JP4723944B2 - 信号処理装置および方法 - Google Patents

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本発明は、テレビジョンに映像を表示するために、映像信号に処理を加えて出力する技術に関する。
近年、多様な種類のディスプレイ装置(テレビジョン)が販売されている。例えば従来のCRT(Cathode Ray Tube)を利用したCRTテレビジョンに加え、液晶層により光の透過を制御して映像を表示する液晶テレビジョン、プラズマ発光を利用して映像を表示するプラズマテレビジョン等が実用化されている。
これらのテレビジョンの多くは、ワイドスクリーン化されている。ワイドスクリーンは、縦横比(アスペクト比)が16:9の表示領域をもつスクリーンである。ワイドスクリーンには、同じアスペクト比で構成された映像、いわゆるシネマビジョンサイズの映像であればサイズを変更することなく表示することができる。その一方、例えば従来放送されてきた映像の多くはアスペクト比が4:3であるため、ワイドスクリーンに表示するためには、映像のアスペクト比を変更する必要がある。
映像のアスペクト比を変更するための技術は、種々開発されている。例えば特許文献1は、縦横比が4:3の映像の左右に黒帯の輪郭(サイドパネル)を付加することにより、鑑賞の対象となる映像(主映像)をワイドスクリーンに表示可能とする技術を開示している。これにより、アスペクト比が4:3の映像のみからなる主映像は、アスペクト比が16:9の、主映像と輪郭映像(サイドパネル映像)とからなる映像に変更され、ワイドスクリーンに表示可能となる。
なお、シネマビジョンサイズの映像をアスペクト比が4:3のテレビジョンに表示する際には、鑑賞の対象となる主映像を縮小してその上下に黒帯の輪郭(レターボックス)を付加する技術も知られている。
特開平2003−174601号公報
しかしながら、特にプラズマテレビジョンにおいては、主映像と比べて相当暗い輪郭映像を長時間映すと、画面の焼き付きを起こしてしまう。この焼き付きの原因は、主映像との輝度段差および/または色段差等が大きいことに起因して、プラズマテレビジョンの主映像を表示していた領域と輪郭映像を表示していた領域との間で蛍光材料の特性に差異を生じたためである。
本発明の目的は、サイドパネルやレターボックス等の輪郭映像を付加して映像を出力しているときにおいても、画面の焼きつきを防止し、さらに映像をより鮮明に鑑賞できるようにすることである。
本発明による信号処理装置は、表示装置に表示するための映像信号を生成する。前記信号処理装置は、第1映像信号によって表示される主映像の大きさを、前記表示装置の表示領域の大きさ以下に変換する変換手段と、変換された前記主映像の少なくとも1辺に輪郭映像を付加することを指示する付加指示を生成する設定手段と、前記付加指示に基づいて、前記主映像に前記輪郭映像を付加して前記主映像および前記輪郭映像を含む映像を生成し、第2映像信号として出力する輪郭付加手段と、表示装置において映像を表示するために、前記第2映像信号を前記表示装置に出力する出力手段とを備えている。前記設定手段は、前記表示装置の性能に応じて、前記輪郭映像を表示するための特性値を決定して前記付加指示に含め、前記輪郭付加手段は、前記付加指示に含まれる前記特性値に基づいて前記輪郭映像を生成して前記主映像に付加する。
前記信号処理装置は、前記主映像を表示するための特性値を受け取って前記主映像の画質を調整する画質調整手段をさらに備えていてもよい。前記設定手段は、輪郭映像を表示するための前記特性値に応じて前記主映像を表示するための特性値を決定し、前記特性値を前記画質調整手段に送ってもよい。
前記設定手段は、前記輪郭映像の輝度と前記主映像の輝度との差が予め規定された範囲に入るように、前記主映像を表示するための特性値を決定してもよい。
前記信号処理装置は、前記主映像を構成する複数のフレームの各特性値に基づいて、前記主映像の特徴量を抽出する抽出手段をさらに備えていてもよい。前記設定手段は、抽出された前記特徴量をさらに利用して、前記輪郭映像を表示するための前記特性値、および、前記主映像を表示するための特性値の少なくとも一方を決定してもよい。
前記信号処理装置は、前記第1映像信号を受信するアンテナ、または、映像データを格納した記録媒体から前記映像データを読み出して前記第1映像信号として出力する機器と接続され、前記第1映像信号が入力される入力手段をさらに備えていてもよい。
前記出力手段は、プラズマ発光により前記映像を表示する表示装置に前記第2映像信号を出力してもよい。
前記輪郭映像を表示するための特性値は、前記輪郭映像の色および輝度の少なくとも一つであってもよい。
前記主映像を表示するための特性値は、前記主映像のレベル、オフセット、輝度、コントラストおよびガンマ値の少なくとも一つであってもよい。
前記出力手段は、前記表示装置と接続された端子の物理的特性を検出し、前記設定手段は、検出された前記物理的特性に基づいて前記表示装置の性能を特定してもよい。
前記信号処理装置は、ユーザが、前記表示装置の性能を特定する情報を入力する指示入力手段をさらに備えていてもよい。前記設定手段は、入力された前記情報に基づいて前記表示装置の性能を特定してもよい。
前記設定手段は、前記表示装置の性能を特定する情報を前記表示装置に要求し、前記表示装置から前記情報を受け取ってもよい。
本発明による映像表示システムは、上述の信号処理装置と、前記表示装置とを備えている。
本発明による信号処理方法は、表示装置に表示するための映像信号を生成する。前記信号処理方法は、第1映像信号によって表示される主映像の大きさを、前記表示装置の表示領域の大きさ以下に変換するステップと、変換された前記主映像の少なくとも1辺に輪郭映像を付加することを指示する付加指示を生成するステップと、前記付加指示に基づいて、前記主映像に前記輪郭映像を付加するステップと、前記主映像および前記輪郭映像を含む映像を第2映像信号として出力するステップと、表示装置において映像を表示するために、前記第2映像信号を前記表示装置に出力するステップとを包含する。前記付加指示を生成するステップは、前記表示装置の性能に応じて、前記輪郭映像を表示するための特性値を決定して前記付加指示に含め、前記輪郭映像を付加するステップは、前記付加指示に含まれる前記特性値に基づいて前記輪郭映像を生成して前記主映像に付加する。
本発明によれば、鑑賞対象となる主映像を表示するための特性(色や輝度)とともに、サイドパネルやレターボックスなどの輪郭映像を表示するための特性(色や輝度)を決定する。このとき、表示するディスプレイ(表示装置)の性能に応じて、主映像の特性と輪郭映像の特性との関係を規定する。例えば、主映像が表示されている間は輪郭映像を黒よりも明るい状態で出力することができる。これにより、鑑賞対象となる主映像と輪郭映像との間で輝度や色の段差を小さくすることができ、よって画面の焼きつきを防止できる。同時に、輪郭映像を明るい状態で出力する際、主映像のコントラストを上げることにより、鑑賞しやすい映像を出力できる。
以下、添付の図面を参照して、本発明による信号処理装置の各実施形態を説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態による信号処理装置10の機能ブロックの構成を示す。信号処理装置10は、例えばプラズマテレビに接続されており、DVDやBD(Blu−Ray Disc)、ハードディスクから読み出した信号を処理して、そのプラズマテレビに対して映像信号および音声信号として出力するプレーヤである。なお、一般のDVDレコーダ、BDレコーダ、ハードディスクレコーダであっても信号処理装置10に含まれ得る。そのような機器は映像信号等の再生出力機能を有するからである。本実施形態による信号処理装置10は、主として映像に関する処理を行う。よって、以下では映像に関する構成要素および処理を説明する。
信号処理装置10は、映像入力手段1と、映像生成手段2と、画質調整手段3と、映像変換手段4と、輪郭付加手段5と、映像出力手段6と、映像設定手段7とを備えている。
映像入力手段1は、蓄積メディア(DVD,BD等)から読み出された映像データに関する映像信号や、アンテナを介して映像信号を受け取る入力端子等である。映像信号から得られる映像データは、通常、データ容量を低減して伝送効率を高めるため、圧縮符号化(エンコード)されていることが多い。映像生成手段2は、そのようなエンコードされた映像データをデコードする。画質調整手段3は、映像生成手段2によって生成された映像のレベル、オフセット、輝度(明るさ)、コントラスト、ガンマ値、解像度などを調整する。
映像変換手段4は、映像設定手段7からの変換指示に基づいて映像のアスペクト比を変換する。アスペクト比の変換手法として、例えばサイドパネル映像の付加および/またはレターボックス映像の付加が考えられる。
サイドパネル映像とは、アスペクト比が4:3の映像を16:9の画面に表示するとき、鑑賞の対象となる主映像の左右にはめ込まれる黒い帯の映像をいう。図2の(a)は、サイドパネル映像の表示例を示す。テレビ21の表示領域22のアスペクト比は16:9である。一方、主映像映像表示領域23−2に表示されている主映像のアスペクト比は4:3である。テレビ21の表示領域22は、サイドパネル映像が表示されている左右2つのサイドパネル表示領域23−1、および、その間にはさまれた主映像表示領域23−2に分けられている。
一方、レターボックス映像とは、アスペクト比が16:9の映像を4:3の画面に表示するとき、鑑賞の対象となる主映像の上下にはめ込まれる黒い帯の映像をいう。図2の(b)は、レターボックス映像の表示例を示す。テレビ21の表示領域25のアスペクト比は4:3である。一方、主映像映像表示領域26−2に表示されている主映像のアスペクト比は16:9である。テレビ21の表示領域25は、レターボックス映像が表示されている上下2つのレターボックスパネル表示領域26−1、および、その間にはさまれた主映像表示領域26−2に分けられている。
上述のサイドパネル映像およびレターボックス映像は、いずれも主映像の対向する2辺に沿って配置され、主映像の輪郭を規定しているといえる。よってサイドパネル映像およびレターボックス映像は、「輪郭映像」とも呼ばれる。ただし、輪郭映像は必ずしも対向する2辺に沿って配置されることを要しない。少なくとも1辺に沿って配置され、主映像の輪郭を規定していればよい。
図2の(a)および(b)に示すように、信号処理装置10とテレビ21とが接続されると映像表示システム20が構成される。本発明の適用に関しては、映像表示システム20が構成されていれば、信号処理装置10とテレビ21とが別体であるか一体であるかは問わない。例えばテレビ21の筐体内またはテレビ21に付属するチューナボックス(図示せず)内のチューナ回路の後段に、信号処理装置10を信号処理回路等として設けてもよい。このような場合には、実質的に映像表示システム20が構成されているといえるからである。
再び図1を参照する。輪郭付加手段5は、主映像に対して輪郭映像を付加する。この処理は、後述の映像設定手段7から受け取った、輪郭映像の付加指示に基づいて行われる。付加指示には、付加される輪郭映像の位置、輝度、色等の特性情報が含まれている。輪郭付加手段5は、指定された輝度や色を有する輪郭映像を付加した映像信号を出力する。
映像出力手段6は、映像信号を信号処理装置10からテレビ21に出力するための出力端子等である。ただし、映像出力手段6には通常のテレビに接続されるDAコンバーターなどを含んでいてもよい。
映像設定手段7は、画質調整手段3、映像変換手段4、輪郭付加手段5に対して指示を出力する。より具体的には、映像設定手段7は、映像出力手段6に接続されたテレビジョンの種類に応じて、映像変換手段4における映像のアスペクト比の変更の要否を決定する。
「テレビジョンの種類」とは、プラズマテレビ、液晶テレビ、CRTテレビ等の種類を表している。この「テレビジョンの種類」は、種々の方法で特定することができる。例えば、映像設定手段7が端子電圧の大きさ等とテレビジョンの種類とを対応付けたテーブルを保持しており、映像出力手段6が、接続された端子(本実施形態においては映像出力手段6)の物理的特性(端子電圧の大きさ等)を検出する。検出された端子電圧の大きさに基づいて映像設定手段7がテーブルを参照することにより、テレビジョンの種類を特定できる。また、ユーザがリモコンや情報処理装置の本体ボタン等の指示入力手段を使って、接続されるテレビ21の種類を指定することにより、映像設定手段7がテレビジョンの種類を特定してもよい。さらに、映像出力手段6およびテレビ21がHDMI(Hi-Definition Multimedia Interface)規格等の伝送規格に準拠したインターフェースを有しているときには、映像設定手段7がその規格に準拠した通信が可能であることを検出して制御コマンドを送信し、テレビ21からその種類を特定する情報を取得してもよい。なお、本明細書においては、「テレビジョンの種類」はテレビジョンの性能のひとつとして考える。表示原理の相違によって発色、描画速度等が相違し、テレビジョンの性能の一つである表示画質に影響を与えるからである。
映像のアスペクト比変更の要否は、入力された映像信号から得られる映像のサイズとテレビ表示領域のアスペクト比との関係によって決定される。すなわち、一方が16:9であり、他方が4:3のときには変更する必要があり、両方がともに16:9または4:3であれば変更する必要がない。テレビ表示領域のアスペクト比は上述の手順によって取得できる。映像のサイズは、入力された映像信号のヘッダ情報から取得できる。
アスペクト比を変更する必要がある場合には、映像設定手段7は映像変換手段4に対して変換指示を出し、当初の主映像の大きさをテレビ21の表示領域22の大きさ以下に変換させる。併せて、映像設定手段7は輪郭付加手段5に対して付加指示を出し、輪郭映像を変換後の主映像に付加させる。さらに映像設定手段7は、主映像の画質(例えば、レベルや輝度)を決定することもできる。例えば輪郭映像の画質との関係において、主映像のレベルを修正することができる。
アスペクト比の変更の必要がない場合には、映像設定手段7は、画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5に対して処理を行うことなくそのまま映像信号を出力させる。
次に、図3を参照しながら、信号処理装置10において行われるアスペクト比の変更処理を説明する。図3は、信号処理装置10の処理の手順を示す。図3においてはサイドパネル映像を付加するか、レターボックス映像を付加するかは特に区別することなく、輪郭映像を付加するとして説明する。図3に示す処理の開始時点において、入力された映像のアスペクト比が4:3であればサイドパネル映像を付加する処理を行えばよいし、入力された映像のアスペクト比が16:9であればレターボックス映像を付加する処理を行えばよい。
ステップ31において、信号処理装置10は、主映像をディスプレイに適切に表示させるために、テレビジョンの種類がプラズマテレビか否かを判定する。プラズマテレビでなければステップ32に進み、プラズマテレビであればステップ33に進む。
ステップ33では、映像設定手段7は、輪郭映像の付加指示とともに、その色を黒色にして出力する指示を、輪郭付加手段5に送り、出力設定が完了する。この結果、輪郭付加手段5は輪郭映像の輝度値を最小に設定するとともに、黒色の輪郭映像を出力する。
ステップ33においては、映像設定手段7は、輪郭映像の付加指示とともに、映像輪郭の色を黒よりも輝度を上げた状態で出力するよう、輪郭付加手段5に指示する。「映像輪郭の色を黒よりも輝度を上げた状態」とは、すなわち映像輪郭の色を黒以外の色にする、もしくは、白レベルを100%とした時の輝度を10%以上にすることを意味する。よって輪郭映像の色は概ね灰色になる。この処理の目的は、主映像と輪郭映像との輝度の差を小さくすることにより、焼付けを防止することである。
次にステップ34に進み、映像設定手段7からの指示にしたがって、画質調整手段3は主映像のレベルや輝度等の映像品質(画質)を調整する。これにより、輪郭映像の色が明るくなることによって生じる違和感を和らげることができる。具体的には、輪郭映像の輝度が黒よりも高いので、映像設定手段7からの指示を受けた画質調整手段3が主映像の輝度、コントラストを調整する。例えば、輪郭映像の輝度に対して主映像の輝度を暗めに設定し、コントラストを上げることにより、主映像中の黒レベルを際立たせることが可能になる。
主映像の明るさをどの程度上げるか等は、予め決定しておくことができる。例えば、ユーザが該当する設定項目において予め数値を選択しておいてもよいし、プラズマテレビを接続したことを「プラズマディスプレイモード」の選択によって設定することにより、自動的に予め設定されている値が適用されるとしてもよい。
上述の処理により、輪郭映像の輝度が高く主映像の輝度との差が小さくなるため、プラズマディスプレイの焼きつきを防止することができる。同時に、プラズマディスプレイに適合した画質で主映像を鑑賞することができる。
なお、映像輪郭が黒色でない場合には、映像の明るさやコントラストをどの程度変化させるかは任意に変更可能であり、ユーザが鑑賞するのに適切な輝度、コントラスト等を設定すればよい。
また、サイドパネルやレターボックスなどの映像輪郭の色や輝度を時間的に変化させてもよく、その場合、それに合わせた画質調整をすればより有効である。
なお、映像入力手段1および映像出力手段6は、イーサネット(登録商標)端子などのネットワーク端子でもよい。
(実施形態2)
本実施形態による信号処理装置は、実施形態1による信号処理装置10の処理に加えて、さらに生成された映像の特徴を抽出する処理を行う。そして抽出したその特徴を、付加される輪郭映像の色や輝度を変化させるために利用する。以下、本実施形態による信号処理装置を詳細に説明する。
図4は、本実施形態による信号処理装置40の機能ブロックの構成を示す。信号処理装置40は、信号処理装置10に対して新たに特徴量抽出手段8が追加されて構成されている。そして、映像生成手段2から特徴量抽出手段8を介して映像設定手段7に至る信号経路も追加されている。
以下、信号処理装置10との相違点に関し、信号処理装置40を説明する。特に言及しない構成要素については、原則として信号処理装置10において同じ参照符号が付された対応する構成要素と同じである。
特徴量抽出手段8は、映像生成手段2によって生成された主映像の映像信号を受け取り、その主映像の平均輝度やフレーム間の差分等の映像の特徴量を取得する。この特徴量は、例えば主映像を構成する複数のフレームに基づいて取得される。以下では、主映像の複数フレームの輝度から計算される平均輝度を取得するとして説明する。
映像設定手段7は、特徴量抽出手段8によって抽出された主映像の特徴量を取得する。そして、接続されたテレビがプラズマテレビであり、かつ、主映像のアスペクト比を変更することを決定すると、変更後の主映像に付加すべき輪郭映像の色や輝度をその特徴量に基づいて決定する。例えば、輪郭映像の輝度を、白レベルを100%とした時の輝度を10%以上に上げるとともに、かつ、主映像の平均輝度から所定の範囲内の輝度に設定する。これにより、プラズマテレビの画面の焼きつきを防止することができる。同時に、プラズマディスプレイに適合した画質で主映像を鑑賞することができる。
なお、平均輝度などの主映像の特徴量に応じて、主映像そのものの輝度を変化させてもよい。例えば、主映像の平均輝度が所定の閾値よりも高い場合には、その閾値を下回るように主映像全体の輝度を一律に下げる。または主映像の平均輝度が所定の閾値よりも低い場合には、その閾値を上回るように主映像全体の輝度を一律に上げる。そして、同時に、変更後の主映像の輝度に応じて、上述の手法を利用して輪郭映像の色や輝度を変えればよい。これにより、上述した効果に加え、明るすぎたり、暗すぎる主映像をユーザが鑑賞しやすい輝度に変更でき、輪郭映像の違和感をなくすことができる。
(実施形態3)
本実施形態による信号処理装置は、実施形態2による信号処理装置40の処理を行わずに主映像を出力可能とするスイッチをさらに有している。以下、本実施形態による信号処理装置を詳細に説明する。
図5は、本実施形態による信号処理装置50の機能ブロックの構成を示す。信号処理装置50は、信号処理装置40の構成に対し、スイッチ9が新たに付加されて構成されている。スイッチ9は、映像生成手段2および輪郭付加手段5と接続されており、それらから出力される信号の一方を選択して映像出力手段6に出力する。この選択は、映像設定手段7からの指示に基づいて行われる。
いま、映像生成手段2が生成する主映像のアスペクト比が、16:9または4:3のいずれかであるとする。16:9の主映像をワイドスクリーン型のテレビに表示する場合には、サイドパネルのような輪郭映像の付加は不要である。また、4:3の主映像を通常の4:3のアスペクト比を持つテレビに表示する場合には、レターボックスのような輪郭映像の付加は不要である。よってこれらのいずれかに該当する場合には、主映像は、画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5を経由することなく直接スイッチ9に送られ、映像出力手段6に出力される。
一方、16:9の主映像を4:3のアスペクト比を持つテレビに表示する場合には、主映像の縮小およびレターボックス映像の付加が必要になる。また、4:3の主映像を16:9のアスペクト比を持つワイドスクリーン型のテレビに表示する場合には、サイドパネルのような輪郭映像の付加が必要になる。このとき、スイッチ9は、輪郭付加手段5と映像出力手段6とを接続するように切り替えられ、映像信号は、映像生成手段2から画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5を経由して処理され、映像出力手段6から出力される。このときの処理は、実施形態2において説明したとおりである。
スイッチ9を設けて、主映像の映像信号を映像生成手段2から映像出力手段6へ直接出力するため、画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5への負荷は全くなくなる。その結果、画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5の消費電力は低減される。主映像のアスペクト比が変更されない限り、画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5への電力の供給を止めることも可能である。映像設定手段7もまた、スイッチ9に指示を送るだけでよく、画質調整手段3、映像変換手段4および輪郭付加手段5に対しては何の指示を送る必要もない。よって映像設定手段7の処理負荷も軽減される。
なお、実施形態1から3においては、プラズマテレビが信号処理装置に接続されている際の、輪郭映像を付加する処理を説明した。しかし、焼き付けが発生し得るテレビまたはモニター(例えば有機ELディスプレイ、液晶テレビなど)であれば、ディスプレイの種類に依存することなく本発明の効果が得られる。
さらに、焼き付けの発生が微小なディスプレイであっても、本発明の効果を得ることができる。本発明の処理を利用することにより、ユーザが鑑賞しやすい画質や輝度により主映像と輪郭映像とを表示できるからである。
本発明によるデータ処理装置は、接続テレビの種類によって、映像の輪郭の色や輝度を変え、それに応じて、映像の輝度や色を変化させる。これにより、プラズマディスプレイの焼きつきを防止しながら、認識性のよい映像を得ることができることとなるので、蓄積メディアに映像を記録することができる。
実施形態1による信号処理装置10の機能ブロックの構成を示す図である。 (a)はサイドパネル映像の表示例を示す図であり、(b)はレターボックス映像の表示例を示す図である。 信号処理装置10の処理の手順を示す図である。 実施形態2による信号処理装置40の機能ブロックの構成を示す図である。 実施形態3による信号処理装置50の機能ブロックの構成を示す図である。
符号の説明
1 映像入力手段
2 映像生成手段
3 画質調整手段
4 映像変換手段
5 輪郭付加手段
6 映像出力手段
7 映像設定手段
8 特徴量抽出手段
9 スイッチ
10 信号処理装置
20 映像表示システム
40 信号処理装置
50 信号処理装置


Claims (12)

  1. 表示装置に表示するための映像信号を生成する信号処理装置であって、
    第1映像信号によって表示される主映像の大きさを、前記表示装置の表示領域の大きさ以下に変換する変換手段と、
    変換された前記主映像の少なくとも1辺に輪郭映像を付加した映像を生成し、第2映像信号として出力する輪郭付加手段と、
    前記表示装置において映像を表示するために、前記第2映像信号を前記表示装置に出力する出力手段と
    を備え、
    前記輪郭付加手段は、前記表示装置の種類に応じて決定された輝度を有する前記輪郭映像を前記主映像の少なくとも1辺に付加し、
    前記表示装置が第1の種類である場合の前記輪郭映像の輝度と、前記表示装置が前記第1の種類とは異なる第2の種類である場合の前記輪郭映像の輝度とが異なる、信号処理装置。
  2. 前記輪郭映像の前記輝度に応じて決定された、前記主映像を表示するための特性値を受け取って前記主映像の画質を調整する画質調整手段をさらに備えた、請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記輪郭映像の輝度と前記主映像の輝度との差が予め規定された範囲に入るように、前記主映像を表示するための特性値決定される、請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 前記主映像を構成する複数のフレームの各特性値に基づいて、前記主映像の特徴量を抽出する抽出手段をさらに備え、
    抽出された前記特徴量をさらに利用して、前記輪郭映像の前記輝度、および、前記主映像を表示するための特性値の少なくとも一方決定される、請求項2に記載の信号処理装置。
  5. 前記第1映像信号を受信するアンテナ、または、映像データを格納した記録媒体から前記映像データを読み出して前記第1映像信号として出力する機器と接続され、前記第1映像信号が入力される入力手段をさらに備えている、請求項1から4のいずれかに記載の信号処理装置。
  6. 前記出力手段は、プラズマ発光により前記映像を表示する表示装置に前記第2映像信号を出力する、請求項1から5のいずれかに記載の信号処理装置。
  7. 前記主映像を表示するための特性値は、前記主映像のレベル、オフセット、輝度、コントラストおよびガンマ値の少なくとも一つである、請求項2から6のいずれかに記載の信号処理装置。
  8. 前記出力手段は、前記表示装置と接続された端子の物理的特性を検出し、
    検出された前記物理的特性に基づいて前記表示装置の前記種類が特定される、請求項1から7のいずれかに記載の信号処理装置。
  9. ユーザが、前記表示装置の性能を特定する情報を入力する指示入力手段をさらに備え、
    入力された前記情報に基づいて前記表示装置の前記種類が特定される、請求項1から7のいずれかに記載の信号処理装置。
  10. 前記表示装置の前記種類を特定する情報を前記表示装置に要求し、前記表示装置から前記情報を受け取る、請求項1から7のいずれかに記載の信号処理装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の信号処理装置と、
    前記表示装置と
    を備えた映像表示システム。
  12. 表示装置に表示するための映像信号を生成する信号処理方法であって、
    第1映像信号によって表示される主映像の大きさを、前記表示装置の表示領域の大きさ以下に変換するステップと、
    変換された前記主映像の少なくとも1辺に輪郭映像を付加することを指示する付加指示を生成するステップと、
    前記付加指示に基づいて、前記主映像に前記輪郭映像を付加するステップと、
    前記主映像および前記輪郭映像を含む映像を第2映像信号として出力するステップと、
    表示装置において映像を表示するために、前記第2映像信号を前記表示装置に出力するステップと
    を包含し、前記付加指示を生成するステップは、前記表示装置の種類に応じて、前記輪郭映像の輝度を決定して前記付加指示に含め、
    前記輪郭映像を付加するステップは、前記付加指示に含まれる前記輝度に基づいて前記輪郭映像を生成して前記主映像の少なくとも1辺に付加
    前記表示装置が第1の種類である場合の前記輪郭映像の輝度と、前記表示装置が前記第1の種類とは異なる第2の種類である場合の前記輪郭映像の輝度とが異なる、信号処理方法。
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