JP2021013998A - パッド及びパッド付きの穴あけパンチ - Google Patents
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Abstract
【課題】紙屑が落ちにくい穴あけパンチを提供する。【解決手段】柔軟な材料で製造され、台座3の上面に対して上下方向に作動する中空刃5を備えている穴あけパンチの台座3の上面に敷設されて使用されるパッド6であって、ベース及び複数の突起部62を備えており、ベースは、前記上下方向の上側に頂面を有し、複数の突起部62は、頂面から突出するように形成され、突起部62のサイズと分布が、中空刃5が穴あけをする位置にある際に、5個〜35個の突起部が前記上下方向における上側からの前記中空刃5における中空部の周縁に押され、ベースの頂面に中空刃痕が形成され得るように配置構成されている。【選択図】図6
Description
本発明は、パッドに関し、特に穴あけパンチに使用するパッド及び該パッド付きの穴あけパンチに関する。
書類を整理する際に、書類等の紙を穴あけして、ファイルやクリップボード、綴り紐等を用いて書類を綴じた後、棚などに置くのが一般である。
屑収容空間を有する中空刃で紙を穴あけする際、紙屑が中空刃の先端に付着しやすいので、紙屑が屑収容空間に入らず、次の穴あけ作業に支障が生じる。
図1に示されるように、引用文献1には、パッド12と中空刃11を有する穴あけパンチ1が記載されている。中空刃11は、屑収容空間110を中間に画成するように上下に延伸する軸線Lに沿って形成されている刃本体111と、刃本体111の先端部における屑収容空間110に面する表面から突出する屑当止部112と、を備えている。パッド12の表面には、中空刃11の先端に対応する突起部121が形成されている。引用文献1の穴あけパンチ1で紙に穴あけすると、突起部121により紙屑21を屑収容空間110に押し込むことができる。
引用文献1の穴あけパンチ1は、パッド12の突起部121により紙屑21を屑収容空間110に押し込むことができるが、図2に示されるように、比較的に下方にある紙屑21の位置が中空刃11の屑当止部112より下にあるので、中空刃11の屑収容空間110から落ちて、使用者が更に掃除しなければならない欠点がある。
上記問題点に鑑みて、本発明は、紙屑が中空刃の屑収容空間110から落ちることを防止できる穴あけパンチの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、柔軟な材料で製造され、台座の上面に対して上下方向に作動する中空刃を備えている穴あけパンチの前記台座の上面に敷設されて使用されるパッドであって、ベース及び複数の突起部を備えており、前記ベースは、前記上下方向の上側に頂面を有し、前記複数の突起部は、前記頂面から突出するように形成され、前記突起部のサイズと分布が、前記中空刃が穴あけをする位置にある際に、5個〜35個の前記突起部が前記上下方向における上側からの前記中空刃における中空部の周縁に押され、前記ベースの頂面及び押された前記突起部に中空刃痕が形成され得るように配置構成されている。
また、一側に設置槽が窪んでいる上表面を有する台座と、前記台座の前記一側から上方へ延伸するように構成されている設置部と、前記台座から離れた準備位置と前記台座に近づく穴あけ位置との間で上下方向に作動され得るように前記設置槽の上方に設置されており、且つ、屑収容空間を中間に画成するように上下に延伸する軸線に沿って形成されている刃本体と、前記刃本体の先端部における前記屑収容空間に面する表面から突出する屑当止部と、を備えている中空刃と、前記台座の前記設置槽に設置されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のパッドと、前記中空刃を上下作動することができるように前記設置部に設置されているレバーと、を備えていることを特徴とする穴あけパンチ。
上記構成により、本発明のパッドは、柔軟な材料で製造され、且つ、突起部のサイズ及びと分布が、中空刃が穴あけをする際に、5個〜35個の突起部が中空刃に押されて、中空刃痕が形成されるので、中空刃をより深く挿入できる上、突起部により紙屑を中空刃内に深く押し込むことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明のパッド及びパッド付きの穴あけパンチ実施形態について詳しく説明する。
図3は本発明の穴あけパンチを示す斜視図である。図4は本発明のパッドの第1の実施形態を示す斜視図である。図5は上記穴あけパンチの中空刃が準備位置にあることを示す断面図である。図6は上記穴あけパンチの中空刃が穴あけ位置にあることを示す断面図である。図7は上記パッドを示す側視図である。図8は上記パッドを示す上視図である。図9は上記パッドに形成された中空刃痕を示す上視図である。図10は上記パッドに形成された中空刃痕の部分拡大図である。
本発明のパッド6は、図3に示されるように、柔軟な材料で製造され、台座3の上面に対して上下に作動する中空刃5を備えている穴あけパンチの台座3の上面に敷設されて使用されるものであり、且つ、ベース61及び複数の突起部62を備えている。
ベース61は、上方に向う頂面611を有する。
複数の突起部62は、頂面611から突出している上、突起部62のサイズと分布が、中空刃5が穴あけをする位置にある際に、5〜35個の突起部62が上からの中空刃5における中空部の周縁に押され、ベース61の頂面611及び押された前記突起部62に中空刃痕60が形成され得る(図9及び図10に参照)ように配置構成されている。
図4及び図5に示されるように、各パッド6はプラスチック材料により製造されるが、ゴム、シリカゲル、ラテックスなどの柔軟な材料で製造されることができる。それにより、各中空刃5の切れ味を維持できる。また、パッド6の製造材料は必要に応じて適宜選択できる。
本発明の穴あけパンチは、図3〜図5に示されるように、台座3と、設置部4と、2つの中空刃5と、2つの上記のパッド6と、レバー7と、を備えている。
台座3は、中空に構成されていて、紙8を配置するための上表面31を有する。上表面31には、図3に示されるように、長手方向における一側に2つの設置槽311が窪んでいる。設置槽311の底部には、パッド6を設置するための設置孔312が開けられている。
設置部4は、図3に示されるように、台座3の前記一側から上方へ延伸するように構成されている。
中空刃5は、図3に示されるように、台座3から離れた準備位置(図5に参照)と台座3に近づく穴あけ位置(図6に参照)との間に上下に作動され得るように設置槽311の上方で設置部4に設置されている。且つ、中空刃5は、図5及び図6に示されるように、屑収容空間50を中間に画成するように上下に延伸する軸線Lに沿って形成されている刃本体51と、刃本体51の先端部における屑収容空間50に面する表面から突出する屑当止部52と、を備えている。
2つのパッド6のそれぞれは、台座3の2つの設置槽311に設置孔312を軸心として回転可能に設置されている。
レバー7は、中空刃5を上下作動することができるように設置部4に設置されている。
この実施形態において、各中空刃5は、両端開口の中空円筒状に形成されている。1つの中空刃5は、1つのパッド6に対応するが、それに限らず、本発明の効果を発揮できれば、必要に応じて変更でき、例えば、2つの中空刃5は、1つのパッド6に対応するように構成されてもよい。
図5に示されるように、中空刃5が準備位置にある際、中空刃5が台座3から離れている。
図6に示されるように、中空刃5が穴あけ位置にある際、中空刃5が台座3に近づいて、パッド6に挿入されて、紙8に穴を開ける。穴を開けることにより生じた紙屑は、中空刃5の屑収容空間50に積まれる。
この実施形態において、図4、図7及び図8に示されるように、パッド6は、設置軸63を更に備えている。ベース61は、実質的に円盤状に形成され、頂面611の反対面である底面612を有する。突起部62は、ベース61の頂面611に満遍なく形成されている。設置軸63は、ベース61の底面612から下に延伸して台座3の設置孔312を穿通できる軸部631と、軸部631の先端から設置孔312の径長より大きく張り出しているフランジ部632とを備えている。設置軸63が設置孔312に挿入する際、軸部631が設置孔312内に位置し、フランジ部632が設置孔312におけるベース61に面しない周縁の壁部に当接されている。それにより、パッド6は、図5及び図6に示されるように、設置軸63が設置孔312に挿入されて、外さないように設置槽311に堅く設置されている。
図7及び図8に示されるように、複数の突起部62は、隣合うもの同士の距離が等間隔Pとなり、マトリクスのように頂面611に並べられて形成されている。また、図8に示されるように、各突起部62は、水平断面が実質的に正方形に形成されているが、それに限らず、他の形に、例えば円形、三角形、多辺形またはランダム形状などの形に形成されてもよい。また、ベース61は円盤状に形成されたので、ベース61の周縁に形成された突起部62は、一部が切られた正方形に形成されたが、突起部62の機能に影響がない。
図3及び図6に示されるように、紙8に穴あけする際、先ず、紙8を台座3の上表面31に置き、穴あけする部分をパッド6の上に位置し、そして、レバー7を下へ押しことにより、各中空刃5が軸線Lに沿って穴あけ位置へ移動し、移動中、中空刃5が紙8に接触してから更に下へ移動してパッド6の挿入し、それにより、図9に示されるように、中空刃5が穴あけ位置に位置し且つパッド6に中空刃痕60が形成される。穴あけにより生じた紙屑81は、中空刃5に押されていない突起部62に中空刃5の屑当止部52より上方の屑収容空間50に押され、穴あけする度に紙屑81が徐々に上方へ押されて排出される。
図8、図9及び図10に示されるように、複数の突起部62における隣合うもの同士の間隔Pは、0.8mm〜1.7mmの範囲内にある。この実施形態において、間隔Pは、1.5mmである。各突起部62の水平断面にける正方形の寸法は、1.0mm×1.0mmである。
一般の中空刃の標準寸法は、直径6mmまたは直径7mmのものであり、間隔Pを上記の範囲内に設定することにより、突起部62のサイズ及び分布が、中空刃5が穴あけをするのに妥当な位置にある際に、5〜35個の突起部62が上からの中空刃5における中空部の周縁に押されて、中空刃痕60が形成され、且つ、中空刃痕60の範囲内に、中空刃5における中空部の周縁に押されていない突起部62が、5〜40個の範囲内にあるように配置構成されている。上記の条件を満たすと、紙屑81を曲げさせて中空刃5の屑当止部52の上方へ押すことができるので、全ての紙屑81が屑当止部52に当たり落下しない効果が得られる。従って、上記の条件を満たすと紙屑81の落下防止効果が特に優れる。
なお、中空刃5に押されて、中空刃痕60が形成された突起部62が4個以下になると、各突起部62の間の隙間は過大または過小になる。各突起部62の間の隙間が過大になる場合、隙間の上方にある紙8は隙間に下陥する幅が大きく、紙8が突起部62の分布に伴って起伏が激しく、穴あけする時に紙屑81の曲げ幅が緩くなって、紙屑81を屑当止部52の上方へ押しにくくなる。各突起部62の間の隙間が過小になる場合、隙間の面積が小さ過ぎるので、隙間がないパッドを押すことに相当し、穴あけする時に紙8自身の堅さ(firmness)により下層の紙屑81が曲げにくくなり、紙屑81の少なくとも一部の周縁が屑当止部52に当たらなくなって紙屑81が落ちやすくなる。
一方、中空刃痕60が形成された突起部62が36個以上になると、上記各突起部62の間の隙間の面積小さ過ぎる問題点がある。
中空刃5に押されていない突起部62が4個以下になると、紙屑81を支持して中空刃5内の屑収容空間50に押し込む面積が足りなくなる。
中空刃5に押されていない突起部62が41個以上になると、上記各突起部62の間の隙間の面積が小さ過ぎる問題点がある。
また、間隔Pを上記の範囲外に設定すると、中空刃痕60が形成された突起部62の数及び中空刃5に押されていない突起部62の数は、上記の範囲内にならない。
この実施形態において、図10に示されるように、中空刃痕60が通過する突起部62の数は12個であり、中空刃痕60の範囲内に押されていない突起部62の数は8個であるので、紙屑81を曲げさせて中空刃5の屑当止部52の上方へ押すことができるので、全ての紙屑81が屑当止部52に当たり落下しない効果が得られて、紙屑81の落下防止効果が特に優れる。
また、この実施形態において、突起部62の高さ(ベース61の頂面611から突起部62の最高点までの距離)は0.2mmである。突起部62の高さが高すぎると、紙屑81をより上に押されるが、紙8に開けた孔の周縁が鋸歯状になるので、外観が損なわれる欠点がある。
中空刃6がパッド6の同じ部分に繰り返して挿入することにより、その部分の突起部62の形が破壊されて、紙屑81を上に押す機能が低下する。そのときに、パッド6を回転して中空刃6に挿入されていない部分を中空刃6の下方に位置させることにより、紙屑81を上に押す機能を回復でき、穴あけ作業が続けられる。従って、パッド6の使用寿命を有効に延長できる。
なお、パッド6に形成されている複数の突起部62は、CNC加工装置でパッド6のプラスチック半製品に複数の溝を削ることにより形成された。CNC加工装置の精度が高いので、突起部62の角が尖っていて、紙屑81を上に押す機能が優れる。なお、他の加工方法でパッド6に突起部62を形成することもでき、例えばスタンピング加工、ターニング加工、フライス加工、射出成形加工、ダイプレス(die pressing)加工などの加工方法を使用できる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態は、上記第1の実施形態と多くの構成が共通するので、ここでは詳しい説明を省略し、その相違点のみを説明する。
本発明の第2の実施形態は、上記第1の実施形態と多くの構成が共通するので、ここでは詳しい説明を省略し、その相違点のみを説明する。
図11は本発明のパッドの第2の実施形態を示す側視図である。
この実施形態において、図11に示されるように、パッド6のベース61の外周面には、上下方向に沿って複数の溝613が形成されている。それにより、第1の実施形態の効果を有する上、使用者が外周面を擦ることによりパッド6を回転する際に、より確実にパッド6を回転させることができる。
本発明のパッドは、穴あけパンチに適用できる。
3 台座
31 上表面
311 設置槽
312 設置孔
4 設置部
5 中空刃
50 屑収容空間
51 刃本体
52 屑当止部
6 パッド
61 ベース
611 頂面
612 底面
613 溝
62 突起部
63 設置軸
631 軸部
632 フランジ部
60 中空刃痕
7 レバー
8 紙
81 紙屑
P 間隔
L 軸線
31 上表面
311 設置槽
312 設置孔
4 設置部
5 中空刃
50 屑収容空間
51 刃本体
52 屑当止部
6 パッド
61 ベース
611 頂面
612 底面
613 溝
62 突起部
63 設置軸
631 軸部
632 フランジ部
60 中空刃痕
7 レバー
8 紙
81 紙屑
P 間隔
L 軸線
Claims (4)
- 柔軟な材料で製造され、台座の上面に対して上下方向に作動する中空刃を備えている穴あけパンチの前記台座の上面に敷設されて使用されるパッドであって、
ベース及び複数の突起部を備えており、
前記ベースは、前記上下方向の上側に頂面を有し、
前記複数の突起部は、前記頂面から突出するように形成され、前記突起部のサイズと分布が、前記中空刃が穴あけをする位置にある際に、5個〜35個の前記突起部が前記上下方向における上側からの前記中空刃における中空部の周縁に押され、前記ベースの頂面及び押された前記突起部に中空刃痕が形成され得るように配置構成されていることを特徴とするパッド。 - 前記突起部のサイズ及び分布が、前記中空刃が穴あけをする位置にあって前記ベースの頂面及び押された前記突起部に前記中空刃痕が形成される際に、前記中空刃痕の範囲内に、前記中空刃における中空部の周縁に押されていない前記突起部が、5〜40個の範囲内にあるように配置構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパッド。
- 前記複数の突起部は、隣合うもの同士の距離が等間隔となるように形成されており、
該間隔は、0.8mm〜1.7mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のパッド。 - 一側に設置槽が窪んでいる上表面を有する台座と、
前記台座の前記一側から上方へ延伸するように構成されている設置部と、
前記台座から離れた準備位置と前記台座に近づく穴あけ位置との間で上下方向に作動され得るように前記設置槽の上方に設置されており、且つ、屑収容空間を中間に画成するように上下に延伸する軸線に沿って形成されている刃本体と、前記刃本体の先端部における前記屑収容空間に面する表面から突出する屑当止部と、を備えている中空刃と、
前記台座の前記設置槽に設置されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のパッドと、
前記中空刃を上下作動することができるように前記設置部に設置されているレバーと、を備えていることを特徴とする穴あけパンチ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019131006A JP2021013998A (ja) | 2019-07-16 | 2019-07-16 | パッド及びパッド付きの穴あけパンチ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4913481U (ja) * | 1972-05-04 | 1974-02-04 | ||
WO2010013380A1 (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-04 | カール事務器株式会社 | パンチ、及びパンチの刃受板 |
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2019
- 2019-07-16 JP JP2019131006A patent/JP2021013998A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4913481U (ja) * | 1972-05-04 | 1974-02-04 | ||
WO2010013380A1 (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-04 | カール事務器株式会社 | パンチ、及びパンチの刃受板 |
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