JP2021012550A - 画像作成プログラム - Google Patents

画像作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021012550A
JP2021012550A JP2019126568A JP2019126568A JP2021012550A JP 2021012550 A JP2021012550 A JP 2021012550A JP 2019126568 A JP2019126568 A JP 2019126568A JP 2019126568 A JP2019126568 A JP 2019126568A JP 2021012550 A JP2021012550 A JP 2021012550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equipment
record
water level
user
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019126568A
Other languages
English (en)
Inventor
建平 周
jian-ping Zhou
建平 周
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Contec Co Ltd
Original Assignee
Contec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Contec Co Ltd filed Critical Contec Co Ltd
Priority to JP2019126568A priority Critical patent/JP2021012550A/ja
Publication of JP2021012550A publication Critical patent/JP2021012550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】ヒューマン マシン インタフェース(HMI)画像を作成する画像作成プログラムにおいて、ユーザによるプロパティの設定作業が簡便なものとなる画像作成プログラムを提供する。【解決手段】テーブル読み込みステップにより、複数の設備機器にそれぞれ対応する複数の設備機器レコードが記述されたレコードテーブルを読み込み、表示部品作成ステップにより、テーブル読み込みステップにおいて読み込まれたレコードテーブルに記述された複数の設備機器レコードのそれぞれに対応する複数の表示部品61A,61B,61C,61Xを作成し、作成した複数の表示部品61A,61B,61C,61Xをインタフェース画像60内に配列する。【選択図】図3

Description

本発明は、インタフェース画像を作成する画像作成プログラムに関するものであり、特に、制御対象となる設備機器をユーザに監視および/または操作させる設備管理支援システムにおいて、監視・操作用のインタフェース画像を作成するものに関する。
従来、保守業者などが水処理設備といった各種設備に配置された設備機器を管理するにあたって、作業員がその設備の近くに常駐するのではなく、遠隔地からネットワークを介して設備機器を管理するという手法が採られることがある。この場合、作業員はネットワークに接続されているユーザ端末のモニタ画面に表示されるインタフェース画像(ヒューマン マシン インタフェース画像、HMI画像)を提供する設備管理支援システムによる支援を受けて管理作業を行うことがある。特許文献1には、こうしたHMI画像の作成方法が記載されている。
図5に従来技術におけるネットワークの一例を示す。ユーザ(保守業者の作業員)による制御の対象となる設備機器は複数存在し、設備に備えられた、あるいは設備機器自身に搭載されたネットワーク装置を介してネットワーク80に接続されている。図5では一例として、第1の水位計81と、第2の水位計82がネットワーク80に接続されているものとする。
第1の水位計81と、第2の水位計82の例としてはダム(設備)に配置された水位計が挙げられる。これらは遠隔地から保守業者の作業員がダムの現在水位(現在値)を確認可能とするために設けられているものであり、ダムの水位(標高)を計測するセンサを備えている。第1の水位計81、第2の水位計82は計測したダムの水位を、ネットワーク80を介して後述のサーバ85へ送信する。
ネットワーク80にはコンピュータシステムを統括するサーバ85も接続されており、このサーバ85は、ネットワーク80に接続されている設備機器(ここでは第1の水位計81と、第2の水位計82)から各種計測データ(ここではダムの現在水位)を受信する。そして受信した計測データと、設備機器のそれぞれに対応してユーザが予め定めている設定情報(プロパティ)に応じて、画像作成プログラムを用いて、設備機器に関する情報を視覚的に表示するインタフェース画像(HMI画像)を作成する。そしてサーバ85は、ネットワーク80に接続されておりユーザが操作するモニタ機器90からの要求に応じて、作成したHMI画像のデータをモニタ機器90に送信することにより、モニタ機器90にHMI画像を表示する。
サーバ80にて画像作成プログラムを用いて作成されるHMI画像の一例を図6に示す。図5のネットワークの場合、HMI画像としては第1の水位計81に対応する第1の管理画面91と、第2の水位計82に対応する第2の管理画面92が用意される。HMI画像には管理対象の状態を示す画像や文字(ここでは水位を示す棒グラフおよび数値)が含まれる。図6の管理画面91,92は監視用のHMI画像であり、水位計を直接操作するためのものではないが、設備機器を操作するためのHMI画像では、設備機器を操作するトリガとなる画像(ボタンなど)が含まれる。こうしたHMI画像はネットワークを介して管理対象となる設備実体(ここでは第1の水位計81と、第2の水位計82)に紐付けされており、設備実体の状態がHMI画像の表示状態に反映されるとともに、HMI画像に対する操作が設備実体へ反映される。
例えば図6に示す第1の水位計81用の第1の管理画面91においては、ダムの水位の最小値「50」(例えば最低水位の標高)、水位の最大値「100」(例えば設計最高水位の標高)、現在の水位「80」(現在値)、このダムにおいて維持されるべき水位「75」(目標値)が数値として表示されるとともに、最小値と最大値に対する現在値の比率(ゲージ6割)を視覚的に表す棒グラフが表示されている。またユーザが第1の水位計81が表す水位を識別するために設定している表示名、「水位A」を示すラベル91aが表示されている。同様に、第2の水位計82用の第2の管理画面92にも、最小値、最大値、現在値、目標値、棒グラフ、「水位B」を示すラベル92aが表示されている。このラベルに表示されている表示名に従い、設備管理支援システムにおいては第1の管理画面91が「水位Aモニタ」、第2の管理画面92が「水位Bモニタ」という名前で管理される。
管理作業において、ユーザがこれらの管理画面において表示されている情報を修正したい場合(例えば最小値、最大値の設定が誤っていることに気付いた場合)や、あるいは監視対象を変更したい場合がありうる。そのような場合のために、設備管理支援システムには、各管理画面の設定情報(プロパティ)を変更するためのプロパティ設定画面が用意されている。
図6ではラベル91a,92aがプロパティ設定画面を表示するためのボタンとなっており、HMI画像上でユーザがこのボタンをクリックすると、第1の管理画面91(水位Aモニタ)に対しては第1のプロパティ設定画面93(水位Aモニタプロパティ)、第2の管理画面92(水位Bモニタ)に対しては第2のプロパティ設定画面94(水位Bモニタプロパティ)が表示される。
第1のプロパティ設定画面93である水位Aモニタプロパティには、水位Aモニタである第1の管理画面91に関する各種プロパティが表示されている。すなわち、「最大値」の欄93aには最大値の設定値「100」、「最小値」の欄93bには最小値の設定値「50」が表示されている。そして、「現在値」の欄93cには管理支援システムにおいて第1の水位計81が示す計測値(データ)が格納される変数の名前「link_LV_A」が表示されている。「目標値」の欄93dには、水位計81の計測対象であるダムの水位の目標値(例えば洪水貯留準備水位)が格納される変数の名前「link_Go_A」が表示されている。このように、第1のプロパティ設定画面93の各欄には固定数値だけでなく、管理支援システムにおいて扱われている変数名(変数の名前)を入力することも可能であり、変数名が入力された欄については、管理支援システムにおいてその変数名に対応するメモリアドレスに格納されている数値(データ)が、その欄に対応する数値であるものとして扱われる。
また、ユーザは第1のプロパティ設定画面93において、第1の管理画面91に表示されていないプロパティも確認することができる。例えば図6の第1のプロパティ設定画面93には「単位」の欄93eが表示されている。このプロパティは最小値、最大値、現在値、目標値をどのような基準で表示されるかを定めるものであり、図6に示されているようにこの欄に「メートル」と入力されていれば、最小値、最大値、現在値、目標値はそれぞれ何メートルの水位(標高)であるか、という数値で表示される。すなわち図6の第1の管理画面91に数値の単位は表示されていないが、これらの数値はそれぞれ「最大値は100m」、「最小値は50m」、「現在値は80m」、「目標値は75m」という意味である。
ユーザが第1の管理画面91のプロパティを変更する際には、第1のプロパティ設定画面93において各欄に変更後の数値などを入力した上で、「適用」ボタン93xをクリックすることにより変更を確定する。すると、第1の管理画面91に変更後の情報が反映される。例えばユーザが「最大値」の欄93aに「200」と入力して「適用」ボタン93xをクリックすると、第1の管理画面91に表示されている最大値の数値が「200」に変化するとともに、棒グラフの表示も、最小値「50」と最大値「200」に対する現在値「80」の比率を示すもの(ゲージ2割)に変更される。なおユーザが間違った数値を各欄に入力してしまった場合や、何も変更せずに第1のプロパティ設定画面93を閉じたい場合には、「閉じる」ボタン93yをクリックすれば、入力した数値が反映されることなく第1のプロパティ設定画面93は消去される。
また、ユーザが「現在値」の欄93cに他の設備機器による計測値を示す変数名を入力し、「適用」ボタンで変数名の変更を確定すると、第1の管理画面91はその変更後の変数名に対応する計測値を表示するようになる。例えばユーザが「現在値」の欄93cに第3の水位計の計測値に対応する変数名「link_LV_C」を入力すると、第1の管理画面91は第3の水位計の計測値を表示するようになる。このとき、第1の管理画面91に表示されるラベル91aの文字も例えば「水位C」に変化し、第1の管理画面91の名前も「水位Cモニタ」に変化する。
同様に、第2のプロパティ設定画面94である水位Bモニタプロパティには水位Bモニタである第2の管理画面92に関する各種プロパティとして、「最大値」の欄94aに数値「100」、「最小値」の欄94bに数値「50」、「現在値」の欄94cに変数名「link_LV_B」、「目標値」の欄94dに変数名「link_Go_B」、「単位」の欄94eに単位名「メートル」が表示されている。ユーザはこれらの欄に入力されている情報を変更することにより、第2の管理画面92に表示される情報を変更することができる。
以上のような従来の管理支援システムにより提供され、手元のモニタ機器90に表示されるHMI画像を用いることにより、ユーザは遠隔地の設備(ダムなど)に常駐していなくとも、遠隔地からネットワーク80を介して、設備機器(水位計など)の状態を監視・操作することが可能となる。
特許第6157548号公報
しかしながら、従来の管理支援システムにおける画像作成プログラムでは、前述したようにプロパティ(設定情報)は設備機器のそれぞれに対応してユーザが予め定めているものであるため、多数の設備機器を管理する場合には、多数の設備機器の1つ1つに対してユーザが手作業でプロパティを設定しなければならないという問題点があった。
図5のネットワーク図では管理対象の設備機器が第1の水位計81と第2の水位計82の2つのみであるため、ユーザは第1のプロパティ設定画面93と第2のプロパティ設定画面94の2つを操作するのみで全ての設定を済ませることができる。しかし、例えば管理対象の設備機器が100基存在する場合には、100件のプロパティ設定画面を操作しなければ全ての設定を済ませることができない。1つのダムに対して複数の水位計が配置されている場合における「最大値」「最小値」の設定など、複数の設備機器に関して共通の設定値を使用できるような場合でも、ユーザは1つ1つプロパティ画面を開いて同じ数値を入力していかなければならず、プロパティの設定作業は時間と手間のかかる作業となってしまう。
そこで本発明は、インタフェース画像を作成する画像作成プログラムにおいて、ユーザによるプロパティの設定作業が簡便なものとなる画像作成プログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像作成プログラムの実施形態の一例は、コンピュータによって実行される画像作成プログラムであって、制御対象となる設備機器をユーザに監視および/または操作させるための表示部品を含むインタフェース画像を作成する画像作成プログラムにおいて、前記設備機器に関する複数のプロパティにそれぞれ対応する複数のプロパティフィールドからなる設備機器レコードを読み込む、レコード読み込みステップと、前記レコード読み込みステップにて読み込まれた前記設備機器レコードに対応する当該設備機器に関する前記プロパティのうち少なくとも1つをユーザによって監視および/または操作可能とさせる表示部品を作成する、表示部品作成ステップと、を有しており、複数の前記設備機器にそれぞれ対応する複数の前記設備機器レコードが記述されたレコードテーブルを読み込む、テーブル読み込みステップをさらに有し、前記テーブル読み込みステップが実行された場合は、前記レコードテーブル内に記述されている複数の前記設備機器レコードのそれぞれを、前記レコード読み込みステップにおいて、前記設備機器のそれぞれに対応するものとして読み込み、前記表示部品作成ステップにおいて、前記テーブル読み込みステップにおいて読み込まれた前記レコードテーブルに記述された複数の前記設備機器レコードのそれぞれに対応する複数の前記表示部品を作成し、作成した複数の前記表示部品を前記インタフェース画像内に配列することを特徴とする。
前記レコード読み込みステップにおいて、前記プロパティフィールドのうち少なくとも1つに、データを格納する変数の名前となる変数名が記述されている、前記設備機器レコードを読み込むとよい。
また好ましくは、前記レコードテーブルのリソース位置を示すテーブルパスの入力をユーザから受け付けるテーブルパス入力ステップをさらに有し、ユーザが入力した前記テーブルパスが示す位置のファイルを読み込むことにより前記テーブル読み込みステップを実行するとよい。
また好ましくは、前記テーブル読み込みステップにおいて、前記レコードテーブルに記述された内容に応じて、複数の前記設備機器を、複数のグループに分類し、前記表示部品作成ステップにおいて、択一的に表示される複数のページを作成し、同一のグループに属する前記設備機器に関連する表示部品を同一のページ内に配列するとともに、表示されるページをユーザに切り替えさせるための表示部品を作成するとよい。
また好ましくは、前記テーブルパス入力ステップにおいて受け付けるテーブルパスが、CSV(Character Separated Values)形式データファイル、XML(Extensible Markup Language)形式データファイル、表形式データファイル、JSON(JavaScript Object Notation)形式データファイル、データベースマネージメントシステムのテーブルデータファイル、のいずれかへのパスを示すものであるとよい。
本発明に係る画像作成プログラムの実施形態の一例によれば、複数の設備機器に関する設備機器レコードが記述されたレコードテーブルが読み込まれることによって、複数の設備機器にそれぞれ対応する複数の表示部品が自動的に作成されて、複数の表示部品がインタフェース画像内に配列されることになる。そのため、ユーザは多数の設備機器について1つ1つプロパティ設定画面を操作する必要はなく、複数の設備機器に関する設備機器レコード(各設備機器に関する複数のプロパティの情報が含まれる)が一括で記述されたレコードテーブルをCSV形式データファイルなどによって予め用意し、このレコードテーブルを、画像作成プログラムを実行するコンピュータ(例えばサーバ)に読み込ませるだけでよい。例えばCSV形式データファイルであればユーザは単一の画面上で複数の設備機器に関する情報をまとめて記述することが可能であるし、複数の設備機器に関して共通する設定項目については情報を複写(コピー)して高速に記述することが可能であるので、プロパティの設定作業は従来技術に比べて時間も手間もかからない、簡便なものとなる。
本発明に係る画像作成プログラムの実施形態の一例が実行される設備管理支援システムの構成を概略的に示すネットワーク図。 本実施形態の画像作成プログラムにおいて用いられるレコードテーブルの一例。 本実施形態の画像作成プログラムにより作成されるインタフェース画像の一例。 本実施形態の画像作成プログラムのフローチャート。 従来技術におけるネットワーク図。 従来技術におけるインタフェース画像と設定画面を示す図。
以下、図面を参照して本発明に係る画像作成プログラムの実施形態の一例が実行される環境について説明する。図1のネットワーク図は、設備管理支援システム10を構成するコンピュータシステムのネットワーク図であり、制御対象の複数の設備機器とサーバ、ユーザとの関係を概略的に示している。
ここでは、制御対象となる複数の設備機器、例えば第1の水位計20a、第2の水位計20b、第3の水位計20cがネットワーク装置を介してネットワーク12(インターネットなど)と接続されている。ネットワーク12にはサーバ16も接続されており、サーバ16は各設備機器から送信されたデータを受信することができる。またネットワーク12にはユーザ32(例えば保守業者の作業員)が操作するモニタ機器30も接続されており、ユーザ32はモニタ機器30およびネットワーク12を介してサーバ16との通信を行うことができる。
なお、上記においては水位計の例として3つのみを挙げたが、図1に示す通りネットワーク12にはさらに多くの水位計が接続されている。これらの水位計は複数のグループ、ここでは2つのグループ、グループ1とグループ2に分かれている。グループ分けの基準の例としては、異なる設備に配置されている設備機器は別々のグループとする、というものが挙げられ、例えばグループ1が自治体甲の浄水場に関連する各種水処理設備における水位計、グループ2が自治体乙の浄水場に関連する各種水処理設備における水位計を表す。
グループ1には多数(例えば24基)の水位計が属しているが、本実施形態では便宜上それらに順列が付いているとして、順列の末尾(例えば24番目)の水位計を、グループ1末尾の水位計20xとする。またグループ2にも複数の水位計が属しているが、そのうちの1つを代表としてグループ2の水位計20zとする。グループ1に属する水位計も、グループ2に属する水位計も、いずれも計測した現在の水位の値を、ネットワーク12を介してサーバ16へ送信することができる。なお後述するが、各水位計にはそれぞれを識別するための固有の機器IDが付与されている。例えば第1の水位計20aの機器IDは「WALVA」、第2の水位計20bの機器IDは「WALVB」である。
各水位計で計測された水位の値をユーザ32が知ろうとする際には、モニタ機器30からサーバ16へインタフェース画像要求データが送信される。このインタフェース画像要求データは、モニタ機器30上で動作するプログラムによって生成されるものであり、例えばサーバ16が管理しているWebアプリケーション起動用ファイルにモニタ機器30のWebブラウザがアクセスすると、Webブラウザからインタフェース画像要求データが発せられる。なおモニタ機器30においてWebブラウザではなくインタフェース画像表示用の専用のアプリケーションが用いられてもよい。
インタフェース画像要求データを受け取ったサーバ16は、画像作成プログラムを起動し、どの設備機器(水位計)に関するインタフェース画像が必要なのかをモニタ機器30を操作するユーザ32に問い合わせる。ここでモニタ機器30にはダイアログ(図示せず)が表示され、水位計の1つ1つを別々に表示するインタフェース画像(単独HMI画像)が必要なのか、複数の水位計をまとめて表示するインタフェース画像(複合HMI画像)が必要なのかが問われる。ここでユーザ32が、単独HMI画像が必要だと答えれば、図6に示すような単一の水位計に関するプロパティ設定画面が表示され、ユーザ32がそれに必要な情報を記入すればその情報に応じて、図6に示すような管理画面が表示される。
ユーザ32が、複合HMI画像が必要だと答えた場合、サーバ16はユーザ32に「レコードテーブル」を要求する。レコードテーブルとは、ユーザ32が管理しようとする(制御対象となる)複数の水位計のそれぞれに関する設定情報(プロパティ)がまとめて記述されたものであり、例えば図2の設定ファイル40(ファイル名「Monitor.csv)に示すようなコンマ区切りのテキストデータ(character-separated values、CSV形式データファイルの一種)を用いることができる。
レコードテーブルは複数の「設備機器レコード」を含んでおり、設備機器レコードの1つ1つが設備機器(水位計)の1つ1つに対応する。図2の設定ファイル40においては1行分のデータが1つの水位計に対応する設備機器レコードである。なお設定ファイル40には設備機器レコードに該当しないデータも含まれており、例えば先頭行(ヘッダ行40a)には、設備機器レコードを構成する複数の「プロパティフィールド」の名前が記述されている。
プロパティフィールドとは、設備管理支援システム10において管理されている設備機器に関して定められている設定情報(プロパティ)のそれぞれに対応するデータ項目であり、画像作成プログラムによるインタフェース画像の作成において必要となる複数のプロパティにそれぞれ対応してプロパティフィールドが用意される。
図2においては、プロパティフィールドとして、「機器ID」、「表示名」、「最大値」、「最小値」、「現在値」、「目標値」、「単位」、「コメント」が示されている。実際には更に多くのプロパティフィールドが用意されているが、図示の簡略化のため、図2においては「単位」と「コメント」との間に記述されるプロパティフィールドを省略して示している。
ヘッダ行40aにおけるプロパティフィールドの名前の並び順に応じて、各設備機器のプロパティに関するデータが各行に並べられている。すなわち、設定ファイル40においては各行の最初のデータが機器ID、次のデータが表示名、最後のデータがコメントである。
説明のために、設定ファイル40に記録されているデータを表形式にしてプロパティ表50に示す。なお、コンマ区切りのテキストデータは、表計算ソフトなどによりプロパティ表50のような表形式にして表示することや編集することが可能である。
プロパティ表50の一番上の行は設定ファイル40のヘッダ行40aと同じくヘッダ行50aであり、表中の各マスが何のデータ(プロパティ)を表しているか、すなわちプロパティフィールドの名前を示している。
図2に示すプロパティ表50の2行目はグループ名レコードGN1であり、これも「水位計に対応する設備機器レコード」ではない。プロパティ表50において、ヘッダ行50a以外で「設備機器レコード」に該当しない行(レコード)については、「機器ID」のプロパティフィールドに「NULL」(「値が定義されていない」ことを示す特殊なデータ)が記入されており、これにより「機器に関するレコードではない」こと、すなわち「設備機器レコードではない」ことが示されている。
グループ名レコードGN1のプロパティフィールドは、「NULL」の機器IDと、「##グループ1」となっている表示名以外は全て空欄になっている。このグループ名レコードGN1は「ここから下のレコードはグループ1に属する」ことを示す特殊なレコードであり、特定の水位計に関するプロパティを示すものではない。
機器IDが「NULL」ではない行において、どの行がどの水位計に対応しているかについては、「機器ID」のプロパティフィールド(欄)に記述されている、各水位計に固有の機器IDを参照すればよい。例えば前述したように第1の水位計20aには「WALVA」の機器IDが付与されているので、機器IDのプロパティフィールドに「WALVA」と記述されている設備機器レコード51Aが第1の水位計20aに対応するものであると判別できる。図2のプロパティ表50において、3行目が第1の水位計20aに対応する設備機器レコード51Aであり、それ以降の行にも各水位計の設備機器レコードが記述されている。すなわち、4行目には第2の水位計20bに対応する設備機器レコード51B、5行目には第3の水位計20cに対応する設備機器レコード51Cが記述されている。そして、グループ1末尾の水位計20xに対応する設備機器レコード51Xが記述されている行の、さらに次の行には、再び機器IDが「NULL」となっているグループ名レコードGN2が存在する。グループ名レコードGN2では表示名が「##グループ2」となっている。
グループ名レコードGN1とグループ名レコードGN2との間に挟まれる行が「グループ1」(G1)に属する設備機器レコードであり、グループ名レコードGN2以降の行は「グループ2」(G2)に属する設備機器レコードである。これ以降の行において機器IDが「NULL」かつ表示名にグループ名が記述されている行が存在すれば、その行の手前までの行が「グループ2」に属することになる。このように、グループ名が記述されている行(グループ名レコード)同士に挟まれた行の設備機器レコードが、上側のグループ名レコードに記述されたグループ名を持つグループに属することになる。
なお、機器IDが「NULL」になっている行が必ずしもグループ名レコードとは限らず、例えば何らかの注釈を示す行においても「設備機器レコードではない」ことを示すために機器IDを「NULL」とすることがある。そこで、「この行は設備機器レコードである」ことや、「この行はグループ名レコードである」ことを示すために、図2においては表示名の記述方法にある規則が定められている。すなわち、設備機器レコード51Aにおける表示名「#水位A」のように、設備機器レコードである行では表示名の先頭に特定の記号「#」が1つ配されている。そして、グループ名レコードGN1における表示名「##グループ1」のように、グループ名レコードである行ではその特定の記号が「##」と2つ連続で配されている。
ヘッダ行50aやグループ名レコードGN1,GN2を除く設備機器レコードの行、すなわち機器IDが「WALVA」などの特定の水位計に固有の有効な値となっている行では、図2に示す通り各プロパティフィールドに、各水位計に関するプロパティが記述されている。すなわち、「最大値」や「最小値」の具体的数値、「現在値」の変数名、「目標値」の変数名、「単位」の単位名などが記述されている。「コメント」のプロパティフィールドには、ここではその水位計が何の水位を表すものかの情報(文字列、データ)が記述されている。例えば、第1の水位計20aの設備機器レコード51Aは「コメント」に記入されている情報から、「AAダム」の水位に関する情報であることがわかる。
このように複数の設備機器レコードがテーブル(表)形式で1つの設定ファイル40に記述されていると、設備機器レコードの1つ1つが別々のファイルに記述されている場合に比べて、ユーザはデータの編集が行い易い。例えばプロパティ表50において、設備機器レコード51Aと設備機器レコード51Bでは最大値・最小値が同じであるが、このように共通するプロパティを持つ設備機器レコードに対しては、ユーザはコピー・ペーストの操作によって迅速にプロパティの入力を行うことができる。
ユーザは以上のように複数の設備機器レコードが記述された設定ファイル40を予め用意しておき、モニタ機器30内あるいはネットワーク上のデータベースに保存しておく。そしてサーバ16がレコードテーブルを要求した際にはレコードテーブルとして設定ファイル40がサーバ16へ送信される。具体的には、サーバ16がユーザにレコードテーブルを要求する際には、図3に示すような機器モニタプロパティ設定画面70がモニタ機器30に表示される。機器モニタプロパティ設定画面70には設定ファイル欄72が設けられており、ユーザはこの設定ファイル欄72に、レコードテーブルがどこに存在するか、すなわち設定ファイル40のネットワーク上またはコンピュータ上のリソース位置を示すテーブルパス(例えばURI)を入力する。ここではコンピュータ(モニタ機器30)のCドライブ中の何階層目かの”data”フォルダ内に存在する設定ファイル40(”Monitor.csv”)へのパスが入力されている。なお、設定ファイル40内に記述される情報に、設備機器の制御に必要な情報、例えば「この値になるまで現在値を増減させるべき」という指針となる目標値などが含まれている場合、そうした情報は予めサーバ16に伝えられてあるべきなので、制御作業の開始前から予め設定ファイル40がサーバ16に送信されて保存されていてもよい。
レコードテーブルのテーブルパスがユーザによって入力されると、サーバ16の実行している画像作成プログラムは、そのテーブルパスが示す位置の設定ファイル40を読み込むことにより、レコードテーブルの読み込みを行う。さらに、設定ファイル40に記述されている複数の設備機器レコードのそれぞれを読み込むことで、1つ1つの設備機器レコード内の機器IDに対応する各設備機器、ここでは水位計の1つ1つに対応する設備機器レコードを読み込む。
このようにして水位計のそれぞれに対応する設備機器レコードを読み込んだ画像作成プログラムは、その設備機器レコードに応じて、ユーザに向けて表示するためのインタフェース画像を作成する。実際に表示されるインタフェース画像60の一例を図3に示す。このインタフェース画像60には複数の水位計に対応するHMI画像がまとめて表示されている。
ここでは、あるひと纏まりの情報・実体をユーザに制御させるための画像部分の一群を、1つの「表示部品」と呼ぶ。本実施形態の画像作成プログラムにおいては、1つの水位計を監視・操作させるために、1つの表示部品が用意される。そして、インタフェース画像60にはこうした表示部品が複数表示される。具体的には、図3に示されているように、第1の水位計20aに対応する第1の表示部品61A、第2の水位計20bに対応する第2の表示部品61B、第3の水位計20cに対応する第3の表示部品61C、グループ1末尾の水位計20xに対応するグループ1末尾の表示部品61Xが横並びに表示される。図3では省略しているが、実際には第3の表示部品61Cとグループ1末尾の表示部品61Xとの間にも複数の表示部品が並んでいる。
これらの表示部品の1つ1つは、画像作成プログラムが各水位計に対応する設備機器レコードに基づいて作成することが可能である。表示部品の1つ1つには、図6の管理画面と同様に、水位計について設定された最小値と最大値、および計測されている現在値が数値として表示されるとともに、最小値と最大値に対する現在値の比率を視覚的に表す棒グラフが表示されている。また各水位計が表す水位を識別するためにユーザが設定している表示名を示すラベルも表示されており、例えば第1の表示部品61A内には「水位A」を示すラベル69が表示されている。
これらの複数の表示部品は、インタフェース画像60内に一定の規則(ユーザが指定した並べ方)で並べられることにより配列されている。その並び順は、読み込まれた設定ファイル40(レコードテーブル)内において記述されている順番に従っており、設定ファイル40内で上側に記述されている設備機器レコードに対応する表示部品ほど、インタフェース画像60内では左側に並べられている。なお機器IDなどで機器の序列が定義されているならば、その序列順に並べることも可能である。
図3のインタフェース画像60には、グループ1に属する水位計に対応する表示部品のみが表示されている。本実施形態の画像作成プログラムは、グループごとに別々の表示ページを作成し、そのうちの1つのグループに関するページを択一的に表示するようになっている。前述のようにレコードテーブルとしての設定ファイル40には設備機器レコードを複数のグループに分類するための情報が記述されているので、その記述内容に応じて、画像作成プログラムは各設備機器レコードに対応する設備機器としての水位計を複数のグループに分類することができる。
画像作成プログラムは水位計を複数のグループに分類し、各水位計に対応する表示部品をインタフェース画像60内に配列するにあたって、インタフェース画像60として複数のページを作成し、同一のグループに属する水位計に関連する表示部品は同一のページ内に配列し、いずれかのページ(図3ではグループ1のページ)を択一的に表示する。ユーザが他のグループのページの閲覧を希望する場合には、表示ページの切り替えを行う。インタフェース画像60には、各水位計に関する表示部品の他に、表示されるページをユーザに切り替えさせるための表示部品、ここでは図3に示すページ切り替えコンソール65が表示されている。ページ切り換えコンソール65には現在表示しているグループのグループ名が表示されているとともに、このグループを切り替えるためのプルダウンボタン65a、右矢印ボタン65b、左矢印ボタン65cが設けられている。
ユーザがプルダウンボタン65aをクリックすると、表示可能なグループのグループ名の一覧(図示せず)が表示され、ユーザがその中から閲覧を希望するグループ名を選択すると、ページ切り換えコンソール65に選択されたグループ名が表示され、そのグループに属する水位計に関する表示部品がインタフェース画像60内に配列されて表示されるとともに、切り替え前に表示されていた水位計は表示されなくなる。右矢印ボタン65b、左矢印ボタン65cはグループを1つずつ切り替えるためのボタンであり、ユーザが定めたグループ名の順番(例えば設定ファイル40内における記述順やグループ番号順)に従って、右矢印ボタン65bをクリックすれば昇順に、左矢印ボタン65cをクリックすれば降順に、表示されるグループが1つずつ切り替わる。
画像作成プログラムに読み込ませる設定ファイル40を別のものに変更することをユーザが希望する場合は、機器モニタプロパティ設定画面70を再度表示させることが可能である。例えばインタフェース画像60にはこのインタフェース画像に付けられた名前(例えば「機器モニタ」)を示すラベル68が表示されており、このラベル68がボタンになっていて、ユーザがラベル68をクリックすると、機器モニタプロパティ設定画面70が表示される。
ユーザが現在使用している設定ファイル40とは異なるレコードテーブルのテーブルパスを設定ファイル欄72に入力して「適用」ボタン78をクリックすると、インタフェース画像60は変更後のレコードテーブルに応じたものに変化する。なお機器モニタプロパティ設定画面70には設定ファイル欄72以外の設定項目も存在し、ここではインタフェース画像60の表示位置およびサイズをそれぞれ変更できる表示位置欄74、サイズ欄76が表示されている。これらの表示位置欄74、サイズ欄76にユーザが所望の数値(ピクセル単位)を入力して「適用」ボタン78をクリックすると、インタフェース画像60の表示位置およびサイズが変更される。なお、ユーザが間違ったテーブルパスや数値を入力してしまった場合や、何も変更せずに機器モニタプロパティ設定画面70を閉じたい場合には、「閉じる」ボタン79をクリックすればよい。
なお、設定ファイル40の切り替えによるインタフェース画像60全体の変更ではなく、いずれかの表示部品に対応する水位計のプロパティをユーザが個別に変更したい場合は、ユーザは各表示部品に対応する水位計個別のプロパティ設定画面を表示させることもできる。例えば第1の表示部品61Aに対応する第1の水位計20aのプロパティ設定画面を表示したい場合には、「水位A」を示すラベル69(あるいは第1の表示部品61Aの任意箇所)をクリックすることにより、図6に示すような各水位計に個別のプロパティ設定画面を表示させることができる。また、ユーザは現在使用している設定ファイル40の内容を編集することもでき、例えばインタフェース画像60のうち各表示部品や各ボタン以外の箇所をマウスでクリックする、あるいは図示しないテーブル編集ボタンをクリックすることで、図2に示すプロパティ表50のように表形式となっているレコードテーブル編集画面が表示されて、このレコードテーブル編集画面上で任意の欄(プロパティフィールド)に記述されている内容を変更することができる。こうして変更された結果はサーバ16に送信されて現在表示されているインタフェース画像60に反映される。なおこの変更結果は保存されている設定ファイル40に反映(データの上書き)されてもよいし、あるいは現在表示されているインタフェース画像60にのみ反映される一時的な変更として取り扱い、設定ファイル40には反映されないものとしてもよい。
以上にて説明した画像作成プログラムの動作について、図4に示すフローチャートを用いて処理の流れを説明する。まず、ユーザがネットワークを介してサーバ16に対してインタフェース画像要求データを発信することにより、サーバ16によって画像作成プログラムが起動される(START)。
画像作成プログラムはまず、ユーザがレコードテーブルを入力することによる表示部品の一括表示(複合HMI画像)を希望しているかどうかをダイアログ表示によって確認する(ステップS01)。
ユーザがレコードテーブルの入力を希望する場合(ステップS01−YES)、テーブル読み込みステップとしてステップS02を実行する。上記の実施形態ではこの読み込みステップの直前に、ユーザからレコードテーブル(設定ファイル40、例えばCSVファイル)のリソース位置を示すテーブルパスの入力(入力IN1)を受け付けるテーブルパス入力ステップを行っている。しかし、レコードテーブルが予めサーバ16に記録されているような場合は、テーブルパス入力ステップを飛ばして、自動的にテーブル読み込みステップを開始してもよい。
テーブル読み込みステップ(ステップS02)の完了後、レコード読み込みステップとしてステップS03を実行する。すなわち、テーブル読み込みステップで読み込んだレコードテーブル内に記述されている複数の設備機器レコードのそれぞれを、設備機器(水位計)のそれぞれに対応するものとして読み込む。
一方、ステップS01においてユーザがレコードテーブルの入力を希望しなかった場合(ステップS01−NO)、レコード読み込みステップとしてステップS04を実行する。このステップS04では、図6に示すようなプロパティ設定画面を表示して、設備機器に関する複数のプロパティにそれぞれ対応する複数のプロパティフィールド(欄)のデータを、設備機器レコードとしてユーザにキーボードなどを用いて手入力(IN2)させる。
ステップS03またはステップS04にてレコード読み込みステップが完了した後、画像作成プログラムは表示部品作成ステップとしてステップS05とステップS06を実行する。ステップS05においては、レコード読み込みステップにおいて入力された設備機器レコード1つ分の表示部品(1つの水位計に対応する棒グラフなど)を作成する。ステップS06においては、レコード読み込みステップで読み込まれた全ての設備機器レコードに関する表示部品の作成が完成したかどうかが判定される。
ステップS04にて1件の設備機器レコードをユーザに手入力させた場合はステップS06を1回目に実行する時点で全ての設備機器レコードの表示部品が完成した(ステップS06−YES)と判定されるが、ステップS03にて複数の設備機器レコードを読み込んだ場合は1回目ではまだ完成していない表示部品がある(ステップS06−NO)と判定され、ステップS05が再度実行される。
ステップS05とステップS06が何度も実行されて、全ての設備機器レコードの表示部品が完成したら(ステップS06−YES)、画像作成プログラムの処理はステップS07に進み、作成した表示部品をインタフェース画像60内に配列する処理を行う。すなわち、レコードテーブル内の記述順などによりユーザが指定している並べ方に応じて表示部品を並べる。設備機器がいくつかのグループに分類されている場合は、複数のページを作成し、同一のグループに属する設備機器の表示部品を同一のページ内に配列するとともに、ページ切り換えコンソールの表示部品もインタフェース画像60内に配列する。
ステップS07にてインタフェース画像60が完成したら、画像作成プログラムの処理はステップS08に進み、完成したインタフェース画像60をユーザの使用しているモニタ機器30に表示させる。
その後は、ユーザがインタフェース画像60に対して何らかの操作を行うまで待機する(END)。なおこの後ユーザが機器モニタプロパティ設定画面70を呼び出し、設定ファイル欄72に新しいテーブルパスを入力した場合は、ステップS02以降の処理が再び行われる。またユーザが個別の表示部品に対応するプロパティ設定画面を表示して個別の設備機器に関するプロパティを変更した場合は、ステップS04の処理が行われる。
本実施形態の画像作成プログラムによれば、複数の設備機器(ここでは水位計)に関する設備機器レコードが記述された設定ファイル40が読み込まれることによって、複数の水位計にそれぞれ対応する複数の表示部品が自動的に作成されて、複数の表示部品がインタフェース画像60内に配列されることになる。そのため、ユーザは多数(例えば24基以上)の水位計について1つ1つプロパティ設定画面を操作する必要はなく、複数の水位計に関する設備機器レコードが一括で記述されたCSV形式データの設定ファイル40を用意しておき、この設定ファイル40を、画像作成プログラムを実行するサーバ16に読み込ませるだけでよい。CSV形式データファイルであればユーザは単一の画面上で複数の水位計に関する情報をまとめて記述することが可能であるし、複数の水位計に関して共通する設定項目(例えば最大値や最小値が同じ値となっている複数の水位計)については情報を複写(コピー)して高速に記述することが可能であるので、プロパティの設定作業は従来技術に比べて時間も手間もかからない、簡便なものとなる。
なお、上記の実施形態では画像作成プログラムはサーバ16によって実行されるものとしたが、モニタ機器30からでもネットワーク12とサーバ16を介して各種情報の取得は可能であるので、画像作成プログラムはモニタ機器30によって実行されてもよい。この場合、HMI画像作成に必要な画像作成プログラムのコード(JavaScriptなど)がサーバ16からモニタ機器30に送信されるとよい。また画像作成プログラムに更新があった場合には最新のプログラムはサーバ16に記憶され、必要に応じてモニタ機器30へとダウンロードされるようになっているとよい。また、ネットワークを介してサーバ16とモニタ機器30が通信可能であることを利用して、サーバ16とモニタ機器30がプログラム中の別々のステップを実行し、設備管理支援システム10全体としてプログラムが実行されてもよい。また、サーバ16がインタフェース画像要求データを受け取った時点で既にサーバ16がHMI画像を作成済みであったならば、その作成済みのHMI画像データをモニタ機器30に返送するとよい。
また、上記の実施形態で示したもの以外の項目が各水位計のプロパティに含まれていてもよく、例えば現在値がこの値を超えたら、あるいは下回ったら警報を発するという「警戒値」、現在の水位値に応じた貯水容量を示す「水容量値」などのプロパティが設定されていてもよい。なお上述の「水容量値」は「現在値」(水位値)から計算で導かれる値であるが、このように他のプロパティに依存するプロパティを用意する場合は、ユーザはプロパティフィールドに変数名を含んだ計算式(例えば「link_LV_A−50」×貯水面積)を記入したり、計算式の結果が代入される変数(例えばlink_VO_A=「link_LV_A−50」×貯水面積)を別途定義した上でその変数の変数名「link_VO_A」をプロパティフィールドに記入したりすればよい。
また、上記の実施形態では「目標値」として変数名、例えば「link_Go_A」がプロパティフィールドに記述されている設備機器レコードを用いたが、ユーザが直接目標値を変更してよいのであれば、目標値が定数として記述されている設備機器レコードを用いてもよい。「目標値」は設備機器にとって、この値になるまで現在値を増減させるべきという指針となる値であるため、この目標値が変更されると、設備機器の動作が変化する。ダムの例でいうと、水位計の計測している水位の現在値が目標値からズレている場合、水位計と接続しているダムの管理システムは、現在値を目標値へと近づけるべく、ダムに放水または取水動作を行わせて水位を変更しようとする。このように、目標値の変更は制御対象となる設備機器(およびそれと関連する各種機器)の実際の動作に影響を及ぼすため、ユーザが安易に変更してしまわないよう、上記の実施形態ではユーザが直接「目標値」を定数値として入力するのではなく、変数名を指定することで予めメモリ上のどこかに格納されている目標値を参照するようにしている。しかし、ユーザが直接目標値を変更しても問題のない場合は、目標値が定数としてプロパティフィールドに記述されていてもよい。なお上記の「警戒値」などのように、変更されることによって設備機器の動作が変化する項目は目標値以外にも考えられ、こうした値についても、ユーザがプロパティ設定画面などを用いて変更を行うと、サーバ16経由でその変更が設備機器に送信され、変更後の値に応じて設備機器の制御が行われる。
また、上記の実施形態においては設備機器レコードの各プロパティフィールドには定数か変数名のいずれかが記述されているものとしたが、1つのプロパティフィールドに定数と変数名が両方記述されてもよい。例えば「定数=変数名」と記述しておくことで、状況に応じて定数と変数名のどちらかが用いられることになる。具体例として、目標値を表す変数名の1つ「link_Go_A」に対応するメモリアドレスが遠隔地に設置されたコンピュータのメモリ上を指しておりサーバ16からアクセスできない場合があるならば、アクセスできない間は「定数」の値を使用し、アクセスできたときは変数名に対応する変動するデータを利用するようにすればよい。上記においては「定数」と「変数名」との区切り符号として「=」を示したがこの区切り符号は「:」や「−」など他の符号であってもよい。
また、上記の実施形態ではレコードテーブルとしてコンマ区切りのテキストデータを例示したが、これは複数の設備機器レコードをまとめて記述することが可能なものであればよく、CSV(character-separated values)形式データファイル一般、すなわちタブ区切りのテキストデータ(TSV)やスペース区切りのテキストデータ(SSV)であってもよい。またその他にも、例えばXML(Extensible Markup Language)形式データファイルであったり、表形式データファイルであったり、JSON(JavaScript Object Notation)形式データファイルであったり、データベースマネージメントシステムのテーブルデータファイルであったりしてもよい。XML形式データファイルであれば各設備機器レコードのグループ分けをツリー状のデータ構造を利用して管理することが可能であるし、表形式データファイルやテーブルデータファイルであればコピー・ペーストを始めとするデータの編集がCSV形式データファイルよりも更に容易である。ユーザは作成する予定のレコードテーブルの大きさや性質に応じて、作成しやすい形式を選択すればよい。レコードテーブルがいずれの形式であっても、そのレコードテーブルのデータが置かれているネットワーク上、コンピュータ上のリソース位置を画像作成プログラムに読み込ませる(設定ファイル欄にパスを記入する)ことでテーブルの読み込みが行われる。
また、上記の実施形態では最小値・最大値に対する現在値の比率が棒グラフで示されることにより現在値が視覚的に表示されているが、現在値の表示方法はこれに限るものではなく、例えば円グラフや時系列順にプロットされた折れ線グラフで示されてもよく、あるいはグラフは表示されず数値のみが表示されていてもよい。
また、上記の実施形態では設備機器は全て水位計であり、現在値として現在の水位を計測しているものとしたが、管理対象の設備機器は水位計に限るものではない。例えば温度計や風向計など、何らかの計測を行うセンサ機器であったり、ダム放水バルブなど、何らかの動作を行うアクチュエータであったりしてもよい。1つのレコードテーブルに設備機器レコードが記入される複数の設備機器は全て同様の性質をもつ(プロパティ項目が共通する)機器であることが望ましいが、同じレコードテーブル内に記述しても問題なくまとめて取り扱えるような機器であれば、異なる種類であっても同じレコードテーブル内に記述されてよい。例えば「単位」欄の記述が異なるだけでほとんどのプロパティ項目が共通するような、摂氏温度計と華氏温度計は同じレコードテーブル内に記述されてもよい。
10 設備管理支援システム
12 ネットワーク
16 サーバ
30 モニタ機器
20a 第1の水位計
20b 第2の水位計
20c 第3の水位計
20x グループ1末尾の水位計
20z グループ2の水位計
40 設定ファイル
60 インタフェース画像
70 機器モニタプロパティ設定画面
72 設定ファイル欄

Claims (5)

  1. コンピュータによって実行される画像作成プログラムであって、制御対象となる設備機器をユーザに監視および/または操作させるための表示部品を含むインタフェース画像を作成する画像作成プログラムにおいて、
    前記設備機器に関する複数のプロパティにそれぞれ対応する複数のプロパティフィールドからなる設備機器レコードを読み込む、レコード読み込みステップと、
    前記レコード読み込みステップにて読み込まれた前記設備機器レコードに対応する当該設備機器に関する前記プロパティのうち少なくとも1つをユーザによって監視および/または操作可能とさせる表示部品を作成する、表示部品作成ステップと、
    を有しており、
    複数の前記設備機器にそれぞれ対応する複数の前記設備機器レコードが記述されたレコードテーブルを読み込む、テーブル読み込みステップ
    をさらに有し、
    前記テーブル読み込みステップが実行された場合は、
    前記レコード読み込みステップにおいて、前記レコードテーブル内に記述されている複数の前記設備機器レコードのそれぞれを、前記設備機器のそれぞれに対応するものとして読み込み、
    前記表示部品作成ステップにおいて、前記レコードテーブルに記述された複数の前記設備機器レコードのそれぞれに対応する複数の前記表示部品を作成し、作成した複数の前記表示部品を前記インタフェース画像内に配列すること
    を特徴とする画像作成プログラム。
  2. 前記レコード読み込みステップにおいて、前記プロパティフィールドのうち少なくとも1つに、データを格納する変数の名前となる変数名が記述されている、前記設備機器レコードを読み込むこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像作成プログラム。
  3. 前記レコードテーブルのリソース位置を示すテーブルパスの入力をユーザから受け付けるテーブルパス入力ステップをさらに有し、
    ユーザが入力した前記テーブルパスが示す位置のファイルを読み込むことにより前記テーブル読み込みステップを実行すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像作成プログラム。
  4. 前記テーブル読み込みステップにおいて、前記レコードテーブルに記述された内容に応じて、複数の前記設備機器を、複数のグループに分類し、
    前記表示部品作成ステップにおいて、択一的に表示される複数のページを作成し、同一のグループに属する前記設備機器に関連する表示部品を同一のページ内に配列するとともに、表示されるページをユーザに切り替えさせるための表示部品を作成すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像作成プログラム。
  5. 前記テーブルパス入力ステップにおいて受け付けるテーブルパスが、CSV(Character Separated Values)形式データファイル、XML(Extensible Markup Language)形式データファイル、表形式データファイル、JSON(JavaScript Object Notation)形式データファイル、データベースマネージメントシステムのテーブルデータファイル、のいずれかへのパスを示すものであること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像作成プログラム。
JP2019126568A 2019-07-08 2019-07-08 画像作成プログラム Pending JP2021012550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019126568A JP2021012550A (ja) 2019-07-08 2019-07-08 画像作成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019126568A JP2021012550A (ja) 2019-07-08 2019-07-08 画像作成プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021012550A true JP2021012550A (ja) 2021-02-04

Family

ID=74226659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019126568A Pending JP2021012550A (ja) 2019-07-08 2019-07-08 画像作成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021012550A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09230927A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Toshiba Corp プロセス監視システム
JPH10124221A (ja) * 1996-10-24 1998-05-15 Toshiba Corp プラント監視装置
JP2012048369A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Yamatake Corp 設備管理装置、画面表示方法、およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09230927A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Toshiba Corp プロセス監視システム
JPH10124221A (ja) * 1996-10-24 1998-05-15 Toshiba Corp プラント監視装置
JP2012048369A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Yamatake Corp 設備管理装置、画面表示方法、およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11714394B2 (en) Bulk commissioning of field devices within a process plant
US9285799B2 (en) Methods and apparatus to dynamically display data associated with a process control system
US10503160B2 (en) Integrated testing mechanism for industrial process control and automation systems
DE102016119186A1 (de) Verteilte Leistungsüberwachung und Analyse in industriellen Anlagen
US6701285B2 (en) Method and apparatus for monitoring the operation of an industrial process
CN109074061B (zh) 用于生成工业过程图形的装置和方法
EP3021181A1 (en) Process control systems and systems and methods for configuration thereof
US20090271726A1 (en) Providing Convenient Entry Points for Users in the Management of Field Devices
GB2545303A (en) Data analytic services for distributed industrial performance monitoring
GB2545302A (en) Distributed industrial performance monitoring and analytics
GB2545535A (en) Source-independent queries in distributed industrial system
JP2017076385A (ja) 分散型工業パフォーマンス監視及び分析プラットフォーム
JP2006512692A (ja) プロセスプラントのための統合アセットデータシステム内のデータ視覚化
US10108183B2 (en) Process control system and configuration system
EP3152870B1 (en) Information retrieval system and method
WO2017031170A1 (en) System and method for providing multi-site visualization and scoring of performance against service agreement
EP3338226A1 (en) System and method for providing visualization of performance against service agreement
US20180074660A1 (en) System and method for presenting a customizable graphical view of a system status to identify system failures
JP2013073510A (ja) 監視制御システム、監視制御システムのコメント情報登録方法及び監視制御システムのコメント情報登録プログラム
JPWO2016143140A1 (ja) 表示装置、監視システム、表示方法および表示プログラム
JP2021012550A (ja) 画像作成プログラム
WO2017031165A1 (en) System and method for providing high-level graphical feedback related to overall site performance and health
US11815872B2 (en) Systems, methods and computer program products for automated revision comparison of engineering data in process control systems
JP3651390B2 (ja) プロセス情報提示システム
JP2014035608A (ja) イベント検出支援システム及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210420