JP2021020858A - 白濁液状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れ、経時安定性に非常に優れる白濁液状化粧料を提供する。【解決手段】 (a)HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステル(c)イソステアリン酸以外の油分を0.2質量%以下(d)イオン性化合物を含み、L値が20以下であることを特徴とする白濁液状化粧料。【選択図】 なし

Description

本発明は、白濁した外観を有する液状化粧料に関する。
近年、液状化粧料の分野では、白濁という外観的特徴を好む声が強く聞かれる。これは、透明な液状化粧料よりも白濁した液状化粧料の方が、肌にうるおいを与え、しっとりさせる効果に優れるイメージが強いからではないかと考えられている。
白濁化粧料(特に、白濁化粧水)は一般に、界面化学的手法あるいは機械的手法を用いて油分を微細乳化することによって製造される。しかしながら、当該製造工程では、界面活性剤と油分のバランスの調整が難しく、経時安定性に優れる白濁化粧水を得ることは容易ではない。特に、肌にうるおいやしっとりさを付与する効果に優れることを期待して油分を高配合してすると、べたつきや経時安定性の低下を招くという問題があった。
そこで、油分と界面活性剤の種類や配合量比を工夫することで、油分を十分に含みながらも、べたつかず、経時安定性に優れる白濁化粧料(特に、白濁化粧水)を製造する試みが行われている。
例えば、特許文献1では、全油分の34質量%以上をイソステアリン酸とし、さらに、ポリオキシエチレン(30)フィトステロール、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる親水性界面活性剤と、セスキイソステアリン酸ソルビタン、及びポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体から選ばれる親油性界面活性剤とを組み合わせることで、さっぱりとした使用感触と経時安定性に優れる白濁液状化粧水を製造している。
また、特許文献2では、全油分の60質量%以上をイソステアリルアルコールとし、さらに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンフィトステロールから選ばれる親水性界面活性剤と、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、及びセスキオレイン酸ソルビタンから選ばれる親油性界面活性剤とを組み合わせることで、べたつきがなく経時安定性に優れる白濁液状化粧水を製造している。
しかしながら、これらの化粧料では、肌にうるおいやしっとりさを付与する効果は評価されてなく、また、安定性の評価も十分とは言い難かった。
このような理由から、べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れ、さらに、経時安定性に非常に優れる白濁液状化粧料(特に、白濁化粧水)が強く望まれていた。
特開2005−255667号公報 特開2013−60398号公報
本発明は前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れ、さらに、経時安定性に非常に優れる白濁液状化粧料の提供を課題とする。
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、(a)HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(b)HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステル、(c)イソステアリン酸以外の油分を0.2質量%以下、及び(d)イオン性化合物を組み合わせることで、L値が20以下となる白濁液状化粧料が製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下を包含する。
[1] (a)HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(b)HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステル、(c)イソステアリン酸以外の油分を0.2質量%以下、及び(d)イオン性化合物を含み、L値が20以下であることを特徴とする白濁液状化粧料。
[2] 成分(a)の配合量が0.05〜0.5質量%、且つ、成分(b)の配合量が0.25〜2.5質量%であることを特徴とする、前記[1]に記載の白濁液状化粧料。
[3] 成分(d)の配合量が、成分(a)及び(b)の配合量の総和の1/0.001〜1倍であることを特徴とする、前記[1]または[2]に記載の白濁液状化粧料。
[4] 成分(b)が、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタンからなる群より選ばれる1または2以上の化合物であることを特徴とする、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の白濁液状化粧料。
[5] 成分(d)が、アニオン性化合物またはカチオン性化合物から選ばれるイオン性化合物であることを特徴とする、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の白濁液状化粧料。
[6] 成分(d)が、グリチルリチン酸ジカリウム、N-アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リジンナトリウム、ココイルメチルタウリンNa、イソステアリン酸からなる群より選ばれる1または2以上のアニオン性化合物であることを特徴とする、前記[5]に記載の白濁液状化粧料。
[7] 成分(d)が、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートからなる群より選ばれる1または2以上のカチオン性化合物であることを特徴とする、前記[5]に記載の白濁液状化粧料。
[8] 成分(a)及び(b)が乳化粒子を形成していることを特徴とする、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の白濁液状化粧料。
本発明により、べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れ、経時安定性に非常に優れる白濁液状化粧料が提供される。
以下に、本発明に係る好適な実施形態について説明する。
・成分(a)
本開示に係る白濁液状化粧料は、成分(a)として、HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含む。前記HLBは、さらに9〜15であることが好ましく、最も好ましくは11〜14である。
市販品としては、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB10.5、NIKKOL HCO-20)、POE(30)硬化ヒマシ油(HLB11.0、NIKKOL HCO-30)、POE(40)硬化ヒマシ油(HLB12.5、NIKKOL HCO-40)、POE(50)硬化ヒマシ油(HLB13.5、NIKKOL HCO-50)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB14.0、NIKKOL HCO-60)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB15.0、NIKKOL HCO-80)、POE(100)硬化ヒマシ油(HLB16.5、NIKKOL HCO-100)等が挙げられる(いずれも日光ケミカルズ株式会社製)。
このうち、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数が20〜80のものが特に好ましく、最も好ましくはPOE(60)硬化ヒマシ油である。
・成分(b)
本開示に係る白濁液状化粧料は、成分(b)として、HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステルを含む。
具体的な化合物の例としては、モノオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等が挙げられる。このうち、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタンを特に好適に用いることができる。
本開示に係る白濁液状化粧料では、成分(a)の配合量が0.05〜0.5質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.75〜0.3質量%である。また、成分(b)の配合量は、0.25〜2.5質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.4〜1.6質量%である。成分(a),(b)ともに下限未満だと白濁の度合いが弱まる。また、成分(a),(b)とも上限より多い場合はべたつきを生じるなど、使用性が悪くなる傾向にある。
また、本開示に係る白濁液状化粧料では、成分(d)の配合量が、成分(a)及び(b)の配合量の総和の0.01〜1倍であることが好ましく、さらに好ましくは0.05〜0.5倍である。(d)成分が下限値以下だと、乳化助剤の役割を果たすほどのに必要な濃度になっておらず、安定性に問題を生じる場合がある。また、(d)成分が上限値以上であると、L値が20以下を保てなくなる可能性があり、白濁度合いがコントロールしにくくなる
本開示に係る白濁液状化粧料では、成分(a)と(b)が水相中で乳化粒子を形成しており、これにより、組成物としての安定性に非常に優れると考えられる。
・成分(c)
本開示に係る白濁液状化粧料は、成分(c)として、イソステアリン酸以外の油分を0.2質量%以下含む。当該配合量は、さらに0.15質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.1質量%以下、最も好ましくは0〜0.05質量%である。成分(c)は、0質量%(すなわち、無配合)であっても、本発明の効果が得られる。
なお、成分(c)は、配合された場合には、前記成分(a)と(b)が形成する乳化粒子の内部に取り込まれると考えられる。
本開示に係る成分(c)としては、化粧品や医薬部外品に通常用いられる油分(イソステアリン酸を除く)を適宜使用することができる。そのような油分の例としては、液体油脂、固体油脂、ロウ類、炭化水素油、イソステアリン酸以外の高級脂肪酸、合成エステル油、シリコーン油等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールアセテート、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン水素添加ラノリンアルコールエーテル、パルミチン酸セチルらが挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
合成エステル油としては、例えば、オクタン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、コハク酸ジオクチル、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
・成分(d)
本開示に係る白濁液状化粧料は、成分(d)としてイオン性化合物を含む。当該成分(d)は、成分(a)と(b)が形成する乳化粒子に外側(水相側)から作用して、当該乳化粒子の構造的安定性に寄与する成分である。
成分(d)としては、アニオン性化合物またはカチオン性化合物を用いることができる。
前記アニオン性化合物の例としては、グリチルリチン酸ジカリウム、N-アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リジンナトリウム、ココイルメチルタウリンNa、イソステアリン酸からなる群より選ばれる1または2以上のアニオン性化合物が挙げられる。
前記カチオン性化合物の例としては、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートからなる群より選ばれる1または2以上のアニオン性化合物が挙げられる。
本開示に係る白濁液状化粧料には、水相成分として、通常化粧料、医薬部外品等に使用される水、水溶性アルコール、増粘剤等を配合することができ、さらに所望に応じて、保湿剤、美白剤、金属イオン封鎖剤、水溶性紫外線吸収剤、粉末、有機アミン、ビタミン類、防腐剤、酸化防止剤・酸化防止助剤、pH調整剤等を適宜配合することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料に含まれる水は特に限定されず、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等が挙げられる。
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖及びそれらの誘導体等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価アルコール(例えば、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等)、3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等)、4価アルコール(例えば、ジグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトール、トリグリセリン等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等)、多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールートリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリンートリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等)、2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等)、2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルトリエチレングリコールモノメチルエーテルトリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等)、2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等)、グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等)、糖アルコール(例えば、マルトトリオ−ス、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコ−ス、フルクト−ス、デンプン分解糖、マルト−ス、デンプン分解糖還元アルコール等)、グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール、POE−テトラハイドロフルフリルアルコール、POP−ブチルエーテル、POP・POE−ブチルエーテルトリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテルリン酸、POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D−エリトロ−ス、D−エリトルロ−ス、Dートレオ−ス、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L−アラビノ−ス、D−キシロ−ス、L−リキソ−ス、D−アラビノ−ス、D−リボ−ス、D−リブロ−ス、D−キシルロ−ス、L−キシルロ−ス等)、六炭糖(例えば、D−グルコ−ス、D−タロ−ス、D−ブシコ−ス、D−ガラクト−ス、D−フルクト−ス、L−ガラクト−ス、L−マンノ−ス、D−タガト−ス等)、七炭糖(例えば、アルドヘプト−ス、ヘプロ−ス等)、八炭糖(例えば、オクツロ−ス等)、デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボ−ス、6−デオキシ−L−ガラクト−ス、6−デオキシ−L−マンノ−ス等)、アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸−トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE−10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP−10)等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラーヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラーヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸)、微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等)、動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等)、セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等)、アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等)、ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等)、アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等)、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラ−ゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、DL−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
美白剤としては、通常化粧料、医薬部外品等に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、有機酸系美白剤を好適に配合することができる。ここで有機酸とは、カルボキシル基を有し、電離して水素イオンを生じる有機化合物のことを指す。
有機酸系美白剤としては、例えば、4−メトキシサリチル酸、L−アスコルビン酸、コウジ酸、トラネキサム酸、並びにこれらの塩及び誘導体が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
水溶性紫外線吸収剤としては、例えば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸及びその塩、フェニレン−ビス−ベンゾイミダゾール−テトラスルホン酸及びその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル等が挙げられる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等)、有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等)、無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等)、無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等)、無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等)、無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等)、無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等)、無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等)、パール顔料(例えば、酸化チタンコ−テッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等)、金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等)、ジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレ−キ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等)、天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
さらに、本開示に係る白濁液状化粧料には、紫外線吸収剤、油溶性薬剤、香料等の油性成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
油溶性薬剤としては、例えば、ビタミンA(レチノール)、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKおよびそれらの誘導体等の油溶性ビタミン類(ビタミンA油、パルミチン酸レチノール等)、ビタミンCやアルブチン等の水溶性薬剤の油溶性誘導体(ビタミンCパルミテート等)、油溶性植物抽出物、油溶性香料、表面を疎水化処理した物質、シクロスポリン等が挙げられる。
香料としては、動物または植物より得られる天然香料、化学的合成手段によって製造される合成香料、およびそれらの混合物である調合香料のいずれをも用いることができる。
本開示に係る白濁液状組成物は、水系または水中油型組成物である。好ましい製品形態としては、化粧水、美容液、乳液等が挙げられる。
本開示に係る白濁液状組成物は、化粧水である場合には、粘度が0〜1000mPa・sの範囲内であることが好ましく、美容液または乳液である場合の好ましい粘度は、2000〜9000mPa・sであり、さらに好ましくは2000〜6000mPa・sである。
本開示に係る白濁液状化粧料は、L値(透明度。L値が100に近いほど透明)が20以下、好ましくは15以下、さらに好ましくは10以下の白濁した外観を有する化粧料である。
本開示に係る白濁液状組成物は、常法により製造することができる。例えば、水相成分をホモミキサー等で混合・撹拌しながら、ここに油相成分を徐添して乳化することにより得ることができる。ただしこの例示方法に限定されるものでない。
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、下記試験例における配合量は、特に断らない限り質量%である。
最初に、本願実施例で用いた評価方法について説明する。
・L値
色差計Spectrophotometer SE7700(日本電色工業株式会社製)を用いて、各組成物のL値を測定した。
・安定性
各組成物を、−10℃、0℃、室温(約20℃)、37℃、50℃のいずれかで4週間または2週間保存した後、または凍結融解した後、当該組成物の状態を目視で観察し、下記基準に従って経時安定性を評価した。
A:クリーミングまたは分離が全く認められず、均一な状態だった。
B:クリーミング又は分離が認められた。
本発明では、Aである場合に経時安定性に優れていると判断した。
・官能評価
10名の専門パネルに各試験例の化粧料を顔に塗布してもらい、塗布後の肌のしっとりさまたはうるおいについて評価してもらった。下記基準に従って判定を行い、表中に記号で表した。本願では、Aの場合に効果を有すると判定した。
[判定]
A:10名中7名以上が、効果があると評価した。
B:10名中7名以下が、効果があると評価した。
試験例1:成分(d)の検討
成分(d)として種々のアニオン性化合物を配合した化粧料を定法に従って製造し、前述の方法に従って安定性を評価した。処方と結果を表1に示す。
Figure 2021020858
表1に示されるように、成分(a)、(b)、及び水性成分のみを配合して製造した化粧料では、L値は十分に低く白濁していたが、50℃および凍結融解に対する安定性が低かった(比較例1)。
この比較例1の処方に、成分(d)としてアニオン性化合物を追加した化粧料では、十分な白濁状態を維持したまま、50℃および凍結融解に対する安定性が向上した(実施例1〜7)。
次に、成分(d)として種々のカチオン性化合物を配合した化粧料を定法に従って製造し、前述の方法に従って安定性を評価した。処方と結果を表2に示す。
Figure 2021020858
表2に示されるように、比較例1の処方に、成分(d)としてカチオン性化合物を追加した化粧料では、十分な白濁状態を維持したまま、50℃および凍結融解に対する安定性が向上した(実施例8〜11)。
なお、実施例1〜11の化粧料は、べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れていた。
よって、上記結果より、水性成分と0〜0.2質量の(c)イソステアリン酸以外の油分とを含む処方に対し、界面活性剤として(a)HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と(b)HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステルとを配合し、さらに、(d)イオン性化合物(アニオン性化合物またはカチオン性化合物)を配合することで、凍結融解も含めて幅広い温度領域において経時安定性に非常に優れ、べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れる白濁液状化粧料が得られることが示された。
試験例2:成分(c)の検討
前述したように、一般に液状化粧料において油分は、肌にうるおいやしっとりさを付与できる成分として、なるべく多く配合したい成分である。
そこで、実施例1の処方に(c)イソステアリン酸以外の油分を追加して、前述の方法に従い、肌にうるおいやしっとりさを付与する効果について検討した。当該化粧料の処方と結果を表3に示す。
Figure 2021020858
表3に示されるように、実施例1の化粧料の方が、当該処方に(c)水添ポリデセンを0.5質量%も追加した化粧料よりも、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れていた(実施例1と比較例3の比較)。
よって、本開示に係る白濁液状化粧料は、(c)イソステアリン酸以外の油分の配合量が低くても(具体的には0〜0.2質量%)、当該油分を十分量の配合した白濁液状化粧料よりも肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に優れることが示された。
すなわち、界面活性剤として(a)HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と(b)HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステル、(d)イオン性化合物としてアニオン性化合物またはカチオン性化合物とを組み合わせて用いることで、(c)イソステアリン酸以外の油分の配合量が0〜0.2質量%であっても、経時安定性に非常に優れ、べたつきがなく、肌にうるおいとしっとりさを付与する効果に非常に優れる白濁液状化粧料が得られることが示された。
試験例3:美白剤の安定性に及ぼす効果の検討
一般に有機酸系の美白剤(塩及び誘導体含む)には美白作用の強いものが多いが、当該配合により、乳化系が不安定化する場合が知られている。そこで、本開示に係る白濁液状化粧料に有機酸系の美白剤を配合して、安定性に対する影響を検討した。当該化粧料の処方と結果を表4に示す。
Figure 2021020858
表4において、実施例13は、実施例5の処方に代表的な有機酸系美白剤であるトラネキサム酸を追加して製造した化粧料だが、実施例5と同様に、幅広い温度領域において経時安定性に非常に優れていた。
よって、本開示に係る白濁液状化粧料には、その高い経時安定性を損なうことなく、有機酸系の美白剤(塩及び誘導体含む)を配合できることが明らかになった。

Claims (8)

  1. (a)HLBが7〜16であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    (b)HLBが2〜7であるソルビタン脂肪酸エステル
    (c)イソステアリン酸以外の油分を0.2質量%以下
    (d)イオン性化合物
    を含み、
    L値が20以下であることを特徴とする白濁液状化粧料。
  2. 成分(a)の配合量が0.05〜0.5質量%、且つ、成分(b)の配合量が0.25〜2.5質量%であることを特徴とする、請求項1に記載の白濁液状化粧料。
  3. 成分(d)の配合量が、成分(a)及び(b)の配合量の総和の0.01〜1倍であることを特徴とする、請求項1または2に記載の白濁液状化粧料。
  4. 成分(b)が、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタンからなる群より選ばれる1または2以上の化合物であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の白濁液状化粧料。
  5. 成分(d)が、アニオン性化合物またはカチオン性化合物から選ばれるイオン性化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の白濁液状化粧料。
  6. 成分(d)が、グリチルリチン酸ジカリウム、N-アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リジンナトリウム、ココイルメチルタウリンNa、イソステアリン酸からなる群より選ばれる1または2以上のアニオン性化合物であることを特徴とする、請求項5に記載の白濁液状化粧料。
  7. 成分(d)が、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートからなる群より選ばれる1または2以上のカチオン性化合物であることを特徴とする、請求項5に記載の白濁液状化粧料。
  8. 成分(a)及び(b)が乳化粒子を形成していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の白濁液状化粧料。
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