以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
[1.ゲームシステムの構成]図1は、本発明の実施形態に係るゲームシステムの構成を示す。図1に示すように、本実施形態に係るゲームシステム1はゲーム端末10とサーバ30とを含む。ゲーム端末10はサーバ30とネットワークNを介して相互にデータ通信を行うことが可能である。
ゲーム端末10は、ユーザがゲームをプレイするために使用するコンピュータである。例えば、ゲーム端末10は、携帯電話機(スマートフォンを含む)、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、デスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、家庭用ゲーム機(据置型ゲーム機)、携帯用ゲーム機、又は遊戯施設等に設置される業務用ゲーム機である。
図1に示すように、ゲーム端末10は制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、表示部17、及び音声出力部18を含む。操作部14、表示部17、及び音声出力部18はゲーム端末10自体に設けられていてもよいし、ゲーム端末10に接続された外部装置として設けられてもよい。
制御部11は少なくとも1つのマイクロプロセッサを含み、記憶部12に記憶されたプログラムに従って情報処理を実行する。記憶部12は主記憶部(例えばRAM)及び補助記憶部(例えば、不揮発性の半導体メモリ、ハードディスクドライブ、又はソリッドステートドライブ)を含み、プログラムやデータを記憶する。通信部13は、ネットワークNを介して他の装置とデータ通信するためのものである。
操作部14は、ユーザが各種操作を行うためのものである。操作部14はユーザによる接触操作を受け付ける。操作部14はユーザによって接触される面を備え、当該面に対する接触操作を受け付ける。すなわち、ユーザは指(又はタッチペン等)を当該面に接触させることによって接触操作を行う。図1に示すように、操作部14は接触位置検出部15と押圧力検出部16を含む。接触位置検出部15は、ユーザによって接触されている面上の位置を検出し、当該位置を示す接触位置情報を制御部11に提供する。押圧力検出部16は、ユーザの接触によって面に加えられている押圧力を検出し、当該押圧力を示す押圧力情報を制御部11に提供する。
表示部17は各種画像を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等である。音声出力部18は音声データを出力するためのものであり、例えばスピーカ又はヘッドホン等である。
図2はゲーム端末10の外観の一例を示す。図1では操作部14と表示部17とが別個に表されているが、例えば図2に示すように、操作部14と表示部17とはタッチパネルTとして一体的に構成されてもよい。例えば、タッチパネルTは、押圧力を検出するための第1センサが配列された基板の上に、バックライトと、ディスプレイパネルと、接触位置を検出するための第2センサが組み込まれたガラスとが順番に重ねられて構成される。
ここで、第1センサは静電容量式センサであり、ガラスに接触されたユーザの指との間の距離を検出するためのものである。また、ガラスは、ユーザによって接触されて強めに押し込まれた場合にわずかに湾曲するように構成される。ガラスに加えられている押圧力が大きいほど、ガラスの湾曲も大きくなり、その結果、ガラスに接触されているユーザの指と静電容量センサとの間の距離が短くなる。このように当該距離と押圧力とは相関関係を有するため、第1センサの検出結果は押圧力を示す。すなわち、第1センサによって検出された距離が短い場合には押圧力が大きいことを示し、距離が長い場合には押圧力が小さいことを示す。このため、この場合、第1センサが押圧力検出部16に相当する。また、ユーザによって接触されている位置はガラスに組み込まれた第2センサによって検出されるため、第2センサが接触位置検出部15に相当する。
なお、タッチパネルTの構成は上記構成に限られず、他の構成であってもよい。また、操作部14と表示部17とをタッチパネルTとして一体的に構成することは必須ではなく、操作部14は、例えばタッチパッド(トラックパッド)等のように、表示部17と別個に設けられてもよい。また、操作部14はボタン(キー)又はレバー(スティック)等を含むようにしてもよい。
サーバ30は例えばサーバコンピュータである。図1に示すように、サーバ30は制御部31、記憶部32、及び通信部33を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33はゲーム端末10の制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。サーバ30はデータベースDBにアクセスできる。データベースDBはサーバ30内に構築されていてもよいし、サーバ30とは別のサーバコンピュータ内に構築されていてもよい。
プログラムやデータはネットワークNを介して遠隔地からゲーム端末10又はサーバ30に供給されて、記憶部12又は記憶部32に記憶される。なお、情報記憶媒体(例えば光ディスク又はメモリカード等)に記憶されたプログラムやデータを読み取るための構成要素(例えば光ディスクドライブ又はメモリーカードスロット等)がゲーム端末10又はサーバ30に備えられていてもよい。そして、プログラムやデータが情報記憶媒体を介してゲーム端末10又はサーバ30に供給されるようにしてもよい。
[2.ゲームの概要]ゲームシステム1では各種ゲームを実行することが可能である。ゲームは、ゲーム端末10単体によって実行されるスタンドアロン方式のゲームであってもよいし、ゲーム端末10とサーバ30との間でデータ通信が行われることによって実行されるクライアント/サーバ方式のゲームであってもよい。
以下では、ゲームシステム1で実行されるゲームの一例として、野球を題材とした野球ゲームについて説明する。この野球ゲームでは、ユーザの操作対象のチームであるユーザチームと対戦相手チームとの間で試合が行われる。例えば、ユーザチームの攻撃時に、ユーザはユーザチームに所属する選手キャラクタ(選手を表すゲームキャラクタ)に打撃又は走塁を行わせるための打撃操作又は走塁操作を行い、ユーザチームの守備時に、ユーザはユーザチームに所属する選手キャラクタに投球又は守備を行わせるための投球操作又は守備操作を行う。
図3〜図5は、表示部17に表示される野球ゲームのゲーム画像(ゲーム画面画像)の一例を示す。なお、図3〜図5はユーザチームの攻撃時のゲーム画像を示し、ユーザが打撃操作を行う場面を示す。
図3に示すように、ゲーム画像G10には、ユーザチームの打者である打者キャラクタP11や、対戦相手チームの投手である投手キャラクタP12が表示される。この場面ではユーザは打者キャラクタP11に対する操作を行う。図3は、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前のゲーム画像G10を示す。
ゲーム画像G10の試合状況表示P13や名前表示P14を含む。試合状況表示P13は現在の試合状況を示し、名前表示P14は打者キャラクタP11の名前を示す。
さらに、ゲーム画像G10は、打者キャラクタP11に打撃を行わせるための操作画像として、枠P15及びカーソルP16を含む。枠P15はホームベース上に設定され、ストライクゾーンを示す。カーソルP16は、打者キャラクタP11がバットで打つ位置又は領域を示す。すなわち、カーソルP16は、打者キャラクタP11がバットを振った際にバットが通る位置又は領域である。また、カーソルP16は真芯部分P17を含む。真芯部分P17はバットの芯による打撃位置又は領域を示す。すなわち、真芯部分P17は、打者キャラクタP11がバットを振った際にバットの特定部分(真芯部分)が通る位置又は領域を示す。
カーソルP16はユーザの移動指示操作に応じて移動する。「移動指示操作」は、例えば、タッチパネルTに接触させた指を移動する操作である。すなわち、ユーザがタッチパネルTに接触している場合、ユーザによって接触された位置の移動に応じてカーソルP16は移動する。つまり、ユーザはタッチパネルTに接触させた指を移動させることによって、カーソルP16を移動させることができる。なお、ユーザが指を接触させる位置はタッチパネルT内のどこであってもよい。また、カーソルP16は、打者キャラクタP11のバットが届き得る範囲内で移動する。
図4は、投手キャラクタP12によって球が投げられた後のゲーム画像G10の一例を示す。図4に示すゲーム画像G10には、投手キャラクタP12によって投げられた球P18が表示される。
ユーザがスイング指示操作を行うと、打者キャラクタP11がカーソルP16によって示される打撃位置に向けてバットを振る。「スイング指示操作」は、例えば、タッチパネルTから指を離す操作である。すなわち、投手キャラクタP12が投げた球P18が枠P15を含む平面を通過する時点又はその近傍時点でユーザがタッチパネルTから指を離すと、カーソルP16と球P18との位置関係に応じて、打者キャラクタP11が球P18を打つ。
例えば、スイング指示操作が行われた時点でカーソルP16が球P18に重なっていると、球P18が打撃される。このように、この野球ゲームでは、投手キャラクタP12によって投げられた球P18にカーソルP16を重ねることによって打者キャラクタP11に打撃を行わせる。なお、スイング指示操作が行われた時点でカーソルP16が球P18に重なっていないと空振りとなる。また、枠P15を含む平面を球P18が通過するタイミングと離れたタイミングでスイング指示操作が行われた場合にも空振りとなる。
図5は、打者キャラクタP11によって球P18が打たれた後のゲーム画像G10の一例を示す。打球(打者キャラクタP11によって打たれた球P18)の移動方向や強さは、スイング指示操作が行われた時点におけるカーソルP16及び球P18の位置関係(重なり具合等)に応じて決定される。例えば、真芯部分P17が球P18に重なっていると強い打球が飛ぶ。
なお、図3〜図5に示すゲーム画像G10は三次元コンピュータグラフィックス技術を利用して生成される。例えば、打者キャラクタP11、投手キャラクタP12、枠P15、カーソルP16、及び球P18等が配置された仮想3次元空間を捕手キャラクタ側に設定された視点から見た画像を生成し、当該画像上に試合状況表示P13や名前表示P14を合成することによって、ゲーム画像G10は生成される。または、打者キャラクタP11、投手キャラクタP12、及び球P18等が配置された仮想3次元空間を捕手キャラクタ側に設定された視点から見た画像を生成し、当該画像上に試合状況表示P13、名前表示P14、枠P15、及びカーソルP16を合成することによって、ゲーム画像G10は生成される。なお、ゲーム画像G10は三次元コンピュータグラフィックス技術を利用せずに生成されるようにしてもよい。
上記野球ゲームではユーザはカーソルP16の表示サイズを変えることができる。具体的には、ユーザはタッチパネルTに対する押圧力を変えることによって、カーソルP16の表示サイズが変えることができる。なお、カーソルP16の表示サイズの変化に伴って、打者キャラクタP11のスイングパワーも変化する。
ここで、「スイングパワー」とは、打者キャラクタP11のバットスイングの強さに関するパラメータである。言い換えれば、「スイングパワー」とは、打者キャラクタP11が球P18を打つ強さに関するパラメータである。通常、スイングパワーの値が大きいほど、打者キャラクタP11が球P18を打つ強さが大きいことを示す。スイングパワーは、打者キャラクタP11によって打たれた球P18の勢い(強さ又は飛距離)に影響する。スイングパワーが大きいほど、打者キャラクタP11によって打たれた球P18の勢いは強くなり易く、飛距離も長くなり易い。
図6は、押圧力とカーソルサイズ(カーソルP16の表示サイズ)とスイングパワーとの関係の一例を示す。図6に示す例では、押圧力が弱い場合(すなわち、押圧力が閾値未満である場合)にカーソルP16の表示サイズが標準サイズに設定され、スイングパワーが標準値に設定される。以下、便宜上、この状態のことを「標準状態」と呼ぶ。一方、押圧力が強い場合(すなわち、押圧力が閾値以上である場合)にカーソルP16の表示サイズが標準サイズよりも小さいサイズに設定され、スイングパワーが標準値よりも大きい値に設定される。以下、便宜上、この状態のことを「強振状態」と呼ぶ。
図6に示す例によれば、ユーザが指をタッチパネルTに接触させただけの時点では、タッチパネルTに加えられる押圧力が弱いため、カーソルP16の表示サイズが標準サイズに設定され、スイングパワーが標準値に設定される。上記野球ゲームでは、各選手キャラクタごとにスイングパワーの基本値が定められており、この場合、スイングパワーが打者キャラクタP11に対して定められた基本値に設定される。
一方、ユーザがタッチパネルTに接触させた指を押し込んだ時点で、タッチパネルTに加えられる押圧力が強くなる(すなわち、押圧力が閾値以上になる)ため、カーソルP16の表示サイズが標準サイズよりも小さいサイズに変更され、スイングパワーが標準値よりも大きい値に変更される。図7はこの場合のゲーム画像G10の一例を示す。図7に示すように、この場合、標準状態のカーソルP16(図3)を縮小してなるカーソルP16が表示される。この場合、カーソルP16の表示サイズが標準サイズ(図3)に比べて小さくなるため、球P18を打ち難くなるが、その反面、スイングパワーが大きくなるため、球P18を打つことができれば、打球が強くなり易くなり、遠くに飛び易くなる。
なお、カーソルP16の表示サイズが強振状態になった場合、ユーザがタッチパネルTに加えられる押圧力を弱めても(すなわち、押圧力が閾値未満になったとしても)、カーソルP16の表示サイズは強振状態に維持される。このように、ユーザはタッチパネルTを強めに押圧した状態のままで指を移動しなくてもすむように図られているので、カーソルP16の移動をスムーズに行うことができる。なお、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前において、ユーザが指をタッチパネルTから離すと、カーソルP16の表示サイズが標準状態に戻る。先述の通り、投手キャラクタP12の投球動作が開始される後において、ユーザが指をタッチパネルTから離すと、スイング指示操作が行われたことになり、打者キャラクタP11がカーソルP16によって示される打撃位置に向けてバットを振る。
上記のように、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前に限って、ユーザはカーソルP16の表示サイズを変更することができる。すなわち、投手キャラクタP12の投球動作が開始された時点でカーソルP16の表示サイズは確定され、例えば図4に示すゲーム画像G10ではカーソルP16の表示サイズを変更できない。なお、投手キャラクタP12の投球動作が開始された時点ではなく、投手キャラクタP12によって球P18が投げられた時点でカーソルP16の表示サイズが確定されるようにしてもよい。すなわち、投球動作が開始された後も、投手キャラクタP12の手から球P18が離れるまでの間は、カーソルP16の表示サイズを変更できるようにしてもよい。そして、投手キャラクタP12によって球P18が投げられた後において、ユーザが指をタッチパネルTから離したら、打者キャラクタP11がカーソルP16によって示される打撃位置に向けてバットを振るようにしてもよい。
以上に説明したゲームシステム1では、ユーザはタッチパネルTに接触させた指を移動させることによって、カーソルP16を移動させることができる。さらに、ユーザは当該指で比較的強めにタッチパネルTを押圧することによって、カーソルP16の表示サイズを変えることができる。
例えば、カーソルP16の表示サイズを変えるためのユーザインタフェースとしては、カーソルP16の表示サイズを変更するためのボタンをゲーム画像G10に表示する方法を採用することも考えられる。しかしながら、この場合、カーソルP16の表示サイズを変更するために、上記ボタンを選択(押下)する操作を、カーソルP16を移動させるための操作とは別個に行う必要があり、ユーザにとっては手間がかかると感じてしまう場合がある。ゲームシステム1によれば、タッチパネルTへの1回の接触によって両方の操作を行えるようになるため、このような不都合の発生を抑制することが可能になる。
また、例えばスマートフォン等のように、表示部17(タッチパネルT)のサイズが小さく表示領域が限られる場合には、上記ボタンを表示するためのスペースが不足することによって、当該ボタンを表示することができなかったり、当該ボタンを無理に表示してしまうとゲーム画像G10が煩雑になってしまったりする場合がある。ゲームシステム1によれば、上記ボタンを表示する必要がなくなるため、このような不都合の発生も抑制することが可能になる。
なお、図7に示すゲーム画像G10では、カーソルP16全体が縮小されたことに伴って真芯部分P17も縮小されているが、真芯部分P17は縮小しないようにしてもよい。また、図7に示すゲーム画像G10では、真芯部分P17のみをカーソルP16として表示するようにしてもよい。すなわち、図7に示すゲーム画像G10では、標準状態のカーソルP16(図3)から真芯部分P17以外の部分を取り除くようにしてもよい。
また、以上では、タッチパネルTに対する押圧力に応じてカーソルP16の表示サイズが2段階で変化するようになっていたが、カーソルP16の表示サイズが3段階以上の段階で変化するようにしてもよい。同様に、スイングパワーも3段階以上の段階で変化するようにしてもよい。
また、以上では、ユーザが対戦相手チームの投手キャラクタP12によって投げられた球P18にカーソルP16を重ねることによって打者キャラクタP11に打撃を行わせるような野球ゲームについて説明したが、ゲームシステム1で実行されるゲームはこのような野球ゲームに限られない。
例えば、ゲームシステム1では、ユーザがゴールキーパーキャラクタを操作するサッカーゲームが実行されるようにしてもよい。具体的には、ユーザが対戦相手チームの選手キャラクタによってシュートされたサッカーボールにカーソルを重ねることによってゴールキーパーキャラクタにキャッチング又はパンチングを行わせるようなサッカーゲームが実行されるようにしてもよい。
また例えば、ゲームシステム1ではFPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームが実行されるようにしてもよい。具体的には、ユーザが攻撃対象オブジェクト(敵キャラクタ等)にカーソル(照準カーソル等)を重ねることによって攻撃対象オブジェクトに対する攻撃(銃撃等)を行うようなFPSゲームが実行されるようにしてもよい。
[3.機能ブロック]次に、ゲームシステム1で実現される機能ブロックについて説明する。図8はゲームシステム1で実現される機能ブロックの一例を示す。図8に示すように、ゲームシステム1は、表示制御部100、取得部110、設定部120、移動部130、判定部140、及び処理実行部150を含む。例えば、これらの機能ブロックはゲーム端末10(ゲーム制御装置の一例)の制御部11によって実現される。または、これらの機能ブロックはサーバ30(ゲーム制御装置の一例)の制御部31によって実現されてもよい。あるいは、一部の機能ブロックがゲーム端末10の制御部11によって実現され、残りの機能ブロックがサーバ30の制御部31によって実現されてもよい。
[3−1]表示制御部100は第1オブジェクトと第2オブジェクトとを表示手段に表示するための制御を行う。
ここで、「表示手段」とは、例えば、ユーザが使用している端末に備えられた表示装置(液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等)である。例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、又は携帯ゲーム機等に備えられた表示装置である。また例えば、ユーザが使用している端末に接続された表示装置である。例えば、据置型ゲーム機やデスクトップ型コンピュータに接続された表示装置である。
「オブジェクトを表示手段に表示させるための制御を行う」とは、例えば、オブジェクトが表示される画像(画面画像)を生成して、当該画像を表示手段に表示させることである。また例えば、オブジェクトが表示される画像を表示するために必要なデータを生成して、当該データを表示手段に送信することによって、当該画像を表示手段に表示させることである。また、表示制御部100がサーバによって実現される場合であれば、「オブジェクトを表示手段に表示させるための制御を行う」とは、オブジェクトが表示される画像を表示するために必要なデータを生成して、当該データを表示手段に接続された端末に送信することによって、当該画像を表示手段に表示させることであってもよい。なお、「画像を表示するために必要なデータ」とは、画像自体を示すデータであってもよいし、画像を生成するために必要なデータであってもよい。
「第1オブジェクト」とは、表示手段に表示され得る対象であって、ユーザによって操作され得る対象である。ユーザの操作に応じて、表示手段に表示される画像(画面画像)内を移動する対象である。例えば、ユーザによって接触される面を備えた操作手段に対する操作に応じて移動する対象である。ここで、「ユーザによって接触される面を備えた操作手段」とは、例えば、表示手段(液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等)に重ねて又は一体的に設けられたタッチパネルである。なお、「ユーザによって接触される面を備えた操作手段」とは、表示手段とは別個に設けられたタッチパッドであってもよい。例えば、カーソル又はゲームキャラクタ等が「第1オブジェクト」の一例に相当する。
「第2オブジェクト」とは、表示手段に表示され得る対象である。例えば、コンピュータの指示又は他のユーザの操作に応じて、表示手段に表示される画像(画面画像)内を移動する対象である。また例えば、表示手段に表示される画像内を移動せずに、固定位置に表示される対象であってもよい。
例えば、先述の野球ゲーム、すなわち、ユーザが対戦相手チームの投手キャラクタP12によって投げられた球P18にカーソルP16を重ねることによって打者キャラクタP11に打撃を行わせるような野球ゲームの場合であれば、カーソルP16が「第1オブジェクト」の一例に相当する。なお、カーソルP16内の真芯部分P17が「第1オブジェクト」の一例に相当するようにしてもよい。また、投手キャラクタP12によって投げられた球P18が「第2オブジェクト」の一例に相当する。
要するに、先述の野球ゲームにおける表示制御部100はゲーム画像G10を表示部17に表示するための制御を行う。すなわち、表示制御部100は、タッチパネルTに対する操作に応じて移動するカーソルP16と、投手キャラクタP12によって投げられた球P18とを表示部17に表示するための制御を行う。
なお例えば、先述のサッカーゲーム、すなわち、ユーザが対戦相手チームの選手キャラクタによってシュートされたサッカーボールにカーソルを重ねることによってゴールキーパーキャラクタにキャッチング又はパンチングを行わせるようなサッカーゲームの場合であれば、カーソルが「第1オブジェクト」の一例に相当する。また、選手キャラクタによってシュートされたサッカーボールが「第2オブジェクト」の一例に相当する。
また例えば、先述のFPSゲーム、すなわち、攻撃対象オブジェクト(敵キャラクタ等)にカーソル(照準カーソル等)を重ねることによって攻撃対象オブジェクトに対する攻撃(銃撃等)を行うようなFPSゲームの場合であれば、カーソルが「第1オブジェクト」の一例に相当する。また、攻撃対象オブジェクトが「第2オブジェクト」の一例に相当する。
[3−2]取得部110は、接触操作による接触位置に関する接触位置情報と、接触操作によって生じる押圧力に関する押圧力情報とを取得する。
ここで、「接触位置情報」とは、接触操作による接触位置を示す情報である。「接触操作による接触位置」とは、例えばユーザによって接触されている操作手段の面上の位置である。また、「押圧力情報」とは、接触操作によって生じる押圧力を示す情報である。「接触操作によって生じる押圧力」とは、ユーザによる接触によって操作手段の面に加えられている押圧力である。例えば、「押圧力情報」とは、ユーザによって接触されている面上の位置に加えられている押圧力を示す情報である。具体的には、例えば、押圧力を2段階で示す情報である。すなわち、押圧力が所定の閾値未満であるのか、又は、所定の閾値以上であるのかを示す情報である。また例えば、押圧力を3以上の段階で示す情報であってもよい。例えば、押圧力を4段階(0〜3)で示す情報であってもよいし、押圧力を256段階(0〜255)で示す情報であってもよい。
具体的には、取得部110は、接触位置検出部15によって供給される接触位置情報と、押圧力検出部16によって供給される押圧力情報とを取得する。
[3−3]設定部120は第1オブジェクトの表示サイズを設定する。設定部120は、取得部110によって取得される押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを設定する。
ここで、「第1オブジェクトの表示サイズ」とは、表示手段に表示される画像(画面画像)のうちの、第1オブジェクトが占める領域部分の大きさである。例えば、表示手段に表示される画像のうちの、第1オブジェクトが描かれている画素数である。
「押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを設定する」とは、例えば、押圧力と表示サイズとの予め定められた対応関係に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを、押圧力に対応する表示サイズに設定することである。例えば、押圧力が大きい場合には、押圧力が小さい場合に比べて、第1オブジェクトの表示サイズを小さくすることである。言い換えれば、押圧力が大きいほど、第1オブジェクトの表示サイズを小さくすることである。また例えば、押圧力が大きい場合には、押圧力が小さい場合に比べて、第1オブジェクトの表示サイズを大きくするようにしてもよい。言い換えれば、押圧力が大きいほど、第1オブジェクトの表示サイズを大きくするようにしてもよい。なお、仮想3次元空間を視点から見た様子を示す画像(画面画像)が表示手段に表示されるような場合、「第1オブジェクトの表示サイズを設定する」とは、仮想3次元空間に配置される第1オブジェクトのサイズを設定することによって、第1オブジェクトの表示サイズを設定することであってもよい。
例えば、設定部120は、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズとパラメータとを設定する。
ここで、「パラメータ」とは、後述の処理実行部150によって実行される処理(第2オブジェクトに関連する処理)に用いられるパラメータである。言い換えれば、後述の処理実行部150によって実行される処理(第2オブジェクトに関連する処理)の結果に影響を与えるパラメータである。
「押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズとパラメータとを設定する」とは、例えば、押圧力と表示サイズとの予め定められて対応関係に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを、押圧力に対応する表示サイズに設定し、押圧力とパラメータとの予め定められて対応関係に基づいて、パラメータの値を、押圧力に対応する値に設定することである。
または、「押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズとパラメータとを設定する」とは、例えば、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを設定し、その後、設定された表示サイズに基づいて、パラメータを設定することであってもよい。すなわち、押圧力と表示サイズとの予め定められて対応関係に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを、押圧力に対応する表示サイズに設定し、表示サイズとパラメータとの予め定められて対応関係に基づいて、パラメータの値を、設定された表示サイズに対応する値に設定することであってもよい。
あるいは、「押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズとパラメータとを設定する」とは、例えば、押圧力情報に基づいて、パラメータを設定し、その後、設定されたパラメータに基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを設定することであってもよい。すなわち、押圧力とパラメータとの予め定められて対応関係に基づいて、パラメータの値を、押圧力に対応する値に設定し、表示サイズとパラメータとの予め定められて対応関係に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを、設定されたパラメータに対応する値に設定することであってもよい。
例えば、設定部120は、第1オブジェクトの表示サイズが小さい場合には、第1オブジェクトの表示サイズが大きい場合に比べて、後述の処理実行部150によって実行される処理(第2オブジェクトに関連する処理)の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータを設定する。
ここで、「処理の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータを設定する」とは、処理の結果が特定の結果になり易くなるようにパラメータを設定することである。また、「特定の結果」とは、一般的にユーザにとって好ましい結果(言い換えれば、一般的にユーザが目指すべき結果)である。
先述の野球ゲームの場合、例えば、打者キャラクタP11の打球を制御する処理が「処理」の一例に相当し、打者キャラクタP11の打球が長打(ホームラン等)になることが「特定の結果」の一例に相当する。また、この場合、例えば、球P18を打つ強さを示すパラメータ(スイングパワー)を、球P18を打つ強さが強くなるように設定することが「処理の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータを設定する」ことの一例に相当する。
また、先述のサッカーゲームの場合、例えば、対戦相手チームの選手キャラクタによってシュートされたサッカーボールがゴールキーパーキャラクタによってキャッチング又はパンチングされるか否を決定する処理が「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当し、ゴールキーパーキャラクタによってサッカーボールがキャッチングされると決定されることが「特定の結果」の一例に相当する。また、この場合、例えば、ゴールキーパーキャラクタによってサッカーボールがキャッチングされる確率を示すパラメータを、当該確率が高くなるように設定することが「処理の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータを設定する」ことの一例に相当する。
また、先述のFPSゲームの場合、例えば、攻撃手段によって攻撃対象オブジェクトを攻撃する処理が「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当し、攻撃対象オブジェクトに大きなダメージを与えることが「特定の結果」に一例に相当する。また、この場合、例えば、攻撃手段の攻撃力(言い換えれば、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに与えるダメージ)を示すパラメータを、当該攻撃力が高くなる(又は当該ダメージが大きくなる)ように設定することが「処理の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータを設定する」ことの一例に相当する。また、先述のFPSゲームの場合、例えば、攻撃手段によって遠くの攻撃対象オブジェクトを攻撃することが「特定の結果」の一例に相当する。この場合、例えば、攻撃手段の飛距離を示すパラメータを、当該飛距離が長くなるように設定することが「処理の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータを設定する」ことの一例に相当する。
例えば、設定部120は、接触操作が行われた場合(言い換えれば、ユーザによって操作手段の面が接触された場合)に、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを初期サイズから変更する。また、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズから変更された後において、接触操作が行われていない状態(言い換えれば、ユーザによって操作手段の面が接触されていない状態)になった場合に、設定部120は、第1オブジェクトの表示サイズを初期サイズに戻す。また第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズに戻された後において、接触操作が行われた場合(言い換えれば、ユーザによって操作手段の面が接触された場合)に、設定部120は、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズを初期サイズから変更する。
なお、「初期サイズ」とは、第1オブジェクトが表示された当初の表示サイズである。「初期サイズ」は標準サイズと言い換えることもできる。
例えば、先述の野球ゲームにおける設定部120は、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前)において、ユーザによってタッチパネルTが接触された場合に、押圧力情報に基づいて、カーソルP16の表示サイズを標準サイズから変更する。
ここで、「投手キャラクタP12の投球動作が開始される前」とは、例えば、投球動作のアニメーションデータ又はモーションデータを再生することによって投手キャラクタP12が投球動作を行うようになっている場合には、当該アニメーションデータ又はモーションデータの再生が開始される前である。また、「投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前」とは、投手キャラクタP12の手から球P18が離れる(リリースされる)前である。
また、カーソルP16の表示サイズが標準サイズから変更された後であって、かつ、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前)において、ユーザによってタッチパネルTが接触されていない状態になった場合に、設定部120はカーソルP16の表示サイズを標準サイズに戻す。さらに、カーソルP16の表示サイズが標準サイズに戻された後であって、かつ、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前)において、ユーザによってタッチパネルTが接触された場合に、設定部120は、押圧力情報に基づいて、カーソルP16の表示サイズを標準サイズから変更する。
また、投手キャラクタP12の投球動作が開始された後(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられた後)において、設定部120は、カーソルP16の表示サイズの変更を制限する。ここで、「カーソルP16の表示サイズの変更を制限する」とは、カーソルP16の表示サイズを変更しないようにすることである。
[3−4]移動部130は、取得部110によって取得される接触位置情報に基づいて、第1オブジェクトを移動する。
ここで、「接触位置情報に基づいて、第1オブジェクトを移動させる」とは、例えば、接触位置の変化(移動)に応じて第1オブジェクトを移動させることである。具体的には、接触位置の変化方向(移動方向)に対応する方向に第1オブジェクトを移動させることである。また例えば、接触位置に向かって第1オブジェクトを移動させることである。
例えば、移動部130は、接触位置が第1オブジェクトの表示領域(第1オブジェクトが表示された領域)内に含まれているか否かに関わらず、接触位置の変化に応じて第1オブジェクトを移動させるようにしてもよい。すなわち、移動部130は、ユーザが第1オブジェクトに接触している(指し示している)か否かに関わらず、接触位置の変化に応じて第1オブジェクトを移動させるようにしてもよい。つまり、移動部130は、接触位置が第1オブジェクトの表示領域内に含まれていない場合(ユーザが第1オブジェクトに接触していない場合)であっても、接触位置の変化に応じて第1オブジェクトを移動させるようにしてもよい。
または、移動部130は、接触位置が第1オブジェクトの表示領域内に含まれている場合に限って、接触位置の変化に基づいて、第1オブジェクトを移動させるようにしてもよい。すなわち、移動部130は、ユーザが第1オブジェクトに接触している(指し示している)場合に限って、接触位置の変化に応じて、第1オブジェクトを移動させるようにしてもよい。
先述の野球ゲームにおける移動部130は、ユーザの接触位置の変化に応じてカーソルP16を移動させる。また、先述のサッカーゲーム又はFPSゲームにおける移動部130は、ユーザの接触位置の変化に応じてカーソルを移動させる。
[3−5]判定部140は、第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足するか否かを判定する。
ここで、「所定条件」とは、第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とに関する条件である。「所定条件」とは、表示手段における第1オブジェクトの表示位置(言い換えれば、表示手段に表示される画像(画面画像)上の第1オブジェクトの位置)と、表示手段における第2オブジェクトの表示位置とに関する条件である。なお、仮想3次元空間を視点から見た様子を示す画像(画面画像)が表示手段に表示されるような場合、「所定条件」とは、仮想3次元空間における第1オブジェクトの位置と、仮想3次元空間における第2オブジェクトの位置とに関する条件であってもよい。
例えば、「所定条件」とは、第1オブジェクトと第2オブジェクトとが所定の位置関係を有するか否かの条件である。「所定の位置関係」とは、例えば第1オブジェクトが第2オブジェクトと重なっているような位置関係である。「第1オブジェクトが第2オブジェクトと重なっている」とは、例えば、第1オブジェクトの少なくとも一部分と第2オブジェクトの少なくとも一部分との一方が他方の上に重なって表示されている場合である。なお、第1オブジェクトの一部分が第2オブジェクトと重なっている場合に、第1オブジェクトが第2オブジェクトと重なっていると判定するようにしてもよいし、第1オブジェクトの全部が第2オブジェクトと重なっている場合にのみ、第1オブジェクトが第2オブジェクトと重なっていると判定するようにしてもよい。
先述の野球ゲームにおける判定部140は、カーソルP16(又は真芯部分P17)が投手キャラクタP12によって投げられた球P18と重なっているか否かを判定する。また、先述のサッカーゲームにおける判定部140は、カーソルが対戦相手チームの選手キャラクタによってシュートされたサッカーボールと重なっているか否かを判定する。また、先述のFPSゲームにおける判定部140は、カーソルが攻撃対象オブジェクトと重なっているか否かを判定する。
[3−6]処理実行部150は、判定部140の判定結果に基づいて、第2オブジェクトに関連する処理を実行する。
ここで、「判定部140の判定結果に基づいて処理を実行する」とは、例えば、所定の時点において第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足すると判定された場合に、第2オブジェクトに関連する処理を実行することである。
なお、「判定手段の判定結果に基づいて処理を実行する」とは、例えば、第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足すると判定された場合に、無条件に(直ちに)、第2オブジェクトに関連する処理を実行することであってもよいし、第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足すると判定された場合に、所定の条件の下(例えば、その状態で所定時間経過した場合に、又は、その状態で所定の操作が行われた場合に)、第2オブジェクトに関連する処理を実行することであってもよい。
例えば、第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足すると判定された場合に、処理実行部150は、第2オブジェクトに関連する処理をパラメータに基づいて実行する。
先述の通り、「パラメータ」とは、第2オブジェクトに関連する処理を実行する際に用いられるパラメータである。言い換えれば、第2オブジェクトに関連する処理の結果に影響を与えるパラメータである。
また、「第2オブジェクトに関連する処理」とは、例えば、第2オブジェクトの状態を変化させるための処理である。具体的には、第2オブジェクトの状態を変化させるか否かを決定する処理や、第2オブジェクトの状態を変化させる処理が「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当する。また、例えば、第2オブジェクトを移動させる処理が「第2オブジェクトの状態を変化させる処理」の一例に相当する。すなわち、第2オブジェクトの位置、移動方向、又は移動速度等を変更する処理が「第2オブジェクトの状態を変化させる処理」の一例に相当する。
[3−6−1]先述の野球ゲームの場合であれば、打者キャラクタP11が投手キャラクタP12によって投げられた球P18を打ったか否かを判定する処理が「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当する。また、打者キャラクタP11が投手キャラクタP12によって投げられた球P18を打ったと判定された場合に、打者キャラクタP11によって打たれた球P18の挙動(移動速度、移動方向、及び軌道等)を制御する処理も「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当する。
また、スイングパワーが「パラメータ」の一例に相当する。すなわち、「パラメータ」は、バットスイングの強さ、又は、球P18を打つ強さを示すパラメータである。つまり、「パラメータ」は、通常のスイングであるのか、通常のスイングよりも強くバットを振る強振であるのかを示すパラメータである。なお、球P18を打つ強さが強い場合には、球P18を打つ強さが弱い場合に比べて、打者キャラクタP11によって打たれた球P18が遠くに飛ぶ。言い換えれば、球P18を打つ際の強さが強いほど、打者キャラクタP11の打球の飛距離が長くなる。
また、例えば、スイング指示操作(打者キャラクタP11にスイング動作を行わせる操作)が行われた時点が「所定の時点」の一例に相当する。また例えば、投手キャラクタP12によって投げられた球P18がホームベース上に到達した時点が「所定の時点」の一例に相当する。
この野球ゲームにおける処理実行部150の動作の一例は下記の通りである。すなわち、処理実行部150は、投手キャラクタP12の投球動作が開始された後(又は、投手キャラクタP12によって球P18が投げられた後)において、ユーザによってスイング指示操作が行われた場合(すなわち、ユーザによってタッチパネルTが接触されていない状態になった場合)に、カーソルP16の位置に基づいて、打者キャラクタP11にスイング動作(打撃動作)を行わせる。
ここで、「打者キャラクタにスイング動作を行わせる」とは、例えば、スイング動作のアニメーションデータ又はモーションデータを再生することによって打者キャラクタがスイング動作を行うようになっている場合には、打者キャラクタに関して当該アニメーションデータ又はモーションデータの再生を開始させることによって、打者キャラクタにバットをスイングさせることである。
また、処理実行部150は、打者キャラクタP11によってスイング動作が行われる場合に、判定部140の判定結果に基づいて、打者キャラクタP11が投手キャラクタP12によって投げられた球P18を打ったか否かを判定する。例えば、スイング指示操作が行われた時点(すなわち、ユーザが指をタッチパネルTから離した時点)でカーソルP16が球P18と重なっていると判定され、かつ、スイング指示操作が行われた時点で球P18が打撃可能領域内に位置している場合に、処理実行部150は打者キャラクタP11が球P18を打ったと判定する。ここで、「打撃可能領域」とは、打者キャラクタP11のバットが届き得る領域であり、ホームベース上のストライクゾーン及びその付近を含む領域である。例えば、枠P15の平面との法線距離が所定距離以内である領域である。
また、打者キャラクタP11が投手キャラクタP12によって投げられた球P18を打ったと判定された場合に、処理実行部150は、打者キャラクタP11によって打たれた球P18を移動させるための処理を実行する。
この場合、カーソルP16(真芯部分P17)と球P18との重なり具合や、打者キャラクタP11のスイングパワーに基づいて、処理実行部150は、打者キャラクタP11によって打たれた球P18の移動(挙動)を制御する。例えば、真芯部分P17が球P18と重なっている場合に、処理実行部150は、打球が強くなるようにして(又は打球が遠くに飛ぶようにして)、球P18の初速度、加速度、及び移動角度(地面に対する角度)等を設定する。また例えば、処理実行部150は、打者キャラクタP11のスイングパワーが大きいほど、打球が強くなるようにして(又は打球が遠くに飛ぶようにして)、球P18の初速度、加速度、及び移動角度等を設定する。
[3−6−2]先述のサッカーゲームの場合であれば、ゴールキーパーキャラクタによってサッカーボールがキャッチング又はパンチングされたか否を決定する処理が「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当する。また、ゴールキーパーキャラクタによってサッカーボールがパンチングされたと決定された場合に、ゴールキーパーキャラクタによってパンチングされたサッカーボールを移動させる処理も「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当する。
また、ゴールキーパーキャラクタによってサッカーボールがキャッチングされる確率を示すパラメータが「パラメータ」の一例に相当する。
また、例えば、シュートされたサッカーボールがゴールキーパーキャラクタの付近まで到達した時点が「所定の時点」の一例に相当する。
このサッカーゲームにおける処理実行部150の動作の一例は下記の通りである。すなわち、シュートされたサッカーボールがゴールキーパーキャラクタの付近まで到達した時点においてカーソルがサッカーボールと重なっていれば、処理実行部150は、ゴールキーパーキャラクタがサッカーボールをキャッチング又はパンチングすることが可能な状況であると決定する。また、ゴールキーパーキャラクタがサッカーボールをキャッチング又はパンチングすることが可能な状況であると決定された場合に、処理実行部150は、上記パラメータに基づいて、ゴールキーパーキャラクタがサッカーボールをキャッチングすることが可能であるか否かを決定する。そして、ゴールキーパーキャラクタがサッカーボールをキャッチングすることが可能であると決定された場合に、処理実行部150は、ゴールキーパーキャラクタにサッカーボールをキャッチングさせる。一方、ゴールキーパーキャラクタがサッカーボールをキャッチングすることが可能であると決定されなかった場合に、処理実行部150は、ゴールキーパーキャラクタにサッカーボールをパンチングさせるとともに、パンチングされたサッカーボールの移動(挙動)制御を開始する。
[3−6−3]先述のFPSゲームの場合であれば、弾又はレーザー光線等の攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに当たったか否かを判定する処理が「第2オブジェクトに関連する処理」の一例に相当する。また、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに当たったと判定された場合に、当該攻撃対象オブジェクトの状態を変える処理が「第2オブジェクトに関連する処理」も一例に相当する。例えば、攻撃対象オブジェクトにダメージを与える処理、攻撃対象オブジェクト(敵キャラクタ等)を行動不能状態に変える処理、又は攻撃対象オブジェクト(車両等)を破壊する処理等が「攻撃対象オブジェクトの状態を変える処理」の一例に相当する。
また、攻撃手段の攻撃力(言い換えれば、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに与えるダメージ)を示すパラメータが上記「パラメータ」の一例に相当する。また、攻撃手段の飛距離を示すパラメータも上記「パラメータ」の一例に相当する。このパラメータが示す飛距離が攻撃対象オブジェクトまでの距離未満である場合には、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに当たらないことになり、パラメータが示す飛距離が攻撃対象オブジェクトまでの距離以上である場合には、所定の確率で(又は無条件に)、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに当たることになる。
また、例えば、攻撃対象オブジェクトへの攻撃を実行する操作(弾又はレーザー光線等の発射操作)が行われた時点が上記「所定の時点」の一例に相当する。
このFPSゲームにおける処理実行部150の動作の一例は下記の通りである。すなわち、例えば、攻撃対象オブジェクトへの攻撃を実行する操作が行われた時点においてカーソルが攻撃対象オブジェクトと重なっており、かつ、攻撃手段の飛距離を示す上記パラメータに基づき、攻撃手段の飛距離が攻撃対象オブジェクトまでの距離以上であると判定されれば、処理実行部150は、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに当たると判定する。また、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに当たると判定された場合に、処理実行部150は、攻撃手段の攻撃力(言い換えれば、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに与えるダメージ)を示す上記パラメータに基づいて、攻撃手段が攻撃対象オブジェクトに与えるダメージを決定する。そして、処理実行部150は攻撃対象オブジェクトに当該ダメージを与える処理を実行する。
[4.処理]次に、ゲームシステム1で実行される処理について説明する。図9A〜図9Dは先述の野球ゲームでユーザチームの攻撃時に実行される処理の一例を示す。例えば、ゲーム端末10の制御部11がプログラムに従って図9A〜図9Dに示す処理を実行することによって、制御部11が図8に示す機能ブロックとして機能する。なお、図9A〜図9Dでは、本発明に関連する処理を主に示しており、便宜上、本発明との関連性の低い処理を省略している。例えば、対戦相手チームがコンピュータ(CPU)によって操作される場合には、対戦相手チームに所属する選手キャラクタ(投手キャラクタP12等)を操作するための処理も実行されることになるが、図9A〜図9Dではこのような処理を省略している。
図9Aに示すように、まず、ゲーム端末10の制御部11はゲーム画像G10(図3)を表示部17に表示する(S100)。また、制御部11はカーソルサイズ及びスイングパワーを標準状態に設定する(S102)。すなわち、制御部11はカーソルP16の表示サイズを標準サイズに設定し、打者キャラクタP11のスイングパワーを標準値に設定する。その後、制御部11は投手キャラクタP12の投球動作が開始されたか否かを判定する(S104)。
投球動作が開始されたと判定された場合、制御部11は図9Dに示す処理を実行する。一方、投球動作が開始されていないと判定された場合、制御部11は、接触位置検出部15又は押圧力検出部16の検出結果に基づいて、タッチパネルTの状態が非接触状態(ユーザによって接触されていない状態)から接触状態(ユーザによって接触された状態)に変化したか否かを判定する(S106)。
タッチパネルTの状態が接触状態に変化していないと判定された場合、制御部11はステップS104を再実行する。一方、タッチパネルTの状態が接触状態に変化したと判定された場合、制御部11はカーソルサイズ及びスイングパワーが標準状態であるか否かを判定する(S108)。
カーソルサイズ及びスイングパワーが標準状態でないと判定された場合、制御部11は後述のステップS114を実行する。一方、カーソルサイズ及びスイングパワーが標準状態であると判定された場合、制御部11は、押圧力検出部16の検出結果に基づいて、タッチパネルTに加えられている押圧力が閾値以上であるか否かを判定する(S110)。
押圧力が閾値以上でないと判定された場合、制御部11は後述のステップS114を実行する。一方、押圧力が閾値以上であると判定された場合、制御部11はカーソルサイズ及びスイングパワーを強振状態に変更する(S112)。すなわち、制御部11はカーソルP16の表示サイズを標準サイズよりも小さいサイズに設定し、打者キャラクタP11のスイングパワーを標準値よりも大きい値に設定する。
ステップS112の実行後、制御部11はカーソルP16の位置を更新する(S114)。すなわち、制御部11は、ユーザの接触位置の変化に応じてカーソルP16の位置を更新する。つまり、制御部11は、カーソルP16を、現在位置から、ユーザの接触位置の変化方向に対応する方向に所定距離だけ移動させる。
また、制御部11は投手キャラクタP12の投球動作が開始されたか否かを判定する(S116)。投球動作が開始されていないと判定された場合、制御部11はタッチパネルTの状態が接触状態から非接触状態に変化したか否かを判定する(S118)。タッチパネルTの状態が非接触状態に変化したと判定された場合、制御部11はカーソルサイズ及びスイングパワーが標準状態に設定する(S120)。カーソルサイズ及びスイングパワーが強振状態であった場合にはカーソルサイズ及びスイングパワーが標準状態に戻される。一方、タッチパネルTの状態が非接触状態に変化していないと判定された場合、すなわち、接触状態が継続されている場合、制御部11はステップS108を再実行する。
ステップS116において投球動作が開始されたと判定された場合とは、タッチパネルTが接触された状態で投球動作が開始された場合である。この場合、制御部11は図9Bに示す処理を実行する。
すなわち図9Bに示すように、制御部11は投手キャラクタP12によって投げられた球P18の移動制御を開始する(S130)。また、制御部11はカーソルP16の位置を更新する(S132)。ステップS132はステップS114と同様である。また、制御部11はタッチパネルTの状態が接触状態から非接触状態に変化したか否かを判定する(S134)。すなわち、制御部11はスイング指示操作が行われたか否かを判定する。
タッチパネルTの状態が非接触状態に変化していないと判定された場合、すなわち、スイング指示操作が行われていない場合、制御部11は、投手キャラクタP12によって投げられた球P18が捕手キャラクタまで到達したか否かを判定する(S136)。
球P18が捕手キャラクタまで到達していないと判定された場合、制御部11はステップS132を再実行する。一方、球P18が捕手キャラクタまで到達したと判定される場合とは、打者キャラクタP11が球P18を打つことなく見逃した場合である。この場合、制御部11は見逃し処理を実行する(S138)。例えば、制御部11はストライク/ボールの判定を行う。
そして、制御部11は試合状況を更新する(S140)。例えば、制御部11はストライクカウント又はボールカウントを更新する。また例えば、ストライクカウントが「3」になっておらず、かつ、ボールカウントが「4」になっていなければ、制御部11は、次の投球を開始すべく、本処理をステップS100から再実行する。また例えば、ボールカウントが「4」になった場合、制御部11は塁状況を更新し、その後、次の打席を開始すべく、打者キャラクタP11を次の打者に変えた上で本処理をステップS100から再び実行する。また例えば、ストライクカウントが「3」になった場合、制御部11はアウトカウントを更新する。そして、アウトカウントが「3」になっていなければ、制御部11は、次の打席を開始すべく、打者キャラクタP11を次の打者に変えた上で本処理をステップS100から再び実行する。一方、アウトカウントが「3」になっていれば、制御部11はユーザチームの攻撃を終了させる。
ステップS134においてタッチパネルTの状態が非接触状態に変化したと判定された場合、すなわち、スイング指示操作が行われた場合、制御部11は図9Cに示す処理を実行する。
すなわち図9Cに示すように、制御部11は球P18が打撃可能領域内に位置しているか否かを判定する(S150)。先述の通り、「打撃可能領域」とは、打者キャラクタP11のバットが届き得る領域であり、例えば、ホームベース上のストライクゾーン及びその付近を含む領域である。
球P18が打撃可能領域内に位置していないと判定される場合とは、ユーザがスイング指示操作を行ったタイミングが早すぎた又は遅すぎた場合である。この場合、制御部11は空振り処理を実行する(S154)。例えば、制御部11は打者キャラクタP11に空振りさせる。
そして、制御部11は試合状況を更新する(S156)。例えば、制御部11はストライクカウントを更新する。また、ストライクカウントが「3」になっていなければ、制御部11は、次の投球を開始すべく、本処理をステップS100から再実行する。一方、ストライクカウントが「3」になった場合、制御部11はアウトカウントを更新する。そして、アウトカウントが「3」になっていなければ、制御部11は、次の打席を開始すべく、打者キャラクタP11を次の打者に変えた上で本処理をステップS100から再び実行する。一方、アウトカウントが「3」になっていれば、制御部11はユーザチームの攻撃を終了させる。
ステップS150において球P18が打撃可能領域内に位置していると判定された場合、制御部11はカーソルP16が球P18と重なっているか否かを判定する(S152)。例えば、制御部11はゲーム画像G100上においてカーソルP16と球P18とが重なっているか否かを判定する。また例えば、打者キャラクタP11、投手キャラクタP12、枠P15、カーソルP16、及び球P18等が配置された仮想3次元空間を視点から見た画像を生成することによってゲーム画像G10が生成されるようになっている場合、制御部11は仮想3次元空間内においてカーソルP16と球P18とが重なっているか否かを判定するようにしてもよい。
カーソルP16が球P18と重なっていないと判定された場合、制御部11は空振り処理を実行し(S154)、試合状況を更新する(S156)。一方、カーソルP16が球P18と重なっていると判定された場合、制御部11はカーソルP16の真芯部分P17が球P18と重なっているか否かを判定する(S158)。この判定はカーソルP16と球P18との重なり判定(ステップS152)と同様にして行われる。例えば、真芯部分P17の少なくとも一部が球P18の少なくとも一部と重なっている場合に、制御部11は真芯部分P17が球P18と重なっていると判定する。
真芯部分P17が球P18と重なっていないと判定された場合、制御部11は第1打撃処理を実行する(S160)。
例えば、制御部11は打者キャラクタP11にスイング動作を行わせ、打者キャラクタP11に球P18を打たせる。また制御部11は、打者キャラクタP11によって打たれた球P18の移動制御を開始する。この場合、カーソルP16と球P18との重なり具合に基づいて、制御部11は球P18の移動方向、初速度、及び加速度等を設定する。例えば、カーソルP16のいずれの領域が球P18と重なっているのかに基づいて、制御部11は球P18の移動方向等を設定する。また、球P18が枠P15を含む平面上に位置しているか、当該平面よりも投手キャラクタP12側に位置しているか、又は、当該平面よりも捕手キャラクタ側に位置しているかに基づいて、制御部11は球P18の移動方向等を設定する。さらに、打者キャラクタP11のスイングパワーの値に基づいて、制御部11は球P18の初速度等を設定する。例えば、スイングパワーの値が大きいほど、打球が強くなるようにして(打球が遠くに飛ぶようにして)、制御部11は球P18の初速度等を設定する。
一方、ステップS158において真芯部分P17が球P18と重なっていると判定された場合、制御部11は第2打撃処理を実行する(S162)。
例えば、第1打撃処理(S160)と同様に、制御部11は打者キャラクタP11にスイング動作を行わせ、打者キャラクタP11に球P18を打たせる。また制御部11は、打者キャラクタP11によって打たれた球P18の移動制御を開始する。ただし、第2打撃処理では、第1打撃処理よりも打球が強くなるように(打球が遠くに飛ぶように)設定される。例えば、制御部11は、打者キャラクタP11のスイングパワーの値を増加し、増加後の値に基づいて、球P18の初速度等を設定する。例えば、当該値が大きいほど、打球が強くなるようにして(打球が遠くに飛ぶようにして)、制御部11は球P18の初速度等を設定する。
ステップS160又はS162の実行後、制御部11は試合状況を更新する(S164)。例えば、制御部11は打者キャラクタP11の打撃結果に応じてアウトカウント、塁状況、又は得点状況等を更新する。そして、アウトカウントが「3」でなければ、制御部11は、次の打席を開始すべく、打者キャラクタP11を次の打者に変えた上で本処理をステップS100から再び実行する。一方、アウトカウントが「3」であれば、制御部11はユーザチームの攻撃を終了させる。
最後に、図9AのステップS104において投球動作が開始されたと判定された場合に実行される処理について説明する。ステップS104において投球動作が開始されたと判定された場合とは、タッチパネルTが接触されていない状態で投球動作が開始された場合である。先述の通り、この場合、制御部11は図9Dに示す処理を実行する。
すなわち図9Dに示すように、制御部11は投手キャラクタP12によって投げられた球P18の移動制御を開始する(S170)。また、制御部11はタッチパネルTの状態が非接触状態から接触状態に変化したか否かを判定する(S172)。
タッチパネルTの状態が接触状態に変化したと判定された場合、制御部11は図9BのステップS132を実行する。一方、タッチパネルTの状態が接触状態に変化していないと判定された場合、制御部11は投手キャラクタP12によって投げられた球P18が捕手キャラクタまで到達したか否かを判定する(S174)。
球P18が捕手キャラクタまで到達していないと判定された場合、制御部11はステップS172を再実行する。一方、球P18が捕手キャラクタまで到達したと判定される場合とは、打者キャラクタP11が球P18を打つことなく見逃した場合である。この場合、制御部11は見逃し処理を実行し(S176)、試合状況を更新する(S178)。ステップS176,S178は図9BのステップS138,S140と同様である。
[5.まとめ]以上に説明したゲームシステム1では、ユーザによって接触されたタッチパネルTの位置の変化に応じてカーソルP16が移動し、ユーザによるタッチパネルTへの押圧力に基づいてカーソルP16の表示サイズが設定されるため、ユーザは、タッチパネルTへの1回の接触によって、カーソルP16の移動と、カーソルP16の表示サイズの変更との両方を行うことが可能になる。その結果、カーソルP16の表示サイズを変更するための操作を、カーソルP16を移動させるための操作とは別個に行う必要がなくなるため、カーソルP16の表示サイズを変更するための手間を軽減できる。
またゲームシステム1では、ユーザによるタッチパネルTへの押圧力に基づいて、カーソルP16の表示サイズと、打者キャラクタP11のスイングパワーとが設定されるため、カーソルP16の表示サイズとスイングパワーとを変更するための操作を、カーソルP16を移動させるための操作とは別個に行う必要がなくなるため、カーソルP16の表示サイズとスイングパワーとを変更するための手間を軽減できる。
なおゲームシステム1では、カーソルP16の表示サイズが小さくなると、カーソルP16を投手キャラクタP12によって投げられた球P18に重ね難くなり、球P18を打ち難くなるが、カーソルP16の表示サイズが小さい場合には、カーソルP16の表示サイズが大きい場合に比べて、打球が強くなるように(打球が遠くに飛び易くなるように)、スイングパワーが標準値よりも大きい値に設定される。このため、ゲームシステム1によれば、カーソルP16の表示サイズを小さくせずに球P18に打ち易くするのか、又は、カーソルP16の表示サイズを小さくして、球P18を打った場合に打球が強くなるように(打球が遠くに飛び易くなるように)するのかをユーザは選択できる。その結果、このような選択を行う興趣をユーザに与えることが可能になる。
またゲームシステム1では、カーソルP16の表示サイズが標準サイズから変更された場合であっても、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球が投げられる前)において、ユーザがタッチパネルTを接触するのをやめると、カーソルP16の表示サイズが標準サイズに戻る。このため、ゲームシステム1によれば、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前)において、ユーザはカーソルP16の表示サイズを元に戻すことができる。
またゲームシステム1では、カーソルP16の表示サイズが標準サイズに戻った後に、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前)に、再度、ユーザがタッチパネルTを接触して強めに押圧すると、カーソルP16の表示サイズが標準サイズから変更される。このため、ゲームシステム1によれば、投手キャラクタP12の投球動作が開始される前(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられる前)において、ユーザはカーソルP16の表示サイズの変更をやり直すことができる。
またゲームシステム1では、投手キャラクタP12の投球動作が開始された後(又は投手キャラクタP12によって球P18が投げられた後)において、ユーザによってタッチパネルTが接触されていない状態になった場合に、カーソルP16の位置に基づいて、打者キャラクタP11がスイング動作を行う。ゲームシステム1によれば、タッチパネルTに接触して離すという一連の操作によって、カーソルP16の表示サイズを設定する操作と、カーソルP16を移動する操作(打者キャラクタP11がバットで打つ位置を設定する操作)と、打者キャラクタP11にスイング動作を行わせる操作とを行うことが可能になる。その結果、野球ゲームにおける打撃操作に関する手間を軽減できる。
[6.変形例]本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではない。
以上では、本発明を野球ゲーム、サッカーゲーム、又はFPSゲームに適用した場合について説明したが、本発明は以上に説明したゲーム以外にも適用することが可能である。例えば、ユーザの操作に応じて移動する「敵を攻撃又は捕獲するための武器又は兵器等」と、「敵(攻撃又は捕獲の対象となる猛獣又は戦闘機等)」とをゲーム画面に表示し、武器等が敵と重なっていると判定された場合に、敵を攻撃又は捕獲する処理を実行するようなゲームにも本発明を適用することが可能である。なおこの場合、「敵を攻撃又は捕獲等するための武器又は兵器等」が上述の「第1オブジェクト」に相当し、「敵(攻撃又は捕獲対象の猛獣又は戦闘機等)」が上述の「第2オブジェクト」に相当する。要するに、「ユーザの操作に応じて移動する第1オブジェクトと、第2オブジェクトとをゲーム画面に表示し、第1オブジェクトが第2オブジェクトと重なっていると判定された場合に、第2オブジェクトに関連する処理を実行するゲーム」であれば、ゲームのジャンルを問わず、本発明を適用することが可能である。言い換えれば、「ユーザが第1オブジェクトを第2オブジェクトに重ねることによって第2オブジェクトに関連する処理が実行されるゲーム」であれば、ゲームのジャンルを問わず、本発明を適用することが可能である。
[7.付記]以上のような記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために、適宜図面に記載された符号を括弧書きで記載するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
1)本発明の一態様に係るゲーム制御装置(10又は30)は、第1オブジェクト(P16又はP17)と第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御手段(100)と、接触操作による接触位置に関する接触位置情報と、前記接触操作によって生じる押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得手段(110)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定手段(120)と、前記接触位置情報に基づいて、前記第1オブジェクトを移動する移動手段(130)と、前記第1オブジェクトの位置と前記第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足するか否かを判定する判定手段(140)と、前記判定手段(140)の判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理(例えば第2オブジェクトを移動させる処理)を実行する処理実行手段(150)と、を含み、前記設定手段(120)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する手段を含む。
8)本発明の一態様に係るゲームシステム(1)は、第1オブジェクト(P16又はP17)と第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御手段(100)と、接触操作による接触位置に関する接触位置情報と、前記接触操作によって生じる押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得手段(110)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定手段(120)と、前記接触位置情報に基づいて、前記第1オブジェクトを移動する移動手段(130)と、前記第1オブジェクトの位置と前記第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足するか否かを判定する判定手段(140)と、前記判定手段(140)の判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理(例えば第2オブジェクトを移動させる処理)を実行する処理実行手段(150)と、を含み、前記設定手段(120)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する手段を含む。
9)本発明の一態様に係るゲーム制御装置(10又は30)は、ユーザによって接触される面を備えた操作手段(T)に対する操作に応じて移動する第1オブジェクト(P16又はP17)と、第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御手段(100)と、前記ユーザによって接触されている前記面上の位置に関する接触位置情報と、前記ユーザによる接触によって前記面に加えられている押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得手段(110)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定手段(120)と、前記接触位置情報の変化に応じて、前記第1オブジェクトを移動する移動手段(130)と、前記第1オブジェクトが前記第2オブジェクトと重なっているか否かを判定する判定手段(140)と、前記判定手段(140)の判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理(例えば第2オブジェクトを移動させる処理)を実行する処理実行手段(150)と、を含み、前記設定手段(120)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する手段を含む。
10)本発明の一態様に係るゲームシステム(1)は、ユーザによって接触される面を備えた操作手段(T)に対する操作に応じて移動する第1オブジェクト(P16又はP17)と、第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御手段(100)と、前記ユーザによって接触されている前記面上の位置に関する接触位置情報と、前記ユーザによる接触によって前記面に加えられている押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得手段(110)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定手段(120)と、前記接触位置情報の変化に応じて、前記第1オブジェクトを移動する移動手段(130)と、前記第1オブジェクトが前記第2オブジェクトと重なっているか否かを判定する判定手段(140)と、前記判定手段(140)の判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理を実行する処理実行手段(150)と、を含み、前記設定手段(120)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する手段を含む。
11)また、本発明の一態様に係るプログラムは、1)〜7),9)のいずれかに記載のゲーム制御装置(10又は30)、又は、8),10)に記載のゲームシステム(1)としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
12)また、本発明の一態様に係る情報記憶媒体は、11)に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な情報記憶媒体である。
13)本発明の一態様に係るゲーム制御装置(10又は30)の制御方法は、第1オブジェクト(P16又はP17)と第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御ステップ(S100)と、接触操作による接触位置に関する接触位置情報と、前記接触操作によって生じる押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得ステップ(S110等)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定ステップ(S112)と、前記接触位置情報に基づいて、前記第1オブジェクトを移動する移動ステップ(S114)と、前記第1オブジェクトの位置と前記第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足するか否かを判定する判定ステップ(S152)と、前記判定ステップ(S152)における判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理(例えば第2オブジェクトを移動させる処理)を実行する処理実行ステップ(S160又はS162)と、を含み、前記設定ステップ(S112)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定するステップを含む。
14)本発明の一態様に係るゲームシステム(1)の制御方法は、第1オブジェクト(P16又はP17)と第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御ステップ(S100)と、接触操作による接触位置に関する接触位置情報と、前記接触操作によって生じる押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得ステップ(S110等)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定ステップ(S112)と、前記接触位置情報に基づいて、前記第1オブジェクトを移動する移動ステップ(S114)と、前記第1オブジェクトの位置と前記第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足するか否かを判定する判定ステップ(S152)と、前記判定ステップ(S152)における判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理(例えば第2オブジェクトを移動させる処理)を実行する処理実行手段(S160又はS162)と、を含み、前記設定ステップ(S112)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定するステップを含む。
15)また、本発明の一態様に係るゲーム制御装置(10又は30)の制御方法は、ユーザによって接触される面を備えた操作手段(T)に対する操作に応じて移動する第1オブジェクト(P16又はP17)と、第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御ステップ(S100)と、前記ユーザによって接触されている前記面上の位置に関する接触位置情報と、前記ユーザによる接触によって前記面に加えられている押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得ステップ(S110等)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定ステップ(S112)と、前記接触位置情報の変化に応じて、前記第1オブジェクトを移動する移動ステップ(S114)と、前記第1オブジェクトが前記第2オブジェクトと重なっているか否かを判定する判定ステップ(S152)と、前記判定ステップ(S152)における判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理を実行する処理実行ステップ(S160又はS162)と、を含み、前記設定ステップ(S112)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定するステップを含む。
16)また、本発明の一態様に係るゲームシステム(1)の制御方法は、ユーザによって接触される面を備えた操作手段(T)に対する操作に応じて移動する第1オブジェクト(P16又はP17)と、第2オブジェクト(P18)とを表示手段(17)に表示するための制御を行う表示制御ステップ(S100)と、前記ユーザによって接触されている前記面上の位置に関する接触位置情報と、前記ユーザによる接触によって前記面に加えられている押圧力に関する押圧力情報とを取得する取得ステップ(S110等)と、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定する設定ステップ(S112)と、前記接触位置情報の変化に応じて、前記第1オブジェクトを移動する移動ステップ(S114)と、前記第1オブジェクトが前記第2オブジェクトと重なっているか否かを判定する判定ステップ(S152)と、前記判定ステップ(S152)における判定結果に基づいて、前記第2オブジェクトに関連する処理を実行する処理実行ステップ(S160又はS162)と、を含み、前記設定ステップ(S112)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを設定するステップを含む。
上記1)、8)〜16)に記載の発明によれば、接触位置情報に基づいて第1オブジェクトが移動し、押圧力情報に基づいて第1オブジェクトの表示サイズが設定されるため、ユーザは1回の接触(例えば操作手段に備えられる面への1回の接触)によって、第1オブジェクトの移動と、第1オブジェクトの表示サイズの変更との両方を行うことが可能になる。その結果、第1オブジェクトの表示サイズを変更するための操作を、第1オブジェクトを移動させるための操作とは別個に行う必要がなくなるため、第1オブジェクトの表示サイズを変更するための手間を軽減できるようになる。
2)本発明の一態様では、前記設定手段(120)は、前記接触操作が行われた場合に、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを初期サイズから変更し、前記第1オブジェクトの表示サイズが前記初期サイズから変更された後において、前記接触操作が行われていない状態になった場合に、前記第1オブジェクトの表示サイズを前記初期サイズに戻すようにしてもよい。
2)に記載の発明によれば、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズから変更された場合であっても、ユーザが接触操作をやめると、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズに戻るようになる。このため、本発明によれば、ユーザは第1オブジェクトの表示サイズを元に戻すことができるようになる。
3)本発明の一態様では、前記設定手段(120)は、前記第1オブジェクトの表示サイズが前記初期サイズに戻された後において、前記接触操作が行われた場合に、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを前記初期サイズから変更するようにしてもよい。
3)に記載の発明によれば、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズに戻った後に、再度、ユーザが接触操作を行うと、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズから変更されるようになる。このため、本発明によれば、ユーザは第1オブジェクトの表示サイズの変更をやり直すことができるようになる。
4)本発明の一態様では、前記ゲーム制御装置(10又は30)は野球ゲームを実行し、前記第2オブジェクトは、投手キャラクタによって投げられた球を示し、前記第1オブジェクトは、打者キャラクタがバットで打つ位置又は領域を示し、前記設定手段(120)は、前記投手キャラクタの投球動作が開始される前、又は、前記投手キャラクタによって球が投げられる前において、前記接触操作が行われた場合に、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを前記初期サイズから変更し、前記第1オブジェクトの表示サイズが前記初期サイズから変更された後であって、かつ、前記投手キャラクタの投球動作が開始される前、又は、前記投手キャラクタによって球が投げられる前において、前記接触操作が行われていない状態になった場合に、前記第1オブジェクトの表示サイズを前記初期サイズに戻すようにしてもよい。
4)に記載の発明によれば、野球ゲームにおいて、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズから変更された場合であっても、投手キャラクタの投球動作が開始される前(又は、投手キャラクタによって球が投げられる前)において、ユーザが接触操作をやめると、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズに戻るようになる。このため、本発明によれば、投手キャラクタの投球動作が開始される前(又は、投手キャラクタによって球が投げられる前)において、ユーザは第1オブジェクトの表示サイズを元に戻すことができるようになる。
5)本発明の一態様では、前記設定手段(120)は、前記第1オブジェクトの表示サイズが前記初期サイズに戻された後であって、かつ、前記投手キャラクタの投球動作が開始される前、又は、前記投手キャラクタによって球が投げられる前において、前記接触操作が行われた場合に、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズを前記初期サイズから変更するようにしてもよい。
5)に記載の発明によれば、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズに戻った後において、投手キャラクタの投球動作が開始される前(又は、投手キャラクタによって球が投げられる前)に、再度、ユーザが接触操作を行うと、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズが初期サイズから変更されるようになる。このため、本発明によれば、投手キャラクタの投球動作が開始される前(又は、投手キャラクタによって球が投げられる前)において、ユーザは第1オブジェクトの表示サイズの変更をやり直すことができるようになる。
6)本発明の一態様では、前記設定手段(120)は、前記投手キャラクタの投球動作が開始された後、又は、前記投手キャラクタによって球が投げられた後において、前記第1オブジェクトの表示サイズの変更を制限し、前記ゲーム制御装置は、前記投手キャラクタの投球動作が開始された後、又は、前記投手キャラクタによって球が投げられた後において、前記接触操作が行われていない状態になった場合に、前記第1オブジェクトの位置に基づいて、前記打者キャラクタに打撃動作を行わせる手段(150)を含み、前記処理実行手段(150)は、前記打者キャラクタによって打撃動作が行われる場合に、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記打者キャラクタが前記投手キャラクタによって投げられた球を打ったか否かを判定し、前記打者キャラクタが前記投手キャラクタによって投げられた球を打ったと判定された場合に、前記打者キャラクタによって打たれた球を移動させるための処理を実行するようにしてもよい。
6)に記載の発明によれば、投手キャラクタの投球動作が開始された後(又は、投手キャラクタによって球が投げられた後)において、ユーザによって接触操作が行われていない状態になった場合に、第1オブジェクトの位置に基づいて、打者キャラクタが打撃動作を行うようになる。本発明によれば、操作手段(タッチパネル等)を接触して離すという一連の操作によって、第1オブジェクトの表示サイズを設定する操作(投手キャラクタが投げる球に重ねるべきオブジェクトの表示サイズを設定する操作)と、第1オブジェクトを移動する操作(打者キャラクタがバットで打つ位置を設定する操作)と、打者キャラクタに打撃動作を行わせる操作とを行うことが可能になる。その結果、野球ゲームにおける打撃操作に関する手間を軽減できるようになる。
7)本発明の一態様では、前記処理実行手段(150)は、パラメータに基づいて前記処理を実行し、前記設定手段(120)は、前記押圧力情報に基づいて、前記第1オブジェクトの表示サイズと前記パラメータとを設定し、前記設定手段(120)は、前記第1オブジェクトの表示サイズが小さい場合には、前記第1オブジェクトの表示サイズが大きい場合に比べて、前記処理の結果が特定の結果になるために有利になるように前記パラメータを設定するようにしてもよい。
7)に記載の発明によれば、押圧力情報に基づいて、第1オブジェクトの表示サイズと、第1オブジェクトが第2オブジェクトに重ねられた場合に実行される処理で用いられるパラメータとが設定されるため、第1オブジェクトの表示サイズと上記パラメータとを変更するための操作を、第1オブジェクトを移動させるための操作とは別個に行う必要がなくなるため、第1オブジェクトの表示サイズと上記パラメータとを変更するための手間を軽減できるようになる。
なお、第1オブジェクトの表示サイズが小さくなると、第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足し難くなり(例えば第1オブジェクトを第2オブジェクトに重ね難くなり)、第2オブジェクトに関連する処理を実行させ難くなるが、本発明によれば、第1オブジェクトの表示サイズが小さい場合には、第1オブジェクトの表示サイズが大きい場合に比べて、上記処理の結果が特定の結果となるために有利になるようにパラメータが設定され、上記処理の結果が特定の結果になるのに有利な状態で上記処理が実行されるようになる。本発明によれば、第1オブジェクトの表示サイズを小さくせずに第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足し易い状態(例えば第1オブジェクトを第2オブジェクトに重ね易い状態)としておくのか、又は、第1オブジェクトの表示サイズを小さくして第1オブジェクトの位置と第2オブジェクトの位置とが所定条件を満足するようにする(例えば第1オブジェクトを第2オブジェクトに重ねる)ことの難易度を高くしても、上記処理の結果が特定の結果になるのに有利な状態(上記処理の結果が特定の結果となり易い状態)としておくのかをユーザが選択できるようになる。その結果、このような選択を行う興趣をユーザに与えることが可能になる。