JP2021014646A - 繊維構造体及び繊維構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げ内側における皺の発生を抑制すること。【解決手段】繊維構造体11は、強化繊維からなる第1糸13aを経糸13として有するとともに、強化繊維からなる第2糸14aを緯糸14として有する。繊維構造体11の曲げ外側となる外側面11aには、第1経糸21及び第2経糸22が配列されている。第1経糸21及び第2経糸22は第2糸14aと係合している。繊維構造体11は、積層方向Yにおける第1経糸21及び第2経糸22よりも内層にあって、積層方向Yにて第1経糸21及び第2経糸22と重なって配列された補助糸15を備える。補助糸15は、第1糸13a及び第2糸14aよりも太さの減少量が大きい性質を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、繊維構造体及び繊維構造体の製造方法に関する。
繊維構造体に樹脂をマトリックスとした繊維強化複合材が、航空機、自動車及び建築物等の構造材として用いられている。繊維構造体としては、複数の繊維層が積層された多層織物の繊維構造体がある。また、繊維強化複合材の用途に合わせて、繊維構造体の形状を、例えばL字状やU字状等の曲げ部を有した形状とすることがある。この場合、平板状に形成された繊維構造体を賦形して曲げ部を有する形状とする。
ここで、繊維構造体には強化繊維からなる糸が使用されることがある。強化繊維は一般に伸びが非常に小さい。そのため、強化繊維からなる糸が使用された繊維構造体を賦形して曲げ部を有する形状とする際、曲げ部の外側に配列された糸が伸びにくいことで、曲げ部の内側に皺が生じるおそれがある。曲げ部の内側に皺が生じると、繊維構造体に樹脂を含浸させる際に、曲げ部に樹脂が浸透しにくくなるため、好ましくない。
そこで、特許文献1に記載の繊維構造体では、曲げ部の両側に位置する平面部と曲げ部とに延びる糸の糸主軸が延びる方向において、曲げ部の一方側の平面部にて曲げ部の内側に繋がる糸の経路と、曲げ部の他方側の平面部にて曲げ部の内側に繋がる糸の経路とを、曲げ部にて繊維構造体の厚み方向で交差させている。これにより、曲げ部の両側に位置する平面部と曲げ部との間で、曲げ内側に配列された糸の経路を長くできるため、曲げ部の内側に皺が生じにくくなる。
特開2015−501890号公報
しかしながら、特許文献1に記載の繊維構造体では、糸の経路の交差する部分で糸同士が重なることになるため、重なった糸同士がこすれて糸の強度低下が生じるおそれがある。こうした懸念を考慮して、上記のように曲げ内側にて糸の経路を交差させる態様以外で、繊維構造体の曲げ内側での皺の発生を抑制することが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、曲げ内側における皺の発生を抑制できる繊維構造体及び繊維構造体の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する繊維構造体は、強化繊維からなる第1糸及び第2糸が互いに直交する方向に配列された多層織物である平板状の繊維構造体であり、前記第1糸の糸主軸が延びる方向を第1方向とするとともに、前記第2糸の糸主軸が延びる方向を第2方向とするとき、前記多層織物の積層方向における一方面が外側面として曲げ外側になるように、前記第1方向に沿って曲げられる賦形用の繊維構造体であって、前記外側面に配列された前記第1糸を外側糸とするとき、前記多層織物は、前記積層方向における前記外側糸よりも内層にあって、前記積層方向にて前記外側糸と重なって配列された補助糸を備え、前記補助糸は、前記第1糸及び前記第2糸よりも太さの減少量が大きい性質を有することを特徴とする。
上記課題を解決する繊維構造体の製造方法は、強化繊維からなる第1糸及び第2糸が互いに直交する方向に配列された多層織物である平板状の繊維構造体の製造方法であり、前記第1糸の糸主軸が延びる方向を第1方向とするとともに、前記第2糸の糸主軸が延びる方向を第2方向とするとき、前記多層織物の積層方向における一方面が外側面として曲げ外側になるように、前記第1方向に沿って曲げられる賦形用の繊維構造体の製造方法であって、前記第1糸を外側糸として前記外側面に配列させるとともに、補助糸を前記積層方向における前記外側糸よりも内層に配列させるとともに前記積層方向にて前記外側糸と重なって配列させることにより、前記多層織物を製織する製織工程と、前記補助糸の太さを小さくする縮小工程と、を備えることを特徴とする。
上記構成及び上記方法によれば、補助糸の太さが小さくなった分だけ、賦形後における外側糸の経路が賦形前よりも短くなる。そのため、外側糸には、経路に寄与しない余剰分が発生する。賦形後の繊維構造体では、外側糸の余剰分だけ第1方向での寸法を賦形前の繊維構造体よりも伸ばすことができる。賦形後の繊維構造体において曲げ内側に配列される第1糸の第1方向での寸法が余剰しにくくなるため、曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
繊維構造体において、前記補助糸は緯糸であることが好ましい。
繊維構造体を製織する際には、綜絖枠による経糸の開口動作と、その開口動作によって形成された経糸開口に対する緯糸の挿入と、を繰り返すことで行われる。経糸の開口動作は経糸全体を上下移動することで行うため、製織に用いる経糸の数が多くなるほど、経糸の開口動作に係る工数が増大するおそれがある。上記構成によれば、補助糸を緯糸として追加して繊維構造体を製織できる。そのため、補助糸を経糸として繊維構造体に追加する場合と比較して、補助糸の追加に係る工数の増大を低減できる。
繊維構造体において、前記補助糸は、前記第1糸及び前記第2糸よりも融点が低いことが好ましい。
上記構成によれば、第1糸及び第2糸の融点よりも低い温度、且つ補助糸の融点以上の温度でもって繊維構造体の加熱処理を行えば、補助糸が溶けて補助糸の太さが小さくなる。そして、補助糸の太さが小さくなった分だけ、外側糸の経路を短くできる。したがって、外側糸に経路に寄与しない余剰分を生じさせることで、曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
繊維構造体において、前記補助糸は、前記第1糸及び前記第2糸よりも繊維密度が低いことが好ましい。
上記構成によれば、補助糸の繊維密度が第1糸及び第2糸よりも低いため、周りから押圧を受けた際での補助糸の太さの減少量は、第1糸及び第2糸よりも大きくなる。賦形後の繊維構造体での補助糸は、賦形に伴って周りの糸から押圧を受けることにより、賦形前の繊維構造体での補助糸よりも太さが小さくなる。したがって、外側糸に経路に寄与しない余剰分を生じさせることで、曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
繊維構造体において、前記積層方向における前記外側糸よりも内層にあって、前記積層方向にて前記外側糸と重なって配列された前記補助糸を第1補助糸とし、前記積層方向において前記外側糸よりも内層に配列された前記第1糸を内層糸とするとき、前記多層織物は、前記積層方向における前記内層糸よりも内層にあって、前記積層方向にて前記内層糸と重なって配列された前記補助糸である第2補助糸をさらに備え、前記第2補助糸は、前記第1補助糸よりも太さが小さいことが好ましい。
上記構成では、賦形前の繊維構造体での補助糸の太さが積層方向の内層ほど小さくなる。ここで、賦形後の繊維構造体では、補助糸の太さが小さくなった分だけ、外側糸と内層糸との双方に、経路に寄与しない余剰分が発生する。その余剰分は、上記の補助糸の太さの減少量が大きいほど大きくなるため、上記余剰分は内層糸よりも外側糸の方が大きくなる。そのため、内層糸よりも曲げ外側にある外側糸の伸び量を大きくできるため、繊維構造体の賦形後の形状に合わせて上記の伸び量を設定できる。
この発明によれば、曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
第1の実施形態での繊維強化複合材を示す斜視図。 第1の実施形態での繊維構造体を模式的に示す断面図。 第2の実施形態での繊維構造体を模式的に示す断面図。 第3の実施形態での繊維構造体を模式的に示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、繊維構造体及び繊維構造体の製造方法を具体化した第1の実施形態について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、繊維構造体11は、マトリックス樹脂12が含浸されることで繊維強化複合材10を構成している。マトリックス樹脂12としては、例えば、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂が使用される。繊維構造体11は多層織物10aからなる。平板状の繊維構造体11がL字状に賦形されることで、立体形状の繊維構造体11が形成されている。繊維構造体11は、第1平面部16と、第2平面部17と、第1平面部16と第2平面部17の間に位置する曲げ部18とが連続する立体的な板状である。なお、多層織物10aの積層方向を積層方向Yという。
次に、繊維構造体11を賦形する前の平板状の状態で説明する。
図1又は図2に示すように、本実施形態の繊維構造体11は、複数本の緯糸14が第1方向X1へ配列されて形成された緯糸層を複数有する。複数の緯糸層は積層方向Yに積層されている。複数の緯糸14の糸主軸は第2方向X2に延びている。なお、第1方向X1及び第2方向X2は、いずれも積層方向Yに直交する方向であり、且つ互いに直交する方向である。繊維構造体11では、積層方向Yの一方側から他方側に、第1緯糸層41、第2緯糸層42、第3緯糸層43、第4緯糸層44、第5緯糸層45、第6緯糸層46、及び第7緯糸層47の順で緯糸層が積層されている。第1緯糸層41以外の緯糸層は、複数の強化繊維が束ねられた強化繊維束からなる第2糸14aで構成されている。第1緯糸層41は補助糸15から構成されている。本実施形態の第2糸14aを構成する強化繊維は炭素繊維である。本実施形態の補助糸15を構成する繊維はナイロン繊維である。
繊維構造体11は、積層方向Yに配列された複数本の経糸13を有する。複数の経糸13の糸主軸は第1方向X1に延びている。また、繊維構造体11は、経糸13として、第1緯糸層41、第2緯糸層42、及び第3緯糸層43の積層方向Yの両側に配列された第1経糸21及び第2経糸22と、第3緯糸層43及び第4緯糸層44の積層方向Yの両側に配列された第3経糸23及び第4経糸24と、を有する。さらに、繊維構造体11は、経糸13として、第4緯糸層44及び第5緯糸層45の積層方向Yの両側に配列された第5経糸25及び第6経糸26と、第5緯糸層45及び第6緯糸層46の積層方向Yの両側に配列された第7経糸27及び第8経糸28と、を有する。加えて、繊維構造体11は、経糸13として、第6緯糸層46及び第7緯糸層47の積層方向Yの両側に配列された第9経糸29及び第10経糸30と、第7緯糸層47の積層方向Yの両側に配列された第11経糸31及び第12経糸32と、を有する。これら経糸13の全ては、複数の強化繊維が束ねられた強化繊維束からなる第1糸13aで構成されている。本実施形態の第1糸13aを構成する強化繊維は炭素繊維である。また、各経糸13は、第2方向X2へ複数配列されている。第2方向X2に配列された経糸13同士は、積層方向Yで同様の配列態様を有する。
積層方向Yにおける繊維構造体11の一方面としての外側面11aには、第1経糸21と第2経糸22とが第1方向X1にて交互に位置する。外側面11aに位置した第1経糸21には、その第1経糸21よりも積層方向Yの内層にて、第1緯糸層41を構成する補助糸15が積層方向Yで重なっている。外側面11aに位置した第2経糸22には、その第2経糸22よりも積層方向Yの内層にて、第1緯糸層41を構成する補助糸15が積層方向Yで重なっている。また、第1緯糸層41を構成する補助糸15及び第3緯糸層43を構成する第2糸14aには、第1経糸21及び第2経糸22が係合している。第1緯糸層41において第1方向X1で隣り合う補助糸15には、第2方向X2で隣り合う第1経糸21及び第2経糸22が係合している。例えば、第1方向X1で隣り合う2本の補助糸15のうち、一方には第1経糸21が係合するとともに、他方には第2経糸22が係合している。また、第2緯糸層42を構成する第2糸14aには、第1経糸21及び第2経糸22が係合していない。第1緯糸層41を構成する補助糸15、第2緯糸層42を構成する第2糸14a、及び第3緯糸層43を構成する第2糸14aは、第1経糸21及び第2経糸22によって積層方向Yに結合されている。本実施形態では、第1経糸21及び第2経糸22が外側糸に相当する。また、積層方向Yにおける繊維構造体11の他方面としての内側面11bには、第10経糸30及び第12経糸32と、第9経糸29及び第11経糸31と、が第1方向X1にて交互に位置する。
次に、繊維構造体11について、L字状に賦形された状態で説明する。
図1又は図2に示すように、賦形後の繊維構造体11では、第1方向X1における第1平面部16と第2平面部17との中間部が第1方向X1に沿って曲げられることで曲げ部18が形成されている。第1平面部16と曲げ部18と第2平面部17とは、経糸13によって第1方向X1に沿って連続している。賦形された繊維構造体11では、外側面11aが曲げ外側となっているとともに内側面11bが曲げ内側となっている。
図1に示すように、第1平面部16及び第2平面部17のそれぞれには、複数本の緯糸14が第1方向X1に並べられているとともに、複数本の経糸13が第2方向X2に並べられている。第1平面部16及び第2平面部17に配列された各緯糸14は、積層方向Yに波打つ状態で第2方向X2に延びている。第1平面部16及び第2平面部17に配列された各経糸13は、積層方向Yに波打つ状態で第1方向X1に延びている。また、曲げ部18には、複数本の経糸13及び複数本の緯糸14が、積層方向Yに波打つ状態で曲げ部18の弧に沿って並べられている。なお、賦形された繊維構造体11では、第1平面部16と第2平面部17とで、配列された経糸13の延びる方向が異なっている。すなわち経糸13の糸主軸方向である第1方向X1が、第1平面部16と第2平面部17とで異なっている。
図2に二点鎖線で示すように、賦形後の繊維構造体11では、第1緯糸層41を構成する補助糸15の太さが繊維構造体11の賦形前よりも小さくなっている。図1に示すように、賦形後の繊維構造体11の第1方向X1に沿った寸法のうち、曲げ部18の外側を通過する寸法L2は、曲げ部18の内側を通過する寸法L1よりも大きい。
次に、本実施形態における繊維構造体11の製造方法について、本実施形態での作用と合わせて説明する。
繊維構造体11の製造方法は、平板状の繊維構造体11を製織する製織工程と、繊維構造体11を加熱する加熱工程と、繊維構造体11を賦形する賦形工程と、繊維構造体11に樹脂を含浸させる含浸工程と、を備える。製織工程においては、多層織機を用いて平板状の繊維構造体11の製織を行う。本実施形態の多層織機は、複数本の経糸13を供給する経糸ビームと、複数本の経糸13を上下に移動させて開口させる綜絖枠と、を備える。多層織機においては、経糸13の開口に対して、第2糸14a及び補助糸15の少なくとも一方が緯糸14として緯入れ機構により挿入される。綜絖枠を上下動させることで、各経糸13を構成する第1糸13aごとの開口を行う。綜絖枠の上下動が繰り返されることで開口が順次形成される。
第1緯糸層41、第2緯糸層42、及び第3緯糸層43を形成するときには、第1経糸21と第2経糸22との開口に各緯糸14が緯入れされる。ここで、各緯糸14は、積層方向Yの外側面11a側から、第1緯糸層41の補助糸15、第2緯糸層42の第2糸14a、及び第3緯糸層43の第2糸14aの順で配列するように緯入れされる。これにより、第1経糸21と第2経糸22とが、第1緯糸層41の補助糸15及び第3緯糸層43の第2糸14aに係合するようになる。第1経糸21と第2経糸22とによって、第1緯糸層41の補助糸15、第2緯糸層42の第2糸14a、及び第3緯糸層43の第2糸14aが積層方向Yに結合されるようになる。また、繊維構造体11での第1方向X1において、外側面11aに第1経糸21が位置する部分では、第1経糸21よりも積層方向Yの内層にて補助糸15が第1経糸21と積層方向Yで重なって配列される。繊維構造体11での第1方向X1において、外側面11aに第2経糸22が位置する部分では、第2経糸22よりも積層方向Yの内層にて補助糸15が第2経糸22と積層方向Yで重なって配列される。
第1方向X1の全体で、同様に第1経糸21と第2経糸22との開口への補助糸15及び第2糸14aの挿入が行われる。製織工程後の繊維構造体11では、第1方向X1の全体に亘って図2に示した経糸13及び緯糸14の配列態様を有したものとなる。
綜絖枠による経糸13の開口の形成と、開口への緯糸14の挿入とを繰り返すことで、平板状の繊維構造体11を形成する。形成された繊維構造体11では、外側面11aに第1経糸21及び第2経糸22が配列するとともに、第1経糸21をはじめ全ての経糸13がそれぞれ第2糸14aと係合する。平板状の繊維構造体11の製織が完了することで、製織工程が完了する。
製織工程の後は加熱工程を行う。加熱工程では、繊維構造体11を加熱炉内に入れて所定の温度まで加熱する。この所定の温度は、第1糸13a及び第2糸14aを構成する炭素繊維の融点より低い温度であって、且つ補助糸15を構成するナイロン繊維の融点以上の温度である。加熱工程では、繊維構造体11における補助糸15が溶ける。そのため、加熱工程後の繊維構造体11では、図2に二点鎖線で示すように補助糸15の太さが小さくなる。その一方で、加熱工程において第1糸13a及び第2糸14aは溶けないため、加熱工程の前後で第1糸13a及び第2糸14aの太さは変わらない。したがって、加熱工程に伴って、補助糸15は第1糸13a及び第2糸14aよりも太さの減少量が大きい性質を有するといえる。本実施形態では、加熱工程が縮小工程に相当する。
加熱工程後の繊維構造体11では、第1緯糸層41を構成する補助糸15の太さが小さくなった分だけ、この補助糸15に係合する第1経糸21及び第2経糸22の経路が加熱工程前よりも短くなる。そのため、繊維構造体11において、第1経糸21及び第2経糸22が弛むようになる。第1経糸21及び第2経糸22には、経路に寄与しない余剰分が発生する。
加熱工程の後は賦形工程を行う。賦形工程では、加熱工程後の平板状の繊維構造体11を型に嵌め込むことで、図1に示したL字状に繊維構造体11を賦形する。この賦形工程において、加熱工程後に生じていた第1経糸21及び第2経糸22の余剰分が、第1方向X1に沿って伸びるようになる。賦形後の繊維構造体11では、第1経糸21及び第2経糸22の余剰分だけ、第1方向X1での寸法を賦形前の繊維構造体11よりも伸ばすことができる。これにより、賦形後の繊維構造体11は、曲げ部18の外側を通過する寸法L2が、曲げ部18の内側を通過する寸法L1よりも大きくなる。
賦形工程の後は含浸工程を行う。含浸工程では、賦形後の繊維構造体11に対してマトリックス樹脂12を含浸させることで繊維強化複合材10を形成する。
上記実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1−1)補助糸15は、繊維構造体11の賦形後での補助糸15の太さを繊維構造体11の賦形前よりも小さくすることにより、補助糸15の太さが小さくなった分だけ、賦形後における第1経糸21及び第2経糸22の経路が賦形前よりも短くなる。そのため、第1経糸21及び第2経糸22には、経路に寄与しない余剰分が発生する。賦形後の繊維構造体11では、第1経糸21及び第2経糸22の余剰分だけ第1方向X1での寸法を賦形前の繊維構造体11よりも伸ばすことができる。賦形後の繊維構造体11において曲げ内側に配列される第1糸13aの第1方向X1での寸法が余剰しにくくなるため、繊維構造体11の曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
(1−2)繊維構造体11を製織する際には、綜絖枠による経糸13の開口動作と、その開口動作によって形成された経糸13の開口に対する緯糸14の挿入と、を繰り返すことで行われる。経糸13の開口動作は経糸13の全体を上下移動することで行うため、製織に用いる経糸13の数が多くなるほど、経糸13の開口動作に係る工数が増大するおそれがある。上記実施形態では、補助糸15を緯糸14として追加して繊維構造体11を製織している。そのため、補助糸15を経糸13として繊維構造体11に追加する場合と比較して、補助糸15の追加に係る工数の増大を低減できる。
(1−3)補助糸15は、第1糸13a及び第2糸14aよりも融点が低い。そのため、加熱工程において、第1糸13a及び第2糸14aの融点よりも低い温度、且つ補助糸15の融点以上の温度でもって繊維構造体11の加熱処理を行えば、加熱工程で補助糸15が溶けて補助糸15の太さが小さくなる。そして、補助糸15の太さが小さくなった分だけ、第1経糸21及び第2経糸22の経路を短くできる。したがって、第1経糸21及び第2経糸22に経路に寄与しない余剰分を生じさせることで、繊維構造体11の曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
(1−4)繊維構造体11への樹脂含浸の精度低下、繊維構造体11の意匠性の低下、及び繊維構造体11の曲げ部18の内側部分の強度低下といった、繊維構造体11の曲げ部18の内側に皺が生じた場合での不都合を抑制できる。
(第2の実施形態)
以下、繊維構造体及び繊維構造体の製造方法を具体化した第2の実施形態について図1及び図3を用いて説明する。なお以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
まず、繊維構造体111を賦形する前の平板状の状態で説明する。
図1又は図3に示すように、本実施形態の繊維構造体111では、積層方向Yの一方側から他方側に、第1緯糸層41、第2緯糸層42、第3緯糸層43、第4緯糸層44、第5緯糸層45、第6緯糸層46、第7緯糸層47、及び第8緯糸層48の順で緯糸層が積層されている。第1緯糸層41及び第3緯糸層43以外の緯糸層は第2糸14aから構成されている。第1緯糸層41及び第3緯糸層43は補助糸15から構成されている。以下では、第1緯糸層41を構成する補助糸15を第1補助糸15aというとともに、第3緯糸層43を構成する補助糸15を第2補助糸15bという。本実施形態において、第2補助糸15bは第1補助糸15aよりも太さが小さい。
繊維構造体111は、経糸13として、第1緯糸層41、第2緯糸層42、第3緯糸層43、及び第4緯糸層44の積層方向Yの両側に配列された第1経糸21及び第2経糸22と、第3緯糸層43、第4緯糸層44、及び第5緯糸層45の積層方向Yの両側に配列された第3経糸23及び第4経糸24と、を有する。さらに、繊維構造体111は、経糸13として、第5緯糸層45及び第6緯糸層46の積層方向Yの両側に配列された第5経糸25及び第6経糸26と、第6緯糸層46及び第7緯糸層47の積層方向Yの両側に配列された第7経糸27及び第8経糸28と、を有する。加えて、繊維構造体111は、経糸13として、第7緯糸層47及び第8緯糸層48の積層方向Yの両側に配列された第9経糸29及び第10経糸30と、第8緯糸層48の積層方向Yの両側に配列された第11経糸31及び第12経糸32と、を有する。これら経糸13は全て第1糸13aから構成されている。
また、繊維構造体111の外側面11aに位置した第1経糸21には、その第1経糸21よりも積層方向Yの内層にて、第1緯糸層41を構成する第1補助糸15aが積層方向Yで重なっている。繊維構造体111の外側面11aに位置した第2経糸22には、その第2経糸22よりも積層方向Yの内層にて、第1緯糸層41を構成する第1補助糸15aが積層方向Yで重なっている。また、第1緯糸層41を構成する第1補助糸15a及び第4緯糸層44を構成する第2糸14aには、第1経糸21及び第2経糸22が係合している。第1緯糸層41において第1方向X1で隣り合う第1補助糸15aには、第2方向X2で隣り合う第1経糸21及び第2経糸22が係合している。例えば、第1方向X1で隣り合う2本の第1補助糸15aのうち、一方には第1経糸21が係合するとともに、他方には第2経糸22が係合している。また、第2緯糸層42を構成する第2糸14a及び第3緯糸層43を構成する第2補助糸15bには、第1経糸21及び第2経糸22が係合していない。第1緯糸層41を構成する第1補助糸15a、第2緯糸層42を構成する第2糸14a、第3緯糸層43を構成する第2補助糸15b、及び第4緯糸層44を構成する第2糸14aは、第1経糸21及び第2経糸22によって積層方向Yに結合されている。本実施形態では、第1経糸21及び第2経糸22が外側糸に相当する。
積層方向Yにおける第3緯糸層43よりも外側面11a側の繊維構造体11には、第3経糸23と第4経糸24とが第1方向X1にて交互に位置する。すなわち、第3緯糸層43よりも外側面11a側に位置した第3経糸23には、その第3経糸23よりも積層方向Yの内層にて、第3緯糸層43を構成する第2補助糸15bが積層方向Yで重なっている。第3緯糸層43よりも外側面11a側に位置した第4経糸24には、その第4経糸24よりも積層方向Yの内層にて、第3緯糸層43を構成する第2補助糸15bが積層方向Yで重なっている。また、第3緯糸層43を構成する第2補助糸15b及び第5緯糸層45を構成する第2糸14aには、第3経糸23及び第4経糸24が係合している。第3緯糸層43において第1方向X1で隣り合う第2補助糸15bには、第2方向X2で隣り合う第3経糸23及び第4経糸24が係合している。例えば、第1方向X1で隣り合う2本の第2補助糸15bのうち、一方には第3経糸23が係合するとともに、他方には第4経糸24が係合している。また、第4緯糸層44を構成する第2糸14aには、第3経糸23及び第4経糸24が係合していない。第3緯糸層43を構成する第2補助糸15b、第4緯糸層44を構成する第2糸14a、及び第5緯糸層45を構成する第2糸14aは、第3経糸23及び第4経糸24によって積層方向Yに結合されている。本実施形態では、第3経糸23及び第4経糸24が内層糸に相当する。
次に、繊維構造体111について賦形された状態で説明する。
本実施形態での賦形後の繊維構造体111は、第1の実施形態と同様にL字状の立体形状となっている。そして、賦形後の繊維構造体111では、第1補助糸15a及び第2補助糸15bが繊維構造体111から無くなっている。これにより、図1に示すように、賦形後の繊維構造体111の第1方向X1に沿った寸法のうち、曲げ部18の外側を通過する寸法L2が曲げ部18の内側を通過する寸法L1よりも大きくなっている。
次に、本実施形態における繊維構造体111の製造方法について、本実施形態での作用と合わせて説明する。
繊維構造体11の製造方法は、製織工程、賦形工程、及び含浸工程を備えるほか、補助糸15を抜き取る抜取工程を備える。第1の実施形態での製造方法からは、加熱工程にかえて抜取工程を行う点が異なっている。
まず、製織工程においては、多層織機を用いて平板状の繊維構造体111の製織を行う。そして、多層織機においては、経糸13の開口に対して、第2糸14a、第1補助糸15a、及び第2補助糸15bのいずれかが緯糸14として緯入れ機構により挿入される。
第1緯糸層41、第2緯糸層42、第3緯糸層43、及び第4緯糸層44を形成するときには、第1経糸21と第2経糸22との開口に各緯糸14が緯入れされる。ここで、各緯糸14は、積層方向Yの外側面11a側から、第1緯糸層41の第1補助糸15a、第2緯糸層42の第2糸14a、第3緯糸層43の第2補助糸15b、及び第4緯糸層44の第2糸14aの順で配列するように緯入れされる。これにより、第1経糸21と第2経糸22とが、第1緯糸層41の第1補助糸15a及び第4緯糸層44の第2糸14aに係合するようになる。第1経糸21と第2経糸22とによって、第1緯糸層41の第1補助糸15a、第2緯糸層42の第2糸14a、第3緯糸層43の第2補助糸15b、及び第4緯糸層44の第2糸14aが積層方向Yで結合されるようになる。また、繊維構造体111での第1方向X1において、外側面11aに第1経糸21が位置する部分では、第1経糸21よりも積層方向Yの内層にて第1補助糸15aが第1経糸21と積層方向Yで重なって配列される。繊維構造体111での第1方向X1において、外側面11aに第2経糸22が位置する部分では、第2経糸22よりも積層方向Yの内層にて第1補助糸15aが第2経糸22と積層方向Yで重なって配列される。
また、第3緯糸層43、第4緯糸層44、及び第5緯糸層45を形成するときには、第3経糸23と第4経糸24との開口に各緯糸14が緯入れされる。ここで、各緯糸14は、積層方向Yの外側面11a側から、第3緯糸層43の第2補助糸15b、第4緯糸層44の第2糸14a、及び第5緯糸層45の第2糸14aの順で配列するように緯入れされる。これにより、第3経糸23と第4経糸24とが、第3緯糸層43の第2補助糸15b及び第5緯糸層45の第2糸14aに係合するようになる。第3経糸23と第4経糸24とによって、第3緯糸層43の第2補助糸15b、第4緯糸層44の第2糸14a、及び第5緯糸層45の第2糸14aが積層方向Yで結合されるようになる。また、繊維構造体111での第1方向X1において、外側面11a側に第3経糸23が位置する部分では、第3経糸23よりも積層方向Yの内層にて第2補助糸15bが第3経糸23と積層方向Yで重なって配列される。繊維構造体111での第1方向X1において、外側面11a側に第4経糸24が位置する部分では、第4経糸24よりも積層方向Yの内層にて第2補助糸15bが第4経糸24と積層方向Yで重なって配列される。
第1方向X1の全体で、上記と同様に、第1経糸21と第2経糸22との開口への緯糸14の挿入、及び第3経糸23と第4経糸24との開口への緯糸14の挿入が行われる。製織工程後の繊維構造体111では、第1方向X1の全体に亘って図3に示した経糸13及び緯糸14の配列態様を有したものとなる。
ここで、第1補助糸15aよりも第2補助糸15bは太さが小さい。すなわち、製織された平板状の繊維構造体111では、補助糸15の太さが外側面11aよりも積層方向Yの内層ほど小さくなる。そのため、平板状の繊維構造体11の段階では、第2補助糸15bと係合する第3経糸23及び第4経糸24の経路が、第1補助糸15aと係合する第1経糸21及び第2経糸22の経路よりも短くなっている。
製織工程の後は抜取工程を行う。抜取工程では、繊維構造体111からの第1補助糸15a及び第2補助糸15bの抜き取りを行う。抜取工程によって第1補助糸15a及び第2補助糸15bが繊維構造体111から無くなるため、抜取工程によって第1補助糸15a及び第2補助糸15bの太さが小さくなるともいえる。その一方で、抜取工程前後で第1糸13a及び第2糸14aの太さは変わらない。したがって、抜取工程に伴って、第1補助糸15a及び第2補助糸15bは第1糸13a及び第2糸14aよりも太さの減少量が大きい性質を有するといえる。本実施形態では、抜取工程が縮小工程に相当する。
抜取工程後の繊維構造体111では、第1緯糸層41を構成する第1補助糸15aが抜き取られた分だけ、この第1補助糸15aに係合していた第1経糸21及び第2経糸22の経路が抜取工程前よりも短くなる。そのため、繊維構造体111において、第1経糸21及び第2経糸22が弛むようになる。第1経糸21及び第2経糸22には、経路に寄与しない余剰分が発生する。
また、抜取工程後の繊維構造体111では、第3緯糸層43を構成する第2補助糸15bが抜き取られた分だけ、この第2補助糸15bに係合していた第3経糸23及び第4経糸24の経路も抜取工程前より短くなる。そのため、繊維構造体111において、第3経糸23及び第4経糸24が弛むようになり、第3経糸23及び第4経糸24に経路に寄与しない余剰分が発生する。ここで、抜取工程前の繊維構造体111では、第2補助糸15bの太さが第1補助糸15aの太さよりも小さかったために、第3経糸23及び第4経糸24の経路の方が第1経糸21及び第2経糸22の経路よりも短かった。すなわち、第2補助糸15bの抜き取りに伴う第3経糸23及び第4経糸24の経路の減少量は、第1補助糸15aの抜き取りに伴う第1経糸21及び第2経糸22の経路の減少量よりも小さくなる。このため、抜取工程後の繊維構造体111では、第3経糸23及び第4経糸24の方が第1経糸21及び第2経糸22よりも上記余剰分が少なくなる。
抜取工程の後は賦形工程を行う。賦形工程では、抜取工程後の平板状の繊維構造体111を第1の実施形態と同様に型に嵌め込むことで図1に示したL字状に繊維構造体111を賦形する。この賦形工程において、抜取工程後に生じていた第1経糸21及び第2経糸22の余剰分と第3経糸23及び第4経糸24の余剰分とが、第1方向X1に沿って伸びるようになる。賦形後の繊維構造体111では、上記の余剰分だけ、第1方向X1での寸法を賦形前の繊維構造体111よりも伸ばすことができる。
第1経糸21及び第2経糸22での上記の余剰分が、第3経糸23及び第4経糸24での上記の余剰分よりも長い。そのため、第1経糸21及び第2経糸22が位置する繊維構造体111の外側面11aの部分の方が、第3経糸23及び第4経糸24が位置する部分であって、外側面11aよりも積層方向Yでの内層の部分よりも、第1方向X1に沿って大きく伸びることとなる。これにより、賦形後の繊維構造体111では、曲げ部18の外側を通過する寸法L2が、曲げ部18の内側を通過する寸法L1よりも大きくなる。そして、賦形工程後に含浸工程を行うことで繊維強化複合材10を形成する。
上記実施形態によれば、第1の実施形態での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(2−1)第2補助糸15bが第1補助糸15aよりも太さが小さいため、賦形前の繊維構造体11では、外側面11aよりも積層方向Yの内層ほど補助糸15の太さが小さくなることとなる。賦形後の繊維構造体11では、第3経糸23及び第4経糸24での余剰分よりも第1経糸21及び第2経糸22での余剰分の方が大きくなる。そのため、第3経糸23及び第4経糸24よりも曲げ外側にある第1経糸21及び第2経糸22の伸び量を大きくできるため、繊維構造体11の賦形後の形状に合わせて上記の伸び量を設定できる。
(第3の実施形態)
以下、繊維構造体及び繊維構造体の製造方法を具体化した第3の実施形態について図1及び図4を用いて説明する。なお以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
まず、繊維構造体161を賦形する前の平板状の状態で説明する。
図1又は図4に示すように、本実施形態の繊維構造体161では、第1の実施形態と同様に、積層方向Yの一方側から他方側に、第1緯糸層41、第2緯糸層42、第3緯糸層43、第4緯糸層44、第5緯糸層45、第6緯糸層46、及び第7緯糸層47の順で緯糸層が積層されている。そして、第1の実施形態と同様に、第1緯糸層41以外の緯糸層が第2糸14aから構成されているとともに、第1緯糸層41が補助糸15から構成されている。なお以下では、第1緯糸層41を構成する補助糸15を緯補助糸115aという。
繊維構造体161の経糸13のうち、第1経糸121及び第2経糸122と、第3経糸123及び第4経糸124と、の両方が、第1緯糸層41、第2緯糸層42、及び第3緯糸層43の積層方向Yの両側に配列されている。さらに、繊維構造体161は、経糸13として、第3緯糸層43及び第4緯糸層44の積層方向Yの両側に配列された第5経糸125及び第6経糸126と、第4緯糸層44及び第5緯糸層45の積層方向Yの両側に配列された第7経糸127及び第8経糸128と、を有する。加えて、繊維構造体161は、経糸13として、第5緯糸層45及び第6緯糸層46の積層方向Yの両側に配列された第9経糸129及び第10経糸130と、第6緯糸層46及び第7緯糸層47の積層方向Yの両側に配列された第11経糸131及び第12経糸132と、を有する。繊維構造体161は、経糸13として、第7緯糸層47の積層方向Yの両側に配列された第13経糸133及び第14経糸134を有する。第3経糸123及び第4経糸124以外の経糸13は第1糸13aから構成されている。第3経糸123及び第4経糸124は補助糸15から構成されている。なお以下では、第3経糸123及び第4経糸124を構成する補助糸15を経補助糸115bという。
第1経糸121には、外側面11aよりも積層方向Yの内層にて、第3経糸123を構成する経補助糸115bが積層方向Yで重なっている。第2経糸122には、外側面11aよりも積層方向Yの内層にて、第4経糸124を構成する経補助糸115bが積層方向Yで重なっている。繊維構造体161の第1方向X1の全体に亘って、第1経糸121及び第2経糸122に経補助糸115bが重なっている。
また、繊維構造体111の外側面11aには、第1経糸121と第2経糸122とが第1方向X1に沿って交互に位置している。外側面11aに位置した第1経糸121には、その第1経糸121よりも積層方向Yの内層にて、第1緯糸層41を構成する緯補助糸115aが積層方向Yで経補助糸115bを介して重なっている。繊維構造体111の外側面11aに位置した第2経糸122には、その第2経糸122よりも積層方向Yの内層にて、第1緯糸層41を構成する緯補助糸115aが積層方向Yで経補助糸115bを介して重なっている。また、第1緯糸層41を構成する緯補助糸115a及び第3緯糸層43を構成する第2糸14aには、第1経糸121、第2経糸122、第3経糸123、及び第4経糸124が係合している。第1緯糸層41において第1方向X1で隣り合う緯補助糸115aには、第2方向X2で隣り合う第1経糸121、第2経糸122、第3経糸123、及び第4経糸124が係合している。例えば、第1方向X1で隣り合う2本の緯補助糸115aのうち、一方には第1経糸121及び第3経糸123が係合するとともに、他方には第2経糸122及び第4経糸124が係合している。また、第2緯糸層42を構成する第2糸14aには、第1経糸121、第2経糸122、第3経糸123、及び第4経糸124が係合していない。第1緯糸層41を構成する緯補助糸115a、第2緯糸層42を構成する第2糸14a、及び第3緯糸層43を構成する第2糸14aは、第1経糸121、第2経糸122、第3経糸123、及び第4経糸124によって積層方向Yに結合されている。本実施形態では、第1経糸121及び第2経糸122が外側糸に相当する。
次に、繊維構造体161について賦形された状態で説明する。
本実施形態での賦形後の繊維構造体161は、第1の実施形態と同様にL字状の立体形状となっている。そして、賦形後の繊維構造体161では、緯補助糸115a及び経補助糸115bが繊維構造体161から無くなっている。これにより、図1に示すように、賦形後の繊維構造体161の第1方向X1に沿った寸法のうち、曲げ部18の外側を通過する寸法L2が曲げ部18の内側を通過する寸法L1よりも大きくなっている。
次に、本実施形態における繊維構造体161の製造方法について、本実施形態での作用と合わせて説明する。
繊維構造体11の製造方法は、製織工程、賦形工程、及び含浸工程を備えるほか、補助糸15を抜き取る抜取工程を備える。第1の実施形態での製造方法からは、加熱工程にかえて抜取工程を行う点が異なっている。
まず、本実施形態の製織工程で用いる多層織機では、経糸ビームが経糸13として第1糸13aに加えて第2補助糸15bを供給するとともに、綜絖枠が第1糸13a及び経補助糸115bの開口を行う。なお、綜絖枠による第1経糸121と第2経糸122との開口動作は、それぞれの経糸13よりも積層方向Yの内層にて、それぞれの経糸13に経補助糸115bが重なった状態を維持しつつ行う。これにより、第1経糸121での第1糸13a及び第3経糸123での経補助糸115bの組と、第2経糸122での第1糸13a及び第4経糸124での経補助糸115bの組とが、交互に積層方向Yの上下にて移動することで、第1経糸組151及び第2経糸組152による開口が順次形成される。以下では、第1経糸121での第1糸13a及び第3経糸123での経補助糸115bの組を第1経糸組151という。第2経糸122での第1糸13a及び第4経糸124での経補助糸115bの組を第2経糸組152という。
第1緯糸層41、第2緯糸層42、及び第3緯糸層43を形成するときには、第1経糸組151と第2経糸組152との開口に各緯糸14が緯入れされる。ここで、各緯糸14は、積層方向Yの外側面11a側から、第1緯糸層41の緯補助糸115a、第2緯糸層42の第2糸14a、及び第3緯糸層43の第2糸14aの順で配列するように緯入れされる。これにより、第1経糸組151と第2経糸組152とが、第1緯糸層41の緯補助糸115a及び第3緯糸層43の第2糸14aに係合するようになる。第1経糸組151と第2経糸組152とによって、第1緯糸層41の緯補助糸115a、第2緯糸層42の第2糸14a、及び第3緯糸層43の第2糸14aが積層方向Yに結合されるようになる。また、繊維構造体11での第1方向X1において、外側面11aに第1経糸121が位置する部分では、第1経糸121よりも積層方向Yの内層にて緯補助糸115aが第1経糸121と積層方向Yで経補助糸115bを介して重なって配列される。繊維構造体11での第1方向X1において、外側面11aに第2経糸122が位置する部分では、第2経糸122よりも積層方向Yの内層にて緯補助糸115aが第2経糸122と積層方向Yで経補助糸115bを介して重なって配列される。
第1方向X1の全体で、同様に第1経糸組151と第2経糸組152との開口への緯補助糸115a及び第2糸14aの挿入が行われる。本実施形態での製織工程後の繊維構造体161では、第1方向X1の全体に亘って図4に示した経糸13及び緯糸14の配列態様を有したものとなる。
製織工程の後は抜取工程を行う。抜取工程では、繊維構造体161からの緯補助糸115a及び経補助糸115bの抜き取りを行う。抜取工程によって緯補助糸115a及び経補助糸115bが繊維構造体161から無くなるため、抜取工程によって緯補助糸115a及び経補助糸115bの太さが小さくなるともいえる。その一方で、抜取工程前後で第1糸13a及び第2糸14aの太さは変わらない。したがって、抜取工程に伴って、緯補助糸115a及び経補助糸115bは第1糸13a及び第2糸14aよりも太さの減少量が大きい性質を有するといえる。なお、本実施形態では抜取工程が縮小工程に相当する。
抜取工程後の繊維構造体161では、第1緯糸層41を構成する緯補助糸115aが抜き取られた分だけ、この緯補助糸115aに係合していた第1経糸121及び第2経糸122の経路が抜取工程前よりも短くなる。また、抜取工程後の繊維構造体161では、第3経糸123及び第4経糸124としての経補助糸115bが抜き取られた分だけ、この経補助糸115bに積層方向Yで重なっていた第1経糸121及び第2経糸122の経路が抜取工程前よりも短くなる。したがって、繊維構造体161において、第1経糸121及び第2経糸122が弛むようになり、第1経糸121及び第2経糸122に経路に寄与しない余剰分が発生する。
抜取工程の後は賦形工程を行う。賦形工程では、抜取工程後の平板状の繊維構造体161を第1の実施形態と同様に型に嵌め込むことで図1に示したL字状に繊維構造体161を賦形する。この賦形工程において、抜取工程後に生じていた第1経糸121及び第2経糸122の余剰分が、第1方向X1に沿って伸びるようになる。賦形後の繊維構造体161では、上記の余剰分だけ、第1方向X1での寸法を賦形前の繊維構造体161よりも伸ばすことができる。これにより、賦形後の繊維構造体161では、曲げ部18の外側を通過する寸法L2が、曲げ部18の内側を通過する寸法L1よりも大きくなる。そして、賦形工程後に含浸工程を行うことで繊維強化複合材10を形成する。
上記実施形態によれば、第1の実施形態での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(3−1)経糸13及び緯糸14の両方に補助糸15を追加して繊維構造体161を製織している。そのため、経糸13及び緯糸14のいずれか一方のみに補助糸15を追加する場合と比較して、第1経糸121及び第2経糸122に生じる経路に寄与しない余剰分がより長くなる。したがって、繊維構造体161の賦形の際に繊維構造体161の外側面11aが第1方向X1に沿ってより伸びるようになるため、繊維構造体161の曲げ内側における皺の発生をさらに抑制できる。
なお、上記の各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記の各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 第2の実施形態及び第3の実施形態において、炭素繊維以外の繊維で構成された糸を第1糸13aや第2糸14aとして採用してもよい。炭素繊維以外の繊維としては、例えばガラス繊維が挙げられる。
○ 加熱工程を行う第1の実施形態での補助糸15は、第1糸13a及び第2糸14aよりも低い融点を有するものであれば、ナイロン繊維以外の化繊から構成されるものであってもよい。
○ 抜取工程を行う第2の実施形態や第3の実施形態での補助糸15は、ナイロン繊維以外の化繊から構成されるものであってもよいし、化繊以外の繊維から構成されるものであってもよい。賦形後の繊維構造体111,161には補助糸15が残らないため、補助糸15の材料は自由に選択可能である。
○ 第1の実施形態において、加熱工程後の繊維構造体11にて補助糸15が無くなるように、加熱工程での加熱で補助糸15を溶かしてもよい。また、第1の実施形態において、加熱工程に替えて第2の実施形態及び第3の実施形態での抜取工程を行ってもよい。
○ 第2の実施形態及び第3の実施形態において、抜取工程に替えて第1の実施形態での加熱工程を行ってもよい。この場合、加熱工程によって補助糸15が溶けることで、加熱工程後の繊維構造体111,161にて補助糸15が無くなっていてもよいし、補助糸15の太さが加熱工程前よりも小さくなっていてもよい。
○ 第1の実施形態での加熱工程や、第2の実施形態及び第3の実施形態での抜取工程に替えて、これらの工程以外で、繊維構造体11,111,161に配列された補助糸15の太さを小さくする縮小工程を採用してもよい。この縮小工程では、例えば、補助糸15と化学反応を起こすことで補助糸15を溶かす性質を持つ薬液を満たした容器内に、製織工程後の繊維構造体11,111,161を入れることで補助糸15を溶かすようにしてもよい。
○ 第2の実施形態での繊維構造体111において、第1緯糸層41及び第3緯糸層43に加えて、これらの緯糸層よりも積層方向Yの内層に、補助糸15が配列されてなる緯糸層を1層又は2層以上設けてもよい。この場合、第1緯糸層41を構成する補助糸15が第1補助糸15aとなり、第1緯糸層41以外の緯糸層を構成する補助糸15が第2補助糸15bとなる。そして、この場合でも、各第2補助糸15bの太さを第1補助糸15aよりも小さく設定すれば、第2の実施形態での効果と同様の効果を得ることができる。さらに、この形態にて各第2補助糸15bの太さを、積層方向Yで外側面11aより内層ほど小さくなるよう設定してもよい。
○ 第3の実施形態において、第1緯糸層41を第2糸14aで構成されるものに変更してもよい。この場合の繊維構造体161は、補助糸15が緯糸14としては配列されず、経糸13としてのみ配列される。
○ 補助糸15として、第1糸13a及び第2糸14aよりも繊維密度が低い嵩高の繊維を採用してもよい。具体的には、例えば、第1糸13a及び第2糸14aと同程度の太さを有し、且つ第1糸13a及び第2糸14aよりも低い繊維密度を有する補助糸15を採用する。繊維構造体11,111,161の賦形に伴って、第1糸13a、第2糸14a、及び補助糸15が周りの繊維から押圧を受けるが、この時に繊維密度の低い補助糸15の太さが第1糸13a及び第2糸14aよりも大きい減少量で減少する。賦形後の繊維構造体11,111,161では、補助糸15の太さが小さくなった分だけ、第1経糸21及び第2経糸22には経路に寄与しない余剰分が生じるようになる。したがって、上記の各実施形態と同様に、繊維構造体11,111,161での曲げ内側における皺の発生を抑制できる。
○ 第1方向X1が緯糸14の糸主軸が延びる方向であるとともに、第2方向X2が経糸13の糸主軸が延びる方向であってもよい。この場合の繊維構造体11,111,161では、緯糸14の糸主軸が延びる方向に沿って、第1平面部16、曲げ部18、及び第2平面部17が連続したものとなる。そして、上記の各実施形態において、経糸13を緯糸14に変更するとともに緯糸14を経糸13に変更する。この場合によっても、上記の各実施形態と同様の効果を得ることができる。
○ 補助糸15の配列は、第1方向X1での繊維構造体11,111,161の一部範囲にのみ行ってもよい。この場合、例えば、賦形前の繊維構造体11,111,161において、曲げ部18となる部分を含んだ範囲に補助糸15を配列させてもよいし、曲げ部18を除く範囲であって、第1平面部16及び第2平面部17の一方又は両方を含んだ範囲に補助糸15を配列させてもよい。
○ 賦形後の繊維構造体11,111,161の形状はL字状に限らない。繊維構造体11,111,161の賦形は、曲げ部18の曲率半径が図1に示す態様よりも大きくなるように行ってもよいし、曲げ部18の曲率半径が図1に示す態様よりも小さくなるように行ってもよい。
X1…第1方向、X2…第2方向、Y…積層方向、10a…多層織物、11,111,161…繊維構造体、11a…外側面、13…経糸、13a…第1糸、14…緯糸、14a…第2糸、15…補助糸、15a…第1補助糸、15b…第2補助糸、16…第1平面部、17…第2平面部、18…曲げ部、21,121…第1経糸、22,122…第2経糸、23,123…第3経糸、24,124…第4経糸、115a…緯補助糸、115b…経補助糸。

Claims (6)

  1. 強化繊維からなる第1糸及び第2糸が互いに直交する方向に配列された多層織物である平板状の繊維構造体であり、
    前記第1糸の糸主軸が延びる方向を第1方向とするとともに、前記第2糸の糸主軸が延びる方向を第2方向とするとき、
    前記多層織物の積層方向における一方面が外側面として曲げ外側になるように、前記第1方向に沿って曲げられる賦形用の繊維構造体であって、
    前記外側面に配列された前記第1糸を外側糸とするとき、
    前記多層織物は、前記積層方向における前記外側糸よりも内層にあって、前記積層方向にて前記外側糸と重なって配列された補助糸を備え、
    前記補助糸は、前記第1糸及び前記第2糸よりも太さの減少量が大きい性質を有することを特徴とする繊維構造体。
  2. 前記補助糸は緯糸である請求項1に記載の繊維構造体。
  3. 前記補助糸は、前記第1糸及び前記第2糸よりも融点が低い請求項1又は請求項2に記載の繊維構造体。
  4. 前記補助糸は、前記第1糸及び前記第2糸よりも繊維密度が低い請求項1又は請求項2に記載の繊維構造体。
  5. 前記積層方向における前記外側糸よりも内層にあって、前記積層方向にて前記外側糸と重なって配列された前記補助糸を第1補助糸とし、
    前記積層方向において前記外側糸よりも内層に配列された前記第1糸を内層糸とするとき、
    前記多層織物は、前記積層方向における前記内層糸よりも内層にあって、前記積層方向にて前記内層糸と重なって配列された前記補助糸である第2補助糸をさらに備え、
    前記第2補助糸は、前記第1補助糸よりも太さが小さい請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の繊維構造体。
  6. 強化繊維からなる第1糸及び第2糸が互いに直交する方向に配列された多層織物である平板状の繊維構造体の製造方法であり、
    前記第1糸の糸主軸が延びる方向を第1方向とするとともに、前記第2糸の糸主軸が延びる方向を第2方向とするとき、
    前記多層織物の積層方向における一方面が外側面として曲げ外側になるように、前記第1方向に沿って曲げられる賦形用の繊維構造体の製造方法であって、
    前記第1糸を外側糸として前記外側面に配列させるとともに、補助糸を前記積層方向における前記外側糸よりも内層に配列させるとともに前記積層方向にて前記外側糸と重なって配列させることにより、前記多層織物を製織する製織工程と、
    前記補助糸の太さを小さくする縮小工程と、を備えることを特徴とする繊維構造体の製造方法。
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