JP2021015135A - 映像出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】OSD、字幕の輝度を最適とする手段を提供すること。【解決手段】UHD BDプレーヤー1は、CPU2を備える。CPU2は、コンテンツに記述されている輝度情報に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する。また、CPU2は、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度の設定を受け付ける。CPU2は、設定を受け付けた輝度と、コンテンツ内に記述されている輝度情報と、に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する。【選択図】図3
Description
本発明は、OSD(On-Screen Display:オンスクリーンディスプレイ)、字幕を出力する映像出力装置に関する。
HDR(High Dynamic Range)技術が、UHD BD(Ultra HD Blu-ray(登録商標)Disc)プレーヤー、OTT(Over The Top)ストリーミングに搭載されつつある。HDR技術は、画質に対して、大きな影響を与えている。最近では、コンテンツのシーン毎に、HDRが最適化されて出力される、Dynamic HDR技術が、Dolby(登録商標) Vision、HDR 10+に適用されてきており、技術の普及が進み始めている。HDR技術は、本編とメニュー表示とに対して寄与するものであるが、OSD(On-Screen Display)、字幕に対して、適用されているものではない。暗いシーンと明るいシーンとでは、その表示の輝度に関しては、共通のものであり、特に、暗いシーンでは、OSD、字幕などの表示が目立ちすぎる懸念が発生する。
なお、特許文献1では、出力される映像の輝度レンジに関する規格に応じて、オンスクリーン表示データの明るさを補正する発明が開示されている。
上述したように、従来技術では、OSD、字幕の輝度が最適ではないという問題がある。
本発明の目的は、OSD、字幕の輝度を最適とする手段を提供することである。
第1の発明の映像出力装置は、コンテンツに記述されている輝度情報に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する制御部を備えることを特徴とする。
本発明では、制御部は、コンテンツに記述されている輝度情報に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する。これにより、OSD、字幕の輝度を最適とすることができる。
第2の発明の映像出力装置は、第1の発明の映像出力装置において、前記制御部は、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度の設定を受け付け、設定を受け付けた輝度と、前記輝度情報と、に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定することを特徴とする。
本発明では、制御部は、設定を受け付けた輝度と、前記輝度情報と、に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する。これにより、ユーザーの好みを反映し、OSD、字幕の輝度を最適とすることができる。
第3の発明の映像出力装置は、第1又は第2の発明の映像出力装置において、前記制御部は、前記輝度情報のうち、コンテンツ内の最大輝度と、フレーム内の最大輝度と、のいずれか一方、又は、両方を用いて、輝度を決定することを特徴とする。
第4の発明の映像出力装置は、第1〜第3のいずれかの発明の映像出力装置において、前記制御部は、シーン毎に変化するフレーム内の最大輝度に基づいて、決定した輝度を補正することを特徴とする。
本発明によれば、OSD、字幕の輝度を最適とすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るUHD BD(Ultra HD Blu-ray(登録商標) Disc)プレーヤー1の構成を示すブロック図である。UHD BDプレーヤー1(映像出力装置、ソース機器)は、CPU2、操作部3、再生部4、映像処理部5、OSD処理部6、信号送信部7を備える。CPU(Central Processing Unit)2(制御部)は、UHD BDプレーヤー1を構成する各部を制御する。操作部3は、ユーザー操作を受け付けるためのものであり、BDプレーヤー1の筐体に設けられた操作ボタンやリモートコントローラーである。再生部4は、例えば、BD8からデジタル映像信号を読み取って再生する。OSD(On-Screen Display)処理部6は、OSDを生成する。信号送信部7は、デジタル映像信号を、接続されているTV(表示装置、シンク機器)、AVレシーバー(中継装置、リピーター機器)等に送信する。
UHD BDプレーヤー1は、HDR対応機器(TV/AVレシーバー)に対して、HDRコンテンツを再生することで、HDRの映像を出力することができる。SDR(Standard Dynamic Range)コンテンツの場合、ダイナミックレンジの最大値は、100nitsとされているため、標準的な出力では、HDRコンテンツに比べて、明るめに表示される傾向がある。そのため、HDRコンテンツを再生した際において、HDRコンテンツは、暗めに表示されることから、字幕、OSDの表示の輝度が目立ち過ぎることとなる。
UHD BDプレーヤー1は、HDR10方式を採用している。HDR10では、コンテンツ内での最小・最大輝度情報、平均輝度情報などが、コンテンツ上に、記述されている。加えて、Dolby(登録商標) Vision、HDR10+などでは、シーン毎に、全体の輝度情報の更新が行われている。
本実施形態では、CPU2は、HDR10のデータ(設定値)をベースとして、初期設定を行い、ユーザー設定を反映することで、OSD、字幕のような、HDR技術では調整しないパラメータを調整する。さらに、CPU2は、HDR10+などのダイナミックHDR技術に対しては、シーン毎に調整される値を使用することで、シーン毎に、OSD、字幕の輝度調整を行う。
CPU2は、TV、AVレシーバー等に出力するOSD、字幕の輝度の設定を受け付ける。図2、及び、図3は、OSD、字幕の輝度の設定を受け付けるための画面を示す図である。ユーザーは、操作部3を操作することで、OSD、字幕の輝度を設定することができる。CPU2は、操作部3を介して、OSD、字幕の輝度の設定を受け付ける。図2に示すように、OSDの輝度のデフォルト値は、「0」であり、初期設定では、「0」が表示される。この場合、OSD、字幕の輝度調整は、行われない。ユーザーが、操作部3により、この設定を変更することで、CPU2は、OSD、字幕の輝度表示を調整する。図3では、OSDの輝度が、デフォルトから、「Min」に設定(変更)されている。
ここで、CPU2は、調整値の決定に、HDR10で使用されている各種設定値を使用する。UHD BDで、HDR10に対応しているディスクには、Movie PlayList()内に、静的メタデータ(Static metadata)が存在しており、その情報の中に、HDR10に関連する情報が記述されている。この情報は、以下のとおりである。
・Max Display Mastering Luminance(最大ディスプレイマスタリング輝度)
・Min Display Mastering Luminance(最小ディスプレイマスタリング輝度)
・Max Content Light Level(MaxCLL)(コンテンツ内の最大輝度)
・Max Frame-Average Light Level(MaxFALL)(フレーム内の最大輝度)
・Max Display Mastering Luminance(最大ディスプレイマスタリング輝度)
・Min Display Mastering Luminance(最小ディスプレイマスタリング輝度)
・Max Content Light Level(MaxCLL)(コンテンツ内の最大輝度)
・Max Frame-Average Light Level(MaxFALL)(フレーム内の最大輝度)
CPU2は、MaxCLL、MaxFALLなどを用いて、OSD、字幕の表示輝度の補正を行う。具体的には、CPU2は、MaxCLLとMaxFALLとの関連性(差分や割合)などから、コンテンツに対する補正値を算出して、その補正を行う。
このように、メタデータを使用することで、HDRコンテンツの自動補正データを作成することが可能となる。加えて、HDR10+のような、ダイナミックHDRコンテンツに関しては、MaxCLLがシーン毎に変化する。MaxCLL(HDR10+の場合、distribution value)の変化を一定の割合で、HDR10で設定したベースの補正値(パラメータ)に追加することで、シーン毎に変化するHDRの設定(各シーンの明るさ)に連動して、OSD、字幕の表示輝度を補正することが可能となる。すなわち、CPU2は、シーン毎に変化するフレーム内の最大輝度に基づいて、決定した輝度を補正する。
以下、UHD BDプレーヤー1の処理動作を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU2は、UHD BDディスクが投入されると(S1)、再生コンテンツが、HDR10であるか否かを判断する(S2)。CPU2は、再生コンテンツが、HDR10であると判断した場合(S2:Yes)、HDR10のベース補正値を算出する(S3)。次に、CPU2は、ユーザー設定を確認する(S4)。次に、CPU2は、HDR10の補正を実施する(S5)。
次に、CPU2は、再生コンテンツが、ダイナミックHDRであるか否かを判断する(S6)。CPU2は、再生コンテンツが、ダイナミックHDRであると判断した場合(S6:Yes)、ダイナミックHDR(HDR10+など)のHDRパラメータを確認する(S7)。次に、CPU2は、ダイナミックHDRによる表示データの再補正を行う(S8)。
以上説明したように、本実施形態では、CPU2は、コンテンツに記述されている輝度情報に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する。これにより、OSD、字幕の輝度を最適とすることができる。
また、本実施形態では、CPU2は、設定を受け付けた輝度と、コンテンツ内に記述されている輝度情報と、に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する。これにより、ユーザーの好みを反映し、OSD、字幕の輝度を最適とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、映像出力装置として、UHD BDプレーヤー(ソース機器)を例示した。これに限らず、他の映像出力装置(例えば、AVレシーバー(リピーター機器))であってもよい。
本発明は、OSD(On-Screen Display:オンスクリーンディスプレイ)、字幕を出力する映像出力装置に好適に採用され得る。
1 UHF BDプレーヤー(映像出力装置)
2 CPU(制御部)
3 操作部
4 再生部
5 映像処理部
6 OSD処理部
7 信号送信部
2 CPU(制御部)
3 操作部
4 再生部
5 映像処理部
6 OSD処理部
7 信号送信部
Claims (4)
- コンテンツに記述されている輝度情報に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定する制御部を備えることを特徴とする映像出力装置。
- 前記制御部は、
出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度の設定を受け付け、
設定を受け付けた輝度と、前記輝度情報と、に基づいて、出力するOSD、字幕のいずれか一方、又は、両方の輝度を決定することを特徴とする請求項1に記載の映像出力装置。 - 前記制御部は、前記輝度情報のうち、コンテンツ内の最大輝度と、フレーム内の最大輝度と、のいずれか一方、又は、両方を用いて、輝度を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像出力装置。
- 前記制御部は、シーン毎に変化するフレーム内の最大輝度に基づいて、決定した輝度を補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019128012A JP2021015135A (ja) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | 映像出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019128012A JP2021015135A (ja) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | 映像出力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021015135A true JP2021015135A (ja) | 2021-02-12 |
Family
ID=74530530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019128012A Pending JP2021015135A (ja) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | 映像出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021015135A (ja) |
-
2019
- 2019-07-10 JP JP2019128012A patent/JP2021015135A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20210928 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20220701 |