JP2021020160A - 光触媒ユニット - Google Patents

光触媒ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2021020160A
JP2021020160A JP2019138196A JP2019138196A JP2021020160A JP 2021020160 A JP2021020160 A JP 2021020160A JP 2019138196 A JP2019138196 A JP 2019138196A JP 2019138196 A JP2019138196 A JP 2019138196A JP 2021020160 A JP2021020160 A JP 2021020160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst
filter
light
light source
photocatalyst filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019138196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7315140B2 (ja
Inventor
輝夫 渡邉
Teruo Watanabe
輝夫 渡邉
秀満 渡邉
Hidemitsu Watanabe
秀満 渡邉
泰之 渡邉
Yasuyuki Watanabe
泰之 渡邉
剛文 渡邉
Takefumi Watanabe
剛文 渡邉
山口 雅夫
Masao Yamaguchi
雅夫 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
APS JAPAN CO Ltd
Original Assignee
APS JAPAN CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by APS JAPAN CO Ltd filed Critical APS JAPAN CO Ltd
Priority to JP2019138196A priority Critical patent/JP7315140B2/ja
Priority to PCT/JP2020/028709 priority patent/WO2021020347A1/ja
Publication of JP2021020160A publication Critical patent/JP2021020160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7315140B2 publication Critical patent/JP7315140B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】光触媒に効率よく紫外線を照射して光触媒による流体清浄化作用を向上できると同時に、光触媒フィルタと光照射部とからなる光触媒ユニットとして、薄型、小型化が可能であり、流路構造の設計自由度も高い、光触媒による流体清浄化構造を提供する。【解決手段】山部の頂部および谷部の底部の一方又は双方に、流体を通過させるための流体通過穴が形成され、光触媒が担持された光触媒フィルタと、光触媒フィルタの山部および谷部が延びている方向の一端側と他端側の一方又は双方に設けられ、内方に向けて紫外線又は可視光の光を照射する光照射部とを備え、光照射部は、前記一端側又は他端側の端面に沿って対向配置され、光源が取付けられる板状のベース部と、該ベース部の光触媒フィルタ表面側および裏面側の各端辺からフィルタ側に延びて表面又は裏面に固定される一対の支持片とを有する、断面視略コ字状ないしU字状の金属製の光源取付台を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、光触媒により空気等の流体を清浄化する光触媒ユニットに関する。
従来、光触媒を利用してウイルス等を分解する空気清浄化構造を有する空気清浄機が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。これら従来の光触媒による空気清浄化構造は、厚み方向に貫通する多数の空気通過孔を有する板状基材(フィルタ基材)の表裏面の一方の面に、酸化チタンなどの光触媒を担持させて光触媒フィルタを構成し、当該光触媒フィルタの光触媒担持面に対面する位置に紫外線ランプを複数本間隔をあけて配置した光触媒ユニットを設け、該ユニットに対し、表裏一方の側からフィルタ厚み方向に空気を供給して、フィルタの空気通過孔、光触媒層及び複数本の紫外線ランプの間の隙間に空気を流通させる構造である。そして、光触媒層を通過する過程で、紫外線で励起した光触媒により空気中の有害物を分解・除去する。
このような従来の光触媒ユニットを用いた空気清浄化構造は、光触媒フィルタと紫外線ランプをフィルタ厚み方向に互いに対面させて配置していることからユニットの厚みが大きくなり、薄型コンパクト化に限界がある。また、紫外線ランプの間を空気が流通する構造であるため、空気の抵抗になる紫外線ランプの本数を増やすにも限界があり、光触媒フィルタへの紫外線の照射量、照射効率の向上にも一定の限界がある。例えば、板状基材の空気通過孔の内面奥側まで光触媒を担持させたとしても、当該奥まで効率よく紫外線を照射させることが難しい。
これに対し、表裏面に光触媒が担持される複数の板状部を、隣接する板状部の表裏面が隙間をあけて対向するように配置し、前記隙間を空気の流通路とする光触媒フィルタを構成し、前記光触媒フィルタの各板状部の端面のうち、前記隙間への空気の入口側の端面及び前記隙間からの空気の出口側の端面の少なくとも一方の側の端面に対向する位置であって、該端面から所定距離離れた位置に、前記隙間に向けて紫外線を照射する紫外線照射部を配置し、該紫外線照射部と各板状部の端面との間に、該端面に略平行な側方より空気を取り込み、前記板状部の間の隙間よりなる前記流通路に供給する空気供給路、又は前記流通路から出た空気を、前記端面に略平行な側方に排出する空気排出路を形成してなる空気清浄化構造が提案されている(特許文献3参照)。
このような空気清浄化構造では、光触媒フィルタの各板状部の端面のうち空気の入口側又は出口側の端面から所定距離離れた位置に紫外線照射部を配置し、該紫外線照射部と各板状部の端面との間に、該端面に略平行な側方より空気を取り込む空気供給路、又は空気を前記端面に略平行な側方に排出する空気排出路を形成しており、紫外線ランプの隙間を通じて空気を供給又は排出するものではないので、紫外線照射部の設計の自由度が著しく向上し、各板状部の光触媒により効率よく紫外線を照射して光触媒による空気清浄化作用を著しく向上させることが容易となる。
しかし、このような空気清浄化構造は、紫外線照射部と光触媒フィルタとの間の側方から空気をL字状に供給又は排出する構造であるため、空気の供給/排出の形態(流路)が限定されるとともに、ユニット全体として大型化してしまうし、また、このようなL字状ではなくフィルタ厚み方向にまっすぐに流体を通したい場合には採用できず、流路構造が限定されてしまうという問題があった。
実用新案登録第3150894号公報 特表2011−114894号公報 特開2017−148484号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、光触媒に効率よく紫外線を照射して光触媒による流体清浄化作用を向上できると同時に、光触媒フィルタと光照射部とからなる光触媒ユニットとして、薄型、小型化が可能であり、流路構造の設計自由度も高い、光触媒による流体清浄化構造、及び該構造に用いる光触媒ユニットを提供する点にある。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 山部と谷部が交互に複数形成された波型の金属部材よりなり、前記山部の頂部および谷部の底部の一方又は双方に、流体を通過させるための流体通過穴が形成され、表裏面に光触媒が担持された光触媒フィルタと、前記光触媒フィルタの前記山部および谷部が延びている方向の一端側と他端側の一方又は双方に設けられ、前記山部および谷部が延びている内方に向けて紫外線又は可視光の光を照射する光照射部とを備える光触媒ユニットであって、前記光照射部が、前記光触媒フィルタの前記一端側又は他端側の端面に沿って対向配置され、前記光を照射する光源が取付けられる板状のベース部と、該ベース部の前記光触媒フィルタの表面側および裏面側の各端辺からそれぞれ前記光触媒フィルタの表面側および裏面側に延びて該表面又は裏面に固定される一対の支持片とを有する、断面視略コ字状ないしU字状の金属製の光源取付台を設けてなることを特徴とする光触媒ユニット。
(2) 前記光照射部における前記ベース部の光源とこれに対向する前記光触媒フィルタの前記端面との間に、光源からの光を前記端面の方向に集光させる棒状のレンズを設けてなる、(1)記載の光触媒ユニット。
(3) 前記光照射部における前記ベース部の前記光触媒フィルタの前記端面に対向する面と反対側である外面に、当該光源取付台を構成する金属よりも良熱伝導性の異種金属よりなる板材を接合してなる、(1)又は(2)記載の光触媒ユニット。
以上にしてなる本願発明によれば、波型で十分な表面積を有する光触媒フィルタのフィルタ両面に、一端側又は両端側に設けた光照射部から山部又は谷部の延びる方向に沿って内側に光照射しながら、当該フィルタの厚み方向に流体を流体通過穴を通して通過させることで、流体中の有害物質や悪臭等をフィルタ表裏面および流体通過孔の内面に担持されている光触媒によって効率よく分解・除去することができる。
また、光照射部は、従来のようにフィルタ面に対面した位置に設けるのではなく、光触媒フィルタの前記山部および谷部が延びている方向の一端側と他端側の一方又は双方に設けられ、その位置から前記山部および谷部が延びている内方に向けて紫外線又は可視光の光を照射するように構成しているため、光照射部に邪魔されることなく流体をフィルタ厚み方向にまっすぐに流通させることが可能となり、流路設計上の自由度が向上するとともに、フィルタ及び光照射部からなるユニットを著しく薄型化、コンパクト化することができる。
また、光照射部に、光を照射する光源が取付けられる板状のベース部と、該ベース部の前記光触媒フィルタの表面側および裏面側の各端辺からそれぞれ前記光触媒フィルタの表面側および裏面側に延びて該表面又は裏面に固定される一対の支持片とを有する、断面視略コ字状ないしU字状の金属製の光源取付台が設けられているので、光源が発する熱が光源取付台のベース部から支持片を通じて金属製の光触媒フィルタに伝達され、該光触媒フィルタ自体をヒートシンクとして該フィルタを厚み方向に通過する流通中に効率よく放熱することができ、上記のとおり薄型化、コンパクト化を達成しつつ熱が光源付近に籠ってしまうことを防止することができる。
また、光照射部における前記ベース部の光源とこれに対向する前記光触媒フィルタの前記端面との間に、光源からの光を前記端面の方向に集光させる棒状のレンズを設けたものでは、光触媒フィルタに向けてより遠くまで効率よく光が届け、光触媒作用も効率化させることができる。
また、光照射部における前記ベース部の前記光触媒フィルタの前記端面に対向する面と反対側である外面に、当該光源取付台を構成する金属よりも良熱伝導性の異種金属よりなる板材を接合したものでは、光源の熱をより効率よく吸熱して支持片を通じて光触媒フィルタ側へ効率よく熱を伝達することができ、光源付近への熱の籠りをより確実に防止することができる。
本発明の代表的実施形態に係る光触媒ユニットを示す斜視図。 同じく図1のA−A縦断面図。 同じく図1のB−B横断面図。 同じく光触媒ユニットを構成する光触媒フィルタ、光照射部及び集塵フィルタを示す分解斜視図。 同じく光触媒フィルタの要部を示す斜視図。 同じく光触媒フィルタの要部の断面図。 光触媒フィルタを複数の分割構成とした変形例を示す説明図。 本発明の光触媒ユニットの他の実施形態を示す分解斜視図。 同じく他の実施形態の光触媒ユニットを示す縦断面図。 本発明の光触媒ユニットの更に他の実施形態を示す説明図。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の光触媒ユニット2を備える流体清浄化構造1を示している。流体清浄化構造1は、光触媒ユニット2に加え、該光触媒ユニット2を構成する光触媒フィルタ3の表裏面のうち一方の面に流体を供給する流体供給路70と、光触媒フィルタ3の表裏面のうち他方の面から出た流体を排出する流体排出路71と、流体供給路70及び流体排出路71に内装され、光触媒フィルタ3の表裏面に対面して設けられる集塵フィルタ4A、4Bとを備えている。
本例によれば、光触媒ユニット2の光触媒フィルタ両面に、光照射部5から山部31又は谷部32の延びる方向に沿って内側に光照射しながら、流体供給路70および流体排出路71を通じて当該フィルタ3の厚み方向に流体を通過させ、流体中の有害物質や悪臭等をフィルタ表裏面および流体通過孔の内面に担持されている光触媒によって効率よく分解・除去することができる。本発明において流体は空気その他の気体以外に、液体も含まれる。集塵フィルタ4A、4Bは必ずしも必要ではなく、省略することもできる。
光触媒ユニット2は、図4〜図6にも示すように、山部31と谷部32が交互に複数形成された波型の金属製部材よりなる光触媒フィルタ3と、光触媒フィルタ3の前記山部31および谷部32が延びている方向の一端側と他端側の一方又は双方に設けられた光照射部5とより構成されている。
光触媒フィルタ3は、図4〜図6に示すように、山部31の頂部および谷部32の底部の一方又は双方に、流体を通過させるための流体通過穴33が形成され、表裏面に光触媒が担持されている。本例では、金属板をプレス加工することにより、複数の山部31の頂部のすべて、複数の谷部32の底部のすべてが各々、同一平面上に位置する平坦な波板形状に加工され、表面に光触媒層が被覆形成されたものである。
また、本例の光触媒フィルタ3は、山部31及び谷部32を角張った方形状して全体として凹凸形状の波型に構成されているが、山部及び谷部がなだらかな連続した曲面形状にされた波型に構成したものでも勿論よい。「山部」及び「谷部」は、凹凸形状(波型)の凹凸面の一方の面を上面、他方の面を下面として、上面側に突出した部位を「山部」、下面側に突出した部位を「谷部」とする。部材の素材としては、アルミニウムやステンレスその他、種々の金属素材を用いることができるが、これに限定されない。
流体通過穴33は、すべての山部31又はすべての谷部32に設ける必要はなく、たとえば一つ又は二つ以上の山部31又は谷部32を飛ばして形成してもよい。流体通過穴33の寸法や数、配置なども、本装置の用途や大きさ等に応じた適した保形性が得られるように、適宜決めることができる。本例では、一つの山部31又は谷部32に対して、山部31又は谷部32が延びている方向に長い貫通溝よりなる流体通過穴33を二つ、間隔をあけて連設し、間に形成される橋渡し部34(当該山部31又は谷部32における流体通過穴33間の残部)によって全体として保形性を維持できる構造とされている。ただし、板厚やその他の寸法、求められる保形性の程度に応じて、流体通過穴33の長さや間隔を適宜決めることができ、例えば、列方向に流体通過穴33を三つ以上連設してもよいし、一つのみ構成したものでもよい。
流体通過穴33の長手方向に沿った一対の互いに対向する開口縁部には、該流体通過穴33を形成するために切り起こされた、当該山部31又は谷部32の凸面側に起立する起立片35がそれぞれ設けられている。このように起立片35が形成された光触媒フィルタ3は、山部31と谷部32による波型の凹凸表面によって気体に接触する大きな表面積を備えると同時に、その山部31又は谷部32に形成される流体通過穴33の内面、開口縁部の起立片35の分も、気体及び光との接触面積が増えている。したがって、触媒反応が効率よく行われることになる。
起立片35は、凹凸形状のプレス加工と同時、または直後に、打ち抜きによる切り起こし加工により効率良く形成することができる。開口縁部の双方に設けられる起立片35は、各開口縁部のほぼ全長にわたって延びる長片とされているが、間隔をあけて複数の起立片を設けることも勿論できる。この場合、両開口縁部に交互に(千鳥状に)突出長さの長い起立片を切り起こしにより形成することもできる。中央から両側に切り起こすことにより、開口縁部の双方に設けられる起立片の高さ寸法は、同じ寸法となり、具体的には当該貫通溝の列方向に直交する幅方向の寸法の略半分の寸法となる。起立片35を切り起こし加工により形成することで母材を無駄なく用いて形成することができ、接触面積を最大限に高めることが可能となる。
光触媒層は、酸化チタン等の紫外線励起型の光触媒粒子や、三酸化タングステンを主成分とした可視光励起型の光触媒粒子などの光触媒粒子を、部材の表面に担持させた層である。山部31と谷部32よりなる凹凸形状をプレス加工で成形する場合においては、あらかじめ表面に光触媒層を形成していると該層が剥がれてしまったり形状精度を狂わせる原因になることもある。これを避けるためには、凹凸形状に加工した後に上記層を形成すればよい。光触媒粒子の担持(光触媒層の形成)の方法は特に限定されないが、比較的コストの掛からないスラリー浸漬含浸法が好ましい。その他の浸漬含浸法、真空含浸法、ゾルゲル法などの手段を用いることもできる。
光照射部5は、光触媒フィルタ3の山部31および谷部32が延びている方向の両端面に沿って対向配置され、光を照射する光源51が取付けられる板状のベース部520と、該ベース部520の光触媒フィルタ3の表面側および裏面側の各端辺からそれぞれ光触媒フィルタ3の表面側および裏面側に延びて該表面又は裏面に熱伝導性接着剤による接着やカシメ等により固定される一対の支持片521とを有する、断面視略コ字状ないしU字状の金属製の光源取付台52が設けられている。このような光照射部5は、光源51から光触媒フィルタ3の山部31および谷部32が延びている内方に向けて、紫外線又は可視光の光を照射する。光照射部5は、光触媒フィルタ3の全面にほぼ均等に光を照射するべく、光触媒フィルタ3の両端に沿って略同じ長さの領域にわたって設けられている。
光源51としては、光触媒フィルタ3の光触媒に適した波長の紫外線又は可視光の光を発するLED素子が用いられ、該LED素子が等間隔で設けられた長尺なLED基板が前記ベース部520の全長にわたって設けられている。このような長尺なLED基板を設ける代わりに、前記内方に向けて外周面から発光する柱状の導光部材を設けるとともに、該導光部材の両端部に光源を設け、これにより光源の光が導光部材の内部に取り込まれ、前記発光表面(外周面)から内方の金属フィルタ表面に光を照射するものとしてもよい。この場合、光源の位置までベース部を延長し、該延長部分に光源を設ければよい。図示したものは延長部分が形成されているが、これは外部への光の漏れを防ぐためのものである。また、この場合の導光部材の発光表面には光を出す凹凸が設けられる。
光源取付台52は、光源51の光を外部に漏らさず、前記内方に向けて照射するためのリフレクターとして機能するとともに、光源51が発する熱をベース部520から支持片521を通じて金属製の光触媒フィルタ3に伝達し、該光触媒フィルタ3自体をヒートシンクとして流通中に放熱する機能を備えている。これにより、薄型化、コンパクト化を達成しつつ光源が発する熱を効率よく放熱している。とくに本例では、支持片521が、上述のとおり角張った波型の光触媒フィルタ3の流体通過穴33の無い端部の平坦な山部31の頂面および平坦な谷部32の裏面に面接触状態で接着又はカシメで取り付けられるため、接触面積が確保され、支持片521から光触媒フィルタ3への熱の熱伝導効率が高く、すぐれた放熱効果を奏する。
本例では、さらに光照射部5における前記ベース部の光源51とこれに対向する光触媒フィルタ3の前記端面との間に、光源51からの光を前記端面の方向に集光させる棒状のレンズ50が設けられている。ここではレンズ50として円柱状の導光部材が設けられている。また、図示しないがベース部520の光触媒フィルタ3の前記端面に対向する面と反対側である外面に、当該光源取付台52を構成する金属よりも良熱伝導性の異種金属よりなる板材を接合し、光源51の熱をより効率よく吸熱して支持片521を通じて光触媒フィルタ3側へ効率よく熱を伝達し、光源付近への熱の籠りをより確実に防止するものも好ましい例である。
光源51からフィルタ面に照射された光は、該面上の光触媒を活性化させるとともに、該フィルタ3の流体通過穴33から他方の面側にも抜け、集塵フィルタ4A,4Bの表面に反射され、光触媒フィルタ3の他方の面の全体に照射され、該面上の光触媒を同じく活性化させる。本例では、光触媒フィルタ3の両端側に光源51を有する光照射部5を設けたが、一方にのみ設け、他方は内方に光を反射する反射部材のみ設けたものでもよい。
以上説明した光触媒フィルタ3及び光照射部5を備える光触媒ユニット2は、集塵フィルタ4A,4Bとともに流体供給路70及び流体排出路71の流路壁を構成する有色の光遮蔽壁7に囲まれた状態にセットされている。光遮蔽壁7は、光触媒フィルタ3の表裏面を除く端面36(光照射部5が存在する側)、及び該端面36に隣接した集塵フィルタ4A,4Bの端面40を覆って光照射部5からの光が外部に漏れないように構成されている。
集塵フィルタ4A、4Bは、コルゲート型であり、ガラス繊維や合成繊維等のろ材からなるHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタが好適であるが、他の集塵フィルタでもよい。大きさは光触媒フィルタ3の表/裏面全体を覆う大きさとされている。本例では表裏双方に設けているが、一方にのみ設けてもよい。
集塵フィルタ4A,4Bは、多層構造とされており、光触媒フィルタ3に対面する側には、白色系のフィルタ層が形成され、光照射部5から光触媒フィルタ3の表裏面に照射された光を当該対向面で反射させて該表裏面に効率よく照射されるように構成されている。この白色系のフィルタ層には、光触媒フィルタ3と同様、光触媒が担持されていることが好ましい。これにより、集塵・反射だけでなく触媒機能を持たせ、当該フィルタ層に捕捉された埃等や通過する空気を光触媒作用で清浄化することができる。対向面側のフィルタ層の光触媒作用は、外側の他のフィルタ層に捕捉されたウイルス等も分解することができる。
集塵フィルタ4A,4Bの中間又は前記対向面と反対側の外側には、活性炭を含有する暗色系のフィルタ層が形成され、空気中の埃や臭い成分を効率よく捕捉するとともに、光の外部への洩れを防ぐように構成されている。このようなフィルタ層は、活性炭粒子を塗り込み等で担持させた層より構成され、これにより暗色系の層とすることができる。
光触媒フィルタ3は、図7に示すように、分割構成された複数を組み合わせて構成してもよい。この場合、図示しているように間に反射板8を介装することや、光照射部5をさらに介装すること等も好ましい実施例である。とくに面積が大きくなると端部からの光照射が十分でなくなる場合も有り得、そのような場合には図示したように分割構成して間に反射板8や光照射部を設けることが好ましい。光触媒ユニット2や集塵フィルタ4A,4Bの形態は、図1〜図7で示した板状のものに限らず、筒状や円板状なども含まれる。
図8及び図9は、筒状に構成した実施形態を示している。これは、光触媒フィルタ3を表裏面のうち一方の面を内側に向けて山部31および谷部32が各々延びている方向に平行な軸を中心に筒状に丸め、両端の山部31または谷部32を互いに重ね合わせて接合することで、図8に示すように筒状形状に構成されたものである。山部31および谷部32が延びている方向の上端側と下端側の一方又は双方に、光触媒フィルタ3に向けて光を発するリング状の光照射部5が設けられている。
光照射部5の光源取付台52は、中空円板状で同じく中空円板状の基板上に配置されたLED素子からなる光源51がフィルタ3側の面に取り付けられるベース部520と、その内外周端縁からフィルタ3側に延びる偏平筒状の一対の支持片521とを備え、各支持片521が光触媒フィルタ3の表面又は裏面に接着やカシメ等により固定される。
また、光触媒フィルタ3の内側の面に流体を供給する流体供給路70と、光触媒フィルタ3の外側の面から出た流体を排出する流体排出路71と、流体供給路70及び流体排出路71に内装され、光触媒フィルタ3の表裏面に対面して設けられる同じく筒状の集塵フィルタ4A、4Bとを備えている。
本例によっても、筒状の光触媒フィルタ3の内外両面に対して、上下の光照射部5から山部31又は谷部32の延びる方向に沿って内側に光照射しながら、流体供給路70および流体排出路71を通じて当該フィルタ3の厚み方向、たとえば内側から外側に流体を通過させ、流体中の有害物質や悪臭等をフィルタ表裏面および流体通過孔の内面に担持されている光触媒によって効率よく分解・除去することができる。
図10は、光触媒フィルタ3や集塵フィルタ4A,4Bを円板状に構成した実施形態を示している。これは、光触媒フィルタ3を平板状に維持されつつ山部31および谷部32が延びる方向の端部の一方を内側に他方を外側に円環状に変形させ、両端の山部31または谷部32を互いに重ね合わせて接合することで、図10(a)に示すように円板形状に構成されたものである。山部31および谷部32が延びている方向の内側と外側の端部の一方又は双方に、光触媒フィルタ3に向けて光を発する筒状の光照射部5が設けられている。
光照射部5の光源取付台52は、偏平筒状で同じく偏平筒状の基板上に配置されたLED素子からなる光源51がフィルタ3側の内/外周面に取り付けられるベース部520と、その上下端からフィルタ3側に延びる中空円板状の一対の支持片521とを備え、各支持片521が光触媒フィルタ3の表面又は裏面に接着やカシメ等により固定される。
さらに、光触媒フィルタ3の上側の面に流体を供給する流体供給路70と、光触媒フィルタ3の下側の面から出た流体を排出する流体排出路71と、流体供給路70及び流体排出路71に内装され、光触媒フィルタ3の表裏面に対面して設けられる同じく円板状の集塵フィルタ4A、4Bとを備えている。
本例によっても、円板状の光触媒フィルタ3の上下両面に対して、内外の光照射部5から山部31又は谷部32の延びる方向に沿って内側に光照射しながら、流体供給路70および流体排出路71を通じて当該フィルタ3の厚み方向、たとえば上側から下側に流体を通過させ、流体中の有害物質や悪臭等をフィルタ表裏面および流体通過孔の内面に担持されている光触媒によって効率よく分解・除去することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 流体清浄化構造
2 光触媒ユニット
3 光触媒フィルタ
4A,4B 集塵フィルタ
5 光照射部
6 筐体
7 光遮蔽壁
8 反射板
31 山部
32 谷部
33 流体通過穴
34 橋渡し部
35 起立片
36 端面
40 端面
50 レンズ
51 光源
52 光源取付台
70 流体供給路
71 流体排出路
520 ベース部
521 支持片

Claims (3)

  1. 山部と谷部が交互に複数形成された波型の金属部材よりなり、前記山部の頂部および谷部の底部の一方又は双方に、流体を通過させるための流体通過穴が形成され、表裏面に光触媒が担持された光触媒フィルタと、
    前記光触媒フィルタの前記山部および谷部が延びている方向の一端側と他端側の一方又は双方に設けられ、前記山部および谷部が延びている内方に向けて紫外線又は可視光の光を照射する光照射部とを備える光触媒ユニットであって、
    前記光照射部が、
    前記光触媒フィルタの前記一端側又は他端側の端面に沿って対向配置され、前記光を照射する光源が取付けられる板状のベース部と、該ベース部の前記光触媒フィルタの表面側および裏面側の各端辺からそれぞれ前記光触媒フィルタの表面側および裏面側に延びて該表面又は裏面に固定される一対の支持片とを有する、断面視略コ字状ないしU字状の金属製の光源取付台を設けてなることを特徴とする光触媒ユニット。
  2. 前記光照射部における前記ベース部の光源とこれに対向する前記光触媒フィルタの前記端面との間に、光源からの光を前記端面の方向に集光させる棒状のレンズを設けてなる、請求項1記載の光触媒ユニット。
  3. 前記光照射部における前記ベース部の前記光触媒フィルタの前記端面に対向する面と反対側である外面に、当該光源取付台を構成する金属よりも良熱伝導性の異種金属よりなる板材を接合してなる、請求項1又は2記載の光触媒ユニット。
JP2019138196A 2019-07-26 2019-07-26 光触媒ユニット Active JP7315140B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019138196A JP7315140B2 (ja) 2019-07-26 2019-07-26 光触媒ユニット
PCT/JP2020/028709 WO2021020347A1 (ja) 2019-07-26 2020-07-27 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019138196A JP7315140B2 (ja) 2019-07-26 2019-07-26 光触媒ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021020160A true JP2021020160A (ja) 2021-02-18
JP7315140B2 JP7315140B2 (ja) 2023-07-26

Family

ID=74574582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019138196A Active JP7315140B2 (ja) 2019-07-26 2019-07-26 光触媒ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7315140B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304979A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Shigeaki Kokubo 光触媒による空気洗浄方法及び装置
JP2017148484A (ja) * 2015-12-11 2017-08-31 Apsジャパン株式会社 空気清浄機の光触媒による空気清浄化構造、該空気清浄化構造を備える空気清浄機、及び前記空気清浄化構造に用いる光触媒フィルタ
JP2019103963A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 Apsジャパン株式会社 光触媒装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005304979A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Shigeaki Kokubo 光触媒による空気洗浄方法及び装置
JP2017148484A (ja) * 2015-12-11 2017-08-31 Apsジャパン株式会社 空気清浄機の光触媒による空気清浄化構造、該空気清浄化構造を備える空気清浄機、及び前記空気清浄化構造に用いる光触媒フィルタ
JP2019103963A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 Apsジャパン株式会社 光触媒装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7315140B2 (ja) 2023-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021007676A (ja) 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
CN108367087B (zh) 空气净化器的空气净化构造、空气净化器和光催化剂过滤器
JP6985733B2 (ja) 光触媒装置
JP2018143660A (ja) 空気清浄装置
US20080142435A1 (en) Surface Emitting Device
KR102084775B1 (ko) 공기살균모듈 및 이를 이용한 공기정화장치
JP2015062640A (ja) 光触媒フィルターユニットおよびそれを備えた空気清浄装置
CN108211789B (zh) 金属过滤器
US11446406B2 (en) Photocatalytic device and fluid cleaning apparatus having the device
JP2005253799A (ja) 流体の浄化装置
KR102432453B1 (ko) 공기살균모듈 및 이를 이용한 공기정화장치
JP2020192009A (ja) 流体処理装置
JP7315140B2 (ja) 光触媒ユニット
JP2013169502A (ja) 光触媒装置
WO2021020347A1 (ja) 光触媒による流体清浄化構造、および該流体清浄化構造に用いる光触媒ユニット
JP2005343427A (ja) 車載型空気清浄装置
KR20130024642A (ko) 탈취장치
JP2021020161A (ja) 光触媒ユニット
US20230201756A1 (en) Photocatalytic air treatment
JP7132563B2 (ja) 空気清浄器
US20230201411A1 (en) Photocatalytic air treatment
US20230201769A1 (en) Photocatalytic air treatment
JP2014117631A (ja) 光触媒構造体、浄化ユニットおよび浄化装置
KR20230133628A (ko) 플레이트형 광촉매 필터가 구비되는 공기정화 특수부품 및 장치
JP2005198846A (ja) 光触媒による空気洗浄方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7315140

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150