JP2021011393A - ガラス物品の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移送装置に配備される状態調整槽の開口部が開放されていることにより生じ得る弊害を回避する。【解決手段】溶融炉2から成形装置4まで溶融ガラスGmを移送する移送装置3に、溶融ガラスGmの状態を調整する状態調整槽7を配備し、状態調整槽7が、中心軸線が上下方向に沿い且つ上端に開口部16を有する筒状部13と、筒状部13の開口部16を覆う蓋体21とを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、ガラス物品の製造装置及び製造方法に係り、詳しくは、溶融炉から成形装置まで溶融ガラスを移送する移送装置に配備される状態調整槽の改良に関する。
周知のように、ガラス物品の製造装置は、ガラス原料から溶融ガラスを生成する溶融炉と、溶融ガラスを成形する成形装置と、溶融炉から流出した溶融ガラスを成形装置まで移送する移送装置とを備える。移送装置には、上流側から順に、例えば、清澄槽、攪拌槽、状態調整槽などが配備される。
清澄槽は、溶融炉から流出した溶融ガラス中の気泡を除去する。攪拌槽は、スターラで溶融ガラスを攪拌して均質化する。状態調整槽は、成形装置に溶融ガラスを供給する直前で主として溶融ガラスの粘度や流量を調整する。
状態調整槽は、槽内での溶融ガラスの流れが停滞しやすいため、溶融ガラスの液面周辺で失透(結晶化)を招くおそれがある。この問題に対して、特許文献1には、状態調整槽内での溶融ガラスの液面を低下させることで、失透を抑えることが開示されている。
特開2017−14067号公報
ところで、特許文献1に開示された状態調整槽は、上端の開口部が開放している。この開口部は、溶融ガラスの下方に向かう流れを堰き止めるプランジャの挿入口としての役割を果たす。また、開口部からは、状態調整槽内のガス(主に溶融ガラスが気化した蒸気)が外部に放出される。しかし、従来においては、この放出されるガスについて着目されておらず、そのまま放置されているのが実情である。これは、清澄槽で溶融ガラス中の泡の大部分が除去されるので、状態調整槽では、泡によるガスの発生が微量であると考えられていたことによる。
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、成形装置で溶融ガラスが成形されている際に、状態調整槽の開口部から放出されるガスに起因して様々な弊害が生じ得ることを知見した。
その弊害の一例を説明すると、状態調整槽内の溶融ガラス中には、清澄剤としての酸化スズ等が残存している。状態調整槽の上端の開口部が開放していると、残存する酸化スズ等が揮発することに起因して、開口部付近の内面に揮発物が付着し得る。しかも、開口部付近は、外気の影響を受けて温度が低下しているため、揮発物が液化又は固化して付着し易く且つ付着後の揮発物の凝集等も生じ易い状態になる。これらの事が相俟って、開口部付近の内面に付着した揮発物は、時間経過により溶融ガラス中に落下して異物になる。その結果、製品であるガラス物品の品質低下或いは製品歩留まりの悪化が生じる。
以上の観点から、本発明は、移送装置に配備される状態調整槽の開口部が開放されていることにより生じ得る弊害を回避することを課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明の第一の側面は、溶融炉から成形装置まで溶融ガラスを移送する移送装置に、溶融ガラスの状態を調整する状態調整槽を配備したガラス物品の製造装置であって、前記状態調整槽は、中心軸線が上下方向に沿い且つ上端に開口部を有する筒状部と、前記筒状部の開口部を覆う蓋体とを備えることに特徴づけられる。
このガラス物品の製造装置によれば、特に、成形装置によって溶融ガラスを成形している際に、筒状部の開口部が蓋体で覆われる。そのため、筒状部の開口部が開放していることにより生じ得る弊害を回避することができる。具体的には、状態調整槽内の溶融ガラス中に残存する酸化スズ等が揮発しても、筒状部の開口部付近が常に高温に維持されていることから、揮発物が液化又は固化して開口部付近の内面に付着するのを防止できる。このため、付着した揮発物が溶融ガラス中に落下して異物になる事態を適切に抑止することができる。また、開口部からの放熱量が大幅に減少するため、溶融ガラスの液面付近での失透を未然に防止する効果も得られる。以上の結果、製品であるガラス物品の品質向上或いは製品歩留まりの改善を実現できる。
この場合、前記蓋体は、耐火物と、前記耐火物の少なくとも下面を覆う白金または白金合金からなる覆設材とを有することが好ましい。ここで、「覆設材」とは、板(薄板)或いは溶射による層などを意味する。また、ここでいう「耐火物」は、例えばデンスジルコン、ムライト、アルミナ系、ジルコニア系などの耐火物を意味する。
このようにすれば、蓋体の浸食され易い部位である下面が、白金または白金合金からなる覆設材で覆われるため、蓋体の浸食等を効率良く抑止して耐久性を向上させることができる。また、蓋体の全体を白金または白金合金で形成した場合は、コストの高騰や重量増を招くが、耐火物を白金または白金合金からなる覆設材で覆うようにすれば、低コスト化や軽量化が実現する。
以上の構成において、前記筒状部は、その上端に前記蓋体の外周端から外周側に食み出すフランジを有し、前記状態調整槽は、前記フランジにおける蓋体から食み出す部位の上側に装着された冷却管と、前記筒状部の上端と前記蓋体との間の隙間から流出して前記冷却管に向かうガスの流量を低減する流量低減手段とを備えるようにしてもよい。
このようにすれば、例えば、状態調整槽の通電加熱が良好に行われる。詳しくは、状態調整槽は、内部の溶融ガラスの温度調整等のために通電加熱されるのが通例である。そして、状態調整槽を通電加熱するための電極は、レイアウトの観点から、上記のフランジに装着されることも通例である。そのため、フランジが冷却管によって冷却され、これに伴って電極が熱から保護される。この場合、冷却管は、フランジの上側に装着されている。そのため、状態調整槽内で溶融ガラスから発生したガス(主として溶融ガラスが気化した蒸気)が筒状部の上端と蓋体との間の隙間から流出した場合には、ガスがフランジの上方を流れて冷却管に当たり得る。このガスが高温であるため、冷却管が酸化により腐食するなどして損傷または破損するおそれがある。そして、冷却管が破れてしまった場合には、冷却管から漏れ出た冷却液が筒状部の上端と蓋体との間の隙間を通じて状態調整槽内に落下するおそれがある。これに対しては、冷却管に向かうガスの流量を低減する流量低減手段が設けられているため、冷却管にガスが当たり難くなり、冷却管の損傷や破損の発生確率を小さくすることができる。
この場合、前記流量低減手段は、前記蓋体に設けられたガス流路であってもよい。
このようにすれば、蓋体に設けられたガス流路が、筒状部の上端と蓋体との間の隙間に優先して内部のガスを流出させることで、冷却管に向かうガスの流量を低減することができる。従って、蓋体が、流量低減手段を構築するために有効利用され、安価でコンパクトな流量低減手段が実現する。
この構成において、前記ガス流路の流入口と流出口とが、平面視で異なる位置に形成されていてもよい。
ここで、ガス流路の流出口付近は、外気の影響を受けて温度が低下しているため、酸化スズ等の揮発物が、流出口の内周面に付着し易くなる。そのため、付着した揮発物が時間経過に伴って溶融ガラス中に落下するおそれがある。これに対しては、流出口と流入口との平面視での位置が異なることによって、流出口の内周面に付着した揮発物が鉛直下方に向かって落下する経路に流入口が存在しなくなる。これにより、揮発物が流入口を通過して溶融ガラス中に落下する事態が回避され得る。
この構成において、前記ガス流路の流入口と流出口とが、前記ガスの流れ方向が異なるように形成されていてもよい。
このようにすれば、流入口と流出口とでガスの流れ方向が異なることによって、流出口の内周面に付着した揮発物が落下しても、ガス流路の途中で停止しやすくなり、流入口に到達しにくくなる。これによっても、揮発物が流入口を通過して溶融ガラス中に落下する事態が回避され得る。
また、前記流量低減手段は、前記蓋体の外周端と前記冷却管との間に配置された遮蔽壁であってもよい。
このようにすれば、溶融ガラスから発生したガスが筒状部の上端と蓋体との間の隙間から流出しても、遮蔽壁によって、そのガスが冷却管に当たることが阻止される。その結果、冷却管の損傷や破損の発生確率を小さくすることができる。
さらに、前記筒状部は、その上端にフランジを有し、前記状態調整槽は、前記フランジに装着された冷却管を備え、前記冷却管は、前記フランジの下側に装着される構成としてもよい。
このようにすれば、溶融ガラスから発生したガスが筒状部の上端と蓋体との間の隙間から流出しても、そのガスは、フランジの上方を流れるため、フランジの下側に装着されている冷却管には当たらなくなる。これにより、冷却管の損傷や破損が確実に回避され得る。
上記課題を解決するために創案された本発明の第二の側面は、溶融炉から成形装置まで溶融ガラスを移送装置によって移送する移送工程を備え、前記移送工程では、前記移送装置に配備した状態調整槽により溶融ガラスの状態を調整する状態調整処理を行うガラス物品の製造方法であって、前記状態調整槽は、中心軸線が上下方向に沿い且つ上端に開口部を有する筒状部と、蓋体とを有し、前記状態調整処理を行う際に、前記筒状部の開口部を前記蓋体が覆うことに特徴づけられる。
この製造方法によれば、既述の製造装置の場合と同様にして、揮発物の溶融ガラス中への落下が適切に抑止され得る。
本発明によれば、移送装置に配備される状態調整槽の開口部が開放していることにより生じ得る弊害が抑止される。
本発明の実施形態に係るガラス物品の製造装置の全体構成を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す斜視図である。 図2のA−A線に従って切断した縦断正面図である。 本発明の第1実施形態で使用される蓋体の一例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態で使用される蓋体の他の例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の問題点を説明するための縦断正面図である。 本発明の第2実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す縦断正面図である。 本発明の第3実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す斜視図である。 図8のB−B線に従って切断した縦断正面図である。 本発明の第4実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す縦断正面図である。 本発明の第5実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す縦断正面図である。 本発明の第6実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す斜視図である。 図12のC−C線に従って切断した縦断正面図である。 本発明の第7実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す斜視図である。 図14のD−D線に従って切断した縦断正面図である。 本発明の第8実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す斜視図である。 図16のE−E線に従って切断した縦断正面図である。 本発明の第9実施形態に係る状態調整槽の上部構造を示す斜視図である。 図18のF−F線に従って切断した縦断正面図である。
以下、本発明の実施形態に係るガラス物品の製造装置及び製造方法について添付図面を参照して説明する。
[ガラス物品の製造装置]
図1は、本発明に係るガラス物品の製造装置の全体構成を例示している。同図に示すように、この製造装置1は、大別すると、上流端に配備されてガラス原料から溶融ガラスGmを生成する溶融炉2と、溶融炉2から流出した溶融ガラスGmを下流側に向かって移送する移送装置3と、移送装置3から供給される溶融ガラスGmを帯状の板ガラスGpに成形する成形装置4とを備える。
移送装置3は、上流側から順に、清澄槽5と、1個または複数個(図例では2個)の攪拌槽6と、状態調整槽7とを有する。清澄槽5は、溶融炉2から流出した溶融ガラスGm中の気泡を除去する。攪拌槽6は、スターラ8で溶融ガラスGmを攪拌して均質化する。状態調整槽7は、成形装置4に溶融ガラスGmを供給する直前で主として溶融ガラスGmの粘度や成形装置4に供給する溶融ガラスGmの流量を調整する。
溶融炉2は、上流側接続パイプ9を介して清澄槽5に連通している。清澄槽5は、中間接続パイプ10を介して上流側の攪拌槽6に連通している。上流側の攪拌槽6は、下流側接続パイプ11を介して下流側の攪拌槽6に連通している。下流側の攪拌槽6は、冷却パイプ12を介して状態調整槽7に連通している。状態調整槽7は、大径パイプとしての筒状部13と、円錐パイプとしての縮径部14と、小径パイプとしての下方部15とで構成される。筒状部13は、中心軸線が上下方向に沿い且つ上端に開口部16を有する。縮径部14は、筒状部13の下端に繋がり且つ下方に移行するに連れて内径が漸次小さくなっている。下方部15は、縮径部14の下端に繋がっている。状態調整槽7の流入口17は、筒状部13の側壁に設けられ、冷却パイプ12に通じている。状態調整槽7の流出口18は、下方部15の下端開口部とされる。
成形装置4は、オーバーフローダウンドロー法により溶融ガラスGmを流下させて板ガラスGpを成形する成形体19と、成形体19に溶融ガラスGmを導く大径の導入パイプ20とを有する。導入パイプ20内には、状態調整槽7の下方部15が挿入され、下方部15の下端部は、導入パイプ20内の溶融ガラスGm中に浸漬している。この構成によって、状態調整槽7から導入パイプ20に溶融ガラスGmが供給されるようになっている。
[ガラス物品の製造方法]
本発明に係るガラス物品の製造方法は、溶融炉2でガラス原料を加熱して溶融ガラスGmを生成する溶融工程と、溶融炉2から成形装置4まで溶融ガラスGmを移送装置3によって移送する移送工程と、移送装置3から供給された溶融ガラスGmを成形装置4によって成形する成形工程とを備える。成形工程では、オーバーフローダウン法によってガラス物品が成形される。移送工程では、移送装置3に配備した状態調整槽7によって溶融ガラスGmの状態を調整する状態調整処理が行われる。
以下、本発明の主要部である状態調整槽7の上部についての第1〜第9実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図2は、本発明の第1実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す斜視図であり、図3は、図2のA−A線に従って切断した縦断正面図である。これら各図に示すように、移送工程及び成形工程の実行時には、筒状部13の上端の開口部16が、蓋体21により覆われている。詳述すると、筒状部13は、上端にフランジ22を有する。蓋体21は、開口部16を覆う状態で、フランジ22の内周側部位22aに載置されており、容易に取り付け及び取り外しが可能である。筒状部13は、白金または白金合金で形成されている。フランジ22は、白金または白金合金或いはその他の金属で形成されている。ここで、図示例では、筒状部13の開口部16の開口面積が、筒状部13の管路面積と実質的に同一の大きさであるが、前者が後者よりも小さくても良く或いは大きくても良い。また、溶融ガラスGmの液面GLの高さは、筒状部13に形成された流入口17(図1参照)の上端と下端との間の中間位置(特に上端寄り位置)であることが好ましい。
フランジ22の外周側部位22bは、蓋体21の外周端21aから食み出している。このフランジ22の外周側部位22bの上側に、冷却管23が装着されている。詳しくは、冷却管23は、フランジ22の外周側部位22bの上面に、周方向に沿って略一回りするように固定されている。そして、この冷却管23の管内を冷却液が循環することで、フランジ22の特に外周側部位22bが冷却されている。フランジ22の外周側部位22bには、状態調整槽7を通電加熱するための電極(図示略)が取り付けられている。
図4は、蓋体21の構成を示す斜視図である。同図に示すように、蓋体21は、複数個(図例では2個)の耐火物24と、これら耐火物24を覆う白金または白金合金からなる覆設材としての薄板25とで構成される。薄板25としては、2個の耐火物24の下面を覆う下薄板25aと、2個の耐火物24の外周面全周を覆う外周薄板25bと、2個の耐火物24の相互間に介設された仕切り薄板25cとを有する。これらの各薄板25a、25b、25cは、一体化されている。なお、図5に示すように、2個の耐火物24をそれぞれ別々に下薄板25aと外周薄板25bと仕切り薄板25cとで覆い、2枚の仕切り薄板25cを離反できるように接触させるか、或いは離反できないように接合させる構成としてもよい。また、薄板25は、耐火物24の上面を含む全表面を覆うものであってもよく、或いは耐火物24の下面のみを覆うものであってもよい。なお、覆設材は、薄板25に限られず、耐火物24に溶射をすることで形成される白金または白金合金からなる層であってもよい。ここで、耐火物24は、例えば、デンスジルコン、ムライト、アルミナ系、または、ジルコニア系などからなる耐火物である(以下に記述する「耐火物」も同様)。
この第1実施形態に係るガラス物品の製造装置1によれば、以下に示すような作用効果を奏する。成形装置4によって溶融ガラスGmを成形する際には、状態調整槽7における筒状部13の開口部16が蓋体21によって覆われている。そのため、開口部16が開放していることにより生じ得る弊害が回避され得る。具体的には、状態調整槽7内の溶融ガラスGm中に残存する酸化スズ等が揮発しても、筒状部13の開口部16付近が常に高温に維持されていることから、揮発物が液化又は固化して開口部付近の内面に付着するのを防止できる。このため、付着した揮発物が溶融ガラスGm中に落下して異物になる事態を適切に抑止することができる。また、開口部16からの放熱量が大幅に減少するため、溶融ガラスGmの液面GL付近での失透を未然に防止する効果も得られる。以上の結果、製品であるガラス物品(ガラス板)の品質向上或いは製品歩留まりの改善を実現できる。
また、蓋体21は、浸食され易い部位である下面が、白金または白金合金からなる薄板(覆設材)25で覆われているため、蓋体21の浸食等を効率良く抑止して耐久性を向上させることができる。この場合、蓋体21の全体を白金または白金合金で形成していると、コストの高騰や重量増を招くが、耐火物24を白金または白金合金からなる薄板25で覆うことによって、低コスト化や軽量化が実現する。
なお、上述の第1実施形態に係る構成では、図6に誇張して示すように、筒状部13の上端と蓋体21との間の隙間26を通じて、内部のガス(主に溶融ガラスが気化した蒸気)が流出するおそれがある。ガスが隙間26を通じて矢印aで示すように流出した場合、そのガスは、フランジ22の外周側部位22bの上方を外周側に向かって流れて、冷却管23に当たり得る。ガスは高温であるので、冷却管23が酸化により腐食するなどして損傷または破損するおそれがある。そして、冷却管23が破れてしまった場合には、冷却管23から漏れ出た冷却液が隙間26を通じて状態調整槽7内に落下するおそれがある。
[第2実施形態]
このような不具合を回避したのが本発明の第2実施形態である。図7は、本発明の第2実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す縦断正面図である。同図に示すように、蓋体21の中央部には、内部のガスを、矢印bで示すように上方に向かって流出させる貫通孔27が形成されている。この貫通孔27の内周面も、白金または白金合金からなる覆設材で覆われている。その他の構成は、上述の第1実施形態と同一であるため、両実施形態で共通する構成要素については図7に同一符号を付し、その説明を省略する。このようにすれば、内部のガスは、上記の隙間26に優先して、貫通孔27から矢印bで示す上方向に向かって流出するため、冷却管23にそのガスが当たり難くなるという利点が得られる。また、貫通孔27は、溶融ガラスGmの下方に向かう流れを堰き止めるプランジャを使用する際、プランジャのシャフトを挿通する孔として有効利用され得る。
上述の第2実施形態に係る構成では、蓋体21に形成した貫通孔27の内周面の流出側(上部)が、外気の影響を受けて温度が低下する。そのため、貫通孔27の内周面の流出側は、酸化スズ等の揮発物が液化又は固化して付着し易く且つ付着後の揮発物の凝集等も生じ易い状態になる。そして、貫通孔27の内周面の流出側に付着した揮発物は、時間経過により溶融ガラスGm中に落下して異物になるおそれがある。なお、この場合の揮発物の付着量は、従来の状態調整槽の開口部を開放している場合に開口部の内面付近に付着する揮発物の付着量と比べ、軽微である。
[第3実施形態]
このような不具合を回避したのが本発明の第3実施形態である。図8は、本発明の第3実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す斜視図であり、図9は、図8のB−B線に従って切断した縦断正面図である。これら各図に示すように、蓋体21にはガス流路30が設けられている。詳述すると、蓋体21は、筒状部13の上端及びフランジ22の内周側部位22aの上面を覆う平板状のベース壁部31と、ベース壁部31の上に設置された環状または筒状の側壁部32と、側壁部32の上方を覆う平板状の天井壁部33とを備えている。そして、ガス流路30は、流入口34と、流入口に通じる内部空間35と、内部空間35に通じる流出口36とから構成される。流入口34は、ベース壁部31の中央部に形成された貫通孔である。内部空間35は、側壁部32と天井壁部33とにより包囲された空間である。流出口36は、側壁部32の周方向一箇所の上部に形成された切欠き部である。この場合、流入口34と流出口36とでは、平面視での位置が異なっている。また、流入口34の中心軸線は鉛直方向に沿うのに対して、流出口36の中心軸線は水平方向に沿っている。従って、流入口34でのガスの流れ方向は、鉛直方向に略沿う上方向(矢印c方向)であるのに対して、流出口36でのガスの流れ方向は、水平方向に略沿う横方向(矢印d方向)である。
ここで、ベース壁部31は、上述の第2実施形態(図7参照)における蓋体21と同一の構成である。また、側壁部32及び天井壁部33は何れも、耐火物のみで形成されることが好ましいが、これら耐火物の少なくともガスと接触する部位は、白金または白金合金の覆設材で覆われていてもよい。ここで、流入口34の開口面積をM1とし、開口部16の開口面積をM2とした場合、M1/M2は、下限値が1/200で、上限値が1/10であることが好ましく、下限値が1/100で、上限値が1/20であることがより好ましい。また、流出口36の開口面積は、流入口34の開口面積よりも小さくされている。さらに、流出口36の高さ位置は、冷却管23の上部の高さ位置と同程度またはそれよりも高くされている。なお、流出口36は、側壁部32の周方向一箇所に限らず、周方向の複数箇所に形成してもよい。
この第3実施形態に係るガラス物品の製造装置1によれば、以下に示すような作用効果を奏する。状態調整槽7内のガスは、上記の隙間26に優先して、ガス流路30の流入口34から内部空間35に流入した後、流出口36から外部に流出する。この場合、流出口36の内周面は、外気の影響を受けて温度が低下しているため、その内周面には、ガスに含まれている酸化スズ等の揮発物が液化又は固化して付着し易い。そして、揮発物が流出口36の内周面に付着した場合には、その揮発物が時間経過により落下するおそれがある。しかし、流入口34と流出口36とでは、平面視での位置及びガスの流れ方向が異なるため、揮発物が落下する経路には流入口34が存在せず、揮発物は流出口36の内周面の底部やベース壁部31の上面で受け止められる。そのため、揮発物の溶融ガラスGm中への落下が阻止される。なお、流入口34の内周面は外気の影響を受け難いため、高温に維持さる。そのため、流入口34の内周面に、酸化スズ等の揮発物が付着するのを防止できる。
また、流出口36の高さ位置は、冷却管23の上端の高さ位置と同程度またはそれよりも高くされるため、流出口36から矢印d方向に流出したガスは、冷却管23に当たり難くなる。なお、流出口36から流出したガスは、外気よりも高温であるため、そのガスが流出直後から徐々に上方に向かう。従って、そのガスが冷却管23に当たる事態がより確実に回避され得る。
[第4実施形態]
図10は、本発明の第4実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す縦断正面図である。同図に示すように、この第4実施形態に係る構成が、上述の第3実施形態に係る構成と相違している点は、蓋体21のベース壁部31に、受け部材37を設置したところにある。この受け部材37は、ベース壁部31の下部から下方に延びる垂下部37aと、垂下部37aの下端から横方向(水平方向)に延びる受止部37bとを有する。受止部37bは、溶融ガラスGmの液面GLの上部空間に配置される。この受止部37bの面積(平面視での面積)は、流入口34の開口面積よりも大きくされ、平面視で、流入口34が受止部37bの上面領域内に収まる。その他の構成は、上述の第3実施形態に係る構成と同一であるため、両実施形態で共通する構成要素については図10に同一符号を付し、その説明を省略する。この第4実施形態に係る構成によれば、流入口34の内周面に付着した揮発物が落下し、或いは内部空間35から流入口34を通じて揮発物が落下しても、その揮発物は、受け部材37の受止部37bで受け止められる。従って、揮発物が溶融ガラスGm中に落下して白金異物等になる事態をより一層確実に抑止することができる。これ以外の作用効果は、上述の第3実施形態と実質的に同一である。
[第5実施形態]
図11は、本発明の第5実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す縦断正面図である。同図に示すように、この第5実施形態に係る構成が、上述の第3実施形態に係る構成と相違している点は、蓋体21のベース壁部31の中央部から一方側に偏倚した位置に流入口34を形成し、天井壁部33の中央部から他方側に偏倚した位置に流出口36を形成したところにある。従って、流入口34と流出口36とは、平面視での位置が異なっている。この場合、流入口34でのガスの流れ方向と、流出口36でのガスの流れ方向とは同一であって、何れもが、鉛直線に略沿う上方向(矢印e方向及び矢印f方向)である。なお、側壁部32には切欠き部が形成されていない。また、ガス流路30の内部空間35は、上述の第3実施形態よりも横方向に広くなっている。その他の構成は、上述の第2例と同一であるため、両例で共通する構成要素については図14に同一符号を付し、その説明を省略する。この第5実施形態に係る構成によれば、流入口34と流出口36とでは、平面視での位置が異なるため、揮発物が落下する経路には流入口34が存在せず、揮発物はベース壁部31の上面で受け止められる。そのため、揮発物の溶融ガラスGm中への落下が阻止される。また、流出口36から流出するガスは流出直後から上方向(矢印f方向)に向かうため、そのガスが冷却管23に確実に当たり難くなる。
[第6実施形態]
図12は、本発明の第6実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す斜視図であり、図13は、図12のC−C線に従って切断した縦断正面図である。この第6実施形態に係る構成は、蓋体21が、フランジ22の内周側部位22aの上に配置された環状また筒状の側壁部32と、側壁部32の上方を覆う平板状の天井壁部33とを備える。ガス流路30は、内部空間35と流出口36とで構成される。内部空間35は、側壁部32と天井壁部33とにより包囲される空間である。流出口36は、側壁部32の周方向一箇所の上部に形成された切欠き部である。この第6実施形態に係る構成によれば、状態調整槽7内のガスは、筒状部13の上端と側壁部32との間の隙間26に優先して、ガス流路30の内部空間35を通過して流出口36から外部に流出する。この場合、流出口36の内周面に付着した揮発物が落下しても、その揮発物は流出口36の内周面の底部やフランジ22の内周側部位22aの上面、筒状部13の上端面で受け止められる。そのため、揮発物の溶融ガラスGm中への落下が阻止され得る。この場合、開口部16の上方空間(内部空間35)は、側壁部32と天井壁部33とによって包囲されているため、高温に維持される。そのため、開口部16の付近は、酸化スズ等の揮発物が付着し難く且つ付着後の揮発物の凝集等も生じ難い状態にある。これにより、開口部16の付近への揮発物の付着や凝集等が回避され、開口部16の付近から揮発物が溶融ガラスGm中に落下する事態が阻止され得る。また、流出口36でのガスの流れ方向は、矢印gで示すように横方向になるため、ガス流路30を通過する際のガスの流通抵抗が大きくなる。これにより、ガス流路30を通過するガスの流量が過多になる事態が回避され得る。また、流出口36の高さ位置は、冷却管23の上端の高さ位置と同程度またはそれよりも高くされる。そのため、流出口36から矢印g方向に流出したガスが、冷却管23に当たり難くなる。
[第7実施形態]
図14は、本発明の第7実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す斜視図であり、図15は、図14のD−D線に従って切断し且つ誇張した状態を示す縦断正面図である。この第7実施形態に係る構成が、既述の第1実施形態(図2及び図3参照)と相違する点は、蓋体21の外周端21aと冷却管23との間に、流量低減手段としての遮蔽壁40を配置したところにある。遮蔽壁40は、フランジ22の上面に固定され、環状または筒状をなす。遮蔽壁40の上端は冷却管23の上端よりも高くされている。その他の構成は、既述の第1実施形態と同一であるため、両実施形態で共通する構成要素については図14及び図15に同一符号を付し、その説明を省略する。この第7実施形態によれば、状態調整槽7内で溶融ガラスGmから発生したガスが、筒状部13の上端と蓋体21との間の隙間26から流出しても、遮蔽壁40によって、そのガスが冷却管23に当たることが阻止される。その結果、冷却管23の損傷や破損の発生確率を小さくすることができる。これ以外の作用効果は、既述の第1実施形態と実質的に同一である。
[第8実施形態]
図16は、本発明の第8実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す斜視図であり、図17は、図16のE−E線に従って切断した縦断正面図である。この第8実施形態に係る構成が、既述の第1実施形態(図2及び図3参照)と相違する点は、フランジ22の外周側部位22bの下側に冷却管23を装着したところにある。その他の構成は、既述の第1実施形態と同一であるため、両実施形態で共通する構成要素については図16及び図17に同一符号を付し、その説明を省略する。この第8実施形態によれば、状態調整槽7内で溶融ガラスGmから発生したガスが、筒状部13の上端と蓋体21との間の隙間26から流出しても、そのガスはフランジ22の上側を流れる。これに対して、冷却管23は、フランジ22の下側に装着されているため、上記のガスは冷却管23に当たらなくなる。これ以外の作用効果は、既述の第1実施形態と実質的に同一である。なお、第8実施形態では、フランジ22は、蓋体21の外周端から外周側に食み出さなくてもよい。
[第9実施形態]
図18は、本発明の第9実施形態に係る状態調整槽7の上部構造を示す斜視図であり、図19は、図18のF−F線に従って切断した縦断正面図である。この第9実施形態に係る構成が、既述の第1実施形態(図2及び図3参照)と相違する点は、フランジ22の外周側部位22bの下側に冷却管23が装着され、フランジ22の内周側部位22aに下側に窪む凹部41が形成され、その凹部41に蓋体21が嵌め込まれているところにある。この第9実施形態によれば、筒状部13の上端と蓋体21との間の屈曲する隙間26からガスがフランジ22の上側に流出しても、そのガスはフランジ22の下側に装着されている冷却管23には当たらなくなる。また、上記の隙間26が屈曲していることで、流出するガスは流出直後から上方向に向かう。これによっても、ガスが冷却管23に当たらなくなる。このため、本実施形態では、冷却管23をフランジ22の上側に装着してもよい。
なお、以上の実施形態では、状態調整槽の上部に設けられる筒状部13を、図例では円筒状としたが、平面視で四角形や多角形の角筒状であってもよい。また、その筒状部13の上端に形成されるフランジ22と、その筒状部13の開口部16を覆う蓋体21とを、図例では平面視で円形としたが、平面視で四角形や多角形などであってもよい。
1 製造装置
2 溶融炉
3 移送装置
4 成形装置
5 清澄槽
6 攪拌槽
7 状態調整槽
13 筒状部
16 開口部
21 蓋体
21a 蓋体の外周端
22 フランジ
22a フランジの内周側部位
22b フランジの外周側部位
23 冷却管
24 耐火物
25 覆設材(薄板)
26 隙間
30 ガス流路
34 流入口
36 流出口
40 遮蔽壁
41 凹部
Gm 溶融ガラス

Claims (9)

  1. 溶融炉から成形装置まで溶融ガラスを移送する移送装置に、溶融ガラスの状態を調整する状態調整槽を配備したガラス物品の製造装置であって、
    前記状態調整槽は、中心軸線が上下方向に沿い且つ上端に開口部を有する筒状部と、前記筒状部の開口部を覆う蓋体とを備えること特徴とするガラス物品の製造装置。
  2. 前記蓋体は、耐火物と、前記耐火物の少なくとも下面を覆う白金または白金合金からなる覆設材とを有する請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
  3. 前記筒状部は、その上端に前記蓋体の外周端から外周側に食み出すフランジを有し、
    前記状態調整槽は、前記フランジにおける前記蓋体から食み出す部位の上側に装着された冷却管と、前記筒状部の上端と前記蓋体との間の隙間から流出して前記冷却管に向かうガスの流量を低減する流量低減手段とを備える請求項1または2に記載のガラス物品の製造装置。
  4. 前記流量低減手段は、前記蓋体に設けられたガス流路である請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
  5. 前記ガス流路の流入口と流出口とが、平面視で異なる位置に形成されている請求項4に記載のガラス物品の製造装置。
  6. 前記ガス流路の流入口と流出口とが、前記ガスの流れ方向が異なるように形成されている請求項5に記載のガラス物品の製造装置。
  7. 前記流量低減手段は、前記蓋体の外周端と前記冷却管との間に配置された遮蔽壁である請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
  8. 前記筒状部は、その上端にフランジを有し、
    前記状態調整槽は、前記フランジに装着された冷却管を備え、
    前記冷却管は、前記フランジの下側に装着されている請求項1または2に記載のガラス物品の製造装置。
  9. 溶融炉から成形装置まで溶融ガラスを移送装置によって移送する移送工程を備え、前記移送工程では、前記移送装置に配備した状態調整槽により溶融ガラスの状態を調整する状態調整処理を行うガラス物品の製造方法であって、
    前記状態調整槽は、中心軸線が上下方向に沿い且つ上端に開口部を有する筒状部と、蓋体とを有し、前記状態調整処理を行う際に、前記筒状部の開口部を前記蓋体が覆うことを特徴とするガラス物品の製造方法。
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