JP2021010874A - パターン形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板との接触時の衝撃荷重による押さえ板の変形を防止しつつ、基板を固定した状態におけるクランパの基板上面からの突出量を低減する。【解決手段】インクジェット方式にて基板9に液滴を付与してパターンを形成するパターン形成装置において、クランパ4は、基板9をステージ11に向けて付勢して固定する。クランパ4の押さえ板41は、第1部位411と、第1部位411よりも薄い第2部位412とを備える。第1部位411は、昇降機構42により押さえ板41が下方へと移動して基板9に接触する際に、周縁領域94に最初に接触する。第2部位412は、スライド機構43により押さえ板41が移動されることにより、第1部位411に代わって周縁領域94に接触する。これにより、基板9との接触時の衝撃荷重による押さえ板41の変形を防止しつつ、基板9を固定した状態におけるクランパ4の基板9の上面91からの突出量を低減することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、基板上にパターンを形成するパターン形成装置に関する。
従来、配線基板上の導体パターンを保護することを目的として、配線基板上にレジスト膜のパターンが形成される。レジスト膜は、後工程のはんだ塗布の際に、はんだが導体配線等の領域に付着することを防止する役割も有し、「ソルダレジスト」とも呼ばれる。レジスト膜を形成する一手法として、インクジェット方式にてソルダレジストのインクの液滴を配線基板に向けて吐出する方法が知られている。このような技術は、例えば、特許文献1および特許文献2に開示されている。
一方、特許文献3では、記録ドラムの外面にシート状の刷版を装着し、変調された光ビームを刷版表面の感光層上にて走査することにより画像を描画する画像記録装置が開示されている。当該画像記録装置では、刷版に対する画像の位置ずれを抑制するために、刷版の周方向における先端および後端が、クランパによって記録ドラムに押圧固定される。当該クランパでは、板バネおよびスプリングにより、クランパ本体の端部が刷版へと付勢される。このようなクランパは、上述のレジスト膜のパターンを形成する装置においても利用される。
特開平9−283893号公報 特開2008−4820号公報 特開2005−316116号公報
ところで、インクジェット方式で基板上にソルダレジストのパターンを形成する場合、インクを吐出するヘッド部と基板との間の距離が非常に小さい。したがって、ヘッド部とクランパとの干渉を避けるために、クランパの押さえ板の薄型化が求められる。しかしながら、薄型の押さえ板は、基板に近づけて押し当てる際に、接触時の衝撃により変形するおそれがある。
このような問題は、ソルダレジストのインクの塗布には限定されず、インクジェット方式にて基板上に文字や図形等のパターンを描画する場合、あるいは、基板上にて光を走査してパターンを描画する装置においてパターンの高精細化が求められる場合等にも生じ得る。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板との接触時の衝撃荷重による押さえ板の変形を防止しつつ、基板を固定した状態におけるクランパの基板上面からの突出量を低減することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、インクジェット方式にて基板に液滴を付与してパターンを形成する、または、基板上にて光を走査して描画を行うことによりパターンを形成するパターン形成装置であって、基板が載置されるステージと、前記基板を前記ステージに向けて付勢して固定するクランパと、前記基板に液滴を付与する、または、前記基板上に光を照射するヘッド部と、前記ステージを前記ヘッド部に対して相対移動する移動機構とを備え、前記クランパは、前記基板の上面の周縁領域に接触する押さえ板と、前記押さえ板を上下方向に移動する昇降機構と、前記押さえ板を前記基板の前記上面に沿って移動して前記押さえ板の前記基板に対する接触状態を変更する接触状態変更機構とを備え、前記押さえ板は、前記昇降機構により下方へと移動して前記基板に接触する際に、前記周縁領域に最初に接触する第1部位と、前記第1部位よりも薄く、前記接触状態変更機構により前記押さえ板が移動されることにより、前記第1部位に代わって前記周縁領域に接触する第2部位とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパターン形成装置であって、前記押さえ板は、前記第1部位と前記第2部位とを接続する接続部をさらに備え、前記第1部位の下面は、前記第2部位の下面よりも下側に位置し、前記接続部の下面は、前記第1部位の前記下面と前記第2部位の前記下面とを接続する傾斜面である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のパターン形成装置であって、前記第2部位は、前記押さえ板のうち、前記基板の前記周縁領域よりも内側のパターン形成領域に近い側の端縁部であり、前記第1部位は、前記押さえ板において、前記第2部位を挟んで前記パターン形成領域の反対側に位置し、前記接触状態変更機構は、前記押さえ板を前記基板の側面に対して進退させるスライド機構である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のパターン形成装置であって、前記スライド機構は、前記押さえ板を前記昇降機構と共に前記基板の前記側面に対して進退させる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のパターン形成装置であって、前記昇降機構は、前記押さえ板に接続される移動子と、前記移動子を空気圧により上下方向に移動する駆動機構とを備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のパターン形成装置であって、前記ステージは、前記基板の下面を吸着する吸着ステージである。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のパターン形成装置であって、前記ヘッド部は、インクジェット方式にて基板に液滴を付与してパターンを形成するインクジェットヘッドである。
本発明では、基板との接触時の衝撃荷重による押さえ板の変形を防止しつつ、基板を固定した状態におけるクランパの基板上面からの突出量を低減することができる。
一の実施の形態に係るパターン形成装置の外観を示す斜視図である。 ステージおよびクランパを拡大して示す斜視図である。 ステージおよびクランパの縦断面図である。 ステージおよびクランパの縦断面図である。 ステージおよびクランパの縦断面図である。 ステージおよびクランパの縦断面図である。 他のクランパを示す斜視図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るパターン形成装置1の外観を示す斜視図である。パターン形成装置1は、ソルダレジストのインクをインクジェット方式にてプリント配線基板9(以下、単に「基板9」と呼ぶ。)上に付与することにより、基板9上にレジスト膜のパターンを形成する。基板9は、好ましくは硬質の板状部材であるが、可撓性を有するシート状の部材であってもよい。図1に示す例では、基板9は、平面視において略矩形状の板状部材である。レジスト膜は、基板9上の導体パターンを保護する。導体パターンには、配線、ランドおよびその他のパターンが含まれる。レジスト膜は、後工程にてはんだペーストが塗布される領域や、レジスト膜が設けられるべきではない他の領域には形成されない。
パターン形成装置1は、ステージ11と、移動機構2と、ヘッド部3と、複数のクランパ4と、タンク5とを備える。ステージ11の略矩形状の上面12上には、基板9が載置される。ステージ11は、基板9の下面を吸着する吸着ステージである。ステージ11の略平面状の上面12には、例えば、多数の略円形の吸引口(図示省略)が略均一に分散配置されている。基板9は、当該多数の吸引口を介して吸引機構により吸引されることにより、ステージ11の上面12に吸着される。なお、上記吸引口の形状は様々に変更されてよい。あるいは、ステージ11は、例えば、吸引機構に接続された多孔質材料により形成されてもよい。
クランパ4は、基板9の上面91の周縁領域に接触し、基板9をステージ11に向けて付勢して固定する。基板9の当該周縁領域は、基板9の上面91において、パターンが形成される略矩形状のパターン形成領域の周囲を囲む略矩形枠状の領域である。図1では、ステージ11およびクランパ4の詳細な構造の図示を省略している。
ヘッド部3は、基板9に向けて、インクジェット方式にてソルダレジストのインク(以下、単に「インク」とも呼ぶ。)の微小液滴を吐出して付与するインクジェットヘッドである。タンク5は、ヘッド部3に供給されるインクを貯留する。インクはタンク5からチューブ51を介してヘッド部3に供給される。
ヘッド部3には、X方向に関して等間隔に配列された多数の吐出口を有する吐出ユニットが設けられる。各吐出口からインクジェット方式にてインクの液滴が吐出される。インクは、基板9に向かって図1中の(−Z)方向に吐出される。ヘッド部3の下端と基板9の上面との間の上下方向の距離は、例えば、約1mm〜2mmと非常に小さい。インクジェット方式としては様々な構造が利用可能であり、例えば、ピエゾを利用する構造またはヒータを利用する構造が利用可能である。
移動機構2は、ステージ11をヘッド部3に対して相対移動する。移動機構2は、Y方向移動機構2aと、X方向移動機構2bとを備える。Y方向移動機構2aは、基板9に平行なY方向にステージ11を移動する。X方向移動機構2bは、Y方向に垂直かつ基板9に平行なX方向にヘッド部3を移動する。Y方向移動機構2aおよびX方向移動機構2bとしては様々な機構が利用可能である。例えば、Y方向移動機構2aおよびX方向移動機構2bはそれぞれ、モータが取り付けられたボールねじ機構であってもよく、リニアモータであってもよい。
パターン形成装置1では、Y方向移動機構2aによりステージ11が(+Y)方向に移動され、移動中のステージ11上の基板9に対して、ヘッド部3の複数の吐出口からインクの液滴が吐出される。以下、基板9のY方向の移動を「主走査」ともいう。基板9の1回の主走査では、複数の吐出口に対応する複数のインクの線が基板9上に形成される。1回の主走査が完了すると、X方向移動機構2bによりヘッド部3がX方向に僅かに移動する(すなわち、副走査される)。そして、Y方向移動機構2aにより基板9が(−Y)方向に移動する。これにより、2回目の主走査が行われ、前回の主走査にて形成されたインクの各線に隣接してインクの線が形成される。
主走査を所定回数繰り返すことにより、複数の吐出口のX方向の配列幅にほぼ等しい幅の領域にレジスト膜が形成される。レジスト膜は必要な領域のみに形成されるため、正確には、レジスト膜のパターンが形成される。以下の説明では、複数の吐出口のX方向の配列幅にほぼ等しい幅を「ユニット幅」と呼び、この幅でレジスト膜が形成される領域を「ユニット領域」と呼ぶ。1つのユニット領域にレジスト膜が形成されると、ヘッド部3はX方向移動機構2bによりX方向にユニット幅だけ移動し、上述の主走査を繰り返すことにより、前回のユニット領域に隣接するユニット領域にレジスト膜が形成される。ユニット領域でのレジスト膜の形成およびヘッド部3のX方向への移動が繰り返されることにより、基板9上の必要な領域全体にレジスト膜のパターンが形成される。なお、ヘッド部3の基板9に対する1回の主捜査により、ヘッド部3の下方の領域にレジスト膜のパターンが形成されてもよい。
図2は、ステージ11およびクランパ4を拡大して示す斜視図である。図2中では、ステージ11上に載置される基板9を二点鎖線にて示す。なお、基板9の大きさは様々に変更されてよい。図2に示す例では、4つのクランパ4が、ステージ11の上面12の4つの辺にそれぞれ沿って配置される。4つのクランパ4の構造は、長さが異なる点を除き略同様である。ステージ11には、各クランパ4を基板9に対して進退させるための複数の溝13が設けられる。各溝13は、ステージ11を上下方向(すなわち、Z方向)に貫通する貫通孔であり、クランパ4の進退方向に延びるスリットである。
図3は、図2中のIII−IIIの位置にて切断したステージ11およびクランパ4の縦断面図である。図3では、図2とは異なり、基板9を付勢していない状態のクランパ4を示す。図3では、一部の構成については側面にて描いている。後述する図4〜6においても同様である。以下、図3に示す1つのクランパ4について説明するが、他の3つのクランパ4の構造および動作は、当該1つのクランパ4と略同様である。
クランパ4は、押さえ板41と、昇降機構42と、スライド機構43とを備える。押さえ板41は、基板9の上面91よりも上側に位置する略平板状の部材である。押さえ板41は、平面視において、X方向に略平行に延びる略矩形帯状である。押さえ板41は、例えば、ステンレス鋼等の金属により形成される。押さえ板41は、図2に示すように、基板9の上面の周縁領域に接触して、基板9をステージ11に向けて付勢する部材である。
図3に示す昇降機構42は、押さえ板41を上下方向に移動する移動機構である。昇降機構42は、支柱421と、駆動機構422とを備える。支柱421は、ステージ11の溝13を上下方向に貫通する略柱状(例えば、略円柱状)の部材である。支柱421の上端部は、ステージ11の上方において、押さえ板41の(−Y)側の端部(すなわち、基板9とは反対側の端部)に接続される。支柱421の下端部は、ステージ11の下方において、駆動機構422に接続される。駆動機構422は、支柱421を空気圧により上下方向に移動する。
昇降機構42では、例えば、図示省略のガス供給源から駆動機構422にガスが供給されることにより、支柱421が押さえ板41と共に上方へと移動する。また、図示省略の吸引機構により駆動機構422内のガスが吸引されることにより、支柱421が押さえ板41と共に下方へと移動する。すなわち、昇降機構42は、支柱421を移動子(すなわち、ロッド)とし、駆動機構422をシリンダとするエアシリンダである。なお、昇降機構42の構造は様々に変更されてよく、例えば、リニアモータ等が昇降機構42として利用されてもよい。
スライド機構43は、押さえ板41をステージ11に沿ってスライドさせる移動機構である。図3に示す例では、スライド機構43は、昇降機構42の駆動機構422に接続され、押さえ板41を昇降機構42と共にY方向に進退させる。換言すれば、スライド機構43は、押さえ板41を昇降機構42と共に基板9の側面93に対して進退させる。スライド機構43は、例えば、モータが取り付けられたボールねじ機構、リニアモータまたはエアシリンダである。
押さえ板41は、第1部位411と、第2部位412と、接続部413とを備える。第1部位411は、押さえ板41のうち、支柱421との接続部から(+Y)方向(すなわち、基板9に向かう方向)に延びる略平板状の部位である。第2部位412は、第1部位411の(+Y)側(すなわち、基板9に近い側)に位置する略平板状の部位である。接続部413は、Y方向において第1部位411と第2部位412との間に位置し、第1部位411と第2部位412とを接続する略平板状の部位である。第2部位412は、接続部413の(+Y)側の端部(すなわち、基板9に近い方の端部)から(+Y)方向に延びる。第2部位412は、押さえ板41のうち、基板9の周縁領域94よりも内側のパターン形成領域95に近い側の端縁部である。また、第1部位411は、押さえ板41において、第2部位412を挟んでパターン形成領域95の反対側に位置する。
押さえ板41において、第2部位412は、第1部位411よりも薄い。例えば、第1部位411の厚さは約1mm〜2mmであり、第2部位412の厚さは約0.3mm〜0.7mmである。第1部位411、接続部413および第2部位412の上面は、上下方向の略同じ位置に位置する。第1部位411の下面414は、第2部位412の下面415よりも下側に位置する。接続部413の下面416は、第1部位411の下面414と第2部位412の下面415とを接続する傾斜面である。接続部413の下面416は、(−Y)側から(+Y)側へと向かうに従って(すなわち、基板9へと近づくに従って)、上方へと向かう。
パターン形成装置1において基板9がステージ11上に固定される際には、まず、ステージ11の上面12上に基板9が載置される。ステージ11では、上面12の多数の吸引口(図示省略)からの吸引が行われ、基板9がステージ11の上面12に吸着されて仮固定される。このとき、クランパ4の押さえ板41は、図3に示すように、基板9とは上下方向に重ならない退避位置(すなわち、基板9の側方の位置)に退避している。また、押さえ板41は、基板9の上面91よりも上側に位置している。以下、図3のクランパ4の動作について説明するが、他の3つのクランパ4の動作も、水平方向における移動の向きが異なる点を除き、図3のクランパ4と略同様である。
基板9がステージ11上に載置されると、クランパ4のスライド機構43により、昇降機構42が(+Y)方向(すなわち、基板9の側面93に近づく方向)へと押さえ板41と共に移動する。これにより、図4に示すように、押さえ板41の第1部位411、接続部413および第2部位412が、基板9と上下方向に重なる。詳細には、押さえ板41の第1部位411、接続部413および第2部位412は、基板9の上面91から上方に離間した状態で、周縁領域94の上側に位置する。
次に、昇降機構42において、駆動機構422により支柱421が下方へと移動され、図5に示すように、押さえ板41の第1部位411の下面414が、基板9の上面91の周縁領域94に接触する。このとき、押さえ板41の第2部位412の下面415および接続部413の下面416は、基板9の上面91から上方に離間した状態で、周縁領域94の上側に位置する。すなわち、第1部位411は、昇降機構42により押さえ板41が下方へと移動して基板9に接触する際に、周縁領域94に最初に接触する部位である。押さえ板41が基板9に接触した後も、昇降機構42により押さえ板41に継続的に下向きの力が加えられる。このため、基板9は、押さえ板41の第1部位411によりステージ11の上面12に対して付勢される。
その後、スライド機構43により、昇降機構42が(−Y)方向(すなわち、基板9の側面93から離れる方向)へと押さえ板41と共に移動する。当該(−Y)方向への移動距離は、上述の(+Y)方向への移動距離よりも小さい。また、上述のように、押さえ板41は、昇降機構42により下向きに引っ張られている。これにより、押さえ板41が基板9の上面91に沿って(−Y)方向および(−Z)方向に移動し、図6に示すように、第2部位412が第1部位411に代わって基板9の上面91の周縁領域94に接触する。すなわち、スライド機構43は、押さえ板41の基板9に対する接触状態を変更する接触状態変更機構である。
図6に示す例では、押さえ板41の第1部位411および接続部413は、基板9から側方に離れ、基板9と支柱421の間に位置する。第1部位411の下面414および接続部413の下面416は、基板9の上面91よりも下側に位置する。第2部位412の下面415が基板9に接触した後も、昇降機構42により押さえ板41に継続的に下向きの力が加えられる。このため、基板9は、押さえ板41の第2部位412によりステージ11の上面12に対して付勢される。これにより、パターン形成装置1における基板9のステージ11に対する固定が終了する。
パターン形成装置1では、上述の接触状態変更機構は、必ずしも押さえ板41を基板9の側面93に対して進退させるスライド機構43には限定されず、様々な構造を有していてもよい。例えば、図7に示すクランパ4aのように、略楕円形の押さえ板41aを、上下方向を向く回転軸を中心として180°回転させることにより、ステージ11上の基板9に対する押さえ板41aの接触部位を、厚い第1部位411aから薄い第2部位412aへと切り替える回転機構43a(例えば、回転式モータ)が、接触状態変更機構として利用されてもよい。
以上に説明したように、インクジェット方式にて基板9に液滴を付与してパターンを形成するパターン形成装置1は、ステージ11と、クランパ4と、ヘッド部3と、移動機構2とを備える。ステージ11には、基板9が載置される。クランパ4は、基板9をステージ11に向けて付勢して固定する。ヘッド部3は、基板9に液滴を付与する。移動機構2は、ステージ11をヘッド部3に対して相対移動する。クランパ4は、押さえ板41と、昇降機構42と、接触状態変更機構(例えば、スライド機構43)とを備える。押さえ板41は、基板9の上面91の周縁領域94に接触する。昇降機構42は、押さえ板41を上下方向に移動する。接触状態変更機構は、押さえ板41を基板の上面12に沿って移動し、押さえ板41の基板9に対する接触状態を変更する。
押さえ板41は、第1部位411と、第1部位411よりも薄い第2部位412とを備える。第1部位411は、昇降機構42により押さえ板41が下方へと移動して基板9に接触する際に、周縁領域94に最初に接触する。第2部位412は、接触状態変更機構により押さえ板41が移動されることにより、第1部位411に代わって周縁領域94に接触する。
このように、基板9と押さえ板41とが接触する際に、比較的厚く、比較的高い強度を有する第1部位411を基板9に接触させることにより、基板9との接触時の衝撃荷重による押さえ板41の変形を防止することができる。また、基板9と押さえ板41とが接触した状態で、押さえ板41の基板9と接触する部位を、第1部位411よりも薄い第2部位412に変更することにより、基板9の位置ずれを抑制しつつ、基板9をステージ11に固定した状態におけるクランパ4の基板9の上面91からの突出量を低減することができる。その結果、基板9に対するパターン形成時において、ヘッド部3とクランパ4との接触等を避けることができる。
上述のように、押さえ板41は、第1部位411と第2部位412とを接続する接続部413をさらに備えることが好ましい。また、第1部位411の下面414は第2部位412の下面415よりも下側に位置し、接続部413の下面416は、第1部位411の下面414と第2部位412の下面415とを接続する傾斜面であることが好ましい。これにより、押さえ板41の基板9との接触部位が第1部位411から第2部位412に変更される際に、接続部413の下面416が基板9の上面91のエッジ等に沿って緩やかに移動する。このため、第1部位411の下面414と第2部位412の下面415との間に段差が存在する場合等に比べて、上述の第1部位411から第2部位412への変更の際に、押さえ板41が急激に下方へと移動して第2部位412に衝撃荷重が生じることを抑制し、当該変更を円滑に行うことができる。
上述のように、好ましくは、第2部位412は、押さえ板41のうち、基板9の周縁領域94よりも内側のパターン形成領域95に近い側の端縁部であり、第1部位411は、押さえ板41において、第2部位412を挟んでパターン形成領域95の反対側に位置する。また、接触状態変更機構は、押さえ板41を基板9の側面93に対して進退させるスライド機構43であることが好ましい。これにより、押さえ板41の基板9との接触部位を、簡素な構造により第1部位411から第2部位412へと変更することができる。また、スライド機構43は、ステージ11上に搬入された基板9に押さえ板41を近づける際、および、基板9の搬出時に基板9上から押さえ板41を側方へと退避させる際にも利用される。このように、クランパ4の退避等に使用されるスライド機構43を接触状態変更機構としても利用することにより、パターン形成装置1の構造を簡素化することができる。
上述のように、スライド機構43は、押さえ板41を昇降機構42と共に基板9の側面93に対して進退させることが好ましい。これにより、昇降機構42が押さえ板41から独立して固定されている場合とは異なり、基板9の大きさが変更された場合であっても、昇降機構42から押さえ板41の端縁までの距離が変わらない。このため、基板9との接触時や基板9の付勢時に押さえ板41に加わる荷重は、基板9の大きさにかかわらず同じである。したがって、押さえ板41の第1部位411および第2部位412の厚さの決定等、クランパ4の設計を容易とすることができる。
上述のように、昇降機構42は、押さえ板41に接続される移動子(すなわち、支柱421)と、支柱421を空気圧により上下方向に移動する駆動機構422とを備えることが好ましい。これにより、基板9を比較的大きい力で付勢する必要がある場合であっても、昇降機構42の大型化を抑制することができ、また、パターン形成装置1の製造コストを低減することもできる。
上述のように、ステージ11は、基板9の下面を吸着する吸着ステージであることが好ましい。これにより、押さえ板41の第1部位411によって基板9をステージ11に付勢した後は、基板9がステージ11から浮くことが吸着により抑制される。例えば、基板9の周縁領域94が反っている場合であっても、ステージ11に付勢されて吸着された後には、当該反りにより周縁領域94がステージ11から浮くことが抑制される。このため、基板9を付勢するために押さえ板41に加えられる力を低減することができる。したがって、押さえ板41の第2部位412をさらに薄型化することができる。
上述のように、ヘッド部3は、インクジェット方式にて基板9に液滴を付与してパターンを形成するインクジェットヘッドであることが好ましい。パターン形成装置1では、上述のように、クランパ4の基板9の上面91からの突出量を低減することができるため、パターン形成装置1の構造は、ヘッド部3と基板9の上面91との間の上下方向の距離を小さくする必要があるインクジェット方式のパターン形成装置1に特に適している。
上述のパターン形成装置1では、様々な変更が可能である。
例えば、ステージ11は、必ずしも吸着ステージである必要はなく、基板9を吸着しないステージであってもよい。
スライド機構43は、必ずしも、押さえ板41を昇降機構42と共に移動させる必要はなく、押さえ板41を昇降機構42から独立して基板9の側面93に向けて進退させてもよい。また、接触状態変更機構は、上述のスライド機構43または回転機構43aには限定されず、様々に変更されてもよい。
押さえ板41の形状は、様々に変更されてよい。例えば、第1部位411の上面は、必ずしも第2部位412の上面と上下方向の同じ位置に位置する必要はなく、第2部位412の上面よりも下側に位置していてもよい。また、押さえ板41では、接続部413が省略され、第1部位411は第2部位412の端部に連続して設けられてもよい。
パターン形成装置1では、ヘッド部3がステージ11に対して相対的に移動するのであれば、移動機構2として様々な構造が採用可能である。例えば、ステージ11が固定され、ヘッド部3がX方向およびY方向に移動してもよい。あるいは、ヘッド部3がY方向に移動し、ステージ11がX方向に移動してもよい。
パターン形成装置1では、ヘッド部3から吐出されるインクは、ソルダレジストのインクには限定されない。例えば、パターン形成装置1は、印刷用のインクをインクジェット方式で基板9に付与し、基板9上に文字、記号、図形等のパターンを形成する(すなわち、印刷する)インクジェットプリンタとして利用されてもよい。
また、パターン形成装置1は、基板9上にて光を走査して描画を行うことにより、基板9上にパターンを形成する直描装置として利用されてもよい。この場合、上述のヘッド部3に代えて、基板9上に光を照射するヘッド部が設けられる。当該直描装置においても、上述のクランパ4によって基板9を固定することにより、上記と同様に、基板9との接触時の衝撃荷重による押さえ板41の変形を防止することができる。また、基板9をステージ11に固定した状態におけるクランパ4の基板9の上面12からの突出量を低減することができる。当該直描装置では、基板9上の感光材料に照射される光は、例えば、変調されたレーザビームである。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 パターン形成装置
2 移動機構
3 ヘッド部
4 クランパ
9 基板
11 ステージ
41,41a 押さえ板
42 昇降機構
43 スライド機構
43a 回転機構
91 (基板の)上面
93 (基板の)側面
94 周縁領域
95 パターン形成領域
411,411a 第1部位
412,412a 第2部位
413 接続部
414 (第1部位の)下面
415 (第2部位の)下面
416 (接続部の)下面
421 支柱
422 駆動機構

Claims (7)

  1. インクジェット方式にて基板に液滴を付与してパターンを形成する、または、基板上にて光を走査して描画を行うことによりパターンを形成するパターン形成装置であって、
    基板が載置されるステージと、
    前記基板を前記ステージに向けて付勢して固定するクランパと、
    前記基板に液滴を付与する、または、前記基板上に光を照射するヘッド部と、
    前記ステージを前記ヘッド部に対して相対移動する移動機構と、
    を備え、
    前記クランパは、
    前記基板の上面の周縁領域に接触する押さえ板と、
    前記押さえ板を上下方向に移動する昇降機構と、
    前記押さえ板を前記基板の前記上面に沿って移動して前記押さえ板の前記基板に対する接触状態を変更する接触状態変更機構と、
    を備え、
    前記押さえ板は、
    前記昇降機構により下方へと移動して前記基板に接触する際に、前記周縁領域に最初に接触する第1部位と、
    前記第1部位よりも薄く、前記接触状態変更機構により前記押さえ板が移動されることにより、前記第1部位に代わって前記周縁領域に接触する第2部位と、
    を備えることを特徴とするパターン形成装置。
  2. 請求項1に記載のパターン形成装置であって、
    前記押さえ板は、前記第1部位と前記第2部位とを接続する接続部をさらに備え、
    前記第1部位の下面は、前記第2部位の下面よりも下側に位置し、
    前記接続部の下面は、前記第1部位の前記下面と前記第2部位の前記下面とを接続する傾斜面であることを特徴とするパターン形成装置。
  3. 請求項1または2に記載のパターン形成装置であって、
    前記第2部位は、前記押さえ板のうち、前記基板の前記周縁領域よりも内側のパターン形成領域に近い側の端縁部であり、
    前記第1部位は、前記押さえ板において、前記第2部位を挟んで前記パターン形成領域の反対側に位置し、
    前記接触状態変更機構は、前記押さえ板を前記基板の側面に対して進退させるスライド機構であることを特徴とするパターン形成装置。
  4. 請求項3に記載のパターン形成装置であって、
    前記スライド機構は、前記押さえ板を前記昇降機構と共に前記基板の前記側面に対して進退させることを特徴とするパターン形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載のパターン形成装置であって、
    前記昇降機構は、
    前記押さえ板に接続される移動子と、
    前記移動子を空気圧により上下方向に移動する駆動機構と、
    を備えることを特徴とするパターン形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載のパターン形成装置であって、
    前記ステージは、前記基板の下面を吸着する吸着ステージであることを特徴とするパターン形成装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載のパターン形成装置であって、
    前記ヘッド部は、インクジェット方式にて基板に液滴を付与してパターンを形成するインクジェットヘッドであることを特徴とするパターン形成装置。
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