JP2021016808A - ろ過装置及びその組付方法 - Google Patents

ろ過装置及びその組付方法 Download PDF

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貢 院去
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和良 ▲斉▼藤
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昌範 磯貝
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Abstract

【課題】内周縁が第1スペーサにより挟み込まれて回転するろ過板と、外周縁が第2スペーサにより挟み込まれる固定のろ過板が共にセラミック製で回転軸軸方向に交互に配置され、第1及び第2スペーサを積み重ねてボルトにて連結して締着する際、ろ過板同士が接触して破損しないようにする。【解決手段】回転軸22に組付けられる多数のろ過板24と、ろ過板24と互い違いに向き合うようにして配置される多数の固定のろ過板42を備えたろ過装置において、ろ過板内周縁を挟み込んで積み重ねられる第1スペーサ52の個々が上下に隣接する第1スペーサと第1ボルト56により連結されて一体化される一方、ろ過板外周縁を挟み込んで積み重ねられる第2スペーサ57の個々が上下に隣接する第2スペーサ57と第2ボルト62により連結されて一体化される。【選択図】図8

Description

本発明は、モータにより回転駆動される回転軸と、回転軸に軸方向に適宜の間隔を存して固定される多数の回転部材と、回転部材と回転軸軸方向に交互に配置される固定部材を有し、前記回転部材と固定部材のうち、少なくとも一方をセラミック製のろ過板としたろ過装置と、その組付方法に関する。
下記特許文献1には、円筒形のケーシングと、ケーシングの軸心に配置され、モータにより回転駆動される回転軸と、ケーシング内の回転軸に軸方向に一定間隔で固着される攪拌板と、攪拌板と交互に配置され、ケーシングに固着されるセラミック製フィルター(ろ材)よりなるろ過装置が開示されている。
図1は、従来機のセラミックフィルターを示すもので、大径部1aと小径部1bよりなる段付きの回転軸1と、回転軸1の小径部1bに挿入されて大径部1aとなす段に係止するスペーサ4aと同レベルをなして固定配置される床盤2と、床盤2の外周縁を肉厚とした肉厚部2a内に嵌着される円筒形の鋼製のケーシング3と、前記回転軸1の小径部1bに挿入され、前記スペーサ4a上に多段に積み重ねられるスペーサ4と、一対のスペーサ4に内周縁を上下より挟み込まれるセラミック製の円盤状をなすろ過板5と、前記スペーサ4の最上位に位置するスペーサ4b上に重ねた押え板6と、押え板6を通して回転軸小径部1b端に捩じ込まれるボルト7と、前記ケーシング3上に被さるカバー蓋9と、ケーシング3の外側において床盤2とカバー蓋9とに通される長尺な連結ボルト8と、床盤2とカバー蓋9よりそれぞれ突出する連結ボルト8の突出部分に捩じ込まれるナット11と、前記スペーサ4とろ過板5との間をシールするoリング16とよりなり、前記連結ボルト8は、ケーシング3の周りに周方向に等間隔で、例えば4ないし8か所配置され、前記oリング16はスペーサ4の上下に形成される図示しない凹溝に装着されている。
ボルト7による締め込みは、スペーサ4、4a、4bが互いにメタルタッチになる状態まで行われ、これにより凹溝より突出するoリング16がスペーサ4、4a或いは4bに圧着してシールが行われる。
前記スペーサ4は、下部の大径部と上部の小径部よりなって、ろ過板5のボス部の形態をなし、底には小径部が嵌着される嵌合孔が形成され、上下のスペーサ4は上側のスペーサ4の底面に形成される嵌合孔に下側のスペーサ4の小径部が嵌着されるようになっている。
前記スペーサ4はまた、内周面にキー溝状の縦溝12を有し、スペーサ4を周方向に位置決めして積み重ねることにより、前記縦溝12が上下に繋がってろ液の流路を形成するようになっている。図中、13は回転軸1の大径部1aの軸心に形成されるろ液の排出孔、14は前記ろ液の流路と上端が小径部1b内に突出するろ液の排出孔13を連結する径方向の連結孔、15は前記スペーサ4aと床盤2との間に設けられるメカニカルシール等の軸封装置、18は、スペーサ4に形成され、ろ過板5においてろ過されたろ液を前記流路に排出する排出孔である。
前記従来機において、床盤2の供給口2bより導入された原料スラリーは、加圧された状態で回転軸1が軸1の下方において連結される図示しないモータで回転駆動されることによりろ過板5によりろ過され、ろ過されたろ液は回転軸1の小径部1bに沿う前記溝12により形成される前記流路を流れ落ち、前記連結孔14を経て排出孔13を通り、装置外に排出されるようになっており、ろ過はろ過板5のみで行われている。
一方濃縮液はカバー蓋9より機外に排出される。
図2は、前記締着よる締着前の状態を示すもので、締着ボルト7による締着前、積み上げられたスペーサ4、4bのうち、最上位のスペーサ4bは回転軸1の小径部1b上端より高くなっており、締着ボルト7の捩じ込みはこの状態で行われる。
実願平5−65287号(実開平7−34904号)のCD−ROM
図1及び図2に示すセラミックロータリーフィルターのように、セラミック製ろ過板5を積み重ねて押え板6を介し、締着ボルト7を回転軸1に捩じ込んで締着する場合には、回転ろ過板同士の接触による破損を生ずることはなく、ろ過板同士の接触について配慮する必要がないため、ボルト7による締め込みが容易に行えるが、図1に示すろ過装置のように、ろ過がろ過板5のみで行われる場合、ろ過板同士に相対速度差がなく、掃流作用が行われ難くなって、ろ過板5が目詰まりし易くなり、ろ過作用が損なわれるようになる。
これに対し、特許文献1に示すろ過装置のように、ケーシングにろ過板を固定すると共に、回転軸に攪拌板を固着し、ろ過板と攪拌板を回転軸軸方向に交互に配置すると、ろ過板と攪拌板との間に相対速度差を生じ、これによる乱流作用で、ろ過板に付着する固形分が掃流作用により剥離されて目詰まりを生じ難くなるが、回転ろ過板と固定ろ過板が交互に配置されるように組付ける場合、その組付けには次のような問題がある。この問題は、スペーサ4bが回転軸1の小径部1bより高くなった、図2に示すろ過板5の組付においても同様に生じ易いが、便宜上、本発明の実施形態のろ過装置と同じタイプである以下の図3に示すろ過装置に基づいて説明する。
図3に示すろ過装置21は、図示しないモータにより回転駆動され、下部の大径部22aと、上部の小径部22bよりなる段付きの回転軸22と、軸22の小径部22bに大径部22aと小径部22bがなす段に当たるまで挿入される内周側の第1スペーサ23aと、前記回転軸22の小径部22bに挿入される前記スペーサ23a上に続けて重ねられる多数のスペーサ23と、最後に挿入される最上位のスペーサ23bにおいて、内周縁の上下がスペーサ23a、23、23bにより挟み込まれて支持されるセラミック製のろ過板24と、前記最上位のスペーサ23b上に被せられる押え板6と、この押え板6を通して回転軸22の軸上端に捩じ込まれ、積み重ねた最下位と最上位の前記第1スペーサ23a及び23bを含む前記第1スペーサ23を押え板6を介して締着する締着ボルト7と、前記最下位の第1スペーサ23aと同一ないしほぼ同一レベルに配置固定され、外周縁を肉厚の外周部29aとした断面皿状の床盤29と、床盤29の肉厚の外周部29a内に嵌合されて床盤29上に支持される最下位の第2スペーサ31aと、スペーサ上に積み重ねられる多数の第2スペーサ31のうち、最上位の第2スペーサ31b上に被さり、断面凸形をなして、中心部を開口させたカバー蓋33と、前記第2スペーサ31の外側に周方向に等間隔で配置され、前記第2スペーサ31の外周面と平行して上下の前記床盤29及び上蓋33に貫通して通される長尺の連結ボルト34と、床盤29及びカバー蓋33より突出する連結ボルト34の端部にそれぞれ捩じ込まれ、カバー蓋33を押え込んで床盤29とカバー蓋33とで、その間に積み重ねた第2スペーサ31を締着するナット35よりなっている。図中、32はスペーサ31、31a、31bとろ過板42の外周縁との間に介在させて設けられるシール用のoリング、37は同じく前記スペーサ23、23a、23bとろ過板24内周縁との間に設けられるシール用のoリング、38は最下位のスペーサ23aと床盤29との間をシールするメカニカルシール等の軸封装置である。
前記ろ過装置21によれば、ろ過が回転するろ過板24と固定のろ過板42の双方で能率よく行われる共に、両ろ過板24と42の間の相対速度差により乱流を生じ、それによる掃流作用でろ過板24及び42の目詰りが生じ難くなる利点がある。
図4は、前記第1スペーサ23を示すもので、下側の大径部23aと上側の小径部23bよりなって段付きの断面凸形をなし、中心部に回転軸22に通される軸孔36を形成し、この軸孔36は下側部が大径をなして上下に重ねる第1スペーサ23のうち、上側の第1スペーサ23の下部には、下側の第1スペーサ23の小径部23bが嵌合される凹部が形成されている。第1スペーサ23には更にまた、軸孔内周面にろ液が流通するキー溝状の縦溝39(図示する例においては周方向に等間隔をおいて4ヶ所)と、上下面にoリング37が格納される凹溝44が形成され、前記各縦溝39はスペーサ23の積み重ねにより上下に繋がってろ液の流路を形成している。換言すれば、第1スペーサ23は、縦溝39が上下に連通するように周方向に位置決めされて積み重ねられる。図中、40は縦溝39に開口し、前記ろ過板24によりろ過されたろ液を前記縦溝39に排出する排出孔である。
回転軸22の大径部22aには、軸心に排出孔41が形成され、前記最下位のスペーサ23aに形成の縦溝39は、行き止まりの下端において、前記小径部内に突出する前記軸孔41上端部に径方向の連結孔43を介して接続され(図3参照)、前記ろ過板でろ過されたろ液は、排出孔40を経て縦溝39の接続により上下に連ねて形成される流路を通り、連結孔43を経て軸孔41より機外に排出されるようになっている。
図5に示す外周側の第2スペーサ31は、段状をなして上向きに突出する外周部31dと、下向きに突出する内周部31cよりなる大径のリング状で、上側のスペーサ31の内周部31cを下側のスペーサ31の外周部31d内に嵌合させて、上下のスペーサの外周部31dを嵌着させ、かつ上側のスペーサ31の内周部31cを下側のスペーサ31の外周部31d内に嵌着させた状態において、上下のスペーサ31の内周部31cでろ過板42の外周縁をoリング32を介在させて挟み込むようにしてある。図中、45は内周部31cの上下面に同心円状をなして形成され、oリング32が装着される凹溝である。
第2スペーサ31にはまた、外周部31dに周方向に等間隔でろ液の排出孔60を備え、排出孔60は前記肉厚の外周部31dに嵌着したセラミック製のろ過板42の外周面に開口すると共に、第2スペーサ31外周面に開口し、第2スペーサ31の外周面への開口には、図示しないチューブが接続され、図示していないが、上下に積み重ねられた前記ろ過板42のそれぞれより伸びる多数のチューブは、1つのチューブに纏められている。
前述するように、床盤29とカバー蓋33とで上下より挟み込まれて図3に示す連結ボルト34にて締着される多数の第2スペーサ31は、シール用のoリング32を介在させた状態でろ過装置21の外周壁を構成し、各スペーサ31で外周縁を挟み込まれて固定される外周側のろ過板42は、前述の内周側のろ過板24と互いに向き合って交互に噛みあうように回転軸軸方向に定間隔で配置されている。図中、38は、前記スペーサ23aと床盤29との間に設けられるメカニカルシール等の軸封装置である。
本装置において、原料スラリーは床盤29の図3に示す導入口49より装置内に導入される。図示しないモータにより回転軸22が回転駆動され、前記セラミック製のろ過板24の回転による攪拌でスラリーが攪拌されながらろ過板24及び42によりろ過され、ろ過板24でろ過されたろ液は、第1スペーサ23に形成の排出孔40を経て回転軸22の前記軸孔41より排出される一方、ろ過板42でろ過されたろ液は、各第2スペーサ31の排出孔60を通り、スペーサ31の外周面に取付けた図示しないチューブを介して排出されるようになっている。濃縮液はカバー蓋中央の開口を通して装置外に排出される。
以上のように構成されたろ過装置において、セラミック製ろ過板24及び42の組付けは次のようにして行われる。
先ず第1スペーサ23aを回転軸小径部22bに大径部22aとなす段に突き当たるまで挿入させると共に、第2スペーサ31aを床盤外周部29a内に嵌合し、床盤29上に取付ける。その後、先に挿入した第1スペーサ23a上にoリング37を介して内周側のろ過板24の内周縁を前記第1スペーサ23aの小径部23bに嵌合してスペーサ23a上に取付けたのち、その上より更に第1スペーサ23を前記ろ過板24内周縁との間にoリング37を介在させて被せると共に、スペーサ23aの前記小径部23bに嵌合させ、上下のスペーサ23a、23でoリング37を介在させてろ過板24内周縁を挟み込む。次に前記第2スペーサ31a上にoリング32を介して外周側のろ過板42の外周縁を第2スペーサ31aの大径部31d内に嵌合し、上下のスペーサ31a、31でoリング32を介在させてろ過板42外周縁を挟み込む。この状態で外周側のろ過板42は内周側のろ過板24上に一定の間隔を存して位置する。その後は前記と同様の手順によりスペーサ23で内周縁を挟み込んだ内周側のろ過板24と、スペーサ31で外周縁を挟み込んだ外周側のろ過板42を互い違いに回転軸軸方向に一定の間隔を存して交互に取付ける。
図6は、以上のようにしてろ過板24、42を互い違いに交互となるように取付けた状態を示すものである。前記oリング32及び37はいずれもゴム製で厚みがあり、図7(a)に示す例では、ろ過板24を挟み込む第1スペーサ23に回転軸小径部22bの周りにこの小径部22bと同心円をなす、凹溝44が環状に形成してあり、この凹溝44にoリング37が嵌合して、その一部が凹溝44よりはみ出して突出し(この突出量は、第1スペーサが積み重ねられるごとに積算される)、積み重なった第1スペーサ23を締着するときに図7bに示すように、第1スペーサ23が互いにメタルタッチし、oリング37がろ過板24に密着して第1スペーサ23とろ過板24との間をシールするようになっている。図7a及び図7bに示す図示する例では、ろ過板24を挟み込む第1スペーサ23に形成される凹溝44に装着されるoリング37がろ過板24との間をシールするようになっているが、ろ過板42を挟み込む第2スペーサ31、第1スペーサ23と第1スペーサ23bとの間、第2スペーサ31aと床盤29との間及び第2スペーサ31bとカバー蓋66との間にも同様、シールのために一方に形成される凹溝にoリング32又は37が装着され、他方との間がシールされる。
ろ過板24、42を一定量積み重ね後、ボルト7及び図3に示すナット35の捩じ込みにより第1スペーサ23及び第2スペーサ31を締着するが、回転ろ過板24と固定ろ過板42との間隔は、第1スペーサ23及び第2スペーサ31の積算された全突出量に比べ、その割合が小さく、締め込み量が両ろ過板24と42の間隔を越えると、両ろ過板24と42が互いに接触し、破損するようになる。そのため前記締着ボルト7及びナット35の捩じ込みによる締め込みは、交互に少しづつ行わねばならないが、ろ過板24、42間の間隔を確認することはできないか、極めて困難であり、締め込みを少しづつ行ってもろ過板24及び42が互いに接触するおそれがあり、ろ過板24及び42同士の接触を生じないようにする、この方式による組付は著しく困難である。
その上、締着ボルト7及びナット35の捩じ込みは、oリング32及び37によるシールが確実に行えるように十分に行われるが、締込みに伴い積み重ねた第1及び第2スペーサ23及び31の高さが低下するようになるため、締め込みに当たっては、締込による縮み代を予め見込んで第1及び第2スペーサ23及び31を所定の高さに積み上げておく必要がある。そのために図6に示す例においては、最上位の第1スペーサ23bは図示するように回転軸22の軸長を越えた高さになるが、回転軸小径部22bの軸長を越えた高さに積み重ねた第1スペーサ23、23bが少しでも軸心をずれて取付けられていると、締着時に軸上端に支えて挿入できなくなる不具合を生ずる。
上記した問題は、第1及び第2のろ過板24、42の枚数が図示したものよりも多くなり、第1スペーサ23の高さが回転軸22の軸長を越えるほど、大きくなる第2スペーサ31に関しては、積み重ねの段数が多くなるほど、傾き易く、第2スペーサ31の軸心が回転軸軸心に対し傾きがちとなる。
本発明は、モータにより回転駆動される回転軸と、内周縁が第1スペーサによりoリングを介在させて両側より挟み込まれ、前記回転軸により回転駆動される回転板と、外周縁が第2スペーサによりoリングを介在させて両側より挟み込まれる固定板のうち、少なくとも一方がセラミック製であり、前記回転板と固定板が回転軸軸方向に交互に配置された状態で前記第1及び第2スペーサを積み重ね、積み重ねた第1及び第2スペーサを締着ボルト7及び締着手段を構成するナット35にて締着する際、前記回転板と固定板の接触によるセラミック製回転板及び若しくは固定板の破損を生じないようにする組付けが容易に行えるようにすると共に、回転軸の軸長を越えて第1スペーサを積み重ねる際、第1スペーサの軸心が回転軸よりずれる問題を解消したろ過装置と、その組付方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、モータにより回転駆動される段付きの回転軸と、回転板と、この回転板の内周縁を挟み込み、前記回転軸に挿入されて積み重ねられる第1スペーサと、前記回転軸に挿入されて多数積み重ねた第1スペーサを押える押え板と、この押え板を通して回転軸軸端に捩じ込まれ、押え板と前記回転軸の段とで挟み込んだ前記多数の第1スペーサを締着する締着ボルトと、固定の床盤と、固定板と、この固定板の外周縁を挟み込み、固定板が前記回転板と互い違いに交互に配置されるように前記床盤上に積み重ねられる第2スペーサと、前記床盤上に多数積み重ねた第2スペーサを押えるカバー蓋と、このカバー蓋と床盤とを連結し、挟み込んだ前記多数の第2スペーサを締着する締着手段を有し、前記回転板と固定板のうち、少なくとも一方をセラミック製のろ過板とし、セラミック製のろ過板でない回転板又は固定板は攪拌手段であるろ過装置であって、前記積み重なる個々の第1スペーサはそれぞれ、その上下に隣接するいずれの第1スペーサとも第1のボルト手段により締着されると共に、前記床盤上に積み重なる個々の第2スペーサはそれぞれ、その上下に隣接するいずれの第2スペーサとも第2のボルト手段により締着されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、モータにより回転駆動される段付きの回転軸と、回転板と、回転板の内周縁を挟み込み、前記回転軸に挿入されて積み重ねられる第1スペーサと、前記回転軸に挿入されて多数積み重ねた第1スペーサを押える押え板と、この押え板を通して回転軸軸端に捩じ込まれ、押え板と前記回転軸の段とで挟み込んだ前記多数の第1スペーサを締着する締着ボルトと、固定の床盤と、固定板と、この固定板の外周縁を挟み込み、固定板が前記回転板と互い違いに交互に配置されるように前記床盤上に積み重ねられる第2スペーサと、前記床盤上に多数積み重ねた第2スペーサを押えるカバー蓋と、カバー蓋と床盤とを連結し、挟み込んだ前記多数の第2スペーサを締着する締着手段を有し、前記回転板と固定板のうち、少なくとも一方をセラミック製のろ過板としたろ過装置であって、前記回転軸に挿入され、回転板を挟み込んで重ねられる上下の第1スペーサが第1のボルト手段により締着されると共に、床盤上に取付けられ、固定板を挟み込んで上下に重ねられる第2スペーサが第2のボルト手段によって締着されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記第1スペーサは、それぞれ互いに嵌合する嵌合部を有して、この嵌合部を嵌合させることにより積み重ねられ、しかも前記嵌合部には、ろ液が通る溝が形成されると共に、積み重ねた第1スペーサに形成される前記溝を合致させるための周方向の位置決め手段を有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかの請求項に係るろ過装置において、上下の前記第2スペーサは、上側の第2スペーサと下側の第2スペーサが嵌合手段により嵌合して連結されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1に係るろ過装置の組付方法であって、回転板の内周縁を上下より挟み込む第1スペーサを回転軸に挿入して重ね、両第1スペーサを第1のボルト手段により連結して一体化したのち、床盤上に固定板の外周縁を上下より挟み込む第2スペーサを重ね、前記回転板上に固定板が一定間隔を存して互いに向き合うようにした前記両第2スペーサを第2のボルト手段により連結して一体化し、ついで前記連結済の第1スペーサ上に回転板を前記固定板と一定間隔を存して互いに向き合うようにして取付けたのち、新たな第1スペーサを前記連結済の第1スペーサ上に重ね、回転板を上下より挟み込んだ両第1スペーサを第1のボルト手段により連結する作業と、前記連結済の第2スペーサ上に固定板を前記回転板と一定間隔を存して互いに向き合うようにして取付けたのち、新たな第2スペーサを前記連結済の第2スペーサ上に重ね、固定板を上下より挟み込む両第2スペーサを第2のボルト手段により連結する作業を交互に繰り返し、所要数積み重ねた第1スペーサを第1スペーサ上に被せた押え板と回転軸の段とで挟み、押え板を通して回転軸軸端に捻じ込んだ締着ボルトにより締着すると共に、床盤上に所要数積み重ねた第2スペーサを床盤とカバー蓋で挟み、締着手段により締着することを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、積み重ねた全ての第1スペーサ及び第2スペーサは、いずれの第1及び第2スペーサも、その上下に隣接する第1スペーサ及び第2スペーサと第1及び第2のボルト手段により連結されて固定され、所要高さに積み重ねた多数の第1スペーサを締着ボルトで締着し、或いは積み重ねた多数の第2スペーサを締着手段により締着するいずれの場合にあっても、締着時の全体の縮量がないか、或いはほとんどなく、あっても全縮量が固定板と回転板の間隔以内に収まり得るようになるため、前記締着ボルトによる締め込みと、締着手段による締め込みを交互に行う必要がなく、前記締め込み作業を1度に行っても回転板と固定板の接触を避けることができ、回転板と固定板のうち、少なくとも一方がセラミック製のろ過板であっても、ろ過板が接触することによる破損を生じないようにできる。またセラミック製ろ過板の破損に配慮することなく、締め込み作業を1度に容易に、しかも安全に行うことができることにより、作業能率が向上する。
請求項2に係る発明によると、回転板内周縁を挟み込む上下の第1スぺーサは第1のボルト手段により、固定板外周縁を上下より挟み込む第2のスペーサは第2のボルト手段によりそれぞれ連結されるが、第1及び第2のボルト手段により連結されない第1スぺーサ及び第2スペーサの存在により、請求項1記載のろ過装置のように、個々の第1スペーサ及び第2スペーサが全て連結されるのと比べ、連結作業も少なくすることができる。所要高さに積み重ねた第1スペーサを締着ボルトにより締着する際、或いは締着手段で第2スペーサを締着する際、若干の縮量を生ずるが、その縮量は少なく、回転板と固定板の間隔以内に収めることができれば、請求項1に係る発明と同様、1度の締め込み作業でセラミック製ろ過板を破損させることなく締着することができる。仮に縮量によって締着ボルトによる締め込みと、締着手段による締め込みを交互に行うことが必要になったとしても、その回数は従来法に比べ大幅に少なくできる。
請求項3に係る発明のように、第1スペーサの嵌合部を嵌合させて積み重ねる際、位置決め手段で周方向に位置決めされることにより、上下の第1スペーサの溝が合致し、ろ液に流路を確実かつ容易に形成できるようになる。
請求項4に係る発明のように、第2スペーサを嵌合手段により嵌合させることにより、積み重ねた第2スペーサの傾きが生じないか、傾きを少なくすることができる。
請求項5に係る発明により、請求項1に係るろ過装置の組付けが行える。
従来のろ過装置であるセラミックフィルターの断面図。 同フィルターの組付時におけるボルト締付前の状態を示す断面図 回転軸に取着のろ過板と、固定のろ過板とよりなるろ過装置の断面図。 図3に示すろ過装置で用いる内周側スペーサの斜視図。 同装置で用いる外周側スペーサ―の平面図。 図3に示すろ過装置のボルトによる締込み前の断面図。 凹溝に装着されたoリングの締着前後を示す要部の拡大断面図 本発明に係るろ過装置の断面図。 図8に示すa部の拡大斜視図。 図8に示すろ過装置で用いる第2スペーサの平面図。 図8のA−A線における断面図 図8に示すろ過装置のa部の拡大断面図。 図8に示すろ過装置の回転軸に取付けられる第1スペーサの平面図。 本発明に係る別の実施形態のボルトによる締込み前のろ過装置の断面図。
以下本発明の実施形態のろ過装置について図面に基づいて説明する。
図中、図3~図6と同一構造部分には、同一符号を付し、説明済みの構造部分に関しての詳細な説明を省略する。
図8は、本発明の実施形態のろ過装置51を示すもので、第1及び第2スペーサ、第1及び第2のボルト手段を構成する第1及び第2ボルト、更にはこれらに関連する構造等について図3に示すろ過装置21と異なる点について説明する。
図8及び図9に示す第1スペーサ52が図4に示す第1スペーサ23と異なる点は、小径部52d上面に位置決め手段としての突起53を上向きに突出形成すると共に、底面の軸孔大径部により構成され、前記小径部52dが嵌合する凹部(この凹部は前記小径部52dと共に請求項3記載の嵌合部を構成する)の底面に前記突起53が嵌合係止し、前記突起53と共に位置決め手段を構成する嵌合凹部(図示しない)を形成したこと、及び回転板であるセラミック製ろ過板24の内周縁を上下より挟み込む第1スペーサ52a、52、52bのうち、最下位及び最上位の第1スペーサ52a、52bを除く中間の第1スペーサ52には、小径部上面に第1のボルト手段を構成する第1ボルト56又は止めネジ(ボルトの場合、通常六角ボルトが用いられる。以下には第1のボルト手段を代表して第1ボルトという)の頭部56a(図12参照)が挿入される段付き孔状のボルト孔46と、前記ボルト56のネジ部が捩じ込まれるネジ孔47が周方向に等間隔で、かつ互い違いに形成されていることで、これらボルト孔46及びネジ孔47は、小径部52dの径方向に形成されるろ液の排出孔40と干渉しないように形成されている。
また後述の第2スペーサ57も同様、第1スペーサ52は金属製とされるが、硬質樹脂、例えば、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンとすることが可能で、硬質合成樹脂である場合、第1又は第2のボルト手段として先の尖った止めネジを用いれば、ネジ孔47(後述のネジ孔59も同様)を切らないで第1又は第2スペーサ52又は57に直接捻じ込むことも可能である。
内周側のろ過板24は、第1スペーサ52の小径部52dにoリング37を介在させて挿入したのち、上側の第1スペーサ52の大径部52cを下側の第1スペーサ52の大径部52cにoリング37を介在させて嵌合することにより、ろ過板内周縁が挟み込まれている。
上下の第1スペーサ52は前述するように、前記上側の軸孔大径部により構成される凹部(図示しない)に下側の第1スペーサ52の小径部52dを嵌合させることによって連結されるが、この連結に際しては、一方を回動して前記突起53を前記凹部底の図示しない凹部に嵌合係止させることにより周方向に位置決めされる。この位置決めにより上下の第1スペーサ52は、互いに接した状態で請求項3記載の溝である縦溝39が合致すると共に、上側に位置する第1スペーサ52のボルト孔46と、下側に位置する第1スペーサ52のネジ孔47が合致し、合致した前記縦溝39がろ液の流路を形成し、またボルト孔46がネジ孔47に合致することにより、ボルト孔46に通した第1ボルト56を回動操作してネジ部を下側の第1スペーサ52のネジ孔47に捩じ込むことにより、上下の第1スペーサ52が連結される。
第2スペーサ57は、図8、図10及び図11に示すように、大径のリング状で、内周部57cと肉厚の外周部57dからなる断面が台形をなし、固定板であるセラミック製ろ過板42の外周縁を上下より挟み込むようになっているもので、前述の第1スペーサ52と同様、外周部57dに段付き孔状のボルト孔58とネジ孔59が周方向に等間隔で、かつ互い違いに図示する例では計8個形成されている。前記ボルト孔58とネジ孔59についても、前述する第1スペーサ52のボルト孔46及びネジ孔47と同様、径方向に形成される排出孔60と干渉しないように形成されている。図10及び図11に示すように、内周部57cの上下面に同心円状に形成される凹溝45には、第1スペーサと同様、oリング32が装着されている。
本実施形態においては、上下の第2スぺーサ57のうち、下側の第2スペーサ57の外周部内に上側の第2スペーサ57の内周部57cにおける下向きに突出する突出部分を嵌合させ、上下の第2スペーサ57の内周部57c間にはセラミック製ろ過板42の外周縁がoリング32を介在させて挟み込まれるようになっているもので、前記第2スペーサ57における内周部57cの下向に突出する突出部分と、この突出部分が嵌合する外周部57dが請求項4記載の嵌合手段を構成する。また、前記床盤29、カバー蓋33、連結ボルト34及びナット35が請求項5記載の締着手段を構成している。
図8に示すろ過装置51は、次のようにして組付けが行われる。
初めに第1スペーサ52aを回転軸小径部22bに大径部22aとなす段に係止するまで挿入する。前記段に係止した状態で前記第1スペーサ52aは床盤29と下面が同一レベルに位置する。次にこの第1スペーサ52a上にoリング37を介して回転板であるろ過板24を第1スペーサ52aの小径部52dに嵌着すると共に、更にその上に第1スペーサ52をoリング37を介して嵌着したのち、前記スペーサ52に形成のボルト孔46に通した第1ボルト56を前記第1スペーサ52aに捩じ込み締着して連結する。第1ボルト56によるこの締着が図示する例において4ヶ所形成されるボルト孔46のそれぞれにおいて行われ、4ヶ所での締着を行う。
前記第1スペーサ52a及び第1スペーサ52の取付け後、床盤29上にoリング32を介して取付けた第2スペーサ57aの外周部57dを床盤29の外周部29a内に嵌着したのち(この嵌着は、第1スペーサ52aの取付の前後に行なってもよい)、スペーサ57aのボルト孔58に通した第2ボルト62を床盤29に形成の図示しないネジ孔に捩じ込むことにより締着し固定する(この固定は、第1スペーサ52aの取付に先立って行なっておいてもよい)。ついで第2スペーサ57aの外周部57d内にoリング32を介して固定板に相当する外周側ろ過板42の外周縁を嵌着し、更にその上にoリング32を介して第2スペーサ57を下側の第2スペーサ57aと互いに嵌合するようにして重ねたのち、第2スペーサ57のボルト孔58に第2ボルト62を通し、このボルト62を下側の第2スペーサ57aに形成のネジ孔59に捩じ込んで締着する。この締着も周方向の4ヶ所で行われ、締着後のろ過板42は、前記ろ過板24と一定の間隔を保って向い合い互い違いに保持される。ろ過板24とろ過板42が互い違いに一定の間隔を保って保持されていることは目視によって容易に確認可能である。
その後、前記第1スペーサ52aに第1ボルト56によって固定された第1スペーサ52上にoリング37を介してろ過板24を第1スペーサ小径部52dに嵌着したのち、第1スペーサ52を前記固定済みの第1スぺーサ52の小径部52dに挿入し、ついでろ過板24を挟み込む上下の第1スペーサ52が前記と同様にして締着される。
次に前記固定した第2スペーサ57の内周部57c上にoリング32を両側に配したろ過板42を取付け、更にその上に第2スペーサ57を前記と同様にして取付けたのち、ボルト孔58に第2ボルト62を通し、下側の第2スペーサ57のネジ孔59に捩じ込んで締着する。以後は前記と同様の手順が繰り返され、積み重ねが所要量に達したとき、ろ過板24とろ過板42が互い違いに向き合って一定間隔で積み重なった状態となる。その後、従来と同様、第1スペーサ上に押え板6を置き、押え板6を通して締着ボルト7を回転軸22b端に捩じ込み締着する。重ねた個々の第1スペーサ52は、いずれも上下の第1スペーサ52が第1のボルト手段を構成する第1ボルト56の締め込みにより締着され、一体化されていると共に、床盤上に積み重ねた個々の第2スペーサ57も、上下の第2スペーサ57と第2のボルト手段を構成する第2ボルト62の締め込みにより一体化されて固定されており、積み重なる第1スペーサ52及び第2スペーサ57は全て連結されて固定されているため、締着ボルト7による締着によっても縮量がないかほとんどなく、あってもろ過板24とろ過板42の間隔以内であるため、締着ボルト7による締め込みを床盤上における第2スペーサの締め込みと交互に行うことなく、1度で締め込んでもセラミック製ろ過板24及びろ過板42が互いに接触して破損するようなことはない。
床盤上に積み重ねられた第2スペーサ57は、その上に被せたカバー蓋33と床盤29とに通した締着手段を構成する連結ボルト34及びこのボルト34に捩じ込んだナット35とによって締着されるが、第1スペーサ52と同様、個々の第2スペーサ57はいずれも、第2ボルト62の締め込みにより締着され、一体化されているため、カバー蓋33と床盤29に通したボルト34にナット35を捩じ込んで締着しても、締着による縮量がないかほとんどなく、あってもろ過板24と42の間隔以内であるため、締着ボルト7による締め込みと同様、ナット35による締め込みを一度に行ってもろ過板24及び42が互いに接触して破損することはない。
前記実施形態においては、積み重ねられる第1及び第2スペーサ52、57は共に、個々の第1及び第2スペーサ52、57が全て隣接するスペーサ52、57と第1及び第2ボルト56及び62によって連結されているが、別の実施形態においては、ろ過板24内周縁を挟み込む上下のペアの第1スペーサ52同士、第1スペーサ52aと52或いは第1スペーサ52と52bのみが第1ボルト56によって連結されると共に、ろ過板42外周縁を挟み込む上下のペアの第2スぺーサ57同士、第2スペーサ57aと57或いは第2スペーサ57と57bのみが第2ボルト62によって連結される。
図14はその1例を示すもので、先ず回転軸小径部22bに挿入され、ろ過板24内周縁を挟み込む第1スペーサ52a及び第1スペーサ52がペアとなり、このペアが第1スペーサ52に形成のボルト孔46に通した第1ボルト56を第1スペーサ52aに捩込ことによって締結され一体化される。
第2スペーサについても同様、肉厚の床盤外周部内に嵌着される第2スペーサ57aが床盤29に第2ボルト62により締着されたのち、第2スペーサ57a上にこのスペーサ57aと共にろ過板外周縁を挟み込む第2スペーサ57と第2スペーサ57aがペアとなり、このペアが第2スペーサ57に形成のボルト孔58に通した第2ボルト62を第2スペーサ57aに捩込ことによって締結され一体化される。この状態でろ過板42はろ過板24の上方に一定間隔を存して向い合せに取付けられる。その後、前記第1ボルト56によって締着済の第1スペーサ52上にoリング37を上下に配したろ過板24を第1スペーサ52の小径部に嵌着したのち、前記第2ボルト62によって締着済の第2スペーサ57上にoリング32を上下に配したろ過板42を第2スペーサ57の外周部内に嵌着する。
ついで第1スペーサ52を前記回転軸小径部22bに挿入させ、更に上下にoリング37を配したろ過板24と第1スペーサ52を前記回転軸小径部22bに挿入させたのち、ペアを組む第1スペーサ52及び、その上の第1スペーサ52を第1ボルト56により締着する。締着されたこのペアと締着済みの第1スペーサ52a及び第1スペーサ52よりなるペアは互いに独立し連結されていない。ろ過板42についても同様、ろ過板42の外周縁をoリング32を介して挟み込んだ第2スペーサ57を前記第2スペーサ57上にoリング32を介して取付け、ペアを組む上下の前記第2スペーサ57同士を第2ボルト62により締着する。下側の締着済みの第2スペーサ57a及び第1スペーサ57よりなるペアとは、同様に互いに独立し連結されない。
以後は、前記と同様の手順により、ろ過板24或いはろ過板42を挟み込み、ボルト56、62により連結されたペアを組む第1或いは第2スペーサ52或いは57が、その上下に隣接する第1或いは第2スペーサ52或いは57のペアとは連結されない状態で積み重ねられる。
図14は、所要量積み重ねた第1スペーサ上に押え板6を重ね、締着ボルト7を回転軸小径部22bに捩じ込む締着前の状態を示す。なお、図14において、排出孔40及び60が図8と同様に備えられているが、図示省略してある。
本実施形態において、ろ過板24内周縁を挟み込む第1スペーサ52及びろ過板42外周縁を挟み込む第2スペーサ57のボルト56及び62による締着は、回転軸小径部22bに挿入後行ってもよいし、回転軸挿入前に予め行っておいてもよい
図14に示す例では、回転軸小径部22bに挿入した最上位の第1スペーサ52bは、軸端よりろ過板24と42間の間隔以上に突出し、1度で閉め込みを行うと、ろ過板同士の接触が生ずるようになる。そのため締着ボルト7による締着と、締着手段のナット35による締着が数回交互に繰り返されるが、第1スペーサ及び第2スペーサを積み重ねるごとに上下のスペーサを互いに第1及び第2ボルト56、62により連結する前記実施形態に比べ、締着ボルト7により締着したときの縮量及び、ナット35による締着したときの縮量が若干大きく多くなるとしても、その縮量は従来法に比べ格段に少ないため、数回の締め込みでよく、締め込み作業が大幅に低減される。また、第1及び第2ボルト56、62により締着された上下の第1及び第2スペーサ52、57のペアは、隣接するペアとボルト56、62により締着されないため、前記実施形態に比べ、ボルト56、62による締着作業も大幅に低減される。
前記各実施形態では、いずれも回転軸22に取付け固定される、請求項1に対応の回転板及び、床盤29上に取付け固定される固定板はろ過板となっているが、回転軸に取付けられる回転板と、床盤上に取付けられる固定板のうち、いずれか一方を攪拌板としてもよいし、攪拌板に代えて攪拌ロッドや他の任意の攪拌手段を用いてもよい。こうした攪拌板、攪拌ロッドその他任意の攪拌手段が請求項1記載の攪拌手段を構成する。
6・・押え板
7・・締着ボルト
22・・回転軸
24、42・・ろ過板
29・・床盤
57a、57、57b・・第2スペーサ
32、37・・oリング
33・・カバー蓋
34・・連結ボルト
35・・ナット
36・・軸孔
39・・縦溝
40、60・・排出孔
44、45・・凹溝
46、58・・ボルト孔
47、59・・ネジ孔
52a、52、52b・・第1スペーサ
57a、57、57b・・第2スペーサ
56、62・・ボルト

Claims (5)

  1. モータにより回転駆動される段付きの回転軸と、回転板と、回転板の内周縁を挟み込み、前記回転軸に挿入されて積み重ねられる第1スペーサと、前記回転軸に挿入されて多数積み重ねた第1スペーサを押える押え板と、この押え板を通して回転軸軸端に捩じ込まれ、押え板と前記回転軸の段とで挟み込んだ前記多数の第1スペーサを締着する締着ボルトと、固定の床盤と、固定板と、固定板の外周縁を挟み込み、固定板が前記回転板と互い違いに交互に配置されるように前記床盤上に積み重ねられる第2スペーサと、前記床盤上に多数積み重ねた第2スペーサを押えるカバー蓋と、カバー蓋と床盤とを連結し、挟み込んだ前記多数の第2スペーサを締着する締着手段を有し、前記回転板と固定板のうち、少なくとも一方をセラミック製のろ過板とし、セラミック製のろ過板でない回転板又は固定板は攪拌手段であるろ過装置であって、前記積み重なる個々の第1スペーサはそれぞれ、その上下に隣接するいずれの第1スペーサとも第1のボルト手段により締着されると共に、前記床盤上に積み重なる個々の第2スペーサはそれぞれ、その上下に隣接するいずれの第2スペーサとも第2のボルト手段により締着されることを特徴とするろ過装置。
  2. モータにより回転駆動される段付きの回転軸と、回転板と、回転板の内周縁を挟み込み、前記回転軸に挿入されて積み重ねられる第1スペーサと、前記回転軸に挿入されて多数積み重ねた第1スペーサを押える押え板と、この押え板を通して回転軸軸端に捩じ込まれ、押え板と前記回転軸の段とで挟み込んだ前記多数の第1スペーサを締着する締着ボルトと、固定の床盤と、固定板と、この固定板の外周縁を挟み込み、固定板が前記回転板と互い違いに交互に配置されるように前記床盤上に積み重ねられる第2スペーサと、前記床盤上に多数積み重ねた第2スペーサを押えるカバー蓋と、このカバー蓋と床盤とを連結し、挟み込んだ前記多数の第2スペーサを締着する締着手段を有し、前記回転板と固定板のうち、少なくとも一方をセラミック製のろ過板としたろ過装置であって、前記回転軸に挿入され、回転板を挟み込んで重ねられる上下の第1スペーサが第1のボルト手段により締着されると共に、床盤上に取付けられ、固定板を挟み込んで上下に重ねられる第2スペーサが第2のボルト手段によって締着されることを特徴とするろ過装置。
  3. 前記第1スペーサは、それぞれ互いに嵌合する嵌合部を有して、この嵌合部を嵌合させることにより積み重ねられ、しかも前記嵌合部は、重ねた第1スペーサに形成される溝を合致させるための位置決め手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のろ過装置。
  4. 上下の前記第2スペーサは、上側の第2スペーサと下側の第2スペーサが嵌合手段により嵌合して連結されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの請求項に記載のろ過装置。
  5. 回転板の内周縁を上下より挟み込む第1スペーサを回転軸に挿入して重ね、両第1スペーサを第1のボルト手段により連結して一体化したのち、床盤上に固定板の外周縁を上下より挟み込む第2スペーサを重ね、前記回転板上に固定板が一定間隔を存して互いに向き合うようにした前記両第2スペーサを第2のボルト手段により連結して一体化し、ついで前記連結済の第1スペーサ上に回転板を前記固定板と一定間隔を存して互いに向き合うようにして取付けたのち、新たな第1スペーサを前記連結済の第1スペーサ上に重ね、回転板を上下より挟み込んだ両第1スペーサを第1のボルト手段により連結する作業と、前記連結済の第2スペーサ上に固定板を前記回転板と一定間隔を存して互いに向き合うようにして取付けたのち、新たな第2スペーサを前記連結済の第2スペーサ上に重ね、固定板を上下より挟み込む両第2スペーサを第2のボルト手段により連結する作業を交互に繰り返し、所要数積み重ねた第1スペーサを第1スペーサ上に被せた押え板と回転軸の段とで挟み、押え板を通して回転軸軸端に捻じ込んだ締着ボルトにより締着すると共に、床盤上に所要数積み重ねた第2スペーサを床盤とカバー蓋で挟み、締着手段により締着することを特徴とする請求項1記載のろ過装置の組付方法。
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