JP2021009070A - 見守りシステムおよび見守り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタッフの位置を精度よく把握するための見守りシステムを提供する。【解決手段】所定の位置に設けられる端末部10と、対象者70への対応を行うスタッフ80に携帯されるスタッフ端末40と、端末部10およびスタッフ端末40に関する情報を管理する制御部20と、を有し、端末部10およびスタッフ端末40のうちのいずれか一方は、空気振動を介した通信により識別情報を発信し、識別情報を受信した端末部10またはスタッフ端末40は、制御部20に識別情報を受信した旨の通知を送信し、制御部20は、通知の受信状況に基づいてスタッフ80の位置を判断する見守りシステム。【選択図】図8

Description

本発明は、見守りシステムおよび見守り方法に関する。
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著になっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我、および加齢等により、介護や支援等のケアを必要とする対象者の増加が想定される。
老人福祉施設や病院等の施設においては、要介護者等の対象者に対応するスタッフの業務を支援するために、ナースコールシステムや介護記録システム等の様々なシステムが導入されている。さらに近年では、スタッフの位置や行動を把握して分析するための技術も各種提案されている。例えば下記特許文献1には、介護業務発生時のスタッフの位置情報をスタッフの名称および時刻情報と共に記録し、記録された位置情報を検索に応じて出力可能とする技術が記載されている。
特開2014−215683号公報
上記特許文献1記載の技術は、各所に設けられた屋内測位センサーから電波を出力し、スタッフが所有する携帯情報端末が受信した電波の強度と識別番号に基づいて携帯情報端末の位置を判断するものである。しかしながら、電波は遠達性が高く、居室の壁等の遮蔽物によって伝達が遮蔽されにくい。そのため、例えば居室に設置された屋内測位センサーから出力される電波が居室の外まで容易に到達するため、屋内測位センサーから出力される電波や識別情報を居室の外においても受信してしまう場合が多くある。この場合、携帯情報端末の位置が誤って認識されてしまい、スタッフの位置を精度よく把握できないという問題が発生してしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。すなわち、スタッフの位置を精度よく把握するための見守りシステムおよび見守り方法を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)所定の位置に設けられる端末部と、対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末と、前記端末部および前記スタッフ端末に関する情報を管理する制御部と、
を有し、前記端末部および前記スタッフ端末のうちのいずれか一方は、空気振動を介した通信により識別情報を発信し、前記識別情報を受信した前記端末部または前記スタッフ端末は、前記制御部に前記識別情報を受信した旨の通知を送信し、前記制御部は、前記通知の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する見守りシステム。
(2)前記スタッフ端末は、前記空気振動を介して、当該スタッフ端末または当該スタッフ端末を携帯するスタッフを識別可能なスタッフ情報を前記識別情報として発信し、前記端末部は、前記スタッフ端末から受信した前記スタッフ情報を、前記端末部を識別可能な端末情報とあわせて前記制御部に送信し、前記制御部は、前記端末部から送信された前記スタッフ情報および前記端末情報の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する上記(1)に記載の見守りシステム。
(3)前記端末部は、前記空気振動を介して、前記端末部を識別可能な端末情報を前記識別情報として発信し、前記スタッフ端末は、前記端末部から受信した前記端末情報を、当該スタッフ端末または当該スタッフ端末を携帯するスタッフを識別可能なスタッフ情報とあわせて前記制御部に送信し、前記制御部は、前記スタッフ端末から送信された前記スタッフ情報および前記端末情報の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する上記(1)に記載の見守りシステム。
(4)複数の端末部は、異なる複数の位置にそれぞれ設けられ、前記制御部は、前記端末情報の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する上記(2)または(3)に記載の見守りシステム。
(5)複数の前記スタッフ端末は、複数の前記スタッフそれぞれに携帯され、各スタッフ端末は、当該スタッフ端末に対応する前記スタッフ情報を送信し、前記制御部は、前記スタッフ情報の受信状況に基づいて、複数の前記スタッフそれぞれの位置を判断する上記(2)〜(4)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(6)前記制御部は、前記スタッフの位置に関する情報を時刻情報と関連付けて記憶し、記憶された情報に基づいて前記スタッフの位置の推移に関する情報を出力する上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(7)前記制御部は、前記スタッフの位置の推移に関する情報として、前記スタッフの動線を示す情報を出力する上記(6)に記載の見守りシステム。
(8)前記制御部は、前記スタッフの活動領域を示すマップを取得し、前記位置の推移に関する情報が、前記マップに対応付けて可視化されるように出力する上記(6)または(7)に記載の見守りシステム。
(9)前記制御部は、複数の前記スタッフそれぞれの位置の推移に関する情報を取得して各スタッフに関する情報と対応付けて記録し、前記位置の推移に関する情報が前記スタッフごとに区別して可視化されるように出力する上記(6)〜(8)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(10)前記スタッフ端末または前記端末部において前記空気振動から複数の前記識別情報を取得した場合、各識別情報に対応する前記空気振動の振幅および位相の少なくとも一方に基づいて、前記制御部における判断に使用される前記識別情報を決定する決定部をさらに有する上記(1)〜(9)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(11)前記スタッフ端末は、当該スタッフ端末において音声通話を行うために設けられた音入力部または音出力部によって、前記空気振動を介した前記識別情報の受信または送信を行う上記(1)〜(10)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(12)前記端末部は、当該端末部において音声通話を行うために設けられた音入力部または音出力部によって、前記空気振動を介した前記識別情報の受信または送信を行う上記(1)〜(11)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(13)所定の位置に設けられる端末部と、対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末と、前記端末部および前記スタッフ端末に関する情報を管理する制御部と、を有する見守りシステムにおいて実行される見守り方法であって、前記端末部および前記スタッフ端末のうちのいずれか一方によって、空気振動を介して識別情報を発信するステップ(a)と、前記識別情報を受信した前記端末部または前記スタッフ端末によって、前記制御部に前記識別情報を受信した旨の通知を送信するステップ(b)と、前記制御部によって、前記通知の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断するステップ(c)と、を含む見守り方法。
端末部およびスタッフ端末のうちのいずれか一方は、空気振動を介した通信により識別情報を発信し、識別情報を受信した端末部またはスタッフ端末は、制御部に識別情報を受信した旨の通知を送信する。制御部は、通知の受信状況に基づいてスタッフの位置を判断する。これにより、スタッフの位置を精度よく把握することができる。
見守りシステムの全体構成を示す図である。 見守り対象者の居所に設置された検出部の例を示す図である。 端末部から出力された音波が、見守り対象者の居所に所在するスタッフのスタッフ端末によって検出される様子を示す図である。 検出部の概略構成を示すブロック図である。 サーバーの概略構成を示すブロック図である。 スタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の見守りシステムにおけるスタッフ位置検出処理の手順を示すシーケンスチャートである。 スタッフの動線を示す情報が可視化して出力される例を示す図である。 見守り対象者の居所に所在するスタッフのスタッフ端末から出力された音波が、端末部によって検出される様子を示す図である。 第2実施形態の見守りシステムにおけるスタッフ位置検出処理の手順を示すシーケンスチャートである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
(全体構成)
図1は、見守りシステム1の全体構成を示す図である。図2Aは、見守り対象者70の居所に設置された検出部10の例を示す図である。図2Bは、端末部から出力された音波が、見守り対象者70の居所に所在するスタッフ80aが所持するスタッフ端末40aによって検出される様子を示す図である。
図1に示すように、見守りシステム1は、複数の検出部10(10a〜10d)、サーバー20、管理者端末30、および1つ以上のスタッフ端末40(40a、40b)を備える。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジ、ルーターまたはクロスコネクト等の中継機を備えてもよい。図1に示す例では、検出部10、サーバー20、管理者端末30、およびスタッフ端末40は相互に、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN)のネットワーク50によって、通信可能に接続されている。
見守りシステム1は、見守り対象者(対象者、またはケア対象者ともいう)70に応じて適宜な場所に配設される。見守り対象者70は、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする患者、高齢による身体能力の低下等によって介護を必要とする被介護者、または一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見および早期対処を可能にする観点から、見守り対象者70は、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者であり得る。このため、見守りシステム1は、見守り対象者70の種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、見守りシステム1は、複数の見守り対象者70が入居する複数の部屋(居室)やケアステーション(ナースステーションともいう)を含む複数の部屋を備える施設に配置されている。
図2Aおよび図2Bに示すように、検出部10(端末部)は、例えば、見守り対象者70のそれぞれの居所(観察領域に相当)に配置される。居所は、例えば、壁によって区画された居室である。また、居所は、1つの居室がベッドごとにカーテン等によって複数の領域(空間)に区画された各領域であってもよく、あるいは、ベッドごとに所定の距離を隔てることによって複数の領域(空間)に区画された各領域であってもよい。
図1に示す例では、4つの検出部10(10a〜10d)が見守り対象者70であるAさん、Bさん、CさんおよびDさんの居室にそれぞれ配置されている。検出部10の観察領域にはベッド60が含まれている。見守り対象者70に対して看護または介護等の対応(ケア)を行うスタッフ80は、それぞれ携帯端末であるスタッフ端末40を持ち歩いている。
管理者端末30は、管理者90用の端末である。管理者90は、例えば、複数のスタッフ80を統括するマネージャーである。
見守りシステム1が備える各構成の位置や個数等は、図1に示す例に限定されない。例えば、サーバー20は、ケアステーションに配置されなくてもよく、ネットワーク50に接続されている外部のサーバーユニットであってもよい。なお、見守り対象者70が、1つの施設に居る場合だけではなく在宅の場合も検出できるように、検出部10は、見守り対象者70のそれぞれの自宅の居室に配置されてもよい。
(検出部10)
図3は、検出部10の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、検出部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、体動センサー14、および音入出力部15を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。検出部10は、少なくとも一部が平面になっていることで構成される設置部(不図示)を有し、当該平面が居室の天井等と接するように固定配置され得る。設置部は、居室の天井等に検出部10を固定するためのボルトを通す穴が設けられた止め板を、検出部10の側面等の一部分に固定することにより構成されてもよい。
検出部10の各構成要素は同じ筐体内に一体化されてもよく、一部の構成が別々の筐体に設けられてもよい。例えば、音入出力部15は、検出部10の他の構成とは別に独立して設けられてもよい。音入出力部15として、居室の外部にいるスタッフ等が見守り対象者70と意思疎通するためのナースコールシステム等の既存の音声通話システムや、館内放送システム等が用いられてもよい。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、等のメモリにより構成され、プログラムにしたがって検出部10の各部の制御および演算処理を行う。なお、制御部11は、メモリとして、さらにHDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。制御部11の具体的な作用については後述する。
通信部12は、ネットワーク50を介して、例えば、サーバー20、管理者端末30またはスタッフ端末40等の、他の装置と通信するためのインターフェース回路である。通信部12は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11等の規格による無線通信のインターフェース等の各種ローカル接続向けのインターフェースを含み、ネットワーク50に接続した各端末との通信を行う。
カメラ13は、検出部10が居室の天井、固定されたスタンドの上部、壁の上部等に固定配置されることで、見守り対象者70のベッド60を含む領域を俯瞰可能な位置に配置される。これにより、カメラ13は、所定の撮影領域(観察領域)において見守り対象者70のベッド60を含む領域を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。以下、カメラ13により撮影された画像を、単に撮影画像とも称する。撮影画像には見守り対象者70を含む画像が含まれる。撮影画像には、静止画および動画(映像)が含まれる。カメラ13は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。
体動センサー14は、所定の照射領域にマイクロ波を送信し、反射波を受信することにより、見守り対象者70の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを体動として検出する。所定の照射領域は、見守り対象者70に対しマイクロ波の照射が可能な領域であり、例えば、ベッド60の一部または全部を含む領域とし得る。体動センサー14により、見守り対象者70の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である胸部の体動における振幅を検知することで、微体動異常を検出する。
音入出力部15は、例えば、入力された音(音波)を電気信号に変換するマイク15a(入力部15a)と、電気信号を音(音波)に変換して空気振動として出力(発信)するスピーカー15b(出力部15b)を有する。
音入出力部15は、例えば通信部12を介してスタッフ端末40等との間で音声信号を送受信することで音声通話を可能とする。なお、上述のように、音入出力部15は、検出部10とは別の装置として独立して設けられてもよい。この場合、音入出力部15は、通信部12を介して検出部10に接続されてもよい。また、音入出力部15の入力部15aと出力部15bとは、それぞれ独立して設けられていてもよい。例えば、入力部15aは検出部10に設けられ、出力部15bは検出部10とは別の装置として設けられてもよい。上記の場合、出力部15bまたは出力部15bが設けられる装置が端末部を構成する。また、出力部15bは、図示されない専用の制御装置、音声通話システム、館内放送システム等の他のシステムの制御装置によって制御されてもよい。本実施形態では、出力部15bは、音声通話システム、館内放送システム、または各種情報端末等に設けられた一般的なスピーカーによって構成することができ、居室の他にも、廊下、スタッフの待機室、倉庫、キッチン、汚物処理室等、スタッフ80が活動する可能性がある領域(活動領域)内の各位置に設けられている。また、出力部15bは、1つの居室等の同じ空間に、所定の間隔をおいて複数設けられてもよい。
出力部15bは、空気振動を発生させる振動子を有し、出力部15bの周囲の所定の範囲において音波、すなわち空気振動を発生させる。出力部15bは、見守り対象者70またはスタッフ80等が聴取可能な音声に対応する音波(可聴域の音波)を発生させる。また、出力部15bは、見守り対象者70等が音声として聴取不可能な音に対応する音波(可聴域外の音波、超音波)を発生させる。
図2Bに示すように、出力部15bから出力される音波は、例えば居室の中等、出力部15bが設けられる位置に対応する所定の範囲内に到達するように出力が調整される。図2Bの例では、居室の中に所在するスタッフ80aのスタッフ端末40aは、出力部15bから出力される音波を検出できるが、居室の外に所在するスタッフ80bのスタッフ端末40bは、出力部15bから出力される音波を検出できない様子が示されている。
出力部15bは、上記の可聴域外の音波の周波数を、例えば所定の規則に従い変調させることによって、符号化された情報を伝達させることができる。本実施形態では、出力部15bは、当該出力部15bを識別可能とするための固有の識別情報を、端末情報として、上記のような可聴域外の音波を介した情報伝達方法によって出力することができる。例えば、出力部15bは、可聴域外の音波の周波数を「高」と「低」に変調させて、それぞれ2進数の「0」と「1」に対応させることによって、8ビット、16ビット等の数字により端末情報を表現してもよい。出力部15bを識別可能とするための端末情報は、出力部15bを識別するために出力部15bに割り振られた固有の情報でもよく、出力部15bが設けられた検出部10を識別するための検出部IDでもよい。あるいは、端末情報は、出力部15bが設けられた位置を識別するための部屋番号やベッド番号、または、「待機室」、「倉庫」、「2階西側廊下」等の名称情報や、施設内の位置を示す座標情報等でもよい。なお、出力部15bは、識別情報として、出力部15bを識別可能な情報ではなく、本システムまたは本機能を識別可能な固定の識別情報を発信してもよい。
出力部15bは、出力する音波の周波数をより3以上の多段階に変調させて、基数がより高い数字等によって端末情報を表現してもよい。あるいは、可聴域外の音波の周波数自体を端末情報に対応付けて、出力部15bが端末情報に対応する周波数の音波を出力することによって、端末情報が表現されてもよい。音波(空気振動)によって端末情報を伝達させる方法は上記の例に限定されず、音波の振幅の変動等の他のいかなるパラメータによって表現されてもよい。出力部15bによって音波を介して出力された端末情報は、スタッフ端末40が音波を検出して解析することによって取得される。
出力部15bは、可聴域外の音波として、例えば周波数16kHz〜20.5kHzの範囲の高周波の音波を出力する。より好適には、出力部15bは、周波数19kHz〜20.5kHzの範囲の音波を出力する。さらに好適には、出力部15bは、周波数19kHz〜20kHzの範囲の音波を出力する。あるいは、出力部15bは、可聴域外の音波として、周波数20Hz以下等の低周波の音波を出力してもよい。
可聴域外の音波の周波数帯域について詳しく説明する。
まず、人間の可聴域と不可聴域について説明する。
人間の可聴域は、一般的に20Hz〜16kHz程度である。可聴域には個人差があり、訓練されていない一般的な人間においては、16kHzまで聴取できることは稀である。したがって、16kHz以上の音波は、可聴域外の音波として好適に使用されうる。また、人間の加齢に伴い、可聴域は狭くなることが一般に知られており、特に可聴域の上限が狭くなる、すなわち聴取できる周波数の上限値が小さくなる傾向がある。このため、16kHz以上の音波は、介護等のケアが必要となる高齢の見守り対象者70に使用する場合、可聴域外の音波としてより好適に使用されうる。さらに、19kHz以上の音波は、一般的に人間が聴取することが難しいため、可聴域外の音波としてより好適に使用されうる。ここで、例えば19kHzの音波については、FMラジオのパイロット信号として長年に渡り広く一般に使用されており、聴取されて聴覚に影響を及ぼしたり、健康上の影響を及ぼしたりすることも報告されておらず、安全に使用できることが確認されている。
次に、音波を介して情報を伝達するために、音波を受ける側の装置の条件等について説明する。
例えばスマートフォン等の一般的な携帯端末の音入力部では、サンプリングレート48kHzにおいて音波をサンプリング処理することが一般的である。この場合、サンプリング定理に従い、理論的には周波数24kHzまでの音波を処理することができる。実際には、ローパスフィルタであるプリフィルタによって周波数20kHzないし22kHz程度を上限としたカットオフ処理が行われるため、一般的な携帯端末は、周波数20kHzないし22kHz程度までの音波を処理することができる。したがって、一般的な携帯端末は、出力部15bによって出力される周波数16kHz〜20kHzないし20.5kHz程度の音波を問題なく処理することができる。周波数20.5kHzを超える音波の場合、一般的な携帯端末で処理できない可能性が高まり、また、高周波を利用した洗浄装置等、出力部15b以外の他の装置から出力される音波の影響を受ける可能性も高まる。
検出部10は、ケアコール部(不図示)を有してもよい。ケアコール部は、例えば、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチが見守り対象者70等によって押されることでケアコール(ナースコール)が発信される。押しボタン式のスイッチに換えて、例えば上述のマイク15a等の音声マイクによりケアコールを検出してもよい。ケアコール部のスイッチが押された場合、すなわち、ケアコールを検出した場合、制御部11は、通信部12およびネットワーク50を介して、ケアコールがあった旨の通知をサーバー20等に送信する。
制御部11は、カメラ13が撮影した撮影画像から、見守り対象者70の行動を認識する。この認識する行動には、ベッド60から起き上がる「起床」、ベッド60から離れる「離床」、ベッド60から落ちる「転落」、および床面等に転倒する「転倒」が含まれる。
制御部11は、複数の撮影画像(動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検出する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検出されてもよい。起床、離床、転落、転倒の認識は、検出した人シルエットから見守り対象者70の姿勢(例えば立位、座位、横臥等)、およびベッド60等の居室内の設置物との相対的な位置から起床、離床および転倒(転落)の別を認識する。例えば、起床は、予め設定された、ベッド60の四隅を頂点とする、上方視の四角形の任意の辺を人シルエットが横切る幅が増加して20cm以上となったことにより認識され得る。また、例えば、離床は、人シルエットの、当該四角形の内部に対する外部の面積の割合が増加して80%以上となったことにより認識され得る。
これらの認識は、制御部11のCPUが処理するプログラムにより行ってもよく、組み込み型の処理回路により行うようにしてもよい。また、これに限られずサーバー20側でこれらの認識の全部またはほとんどの処理を行うようにし、制御部11ではサーバー20への撮影画像の送信のみを行うようにしてもよい。制御部11は、いずれかの種類の行動を認識した場合、その行動が発生した旨の通知をサーバー20等に送信する。
ここで、スタッフ80の業務が、見守り対象者70に対する介護業務である場合に、所定のイベントに関する対応内容について説明する。所定のイベントとは、見守り対象者70に関するイベントであり、少なくとも起床、離床、転落、転倒が含まれる。「起床」のイベントが判定され、その判定が所定時間内(施設で設定された起床時間(例えば午前7〜8時))であれば、スタッフ80はモーニングケアを行う。このモーニングケアには、洗顔、歯磨き介助、義歯装着、着替え介助等が含まれる。また、「離床」のイベントであれば、車椅子移乗、歩行介助が必要となる場合がある。また、検出部10が判定したイベント以外の定期的(定時)なイベントとして、飲料、および食事介助、排泄介助、車椅子移乗、歩行介助、体位変換(褥瘡予防)がある。これらの定期的イベントは、定時になるとアラートを発生させるようにしてもよい。
本実施形態においては、上述のように、見守り対象者70に関する検出部10が認識した状態の変化であって、起床、離床、転倒、転落、微体動異常等のスタッフ80に通知(発報)を行うべき事象をイベントとして検出する。またこのイベントには、ケアコール部によるケアコールが含まれる。検出部10は、検出したイベントの情報をサーバー20に送信する。
(サーバー20)
図4は、サーバー20の概略構成を示すブロック図である。サーバー20は、制御部として機能し、制御部21、通信部22、および記憶部23(データベースとも称される)を備える。このサーバー20は、見守り対象者70用の居室と同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられ、ネットワークを介して他の機器から接続されるようにしてもよい。例えば、サーバー20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。各構成は、バスによって、相互に通信可能に接続されている。
記憶部23は、イベントリスト、録画映像(永続的に保持された撮影画像)、ならびに、見守り対象者70、およびスタッフ80に関する各種情報を記憶する。また、記憶部23は、各見守り対象者70が所在する居所(居室)、居所等の各位置に設けられた出力部15bの識別情報、各スタッフ80が所持するスタッフ端末40の識別情報等も記憶する。また、記憶部23は、各スタッフ80の位置に関する情報を、時刻情報と関連付けて記憶し、各スタッフの位置の推移に関する情報として記憶する。また、記憶部23は、各スタッフ80の位置の推移に関する情報として、各スタッフ80の動線を示す情報や各スタッフ80の各位置における滞在時間を示す情報を記憶する。また、記憶部23は、各スタッフ80の活動領域を示すマップを記憶する。マップ上の座標は、スタッフ80の位置を示す座標等の情報と予め対応付けられている。また、記憶部23のHDDの所定領域は、観察領域を撮影する各カメラ13から出力された撮影画像を所定時間分(例えば数十分から数十時間)だけ一時記憶する。すなわち、HDDの所定領域をリングバッファーとして機能させ、録画映像として観察領域毎に所定時間分だけループ録画する。ループ録画では、録画時間が所定時間以上の場合には、古いタイムスタンプの撮影画像から順に、新しい撮影画像で上書きされる。一時記憶する所定時間としては、例えば数秒、数分、数時間、数日、数週間、数か月分等記憶装置の容量と必要性に鑑みて任意に決定される。また、一時記憶は、制御部11のHDD等の記憶部に行われてもよい。また、後述するようにイベントが生じた場合には、イベントが発生した時点を含む所定時間(例えば数秒〜数十秒)の撮影画像(動画)はタグ付けされる。タグ付けされた撮影画像は上書きが禁止され、ユーザーによる新たな要求がなされるまで、永続的に保持される。なお、検出部10の制御部11に一時記憶する構成とした場合には、タグ付けされることによりサーバー20の記憶部23に転送され、以降は永続的に保持される。その他の制御部21、および通信部22は、検出部10の各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
制御部として機能するサーバー20は、上述のように単独で、または検出部10と協働してイベントを判定する。例えば、検出部10が検出した、起床、離床、転倒、転落、微体動異常、ケアコール等のイベントが、どの見守り対象者70に関するものであるかを判定(識別)する。この判定は、イベントを検出した検出部10はID管理され、検出部10が設置されている部屋番号から、これに対応付けられている見守り対象者70(すなわち、部屋の入居者)を判定する。そして、判定したイベントの種類と見守り対象者70とを関連付けて記憶部23のイベントリストに追加する。
サーバー20は、各位置に設けられた出力部15bの端末情報を、各位置に関する情報と関連付けて記憶する。出力部15bが見守り対象者70の居所に設けられている場合、当該居所に所在する見守り対象者70に関する情報も関連付けて記憶されてもよい。また、サーバー20は、各スタッフ80が携帯するスタッフ端末40を識別可能な情報または各スタッフ端末40を使用するスタッフ80を識別可能な情報を、スタッフ情報として、スタッフ80に関する各種情報と関連付けて記憶する。スタッフ端末40を識別可能な情報としては、例えばIPアドレスや端末ID等が用いられる。各スタッフ端末40を使用するスタッフ80を識別可能な情報としては、例えば各スタッフ80がスタッフ端末40の業務アプリケーションにログインする際に使用するスタッフID等が用いられる。
(管理者端末30)
管理者端末30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、CPU、RAM等で構成される制御部、通信部、表示部、入力部、および音入出力部を備える。管理者端末30は、例えばナースステーション内に配置される。
また、スタッフ80または技術スタッフ等は、管理者端末30を通じて、検出部10および出力部15bを各居室(居所)等の各位置に取り付けたときに、各位置に関する情報と検出部10および出力部15bの識別番号の対応付けをしたり、ベッド60等の居室内の設置物の位置情報、すなわち、天井のカメラ13による上方視の輪郭情報の校正、指定を行ったりする。また、スタッフ80または技術スタッフ等は、入院または入居している見守り対象者70の名前、ID番号等の識別情報と、各部屋番号との対応付けも行う。
(スタッフ端末40)
スタッフ端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する機器であり、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成され得る。
図5は、スタッフ端末40の概略構成を示すブロック図である。スタッフ端末40は、制御部41、無線通信部42、操作表示部43、および音入出力部44を備え、これらはバスにより相互に接続される。
制御部41は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。制御部41は、取得部、送信部および決定部として機能する。
無線通信部42は、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信が可能であり、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。
操作表示部43は、例えば、タッチパネル式のディスプレイであり、各種情報を表示すると共に、ユーザーからの各種入力を受け付ける。操作表示部43は、スタッフ80に対して、イベントリストに含まれる複数のイベントを一覧表示した各種の操作画面を表示したり、操作画面を通じて各種の操作を受け付けたりする。
音入出力部44は、例えば音(音波)を電気信号に変換する音入力部であるマイク44aと、電気信号を音(音波)に変換して空気振動として出力する音出力部であるスピーカー44bを有する。音入出力部44は、無線通信部42を介して他のスタッフ端末40の音入出力部44や検出部10の音入出力部15との間で音声通話を可能にする。マイク44aは、スタッフ80等が会話する際の音声を検出して処理するとともに、出力部15bによって出力される、可聴域外の音波も検出して処理することができる。上述のように、一般的な携帯端末であるスタッフ端末40は、出力部15bによって出力される周波数16kHz〜20kHzないし20.5kHz程度の音波を問題なく処理することができる。
スタッフ80は、業務開始時に、割り当てられたスタッフ端末40を通じて、サーバー20へのログイン認証処理を行う。スタッフ80は、スタッフ端末40の操作表示部43を通じて、スタッフID、パスワードを入力し、これをサーバー20に送信する。サーバー20は、記憶部23に記憶している認証情報を突き合わせ、スタッフの権限に応じた認証結果をスタッフ端末40に送信することで、ログイン認証が終了する。
スタッフ端末40は、音入出力部44により検出された可聴域外の音波を検出して、周波数解析処理および復号化処理等を行うことによって、出力部15bから出力された端末情報を取得する。スタッフ端末40は、取得した端末情報を、上述のIPアドレスやスタッフID等のスタッフ情報とともにサーバー20に送信する。サーバー20は、スタッフ端末40から送信された端末情報の受信状況に基づいて、当該スタッフ端末40を携帯するスタッフ80が、所在している位置を判断することができる。また、サーバー20は、スタッフ端末40から送信されたスタッフ情報に基づいて、どのスタッフ80が、どの位置に所在しているかを判断することができる。
(第1実施形態の見守りシステムにおけるスタッフ位置検出処理)
次に、第1実施形態の見守りシステム1において行われる、スタッフ位置検出処理の手順について説明する。
図6は、第1実施形態の見守りシステム1におけるスタッフ位置検出処理の手順を示すシーケンスチャートである。図7は、スタッフ80の動線を示す情報が可視化して出力される例を示す図である。図6のシーケンスチャートにおける各処理は、各構成を制御するCPUが記憶部からプログラムを読み出して実行することによって行われる。
(ステップS110、S120)
図6に示すように、出力部15b(端末部)は、音波を出力する。具体的には、出力部15bは、設けられる位置に対応する所定の範囲において、可聴域外の周波数を有する音波を出力し、当該音波を介して、当該出力部15bを識別可能な固有の識別情報である端末情報を出力(発信)する。
(ステップS130、S140)
スタッフ端末40は、出力部15bによって出力された音波をマイク44aによって検出し、検出された音波を解析することによって端末情報を取得する。例えば、スタッフ端末40は、検出された音波のレベルが所定の閾値以上である場合に端末情報を取得してもよい。
(ステップS150、S160)
スタッフ端末40は、スタッフ80またはスタッフ端末40を識別可能なスタッフ情報を記憶部等から取得し、端末情報とともにサーバー20に送信する。ここで、スタッフ端末40は、ステップS140の処理において複数の端末情報が取得された場合、各端末情報が取得される際にスタッフ端末40において検出された音波の振幅または位相に基づいて、サーバー20に送信する端末情報を決定する。例えば、スタッフ端末40は、振幅が最大の音波に対応する端末情報を、所在する位置に設けられた出力部15bを示す情報として、サーバー20に送信する。また、スタッフ端末40は、各出力部15bにおいて出力された音波の位相と、検出した音波の位相のずれ等に基づいて各出力部15bとの距離を判断し、最も近接する出力部15bから出力された端末情報をサーバー20に送信してもよい。なお、スタッフ端末40は、複数の端末情報を取得した場合、各端末情報と、各端末情報に対応する音波の振幅等の情報をサーバー20に送信し、サーバー20において、音波の振幅等に基づいて使用する端末情報が決定されてもよい。この場合、サーバー20は、スタッフ端末40の代わりに決定部として機能する。なお、サーバー20は、後述するように、複数の端末情報を使用してスタッフ端末40が所在する位置を判断してもよい。
(ステップS170)
サーバー20は、スタッフ端末40から送信された端末情報の受信状況に基づいて、当該スタッフ端末40を携帯するスタッフ80の位置を判断する。また、サーバー20は、スタッフ端末40から送信されたスタッフ情報に基づいて、どのスタッフ80が、どの位置に所在しているかを判断する。例えば、サーバー20は、スタッフ端末40から受信した端末情報に対応する出力部15bが設けられた位置に、スタッフ80が所在していると判断してもよい。スタッフ80の活動領域内の各所に出力部15bを設置することによって、スタッフ80の位置を精緻に判断することができる。また、サーバー20は、端末情報が取得される際にスタッフ端末40において検出された音波の振幅等の情報から、スタッフ端末40と出力部15bとの距離を推定して、スタッフ80が所在する可能性がある位置範囲としてスタッフ80の位置を判断してもよい。さらに、サーバー20は、複数の端末情報と、各端末情報が取得される際にスタッフ端末40において検出された音波の振幅等の情報、および各端末情報に対応する出力部15bの位置に関する情報を組み合わせて、スタッフ端末40が所在する位置を判断してもよい。具体的には、サーバー20は、複数の端末情報と、各端末情報に対応する音波の振幅等によって、スタッフ端末40と各端末情報に対応する出力部15bそれぞれとの距離を推定し、推定結果を組み合わせることによってスタッフ端末40の位置を判断することができる。
(ステップS180)
サーバー20は、スタッフ80の位置に関する情報を、時刻情報と関連付けて記憶部23に蓄積する。例えば、サーバー20は、所定の時間間隔ごとに各スタッフ80の位置を取得し、各時刻における各スタッフ80の位置を示す座標情報を、時刻情報と関連付けて記憶部23に順次記憶する。
(ステップS190)
サーバー20は、各位置に関する情報と、時刻情報と関連付けられて蓄積されたスタッフ80の位置に関する情報とに基づいて、各スタッフ80の動線を示す情報を生成する。具体的には、サーバー20は、各スタッフ80の位置を時系列で2次元座標上にプロットし、隣接するプロット同士を線で接続することによって動線を示す画像情報を生成する。例えば、サーバー20は、記憶部23に記憶されたマップ上に動線を重畳して、図7に示されるような動線を示す画像情報を生成する。図7の例においては、スタッフAおよびスタッフBの2人のスタッフの動線が、それぞれ実線および破線として互いに区別されて可視化されている。生成された動線を示す情報は、記憶部23に記憶される。サーバー20は、所定のタイミングにおいて、予め指定された期間等の条件に基づいて動線を示す情報を生成してもよく、あるいはユーザーからの指示に基づいて、動線を示す情報を都度生成してもよい。生成された動線を示す情報は、例えば管理者端末30の表示部に表示され、スタッフ80の業務状況の管理、把握、および改善等に活用される。
なお、出力部15bが識別情報として、出力部15bを識別可能な情報ではなく、本システムまたは本機能を識別可能な固定の識別情報を発信する場合、サーバー20は、出力部15bが設置されている居室等のいずれか活動領域にスタッフ80が所在しているか否かを判断できる。これにより、スタッフ80の位置を判断して業務状況の管理等につなげることができる。
(第2実施形態)
上記の第1実施形態の見守りシステム1においては、所定の位置に設けられた端末部が空気振動を介した通信によって識別情報を発信する例について説明したが、スタッフ80に携帯されるスタッフ端末40が空気振動を介した通信によって識別情報を発信してもよい。第2実施形態では、スタッフ端末40が空気振動を介した通信によって識別情報としてスタッフ情報を発信し、端末部がスタッフ端末40から発信されたスタッフ情報を受信して端末情報とともにサーバー20に送信し、サーバー20において受信した情報に基づいてスタッフ80の位置を判断する例について説明する。
第2実施形態の見守りシステム1の構成は、スタッフ端末40が、スピーカー44bによって空気振動を介して識別情報を発信し、検出部10(端末部)の入力部15aが、空気振動を検出して識別情報を取得し、端末情報とあわせてサーバー20に送信する点が第1実施形態と異なり、その他の点は第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、スタッフ端末40は、識別情報として、スタッフ端末40または各スタッフ端末40を使用するスタッフ80を識別可能なスタッフ情報を発信する。スタッフ端末40からスタッフ情報を受信した検出部10(端末部)は、スタッフ情報と端末情報をサーバー20に送信する。サーバー20は、検出部10(端末部)から送信されたスタッフ情報および端末情報に基づいてスタッフ80の位置を判断する。なお、スタッフ端末40は、識別情報として、スタッフ端末40等を識別可能なスタッフ情報ではなく、本システムまたは本機能を識別可能な固定の識別情報を発信してもよい。
第2実施形態においてスタッフ端末40が空気振動を介して識別情報を発信する方法は、第1実施形態において検出部10(端末部)が空気振動を介して識別情報を発信する方法と同様である。また、第2実施形態において検出部10(端末部)が識別情報を受信する方法は、第1実施形態においてスタッフ端末40が識別情報を受信する方法と同様である。さらに、第2実施形態において、検出部10(端末部)が複数の識別情報を受信した場合に検出部10(端末部)またはサーバー20において実行される処理は、第1実施形態においてスタッフ端末40またはサーバー20において実行される処理と同様である。
図8は、見守り対象者70の居所に所在するスタッフ80のスタッフ端末40から出力された音波が、端末部によって検出される様子を示す図である。
図8に示すように、スタッフ端末40から発信される音波は、例えば居室の中等の所定の範囲内に到達するように出力が調整される。図8の例では、居室の中に所在するスタッフ80aのスタッフ端末40aから発信される音波は、入力部15aにおいて検出されるが、居室の外に所在するスタッフ80bのスタッフ端末40bから発信される音波は、入力部15aにおいて検出されない様子が示されている。
なお、上述のように、検出部10の音入出力部15は、検出部10とは別の装置として独立して設けられてもよい。この場合、音入出力部15は、通信部12を介して検出部10に接続されてもよい。また、音入出力部15の入力部15aと出力部15bとは、それぞれ独立して設けられていてもよい。例えば、出力部15bは検出部10に設けられ、入力部15aは検出部10とは別の装置として設けられてもよい。上記の場合、入力部15aまたは入力部15aが設けられる装置が端末部を構成する。また、入力部15aは、図示されない専用の制御装置、音声通話システム、館内モニターシステム等の他のシステムの制御装置によって制御されてもよい。本実施形態では、入力部15aは、音声通話システム、館内モニターシステム、または各種情報端末等に設けられた一般的なマイクによって構成することができ、居室の他にも、廊下、スタッフの待機室、倉庫、キッチン、汚物処理室等、スタッフ80が活動する可能性がある領域(活動領域)内の各位置に設けられている。また、入力部15aは、1つの居室等の同じ空間に、所定の間隔をおいて複数設けられてもよい。
(第2実施形態の見守りシステムにおけるスタッフ位置検出処理)
次に、第2実施形態の見守りシステム1において行われる、スタッフ位置検出処理の手順について説明する。
図9は、第2実施形態の見守りシステム1におけるスタッフ位置検出処理の手順を示すシーケンスチャートである。図9のシーケンスチャートにおける各処理は、各構成を制御するCPUが記憶部からプログラムを読み出して実行することによって行われる。
(ステップS210、S220)
図9に示すように、スタッフ端末40は、音波を出力(発信)する。具体的には、スタッフ端末40は、スピーカー44bから可聴域外の周波数を有する音波を出力し、当該音波を介して、当該スタッフ端末40を識別可能な固有の識別情報であるスタッフ情報を出力(発信)する。
(ステップS230、S240)
端末部(入力部15a)は、スタッフ端末40によって出力された音波を検出し、検出された音波を解析することによってスタッフ情報を取得する。例えば、端末部は、検出された音波のレベルが所定の閾値以上である場合にスタッフ情報を取得してもよい。
(ステップS250、S260)
端末部は、自機を識別可能な端末情報を記憶部等から取得し、スタッフ情報とともにサーバー20に送信する。ステップS240の処理において複数のスタッフ情報が取得された場合の端末部およびサーバー20における処理は、第1実施形態のスタッフ端末40およびサーバー20における処理と同様である。
(ステップS270)
サーバー20は、端末部から送信された端末情報およびスタッフ情報の受信状況に基づいて、どのスタッフ80が、どの位置に所在しているかを判断する。ステップS270におけるスタッフ80の位置を判断する処理およびステップS280、S290の処理は第1実施形態のサーバー20における処理と同様である。
なお、スタッフ端末40が識別情報として、本システムまたは本機能を識別可能な固定の識別情報を発信する場合、サーバー20は、端末部が設置されている位置にいずれかのスタッフ80が所在しているか否かを判断できる。これにより、スタッフ80の位置を判断して業務状況の管理等につなげることができる。
以上のように、第1および第2実施形態の見守りシステムによれば、端末部およびスタッフ端末40のうちのいずれか一方は、空気振動を介した通信により識別情報を発信する。上記のいずれか一方から識別情報を受信した端末部またはスタッフ端末40は、サーバー20に識別情報を受信した旨の通知を送信し、サーバー20は、通知の受信状況に基づいてスタッフ80の位置を判断する。
空気振動である音波は、空気を介して伝わるものであるため、電波に比べて遠達性も低く、また居室の壁やカーテン等の遮蔽物によって伝達が遮蔽されやすい。したがって、端末部またはスタッフ端末40は、端末部が設けられる位置またはスタッフ端末40が所在する位置に対応する所定の範囲に限定して識別情報を発信することができる。これにより、スタッフ80の位置を精度よく把握することができる。
例えば、ビーコンのような電波を利用した位置確認技術においては、居室に設置されたビーコンから出力される電波が居室の外まで容易に到達するため、ビーコンから送信される位置情報を居室の外において受信してしまう場合が多くある。この場合、位置や所在が誤って認識されるという問題が発生してしまう。本実施形態においては、空気振動を利用しているため、電波を利用する場合における上記のような問題の発生を抑止でき、スタッフ80の位置を精度よく把握することができる。
また、電波を利用する際には、様々な法令の規制を考慮してシステムを設計・導入する必要があるが、音波については法令の規制が少ないため、見守りシステム1を容易に設計・導入することができる。
また、第1実施形態の見守りシステム1によれば、端末部は、空気振動を介して、端末情報を識別情報として発信する。スタッフ端末40は、端末部から受信した端末情報を、スタッフ情報とあわせてサーバー20に送信する。サーバー20は、スタッフ端末40から送信されたスタッフ情報および端末情報の受信状況に基づいてスタッフ80の位置を判断する。これにより、スタッフ端末40から音波を発信する必要がなくなり、固定端末である端末部から音波を発信すればよいため、携帯端末であるスタッフ端末40の電力消費を抑止して安定的にシステムを運用できる。
また、第2実施形態の見守りシステム1によれば、スタッフ端末40は、空気振動を介して、スタッフ情報を識別情報として発信する。端末部は、スタッフ端末40から受信したスタッフ情報を、端末情報とあわせてサーバー20に送信する。サーバー20は、端末部から送信されたスタッフ情報および端末情報の受信状況に基づいてスタッフ80の位置を判断する。これにより、端末部から音波を発信する必要がなくなり、スタッフ端末40において、業務アプリケーションの実行中またはログイン中などの所定のタイミングで音波を発信すればよいため、効率よくシステムを設計・運用できる。
また、複数の端末部が、異なる複数の位置にそれぞれ設けられ、サーバー20は、端末情報の受信状況に基づいてスタッフ80の位置を判断する。これにより、例えば介護施設等においてスタッフ80が複数の居室等の様々な位置に所在する場合でも、スタッフ80の位置を精度よく把握することができる。
また、複数のスタッフ端末40は、複数のスタッフ80にそれぞれに携帯され、各スタッフ端末40は、スタッフ情報を端末情報とあわせてサーバー20に送信する。サーバー20は、スタッフ情報の受信状況に基づいて、どのスタッフ80がどの位置に所在しているかを判断する。これにより、例えば介護施設等において複数のスタッフ80が存在している場合でも、各スタッフ80の位置を精度よく把握することができる。
また、サーバー20は、スタッフ80の位置に関する情報を時刻情報と関連付けて記憶し、記憶された情報に基づいてスタッフ80の位置の推移に関する情報を出力する。これにより、スタッフ80の位置の推移、すなわちスタッフ80の行動の様子が把握でき、スタッフ80の業務状況を適切に把握して、業務分析、業務改善等を行うことができる。
また、サーバー20は、スタッフ80の位置の推移に関する情報として、スタッフ80の動線を示す情報を出力する。これにより、スタッフ80の位置の推移が動線として可視化して出力されるため、スタッフ80の行動の様子を、視覚を通じて即座に直感的に把握することができ、スタッフ80の業務状況を効率よく把握して、業務分析、業務改善等を行うことができる。
また、サーバー20は、スタッフ80の活動領域を示すマップを取得し、位置の推移に関する情報が、マップに対応付けて可視化されるように出力する。これにより、例えば介護施設等の活動領域の構造と対応付けてスタッフ80の行動の様子を把握することができ、スタッフ80の業務状況をより適切かつ効率的に把握して、業務分析、業務改善等を行うことができる。
また、サーバー20は、複数のスタッフ80それぞれの位置の推移に関する情報を取得して各スタッフ80に関する情報と対応付けて記録し、位置の推移に関する情報がスタッフごとに区別して可視化されるように出力する。これにより、スタッフ80ごとの動きを効率的に把握することができ、例えば各スタッフ80の動きを比較してより効果的な業務分析、業務改善等を行うことができる。
また、スタッフ端末40または端末部において空気振動から複数の識別情報を取得した場合、各識別情報に対応する空気振動の振幅および位相の少なくとも一方に基づいて、サーバー20における位置の判断に使用される識別情報が決定される。これにより、スタッフ80の位置を精度よく判断することができる。
また、端末部は、当該端末部において音声通話を行うために設けられた入力部15aまたは出力部15bによって、空気振動を介した識別情報の発信または受信を行う。これにより、新たな機器を追加することなく、介護施設等に通常備えられている機器を活用して本実施形態の見守りシステム1を実現することができる。したがって、新たな機器を追加するための手間、コスト、スペース等を削減できる。
また、スタッフ端末40は、当該スタッフ端末40において音声通話を行うために設けられたマイク44aまたはスピーカー44bによって、空気振動を介した識別情報の発信または受信を行う。これにより、スタッフ80に新たな機器を追加で携帯させることなく、スタッフ80が通常携帯している機器を活用して本実施形態の見守りシステム1を実現することができる。したがって、新たな機器を追加するためのコストや、新たな機器を追加で携帯するスタッフ80の負担を削減することができる。
以上に説明した見守りシステムの構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。また、一般的な見守りシステムが備える構成を排除するものではない。例えば、検出部10、サーバー20、管理者端末30およびスタッフ端末40は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。また、各構成が有する機能は、他の構成によって実現されてもよい。例えば、検出部10が有する一部の機能を、サーバー20、管理者端末30、またはスタッフ端末40が備えるようにしてもよい。あるいは、サーバー20が有する一部の機能を、検出部10、管理者端末30、またはスタッフ端末40が備えるようにしてもよい。例えば、上記において制御部としてのサーバー20が有するものとして説明した、スタッフ80の位置を判断(検出)する機能を、検出部10(端末部)またはスタッフ端末40に実装させ、検出部10(端末部)またはスタッフ端末40において判断した結果をサーバー20に通知するようにしてもよい。あるいは、制御部としての当該機能を検出部10(端末部)に実装させてもよい。また、上記の実施形態では、検出部10に入力部15aおよび出力部15bが設けられている例について説明したが、これに限定されず、入力部15aおよび出力部15bは検出部10とは別の装置によって構成されてもよい。この場合、検出部10は設けられなくてもよい。
また、上記の実施形態では、見守りシステム1のサーバー20が制御部として機能する例について説明したが、例えばサーバー20を省略し、検出部10、管理者端末30、またはスタッフ端末40にこれらの機能を統合するようにしてもよい。
また、検出部10、サーバー20、管理者端末30およびスタッフ端末40は、それぞれ複数の装置により構成されてもよく、いずれか複数の装置が単一の装置として構成されてもよい。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における処理は、上記のフローチャートまたはシーケンスチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述したフローチャートまたはシーケンスチャートは、一部のステップを省略してもよく、他のステップが追加されてもよい。また各ステップの一部は同時に実行されてもよく、一つのステップが複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、出力部15bまたはスピーカー44bとして、指向性の高いスピーカーが用いられてもよい。これにより、空気振動が到達する範囲をより厳密に限定することができ、スタッフ80の位置をより正確に把握することができる。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検出部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 見守りシステム
10 検出部(端末部)
11 制御部
12 通信部
13 カメラ
14 体動センサー
15 音入出力部
15a マイク
15b スピーカー
20 サーバー
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
30 管理者端末
40 スタッフ端末
41 制御部
42 無線通信部
43 操作表示部
44 音入出力部
44a マイク
44b スピーカー
50 ネットワーク
51 アクセスポイント
60 ベッド
70 見守り対象者
80 スタッフ

Claims (13)

  1. 所定の位置に設けられる端末部と、
    対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末と、
    前記端末部および前記スタッフ端末に関する情報を管理する制御部と、
    を有し、
    前記端末部および前記スタッフ端末のうちのいずれか一方は、空気振動を介した通信により識別情報を発信し、
    前記識別情報を受信した前記端末部または前記スタッフ端末は、前記制御部に前記識別情報を受信した旨の通知を送信し、
    前記制御部は、前記通知の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する見守りシステム。
  2. 前記スタッフ端末は、前記空気振動を介して、当該スタッフ端末または当該スタッフ端末を携帯するスタッフを識別可能なスタッフ情報を前記識別情報として発信し、
    前記端末部は、前記スタッフ端末から受信した前記スタッフ情報を、前記端末部を識別可能な端末情報とあわせて前記制御部に送信し、
    前記制御部は、前記端末部から送信された前記スタッフ情報および前記端末情報の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する請求項1に記載の見守りシステム。
  3. 前記端末部は、前記空気振動を介して、前記端末部を識別可能な端末情報を前記識別情報として発信し、
    前記スタッフ端末は、前記端末部から受信した前記端末情報を、当該スタッフ端末または当該スタッフ端末を携帯するスタッフを識別可能なスタッフ情報とあわせて前記制御部に送信し、
    前記制御部は、前記スタッフ端末から送信された前記スタッフ情報および前記端末情報の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する請求項1に記載の見守りシステム。
  4. 複数の端末部は、異なる複数の位置にそれぞれ設けられ、
    前記制御部は、前記端末情報の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断する請求項2または3に記載の見守りシステム。
  5. 複数の前記スタッフ端末は、複数の前記スタッフそれぞれに携帯され、各スタッフ端末は、当該スタッフ端末に対応する前記スタッフ情報を送信し、
    前記制御部は、前記スタッフ情報の受信状況に基づいて、複数の前記スタッフそれぞれの位置を判断する請求項2〜4のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  6. 前記制御部は、前記スタッフの位置に関する情報を時刻情報と関連付けて記憶し、記憶された情報に基づいて前記スタッフの位置の推移に関する情報を出力する請求項1〜5のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  7. 前記制御部は、前記スタッフの位置の推移に関する情報として、前記スタッフの動線を示す情報を出力する請求項6に記載の見守りシステム。
  8. 前記制御部は、前記スタッフの活動領域を示すマップを取得し、前記位置の推移に関する情報が、前記マップに対応付けて可視化されるように出力する請求項6または7に記載の見守りシステム。
  9. 前記制御部は、複数の前記スタッフそれぞれの位置の推移に関する情報を取得して各スタッフに関する情報と対応付けて記録し、
    前記位置の推移に関する情報が前記スタッフごとに区別して可視化されるように出力する請求項6〜8のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  10. 前記スタッフ端末または前記端末部において前記空気振動から複数の前記識別情報を取得した場合、各識別情報に対応する前記空気振動の振幅および位相の少なくとも一方に基づいて、前記制御部における判断に使用される前記識別情報を決定する決定部をさらに有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  11. 前記スタッフ端末は、当該スタッフ端末において音声通話を行うために設けられた音入力部または音出力部によって、前記空気振動を介した前記識別情報の受信または送信を行う請求項1〜10のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  12. 前記端末部は、当該端末部において音声通話を行うために設けられた音入力部または音出力部によって、前記空気振動を介した前記識別情報の受信または送信を行う請求項1〜11のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  13. 所定の位置に設けられる端末部と、対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末と、前記端末部および前記スタッフ端末に関する情報を管理する制御部と、を有する見守りシステムにおいて実行される見守り方法であって、
    前記端末部および前記スタッフ端末のうちのいずれか一方によって、空気振動を介して識別情報を発信するステップ(a)と、
    前記識別情報を受信した前記端末部または前記スタッフ端末によって、前記制御部に前記識別情報を受信した旨の通知を送信するステップ(b)と、
    前記制御部によって、前記通知の受信状況に基づいて前記スタッフの位置を判断するステップ(c)と、
    を含む見守り方法。
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