JP2021012581A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021012581A
JP2021012581A JP2019126952A JP2019126952A JP2021012581A JP 2021012581 A JP2021012581 A JP 2021012581A JP 2019126952 A JP2019126952 A JP 2019126952A JP 2019126952 A JP2019126952 A JP 2019126952A JP 2021012581 A JP2021012581 A JP 2021012581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
evaluation
guideline
information processing
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019126952A
Other languages
English (en)
Inventor
綱島 宣浩
Nobuhiro Tsunashima
宣浩 綱島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2019126952A priority Critical patent/JP2021012581A/ja
Priority to EP20742949.9A priority patent/EP3983970A1/en
Priority to US17/597,219 priority patent/US20220270500A1/en
Priority to PCT/JP2020/025717 priority patent/WO2021006123A1/en
Publication of JP2021012581A publication Critical patent/JP2021012581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • G06Q10/063Operations research, analysis or management
    • G06Q10/0639Performance analysis of employees; Performance analysis of enterprise or organisation operations
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B5/00Electrically-operated educational appliances
    • G09B5/02Electrically-operated educational appliances with visual presentation of the material to be studied, e.g. using film strip
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • G06Q10/063Operations research, analysis or management
    • G06Q10/0631Resource planning, allocation, distributing or scheduling for enterprises or organisations
    • G06Q10/06311Scheduling, planning or task assignment for a person or group
    • G06Q10/063112Skill-based matching of a person or a group to a task
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Systems or methods specially adapted for specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/20Education

Abstract

【課題】グループ作成の支援能力向上を図る。【解決手段】本技術に係る情報処理装置は、グループの作成指針と、グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて、グループの評価を行うグループ評価部と、グループ評価部によるグループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う提示制御部とを備える。【選択図】図4

Description

本技術は情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特には、何らかのグループ活動を行う際におけるグループ作成の支援に係る技術分野に関する。
近年、学校等における講義や授業において、生徒が教師からの教えを受動的に学習する形態から、生徒が能動的に学習することができる形態が取り入れられつつある。このように、生徒が能動的に学習する形態は「アクティブラーニング」と呼ばれる。一般的にアクティブラーニングにおいては、クラスに所属する生徒全体を複数人ずつのグループに分け、グループ内で互いに教えあったり、ディスカッションをしたりすることで学習を進めていく。
アクティブラーニングは、年単位等の所定の単位期間内において複数回行われることが通常である。複数回のアクティブラーニングを実施した結果から生徒を適切に評価するためには、各アクティブラーニングにおけるグループ分けが重要になってくる。毎回、同じ生徒でグループを構成していると、グループ内で役割が固定したり、発言の回数に偏りが出たりしてしまい、生徒を適切に評価することが困難となる。
このため、複数回あるアクティブラーニングでは生徒のグループ分けを適切に変えていく必要があるが、生徒のグループ分けの組み合わせは無数にあり、毎回、教師が適切なグループ分けを考えることは大きな負荷になってしまう。そこで、グループ分けの自動化技術や支援技術が望まれている。
例えば、下記特許文献1では、各生徒のディスカッションの時間を平均化するために、1回のアクティブラーニングでの進行役とディスカッションの時間を記録し、進行役とディスカッションの時間に相関があることから、各生徒の議論の時間が平均化されるように、進行役を選定する技術が開示されている。
また、下記特許文献2では、育成基準となる生徒を予め定めておき、各アクティブラーニングでの該当生徒の評価点をチェックし、評価点が大きく向上したグループ分け、評価点が向上しなかったグループ分けを記録しておくことで、該当生徒に対する最適なグループ分けを決定する技術が開示されている。
さらに、下記特許文献3では、アクティブラーニングにおいて各生徒が発した意見を記録し、同じような意見を持つ生徒を同じグループにしてより深いディスカッションを行う支援をする技術が開示されている。
特開2016−110564号公報 特開2015−90452号公報 特開2015−28709号公報
しかしながら、上記した何れの従来技術も、或る程度、偏った技術である。具体的に、特許文献1では、ディスカッションの進行役を選別し、良い進行役には継続して進行役を続けさせてしまう。また、特許文献2では、育成基準となる生徒を中心にグループ分けするので、それ以外の生徒の育成が考慮されにくい。さらに、特許文献3では、同じ意見を持つ生徒を集めることでより深いディスカッションはできるかもしれないが、多様なディスカッションの機会を奪ってしまう可能性がある。
本技術は上記事情に鑑み為されたものであり、グループ作成の支援能力向上を図ることを目的とする。
本技術に係る情報処理装置は、グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて、前記グループの評価を行うグループ評価部と、前記グループ評価部による前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う提示制御部と、を備えるものである。
これにより、特定の特徴を有するグループのみを作成するのではなく、作成指針に応じた多様なグループの作成支援を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記グループは前記人員同士が会話を行うグループである構成とすることが可能である。
これにより、議論や討論、会議、アクティブラーニング等、人員同士が会話を行うグループに関して、作成指針に応じた多様なグループの作成支援を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記グループ評価部は、前記複数の評価値のうち、前記作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくして前記グループの評価を行う構成とすることが可能である。
これにより、グループの作成指針に応じた適切なグループ評価を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記作成指針は、複数の作成指針から選択され、前記グループ評価部は、前記複数の評価値のうち、選択された作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくして前記グループの評価を行う構成とすることが可能である。
これにより、複数の作成指針のうちから選択された作成指針に応じた適切なグループ評価を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記作成指針は、前記グループの活動方針に関するグループ活動指針である構成とすることが可能である。
グループの活動方針に関するグループ活動指針とは、グループの活動目的に係る指針と換言できるものであり、例えば、多様な意見を出させる(人員の多様性を探る)、議論を促進させる、或る方向性の議論をさせる、等といった指針が挙げられる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記作成指針は、前記グループによる成果物の質に関する成果物指針を含む構成とすることが可能である。
グループによる成果物の質に関する成果物指針とは、例えば、質の高い成果物を得たいという指針、より具体的には、能力の高い生徒同士を組ませるといった指針を挙げることができる。或いは、特定の知識を向上させたいという指針、より具体的には、特定教科を履修している生徒同士を組ませるといった指針等を挙げることができる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記作成指針として前記成果物指針が選択された場合、前記グループ評価部は、前記複数の評価値のうち人員のグループ活動における能力についての評価値を含む、少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、前記グループの評価を行う構成とすることが可能である。
これにより、作成指針として成果物指針が選択された場合に対応して、人員の能力を基準としたグループの評価を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記作成指針として前記成果物指針以外が選択された場合、前記グループ評価部は、前記複数の評価値のうち前記人員の発言時間、会話回数、他人員と同グループになった回数の何れかを含む少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、前記グループの評価を行う構成とすることが可能である。
これにより、成果物指針以外の作成指針が選択された場合に対応して、人員の発言時間、会話回数、又は他人員と同グループになった回数を基準としたグループの評価を行うことが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記グループ評価部が評価対象とするグループである仮グループの作成を行う仮グループ作成部を備える構成とすることが可能である。
これにより、仮グループをユーザが手動で組む必要がなくなる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、複数の仮グループを作成し、前記グループ評価部は、前記仮グループ作成部が作成した仮グループごとに前記作成指針に基づく評価を行い、該仮グループごとの評価に基づき、複数の仮グループ全体の総合的な評価値を計算する構成とすることが可能である。
これにより、複数のグループを作成すべき場合に対応して、仮グループ全体の評価結果を示す総合評価値を得ることが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、仮グループについて人員の組み合わせを順次更新し、前記グループ評価部は、前記更新ごとに仮グループについての評価を行う構成とすることが可能である。
これにより、評価の高まるグループ構成を探索することが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、前記更新において、前記人員の組み合わせをランダムに変える構成とすることが可能である。
これにより、例えば更新を重ねても特定の人員が同一グループに固定されてしまう等、更新による組み合わせの変化に特定の偏りが生じてしまうことの防止が図られる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、前記更新として、仮グループの構成の一部を規則的に変える更新を行う構成とすることが可能である。
これにより、人員の組み合わせをランダムに変える更新を行う場合よりも、仮グループの評価が一定以上に高まるまでに要するグループ更新回数を少なくすることが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、前記更新の回数が所定回数以上となったことを条件に前記更新を終了する構成とすることが可能である。
これにより、更新が無闇に継続されてしまうことの防止が図られる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、前記作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替える構成とすることが可能である。
例えば、人員の多様性を探るという作成指針のときは、人員をランダムに組み合わせることによる仮グループ作成を行う一方、能力の高い人員同士を組ませるという作成指針のときは、能力の評価値が一定以上の人員で一部の仮グループを作成してしまい、該評価値が一定未満の人員をランダムに組み合わせて残りの仮グループを作成するといったように、作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替える。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記仮グループ作成部は、複数の仮グループについての前記更新を行う際、指定された人員同士を同一仮グループにする、又は異なる仮グループに分けるという条件を満たすように前記更新を行う構成とすることが可能である。
これにより、推奨する人員の組み合わせや非推奨とする人員の組み合わせがある場合に対応して、それら人員同士を必ず同一仮グループとしたり異なる仮グループに分けたりすることが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記提示制御部は、前記グループ評価部による評価結果に基づき選出した前記仮グループのグループ構成を表す情報の提示制御を行う構成とすることが可能である。
これにより、評価が最も高かった仮グループ等、作成指針に見合うと推定される仮グループのグループ構成情報をユーザに提示することが可能とされる。
上記した本技術に係る情報処理装置においては、前記提示制御部は、前記グループ構成を表す情報として、前記人員のグループ内における配置関係を表す情報の提示制御を行う構成とすることが可能である。
これにより、グループにおける各人員の席順等、人員のグループ内における配置関係をユーザがいちいち定める必要がなくなる。
また、本技術に係る情報処理方法は、情報処理装置が、グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて前記グループの評価を行い、前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う情報処理方法である。
このような情報処理方法によっても、上記した本技術に係る情報処理装置と同様の作用が得られる。
また、本技術に係るプログラムは、グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて前記グループの評価を行い、前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う機能を、情報処理装置に実現させるプログラムである。
このようなプログラムにより、上記した本技術に係る情報処理装置が実現される。
本技術に係る実施形態としての情報処理装置を含んで構成されるグループ作成支援システムの構成例を示したブロック図である。 アクティブラーニングにおけるグループの様子を模式的に表した図である。 発言時間及び会話回数が計算されるまでの流れを説明するためのフローチャートである。 実施形態としてのグループ作成支援手法に係る機能をブロック化して表した機能ブロック図である。 個人評価値を取得する上で実行すべき処理を例示したフローチャートである。 予行後のアクティブラーニング実施時に対応して実行されるべき処理を例示したフローチャートである。 第二変形例としての処理を示したフローチャートである。 第五変形例としての処理を示したフローチャートである。
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.支援システムの構成>
<2.実施形態としてのグループ作成支援手法>
<3.処理手順>
<4.各種変形例>
[4-1.第一変形例(個人評価値について)]
[4-2.第二変形例(作成指針について)]
[4-3.第三変形例]
[4-4.第四変形例]
[4-5.第五変形例]
[4-6.第六変形例]
[4-7.第七変形例]
[4-8.第八変形例]
[4-9.第九変形例]
<5.その他変形例>
<6.実施形態のまとめ>
<7.本技術>
<1.支援システムの構成>

図1は、本技術に係る実施形態としての情報処理装置1を含んで構成されるグループ作成支援システムの構成例を示したブロック図である。
実施形態の支援システムは、所要のグループ活動を行う際のグループ作成に係る支援を行うシステムとされる。具体的に、本例の支援システムは、人員同士が会話を行うグループについての作成支援を行う。より具体的に、本例の支援システムは、学校における生徒同士が議論を通じて学習を進めるアクティブラーニングとしてのグループ活動に係るグループ作成支援を行う。
図1に示すように実施形態の支援システムは、情報処理装置1を備えると共に、複数のカメラ2と、複数のマイク(マイクロフォン)3と、表示装置4と、サーバ装置5と、モバイル端末6とを備えている。
各カメラ2は、アクティブラーニングに参加している生徒を撮像する撮像装置とされる。各カメラ2は、参加者としての生徒の特に顔を撮像するように設置される。
図2は、アクティブラーニングにおけるグループの様子を模式的に表している。図中では、「A」から「F」の丸表示により参加者としての生徒を模式的に表している。本例では、アクティブラーニングのグループに対してはテーブルと該テーブルを囲うように配置された人数分の椅子とが用意され、各生徒は該椅子に着座した状態でアクティブラーニングに参加する。
本例において、アクティブラーニングを行うグループは複数であるとする。図1に示したカメラ2は、図2に例示するように、各テーブルに一つ設けられる。この場合、グループ内の各生徒を撮像できるように、カメラ2としては360°カメラのように全周囲を撮像できるカメラが用いられる。
なお、図2の例では、グループごとにテーブルが一つ設けられ、グループごとの生徒の人数が「6」である場合を例示したが、グループごとのテーブル数や生徒数はこれらに限定されるものではない。また、椅子の数が人数分であるものとしたが、ベンチのような長椅子に複数人が着座する形態を採ることもできる。
また、グループごとのカメラ2の数を「1」とすることは必須ではなく、全周囲を撮像できるように複数台のカメラ2が設置されてもよい。
図1において、各マイク3は、アクティブラーニングに参加している各生徒の音声を検出する。各マイク3は、参加者のそれぞれに取り付けられたマイクであってもよく、或いは各参加者の音声を検出するマイクアレーを構成する複数のマイクであってもよい。
各カメラ2で得られた画像信号、及び各マイク3で得られた音声信号は情報処理装置1に入力される。
情報処理装置1は、これら画像信号と音声信号に基づき、アクティブラーニングにおける生徒の発言時間、会話回数を計算すると共に、これら発言時間や会話回数の情報に基づいて、グループ作成支援のための処理を行う。
情報処理装置1と接続された表示装置4は、例えば液晶ディスプレイ等の画像表示が可能な表示装置とされ、グループ作成支援に係る各種の情報表示を行う表示手段として機能する。
また、モバイル端末6は、教師による使用が想定された例えば携帯電話機やタブレット端末等の可搬型の情報処理装置とされる。このモバイル端末6は、情報処理装置1との間でデータ通信を行うことが可能とされ、グループ作成支援に係る各種の情報表示を行う表示手段として機能する。
また、情報処理装置1は、サーバ装置5との間でもデータ通信を行うことが可能とされる。
情報処理装置1は、画像処理部11、音声処理部12、会話検出部13、制御部14、メモリ15、操作部16、画像生成部17、表示制御部18、及び通信部19を備えている。
先ず、画像処理部11には、アクティブラーニングの事前準備の段階で各参加者の顔が登録され得る。ここで、各参加者にマイクを取り付けることで各参加者の音声を検出する場合には、登録される各参加者の顔とそれぞれの参加者に取り付けられるマイクの番号とを関連付けておいてもよい。これにより、各参加者に関連付けされた音声検出が可能となる。
各参加者の顔画像を登録する際には、それぞれの参加者の顔をカメラ(カメラ2以外のカメラであってもよい)で撮像することが行われる。
画像処理部11は、カメラ2から入力された画像信号(撮像画像)に対して顔検知処理を行って、各参加者の顔の位置と状態を検出する。顔の状態としては、見ている方向を検出する。見ている方向は、顔の向き或いは視線方向として検出する。顔の位置や視線を検出する技術については、例えば「特開2012−226665号公報」に記載の技術を採用することができるが、これ以外の方法でも良いことは勿論である。この場合、画像処理部11は、顔検知処理で検知された顔と予め登録している顔との比較をすることで個人照合を行って、検知されたそれぞれの顔がいずれの参加者の顔であるかを特定する。
なお、上記ではカメラ2の撮像画像に対して顔検知処理を行って各参加者の顔の位置などを決定しているが、参加者が必ずしもカメラ2の方を向いているわけではない。例えば、会話中にホワイトボードに板書したりして、カメラ2の撮像画像に参加者の顔が存在しない場合がある。参加者の顔が検知できなかった場合は、最後に顔を検知した場所を参加者の位置(顔位置)として固定する。或いは、この場合、例えば、物体追跡技術を使って、顔が見えなくなった場所から物体追尾を行い、参加者の位置(顔位置)を更新してもよい。この物体追跡技術については、例えば「特開平6−169458号公報」に記載の技術を採用することができるが、これ以外の方法でも良いことは勿論である。
音声処理部12は、それぞれの参加者に対応した音声信号を処理して、アクティブラーニングに参加しているそれぞれの参加者の発言を検出する。ここで、それぞれの参加者に取り付けられたマイク3で音声検出を行う場合、音声処理部12は、各検出音声がどの参加者のものであるかを容易に把握できる。これにより、音声と参加者とのマッチングが行われる。
なお、音声をマイクアレーで検出する場合、音声処理部12は、各検出音声がどの参加者のものであるかを以下のようにして把握できる。すなわち、マイクアレーは、例えば、全周囲を撮像できる360°カメラと同じ位置、或いはその周辺に設置され、音声を検出すると同時に、その音声が発せられている方向も検出する。そのため、音声処理部12は、上述したように画像処理部11で検出されるそれぞれの参加者の顔の位置情報を参照して、マイクアレーで検出される音声がどの参加者のものであるかを把握する。これにより、音声と参加者とのマッチングが行われる。なお、マイクアレーによる音声方向検出の技術は、例えば「特開平9−251299号公報」に記載の技術を採用することができるが、これ以外の方法でも良いことは勿論である。
音声処理部12は、それぞれの参加者に対応した音声信号を処理して、アクティブラーニングに参加しているそれぞれの参加者の発言を検出する。この場合、例えば、参加者毎に音声信号から音量を計測し、閾値以上の状態が一定時間以上継続した場合には発言であると判定する。
閾値以上の状態が一定時間に満たない場合には、同意、否定、あいづち等に係る発声であるとして、発言とは判定しない。
会話検出部13は、音声処理部12で得られたそれぞれの参加者の発言と、画像処理部11で得られたそれぞれの参加者の状態とに基づいて、会話を検出する。この場合、例えば、第一の参加者が発言した後に、或いはその発言が終わる直前に、第二の参加者の発言があり、且つ第二の参加者の見ている方向が第一の参加者の方向であるとき、第一の参加者と第二の参加者との間の会話があると判定する。
なお、第二の参加者の見ている方向が第一の参加者の方向でないときであっても、会話があると判定するようにされてもよい。例えば、第一の参加者が発言した後に、第二の参加者が発声するとき、或いは第一の参加者が発言した後に、第二の参加者の顔が上下に動く(あいづち)ときなどでも会話があると判定することが可能である。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータ(演算処理装置)を有して構成される。上記のRAMは、CPUの各種データ処理の際の作業領域として、データやプログラム等の一時的な格納に用いられる。ROMは、CPUが各部を制御するためのOS(Operating System)や、画像ファイル等のコンテンツファイルの他、各種動作のためのアプリケーションプログラムや、ファームウエア等の記憶に用いられる。
制御部14は、上記ROM等に記憶されたプログラムを実行することで、情報処理装置1の全体制御を行う。
また、制御部14は、音声処理部12による参加者ごとの発言(発言区間)の検出結果に基づき、参加者ごとの発言時間を計算する。
また制御部14は、会話検出部13で得られた参加者ごとの会話の検出結果に基づき、参加者ごとの会話回数を計算する。この会話回数は、参加者ごとに、他の各参加者に対する会話回数として計算する。例えば、アクティブラーニングに参加する生徒の総数(つまりクラスの総生徒数)がKであるとすると、会話回数は、一人の生徒につき、K−1人の他生徒ごとに計算する。
ここで、確認のため、図3のフローチャートを参照して発言時間及び会話回数が計算されるまでの流れを説明しておく。
図3において、先ずステップST1では、各カメラ2により、アクティブラーニングに参加している各生徒を含む撮像画像を得る。そして、ステップST2では、画像処理部11が各カメラ2からの撮像画像信号を処理して、各参加者の顔の位置と状態、例えば見ている方向(顔の向きや視線)を決定する。
また、ステップST3において、各マイク3によりアクティブラーニングに参加している各生徒の音声を検出する。次に、ステップST4で、音声処理部12が各マイク3からの音声信号を処理して、アクティブラーニングに参加している各生徒の発言を検出する。
そして、ステップST5において、制御部14が、音声処理部12による参加者ごとの発言の検出結果に基づいて発言時間を計算する。
また、ステップST6においては、会話検出部13が、音声処理部12による参加者ごとの発言の検出結果と、画像処理部11で検出されたそれぞれの参加者の状態とに基づいて、会話を検出する。
そして、ステップST7では、制御部14が、会話検出部13で得られた参加者ごとの会話の検出結果に基づき、参加者ごとの会話回数を計算する。
説明を図1に戻す。
図示のように制御部14には、メモリ15、操作部16、画像生成部17、表示制御部18、及び通信部19が接続されている。
メモリ15は、制御部14によるデータの書き込み/読み出しが可能とされた不揮発性のメモリであり、制御部14による各種データの記憶に用いられる。例えば、制御部14が計算した参加者ごとの発言時間や会話回数の情報はこのメモリ15に記憶される。
操作部16は、ユーザが各種操作入力を行うための入力デバイスを総括して示している。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等により構成される。操作部16は、ユーザによる操作を検知し、検知した操作に応じた信号を制御部14に出力する。
画像生成部17は、制御部14の指示に応じた画像生成を行う。
表示制御部18は、制御部14の指示に基づく画像を表示装置4に表示させる制御を行う。制御部14は、この表示制御部18により、例えば画像生成部17に生成させた画像等、各種の画像を表示装置4に表示させることが可能とされる。
通信部19は、外部装置との間で有線又は無線によるデータ通信を行う。制御部14は、この通信部19を介してサーバ装置5やモバイル端末6との間で各種データをやりとりすることが可能とされる。
<2.実施形態としてのグループ作成支援手法>

先ず、実施形態としてのグループ作成支援手法についての説明に先立ち、グループ作成支援の対象とするアクティブラーニングについて説明しておく。
本例で対象とするアクティブラーニングは、学校における授業の一つとして、年単位等の所定の単位期間内において複数回実施される。アクティブラーニングにおける各グループ内での活動は自主的に行われるため、教師は一つのグループに長時間留まるのではなく、各グループを巡回しながら、適切にグループ内の活動をサポートしてく。この際、教師は一つのグループに長時間留まることは難しく、グループ内の活動の詳細を把握することが比較的困難である。各生徒の評価は、グループの最終成果物(例えば、レポート等)やアクティブラーニング後のテスト等に基づき行われる。
本例の支援システムでは、このようなアクティブラーニングにおけるグループ作成について支援を行う。
図4は、情報処理装置1における制御部14が有する実施形態としてのグループ作成支援手法に係る機能をブロック化して表した機能ブロック図である。
図示のように制御部14は、指針設定部F1、グループ評価部F2、及び提示制御部F3としての機能を有する。
指針設定部F1は、グループの作成指針を設定する。すなわち、どのようなグループを作成したいかについての指針を設定する。具体的に、本例では、グループの活動方針に関する指針(グループ活動指針)を設定する。例えば、多様な意見を出させる(人員の多様性を探る)、議論を促進させる、或る方向性の議論をさせる、等といった指針である。
また、グループの活動方針に関する指針としては、グループによる成果物の質に関する指針(成果物指針)も挙げることができる。該指針の例としては、例えば、質の高い成果物を得たいという指針、より具体的には、能力の高い生徒同士を組ませるといった指針等が挙げられる。或いは、特定の知識を向上させたいという指針、より具体的には、特定教科を履修している生徒同士を組ませるといった指針等を挙げることができる。
また、グループの活動方針に関する指針としては、上記したグループによる成果物の質に関する指針以外の他の指針も挙げることができる。例えば、上記した多様な意見を出させる(人員の多様性を探る)といった指針は、グループによる成果物の質に関する指針以外の指針に属する。
本例において、グループの作成指針は、ユーザの操作に基づき設定され得る。或いは、制御部14が操作以外の条件に基づいて自主的に設定することも有り得る。
グループ評価部F2は、グループの人員ごとに対応づけられた複数の評価値を用いて、グループの評価を行う。
ここで、本例において、授業として実施される複数回のアクティブラーニングのうち最初のNm回(Nmは2以上の自然数)までのアクティブラーニングは、各生徒のアクティブラーニングに係る個人評価値vを得るための予行として実施される。
本例において、生徒ごとの個人評価値vとしては、例えば以下の各評価値を取得する。

v1(n,k):発言時間
v2(n,k,m):会話回数
v3(n,k):能力評価値
v4(n,k):最終成果物の評価値
v5(k,m):他生徒と同グループになった回数
v6(k,m):他生徒との性別の違い
v7(k,m):他生徒との年齢差
発言時間v1、会話回数v2は、上述したように制御部14が計算する発言時間、会話回数である。
能力評価値v3は、生徒のアクティブラーニングに係る能力についての評価値であり、例えば、「発言内容が良い」という項目等、教師がアクティブラーニング中に各グループを巡回してチェックした能力に係る項目についての評価値である。この際、評価値は、例えば各項目について5段階の値とし、各項目の合計値を能力評価値v3として情報処理装置1に入力させる。
最終成果物の評価値v4は、アクティブラーニングとしてのグループ活動で得られた最終成果物についての評価値であり、本例では、アクティブラーニング後に生徒に提出させるレポートについての評価値とされる。この評価値v4としても、本例では教師が情報処理装置1に入力することが前提とされる。
これらの評価値v3、v4は、生徒、すなわちグループを構成する人員のグループ活動における能力についての評価値に相当する。人員のグループ活動における能力についての評価値とは、これら評価値v3、v4のように、人員がグループ活動を通じて発揮する能力についての評価値を意味する。
ここで、本例において、上記した発話時間v1、会話回数v2、能力評価値v3、及び最終成果物の評価値v4については、複数回実施される個々のアクティブラーニングごとの値として取得する。これらの評価値ごとに括弧内に示した「n」は、何番目に実施されたアクティブラーニングについての評価値であるかを識別するための実施回数識別子である。また、括弧内に示す「k」は、アクティブラーニングとしての授業を受けるクラスの生徒総人数を「K」(Kは2以上の自然数)としたとき、K人の各生徒の何れについての評価値であるかを識別するための生徒識別子である。また、会話回数v2に対する括弧内に示した「m」は、他生徒を識別するための他生徒識別子であり、k≠mである。
会話回数v2については、会話相手ごとに回数がカウントされる評価値であるため、生徒識別子kのみでなく他生徒識別子mも関与している。
他生徒と同グループになった回数としての評価値v5については、各他生徒との間の数値となるため、生徒識別子kのみでなく他生徒識別子mも関与する。この評価値v5については、アクティブラーニングごとの値とはせず、複数回実施されるアクティブラーニングの下での総和の値とする。
他生徒との性別の違いとしての評価値v6、及び他生徒との年齢差としての評価値v7については、アクティブラーニングごとに変わり得る値ではないため、実施回数識別子nは関与せず、生徒識別子kと他生徒識別子mとに関する評価値となる。
本例において、評価値v6は、他生徒と性別が違う場合には「1」とし、同じ場合には「0」とする。また、評価値v7は、本例では他生徒との年齢差の絶対値とする。
ここで、評価値v5については、予行として実施される各アクティブラーニングで行ったグループ分けの結果に基づき、教師等のユーザが情報処理装置1に入力することが考えられる。或いは、予行として実施される各アクティブラーニングにおけるグループ分けについて、グループごとの生徒の組み合わせを情報処理装置1(制御部14)により決定させる(例えばランダムな組み合わせや何らかの規則性に従った組み合わせ等)こともでき、その場合には、情報処理装置1自身が各他生徒についての評価値v5を生成(計算)することも可能である。後の説明から理解されるように、本例では、後者の手法を採用する。
また、評価値v6、評価値v7については、教師等のユーザが情報処理装置1に直接数値入力を行ってもよいし、情報処理装置1が各生徒の個人情報(年齢や性別等の情報)の入力を受け付け、入力された個人情報に基づき情報処理装置1自身が生成(計算)することも可能である。
グループ評価部F2は、予行として実施される複数回のアクティブラーニングの結果得られる上記のような個人評価値vに基づき、予行後のアクティブラーニングで採用されるべきグループについての評価を行う。
ここで、本例における制御部14は、予行後のアクティブラーニングにおけるグループ分けについて、候補となるグループの作成を行う。以下、このような候補としてのグループのことを「仮グループ」と表記する。
制御部14は、作成した仮グループについて、グループ評価部F2による評価を行い、該作成した仮グループが推奨できるグループであるか否かを判定する。
このとき、グループ評価部F2は、生徒ごとの個人評価値vを用いた仮グループの評価を、指針設定部F1が設定した作成指針に基づいて行う。これにより、仮グループの評価を作成指針に基づいた評価とすることができ、作成指針に応じた多様なグループの作成支援を行うことが可能とされる。
予行後のアクティブラーニング(Nm+1回目のアクティブラーニング)について、グループ評価部F2を用いたグループ作成支援の具体的な手法を説明する。
ここでは、K人の生徒によるクラス全体をG個(Gは2以上の自然数)のグループに分けるとする。先ず、制御部14は、仮のグループ分けを行う。すなわち、K人の生徒のそれぞれがG個の仮グループのうち何れかの仮グループに属するように、仮グループの作成を行う。この際のグループ分けについて、生徒の組み合わせはランダムで決めてもよいし、Nm回目と同じ構成でもよい。
グループ評価部F2は、上記のように作成されたG個の仮グループについて、仮グループごとに、各生徒の個人評価値vを用いた評価を指針設定部F1が設定した作成指針に基づいて行う。設定される作成指針としては、例えば、「生徒の多様性を探る」「同じ傾向の生徒同士を組ませる」「能力の高い生徒同士を組ませる」などがある。
本例では、指針設定部F1が設定可能な作成指針ごとに、個人評価値vに対する重みwが予め定められている。この重みwは、本例では上述したv1からv7の各個人評価値vに対応したw1からw7が定められている。
例えば、「生徒の多様性を探る」という指針であれば、できるだけ同じグループになったことのない生徒が同じグループに入るのが望ましい。従って、他生徒と同グループになった回数としての評価値v5を用いる。v5の値が大きいほど同グループになった回数が多いので、回数が少ないほど評価値を高くするためには、重みw5は負の値である必要がある。v5は0以上の値であり、v5が0であれば重み付きの評価値がゼロとなり、v5が正の値として大きいと重み付きの評価値が負の方向に大きくなるようにする。このとき、評価値が負になるのが好ましくない場合は定数を加えてもよい。
また、「生徒の多様性を探る」のであれば、生徒間の性別や年齢ができるだけ異なることが望ましい。そのため、例えば評価値v6や評価値v7の比重を評価値v5と同様に高めることが考えられる。前述のように評価値v6については性別が異なれば「1」、性別が同じなら「0」の値としているため、性別の偏りが少ないほど値が大きくなるので、重みw6は正の値とすればよい。また、評価値v7は年齢差の絶対値としており、年齢の偏りが少ないほど値が大きくなるので、重みw7は正の値とすればよい。
さらに、「生徒の多様性を探る」のであれば、同グループになったことがあっても、会話の回数が少ない方が良い。従って、会話回数v2の値の比重を評価値v5等の次に高くする。会話回数v2に関しても、評価値v5と同じように値の小さい方がグループ評価値が高くなるので、重みw2は負の値とする。「生徒の多様性を探る」場合、比重として、評価値v5の方が会話回数v2よりも高いので、重みw5の絶対値は重みw2の絶対値より大きくなる。同様にして、重みw1、w3、w4の絶対値の大きさと正負を定めていく。
一方、「同じ傾向の生徒同士を組ませる」の指針であれば、生徒間の性別や年齢ができるだけ同じとなるようにすることが望ましい。従って、該指針に対しては、評価値v6や評価値v7の比重を高めるが、この場合、同グループになったことのあり/なしについては指針との関連性が薄いことから、評価値v5の比重を評価値v6や評価値v7と同様に高めることはせず、比重を低くする。このように、「生徒の多様性を探る」と「同じ傾向の生徒同士を組ませる」とでは、重み付けを大きくする個人評価値vが異なるものとなる。
なお、「同じ傾向の生徒同士を組ませる」場合、性別や年齢は同じになるようにすることが望ましいため、評価値v6の重みw6や評価値v7の重みw7はそれぞれ負の値とすればよい。
また、「同じ傾向の生徒同士を組ませる」の場合には、発言時間が多い又は少ない生徒同士を組ませるということも考えられ、その場合には、発言時間v1の重みw1を高めるようにする。
上記説明のように、作成指針に応じたグループ評価を行う上では、作成指針ごとに、複数の個人評価値vのうち重み付けを大きくする個人評価値vが予め定められる。そして、上記説明から理解されるように、重み付けを大きくする個人評価値vの組み合わせは作成指針に応じて異なる。すなわち、作成指針ごとに、その作成指針に関連する個人評価値v(少なくとも一つ以上)が定められており、本例のグループ評価においては、指定された作成指針に関連する個人評価値vの重み付けを、他の個人評価値vに対する重み付けよりも大きくしてグループの評価値の計算が行われる。
ここで、作成指針に関連する個人評価値vは、作成指針に対して複数の個人評価値vのうち関連する個人評価値vとして予め自動又は手動により設定されたものとすることができる。また、作成指針に関連する個人評価値vは、固定とするのではなく、設定変更が可能とされてもよい。
或る作成指針に対して関連する個人評価値vと判断された個人評価値vは、それ以外の個人評価値vよりも重み付けが大きくされる。また、指定された作成指針に対して関連する個人評価値vが複数ある場合において、それら個人評価値vは、該指定された作成指針に対する関連度に応じて重み付けを異なるものとすることができる。
なお、上記では重みwを負の値とする場合を説明したが、同じ個人評価値vであっても、指針によっては重みwが正であったり負であったりしても良い。例えば、「能力の高い生徒同士を組ませる」という指針の場合、それまでのアクティブラーニングで同グループになって活発に会話した生徒が同グループに入った方が良いので、重みw2や重みw5は正の値とすべきである。
上記のようにして、指針ごとに定めたw1からw7の重みwを用いて重み付き加算を行うのだが、各個人評価値vは、単位が異なるので単純に重み付き加算してしまうと問題が生じることも想定される。そこで、各個人評価値vに補正関数を適用することで単位間の差異を抑えることも可能である。

f1(v1(n,k)):発言時間
f2(v2(n,k,m)):会話回数
f3(v3(n,k)):能力評価値
f4(v4(n,k)):最終成果物の評価値
f5(v5(k,m)):他生徒と同グループになった回数
f6(v6(k,m)):他生徒との性別の違い
f7(v7(k,m)):他生徒との年齢差

補正関数については、次の2点を考える。1点目は、数値の絶対的な大きさを極力揃える。2点目は、数値の飽和を考える。
1点目の数値の絶対的な大きさを極力揃えることは、例えば、発言時間v1は単位が「秒」(或いは「分」「時間」)であるとすると、会話回数v2と比べて大きくなりがちである。そこで、各個人評価値vにμ1からμ7の重み係数を乗ずることで、数値の絶対的な大きさを揃える。ここで、μ1からμ7は予め経験に基づいて定めればよい。
2点目の数値の飽和を考えることは、能力評価値v3や最終成果物の評価値v4は5段階評価など上限が定まっているが、発言時間v1や会話回数v2、評価値v5は有限ではあるものの値が非常に大きくなってしまうことがあり、これが重み付き加算の際に問題となってしまうことがある。また、発言時間v1や会話回数v2、評価値v5は、一定上大きくなると、それ以上値が大きくなっても意味がない場合がある。例えば、会話の回数が1回から2回に増えるのと100回から101回に増えるのでは、会話の回数が同じ1回増えるのでも意味合いが異なる。そこで、v1やv2、v5等の評価値に関しては、ログ関数(logX)やシグモイド関数(1/(1+e-x))等の値が大きくなると飽和していく関数を適用してもよい。例えば、v1に補正関数f1を適用した値であるf1(v1(n,k)) は次式で表される。なお、「*」は乗算記号を意味する。

f1(v1(n,k))=μ1*log(v1(n,k))

また、飽和を行う必要がないv3やv4については次のようになる。

f3(v3(n,k))=μ3*v3(n,k)
f4(v4(n,k))=μ3*v3(n,k)

このようにv1やv2、v5の評価値は値が大きくなるにつれて飽和していく関数を用いれば、v3やv4と同等に扱いやすくなる。
次に、各仮グループのグループ評価値E(g)を求める手法について説明する。ここで、「g」は1〜Gの各グループを識別するためのグループ識別子である。グループには、P(g)人の生徒が属するとする。P(g)はクラスの総生徒数KがG(グループ総数)で割り切れない、又はグループ分けを必ずしも均等にするとは限らないため、本例では固定の定数ではなくテーブル関数とする。
また、各グループにおける各生徒の識別子であるグループ内識別子pを定める。グループ内識別子pと生徒識別子kとの対応づけは、テーブル関数hを用意して、h(p)=kとして予め設定しておく。また、グループ内の自分自身以外の生徒の識別子をqとする。
このとき、各仮グループの評価値E(g)は次式で表される。

E(g)=ΣN n=1{w1/P(g)*ΣP(g) p=1v1(n,h(p))+w2/(P(g)*(P(g)-1))*ΣP(g) p=1ΣP(g) q=1v2(n,h(p),h(q))+w3/P(g)*ΣP(g) p=1v3(n,h(p))+w4/P(g)*ΣP(g) p=1v4(n,h(p))}+w5/(P(g)*(P(g)-1))*ΣP(g) p=1ΣP(g) q=1v5(h(p),h(q))+w6/(P(g)*(P(g)-1))*ΣP(g) p=1ΣP(g) q=1v6(h(p),h(q))+w7/(P(g)*(P(g)-1))*ΣP(g) p=1ΣP(g) q=1v7(h(p),h(q))

ここで、qは自分自身以外のグループ内の他生徒であるためp≠qであるが、計算式の中に条件を付与するのは煩雑になるため、v2(n,h(p),h(p))=0、v5(h(p),h(p))=0、v6(h(p),h(q))、v7(h(p),h(q))としておくことで対応する。
グループ評価部F2は、上記のような評価値E(g)を各仮グループについて求めた上で、G個の仮グループ全体の総合的な評価値であるグループ総評価値Eallを計算する。グループ総評価値Eallは、例えば、次式で計算されるような、評価値E(g)の総和を用いた値とする。

Eall=1/G*ΣG g=1E(g)
なお、評価値E(g)の悪いグループが残っているのを避けるためには、評価値E(g)の最小値を用いてもよい。或いは、グループ評価値の均質化を図りたいのであれば、評価値E(g)の分散を用いてもよい。
本例において、制御部14は、G個の仮グループの作成を、仮グループを構成する生徒の組み合わせを変えながら(更新しながら)順次行う。そして、制御部14は、新たに作成したG個の仮グループについて、グループ評価部F2としての機能により上記のようなグループ総評価値Eallの計算を行う。
後述するように、制御部14は、例えばこのような仮グループの更新とグループ総評価値Eallの計算を複数回繰り返し、グループ総評価値Eallが最も高かったグループ分けにおける各仮グループのグループ構成を表す情報を教師等のユーザに提示する処理を行う。これにより、グループ作成指針に応じた適切なグループ構成をユーザに提示することによるグループ作成支援を実現できる。
ここで、仮グループのグループ構成の更新は、現在の仮グループの構成の一部を規則的に変えてもよいし、ランダムに更新してもよい。ランダムに更新する場合、仮グループごとの生徒の組み合わせは乱数に基づき定めるようにする。これにより、更新ごとにグループの評価値が変動し易くなるように図ることができ、作成指針に見合ったグループ構成を探索する際の探索性能向上に寄与することができる。
また、構成の一部を規則的に変える場合は、各仮グループにおいてグループ評価値を低くしている生徒を1名から数名特定し、その生徒を他のグループと入れ替えるという手法を採ることができる。これにより、生徒の組み合わせをランダムに変える更新を行う場合よりも、仮グループの評価を一定以上に高めるまでに要するグループ更新回数を少なくすることが可能とされる。すなわち、グループ構成の探索について効率向上を図ることができる。
提示制御部F3は、グループ評価部F2によるグループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う。具体的に、本例の提示制御部F3は、グループ評価部F2が上述のように仮グループの更新ごとにグループ総評価値Eallを生成する前提において、グループ総評価値Eallが最も高かったグループ分けにおける各仮グループのグループ構成を表す情報を教師等のユーザに提示するための処理を行う。
このグループ構成を表す情報としては、例えば、仮グループごとに、グループを構成する各生徒の識別情報(例えば、氏名や生徒番号等)を表した情報が提示されるようにする。提示制御部F3は、このようなグループ構成を表す情報を含む画像を画像生成部17に生成させ、該画像が表示装置4やモバイル端末6により教師等のユーザに対して提示されるように制御を行う。
なお、グループ総評価値Eallが最も高いグループ構成の情報を提示するのではなく、グループ総評価値Eallの高い上位複数のグループ構成を表す情報を提示するようにしてもよい。この場合、教師等のユーザは、提示された複数のグループ構成のうちから所望のグループ構成を選択することができる。この際、上位複数のグループ構成を表す情報と共に、それらのグループのグループ総評価値Eallを提示してもよい。このように提示制御部F3が提示制御を行う「グループの評価結果に基づく情報」としては、評価結果から選出されたグループの構成に係る情報のみでなく、グループ評価部により計算された評価値の情報も含み得る。
<3.処理手順>

上記により説明した実施形態としてのグループ作成支援手法を実現するための具体的な処理手順の例について、図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
なお、これら図5及び図6に示す処理は、制御部14が前述したROM等に記憶されたプログラムに従って実行する。
図5は、個人評価値vを取得する上で実行すべき処理を示したフローチャートである。本例において、個人評価値vのうち発言時間v1、会話回数v2、能力評価値v3、最終成果物の評価値v4(つまり実施回数識別子nが関与する評価値)については、予行として実施されるアクティブラーニング(1回目からNm回目)ごとに取得すべき評価値とされる。
先ず、制御部14はステップS101で、実施回数識別子nを0リセットする。次いで制御部14はステップS102で、予行グループの作成・更新処理を実行する。すなわち、K人の生徒がそれぞれG個のグループのうちの何れかのグループに属するように、G個のグループを新たに作成する。この予行グループの作成・更新処理では、少なくとも1回目からNm回目の予行アクティブラーニングの実施について、グループ構成に重複が生じないように新たなグループの作成を行う。
本例では、このステップS102で新たに作成されたグループの構成でアクティブラーニングが実施される。
ステップS102に続くステップS103で制御部14は、アクティブラーニングの開始を待機する。アクティブラーニングが開始したか否かは、例えば教師等のユーザによる操作に基づき判定することができる。或いは、カメラ2による撮像画像やマイク3が検出した音声信号を解析した結果に基づきアクティブラーニングが開始されたか否かを判定することも可能である。
アクティブラーニングが開始されたと判定した場合、制御部14はステップS104で発言及び会話の検出開始処理を実行する。すなわち、画像処理部11や音声処理部12、会話検出部13に対する指示を行って各生徒の発言及び会話の検出を開始させる。
ステップS104に続くステップS105で制御部14は、アクティブラーニングの終了を待機する。アクティブラーニングが終了したか否かは、例えば教師等のユーザによる操作に基づき判定することもできるし、或いは、カメラ2による撮像画像やマイク3が検出した音声信号を解析した結果に基づき判定することも可能である。
アクティブラーニングが終了したと判定した場合、制御部14はステップS106で実施回数識別子nを1インクリメントした上で、ステップS107で個人評価値vの取得・記憶処理を実行する。このステップS107の処理では、制御部14は、音声処理部12による発言の検出結果、会話検出部13による会話の検出結果に基づき生徒ごとの発言時間v1、会話回数v2を計算し、メモリ15に記憶させる。また、ステップS107の処理で制御部14は、教師等のユーザからの能力評価値v3、最終成果物の評価値v4としての数値情報の入力を受け付け、メモリ15に記憶させる。
ステップS107に続くステップS108で制御部14は、実施回数識別子nがNm以上であるか否かを判定し、実施回数識別子nがNm以上でなければステップS102に戻る。これにより、アクティブラーニングの実施ごとにv1からv4の個人評価値vの取得・記憶が行われる。
一方、実施回数識別子nがNm以上であれば、制御部14は図5に示す一連の処理を終える。
なお、本例において、評価値v5(他生徒と同グループになった回数)については、ステップS102の作成・更新処理で得られた新たなグループのグループ構成情報(グループごとの生徒の組み合わせ情報)に基づき、制御部14が計算してメモリ15に記憶させる。また、評価値v6(他生徒との性別の違い)及び評価値v7(他生徒との年齢差)については、制御部14が各生徒について入力された性別、年齢の情報に基づいて計算し、メモリ15に記憶させる。
図6は、予行後のアクティブラーニング実施時に対応して実行されるべき処理を示したフローチャートである。図6の処理は、予行後のアクティブラーニングの実施ごとに実行される。
先ず、制御部14はステップS201で、作成指針の指示を待機する。本例では、作成指針の指示はユーザ操作により行われる。例えば、制御部14は、作成指針の選択画面を表示装置4やモバイル端末6に表示させ、該画面に表示させた各作成指針のうち何れかの作成指針を選択する操作を作成指針の指示操作として受け付ける。
作成指針が指示された場合、制御部14はステップS202で作成指針の設定を行う。すなわち、ステップS201で指示された作成指針を、グループ評価に用いる作成指針として設定する。
ステップS202に続くステップS203で制御部14は、仮グループの作成・更新処理を実行する。前述のように、仮グループのグループ構成の更新は、現在の仮グループの構成の一部を規則的に変えてもよいし、ランダムに更新してもよい。
ステップS203に続くステップS204で制御部14は、指針に基づく仮グループの評価を行う。すなわち、ステップS202で設定した作成指針に基づいた仮グループの評価を行い、前述したグループ総評価値Eallを求める。なお、作成指針に基づき各仮グループの評価を行い、グループ総評価値Eallを求める手法については既に説明済みであるため重複説明は避ける。
次いで、制御部14はステップS205で、探索終了条件が成立したか否かを判定し、探索終了条件が成立していなければ、ステップS203に戻る。ここで言う探索終了条件とは、作成指針に見合ったグループ構成の探索を終了すべき条件であり、具体的には、ステップS203及びS204の処理を繰り返すことの終了条件となる。この探索終了条件としては、例えば、ステップS203の作成・更新処理を所定回数以上行うという条件とすることが考えられる。
なお、探索終了条件は、グループ総評価値Eallが向上しなくなったという条件とすることもできる。或いは、ステップS203の作成・更新処理を所定回数以上行うという条件と、グループ総評価値Eallが向上しなくなったという条件とのAND条件、又はOR条件とすることもできる。
ステップS205で探索終了条件が成立したと判定した場合、制御部14はステップS206に進んで最高評価のグループ分けに係るグループ構成情報の提示処理を実行する。すなわち、グループ総評価値Eallが最も高かった仮グループのグループ分けに関して、仮グループごとに、グループを構成する各生徒の識別情報を表した画像を画像生成部17に生成させ、該画像が表示装置4やモバイル端末6により教師等のユーザに対して提示されるように制御を行う。
次いで、制御部14はステップS207の応答操作待機処理として、ステップS206で提示させた情報に対するユーザからの応答操作を待機する処理を実行する。具体的には、ステップS206で提示したグループ構成を採用するか否かについての応答操作を受け付けるものである。
応答操作があった場合、制御部14はステップS208で採用する旨の応答であったか否かを判定する。応答操作が採用する旨の応答を示す操作でなく、採用する旨の応答でなかったと判定した場合、制御部14はステップS203に戻る。すなわち、この場合はグループ分けの探索処理をやり直すことになる。
一方、応答操作が採用する旨の応答を示す操作であり、採用する旨の応答であったと判定した場合、制御部14は図6に示す一連の処理を終える。
<4.各種変形例>
[4-1.第一変形例(個人評価値について)]

上記では、個人評価値vの例としてv1からv7の例を挙げたが、個人評価値vはこれらの例に限られるものではない。
例えば、「生徒の多様性を探る」や「同じ傾向の生徒同士を組ませる」等といった作成指針に対しては、評価値v5(同グループになった回数)、v6(性別)、v7(年齢)の何れかに代えて、又はこれら何れかと共に、生徒の履修状況、成績、資格、性別、国籍、使用言語、宗教等に係る評価値を用いることも可能である。
この際、例えば履修状況としては、生徒が履修している教科ごとに、各他生徒も同教科を履修しているか否かを「0」又は「1」で表すような評価値とすることが考えられる。成績については、例えば履修教科ごとの他生徒との成績差(例えば5段階評価等における差)を表す評価値とすることが考えられる。また、資格、性別、国籍、使用言語、宗教については、評価値v6と同様に、それぞれ各他生徒との一致/不一致を「0」/「1」で表す評価値とすることが考えられる。
ここで、個人評価値vについて、発言時間v1、会話回数v2については、カメラ2やマイク3による検出情報から取得可能な評価値であり、装置検出可能評価値と言うことができる。
また、能力評価値v3や最終成果物の評価値v4については、教師等による入力が想定され、人が入力する評価値であると言うことができる。
評価値v5については、グループの構成履歴に関する評価値と言うことができ、広義には、グループ構成に係る評価値に属するものと言うことができる。
上記した成績や資格に係る評価値は、生徒のスキルに係る評価値と言うことができる。
また、個人評価値vについて、v1からv5の評価値は、グループ活動(グループ評価部F2で評価対象とするグループのグループ活動)に伴って得られる評価値という意味で、グループ関連評価値と言うことができ、一方、評価値v6、v7や上記した生徒の履修状況、成績、資格、性別、国籍、使用言語、宗教に係る評価値は、グループ活動に関わらず得られる評価値と言う意味で非グループ関連評価値と言うことができる。
なお、グループ構成に係る評価値については、評価値v5以外にも、例えば生徒のグループにおける役割(例えばファシリテータ、書記、タイムキーパ等)に係る評価値を用いることもできる。
[4-2.第二変形例(作成指針について)]

上記では、グループの作成指針を一つだけ設定してグループ評価を行う例を挙げたが、作成指針は複数個設定することもできる。複数個設定する場合は、各指針の重要度を定めておく。この場合、仮グループの評価としては、設定された指針ごとにグループ総評価値Eallを計算する。そして、計算したグループ総評価値Eallを、指針ごとの重要度に応じた重みづけで加算する。
ここで、グループの作成指針については、所定複数回のアクティブラーニングを通して共通指針を維持するようにすることもできる。しかしながら、最終的に望ましい評価を行いたいのであれば、グループの作成指針はアクティブラーニングの実施回数に応じて変えたほうが良い場合もある。
例えば、回数がまだ少ない段階では、「生徒の多様性を探る」という指針を設定して、生徒の様々な条件下において評価を行うことで生徒の特長を見極める。
次に実施回数が増えてくると、「同じ傾向の生徒同士を組ませる」へ移行する。例えば、発話時間が長い生徒同士を同じグループにしたり、発話時間の短い生徒同士を同じグループにしたりすることで、各生徒の発話時間がどう変化するか等を確認する。
最後の方では、「能力の高い生徒同士を組ませる」という指針にすることで、能力の高い生徒同士でどういう状態になるかを確認でき、生徒の最終評価を行いやすくする。
なお、ここでは3回指針を変える手法を説明したが、指針を変える回数は任意に定めることができる。
図7のフローチャートを参照し、上記のように実施回数に応じて作成指針を変える場合に対応して実行すべき第二変形例としての処理を説明する。
なお、以降の説明において、既に説明済みとなった処理と同様となる処理については同一ステップ番号を付して説明を省略する。
この場合、制御部14はステップSステップS210で、アクティブラーニングの実施回数情報を取得する。この実施回数情報については、制御部14が図7に示す処理の実行ごとにカウントしてもよいし、ユーザに入力させてもよい。
そして、ステップS210に続くステップS211で制御部14は、実施回数に応じた作成指針の設定を行う。例えば、上記した例の場合であれば、実施回数が第一閾値未満であれば「生徒の多様性を探る」という指針を設定し、実施回数が第一閾値以上且つ第二閾値未満(ただし第二閾値>第一閾値)であれば「同じ傾向の生徒同士を組ませる」という指針を設定する。そして、実施回数が第二閾値以上であれば「能力の高い生徒同士を組ませる」という指針を設定する。
この場合の制御部14は、ステップS211の処理を実行したことに応じステップS203に処理を進める。ステップS203以降の処理は図6と同様となるため説明を省略する。
なお、上記では実施回数に応じた方針の変更を情報処理装置1が自動的に行う例としたが、ユーザが実施回数に応じて方針の変更を情報処理装置1に指示するようにしてもよい。
[4-3.第三変形例]

上記では、評価結果に基づき選出したグループ分け(グループ総評価値Eallが最も高かったグループ分け等)についてのグループ構成情報として、グループごとの生徒の組み合わせを表す情報を提示する例を挙げたが、グループ構成情報としてはグループ内の席順の情報等、グループ内における各生徒の配置位置を表す情報を含んでもよい。
席順等の配置位置の情報が提示されることで、教師等のユーザは各グループ内での生徒の配置関係をどうするかについていちいち悩まずに済む。すなわち、ユーザの負担軽減を図ることができる。
また、例えば同じグループ内でも良く会話のする生徒同士を離す、或いは近づける等で個人評価値vがどう変化するかを確認することも可能となる。
[4-4.第四変形例]

仮グループの作成について、仮グループの作成手法を作成指針に応じて切り替えることもできる。
例えば、「生徒の多様性を探る」という作成指針のときは、生徒をランダムに組み合わせることによる仮グループ作成を行う一方、「能力の高い生徒同士を組ませる」という作成指針のときは、能力評価値v3が一定以上の生徒で一部の仮グループを作成してしまい、能力評価値v3が一定未満の生徒をランダムに組み合わせて残りの仮グループを作成するといったように、作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替えることが考えられる。
このように仮グループの作成手法を設定された作成指針に応じて切り替えることで、作成指針の種類に応じた適切な仮グループ作成手法を採ること可能となり、作成指針に見合ったグループ構成の探索について効率向上を図ることができる。
[4-5.第五変形例]

また、仮グループの作成について、1又は複数のグループにおける一部構成を教師等のユーザが指定できるようにすることも考えられる。
この場合、例えば教師等のユーザが1又は複数のグループにおける一部構成、例えば或る一つのグループ全体の生徒の組み合わせを指定する。制御部14は、このように指定された一部の構成が維持されるように、ステップS203の作成・更新処理を行う。
これにより、教師等がグループの一部構成を固定したい場合に対応可能となる。
また、仮グループの作成において、組み合わせを変えるべき生徒の母数を少なくすることが可能となり、更新に係る処理負担の軽減を図ることができる。
また、上記のように教師等がグループの一部構成を固定したい場合、アクティブラーニングの実施ごとに教師等が該構成を毎回指示することは面倒であるため、該構成を情報処理装置1に登録可能としてもよい。
一例として、教師等により、推奨する生徒の組み合わせや非推奨とする生徒の組み合わせを登録させることが考えられる。例えば、推奨する生徒の組み合わせとは、或る生徒同士を組ませると議論が活発化し易い場合における、それら生徒の組み合わせ等を挙げることができる。非推奨とする生徒の組み合わせとは、或る生徒同士を組ませると口論になってしまうなど、相性の悪い生徒の組み合わせ等を挙げることができる。
制御部14は、推奨する生徒の組み合わせや非推奨とする生徒の組み合わせの指定操作を受け付け、指定操作があった場合には指定された生徒の組み合わせの情報をメモリ15に記憶させる。
図8は、上記のような推奨する生徒の組み合わせ、非推奨とする生徒の組み合わせに応じた仮グループ作成を行うための第五変形例としての処理を示したフローチャートである。
この場合、制御部14は、ステップS202で作成指針を設定したことに応じ、ステップS220で推奨、非推奨の組み合わせの指定有無を判定する。該指定がない場合、制御部14はステップS203に進んで仮グループの作成・更新処理を実行し、ステップS204以降の処理を実行する。
一方、該指定があった場合、制御部14はステップS221に進んで組み合わせ指定に応じた仮グループの作成・更新処理を実行する。すなわち、推奨とする生徒の組み合わせの指定がある場合にはそれらの生徒を同一グループにするという条件を満たすように新たな仮グループの作成を行い、非推奨とする生徒の組み合わせの指定がある場合にはそれらの生徒を異なるグループに分けるという条件を満たすように新たな仮グループの作成を行う。
ステップS221の処理を実行したことに応じ、制御部14はステップS204以降の処理を実行する。この場合の制御部14は、ステップS208で採用する旨の応答でないと判定した場合には、ステップS220に戻る。すなわち、推奨する生徒の組み合わせ、非推奨とする生徒の組み合わせが指定されている場合には、指定された生徒同士を同一グループにする、又は異なるグループに分けるという条件を満たすようにグループ分けの更新が行われる。
なお、推奨する生徒の組み合わせ、非推奨とする生徒の組み合わせの情報は、それらが一旦指定された以降、ユーザによる指定内容の変更操作や指定取り消しの操作が行われない限り有効にする。
[4-6.第六変形例]

これまでの説明では、1回のアクティブラーニングを同一のグループ構成を維持しながら行うことを前提としたが、アクティブラーニング中にグループ構成を変更することもできる。その場合、過去のアクティブラーニングについて取得された個人評価値vに基づいて仮グループの作成を行ってもよいし、今回のアクティラーニングの途中経過までについて取得された個人評価値vに基づいて仮グループの作成を行ってもよい。
[4-7.第七変形例]

これまでの説明では、個人評価値vは仮グループの評価に用いるものとしたが、個人評価値vを最終的な生徒の評価に用いることも可能である。この場合、上記で例示した各個人評価値v(v1からv7)を個人の最終評価用の重み係数を用いて計算する。この重みは予め定めてもよいし、教師等のユーザが修正してもよい。
例えば、生徒の評価では、教師自身が評価をしている評価値v3や評価値v4等の重みは高くする一方、誰と同じグループに何回なったか等という情報は評価にあまり関係ないので評価値v5、v6、v7の重みは下げる。また、アクティブラーニングにおいて発言が多いこともコミュニケーション能力が高いと判断する基準となり得るので発言時間v1や会話回数v2の重みを上げても良いが、単純に発言時間v1や会話回数v1やv2の値が高いよりも、満遍なく様々な人と会話した方が良いので、発言時間v1や会話回数v2はアクティブラーニングの回数に対する分散値を考慮してもよい。例えば、発言時間v1に基づく個人の評価値E(k,v1)を次のように計算する。
先ず、アクティブラーニングの回数に対する発言時間v1の平均値Aveと分散値Varを生徒kに対して求める。

Ave(k)=1/N*ΣN n=1v1(n,k)
Var(k)=1/N*ΣN n=1(Ave-v1(n,k))2

そして、計算した平均と分散から生徒kの評価値を求める。

E(k,v1)=Ave(k)-ρVar(k)

ここで、ρは重み係数であり、予め設定しておく。この式ではアクティブラーニングごとの発言時間の平均値が高いと評価が高くなり、さらに、発言時間の分散が小さい、すなわち、偏りなく常に発言していると評価値が高くなる。会話回数も、同じように計算できるが、会話回数の場合、誰と会話したかの情報も記録されているので、会話の相手に対する分散も考慮して良い。
上記のように個人評価値vを用いて個人の最終評価を行う場合は、個人評価値vをそのまま使用しても良いが、評価のための計算式を変更してもよい。逆にこのような評価式を仮グループの評価に使用してもよい。
[4-8.第八変形例]

これまでの説明では、発言時間v1や会話回数v2は1回のアクティブラーニングごとに計算した値としたが、これに時間情報を追加してもよい。つまり、下記式に表すように、いつ発言したか、いつ会話したかの情報も紐付けておく。

v1’(n,k,t):発話時間
v2’(n,k,m,t):会話の回数

これにより、1回のアクティブラーニング内での発言や会話の偏りを評価することができる。例えば、発言や会話に時間的な偏りが少ない方が評価値を高くするなどが考えられる。
[4-9.第九変形例]

生徒の発言や会話については、その時間や回数のみを考慮したが、発言や会話の内容を考慮してもよい。発言や会話の内容を全てコンピュータで解析することは困難であるが、特定の単語(キーワード)を検出することは、比較的容易である。例えば、先に挙げた特許文献3のような技術によりキーワードを検出し、教師が予めアクティブラーニングの内容に合わせて設定してあるキーワードと一致する発言をした生徒を評価するようにしてもよい。
具体例としては、キーワードと一致する発言をした生徒について、能力評価値v3を高めることが考えられる。この場合、能力評価値v3は、人が入力する評価値という範疇からは外れることになる。
なお、能力評価値v3については、教師が入力した評価値と、上記のようにキーワードと一致する発言等、発言や会話内容の解析結果から装置が計算した評価値の二種に分けることもできる。
<5.その他変形例>

本技術は上記により説明した具体例に限定されるものでなく、多様な変形例が考えられる。
例えば、上記では、本技術が学校教育に係るグループ活動について適用される例を挙げたが、本技術は教育以外のグループ活動についても好適に適用できる。例えば、会社等においてグループごとに行う会議や、イベント等として行うグループ討論会や、工場等の生産現場におけるグループ作業等にも本技術は適用され得る。
また、これまでの説明では、本技術に係る情報処理装置が個人評価値vを生成する構成を含むものとしたが、本技術に係る情報処理装置としては、装置外部で計算された個人評価値vを取得してグループ評価を行う構成を採ることもできる。
また、これまでの説明では、本技術に係る情報処理装置がグループの作成指針を設定する指針設定部を備える例を挙げたが、グループの作成指針を表す情報は情報処理装置外部より入力したものを用いることもでき、情報処理装置が指針設定部を備えることは必須ではない。
<6.実施形態のまとめ>

上記のように実施形態としての情報処理装置(同1)は、グループの作成指針と、グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて、グループの評価を行うグループ評価部(同F2)と、グループ評価部によるグループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う提示制御部(同F3)と、を備えている。
これにより、特定の特徴を有するグループのみを作成するのではなく、作成指針に応じた多様なグループの作成支援を行うことが可能とされる。
従って、グループ作成の支援能力向上を図ることができる。
また、実施形態としての情報処理装置においては、グループは人員同士が会話を行うグループとされている。
これにより、議論や討論、会議、アクティブラーニング等、人員同士が会話を行うグループに関して、作成指針に応じた多様なグループの作成支援を行うことが可能とされる。
従って、人員同士が会話を行うグループの作成に関する支援能力向上を図ることができる。
さらに、実施形態としての情報処理装置においては、グループ評価部は、複数の評価値のうち、作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくしてグループの評価を行っている。
これにより、グループの作成指針に応じた適切なグループ評価を行うことが可能とされる。
従って、グループ作成の支援能力向上を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての情報処理装置においては、作成指針は、複数の作成指針から選択され、グループ評価部は、複数の評価値のうち、選択された作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくしてグループの評価を行っている。
これにより、複数の作成指針のうちから選択された作成指針に応じた適切なグループ評価を行うことが可能とされる。
従って、グループ作成の支援能力向上を図ることができる。
また、実施形態としての情報処理装置においては、作成指針は、グループの活動方針に関するグループ活動指針である。
グループの活動方針に関するグループ活動指針とは、グループの活動目的に係る指針と換言できるものであり、例えば、多様な意見を出させる(人員の多様性を探る)、議論を促進させる、或る方向性の議論をさせる、等といった指針が挙げられる。
上記構成によれば、これらの例のようなグループ活動方針に係る作成指針に応じたグループの評価を行うことができ、所望のグループ活動方針を実現する上での適切なグループ作成支援を行うことができる。
さらに、実施形態としての情報処理装置においては、作成指針は、グループによる成果物の質に関する成果物指針を含む。
グループによる成果物の質に関する成果物指針とは、例えば、質の高い成果物を得たいという指針、より具体的には、能力の高い生徒同士を組ませるといった指針を挙げることができる。或いは、特定の知識を向上させたいという指針、より具体的には、特定教科を履修している生徒同士を組ませるといった指針等を挙げることができる。
上記構成によれば、これらの例のようなグループ成果物の質に係る作成指針に応じたグループの評価を行うことができ、所望の質のグループ成果物を得たいとした場合に対応した適切なグループ作成支援を行うことができる。
さらにまた、実施形態としての情報処理装置においては、作成指針として成果物指針が選択された場合、グループ評価部は、複数の評価値のうち人員のグループ活動における能力についての評価値を含む、少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、グループの評価を行っている。
これにより、作成指針として成果物指針が選択された場合に対応して、人員の能力を基準としたグループの評価を行うことが可能とされる。
従って、能力の高い生徒同士を組ませる等、人員の能力を基準とするグループ作成指針に応じた適切なグループ評価を行うことができる。
また、実施形態としての情報処理装置においては、作成指針として成果物指針以外が選択された場合、グループ評価部は、複数の評価値のうち人員の発言時間、会話回数、他人員と同グループになった回数の何れかを含む少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、グループの評価を行っている。
これにより、成果物指針以外の作成指針が選択された場合に対応して、人員の発言時間、会話回数、又は他人員と同グループになった回数を基準としたグループの評価を行うことが可能とされる。
従って、発言時間の長い人員同士若しくは短い人員同士を組ませる、会話回数が少ない人員同士若しくは多い人員同士を組ませる、同グループになったことのない人員同士を組ませる等、人員のグループ活動に関する評価値(発言時間、会話回数)やグループ構成履歴に関する評価値(他人員と同グループになった回数)を基準とするグループ作成指針に応じた適切なグループ評価を行うことができる。
さらに、実施形態としての情報処理装置においては、グループ評価部が評価対象とするグループである仮グループの作成を行う仮グループ作成部(制御部14:S203、S221を参照)を備えている。
これにより、仮グループをユーザが手動で組む必要がなくなる。
従って、ユーザの負担軽減を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、複数の仮グループを作成し、グループ評価部は、仮グループ作成部が作成した仮グループごとに作成指針に基づく評価を行い、該仮グループごとの評価に基づき、複数の仮グループ全体の総合的な評価値を計算している。
これにより、複数のグループを作成すべき場合に対応して、仮グループ全体の評価結果を示す総合評価値を得ることが可能とされる。
従って、複数のグループを作成すべき場合において、作成指針に応じた適切なグループ作成支援を行うことができる。
また、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、仮グループについて人員の組み合わせを順次更新し、グループ評価部は、更新ごとに仮グループについての評価を行っている。
これにより、評価の高まるグループ構成を探索することが可能とされる。
従って、指針に応じたグループ作成を適切に支援することができる。
さらに、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、更新において、人員の組み合わせをランダムに変えている。
これにより、例えば更新を重ねても特定の人員が同一グループに固定されてしまう等、更新による組み合わせの変化に特定の偏りが生じてしまうことの防止が図られる。
従って、更新ごとにグループの評価値が変動し易くなるように図ることができ、作成指針に見合ったグループ構成を探索する際における探索性能向上を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、更新として、仮グループの構成の一部を規則的に変える更新を行っている。
これにより、人員の組み合わせをランダムに変える更新を行う場合よりも、仮グループの評価が一定以上に高まるまでに要するグループ更新回数を少なくすることが可能とされる。
従って、作成指針に見合ったグループ構成の探索について効率向上を図ることができる。
また、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、更新の回数が所定回数以上となったことを条件に更新を終了している(S205参照)。
これにより、更新が無闇に継続されてしまうことの防止が図られる。
従って、作成指針に見合ったグループ構成の探索について効率向上を図ることができる。
さらに、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替えている(第四変形例を参照)。
例えば、人員の多様性を探るという作成指針のときは、人員をランダムに組み合わせることによる仮グループ作成を行う一方、能力の高い人員同士を組ませるという作成指針のときは、能力の評価値が一定以上の人員で一部の仮グループを作成してしまい、該評価値が一定未満の人員をランダムに組み合わせて残りの仮グループを作成するといったように、作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替える。
従って、作成指針の種類に応じた適切な仮グループ作成手法を採ること可能となり、作成指針に見合ったグループ構成の探索について効率向上を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての情報処理装置においては、仮グループ作成部は、複数の仮グループについての更新を行う際、指定された人員同士を同一仮グループにする、又は異なる仮グループに分けるという条件を満たすように前記更新を行っている(第五変形例を参照)。
これにより、推奨する人員の組み合わせや非推奨とする人員の組み合わせがある場合に対応して、それら人員同士を必ず同一仮グループとしたり異なる仮グループに分けたりすることが可能とされる。
従って、使い勝手の向上を図ることができる。
また、実施形態としての情報処理装置においては、提示制御部は、グループ評価部による評価結果に基づき選出した仮グループのグループ構成を表す情報の提示制御を行っている(S206参照)。
これにより、評価が最も高かった仮グループ等、作成指針に見合うと推定される仮グループのグループ構成情報をユーザに提示することが可能とされる。
従って、作成指針に見合ったグループ構成をユーザに容易に認識させることができ、グループの作成支援性能の向上を図ることができる。
さらに、実施形態としての情報処理装置においては、提示制御部は、グループ構成を表す情報として、人員のグループ内における配置関係を表す情報の提示制御を行っている(第三変形例を参照)。
これにより、グループにおける各人員の席順等、人員のグループ内における配置関係をユーザがいちいち定める必要がなくなる。
従って、ユーザの負担軽減を図ることができる。
また、実施形態としての情報処理方法は、情報処理装置が、グループの作成指針と、グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいてグループの評価を行い、グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う情報処理方法である。
このような実施形態としての情報処理方法によっても、上記した実施形態としての情報処理装置と同様の作用及び効果を得ることができる。
実施形態のプログラムは、グループの作成指針と、グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいてグループの評価を行い、グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う機能を、情報処理装置に実現させるプログラムである。
すなわち、図6や図7、図8等で説明した処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
このようなプログラムにより実施形態としての情報処理装置の実現が容易となる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体や、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。或いは、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等のリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
<7.本技術>

なお本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて、前記グループの評価を行うグループ評価部と、
前記グループ評価部による前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う提示制御部と、を備える
情報処理装置。
(2)
前記グループは前記人員同士が会話を行うグループである
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記グループ評価部は、
前記複数の評価値のうち、前記作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくして前記グループの評価を行う
前記(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記作成指針は、複数の作成指針から選択され、
前記グループ評価部は、
前記複数の評価値のうち、選択された作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくして前記グループの評価を行う
前記(1)から(3)の何れかに記載の情報処理装置。
(5)
前記作成指針は、前記グループの活動方針に関するグループ活動指針である
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記作成指針は、前記グループによる成果物の質に関する成果物指針を含む
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記作成指針として前記成果物指針が選択された場合、
前記グループ評価部は、
前記複数の評価値のうち人員のグループ活動における能力についての評価値を含む、少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、前記グループの評価を行う
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記作成指針として前記成果物指針以外が選択された場合、
前記グループ評価部は、
前記複数の評価値のうち前記人員の発言時間、会話回数、他人員と同グループになった回数の何れかを含む少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、前記グループの評価を行う
前記(6)に記載の情報処理装置。
(9)
前記グループ評価部が評価対象とするグループである仮グループの作成を行う仮グループ作成部を備える
前記(1)から(8)の何れかに記載の情報処理装置。
(10)
前記仮グループ作成部は、複数の仮グループを作成し、
前記グループ評価部は、前記仮グループ作成部が作成した仮グループごとに前記作成指針に基づく評価を行い、該仮グループごとの評価に基づき、複数の仮グループ全体の総合的な評価値を計算する
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記仮グループ作成部は、仮グループについて人員の組み合わせを順次更新し、
前記グループ評価部は、前記更新ごとに仮グループについての評価を行う
前記(9)又は(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記仮グループ作成部は、
前記更新において、前記人員の組み合わせをランダムに変える
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記仮グループ作成部は、
前記更新として、仮グループの構成の一部を規則的に変える更新を行う
前記(11)に記載の情報処理装置。
(14)
前記仮グループ作成部は、
前記更新の回数が所定回数以上となったことを条件に前記更新を終了する
前記(11)から(13)の何れかに記載の情報処理装置。
(15)
前記仮グループ作成部は、
前記作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替える
前記(9)から(14)の何れかに記載の情報処理装置。
(16)
前記仮グループ作成部は、
複数の仮グループについての前記更新を行う際、指定された人員同士を同一仮グループにする、又は異なる仮グループに分けるという条件を満たすように前記更新を行う
前記(11)から(15)の何れかに記載の情報処理装置。
(17)
前記提示制御部は、
前記グループ評価部による評価結果に基づき選出した前記仮グループのグループ構成を表す情報の提示制御を行う
前記(11)から(16)の何れかに記載の情報処理装置。
(18)
前記提示制御部は、
前記グループ構成を表す情報として、前記人員のグループ内における配置関係を表す情報の提示制御を行う
前記(17)に記載の情報処理装置。
1 情報処理装置、14 制御部、15 メモリ、16 操作部、17 画像生成部、18 表示制御部、19 通信部、F1 指針設定部、F2 グループ評価部、F3 提示制御部

Claims (20)

  1. グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて、前記グループの評価を行うグループ評価部と、
    前記グループ評価部による前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う提示制御部と、を備える
    情報処理装置。
  2. 前記グループは前記人員同士が会話を行うグループである
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記グループ評価部は、
    前記複数の評価値のうち、前記作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくして前記グループの評価を行う
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記作成指針は、複数の作成指針から選択され、
    前記グループ評価部は、
    前記複数の評価値のうち、選択された作成指針に関連する少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを、他の評価値に対する重み付けよりも大きくして前記グループの評価を行う
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記作成指針は、前記グループの活動方針に関するグループ活動指針である
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記作成指針は、前記グループによる成果物の質に関する成果物指針を含む
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記作成指針として前記成果物指針が選択された場合、
    前記グループ評価部は、
    前記複数の評価値のうち人員のグループ活動における能力についての評価値を含む、少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、前記グループの評価を行う
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記作成指針として前記成果物指針以外が選択された場合、
    前記グループ評価部は、
    前記複数の評価値のうち前記人員の発言時間、会話回数、他人員と同グループになった回数の何れかを含む少なくとも1以上の評価値に対する重み付けを他の評価値の重み付けよりも大きくして、前記グループの評価を行う
    請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記グループ評価部が評価対象とするグループである仮グループの作成を行う仮グループ作成部を備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記仮グループ作成部は、複数の仮グループを作成し、
    前記グループ評価部は、前記仮グループ作成部が作成した仮グループごとに前記作成指針に基づく評価を行い、該仮グループごとの評価に基づき、複数の仮グループ全体の総合的な評価値を計算する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記仮グループ作成部は、仮グループについて人員の組み合わせを順次更新し、
    前記グループ評価部は、前記更新ごとに仮グループについての評価を行う
    請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 前記仮グループ作成部は、
    前記更新において、前記人員の組み合わせをランダムに変える
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記仮グループ作成部は、
    前記更新として、仮グループの構成の一部を規則的に変える更新を行う
    請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記仮グループ作成部は、
    前記更新の回数が所定回数以上となったことを条件に前記更新を終了する
    請求項11に記載の情報処理装置。
  15. 前記仮グループ作成部は、
    前記作成指針に応じて仮グループの作成手法を切り替える
    請求項9に記載の情報処理装置。
  16. 前記仮グループ作成部は、
    複数の仮グループについての前記更新を行う際、指定された人員同士を同一仮グループにする、又は異なる仮グループに分けるという条件を満たすように前記更新を行う
    請求項11に記載の情報処理装置。
  17. 前記提示制御部は、
    前記グループ評価部による評価結果に基づき選出した前記仮グループのグループ構成を表す情報の提示制御を行う
    請求項11に記載の情報処理装置。
  18. 前記提示制御部は、
    前記グループ構成を表す情報として、前記人員のグループ内における配置関係を表す情報の提示制御を行う
    請求項17に記載の情報処理装置。
  19. 情報処理装置が、
    グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて前記グループの評価を行い、前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う
    情報処理方法。
  20. グループの作成指針と、前記グループを構成する複数の人員ごとに対応づけられた複数の評価値とに基づいて前記グループの評価を行い、前記グループの評価結果に基づく情報の提示制御を行う機能を、情報処理装置に実現させる
    プログラム。
JP2019126952A 2019-07-08 2019-07-08 情報処理装置、情報処理方法、プログラム Pending JP2021012581A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019126952A JP2021012581A (ja) 2019-07-08 2019-07-08 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
EP20742949.9A EP3983970A1 (en) 2019-07-08 2020-06-30 Information processing apparatus, information processing method, and program
US17/597,219 US20220270500A1 (en) 2019-07-08 2020-06-30 Information processing apparatus, information processing method, and program
PCT/JP2020/025717 WO2021006123A1 (en) 2019-07-08 2020-06-30 Information processing apparatus, information processing method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019126952A JP2021012581A (ja) 2019-07-08 2019-07-08 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021012581A true JP2021012581A (ja) 2021-02-04

Family

ID=71670334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019126952A Pending JP2021012581A (ja) 2019-07-08 2019-07-08 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220270500A1 (ja)
EP (1) EP3983970A1 (ja)
JP (1) JP2021012581A (ja)
WO (1) WO2021006123A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7458528B1 (ja) 2023-03-17 2024-03-29 Lineヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7049010B1 (ja) * 2021-03-02 2022-04-06 株式会社インタラクティブソリューションズ プレゼンテーション評価システム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3197633B2 (ja) 1992-11-30 2001-08-13 松下電器産業株式会社 移動体の自動追尾装置
JP3522954B2 (ja) 1996-03-15 2004-04-26 株式会社東芝 マイクロホンアレイ入力型音声認識装置及び方法
JP5755012B2 (ja) 2011-04-21 2015-07-29 キヤノン株式会社 情報処理装置、その処理方法、プログラム及び撮像装置
US10394767B2 (en) * 2013-03-14 2019-08-27 Oracle International Corporation Computing network node adjustments
JP6225543B2 (ja) 2013-07-30 2017-11-08 富士通株式会社 議論支援プログラム、議論支援装置及び議論支援方法
JP6241211B2 (ja) 2013-11-06 2017-12-06 富士通株式会社 教育支援プログラム、方法、装置及びシステム
US20160071424A1 (en) * 2014-09-04 2016-03-10 Megan Colleen Harney Learning Network System
JP6492604B2 (ja) 2014-12-10 2019-04-03 富士通株式会社 グループ化支援プログラム、グループ化支援方法及びグループ化支援装置
US20160203433A1 (en) * 2015-01-12 2016-07-14 International Business Machines Corporation Optimization of trait and expertise for workforce selection
US10089585B1 (en) * 2015-08-06 2018-10-02 Mike Alexander Relevance management system
US20170262783A1 (en) * 2016-03-08 2017-09-14 International Business Machines Corporation Team Formation
JP6570465B2 (ja) * 2016-03-16 2019-09-04 Kddi株式会社 重要語によって参加者の貢献度を推定可能なプログラム、装置及び方法
US10319251B2 (en) * 2016-09-14 2019-06-11 Scriyb LLC Networked activity monitoring via electronic tools in an online group learning course and regrouping students during the course based on the monitored activity
US11217109B2 (en) * 2017-09-19 2022-01-04 Minerva Project, Inc. Apparatus, user interface, and method for authoring and managing lesson plans and course design for virtual conference learning environments

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7458528B1 (ja) 2023-03-17 2024-03-29 Lineヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP3983970A1 (en) 2022-04-20
WO2021006123A1 (en) 2021-01-14
US20220270500A1 (en) 2022-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10897541B2 (en) Conference call platform capable of generating engagement scores
Weyers et al. Triangulation in social work research: the theory and examples of its practical application
US20220159124A1 (en) System and Method of Real-Time Wiki Knowledge Resources
JP2021012581A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
US20150178659A1 (en) Method and System for Identifying and Maintaining Gold Units for Use in Crowdsourcing Applications
CN105139317B (zh) 兴趣取向值测验的认知指标分析方法
JP6649461B1 (ja) プログラム、情報処理装置及び情報処理方法
White et al. Designing a voice-based employment exchange for rural India
Elements Coen-Mishlan Gender discrimination in the band world: A case study of three female band directors
CN116762125A (zh) 环境协作智能系统和方法
Nahar et al. Usability evaluation of a mobile phone based braille learning application" MBraille"
US20140297641A1 (en) Discussion support method, information processing apparatus, and storage medium
JP2020160551A (ja) 人事項目の分析支援装置、分析支援方法、プログラム、および記録媒体
CN112507679A (zh) 一种自动生成课程表的方法、装置、电子设备及存储介质
Marvin et al. Implementation of the AAMC's holistic review model for psychiatry resident recruitment
JP7152453B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム
Wang College English teaching quality monitoring and intelligent analysis based on internet of things technology
US20210056512A1 (en) Systems and methods for dynamically cloning a target using behavioral insights
JP2010232887A (ja) 会議管理装置及び方法
JP6724227B1 (ja) 会議支援装置、会議支援方法及び会議支援プログラム
Aletta et al. Exploring associations between soundscape assessment, perceived safety and well-being: A pilot field study in Granary Square, London
JP7225276B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2015046079A (ja) 職業適性診断装置
JP6618226B1 (ja) 情報処理装置
WO2021181909A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230816

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230816

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231031