JP2021017975A - シングルレバー水栓 - Google Patents
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Abstract
Description
以下に、本発明を具体化した第1実施形態のシングルレバー水栓について説明する。本実施形態のシングルレバー水栓は、センサーによって作動する電磁弁が搭載されたセンサー付きシングルレバー水栓である。
図1及び図2に示すように、弁部材20は、有底筒状の下ケース30と、下ケース30の上部に取り付けられた筒状の上ケース22を備えている。図1に示すように、下ケース30は、その下面に突設された一対の位置決め突起35がベース部材10の上面に形成された一対の位置決め凹部16のそれぞれに係合することにより、ベース部材10に位置決めされている。また、下ケース30と上ケース22は、突起22aと凹部30aとの係合によって固定されている。
操作レバーを上方へ回動操作すると、給水管からの水がベース部材10の給水通路11、下ケース30の水供給流路31を経て固定弁体50の水孔51に到る。また、給湯管からの湯がベース部材10の給湯通路12、下ケース30の湯供給流路32を経て固定弁体50の湯孔52に到る。水孔51からの水及び湯孔52からの湯は可動弁体60の連通孔61を介して混合室62で混合され、固定弁体50の吐出孔53、下ケース30の吐出流路33、ベース部材10の吐出通路13を経て吐出管14aに導かれる。
(1)吐出流路33と湯供給流路32との間の壁部は、吐出流路33及び湯供給流路32内の水圧差に基づく負荷が高い高負荷部であり、吐出流路33と水供給流路31との間の壁部は、吐出流路33及び水供給流路31内の水圧差に基づく負荷が前者より低い低負荷部である。水供給流路31、湯供給流路32、及び吐出流路33を区画する壁部のうち、高負荷部の壁部の壁厚L1は、低負荷部の壁部の壁厚L3より厚い。そのため、流路内の水圧差に基づく負荷による変形が抑制される。弁部材20の強度が向上し、耐圧性に優れたシングルレバー水栓が得られる。
(4)高負荷部の壁部の壁厚L1は、固定弁体50の凸条54aの壁厚N1を凸条54bの壁厚N3より厚くすることによって厚くしている。そして、凸条54aの壁厚N1を厚くすることによって、凸条54aが係合する溝部37aの幅M1を広くしており、溝部37aに収容されるパッキン40aの幅を広くしている。そのため、高負荷部では、水圧差に基づく高い負荷が作用したとしてもパッキン40aの変形が抑制される。高負荷部での水漏れの発生が抑制される。
以下に、本発明を具体化した第2実施形態のシングルレバー水栓について説明する。第2実施形態のシングルレバー水栓は、水供給流路31、湯供給流路32、及び吐出流路33を区画する壁厚を厚くする部位が、下ケース30の区画壁36である点で、第1実施形態のシングルレバー水栓と異なっている。以下では、第1実施形態と異なる点について説明する。
電磁弁の作動により吐出通路13が閉塞すると、吐出流路33と湯供給流路32との間の壁部には、吐出流路33と水供給流路31との間の壁部に比べて、水圧差に基づく負荷が高く作用する。この負荷により、吐出流路33と湯供給流路32との間の区画壁36aの溝部37a内に収容されたパッキン40aが、湯供給流路32側に押圧される。パッキン40aからの押圧力は、湯供給流路32側の側壁部38aに強く作用する。一方で、溝部37より湯供給流路32側の側壁部38のうち、湯供給流路32を介して対向する側壁部38bには、水圧差に基づく負荷がほとんど作用しない。
(6)パッキン40を介して湯供給流路32側に位置する側壁部38のうち、水圧差により押圧されたパッキン40aからの押圧力が強く作用する吐出流路33と湯供給流路32との間の側壁部38aの壁厚L4は、湯供給流路32を介して対向する側壁部38bの壁厚L5より厚い。つまり、側壁部38のうち高負荷部の側壁部38aの壁厚L4は、低負荷部の側壁部38bの壁厚L5より厚い。そのため、吐出流路33側からの高い水圧が溝部37a内のパッキン40aに作用して側壁部38aを押圧しても、その変形を抑制することができる。シングルレバー水栓の弁部材20の強度を向上させることができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
水供給流路31、湯供給流路32、及び吐出流路33のうち、給水源に接続された水供給流路31の水圧は、給湯源に接続された湯供給流路32の水圧より一般的に高くなっている。
・上記実施形態では、センサー付きシングルレバー水栓について説明したが、電磁弁が搭載されていないシングルレバー水栓に適用してもよい。
(イ)固定弁体は、ケース側に突出し、水孔、湯孔、及び吐出孔のそれぞれの周縁に沿って延びるとともに、水孔、湯孔、及び吐出孔のそれぞれの間が共通化された凸条を備え、ケースの壁部の固定弁体側の端面には、底部にパッキンが収容されるとともに固定弁体の凸条が挿入される溝部が設けられ、パッキンにおける湯供給流路と吐出流路との間に位置する部位の幅、又は、パッキンにおける湯供給流路と水供給流路との間に位置する部位の幅は、パッキンにおける水供給流路と吐出流路との間に位置する部位の幅より広い。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、センサー付きシングルレバー水栓について説明したが、電磁弁が搭載されていないシングルレバー水栓に適用してもよい。
Claims (3)
- 湯水を混合して吐出するための弁部を有するシングルレバー水栓であって、
前記弁部は、
水を供給する水供給流路と、
湯を供給する湯供給流路と、
湯水の混合水を吐出する吐出流路と、
前記各流路を区画する壁部と
を備え、
前記壁部は、
前記各流路内の水圧差に基づく負荷が大きく作用する高負荷部と、前記負荷が前記高負荷部より小さく作用する低負荷部を有し、
前記高負荷部の壁厚は、前記低負荷部の壁厚より厚いシングルレバー水栓。 - 前記弁部は、
前記各流路が形成されたケースと、
前記ケース内に収容されて、前記水供給流路に連通する水孔、前記湯供給流路に連通する湯孔、及び前記吐出流路に連通する吐出孔を有する固定弁体と、
前記固定弁体に対して摺動可能に設けられて、前記吐出流路からの湯水の混合水の吐出量及び湯水の混合比を変化させる可動弁体と
を備え、
前記固定弁体は、前記ケース側に突出し、前記水孔、前記湯孔、及び前記吐出孔のそれぞれの周縁に沿って延びるとともに、前記水孔、前記湯孔、及び前記吐出孔のそれぞれの間が共通化された凸条を備え、
前記各流路を区画する前記ケースの壁部の前記固定弁体側の端面には、底部にパッキンが収容されるとともに前記固定弁体の前記凸条が挿入される溝部が設けられ、
前記高負荷部として、前記凸条における前記湯供給流路と前記吐出流路との間に位置する第1部位、又は、前記凸条における前記湯供給流路と前記水供給流路との間に位置する第2部位を有し、
前記低負荷部として、前記凸条における前記水供給流路と前記吐出流路との間に位置する第3部位を有し、
前記第1部位又は前記第2部位の壁厚は、前記第3部位の壁厚より厚い請求項1に記載のシングルレバー水栓。 - 前記弁部は、
前記各流路が形成されたケースと、
前記ケース内に収容されて、前記水供給流路に連通する水孔、前記湯供給流路に連通する湯孔、及び前記吐出流路に連通する吐出孔を有する固定弁体と、
前記固定弁体に対して摺動可能に設けられて、前記吐出流路からの湯水の混合水の吐出量及び湯水の混合比を変化させる可動弁体と
を備え、
前記固定弁体は、前記ケース側に突出し、前記水孔、前記湯孔、及び前記吐出孔のそれぞれの周縁に沿って延びるとともに、前記水孔、前記湯孔、及び前記吐出孔のそれぞれの間が共通化された凸条を備え、
前記各流路を区画する前記ケースの壁部の前記固定弁体側の端面には、底部にパッキンが収容されるとともに前記固定弁体の前記凸条が挿入される溝部が設けられ、
前記湯供給流路の周縁に沿って形成された前記溝部より前記湯供給流路側の側壁部は、前記高負荷部として、前記湯供給流路と前記吐出流路との間に位置する第4部位を有し、前記低負荷部として、前記湯供給流路と前記吐出流路との間に位置する以外の第5部位を有し、
前記第4部位の壁厚は、前記第5部位の壁厚より厚い請求項1又は2に記載のシングルレバー水栓。
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Citations (5)
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---|---|---|---|---|
JP2005315333A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Mym Corp | 混合水栓 |
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JP2012057665A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Hayakawa Valve Seisakusho:Kk | 樹脂製止水弁カートリッジ |
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JP2015165165A (ja) * | 2015-01-16 | 2015-09-17 | 憲一 畑 | 湯水混合栓 |
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2019
- 2019-07-24 JP JP2019135995A patent/JP7362331B2/ja active Active
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