JP2021009963A - 積層型熱交換器 - Google Patents
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Abstract
Description
この積層型熱交換器は、図24、図25に示す如く、金属板に多数の孔を穿設し、縦骨部1aとそれに直交する横骨部2aとが一体に格子状に配置された第1のプレート3aと第2のプレート4aとを有し、各プレートが積層されて、隣接するプレート3aとプレート4aの縦骨部1aどうしが重なると共に、横骨部2aが互いに金属板の平面方向に離間されてコア5aが形成され、そのコア5aが熱交換器本体に内装されたものである。そして熱交換器本体の外面に熱交換対象物である半導体等の放熱体7aが取付けられ、本体の内部に内部流体9である冷媒が蛇行して流通するものである。
これによりコア5aは図25に示す如く、各横骨部2aが千鳥状に配置され、冷媒がそれらの間を蛇行して流通するものである。そして図24に示す如く、冷媒9により天板プレート6b1表面の放熱体7aを冷却させるものである。
そこで、本発明は、伝熱性能を大幅に悪化させることなく、可能な限り冷媒の流通に伴う圧力損失を低減させることを課題とする。
前記横骨部2の少なくとも一部を、前記縦骨部1の厚みよりも薄く形成して、そこに内部流体9の流路抵抗減少用の案内部8を流れ方向に形成し、その案内部8により内部流体9を流通し易く形成したことを特徴とする積層型熱交換器である。
前記案内部8が形成された横骨部2の横断面が多角形8iであることを特徴とする積層型熱交換器である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記案内部8は、横骨部2の横断面の各角部が、外側に凸の円弧8bまたは内側に凸の円弧8bに形成されたものであることを特徴とする積層型熱交換器である。
請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記案内部8は、前記横骨部2の全部を、前記縦骨部1の厚みよりも薄く形成したものであることを特徴とする積層型熱交換器である。
前記案内部8が形成された横骨部2の横断面の角部が面取りされており、その面取り高さT2と縦骨部1の厚みT1との比率である面取り高さ比率Aが10%以上であることを特徴とする積層型熱交換器である。
前記金属板を、横骨部の中心から、横骨部2の長さLの方向については、両側にL以下の範囲内で、且つ横骨部2の幅Wの方向については、両側にW以下の範囲内で、縦骨部1の厚みの90%以下にまで薄く形成して、そこに内部流体9の流路抵抗減少用の案内部8を形成したことを特徴とする積層型熱交換器である。
これにより、横骨部2による流体偏向作用は維持したまま、内部流体9の流通を促進し、伝熱性能を大幅に悪化させることなく、冷媒の流通に伴う圧力損失を低減させることができる。
これにより、内部流体9の流通をより促進することができる。
請求項3に記載の積層型熱交換器は、案内部8は、横骨部2の横断面の各角部が、外側に凸の円弧8bまたは内側に凸の円弧8bに形成されたものである。
これによっても、内部流体9の流通をより促進することができる。
請求項4に記載の積層型熱交換器は、案内部8は、前記横骨部2の全部を、前記縦骨部1の厚みよりも薄く形成したものである。
これにより、横骨部2の周りの内部流体9の流通が促進される。
なお、以下に説明する各実施例では、積層型熱交換器は積層型冷却器、熱交換器本体6は冷却器本体6、熱交換対象物7は放熱体7、内部流体9は冷媒9として、説明している。
ただし、本発明は、内部流体9として温熱流体を熱交換器本体6の内部に流通させることにより、熱交換器本体6の外面に取付けた熱交換対象物7を加温するための積層型熱交換器にも適応することができる。
図1は本発明の積層型冷却器を構成する第1プレート3及び第2プレート4の要部斜視図、図2は同積層型冷却器の分解斜視図、図3は第1プレート3及び第2プレート4の積層体からなるコア5の要部斜視図、図4は図3のIV−IV矢視断面説明図である。
図1において第1プレート3及び第2プレート4は金属板に多数の矩形孔を穿設して、縦骨部1と横骨部2とにより格子状に形成し、各縦骨部1は金属板の平面と同一に形成される。そして、各縦骨部1は隣接するプレート3,4でその位置が整合しており、その状態で第1プレート3と第2プレート4が積層される。
一方で、図3、図4に示すように、横骨部2は、積層される第1プレート3と第2プレート4との隣接部においてその位置が互いに異なっている。そして、図4に示すように、冷媒9は各横骨部2間を蛇行して流通する。
これらの横骨部2は、その冷媒9の流通方向に沿った断面の角部が斜めに変形し、面取りされている。この例では、その断面が八角形に形成されている。
このように、横骨部2の角部を斜めに変形して、面取りすることにより、冷媒9の流通を容易にし、その結果、その流通に伴う圧力損失を低減している。
図6の結果によると、各プレート3,4の横骨部2の断面の面取り高さ比率A(=面取り高さT2/縦骨高さT1)が0.1(10%)以上である場合、圧力損失は有意に(10%以上)低減される。また、面取りが片側だけであっても、圧力損失は低減することがわかる。この横骨部2の面取りは、内部流体の流体流通方向の上流側の底板プレート6a側と天板プレート6b側のみに施しても良い。
面取り高さ比率Aが0.1以上となる範囲であれば、面取り角度θは実験範囲以外の面取り角度であってもよい。
図12(A)はコア5の組立て斜視図であり、(B)はコア5内を流通する冷媒9の流れの様子を示す要部断面図であり、(C)は横骨部2の上面のプレス加工による変形(薄肉化)を表したものである。
図13の結果によると、横骨部2の薄肉加工が片側(実施例6)であれ、両側(実施例7)であれ、薄肉比率Bが0.9(90%)以下である場合、水側圧力損失は十分に(20%以上)抑制される。
この場合にも、冷媒の流通は円滑に行われる。
これによっても、冷媒の流通が促進される。
この場合にも、冷媒はその傾斜8aに沿って円滑に流通する。
これによっても、横骨部2の周りの冷媒の流通は促進される。
これによっても、横骨部2の周りの冷媒の流通は促進される。
この例においても、凹陥8hの存在により冷媒の流通を円滑に行える。
そこで、発明者は縦骨部1の薄肉加工ができる最大範囲を見出した。図23は、その薄肉加工ができる範囲を示した平面図である。
横骨部の中心から、横骨部2の長さLの方向については、両側にL以下(横骨部2の中心より、横骨部2の長さLに対して、両側L/2ずつ)の範囲内で、且つ横骨部2の幅Wの方向については、両側にW以下(横骨部2の幅Wに対し両側W/2ずつ)の範囲内であれば、薄肉加工を行っても許容できる放熱性能を得ることができる。このときの薄肉比率Bは、0.9(90%)以下とすると良い。
1a 縦骨部
2 横骨部
2a 横骨部
3 第1プレート
3a プレート
4 第2プレート
4a プレート
5 コア
5a コア
6 熱交換器本体(冷却器本体)
6a 底板プレート
6b 天板プレート
6a1 底板プレート
6b1 天板プレート
7a 放熱体
8 案内部
8a 傾斜
8b 円弧
8c くの字
8d 薄肉
8e 山形
8g 段付
8h 凹陥
8i 多角形
9 内部流体(冷媒)
10 変形余肉部
Claims (6)
- 金属板に多数の孔が穿設されて、縦骨部(1)とそれに直交する横骨部(2)とが一体の格子状に配置された複数の第1プレート(3)と第2プレート(4)とを有し、各プレート(3)(4)が積層されて、隣接する第1プレート(3)と第2プレート(4)との縦骨部(1)どうしが重なると共に、横骨部(2)が互いに金属板の平面方向に離間されてコア(5)が形成され、そのコア(5)が熱交換器本体(6)に内装され、熱交換器本体(6)の外面に熱交換対象物(7)が取付られ、隣接する第1プレート(3)と第2プレート(4)の各横骨部(2)間を、横骨部(2)に交差する方向に内部流体(9)が蛇行して流通する積層型熱交換器において、
前記横骨部(2)の少なくとも一部を、前記縦骨部(1)の厚みよりも薄く形成して、そこに内部流体(9)の流路抵抗減少用の案内部(8)を流れ方向に形成し、その案内部(8)により内部流体(9)を流通し易く形成したことを特徴とする積層型熱交換器。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記案内部(8)が形成された横骨部(2)の横断面が多角形(8i)であることを特徴とする積層型熱交換器。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記案内部(8)は、横骨部(2)の横断面の各角部が、外側に凸の円弧(8b)または内側に凸の円弧(8b)に形成されたものであることを特徴とする積層型熱交換器。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記案内部(8)は、前記横骨部(2)の全部を、前記縦骨部(1)の厚みよりも薄く形成したものであることを特徴とする積層型熱交換器。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記案内部(8)が形成された横骨部(2)の横断面の角部が面取りされており、その面取り高さ(T2)と縦骨部(1)の厚み(T1)との比率である面取り高さ比率(A)が10%以上であることを特徴とする積層型熱交換器。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器において、
前記金属板を、横骨部の中心から、横骨部(2)の長さ(L)の方向については、両側にL以下の範囲内で、且つ横骨部(2)の幅(W)の方向については、両側にW以下の範囲内で、縦骨部(1)の厚みの90%以下にまで薄く形成して、そこに内部流体(9)の流路抵抗減少用の案内部(8)を形成したことを特徴とする積層型熱交換器。
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- 2019-07-02 JP JP2019123983A patent/JP2021009963A/ja active Pending
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