JP2021021508A - 空気調和装置 - Google Patents

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誠之 飯高
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大 松井
昭宏 近藤
Akihiro Kondo
昭宏 近藤
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Abstract

【課題】ガスエンジンにより駆動する圧縮機と、電動モータにより駆動する圧縮機を並列に接続した空気調和装置において、低外気温時においても、高効率な暖房運転を可能にする。【解決手段】アキュムレータ112上流の低圧ガス管111と冷媒液管110とを接続する第1バイパス管115を設け、第1バイパス管115に第1排熱回収減圧装置116および第1排熱回収熱交換器117を冷媒液管110から順に設け、第2圧縮機102の第2圧縮機吸入管114と冷媒液管110とを接続する第2バイパス管118を設け、第2バイパス管118に第2排熱回収減圧装置119および第2排熱回収熱交換器120を冷媒液管110から順に設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスエンジンにより駆動する圧縮機を搭載した空気調和装置に関するものである。
室外ユニットに容量の異なる複数の圧縮機を搭載し、それぞれの圧縮機に対応して設けられた複数の駆動手段と、求められる負荷の大きさに応じて前記複数の圧縮機を個々に駆動させたり、組み合わせて駆動させたりする制御手段を備えた空気調和装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
図5は、特許文献1の装置構成図であり、冷凍サイクルにおいて、圧縮機12Aと圧縮機12Bが並列に接続されている。特許文献1に記載のものは、容量の大きな圧縮機12AをガスエンジンEGにより駆動し、容量の小さな圧縮機12Bを電動モータMにより駆動するものである。
そして、圧縮機に求められる負荷が小さければ容量の小さな圧縮機12Bを電動モータMにより駆動し、求められる負荷が中程度であれば容量の大きな圧縮機12AをガスエンジンEGにより駆動し、求められる負荷が大きければ大小二つの圧縮機をそれぞれの駆動手段により同時に駆動するようにしている。
一基の圧縮機を一基のガスエンジンにより駆動する空気調和装置は、求められる頻度の高い中程度の負荷に対応して高効率運転が行えるようにエンジンが選定、調整されるため、小さな負荷が求められる場合や大きな負荷が求められる場合には、エンジンの回転数を高効率運転が行える回転数域から外して運転させなければならない。
特許文献1に開示された技術では、暖房運転時に求められる負荷が中/高負荷の場合、室外熱交換器11で外気から吸熱した冷媒を、ガスエンジンEGにより駆動する圧縮機12AでアキュムレータAC1を介して吸入し、排熱回収熱交換器42によりガスエンジン排熱から吸熱した中温中圧の冷媒を電動モータ駆動圧縮機12BでアキュムレータAC2を介して吸入するようにしている。
この構成においては、容量の大きい圧縮機の駆動手段として採用した内燃機関の排熱を、容量の小さい圧縮機の吸入する冷媒の加熱に利用することにより、さらなる高効率運転が可能となる。
同じく特許文献1に開示された技術では、暖房運転で外気温度が低い場合、負荷の大きさにかかわらず、圧縮機12AのみをガスエンジンEGにより駆動させ、開閉弁V5、V9を閉じ、開閉弁V8を開け、中温中圧の液冷媒を膨張弁34で低温低圧の液冷媒とし、排熱回収熱交換器42によりガスエンジン排熱により加熱し、低温低圧のガス冷媒とした後、圧縮機12AでアキュムレータAC1を介して吸入するようにしている。この構成においては、外気温度が低く、頻繁にデフロスト(霜取り)運転に移行しそうな状況でも、室外熱交換器11を使わず、排熱回収熱交換器42を使用して冷媒の加熱が可能なので、デフロスト運転に伴う一時的な運転の中断がなく、安定した空調運転が可能となる。
特開2003−56944号公報
上記従来の空気調和装置では、暖房運転時に求められる負荷が中/高負荷の場合、室外熱交換器で外気から吸熱した冷媒を、ガスエンジンにより駆動する圧縮機で吸入し、排熱回収熱交換器でガスエンジン排熱から吸熱した冷媒を電動モータにより駆動する圧縮機で吸入する。このため、暖房運転で求められる負荷が高くガスエンジンにより駆動する圧縮機と電動モータにより駆動する圧縮機を併用する場合、ガスエンジンにより駆動する圧縮機が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱を利用することができない、という課題を有していた。
ガスエンジンにより駆動する圧縮機は、電動モータにより駆動する圧縮機よりも容量が大きく、かつ外気よりもガスエンジン排熱は高温であるため、ガスエンジンで駆動する容量の大きな圧縮機が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱が利用できない上記従来の空気調和装置では、装置全体として、高効率な暖房運転が可能とはいえない。
さらに、上記従来の空気調和装置では、外気温度が低い場合、負荷の大きさにかかわらずガスエンジンで駆動する圧縮機のみを駆動させ、電動モータにより駆動する圧縮機を駆動しない。二つの圧縮機を併用しないため、例えば暖房運転で外気温度が低く、求められる負荷が高い場合、二つの圧縮機を併用した場合に比べ、冷媒循環量が低下する。すなわち、暖房、低外気温、高負荷時に暖房能力の低下を招く、という課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、暖房運転で負荷が高く、ガスエンジンにより駆動する圧縮機と電動モータにより駆動する圧縮機を併用する場合においても、ガスエンジンにより駆動する圧縮機、および電動モータにより駆動する圧縮の双方が吸入する冷媒の吸熱源としてガスエンジンの排熱を利用できる、すなわち、高能力、高効率な暖房運転を可能とする空気調和装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するため、本発明の空気調和装置は、ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機と電動モータを駆動源とする第2圧縮機を並列に接続して構成し、アキュムレータ上流の低圧ガス管と冷媒液管とを接続する第1バイパス管を設け、第1バイパス管に第1排熱回収減圧装置および第1排熱回収熱交換器を冷媒液管から順に設け、第2圧縮機の吸入管と冷媒液管とを接続する第2バイパス管を設け、第2バイパス管に第2排熱回収減圧装置および第2排熱回収熱交換器を冷媒液管から順に設け、第1圧縮機および第2圧縮機の吐出配管の合流部より下流にオイルセパレータを設けるとともに、オイルセパレータの底部に油戻し配管を設け、油戻し配管は、第1油戻し調整弁を介してアキュムレータの下流の低圧ガス管に接続される第1油戻し管と、第2油戻し調整弁を介して第2排熱回収熱交換器の下流の第2バイパス管に接続される第2油戻し管とに接続したものである。
これにより、暖房運転時、ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機と電動モータを駆動源とする第2圧縮機をともに駆動させ、第1圧縮機には、第1排熱回収熱交換器、または第1排熱回収熱交換器と室外熱交換器の両方で蒸発したガス冷媒が、第2圧縮機には第2排熱回収熱交換器で蒸発したガス冷媒が吸入される。すなわち、第1排熱回収熱交換器、または第1排熱回収熱交換器と室外熱交換器の両方において蒸発する冷媒と、第2排熱回収熱交換器において蒸発する冷媒は、合流せずに、別々の圧縮機に吸入される。
本発明の空気調和装置は、暖房運転で求められる負荷が大きく、ガスエンジンにより駆
動する圧縮機と、電動モータにより駆動する圧縮機を併用する場合において、ガスエンジンにより駆動する圧縮機、および電動モータにより駆動する圧縮機の双方が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱を利用することができる。
すなわち暖房運転で負荷が高い場合においても、高能力、高効率な暖房運転を可能とする空気調和装置を提供することができる。
本発明の実施形態の構成を示す冷凍サイクル図 本発明の実施形態の構成を示す冷却水回路図 本発明の実施の形態における空気調和装置のガスエンジン駆動圧縮機と電動モータ駆動圧縮機の負荷の大きさによる最適運転比率を示すグラフ 本発明の実施の形態1における冷凍サイクル動作点を示すモリエル線図 特許文献1における従来の空気調和装置を示す冷凍サイクル図
第1の発明は、ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機と電動モータを駆動源とする第2圧縮機を並列に接続して構成し、アキュムレータ上流の低圧ガス管と冷媒液管とを接続する第1バイパス管を設け、第1バイパス管に第1排熱回収減圧装置および第1排熱回収熱交換器を冷媒液管から順に設け、第2圧縮機の吸入管と冷媒液管とを接続する第2バイパス管を設け、第2バイパス管に第2排熱回収減圧装置および第2排熱回収熱交換器を冷媒液管から順に設け、第1圧縮機および第2圧縮機の吐出配管の合流部より下流にオイルセパレータを設けるとともに、オイルセパレータの底部に油戻し配管を設け、油戻し配管は、第1油戻し調整弁を介してアキュムレータの下流の低圧ガス管に接続される第1油戻し管と、第2油戻し調整弁を介して第2排熱回収熱交換器の下流の第2バイパス管に接続される第2油戻し管とに接続したものである。
これによれば、暖房運転時、ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機と電動モータを駆動源とする第2圧縮機をともに駆動させ、第1圧縮機には、第1排熱回収熱交換器、または第1排熱回収熱交換器と室外熱交換器の両方で蒸発したガス冷媒が、第2圧縮機には第2排熱回収熱交換器で蒸発したガス冷媒が吸入される。従って、第1排熱回収熱交換器、または第1排熱回収熱交換器と室外熱交換器の両方において蒸発する冷媒と、第2排熱回収熱交換器において蒸発する冷媒は、合流せずに、別々の圧縮機に吸入される。
すなわち、暖房運転で求められる負荷が大きく、ガスエンジンにより駆動する圧縮機と、電動モータにより駆動する圧縮機を併用する場合において、ガスエンジンにより駆動する圧縮機、および電動モータにより駆動する圧縮機の双方が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱を利用することができる。
第2の発明は、第1の発明の空気調和装置において、第1圧縮機の容量を第2圧縮機の容量よりも大きくするとともに、ガスエンジンを冷却する冷却水回路を備え、冷却水回路は、冷却水の流れに対し第1排熱回収熱交換器と第2排熱回収熱交換器とが直列に接続され、第1排熱回収熱交換器の上流側に第2排熱回収熱交換器を設けたものである。
これによれば、ガスエンジンからの熱エネルギーを受け、高温となった冷却水は、まず第2排熱回収熱交換器に流入し、第2圧縮機に吸入される冷媒と熱交換する。その後、冷却水は、第1排熱回収熱交換器に流入し、第1圧縮機に吸入される冷媒と熱交換する。冷媒と熱交換を行なうことにより、冷却水の温度は低下するため、冷却水の温度は第1排熱回収熱交換器流入時のほうが第2排熱回収熱交換器流入時よりも低くなる。
一方、第1圧縮機の容量を、第2圧縮機の容量よりも大きくしたので、第1圧縮機が吸入する冷媒の圧力は、第2圧縮機が吸入する冷媒の圧力よりも低くなる。すなわち、第1排熱回収熱交換器において蒸発する冷媒の温度は、第2排熱回収熱交換器において蒸発する冷媒の温度に比べ低くなる。
外気温度が特に低く、室外熱交換器で冷媒が外気から吸熱することが困難となり、第1排熱回収熱交換器での冷媒の吸熱量が増加した場合、第1排熱回収熱交における冷却水の温度低下は大きくなるが、冷却水の流れに対し第1排熱回収熱交換器の上流側に第2排熱回収熱交換器を設けたので、第2排熱回収熱交換器に流入する冷却水の温度は高温となり、第1排熱回収熱交換器での冷媒の吸熱量の影響を受けない。
従って、外気温度が特に低く、室外熱交換器で冷媒が外気から吸熱することが困難となった場合でも、ガスエンジンにより駆動する圧縮機、および電動モータにより駆動する圧縮機の双方が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱を第1圧縮機および第2圧縮機の容量に応じて有効に利用することができる。
また、第2排熱回収熱交換器に流入する冷却水の温度は高温であるため、第2圧縮機が吸入する冷媒の圧力を高く設定すれば、第2圧縮機が冷媒の圧縮に必要な動力を低減することも可能となる。
すなわち、暖房運転で外気温度が特に低く、暖房の空調負荷が高い場合においても、高能力、高効率な空気調和装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における空気調和装置300の構成を示すものである。
本実施形態に係る空気調和装置300は、室外ユニット100と、室内ユニット200と、を備えている。なお、図1において、室内ユニット200は、1台のみ設置されているが、室外ユニット100に対し、複数台並列に設置されてもよい。
室外ユニット100は、ガスを駆動源とするガスエンジン103と、ガスエンジン103により駆動力を得て冷媒を圧縮する第1圧縮機101と、電動モータ(図示せず)を駆動源とする第2圧縮機102と、を備えている。本実施形態においては、第1圧縮機101は、第2圧縮機102よりも能力が高いものが用いられている。
第1圧縮機101および第2圧縮機102の冷媒吐出側は合流してオイルセパレータ104が設けられている。このオイルセパレータ104は、第1圧縮機101および第2圧縮機102の吐出冷媒ガスに含まれるオイルを分離する。
オイルセパレータ104下流には、四方弁105を介して室外熱交換器106が接続されている。四方弁105は、冷房と暖房で冷凍サイクルを切替えるためのものである。なお、図1において、暖房運転時には、図中実線で示すように冷媒が流れ、冷房運転時には、図中破線で示すように冷媒が流れる。
室外熱交換器106の風下側には、ガスエンジン103の冷却水の冷却を行うためのラジエータ107が配置されている。さらに、ラジエータ107の近傍には、室外熱交換器106およびラジエータ107に外気を通風させるための室外送風ファン108が配置さ
れている。
室外熱交換器106の一側には、室外減圧装置109が設けられており、室外減圧装置109は、冷媒液管110を介して室内ユニット200に接続されている。
室内ユニット200は、室内熱交換器201と、室内送風ファン202と、室内減圧装置203と、を備えている。冷媒液管110は、室内減圧装置203を介して室内熱交換器201の一端に接続されている。
室内熱交換器201の他端は、四方弁105を介して低圧ガス管111に接続されており、低圧ガス管111は、アキュムレータ112を介して第1圧縮機101の第1吸入管113および第2圧縮機102の第2圧縮機吸入管114に接続されている。
室外熱交換器106と室内熱交換器201とを接続する冷媒液管110の途中には、低圧ガス管111に接続される第1バイパス管115が接続されている。第1バイパス管115には、冷媒液管110から順に第1排熱回収減圧装置(減圧手段)116、第1排熱回収熱交換器117が設けられている。同じく、室外熱交換器106と室内熱交換器201とを接続する冷媒液管110の途中には、第2圧縮機吸入管114に接続される第2バイパス管118が接続されている。第2バイパス管118には、冷媒液管110から順に第2排熱回収減圧装置(減圧手段)119、第2排熱回収熱交換器120が設けられている。第1排熱回収熱交換器117、第2排熱回収熱交換器120を流れる冷媒は、暖房時において、エンジン冷却水から吸熱できる構成となっている。
また、オイルセパレータ104の下方には、油戻し管121の一端が接続されており、油戻し管121の他端は、分岐されている。
油戻し管121から分岐した一方の第1油戻し管122は、アキュムレータ112の下流の低圧ガス管111に第1油戻し調整弁123を介して接続されている。
また、油戻し管121から分岐した他方の第2油戻し管124は、第2排熱回収熱交換器120の下流における第2バイパス管118に第2油戻し調整弁125を介して接続されている。
さらに、第2圧縮機吸入管114には、第2バイパス管118と第2圧縮機吸入管114との接続部分より上流側に、逆止弁126が設けられている。
なお、逆止弁126は、必ずしも逆止弁に限定されない。例えば、開閉弁など、第2バイパス管118を介して第2圧縮機吸入管114に流入する中圧冷媒が、低圧冷媒の流れる第1吸入管113に流入することを防止することができるものであればよい。
次に、本発明の実施の形態における空気調和装置300に備えられた冷却水回路400の構成について、図2を参照しながら説明する。
冷却水回路400は、冷却水ポンプ127、排気ガス熱交換器128、ガスエンジン103、三方弁129、第1排熱回収熱交換器117、第2排熱回収熱交換器120、ラジエータ107、リザーバタンク130を備え、これらにより構成される回路を巡る冷却水により、ガスエンジン103を冷却するための流路である。なお、本発明の空気調和装置300に備えられた冷却水回路400では、第1排熱回収熱交換器117と第2排熱回収熱交換器120は直列に接続され、第1排熱回収熱交換器117の上流側に第2排熱回収熱交換器120が配置されている。冷却水ポンプ127は、ガスエンジン103の冷却水
を回路に循環させるために設けられている。リザーバタンク130は、冷却水の余剰分を一時貯留したり、冷却水が不足した場合に補充したりするためのものである。ラジエータ107は、室外熱交換器106の風下側に配置され、室外ファン108により冷却水の放熱を行なう。三方弁129は、冷却水の流路をラジエータ107側に流したり、直列に接続された第1排熱回収熱交換器117、第2排熱回収熱交換器120側へ流したり、ラジエータ107および直列に接続された第1排熱回収熱交換器117、第2排熱回収熱交換器120側の双方へ流すことができるように構成されている。
次に、本実施形態の空気調和装置300の動作について説明する。
図3は空調負荷に対する第1圧縮機101および第2圧縮機102の利用比率の関係を示す図である。
図3に示すように、本実施形態の空気調和装置300においては、空調負荷が小さければ電動モータにより駆動される第2圧縮機102のみを駆動し、空調負荷が中程度であればガスエンジン103により駆動される第1圧縮機101のみを駆動し、空調負荷が高い場合はガスエンジン103により駆動される第1圧縮機101を最大出力で駆動し、不足分を電動モータにより駆動される第2圧縮機102で補うことで最も高いエネルギー効率が得られることが発明者らの試算結果および実機評価結果から判明している。
本実施形態の空気調和装置300においては、暖房運転で空調負荷が高い場合、ガスエンジン103で駆動する第1圧縮機101で空気(外気)から吸熱した低温低圧のガス冷媒を高温高圧まで圧縮し、電動モータで駆動する第2圧縮機102でガスエンジン103排熱から吸熱した中温中圧のガス冷媒を高温高圧まで圧縮する構成としている。
図4は、本実施形態の冷凍サイクル動作点を示すモリエル線図である。
図4に示すように、本実施形態においては、電動モータで駆動する第2圧縮機102の吸入圧力は、ガスエンジン103により駆動する第1圧縮機101の吸入圧力よりも高くなり、電動モータにより駆動する第2圧縮機102の圧縮比(高圧/低圧)が低くなるので、電動モータにより駆動する第2圧縮機102が消費するエネルギーを小さくすることができることがわかる。
次に、本実施形態の空気調和装置300および冷却水回路400の動作を、冷房運転、暖房運転およびそれぞれの運転状態において、求められる負荷の大きさに分けて、図1および図2を参照して詳細に説明する。
(冷房運転低負荷時)
冷房運転の低負荷時においては、電動モータを駆動源とする第2圧縮機102のみが駆動される。第1排熱回収減圧装置116、第2排熱回収減圧装置119は閉じられる。四方弁105は破線に冷媒を流すように設定される。
第2圧縮機102で圧縮された高温高圧の冷媒はオイルセパレータ104に流入する。オイルセパレータ104にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁105を通り、室外熱交換器106に入る。ガス冷媒は、室外熱交換器106にて外気と熱交換して放熱したのち凝縮し、高圧の液冷媒となって室外減圧装置109を通り、室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高圧の液冷媒は、室内機減圧装置203にて減圧され、気液二相状態となって、室内熱交換器201に流入する。気液二相状態の冷媒は、室内熱交
換器201にて、空調対象となっている空間の空気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となって室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出したガス冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入したガス冷媒は四方弁105、アキュムレータ112を通って、第2圧縮機102に戻り、前記過程を繰り返す。
また、油戻し管121において、第1油戻し調整弁123は開かれ、第2油戻し調整弁125は閉じられる。オイルセパレータ104で分離された潤滑油は、油戻し管121、第1油戻し管122を通って低圧ガス管111に戻され、第2圧縮機吸入管114を通って、第2圧縮機102に戻り、前記過程を繰り返す。
冷房運転低負荷時は、ガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101が駆動しないため、冷却水ポンプ127は停止し、冷却水回路400は動作しない。
(冷房運転中負荷時)
冷房運転の中負荷時においては、ガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101が駆動される。第1排熱回収減圧装置116、第2排熱回収減圧装置119は閉じられる。四方弁105は破線に冷媒を流すように設定される。
第1圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒は、オイルセパレータ104に流入する。オイルセパレータ104にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁105を通り、室外熱交換器106に入る。ガス冷媒は、室外熱交換器106にて外気と熱交換して放熱したのち凝縮し、高圧の液冷媒となって室外減圧装置109を通り、室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高圧の液冷媒は、室内機減圧装置203にて減圧され、気液二相状態となって、室内熱交換器201に流入する。気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器201にて、空調対象となっている空間の空気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となって室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出したガス冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入したガス冷媒は四方弁105、アキュムレータ112を通って、第1圧縮機101に戻り、前記過程を繰り返す。
また、油戻し管121において、第1油戻し調整弁123は開かれ、第2油戻し調整弁125は閉じられる。オイルセパレータ104で分離された潤滑油は、油戻し管121、第1油戻し管122を通って低圧ガス管111に戻され、第1圧縮機吸入配管113を通って、第1圧縮機101に戻り、前述の過程を繰り返す。
ガスエンジン103で生じた排熱は、後述するエンジン冷却水とポンプにより、ラジエータ107へ運ばれ、外気と熱交換して放熱し、再びガスエンジン103に戻る。
(冷房高負荷時)
冷房運転の高負荷時においては、ガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101、および電動モータを駆動源とする第2圧縮機102の両方が駆動される。第1排熱回収減圧装置116、第2排熱回収減圧装置119は閉じられる。四方弁105は破線に冷媒を流すように設定される。
第1圧縮機101および第2圧縮機102で圧縮された高温高圧の冷媒は、オイルセパ
レータ104に流入する。オイルセパレータ104に流入した冷媒は、オイルが分離された純度の高いガス冷媒となり、四方弁105を通り、室外熱交換器106に入る。ガス冷媒は、室外熱交換器106にて外気と熱交換して放熱したのち凝縮し、高圧の液冷媒となって室外減圧装置109を通り、室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高圧の液冷媒は、室内機減圧装置203にて減圧され、気液二相状態となって、室内熱交換器201に流入する。気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器201にて、空調対象となっている空間の空気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となって室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出したガス冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入したガス冷媒は四方弁105、アキュムレータ112を通った後分岐され、第1圧縮機の吸入管113を通って第1圧縮機101に戻るとともに、第2圧縮機吸入管114を通って第2圧縮機102に戻り、前述の過程を繰り返す。
また、油戻し管121において、第1油戻し調整弁123は開かれ、第2油戻し調整弁125は閉じられる。オイルセパレータ104で分離された潤滑油は、油戻し管121、第1油戻し管122を通って低圧ガス管111に戻され、第1圧縮機吸入配管113を通って、第1圧縮機101に、第2圧縮機吸入管114を通って、第2圧縮機102に戻り、前述の過程を繰り返す。
冷房高負荷時においても、ガスエンジン103で生じた排熱は、後述するエンジン冷却水とポンプにより、ラジエータ107へ運ばれ、外気と熱交換して放熱し、再びガスエンジン103に戻る。
冷房運転でガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101が駆動する、すなわち中負荷時および高負荷時においては、ガスエンジン103を冷却するため、冷却水を循環させるための冷却水ポンプ127が駆動する。冷却水ポンプ127で押し出された冷却水は、まず排気ガス熱交換器128に流入し、ガスエンジン103の排気ガスを冷却する。排気ガス熱交換器128で冷却された排気ガスは図示しない排気ガスマフラから外気へ放出される。次に、排気ガス熱交換器128を通過した冷却水は、ガスエンジン103に流入し、ガスエンジン103を冷却する。その後、ガスエンジン103を冷却した冷却水は、三方弁129に流入する。三方弁129は、冷房時、ガスエンジン103からの冷却水を全量ラジエータ107側に流す方向に制御される。ラジエータ107に流入した冷却水は、室外ユニット100にて、導入された外気によって冷却され、再び冷却水ポンプ127に戻り、前述の過程を繰り返す。なお、図示しない室外ユニット制御部により、ガスエンジン103の冷却水出口温度は監視され、略一定温度となるように冷却水ポンプ127の回転数が制御される。
(暖房低負荷時)
暖房運転の低負荷時においては、電動モータを駆動源とする第2圧縮機102のみが駆動される。第1排熱回収減圧装置116、第2排熱回収減圧装置119は閉じられる。四方弁105は実線に冷媒を流すように設定される。
第2圧縮機102で圧縮された高温高圧の冷媒はオイルセパレータ104に流入する。オイルセパレータ104にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁105を通り室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器201に流入し、空調対象となっている空間の空気と熱交換して放熱した後に凝縮し、液冷媒となって室内機
減圧装置203を通って室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出した液冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入した液冷媒は、室外減圧装置109にて減圧され、気液二相状態となって室外熱交換器106に流入する。気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器106で外気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となり、四方弁105、アキュムレータ112を通って、第2圧縮機102に戻り、前述の過程を繰り返す。
また、油戻し管121において、第1油戻し調整弁123は開かれ、第2油戻し調整弁125は閉じられる。オイルセパレータ104で分離された潤滑油は、油戻し管121、第1油戻し管122を通って低圧ガス管111に戻され、第2圧縮機吸入管114を通って、第2圧縮機102に戻り、前述の過程を繰り返す。
暖房運転低負荷時は、ガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101が駆動しないため、冷却水ポンプ127は停止し、冷却水回路400は動作しない。
(暖房中負荷時)
暖房運転の中負荷時においては、ガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101が駆動される。第1排熱回収減圧装置116、第2排熱回収減圧装置119は閉じられる。四方弁105は実線に冷媒を流すように設定される。
第1圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒はオイルセパレータ104に流入する。オイルセパレータ104にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁105を通り室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器201に流入し、空調対象となっている空間の空気と熱交換して放熱したのち凝縮し、液冷媒となって室内機減圧装置203を通って室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出した液冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入した液冷媒は、室外減圧装置109にて減圧され、気液二相状態となって室外熱交換器106に流入する。気液二相状態の冷媒は、外気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となる。その後、四方弁105、アキュムレータ112を通って、第1圧縮機101に戻り、前述の過程を繰り返す。
また、油戻し管121において、第1油戻し調整弁123は開かれ、第2油戻し調整弁125は閉じられる。オイルセパレータ104で分離された潤滑油は、油戻し管121、第1油戻し管122を通って低圧ガス管111に戻され、第1圧縮機吸入配管113を通って、第1圧縮機101に戻り、前述の過程を繰り返す。
ガスエンジン103で生じた排熱は、後述するエンジン冷却水とポンプにより、ラジエータ107へ運ばれ、外気と熱交換して放熱し、再びガスエンジン103に戻る。
暖房運転でガスエンジン103が駆動する中負荷時においては、ガスエンジン103を冷却するための冷却水ポンプ127が駆動する。冷却水ポンプ127で押し出された冷却水は、まず排気ガス熱交換器128に流入し、ガスエンジン103の排気ガスを冷却する。排気ガス熱交換器128で冷却された排気ガスは図示しない排気ガスマフラから外気へ放出される。次に、排気ガス熱交換器128を通過した冷却水は、ガスエンジン103に流入し、ガスエンジン103を冷却する。その後、ガスエンジン103を冷却した冷却水は、三方弁129に流入する。三方弁129は、ガスエンジン103から流出した冷却水
を全量ラジエータ107側に流す方向に制御される。ラジエータ107に流入した冷却水は、室外ユニット100にて、導入された外気によって冷却され、再び冷却水ポンプ111に戻り、前述の過程を繰り返す。なお、図示しない室外ユニット制御部により、ガスエンジン103の冷却水出口温度は監視され、略一定温度となるように冷却水ポンプ127の回転数が制御される。
(暖房高負荷・低外気温時)
暖房運転の高負荷、低外気温時においては、ガスエンジン103を駆動源とする第1圧縮機101、および電動モータを駆動源とする第2圧縮機102が駆動される。第1排熱回収減圧装置116、第2排熱回収減圧装置119はともに開かれる。四方弁105は実線に冷媒を流すように設定される。
第1圧縮機101および第2圧縮機102で圧縮された高温高圧の冷媒は、オイルセパレータ104に流入する。オイルセパレータ104に流入した冷媒は、オイルが分離された純度の高いガス冷媒となり、四方弁105を通り、室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器201に流入し、空調対象となっている空間の空気と熱交換して放熱したのち凝縮し、液冷媒となって室内機減圧装置203を通って室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出した液冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入した液冷媒は、一部が第1バイパス管115および第2バイパス管118に流入する。第1バイパス管115および第2バイパス管118に流入しなかった残りの液冷媒は、室外減圧装置109にて減圧され、気液二相状態となって室外熱交換器106に流入する。
第1バイパス管115に流入した液冷媒は、第1排熱回収減圧装置116にて減圧され、気液二相状態となって第1排熱回収熱交換器117に流入する。第1排熱回収熱交換器117に流入した気液二相状態の冷媒は、後述するエンジン冷却水から吸熱したのち蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。また、室外熱交換器106に流入した気液二相状態の冷媒は、外気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。その後四方弁105、低圧ガス管111を通る過程で、第1排熱回収熱交換器117で蒸発した低温低圧のガス冷媒と合流し、アキュムレータ112、第1圧縮機101の吸入管113を通って、第1圧縮機101に戻る。
第2バイパス管118に流入した液冷媒は、第2排熱回収減圧装置119にて減圧され、気液二相状態となって第2排熱回収熱交換器120に流入する。第2排熱回収熱交換器120に流入した気液二相状態の冷媒は、後述するエンジン冷却水から吸熱したのち蒸発し、中温中圧のガス冷媒となる。
中温中圧のガス冷媒は、第2バイパス管118を通り、第2圧縮機102に戻る。ここで、第2圧縮機102の第2圧縮機吸入管114には逆止弁126が設けられていることから、中温中圧のガス冷媒が第1圧縮機101に吸入されることはない。
したがって、第1圧縮機101には室外熱交換器106、および第1排熱回収熱交換器117で蒸発した低温低圧のガス冷媒が戻り、高温高圧のガス冷媒に圧縮され、第2圧縮機102には第2排熱回収熱交換器120で蒸発した中温中圧のガス冷媒が戻り、高温高圧のガス冷媒に圧縮され、前記過程を繰り返す。なお、第1圧縮機101には室外熱交換器106、および第1排熱回収熱交換器117で蒸発した低温低圧のガス冷媒が戻るが、外気温度が特に低く、室外熱交換器106において冷媒が外気から吸熱することが困難あ
るいは室外熱交換器106が着霜すると判断されるような場合(例えば外気温度が2℃以下など)、第1排熱回収減圧装置116を閉とし、第1圧縮機101には第1排熱回収熱交換器117で蒸発した低温低圧のガス冷媒のみが戻るようにしても良い。
また、油戻し管121において、第1油戻し調整弁123、第2油戻し調整弁125はともに開かれる。オイルセパレータ104で分離された潤滑油は、油戻し管121を通り、一部の潤滑油は第1油戻し調整弁123、第1油戻し管122を通って低圧ガス管111に戻され、第1圧縮機101に吸引される。残りの潤滑油は第2油戻し調整弁125、第2油戻し管124を通って第2バイパス管118に戻され、第2圧縮機吸入管114を通って、第2圧縮機102に吸引され、前記過程を繰り返す。
暖房運転でガスエンジン103が駆動する高負荷低外気温時では、ガスエンジン103を冷却するため冷却水ポンプ127が駆動する。冷却水ポンプ127で押し出された冷却水は、まず排気ガス熱交換器128に流入し、ガスエンジン103の排気ガスを冷却する。排気ガス熱交換器128で冷却された排気ガスは図示しない排気ガスマフラから外気へ放出される。次に、排気ガス熱交換器128を通過した冷却水は、ガスエンジン103に流入し、ガスエンジン103を冷却する。その後、ガスエンジン103を冷却した冷却水は、三方弁129に流入する。三方弁129は、暖房運転高負荷低外気温時、ガスエンジン103からの冷却水をラジエータ107および第2排熱回収熱交換器120の双方に流す方向に制御される。ラジエータ107に流入した冷却水は、室外ユニット100にて、導入された外気によって冷却される。第2排熱回収熱交換器120に流入した冷却水は、第2バイパス管118を通って第2排熱回収熱交換器に流入した中温中圧の冷媒に放熱し、冷却される。さらに冷却水は第1排熱回収熱交換器117に流入し、第1バイパス管115を通って第1排熱回収熱交換器117に流入した低温低圧の冷媒に放熱し、冷却される。その後、ラジエータ107を流出した冷却水と合流、再び冷却水ポンプ127に戻り、前述の過程を繰り返す。なお、図示しない室外ユニット制御部により、ガスエンジン103の冷却水出口温度は監視され、略一定温度となるように冷却水ポンプ127の回転数および三方弁の分流割合が制御される。
前述の空気調和装置300においては、図3に示すように、空調負荷が小さければ電動モータにより駆動される第2圧縮機102のみを駆動し、空調負荷が中程度であればガスエンジンにより駆動される第1圧縮機101のみを駆動し、空調負荷が高い場合はガスエンジンにより駆動される第1圧縮機101を最大出力で駆動し、不足分を電動モータにより駆動される第2圧縮機102で補うことで最も高いエネルギー効率が得られることが発明者らの試算結果、および実機評価結果から判明している。
以上のように、本実施の形態においては、暖房運転時、第1圧縮機には、第1排熱回収熱交換器、または第1排熱回収熱交換器と室外熱交換器の両方で蒸発したガス冷媒が、第2圧縮機には第2排熱回収熱交換器で蒸発したガス冷媒が吸入されることにより、第1排熱回収熱交換器、または第1排熱回収熱交換器と室外熱交換器の両方において蒸発する冷媒と、第2排熱回収熱交換器において蒸発する冷媒は、合流せずに、別々の圧縮機に吸入される。
すなわち、暖房運転で求められる負荷が大きく、ガスエンジンにより駆動する圧縮機と、電動モータにより駆動する圧縮機を併用する場合において、ガスエンジンにより駆動する圧縮機、および電動モータにより駆動する圧縮機の双方が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱を利用することができる。
また、本実施の形態では、第1圧縮機の容量を第2圧縮機の容量よりも大きくし、冷却水の流れに対し第1排熱回収熱交換器と第2排熱回収熱交換器とを直列に接続し、第1排
熱回収熱交換器の上流側に第2排熱回収熱交換器を設けたので、外気温度が特に低く、第1排熱回収熱交換器での冷媒の吸熱量が増加した場合でも、第2排熱回収熱交換器に流入する冷却水の温度は高温となり、第1排熱回収熱交換器での冷媒の吸熱量の影響を受けない。
すなわち、ガスエンジンにより駆動する圧縮機、および電動モータにより駆動する圧縮機の双方が吸入する冷媒の吸熱源として、ガスエンジンの排熱を第1圧縮機および第2圧縮機の容量に応じて有効に利用することができる。
また、第2排熱回収熱交換器に流入する冷却水の温度は高温であるため、第2圧縮機が吸入する冷媒の圧力を高く設定すれば、第2圧縮機が冷媒の圧縮に必要な動力を低減することも可能となる。
以上の効果により、本発明によれば、暖房運転で求められる空調負荷が高い場合においても、高能力、高効率な空気調和装置を提供することができる。
本発明にかかる空気調和装置は、空調負荷に応じて、圧縮機の駆動源を選択することで、空調負荷によらず、高効率運転をすることが可能な空気調和機として好適に利用することができる。
100 室外ユニット
101 第1圧縮機
102 第2圧縮機
103 ガスエンジン
104 オイルセパレータ
110 冷媒液管
111 低圧ガス管
112 アキュムレータ
114 第2圧縮機吸入管
115 第1バイパス管
116 第1排熱回収減圧装置
117 第1排熱回収熱交換器
118 第2バイパス管
119 第2排熱回収減圧装置
120 第2排熱回収熱交換器
121 油戻し管
122 第1油戻し管
123 第1油戻し調整弁
124 第2油戻し管
125 第2油戻し調整弁
200 室内ユニット
300 空気調和装置

Claims (2)

  1. ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機と電動モータを駆動源とする第2圧縮機を並列に接続し、冷媒を循環させて空調を行う空気調和装置において、
    アキュムレータ上流の低圧ガス管と冷媒液管とを接続する第1バイパス管を設け、前記第1バイパス管に第1排熱回収減圧装置および第1排熱回収熱交換器を前記冷媒液管から順に設け、
    前記第2圧縮機の吸入管と前記冷媒液管とを接続する第2バイパス管を設け、前記第2バイパス管に第2排熱回収減圧装置および第2排熱回収熱交換器を前記冷媒液管から順に設け、
    前記第1圧縮機および前記第2圧縮機の吐出配管の合流部より上流にオイルセパレータを設けるとともに、前記オイルセパレータの底部に油戻し管を設け、
    前記油戻し配管は、第1油戻し調整弁を介してアキュムレータの下流の低圧ガス管に接続される第1油戻し管と、第2油戻し調整弁を介して前記第2排熱回収熱交換器の下流の前記第2バイパス管に接続される第2油戻し管とに接続したことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記第1圧縮機の容量は前記第2圧縮機の容量よりも大きくするとともに、前記ガスエンジンを冷却する冷却水回路を備え、前記第1排熱回収熱交換器と前記第2排熱回収熱交換器とが冷却水の流れに対し直列に接続され、前記第1排熱回収交換器の上流側に前記第2排熱回収熱交換器が設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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