JP2021019731A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に開口部の開閉を行うことができる容器を提供する。【解決手段】飲料用容器1は、開口部が形成された器体10と、開口部を閉塞可能かつ開放可能である、第1のカバー部14及び第2のカバー部と、器体10の側方に位置しており、かつ、鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きにスライド可能である把持部114とを備える。第1のカバー部14及び第2のカバー部に対して鉛直方向下向きに把持部114がスライドして第1の位置に到達したときに、第1のカバー部14及び第2のカバー部は器体10の開口部を閉塞可能であり、かつ、第1のカバー部14及び第2のカバー部に対して鉛直方向上向きに把持部114がスライドして、把持部114がスライドする方向において第1の位置とは反対側の位置である第2の位置に到達したときに、第1のカバー部14及び第2のカバー部は開口部を開放可能である。【選択図】図1

Description

本発明は容器に関する。詳しくは、例えば飲料用の容器に係るものである。
容器は、物品を保管したり、物品を輸送したりするときに幅広く用いられている道具である。
例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂を材料としたペットボトルは、飲料用容器として広く利用されている。
また、例えばマグカップは、取っ手が付いているためコーヒー飲料など比較的高温の飲料を摂取する場合に好適である。
また、近年、キャンピングや登山など野外活動が盛んに行われる中、野外での飲食の機会も増えている。
屋内での飲食に比べて野外での飲食では、風によって飛んできた飛来物や虫などが、容器内に入り込んでしまう可能性が高く、また、飲食物をテーブル上に置いたまま、釣りや遊泳などに興じることも多いため、放置された容器内に飛来物や虫などが入り込むことが問題となっていた。
そこで従来、様々な容器が提案されている。例えば特許文献1には、図8に示す飲料用容器が記載されている。
すなわち、特許文献1に記載の飲料用容器の容器本体501の上部には、カップ形状の口付部502が設けられている。
また、口付部502を覆う閉塞蓋503が容器本体501の上部に起伏回動開閉自在に設けられている。
また、容器本体501には、閉塞蓋503に係止して閉塞蓋503を閉塞状態に保持する係止部505が設けられている。
また、容器本体501には、係止部505の閉塞蓋503への係止状態を解除する解除操作部506が設けられている。
解除操作部506を解除操作することにより、閉塞蓋503が自動開放起動する。
また、容器本体501の側方に握持部507が突設されている。
また、解除操作部506は、容器本体501の上部の外周面であって、握持部507を握持した手508の親指508Aが届く位置に設けられている。
解除操作部506を、握持部507を握持したまま親指508Aで解除操作し、係止部505の閉塞蓋503への係止状態を解除すると、閉塞蓋503が自動開放起動して口付部502が露出するので、容器本体501を持ち上げて口付部502を口元へ運び、口付部502に口をつけて飲料を飲むことができる。
特開2011−178420号公報
しかしながら、特許文献1に記載の飲料用容器においては、係止部の閉塞蓋への係止状態を解除して口付部を露出するために、解除操作部を解除操作する必要があり、また、口付部を覆うためには閉塞蓋を下方に伏せる動作も必要であったため、さらに口付部すなわち開口部の開閉が容易な容器が求められていた。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、容易に開口部の開閉を行うことができる容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の容器は、一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されており、かつ、一方向の一端を閉塞した底部を有し、かつ、該底部とは反対側である一方向の他端に、内部と外部を連通する開口部が形成された器体と、該器体を支持可能な支持部と、該支持部の前記器体に接触する支持面に対して略直交する方向へ同支持部から延びる柱部と、該柱部が延びる方向に対して略直交する方向へ同柱部から前記支持部とは反対側へ突出する把持部とを有する保持体と、該保持体の前記支持部を配置可能な受部と、該受部に取付けられており、かつ、同受部の配置面に対して略直交する方向へ同受部から延びており、かつ、延びる方向と同じ方向にスライド可能に同保持体の前記把持部を配置可能な案内枠体とを有する案内部と、該案内部の前記案内枠体が延びる方向と同じ方向であると共に前記受部に近づく方向である第1の方向に前記把持部がスライドして同案内枠体に対して第1の位置に到達したときに、前記器体の前記開口部を閉塞可能であり、かつ、同案内部の同案内枠体が延びる方向と同じ方向であると共に同受部から離れる方向である第2の方向に同把持部がスライドして同案内枠体に対して第2の位置に到達したときに、同開口部を開放可能なカバー部とを備える。
ここで、一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されており、かつ、一方向の一端を閉塞した底部を有し、かつ、底部とは反対側である一方向の他端に、内部と外部を連通する開口部が形成された器体によって、器体の開口部から固体や液体を器体の内部に入れて器体の内部に収容したり、開口部から固体や液体を外部へ取出したりすることができる。
また、器体を支持可能な支持部と、支持部の器体に接触する支持面に対して略直交する方向へ支持部から延びる柱部と、柱部が延びる方向に対して略直交する方向へ柱部から支持部とは反対側へ突出する把持部とを有する保持体と、保持体の支持部を配置可能な受部と、受部に取付けられており、かつ、受部の配置面に対して略直交する方向へ受部から延びており、かつ、延びる方向と同じ方向にスライド可能に保持体の把持部を配置可能な案内枠体とを有する案内部とによって、案内枠体に沿って把持部をスライドさせることができる。すなわち、把持部は保持体の柱部から突出しており、保持体は器体を支持しているので、把持部をスライドさせることは器体をスライドさせることであり、結果、案内枠体に沿って器体をスライドさせることができる。
また、保持体の支持部を配置可能な受部と、受部に取付けられており、かつ、受部の配置面に対して略直交する方向へ受部から延びており、かつ、延びる方向と同じ方向にスライド可能に保持体の把持部を配置可能な案内枠体とを有する案内部と、案内部の案内枠体が延びる方向と同じ方向であると共に受部に近づく方向である第1の方向に把持部がスライドして案内枠体に対して第1の位置に到達したときに、器体の開口部を閉塞可能であり、かつ、案内部の案内枠体が延びる方向と同じ方向であると共に同受部から離れる方向である第2の方向に把持部がスライドして案内枠体に対して第2の位置に到達したときに、開口部を開放可能なカバー部とによって、把持部を第1の方向にスライドさせて第1の位置に到達させることで、器体の開口部をカバー部で閉じることができ、また、把持部を第2の方向にスライドさせて第2の位置に到達させることで、器体の開口部を開くことができる。
また、本発明において、「開口部を閉塞する(閉じる)」とは、カバー部が開口部全体を閉塞する(閉じる)ことを意味し、また、「開口部を開放する(開く)」とは、カバー部が開口部全体を開放する(開く)ことを意味する。
従って、把持部が第1の位置に到達したときにカバー部が開口部を閉塞し(閉じ)、把持部が第2の位置に到達したときにカバー部が開口部を開放する(開く)のであれば、把持部が第1の位置以外の位置及び第2の位置以外の位置例えば第1の位置と第2の位置の中間位置に存在しているときに、カバー部は開口部の一部を閉じ、かつ、開口部の他の部分を開けた状態とすることもできる。すなわち、把持部がスライドしているときに、カバー部も動くようにすることもできる。
また、把持部がスライドしているときにカバー部が動かないようにすることもできることは勿論である。
また、本発明の容器において、カバー部は、第1のカバー部と、器体を挟んで第1のカバー部と対向して配置された第2のカバー部とで構成されており、第1のカバー部は、器体が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能な第1の回動体と、第1の回動体に屈曲可能に取付けられており、かつ、案内部の前記案内枠体に、案内枠体が延びる方向に形成された第1のスライド経路を通ってスライド可能に案内枠体に配置可能な第1のスライド体とを有し、第2のカバー部は、第1の回動体と同じ回動中心で回動可能な第2の回動体と、第2の回動体に屈曲可能に取付けられており、かつ、第1のスライド経路が形成された案内枠体に、案内枠体が延びる方向に形成された第2のスライド経路を通ってスライド可能に案内枠体に配置可能な第2のスライド体とを有し、案内枠体が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能に受部の横に配置可能な本体と、本体の回動面と同一平面内にて本体から突出した第1の突出体と、本体の回動面と同一平面内にて第1の突出体の突出方向とは反対方向へ本体から突出しており、かつ、第1の突出体の質量よりも大きい質量を有する第2の突出体とを有し、かつ、第1のスライド経路と第2のスライド経路との間に配置された錘部をさらに備え、錘部と、第1のカバー部が開口部を開放しているときの第1のカバー部の第1のスライド体との間の距離、並びに錘部と、第2のカバー部が開口部を開放しているときの第2のカバー部の第2のスライド体との間の距離は、錘部の本体が回動したときに第1の突出体と第2の突出体が、第1のスライド体と第2のスライド体に当接して第1のスライド体と第2のスライド体のスライドを抑制可能な距離である構成とすることができる。
この場合、案内枠体が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能に受部の横に配置可能な本体と、本体の回動面と同一平面内にて本体から突出した第1の突出体と、本体の回動面と同一平面内にて第1の突出体の突出方向とは反対方向へ本体から突出しており、かつ、第1の突出体の質量よりも大きい質量を有する第2の突出体とを有し、かつ、第1のスライド経路と第2のスライド経路との間に配置された錘部によって、第1の突出体の質量より第2の突出体の質量の方が大きいので、錘部の本体が回動して第2の突出体は常に鉛直方向下向きになり、その結果、把持部を持って収容部を傾けても錘部の本体が回動し、第1の突出体と第2の突出体が、開口部を開放しているときの第1のスライド体と第2のスライド体に当接してスライドを抑制でき、開口部が開放した状態を維持し易い。
さらに、本発明の容器において、把持部は自重で第1の方向にスライド可能である構成とすることができる。
この場合、本発明の容器から手を離して本発明の容器を置いているときには、把持部が自重で第1の方向すなわち鉛直方向下向きにスライドして第1の位置に到達するので、本発明の容器を放置していてもカバー部が開口部を閉塞して本体の内部に塵など余計な物が入り込むことを抑制できる。
また、この場合、把持部を持って本発明の容器を持ち上げるときには、案内枠体が把持部に対して自重で鉛直方向下向きにスライドする、すなわち、把持部が相対的に第2の方向すなわち鉛直方向上向きにスライドして第2の位置に到達するので、本発明の容器を使用する際にはカバー部が開口部を開放して器体の内部に収容された内容物を取出し、例えば内容物が飲料であれば飲むことができる。
また、本発明の容器において、保持体の支持部は、器体を着脱可能に支持可能である構成とすることができる。
この場合、保持体から器体を分離できるので、器体と、保持体と、案内部と、カバー部それぞれの細部まで洗浄することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の容器は、一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されており、かつ、一方向の一端を閉塞した底部を有し、かつ、該底部とは反対側である一方向の他端に、内部と外部を連通する開口部が形成された器体と、該器体の延びる方向に対して略直交する方向に拡がる平面内であって同器体と同じ平面内に位置しており、かつ、鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きに移動可能である把持部と、鉛直方向下向きに前記把持部が移動して第1の位置に到達したときに、前記器体の前記開口部を閉塞可能であり、かつ、鉛直方向上向きに同把持部が移動して、同把持部が移動する方向において同第1の位置とは反対側の位置である第2の位置に到達したときに、同開口部を開放可能であるカバー部とを備える。
ここで、一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されており、かつ、一方向の一端を閉塞した底部を有し、かつ、該底部とは反対側である一方向の他端に、内部と外部を連通する開口部が形成された器体によって、器体の開口部から固体や液体を器体の内部に入れて器体の内部に収容したり、開口部から固体や液体を外部へ取出したりすることができる。
また、鉛直方向下向きに把持部が移動して第1の位置に到達したときに、器体の開口部を閉塞可能であり、かつ、鉛直方向上向きに把持部が移動して、把持部が移動する方向において第1の位置とは反対側の位置である第2の位置に到達したときに、開口部を開放可能であるカバー部によって、把持部を鉛直方向下向きに移動させて第1の位置に到達させることで、器体の開口部をカバー部で閉じることができ、また、把持部を鉛直方向上向きに移動させて第2の位置に到達させることで、器体の開口部を開くことができる。
本発明に係る容器は、容易に開口部の開閉を行うことができる。
手で持ち上げられて開口部が開放されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略正面図である。 開口部が開放されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す、概略平面図(a)及び概略側面図(b)である。 本発明を適用した飲料用容器が備える案内部の一例を示す概略平面図(a)、及び第1の側壁部材と第2の側壁部材を取外した状態の案内部の一例を示す概略正面図(b)である。 本発明を適用した飲料用容器が備える案内部の一例を示す概略側面図である。 天板上に置かれて開口部が閉塞されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略正面図である。 開口部が閉塞されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す、概略平面図(a)及び概略側面図(b)である。 開口部が開放されていると共に傾けられた、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す部分概略図である。 従来の飲料用容器を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、手で持ち上げられて開口部が開放されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略正面図である。
また、図2(a)は、開口部が開放されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略平面図であり、図2(b)は、開口部が開放されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略側面図である。
また、図3(a)は、本発明を適用した飲料用容器が備える案内部の一例を示す概略平面図であり、図3(b)は、第1の側壁部材と第2の側壁部材を取外した状態の案内部の一例を示す概略正面図である。
また、図4は、本発明を適用した飲料用容器が備える案内部の一例を示す概略側面図である。
また、図5は、天板上に置かれて開口部が閉塞されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略正面図である。なお、図5に示す形態は、案内部の第1の側壁部材と第2の側壁部材を取外した形態を示している。
また、図6(a)は、開口部が閉塞されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略平面図であり、図6(b)は、開口部が閉塞されたときの、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す概略側面図である。
また、図7は、開口部が開放されていると共に傾けられた、本発明を適用した飲料用容器の一例を示す部分概略図である。
図1に示す本発明の飲料用容器1は、器体10を備える。
ここで、器体10は、一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されている。
また、器体10は、一方向の一端を閉塞した底部10Aを有する。
また、飲料用容器は本発明の容器の一例であり、本発明の容器は必ずしも飲料用でなくてもよく、例えば固形物を収容するための容器でもよい。
また、器体10の底部10Aとは反対側である一方向の他端に、内部と外部とを連通する開口部10Bが形成されている。
また、器体10が延びる方向に対して略直交する方向における形状は略円形である。
また、本発明の飲料用容器1は、保持体11を備える。
ここで、保持体11は、器体10を着脱可能に支持可能な支持部111を有する。
また、保持体11は、第1の柱部112を有する。
ここで、第1の柱部112は、支持部111の器体10に接触する支持面111Aに対して略直交する方向へ支持部111から延びている。
また、保持体11は、第2の柱部113を有する。
ここで、第2の柱部113は、支持部111の器体10に接触する支持面111Aに対して略直交する方向へ支持部111から延びており、かつ、第1の柱部112が延びる方向と同じ方向に延びており、第1の柱部112と対向している。
また、第1の柱部112及び第2の柱部113それぞれの延びる方向に対して略直交する方向における支持部111の形状は略円形である。
また、保持体11は、把持部114を有する。
ここで、把持部114は、第1の柱部112が延びる方向に対して略直交する方向であって第1の柱部112から支持部111とは反対側へ、すなわち第2の柱部113とは反対側へ突出する。
換言すると、把持部114は、器体10の延びる方向に対して略直交する方向に拡がる平面内であって器体10と同じ平面内に位置する、すなわち図1に示すように、器体10の側方あるいは横に位置する。
また、把持部114は具体的には例えば、図に示すように、第1の柱部112が延びる方向に対して略直交する方向へ第1の柱部112から突出した2つの横構成部材と、2つの横構成部材の端部を互いに連結した、第1の柱部112が延びる方向と同じ方向へ延びる縦構成部材とで構成された略横U字形状を有する。
すなわち、横構成部材と縦構成部材とで囲まれた領域に空間が形成されており、この空間に指を通して手2で把持部114を持つことができる。
また、第1の柱部112と把持部114との間には、第1の柱部112が延びる方向と同じ方向に延びる、略平面形状を有する第1の指保護部12Aが取付けられている。
また、第2の柱部113の、第1の柱部112へ向いた側とは反対側の表面には、第2の柱部113が延びる方向と同じ方向に延びる、略平面形状を有する第2の指保護部12Bが取付けられている。
また、第1の柱部112が延びる方向の一端からは、一対の第1の軸支持部112Bが、第1の柱部112の延びる方向と同じ方向へ突出している。
また、第1の軸支持部112Bは、互いに同じ方向へ突出しており、互いに離れている。
ここで、一対の第1の軸支持部112Bの中の一方、すなわち把持部114に近い方は、第1の指保護部12Aの、支持部111とは反対側の縁部から突出している。
また、一対の第1の軸支持部112Bは、円柱体である第1の回動軸体112Aによって互いに連結されている。
すなわち、第1の回動軸体112Aの一端が一対の第1の軸支持部112Bの一方に取付けられており、また第1の回動軸体112Aの他端が一対の第1の軸支持部112Bの他方に取付けられている。
また、第2の柱部113が延びる方向の一端からは、一対の第2の軸支持部113Bが、第2の柱部113の延びる方向と同じ方向へ突出している。
また、第2の軸支持部113Bは、互いに同じ方向へ突出しており、互いに離れている。
ここで、一対の第2の軸支持部113Bの中の一方、すなわち把持部114から遠い方は、第2の指保護部12Bの、支持部111とは反対側の縁部から突出している。
また、一対の第2の軸支持部113Bは、円柱体である第2の回動軸体113Aによって互いに連結されている。
このように、第1の回動軸体112Aが延びる方向及び第2の回動軸体113Aが延びる方向はそれぞれ、第1の柱部112が延びる方向に対して略直交する方向及び第2の柱部113が延びる方向に対して略直交する方向である。
また、把持部114を構成する2つの横構成部材の中の、支持部111に近い方の横構成部材と、第1の柱部112の、支持部111に近い方の端部とは互いに同一平面内に位置する。
また、第1の柱部112の、支持部111に近い方の端部と、第2の柱部113の、支持部111に近い方の端部とは互いに同一平面内に位置する。
また、保持体11は、保持部115を有する。
ここで、保持部115は、第1の柱部112と第2の柱部113とを連結している。
また、保持部115は、支持部111から離れている。
すなわち、保持部115は、第1の軸支持部112が突出した第1の柱部112の一端から、第1の軸支持部112の突出方向に対して略直交する方向と同じ方向に延びる平面内において延びている。
また、保持部115には、第1の柱部112または第2の柱部113が延びる方向と同じ方向に貫通した穴が形成されている。
また、第1の柱部112または第2の柱部113が延びる方向に対して略直交する方向における保持部115の形状は、形成された貫通穴の形状も含めて略円形である。
すなわち、保持部115に囲まれた空間が形成されており、この空間は器体10を挿通できる大きさを有する。
ここで、保持部115は、器体10の外径と略同じ内径を有し、保持部115に囲まれた空間に挿通された器体10の外側表面は、保持部115の内側表面と接する。
また、保持部115と支持部111は互いに離れているので、保持部115に囲まれた空間に挿通された器体10の外側表面は、保持部115と支持部111の間において露出している。
また、必ずしも保持部は支持部から離れていなくてもよく、保持部と支持部が一体となった構成とすることもできる。
本発明の飲料用容器1は、案内部13を備える。
ここで、案内部13は、受部131を有する。また、受部131は、保持体11の支持部111を配置可能である。
また、保持体11の支持部111が配置される面である配置面131Aと同一平面における受部131の形状は略円形である。
また、案内部13は、第1の案内枠体132を有する。
ここで、第1の案内枠体132は、受部131に取付けられている。
また、第1の案内枠体132は、受部131の配置面131Aに対して略直交する方向へ受部131から延びている。
また、第1の案内枠体132は、第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向にスライド可能に、保持体11の把持部114を配置可能である。
また、第1の案内枠体132は、受部131の配置面131Aに対して略直交する方向へ受部131から延びた、平面状の第1の内側部材132Cを有する。
また、図示していないが、第1の内側部材132Cの一方の面と、この一方の面とは反対側の他方の面との間を貫通した第1の内側案内穴が形成されている。
また、第1の案内枠体132は、平面状の第1の外側部材132Aを有する。
ここで、第1の外側部材132Aは、第1の内側部材132Cが延びる方向と同じ方向に延びており、かつ、第1の内側部材132Cから離れて配置されており、かつ、第1の内側部材132Cよりも受部131から離れて配置されている。
また、第1の外側部材132Aの一方の面と、この一方の面とは反対側の他方の面との間を貫通した第1の外側案内穴132Eが形成されている。
また、第1の内側案内穴及び第1の外側案内穴132Eはそれぞれ、第1の内側部材132Cが延びる方向及び第1の外側部材132Aが延びる方向に延びている。
また、第1の案内枠体132は、第1の外側部材132Aと第1の内側部材132Cとの間に配置された一対の平面状の第1の側壁部材132Bを有する。
また、第1の側壁部材132Bは、第1の外側部材132Aが延びる方向及び第1の内側部材132Cが延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第1の外側部材132Aと第1の内側部材132Cは互いに対向している。
また、一対の第1の側壁部材132Bの対向方向と、第1の外側部材132A及び第1の内側部材132Cの対向方向は互いに略直交する。
また、第1の側壁部材132Bは、第1の外側部材132Aの延びる方向に延びる縁部及び第1の内側部材132Cの延びる方向に延びる縁部と同一平面内に位置する。
また、第1の案内枠体132は、受部131の配置面131Aと同一平面内に位置する第1の底部材132Hを有する。
すなわち、第1の案内枠体132には、第1の外側部材132Aと、一対の第1の側壁部材132Bと、第1の内側部材132Cと、第1の底部材132Hとで囲まれた空間が形成されている。
ここで、一対の第1の側壁部材132Bと第1の底部材132Hはそれぞれ、第1の外側部材132Aと第1の内側部材132Cに接続されている。
また、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部とは反対側の縁部、及び第1の底部材132Hに接続された第1の内側部材132Cの縁部とは反対側の縁部に接続された部材はない。
すなわち、第1の案内枠体132に形成された空間は、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部とは反対側の縁部と、第1の底部材132Hに接続された第1の内側部材132Cの縁部とは反対側の縁部とで挟まれた領域を介して外部空間と連通している。
また、第1の側壁部材132Bの延びる方向の長さは、第1の外側部材132Aの延びる方向の長さ及び第1の内側部材132Cの延びる方向の長さよりも短い。
また、第1の案内枠体132は、一対の第1の傾斜部材132Dを有する。
ここで、一対の第1の傾斜部材132Dはそれぞれ、第1の外側部材132Aと第1の内側部材132Cの間に挟まれて第1の外側部材132Aと第1の内側部材132Cに接しており、かつ、第1の底部材132Hに接続された第1の側壁部材132Bの縁部とは反対側の縁部に接続されている。
また、第1の側壁部材132Bに接続された第1の傾斜部材132Dの箇所とは反対側の箇所は、それぞれ2つの傾斜面が形成された山形の形状を有している。
すなわち、第1の傾斜部材132Dの頂部から第1の側壁部材132Bへ向けて徐々に、第1の側壁部材132Bが延びる方向と同じ方向における第1の傾斜部材132Dの長さが短くなっており、また、第1の傾斜部材132Dの頂部から第1の側壁部材132Bとは反対側へ向けて徐々に、第1の側壁部材132Bが延びる方向と同じ方向における第1の傾斜部材132Dの長さが短くなっている。
ここで、第1の傾斜部材132Dの頂部は、第1の側壁部材132Bの対向方向と同じ方向において、第1の傾斜部材132Dの略中央部分を示す。
また、第1の傾斜部材132Dは、第1の外側案内穴132Eや第1の内側案内穴と重ならない位置に配置されている。
すなわち、第1の傾斜部材132Dは、第1の外側案内穴132Eが形成されていない第1の外側部材132Aの箇所、及び第1の内側案内穴が形成されていない第1の内側部材132Cの箇所と接して配置されている。
また、第1の傾斜部材132Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所は、第1の底部材132Hに接続された第1の側壁部材132Bの縁部とは反対側の縁部と同一平面内に位置している。
すなわち、第1の傾斜部材132Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第1の底部材132Hとの間には、第1の案内枠体132が延びる方向に空間が形成されている。
また、案内部13の第1の案内枠体132には、第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向にスライド可能に、保持体11の把持部114が配置されている。
すなわち、第1の案内枠体132を構成する第1の外側部材132Aの第1の外側案内穴132Eからは把持部114が突出しており、第1の柱部112が第1の案内枠体132に形成された空間内に配置されている。
ここで、第1の傾斜部材132Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第1の底部材132Hとの間であって第1の案内枠体132が延びる方向に形成された空間は、第1の案内枠体132に形成された空間の一部であり、第1の柱部112が第1の案内枠体132に形成された空間内に配置されても空いている空間である。
またこのとき、第1の傾斜部材132Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第1の底部材132Hとの間であって第1の案内枠体132が延びる方向に形成された空間は、第1の柱部112によって隔てられている。
また、一対の第1の軸支持部112Bを互いに連結している第1の回動軸体112Aも、第1の案内枠体132に形成された空間内に配置されている。
また、把持部114を構成する2つの横構成部材の一方の横構成部材の外側面と他方の横構成部材の外側面との間の距離、すなわち一方の横構成部材の、他方の横構成部材に向けられた面とは反対側の面と、他方の横構成部材の、一方の横構成部材に向けられた面とは反対側の面との間の長さは、第1の外側案内穴132Eが延びる方向の長さよりも短い。
従って、2つの長さの差に相当する距離が、把持部114がスライドできる距離となる。
また、案内部13は、第2の案内枠体133を有する。
ここで、第2の案内枠体133は、受部131に取付けられている。
また、第2の案内枠体133は、第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向へ受部131から延びており、第1の案内枠体132と対向している。
また、第2の案内枠体133は、受部131の配置面131Aに対して略直交する方向へ受部131から延びた、平面状の第2の内側部材133Cを有する。
また、図示していないが、第2の内側部材133Cの一方の面と、この一方の面とは反対側の他方の面との間を貫通した第2の内側案内穴が形成されている。
また、第2の案内枠体133は、平面状の第2の外側部材133Aを有する。
ここで、第2の外側部材133Aは、第2の内側部材133Cが延びる方向と同じ方向に延びており、かつ、第2の内側部材133Cから離れて配置されており、第2の内側部材133Cよりも受部131から離れて配置されている。
また、図示していないが、第2の外側部材133Aの一方の面と、この一方の面とは反対側の他方の面との間を貫通した第2の外側案内穴が形成されている。
また、第2の内側案内穴及び第2の外側案内穴はそれぞれ、第2の内側部材133Cが延びる方向及び第2の外側部材133Aが延びる方向に延びている。
また、第2の案内枠体133は、第2の外側部材133Aと第2の内側部材133Cとの間に配置された一対の平面状の第2の側壁部材133Bを有する。
また、第2の側壁部材133Bは、第2の外側部材133Aが延びる方向及び第2の内側部材133Cが延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第2の外側部材133Aと第2の内側部材133Cは互いに対向している。
また、一対の第2の側壁部材133Bの対向方向と、第2の外側部材133A及び第2の内側部材133Cの対向方向は互いに略直交する。
また、第2の側壁部材133Bは、第2の外側部材133Aの延びる方向に延びる縁部及び第2の内側部材133Cの延びる方向に延びる縁部と同一平面内に位置する。
また、第2の案内枠体133は、受部131の配置面131Aと同一平面内に位置する第2の底部材133Eを有する。
すなわち、第2の案内枠体133には、第2の外側部材133Aと、一対の第2の側壁部材133Bと、第2の内側部材133Cと、第2の底部材133Eとで囲まれた空間が形成されている。
ここで、一対の第2の側壁部材133Bと第2の底部材133Eはそれぞれ、第2の外側部材133Aと第2の内側部材133Cに接続されている。
また、第2の底部材133Eに接続された第2の外側部材133Aの縁部とは反対側の縁部、及び第2の底部材133Eに接続された第2の内側部材133Cの縁部とは反対側の縁部に接続された部材はない。
すなわち、第2の案内枠体133に形成された空間は、第2の底部材133Eに接続された第2の外側部材133Aの縁部とは反対側の縁部と、第2の底部材133Eに接続された第2の内側部材133Cの縁部とは反対側の縁部とで挟まれた領域を介して外部空間と連通している。
また、第2の側壁部材133Bの延びる方向の長さは、第2の外側部材133Aの延びる方向の長さ及び第2の内側部材133Cの延びる方向の長さよりも短い。
また、第2の案内枠体133は、一対の第2の傾斜部材133Dを有する。
ここで、一対の第2の傾斜部材133Dはそれぞれ、第2の外側部材133Aと第2の内側部材133Cの間に挟まれて第2の外側部材133Aと第2の内側部材133Cに接しており、かつ、第2の底部材133Eに接続された第2の側壁部材133Bの縁部とは反対側の縁部に接続されている。
また、第2の側壁部材133Bに接続された第2の傾斜部材133Dの箇所とは反対側の箇所は、それぞれ2つの傾斜面が形成された山形の形状を有している。
すなわち、第2の傾斜部材133Dの頂部から第2の側壁部材133Bへ向けて徐々に、第2の側壁部材133Bが延びる方向と同じ方向における第2の傾斜部材133Dの長さが短くなっており、また、第2の傾斜部材133Dの頂部から第2の側壁部材133Bとは反対側へ向けて徐々に、第2の側壁部材133Bが延びる方向と同じ方向における第2の傾斜部材133Dの長さが短くなっている。
ここで、第2の傾斜部材133Dの頂部は、第2の側壁部材133Bの対向方向と同じ方向において、第2の傾斜部材133Dの略中央部分を示す。
また、第2の傾斜部材133Dは、第2の外側案内穴や第2の内側案内穴と重ならない位置に配置されている。
すなわち、第2の傾斜部材133Dは、第2の外側案内穴が形成されていない第2の外側部材133Aの箇所、及び第2の内側案内穴が形成されていない第2の内側部材133Cの箇所と接して配置されている。
また、第2の傾斜部材133Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所は、第2の底部材133Eに接続された第2の側壁部材133Bの縁部とは反対側の縁部と同一平面内に位置している。
すなわち、第2の傾斜部材133Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第2の底部材133Eとの間には、第2の案内枠体133が延びる方向に空間が形成されている。
また、第2の案内枠体133を構成する第2の外側部材133Aの第2の外側案内穴からは、第2の柱部113の、第1の柱部112へ向いた側とは反対側の表面が僅かに露出して第2の指保護部12Bが取付けられており、第2の柱部113は第2の案内枠体133に形成された空間内に配置されている。
ここで、第2の傾斜部材133Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第2の底部材133Eとの間であって第2の案内枠体133が延びる方向に形成された空間は、第2の案内枠体133に形成された空間の一部であり、第2の柱部113が第2の案内枠体133に形成された空間内に配置されても空いている空間である。
またこのとき、第2の傾斜部材133Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第2の底部材133Eとの間であって第2の案内枠体133が延びる方向に形成された空間は、第2の柱部113によって隔てられている。
また、一対の第2の軸支持部113Bを互いに連結している第2の回動軸体113Aも、第2の案内枠体133に形成された空間内に配置されている。
また、保持体11の支持部111及び保持部115は、第1の案内枠体132と第2の案内枠体133の間に配置されている。
従って、保持体11の支持部111と、支持部111に支持された器体10と、支持部111が配置された受部131を通る仮想の中心軸線は同じである。
また、保持体11の把持部114は第1の柱部112から突出しているので、把持部114が、第1の案内枠体132の延びる方向と同じ方向にスライドするときには、第1の柱部112も一緒に第1の案内枠体132の延びる方向と同じ方向にスライドする。
また、第1の柱部112は、保持部115によって第2の柱部113と連結されており、また、第1の柱部112と第2の柱部113はどちらも支持部111から延びているので、第1の柱部112が第1の案内枠体132の延びる方向と同じ方向にスライドするときには、第2の柱部113は第2の案内枠体133の延びる方向と同じ方向にスライドし、また、支持部111と保持部115も一緒にスライドする。
また、第1の柱部112の一端から突出した一対の第1の軸支持部112Bを互いに連結している第1の回動軸体112Aも、当然ながら第1の柱部112がスライドするときに一緒に第1の案内枠体132の延びる方向と同じ方向にスライドする。
また、第2の柱部113の一端から突出した一対の第2の軸支持部113Bを互いに連結している第2の回動軸体113Aも、当然ながら第2の柱部113がスライドするときに一緒に第2の案内枠体133の延びる方向と同じ方向にスライドする。
すなわち、把持部114がスライドすることは、保持体11がスライドすることと同義である。
また、把持部114は自重で第1の方向にスライド可能である。
すなわち、保持体11は自重で第1の方向にスライド可能である。
また、本発明の飲料用容器1は、第1のカバー部14と、器体10を挟んで第1のカバー体14と対向して配置された第2のカバー部15を備える。
また、第1のカバー部14と第2のカバー部15が一組となって、筒体10の開口部10Bを閉塞したり開放したりする。
すなわち、案内部13の第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向であると共に受部131に近づく方向である第1の方向に、把持部114がスライドして第1の案内枠体132に対して第1の位置に到達したときに、第1のカバー部14と第2のカバー部15が器体10の開口部10B全体を閉塞する。
ここで、「第1の位置」とは、具体的には例えば、把持部114を構成する2つの横構成部材の中の、支持部111に近い方の横構成部材が、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部に近い方の第1の外側案内穴132Eの端部に接触する位置である。
また、案内部13の第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向であると共に受部131から離れる方向である第2の方向に、把持部114がスライドして第1の案内枠体132に対して第2の位置に到達したときに、第1のカバー部14と第2のカバー部15が器体10の開口部10B全体を開放する。
ここで、「第2の位置」とは、具体的には例えば、第1の軸支持部112Bが、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部とは反対側の縁部に近い方の第1の外側案内穴132Eの端部に接触する位置である。
すなわち、第1の位置と第2の位置は、把持部がスライドする方向において互いに正反対の位置である。
また、第1のカバー部14は、第1の回動体141を有する。
ここで、第1の回動体141は、器体10が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能である。
すなわち、第1の回動体141は、第1の柱部112あるいは第2の柱部113が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能である。
また、第1の回動体141は、第1の回動主体部141Aを有する。
ここで、第1の回動主体部141Aは、器体10が延びる方向に対して略直交する方向と同じ方向に延びている。
また、第1の回動主体部141Aの略中央領域は、器体10とは反対側へ向けて湾曲している。
また、第1の回動体141は、第1の一端突出部141Bを有する。
ここで、第1の一端突出部141Bは、第1の回動主体部141Aの延びる方向の一端から、第1の回動主体部141Aの延びる方向に対して略直交する方向へ突出している。
また、第1の一端突出部141Bの外形は、第1の一端突出部141Bの突出方向の基端から先端に向けて徐々に細くなるテーパ形状である。
また、第1の回動体141は、第1の他端突出部141Cを有する。
ここで、第1の他端突出部141Cは、第1の回動主体部141Aの延びる方向の一端とは反対側の他端から、第1の回動主体部141Aの延びる方向に対して略直交する方向であると共に第1の一端突出部141Bの突出方向と同じ方向へ突出している。
また、第1の他端突出部141Cの外形は、第1の他端突出部141Cの突出方向の基端から先端に向けて徐々に細くなるテーパ形状である。
また、第1の回動体141は、第1の一端環状部141Dを有する。
ここで、第1の一端環状部141Dは、第1の一端突出部141Bの突出方向の先端に取付けられており、かつ、貫通した貫通穴が形成されている。
また、第1の一端環状部141Dに形成された貫通穴の貫通方向は、第1の一端突出部141Bの突出方向に対して略直交する方向へ延びており、かつ、第1の回動主体部141Aが延びる方向と同じ方向へ延びている。
また、第1の回動体141は、第1の他端環状部141Eを有する。
ここで、第1の他端環状部141Eは、第1の他端突出部141Cの突出方向の先端に取付けられており、かつ、貫通した貫通穴が形成されている。
また、第1の他端環状部141Eに形成された貫通穴の貫通方向は、第1の他端突出部141Cの突出方向に対して略直交する方向へ延びており、かつ、第1の一端環状部141Dの貫通穴の貫通方向と同じ方向へ延びている。
また、第1の回動体141の第1の一端環状部141Dに形成された貫通穴には、一対の第1の軸支持部112Bを互いに連結する第1の回動軸体112Aが挿通されており、第1の一端環状部141Dは一対の第1の軸支持部112Bに挟まれている。
また、第1の回動体141の第1の他端環状部141Eに形成された貫通穴には、一対の第2の軸支持部113Bを互いに連結する第2の回動軸体113Aが挿通されており、第1の他端環状部141Eは一対の第2の軸支持部113Bに挟まれている。
すなわち、第1の回動体141の第1の一端環状部141Dと第1の他端環状部141Eは、保持体11に取付けられており、第1の回動体141は第1の回動軸体112A及び第2の回動軸体113Aを中心に回動する。
また、例えば、第1の外側部材132Aと第1の内側部材132Cとを互いに2つの円柱体によって連結する構成とし、一方、第1の回動体141の第1の一端突出部141B及び第2の回動体151の第2の一端突出部151Bそれぞれに、突出方向に延びると共に貫通した長穴が形成された構成とし、2つの円柱体をそれぞれ第1の一端突出部141Bの長穴と第2の一端突出部151Bの長穴それぞれに挿通する構成とすることもできる。
この場合、第1の回動体141及び第2の回動体151の回動運動は円柱体によって規制され、第1の回動体141及び第2の回動体151の回動運動は安定し易くなる。
また、同様に、例えば第2の外側部材133Aと第2の内側部材133Cとを互いに2つの円柱体によって連結する構成とし、一方、第1の回動体141の第1の他端突出部141C及び第2の回動体151の第2の他端突出部151Cそれぞれに長穴が形成された構成とし、2つの円柱体をそれぞれ第1の他端突出部141Cの長穴と第2の他端突出部151Cの長穴それぞれに挿通する構成とすることもできる。
また、第1のカバー部14は、第1の回動体141に屈曲可能に取付けられた第1のスライド体を有しており、第1のスライド体は、第1の上スライド体142と第1の下スライド体143とで構成されている。
ここで、第1の上スライド体142は、第1の接続部144を介して第1の回動体141に屈曲可能に取付けられている。
また、第1の上スライド体142は、器体10とは反対側へ向けて湾曲している。
また、第1の下スライド体143は、第1の接続部144を介して第1の上スライド体142に屈曲可能に取付けられている。
また、第1の下スライド体143は、第1の下スライド主体部143Aを有する。
ここで、第1の下スライド主体部143Aは、器体10が延びる方向に対して略直交する方向に延びており、器体10とは反対側へ向けて湾曲している。
また、第1の下スライド体143は、第1の一端フランジ部143Bを有する。
ここで、第1の一端フランジ部143Bは、第1の下スライド主体部143Aの延びる方向の一端領域から、第1の下スライド主体部143Aの延びる方向と同じ方向に延びる領域である第1の一端外側張出領域143B1を有する。
また、第1の一端フランジ部143Bは、第1の一端内側張出領域143B2を有する。
ここで、第1の一端内側張出領域143B2は、第1の一端外側張出領域143B1が位置する平面内であると共に器体10が延びる方向に対して略直交する方向に延びる平面内に位置している。
また、第1の一端内側張出領域143B2は、第1の一端外側張出領域143B1が延び出る方向と同じ方向に延びており、かつ、第1の一端外側張出領域143B1から離れて延びる領域である。
また、第1の一端フランジ部143Bは、第1の一端外側耳垂領域143B3を有する。
ここで、第1の一端外側耳垂領域143B3は、第1の一端外側張出領域143B1から第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第1の一端フランジ部143Bは、第1の一端内側耳垂領域143B4を有する。
ここで、第1の一端内側耳垂領域143B4は、第1の一端内側張出領域143B2から第1の一端外側耳垂領域143B3が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第1の一端内側耳垂領域143B4は、第1の一端外側耳垂領域143B3と対向しており、かつ、第1の一端外側耳垂領域143B3に向いた面とは反対側の面に第1の一端耳垂凹部145が形成されている。
また、第1の下スライド体143は、第1の他端フランジ部143Cを有する。
ここで、第1の他端フランジ部143Cは、第1の下スライド主体部143Aの延びる方向の一端領域とは反対側の他端領域から、第1の下スライド主体部143Aの延びる方向と同じ方向に延びる領域である第1の他端外側張出領域143C1を有する。
また、第1の他端フランジ部143Cは、図示していないが、第1の他端内側張出領域を有する。
ここで、第1の他端内側張出領域は、第1の他端外側張出領域143C1が位置する平面内であると共に器体10が延びる方向に対して略直交する方向に延びる平面内に位置している。
また、第1の他端内側張出領域は、第1の他端外側張出領域143C1が延び出る方向と同じ方向に延びており、かつ、第1の他端外側張出領域143C1から離れて延びる領域である。
また、第1の他端フランジ部143Cは、第1の他端外側耳垂領域143C3を有する。
ここで、第1の他端外側耳垂領域143C3は、第1の他端外側張出領域143C1から第2の案内枠体133が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第1の他端フランジ部143Cは、図示していないが、第1の他端内側耳垂領域を有する。
ここで、第1の他端内側耳垂領域は、第1の他端内側張出領域から第1の他端外側耳垂領域143C3が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第1の他端内側耳垂領域は、第1の他端外側耳垂領域143C3と対向しており、かつ、第1の他端外側耳垂領域143C3に向いた面とは反対側の面に第1の他端耳垂凹部が形成されている。
また、第2のカバー部15は、第2の回動体151を有する。
ここで、第2の回動体151は、器体10が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能である。
すなわち、第2の回動体151は、第1の柱部112あるいは第2の柱部113が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能である。
また、第2の回動体151は、第2の回動主体部151Aを有する。
ここで、第2の回動主体部151Aは、器体10が延びる方向に対して略直交する方向と同じ方向に延びている。
また、第2の回動主体部151Aの略中央領域は、器体10とは反対側へ向けて湾曲している。
また、第2の回動体151は、第2の一端突出部151Bを有する。
ここで、第2の一端突出部151Bは、第2の回動主体部151Aの延びる方向の一端から、第2の回動主体部151Aの延びる方向に対して略直交する方向へ突出している。
また、第2の一端突出部151Bの外形は、第2の一端突出部151Bの突出方向の基端から先端に向けて徐々に細くなるテーパ形状である。
また、第2の回動体151は、第2の他端突出部151Cを有する。
ここで、第2の他端突出部151Cは、第2の回動主体部151Aの延びる方向の一端とは反対側の他端から、第2の回動主体部151Aの延びる方向に対して略直交する方向であると共に第2の一端突出部151Bの突出方向と同じ方向へ突出している。
また、第2の他端突出部151Cの外形は、第2の他端突出部151Cの突出方向の基端から先端に向けて徐々に細くなるテーパ形状である。
また、第2の回動体151は、第2の一端環状部151Dを有する。
ここで、第2の一端環状部151Dは、第2の一端突出部151Bの突出方向の先端に取付けられており、かつ、貫通した貫通穴が形成されている。
また、第2の一端環状部151Dに形成された貫通穴の貫通方向は、第2の一端突出部151Bの突出方向に対して略直交する方向へ延びており、かつ、第2の回動主体部151Aが延びる方向と同じ方向へ延びている。
また、第2の回動体151は、第2の他端環状部151Eを有する。
ここで、第2の他端環状部151Eは、第2の他端突出部151Cの突出方向の先端に取付けられており、かつ、貫通した貫通穴が形成されている。
また、第2の他端環状部151Eに形成された貫通穴の貫通方向は、第2の他端突出部151Cの突出方向に対して略直交する方向へ延びており、かつ、第2の一端環状部151Dの貫通穴の貫通方向と同じ方向へ延びている。
また、第2の回動体151の第2の一端環状部151Dに形成された貫通穴には、一対の第1の軸支持部112Bを互いに連結する第1の回動軸体112Aが挿通されており、第2の一端環状部151Dは一対の第1の軸支持部112Bに挟まれている。
また、第2の回動体151の第2の他端環状部151Eに形成された貫通穴には、一対の第2の軸支持部113Bを互いに連結する第2の回動軸体113Aが挿通されており、第2の他端環状部151Eは一対の第2の軸支持部113Bに挟まれている。
すなわち、第2の回動体151の第2の一端環状部151Dと第2の他端環状部151Eは、保持体11に取付けられており、第2の回動体151は第1の回動軸体112A及び第2の回動軸体113Aを中心に回動する。
また、第2のカバー部15は、第2の回動体151に屈曲可能に取付けられた第2のスライド体を有しており、第2のスライド体は、第2の上スライド体152及び第2の下スライド体153とで構成されている。
ここで、第2の上スライド体152は、第2の接続部154を介して第2の回動体151に屈曲可能に取付けられている。
また、第2の上スライド体152は、器体10とは反対側へ向けて湾曲している。
また、第2の下スライド体153は、第2の接続部154を介して第2の上スライド体152に屈曲可能に取付けられている。
また、第2の下スライド体153は、第2の下スライド主体部153Aを有する。
ここで、第2の下スライド主体部153Aは、器体10が延びる方向に対して略直交する方向に延びており、器体10とは反対側へ向けて湾曲している。
また、第2の下スライド体153は、第2の一端フランジ部153Bを有する。
ここで、第2の一端フランジ部153Bは、第2の下スライド主体部153Aの延びる方向の一端領域から、第2の下スライド主体部153Aの延びる方向と同じ方向に延びる領域である第2の一端外側張出領域153B1を有する。
また、第2の一端フランジ部153Bは、第2の一端内側張出領域153B2を有する。
ここで、第2の一端内側張出領域153B2は、第2の一端外側張出領域153B1が位置する平面内であると共に器体10が延びる方向に対して略直交する方向に延びる平面内に位置している。
また、第2の一端内側張出領域153B2は、第2の一端外側張出領域153B1が延び出る方向と同じ方向に延びており、かつ、第2の一端外側張出領域153B1から離れて延びる領域である。
また、第2の一端フランジ部153Bは、第2の一端外側耳垂領域153B3を有する。
ここで、第2の一端外側耳垂領域153B3は、第2の一端外側張出領域153B1から第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第2の一端フランジ部153Bは、第2の一端内側耳垂領域153B4を有する。
ここで、第2の一端内側耳垂領域153B4は、第2の一端内側張出領域153B2から第2の一端外側耳垂領域153B3が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第2の一端内側耳垂領域153B4は、第2の一端外側耳垂領域153B3と対向しており、かつ、第2の一端外側耳垂領域153B3に向いた面とは反対側の面に第2の一端耳垂凹部155が形成されている。
また、第2の下スライド体153は、図示していないが、第1の他端フランジ部143Cと同様の第2の他端フランジ部を有する。
すなわち、第2の他端フランジ部は、図示していないが、第2の下スライド主体部153Aの延びる方向の一端領域とは反対側の他端領域から、第2の下スライド主体部153Aの延びる方向と同じ方向に延びる領域である第2の他端外側張出領域を有する。
また、第2の他端フランジ部は、図示していないが、第2の他端内側張出領域を有する。
ここで、第2の他端内側張出領域は、第2の他端外側張出領域が位置する平面内であると共に器体10が延びる方向に対して略直交する方向に延びる平面内に位置している。
また、第2の他端内側張出領域は、第2の他端外側張出領域が延び出る方向と同じ方向に延びており、かつ、第2の他端外側張出領域から離れて延びる領域である。
また、第2の他端フランジ部は、図示していないが、第2の他端外側耳垂領域を有する。
ここで、第2の他端外側耳垂領域は、第2の他端外側張出領域から第2の案内枠体133が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第2の他端フランジ部は、図示していないが、第2の他端内側耳垂領域を有する。
ここで、第2の他端内側耳垂領域は、第2の他端内側張出領域から第2の他端外側耳垂領域が延びる方向と同じ方向に延びている。
また、第2の他端内側耳垂領域は、第2の他端外側耳垂領域と対向しており、かつ、第2の他端外側耳垂領域に向いた面とは反対側の面に第2の他端耳垂凹部が形成されている。
また、第1の柱部112によって隔てられており、第1の傾斜部材132Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第1の底部材132Hとの間であって第1の案内枠体132が延びる方向に形成された一方の空間に、第1の下スライド体143の第1の一端フランジ部143Bが、第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向にスライド可能に配置されている。
すなわち、第1の下スライド体143の第1の一端フランジ部143Bがスライド可能に配置された一方の空間が、第1の左側スライド経路132Fである。
また、第1の柱部112によって隔てられており、第1の傾斜部材132Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第1の底部材132Hとの間であって第1の案内枠体132が延びる方向に形成された他方の空間に、第2の下スライド体153の第2の一端フランジ部153Bが、第1の案内枠体132が延びる方向と同じ方向にスライド可能に配置されている。
すなわち、第2の下スライド体153の第2の一端フランジ部153Bがスライド可能に配置された他方の空間が、第2の左側スライド経路132Gである。
また、第2の柱部113によって隔てられており、第2の傾斜部材133Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第2の底部材133Eとの間であって第2の案内枠体133が延びる方向に形成された一方の空間に、第1の下スライド体143の第1の他端フランジ部143Cが、第2の案内枠体133が延びる方向と同じ方向にスライド可能に配置されている。
すなわち、第1の下スライド体143の第1の他端フランジ部143Cがスライド可能に配置された一方の空間が、第1の右側スライド経路133Fである。
また、図示していないが、第2の柱部113によって隔てられており、第2の傾斜部材133Dの、傾斜面が形成された箇所とは反対側の箇所と、第2の底部材133Eとの間であって第2の案内枠体133が延びる方向に形成された他方の空間に、第2の下スライド体153の第2の他端フランジ部が、第2の案内枠体133が延びる方向と同じ方向にスライド可能に配置されている。
すなわち、第2の下スライド体153の第2の他端フランジ部がスライド可能に配置された他方の空間が、第2の右側スライド経路である。
また、第1のカバー部14及び第2のカバー部15は、例えば透明なアクリル樹脂で形成されることができる。
この場合、少なくとも第1の回動体141と第2の回動体151が透明なアクリル樹脂で形成されていれば、器体10の開口部10Bが第1のカバー部14及び第2のカバー部15で閉塞されていても、器体10の内部に収容された液体などの収容物を視認できる。
また、本発明の飲料用容器1は、第1の錘部16を備える。
ここで、第1の錘部16は、第1の本体161を有する。
また、第1の本体161には、第1の本体161の一方の面と、この一方の面とは反対側の他方の面との間を貫通した貫通穴が形成されている。
また、第1の本体161は、第1の案内枠体132が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能に受部131の横に配置されている。
ここで、「受部131の横」とは、第1の案内枠体132が延びる方向に対して略直交する方向へ拡がる平面内であって、受部131と同じ平面内の位置を意味する。
すなわち、第1の軸体161Aが、第1の本体161に形成された貫通穴に挿通されており、第1の軸体161Aを中心に第1の本体161は回動する。
ここで、第1の軸体161Aは、第1の案内枠体132が延びる方向に対して略直交する方向へ受部131の表面から突出しており、第1の案内枠体132の第1の内側部材132Cに形成された第1の内側案内穴を通って第1の案内枠体132の空間内に配置されている。
また、第1の錘部16は、第1の左突出体162を有する。
ここで、第1の左突出体162は、第1の本体161の回動面と同一平面内にて第1の本体161から突出している。
また、第1の錘部16は、第2の左突出体163を有する。
ここで、第2の左突出体163は、第1の本体161の回動面と同一平面内にて第1の左突出体162の突出方向とは反対方向へ第1の本体161から突出しており、かつ、第1の左突出体162の質量よりも大きい質量を有する。
また、第1の錘部16は、第1の外側案内穴132Eと重ならない位置に配置されている。
すなわち、第1の錘部16は、第1の外側案内穴132が形成されていない第1の外側部材132Aの箇所であると共に、第1の外側案内穴132が延びる方向の延長線上の箇所に対応して配置されている。
また、第1の錘部16は、第1の左側スライド経路132Fと第2の左側スライド経路132Gとの間に配置されている。
従って、把持部114がスライドして第1の案内枠体132に対して第1の位置に到達したときでも、第1の柱部112は第1の錘部16に接触しない。
また、本発明の飲料用容器1は、第2の錘部17を備える。
ここで、第2の錘部17は、第2の本体171を有する。
また、第2の本体171には、第2の本体171の一方の面と、この一方の面とは反対側の他方の面との間を貫通した貫通穴が形成されている。
また、第2の本体171は、第2の案内枠体133が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能に受部131の横に配置されている。
すなわち、第2の軸体171Aが、第2の本体171に形成された貫通穴に挿通されており、第2の軸体171Aを中心に第2の本体171は回動する。
ここで、第2の軸体171Aは、第2の案内枠体133が延びる方向に対して略直交する方向へ受部131の表面から突出しており、第2の案内枠体133の第2の内側部材133Cに形成された第2の内側案内穴を通って第2の案内枠体133の空間内に配置されている。
また、第2の錘部17は、第1の右突出体172を有する。
ここで、第1の右突出体172は、第2の本体171の回動面と同一平面内にて第2の本体171から突出している。
また、第2の錘部17は、第2の右突出体173を有する。
ここで、第2の右突出体173は、第2の本体171の回動面と同一平面内にて第1の右突出体172の突出方向とは反対方向へ第2の本体171から突出しており、かつ、第1の右突出体172の質量よりも大きい質量を有する。
また、第2の錘部17は、第2の外側案内穴と重ならない位置に配置されている。
すなわち、第2の錘部17は、第2の外側案内穴が形成されていない第2の外側部材133Aの箇所であると共に、第2の外側案内穴が延びる方向の延長線上の箇所に対応して配置されている。
また、第2の錘部17は、第1の右側スライド経路133Fと、図示していない第2の右側スライド経路との間に配置されている。
従って、把持部114がスライドして第1の案内枠体132に対して第1の位置に到達したときでも、第2の柱部113は第2の錘部17に接触しない。
また、第1の錘部16と、第1のカバー部14が開口部10Bを開放しているときの第1のカバー部14の第1の下スライド体143との間の距離、並びに第1の錘部16と、第2のカバー部15が開口部10Bを開放しているときの第2のカバー部15の第2の下スライド体153との間の距離は、第1の錘部16の第1の本体161が回動したときに第1の左突出体162と第2の左突出体163が、第1の下スライド体143と第2の下スライド体153に当接して第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制可能な距離である。
すなわち、第1の錘部16の第1の本体161が回動したときに、第1の下スライド体143の第1の一端内側耳垂領域143B4に形成された第1の一端耳垂凹部145に、第1の左突出体162または第2の左突出体163が当接し、第2の下スライド体153の第2の一端内側耳垂領域153B4に形成された第2の一端耳垂凹部155に、第1の左突出体162または第2の左突出体163が当接して第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制し、開口部10Bが開放した状態を維持する。
また、第2の錘部17と、第1のカバー部14が開口部10Bを開放しているときの第1のカバー部14の第1の下スライド体143との間の距離、並びに第2の錘部17と、第2のカバー部15が開口部10Bを開放しているときの第2のカバー部15の第2の下スライド体153との間の距離は、第2の錘部17の第2の本体171が回動したときに第1の右突出体172と第2の右突出体173が、第1の下スライド体143と第2の下スライド体153に当接して第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制可能な距離である。
すなわち、第2の錘部17の第2の本体171が回動したときに、第1の下スライド体143の第1の他端内側耳垂領域に形成された第1の他端耳垂凹部に、第1の右突出体172または第2の右突出体173が当接し、第2の下スライド体153の第2の他端内側耳垂領域に形成された第2の他端耳垂凹部に、第1の右突出体172または第2の右突出体173が当接して第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制し、開口部10Bが開放した状態を維持する。
本発明の飲料用容器すなわち容器は、把持部が、器体の延びる方向に対して略直交する方向に拡がる平面内であって器体と同じ平面内に位置しており、かつ、鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きに移動可能であり、また、鉛直方向下向きに把持部が移動して第1の位置に到達したときに、カバー部が器体の開口部を閉塞可能であり、かつ、鉛直方向上向きに把持部が移動して、把持部が移動する方向において第1の位置とは反対側の位置である第2の位置に到達したときに、カバー部が開口部を開放可能であれば、必ずしも保持体及び案内部を備えていなくてもよい。
具体的には例えば、本発明の容器において、器体と把持部が一体となっており、また、器体と把持部が自重で鉛直方向下向きに移動することで、カバー部に設けられた被押圧部を把持部あるいは器体の一部が押圧するか、または、押圧していた状態を解除して、カバー部が開口部を閉塞し、器体と把持部が鉛直方向上向きに移動することで、カバー部に設けられた被押圧部を把持部あるいは器体の一部が押圧するか、または、押圧していた状態を解除して、カバー部が開口部を開放する。
また、具体的には例えば、器体と把持部は一体となっておらず、把持部が自重で鉛直方向下向きに移動しても器体は移動しないようにすることもでき、この場合、把持部のみが自重で鉛直方向下向きに移動することで、カバー部に設けられた被押圧部を把持部が押圧するか、または、押圧していた状態を解除して、カバー部が開口部を閉塞し、把持部のみが鉛直方向上向きに移動することで、カバー部に設けられた被押圧部を把持部が押圧するか、または、押圧していた状態を解除して、カバー部が開口部を開放することもできる。
また、本発明の容器において、必ずしもカバー部は第1のカバー部と第2のカバー部とで構成されていなくてもよく、1つのカバー部とすることもできる。
しかし、カバー部が第1のカバー部と第2のカバー部とで構成されていれば、カバー部が一方に偏ることなく配置できるので好ましい。
また、本発明の容器は、必ずしも第1の錘部及び第2の錘部、すなわち錘部を備えていなくてもよい。
しかし、本発明の容器が錘部を備えていれば、開口部が開放した状態を維持し易いので好ましい。
また、本発明の容器において、必ずしも把持部は自重で第1の方向にスライド可能でなくてもよい。すなわち、必ずしも保持体は自重で第1の方向にスライド可能でなくてもよい。
しかし、把持部が自重で第1の方向にスライド可能であれば、本発明の容器から手を離して本発明の容器を置いているときには、把持部が自重で第1の方向すなわち鉛直方向下向きにスライドして第1の位置に到達するので、本発明の容器を放置していてもカバー部が開口部を閉塞して本体の内部に塵など余計な物が入り込むことを抑制できるので好ましい。
また、本発明の容器において、必ずしも保持体の支持部は、器体を着脱可能に支持可能でなくてもよい。
しかし、保持体の支持部が、器体を着脱可能に支持可能であれば、保持体から器体を分離でき、器体と、保持体と、案内部と、カバー部それぞれの細部まで洗浄することができるので好ましい。
次に、本発明の飲料用容器が備える器体の開口部を開放及び閉塞するときの動作を説明する。
図1に示すように、本発明の飲料用容器1が備える保持体11の第1の柱部112から突出した把持部114を手2で持ち、本発明の飲料用容器1を持ち上げる。
すると、把持部114は自重で第1の方向にスライド可能であるから、第1の案内枠体132が把持部114に対して自重で鉛直方向下向きにスライドする、すなわち、把持部114が相対的に第2の方向すなわち鉛直方向上向きにスライドして第2の位置に到達する。
このとき、第1の柱部112が、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部とは反対側の縁部、並びに第1の底部材132Hに接続された第1の内側部材132Cの縁部とは反対側の縁部へ近づく方向にスライドし、併せて第2の柱部113も、第2の底部材133Eに接続された第2の外側部材133Aの縁部とは反対側の縁部、並びに第2の底部材133Eに接続された第2の内側部材133Cの縁部とは反対側の縁部へ近づく方向にスライドしている。
また、このとき、第1の柱部112の一端から突出した一対の第1の軸支持部112Bを互いに連結している第1の回動軸体112Aも、第1の柱部112と一緒にスライドしており、また、第2の柱部113の一端から突出した一対の第2の軸支持部113Bを互いに連結している第2の回動軸体113Aも、第2の柱部113と一緒にスライドしている。
また、把持部114が第2の位置に到達したとき、第1の回動軸体112Aは第1の傾斜部材132Dよりも、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部とは反対側の縁部、並びに第1の底部材132Hに接続された第1の内側部材132Cの縁部とは反対側の縁部に近い位置に到達している。
また、把持部114が第2の位置に到達したとき、第2の回動軸体113Aも第2の傾斜部材133Dよりも、第2の底部材133Eに接続された第2の外側部材133Aの縁部とは反対側の縁部、並びに第2の底部材133Eに接続された第2の内側部材133Cの縁部とは反対側の縁部に近い位置に到達している。
従って、第1の回動体141の自重により、第1の回動体141の第1の一端環状部141Dが第1の回動軸体112Aを中心に回動して、第1の一端環状部141Dに取付けられた第1の一端突出部141Bが第1の傾斜部材132Dに当接する。
このとき、第1の傾斜部材132Dの頂部から第1の側壁部材132Bへ向けて徐々に、第1の側壁部材132Bが延びる方向と同じ方向における第1の傾斜部材132Dの長さが短くなった傾斜面に、外形がテーパ形状である第1の一端突出部141Bの外縁の一方が当接し、第1の回動体141は開口部10Bを開放する方向へ回動する。
また同じく、第1の回動体141の自重により、第1の回動体141の第1の他端環状部141Eが第2の回動軸体113Aを中心に回動して、第1の他端環状部141Eに取付けられた第1の他端突出部141Cが第2の傾斜部材133Dに当接する。
このとき同じく、第2の傾斜部材133Dの頂部から第2の側壁部材133Bへ向けて徐々に、第2の側壁部材133Bが延びる方向と同じ方向における第2の傾斜部材133Dの長さが短くなった傾斜面に、外形がテーパ形状である第1の他端突出部141Cの外縁の一方が当接し、第1の回動体141は開口部10Bを開放する方向へ回動する。
また、第2の回動体151も第1の回動体141と同様の動作により、開口部10Bを開放する方向へ回動するので、第2の回動体151の動作についての詳しい説明を省略する。
また、図示していないが、第1の回動体141の第1の一端突出部141B及び第2の回動体151の第2の一端突出部151Bそれぞれに形成された長穴は、第1の傾斜部材132Dの傾斜面に当接する、第1の一端突出部141Bの一方の外縁及び第2の一端突出部151Bの一方の外縁に対して略平行に延びている。
また、図示していないが、第1の回動体141の第1の他端突出部141C及び第2の回動体151の第2の他端突出部151Cそれぞれに形成された長穴は、第2の傾斜部材133Dの傾斜面に当接する、第1の他端突出部141Cの一方の外縁及び第2の他端突出部151Cの一方の外縁に対して略平行に延びている。
また、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを開放する方向へ回動したとき、第1の回動体141及び第2の回動体151はそれぞれ、器体10が延びる方向に対して略直交する方向に拡がる平面内であって器体10と同じ平面内に位置する、すなわち器体10の外周面に沿って位置する。
また、このとき、第1の回動体141及び第2の回動体151の位置は、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを閉塞するときの位置よりも、案内部13の受部131に近い。
従って、第1の回動体141及び第2の回動体151それぞれに取付けられた、第1のスライド体すなわち第1の上スライド体142と第1の下スライド体143、並びに第2のスライド体すなわち第2の上スライド体152及び第2の下スライド体153も、案内部13の受部131に近づく。
また、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを開放する方向へ回動するとき、第1の下スライド体143の第1の一端フランジ部143Bが、第1の案内枠体132の第1の左側スライド経路132Fを受部131に近づく方向にスライドし、第2の下スライド体153の第2の一端フランジ部153Bが、第1の案内枠体132の第2の左側スライド経路132Gを受部131に近づく方向にスライドする。
また、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを開放する方向へ回動するとき、第1の下スライド体143の第1の他端フランジ部143Cが、第2の案内枠体133の第1の右側スライド経路133Fを受部131に近づく方向にスライドし、第2の下スライド体153の第2の他端フランジ部が、第2の案内枠体133の第2の右側スライド経路を受部131に近づく方向にスライドする。
すなわち、把持部114が第2の位置へ向けてスライドするとき、第1のカバー部14及び第2のカバー部15は、把持部114に対して鉛直方向下向きにスライドする。換言すれば把持部114は第1のカバー部14及び第2のカバー部15に対して相対的に鉛直方向上向きにスライドする。
また、本発明の飲料用容器1を持ち上げたまま、図7に示すように例えば第1の指保護部12Aと同一平面を回動面として、本発明の飲料用容器1を回動させ、第1の案内枠体132の延びる方向と鉛直方向との間の角度が約45°になるまで本発明の飲料用容器1を傾ける。
すると、第1の錘部16の第1の本体161が回動し、第1の下スライド体143の第1の一端内側耳垂領域143B4に形成された第1の一端耳垂凹部145に、第1の左突出体162が当接し、第2の下スライド体153の第2の一端内側耳垂領域153B4に形成された第2の一端耳垂凹部155に、第2の左突出体163が当接して第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制し、開口部10Bが開放した状態を維持する。
また、このとき、図示していないが、第2の錘部17の第2の本体171も回動し、第1の下スライド体143の第1の他端内側耳垂領域に形成された第1の他端耳垂凹部に、第1の右突出体172が当接し、第2の下スライド体153の第2の他端内側耳垂領域に形成された第2の他端耳垂凹部に、第2の右突出体173が当接して第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制し、開口部10Bが開放した状態を維持する。
また、当然ながら、第1の指保護部12Aと同一平面を回動面として、図7に示した本発明の飲料用容器1の回動方向とは反対の回動方向へ、同じく第1の案内枠体132の延びる方向と鉛直方向との間の角度が約45°になるまで本発明の飲料用容器1を回動させて傾けた場合であっても、第1の錘部16と第2の錘部17がそれぞれ回動し、第1の下スライド体143と第2の下スライド体153のスライドを抑制する。
この場合、第1の錘部16の第1の本体161が回動して、第1の一端耳垂凹部145に第2の左突出体163が当接し、第2の一端耳垂凹部155に第1の左突出体162が当接する。
また、この場合、第2の錘部17の第2の本体171も回動して、第1の他端耳垂凹部に第2の右突出体173が当接し、第2の他端耳垂凹部に第1の右突出体172が当接する。
第1の指保護部12Aと同一平面を回動面として、本発明の飲料用容器1の回動方向における、本発明の飲料用容器1の第1の案内枠体132が延びる方向と鉛直方向との間の角度、すなわち本発明の飲料用容器1の回動角度が約45°以上約315°以下のときには、第1の錘部16と第2の錘部17は第1の下スライド体143と第2の下スライド体153に当接してスライドを抑制する。
また、本発明の飲料用容器1が第1の錘部16と第2の錘部17を備えていない場合でも、本発明の飲料用容器1を持ち上げ、そして本発明の飲料用容器1を図7に示すように傾けて器体10の内部に収容された飲料水などを飲むときには、使用者の鼻など顔の一部が第1のカバー部14または第2のカバー部15に当たり、開口部10Bが閉塞されることはない。
一方、図5に示すように、本発明の飲料用容器1をテーブルの天板3に置いて、本発明の飲料用容器1が備える保持体11の第1の柱部112から突出した把持部114から手を離す。
すると、把持部114は自重で第1の方向にスライド可能であるから、第1の柱部112が、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部、並びに第1の底部材132Hに接続された第1の内側部材132Cの縁部へ近づく方向にスライドし、併せて第2の柱部113も、第2の底部材133Eに接続された第2の外側部材133Aの縁部並びに第2の底部材133Eに接続された第2の内側部材133Cの縁部へ近づく方向にスライドする。
また、把持部114が第1の位置に到達したとき、第1の回動軸体112Aは第1の傾斜部材132Dよりも、第1の底部材132Hに接続された第1の外側部材132Aの縁部、並びに第1の底部材132Hに接続された第1の内側部材132Cの縁部に近い位置に到達している。
また、把持部114が第1の位置に到達したとき、第2の回動軸体113Aも第2の傾斜部材133Dよりも、第2の底部材133Eに接続された第2の外側部材133Aの縁部、並びに第2の底部材133Eに接続された第2の内側部材133Cの縁部に近い位置に到達している。
従って、第1の回動体141の第1の一端環状部141Dが第1の回動軸体112Aを中心に、把持部114が第2の位置に到達したときの回動方向とは反対方向へ回動して、第1の一端環状部141Dに取付けられた第1の一端突出部141Bが第1の傾斜部材132Dに当接する。
このとき、第1の傾斜部材132Dの頂部から第1の側壁部材132Bとは反対側へ向けて徐々に、第1の側壁部材132Bが延びる方向と同じ方向における第1の傾斜部材132Dの長さが短くなった傾斜面に、外形がテーパ形状である第1の一端突出部141Bの外縁が当接し、第1の回動体141は開口部10Bを閉塞する方向へ回動する。
また同じく、第1の回動体141の第1の他端環状部141Eが第2の回動軸体113Aを中心に、把持部114が第2の位置に到達したときの回動方向とは反対方向へ回動して、第1の他端環状部141Eに取付けられた第1の他端突出部141Cが第2の傾斜部材133Dに当接する。
このとき同じく、第2の傾斜部材133Dの頂部から第2の側壁部材133Bとは反対側へ向けて徐々に、第2の側壁部材133Bが延びる方向と同じ方向における第2の傾斜部材133Dの長さが短くなった傾斜面に、外形がテーパ形状である第1の他端突出部141Cの外縁が当接し、第1の回動体141は開口部10Bを閉塞する方向へ回動する。
また、第2の回動体151も第1の回動体141と同様の動作により、開口部10Bを閉塞する方向へ回動するので、第2の回動体151の動作についての詳しい説明を省略する。
また、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを閉塞する方向へ回動したとき、第1の回動体141及び第2の回動体151はそれぞれ、器体10が延びる方向の延長線上に位置する。
また、このとき、第1の回動体141及び第2の回動体151の位置は、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを開放するときの位置よりも、案内部13の受部131から遠い。
従って、第1の回動体141及び第2の回動体151それぞれに取付けられた、第1のスライド体すなわち第1の上スライド体142と第1の下スライド体143、並びに第2のスライド体すなわち第2の上スライド体152及び第2の下スライド体153も、案内部13の受部131から遠ざかる。
また、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを閉塞する方向へ回動するとき、第1の下スライド体143の第1の一端フランジ部143Bが、第1の案内枠体132の第1の左側スライド経路132Fを受部131から遠ざかる方向にスライドし、第2の下スライド体153の第2の一端フランジ部153Bが、第1の案内枠体132の第2の左側スライド経路132Gを受部131から遠ざかる方向にスライドする。
また、第1の回動体141及び第2の回動体151が開口部10Bを閉塞する方向へ回動するとき、第1の下スライド体143の第1の他端フランジ部143Cが、第2の案内枠体133の第1の右側スライド経路133Fを受部131から遠ざかる方向にスライドし、第2の下スライド体153の第2の他端フランジ部が、第2の案内枠体133の第2の右側スライド経路を受部131から遠ざかる方向にスライドする。
すなわち、把持部114が第1の位置へ向けてスライドするとき、第1のカバー部14及び第2のカバー部15は、把持部114に対して鉛直方向上向きにスライドする。換言すれば把持部114は第1のカバー部14及び第2のカバー部15に対して相対的に鉛直方向下向きにスライドする。
以上のように、本発明の容器は、把持部を鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きにスライドさせる、すなわち案内枠体に沿って器体を鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きにスライドさせることで、開口部をカバー部で閉じたり開いたりすることができる。
よって、把持部を手で持って本発明の容器を持ち上げたり、テーブルの天板などに本発明の容器を置いて把持部から手を離すといった、容器を手に持って使用する際の通常の動作を行うだけで、開口部を閉じたり開いたりできるので、本発明の容器は、容易に開口部の開閉を行うことができる。
本発明の容器を使用しないときに、テーブルなどに本発明の容器を置いている場合には、器体の開口部をカバー部が閉塞しているので、虫などが器体の内部に侵入し難い。
従って、本発明の容器は、特に野外活動における使用に適している。
1 飲料用容器
2 手
3 天板
10 器体
10A 底部
10B 開口部
11 保持体
111 支持部
111A 支持面
112 第1の柱部
112A 第1の回動軸体
112B 第1の軸支持部
113 第2の柱部
113A 第2の回動軸体
113B 第2の軸支持部
114 把持部
115 保持部
12A 第1の指保護部
12B 第2の指保護部
13 案内部
131 受部
131A 配置面
132 第1の案内枠体
132A 第1の外側部材
132B 第1の側壁部材
132C 第1の内側部材
132D 第1の傾斜部材
132E 第1の外側案内穴
132F 第1の左側スライド経路
132G 第2の左側スライド経路
132H 第1の底部材
133 第2の案内枠体
133A 第2の外側部材
133B 第2の側壁部材
133C 第2の内側部材
133D 第2の傾斜部材
133E 第2の底部材
133F 第1の右側スライド経路
14 第1のカバー部
141 第1の回動体
141A 第1の回動主体部
141B 第1の一端突出部
141C 第1の他端突出部
141D 第1の一端環状部
141E 第1の他端環状部
142 第1の上スライド体
143 第1の下スライド体
143A 第1の下スライド主体部
143B 第1の一端フランジ部
143B1 第1の一端外側張出領域
143B2 第1の一端内側張出領域
143B3 第1の一端外側耳垂領域
143B4 第1の一端内側耳垂領域
143C 第1の他端フランジ部
143C1 第1の他端外側張出領域
143C3 第1の他端外側耳垂領域
144 第1の接続部
145 第1の一端耳垂凹部
15 第2のカバー部
151 第2の回動体
151A 第2の回動主体部
151B 第2の一端突出部
151C 第2の他端突出部
151D 第2の一端環状部
151E 第2の他端環状部
152 第2の上スライド体
153 第2の下スライド体
153A 第2の下スライド主体部
153B 第2の一端フランジ部
153B1 第2の一端外側張出領域
153B2 第2の一端内側張出領域
153B3 第2の一端外側耳垂領域
153B4 第2の一端内側耳垂領域
154 第2の接続部
155 第2の一端耳垂凹部
16 第1の錘部
161 第1の本体
161A 第1の軸体
162 第1の左突出体
163 第2の左突出体
17 第2の錘部
171 第2の本体
171A 第2の軸体
172 第1の右突出体
173 第2の右突出体

Claims (5)

  1. 一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されており、かつ、一方向の一端を閉塞した底部を有し、かつ、該底部とは反対側である一方向の他端に、内部と外部を連通する開口部が形成された器体と、
    該器体を支持可能な支持部と、該支持部の前記器体に接触する支持面に対して略直交する方向へ同支持部から延びる柱部と、該柱部が延びる方向に対して略直交する方向へ同柱部から前記支持部とは反対側へ突出する把持部とを有する保持体と、
    該保持体の前記支持部を配置可能な受部と、該受部に取付けられており、かつ、同受部の配置面に対して略直交する方向へ同受部から延びており、かつ、延びる方向と同じ方向にスライド可能に同保持体の前記把持部を配置可能な案内枠体とを有する案内部と、
    該案内部の前記案内枠体が延びる方向と同じ方向であると共に前記受部に近づく方向である第1の方向に前記把持部がスライドして同案内枠体に対して第1の位置に到達したときに、前記器体の前記開口部を閉塞可能であり、かつ、同案内部の同案内枠体が延びる方向と同じ方向であると共に同受部から離れる方向である第2の方向に同把持部がスライドして同案内枠体に対して第2の位置に到達したときに、同開口部を開放可能なカバー部とを備える
    容器。
  2. 前記カバー部は、第1のカバー部と、前記器体を挟んで前記第1のカバー部と対向して配置された第2のカバー部とで構成されており、
    前記第1のカバー部は、前記器体が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能な第1の回動体と、該第1の回動体に屈曲可能に取付けられており、かつ、前記案内部の前記案内枠体に、同案内枠体が延びる方向に形成された第1のスライド経路を通ってスライド可能に同案内枠体に配置可能な第1のスライド体とを有し、
    前記第2のカバー部は、前記第1の回動体と同じ回動中心で回動可能な第2の回動体と、該第2の回動体に屈曲可能に取付けられており、かつ、前記第1のスライド経路が形成された前記案内枠体に、同案内枠体が延びる方向に形成された第2のスライド経路を通ってスライド可能に同案内枠体に配置可能な第2のスライド体とを有し、
    前記案内枠体が延びる方向に対して略直交する方向を中心に回動可能に前記受部の横に配置可能な本体と、該本体の回動面と同一平面内にて同本体から突出した第1の突出体と、前記本体の回動面と同一平面内にて前記第1の突出体の突出方向とは反対方向へ同本体から突出しており、かつ、同第1の突出体の質量よりも大きい質量を有する第2の突出体とを有し、かつ、前記第1のスライド経路と前記第2のスライド経路との間に配置された錘部をさらに備え、
    該錘部と、前記第1のカバー部が前記開口部を開放しているときの同第1のカバー部の前記第1のスライド体との間の距離、並びに前記錘部と、前記第2のカバー部が前記開口部を開放しているときの同第2のカバー部の前記第2のスライド体との間の距離は、同錘部の前記本体が回動したときに前記第1の突出体と前記第2の突出体が、同第1のスライド体と同第2のスライド体に当接して同第1のスライド体と同第2のスライド体のスライドを抑制可能な距離である
    請求項1に記載の容器。
  3. 前記把持部は自重で前記第1の方向にスライド可能である
    請求項1、または請求項2に記載の容器。
  4. 前記保持体の前記支持部は、前記器体を着脱可能に支持可能である
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の容器。
  5. 一方向に延びており、かつ、内部に空間が形成されており、かつ、一方向の一端を閉塞した底部を有し、かつ、該底部とは反対側である一方向の他端に、内部と外部を連通する開口部が形成された器体と、
    該器体の延びる方向に対して略直交する方向に拡がる平面内であって同器体と同じ平面内に位置しており、かつ、鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きに移動可能である把持部と、
    鉛直方向下向きに前記把持部が移動して第1の位置に到達したときに、前記器体の前記開口部を閉塞可能であり、かつ、鉛直方向上向きに同把持部が移動して、同把持部が移動する方向において同第1の位置とは反対側の位置である第2の位置に到達したときに、同開口部を開放可能であるカバー部とを備える
    容器。
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