JP2021016108A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】金属光沢(メタリック)領域が含まれる原稿の読み取り処理における利便性を向上する。【解決手段】画像処理装置であって、光沢領域情報が埋め込まれた印刷物を読み取ることで得られる画像データを取得する取得手段と、前記画像データから前記光沢領域情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段にて抽出した光沢領域情報に基づいて画像処理を行う処理手段とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来、画像読取装置として、イメージセンサを用いたイメージスキャナが知られている。画像の読み取りを行う場合、光源を原稿に照射し原稿からの反射光を読み取るが、正反射成分の反射光(正反射光)ではなく拡散反射成分の反射光(拡散反射光)を読み取るのが一般的である。
一方、金色や銀色等の光沢性が非常に高い金属色が記録されている原稿が存在する。金属光沢(メタリック)原稿を読み取る為に照射した光(照射光)の反射光のうち大部分は正反射光となり、拡散反射光は著しく低下する。その為、一般的な拡散反射光で読み取る画像読取装置で得られる画像は暗くなる。
特許文献1では、拡散反射光を読み取ることで得られる画像と、原稿からの反射光を乱反射させることで正反射成分の反射光を取り入れた状態の反射光を読み取ることで得られる画像との色成分毎の差分により金属光沢(メタリック)領域を判定している。
しかしながら、特許文献1の方法では、拡散反射光の画像と乱反射増加状態の画像の2つの画像を読む為、原稿の2度読みが発生する。そのため、さらなる利便性の向上が求められていた。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、画像処理装置であって、光沢領域情報が埋め込まれた印刷物を読み取ることで得られる画像データを取得する取得手段と、前記画像データから前記光沢領域情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段にて抽出した光沢領域情報に基づいて画像処理を行う処理手段とを有する。
本願発明により、金属光沢(メタリック)領域が含まれる原稿の読み取り処理における利便性を向上することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
[システム構成]
図1は、本願発明を適用可能な画像処理システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは、画像処理装置100と画像読取装置101とを含んで構成される。画像処理装置100は、印刷機能を有する印刷装置であり、例えば、インクジェット(IJ)プリンタである。画像読取装置101は、例えば、スキャナやデジタルスチールカメラであり、スキャン機能や撮影機能を備え、原稿の画像の取得(撮像)が可能である。
図1は、本願発明を適用可能な画像処理システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは、画像処理装置100と画像読取装置101とを含んで構成される。画像処理装置100は、印刷機能を有する印刷装置であり、例えば、インクジェット(IJ)プリンタである。画像読取装置101は、例えば、スキャナやデジタルスチールカメラであり、スキャン機能や撮影機能を備え、原稿の画像の取得(撮像)が可能である。
本実施形態において、画像処理装置100は、画像内に付加情報が多重化して埋め込まれた印刷物104を印刷する。そして、画像読取装置101は、撮像センサ107により、印刷物104を撮像する。本実施形態では、画像処理装置100と画像読取装置101との間は、有線ネットワークや無線ネットワークで相互に通信可能であっても良いし、ネットワーク等を介して通信可能に接続されていなくても良い。
画像処理装置100は、付加情報を印刷物104に埋め込む付加情報多重化部105を含み、画像読取装置101は、多重化された付加情報を印刷物から読み出す付加情報分離部108を含む。付加情報多重化部105は、例えば、プリント部106(プリンタエンジン)へ出力すべき画像情報を作成するプリンタドライバソフトウエア、もしくは、アプリケーションソフトウエアとして実現される。また、複写機、ファクシミリ、プリンタ本体等にハードウェアやソフトウエアとして内蔵される形態で実現されても良い。
また、付加情報分離部108は、例えば、スキャナやデジタルスチールカメラで撮像した画像から付加情報を分離する内部のアプリケーションソフトウエアやハードウェアで実現されても良い。なお、本実施形態では、付加情報多重化部105とプリント部106が画像処理装置100に含まれるものとして説明するが、付加情報多重化部105とプリント部106が、別々の装置に分けられても良い。例えば、PC(Personal Computer)やスマートフォン等の情報処理装置が付加情報多重化部105を含み、当該情報処理装置とは異なる画像処理装置がプリント部106を含む形態でも良い。
[付加情報の埋込みのための構成]
画像処理装置100に対し、入力端子102から多階調の画像情報が入力され、入力端子103から画像情報の中に埋め込むべき付加情報が入力される。この付加情報は、画像情報とは別の情報、例えば音声情報や動画情報、文字情報、画像に関する著作権、撮像日時、撮像場所、撮像者の諸情報、若しくは、入力された画像とは別の画像情報等である。また、付加情報は、画像を印刷する際の領域情報である。さらに、付加情報は、画像ファイルとして構成された画像情報の一部として内包されていても良い。
画像処理装置100に対し、入力端子102から多階調の画像情報が入力され、入力端子103から画像情報の中に埋め込むべき付加情報が入力される。この付加情報は、画像情報とは別の情報、例えば音声情報や動画情報、文字情報、画像に関する著作権、撮像日時、撮像場所、撮像者の諸情報、若しくは、入力された画像とは別の画像情報等である。また、付加情報は、画像を印刷する際の領域情報である。さらに、付加情報は、画像ファイルとして構成された画像情報の一部として内包されていても良い。
付加情報多重化部105は、視覚的に判別しづらいように、画像情報中に付加情報を埋め込む(多重化する)。プリント部106は、付加情報多重化部105で作成された情報に基づいて印刷処理を実行する。プリント部106は、例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等、疑似階調処理を用いることにより階調表現を印刷物104上に実現する印刷部である。
図2(a)は、画像処理装置100のハードウェア構成の例を示す図である。CPU(Central Processing Unit)200は、画像処理装置100の内部を統括的に制御するプロセッサである。図1の付加情報多重化部105は、例えば、CPU200により実現される。ROM(Read Only Memory)201やHDD(Hard Disk Drive)203は、画像処理装置100の基本プログラムや制御プログラム、各種アプリケーションやデータ等を記憶する記憶部である。例えば、CPU200は、ROM201に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)202に読み出して実行することにより、本願発明に係る各動作を実現する。RAM202は、CPU200のワーキングメモリとしても用いられる記憶部である。
ネットワークインタフェース(NW I/F)204は、例えば、有線や無線等、ネットワークの形態に応じた構成を有する。また、通信範囲が異なる複数種類の無線ネットワークにも対応可能であってよく、例えば、通信距離が数cmといった近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)により、画像読取装置101と通信することが可能であってよい。ディスプレイ205は、ユーザーに設定画面やプレビュー画面等のUI(User Interface)を表示する表示部である。操作部206は、例えば、キーボードやタッチパネル等を有し、ユーザーからの操作指示を受付可能である。なお、ディスプレイ205と操作部206が一体となった構成であってもよい。
デバイスI/F207は、プリント部106(プリントエンジン)と、システムバス209とを通信可能に接続するためのインタフェースである。図1では、プリント部106が示されているが、画像処理装置100の実行可能な機能に応じて、スキャナ、FAX等、他のブロックがデバイスI/F207に接続されても良い。画像処理部208は、外部から取得した画像データに対して、用途に応じた画像処理を実行する。例えば、画像処理部208は、プリント部106の記録方式に応じた色空間変換や二値化処理、画像の拡大/縮小/回転などの処理を実行する。
図2(a)に示す各ブロックは、システムバス209を介して相互に通信可能に接続される。画像処理装置100は、図2(a)に示す構成以外の構成であっても良く、例えば、システムバス209とイメージデータバスとがバスブリッジを介して接続される構成であってもよい。その場合には、例えば、デバイスI/F207がイメージデータバスに接続される。
図1に示す画像処理装置100の入力端子102は、例えば、ネットワークI/F204から入力される構成を示し、また、入力端子103は、例えば、ネットワークI/F204や操作部206から入力される構成を示す。
[付加情報の読取りのための構成]
図1の画像読取装置101上で実行される読取アプリケーション(不図示)は、撮像センサ107を用いて印刷物104上の撮像を行う。次に、読取アプリケーション(不図示)は、付加情報分離部108によって、撮像画像から埋め込まれた付加情報を分離する。付加情報チェック部109によって誤り検出を行ってもよい。そして、読取アプリケーション(不図示)は、付加情報を出力端子112に出力する。出力端子112は、取得した付加情報を出力するためのインタフェースである。例えば、画像情報や文字情報であれば、ディスプレイ110へ出力され、URL(Uniform Resource Locator)などのリンク情報であれば、ディスプレイ110上でブラウザ(不図示)を起動してリンク先を表示する。また、画像読取装置101と接続した画像処理装置100上の画像処理部208に付加情報を出力してもよい。接続する画像処理装置は、画像読取装置が撮像した印刷物(原稿)を印刷した画像処理装置とは別であってよく、プリンタやコピー装置である。また、外部デバイスへデータを出力するインタフェースに出力しても良い。スピーカー111は、操作に関する情報や、判定の結果等を音声情報として出力する。
図1の画像読取装置101上で実行される読取アプリケーション(不図示)は、撮像センサ107を用いて印刷物104上の撮像を行う。次に、読取アプリケーション(不図示)は、付加情報分離部108によって、撮像画像から埋め込まれた付加情報を分離する。付加情報チェック部109によって誤り検出を行ってもよい。そして、読取アプリケーション(不図示)は、付加情報を出力端子112に出力する。出力端子112は、取得した付加情報を出力するためのインタフェースである。例えば、画像情報や文字情報であれば、ディスプレイ110へ出力され、URL(Uniform Resource Locator)などのリンク情報であれば、ディスプレイ110上でブラウザ(不図示)を起動してリンク先を表示する。また、画像読取装置101と接続した画像処理装置100上の画像処理部208に付加情報を出力してもよい。接続する画像処理装置は、画像読取装置が撮像した印刷物(原稿)を印刷した画像処理装置とは別であってよく、プリンタやコピー装置である。また、外部デバイスへデータを出力するインタフェースに出力しても良い。スピーカー111は、操作に関する情報や、判定の結果等を音声情報として出力する。
図2(b)は、画像読取装置101のハードウェア構成の例を示す図である。画像読取装置101は、CPU210、ROM211、およびRAM212といった、汎用的な情報処理装置の構成を含む。CPU210は、画像読取装置101の内部を統括的に制御するプロセッサである。図1の付加情報分離部108は、例えば、CPU210により実現される。ROM211は、画像読取装置101の基本プログラムや制御プログラム、各種アプリケーションやデータ等を記憶する。例えば、CPU210は、ROM211に記憶されたプログラムをRAM212に読み出して実行することにより、本願発明に係る各動作を実現する。RAM212は、CPU210のワーキングメモリとしても用いられる。
ネットワークI/F213は、例えば、有線や無線等、ネットワークの形態に応じた構成を有する。また、通信範囲が異なる複数種類の無線ネットワークにも対応可能であり、例えば、通信距離が数cmといった近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)により、画像処理装置100と通信することも可能である。
ディスプレイ110は、ユーザーに設定画面やプレビュー画面等のUIを表示する。操作部214は、例えば、ハードキー等を有し、ユーザーからの操作指示を受付可能である。図2(b)に示す各ブロックは、システムバス215を介して相互に通信可能に接続されている。スピーカー111は、ユーザーに操作に関する情報や、判定の結果等を音声情報として出力する。
[付加情報の埋込み処理]
図3は、図1の付加情報多重化部105に含まれる埋込みを行う構成例を示す図である。誤差拡散処理部300は、入力端子102に入力された画像情報に、誤差拡散法を用いた疑似階調処理を行うことによって、入力階調数よりも少ない量子化レベルに変換し、複数画素の量子化値により、面積的に階調性を表現する。誤差拡散法については、周知の方法を利用可能であるものとし、ここでの詳細な説明は省略する。
図3は、図1の付加情報多重化部105に含まれる埋込みを行う構成例を示す図である。誤差拡散処理部300は、入力端子102に入力された画像情報に、誤差拡散法を用いた疑似階調処理を行うことによって、入力階調数よりも少ない量子化レベルに変換し、複数画素の量子化値により、面積的に階調性を表現する。誤差拡散法については、周知の方法を利用可能であるものとし、ここでの詳細な説明は省略する。
ブロック化部301は、入力端子102に入力された画像情報を所定領域(ブロック)単位に区分する。ブロック化部301により行われるブロック化は、矩形に区分されても良いし、矩形以外の領域に区分されても良い。
量子化条件制御部302は、入力端子103に入力された付加情報に基づいて、ブロック化部301にてブロック化された領域単位で、量子化条件を変更するように制御する。
量子化条件制御部302を含む全体の処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。量子化値は二値である例について説明する。図4の処理は、例えば、画像処理装置100のCPU200がROM201に記憶されているプログラムをRAM202に読み出して実行することにより実現される。
S401にて、CPU200は、RAM202に確保された変数iを初期化する。ここで、変数iは、画像において、垂直方向のアドレスをカウントする変数である。
S402にて、CPU200は、RAM202に確保された変数jを初期化する。ここで、変数jは、画像において、水平方向のアドレスをカウントする変数である。
S403にて、CPU200は、現在の処理アドレスである座標(j,i)が多重化処理を実行すべき領域に属しているか否かを判定する。図5を参照しながら、多重化領域について説明する。図5は、水平画素数がWIDTH、垂直画素数がHEIGHTから構成される一つの画像を示している。本実施形態では、この画像中に付加情報が多重化される例を想定する。画像の左上を原点として、横N画素、縦M画素にてブロック化が行われる。本実施形態では、原点を基準点としてブロック化が行われるが、原点から離れた点を基準点として設定するようにしても良い。この画像中に最大限の情報を多重化するために、N×Mのブロックを基準点から配置していく。即ち、水平方向に配置可能なブロック数をW、垂直方向に配置可能なブロック数をHとすると、WとHは、式(1)及び(2)から算出される。
W = INT(WIDTH/N) ・・・(1)
H = INT(HEIGHT/M) ・・・(2)
但し、INT()は()内の整数部分を示す。
W = INT(WIDTH/N) ・・・(1)
H = INT(HEIGHT/M) ・・・(2)
但し、INT()は()内の整数部分を示す。
図5に示すように、式(1)、式(2)において割り切れない剰余画素数が、N×Mのブロックを複数配置した時の端部に相当し、本実施形態では、その部分を符号多重化領域外とする。現在処理している注目画素が多重化領域内でない、即ち、多重化領域外であると判定された場合には(S403にてNO)S404へ進み、多重化領域内であると判定された場合には(S403にてYES)S405へ進む。
S404にて、CPU200は、量子化条件Cを設定する。その後、S409へ進む。
S405にて、CPU200は、多重化すべき付加情報を読み込む。ここで、説明を容易にする為に、付加情報は、code[]という配列を用いて、各1ビットずつ表現されるものとする。例えば、付加情報を48ビット分の情報と仮定すると、配列code[]には、code[0]からcode[47]まで、各1ビットずつが格納されている。S405において、CPU200は、RAM202に確保された変数bitに、式(3)のように、配列code[]内の情報を代入する。なお、式(3)におけるM、N、Wは、式(1)および式(2)と同様である。
bit = code[INT(i/M)×W+INT(j/N)] ・・・(3)
bit = code[INT(i/M)×W+INT(j/N)] ・・・(3)
S406にて、CPU200は、代入された変数bitが“1”であるか否かを判定する。前述したように、配列code[]内の情報は各1ビットずつ格納されている為、変数bitの値も“0”か“1”かの何れかを示すことになる。変数bitの値が“1”であると判定された場合(S406にてYES)S408へ進み、“0”であると判定された場合(S406にてNO)S407へ進む。
S407にて、CPU200は、量子化条件Aを設定する。そして、S409へ進む。
S408にて、CPU200は、量子化条件Bを設定する。そして、S409へ進む。
S409にて、CPU200は、S404、S407、S408のいずれかで設定された量子化条件に基づいて量子化処理を行う。この量子化処理は、誤差拡散法により行われる。量子化処理の後、S410へ進む。
S410にて、CPU200は、水平方向変数jをカウントアップ(インクリメント)する。
S411にて、CPU200は、カウントアップされた変数jが画像の水平画素数であるWIDTH未満か否かを判定する。変数jがWIDTH未満であると判定された場合(S411にてYES)S403へ戻り、処理を繰り返す。一方、変数jがWIDTH未満でないと判定された場合、即ち、水平方向の処理がWIDTH画素数分終了した場合(S411にてNO)S412へ進む。
S412にて、CPU200は、垂直方向変数iをカウントアップ(インクリメント)する。
S413にて、CPU200は、カウントアップされた変数iが画像の垂直画素数であるHEIGHT未満か否かを判定する。変数iがHEIGHT未満であると判定された場合(S413にてYES)S402へ戻り、処理を繰り返す。一方、変数iがHEIGHT未満でないと判定された場合、即ち、垂直方向の処理がHEIGHT画素数分終了した場合(S413にてNO)本処理フローを終了する。以上の処理により、N×M画素よりなるブロック単位で、量子化条件を変更して、量子化処理を実行する。
次に、量子化条件A、B、Cの例について説明する。誤差拡散法における量子化条件には様々な因子があるが、本実施形態において量子化条件の因子は、量子化閾値である。S404で設定される量子化条件Cは、多重化領域外で用いられる為に、量子化閾値はどのような条件でも良い。前述したように、1画素が8ビットによる階調表現で、量子化レベルが2値の場合には、最大値である“255”、及び、最小値である“0”が量子化代表値となるが、その中間値となる“128”が量子化閾値として設定されることが多い。よって、本実施形態では、量子化条件Cは、量子化閾値を“128”の固定値とする条件とする。
S407で設定される量子化条件Aと、S408で設定される量子化条件Bは、多重化領域内のブロックで用いられる為、量子化条件の違いによる画質の違いを生じさせる必要がある。但し、画質の違いは視覚的には判別しにくいように表現し、かつ、読み取った(撮像した)紙上から容易に識別可能である必要がある。
図6(a)及び(b)は、量子化条件A、Bを説明するための図である。図6(a)は、量子化条件Aにおける量子化閾値の変化の周期を示す図である。図中、一つのマスを1画素分とし、白いマスは固定閾値、斜線にて示すマスを変動閾値とする。即ち、図6(a)の例では、横8画素、縦4画素のマトリクスを組み、斜線にて示すマスについてのみ突出した値(すなわち、固定閾値とは大きく異なる値)を閾値として設定する。
図6(b)は、同様に、量子化条件Bにおける量子化閾値の変化の周期を示した図である。図6(b)の例では、図6(a)とは異なり、横4画素、縦8画素のマトリクスを組み、斜線にて示すマスについてのみ突出した値(すなわち、固定閾値とは大きく異なる値)を閾値として設定する。
前述したように、1画素が8ビットの階調値の場合に、例えば固定閾値として“128”を設定し、変動閾値を“10”と設定する。量子化閾値が低くなると、注目画素の量子化値が“1”(量子化代表値“255”)になりやすくなる。即ち、図6(a)、(b)ともに、図中の斜線にて示すマスの並びで量子化値“1”が並びやすくなる。言い換えると、N×M画素のブロック毎に、図6(a)の斜線にて示すマスの並びでドットが発生するブロックと、図6(b)の斜線にて示すマスの並びでドットが発生するブロックとが混在することになる。
組織的ディザ法においては、使用するディザパターンによって、階調表現の画質が大きく左右される。しかしながら、前述したような、規則的に量子化閾値の変化を与えた誤差拡散法では、あくまでも画質を決定する階調表現は誤差拡散法である。そのため、ドットの並びが多少変化したり、テクスチャの発生が変化したりすることは、階調表現の画質には組織的ディザ法程の影響を与えない。量子化閾値が変化した場合でも、あくまでも信号値と量子化値との差分となる誤差は周囲画素に拡散されるので、入力された信号値は、マクロ的に保存される。即ち、誤差拡散法におけるドットの並び、テクスチャの発生に関しては、組織的ディザ法に比べて冗長性が大きいといえる。
上記のように、本実施形態では、誤差拡散法の量子化閾値に符号を表す所定の周期性を重畳することにより、多重化を実現している。しかしながら、他の重畳方式により多重化を実現しても良い。例えば、直接RGBの値(輝度情報)に、周期性を重畳する方式により多重化を実現しても良い。または、RGBの値を、輝度−色差情報など、他の色空間情報(例えばCIE L*a*b*、YCrCb信号)に分離して周期性を重畳する方式により多重化を実現しても良い。または、RGBの値をインク色(例えばCMYK信号)に分離して周期性を重畳する方式により多重化を実現しても良い。
[付加情報の読取り処理]
次に、本実施形態に係る画像読取装置101の付加情報分離部108の処理について説明する。この処理は、画像読取装置101で撮像して得られた複数の画像から付加情報を分離する処理である。本実施形態では、画像処理装置100にて印刷された印刷物104を画像読取装置101の撮像センサ107にて撮像されることで得られた画像が対象となる。また、付加情報多重化部105にて用いられた各種情報(例えば、ブロックのサイズや、パターンの情報)などは、予め画像処理装置100と画像読取装置101間にて情報の共有がなされているものとする。もしくは、ユーザーが、印刷物104を読み取った際などに指定できるような構成であってもよい。
次に、本実施形態に係る画像読取装置101の付加情報分離部108の処理について説明する。この処理は、画像読取装置101で撮像して得られた複数の画像から付加情報を分離する処理である。本実施形態では、画像処理装置100にて印刷された印刷物104を画像読取装置101の撮像センサ107にて撮像されることで得られた画像が対象となる。また、付加情報多重化部105にて用いられた各種情報(例えば、ブロックのサイズや、パターンの情報)などは、予め画像処理装置100と画像読取装置101間にて情報の共有がなされているものとする。もしくは、ユーザーが、印刷物104を読み取った際などに指定できるような構成であってもよい。
図7(a)は、付加情報分離部108の構成例を示す図である。説明を容易にする為に、前述の付加情報多重化部105の場合と同様、分割したブロック内に各1ビットずつの付加情報が多重化されている印刷物104から、付加情報を分離する例について説明する。当然のことながら、付加情報多重化部105における1ブロックあたりの付加情報量と、付加情報分離部108における1ブロックあたりの分離情報量とは等しくなる。
入力端子700には、画像読取装置101で読み込まれた複数の画像情報が入力される。ここで、画像読取装置101の撮像センサ107による撮像画像の解像度(撮像解像度)は、印刷物104を作成する際の印刷解像度と同じ、もしくは、それ以上が好ましい。勿論のことながら、正確に印刷物104のドットの点在情報を読み込む為には、サンプリング定理により、撮像解像度は、プリンタ(画像処理装置100)側よりも2倍以上の解像度が必要になる。しかしながら、撮像解像度が印刷解像度と同等以上であれば、正確でなくとも、ある程度のドットが点在しているのを判別することが可能である。ここでは、説明を容易にするために印刷解像度と撮像解像度とは同一解像度である例で説明する。
ブロック化部701は、横P画素、縦Q画素単位にブロック化を行う。ここで、各ブロックは、図5を用いて説明した付加情報の重畳時にブロック化したN×M画素よりも小さい。即ち、式(4)の関係が成り立つ。
P≦N、かつ Q≦M …(4)
また、P×Q画素単位のブロック化は、ある一定間隔毎にスキップして行われる。即ち、多重化時のN×M画素より成るブロックと想定される領域内に、P×Q画素単位のブロックが一つ内包されるようにブロック化が行われる。
P≦N、かつ Q≦M …(4)
また、P×Q画素単位のブロック化は、ある一定間隔毎にスキップして行われる。即ち、多重化時のN×M画素より成るブロックと想定される領域内に、P×Q画素単位のブロックが一つ内包されるようにブロック化が行われる。
空間フィルタ702、703は、それぞれ特性の異なる空間フィルタA、Bを示し、フィルタリング部704は、周辺画素との積和を演算するディジタルフィルタリング部(不図示)を示す。この空間フィルタの各係数は、多重化時の量子化条件の変動閾値の周期に対応して設定される。ここで、付加情報多重化部105における量子化条件の変更が図6(a)及び(b)の2種類の周期性を用いて行われることにより、付加情報が多重化されたとする。その場合の付加情報分離部108にて用いられる空間フィルタ702、空間フィルタ703の例を、図8(a)及び(b)に示す。
図8(a)及び(b)中、5×5画素の中央部が注目画素になり、それ以外の24画素分が周辺画素になる。図8(a)及び(b)中、空白部の画素は、フィルタ係数が“0”であることを表す。図11に示すようなパターンを検出するために、図8(a)及び(b)は、エッジ強調フィルタになっている。また、その強調するエッジの方向性と多重化した時の変動閾値の方向性とが図8(a)及び(b)と図6(a)及び(b)とで一致している。つまり、図8(a)は図6(a)に一致し、図8(b)は図6(b)に一致するように、空間フィルタが作成される。つまり、本実施形態では、画像処理装置100の付加情報多重化部105にて用いられた量子化条件A、Bそれぞれに対応する空間フィルタA、Bを用いた、フィルタリング部704〜分散値算出部708による処理が行われることとなる。
間引き部705、706は、それぞれ、P×Q画素により成るブロック内のフィルタリング後の信号(以下、変換値という)を、ある規則性に基づいて間引き処理する。本実施形態では、周期性と位相のそれぞれの規則性に分離して間引き処理を行う。即ち、間引き部705及び706では間引きの周期性が互いに異なっており、それぞれにおいて、位相を変化させた複数の間引き処理を実行する。間引き方法については後述する。
変換値加算部707は、間引き部705及び706により間引きされた変換値を、位相毎にそれぞれ加算する。この間引き処理及び間引き画素の変換値の加算処理は、空間フィルタで強調した所定周波数ベクトルの電力(パワー)を抽出することに相当する。
分散値算出部708は、それぞれの周期性において、位相毎に加算した複数の加算値の分散値を算出する。判定部709は、それぞれの周期性における分散値に基づいて、多重化された符号を判定する。
図9は、二次元の周波数領域を示す図である。横軸は水平方向の周波数fx、縦軸は垂直方向の周波数fyを示している。中心となる原点は直流成分を示し、原点から遠ざかるにつれて、高周波域となる。
本実施形態では、量子化閾値の変更により量子化後に発生する周波数特性が変化するが、図6(a)による量子化閾値の変更では、図9の周波数ベクトルA上に大きなパワースペクトルが生じる。つまり、周波数の変化の方向が周波数ベクトルAの向きとなる。また、図6(b)による量子化閾値の変更では、図9の周波数ベクトルB上に大きなパワースペクトルが生じる。つまり、周波数の変化の方法が周波数ベクトルBの向きとなる。付加情報分離時には、この大きなパワースペクトルが発生する周波数ベクトルを検出することに基づいて、多重化信号の判定が行われる。本実施形態では、各々の周波数ベクトルを個別に強調、抽出することが行われる。なお、周波数ベクトルAと周波数ベクトルBの向きの差が大きいと分離性は向上するため、これを考慮して量子化条件および空間フィルタが設定されてよい。
図8(a)及び(b)は、特定の周波数ベクトルの方向性を有するハイパスフィルタに相当する。即ち、図8(a)の空間フィルタでは、図9の直線A上の周波数ベクトルを強調することが可能になり、図8(b)の空間フィルタでは、図9の直線B上の周波数ベクトルを強調することが可能になる。例えば、図6(a)に示すような量子化条件の変更により、図9の直線Aの周波数ベクトル上に大きなパワースペクトルが発生したとする。その時に、図8(a)の空間フィルタではパワースペクトルの変化量が増幅するが、図8(b)の空間フィルタでは、ほとんど増幅されない。つまり、複数の空間フィルタを並列にフィルタリングした場合に、周波数ベクトルが一致した空間フィルタ時のみ増幅し、それ以外のフィルタによるフィルタリングの場合には増幅がほとんどない。従って、いかなる周波数ベクトル上に大きなパワースペクトルが発生しているかを容易に判定することができる。
図10は、図7(a)に示す、間引き部705及び706、変換値加算部707、分散値算出部708、判定部709の処理を示すフローチャートである。図10の処理は、例えば、画像読取装置101のCPU210がROM211に記憶されているプログラムをRAM212に読み出して実行することにより実現される。なお、図7(a)に示すように、空間フィルタA、Bそれぞれに対応して、間引き部705及び706、変換値加算部707、分散値算出部708、および判定部709の組が2つ設けられている。そのため、図10に示す処理は、空間フィルタA、Bそれぞれに対して行われるものとする。この場合、各処理は並列にて行われてもよいし、いずれか一方を先行して行ってもよい。
S1001にて、CPU210は、RAM212内に確保された変数iの値を“0”に初期化する。
S1002にて、CPU210は、RAM212内に確保された変数jの値を“0”に初期化する。
S1003にて、CPU210は、間引き部705及び706による間引きの規則性の因子、即ち、「周期性」及び「位相」の2因子を決定する。本フローチャートでは、周期性に関する変数をi、位相に関する変数をjとする。この周期性及び位相の条件は、番号(ナンバー)により管理され、ここでは、周期性ナンバー(以下No.と略す)がi、位相No.がjである間引き方法の因子が設定される。周期性および位相のナンバーに対応する条件はそれぞれ定義されているものとする。CPU210は、周期性No.=iと、位相No.=jにおける、間引き部705及び706による間引き処理を実行する。
S1004にて、CPU210は、ブロック内で間引きをした変換値を加算し、その加算値を変数の配列TOTAL[i][j]としてRAM212に記憶する。
S1005にて、CPU210は、変数jをカウントアップ(インクリメント)する。
S1006にて、CPU210は、変数jと固定値Jを比較し、変数jが固定値J未満か否かを判定する。Jには、位相を変化させて間引き処理をする回数に対する閾値が格納されている。変数jがJ未満である場合(S1006にてYES)S1003に戻り、カウントアップ後のjによる新たな位相No.により、間引き処理及び間引き画素の変換値の加算処理が繰り返される。変数jが固定値J以上である場合(S1006にてNO)S1007へ進む。
S1007にて、CPU210は、加算結果TOTAL[i][j]の分散値を算出する。即ち、各加算結果が位相の差によりどの程度ばらついているかが評価される。ここでは、iを固定して、J個のTOTAL[i][j]の分散値を求める。ここで、分散値をB[i]とする。つまり、周期性No.=iに対する分散値がB[i]となる。
S1008にて、CPU210は、変数iをカウントアップする。
S1009にて、CPU210は、変数iと固定値Iを比較し、変数iが固定値I未満か否かを判定する。Iには、周期性を変化させて間引き処理をする回数に対する閾値が格納されている。変数iがI未満である場合(S1009にてYES)S1002に戻り、カウントアップ後のiによる新たな周期性No.の条件を用いて、間引き処理及び間引き画素の変換値の加算処理が繰り返される。変数iが固定値I以上である場合(S1009にてNO)S1010へ進む。このとき、分散値Bは、周期性No.の数であるI個が算出されたこととなる。
S1010にて、CPU210は、I個の分散値Bの集合から、分散値の最大値を検出し、その時のiの値を、RAM212に確保された変数imaxに代入する。
S1011にて、CPU210は、周期性No.=imaxである符号を、多重化された符号であると判定する。そして、本処理フローを終了する。
このように、量子化条件、空間フィルタ特性、および間引き条件の周期性を関連付けることで、多重化及び分離が容易に実現できる。本実施形態では、ブロック内の多重化符号は1ビットであった。しかしながら、多重化符号は、1ビットより多くても良い。
付加情報分離部108で読み出された情報は、付加情報チェック部109でその正確性がチェックされ、誤りがある場合はエラーとなり、読み出された情報は出力端子112には出力されない。チェック方法は、CRC(Cyclic Redundancy Check)のような公知の技術を用いればよく、本発明の特徴とするところではないため、ここではその詳細な説明を省略する。
また、付加情報分離部108は、図7(a)を使って前述した方法とは別の図7(b)の方法でもよい。図7(b)は、付加情報分離部108の別の構成の例を示す。入力端子710には、画像読取装置101の撮像センサ107にて印刷物104を読み取ることで得られた複数の画像情報が入力される。入力端子710は、図7(a)の入力端子700と同等である。
ブロック化部711は、横P画素、縦Q画素単位にブロック化を行う。ブロック化部711は、図7(a)のブロック化部701と同等である。
直交変換部712は、ブロック化したP×Q画素を直交変換する手段である。2次元の直交変換を行う場合、P=Qとする。直交変換の方法として、DFT(離散フーリエ変換)、DCT(離散コサイン変換)、ウェーブレット変換等がある。また、DFTには、FFT(高速フーリエ変換)と呼ばれる手法があり、高速にDFTを実施することができる。ただし、FFT実施の場合は、PとQは2のべき乗とする。
ベクトル分類部713は、直交変換した結果をベクトルに分類する。直交変換部712において、例えばDFTを実施すると、図9を用いて既に説明した二次元の周波数特性を得ることができる。図6(a)による量子化閾値の変更では、図9に示す周波数ベクトルA上に大きなパワースペクトルが生じる。また、図6(b)による量子化閾値の変更では、図9に示す周波数ベクトルB上に大きなパワースペクトルが生じる。したがって、二次元の周波数特性から大きなパワースペクトルが発生する周波数ベクトルを検出する。
変換値加算部714は、分類したベクトル毎に電力(パワー)の総和を算出する。
判定部715は、ベクトル毎の電力総和を比較して、最大値のベクトルに相当する多重化信号を多重化された符号と判定する。
<第1実施形態>
以下、上記構成に基づき、本願発明の一実施形態としての第1実施形態について説明する。第1実施形態では、金属光沢(メタリック)領域の情報(光沢領域情報)が付加された印刷物(原稿)からメタリック領域を読み出す(抽出する)例について説明する。また、読み出したメタリック領域の情報を使ってコピーを実施する例について説明する。つまり、第1実施形態は、コピーを行う画像処理装置を用いて実行される。本実施形態の画像処理装置は、図1の撮像センサ107から付加情報チェック部109を備え、さらに、後述するように読み出された付加情報からメタリック領域と非メタリック領域を特定する。そして、画像処理装置は、特定された領域に対応する印刷処理を実行する。なお、コピーは、読み取り処理と印刷処理から構成される。
以下、上記構成に基づき、本願発明の一実施形態としての第1実施形態について説明する。第1実施形態では、金属光沢(メタリック)領域の情報(光沢領域情報)が付加された印刷物(原稿)からメタリック領域を読み出す(抽出する)例について説明する。また、読み出したメタリック領域の情報を使ってコピーを実施する例について説明する。つまり、第1実施形態は、コピーを行う画像処理装置を用いて実行される。本実施形態の画像処理装置は、図1の撮像センサ107から付加情報チェック部109を備え、さらに、後述するように読み出された付加情報からメタリック領域と非メタリック領域を特定する。そして、画像処理装置は、特定された領域に対応する印刷処理を実行する。なお、コピーは、読み取り処理と印刷処理から構成される。
まず、メタリック領域を含む印刷について説明する。メタリック画像を例えばインクジェット(IJ)で印刷する場合には、次の方法が知られている。印刷用紙に光沢を表現するための光沢用の金属含有(メタリック)インクを付与し、付与した金属含有インクに重なるように色材含有インクを付与する。これにより、印刷用紙上において、色材含有インクの色味の金属光沢を持つメタリック画像となる。また、金属含有インクのみを付与した領域は、金属含有インクの色味の金属光沢を持つメタリック画像となる。一方、色材含有インクのみを付与した領域は、非金属光沢(非メタリック)画像となる。このようにメタリック画像を印刷する場合には、金属含有インクを使うことになる為、当然ながら、印刷装置は、印刷時にはメタリック領域の位置を特定できていることになる。その為、印刷装置は、印刷時にメタリック領域の情報を原稿となる印刷物に付加することができる。インクジェット方式以外の印刷方式にて印刷を行う場合には、その方式に対応した記録剤を用いてよい。
付加情報の埋め込み状態として、図11に示す付加情報のパターンを使うことができる。印刷が行われた原稿(印刷物)には、図11に示す付加情報が埋め込まれた状態となる。図11(a)を1ビットの「0」とし、図11(b)を1ビットの「1」とすることで、「0」と「1」のビット情報を埋め込むことができる。ここで、「0」を非メタリック領域とし、「1」をメタリック領域とすることで、原稿にメタリック領域の情報を付加情報として付加できる。図11は、8x8画素のパターンである為、原稿の印刷解像度が600dpiの場合には、75dpiの解像度でメタリック領域の情報を付加できる。情報を付加する方法は、図3〜図6を使って既に説明した方法を使うことができる。
次に、上記説明したメタリック領域の情報を付加情報として付加された原稿(印刷物104)からメタリック領域の情報の読み出しについて説明する。ここでは、撮像センサ107により、一般的な拡散反射光で原稿を撮像する。撮像解像度は、600dpiとして説明する。撮像画像から付加情報を読み出す方法は、図7〜図10を使って既に説明した方法を使うことができる。
メタリック領域である「1」を示す図11(b)の状態で埋め込まれた付加情報は、図9に示す周波数ベクトルBとして検出できる。一方、非メタリック領域である「0」を示す図11(a)の状態で埋め込まれた付加情報は、図9に示す周波数ベクトルAとして検出できる。よって、周波数ベクトルBを検出した領域は、メタリック領域として読み出すことができる。また、周波数ベクトルAを検出した領域は、非メタリック領域として読み出すことができる。つまり、本実施形態によれば、画像処理装置は、付加情報からメタリック領域と非メタリック領域を特定できる。そのため、画像処理装置は、1回の読み取り処理でメタリック領域と非メタリック領域を特定できる。
次に、読み出したメタリック領域の情報を使ったコピーにおける印刷処理について説明する。上述したように、画像処理装置は、75dpiの解像度でメタリック領域の情報が付加情報として付加された印刷物を原稿として撮像すると、付加情報を75dpiでの解像度で読み出すことができる。撮像解像度が600dpiの場合、付加情報1画素に対して、8x8画素の撮像画像の画素が対応する。付加情報を読み出した結果、メタリック領域である場合、画像処理装置は、メタリック領域に対応する印刷処理の画素位置に対して、金属含有インクを付与する。そして、画像処理装置は、付与された金属含有インクに重なるように色材含有インクを付与する。以上の処理により、メタリック領域に対する印刷処理が実行される。
また、画像処理装置は、メタリック領域に対応する撮像画像に対して、適宜画像補正を施してもよい。例えば、画像処理装置は、拡散反射光によるメタリック領域の撮像画像は暗い傾向がある為、明るくする補正を施す。画像処理装置は、補正した画像の画素値を使って色材含有インク付与量情報に変換して、金属含有インクに重なるように色材含有インクを付与する。こうして、メタリック画像の印刷処理を実行することができる。メタリック画像を印刷する為に実施する処理を「メタリック処理」と呼ぶ。なお、画像処理装置は、非メタリック領域に対応する印刷処理の画素位置に対しては、色材含有インクのみを付与すればよい。
以上の方法により、画像処理装置は、原稿の1度の読み取りにて、当該原稿の光沢の領域(メタリック領域)を精度よく判定できる。そして、画像処理装置は、読み出したメタリック領域の情報を使った、元の印刷物と同等のメタリック領域を再現したコピーが可能となる。なお、メタリック領域の情報が付加された印刷物を撮像する際にメタリックモードをユーザーが選択することによって、画像処理装置は、付加情報の読み出しを実施し、検出した周波数ベクトルによる情報が設定されるようにしてもよい。画像処理装置は、メタリック領域に対応する撮像画像に対しては、非メタリック領域に対応する撮像画像とは別の画像補正を施してもよい。例えば、上記した明るくする補正をメタリック領域に対応する撮像画像には実施してよい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、メタリック領域を検出するための付加情報が75dpiの解像度を例に挙げて説明したが、これに限らず、更なる高解像度化が可能である。本願発明の第2実施形態として、高解像化について説明する。なお、第1実施形態と同じ処理については説明を省略する。
第1実施形態では、メタリック領域を検出するための付加情報が75dpiの解像度を例に挙げて説明したが、これに限らず、更なる高解像度化が可能である。本願発明の第2実施形態として、高解像化について説明する。なお、第1実施形態と同じ処理については説明を省略する。
図12は、4x4画素のパターンで付加情報を埋め込んだ状態を示している。図12(a)を非メタリック領域である「0」とし、図12(b)をメタリック領域である「1」とする。原稿の印刷解像度を600dpiとした場合、150dpiで付加情報の付加が可能であり、印刷解像度を1200dpiとした場合、300dpiで付加情報を付加できる。したがって、第1実施形態にて用いた図11のパターンに比べ、付加情報を高解像度で付加することが可能となる。
そして、図12に示すパターンを用いて付加情報を埋め込んだ印刷物を原稿として撮像すると、第1実施形態に比べて高解像度で付加情報を読み出すことができる。図13は、本実施形態に係る二次元の周波数領域を示す図であり、図12のパターンに対応する。横軸は水平方向の周波数fx、縦軸は垂直方向の周波数fyを示している。中心となる原点は直流成分を示し、原点から遠ざかるにつれて、高周波域となる。図13において、周波数ベクトルCが非メタリック領域を示し、図12(a)に示すパターンに対応する。また、周波数ベクトルDがメタリック領域を示し、図12(b)に示すパターンに対応する。領域の読み出し解像度が上がる為、コピーにおける印刷処理においても、金属含有インクの付与と非付与の切り替え精度を上げることができる。
以上、本実施形態により、領域情報の高解像度化が可能となり、第1実施形態と比較して、メタリック領域を形成する際の付与精度を上げることができる。
<第3実施形態>
上記実施形態では、領域情報の付加解像度よりも原稿の印刷解像度が高い場合について説明した。上記の実施形態の場合、原稿を印刷する際の領域情報と付加する領域情報では、一部違いが生じることがある。例えば、第2実施形態にて述べたように、印刷解像度が600dpiで領域情報が150dpiである場合、領域情報の1画素に対して、原稿の印刷物には4x4画素が含まれる。その為、付加された領域情報がメタリック領域であっても、原稿の印刷物の4x4画素のうちの一部のみがメタリック領域として印刷されている場合がある。このような印刷物を用いてコピーを行った場合、読み出した付加情報に基づいて印刷した印刷物と元の原稿の印刷物とを比較すると、金属含有インクの付与領域の違いが目立つ可能性がある。なお、本実施形態において、元の原稿の印刷解像度と、コピーにより出力された印刷物の印刷解像度は同じであるものとして説明する。
上記実施形態では、領域情報の付加解像度よりも原稿の印刷解像度が高い場合について説明した。上記の実施形態の場合、原稿を印刷する際の領域情報と付加する領域情報では、一部違いが生じることがある。例えば、第2実施形態にて述べたように、印刷解像度が600dpiで領域情報が150dpiである場合、領域情報の1画素に対して、原稿の印刷物には4x4画素が含まれる。その為、付加された領域情報がメタリック領域であっても、原稿の印刷物の4x4画素のうちの一部のみがメタリック領域として印刷されている場合がある。このような印刷物を用いてコピーを行った場合、読み出した付加情報に基づいて印刷した印刷物と元の原稿の印刷物とを比較すると、金属含有インクの付与領域の違いが目立つ可能性がある。なお、本実施形態において、元の原稿の印刷解像度と、コピーにより出力された印刷物の印刷解像度は同じであるものとして説明する。
図14は、領域情報の付加解像度の画素における読み出した付加情報の結果を示している。図14の3x3画素のそれぞれの画素に対して、付加情報が読み出されている。また、中心の太枠にて示す画素が注目する注目画素1401である。ドットにて示す画素1402はメタリック領域として読み出された結果であり、無地にて示す画素1403は非メタリック領域として読み出された結果である。図14(a)は、注目画素1401がメタリック領域で、かつ、メタリック領域の右エッジに相当している場合を示している。この場合、例えば、図15(a)のようにメタリック領域の確からしさ(確度)を、印刷物の画素位置に対して変える。図15(a)は、図14(a)の注目画素1401に対応する印刷物の4x4画素を示している。図14(a)から注目画素は、メタリック領域の右エッジと予想される為、図15(a)のメタリック領域の確からしさを、印刷物の4x4画素において左側を右側よりも相対的に高くする。図15(a)において、各画素のドットの密度が高い方がメタリック領域の確からしさが高いことを示している。
図14(b)は、注目画素1411がメタリック領域で、かつ、メタリック領域の右上エッジに相当している場合を示している。この場合、例えば、図15(b)のようにメタリック領域の確からしさを変える。図15(b)は、図14(b)の注目画素1411に対応する印刷物の4x4画素を示している。図14(b)から注目画素は、メタリック領域の右上エッジと予想される為、図15(b)のメタリック領域の確からしさを印刷物の4x4画素の左下を右上よりも相対的に高くする。図15(b)において、各画素のドットの密度が高い方がメタリック領域の確からしさが高いことを示している。
本実施形態において、メタリック領域の確からしさが高い画素をコピーする際には、メタリック領域の確からしさが低い画素に比べて、金属含有インクの付与量を相対的に多くする。つまり、確からしさに応じて、処理の強度を変更する。図14(c)は、注目画素1421がメタリック領域で、かつ、周辺の画素もメタリック領域である場合を示している。この場合、注目画素1421に対応する印刷物の4x4画素も全てメタリック領域として処理する。図14(d)は、注目画素1431がメタリック領域で、かつ、上下左右に隣接する画素がメタリック領域である場合を示している。この場合、注目画素1413に対応する印刷物の4x4画素も全てメタリック領域として処理する。また、より単純には図14の付加解像度の1画素がメタリック領域である場合、その中の印刷解像度の4x4画素に対して、白ではない画素がメタリック領域として処理されてもよい。
一方、付加された領域情報が非メタリック領域であっても、原稿である印刷物の4x4画素の一部がメタリック領域として印刷されている場合がある。この場合には、図14(a)と図14(b)の注目画素1401、1411に対応する印刷画素の4x4画素も全てメタリック領域としてもよい。そして、図16(a)と図16(b)のように、注目画素1601、1602が非メタリック領域で、かつ、隣接する画素にメタリック領域が存在する場合に、注目画素1601、1602に対応する4x4画素にメタリック領域の確からしさを設定してもよい。例えば、図16(a)の場合は図15(a)のメタリック領域の確からしさを設定し、図16(b)の場合は図15(b)のメタリック領域の確からしさを設定してよい。
また、原稿印刷時に付加情報に対応する4x4画素の一部がメタリック領域であった場合に、付加情報にメタリック領域と非メタリック領域のどちらを設定するか予め決めておいてもよい。または、4x4画素中のメタリック領域の割合によってメタリック領域と非メタリック領域のどちらを設定するか予め決めておいてよい。予め決めた仕様や規格によって、コピー時のメタリック領域の確からしさの設定を上記説明したように変更してもよい。
また、図14(a)と図14(b)のように領域情報がエッジに位置する場合に、撮像画像の画素値によって、領域情報の4x4画素のメタリック領域の確からしさを設定してもよい。例えば、図14(a)の場合に、注目画素1401に対応する撮像画像の画素値と左隣の画素に対応する撮像画像の画素値に近い画素値があれば、注目画素1401中のその撮像画像の画素をメタリック領域とする。または、メタリック領域の確からしさを高くする。図14(b)の場合であれば、注目画素1411の左下の画素に対応する撮像画像の画素を参照してよい。
以上、本実施形態により、領域情報の付加解像度よりも原稿の印刷解像度が高くても、元の原稿とコピー物の金属含有インクの付与領域の違いを抑えることができる。
<第4実施形態>
上記実施形態では、領域情報の付加解像度よりも原稿(印刷物104)の印刷解像度が高い場合について説明した。本実施形態では、付加情報の付加解像度と原稿の印刷解像度が同じ例について説明する。
上記実施形態では、領域情報の付加解像度よりも原稿(印刷物104)の印刷解像度が高い場合について説明した。本実施形態では、付加情報の付加解像度と原稿の印刷解像度が同じ例について説明する。
例えば、原稿におけるメタリック領域の印刷解像度における左上と右下の画素位置を付加情報として埋め込む。左上の画素位置は横方向Xと縦方向Yをそれぞれ16ビットで表す。1ビットの「0」を図12(a)とし、1ビットの「1」を図12(b)とする。1ビットの情報を印刷物の4x4画素で構成されるパターンで表す為、16ビットは4x4画素のパターンが16個分である16x16画素で表すことができる。この16x16画素を1ブロックとして、左上画素位置のXとYを2ブロックで表すことができる。右下の画素位置についても同様に表すことができ、4ブロックでメタリック領域の左上と右下の画素位置を付加情報として埋め込むことができる。
図17は、本実施形態に係る付加情報の構成例を示す。細枠の1画素が4x4画素で構成されるパターン1つを示している。太枠の1つが16x16画素の1ブロックを示している。ブロックLXがメタリック領域の左上画素X位置を示す。ブロックLYがメタリック領域の左上画素Y位置を示す。ブロックRXがメタリック領域の右下画素X位置を示す。ブロックRYがメタリック領域の右下画素Y位置を示す。
以上の構成により、付加情報を原稿の印刷解像度と同じ解像度で埋め込むことができ、原稿印刷時と同じ付加情報を正確に知ることができる。また、コピーの印刷処理においても、原稿印刷と同じ画素位置に対してメタリック領域用の処理を実施できる。
尚、左上と右下の画素位置を付加する為、メタリック領域を矩形で示すことになる。600dpiでL判(5×3.5inch)に印刷する場合、印刷物の画素数は3000x2100画素となる。メタリック領域の矩形1つを32x32画素(4ブロック)で示す為、6045(93x65)個分の矩形のメタリック領域の画素位置を埋め込むことができる。
矩形よりも複雑な形状のメタリック領域の場合は、埋め込める矩形の数の範囲で複雑な形状を矩形に分割して、付加情報を埋め込んでもよい。細かく形状が変化する領域は、矩形サイズを小さく分割し、形状が変化しない箇所は、矩形サイズを大きく分割するとよい。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、メタリック領域の情報を付加した原稿から付加情報を読み出す例を説明した。埋め込む付加情報としては、これらに限らず、後述する蛍光属性でもよい。原稿に蛍光が使われる領域も、一般的な画像読取装置で撮像して得られる画素値から判定することは困難である。そこで、原稿印刷時に蛍光インクを使う蛍光領域の情報を原稿に付加し、撮像した際に付加情報から上記説明した方法によって、蛍光領域を読み出すことができる。そして、読み出した蛍光領域に対応する画素について、蛍光インクを付与するようにコピーの印刷処理を実行することができる。
上記実施形態では、メタリック領域の情報を付加した原稿から付加情報を読み出す例を説明した。埋め込む付加情報としては、これらに限らず、後述する蛍光属性でもよい。原稿に蛍光が使われる領域も、一般的な画像読取装置で撮像して得られる画素値から判定することは困難である。そこで、原稿印刷時に蛍光インクを使う蛍光領域の情報を原稿に付加し、撮像した際に付加情報から上記説明した方法によって、蛍光領域を読み出すことができる。そして、読み出した蛍光領域に対応する画素について、蛍光インクを付与するようにコピーの印刷処理を実行することができる。
また、上記実施形態では、周波数ベクトルを2種の例で説明した。この場合は、ある1種類(属性)の領域か否かの違いを示すことができる。この周波数ベクトルの種類を増やす埋め込みをすることで、違う属性の領域か否かの以外を示すことができる。この場合、図11や図12に示すパターン以外を更に用意することで可能となる。これにより、例えば、メタリック領域と蛍光領域などの複数の属性の領域情報を埋め込むことができる。この場合には、図7(a)の構成を用いる場合、フィルタリング部704〜分散値算出部708の組を更に設けることとなる。
また、第4実施形態の構成に加え、画素位置を示すブロックと属性を示すブロックをセットにしてもよい。これにより、複数の属性の領域情報を埋め込むことができる。
また、第4実施形態の構成においては、埋め込める矩形領域数に限りがある為、埋め込みたい矩形数が制限を超えることがある。この場合、優先度の高い属性の矩形位置情報を優先的に埋め込んでもよい。また、分割前の面積が大きい領域の優先度を高くして、この領域を分割した矩形位置情報を優先的に埋め込んでもよい。
また、第1〜第4実施形態の構成において、画像処理装置は、原稿に付加した付加情報を読み出して、コピーの印刷処理を実行することを説明した。これに加えて、画像処理装置は、コピーの読み出し処理において読まれた付加情報をコピーの印刷処理時に付加してもよい。つまり、画像処理装置は、コピーの印刷処理時にメタリック領域と非メタリック領域を特定可能な情報を埋め込む画像処理を行って印刷処理を実行しても良い。なお、付加情報を付加する方法は、図3から図6の説明と同じ方法が使える。その結果、コピーにより出力された印刷物を原稿としてコピーが行われる場合、このコピーを行う画像処理装置は、コピーにより出力された印刷物から付加情報を読み出して印刷処理を実行できる。なお、付加情報を読み出す方法は、図7から図10の説明と同じ方法が使える。
本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピューターにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100…画像処理装置、101…画像読取装置、105…付加情報多重化部、106…プリント部、107…撮像センサ、108…付加情報分離部、109…付加情報チェック部
Claims (14)
- 光沢領域情報が埋め込まれた印刷物を読み取ることで得られる画像データを取得する取得手段と、
前記画像データから前記光沢領域情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段にて抽出した光沢領域情報に基づいて画像処理を行う処理手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記処理手段は、印刷部による印刷の際に、前記光沢領域情報が示す光沢領域に対して光沢用の記録剤が用いられるように処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記処理手段は、印刷部による印刷の際に、前記光沢領域情報を埋め込む処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記抽出手段は、抽出した前記光沢領域情報にて示される光沢領域に対する確からしさを、当該光沢領域に位置する画素に応じて設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記処理手段は、前記光沢領域に対する確からしさに応じて、当該光沢領域に対する処理の強度を変更することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記光沢領域情報は、光沢領域か否かを示すパターンにて埋め込まれ、
前記抽出手段は、抽出したパターンに応じて、前記画像データの光沢領域を特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記光沢領域情報は、矩形の光沢領域を示す画素位置の情報であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記光沢領域は、金属光沢、または、蛍光にて表現される領域であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記画像データは、前記印刷物をスキャナまたはカメラにより撮像されることで得られることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 印刷物を印刷する際に用いる画像データに対し、当該画像データに含まれる光沢領域を示す光沢領域情報を埋め込む付与手段と、
前記付与手段にて光沢領域情報が埋め込まれた画像データを用いて、印刷部による印刷を制御する制御手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 光沢領域情報が埋め込まれた印刷物を読み取ることで得られる画像データを取得する取得工程と、
前記画像データから前記光沢領域情報を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程にて抽出した光沢領域情報に基づいて画像処理を行う処理工程と
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 印刷物を印刷する際に用いる画像データに対し、当該画像データに含まれる光沢領域を示す光沢領域情報を埋め込む付与工程と、
前記付与工程にて光沢領域情報が埋め込まれた画像データを用いて、印刷部による印刷を制御する制御工程と
を有することを特徴とする画像処理方法。 - コンピューターを、
光沢領域情報が埋め込まれた印刷物を読み取ることで得られる画像データを取得する取得手段、
前記画像データから前記光沢領域情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段にて抽出した光沢領域情報に基づいて画像処理を行う処理手段
として機能させるためのプログラム。 - コンピューターを、
印刷物を印刷する際に用いる画像データに対し、当該画像データに含まれる光沢領域を示す光沢領域情報を埋め込む付与手段、
前記付与手段にて光沢領域情報が埋め込まれた画像データを用いて、印刷部による印刷を制御する制御手段
として機能させるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019130435A JP2021016108A (ja) | 2019-07-12 | 2019-07-12 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019130435A JP2021016108A (ja) | 2019-07-12 | 2019-07-12 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
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Family
ID=74531708
Family Applications (1)
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JP2019130435A Pending JP2021016108A (ja) | 2019-07-12 | 2019-07-12 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
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-
2019
- 2019-07-12 JP JP2019130435A patent/JP2021016108A/ja active Pending
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