JP2021013555A - センサー内蔵軟式野球ボールの製造方法 - Google Patents

センサー内蔵軟式野球ボールの製造方法 Download PDF

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【課題】 重量や硬度が通常の軟式野球ボールと同程度のセンサー内蔵軟式野球ボールを提供する。【解決手段】 運動状態を測定可能なセンサーが内部に配されたセンサー内蔵軟式野球ボール1である。ボールの内部に配され、かつ、ボールの運動状態を測定するためのセンサー部2と、センサー部2をボールの中心に固定するための支持部3と、支持部3の周囲に配されたゴムからなる外皮部4とを含んでいる。外皮部4の厚さtは、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい。【選択図】 図1

Description

本発明は、運動状態を測定可能なセンサーが内部に配されたセンサー内蔵軟式野球ボール及び当該センサー内蔵軟式野球ボールの製造方法に関する。
従来、ボールの球速や回転、相対位置等の運動状態を測定するために、センサーを内蔵したボールが知られている。例えば、下記特許文献1には、9軸センサーを含むハードウェアが収納されたコアと、コアの周囲を通常の硬式野球ボールと同様に糸巻きして覆う革製の外皮とを含むセンサー内蔵のボールが提案されている。
特許第6186544号公報
しかしながら、特許文献1の技術を外皮部がゴムからなる軟式野球ボールに適用すると、軟式野球ボールの中空部分にセンサーが配されることになり、重量や硬度が通常の軟式野球ボールよりも大きくなり、握り心地に違和感を生じるという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、重量や硬度が通常の軟式野球ボールと同程度のセンサー内蔵軟式野球ボールを提供することを主たる目的としている。
本発明は、センサー内蔵軟式野球ボールであって、ボールの内部に配され、かつ、前記ボールの運動状態を測定するためのセンサー部と、前記センサー部を前記ボールの中心に固定するための支持部と、前記支持部の周囲に配されたゴムからなる外皮部とを含み、前記外皮部の厚さは、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さいことを特徴とする。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールにおいて、前記外皮部の厚さは、1〜8mmであるのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールにおいて、前記外皮部は、1層構造であるのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールにおいて、前記支持部は、前記センサー部を収容するための中空部を有するスポンジを含むのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールにおいて、前記スポンジの硬度は、タイプEデュロメータでの測定値が40〜90であるのが望ましい。
本発明は、センサー内蔵軟式野球ボールの製造方法であって、ボールの運動状態を測定するためのセンサー部が内部に配置された支持部を形成する支持部形成工程と、前記支持部の周囲に、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい厚さのゴムからなる外皮部を形成する外皮部形成工程とを含むことを特徴とする。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法において、前記支持部形成工程は、少なくとも2つに分割された分割支持片を形成する分割支持片形成工程と、前記分割支持片の中心に前記センサー部を収納するセンサー部収納工程と、複数の前記分割支持片を互いに接合する分割支持片接合工程とを含むのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法において、前記支持部形成工程は、支持部形成金型の中心に前記センサー部をセットする支持部準備工程と、前記センサー部の周囲に液状材料を注入する支持部注入工程と、前記液状材料を架橋及び硬化させる支持部硬化工程とを含むのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法において、前記外皮部形成工程は、一対の半球状の半球外皮部を形成する半球外皮部形成工程と、一対の前記半球外皮部の中心に、前記センサー部を支持した状態の前記支持部を収納する支持部収納工程と、一対の前記半球外皮部を互いに接合する半球外皮部接合工程とを含むのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法において、前記外皮部形成工程は、前記センサー部を支持した状態の前記支持部の周囲に、前記外皮部の未加硫ゴムを配置する外皮部配置工程と、前記支持部の周囲に配置された前記未加硫ゴムを加硫する外皮部加硫工程とを含むのが望ましい。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールは、ボールの内部に配され、かつ、前記ボールの運動状態を測定するためのセンサー部と、前記センサー部を前記ボールの中心に固定するための支持部と、前記支持部の周囲に配されたゴムからなる外皮部とを含み、外皮部の厚さは、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい。
このようなセンサー内蔵軟式野球ボールは、外皮部の重量や硬度が、全日本軟式野球連盟公認球のゴム部分の重量や硬度よりも小さくすることができる。このため、本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールは、センサー部及び支持部を含んだ状態の重量や硬さが全日本軟式野球連盟公認球のような通常の軟式野球ボールと同程度にすることができる。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法は、ボールの運動状態を測定するためのセンサー部が内部に配置された支持部を形成する支持部形成工程と、前記支持部の周囲に、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい厚さのゴムからなる外皮部を形成する外皮部形成工程とを含んでいる。
このようなセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法は、センサー部及び支持部を含んだ状態の重量や硬さが全日本軟式野球連盟公認球のような通常の軟式野球ボールと同程度のセンサー内蔵軟式野球ボールを、精度よく製造することができる。
本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの一実施形態を示す断面斜視図である。 支持部の分解斜視図である。 外皮部の分解斜視図である。 本発明のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法の一実施形態を示すフローチャートである。 支持部形成工程のフローチャートである。 支持部形成工程の一態様を示す模式図である。 外皮部形成工程のフローチャートである。 外皮部形成工程の一態様を示す模式図である。 他の実施形態の支持部形成工程のフローチャートである。 他の実施形態の支持部形成工程の一態様を示す模式図である。 他の実施形態の外皮部形成工程のフローチャートである。 他の実施形態の外皮部形成工程の一態様を示す模式図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1を示す断面斜視図である。図1に示されるように、本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1は、ボールの運動状態を測定するためのセンサー部2と、センサー部2をボールの中心に固定するための支持部3と、支持部3の周囲に配されたゴムからなる外皮部4とを含んでいる。センサー部2は、ボールの内部に配されるのが望ましい。このようなセンサー内蔵軟式野球ボール1は、例えば、空中を移動しているボールであっても、その運動状態を正確に測定することができる。
本実施形態の外皮部4の厚さtは、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい。ここで、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さとは、全日本軟式野球連盟公認球として規定された直径、重量、反発及び20%圧縮荷重を満足するように製造された軟式野球ボールのゴム部分のゴム厚さを意味する。
このようなセンサー内蔵軟式野球ボール1は、外皮部4の重量や硬度が、全日本軟式野球連盟公認球のゴム部分の重量や硬度よりも小さくすることができる。このため、本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1は、センサー部2及び支持部3を含んだ状態の重量や硬さが全日本軟式野球連盟公認球のような通常の軟式野球ボールと同程度にすることができる。
より好ましい態様として、センサー部2は、周知のモーションセンサーを含んでいる。モーションセンサーは、例えば、3軸の加速度センサーと、3軸の角速度センサーと、3軸の地磁気センサーとを含んでいる。センサー部2は、通信手段を介して、モーションセンサーで測定されたデータを、センサー内蔵軟式野球ボール1の外部の計測手段に送信する機能を有するものが望ましい。
図2は、支持部3の分解斜視図である。図2に示されるように、支持部3は、例えば、センサー部2を含んだ状態で、略球状に形成されたスポンジ3aを含んでいる。本実施形態のスポンジ3aは、センサー部2(図1に示す)を収容するための中空部3bを有している。中空部3bは、例えば、全体として球状に形成されている。このような支持部3は、重量増加を抑制しつつ、センサー部2をボールの中心に固定することができる。
本実施形態のスポンジ3aは、一対の略半球状の分割支持片3cから形成されている。分割支持片3cは、例えば、接着剤により互いに接合される。このようなスポンジ3aは、形状精度の高い中空部3bの形成が容易であり、センサー部2を精度よく、その中心に固定することができる。
スポンジ3aは、例えば、加硫ゴム、酢酸ビニル又はポリウレタンの少なくとも1つを含んで形成されている。加硫ゴムは、例えば、ニトリルゴム、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン・プロピレンゴム等から適宜選択される。これらの中でも、スポンジ3aは、フェノール樹脂を含有したニトリルゴムを含んで形成されるのが特に望ましい。スポンジ3aは、ポリウレタンを含んで形成されるのも望ましい。このようなスポンジ3aは、硬度及び比重の設定が容易であり、センサー内蔵軟式野球ボール1の重量や硬さを全日本軟式野球連盟公認球のような通常の軟式野球ボールと同程度にすることに役立つ。
スポンジ3aの硬度は、タイプEデュロメータでの測定値が、好ましくは4〜100、より好ましくは40〜90である。このようなスポンジ3aは、センサー部2をボールの中心に固定しつつ、センサー内蔵軟式野球ボール1の硬度を通常の軟式野球ボールと同程度にすることができる。
図3は、外皮部4の分解斜視図である。図3に示されるように、本実施形態の外皮部4は、1層構造である。外皮部4は、支持部3を収容するための中空部4aを有するのが望ましい。このような外皮部4は、一般的に2層構造である通常の軟式野球ボールのゴム部分に対して、製造コストを低減することができる。
外皮部4は、一般的に2層構造である通常の軟式野球ボールのゴム部分の外層部と同じ素材で形成されるのが望ましい。このような外皮部4は、触感が通常の軟式野球ボールと同じセンサー内蔵軟式野球ボール1を形成することに役立つ。
外皮部4の厚さtは、好ましくは1〜8mm、より好ましくは2〜7mmである。このような外皮部4は、センサー内蔵軟式野球ボール1の重量や硬さを適切に設定することができ、その結果、センサー部2及び支持部3を含んだ状態のセンサー内蔵軟式野球ボール1の重量や硬さを通常の軟式野球ボールと同程度にすることができる。
外皮部4の厚さtは、一般的に2層構造である通常の軟式野球ボールのゴム部分の外層部のゴム厚さよりも小さいのが望ましい。このような外皮部4は、その重量及び硬度をより低減することができ、センサー内蔵軟式野球ボール1の重量や硬さを全日本軟式野球連盟公認球のような通常の軟式野球ボールと同程度にすることに役立つ。
本実施形態の外皮部4は、一対の半球状の半球外皮部4bから形成されている。半球外皮部4bは、例えば、接着剤により互いに接合される。このような外皮部4は、形状精度の高い中空部4aの形成が容易であり、センサー部2を精度よく、センサー内蔵軟式野球ボール1の中心に固定することに役立つ。
次に、図1〜図3を参酌しつつ、センサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法が説明される。
図4は、本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法を示すフローチャートである。図4に示されるように、本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法は、センサー部準備工程S1と、支持部形成工程S2と、外皮部形成工程S3とを含んでいる。
このようなセンサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法は、センサー部2及び支持部3を含んだ状態の重量や硬さが全日本軟式野球連盟公認球のような通常の軟式野球ボールと同程度のセンサー内蔵軟式野球ボール1を、精度よく製造することができる。
本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法では、まず、センサー部2を準備するセンサー部準備工程S1が行われる。センサー部準備工程S1では、例えば、周知のモーションセンサー等を含むセンサー部2が準備される。このようなセンサー部準備工程S1は、ボールの運動状態の測定モードに応じた適切なセンサー部2を選択することができる。
本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法では、センサー部準備工程S1の次に、センサー部2が内部に配置された支持部3を形成する支持部形成工程S2が行われる。支持部形成工程S2は、例えば、センサー部2の周囲にスポンジ3aを成形することで、支持部3を形成している。
図5は、支持部形成工程S2のフローチャートであり、図6は、支持部形成工程S2の一態様を示す模式図である。図5及び図6に示されるように、本実施形態の支持部形成工程S2は、少なくとも2つに分割された分割支持片3cを形成する分割支持片形成工程S21が行われる。
分割支持片形成工程S21では、例えば、一対の略半球状の分割支持片3cが形成される。分割支持片3cは、例えば、その形状の金型により形成されてもよいし、機械加工によりその形状に形成されてもよい。分割支持片3cは、互いに接合したときの中心にセンサー部2を収納可能な中空部3bが形成されるのが望ましい。本実施形態の中空部3bは、それぞれの分割支持片3cに半球状に形成されている。このような分割支持片形成工程S21は、分割支持片3cの外形状及び中空部3bの形状を精度よく形成することができ、センサー部2をその中心に固定するのに役立つ。
本実施形態の支持部形成工程S2は、分割支持片形成工程S21の次に、分割支持片3cの中心にセンサー部2を収納するセンサー部収納工程S22が行われる。センサー部収納工程S22では、分割支持片3cの中空部3bにセンサー部2が収納されるのが望ましい。センサー部収納工程S22では、例えば、センサー部2と分割支持片3cとが接着剤により接着されてもよい。このようなセンサー部収納工程S22は、センサー部2を支持部3の中心に精度よく固定することに役立つ。
本実施形態の支持部形成工程S2は、センサー部収納工程S22の次に、複数の分割支持片3cを互いに接合する分割支持片接合工程S23が行われる。分割支持片接合工程S23では、分割支持片3cの接合面3dに接着剤が塗布されて互いに接合されるのが望ましい。このような分割支持片接合工程S23は、センサー部2をその中心に固定した支持部3を容易に形成することができる。
図4に示されるように、本実施形態のセンサー内蔵軟式野球ボール1の製造方法では、支持部形成工程S2の次に、支持部3の周囲に、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい厚さtのゴムからなる外皮部4を形成する外皮部形成工程S3が行われる。このような外皮部形成工程S3は、触感が通常の軟式野球ボールと同じセンサー内蔵軟式野球ボール1を形成することができる。
図7は、外皮部形成工程S3のフローチャートであり、図8は、外皮部形成工程S3の一態様を示す模式図である。図7及び図8に示されるように、本実施形態の外皮部形成工程S3は、一対の半球状の半球外皮部4bを形成する半球外皮部形成工程S31が行われる。
半球外皮部形成工程S31では、例えば、半球外皮部4bが、中空半球状に形成可能な金型により形成されてもよいし、機械加工により中空半球状に形成されてもよい。このような半球外皮部形成工程S31は、外皮部4の中空部4aを構成する面を滑らかに形成することが可能であり、支持部3を精度よく保持することができ、センサー部2をセンサー内蔵軟式野球ボール1の中心に固定するのに役立つ。
本実施形態の外皮部形成工程S3は、半球外皮部形成工程S31の次に、一対の半球外皮部4bの中心に、センサー部2を支持した状態の支持部3を収納する支持部収納工程S32が行われる。支持部収納工程S32では、例えば、支持部3と半球外皮部4bとが接着剤により接着されてもよい。このような支持部収納工程S32は、センサー部2をセンサー内蔵軟式野球ボール1の中心に精度よく固定することに役立つ。
本実施形態の外皮部形成工程S3は、支持部収納工程S32の次に、一対の半球外皮部4bを互いに接合する半球外皮部接合工程S33が行われる。半球外皮部接合工程S33は、半球外皮部4bの接合面4cに接着剤が塗布されて互いに接合されるのが望ましい。このような半球外皮部接合工程S33は、センサー部2が中心に配置されたセンサー内蔵軟式野球ボール1を容易に形成することができる。
図9は、他の実施形態の支持部形成工程S4のフローチャートであり、図10は、支持部形成工程S4の一態様を示す模式図である。この実施形態の支持部形成工程S4は、図4の支持部形成工程S2の代わりに採用され得る。図9及び図10に示されるように、この実施形態の支持部形成工程S4は、支持部形成金型6の中心にセンサー部2をセットする支持部準備工程S41が行われる。
支持部形成金型6は、少なくとも2つの支持部分割金型6aを含むのが望ましい。支持部分割金型6aの少なくとも1つは、例えば、センサー部2を支持可能な少なくとも3本のピン7を含んでいる。本実施形態のセンサー部2は、ピン7に支持されて支持部形成金型6の中心に配置される。このような支持部形成金型6は、センサー部2がその中心に配置された支持部3を精度よく形成することができる。
この実施形態の支持部形成工程S4は、支持部準備工程S41の次に、センサー部2の周囲に液状材料を注入する支持部注入工程S42が行われる。支持部注入工程S42では、例えば、液状ポリウレタンが注入される。このような支持部注入工程S42は、支持部3の材料を効率よく供給することができる。
この実施形態の支持部形成工程S4は、支持部注入工程S42の次に、液状材料を架橋及び硬化させる支持部硬化工程S43が行われる。支持部硬化工程S43では、液状材料を架橋及び硬化させるときに発泡させるのが望ましい。このような支持部硬化工程S43は、センサー部2をその中心に固定したスポンジ3aを精度よく、容易に形成することができる。
図11は、他の実施形態の外皮部形成工程S5のフローチャートであり、図12は、外皮部形成工程S5の一態様を示す模式図である。この実施形態の外皮部形成工程S5は、図4の外皮部形成工程S3の代わりに採用され得る。図11及び図12に示されるように、この実施形態の外皮部形成工程S5は、センサー部2を支持した状態の支持部3の周囲に、外皮部4の未加硫ゴムを配置する外皮部配置工程S51が行われる。
外皮部配置工程S51では、略一定の厚さtの未加硫ゴムを支持部3の周囲に配置するのが望ましい。このような外皮部配置工程S51は、外皮部4を形成するためのゴムを未加硫状態で配置することができるので、外皮部4を精度よく容易に配置することができる。
この実施形態の外皮部形成工程S5は、外皮部配置工程S51の次に、支持部3の周囲に配置された未加硫ゴムを加硫する外皮部加硫工程S52が行われる。外皮部加硫工程S52では、複数に分割可能な外皮部加硫金型8の内部に、外皮部配置工程S51で支持部3の周囲に配置された未加硫ゴムが収容されるのが望ましい。このような外皮部加硫工程S52は、センサー部2を内部に含んだ状態で外皮部4を一体的に成形することができるので、耐久性に優れたセンサー内蔵軟式野球ボール1を形成することができる。
外皮部加硫金型8は、例えば、少なくとも2つの外皮部分割金型8aを含んでいる。外皮部加硫金型8は、未加硫ゴムが収容された後に閉じられて、所定の温度で所定の時間加硫成形されるのが望ましい。このような外皮部加硫工程S52は、支持部3を内部に含んだ状態で外皮部4が加硫成形されるので、外皮部4と支持部3とを確実に固定することができ、運動状態の測定精度を向上させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
1 センサー内蔵軟式野球ボール
2 センサー部
3 支持部
4 外皮部

Claims (10)

  1. センサー内蔵軟式野球ボールであって、
    ボールの内部に配され、かつ、前記ボールの運動状態を測定するためのセンサー部と、
    前記センサー部を前記ボールの中心に固定するための支持部と、
    前記支持部の周囲に配されたゴムからなる外皮部とを含み、
    前記外皮部の厚さは、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい、
    センサー内蔵軟式野球ボール。
  2. 前記外皮部の厚さは、1〜8mmである、請求項1に記載のセンサー内蔵軟式野球ボール。
  3. 前記外皮部は、1層構造である、請求項1又は2に記載のセンサー内蔵軟式野球ボール。
  4. 前記支持部は、前記センサー部を収容するための中空部を有するスポンジを含む、請求項1ないし3のいずれかに記載のセンサー内蔵軟式野球ボール。
  5. 前記スポンジの硬度は、タイプEデュロメータでの測定値が40〜90である、請求項4に記載のセンサー内蔵軟式野球ボール。
  6. センサー内蔵軟式野球ボールの製造方法であって、
    ボールの運動状態を測定するためのセンサー部が内部に配置された支持部を形成する支持部形成工程と、
    前記支持部の周囲に、全日本軟式野球連盟公認球のゴム厚さよりも小さい厚さのゴムからなる外皮部を形成する外皮部形成工程とを含む、
    センサー内蔵軟式野球ボールの製造方法。
  7. 前記支持部形成工程は、
    少なくとも2つに分割された分割支持片を形成する分割支持片形成工程と、
    前記分割支持片の中心に前記センサー部を収納するセンサー部収納工程と、
    複数の前記分割支持片を互いに接合する分割支持片接合工程とを含む、請求項6に記載のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法。
  8. 前記支持部形成工程は、
    支持部形成金型の中心に前記センサー部をセットする支持部準備工程と、
    前記センサー部の周囲に液状材料を注入する支持部注入工程と、
    前記液状材料を架橋及び硬化させる支持部硬化工程とを含む、請求項6に記載のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法。
  9. 前記外皮部形成工程は、
    一対の半球状の半球外皮部を形成する半球外皮部形成工程と、
    一対の前記半球外皮部の中心に、前記センサー部を支持した状態の前記支持部を収納する支持部収納工程と、
    一対の前記半球外皮部を互いに接合する半球外皮部接合工程とを含む、請求項6ないし8のいずれかに記載のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法。
  10. 前記外皮部形成工程は、
    前記センサー部を支持した状態の前記支持部の周囲に、前記外皮部の未加硫ゴムを配置する外皮部配置工程と、
    前記支持部の周囲に配置された前記未加硫ゴムを加硫する外皮部加硫工程とを含む、請求項6ないし8のいずれかに記載のセンサー内蔵軟式野球ボールの製造方法。
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