JP2021011086A - 切断機 - Google Patents

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Toshiyuki Kani
利之 可児
アヌポン ポンハーン
Phonhan Anupong
アヌポン ポンハーン
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Abstract

【課題】従来の切断機の金属ダイキャスト製の可動カバーは、オーバーフロー等の跡に研磨処理等の後処理をする必要があり、寸法精度が安定せず、摺動性について改善の余地があった。本発明は、剛性の高い可動カバーを備えた切断機において、可動カバーと、当該可動カバーが摺動する被切断材や他の部品との間の摺動性を向上させることで、切断機の使い勝手を良くすることを目的とする。【解決手段】切断機1は、電動モータを駆動源として回転する回転刃具11と、回転刃具11の周方向に開閉可能に支持されて回転刃具11を覆うことが可能である可動カバー41を備えている。回転刃具11を被切断材Wに切り込ませることで切断加工を行うことができる。可動カバー41はダイキャスト製の金属部品である。可動カバー41の外縁の左側部前部41fの一部に、可動カバー41とは別部品の補助カバー42が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば木材等の被切断材を切断加工する際に用いられる切断機に関する。
この種の切断機には、電動モータを駆動源として回転しながら被切断材に切り込まれて切断加工を行う回転刃具が設けられている。回転刃具の周面および側面は、固定カバーまたは可動カバーによって覆われている。固定カバーは、回転刃具を回転可能に支持する切断機本体に対して固定されている。可動カバーは、回転刃具の周方向に開閉可能に切断機本体に支持されている。可動カバーが開き方向に移動することで、回転刃具の周面および側面の一部が露出し、この露出部を被切断材に切り込ませることができる。切断作業を停止する際には、可動カバーが閉じ方向に移動することで、露出していた回転刃具の周面および側面が可動カバーによって覆われる。
可動カバーは、変形によってスムーズに開閉しない場合がある。そのため、重量のある特に大型の切断機において、剛性の高い金属製の可動カバーが設けられた切断機が提供されている。特許文献1には、アルミ製の可動カバーの表面にニッケルメッキやクロムメッキ等の表面処理を施した切断機が開示されている。
切断機の前方に位置する被切断材へと回転刃具を切り込ませる。この時、可動カバーは、閉じ方向前方の当接位置で被切断材に当接しながら開き方向へと徐々に開かれていく。特許文献2には、合成樹脂製の可動カバーが被切断材と当接する先端部に、可動カバーを補強する金属部品を設けた切断機が開示されている。被切断材に対する可動カバーの当接位置は、可動カバーの開き度合いに応じて徐々に変位する。すなわち、この種の可動カバーは、切断加工時に被切断材と摺動する。また、可動カバーは、可動カバーを開閉可能に支持している例えばベアリングボックス等の他の部品に対しても摺動する。
特開2004−216802号公報 実開平5−403号公報
剛性の高い金属製の可動カバーを設ける場合に、例えばダイキャストで成形する場合がある。可動カバーをダイキャストで成形する場合、可動カバーの部位のうち金型の型割部に位置する部位(以下、単に「型割部」と記す。)には、材料を射出するゲートや、射出した材料の逃げ道であるオーバーフロー(湯だまり)等が配置される場合がある。ゲートやオーバーフロー等が配置された箇所は、成形後に切断され、周囲より突出した切断跡が残る。この切断跡は、バフ研磨等によって後処理されるが、人の手によって処理されるため、寸法精度が安定しない。また、研磨方向によっては筋状(やすり状)の研磨跡が残ってしまう。可動カバーが被切断材や他の部品と摺動する箇所にこのような研磨跡が位置すると、摺動抵抗が増加して摺動性が損なわれてしまう。また、被切断材や他の部品が傷ついてしまう場合がある。
特許文献1に開示される可動カバーは、アルミダイキャスト製であると考えられる。従来、このような金属ダイキャスト製の可動カバーの場合、後処理が必要で寸法精度が安定しなかった。また、表面にメッキ処理を施した可動カバーの場合、摺動によってメッキが剥がれ易いことがあり、摺動性を維持するために改善の余地があった。また、特許文献2に開示される発明のように、可動カバーの先端部に補強部材を設けるだけの構成の場合、摺動性について改善の余地があった。
本発明は、剛性の高い可動カバーを備えた切断機において、可動カバーと、当該可動カバーが摺動する被切断材や他の部品との間の摺動性を向上させることで、切断機の使い勝手を良くすることを目的とする。
本開示の一つの特徴によると切断機は、電動モータと、電動モータを駆動源として回転する回転刃具と、回転刃具の周方向に開閉可能に支持されて回転刃具を覆うことが可能である可動カバーを備えている。回転刃具を被切断材に切り込ませることで切断加工を行うことができる。可動カバーはダイキャスト製の金属部品である。可動カバーの外縁の型割部の一部に、可動カバーとは別部品の補助カバーが設けられている。
従って、剛性の高いダイキャスト製の金属部品の型割部には、ゲートやオーバーフロー等を切断して除去した後、研磨した研磨跡が現れる。可動カバーの型割部に現れる研磨跡に別部品の補助カバーを設けることで、可動カバーまたは補助カバーと摺動する被切断材や他の部品が傷つくことを防止でき、摺動抵抗の増加を防止できる。これにより、可動カバーがスムーズに開閉可能となり、切断機の使い勝手が良くなる。
本開示の他の特徴によると可動カバーは、閉じ方向前方の当接位置で被切断材に当接する。補助カバーは、当接位置に設けられている。
従って、可動カバーの型割部に代えて、補助カバーが被切断材に当接する。これにより、可動カバーの閉じ方向前方の当接位置が被切断材に当接しつつ摺動する際の摺動抵抗を低減できる。さらに、被切断材の傷つきを防止できる。
本開示の他の特徴によると補助カバーの前部の少なくとも一部には、前方に凸形状の曲面を有する曲面部が設けられている。
従って、補助カバーと被切断材の当接位置は、前方に凸形状の曲面に沿って滑らかに変位する。そのため、補助カバーと被切断材との摺動性が向上する。摺動性が向上することによって、可動カバーを開き方向へとスムーズに開き易くなる。
本開示の他の特徴によると補助カバーは、合成樹脂製である。
従って、補助カバーは、ゲートやオーバーフロー等の切断跡を研磨した研磨跡を有さないため、研磨する必要なく成形可能である。これにより、補助カバーを製造する効率を上げることができる。
本開示の他の特徴によると補助カバーは、ポリアセタール樹脂製である。
従って、補助カバーを特に摺動性に優れたポリアセタール樹脂で設けることで、補助カバーと、当該補助カバーと摺動する被切断材や他の部品との間の摺動抵抗をより低減できる。これにより、可動カバーを開き方向へとよりスムーズに開き易くなる。
本開示の他の特徴によると切断機は、電動モータと、電動モータを駆動源として回転する回転刃具と、回転刃具の周方向に開閉可能に支持されて回転刃具を覆うことが可能である可動カバーを備えている。回転刃具を被切断材に切り込ませることで切断加工を行うことができる。可動カバーはダイキャスト製の金属部品である。可動カバーの摺動部に、摺動抵抗を安定化させる被膜処理部が設けられている。
従って、可動カバーと被切断材との間の摺動抵抗を安定化させることで、被切断材と当接しつつ摺動する可動カバーを開き方向にスムーズに開かせることができ、被切断材の傷つきも防止できる。また、可動カバーと、当該可動カバーと摺動する他の部品との間の摺動抵抗を安定化させることで、可動カバーと他の部品が摺動する際に不必要な力がかからず、また、力のばらつきが抑制される。これにより、可動カバーをスムーズに開閉できる。従って、剛性の高い金属ダイキャスト製の可動カバーを備えた切断機の使い勝手が良くなる。
第1実施形態に係る切断機の全体斜視図であって、回転刃具を被切断材に対して直角に切り込ませた直角切りの状態を示す図である。 第1実施形態に係る切断機の平面図である。 第1実施形態に係る切断機の右側面図である。 第1実施形態に係る切断機の右側面図であって、可動カバーが開き方向に移動した状態を示す図である。 第1実施形態に係る切断機の全体斜視図であって、切断進行方向を直角切りから水平方向に右方に傾けた斜め切りの状態を示し、かつ可動カバーが開き方向に移動した状態を示す図である。 第1実施形態に係る切断機の全体斜視図であって、切断進行方向を直角切りから水平方向に左方に傾けた斜め切りの状態を示し、かつ可動カバーが開き方向に移動した状態を示す図である。 第1実施形態に係る可動カバーの右側面図である。 第1実施形態に係る可動カバーの左側面図である。 図7中のIX−IX線断面矢視図である。 第1実施形態に係る可動カバーと補助カバーの分解斜視図である。 第2実施形態に係る可動カバーの右側面図である。 第2実施形態に係る可動カバーの左側面図である。 第2実施形態に係る可動カバーの斜視図である。 第2実施形態に係るベアリングボックスの斜視図である。 従来の切断機において、可動カバーをダイキャストで製造する際の型割部の位置を示す側面図である。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態を図1〜10に基づいて説明する。図1に示すように、第1実施形態の切断機1は、携帯マルノコと称されるもので、被切断材Wに載置される矩形平板形状のベース2と、切断機本体10を備えている。図3に示すように、切断機本体10は、前側傾動支持部3と後側傾動支持部4を介してベース2の上面に支持されている。切断機本体10は、チップソーと称される略円板状の回転刃具11を回転可能に支持している。図1に示すように、回転刃具11は、ベース2に設けられた窓部2aを経て、回転刃具11の下側がベース2の下面側に突き出されている。ベース2の下面側に突き出された回転刃具11を切り込ませて被切断材Wの切断加工が行われる。切断機本体10には、使用者が把持するハンドル部30が設けられている。使用者は、図1において切断機1の左側に位置してハンドル部30を把持し、右方に移動させることにより切断加工を進行させることができる。以下の説明では、部材および構成の前後方向については、切断機1を移動させて切断加工が進行する方向を前側とし、使用者側を後側とする。また、部材および構成の左右方向については使用者を基準にして用いる。
図3に示すように、前側傾動支持部3と後側傾動支持部4は、前後方向に延びた左右傾動支軸6を備えている。左右傾動支軸6は、前側傾動支持部3と後側傾動支持部4において互いに同軸である。左右傾動支軸6を中心にして切断機本体10を左右に傾動させることにより、ベース2の下面に対して回転刃具11が傾斜した傾斜切りを行うことができる。前側傾動支持部3の前部には、回転操作することで、切断機本体10の左右傾動を解除可能に固定する左右傾動固定レバー3aが設けられている。
図2に示すように、前側傾動支持部3の後側には、左右方向に延びた上下揺動支軸5が設けられている。上下傾動支軸5を中心にして切断機本体10を上下に揺動させることにより、回転刃具11(図3参照)のベース2の下面側への突き出し寸法を変更することができる。これにより回転刃具11の被切断材Wに対する切り込み深さを調整できる。切断機本体10の後部には、回転操作することで、切断機本体10の上下揺動を解除可能に固定する上下揺動固定レバー7が設けられている。
図1に示すように、切断機本体10は、回転刃具11の上側ほぼ半周の範囲を覆う固定カバー15を備えている。固定カバー15の右側面には、回転刃具11の回転方向を示す白抜き矢印15aが表示されている。固定カバー15の後部には、右側後方に向かって開口した開口部15bが設けられている。開口部15bから、回転刃具11が被切断材Wを切断して生じる切粉は、一部が回転刃具11の回転方向に沿って固定カバー15の内側に進入する。開口部15bから、固定カバー15の内側に進入した切粉を排出できる。開口部15bは、ホース等を介して別途用意した集塵機に接続可能である。図3に示すように、回転刃具11の下側ほぼ半周の範囲は、可動カバー41で覆うことができる。可動カバー41については、後で詳しく説明する。
図2に示すように、固定カバー15の左側には、ギヤハウジング22が設けられている。ギヤハウジング22と固定カバー15は、例えばアルミニウム等の金属材料を素材として一体に形成されている。ギヤハウジング22の左側には、略円筒形状のモータハウジング20がねじ結合されている。モータハウジング20には、電動モータ21が収容されている。特に図では見えていないが、電動モータ21のモータ軸の回転出力は、ギヤハウジング22に収容される減速ギヤ列を介して減速されて、左右方向に延出するスピンドル(出力軸)に伝達される。
図1に示すように、スピンドルの右端側は、固定カバー15内に突き出されており、この突き出し部分に回転刃具11が取り付けられている。回転刃具11は、スピンドルと直交した姿勢で、右側のアウタフランジ13と左側のインナフランジ14によって面直方向(左右方向)に挟み込まれている。この回転刃具11の挟み込み状態がスピンドルの先端に締め込んだ固定ボルト12によりロックされている。これにより、回転刃具11は、スピンドルに対して軸方向に変位不能かつ軸回りに回転不能に固定されている。インナフランジ14の左側には、ベアリングボックス43が設けられている。ベアリングボックス43は、図では詳しく見えていないが、ギヤハウジング22にねじ止めされて固定されている。ベアリングボックス43は、図14に示すベアリングボックス53と同様に円筒部を有している。ベアリングボックス43の円筒部の内周側には、スピンドルを回転可能に支持するベアリングが収容されている。ベアリングボックス43の円筒部の外周面は、後述する可動カバー41の内周部41dと対向して互いに摺動する。可動カバー41は、ベアリングボックス43に取り付けられた止め輪44によって左右方向の変位が規制されている。
図1に示すように、切断機本体10の上部には、ハンドル部30が設けられている。ハンドル部30の前端部は、モータハウジング20とギヤハウジング22の上部に配置されている。ハンドル部30は、その前端部から上方へ延びつつ後方に延び、その後端部が切断機本体10の後部に連結されており、前後方向に延びたループ形状に形成されている。ハンドル部30の後部は、使用者が切断機1を使用するときに手で把持するグリップ部31として設けられている。モータハウジング20の前側上方には、フロントハンドル33がモータハウジング20と一体に(ねじ結合にて)設けられている。使用者は、一方の手でこのフロントハンドル33を把持し、他方の手でグリップ部31を把持して、切断機1を移動操作することができる。グリップ部31の上部のループ形状の内周側には、トリガ形式のスイッチレバー32が設けられている。グリップ部31を把持した手の指先でスイッチレバー32を引き操作すると、電動モータ21が起動して回転刃具11が回転する。ハンドル部30の後部から電源コード34が後方へと延びている。電源コード34を、例えば100VのAC電源に電気的に接続することで、電動モータ21等に電力供給することができる。
図1に示すように、回転刃具11の下側ほぼ半周の範囲は、可動カバー41で覆うことができる。可動カバー41は、回転刃具11の左側を覆う左側部41aと、回転刃具11の右側を覆う右側部41bと、回転刃具11の径方向外側を覆う径方向側部41cを備えている。左側部41aと右側部41bは、回転刃具11の面方向に沿って延びている。図9に示すように、径方向側部41cは、左側部41aと右側部41bの間に設けられている。左側部41aと右側部41bと径方向側部41cは、アルミニウムを材料としてダイキャストで一体に形成されている。図10に示すように、左側部41aには、左右方向に貫通する円形の孔である内周部41dが設けられている。図1に示すように、内周部41dの内側には、ベアリングボックス43が挿入されている。可動カバー41は、内周部41dにおいて、ギヤハウジング22に固定されたベアリングボックス43に支持されている。内周部41dがベアリングボックス43の円筒部の外周面に対して摺動する。これにより、可動カバー41は、回転刃具11の周方向に開閉方向に回転する。
図10に示すように、左側部41aの前部の左側部前部(型割部)41fには、補助カバー42が取り付け可能である。左側部前部41fの下方には、左右方向に開いた2個のリベット孔41gが設けられている。左側部前部41fの前面には、前方に突出した係合凸部41hが2個設けられている。右側部41bの前部は、前方に凸形状であり、滑らかな弧状である曲面に形成された材当接部41eとして設けられている。右側部41bの後部には、レバー取付部41iが設けられている。図1に示すように、レバー取付部41iには、図1に示す開閉レバー41jが取り付けられている。開閉レバー41jは、右側部41bの右方に張り出しており、使用者が把持可能である。使用者は、この開閉レバー41jを把持して可動カバー41を手動操作により強制的に回転刃具11の周方向に開閉させることができる。
図10に示すように、補助カバー42は、左側部被覆部(材当接部)42cと径方向側部被覆部(材当接部)42dを有している。図7に示すように、左側部被覆部42cは、可動カバー41に補助カバー42が取り付けられた状態で、左側部41aの左側部前部41fが露出しないようになっている。図8に示すように、径方向側部被覆部42dは、可動カバー41に補助カバー42が取り付けられた状態で、径方向側部41cの前端部が露出しないようになっている。補助カバー42は、摺動性に優れたポリアセタール樹脂(POM)を材料として一体に形成される。補助カバー42は、ポリアセタール樹脂以外に、摺動性が良好な例えばフッ素樹脂等の他の合成樹脂を材料として一体に設けられていてもよい。あるいは、補助カバー42は、摺動性が良好な例えばアルミニウムダイキャスト製の金属部品であってもよい。
図10に示すように、左側部被覆部42cと径方向側部被覆部42dは、前方から見て略L字状になっている。左側部被覆部(曲面部)42cの前面は、前方に凸形状であり、滑らかな弧状の曲面に形成されている。図では詳しく見えていないが、左側部被覆部42cの後面には、係合凸部41hが進入可能な溝が設けられている。補助カバー42は、この溝と係合凸部41hが係合するようにスライド移動しながら左側部前部41fに取り付けられる。左側部前部41fに取り付けられた補助カバー42は、スライド方向と交差する方向への移動が規制される。左側部被覆部42cには、左右方向に開いた2個のリベット孔42bが設けられている。図9に示すように、2個のリベット42aを、リベット孔41gとリベット孔42bをそれぞれ貫通するように打ち込むことで、補助カバー42が左側部前部41fに固定される。
図3に示すように、可動カバー41は、閉じ方向(図3において反時計回り)にばね付勢されている。可動カバー41がばね付勢力により閉じられると、回転刃具11の下側ほぼ半周の範囲がこの可動カバー41で覆われる。図4に示すように、ばね付勢力に抗して可動カバー41が時計回りに開かれると、回転刃具11の周縁部(刃先)が露出される。回転刃具11を被切断材Wに対して直角に切り込ませたいわゆる直角切りの状態での切断作業の場合、補助カバー42の左側部被覆部42cまたは径方向側部被覆部42d(図10参照)が、当接位置として被切断材Wの端部に当接する。当接状態で回転刃具11を前方の被切断材Wへと切り込ませることにより、左側部被覆部42cまたは径方向側部被覆部42dが被切断材Wと摺動しながら、可動カバー41がそのばね付勢力に抗して徐々に開かれていく。
図5に示すように、回転刃具11の切断進行方向を、回転刃具11を被切断材Wに対して直角に切り込ませた直角切りの状態よりも水平方向に例えば45°右方に傾けた場合、補助カバー42の主として左側部被覆部42cが被切断材Wの端部に当接する。当接状態で回転刃具11を前方の被切断材Wへと切り込ませることにより、可動カバー41の開き度合いに応じて、左側部被覆部42cが被切断材Wと摺動する。図6に示すように、回転刃具11の切断進行方向を、回転刃具11を被切断材Wに対して直角に切り込ませた直角切りの状態よりも水平方向に例えば45°左方に傾けた場合、可動カバー41の主として材当接部41eが被切断材Wの端部に当接する。当接状態で回転刃具11を前方の被切断材Wへと切り込ませることにより、可動カバー41の開き度合いに応じて、材当接部41eが被切断材Wと摺動する。
図15に基づいて、従来の切断機60に設けられたダイキャスト製の可動カバー61の形成について説明する。径方向側部61bの下方や後方に、材料を射出するゲート62が配置される。径方向側部61bの前方や左側部61aの前方や上方に、射出した材料の逃げ道であるオーバーフローが配置される。そのため、径方向側部61bや左側部61aの前部や上部が、型割部となり、この型割部に、オーバーフロー63の切断跡を研磨した研磨跡61fや、ゲート62の切断跡を研磨した研磨跡61gが残る。可動カバー61において、例えば左側部61aの前面の材当接部61dや、径方向側部61bの材当接部61eが、被切断材W(図3参照)に当接しながら摺動する。また、可動カバー61において、例えば左側部61aを左右方向に貫通する円形の孔形状の内周部61cが、内周部61c内に挿入されたベアリングボックスと摺動する。材当接部61d,61eや内周部61cに研磨跡61f,61gがある場合、可動カバー61の摺動性に大きな影響を及ぼす。可動カバー61全体を良好に形成するためには、特に材当接部61dの前方のオーバーフロー63を他の位置に移動することが難しい。そのため、材当接部61dの研磨跡61fを除去することは困難である。図4に示すように、第1実施形態の切断機1の補助カバー42は、このように研磨跡の残り得る可動カバー41の左側部前部41fが露出しないような位置に設けられている。
以上説明した第1実施形態の切断機1によれば、図1に示すように、切断機1は、電動モータ21と、電動モータ21を駆動源として回転する回転刃具11と、回転刃具11の周方向に開閉可能に支持されて回転刃具11を覆うことが可能である可動カバー41を備えている。回転刃具11を被切断材Wに切り込ませることで切断加工を行うことができる。可動カバー41はダイキャスト製の金属部品である。可動カバー41の外縁の左側部前部41fの一部に、可動カバー41とは別部品の補助カバー42が設けられている。
従って、剛性の高いダイキャスト製の金属部品の左側部前部41f等の型割部には、ゲートやオーバーフロー等の研磨跡が現れる。可動カバー41の左側部前部41fに現れる研磨跡に別部品の補助カバー42を設けることで、可動カバー41または補助カバー42と摺動する被切断材Wや例えばベアリングボックス43等の他の部品が傷つくことを防止でき、摺動抵抗の増加を防止できる。これにより、可動カバー41がスムーズに開閉可能となり、切断機1の使い勝手が良くなる。
また、切断機1によれば、図3に示すように、可動カバー41は、閉じ方向前方の当接位置で被切断材Wに当接する。補助カバー42は、当接位置に設けられている。
従って、可動カバー41の左側部前部41fに代えて、補助カバー42の左側部被覆部42cや径方向側部被覆部42d(図10参照)が被切断材Wに当接する。これにより、可動カバー41の閉じ方向前方の当接位置が被切断材Wに当接しつつ摺動する際の摺動抵抗を低減できる。さらに、被切断材Wの傷つきを防止できる。
また、切断機1によれば、図10に示すように、補助カバー42の前部の少なくとも一部には、前方に凸形状の曲面を有する左側部被覆部42cが設けられている。
従って、左側部被覆部42cと被切断材Wの当接位置は、前方に凸形状の曲面に沿って滑らかに変位する。そのため、補助カバー42と被切断材Wとの摺動性が向上する。摺動性が向上することによって、可動カバー41を開き方向へとスムーズに開き易くなる。
また、切断機1によれば、補助カバー42は、合成樹脂製である。
従って、補助カバー42は、ダイキャスト製品のようにゲートやオーバーフロー等の切断跡等を有さないため、研磨する必要なく成形可能である。これにより、補助カバー42を製造する効率を上げることができる。
また、切断機1によれば、補助カバー42は、ポリアセタール樹脂製である。
従って、補助カバー42を特に摺動性に優れたポリアセタール樹脂で設けることで、補助カバー42と、補助カバー42と摺動する被切断材Wやベアリングボックス43等の他の部品との間の摺動抵抗をより低減できる。これにより、可動カバー41を開き方向へとよりスムーズに開き易くなる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図11〜14に基づいて説明する。第2実施形態の切断機50は、可動カバー51とベアリングボックス53の構成が、第1実施形態の切断機1の可動カバー41とベアリングボックス43と異なる。以下の説明において、異なる構成についてのみ詳細に説明する。
図13に示すように、可動カバー51は、回転刃具11の左側を覆う左側部51aと、回転刃具11の右側を覆う右側部51bと、回転刃具11の径方向外側を覆う径方向側部51cを備えている。左側部51aと右側部51bは、回転刃具11の面方向に沿って延びている。径方向側部51cは、左側部51aと右側部51bの間に設けられている。左側部51aと右側部51bと径方向側部51cは、アルミニウムを材料としてダイキャストで一体に形成されている。左側部51aには、左右方向に貫通する円形の孔形状の内周部51dが設けられている。内周部51dの内側には、後述するベアリングボックス53(図14参照)の円筒部53aを挿入可能である。左側部51aの前部と右側部51bの前部は、前方に凸形状であり、滑らかな弧状の曲面に形成されている。右側部51bの後部には、開閉レバー41j(図1参照)を取り付け可能なレバー取付部51eが設けられている。
図13に示すように、可動カバー51が、被切断材W(図1参照)やベアリングボックス53(図14参照)と摺動する摺動部には、被膜処理によって被膜に覆われた被膜処理部52が設けられている。被膜処理部52は、摺動性に優れた被膜で覆われており、例えばアルマイト(アルミニウムおよびアルミニウム合金の陽極酸化被膜)やフッ素コーティングによる被膜で覆われている。図11〜13に示すように、被膜処理部52は、左側部51aの前部の前面および左右側面に施された材当接部52aと、右側部51bの前部の前面および左右側面に施された材当接部52bと、径方向側部51cの前端部に施された材当接部52c等を有している。材当接部52a,52b,52cは、被切断材Wと当接しつつ摺動する。また、被膜処理部52は、内周部51dのベアリングボックス摺動部52dと、左側部51aの右側面において内周部51dの周囲を囲んだ止め輪摺動部52e等を有している。ベアリングボックス摺動部52dは、可動カバー51を開閉方向に回転可能に支持するベアリングボックス53の円筒部53aの外周面と摺動する。止め輪摺動部52eは、ベアリングボックス53に対する可動カバー51の左右方向の変位を規制する止め輪44(図4参照)と摺動する場合がある。被膜処理部52は、摺動抵抗が安定するように滑らかな表面形状に形成されている。
図14に示すように、ベアリングボックス53は、左右方向に開いた円筒部53aを備えている。円筒部53aは、可動カバー51(図13参照)の内周部51dに挿入される。これにより、可動カバー51は、開閉方向に回転可能に円筒部53aに支持される。円筒部53aの外周面は、可動カバー51が開閉する際に内周部51dと摺動する。円筒部53aの外周面を覆うようにして、被膜処理部54が設けられている。被膜処理部54は、摺動性に優れた被膜で覆われており、例えばアルマイトやフッ素コーティングによる被膜で覆われている。円筒部53aの内周面53bには、スピンドルを回転可能に支持するベアリングが収容される。円筒部53aより左側は、円筒部53aより外方に張り出したフランジ部53dが形成されており、フランジ部53dに左右方向に貫通する挿通孔53cが設けられている。挿通孔53cにねじを通して、ギヤハウジング22(図1参照)の右側部にねじ止めすることで、ベアリングボックス53がギヤハウジング22に固定される。円筒部53aの右側端部には、止め輪44(図4参照)を取り付け可能な溝53eが、円筒部53aの周方向に延びて設けられている。
以上説明した第2実施形態の切断機50によれば、図13に示すように、可動カバー51はダイキャスト製の金属部品である。可動カバー51は、回転刃具11(図1参照)の周方向に開閉可能に支持されて回転刃具11を覆うことが可能である。可動カバー51の摺動部である左側部51aや右側部51bや径方向側部51cや内周部51dに、摺動抵抗を安定化させる被膜処理部52が設けられている。
従って、また、可動カバー51と被切断材Wとの間の摺動抵抗を被膜処理部52によって安定化させることで、被切断材Wと当接しつつ摺動する可動カバー51を開き方向にスムーズに開かせることができ、被切断材Wの傷つきも防止できる。また、可動カバー51と、可動カバー51と摺動する例えばベアリングボックス53等の他の部品との間の摺動抵抗を被膜処理部52によって安定化させることで、可動カバー51とベアリングボックス53等が摺動する際に不必要な力がかからず、また、力のばらつきが抑制される。これにより、可動カバー51をスムーズに開閉できる。従って、剛性の高い金属ダイキャスト製の可動カバー51を備えた切断機50の使い勝手が良くなる。
[他の変形例]
以上説明した第1,第2実施形態の切断機1,50には、様々な変更を加えることができる。携帯マルノコと称される切断機を例示したが、例えばカッタ、卓上マルノコ等のその他の切断機に本発明を適用することができる。アルミダイキャスト製の可動カバーに代えて、例えばマグネシウムダイキャスト製の可動カバーとしてもよい。例えば、補助カバー42をアルミダイキャスト製の金属部品として設けた場合、補助カバー42のオーバーフロー等が設けられる型割部を、左側部前部41fと対向する補助カバー42の後面側として、被切断材Wと当接する左側部被覆部42cの前部等の摺動性が良好になるように仕上げる構成としてもよい。
リベット42aを打ち込むことで補助カバー42を可動カバー41に固定する構成を例示したが、例えばねじで固定する構成としてもよく、例えばくさび形状の面を有するロックワッシャ等を用いてより強固に固定する構成としてもよい。また、例えば熱溶着で固定する構成としてもよく、例えば樹脂や金属の弾性を利用した嵌合によって固定する構成としてもよい。2本のリベット42aによって補助カバー42を可動カバー41に固定する構成を例示したが、1本のリベット42aで固定可能とする構成としてもよい。例えば、係合凸部41hを長く設け、係合凸部41hの長手方向に沿って補助カバー42を可動カバー41へとスライド移動させて挿入する構成とする。これにより、補助カバー42は、係合凸部41hの長手方向に沿った方向以外の方向に移動し難くなる。係合凸部41hの長手方向に沿った方向への補助カバー42の移動は、1本のリベット42aによって規制可能である。従って、1本のリベット42aによって、可動カバー41に対する補助カバー42の抜け止めが可能である。
例えば、材当接部52a,52b,52cと、ベアリングボックス摺動部52dと、止め輪摺動部52eと、ベアリングボックス53の被膜処理部54で、同じ被膜処理を施してもよく、一部に異なる被膜処理を施してもよい。
切断機1,50としてチップソー(丸鋸刃)を刃具とする携帯マルノコを例示したが、ダイヤモンドホイールを刃具とするカッタについても適用することができる。また、床や机上に製品を置き、製品の一部であるテーブルの上に被切断材を置いて切断作業を行う卓上マルノコ等についても適用することができる。
1…切断機(第1実施形態)
2…ベース、2a…窓部
3…前側傾動支持部、3a…左右傾動固定レバー
4…後側傾動支持部、5…上下揺動支軸、6…左右傾動支軸
7…上下揺動固定レバー
10…切断機本体
11…回転刃具、12…固定ボルト、13…アウタフランジ、14…インナフランジ
15…固定カバー
15a…白抜き矢印(刃具の回転方向を示す)、15b…開口部
20…モータハウジング、21…電動モータ、22…ギヤハウジング
30…ハンドル部、31…グリップ部
32…スイッチレバー、33…フロントハンドル、34…電源コード
41…可動カバー、41a…左側部、41b…右側部、41c…径方向側部
41d…内周部、41e…材当接部
41f…左側部前部(型割部)、41g…リベット孔、41h…係合凸部
41i…レバー取付部、41j…開閉レバー、
42…補助カバー、42a…リベット、42b…リベット孔
42c…左側部被覆部(材当接部、曲面部)、42d…径方向側部被覆部(材当接部)
43…ベアリングボックス
44…止め輪
50…切断機(第2実施形態)
51…可動カバー、51a…左側部、51b…右側部、51c…径方向側部
51d…内周部、51e…レバー取付部
52…被膜処理部、52a,52b,52c…材当接部
52d…ベアリングボックス摺動部、52e…止め輪摺動部
53…ベアリングボックス
53a…円筒部、53b…内周面、53c…挿通孔、53d…フランジ部、53e…溝
54…被膜処理部
60…切断機(従来例)
61…可動カバー、61a…左側部、61b…径方向側部
61c…内周部、61d,61e…材当接部、61f,61g…研磨跡
62…ゲート、63…オーバーフロー
W…被切断材

Claims (6)

  1. 電動モータと、該電動モータを駆動源として回転する回転刃具と、該回転刃具の周方向に開閉可能に支持されて該回転刃具を覆うことが可能である可動カバーを備えており、前記回転刃具を被切断材に切り込ませることで切断加工を行う切断機であって、
    前記可動カバーはダイキャスト製の金属部品であり、該可動カバーの外縁の型割部の一部に、該可動カバーとは別部品の補助カバーが設けられた切断機。
  2. 請求項1に記載の切断機であって、
    前記可動カバーは、閉じ方向前方の当接位置で被切断材に当接し、
    前記補助カバーは、前記当接位置に設けられた切断機。
  3. 請求項2に記載の切断機であって、
    前記補助カバーの前部の少なくとも一部には、前方に凸形状の曲面を有する曲面部が設けられた切断機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した切断機であって、
    前記補助カバーは、合成樹脂製である切断機。
  5. 請求項4に記載の切断機であって、
    前記補助カバーは、ポリアセタール樹脂製である切断機。
  6. 電動モータと、該電動モータを駆動源として回転する回転刃具と、該回転刃具の周方向に開閉可能に支持されて該回転刃具を覆うことが可能である可動カバーを備えており、前記回転刃具を被切断材に切り込ませることで切断加工を行う切断機であって、
    前記可動カバーはダイキャスト製の金属部品であり、該可動カバーの摺動部に、摺動抵抗を安定化させる被膜処理部が設けられた切断機。
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