JP2021011964A - 圧力センサ付きグロープラグ - Google Patents

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司光 佐々
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先樹 土谷
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【課題】センサ信号線がバネ部とハウジングの内側面との間に挟まれて損傷することが防止された圧力センサ付きグロープラグを提供する。【解決手段】センサ信号線170は、軸線方向DXについてバネ部241が存在する軸線方向範囲H内におけるハウジング110の内部空間Sのうち、第1平面F1に平行で且つ軸線AXに直交する第1方向D1の一方側D11にかかるバネ部241とハウジング110の内側面110cとの間の第1空間S1内、及び、第1方向D1の他方側D12にかかるバネ部241とハウジング110の内側面110cとの間の第2空間S2内を通ることなく、第1空間S1及び第2空間S2を除いた空間(第3空間S3または第4空間S4)内を通るようにして、バネ部241と離間して設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、圧力センサ付きグロープラグに関する。
特許文献1には、圧力センサ付きグロープラグが開示されている。この圧力センサ付きグロープラグは、軸線に沿った軸線方向に延びる筒状のハウジングと、検出対象である圧力の変化に応じて軸線方向に変位可能にハウジングの内側に設けられた変位部材とを備える。この変位部材は、軸線方向に延びる棒状をなし、ハウジングの先端側開口から軸線方向の先端側に突出するヒータを有する。さらに、この圧力センサ付きグロープラグは、変位部材よりも軸線方向の後端側に設けられたヒータ用端子部材と、変位部材とヒータ用端子部材との間に位置して両者を接続するヒータ用接続部材とを備える。このヒータ用接続部材は、軸線方向に弾性変形可能なバネ部を有する。
特開2018−21854号公報
さらに、この圧力センサ付きグロープラグは、ハウジング内のうちバネ部よりも軸線方向の先端側に位置し、変位部材の軸線方向の変位に基づいて圧力を検知する圧力センサ(ダイヤフラム体と圧力検知素子を有する圧力センサ)を備える。
ところで、圧力センサ付きグロープラグでは、圧力センサによって検知された圧力を示す電気信号を外部に出力するためのセンサ信号線が必要である。そして、このセンサ信号線が、圧力センサに接続されて、ハウジング内を、圧力センサからバネ部よりも軸線方向の後端側の位置まで延びる形態とされることがある。すなわち、センサ信号線が、ハウジング内においてバネ部の側方を通るように設けられることがある。さらに、圧力センサ付きグロープラグでは、バネ部が、ハウジングの軸線に沿う第1平面に平行な方向に屈曲しつつ軸線方向の後端側から先端側に延びる形態とされることがある。このバネ部は、例えば、その屈曲部(湾曲部)が、第1平面に平行で且つ軸線に直交する第1方向に張り出すように折り曲げられた形状をなす。
このような圧力センサ付きグロープラグでは、ハウジングの内側面とバネ部との間隙寸法は、第1方向において最も小さくなる。具体的には、例えば、第1方向の一方側に張り出すように屈曲しているバネ部の屈曲部と、ハウジングの内側面のうち当該屈曲部に対して第1方向の一方側に位置する部位との間で、最も間隙寸法が小さくなる。あるいは、第1方向の他方側に張り出すように屈曲しているバネ部の屈曲部と、ハウジングの内側面のうち当該屈曲部に対して第1方向の他方側に位置する部位との間で、最も間隙寸法が小さくなる。しかも、バネ部が弾性変形(収縮)することによって、第1方向にかかるハウジングの内側面とバネ部との間隙寸法がより一層小さくなることがある。
このため、センサ信号線を、軸線方向についてバネ部が存在する軸線方向範囲内におけるハウジングの内部空間のうち、第1方向の一方側にかかるバネ部とハウジングの内側面との間の第1空間内、または、第1方向の他方側にかかる前記バネ部と前記ハウジングの内側面との間の第2空間内を通るように設けた場合には、弾性変形するバネ部がセンサ信号線に接触する虞があった。例えば、バネ部の弾性変形によって屈曲部がより一層第1方向に張り出して、バネ部の屈曲部とハウジングの内側面との間にセンサ信号線が挟まれる虞があった。これにより、センサ信号線が損傷する虞があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、センサ信号線がバネ部とハウジングの内側面との間に挟まれて損傷することが防止された圧力センサ付きグロープラグを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線に沿った軸線方向に延びる筒状のハウジングと、前記軸線方向に延びる棒状をなし、検出対象である圧力の変化に応じて前記軸線方向に変位可能に前記ハウジングの内側に設けられた変位部材であって、前記ハウジングの先端側開口から前記軸線方向の先端側に突出するヒータを有する変位部材と、前記変位部材よりも前記軸線方向の後端側に設けられたヒータ用端子部材と、前記変位部材と前記ヒータ用端子部材との間に位置して両者を接続するヒータ用接続部材であって、前記軸線方向に弾性変形可能なバネ部を有するヒータ用接続部材と、前記バネ部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記変位部材の前記軸線方向の変位に基づいて前記圧力を検知する圧力センサと、前記圧力センサによって検知された前記圧力を示す電気信号を外部に出力するためのセンサ信号線と、を備える圧力センサ付きグロープラグであって、前記センサ信号線は、前記圧力センサに接続されて、前記ハウジング内を前記圧力センサから前記バネ部よりも前記軸線方向の前記後端側の位置まで延びる形態を有し、前記バネ部は、前記軸線に沿う第1平面に平行な方向に屈曲しつつ前記軸線方向の前記後端側から前記先端側に延びる形態を有し、前記センサ信号線は、前記軸線方向について前記バネ部が存在する軸線方向範囲内における前記ハウジングの内部空間のうち、前記第1平面に平行で且つ前記軸線に直交する第1方向の一方側にかかる前記バネ部と前記ハウジングの内側面との間の第1空間内、及び、前記第1方向の他方側にかかる前記バネ部と前記ハウジングの内側面との間の第2空間内を通ることなく、前記第1空間及び前記第2空間を除いた空間内を通るようにして、前記バネ部と離間して設けられている圧力センサ付きグロープラグである。
上述の圧力センサ付きグロープラグでは、変位部材とヒータ用端子部材との間に位置して両者を接続するヒータ用接続部材が、軸線方向に弾性変形可能なバネ部を有している。さらに、センサ信号線が、圧力センサに接続されて、ハウジング内を、圧力センサからバネ部よりも軸線方向の後端側の位置まで延びる形態を有している。すなわち、センサ信号線が、ハウジング内においてバネ部の側方を通るように設けられている。なお、圧力センサは、例えば、変位部材に接続されたダイヤフラム体と、このダイヤフラム体上に設けられた圧力検知素子とを有する。
さらに、上述の圧力センサ付きグロープラグでは、バネ部が、ハウジングの軸線に沿う第1平面に平行な方向に屈曲しつつ軸線方向の後端側から先端側に延びる形態を有している。このバネ部は、例えば、その屈曲部(湾曲部)が、第1平面に平行で且つ軸線に直交する第1方向に張り出すように折り曲げられた形状をなす。
このような圧力センサ付きグロープラグでは、前述したように、ハウジングの内側面とバネ部との間隙寸法は、第1方向において最も小さくなる。しかも、バネ部が弾性変形(収縮)することによって、第1方向にかかるハウジングの内側面とバネ部との間隙寸法がより一層小さくなることがある。このため、センサ信号線を、軸線方向についてバネ部が存在する軸線方向範囲内におけるハウジングの内部空間のうち、第1方向の一方側にかかるバネ部とハウジングの内側面との間の第1空間内、または、第1方向の他方側にかかる前記バネ部と前記ハウジングの内側面との間の第2空間内を通るように設けた場合には、弾性変形するバネ部とハウジングの内側面との間にセンサ信号線が挟まれて、センサ信号線が損傷する虞があった。
これに対し、上述の圧力センサ付きグロープラグでは、センサ信号線は、軸線方向についてバネ部が存在する軸線方向範囲内におけるハウジングの内部空間のうち、前記第1空間内及び前記第2空間内を通ることなく、前記第1空間及び前記第2空間を除いた空間内を通るようにして、バネ部と離間して設けられている。具体的には、センサ信号線は、軸線方向についてバネ部が存在する軸線方向範囲内におけるハウジングの内部空間のうち、第1方向及び軸線方向に直交する第2方向について第1空間及び第2空間よりも一方側に位置する第3空間内、または、第2方向について第1空間及び第2空間よりも他方側に位置する第4空間内を通るようにして、バネ部と離間して設けられている。これにより、センサ信号線がバネ部とハウジングの内側面との間に挟まれて損傷することを防止できる。
さらに、前記の圧力センサ付きグロープラグであって、前記バネ部は、断面円形状の線材が波状に折り曲げられた形態を有する圧力センサ付きグロープラグとすると良い。
この圧力センサ付きグロープラグでは、バネ部として、断面円形状の線材を波状に折り曲げた形態のバネ部を有している。このようなバネ部は、形成容易で安価である。
さらに、前記の圧力センサ付きグロープラグであって、前記バネ部は、前記軸線方向の前記後端側に位置するバネ後端部と、前記軸線方向の前記先端側に位置するバネ先端部と、を有し、前記バネ後端部から前記バネ先端部まで延びる前記バネ部の中心線上を、前記バネ後端部に位置する後端を始点として前記バネ先端部に位置する先端を終点として進行したときに、前記先端側から前記後端側に向かうことなく、前記後端側から前記先端側に向かって進行するように屈曲している圧力センサ付きグロープラグとすると良い。
バネ部の曲がりの程度を大きくすると、バネ部の曲げ加工時にしわなどが発生して、バネ部の強度が低下する虞がある。これに対し、上述の圧力センサ付きグロープラグでは、バネ部の形状が、バネ後端部からバネ先端部まで延びるバネ部の中心線(バネ部の径方向中心を通る線)上を、バネ後端部に位置する中心線の後端を始点として、バネ先端部に位置する中心線の先端を終点として進行したときに、前記先端側から前記後端側に向かう(すなわち、終点側から始点側に戻る)ことなく、前記後端側(始点側)から前記先端側(終点側)に向かって進行する形状とされている。このような形状とすることで、バネ部の曲がりの程度を小さくすることができるので、バネ部の曲げ加工時に皺などが発生してバネ部の強度が低下することを防止できる。
さらに、前記いずれかの圧力センサ付きグロープラグであって、前記変位部材は、前記後端側に開口する挿入孔を有し、前記ヒータ用接続部材のうち前記軸線方向の前記先端側に位置する先端部は、前記挿入孔に挿入された状態で前記変位部材に固定されている圧力センサ付きグロープラグとすると良い。
上述の圧力センサ付きグロープラグでは、ヒータ用接続部材のうち軸線方向の先端側に位置する先端部が、変位部材の挿入孔に挿入された状態で変位部材に固定されている。このようにすることで、変位部材とバネ部を有するヒータ用接続部材とを、適切に連結(接続)することができる。
さらに、前記いずれかの圧力センサ付きグロープラグであって、前記バネ部と前記センサ信号線との間には、電気絶縁部材が介在している圧力センサ付きグロープラグとすると良い。
従来、バネ部を有するヒータ用接続部材は、金属からなり、当該ヒータ用接続部材を通じてヒータ用端子部材からヒータに電力を供給する部材として用いられている。このため、ヒータ用接続部材に含まれるバネ部には、ヒータ通電用の大きな電流が流れることがある。従って、バネ部とセンサ信号線との間を電気的に絶縁することが求められる。これに対し、上述の圧力センサ付きグロープラグでは、バネ部とセンサ信号線との間に電気絶縁部材を介在させている。これにより、バネ部とセンサ信号線との間を適切に電気絶縁することができる。
実施形態にかかる圧力センサ付きグロープラグの部分断面図である。 同圧力センサ付きグロープラグの他の部分断面図である。 図1のB部拡大図である。 図2のC部拡大図である。 圧力センサ付きグロープラグの一部の内部構造を示す斜視図である。 図3のD−Dの位置で圧力センサ付きグロープラグを切断した断面図である。
次に、本発明の実施形態にかかる圧力センサ付きグロープラグ10について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態にかかる圧力センサ付きグロープラグ10の部分縦断面図であって、軸線AXを含む位置で圧力センサ付きグロープラグ10を軸線方向DX(軸線AXに沿う方向)に部分的に切断した部分断面図である。図2は、図1と比較して軸線AXの周りに90度ずれた位置における、圧力センサ付きグロープラグ10の部分縦断面図である。図3は、図1のB部拡大図である。図4は、図2のC部拡大図である。なお、図1〜図4では、圧力センサ付きグロープラグ10の軸線方向DXのうち、ヒータ131が配置された側(図中下側)を先端側XS、これと反対側(図中上側)を後端側XKとする。
本実施形態の圧力センサ付きグロープラグ10は、ヒータ131を含む変位部材130を備える圧力センサである(図1及び図2参照)。この圧力センサ付きグロープラグ10は、ディーゼルエンジンの内燃機関本体(図示なし)に取り付けられ、燃焼室内の圧力(燃焼圧)を検知し、さらには、燃焼室内を加熱(予熱)する。
具体的には、圧力センサ付きグロープラグ10は、軸線方向DX(図1及び図2において上下方向)に延びる筒状のハウジング110と、検出対象である圧力(燃焼圧)の変化に応じて軸線方向DXに変位可能にハウジング110の内側に設けられた変位部材130とを備える。この変位部材130は、軸線方向DXに延びる棒状をなし、ハウジング110の先端側開口110bから軸線方向DXの先端側XS(図1及び図2において下方)に突出するヒータ131を有する。
さらに、この圧力センサ付きグロープラグ10は、変位部材130よりも軸線方向DXの後端側XK(図1及び図2において上方)に設けられたヒータ用端子部材220と、変位部材130とヒータ用端子部材220との間に位置して両者を接続するヒータ用接続部材240とを備える。このヒータ用接続部材240は、ハウジング110内に位置して軸線方向DXに弾性変形可能なバネ部241を有する。
さらに、この圧力センサ付きグロープラグ10は、ハウジング110内のうちバネ部241よりも軸線方向DXの先端側XSに配置されて、変位部材130の軸線方向DXの変位に基づいて圧力(燃焼圧)を検知する圧力センサ160と、圧力センサ160によって検知された圧力を示す電気信号を外部に出力するためのセンサ信号線170(図2及び図4参照)と、コネクタ部材200と、保護筒210とを備える。
ハウジング110は、金属からなり、第1ハウジング部111と、第2ハウジング部112とを有し、これらが、軸線方向DXの先端側XSから後端側XKに向かって順に配置されている。
第1ハウジング部111は、円筒部111bと、円筒部111bから先端側XSに向かって縮径するテーパー状(傾斜面状)のシール部111cとを有している(図1及び図2参照)。シール部111cの先端側XSに位置する先端側開口110bからは、変位部材130のヒータ131が露出(突出)している。なお、先端側開口110bの内径は、変位部材130の外径よりも大きくされている。
本実施形態の圧力センサ付きグロープラグ10は、第1ハウジング部111のシール部111cの少なくとも一部が、取付対象体としての内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に接触する態様で、変位部材130に含まれるヒータ131の先端側XSが燃焼室内に配置されるようにして、シリンダヘッドに取り付けられる。このようにして、圧力センサ付きグロープラグ10がシリンダヘッドに装着される際、シール部111cの少なくとも一部が、シリンダヘッドのプラグ開口部(図示しない)に押圧接触されることで、内燃機関の燃焼室の気密が実現される。
また、第2ハウジング部112の外周面には、圧力センサ付きグロープラグ10を内燃機関のシリンダヘッドに固定するためのネジ部112b(雄ネジ)が形成されている(図1及び図2参照)。従って、圧力センサ付きグロープラグ10は、ネジ部112bが、シリンダヘッドのプラグ取り付け穴に形成されている雌ネジ(図示せず)と螺合することによって、内燃機関に固定される。
さらに、第2ハウジング部112の後端側XKには、円筒形状のコネクタ部材200が設けられている(図1及び図2参照)。このコネクタ部材200の内側には、ヒータ用端子部材220と、センサ用端子部材230とが設けられている。また、ハウジング110(第2ハウジング部112)とコネクタ部材200とは、円筒形状の保護筒210によって機械的に接続されている。
また、変位部材130は、軸線方向DXに延びる形態を有し、軸線方向DXの先端側XS(燃焼室側)から受けた圧力(燃焼圧)の変化に応じて軸線方向DXに変位する。この変位部材130は、ヒータ131と、ヒータ131の周囲を覆う外筒132と、ヒータ131よりも後端側XKに配置されている中軸133と、ヒータ131と中軸133とを接続するリング134とを備えている(図1及び図2参照)。
このうち、ヒータ131は、セラミック組成物からなる棒状の発熱素子である。このヒータ131は、軸線方向DXに延びる棒状の基体131aと、この基体131aに内包されている所定のパターンを有する抵抗発熱体(図示しない)とを備える。基体131aは、電気絶縁性を有する絶縁性セラミック材料によって形成されており、例えば、窒化ケイ素(Si34)を主成分とする絶縁性セラミック材料が用いられる。
また、発熱抵抗体は、導電性を有する導電性セラミック材料によって形成されており、導電性セラミック材料としては、例えば、炭化タングステン(WC)と窒化ケイ素(Si34)の混合物を主成分とする導電性セラミック材料が用いられる。この発熱抵抗体には、正電極と負電極(図示しない)とが接続されており、正電極は、リング134と電気的に接続されており、負電極は、外筒132に対して電気的に接続されている。
外筒132は、円筒状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。外筒132には、ヒータ131が挿入されており、その先端と後端からはヒータ131が露出している。なお、ヒータ131は、外筒132内に圧入されて、あるいは、外筒132内に挿入されてロウ付け等されることで、外筒132に固定されている。ヒータ131が金属製の外筒132の内側に固定されていることで、ヒータ131を含む変位部材130が、外筒132を通じて、金属製のダイヤフラム体140と溶接によって接合可能とされている。
中軸133は、円柱状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。また、リング134は、円筒状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。リング134の先端側XSには、ヒータ131の後端部が挿入されている。なお、ヒータ131の後端部は、リング134内に圧入されて、あるいは、リング134内に挿入されてロウ付け等されることで、リング134に固定されている。また、リング134の後端側XKには、中軸133の先端部が挿入されている。なお、中軸133の先端部は、リング134内に圧入されて、あるいは、リング134内に挿入されてロウ付け等されることで、リング134に固定されている。これにより、ヒータ131と中軸133とは、リング134によって、機械的に接続されると共に電気的に接続される(図1及び図2参照)。また、中軸133の後端部は、導電性を有するヒータ用接続部材240を介して、ヒータ用端子部材220と機械的に且つ電気的に接続されている。
ヒータ用接続部材240は、断面円形状の金属製の線材からなり、軸線方向DXに延びる線形状をなしている。このヒータ用接続部材240のうち軸線方向DXの先端側XSに位置する先端部240bは、変位部材130(中軸133)に固定されている。具体的には、変位部材130(中軸133)は、後端側に開口する円筒形状の挿入孔130dを有している(図3参照)。そして、ヒータ用接続部材240の先端部240bは、変位部材130(中軸133)の挿入孔130dに挿入された状態で、変位部材130(中軸133)に溶接されて固定されている。一方、ヒータ用接続部材240の後端部240cは、ヒータ用端子部材220に固定されている。
このヒータ用接続部材240は、連結部242と、この連結部242よりも先端側XSに位置するバネ部241とを有する(図1及び図2参照)。連結部242は、軸線方向DXに沿って直線状に延びる形態をなしている。バネ部241は、軸線AXに沿う第1平面F1(図1及び図3において紙面に平行な平面)に平行な方向に屈曲しつつ、軸線方向DXの後端側XKから先端側XSに延びる形態を有している。より具体的には、バネ部241は、断面円形状の線材が、第1平面F1に沿って波状(S字状)に折り曲げられた形態を有する(図3参照)。換言すれば、バネ部241は、その屈曲部(湾曲部)である第1屈曲部243及び第2屈曲部244が、第1平面F1に平行で且つ軸線AXに直交する第1方向D1(図1及び図3において左右方向)に張り出すように折り曲げられた形状をなしている。
ところで、バネ部241の曲がりの程度を大きくすると、バネ部241の曲げ加工時に皺などが発生して、バネ部241の強度が低下する虞がある。これに対し、本実施形態では、図3に示すように、バネ部241の形状が、バネ部241のバネ後端部241cからバネ先端部241bまで延びるバネ部241の中心線CL(バネ部241の径方向中心を通る線)上を、バネ部241のバネ後端部241cに位置する中心線CLの後端CLKを始点として、バネ部241のバネ先端部241bに位置する中心線CLの先端CLSを終点として進行したときに、先端側XSから後端側XKに向かう(図3において下側から上側に向かう)ことなく、後端側XKから先端側XSに向かって(図3において上側から下側に向かう)進行する形状とされている。このような形状とすることで、バネ部241の曲がりの程度を小さくすることができるので、バネ部241の曲げ加工時に皺などが発生してバネ部241の強度が低下することを防止できる。
このヒータ用接続部材240は、燃焼室内の圧力変動によって変位部材130が軸線方向DXに変位するのに伴って、バネ部241が軸線方向DXに弾性的に伸縮することで、変位部材130の変位を吸収する。
なお、本実施形態では、ヒータ用接続部材240は、電気絶縁性の樹脂からなる包囲部材180と一体に成形されている。この包囲部材180は、ヒータ用接続部材240の連結部242の周囲を包囲する円筒形状の包囲部180bと、この包囲部180bから先端側XSに延びる第1壁部180c及び第2壁部180dとを有する(図4及び図5参照)。第1壁部180cと第2壁部180dとは、第1方向D1及び軸線方向DXに直交する方向(第2方向D2とする、図4において左右方向)に間隙を空けて離間しており、第1壁部180cと第2壁部180dとの間隙内に、ヒータ用接続部材240のバネ部241が配置されている。従って、本実施形態では、ヒータ用接続部材240とハウジング110との間に、電気絶縁性の包囲部材180が介在している。なお、図5は、圧力センサ付きグロープラグ10のうち図1のB部に相当する部分の斜視図である。但し、図5では、第2ハウジング部112の後端側XKの部位を切除した状態を示している。
本実施形態の圧力センサ付きグロープラグ10では、電力供給配線(図示しない)を通じて、外部電源からヒータ用端子部材220に対して電力が入力され、入力された電力が、ヒータ用接続部材240、中軸133、リング134を通じて、ヒータ131の正電極に供給されるように構成されている。
圧力センサ160は、変位部材130(外筒132)に接続されたダイヤフラム体140と、このダイヤフラム体140上に設けられた圧力検知素子150とを有する(図1及び図2参照)。ダイヤフラム体140は、平面視円環状の金属製部材であり、その外周部分が第1ハウジング部111と第2ハウジング部112との間に挟まれる態様で、ハウジング110に保持(固定)されている。
このダイヤフラム体140は、ハウジング110内において、変位部材130を軸線方向DXに変位可能に保持している。より具体的には、変位部材130が、ダイヤフラム体140の貫通孔に挿通された態様で、ダイヤフラム体140の内側に固定されている。ダイヤフラム体140は、燃焼室内の圧力の変化に伴う変位部材130の変位に応じて、当該ダイヤフラム体140の径方向に歪みが生じるように構成されている。ダイヤフラム体140の表面には、圧力検知素子150が搭載されている。圧力検知素子150は、平面視矩形状であり、ダイヤフラム体140の中心(軸線AXに一致する)について対称な位置に2つ設けられている。
センサ信号線170は、圧力センサ160によって検知された圧力(燃焼圧)を示す電気信号を外部に出力する。このセンサ信号線170は、圧力センサ160に接続されて、ハウジング110内を、圧力センサ160からバネ部241よりも軸線方向DXの後端側XKの位置まで延びる形態を有する。従って、センサ信号線170は、ハウジング110内においてバネ部241の側方を通るように設けられている。より具体的には、センサ信号線170の先端側XSが、圧力センサ160の端子(図示なし)に接続され、センサ信号線170の後端側XKが、コネクタ部材200の内側に設けられたセンサ用端子部材230に接続されている。なお、本実施形態では、センサ信号線170は、フレキシブルプリント配線板によって構成されている。
ところで、本実施形態の圧力センサ付きグロープラグ10では、ハウジング110の内側面110cとバネ部241との間隙寸法は、第1方向D1(図3において左右方向)において最も小さくなる(図3及び図4参照)。より具体的には、ハウジング110の内側面110cとバネ部241の第1屈曲部243の外側面243bとの第1方向D1の間隙寸法、または、ハウジング110の内側面110cとバネ部241の第2屈曲部244の外側面244bとの第1方向D1の間隙寸法が、最も小さくなる。しかも、この間隙寸法は、バネ部241が弾性変形(収縮)することによってより一層小さくなる。
このため、センサ信号線170を、軸線方向DXについてバネ部241が存在する軸線方向範囲H内におけるハウジング110の内部空間Sのうち、第1方向D1の一方側D11(図3及び図6において右側)にかかるバネ部241とハウジング110の内側面110cとの間の第1空間S1内、または、第1方向D1の他方側D12(図3及び図6において左側)にかかるバネ部241とハウジング110の内側面110cとの間の第2空間S2内を通るように設けた場合には、弾性変形するバネ部241とハウジング110の内側面110cとの間にセンサ信号線170が挟まれて、センサ信号線170が損傷する虞があった。なお、図6は、図3のD−Dの位置で、圧力センサ付きグロープラグ10を切断したときの断面図である。
これに対し、本実施形態の圧力センサ付きグロープラグ10では、センサ信号線170は、軸線方向DXについてバネ部241が存在する軸線方向範囲H内におけるハウジング110の内部空間Sのうち、第1空間S1内及び第2空間S2内を通ることなく、第1空間S1及び第2空間S2を除いた空間(第3空間S3または第4空間S4)内を通るようにして、バネ部241と離間して設けられている。より具体的には、本実施形態では、センサ信号線170は、軸線方向範囲H内において、包囲部材180の第2壁部180dの外側平面180fに接着されることで、バネ部241及びハウジング110とは離間しつつ、第3空間S3内を通るように設けられている(図6参照)。これにより、センサ信号線170がバネ部241とハウジング110の内側面110cとの間に挟まれて損傷することを防止できる。
なお、第3空間S3は、軸線方向範囲H内におけるハウジング110の内部空間Sのうち、第1空間S1及び第2空間S2よりも第2方向D2の一方側D21(図6において上側)に位置する空間である。また、第4空間S4は、軸線方向範囲H内におけるハウジング110の内部空間Sのうち、第1空間S1及び第2空間S2よりも第2方向D2の他方側D22(図6において下側)に位置する空間である。図6では、第1空間S1及び第2空間S2と第3空間S3との境界K1、及び、第1空間S1及び第2空間S2と第4空間S4との境界K2を、仮想線で示している。
また、バネ部241には、ヒータ131に供給される大きな電流が流れるため、バネ部241とセンサ信号線170との間を電気的に絶縁することが求められる。これに対し、本実施形態では、バネ部241とセンサ信号線170との間に、電気絶縁性の第2壁部180d(電気絶縁部材)を介在させている(図6参照)。これにより、バネ部241とセンサ信号線170との間を適切に電気絶縁することができる。
また、本実施形態では、バネ部241のバネ定数Kaとダイヤフラム体140のバネ定数Kbとが、Ka/Kb<0.02の関係を満たしている。具体的には、Ka=0.3kN/mm、Kb=60kN/mmとして、Ka/Kb=0.005としている。Ka/Kb<0.02の関係を満たすようにすることで、圧力センサ160の感度を良好にすることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、ヒータ131として、セラミック組成物からなる棒状の発熱素子を例示したが、本発明の圧力センサ付きグロープラグに用いられるヒータは、これに限定されるものではない。例えば、ヒータとして、金属製の発熱コイルが金属製のチューブ内に配置された構造の発熱素子を用いても良い。
10 圧力センサ付きグロープラグ
110 ハウジング
110b 先端側開口
110c 内側面
130 変位部材
130d 挿入孔
131 ヒータ
140 ダイヤフラム体
150 圧力検知素子
160 圧力センサ
170 センサ信号線
180 包囲部材(電気絶縁部材)
180d 第2壁部(電気絶縁部材)
200 コネクタ部材
220 ヒータ用端子部材
240 ヒータ用接続部材
240b 先端部
241 バネ部
241b バネ先端部
241c バネ後端部
AX 軸線
CL 中心線
CLS 中心線の先端
CLK 中心線の後端
D1 第1方向
D11 一方側
D12 他方側
D2 第2方向
DX 軸線方向
F1 第1平面
H 軸線方向範囲
S 内部空間
S1 第1空間
S2 第2空間
S3 第3空間
S4 第4空間
XS 軸線方向の先端側
XK 軸線方向の後端側

Claims (5)

  1. 軸線に沿った軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    前記軸線方向に延びる棒状をなし、検出対象である圧力の変化に応じて前記軸線方向に変位可能に前記ハウジングの内側に設けられた変位部材であって、前記ハウジングの先端側開口から前記軸線方向の先端側に突出するヒータを有する変位部材と、
    前記変位部材よりも前記軸線方向の後端側に設けられたヒータ用端子部材と、
    前記変位部材と前記ヒータ用端子部材との間に位置して両者を接続するヒータ用接続部材であって、前記軸線方向に弾性変形可能なバネ部を有するヒータ用接続部材と、
    前記バネ部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記変位部材の前記軸線方向の変位に基づいて前記圧力を検知する圧力センサと、
    前記圧力センサによって検知された前記圧力を示す電気信号を外部に出力するためのセンサ信号線と、を備える
    圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記センサ信号線は、前記圧力センサに接続されて、前記ハウジング内を前記圧力センサから前記バネ部よりも前記軸線方向の前記後端側の位置まで延びる形態を有し、
    前記バネ部は、前記軸線に沿う第1平面に平行な方向に屈曲しつつ前記軸線方向の前記後端側から前記先端側に延びる形態を有し、
    前記センサ信号線は、前記軸線方向について前記バネ部が存在する軸線方向範囲内における前記ハウジングの内部空間のうち、前記第1平面に平行で且つ前記軸線に直交する第1方向の一方側にかかる前記バネ部と前記ハウジングの内側面との間の第1空間内、及び、前記第1方向の他方側にかかる前記バネ部と前記ハウジングの内側面との間の第2空間内を通ることなく、前記第1空間及び前記第2空間を除いた空間内を通るようにして、前記バネ部と離間して設けられている
    圧力センサ付きグロープラグ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記バネ部は、断面円形状の線材が波状に折り曲げられた形態を有する
    圧力センサ付きグロープラグ。
  3. 請求項2に記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記バネ部は、
    前記軸線方向の前記後端側に位置するバネ後端部と、前記軸線方向の前記先端側に位置するバネ先端部と、を有し、
    前記バネ後端部から前記バネ先端部まで延びる前記バネ部の中心線上を、前記バネ後端部に位置する後端を始点として前記バネ先端部に位置する先端を終点として進行したときに、前記先端側から前記後端側に向かうことなく、前記後端側から前記先端側に向かって進行するように屈曲している
    圧力センサ付きグロープラグ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記変位部材は、前記後端側に開口する挿入孔を有し、
    前記ヒータ用接続部材のうち前記軸線方向の前記先端側に位置する先端部は、前記挿入孔に挿入された状態で前記変位部材に固定されている
    圧力センサ付きグロープラグ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記バネ部と前記センサ信号線との間には、電気絶縁部材が介在している
    圧力センサ付きグロープラグ。
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