JP2021017715A - 縦管構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】中心管材から径方向外側に点検窓が突出するのを抑えた縦管構造体を提供する。【解決手段】縦管構造体1は、側壁21aに開口21bが形成され、径方向外側の表面21cに沿って液体が流れる中心管材20と、中心管材20における開口21bの周縁部から径方向内側に向かって延びる分岐管材35と、分岐管材35の径方向内側の端部に設けられ、分岐管材35を開閉可能な点検窓40と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、縦管構造体に関する。
従来、上流側水平管路と下流側水平管路とを接続するために縦管構造体が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この縦管構造体内には、上流側水平管路から下流側水平管路に向かって、下水等の液体が流れる。
液体に含まれる汚物等が縦管構造体内に滞留しているか否かを確認するために、縦管構造体に点検口蓋(点検窓)が設けられている。
特開2002−146892号公報
例えば縦管構造体の中心部に中心管材が配置され、この中心管材の径方向外側の表面に沿って液体が流れる場合、中心管材に点検口蓋を設けることになる。
しかしながら、点検口蓋が中心管材から径方向外側に突出していると、液体が点検口蓋に当たる。このため、縦管構造体内で液体が流れにくくなるという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、中心管材から径方向外側に点検窓が突出するのを抑えた縦管構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の縦管構造体は、側壁に開口が形成され、径方向外側の表面に沿って液体が流れる中心管材と、前記中心管材における前記開口の周縁部から前記径方向内側に向かって延びる分岐管材と、前記分岐管材の前記径方向内側の端部に設けられ、前記分岐管材を開閉可能な点検窓と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、中心管材から径方向内側に向かって延びる分岐管材の径方向内側の端部に設けられた点検窓が、分岐管材を開閉可能である。点検窓が中心管材の径方向外側から離間した位置に設けられているため、点検窓が中心管材から径方向外側に突出するのを抑えることができる。
また、上記の縦管構造体において、前記点検窓は、前記分岐管材内に配置される軸状部材を有してもよい。
この発明によれば、分岐管材内の中心管材の径方向外側の表面から凹んだ部分が少なくなり、分岐管材内に液体が入り難くすることができる。
また、上記の縦管構造体において、前記軸状部材の前記径方向外側の表面は、前記中心管材の前記表面と面一であってもよい。ここで言う軸状部材の表面は中心管材の表面と面一であるとは、例えば、軸状部材の表面と中心管材の表面との径方向の段差が1cm以内であることを意味する。
この発明によれば、中心管材の表面と軸状部材の表面との境界を液体が流れるときに、液体の流れが乱れるのを抑制することができる。
また、上記の縦管構造体において、前記中心管材の軸線方向に見たときに、前記軸状部材の前記表面は前記中心管材の前記表面に重なってもよい。
この発明によれば、中心管材の表面及び軸状部材の表面の一方から他方に沿って液体が流れるときに、液体の流れが乱れるのをさらに抑制することができる。
また、上記の縦管構造体において、前記分岐管材の前記径方向内側の端部に設けられた第1フランジを備え、前記点検窓は、前記軸状部材の前記径方向内側の端部に設けられ、前記第1フランジに接合された第2フランジを有してもよい。
この発明によれば、分岐管材と軸状部材とを、両フランジを介して液体が漏れないように接続することができる。
本発明の縦管構造体によれば、中心管材から径方向外側に点検窓が突出するのを抑えることができる。
本発明の一実施形態の縦管構造体の縦断面図である。 同縦管構造体の中心管材の斜視図である。 分岐管材及び点検窓の横断面図である。 同分岐管材及び第1フランジの正面図である。 同点検窓の正面図である。 同点検窓を第2ステップに掛ける際に用いられる冶具の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例の縦管構造体の縦断面図である。
以下、本発明に係る縦管構造体の一実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の縦管構造体1は、地中Gに埋設された立坑90内に配置して用いられる。以下では、まず立坑90について説明する。
立坑90は、コンクリート等で形成され、軸線が上下方向に沿うように配置されている。例えば、立坑90の外径は数m程度である。立坑90は、具体的にはマンホール等であり、複数の管体が積み上げられて形成される組立式であっても、現場打ちのマンホールであってもよい。
立坑90の上端部及び下端部は、壁部材91,92によりそれぞれ閉塞されている。壁部材91の平面視における中央部分には、作業者が立坑90に出入りできるよう、壁部材91を上下方向に貫通する貫通孔91aが形成されている。立坑90の上端部における壁部材91よりも下方の部分は、第1中間スラブ93により上下方向に仕切られている。第1中間スラブ93の平面視における中央部分には、第1中間スラブ93を上下方向に貫通する貫通孔93aが形成されている。例えば、第1中間スラブ93はFRP等でメッシュ状に形成されている。
第1中間スラブ93における貫通孔93aの周縁部には、手すり94がこの周縁部から立ち上がるように設けられている。立坑90の内周面における壁部材91と第1中間スラブ93との間の部分には、複数の第1ステップ95が固定されている。複数の第1ステップ95は、互いに間隔を空けて上下方向に並べて配置されている。
立坑90の上端部は、マンホール105に接続されている。例えば、マンホール105は、直壁と斜壁からなる組立式であり、立坑90よりも小径である。
マンホール105の内周面には、昇降のための複数のステップ106が固定されている。マンホール105内の空間は、壁部材91の貫通孔91aに接続されている。マンホール105の上端部は、地上に達している。
立坑90の外側側壁90aにおける第1中間スラブ93よりも下方の部分には、外側開口90bが形成されている。立坑90における外側開口90bの周縁部には、上流側水平管路101の端部が接続されている。
立坑90の外側側壁90aにおける壁部材92よりも上方の部分、言い換えると立坑90の下端部には、外側開口90cが形成されている。外側開口90cは、外側開口90bよりも下方に形成されている。立坑90における外側開口90cの周縁部には、下流側水平管路102の端部が接続されている。
縦管構造体1は、立坑90を更生するためのものである。縦管構造体1は、外側管材10と、中心管材20と、分岐管材35と、点検窓40と、を備えている。
外側管材10及び中心管材20はそれぞれ管状に形成され、同軸に配置されている。以下では、外側管材10及び中心管材20の共通する軸線を軸線Oと言う。軸線Oに直交する方向を単に径方向といい、軸線O回りに周回する方向を単に周方向という。本実施形態では、外側管材10及び中心管材20の軸線Oに直交する断面形状は、それぞれ円形状である。
外側管材10は、コンクリートやFRP(Fiber Reinforced Plastics)等で形成されている。外側管材10は、軸線が上下方向に沿うように、立坑90内に配置されている。
外側管材10は、壁部材92上に配置されている。外側管材10の上端は、立坑90の外側開口90bの下端に達している。外側管材10と立坑90との間は、モルタル等の充填部材97により埋められている。充填部材97により立坑90に外側管材10が接続されることで、立坑90と縦管構造体1とが一体になっている。
中心管材20は、外側管材10内に配置されている。例えば、中心管材20の外径は1m弱程度である。この例では、中心管材20は、上下方向に並べて配置された複数の短管21と、各短管21に設けられた積層体38(図3参照)と、を備えている。短管21は、コンクリートやFRP等で形成されている。なお、中心管材20は一体に形成されてもよい。
図1及び図2に示すように、各短管21の内周面には、第2ステップ22が固定されている。図2に示すように、第2ステップ22は、一対の柱部材23と、複数の踏桟24と、固定部材25と、を備えている。
一対の柱部材23は、上下方向に沿ってそれぞれ延び、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の踏桟24は、一対の柱部材23をそれぞれ周方向に連結している。複数の踏桟24は、上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。固定部材25は、一対の柱部材23及び複数の踏桟24を短管21に固定している。
第2ステップ22は、短管21の内周面における周方向の一部分に寄せて配置されている。
なお、複数の短管21のうち最も上方に配置される短管21に固定される第2ステップ22は、伸縮可能であることが好ましい。具体的には、第2ステップ22を使用する時には、短管21から上方に延長可能であり、第2ステップ22を使用しない時には、短くなって短管21内に収納可能であることが好ましい。
図1及び図2に示すように、上下方向に隣り合う一対の短管21は、互いの軸方向の端部を突き合わせた状態で固定されている。上下方向に隣り合う一対の短管21の間には、環状の第2中間スラブ28が軸線Oと同軸に固定されている。例えば、第2中間スラブ28はFRP等でメッシュ状に形成されている。第2中間スラブ28の内径は、作業者Pが第2中間スラブ28内を容易に通過可能な大きさである。
図1に示すように、中心管材20の上端は、第1中間スラブ93よりも下方に配置されている。中心管材20の上端は、外側開口90bよりも上方まで延びていることが好ましい。中心管材20の下端、及び外側開口90cの上端の上下方向の位置は、互いに同程度である。
複数の短管21のうち最も下方に配置される短管21(以下、短管21Aとも言う)には、梯子31が連結されている。梯子31の下端部は、壁部材92に達している。梯子31を使用しない時には、梯子31は短管21A内に収容可能であることが好ましい。
外側管材10と中心管材20との間には、螺旋状に形成された案内板30が配置されている。案内板30の螺旋の軸は、軸線Oに一致している。すなわち、案内板30は、周方向の一方に向かうに従い、連続的に斜め下方に向かうように湾曲している。案内板30は、コンクリートやFRP等で形成されている。
案内板30は、中心管材20の外周面及び外側管材10の内周面にそれぞれ固定されている。外側管材10、中心管材20、及び案内板30により、螺旋状の案内路C1が区画される。案内路C1は、案内板30、中心管材20(短管21)の径方向外側の表面21c、及び外側管材10の径方向内側の表面にそれぞれ沿う。下水(液体)Fは、案内路C1に沿って流れる。
縦管構造体1では、案内板30が上下方向に分離されず、一体になっている。
なお、案内板は、階段状に形成されてもよい。すなわち、案内板は、下方に向かう部分と、水平面に沿う部分と、周方向の一方に交互に配置されるように構成されてもよい。案内板30は中心管材20と一体に形成されてもよいし、中心管材20と別体に形成された後で、互いに固定されてもよい。
案内板30は、不連続に形成されていてもよい。すなわち、複数の案内板30が、互いに間隔を空けて螺旋状に並べて配置されていてもよい。
図1及び図2に示すように、複数の短管21のうちの少なくとも1つには、前記分岐管材35及び点検窓40が設けられている。以下では、分岐管材35及び点検窓40について、詳しく説明する。
図3は、分岐管材35及び点検窓40を軸線O方向に見た横断面図である。図3に示すように、短管21の側壁21aには、内側開口(開口)21bが形成されている。内側開口21bは、側壁21aを径方向に貫通している。
分岐管材35は、管状に形成され、短管21(中心管材20)における内側開口21bの周縁部から径方向内側に向かって延びている。図3及び図4に示すように、分岐管材35の径方向内側の端部には、環状に形成された第1フランジ36が固定されている。第1フランジ36は、分岐管材35の端部から分岐管材35の径方向外側に向かって延びている。第1フランジ36は、分岐管材35の全周にわたって形成されている。第1フランジ36の径方向内側の外面は、平坦である。第1フランジ36には、第1フランジ36を貫通する貫通孔36aが形成されている。貫通孔36aは、第1フランジ36の軸線周りに複数形成されている。
図3に示すように、第1フランジ36における径方向外側の外面には、第1ナット37が固定されている。第1ナット37は、貫通孔36aに対応する位置に複数配置されている。
この例では、短管21と分岐管材35との接続部分に、FRPで形成された積層体38が配置されている。積層体38は、短管21と分岐管材35との接続部分の径方向外側を覆う第1積層体38aと、短管21と分岐管材35との接続部分の径方向内側を覆う第2積層体38bと、を備えている。第1積層体38a及び第2積層体38bは、短管21と分岐管材35とを接続している。
点検窓40は、軸状部材41と、第2フランジ42と、接合部材43と、を備えている。
軸状部材41は、径方向のうちの1つに沿う軸状に形成されている。軸状部材41は、分岐管材35内に配置されている。軸状部材41は、軸状部本体44と、軸状部本体44の外面を覆うカバー部材45と、を備えている。
軸状部本体44は、円柱状に形成されている。軸状部本体44の径方向外側の表面は、径方向外側に向かって凸となるように湾曲している。軸状部本体44は、合成木材であるエスロンネオランバーFFU(積水化学工業製)で形成されることが好ましい。軸状部本体44の径方向外側の表面には、大径穴(符号省略)が形成されている。大径穴は、軸状部本体44の軸線周りに複数形成されている。軸状部本体44には、各大径穴の底面から軸状部本体44の軸線方向に延びる小径穴(符号省略)が形成されている。小径穴の内径は、大径穴の内径よりも小さい。小径穴は、軸状部本体44の径方向内側の表面に達している。
カバー部材45は、有底筒状に形成され、軸状部本体44の径方向外側の表面及び側面を覆っている。カバー部材45は、FRPで形成されることが好ましい。カバー部材45の外径は、分岐管材35の内径よりも小さい。
カバー部材45の径方向外側の表面45aは、径方向外側に向かって凸となるように湾曲している。
第2フランジ42は、軸状部材41の径方向内側の端部に設けられている。第2フランジ42は、ポリ塩化ビニル(PVC:PolyVinyl Chloride)等の材料で円板状に形成されている。
第2フランジ42の外径、及び第1フランジ36の外径は、互いに同等である。図3及び図5に示すように、第2フランジ42には、第2フランジ42を貫通する貫通孔42aが形成されている。貫通孔42aは、第1フランジ36の貫通孔36aに対応して、第2フランジ42の軸線周りに複数形成されている。第2フランジ42の第1面は、第1フランジ36の径方向内側の表面に接触している。
第2フランジ42における第1面とは反対側の第2面には、大径穴(符号省略)が形成されている。大径穴は、軸状部本体44の大径穴に対応して、第2フランジ42の軸線周りに複数形成されている。第2フランジ42には、各大径穴の底面から第2フランジ42の軸線方向に延びる小径穴(不図示)が形成されている。小径穴の内径は、第2フランジ42の大径穴の内径よりも小さい。小径穴は、第2フランジ42の第1面に達している。
第2フランジ42の第2面には、取手47が取付けられている。取手47は、U字状に形成され、第2フランジ42の第2面から立ち上がっている。取手47は、第2面から立ち上がった状態と、第2面に沿って倒れた状態と、に切換え可能であることが好ましい。
図3に示すように、接合部材43は、第2ボルト49と、第2ナット50と、を備えている。第2ナット50は、軸状部本体44の大径穴内に配置された状態で、軸状部本体44に固定されている。第2ボルト49の頭部は、第2フランジ42の大径穴内に配置されている。第2ボルト49の軸部は、第2フランジ42の小径穴及び軸状部本体44の小径穴内にそれぞれ配置され、第2ナット50に嵌め合わせられている。これにより、軸状部本体44に第2フランジ42が固定されている。
第1フランジ36と第2フランジ42との接合には、第1ボルト52が用いられる。第1ボルト52の軸部は、第2フランジ42の貫通孔42a及び第1フランジ36の貫通孔36a内にそれぞれ配置され、第1ナット37に嵌め合わせられている。これにより、第2フランジ42が第1フランジ36に接合され、分岐管材35の径方向内側の端部に点検窓40が装着される。点検窓40は、分岐管材35を塞いで閉じた状態にする。第1フランジ36と第2フランジ42とは、ボルト接合される。
なお、第1フランジ36と第2フランジ42との間に、止水用のシール部材を配置してもよい。
このとき、図3に示すように、軸状部材41の径方向外側の表面45aは、第1積層体38a(中心管材20)の径方向外側の表面38a1と面一である。ここで言う軸状部材41の表面45aは第1積層体38aの表面38a1と面一であるとは、例えば、軸状部材41の表面45aと第1積層体38aの表面38a1との径方向の段差が1cm以内であることを意味する。
図3において、軸状部材41の表面45aは、第1積層体38aの表面38a1に重なる。すなわち、軸状部材41の表面45aの曲率(曲率半径)、及び第1積層体38aの表面38a1の曲率(曲率半径)は、互いに同等である。
一方で、第1ボルト52と第1ナット37との嵌め合わせを解除し、第2フランジ42の貫通孔42a及び第1フランジ36の貫通孔36aから第1ボルト52を引き抜く。これにより、第1フランジ36から第2フランジ42が離脱され、分岐管材35は塞がれずに開いた状態になる。こうして、点検窓40は、分岐管材35を開閉可能である。
図1に示すように、点検窓40のすぐ下方に配置された第2中間スラブ28の上面と、点検窓40の軸線との上下方向の距離Lは、70cm以上であることが好ましく、165cmであることがより好ましい。作業者Pが第2中間スラブ28上に座って点検窓40を用いた作業をする場合には、距離Lは70cm以上であることが好ましい。一方で、作業者Pが第2中間スラブ28上に立って点検窓40を用いた作業をする場合には、距離Lは165cmであることが好ましい。なお、距離Lは2m以下であることが好ましい。
点検窓40は、軸線Oを挟んで、第2ステップ22とは反対側に配置されていることが好ましい。なお、点検窓40は、軸線Oに直交する平面上で、第2ステップ22と軸線Oとを結ぶ第1基準線に対して、点検窓40と軸線Oとを結ぶ第2基準線が90度をなす位置に配置されていてもよい。
第1フランジ36と第2フランジ42とがヒンジ等を介して接続され、分岐管材35から点検窓40が取り外されることなく、分岐管材35に対して点検窓40が開閉可能であってもよい。
分岐管材35から離脱された点検窓40は、分岐管材35の近傍に配置された第2ステップ22に一時的に掛けておくことが好ましい。この際に用いられる冶具は特に限定されないが、例えば図6に示す冶具60を用いることができる。なお、図6では、第2ステップ22及び点検窓40を二点鎖線で示している。
冶具60は、互いに対向するように配置された一対の側板61と、一対の側板61の端部同士を接続する天板62と、を備えている。一対の側板61は、互いの厚さ方向に対向するように配置されている。一対の側板61間の距離は、第2ステップ22の踏桟24の幅と同等である。一対の側板61及び天板62は、下方に向かって開口するU字状に形成されている。
一対の側板61の一方には、一対の支持棒63が固定されている。各支持棒63は、水平面に沿って延びる棒状に形成された小径部63aと、小径部63aの第1端部に設けられた大径部63bと、を備えている。大径部63bの外径は、小径部63aの外径よりも大きく、点検窓40の貫通孔42aの内径よりも小さい。小径部63aの長さは、第2フランジ42の厚さよりも長い。小径部63aの第2端部は、一対の側板61の一方における他方とは反対側の外面に固定されている。
次に、以上のように構成された縦管構造体1の動作について説明する。
下水Fは上流側水平管路101から縦管構造体1の外側管材10内に流入する。外側管材10内に流入した下水Fは、案内路C1を螺旋状に流れ落ちる。この際に、下水Fに作用する遠心力により、下水Fは主に外側管材10の径方向内側の表面近くを流れる。下水Fは、案内路C1を流れる際に案内板30との摩擦等により運動エネルギーを減少させ、外側管材10の下端部に達する。外側管材10の下端部に達した下水Fは、下流側水平管路102に排出される。
一方で、外側管材10内の空気は軸線Oの近くに集められ、中心管材20内を通って上方に流れる。
このように下水Fが案内路C1を流れ落ちる際に、下水F中の汚物が案内路C1に滞留する場合がある。案内路C1を螺旋状に流れる下水Fが滞留した汚物を流す案内路C1の掃流性能により、ある程度の汚物は流れる。しかし、一部の汚物は案内路C1に滞留した状態で残る。この場合、この汚物を除去する等のメンテナンスが必要になる。
この場合、作業者Pはマンホール105から縦管構造体1内に入る。具体的には、複数のステップ106を用いてマンホール105内を下り、立坑90内で複数の第1ステップ95を用いて第1中間スラブ93まで下りる。第2ステップ22を用いて中心管材20内を下り、図1に示すように点検窓40のすぐ下方に配置された第2中間スラブ28上に立つ。この際に、作業者Pの顔のすぐ前方に、点検窓40が位置する。
第1ナット37から第1ボルト52を取外し、取手47を握って分岐管材35から点検窓40を径方向内側に引き抜く。分岐管材35から取外した点検窓40の貫通孔42aに冶具60の一対の支持棒63を挿入して、第2ステップ22に点検窓40を掛ける。点検窓40の第2フランジ42が支持棒63の大径部63bに係止するため、意図することなく支持棒63から点検窓40が落ちにくい。
作業者Pの目視、又はカメラを用いて、案内路C1内を確認する。必要に応じて、分岐管材35を通して、案内路C1内の汚物を除去する。
縦管構造体1のメンテナンスを終えたら、分岐管材35内に点検窓40の軸状部材41を挿入し、第1フランジ36に点検窓40の第2フランジ42を接触させる。第1ボルト52の軸部を第2フランジ42の貫通孔42a及び第1フランジ36の貫通孔36a内にそれぞれ挿入し、この軸部を第1ナット37に嵌め合わせる。これにより、分岐管材35に点検窓40を装着する。
作業者Pは、中心管材20、立坑90、及びマンホール105内を上り、地上に出る。
以上説明したように、本実施形態の縦管構造体1によれば、中心管材20から径方向内側に向かって延びる分岐管材35の径方向内側の端部に設けられた点検窓40が、分岐管材35を開閉可能である。点検窓40が中心管材20の径方向外側から離間した位置に設けられているため、点検窓40が中心管材20から径方向外側に突出するのを抑えることができる。
点検窓40は軸状部材41を備えている。このため、分岐管材35内の中心管材20の径方向外側の表面から凹んだ部分が少なくなり、分岐管材35内に下水Fが入り難くすることができる。さらに、下水F中の汚物が分岐管材35内で引っ掛かるのを抑え、案内路C1の掃流性能が阻害されるのを抑制することができる。
点検窓40が中心管材20から径方向外側に突出しないため、下水F中の汚物が点検窓40に当たって点検窓40が破損することを防止できる。下水F中の汚物が点検窓40に引っ掛かるのが抑制できるため、点検窓40を開けたときに作業者Pの視界が遮られる虞がない。
軸状部材41の表面45aは、中心管材20の表面38a1と面一である。従って、中心管材20の表面38a1と軸状部材41の表面45aとの境界を下水Fが流れるときに、下水Fの流れが乱れるのを抑制することができる。
軸線O方向に見たときに、軸状部材41の表面45aは中心管材20の表面38a1に重なる。従って、中心管材20の表面38a1及び軸状部材41の表面45aの一方から他方に沿って下水Fが流れるときに、下水Fの流れが乱れるのをさらに抑制することができる。さらに、下水F中の汚物が軸状部材41の表面45aに引っ掛かるのを抑え、案内路C1の掃流性能が阻害されるのを抑制することができる。
縦管構造体1は第1フランジ36を備え、点検窓40は第1フランジ36に接合された第2フランジ42を備えている。これにより、分岐管材35と軸状部材41とを、フランジ36,42を介して下水Fが漏れないように接続することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、分岐管材35と点検窓40とを、蝶番で接続してもよい。この場合、分岐管材35に対して点検窓40が蝶番を中心に回転移動することで、分岐管材35に対して点検窓40が開閉可能になる。例えば、フランジ36,42の一部を円弧状等の形状に切欠き、その切り欠いた部分に蝶番を取付けることが好ましい。
点検窓40の一部を透明な材料で形成してもよい。例えば、カバー部材45及び第2フランジ42の少なくとも一部を、樹脂等の透明な材料で形成する。透明な材料で形成した部分は、点検窓40を径方向等に貫通することが好ましい。これにより、分岐管材35に点検窓40を装着した状態で、中心管材20内の作業者Pが、透明な材料で形成した部分を通して案内路C1内を、目視により観察することができる。
点検窓40は、軸状部材41を備えなくてもよい。
軸状部材41の表面45aは、中心管材20の表面38a1と面一でなくてもよい。軸状部材41の表面45aは、平坦等でもよい。
縦管構造体1が分岐管材35を備えず、点検窓は短管21の内側開口21bに直接装着されてもよい。
外側管材10及び中心管材20の軸線Oに直交する断面形状は、それぞれ円形状に限定されず、だ円形状や、矩形状等でもよい。
縦管構造体1が外側管材10、フランジ36,42を備えなくてもよい。
本実施形態の点検窓40が用いられる縦管構造体1は、上記の構成に限定されない。例えば、図7に示す縦管構造体2のように、外側管材10内に複数の案内板70,71が上下方向に分離されて配置されてもよい。この例では、外側管材10内に、2つの案内板70,71が上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。すなわち、案内板70の下方に案内板71が配置されている。案内板71の螺旋のピッチは、案内板70の螺旋のピッチよりも小さい。案内板70,71の螺旋の軸上には、中心管材20A,20Bがそれぞれ配置されている。中心管材20A,20Bは、それぞれ中心管材20と同様に構成されている。
外側管材10、中心管材20A、及び案内板70により、螺旋状の第1案内路C6が区画される。外側管材10内における案内板70と案内板71との間の部分に、円柱状の第2案内路C7が区画される。外側管材10、中心管材20B、及び案内板71により、螺旋状の第3案内路C8が区画される。
この場合、例えば、外側管材10は第1案内路C6、第2案内路C7、及び第3案内路C8に対応する3つの部分に分割された状態で製造される。この際に、例えば第1案内路C6に対応する外側管材10の部分は、中心管材20A及び案内板70と一体になって製造される。そして、各部分は、現場で施工された後で互いに接続される。
なお、縦管構造体の外側管材10等が分割される数は3に限定されず、2でもよいし、4以上でもよい。
本変形例の縦管構造体2では、分岐管材35及び点検窓40は中心管材20Aに設けられている。なお、分岐管材35及び点検窓40は中心管材20Bに設けられていてもよい。
液体は下水Fに限定されず、工場から排出される排水や、河川から取り込んだ水等でもよい。
1,2 縦管構造体
20,20A,20B 中心管材
21a 側壁
21b 内側開口(開口)
21c,38a1,45a 表面
35 分岐管材
36 第1フランジ
40 点検窓
41 軸状部材
42 第2フランジ

Claims (5)

  1. 側壁に開口が形成され、径方向外側の表面に沿って液体が流れる中心管材と、
    前記中心管材における前記開口の周縁部から前記径方向内側に向かって延びる分岐管材と、
    前記分岐管材の前記径方向内側の端部に設けられ、前記分岐管材を開閉可能な点検窓と、
    を備える縦管構造体。
  2. 前記点検窓は、前記分岐管材内に配置される軸状部材を有する請求項1に記載の縦管構造体。
  3. 前記軸状部材の前記径方向外側の表面は、前記中心管材の前記表面と面一である請求項2に記載の縦管構造体。
  4. 前記中心管材の軸線方向に見たときに、前記軸状部材の前記表面は前記中心管材の前記表面に重なる請求項2又は3に記載の縦管構造体。
  5. 前記分岐管材の前記径方向内側の端部に設けられた第1フランジを備え、
    前記点検窓は、前記軸状部材の前記径方向内側の端部に設けられ、前記第1フランジに接合された第2フランジを有する請求項2から4のいずれか一項に記載の縦管構造体。
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