JP2021017814A - 排気ガス浄化システム - Google Patents
排気ガス浄化システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021017814A JP2021017814A JP2019132026A JP2019132026A JP2021017814A JP 2021017814 A JP2021017814 A JP 2021017814A JP 2019132026 A JP2019132026 A JP 2019132026A JP 2019132026 A JP2019132026 A JP 2019132026A JP 2021017814 A JP2021017814 A JP 2021017814A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- cleaning liquid
- mist
- temperature
- contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 166
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 claims abstract description 146
- 239000003595 mist Substances 0.000 claims description 55
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 34
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 34
- 238000000746 purification Methods 0.000 claims description 20
- 239000012530 fluid Substances 0.000 abstract 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 110
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N Sulfuric acid Chemical compound OS(O)(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 34
- 229910052815 sulfur oxide Inorganic materials 0.000 description 26
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 239000013535 sea water Substances 0.000 description 15
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 13
- MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N nitrogen oxide Inorganic materials O=[N] MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 11
- 239000013618 particulate matter Substances 0.000 description 7
- 238000009834 vaporization Methods 0.000 description 7
- 230000008016 vaporization Effects 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- XTQHKBHJIVJGKJ-UHFFFAOYSA-N sulfur monoxide Chemical class S=O XTQHKBHJIVJGKJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 4
- 230000003472 neutralizing effect Effects 0.000 description 4
- 230000008569 process Effects 0.000 description 4
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 3
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000295 fuel oil Substances 0.000 description 3
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-L Sulfate Chemical compound [O-]S([O-])(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 2
- 238000003915 air pollution Methods 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 2
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 2
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 101100421903 Arabidopsis thaliana SOT10 gene Proteins 0.000 description 1
- 101100421909 Arabidopsis thaliana SOT16 gene Proteins 0.000 description 1
- 101100421916 Arabidopsis thaliana SOT5 gene Proteins 0.000 description 1
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 1
- 230000004075 alteration Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000006477 desulfuration reaction Methods 0.000 description 1
- 230000023556 desulfurization Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 238000005187 foaming Methods 0.000 description 1
- 238000005469 granulation Methods 0.000 description 1
- 230000003179 granulation Effects 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 238000006386 neutralization reaction Methods 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
Description
しかし、この低質燃料油は、燃焼後に発生する排気ガス中に、パテキュレートを主体とする微粒子状物質(PM)や硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)等を含んでいる。これらの成分は大気汚染や機器類の腐食を生じさせる原因物質であり、人体への悪影響を及ぼす有害成分でもある。
しかし、再循環される排気ガス中には、大気汚染や機器類への悪影響を及ぼす虞のある微粒子状物質(PM)や硫黄酸化物(SOx)が多く含まれている場合がある。このため、再循環される排気ガス中からこれらの成分を取り除く必要がある。
特許文献1には、洗浄液に排気ガスを接触させることにより、排気ガス中の微粒子状物質や硫黄酸化物を液滴により捕捉する技術が開示されている。
そこで、スクラバ装置を通過した排気ガスを冷却し、凝縮液として回収することにより排気ガス中の水分を除去することが知られている(例えば、特許文献2)。
これらの技術に加え、スクラバ装置内での気液接触方式として、スクラバ装置内で排気ガスを旋回させながら、噴霧される洗浄液と接触させる技術も知られている(例えば、特許文献3)。
特に、船舶では、洗浄液として海水を用いる場合がある。
大量の海水を排気ガスと接触させる場合には、海水の大量消費を賄うために供給機関の運転コストが上昇すること、さらに、大量の洗浄液が抵抗となって排気ガスが円滑な移動を妨げられやすくなるという新たな不具合が生じる。
しかし、回収した凝縮液は、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)を含むためにpH値が低下し、酸性になる。このため、pH値の低い凝縮液を洗浄液として再利用すると脱硫反応が良好に行えなくなり、結果としてSOxの除去効率が低下する虞がある。SOxの除去効率が低下するのを防ぐためには、回収された凝縮液のpH値を管理する行程が必要となる。
この結果、海水を使用した場合も含めて、SOx除去処理済みの洗浄液を海に投棄する際のpH値を管理するためのコストが上昇するという新たな不具合がある。
しかし、洗浄液は噴射ノズルにより噴霧されるが、噴霧された洗浄液と排気ガスとの接触時間や接触面積が十分確保されない場合には、洗浄液によるSOxの捕捉が十分得られない虞がある。この理由は、特許文献3において明らかにされているが、噴霧角度によって洗浄液の滞留時間が異なることにある。
この結果、気液接触部の構造に特別な変更などを加えることなく、洗浄液自体の形態変化のみで、排気ガスとの接触面積、接触時間が増加されて排気ガス中の有害成分の除去効率が高められる。
図1において、本発明の実施形態にかかる排気ガス浄化システム1は、船体2に設けられている機関室内に配置されたエンジン3の付属施設として備えられている。
排気ガス浄化システム1は、排気ガスと洗浄液とを接触させる気液接触部4と、気液接触部4に向け洗浄液の一つである海水を供給する洗浄液供給部5とを備えている。
気液接触部4は、内部空間に設けられている排気管4Aおよび排気口4Bとの間に、排気ガスの流れる方向に逆らう向きに洗浄液を噴射する噴射ノズル6が備えられている。
噴射ノズル6は、後で説明する洗浄液供給部5との間で接続される配管6Aの末端に位置し、配管6Aの途中に配置された開閉弁LV1を備えている。
開閉弁LV1は、排気ガスの量や温度などに応じて開閉される数や開閉量が選択される部材である。
捕集部材7は、洗浄液および排気ガスが接触可能な貫通孔を有するハニカム構造体が用いられる。捕集部材7は、洗浄液との接触によりミスト状となった排気ガス中の有害成分の一つであるSOxを貫通孔壁面に付着させて捕集することができる。
処理装置8は、SOxを捕集した後、強酸性を有する洗浄液に中和剤を導入することにより、洗浄液のpH値を中和状態に相当する値に矯正するために設けられている。
処理装置8においてpH値を中和状態に矯正された洗浄液は、海に放出されて廃棄される場合と、再度、洗浄液供給部5に向け環流される場合とのいずれかが選択される。
管路P1は、延長方向一端が船体2に形成されている開口(図示されず)に連通され、延長方向他端が洗浄液供給部5に接続されている。
管路P1の延長方向一端と他端との間には、処理装置8から延長された環流路P2が接続されている。環流路P2が接続されている管路P1には、処理装置8から海に向け洗浄液を廃棄するときに閉じられる開閉弁LV2が配置されている。
ポンプ9は、海水の取り込みおよび海水への洗浄液の廃棄を行える方向に回転することができる。
方向切換弁10は、海水の取り込み時や洗浄済みの洗浄液を海に廃棄する場合あるいは洗浄液供給部5に向けて洗浄液を環流させる場合の海水および洗浄液の流通状態を設定するために設けられている。
洗浄液と接触した排気ガスは、捕集部材7を通過する際にミスト化されたSOxが捕集される。この結果、捕集部材7を通過した排気ガスはSOxを除去されて浄化された状態で排気口4Bから外部に排出される。
洗浄液貯留部4Cに溜められた洗浄液は、所定量に達した時点で処理装置8に向け送られ、中和剤添加などの処置が執られて無害化される。無害化された洗浄済みの洗浄液は、ポンプ9および方向切換弁10の流路切換が行われることにより、再度、洗浄液供給部5に向け環流される場合と、海に向け廃棄される場合とが選択される。
洗浄液供給部5は、本実施形態における特徴部分である。
洗浄液供給部5の機能は、噴射ノズル6により噴射される前の段階で洗浄液を、噴射ノズル6で噴射されて得られるミストとは別に微細粒化した状態で噴射のために準備することにある。
以下、この構成について説明する。
図3は、洗浄液供給部5の構成を示す模式図であり、(A)と(B)に示されている構成は、微細粒化する機構が異なる。
図3(A)に示されている微細粒発生部5Aは、ハニカム構造体が用いられている。ハニカム構造体は、複数積層され、各ハニカム構造体同士で貫通孔の一部が互いに連通されて重ねられている。この構造体は、貫通孔の連通部分を洗浄液が通過するときに発生する摩擦力によって洗浄液に分裂を起こさせる。
洗浄液は、分裂することにより元の液膜サイズから微細粒化されたサイズのミストに変化する。
摩擦力を利用して洗浄液を分裂させる方式の別例としては、洗浄液を高速で曲路内に流す方式がある。この方式によれば、曲路内面へ洗浄液を衝突させたときに発生する摩擦力を利用して洗浄液を剪断して分裂させることにより細かくすることができる。
以上の微細粒発生部5A、5A1は、洗浄液が流れる際に発生する摩擦力や振動による粉砕、破粋、分裂を起こさせることに限らず、気流を印加した際の気流のエネルギーによる洗浄液の粉砕等も用いられる。また、微細粒発生部内で洗浄液同士を衝突させる際の圧力により洗浄液を粉砕する構成や、遠心力を用いて破粋する構成、さらには洗浄液を通過させるフィルタの粗さを利用する構成などを採用することも可能である。
洗浄液の微細粒化は、洗浄液の分子を振動させてクラスタ化する方式を用いることができる。この方式は洗浄液が流れる配管の外側から高周波振動を与えるコイルを配置し、設定される周波数に応じたサイズに分裂させることができる。
洗浄液に対する温度管理は、次の目的を達成するためである。
第1の目的は、洗浄液のミストサイズが排気ガスからの熱を受けて当初サイズから変化するのを防止することにある。
第2の目的は、排気ガスの有害成分が変質する露点を基準として、変質した有害成分の捕捉を可能にすることにある。
洗浄液はこれと接触する排気ガスの熱によりミストになる状態が変化する。特に、排気ガスと接触した時点で排気ガスからの熱を受けて蒸発熱が増加する。これにより、洗浄液の一部が蒸発すると、微細粒発生部5A、5A1において形成されたミストサイズが変化し当初のサイズ以下となることがある。この結果、排気ガス中のSOxを捕捉できるだけのサイズを維持できなくなる虞を招く。
そこで、本実施形態では、排気ガスと接触したときに排気ガスの熱によって洗浄液のミストが蒸発熱を増加させるのを抑えられる温度を洗浄液に持たせることに着目している。
排気ガス自体も温度が急変すると、含まれている有害成分を変質させることがあり、変質した成分により新たな不具合が発生する虞がある。この場合の新たな不具合とは、排気ガスの温度が急低下したときに発生する有害成分によって金属が腐食されることである。
排気ガスに含まれるSOxは、主にSO2であることが多いが、その一部が酸化してSO3に変化することが知られている。このSO3は、排気ガス中の水分に反応して硫酸になる。硫酸は、排気ガスの温度が低下して露点以下でミスト化して硫酸ミストに変質する。硫酸ミストは、サイズがきわめて小さい成分であると共に、金属を腐食させる不具合を持つ成分であることが知られている。
この理由に基づき、硫酸ミストの粒径が洗浄液のミストに捕捉されやすい大きさに維持されることが望まれる。
そこで、本実施形態では、排気ガスの温度低下により変質する排気ガス中の硫酸ミストを捕捉しやすいサイズを維持させることに着目している。
加熱源103,冷却源104は、洗浄液供給部5の内部において、管路P1に対する連通状態を切り換えられるチャンバーC1〜C3を備えた位置切換部材Cに備えられている。
位置切換部材Cは、管路P1と連通可能な補助管路P1Aが各チャンバーC1〜C3内に備えられている。
補助管路P1Aのうちで、加熱源103に設けられている補助管路P1Aは、チャンバーC1内に配置されている加熱媒体通路HRにより加熱されることによって温度を上昇された海水を管路P1に向け移送するために用いられる。
補助管路P1Aのうち、冷却源104に設けられている補助管路P1Aは、チャンバーC2内に配置されている冷却媒体通路CRにより冷却されることによって温度を下降された海水を管路P1に向け移送するために用いられる。
冷却源104は、図示しない冷却装置に連通する冷却パイプが冷却媒体通路CRに用いられる。冷却パイプは、上記補助管路P1Aが配置されているチャンバーC2内で補助管路P1Aを取り巻いている。
位置切換部材Cは、各チャンバーの補助管路P1Aと管路P1との連通状態を、図4に示されている制御部100によって切り換えられる。
制御部100は、排気ガス流量および排気ガス、洗浄液の各温度が入力されると、ポンプ9の駆動条件、方向切換弁10の位置切換設定および加熱源103あるいは冷却源104の駆動制御を実行する。
制御部100の出力側には、上記各機器に加えて、噴射ノズル6への洗浄液の量を決めるために開閉制御される流量可変な開閉弁LV1と、処理装置8と洗浄液供給部5とを接続する管路P1に配置された開閉弁LV2がそれぞれ接続されている。
開閉弁LV2は、処理装置8から管路P1に向け洗浄済みの洗浄液を環流させるときに開放される。
なお、図4において、制御部100の出力側に表示されている矢印は、出力信号の方向を示し、制御部100の入力側に表示されている矢印(両側に矢の表示がある)は、フィードバック処理のための信号の向きを意味している。
温度差は、洗浄液のミストサイズが当初のサイズから変化するかどうかを判断する指標として用いられる。つまり、排気ガスの熱を受けて洗浄液の蒸発熱が増加すると、洗浄液のミストサイズが当初のサイズから変化しやすくなる結果を導くことができる。
制御部100では、温度差が所定値(K1)と比較され、所定値(K1)以上であるときには、排気ガスの熱を受けて洗浄液の蒸発熱が増加しているときであることを判断する。この判断がなされたときには、洗浄液の温度を上昇させて温度差が小さくされる。この結果、温度差により排気ガスから洗浄液に移行する熱量によって得られる両者間の温度勾配も小さくされることになり、洗浄液の蒸発熱が増加するのを抑えてサイズの変化が抑制される。
露点は、排気ガス中のSO3がミスト化して硫酸ミストに変質するときの温度である。
制御部100では、排気ガスの温度を検知した結果が、排気ガス中のSO3が硫酸ミストに変質する温度(露点)以上である場合には、排気ガス中のSO3をミスト化する温度に設定すると共に、洗浄液のミストにより捕捉できるサイズに硫酸ミストのサイズを維持させる。
具体的には、排気ガスの温度を露点以下の温度に設定して硫酸ミストを生成させ、生成された硫酸ミストを洗浄液のミストにより捕捉できるサイズを維持できるように、洗浄液の温度設定により排気ガスの温度を調整する。
制御部100は、排気ガス流量、排気ガス温度、洗浄液温度の各データを取り込む(ST1)。
取り込んだデータを用いて、排気ガス流量を判断し、排気ガスの流量に応じた洗浄液の噴霧量が得られるように、噴射ノズル6に連通する開閉弁LV1の開閉制御を実行する(ST2)。
開閉弁LV1が開閉制御されると、制御部100は、排気ガスの温度と洗浄液の温度との温度差を判別する(ST3)。
気液接触空間内では、微細粒化された洗浄液ミストが拡散率を高められて存在するので、多くの洗浄液ミストが排気ガスと接触することになる。この結果、排気ガスに対する洗浄ミストの接触面積、接触時間が高められて排気ガス中の有害成分を除去する効率が高められる。
図5において、温度差が所定値(K1)以上である場合には、洗浄液供給部5の位置切換部材Cの位置が加熱源103を洗浄液が通過する状態に切り換えられる(ST4,5)。
図6において、排気ガス温度が検知され、温度が露点以上であるかどうか判別される(ST3A)。
位置切換部材Cのチャンバー位置が、冷却源104を洗浄液が通過する状態に切り換えられると、洗浄液は温度を下げられて、排気ガスの温度を露点以下に矯正する。この結果、排気ガス中に存在する硫酸は、ミスト化されて硫酸ミストに変質する。
この状態は、排気ガス温度と露点との対比判別を継続することにより、温度調整の監視が行われることになる(ST6A)。
一方、噴射ノズル6単体からのミストサイズよりも小さくされたミストは、排気ガスから受ける熱によって蒸発熱が増加するのを抑制されるので、排気ガスの有害成分を捕捉する割合に影響するミストサイズを変化させることがない。
さらに加えて、排気ガスの温度変化によって変質した排気ガス中の有害成分も、洗浄液の温度調整によって捕捉されやすくできるので有害成分の除去効率が下がるのを防止できる。
しかも、洗浄液のミストは、浄化システム内に新たな構造を用いることなく所定サイズに維持されると共に、このミストに接触する排気ガスの温度変化を抑えて有害成分の捕捉性の悪化を防ぐことができる点で利用可能性が高い。
4 気液接触部
5 洗浄液供給部
5A、5A1 微細粒発生部
6 噴射ノズル
100 制御部
103 加熱源
104 冷却源
Claims (5)
- 排気ガス中の有害成分を洗浄液との接触により除去する排気ガス浄化システムであって、前記洗浄液は、前記排気ガスと接触する気液接触部に向け噴射される前の段階で微細粒化された状態で前記噴射のために準備されることを特徴とする排気ガス浄化システム。
- 請求項1記載の排気ガス浄化システムにおいて、
前記洗浄液は、前記噴射時点で前記有害成分を捕捉可能なサイズが得られるサイズに設定されて前記噴射のために準備されることを特徴とする排気ガス浄化システム。 - 請求項1又は2記載の排気ガス浄化システムにおいて、
前記洗浄液は、前記排気ガスに含まれる有害成分のミスト化が可能な温度に維持されて噴射前に準備されることを特徴とする排気ガス浄化システム。 - 請求項3記載の排気ガス浄化システムにおいて、
前記洗浄液は、前記有害成分のミスト化が可能な温度に冷却もしくは加熱されて噴射前に準備されることを特徴とする排気ガス浄化システム。 - 請求項1乃至4のうちの一つに記載の排気ガス浄化システムにおいて、
前記洗浄液は、流路内での摩擦もしくは振動による粉砕状態により微細粒化されることを特徴とする排気ガス浄化システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019132026A JP7325801B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 排気ガス浄化システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019132026A JP7325801B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 排気ガス浄化システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021017814A true JP2021017814A (ja) | 2021-02-15 |
JP7325801B2 JP7325801B2 (ja) | 2023-08-15 |
Family
ID=74563330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019132026A Active JP7325801B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 排気ガス浄化システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7325801B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102358617B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-02-08 | 주식회사 태성환경연구소 | 고효율 ict형 특수 구조 탈취기 개발로 난분해성 악취가스 처리 및 탄소 중립화 탈취 시스템 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389080A (en) * | 1977-01-17 | 1978-08-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | Method of wet type exhaust gas treatment |
JPH08229341A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-10 | Mitsui Mining Co Ltd | 気液接触方法及び装置 |
JP2000166845A (ja) * | 1998-12-10 | 2000-06-20 | Toto Ltd | 食器洗い機 |
JP2001025626A (ja) * | 1999-07-13 | 2001-01-30 | Babcock Hitachi Kk | 排ガスの脱塵処理装置と方法 |
JP2001121030A (ja) * | 1999-08-13 | 2001-05-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 除塵装置および除塵方法 |
JP2010234335A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Honke Matsuura Shuzojo:Kk | 脱臭装置 |
JP2013017982A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Ihi Corp | ガス分離装置 |
JP2018001086A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社東芝 | 二酸化炭素回収システムおよび排ガス処理方法 |
JP2018030090A (ja) * | 2016-08-24 | 2018-03-01 | 三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社 | 粒子除去装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5389080B2 (ja) | 2010-08-27 | 2014-01-15 | 株式会社東芝 | 金属含有粒子集合体 |
-
2019
- 2019-07-17 JP JP2019132026A patent/JP7325801B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5389080A (en) * | 1977-01-17 | 1978-08-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | Method of wet type exhaust gas treatment |
JPH08229341A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-10 | Mitsui Mining Co Ltd | 気液接触方法及び装置 |
JP2000166845A (ja) * | 1998-12-10 | 2000-06-20 | Toto Ltd | 食器洗い機 |
JP2001025626A (ja) * | 1999-07-13 | 2001-01-30 | Babcock Hitachi Kk | 排ガスの脱塵処理装置と方法 |
JP2001121030A (ja) * | 1999-08-13 | 2001-05-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 除塵装置および除塵方法 |
JP2010234335A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Honke Matsuura Shuzojo:Kk | 脱臭装置 |
JP2013017982A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Ihi Corp | ガス分離装置 |
JP2018001086A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社東芝 | 二酸化炭素回収システムおよび排ガス処理方法 |
JP2018030090A (ja) * | 2016-08-24 | 2018-03-01 | 三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社 | 粒子除去装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102358617B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2022-02-08 | 주식회사 태성환경연구소 | 고효율 ict형 특수 구조 탈취기 개발로 난분해성 악취가스 처리 및 탄소 중립화 탈취 시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7325801B2 (ja) | 2023-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101205358B1 (ko) | 선박 | |
JP4997336B2 (ja) | 排ガス再循環システムを備える大型2サイクルディーゼル機関 | |
CN1796008B (zh) | 基板处理装置及其处理方法 | |
EP2355917B1 (en) | Process for minimising the emission of particular matter from marine diesel engines | |
EP2626527B1 (en) | Exhaust gas cooler | |
JP2017504476A (ja) | 海洋排気ガス浄化処理システム | |
CN108014578B (zh) | 低温喷淋净化燃煤烟气中细颗粒与可凝结颗粒的方法及装置 | |
JP6663481B2 (ja) | 船舶の船内でガスをクリーニングするためのインラインデュアルウォータースクラバーおよび方法 | |
KR20130126506A (ko) | 내연 기관 | |
JP4560447B2 (ja) | 尿素水噴射ノズルの詰まりを防止する脱硝装置 | |
CN107019986A (zh) | 一种高温烟气降温及声波团聚提水降烟羽的方法及装置 | |
JP2021017814A (ja) | 排気ガス浄化システム | |
WO2015136867A1 (ja) | スクラバ及びエンジンシステム | |
JP2007120479A (ja) | ガスタービン吸気冷却装置及びガスタービン吸気冷却装置を備えたガスタービンプラント | |
JP2004197624A (ja) | 船舶用ディーゼルエンジン排ガスの浄化装置及び方法 | |
KR20140117949A (ko) | 인라인형 메탈폼 스크러버를 이용한 선박 엔진 배기가스 정화장치 | |
US7823692B2 (en) | Muffler for engines in oilfield applications | |
JP6049499B2 (ja) | 内燃機関の排ガス処理装置 | |
KR101381833B1 (ko) | 중소선박 엔진용 배기가스 정화시스템 | |
JP2014163306A5 (ja) | ||
CN111036006B (zh) | 一种声波增强的船舶废气脱硫及颗粒物去除装置 | |
KR102027237B1 (ko) | 선박용 습식 스크러버 시스템 | |
KR101945648B1 (ko) | 선박의 내연 피스톤 엔진의 배기 가스를 처리하는 장치 및 배기 가스를 처리하는 장치를 작동시키는 방법 | |
WO2022075279A1 (ja) | 配管装置 | |
CN209333507U (zh) | 船用egr系统中废气洗涤的装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7325801 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |