)
調整部50は、記録部30に接続され、表示装置(出力装置)と入力装置を含む装置である。
調整部50は、点群データやメッシュデータに対する、データ欠損箇所の補完など、コンテンツ画像データの記録部30への記録、コンテンツ画像データや単色画像データのメッシュ若しくはメッシュ群への割り当てや当該割り当ての修正のために使用される。
(メッシュデータ生成部20、投影用画像データ生成部40、調整部50の構成)
メッシュデータ生成部20と、投影用画像データ生成部40と、調整部50は、別々の装置で構成されてもよいし、1体で構成され、1つのコンピュータなどが、メッシュデータ生成部20と投影用画像データ生成部40と調整部50として機能する、すなわち、点群データ取得工程とメッシュデータ生成工程と縮尺算出工程と投影用画像データ生成工程を実行するプログラムが当該1つのコンピュータなどにインストールされる形態であってもよい。
(位置情報取得部60)
位置情報取得部60は、プロジェクター80の位置情報と傾き情報を取得する(位置情報取得工程)。
具体的には、位置情報取得部60は、3軸の加速度センサー61と、3軸のジャイロセンサー62を有する。
3軸の加速度センサー61は、x方向の加速度、y方向の加速度、及びz方向の加速度を検出する。
3軸のジャイロセンサー62は、x軸周りの角速度(ローリング角速度)、y軸周りの角速度(ピッチング角速度)、及びz軸周りの角速度(ヨーイング角速度)を検出する。
位置情報取得部60は、x方向の加速度、y方向の加速度、z方向の加速度、ローリング角速度、ピッチング角速度、ヨーイング角速度に基づいて、プロジェクター80の基準位置からの移動距離及び傾き(方向)を算出し、表示制御部70に出力する。
ただし、位置情報取得部60は、x方向の加速度、y方向の加速度、z方向の加速度、ローリング角速度、ピッチング角速度、ヨーイング角速度に関する情報を表示制御部70に出力するだけで、表示制御部70が、プロジェクター80の基準位置からの移動距離及び傾きの算出を行う形態であってもよい。
(表示制御部70)
表示制御部70は、位置情報取得部60で算出されたプロジェクター80の位置情報と傾き情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクター80で投影する領域を特定する(投影領域特定工程)。
具体的には、表示制御部70は、プロジェクター80の位置情報と傾き情報に基づいて、第1投影対象物SP1におけるプロジェクター80の投影面に対応する領域を特定し、投影用画像データから特定した領域の画像データを切り出しし、切り出し画像データをプロジェクター80に出力する。
(プロジェクター80)
プロジェクター80は、表示制御部70で生成された切り出し画像データに対応する画像を投影する(投影工程)。
すなわち、プロジェクター80は、投影用画像データの画像の一部を投影する。
(位置情報取得部60と、表示制御部70と、プロジェクター80の構成)
位置情報取得部60と、表示制御部70と、プロジェクター80は、別々の装置で構成されてもよいし、一体で構成され、例えば、プロジェクター80に位置情報取得部60と表示制御部70が内蔵される、すなわち、位置情報取得工程と投影領域特定工程と投影工程を実行するプログラムがプロジェクター80にインストールされる形態であってもよい。
位置情報取得部60と、表示制御部70と、プロジェクター80は、使用者が持ち歩く形態であってもよいが、車両や空中浮遊装置などの移動体に保持される形態であってもよい。
(投影前の位置合わせ)
位置合わせとして、プロジェクター80が基準位置で所定の方向を向くように、すなわち、第1投影対象物SP1における所定の投影領域に画像が投影されるように、プロジェクター80が配置される(投影前位置合わせ工程)。
表示制御部70は、プロジェクター80が基準位置で所定の方向を向いた状態で、プロジェクター80の投影レンズと対向する位置に対応する画像を、投影用画像データの画像から切り出して、プロジェクター80に出力し、投影させる。
例えば、基準位置で且つ所定の方向として、第1基準点11aの上に載置され、且つ水平で第2基準点11bが設置されていた場所の方向に投影レンズが向くように、プロジェクター80が配置される形態が考えられる。
この場合、第1基準点11aは、点群データ取得時に設置された場所に設置される。
表示制御部70は、プロジェクター80の投影レンズと対向する位置に対応する画像(第3コンテンツ画像P3の左寄り領域)を、投影用画像データの画像から切り出して、プロジェクター80に出力し、投影させる。
図12は、第1基準点11aの上に載置され、且つ水平で第2基準点11bが設置されていた場所の方向に投影レンズが向くようにプロジェクター80が配置され、右側面A3に、第3コンテンツ画像P3の一部が投影される例を示す。
当該位置合わせが完了した後は、第1基準点11aは第1投影対象物SP1から取り除かれてよい。
なお、第1基準点11aを用いずに、使用者が保持した状態で、基準位置で且つ所定の方向にプロジェクター80を配置する形態であってもよい。
(投影と表示制御)
当該位置合わせが完了した後に、位置情報取得部60による基準位置からの移動距離及び傾きの算出、すなわち、プロジェクター80の位置と傾きの特定が開始される。
プロジェクター80の移動距離及び傾きの変化に対応して、表示制御部70は、投影用画像データの画像のうち、移動後のプロジェクター80で投影する領域を特定し、かかる領域の画像データを切り出し、プロジェクター80に出力する。
プロジェクター80が所定の方向に平行移動した場合には、表示制御部70は、投影用画像データの画像のうち、移動前に投影された領域よりも移動した方向にずれた領域を、プロジェクター80で投影する領域として特定する。ただし、当該所定の方向は、プロジェクター80の投影面と投影対象物を結ぶ線と平行な方向を除く。
プロジェクター80が回転した(傾いた)場合には、表示制御部70は、投影用画像データの画像のうち、回転前に投影された領域よりも回転した方向にずれた領域を、プロジェクター80で投影する領域として特定する。
すなわち、プロジェクター80は、投影用画像データの画像のうち、移動前に投影した領域と比べて移動方向にずれた領域の画像を投影する。
プロジェクター80の移動や回転により、投影レンズと投影対象物の当該投影レンズと対向する領域との間の距離が短くなった場合には、移動や回転する前よりも投影される領域が小さくなる。
プロジェクター80の移動や回転により、投影レンズと投影対象物の当該投影レンズと対向する領域との間の距離が長くなった場合には、移動や回転する前よりも投影される領域が大きくなる。
例えば、図12の状態から、プロジェクター80の投影レンズが前面A1に近づくようにプロジェクター80をz軸周りに45度程度回転させると、プロジェクター80の傾き(方向)が変化する。この場合、位置情報取得部60は、ヨーイング角速度に基づいて、プロジェクター80の傾き(方向)を特定する。
表示制御部70は、位置情報取得部60で特定された傾き情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクター80で投影する領域を特定し、かかる領域の画像データを切り出し、プロジェクター80に出力する。
具体的には、表示制御部70は、投影用画像データの画像のうち、回転前に投影された領域(第3コンテンツ画像P3の左寄り領域)よりも、左方向にずれた領域(第1コンテンツ画像P1の右端領域と第3コンテンツ画像P3の左端領域)を、プロジェクター80で投影する領域として特定する。
これにより、前面A1の一部と右側面A3の一部とに、プロジェクター80からの画像が投影される(図13参照)。
また、図13の状態から、プロジェクター80の投影レンズが前面A1と右側面A3の境界部分から離れるように移動し、且つ、投影レンズを10度程度下方向に傾けると、
プロジェクター80の位置及び傾き(方向)が変化する。
位置情報取得部60は、x方向の加速度、y方向の加速度、ローリング角速度、及びピッチング角速度に基づいて、プロジェクター80の位置と傾き(方向)を特定する。
表示制御部70は、位置情報取得部60で特定された位置情報と傾き情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクター80で投影する領域を特定し、かかる領域の画像データを切り出し、プロジェクター80に出力する。
具体的には、表示制御部70は、投影用画像データの画像のうち、移動や回転前に投影された領域(第1コンテンツ画像P1の右端領域と第3コンテンツ画像P3の左端領域)よりも、下方向にずれて且つ拡大した領域(第1コンテンツ画像P1の右下領域と第2コンテンツ画像P2の左上領域と第3コンテンツ画像P3の左下領域)を、プロジェクター80で投影する領域として特定する。
これにより、前面A1の一部と下面A2の一部と右側面A3の一部とに、プロジェクター80からの画像が投影される(図14参照)。
(発明の効果)
プロジェクター80の位置や傾きに応じて、表示制御部70が投影用画像データの画像の中から、プロジェクター80で投影する領域を特定する。
このため、プロジェクター80と投影対象物との相対的な位置関係の変化に応じて、投影される画像のコンテンツを変化させる(所望の画像を投影させる)ことが可能になる。
x方向の加速度、y方向の加速度、z方向の加速度と、x軸周りの角速度、y軸周りの角速度、z軸周りの角速度を検出することにより、プロジェクター80の位置や傾き(方向)が特定される。
このため、投影対象物におけるプロジェクター80に投影される領域に応じて、投影される画像のコンテンツを変化させることが可能になる。
特に、投影を行う際に、基準位置で且つ所定の方向にプロジェクター80が向くように投影前位置合わせが行われる。このため、投影前位置合わせの状態からの移動や回転の変化度合いに基づいて、投影される画像のコンテンツを変化させることが可能になる。
(位置や傾きの特定について)
なお、本実施形態では、位置情報取得部60が加速度センサー61を有し、プロジェクター80の位置の特定として、位置情報取得部60が基準位置からの移動距離を算出し、これにより基準位置に対する相対的な位置が特定される例を示したが、絶対的な位置を特定する形態であってもよい。
この場合は、位置情報取得部60は、加速度センサー61に代えて、測位装置63を有する(図15参照)。
測位装置63は、GNSSに基づく衛星測位を行うものの他、携帯電話など基地局との通信で基地局測位を行うものなどが考えられる。
相対的な位置を特定する場合には、最初に基準位置で且つ所定の方向を向くようにプロジェクター80を配置する投影前位置合わせが必要にあるが、測位装置63を使って、絶対的な位置を特定する場合には、基準位置にプロジェクター80を配置させる必要が無く、適当な箇所で所定の方向を向くようにプロジェクター80を配置するだけで、投影前位置合わせが出来る。
なお、位置情報取得部60は、3軸の加速度センサー61と、3軸のジャイロセンサー62と、測位装置63を有する形態であってもよい。
この場合には、加速度センサー61からの情報と、測位装置63からの情報に基づいて、さらに正確にプロジェクター80の位置を特定することが可能になる。
また、位置情報取得部60は、プロジェクター80などを保持する移動体の速度を検知する速度センサー64を有してもよい。
この場合には、加速度センサー61からの情報と、測位装置63からの情報と、速度センサー64からの情報に基づいて、さらに正確にプロジェクター80の位置を特定することが可能になる。
(複雑な形状への応用)
ここまで、単純な形状(直方体)の投影対象物(第1投影対象物SP1)の3面に対して投影を行う形態を説明した。
しかしながら、本実施形態の投影システム1は、複雑な形状の投影対象物(第2投影対象物SP2、第3投影対象物SP3)の様々な面に対する投影に応用することが出来る。
例えば、コンサートホール(第2投影対象物SP2、図16参照)におけるいくつかの面に対して投影を行う形態が考えられる(図16〜図20参照)。
この場合でも、第1投影対象物SP1に対する投影用画像データを生成する工程と同様で、第2投影対象物SP2に対応する点群データからメッシュデータが生成される(図17参照)。
メッシュデータにおけるメッシュ若しくはメッシュ群に、コンテンツ画像データと単色画像データのいずれかを設定して、投影用画像データが生成される(図18参照)。
図18は、メッシュデータにおける舞台正面に相当するメッシュ群に第1コンテンツ画像P1が設定され、舞台床面に相当するメッシュ群に第2コンテンツ画像P2が設定され、舞台側部に相当するメッシュ群に第3コンテンツ画像P3が設定され、他のメッシュやメッシュ群に単色画像P4が設定される例を示す。図18は、単色画像P4が投影される領域が斜線で示される。
表示制御部70は、位置情報取得部60で特定された位置情報と傾き情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクター80で投影する領域を特定し、かかる領域の画像データを切り出し、プロジェクター80に出力する(図19参照)。
図19は、プロジェクター80の投影レンズが舞台の右側を向き、投影用画像データの画像のうち、舞台の右側に対応する領域の画像データが切り出しされて、プロジェクター80から投影された例を示す。図19は、舞台上や舞台下の単色画像P4が投影される領域が斜線で示される。
また、複数の家を含む通り(第3投影対象物SP3、図20参照)におけるいくつかの面(家の壁)に対して投影を行う形態が考えられる(図20〜図21参照)。
この場合でも、第1投影対象物SP1に対する投影用画像データを生成する工程と同様で、第3投影対象物SP3に対応する点群データからメッシュデータが生成される。
メッシュデータにおけるメッシュ若しくはメッシュ群に、コンテンツ画像データのいずれかを設定して、投影用画像データが生成される。
表示制御部70は、位置情報取得部60で特定された位置情報と傾き情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、プロジェクター80で投影する領域を特定し、かかる領域の画像データを切り出し、プロジェクター80に出力する(図21参照)。
図21は、プロジェクター80の投影レンズが通りの左側を向き、通りの左側の手前から3件の家の壁に、奥から第1コンテンツ画像P1、第2コンテンツ画像P2、第3コンテンツ画像P3が、プロジェクター80から投影され、第2コンテンツ画像P2と第3コンテンツ画像P3の上下に単色画像P4が、プロジェクター80から投影された例を示す。
(応用例3、投影対象物を含む空間の移動)
なお、本実施形態では、プロジェクター80が移動し、プロジェクター80の位置や傾き(方向)を特定することで、プロジェクター80の投影対象物(第1投影対象物SP1〜第3投影対象物SP3)と、プロジェクター80の相対的な位置関係が特定される。
すなわち、本実施形態では、プロジェクター80が移動し、投影対象物が固定されるものとして説明した。
しかしながら、プロジェクター80が固定され、投影対象物が移動する形態であってもよい。
この場合には、位置情報取得部60は、投影対象物側に設置され、無線でプロジェクター80側に設けられた表示制御部70に、投影対象物の移動距離や傾きに関する情報が送信される。
また、プロジェクター80も、投影対象物も移動する形態であってもよい。
この場合には、位置情報取得部60は、プロジェクター80側にも、投影対象物側にも設置される。
表示制御部70は、プロジェクター80側の位置情報取得部60からの移動距離や傾きに関する情報と、投影対象物側の位置情報取得部60からの移動距離や傾きに関する情報に基づいて、プロジェクター80と投影対象物の相対的な位置関係を特定する。
(応用例4、2次元移動と1次元移動)
本実施形態では、プロジェクター80が、3次元空間を移動し、位置情報取得部60が3次元空間におけるプロジェクター80の位置や傾き(方向)を特定し、表示制御部70が、投影用画像データの画像から、プロジェクター80が投影する領域を特定する形態を説明した。
しかしながら、プロジェクター80が、2次元空間を移動し、位置情報取得部60が2次元空間におけるプロジェクター80の位置や傾き(方向)を特定し、表示制御部70が、投影用画像データの画像から、プロジェクター80が投影する領域を特定する形態であってもよい。
例えば、プロジェクター80がx方向とy方向の2次元空間のみを移動し、z方向への移動を行わない形態が考えられる。
この場合、位置情報取得部60は、x方向の加速度と、y方向の加速度と、z軸周りの角速度を検出し、表示制御部70は、これらの情報からプロジェクター80の位置や傾きを特定する。
また、プロジェクター80が、1次元空間を移動し、位置情報取得部60が1次元空間におけるプロジェクター80の位置を特定し、表示制御部70が、投影用画像データの画像から、プロジェクター80が投影する領域を特定する形態であってもよい。
例えば、プロジェクター80がx方向の1次元空間のみを移動し、y方向やz方向への移動を行わない形態が考えられる。
この場合、位置情報取得部60は、x方向の加速度と、z軸周りの角速度を検出し、表示制御部70は、これらの情報からプロジェクター80の位置や傾きを特定する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 投影システム
10 撮像部(点群データ生成、3Dスキャナー)
11a 第1基準点
11b 第2基準点
20 メッシュデータ生成部
30 記録部
40 投影用画像データ生成部(3D画像データ生成)
50 調整部
60 位置情報取得部
61 加速度センサー
62 ジャイロセンサー
63 測位装置
64 速度センサー
70 表示制御部
80 プロジェクター
A 直方体形状
A1 前面
A2 下面
A3 右側面
A4 後面
A5 左側面
A6 上面
dp1 第1基準点と第2基準点の画像上の距離
dr1 第1基準点と第2基準点の実際の距離
P1 第1コンテンツ画像
P2 第2コンテンツ画像
P3 第3コンテンツ画像
P4 単色画像
SP1 第1投影対象物
SP2 第2投影対象物
SP3 第3投影対象物

Claims (15)

  1. プロジェクターと、
    投影用画像データを記録する記録部と、
    前記プロジェクターの投影対象物と前記プロジェクターの相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部からの情報に基づいて、前記投影用画像データの画像のうち、前記プロジェクターで投影する領域を特定する表示制御部とを備える、投影システム。
  2. 前記投影画像データは、前記投影対象物の形状に関するメッシュデータを構成するメッシュ若しくは前記メッシュを複数含むメッシュ群に、コンテンツ画像データが設定されたものである、請求項1に記載の投影システム。
  3. 前記投影画像データは、前記コンテンツ画像データが設定された前記メッシュ若しくは前記メッシュ群と、前記コンテンツ画像データが設定されない前記メッシュ若しくは前記メッシュ群を含み、
    前記コンテンツ画像データが設定されない前記メッシュ若しくは前記メッシュ群には、所定の単色画像の単色画像データが設定される、請求項2に記載の投影システム。
  4. 前記プロジェクターの投影対象物の形状に関する情報を取得する撮像部と、
    前記撮像部による前記投影対象物の形状に関する情報を取得する際に、前記投影対象物に設置される第1基準点と第2基準点とを更に備え、
    前記撮像部による前記投影対象物の形状に関する情報における、前記第1基準点と前記第2基準点の画像上の距離と、前記投影対象物に設置された前記第1基準点と前記第2基準点の実際の距離に関する情報に基づいて、前記表示制御部は、前記投影用画像データの画像のうち、前記プロジェクターで投影する領域を特定する、請求項1に記載の投影システム。
  5. 前記プロジェクターは、前記投影用画像データの画像のうち、移動前に投影した領域と比べて移動方向にずれた領域の画像を投影する、請求項1に記載の投影システム。
  6. 前記相対的な位置関係は、前記プロジェクターの位置と傾きであり、
    位置情報取得部は、前記プロジェクターの位置と傾きを特定するために、x方向の加速度と、前記x方向に平行なy方向の加速度と、前記x方向と前記y方向に垂直なz方向の加速度と、ローリング角速度と、ピッチング角速度と、ヨーイング角速度を検出する、請求項1に記載の投影システム。
  7. 前記位置情報取得部による、前記プロジェクターの位置と傾きの特定は、前記プロジェクターが基準位置で且つ所定の方向を向くように配置された状態から開始される請求項6に記載の投影システム。
  8. 前記相対的な位置関係は、前記プロジェクターの位置と傾きであり、
    前記位置情報取得部は、前記プロジェクターの位置と傾きを特定するために、ローリング角速度と、ピッチング角速度と、ヨーイング角速度を検出し、衛星測位と基地局測位の少なくとも一方を行う、請求項1に記載の投影システム。
  9. 前記相対的な位置関係は、前記プロジェクターの位置と傾きであり、
    前記位置情報取得部は、前記プロジェクターの位置と傾きを特定するために、x方向の加速度と、前記x方向に平行なy方向の加速度と、前記x方向と前記y方向に垂直なz方向の加速度と、ローリング角速度と、ピッチング角速度と、ヨーイング角速度を検出し、衛星測位と基地局測位の少なくとも一方を行う、請求項1に記載の投影システム。
  10. 前記相対的な位置関係は、前記プロジェクターの位置と傾きであり、
    前記位置情報取得部は、前記プロジェクターの位置と傾きを特定するために、第1方向の加速度と、前記第1方向と垂直な軸周りの角速度を検出する、請求項1に記載の投影システム。
  11. 前記相対的な位置関係は、前記プロジェクターの位置と傾きであり、
    位置情報取得部は、前記プロジェクターの位置と傾きを特定するために、第1方向の加速度と、前記第1方向に平行な第2方向の加速度と、前記第1方向と前記第2方向と垂直な第3方向に平行な軸周りの角速度を検出する、請求項1に記載の投影システム。
  12. プロジェクターと、投影用画像データを記録する記録部と、前記プロジェクターの投影対象物と前記プロジェクターの相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得部を備える投影システムの表示制御部であって、
    前記表示制御部は、前記位置情報取得部からの情報に基づいて、前記投影用画像データの画像のうち、前記プロジェクターで投影する領域を特定する、表示制御部。
  13. プロジェクターの投影対象物と前記プロジェクターの相対的な位置関係に関する情報を取得する位置情報取得工程と、
    前記位置情報取得部からの情報に基づいて、投影用画像データの画像のうち、前記プロジェクターで投影する領域を特定する投影領域特定工程を実行する、投影方法。
  14. 前記投影用画像データは、前記投影対象物の形状に関するメッシュデータを構成するメッシュ若しくは前記メッシュを複数含むメッシュ群に、コンテンツ画像データが設定されたものである、請求項13に記載の投影方法。
  15. 前記位置情報取得工程の前に、前記プロジェクターが基準位置で且つ所定の方向を向くように配置される投影前位置合わせ工程が実行される、請求項13に記載の投影方法。
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