JP2021016324A - 細胞継代装置および細胞継代装置の制御方法 - Google Patents

細胞継代装置および細胞継代装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置への負荷を軽減できるとともに、小型化に適応しつつコンタミネーションを抑制できる細胞継代装置を提供する。【解決手段】本開示に基づく細胞継代装置100は、アーム部20と、本体部10と、第1可動体21と、第2可動体22と、制御部と、継代作業領域と、チップ保持部41と、プレート保持部41と、容器ラック42と、チップ取付領域43と、チップ取外領域44とを備える。容器ラック42は、本体部10側に位置するチップ取付領域43およびチップ取外領域44と、プレート保持部41との間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、細胞を自動で継代できる細胞継代装置に関する。
細胞を培養するには、培養容器内で所定の被覆率(コンフルエンシー)に達した細胞を分散採取し、複数の別の培養容器に分配する継代作業などの溶液操作を伴う作業が必要である。
上記継代作業の具体的内容としては、クリーンベンチにおいて、培養容器内の培地を除去した後、リン酸緩衝溶液(PBS)で培地成分を洗い流す。続けて、トリプシンを代表とするタンパク質分解酵素を添加し、一定時間反応後トリプシンインヒビターや血清などによって酵素反応を停止する。次に、溶液の液流やセルスクレーパーによる物理的刺激を加えることで細胞を培養容器から剥離し、酵素、酵素阻害剤、細胞の混合物である細胞懸濁液をバイアル等に回収する。回収後、遠心分離等で細胞のみを沈殿させ、酵素と酵素阻害剤からなる上澄みを除去した後、培地を添加し再懸濁したものを複数の培養容器に分配する。
この継代作業は、煩雑であり、手作業で行なう場合には手間がかかる。また、継代作業を手作業で行なう際に、作業者の熟練度が低い場合には、細胞にダメージを与えることがあり、再現性が問題となる。このため、作業効率および再現性の観点から継代作業を自動で行なうための細胞継代装置が要求されている。
この課題に対し、従来の細胞培養装置として、特開2016−198053号公報(特許文献1)には、クリーンベンチが一体化された装置が開示されている。
特開2016−198053号公報
特許文献1に開示の細胞培養装置は、キャビネットを備えており、キャビネット内には、ピペットチップを保持するチップ保持部と、当該チップ保持部を移動させるためのロボットが設けられている。
キャビネット内には、細胞を培養する培養容器を保管するインキュベータが設けられている。また、キャビネット内には、チューブを供給するためのチューブ供給部、インキュベータから培養容器が供給される培養容器供給部、ピペットチップを供給するためのチップ供給部、試薬ボトルを供給するためのボトル供給部が配置されている。
これらチューブ供給部、培養容器供給部、ピペットチップ供給部、およびボトル供給部は、横並びに配置されている。チューブ供給部および培養容器供給部は、キャビネット内の両側面側に配置され、チューブ供給部と培養容器供給部との間に、チップ供給部およびボトル供給部が配置されている。インキュベータは、培養容器供給部から横方向にはみ出るように、培養容器供給部の下方に配置されている。
このように、細胞の継代を含む細胞培養に関する全ての作業を自動で行なう場合には、設備が大型になる。施設においては、設置スペース等の制限によって、小型のキャビネットしか配置できない場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、自動で継代作業を行なうことができ、かつ、小型化に適した細胞継代装置および細胞継代装置の制御方法を提供することにある。
本開示に基づく細胞継代装置は、上下方向に直交する第1方向に延在し、上記第1方向および上下方向に直交する第2方向に移動可能に設けられたアーム部と、上記アーム部を移動可能に保持する本体部と、上記アーム部に沿って上記第1方向に移動可能に設けられた第1可動体と、上下方向に移動可能に上記第1可動体に設けられた第2可動体と、上記第2可動体に設けられ、チップを着脱可能に保持するチップ保持部と、上記アーム部、上記第1可動体、および上記第2可動体の移動を制御することで、上記チップ保持部を移動させる制御部と、上記第1方向において上記本体部に隣接して設けられた継代作業領域と、上記継代作業領域に配置され、かつ、行列状に並ぶ複数の細胞培養部が設けられた細胞培養プレートを保持するプレート保持部と、上記継代作業領域に配置され、かつ、液体が収容された複数の液体容器を保持する複数の容器保持部が設けられた容器ラックと、上記継代作業領域に設けられ、上記チップ保持部に上記チップを取り付けるためのチップ取付領域と、上記継代作業領域に設けられ、上記チップ保持部に保持された上記チップを取り外すためのチップ取外領域と、を備える。上記チップ取付領域および上記チップ取外領域は、上記第1方向において上記本体部側に位置する上記継代作業領域の一端側に配置され、かつ、上記第2方向に並んで配置されている。上記プレート保持部は、上記第1方向において上記継代作業領域の他端側に配置されている。上記容器ラックは、上記第1方向において、上記チップ取付領域および上記チップ取外領域と、上記プレート保持部との間に配置されている。
上記細胞継代装置にあっては、アーム部と、第1可動体と、第2可動体とを移動させることにより、継代作業領域の各種領域にチップを移動させることができる。これにより、自動で継代作業を行うことができる。
また、上記細胞継代装置にあっては、チップ取付領域およびチップ取外領域は、第1方向において本体部側に位置する継代作業領域の一端側に配置され、かつ、第2方向に並んで配置されており、プレート保持部は、第1方向において継代作業領域の他端側に配置されている。容器ラックは、第1方向において、チップ取付領域およびチップ取外領域と、プレート保持部との間に配置されている。このように、チップ取付領域およびチップ取外領域、プレート保持部、および容器ラックを密に配置することにより、継代作業領域をコンパクトにすることができる。
本発明によれば、自動で継代作業を行なうことができ、かつ、小型化に適した細胞継代装置を提供することができる。
実施の形態1に係る細胞継代装置の概略斜視図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置において細胞継代作業領域を規定するベース部上の構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ保持部にチップを取り付ける様子を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ保持部にチップが取り付けられた状態を示す図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ保持部からチップを取り外す様子を示す概略断面図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ取付後に容器ラックを経由して細胞培養プレートにアクセスする経路の一例を示す図である。 実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ取付後に容器ラックを経由して細胞培養プレートにアクセスする他の経路の一例を示す図である。 実施の形態2に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る細胞継代装置において、液体受け部がチップの先端に対向した状態を示す図である。 実施の形態2に係る細胞継代装置において、液体受け部がチップ直下から退避した状態を示す図である。 実施の形態3に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るラックカバーが閉じた状態を示す図である。 実施の形態3に係るラックカバーが開いた状態を示す図である。 実施の形態4に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係るプレートカバーが閉じた状態を示す図である。 実施の形態4に係るプレートカバーが開いた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る細胞継代装置の概略斜視図である。図2は、実施の形態1に係る細胞継代装置において細胞継代作業領域を規定するベース部上の構成を示す上面図である。なお、図1においては、便宜上のため、図2に示すチップラック70等の一部を省略して図示している。図1および図2を参照して、実施の形態1に係る細胞継代装置100について説明する。
図1および図2に示すように、細胞継代装置100は、本体部10、アーム部20、第1可動体21、第2可動体22、チップ保持部23、ベース部40、プレート保持部41、容器ラック42、チップ取付領域43、チップ取外領域44、チューブラック45、廃液領域46を含む。
本体部10は、略直方体形状の筐体を含む。当該筐体の内部には、細胞継代装置100の動作を制御するための制御部11(図3参照)、および細胞継代装置100の可動部を駆動させるための駆動源等が収容されている。本体部10は、アーム部20を移動可能に保持する。
アーム部20は、上下方向(図中Z軸方向)に直交する第1方向(図中Y軸方向)に沿って延在する。アーム部20は、図中矢印DR2に示すように、上下方向および上記第1方向に直交する第2方向(X軸方向)に移動可能に設けられている。アーム部20の移動は、本体部10に設けられた第1ガイド部(不図示)によって案内される。
第1可動体21は、アーム部20に沿って第1方向に移動可能に設けられている。第1可動体21は、アーム部20に移動可能に固定されている。アーム部20には、第1方向に沿って第2ガイド部(不図示)が設けられており、第1可動体21の移動は、当該第2ガイド部によって案内される。
第2可動体22は、上下方向に移動可能に第1可動体21に設けられている。第1可動体21には、上下方向に沿って第3ガイド部(不図示)が設けられており、第2可動体22の移動は、当該第3ガイド部によって案内される。
第2可動体22には、チップ保持部23が設けられている。チップ保持部23は、液体を吐出または吸引するためのチップ(ピペットチップ)24を着脱可能に保持する。チップ保持部23の位置は、アーム部20、第1可動体21、および第2可動体22を移動させることで制御することができる。チップ保持部23は、上記継代作業領域の上方を移動可能に設けられている。
ベース部40は、第1方向において本体部10の隣りに設けられている。ベース部40は、平面視した場合に略矩形形状を有する。ベース部40は、継代作業領域を規定する。ベース部40の上面が継代作業領域に該当する。当該継代作業領域は、第1方向において、本体部10側に位置する一端と、本体部10と反対側に位置する他端とを有する。
プレート保持部41は、継代作業領域に配置されている。具体的には、プレート保持部41は、継代作業領域の上記他端側に配置されている。
プレート保持部41は、行列状に並ぶ複数の細胞培養部が設けられた細胞培養プレート50を保持する。プレート保持部41は、上記細胞培養プレート50を載置する載置面41aを有する。
載置面41aは、上下方向から見た場合に、略矩形形状を有する。載置面41aの外縁は、プレート保持部41の外縁を構成する。載置面41aは、その外縁において、第1辺部411および第2辺部412を有する。
第1辺部411および第2辺部412は、第2方向に略平行に延在する。第1辺部411および第2辺部412は、第1方向に並んで配置されている。第1辺部411は、本体部10側を向く。第2辺部412は、本体部10側とは反対側を向く。
また、載置面41aは、その外縁において、第3辺部413および第4辺部414を有する。第3辺部413は、第2方向の一方側において、第1辺部411および第2辺部412を接続する。第4辺部414は、第2方向の他方側において、第1辺部411および第2辺部412を接続する。
載置面41aは、第1方向における一端側が下方に向かうように傾斜可能に設けられている。載置面41aは、ヒンジ等の機構を含む傾斜調整機構によって傾斜される。載置面41aの傾斜角は、0度から20度の範囲で適宜調整される。なお、載置面41aの傾斜角とは、上下方向に垂直な水平面と載置面41aとが成す角度のうち小さい方の角度である。
載置面41aを傾斜させて細胞培養プレート50を傾斜させることにより、細胞培養部からの液体の採取を容易に行なうことができる。
上記細胞培養プレート50における複数の細胞培養部は、複数の第1細胞培養部51および複数の第2細胞培養部52を含む。複数の第1細胞培養部51は、第2方向に沿って列状に配置されている。複数の第2細胞培養部52は、第2方向に沿って列状に配置されている。
細胞培養プレート50がプレート保持部41に保持された状態においては、複数の第1細胞培養部51は、上記第1辺部411に沿うように配置され、複数の第2細胞培養部52は、上記第2辺部412に沿うように配置される。
細胞培養プレート50は、細胞継代装置100の外部に配置されたインキュベータから取り出され、顕微鏡で細胞の状態が確認された後に、上記プレート保持部41に保持される。
容器ラック42は、継代作業領域に配置されている。具体的には、容器ラック42は、第1方向において、チップ取付領域43とチップ取外領域44との間に配置されている。容器ラック42には、液体が収容された複数の液体容器を保持する複数の容器保持部420が設けられている。
複数の容器保持部420は、複数の第1容器保持部421と、複数の第2容器保持部422とを含む。複数の第1容器保持部421は、第2方向に沿って列状に並んで配置されている。複数の第2容器保持部422は、複数の第1容器保持部421よりも本体部10から第1方向に離れて配置されている。複数の第2容器保持部422は、第2方向に沿って列状に並んで配置されている。
複数の第1容器保持部421および複数の第2容器保持部422は、ジグザグ状に配置されている。すなわち、複数の第1容器保持部421および複数の第2容器保持部422は、互い違いに配置されている。
第1容器保持部421は、液体が収容された第1液体容器を保持する。第2容器保持部422は、液体が収容された第2液体容器を保持する。第1液体容器および第2液体容器に保存される液体は、洗浄液、酵素、および培地のいずれかである。洗浄液、酵素、培地の全てがそろうように、複数の液体容器に、洗浄液、酵素、および培地が振り分けられている。
上記液体容器としては、バイアルタイプの容器を用いてもよい。この場合には、チップ24は、シリンジタイプのものとしてもよい。
第1容器保持部421および第2容器保持部422は、第2方向の両端側が支持された支持板423に複数の孔部が設けられることで形成される。
チップ取付領域43およびチップ取外領域44は、継代作業領域に設けられている。チップ取付領域43およびチップ取外領域44は、第1方向において本体部10側に位置する継代作業領域の一端側に配置されている。チップ取付領域43およびチップ取外領域44は、第2方向に並んで配置されている。
チップ取付領域43は、チップ保持部23にチップ24を取り付けるための領域である。チップ取付領域43には、複数のチップ24が支持されたチップラック70が配置される。
チップ取外領域44は、チップ保持部23に保持されたチップ24を取り外すための領域である。チップ取外領域44には、取り外されたチップ24を回収するためのチップ回収部60が配置される。チップ24の取り外しは、たとえば取外し冶具80を用いて行なう。
なお、チップ保持部23へのチップ24の取付動作およびチップ保持部23からのチップの取外動作については、図4から図6を用いて後述する。
チューブラック45は、継代作業領域に配置されている。チューブラック45は、第2方向において、容器ラック42と並んで配置されている。チューブラック45には、チューブを保持する複数のチューブ保持部451が設けられている。チューブは、チップ24にて回収した細胞、および培地等を保存する。
廃液領域46は、継代作業領域に設けられている。具体的には、廃液領域46は、第1方向において、プレート保持部41と、チップ取外領域44との間に設けられている。廃液領域46には、廃液投入口91が設けられた廃液容器90が配置される。廃液容器90は、チップ24内に吸引されて不要となった液体を排出するための容器である。
図3は、実施の形態1に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。図3を参照して、実施の形態1に係る細胞継代装置の制御構成について説明する。
図3に示すように、細胞継代装置100は、制御部11、入力部12、アーム駆動部13、第1可動体駆動部14、第2可動体駆動部15、ポンプ16、およびメモリ17を備える。
アーム駆動部13は、アーム部20を移動させるための駆動源である。アーム駆動部13は、たとえば、本体部10の内部に設けられている。第1可動体駆動部14は、第1可動体21を移動させるための駆動源である。第1可動体駆動部14は、たとえば、第1可動体21の内部に設けられている。第2可動体駆動部15は、第2可動体22を移動させるための駆動源である。第2可動体駆動部15は、たとえば、第2可動体22の内部に設けられている。
制御部11は、アーム駆動部13、第1可動体駆動部14、第2可動体駆動部15を制御することにより、アーム部20、第1可動体21、および第2可動体22の動作を制御する。これにより、制御部11は、チップ保持部23を所望の位置に移動させることができる。
ポンプ16は、チップ保持部23に保持されたチップ24内の空間を負圧にし、チップ24内に液体を吸引する。また、ポンプ16は、チップ保持部23に保持されたチップ24内の空間を陽圧にし、チップ24から液体を吐出させる。ポンプ16は、チップ保持部23に設けられた経路23b(図4参照)に接続されている。ポンプ16の動作は、制御部11によって制御される。
入力部82は、テンキーを含む各種入力キー群、およびタッチセンサなどを含むとともに、表示部の機能として、タッチセンサと一体化した液晶表示部、およびLED(Light Emitting Diode)などからなる各種インジケータを含んでいてもよい。
メモリ17は、各種処理を実行するためのプログラムが予め格納された記憶媒体である。制御部11は、メモリ17から入力された情報に基づいて、上記アーム駆動部13、第1可動体駆動部14、および第2可動体駆動部15等を制御する。
図4は、実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ保持部にチップを取り付ける様子を示す概略断面図である。図5は、実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ保持部にチップが取り付けられた状態を示す図である。図6は、実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ保持部からチップを取り外す様子を示す概略断面図である。図4から図6を参照して、チップ24の着脱について説明する。
当該細胞継代装置100の制御方法は、チップ保持部23にチップ24を取り付けるステップを備える。このステップにおいて、チップ保持部23にチップ24を取り付ける際には、まず、チップ保持部23をチップ取付領域43に移動させ、チップラック70に支持されたチップ24の上方にチップ保持部23を移動させる。
続いて、図4に示すように、矢印AR1方向にチップ保持部23をチップ24に向けて下降させ、チップ保持部23の先端23aをチップ24に圧入する。これにより、図5に示すように、チップ保持部23にチップ24が取り付けられる。
また、細胞継代装置100の制御方法は、チップ保持部23からチップ24を取り外すステップを備える。このステップにおいて、チップ保持部23からチップ24を取り外す際には、まず、チップ保持部23をチップ取外領域44に移動させる。続いて、チップ24の上端を取外し冶具80に設けられた引掛部81に引っ掛ける。続いて、図6に示すように、矢印AR2方向にチップ保持部23を上昇させることで、チップ24を取り外す。
なお、このような方法に代えて、チップ保持部23に作用するチップ24の挟持力よりも強い力でチップ24を挟持可能な凹部にチップ24を圧入し、チップ保持部23を上方に移動させることで、チップ24を取り外してもよい。
ここで、実施の形態1に係る細胞継代装置100にあっては、チップ取付領域43およびチップ取外領域44が、本体部10側に配置されている。このため、アーム部20の根元側でチップの交換が行われる。チップの交換においては、上述のように、チップ保持部23の先端23aをチップ24に圧入したり、チップ保持部23に保持されたチップ24をチップ保持部23から引き抜いたりする。アーム部20の根元側でチップの交換を行うことにより、圧入力または引抜力によって発生するモーメントを低減することができ、この結果、アーム部20への負荷を低減することができる。
図7は、実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ取付後に容器ラックを経由して細胞培養プレートにアクセスする経路の一例を示す図である。図7を参照して、細胞継代装置100において、チップ保持部23の移動の一例について説明する。
細胞継代装置100の制御方法は、容器ラック42に保持された複数の液体容器のいずれかから試薬等の液体をチップ24に吸引するステップと、液体を吸引したチップ24を、容器ラック42から複数の第1細胞培養部51および複数の第2細胞培養部52のいずれかにアクセスさせるステップと、を備える。
図7においては、チップ取付領域43にて所定のチップ24をチップ保持部23に取り付けた後に、第2容器保持部422に保持された液体容器を経由して、複数の第1細胞培養部51および複数の第2細胞培養部52のいずれかアクセスする場合の経路を図示している。
チップ24の取付位置から上記液体容器までの経路を実線で示している。上記液体容器から複数の第1細胞培養部51のいずれかまでの経路を破線で示している。上記液体容器から複数の第2細胞培養部52のいずれかまでの経路を一点鎖線で示している。
制御部11は、上述のように、アーム部20、第1可動体21、および第2可動体22の移動を制御することで、チップ保持部23を移動させる。これにより、チップ保持部23に保持されたチップ24を移動させることができる。
容器ラック42に保持された複数の液体容器のいずれかから試薬等の液体をチップ24に吸引するステップにおいては、チップ保持部23に保持されたチップ24を所定の液体容器の上方に移動させる。続いて、チップ24を下方に移動させて、チップ24の先端を液体容器に収容された液体に浸漬させる。この状態で、ポンプ16を駆動させることで、チップ24内に液体を吸引する。
次に、容器ラック42から複数の第1細胞培養部51および複数の第2細胞培養部52のいずれかにアクセスさせるステップにおいて、上記破線で示すように、制御部11は、チップ保持部23に保持されて上記液体容器内から試薬等の液体を吸引したチップ24を、容器ラック42から複数の第1細胞培養部51のいずれかにアクセスさせる場合に、プレート保持部41の第1辺部411側からチップ24が複数の第1細胞培養部51のいずれかにアクセスするようにアーム部20、第1可動体21、および第2可動体22の移動を制御する。
また、容器ラック42から複数の第1細胞培養部51および複数の第2細胞培養部52のいずれかにアクセスさせるステップにおいて、上記一点鎖線で示すように、制御部11は、チップ保持部23に保持されて液体容器内から試薬等の液体を吸引したチップ24を、容器ラック42から複数の第2細胞培養部52のいずれかにアクセスさせる場合に、プレート保持部41の外縁を沿うように第1辺部411側から第2辺部412側にチップ24を移動させ、第2辺部412側からチップ24が複数の第2細胞培養部52のいずれかにアクセスするように、アーム部20、第1可動体21、および第2可動体22の移動を制御する。具体的には、制御部11は、第1辺部411、第3辺部413、および第2辺部412を順に沿うようにチップ24を移動させる。
このようにチップ24を移動させることにより、第1辺部411から第2辺部412側に向かう際に、細胞培養プレート50上をチップ24が移動することを回避することができる。この結果、チップ24から液体が漏れ出た場合であっても、漏出した液体が細胞培養部に混入することを防止でき、コンタミネーションを抑制できる。
細胞継代装置100の制御方法は、第1細胞培養部51および第2細胞培養部52のいずれかから採取した培地等の液体を廃液するステップを備える。
第1細胞培養部51から採取した培地等を排液する場合には、第1辺部411側にチップ24を退避させて、廃液容器90に対向するように第1辺部411に沿ってチップ24を移動させる。次に、そして、チップ24を廃液投入口91に移動させる。
また、第2細胞培養部52から採取した培地等を廃液する場合には、第2辺部412側にチップ24を退避させて、廃液容器90に対向するようにプレート保持部41の外縁に沿ってチップ24を移動させる。この場合には、第3辺部413側を通るようにチップ24を移動させてもよいし、第4辺部414側を通るようにチップ24を移動させてもよい。そして、チップ24を廃液投入口91に移動させる。なお、第3辺部側413を通るようにチップ24を移動させる場合には、第3辺部413に沿ってチップ24を移動させた後、第1辺部411と容器ラック42との間を通過するように、チップ24を第1辺部411に沿って移動させる。
細胞継代装置100の制御方法は、第1細胞培養部51および第2細胞培養部52のいずれかから採取した細胞をチューブラック45に移動させるステップを備える。
第1細胞培養部51から採取した細胞をチューブラック45に移動させる場合には、制御部11は、第1細胞培養部51から第1辺部411側にチップ24を退避させて、プレート保持部41と容器ラック42との間を通過するように第1辺部411に沿ってチップ24を移動させる。
続いて、本体部10側に位置するチューブ保持部451に保持されたチューブにチップ24アクセスさせる場合には、制御部11は、第3辺部413に沿ってチップ24を移動させ、本体部10側に位置するチューブラック45の一端側からチップ24をチューブにアクセスさせる。
一方、本体部10側から遠い側に位置するチューブ保持部451に保持されたチューブにチップ24をアクセスさせる場合には、制御部11は、プレート保持部41とチューブラック45との間を通過するように第3辺部413に沿って、チューブラック45を通り過ぎるようにチップ24を移動させ、本体部10側とは遠い側に位置するチューブラック45の他端側からチップをチューブにアクセスさせる。
第2細胞培養部52から採取した細胞をチューブラック45に移動させる場合には、制御部11は、第2細胞培養部52から第2辺部412側にチップ24を退避させて、第2辺部412に沿ってチップ24を移動させる。
続いて、本体部10側に位置するチューブ保持部451に保持されたチューブにチップ24アクセスさせる場合には、制御部11は、プレート保持部41とチューブラック45との間を通過するように第3辺部413に沿って、チューブラック45を通り過ぎるようにチップ24を移動させ、本体部10側に位置するチューブラック45の一端側からチップをチューブにアクセスさせる。
一方、本体部10側から遠い側に位置するチューブ保持部451に保持されたチューブにチップ24をアクセスさせる場合には、制御部11は、本体部10側とは遠い側に位置するチューブラック45の他端側からチップ24をチューブにアクセスさせる。
このようにチップ24を移動させることにより、細胞培養部から液体を採取した後、他の細胞培養部上をチップ24が移動することを回避することができる。このことによっても、チップ24から液体が漏れ出た場合であっても、漏出した液体が細胞培養部に混入することを防止でき、コンタミネーションを抑制できる。
なお、細胞継代作業としては、細胞培養部から培地の除去、細胞の洗浄、洗浄液の除去、酵素処理、酵素の除去、洗浄液の供給、洗浄液の除去、培地の供給、細胞の剥離、および剥離した細胞の播種が順に行われる。
ここでは、上述のように、細胞培養部、液体容器、チューブ、および廃液容器90へのアクセス方法のみを説明し、各作業の説明については省略する。各作業における装置の動作は、上述のようにプログラムとしてメモリ17に格納されている。
図8は、実施の形態1に係る細胞継代装置において、チップ取付後に容器ラックを経由して細胞培養プレートにアクセスする他の経路の一例を示す図である。
図8においては、チップ取付領域43にて所定のチップ24をチップ保持部23に取り付けた後に、第1容器保持部421に保持された液体容器を経由して、複数の第1細胞培養部51および複数の第2細胞培養部52のいずれかアクセスする場合の経路を図示している。
チップ24の取付位置から上記液体容器までの経路を実線で示している。上記液体容器から複数の第1細胞培養部51のいずれかまでの経路を破線で示している。上記液体容器から複数の第2細胞培養部52のいずれかまでの経路を一点鎖線で示している。
図8における経路は、第1容器保持部421に保持された液体容器を経由した後に、互いに隣り合う2つの第2容器保持部422の間をチップ24が通過する点が相違する。
このように、複数の第1容器保持部421のいずれかに保持された液体容器から液体をチップに吸引した後に、細胞培養プレート50に近づくようにチップ保持部23を第1方向に移動させた際に、当該チップ24が、複数の第2容器保持部422に保持された液体容器の上方を通過することを回避することができる。このため、チップ24から漏出した液体が複数の第2容器保持部422に保持された液体容器に混入されることを防止することができる。
この場合においても上述同様に、第1辺部411から第2辺部412側に向かう際に、細胞培養プレート50上をチップ24が移動することを回避することができる。この結果、チップ24から液体が漏れ出た場合であっても、漏出した液体が細胞培養部に混入することを防止でき、コンタミネーションを抑制できる。
さらに、実施の形態1に係る細胞継代装置100にあっては、上述のように、チップ取付領域43およびチップ取外領域44は、第1方向において本体部10側に位置する継代作業領域の一端側に配置され、かつ、第2方向に並んで配置されており、プレート保持部41は、第1方向において継代作業領域の他端側に配置されている。容器ラック42は、第1方向において、チップ取付領域43およびチップ取外領域44と、プレート保持部41との間に配置されている。このように、チップ取付領域43およびチップ取外領域44、プレート保持部41、および容器ラック42を密に配置することにより、継代作業領域をコンパクトにすることができる。
以上のように、実施の形態1に係る細胞継代装置100にあっては、装置への負荷を軽減できるとともに、小型化に適応しつつコンタミネーションを抑制できる。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。図10は、実施の形態2に係る細胞継代装置において、液体受け部がチップの先端に対向した状態を示す図である。図11は、実施の形態2に係る細胞継代装置において、液体受け部がチップの直下から退避した状態を示す図である。図9から図11を参照して、実施の形態2に係る細胞継代装置100Aについて説明する。
実施の形態2に係る細胞継代装置100Aは、実施の形態1に係る細胞継代装置100と比較した場合に、チップから漏れ出る液体を受取可能に構成されている点が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図9から図11に示すように、細胞継代装置100Aは、液体受け部移動機構110、液体受け部111、および支持部112を備える。
液体受け部移動機構110は、液体受け部111を移動させるための機構である。液体受け部移動機構110は、たとえば液体受け部111を回動させるヒンジ機構を含んでいてもよい。
液体受け部111は、チップ保持部23に保持されたチップ24から漏れ出る液体を受取可能に設けられている。たとえば、液体受け部111は、アーム部20、および第1可動体21の少なくともいずれかを移動させている際には、チップ24に伝達された振動等によってチップ24の先端から漏れ出る液体を受け取る。
図10に示すように、液体受け部111は、チップ保持部23に保持されたチップ24の先端に下方側から対向する対向位置と、図11に示すように、チップ保持部23に保持されたチップ24の直下から退避した退避位置との間で移動可能に構成されている。
支持部112は、液体受け部111を移動可能に指示する。支持部112は、たとえば第1可動体21に固定されている。
制御部11は、液体受け部移動機構110の動作を制御することにより、液体受け部111の移動を制御する。
液体受け部111は、第2可動体22が下方に移動する際に、上記対向位置から上記退避位置に移動する。これにより、第2可動体22が下方に移動し、液体容器、チューブ、および細胞培養部にアクセスする際に、チップ24が、液体受け部111と干渉することを防止することができる。
また、液体受け部111は、第2可動体22が上方に移動する際に、上記退避位置から上記対向位置に移動する。これにより、液体容器、チューブ、および細胞培養部から液体を採取して、チップ24が上方に移動する際に、液体受け部111がチップ24の先端に対向する。この結果、採取された液体がチップから漏出した場合であっても液体受け部111で受けることができるため、液体容器、チューブ、および細胞培養部等に異物が混入することを抑制することができる。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態2に係る細胞継代装置100Bは、実施の形態1と同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。図13は、実施の形態3に係るラックカバーが閉じた状態を示す図である。図14は、実施の形態3に係るラックカバーが開いた状態を示す図である。図12から図14を参照して、実施の形態3に係る細胞継代装置100Bについて説明する。
実施の形態3に係る細胞継代装置100Bは、実施の形態1に係る細胞継代装置100と比較した場合に、容器ラック42に保持された液体容器の開口部を開閉可能に覆うラックカバー121が設けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図12から図14に示すように、細胞継代装置100Bは、ラックカバー開閉機構120、ラックカバー121、およびラックカバー支持部122を備える。
ラックカバー開閉機構120は、ラックカバー121を開閉させるための機構である。ラックカバー開閉機構120は、たとえばラックカバー121を回動させるヒンジ機構を含んでいてもよい。
ラックカバー121は、容器ラック42に設けられている。ラックカバー121は、複数の容器保持部に保持された複数の液体容器425の開口部を開閉可能に覆う。ラックカバー121は、たとえば平板形状を有する。
図13に示すように、ラックカバー121は、容器ラック42に保持された液体容器425の開口部を上方側から覆う第1位置と、図14に示すように、当該液体容器425の直上から退避した第2位置との間を移動可能に設けられている。
ラックカバー121が、第1位置に位置する状態が、上記液体容器の開口部が覆われた閉状態であり、ラックカバー121が、第2位置に位置する状態が、上記液体容器の開口部が開放された開状態である。
ラックカバー支持部122は、ラックカバー121を移動可能に指示する。ラックカバー支持部122は、たとえば容器ラック42に固定されている。
制御部11は、ラックカバー開閉機構120の動作を制御することにより、ラックカバー121の移動を制御する。
ラックカバー121は、チップ24が液体容器425にアクセスするために第2可動体22が下方に移動する際に、閉状態から開状態に移動する。これにより、チップ24が液体容器内にアクセス可能となる。
また、ラックカバー121は、チップ24が液体容器425から液体を採取して、第2可動体22が上方に移動した後に、開状態から閉状態に移動する。これにより、液体容器に異物が混入することを抑制することができる。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態3に係る細胞継代装置100Bは、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上述した実施の形態3においては、単数のラックカバー121が、複数の液体容器425の開口部の全てを覆うように設けられている場合を例示して説明したが、これに限定されず、個々の開口部を独立して覆うように複数のラックカバー121が設けられていてもよい。
また、上述した実施の形態3においては、ラックカバー121が回動するように構成される場合を例示して説明したが、これに限定されずスライド移動するように構成されていてもよい。この場合には、ラックカバー121は、容器ラック42の支持板423に平行な第1部分と、第1部分に接続され、上下方向に平行な第2部分とを含んでいてもよい。この場合には、第2部分の下端の位置が上下に変動することにより、第1部分と上記支持板423の重なり量が変化するようにラックカバー121が移動してもよい。
(実施の形態4)
図15は、実施の形態4に係る細胞継代装置の制御構成を示すブロック図である。図16は、実施の形態4に係るプレートカバーが閉じた状態を示す図である。図17は、実施の形態4に係るプレートカバーが開いた状態を示す図である。図15から図17を参照して、実施の形態4に係る細胞継代装置100Cについて説明する。
実施の形態4に係る細胞継代装置100Cは、実施の形態1に係る細胞継代装置100と比較した場合に、プレート保持部41に保持された細胞培養プレート50における複数の細胞培養部を開閉可能に覆うプレートカバー131が設けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図15から図17に示すように、細胞継代装置100Cは、プレートカバー開閉機構130、プレートカバー131、およびプレートカバー支持部132を備える。
プレートカバー開閉機構130は、プレートカバー131を開閉させるための機構である。プレートカバー開閉機構130は、たとえばプレートカバー131を回動させるヒンジ機構を含んでいてもよい。
プレートカバー131は、プレート保持部41に設けられている。プレートカバー131は、プレート保持部41に保持された細胞培養プレート50における複数の細胞培養部を開閉可能に覆う。プレートカバー131は、たとえば平板形状を有する。
図16に示すように、プレートカバー131は、プレート保持部41に保持された細胞培養プレート50の複数の細胞培養部を上方側から覆う第3位置と、図17に示すように、当該複数の細胞培養部の直上から退避した第4位置との間を移動可能に設けられている。
プレートカバー131が、第3位置に位置する状態が、上記複数の細胞培養部が覆われた閉状態であり、プレートカバー131が、第4位置に位置する状態が、上記複数の細胞培養部が開放された開状態である。
プレートカバー支持部132は、プレートカバー131を移動可能に指示する。プレートカバー支持部132は、たとえばプレート保持部41に固定されている。
制御部11は、プレートカバー開閉機構130の動作を制御することにより、プレートカバー131の移動を制御する。
プレートカバー131は、チップ24が細胞培養部にアクセスするために第2可動体22が下方に移動する際に、閉状態から開状態に移動する。これにより、チップ24が細胞培養部内にアクセス可能となる。
また、プレートカバー131は、チップ24が細胞培養部から液体を採取して、第2可動体22が上方に移動した後に、開状態から閉状態に移動する。これにより、細胞培養部に異物が混入することを抑制することができる。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態4に係る細胞継代装置100Cは、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上述した実施の形態4においては、プレートカバー131が回動するように構成される場合を例示して説明したが、これに限定されずスライド移動するように構成されていてもよい。
上述した実施の形態1から4において説明した特徴的な構成を、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜組み合わせてもよい。たとえば、実施の形態2から実施の形態4に記載の構成を適宜、実施の形態1に係る細胞継代装置100に適用することができる。
[付記]
以上のように、本実施形態は以下のような開示を含む。
[構成1]
上下方向に直交する第1方向に延在し、上記第1方向および上下方向に直交する第2方向に移動可能に設けられたアーム部と、
上記アーム部を移動可能に保持する本体部と、
上記アーム部に沿って上記第1方向に移動可能に設けられた第1可動体と、
上下方向に移動可能に上記第1可動体に設けられた第2可動体と、
上記第2可動体に設けられ、チップを着脱可能に保持するチップ保持部と、
上記アーム部、上記第1可動体、および上記第2可動体の移動を制御することで、上記チップ保持部を移動させる制御部と、
上記第1方向において上記本体部の隣りに設けられた継代作業領域と、
上記継代作業領域に配置され、かつ、行列状に並ぶ複数の細胞培養部が設けられた細胞培養プレートを保持するプレート保持部と、
上記継代作業領域に配置され、かつ、試薬が収容された複数の液体容器を保持する複数の容器保持部が設けられた容器ラックと、
上記継代作業領域に設けられ、上記チップ保持部に上記チップを取り付けるためのチップ取付領域と、
上記継代作業領域に設けられ、上記チップ保持部に保持された上記チップを取り外すためのチップ取外領域と、を備え、
上記チップ取付領域および上記チップ取外領域は、上記第1方向において上記本体部側に位置する上記継代作業領域の一端側に配置され、かつ、上記第2方向に並んで配置され、
上記プレート保持部は、上記第1方向において上記継代作業領域の他端側に配置され、
上記容器ラックは、上記第1方向において、上記チップ取付領域および上記チップ取外領域と、上記プレート保持部との間に配置されている、細胞継代装置。
上記細胞継代装置にあっては、上述のように、自動で継代作業を行なうことができ、かつ、小型化に適した構成となる。また、装置への負荷を軽減させることもできる。
[構成2]
上記プレート保持部は、外縁において、上記本体部側を向く第1辺部と、上記本体部側とは反対側を向く第2辺部を含み、
上記細胞培養プレートは、上記プレート保持部に保持された状態において、上記第1辺部側において上記第1辺部に沿うように列状に配置される複数の第1細胞培養部と、上記第2辺部側において上記第2辺部に沿うように列状に配置される複数の第2細胞培養部とを含む、構成1に記載の細胞継代装置。
上記構成2における細胞継代装置においては、プレート保持部の第1辺部側において列状に配置された複数の第1細胞培養部のいずれかにチップをラック容器からアクセスさせる場合には、第1辺部の正面側からチップを移動させることで、他の細胞培養部の上方を通過することなく、所定の第1細胞培養部にチップをアクセスさせることができる。また、プレート保持部の第2辺部側に配置された複数の第2細胞培養部のいずれかにチップをラック容器からアクセスさせる場合には、プレート保持部の外縁を沿うように第1辺部側から第2辺部側にチップを移動させ、第2辺部側からチップが複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせることが可能となる。これにより、第1辺部から第2辺部側に向かう際に、他の細胞培養部の上方をチップが移動することを回避することができる。この結果、チップから液体が漏れ出た場合であっても、漏出した液体が細胞培養部に混入することを防止でき、コンタミネーションを抑制できる。
[構成3]
上記複数の容器保持部は、上記第2方向に沿って列状に並ぶ複数の第1容器保持部と、上記複数の第1容器保持部よりも上記本体部から上記第1方向に離れて配置され、上記第2方向に沿って列状に並ぶ複数の第2容器保持部とを含み、
上記複数の第1容器保持部と上記複数の第2容器保持部とが互い違いに配置されている、構成1または2に記載の細胞継代装置。
上記構成3における細胞継代装置においては、複数の第1容器保持部と複数の第2容器保持部とが互い違いに配置されている。このため、複数の第1容器保持部のいずれかに保持された液体容器から液体をチップに吸引した後に、培養プレートに近づくようにチップ保持部を第1方向に移動させた際に、当該チップが、複数の第2容器保持部に保持された液体容器の上方を通過することを回避することができる。このため、チップから漏出した液体が複数の第2容器保持部に保持された液体容器に混入されることを防止することができる。
[構成4]
上記プレート保持部に設けられ、上記プレート保持部に保持された上記細胞培養プレートに設けられた上記複数の細胞培養部を開閉可能に覆うプレートカバーをさらに備える、構成1から3のいずれかに記載の細胞継代装置。
上記構成4における細胞継代装置においては、プレートカバーを閉じた状態とすることにより、複数の細胞培養部に異物が混入することを抑制することができる。また、プレートカバーを開けた状態とすることにより、チップが細胞培養部にアクセス可能となる。
[構成5]
上記複数の容器保持部に保持された上記複数の液体容器の開口部を開閉可能に覆うラックカバーをさらに備える、構成1から4のいずれかに記載の細胞継代装置。
上記構成5における細胞継代装置においては、ラックカバーを閉じた状態とすることにより、液体容器に異物が混入することを抑制することができる。また、ラックカバーを開けた状態とすることにより、チップが液体容器内にアクセス可能となる。
[構成6]
上記チップ保持部に保持された上記チップから漏れ出る液体を受取可能な液体受け部を備え、
上記液体受け部は、上記チップ保持部に保持された上記チップの先端に下方側から対向する対向位置と、上記チップ保持部に保持された上記チップの直下から退避した退避位置との間で移動可能に構成されており、
上記液体受け部は、上記第2可動体が下方に移動する際に、上記対向位置から上記退避位置に移動し、上記第2可動体が上方に移動する際に、上記退避位置から上記対向位置に移動する、構成1から5のいずれかに記載の細胞継代装置。
上記構成6における細胞継代装置においては、上記第2可動体が下方に移動する際に、チップ保持部に保持された上記チップの先端に下方側から対向する対向位置から、チップ保持部に保持された上記チップの直下から退避した退避位置に移動する。これにより、第2可動体が下方に移動し、液体容器、チューブ、および細胞培養部にアクセスする際に、チップが、液体受け部と干渉することを防止することができる。
また、上記第2可動体が上方に移動する際に、上記退避位置から上記対向位置に移動する。これにより、液体容器、チューブ、および細胞培養部から液体を採取して、チップが上方に移動する際に、液体受け部がチップの先端に対向する。この結果、採取された液体がチップから漏出した場合であっても液体受け部で受けることができるため、液体容器、チューブ、および細胞培養部等に異物が混入することを抑制することができる。
[構成7]
上記継代領域に設けられ、上記チップ内に吸引されて不要となった液体を排出するための廃液容器が配置される廃液領域をさらに備えた、構成1から6のいずれかに記載の細胞継代装置。
上記構成7における細胞継代装置においては、継代領域内において、不要な液体をチップから排出することができるため、さらに小型化に適したものとなる。
[構成8]
細胞継代装置の制御方法であって、
上記細胞継代装置は、
上下方向に直交する第1方向に延在し、上記第1方向および上下方向に直交する第2方向に移動可能に設けられたアーム部と、
上記アーム部を移動可能に保持する本体部と、
上記アーム部に沿って上記第1方向に移動可能に設けられた第1可動体と、
上下方向に移動可能に上記第1可動体に設けられた第2可動体と、
上記第2可動体に設けられ、チップを着脱可能に保持するチップ保持部と、
上記アーム部、上記第1可動体、および上記第2可動体の移動を制御することで、上記チップ保持部を移動させる制御部と、
上記第1方向において上記本体部の隣りに設けられた継代作業領域と、
上記継代作業領域に配置され、かつ、行列状に並ぶ複数の細胞培養部が設けられた細胞培養プレートを保持するプレート保持部と、
上記継代作業領域に配置され、かつ、試薬が収容された複数の液体容器を保持する複数の容器保持部が設けられた容器ラックと、
上記継代作業領域に設けられ、上記チップ保持部に上記チップを取り付けるためのチップ取付領域と、
上記継代作業領域に設けられ、上記チップ保持部に保持された上記チップを取り外すためのチップ取外領域と、を備え、
上記チップ取付領域および上記チップ取外領域は、上記第1方向において上記本体部側に位置する上記継代作業領域の一端側に配置され、かつ、上記第2方向に並んで配置され、
上記プレート保持部は、上記第1方向において上記継代作業領域の他端側に配置され、
上記容器ラックは、上記第1方向において、上記チップ取付領域および上記チップ取外領域と、上記プレート保持部との間に配置されており、
上記プレート保持部は、外縁において、上記本体部側を向く第1辺部と、上記本体部側とは反対側を向く第2辺部を含み、
上記細胞培養プレートは、上記プレート保持部に保持された状態において、上記第1辺部側において上記第1辺部に沿うように列状に配置される複数の第1細胞培養部と、上記第2辺部側において上記第2辺部に沿うように列状に配置される複数の第2細胞培養部とを含み、
上記制御方法は、
上記容器ラックに保持された複数の液体容器のいずれかから上記液体を上記チップに吸引するステップと、
上記液体を吸引した上記チップを、上記容器ラックから上記複数の第1細胞培養部および上記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせるステップと、を備え、
上記チップを、上記複数の第1細胞培養部および上記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせるステップにおいて、
上記チップを上記複数の第1細胞培養部のいずれにアクセスさせる場合に、上記第1辺部側から上記チップを上記複数の第1細胞培養のいずれかアクセスさせ、
上記チップを上記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせる場合に、上記プレート保持部の外縁を沿うように上記第1辺部から上記第2辺部側に上記チップを移動させて、上記第2辺部側から上記チップを上記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせる、細胞継代装置の制御方法。
上記構成8における細胞継代装置の制御方法においては、細胞継代装置において、アーム部と、第1可動体と、第2可動体とを移動させることにより、継代作業領域の各種領域にチップを移動させることができる。これにより、自動で継代作業を行うことができる。
また、上記細胞継代装置において、チップ取付領域およびチップ取外領域は、第1方向において本体部側に位置する継代作業領域の一端側に配置され、かつ、第2方向に並んで配置されており、プレート保持部は、第1方向において継代作業領域の他端側に配置されている。容器ラックは、第1方向において、チップ取付領域およびチップ取外領域と、プレート保持部との間に配置されている。このように、チップ取付領域およびチップ取外領域、プレート保持部、および容器ラックを密に配置することにより、継代作業領域をコンパクトにすることができる。
さらに、上記細胞継代装置にあっては、チップを着脱させるためのチップ取付領域およびチップ取外領域が、本体部側に配置されている。このため、アーム部の根元側でチップの交換が行われる。チップの交換においては、チップ保持部の先端をチップに圧入したり、チップ保持部に保持されたチップをチップ保持部から引き抜いたりする。アーム部の根元側でチップの交換を行うことにより、圧入力または引抜力によって発生するモーメントを低減することができ、この結果、アーム部への負荷を低減することができる。
加えて、プレート保持部の第1辺部側において列状に配置された複数の第1細胞培養部のいずれかにチップをラック容器からアクセスさせる場合には、第1辺部の正面側からチップを移動させることで、他の細胞培養部の上方を通過することなく、所定の第1細胞培養部にチップをアクセスさせることができる。また、プレート保持部の第2辺部側に配置された複数の第2細胞培養部のいずれかにチップをラック容器からアクセスさせる場合には、プレート保持部の外縁を沿うように第1辺部側から第2辺部側にチップを移動させ、第2辺部側からチップが複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせることができる。これにより、第1辺部から第2辺部側に向かう際に、および第2辺部から所定の第2細胞培養部に向かう際に、他の細胞培養部の上方をチップが移動することを回避することができる。この結果、チップから液体が漏れ出た場合であっても、漏出した液体が細胞培養部に混入することを防止でき、コンタミネーションも抑制できる。
以上のように、上記構成8における細胞継代装置の制御方法は、小型化された細胞継代装置に適した制御方法となる。
以上、今回発明された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 本体部、11 制御部、12 入力部、13 アーム駆動部、14 第1可動体駆動部、15 第2可動体駆動部、16 ポンプ、20 アーム部、21 第1可動体、22 第2可動体、23 チップ保持部、23a 先端、23b 吸引経路、24 チップ、40 ベース部、41 プレート保持部、41a 載置面、42 容器ラック、43 チップ取付領域、44 外領域、45 チューブラック、46 廃液領域、50 細胞培養プレート、51 第1細胞培養部、52 第2細胞培養部、60 チップ回収部、70 チップラック、80 取外し冶具、81 引掛部、90 廃液容器、91 廃液投入口、100,100A,100B,100C 細胞継代装置、110 液体受け部移動機構、111 液体受け部、112 支持部、120 ラックカバー開閉機構、121 ラックカバー、122 ラックカバー支持部、130 プレートカバー開閉機構、131 プレートカバー、132 プレートカバー支持部、411 第1辺部、412 第2辺部、413 第3辺部、414 第4辺部、420 容器保持部、421 第1容器保持部、422 第2容器保持部、423 支持板、425 液体容器、451 チューブ保持部。

Claims (8)

  1. 上下方向に直交する第1方向に延在し、前記第1方向および上下方向に直交する第2方向に移動可能に設けられたアーム部と、
    前記アーム部の移動可能に保持する本体部と、
    前記アーム部に沿って前記第1方向に移動可能に設けられた第1可動体と、
    上下方向に移動可能に前記第1可動体に設けられた第2可動体と、
    前記第2可動体に設けられ、チップを着脱可能に保持するチップ保持部と、
    前記アーム部、前記第1可動体、および前記第2可動体の移動を制御することで、前記チップ保持部を移動させる制御部と、
    前記第1方向において前記本体部の隣りに設けられた継代作業領域と、
    前記継代作業領域に配置され、かつ、行列状に並ぶ複数の細胞培養部が設けられた細胞培養プレートを保持するプレート保持部と、
    前記継代作業領域に配置され、かつ、液体が収容された複数の液体容器を保持する複数の容器保持部が設けられた容器ラックと、
    前記継代作業領域に設けられ、前記チップ保持部に前記チップを取り付けるためのチップ取付領域と、
    前記継代作業領域に設けられ、前記チップ保持部に保持された前記チップを取り外すためのチップ取外領域と、を備え、
    前記チップ取付領域および前記チップ取外領域は、前記第1方向において前記本体部側に位置する前記継代作業領域の一端側に配置され、かつ、前記第2方向に並んで配置され、
    前記プレート保持部は、前記第1方向において前記継代作業領域の他端側に配置され、
    前記容器ラックは、前記第1方向において、前記チップ取付領域および前記チップ取外領域と、前記プレート保持部との間に配置されている、細胞継代装置。
  2. 前記プレート保持部は、外縁において、前記本体部側を向く第1辺部と、前記本体部側とは反対側を向く第2辺部を含み、
    前記細胞培養プレートは、前記プレート保持部に保持された状態において、前記第1辺部側において前記第1辺部に沿うように列状に配置される複数の第1細胞培養部と、前記第2辺部側において前記第2辺部に沿うように列状に配置される複数の第2細胞培養部とを含む、請求項1に記載の細胞継代装置。
  3. 前記複数の容器保持部は、前記第2方向に沿って列状に並ぶ複数の第1容器保持部と、前記複数の第1容器保持部よりも前記本体部から前記第1方向に離れて配置され、前記第2方向に沿って列状に並ぶ複数の第2容器保持部とを含み、
    前記複数の第1容器保持部と前記複数の第2容器保持部とが互い違いに配置されている、請求項1または2に記載の細胞継代装置。
  4. 前記プレート保持部に保持された前記細胞培養プレートに設けられた前記複数の細胞培養部を開閉可能に覆うプレートカバーをさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の細胞継代装置。
  5. 前記複数の容器保持部に保持された前記複数の液体容器の開口部を開閉可能に覆うラックカバーをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の細胞継代装置。
  6. 前記チップ保持部に保持された前記チップから漏れ出る液体を受取可能な液体受け部を備え、
    前記液体受け部は、前記チップ保持部に保持された前記チップの先端に下方側から対向する対向位置と、前記チップ保持部に保持された前記チップの直下から退避した退避位置との間で移動可能に構成されており、
    前記液体受け部は、前記第2可動体が下方に移動する際に、前記対向位置から前記退避位置に移動し、前記第2可動体が上方に移動する際に、前記退避位置から前記対向位置に移動する、請求項1から5のいずれか1項に記載の細胞継代装置。
  7. 前記継代作業領域に設けられ、前記チップ内に吸引されて不要となった液体を排出するための廃液容器が配置される廃液領域をさらに備えた、請求項1から6のいずれか1項に記載の細胞継代装置。
  8. 細胞継代装置の制御方法であって、
    前記細胞継代装置は、
    上下方向に直交する第1方向に延在し、前記第1方向および上下方向に直交する第2方向に移動可能に設けられたアーム部と、
    前記アーム部の移動可能に保持する本体部と、
    前記アーム部に沿って前記第1方向に移動可能に設けられた第1可動体と、
    上下方向に移動可能に前記第1可動体に設けられた第2可動体と、
    前記第2可動体に設けられ、チップを着脱可能に保持するチップ保持部と、
    前記アーム部、前記第1可動体、および前記第2可動体の移動を制御することで、前記チップ保持部を移動させる制御部と、
    前記第1方向において前記本体部の隣りに設けられた継代作業領域と、
    前記継代作業領域に配置され、かつ、行列状に並ぶ複数の細胞培養部が設けられた細胞培養プレートを保持するプレート保持部と、
    前記継代作業領域に配置され、かつ、液体が収容された複数の液体容器を保持する複数の容器保持部が設けられた容器ラックと、
    前記継代作業領域に設けられ、前記チップ保持部に前記チップを取り付けるためのチップ取付領域と、
    前記継代作業領域に設けられ、前記チップ保持部に保持された前記チップを取り外すためのチップ取外領域と、を備え、
    前記チップ取付領域および前記チップ取外領域は、前記第1方向において前記本体部側に位置する前記継代作業領域の一端側に配置され、かつ、前記第2方向に並んで配置され、
    前記プレート保持部は、前記第1方向において前記継代作業領域の他端側に配置され、
    前記容器ラックは、前記第1方向において、前記チップ取付領域および前記チップ取外領域と、前記プレート保持部との間に配置されており、
    前記プレート保持部は、外縁において、前記本体部側を向く第1辺部と、前記本体部側とは反対側を向く第2辺部を含み、
    前記細胞培養プレートは、前記プレート保持部に保持された状態において、前記第1辺部側において前記第1辺部に沿うように列状に配置される複数の第1細胞培養部と、前記第2辺部側において前記第2辺部に沿うように列状に配置される複数の第2細胞培養部とを含み、
    前記制御方法は、
    前記容器ラックに保持された複数の液体容器のいずれかから前記液体を前記チップに吸引するステップと、
    前記液体を吸引した前記チップを、前記容器ラックから前記複数の第1細胞培養部および前記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせるステップと、を備え、
    前記チップを、前記複数の第1細胞培養部および前記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせるステップにおいて、
    前記チップを前記複数の第1細胞培養部のいずれかにアクセスさせる場合に、前記第1辺部側から前記チップを前記複数の第1細胞培養部のいずれかにアクセスさせ、
    前記チップを前記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせる場合に、前記プレート保持部の外縁を沿うように前記第1辺部側から前記第2辺部側に前記チップを移動させて、前記第2辺部側から前記チップを前記複数の第2細胞培養部のいずれかにアクセスさせる、細胞継代装置の制御方法。
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