以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、本実施形態で説明するプログラム56(図4)が実行する処理は、本発明の要旨を変更しない範囲で実行順を変更したり、削除したり、他の処理を追加したりすることができる。
本実施形態では、図1に示される管理システム10を説明する。管理システム10は、バス15を運用するバス事業者に、バス15の運行管理を行うサービスを提供するシステムである。バス15は、本発明の請求項の「移動体」に相当する。ただし、移動体は、タクシーや配送車などの他の車両の他、電車や航空機などであってもよい。なお、図1には、1台のバス15のみが示されているが、複数台のバス15が、管理システム10に含まれる。
バス15は、複数の停留所を繋ぐ規定のルートを走行する「運行」に従事する。当該既定のルートは、いわゆる「路線」と称される。複数のバス15が、一の路線において複数の運行に従事する。
管理システム10は、一乃至複数の路線において、運行に従事するバス15の管理を行うシステムである。詳しくは後述するが、管理システム10は、バス15の位置や、バス15の走行ルートや、バス15に搭乗した運転者などの情報を後述の情報処理装置11のメモリ52に記憶して、バス15の運行管理を行う。
また、管理システム10は、公共交通機関の移動体の運行に関する情報をユーザに提供するサービスを行っているGTFSを利用して、バス15の路線に関するダイヤ情報や運賃情報や、バス15の位置情報や、アラート情報などをユーザに提供する機能を有する。以下、詳しく説明する。
管理システム10は、情報処理装置11と、バス15に搭載された情報収集装置16と、を備える。情報処理装置11は、インターネット14と接続されている。インターネット14には、情報処理装置11の他、GTFSのサービスを提供するGTFSサーバ12と、バス事業者のオフィスに設置された端末装置13と、が接続されている。なお、端末装置13は、ルータなどの不図示のゲートウェイ装置を介してインターネット14と接続されている。すなわち、端末装置13と情報処理装置11との間には、ゲートウェイ装置が構築するファイアウォールが存在する。情報処理装置11は、端末装置13が送信したリクエストに対するレスポンスにより、端末装置13と通信を行う。詳しくは後述する。以下、バス15、バス15に搭載された情報収集装置16、バス事業者の端末装置13、GTFSサーバ12、及び情報処理装置11について順に説明する。GTFSサーバ12は、本発明の請求項の「サーバ」に相当する。
バス15は、図2に示されるように、GPSアンテナ21と、車速センサ22と、回転数センサ23と、カメラ24と、を備える。GPSアンテナ21は、不図示のGPS衛星が送信する位置情報を受信するアンテナである。車速センサ22は、バス15の車速に応じた検出信号を出力するセンサである。回転数センサ23は、バス15のエンジンの回転数に応じた検出信号を出力するセンサである。カメラ24は、バス15の車内を撮像して画像データを出力する撮像装置である。カメラ24が出力する画像データは、静止画像データであってもよいし、動画データであってもよい。GPSアンテナ21が受信した位置情報、車速センサ22及び回転数センサ23が出力した検出信号、及びカメラ24が出力した画像データは、情報収集装置16に入力される。
情報収集装置16は、通信機能を有したデータロガーやデジタルタコグラフなどである。情報収集装置16は、中央演算処理装置であるCPU31と、メモリ32と、通信I/F33と、アンテナ34と、通信バス35と、を備える。「I/F」は、インタフェースの略である。
CPU31、メモリ32、及び通信I/F33と、上述のGPSアンテナ21、車速センサ22、回転数センサ23、及びカメラ24とは、通信バス35に接続されている。また、通信I/F33は、アンテナ34と接続されている。すなわち、CPU31は、通信バス35を通じて、GPSアンテナ21が受信した位置情報、車速センサ22及び回転数センサ23が出力した検出信号、及びカメラ24が出力した画像データを取得することができる。また、CPU31は、通信バス35を通じて、位置情報や検出信号や画像データ等をメモリ32に記憶させ、或いは、位置情報や検出信号や画像データや後述の車両IDをメモリ32から読み出すことができる。また、CPU31は、通信バス35及び通信I/F33を通じて、位置情報や検出信号や画像データや車両IDをアンテナ34から送信することができる。
メモリ32は、オペレーティングシステムであるOS36と、制御プログラム37と、車両IDとを記憶する。OS36及び制御プログラム37は、CPU31によって実行される。制御プログラム37は、入力した位置情報、検出信号、及び画像データに応じた情報と、メモリ32に記憶された車両IDとを対応付けて、車両情報として通信I/F33に出力する。すなわち、車両情報は、位置情報、検出信号、画像データ、及び車両IDを有する。なお、位置情報、検出信号、及び画像データに応じた情報とは、位置情報、検出信号、及び画像データそのものであってもよいし、位置情報、検出信号、及び画像データを加工した情報であってもよい。車両IDは、本発明の請求項の「識別情報」の一例である。
通信I/F33は、例えば、制御プログラム37が出力した車両情報を、移動体通信網が規定する通信プロトコルにしたがった伝送信号に変換して出力する通信モジュールである。通信I/F33が伝送信号に変換した車両情報は、不図示の移動体通信網及びインターネット14を通じて、情報処理装置11に入力される。
端末装置13は、図3に示されるように、中央演算処理装置であるCPU41と、メモリ42と、通信I/F43と、通信バス44と、を備える。CPU41、メモリ42、及び通信I/F43は、通信バス44と接続されている。また、ディスプレイ47及びユーザI/F48が通信バス44と接続されている。すなわち、CPU41は、通信バス44を通じて、メモリ42から情報やデータを読み出し、或いは情報やデータをメモリ42に記憶させることができる。また、CPU41は、通信バス44を通じて、画面データをディスプレイ47に入力して、画面をディスプレイに表示させることができる。また、CPU41は、通信I/F43を通じて、情報やデータをインターネット14に対して出力する。また、CPU41は、通信バス44を通じて、ユーザI/F48が出力する操作信号を取得する。ユーザI/F48は、マウスやキーボードやマイクロフォンなどである。
メモリ42は、オペレーティングシステムであるOS45と、ブラウザ46と、第1URLと、を記憶する。ブラウザ46は、Internet Explorer(登録商標)や、Google Chrome(登録商標)や、Firefox(登録商標)などである。ブラウザ46は、HTTPやHTTPsなどの通信プロトコルにしたがったHTTPリクエスト(以下、単にリクエストと記載する)を通信I/F43を通じて送信し、送信したリクエストに対するHTTPレスポンス(以下、単にレスポンスと記載する)を受信する。
情報処理装置11(図1)は、第1URL(Uniform Resource Locator)と、複数の第2URLと、をインターネット14上に公開する、いわゆるウェブサーバである。第1URL及び第2URLは、情報処理装置11が有するグローバルIPアドレスや、ウェブページや情報やデータやファイルを特定するパスや、ファイルネーム等の情報を含む。第1URLは、バス事業者が端末装置13を通じてアクセスするURLである。第2URLは、GTFSサーバ12がバス15の位置情報などを情報処理装置11から取得するためのURLである。詳しくは後述する。
情報処理装置11は、図4に示されるように、中央演算処理装置であるCPU51と、メモリ52と、通信I/F53と、通信バス54と、を備える。CPU51、メモリ52、及び通信I/F53は、通信バス54と接続されている。すなわち、CPU51は、通信バス54を通じて、メモリ52から情報やデータを読み出し、或いは情報やデータをメモリ52に記憶させることができる。また、CPU51は、通信バス54を通じて、情報やデータを通信I/F53に出力することができる。CPU51は、本発明の請求項の「コンピュータ」に相当する。
メモリ52は、オペレーティングシステムであるOS55と、プログラム56と、フォーマットデータと、入力画面データと、を記憶する。プログラム56は、バス15の運行管理を行うプログラムである。
フォーマットデータは、GTFSのサービスを提供するサービス提供者が提供するオープンフォーマットである。メモリ52は、複数種類のフォーマットデータを記憶する。具体的には、メモリ52は、アラート情報をGTFSサーバ12に提供するための第1フォーマットデータ、運行指示情報をGTFSサーバ12に提供するための第2フォーマットデータ、増便情報をGTFSサーバ12に提供するための第3フォーマットデータ、欠便情報をGTFSサーバ12に提供するための第4フォーマットデータ、路線情報をGTFSサーバ12に提供するための第5フォーマットデータ、乗車情報をGTFSサーバ12に提供するための第6フォーマットデータ、及び位置情報をGTFSサーバ12に提供するための第7フォーマットデータを記憶する。
フォーマットデータは、複数の入力フィールドを有する。入力フィールドは、フィールド名を付されている。例えば、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドは、運行IDを入力される。フォーマットデータの入力フィールドに運行IDなどの情報が入力されることにより、GTFSサーバ12に提供される提供情報が生成される。詳しくは後述する。
入力画面データは、図10から図15(A)までに示される画面を示すデータである。入力画面データは、スクリプトを含む。ブラウザ46は、入力画面データに含まれるスクリプトにしたがって、オペレータの入力を受け付ける。入力画面データは、インターネット14を通じてバス事業者の端末装置13に送信される。なお、入力画面データに代えて、入力画面データを有するプラグインプログラムが、情報処理装置11から端末装置13に送信されてもよい。
GTFSサーバ12の構成は、情報処理装置11の構成と同様である。すなわち、GTFSサーバ12は、CPUと、メモリと、通信I/Fと、通信バスと、を備える。メモリは、OSと、GTFSプログラムと、情報処理装置11が公開する第2URLと、を記憶する。GTFSプログラムは、情報処理装置11が公開する第2URLに定期的にアクセスし、情報処理装置11が提供する提供情報を取得する。詳しくは後述する。
以下、情報処理装置11が実装するプログラム56が、バス15の運行管理を行うとともに、GTFSサーバ12を介して、バス15の運行に関するアラートをリアルタイムでユーザに提供する処理について説明する。なお、端末装置13のブラウザ46が実行する処理は、情報処理装置11から入力された入力画面データに含まれるスクリプト、或いは情報処理装置11から入力されたプラグインプログラムにしたがって実行する処理である。
まず、情報処理装置11のプログラム56が、路線情報を取得して、GTFSサーバ12に提供する処理について説明する。図5に示されるように、端末装置13のオペレータは、ユーザI/F48を用いて、端末装置13が実装するブラウザ46を起動させる(S11)。そして、オペレータは、ユーザI/F48を用いて、メモリ42に記憶された第1URLを選択する入力を行う(S12)。起動されたブラウザ46は、第1URLを選択する操作信号をユーザI/F48から取得すると(S12)、第1URL宛てに、通信I/F43及びインターネット14を通じてリクエストを送信する(S13)。すなわち、ブラウザ46は、情報処理装置11に対してリクエストを送信する。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信したリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S13)。プログラム56は、リクエストを受信したことに応じて、ログイン画面データを含むレスポンスを、通信I/F53及びインターネット14を通じて送信する(S14)。
端末装置13のブラウザ46は、情報処理装置11が送信したレスポンスを、通信I/F43を通じて受信する(S14)。ブラウザ46は、受信したレスポンスに含まれるログイン画面データが示すログイン画面を、ディスプレイ47に表示させる(S15)。ログイン画面は、例えば、「ユーザ名」の文字と、ユーザ名を受け付けるテキストボックスと、「パスワード」の文字と、パスワードを受け付けるテキストボックスと、「OK」アイコンと、を有する。オペレータは、ユーザI/F48を用いて、テキストボックスにユーザ名とパスワードとを入力する(S16)。ブラウザ46は、ユーザ名とパスワードとをユーザI/F48から取得したことに応じて(S16)、取得したユーザ名とパスワードとを含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S17)。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信したリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S17)。プログラム56は、受信したリクエストに含まれるユーザ名とパスワードとが適正であるか否かを判断し、適正であると判断したことに応じて、入力画面データを含むレスポンスを、通信I/F53及びインターネット14を通じて送信する(S18)。プログラム56がリクエストを受信するステップS17の処理は、本発明の請求項の「第1受信処理」、「第3受信処理」、「第5受信処理」、「第7受信処理」、及び「第9受信処理」に相当する。プログラム56が受信したリクエストは、本発明の請求項の「第1リクエスト」、「第3リクエスト」、「第5リクエスト」、「第7リクエスト」、及び「第9リクエスト」に相当する。プログラム56が、入力画面データを含むレスポンスを端末装置13に送信するステップS18の処理は、本発明の請求項の「第1送信処理」、「第2送信処理」、「第3送信処理」、「第4送信処理」、及び「第5送信処理」に相当する。入力画面データは、本発明の請求項の「第1入力画面データ」、「第2入力画面データ」、「第3入力画面データ」、「第4入力画面データ」、及び「第5入力画面データ」に相当する。
端末装置13のブラウザ46は、情報処理装置11が送信したレスポンスを、通信I/F43を通じて受信する(S18)。ブラウザ46は、受信した入力画面データが示す入力画面をディスプレイ47に表示させる(S19)。入力画面は、図10(A)に示されるように、「ホーム画面」アイコン、「日報出力」アイコン、「走行履歴」アイコン、「運行指示書」アイコン61、「項目設定」プルダウンメニュー62、「路線設定」プルダウンメニュー63、「アラート等」プルダウンメニュー64、及び「現在情報」プルダウンメニュー65を有する。なお、図10(A)は、「路線設定」プルダウンメニュー63において、「路線設定」が選択されて、路線設定画面がディスプレイ47に表示されている状態を示している。また、初期の入力画面は、不図示のホーム画面である。図10(A)に示される路線設定画面、図10(B)に示される後述のバス停設定画面、図11(A)に示される後述のダイヤ設定画面、図11(B)に示される後述の運賃設定画面、及び図12に示される後述のルート設定画面は、本発明の請求項の「第2入力画面」に相当する。
「路線設定」プルダウンメニュー63は、「路線設定」、「バス停設定」、「ダイヤ設定」、「運賃設定」、「ルート設定」の項目を有する。オペレータは、各項目を選択して、路線情報を入力する。
詳しく説明すると、ブラウザ46は、「路線設定」プルダウンメニュー63において、「路線設定」を選択する操作信号をユーザI/F48を通じて取得したことに応じて、図10(A)に示される路線設定画面をディスプレイ47に表示させる。路線設定画面は、「路線名」の文字と、路線名が入力されるテキストボックス66と、「路線ID」の文字と、路線IDが入力されるテキストボックス67と、「OK」アイコン68と、を有する。オペレータは、路線設定画面において、路線名をテキストボックス66に入力し、路線IDをテキストボックス67に入力して、「OK」アイコン68を選択する。ブラウザ46は、入力された路線名及び路線IDを、ユーザI/F48を通じて取得する。路線IDは、本発明の請求項の「識別情報」の一例である。
ブラウザ46は、「路線設定」プルダウンメニュー63において、「バス停設定」を選択する操作信号をユーザI/F48を通じて取得したことに応じて、図10(B)に示されるバス停設定画面をディスプレイ47に表示させる。バス停設定画面は、「バス停ID」の文字と、バス停IDが入力されるテキストボックス71と、「バス停名」の文字と、バス停名が入力されるテキストボックス72と、「緯度」の文字と、バス停が設置された場所の緯度が入力されるテキストボックス73と、「経度」の文字と、バス停が設置された場所の経度が入力されるテキストボックス74と、「追加」アイコン75と、「OK」アイコン76と、を有する。オペレータは、バス停設定画面において、バス停IDや、バス停名や、緯度や、経度などをテキストボックス71、72、73、74などに入力して、「追加」アイコン75を選択する。ブラウザ46は、「追加」アイコン75が選択されたことに応じて、次のバス停の設定の入力を受け付ける。ブラウザ46は、「OK」アイコン76が選択されたことに応じて、設定された全てのバス停について、バス停ID等を取得する。
ブラウザ46は、「路線設定」プルダウンメニュー63において、「ダイヤ設定」を選択する操作信号をユーザI/F48を通じて取得したことに応じて、図11(A)に示されるダイヤ設定画面をディスプレイ47に表示させる。ダイヤ設定画面は、ダイヤ情報を貼り付ける貼付領域77と、「OK」アイコン78と、を有する。オペレータは、表作成プログラムなどで作成したダイヤ情報を貼付領域77に貼り付ける。ダイヤ情報は、バス停名で示される複数の行と、「運行1」や「運行2」などの項目名が付与された複数の列と、を有する。ダイヤ情報において、「運行1」及びバス停名と、バス15がバス停を出発する時刻と、が対応付けられている。具体的には、「運行1」及び「A大学前」と、「7:03」とが対応付けられている。オペレータは、ダイヤ設定画面において、ダイヤ情報を貼付領域77に貼り付けて、「OK」アイコン68を選択する。ブラウザ46は、貼付領域77に貼り付けられたダイヤ情報を、ユーザI/F48を通じて取得する。
ブラウザ46は、「路線設定」プルダウンメニュー63において、「運賃設定」を選択する操作信号をユーザI/F48を通じて取得したことに応じて、図11(B)に示される運賃設定画面をディスプレイ47に表示させる。運賃設定画面は、運賃情報を貼り付ける貼付領域79と、「OK」アイコン80と、を有する。オペレータは、表作成プログラムなどで作成した運賃情報を貼付領域79に貼り付ける。オペレータは、運賃設定画面において、運賃情報を貼付領域79に貼り付けて、「OK」アイコン80を選択する。ブラウザ46は、貼付領域79に貼り付けられた運賃情報を取得する。
ブラウザ46は、「路線設定」プルダウンメニュー63において、「ルート設定」を選択する操作信号をユーザI/F48を通じて取得したことに応じて、図12に示されるルート設定画面をディスプレイ47に表示させる。具体的に説明すると、ブラウザ46は、地図情報を公開するURLに対して、通信I/F43及びインターネット14を通じてリクエストを送信し、地図情報を含むレスポンスを通信I/F43を通じて受信する。そして、ブラウザ46は、受信した地図情報をディスプレイ47に表示させる。また、ブラウザ46は、バス停設定画面で設定されたバス停の緯度及び経度が示す地図上の位置に、バス停を示す複数のバス停オブジェクト81と、「OK」アイコン82とをディスプレイ47に表示させる。各バス停オブジェクト81は、番号を付されている。図示例では、各バス停オブジェクト81は、「1」から「12」の番号を付されている。バス停オブジェクト81に付された番号は、バス停設定画面において設定されたバス停の順番を示す。オペレータは、バス停オブジェクト81とバス停オブジェクト81との間となる位置であって、バス15が走行するルート上の位置をユーザI/F48を用いて指定して、バス15が走行するルートを示すルート情報を端末装置13に入力する。ブラウザ46は、オペレータが入力したルート情報を取得する。オペレータは、ルート情報を入力した後、「OK」アイコン82を選択する。
上述のようにして、ブラウザ46は、路線名、路線ID、バス停名、バス停ID、ダイヤ情報、運賃情報、及びルート情報を含む路線情報の入力を受け付けて、路線情報を取得する(図5のS20)。図5に示されるように、ブラウザ46は、取得した路線情報を含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S21)。バス停は、本発明の請求項の「停留所」に相当する。バス停名やバス停IDやバス停の緯度及び経度は、本発明の請求項の「停留所情報」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信したリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S21)。プログラム56が、路線名、路線ID、バス停名、バス停ID、ダイヤ情報、運賃情報、及びルート情報を有する路線情報を含むリクエストを受信するステップS21の処理は、本発明の請求項の「第1取得処理」及び「第4受信処理」に相当する。路線情報を含むリクエストは、本発明の請求項の「第4リクエスト」に相当する。
プログラム56は、受信した路線情報をメモリ52に記憶させる(S22)。また、プログラム56は、受信した路線情報に基づいて、GTFSサーバ12に提供する第5提供情報を生成する(S23)。具体的に説明すると、プログラム56は、第5フォーマットデータをメモリ52から読み出す。そして、プログラム56は、読み出した第5フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「路線名」を付された入力フィールドに路線名を入力し、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに路線IDを入力するなどして、路線情報が入力された第5提供情報を生成する。そして、プログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第5提供情報を記憶させる。なお、提供情報は、バイナリ形式のデータであってもよいし、ファイル形式のデータであってもよい。
GTFSサーバ12のGTFSプログラムは、第5提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S24)。情報処理装置11のプログラム56は、要求情報に含まれるコマンドにしたがって、第5提供情報をGTFSサーバ12に対して送信する(S25)。
上述のように、情報処理装置11のプログラム56は、路線情報をGTFSサーバ12に提供する処理をバス事業者に代わって実行し、バス事業者を支援する。
次に、情報処理装置11のプログラム56が、バス事業者が運用するバス15に関する情報である車両情報を取得してメモリ52に記憶させる処理について、図6を参照して説明する。なお、図5の処理で説明した処理と同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
バス事業者の端末装置13のブラウザ46と、情報処理装置11のプログラム56とは、上述のステップS11からステップS19までの処理を実行する。その結果、入力画面(ホーム画面)が端末装置13のディスプレイ47に表示される。オペレータは、入力画面において、ユーザI/F48を用いて「項目設定」プルダウンメニュー62の「車両情報」を選択する。ブラウザ46は、「車両情報」の選択を受け付けたことに応じて、図15(A)に示される車両情報入力画面をディスプレイ47に表示させる。
車両情報入力画面は、「種別」の文字と、車両の種別の選択を受け付けるプルダウンメニュー101と、「車両ID」の文字と、車両IDの入力を受け付けるテキストボックス102と、「ナンバー」の文字と、車両のナンバーの入力を受け付けるテキストボックス103と、「上限人数」の文字と、車両に乗車可能な上限人数の入力を受け付けるテキストボックス104と、「OK」アイコン105と、を有する。車両IDは、本発明の請求項の「移動体ID」に相当する。
端末装置13のブラウザ46は、「OK」アイコン105が選択されたことに応じて、プルダウンメニュー101において選択された種別や、テキストボックス102、103、104に入力された車両ID、ナンバー、及び上限人数などの車両情報を取得する(図6のS31)。ブラウザ46は、図6に示されるように、取得した車両情報を含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S32)。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信した車両情報を、通信I/F53を通じて受信する(S32)。プログラム56は、受信した車両情報を、図15(B)に示される車両テーブルに登録する(S33)。車両テーブルは、車両IDで識別される複数のレコードと、「車両ID」、「種別」、「ナンバー」、及び「上限人数」の各項目を有する。プログラム56は、受信した車両情報に含まれる車両ID、種別、ナンバー、及び上限人数を、車両テーブルの各フィールドにそれぞれ登録する。すなわち、プログラム56は、受信した車両情報をメモリ52に記憶させる。車両情報は、運行指示書の作成や、乗車率の算出などに用いられる。詳しくは後述する。
次に、情報処理装置11のプログラム56が、バス事業者が行う運行指示書の作成作業と、運行指示書が示す運行指示情報をGTFSサーバ12に提供する作業とを支援する処理について、図7を参照して説明する。なお、図5の処理で説明した処理と同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
バス事業者の端末装置13のブラウザ46と、情報処理装置11のプログラム56とは、上述のステップS11からステップS19までの処理を実行する。その結果、入力画面(ホーム画面)が端末装置13のディスプレイ47に表示される。オペレータは、入力画面において、ユーザI/F48を用いて「運行指示書」アイコン61を選択する。ブラウザ46は、「運行指示書」アイコン61の選択を受け付けたことに応じて、図13(A)に示される運行指示書作成画面をディスプレイ47に表示させる。図13(A)に示される運行指示書作成画面は、本発明の請求項の「第3入力画面」に相当する。
運行指示書作成画面は、「乗務員1」及び「乗務員2」の文字と、乗務員を選択する2つのプルダウンメニュー83と、「車両」の文字と、車両を選択するプルダウンメニュー84と、「出庫時刻」の文字と、出庫時刻が入力されるテキストボックス85と、「路線ID」の文字と、路線IDを選択するプルダウンメニュー86と、「運行」の文字と、プルダウンメニュー87と、「特記事項」の文字と、特記事項が入力されるテキストボックス88と、「OK」アイコン89と、を有する。なお、情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13に送信する入力画面データに、ステップS33で車両テーブルに登録した車両情報を含めている。また、プログラム56は、プルダウンメニュー83を選択した際にプルダウンメニュー83に表示される乗務員名を、車両情報と同様にして端末装置13から取得し、取得した乗務員名を、端末装置13に送信する入力画面データに含めている。
上述のようにして、ブラウザ46は、乗務員名、車両を示す車両情報、出庫時刻、路線ID、運行番号、及び特記事項を含む運行指示情報の入力を受け付けて、運行指示情報を取得する(図7のS41)。なお、車両情報は、各車両にそれぞれ付された車両IDを含む情報である。
図7に示されるように、ブラウザ46は、運行指示情報を含むファイルデータである運行指示書を作成し(S42)、作成した運行指示書を端末装置13のメモリ42に記憶させる(S43)。なお、運行指示書は、法によってバス事業者に作成が義務付けられている書類である。
ブラウザ46は、取得した運行指示情報を含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S44)。
情報処理装置11のプログラム56は、運行指示情報を含むリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S44)。プログラム56は、運行指示情報を受信すると、ユニークな運行IDを生成し(S45)、生成した運行IDと、受信した運行指示情報とを対応付けてメモリ52に記憶させる(S46)。なお、ユニークな運行IDとは、受信した複数の運行指示情報にそれぞれ付された運行IDが重複しないことを意味する。すなわち、メモリ52に記憶された複数の運行指示情報は、運行IDによって識別され得る。運行IDは、本発明の請求項の「識別情報」の一例である。プログラム56が、運行指示情報を含むリクエストを受信するステップS44の処理は、本発明の請求項の「第2取得処理」及び「第6受信処理」に相当する。運行指示情報を含むリクエストは、本発明の請求項の「第6リクエスト」に相当する。プログラム56が運行指示情報をメモリ52に記憶させるステップS46の処理は、本発明の請求項の「記憶処理」に相当する。プログラム56が運行IDを生成するステップS45の処理は、本発明の請求項の「運行ID生成処理」に相当する。
また、情報処理装置11のプログラム56は、受信した運行指示情報及び生成した運行IDに基づいて、GTFSサーバ12に提供する第2提供情報を生成し、生成した第2提供情報をメモリ52の所定の記憶領域に記憶させる(S47)。具体的に説明すると、プログラム56は、第2フォーマットデータをメモリ52から読み出す。そして、プログラム56は、読み出した第2フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに路線IDを入力し、フィールド名「車両ID」を付された入力フィールドに車両IDを入力し、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドに運行IDを入力するなどして、運行指示情報が入力された第2提供情報を生成する。そして、プログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第2提供情報を記憶させる。なお、第2提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLと、上述の第5提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLとは、同一であってもよいし、相違していてもよい。プログラム56が第2提供情報を生成するステップS47の処理は、本発明の請求項の「第2生成処理」に相当する。
GTFSサーバ12のGTFSプログラムは、第2提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S48)。情報処理装置11のプログラム56は、要求情報に含まれるコマンドにしたがって、第2提供情報をGTFSサーバ12に対して送信する(S49)。
上述のように、情報処理装置11のプログラム56は、バス事業者による運行指示書の作成の作業を支援し、また、バス事業者に代わってバス15の運行を管理し、かつ、運行指示情報をGTFSサーバ12に提供する処理をバス事業者に代わって実行する。
次に、情報処理装置11のプログラム56が、バス15の位置情報を、バス事業者に代わってGTFSサーバ12に提供する処理について、図8を参照して説明する。
バス15に搭載された情報収集装置16の制御プログラム37は、GPSアンテナ21が受信した位置情報と、カメラ24が出力した画像データとを取得する(S51)。制御プログラム37は、取得した位置情報及び画像データと、メモリ52に記憶された車両IDとを含むバス情報を生成し、生成したバス情報を、通信I/F33及びアンテナ34を通じて送信する(S52)。送信されたバス情報は、移動体通信網及びインターネット14を通じて情報処理装置11に受信される。
情報処理装置11のプログラム56は、情報収集装置16が送信したバス情報を、通信I/F53を通じて受信する(S52)。バス情報は、本発明の請求項の「移動体情報」に相当する。プログラム56がバス情報を受信するステップS52の処理は、本発明の請求項の「第3取得処理」に相当する。
プログラム56は、受信したバス情報に含まれる車両IDと一致する車両IDを有する運行指示情報を、メモリ52に記憶された複数の運行指示情報の中から特定する(S53)。
プログラム56は、特定した運行指示情報に含まれる路線ID及び運行IDを取得する(S54)。プログラム56は、取得した路線ID及び運行IDと、ステップS42で受信したバス情報に含まれる位置情報と、に基づいて、第7提供情報を生成する(S55)。具体的に説明すると、プログラム56は、第7フォーマットデータをメモリ52から読み出す。そして、プログラム56は、読み出した第7フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに路線IDを入力し、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドに運行IDを入力し、フィールド名「位置情報」を付された入力フィールドに位置情報を入力して、第7提供情報を生成する。そして、プログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第7提供情報を記憶させる。なお、第7提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLと、上述の第5提供情報や第2提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLとは、同一であってもよいし、相違していてもよい。
情報処理装置11のプログラム56は、ステップS42で受信したバス情報に含まれる画像データと、メモリ52に記憶された上限人数とに基づいて、乗車率を算出して乗車情報を生成する(S56)。詳しく説明すると、情報処理装置11は、人認証プログラムを実装している。人認証プログラムは、画像に表示されている物体が人であるか否かを判断するプログラムである。例えば、既存の人認証プログラムが情報処理装置11にインストールされる。プログラム56は、画像データを取得したことに応じて、OS55を介して人認証プログラムを起動させ、画像データを示すファイルパス及びコマンドを人認証プログラムに入力して、画像データが示す画像に写る人の数を、人認証プログラムにカウントさせる。そして、プログラム56は、人認証プログラムがカウントした人の数である乗車人数を人認証プログラムから取得する。また、プログラム56は、ステップS42で受信したバス情報に含まれる車両IDと同一の車両IDを有するレコードを、車両テーブル(図15(B))において特定し、特定したレコードが有する「上限人数」を取得する。プログラム56は、取得した乗車人数を、取得した上限人数で除し、且つ「100」を乗じて乗車率を算出し、算出した乗車率及び乗車人数を含む乗車情報を生成する(S56)。プログラム56が乗車情報を生成するステップS56の処理は、本発明の請求項の「乗車情報生成処理」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、ステップS43で取得した路線ID、ステップS52で取得したバス情報に含まれる車両ID、及びステップS56で生成した乗車情報を、端末装置13から受信したリクエスト(S57)に対するレスポンスとして、通信I/F53及びインターネット14を通じて端末装置13に送信する(S58)。なお、端末装置13に送信されるレスポンスは、路線IDの他、当該路線IDが示す路線名など、他の情報が含まれていてもよい。ステップS57において端末装置13が送信するリクエストは、本発明の請求項の「第11リクエスト」に相当する。プログラム56がリクエストを受信するステップS57の処理は、本発明の請求項の「第11受信処理」に相当する。プログラム56が、乗車情報を含むレスポンスを端末装置13に送信するステップS58の処理は、本発明の請求項の「第6送信処理」に相当する。
端末装置13のブラウザ46は、路線ID、車両ID、及び乗車情報を含むレスポンスを通信I/F43を通じて受信する(S58)。ブラウザ46は、受信した路線ID、車両ID、及び乗車情報をディスプレイ47に表示させる。バス事業者は、例えば、ディスプレイ47に表示された乗車情報に含まれる乗車率が100%を超えていることに応じて、路線IDが示す路線に対して運行を追加することを決定する。すなわち、バス事業者は、増便を行うことを決定する。増便については後述する。
情報処理装置11のプログラム56は、乗車情報を含む第6提供情報を生成する(S60)。具体的に説明すると、プログラム56は、第6フォーマットデータをメモリ52から読み出す。そして、プログラム56は、読み出した第6フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「乗車情報」を付された入力フィールドに乗車情報を入力し、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドに運行IDを入力し、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに路線IDを入力して、第6提供情報を生成する。そして、プログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第6提供情報を記憶させる。なお、第6提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLと、上述の第5提供情報や第2提供情報や第7提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLとは、同一であってもよいし、相違していてもよい。また、フィールド名「乗車情報」を付された入力フィールドに入力される乗車情報は、乗車人数であってもよいし、乗車率であってもよい。
GTFSサーバ12のGTFSプログラムは、第7提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S61)。また、GTFSプログラムは、第6提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S63)。
情報処理装置11のプログラム56は、要求情報に含まれるコマンドにしたがって、第6提供情報及び第7提供情報をGTFSサーバ12に対して送信する(S62、S64)。
ところで、バス15に搭載された情報収集装置16は、位置情報及び画像データを含むバス情報を、所定の時間間隔で情報処理装置11に送信する。所定の時間間隔は、例えば、0.5秒から数秒である。そして、情報処理装置11のプログラム56は、図8に示される処理を、バス情報を取得するごとに実行する。すなわち、バス15の位置情報が、GTFSサーバ12を介して、リアルタイムでユーザに提供される。
上述のように、情報処理装置11のプログラム56は、バス15の位置情報をGTFSサーバ12に提供する作業を、バス事業者に代わって実行し、また、バス15の位置の管理や、バス15の乗車人数の管理を、バス事業者に代わって実行する。
次に、情報処理装置11のプログラム56が、バス15に関するアラート情報や増便情報や欠便情報を、バス事業者に代わってGTFSサーバ12に提供する処理について、図9を参照して説明する。なお、図5の処理で説明した処理と同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
バス事業者の端末装置13のブラウザ46と、情報処理装置11のプログラム56とは、上述のステップS11からステップS19までの処理を実行する。その結果、入力画面(ホーム画面)が端末装置13のディスプレイ47に表示される。オペレータは、入力画面において、ユーザI/F48を用いて「アラート等」プルダウンメニュー64を選択する。オペレータは、「アラート等」プルダウンメニュー64に表示された「アラート」、「増便」、或いは「欠便」を選択する。
まず、「アラート等」プルダウンメニュー64において「アラート」が選択された場合について説明する。ブラウザ46は、「アラート」の選択を受け付けたことに応じて、図13(B)に示されるアラート作成画面をディスプレイ47に表示させる。アラート作成画面は、本発明の請求項の「第1入力画面」に相当する。
アラート作成画面は、「路線ID」の文字と、路線IDを選択するプルダウンメニュー91と、「車両ID」の文字と、車両IDを選択するプルダウンメニュー92と、「アラート」の文字と、アラートの入力を受け付けるテキストボックス93と、「OK」アイコン94と、を有する。なお、情報処理装置11が端末装置13に送信する入力画面データには、ステップS22でメモリ52に記憶された路線情報に含まれる路線IDと、ステップS33でメモリ52に記憶された車両情報とが含まれる。ブラウザ46は、プルダウンメニュー91が選択されたことに応じて、受信した画面データに含まれる路線IDの一覧を表示し、プルダウンメニュー92が選択されたことに応じて、受信した画面データに含まれる車両IDの一覧を表示する。オペレータは、プルダウンメニュー91に表示された路線IDから一の路線IDを選択し、プルダウンメニュー92に表示された車両IDから一の車両IDを選択し、テキストボックス93にアラートを入力して、「OK」アイコン94を選択する。ブラウザ46は、「OK」アイコン94が選択されたことに応じて、路線ID、車両ID、及びアラートを取得する(図9のS71)。
ブラウザ46は、図9に示されるように、取得した路線ID、車両ID、及びアラートを有するアラート情報を含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S72)。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信したアラート情報を含むリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S72)。プログラム56が、アラート情報を含むリクエストを受信するステップS72の処理は、本発明の請求項の「第2受信処理」に相当する。プログラム56がステップS72で受信するリクエストは、本発明の請求項の「第2リクエスト」に相当する。
プログラム56は、受信したアラート情報に含まれる車両IDと一致する車両IDを有する運行指示情報を、メモリ52に記憶された複数の運行指示情報から特定する(S725)。そして、プログラム56は、受信したアラート情報及び特定した運行指示情報に基づいて、第1提供情報を生成する(S73)。具体的に説明すると、プログラム56は、第1フォーマットデータをメモリ52から読み出す。そして、プログラム56は、読み出した第1フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに、アラート情報に含まれる路線IDを入力し、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドに、特定した運行指示情報が有する運行IDを入力し、フィールド名「アラート」を付された入力フィールドに、取得したアラートを入力して、第1提供情報を生成する。プログラム56が運行指示情報を特定するステップS725の処理は、本発明の請求項の「特定処理」に相当する。プログラム56が第1提供情報を生成するステップS73の処理は、本発明の請求項の「第1生成処理」及び「決定処理」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第1提供情報を記憶させる(S73)。なお、第1提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLと、上述の第2提供情報や第5提供情報や第6提供情報や第7提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLとは、同一であってもよいし、相違していてもよい。
次に、「アラート等」プルダウンメニュー64において「増便」が選択された場合について説明する。ブラウザ46は、「増便」の選択を受け付けたことに応じて、図14(A)に示される増便作成画面をディスプレイ47に表示させる。増便作成画面は、運行指示書作成画面と同様に、「乗務員1」及び「乗務員2」の文字と、乗務員を選択する2つのプルダウンメニュー83と、「車両」の文字と、車両を選択するプルダウンメニュー84と、「出庫時刻」の文字と、出庫時刻が入力されるテキストボックス85と、「路線ID」の文字と、路線IDを選択するプルダウンメニュー86と、「OK」アイコン89と、を有する。また、増便作成画面は、「時刻設定」の文字と、増便されるバス15が各バス停を出発する時刻が入力される複数のテキストボックス90を有する。
ブラウザ46は、「OK」アイコン89が選択されたことに応じて、プルダウンメニュー83、84、86において選択された乗務員名、車両ID、及び路線IDと、テキストボックス85、90に入力された出庫時刻及び各バス停における出発時刻と、を取得する(S74)。ブラウザ46は、取得した増便情報を含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S75)。テキストボックス90に入力された出発時刻は、本発明の請求項の「時刻情報」に相当する。乗務員名、車両ID、路線ID、出庫時刻、及び出発時刻は、本発明の請求項の「増便情報」に相当する。増便情報を含むリクエストは、本発明の請求項の「第8リクエスト」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信した増便情報を含むリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S75)。プログラム56が増便情報を含むリクエストを受信するステップS75の処理は、本発明の「第8受信処理」に相当する。
プログラム56は、受信した増便情報に基づいて、第3提供情報を生成する(S76)。具体的に説明すると、プログラム56は、増便情報を受信したことに応じて、ユニークな運行IDを生成する。また、プログラム56は、第3フォーマットデータをメモリ52から読み出す。プログラム56は、読み出した第3フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに、増便情報に含まれる路線IDを入力し、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドに、生成した運行IDを入力して、第3提供情報を生成する。プログラム56が第3提供情報を生成するステップS76の処理は、本発明の請求項の「第3生成処理」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第3提供情報を記憶させる(S76)。なお、第3提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLと、上述の第1提供情報や第2提供情報や第5提供情報や第6提供情報や第7提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLとは、同一であってもよいし、相違していてもよい。
次に、「アラート等」プルダウンメニュー64において「欠便」が選択された場合について説明する。ブラウザ46は、「欠便」の選択を受け付けたことに応じて、図14(B)に示される欠便作成画面をディスプレイ47に表示させる。欠便作成画面は、「路線ID」の文字と、路線IDの選択を受け付ける「路線ID」プルダウンメニュー95と、「車両ID」の文字と、車両IDの選択を受け付ける「車両ID」プルダウンメニュー96と、「欠便理由」の文字と、欠便理由の入力を受け付けるテキストボックス97と、「OK」アイコン98と、を有する。ブラウザ46は、「OK」アイコン98が選択されたことに応じて、路線ID、車両ID、及び欠便理由を取得する(図9のS77)。欠便作成画面は、本発明の請求項の「第5入力画面」に相当する。
ブラウザ46は、図9に示されるように、取得した路線ID、車両ID、及び欠便理由を有する欠便情報を含むリクエストを、通信I/F43及びインターネット14を通じて情報処理装置11に送信する(S78)。欠便情報を含むリクエストは、本発明の請求項の「第10リクエスト」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、端末装置13が送信した欠便情報を含むリクエストを、通信I/F53を通じて受信する(S78)。プログラム56が、欠便情報を含むリクエストを受信するステップS78の処理は、本発明の請求項の「第10受信処理」に相当する。
プログラム56は、受信した欠便情報に含まれる車両IDと一致する車両IDを有する運行指示情報を、メモリ52に記憶された複数の運行指示情報の中から特定する。そして、プログラム56は、受信した欠便情報及び特定した運行指示情報に基づいて、第4提供情報を生成する(S79)。具体的に説明すると、プログラム56は、第4フォーマットデータをメモリ52から読み出す。プログラム56は、読み出した第4フォーマットデータの入力フィールドであって、フィールド名「路線ID」を付された入力フィールドに、欠便情報に含まれる路線IDを入力し、フィールド名「運行ID」を付された入力フィールドに、特定した運行指示情報が有する運行IDを入力し、フィールド名「欠便理由」を付された入力フィールドに、取得した欠便理由を入力して、第4提供情報を生成する。プログラム56が第4提供情報を生成するステップS79の処理は、本発明の請求項の「第4生成処理」に相当する。
情報処理装置11のプログラム56は、メモリ52の記憶領域であって、上述の第2URLに含まれるパスが示す所定の記憶領域に、生成した第4提供情報を記憶させる(S79)。なお、第4提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLと、上述の第1提供情報や第2提供情報や第3提供情報や第5提供情報や第6提供情報や第7提供情報をGTFSサーバ12に提供するための第2URLとは、同一であってもよいし、相違していてもよい。
GTFSサーバ12のGTFSプログラムは、第1提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S80)。また、GTFSプログラムは、第3提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S82)。また、GTFSプログラムは、第4提供情報を送信することを要求するコマンドを含む要求情報を、情報処理装置11が公開する第2URLに対して定期的に送信するポーリング処理を実行する(S84)。
情報処理装置11のプログラム56は、要求情報に含まれるコマンドにしたがって、第1提供情報、第3提供情報、及び第4提供情報をGTFSサーバ12に対して送信する(S81、S83、S85)。
上述のように、情報処理装置11のプログラム56は、アラート情報や、増便情報や、欠便情報をGTFSサーバ12に提供する作業を、バス事業者に代わって実行する。
[実施形態の作用効果]
情報処理装置11のプログラム56は、路線IDや車両IDやアラートを入力するアラート作成画面を示す入力画面データを端末装置13に送信し、受信したアラート情報に含まれる路線IDや移動体IDやアラートを第1フォーマットデータの入力フィールドに入力して、GTFSサーバ12に提供可能な第1提供情報を生成する。したがって、オペレータが第1提供情報を生成してGTFSサーバ12に提供するよりも、第1提供情報を迅速にGTFSサーバ12に提供することができる。したがって、本発明に係るプログラムは、GTFSサーバ12が提供するシステムを利用して、アラート情報をリアルタイムでユーザに提供することができる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、取得した運行指示情報に運行IDを付してGTFSサーバ12に提供する。したがって、本発明に係るプログラム56は、バス15の運行を行うバス事業者が、各路線の各運行に対してそれぞれユニークな運行IDを付す手間を省くことができる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、受信したアラート情報に含まれる車両IDと一致する車両IDを有する運行指示情報を、メモリ52に記憶された複数の運行指示情報から特定する(S725)。そして、プログラム56は、特定した運行指示情報に含まれる運行IDを取得する。したがって、プログラム56は、運行IDを特定するので、バス事業者が運行IDを特定する場合に比べ、第1提供情報を迅速に生成することができる。したがって、本発明に係るプログラム56は、GTFSサーバ12が提供するシステムを利用して、アラートをリアルタイムでユーザに提供することができる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、路線情報作成画面の画面データを含む入力画面データを端末装置13に送信し、端末装置13が送信した路線情報を受信する。したがって、プログラム56は、バス事業者が運営する路線の路線情報を管理することができる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、運行指示書作成画面の画面データを含む入力画面データを端末装置13に送信し、端末装置13が送信した運行指示情報を受信する。したがって、プログラム56は、バス事業者に運行指示書を作成させることができ、かつ、バス事業者が作成した運行指示書を管理することもできる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、増便作成画面の画面データを含む入力画面データを端末装置13に送信し、端末装置13が送信した増便情報を受信する。そして、プログラム56は、受信した増便情報を第3フォーマットデータの入力フィールドに入力して、GTFSサーバ12に提供する第3提供情報を生成する。したがって、プログラム56は、アラートに加え、増便情報も、リアルタイムでユーザに提供することができる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、欠便作成画面の画面データを含む入力画面データを端末装置13に送信し、端末装置13が送信した欠便情報を受信する。そして、プログラム56は、受信した欠便情報を第4フォーマットデータの入力フィールドに入力して、GTFSサーバ12に提供する第4提供情報を生成する。したがって、プログラム56は、アラートに加え、欠便情報も、リアルタイムでユーザに提供することができる。
また、情報処理装置11のプログラム56は、車両IDと、情報収集装置16から取得したバス情報に含まれる画像データに基づいて生成した乗車情報と、を端末装置13に送信して、バス15を運用するバス事業者に乗車情報を通知する。したがって、プログラム56は、バス15の運転者が乗車人数などをバス事業者に電話などで通知する場合に比べ、増便を行うか否かなどをバス事業者に容易に判断させることができる。
[変形例]
上述の実施形態では、GTFSサーバ12が提供するフォーマットデータを用いて提供情報が生成される例が説明された。しかしながら、プログラム56は、GTFSサーバ12が提供するフォーマットデータ以外のフォーマットデータを用いて提供情報を生成してもよい。すなわち、プログラム56は、GTFS以外のシステムに提供される提供情報を生成するものであってもよい。
上述の実施形態では、GTFSサーバ12が、情報処理装置11にアクセスして提供情報を取得する例を説明した。しかしながら、情報処理装置11が提供データをGTFSサーバ12に送信してもよい。なお、GTFSサーバ12が、情報処理装置11にアクセスして提供情報を取得するのは、GTFSサーバ12が、提供情報の取得に要する負荷をコントロールするためなどである。
上述の実施形態では、バス15の運行管理を行う管理システム10の情報処理装置11を用いて、バス15の位置やアラートや増便情報や欠便情報や乗車情報をGTFSサーバ12に提供する例を説明した。しかしながら、情報処理装置11は、バス15の運行を管理するためのものでなくてもよい。