JP2021008373A - 鈴状粒子、該粒子を含む塗布液及び該粒子を含む透明被膜付基材 - Google Patents

鈴状粒子、該粒子を含む塗布液及び該粒子を含む透明被膜付基材 Download PDF

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Abstract

【課題】高い強度と硬度を有する透明被膜が得られる塗布液を提供する。【解決手段】塗布液中に含まれる粒子は、貫通孔を有する外殻と、外殻の内側に存在する内部粒子を備える鈴状粒子である。鈴状粒子の平均粒子径が20〜180nm、内部粒子の平均粒子径が5〜100nm、外殻の平均厚みが5〜30nm、貫通孔の平均孔径が3〜50nm、外殻の外表面に占める貫通孔の割合が5〜80%である。この塗布液を使用した透明被膜付基材は、透明被膜中のマトリックス成分が、貫通孔から外殻内部に浸入しているため、高い強度と高い硬度が得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、粒子の核部に粒子があり、その外側に貫通孔を有する外殻を有する、鈴状粒子に関する。また、該粒子を含む透明被膜形成用塗布液及び該粒子を含む透明被膜付基材に関する。
従来、ガラス、プラスチック等で形成されたシートやレンズ等の基材表面の硬度及び強度を向上させるため、基材表面にハードコート機能を有する透明被膜が形成されている。このような透明被膜としては、有機樹脂膜や無機膜が用いられ、更に、膜中に樹脂粒子やシリカ等の無機粒子を配合して、硬度を向上させている(特許文献1参照)。
特開2002−055203号公報
しかしながら、透明被膜形成用塗布液に粒子を分散させる際に、マトリックス成分又は分散媒と粒子の親和性が低いと、粒子が凝集したり、塗布液の安定性が低下したりして、得られる透明被膜の透明性、ヘイズ等の他、硬度、強度(耐擦傷性)、基材との密着性等は不十分となる。
また、透明被膜の表面に球状粒子が存在する場合、透明被膜に応力が加わった場合に、被膜表面の粒子とマトリックス成分とが剥離したり脱離したりして、粒子が透明被膜を傷つけたり、被膜にボイドが生じる場合がある。これは、粒子が大きい方が顕著であるが、基材が可撓性のあるプラスチック基材の場合は、例え、粒子が小さくても、ボイドが生じ、透明被膜の透明性やヘイズが悪化する場合がある。
このように、従来は擦傷等で透明被膜に応力が加わった場合、粒子とマトリックス成分との間で剥離や、脱離粒子による傷、及びボイドが発生するという課題があった。
このような課題を解決するため、貫通孔を有する外殻と、外殻の内側に存在する内部粒子とを備える鈴状粒子を透明被膜形成用塗布液に用いることとした。この鈴状粒子の平均粒子径は20〜180nm、内部粒子の平均粒子径は5〜100nm、外殻の平均厚みが5〜30nm、貫通孔の平均孔径は3〜50nm、外殻の外表面に占める貫通孔の割合が5〜80%である。このような塗布液によれば、鈴状粒子の内部に、塗布液中のマトリックス形成成分が外殻の貫通孔を通って浸入することになる。そのため、硬化後の透明被膜に擦傷等で応力が加わった場合にも、透明被膜中のマトリックス成分と粒子との界面で剥離や、脱離粒子による傷、及びボイドの発生を抑制することができる。このため、高い強度(耐擦傷性)と高い硬度(鉛筆硬度)とを有する透明被膜付基材が得られる。
本発明の鈴状粒子によれば、基材との密着性に優れ、高い強度と硬度とを有する透明被膜を作製可能な塗布液が得られる。
本発明の鈴状粒子の断面図である。 本発明の鈴状粒子を説明する模式図である。
本発明に係る鈴状粒子は、貫通孔を有する外殻と、外殻に包まれた内部粒子を含んでいる。この鈴状粒子の断面を図1に模式的に示す。図示するように、内部粒子2を包むように外殻3が設けられている。外殻3には貫通孔4が設けられている。内部粒子2と外殻3との間には、間隙が存在している。図2は、内部粒子2と鈴状粒子1の系の関係を説明する模式図である。図1では、内部粒子2の両端側に隙間が存在している。ここで、この両側の隙間の和を間隙G(nm)とすると、鈴状粒子1の平均粒子径D、内部粒子2の平均粒子径d、外殻の平均厚みtを用いて、「G=D−d−2×t」と表わすことができる。
この間隙Gは、マトリックス形成成分が隙間に浸入・拡散するために3nm以上が好ましく、5nm以上がより好ましい。また、被膜の強度や硬度が良好であれば、内部粒子2と外殻3とが部分的に接していてもよい。
鈴状粒子の平均粒子径Dは20〜180nmである。平均粒子径Dがこの範囲にあると、鈴状粒子が安定して存在できる。また、高い透明性と被膜強度と硬度が得られる。平均粒子径Dは、25〜140nmが好ましく、30〜120nmがより好ましい。
内部粒子の平均粒子径dは5〜100nmである。平均粒子径dがこの範囲にあると、高い被膜硬度が得られる。この内部粒子は、鈴状粒子の外殻に内包された粒子なので、内部粒子の平均粒子径dは鈴状粒子の平均粒子径Dより小さく、貫通孔の平均孔径pより大きい。
ここで、内部粒子の形状は、特に限定されない。例えば、球状、楕円体(ラグビーボール)状、繭状、金平糖状などが挙げられる。また、その個数も少なくとも1つあればよい。
外殻の平均厚みtは5〜30nmである。平均厚みがこの範囲にあると、外殻の構造が安定して維持できる。5nmより小さいと、外殻が薄くて、構造が維持できないおそれがある。30nmより大きいと、外殻の構造はより安定するものの、貫通孔の大きさや個数、外殻に占める割合によっては、マトリックス形成成分が外殻の内側の間隙に浸入しにくくなるため、塗布膜の透明性が十分でない。また、例え浸入できたとしても、被膜化した際に、鈴状粒子の周囲のマトリックス成分と外殻の内側のマトリックス成分との距離が離れているために、十分な結合力が得られず、被膜に応力が加わった場合に、粒子とマトリックス成分の間で剥離やボイドが発生し、被膜の強度や基材との密着性が十分に得られないおそれがある。平均厚みは、5〜20nmが好ましく、10〜20nmがより好ましい。
外殻には、平均孔径pが3〜50nmの貫通孔が形成されている。これにより、塗布液のマトリックス形成成分が外殻の内側に容易に浸入し、被膜化した際マトリックス成分として粒子中に存在し、粒子が被膜中でマトリックス成分に咬み込んで存在できる。ここで、3nmより小さいとマトリックス形成成分の浸入が困難で、粒子内部に十分に存在できないため、被膜の強度や基材との密着性が得られないおそれがある。逆に、50nmよりも大きいと、その貫通孔の個数や外殻に占める割合にもよるが、外殻の強度が弱いために、外殻の構造が維持できないおそれや、被膜の硬度が得られないおそれがある。平均孔径は、15〜50nmが好ましく、20〜50nmがより好ましい。
この貫通孔が、粒子外殻の外側表面に占める割合は5〜80%である。この範囲にあると、鈴状粒子の粒子径や貫通孔径にもよるが、塗布液のマトリックス形成成分が容易に外殻と内部粒子との間隙に浸入できる。これは、被膜化した際に、マトリックス成分として存在し、粒子外部のマトリックス成分とも強く結合できる。ここで、5%より小さいと粒子外部のマトリックス成分と粒子内部のマトリックス成分との接点が少なすぎるため、粒子とマトリックスの間で剥離やボイドが発生し、望むべき強度や密着性が得られないおそれがある。逆に、80%よりも大きいと粒子外部と内部とのマトリックス成分との接点は増加するが、外殻の割合が少ないため、殻の構造がもろくなり、外殻の構造が維持できないおそれや、被膜の硬度が得られないおそれがある。粒子外殻の外側表面に占める貫通孔の割合は、20〜80%が好ましく、30〜80%がより好ましく、30〜50%が更に好ましい。
貫通孔は、外殻に少なくとも1つ存在する。貫通孔により、被膜化した際に、外殻外部と内部のマトリックス成分が接合される。このため、高い被膜強度と硬度を得るには、その孔径や外殻の外側表面に占める割合にもよるが、粒子外部と内部との接点は多い方が好ましい。すなわち、貫通孔の平均個数は多い方が好ましい。具体的には、外殻の半球面あたり、4個以上が好ましく、8個以上がより好ましく、12個以上が更に好ましい。その上限は、被膜の強度と硬度が得られれば特に制限されないが、例えば4000個程度である。
鈴状粒子は、球状が好ましい。また、その粒子変動係数(CV値)は、1〜80%が好ましい。粒子形状が均一の方が、粒子は被膜中で均一に高分散できる。そのため、高い透明性と被膜強度と硬度が得られる。CV値は、1〜50%がより好ましく、1〜30%が更に好ましい。
鈴状粒子は、下記式(1)の有機珪素化合物で表面処理されていることが好ましい。
−SiX4−n・・・(1)
但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換又は置換炭化水素基で、互いに同一であっても異なっていてもよい。置換基としては、エポキシ基、アルコキシ基、(メタ)アクリロイロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子、アミノ基、フェニルアミノ基が挙げられる。Xは炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、水素原子であり、nは1〜3の整数を示す。
有機珪素化合物は、鈴状粒子100質量部に対し、R−SiO(4−n)/2として0.1質量部以上、固形分として存在することが好ましい。有機珪素化合物で粒子が表面処理されていれば、マトリックス形成成分との相溶性が向上する。
ここで、有機珪素化合物量が0.1質量部未満であると、粒子の分散性が不十分となり、得られる透明被膜にヘイズが発生するおそれがある。有機珪素化合物量の上限は、透明被膜が、基材との密着性に優れ、高い強度と硬度が得られれば特に制限されない。ただし、有機珪素化合物が多すぎると、粒子の貫通孔や中空部が閉塞されるおそれがある。また、粒子の分散性も更に向上する訳ではない。その上、マトリックス成分と結合するサイトが増えるので、収縮が大きくなり、カーリングが顕著になる場合や、基材との密着性が不十分となるおそれがある。更に、未反応の(粒子と結合していない)表面処理剤同士が結合すると、被膜形成時の収縮が大きくなるおそれがある。そのため、有機珪素化合物量の上限は、50質量%程度と想定できる。有機珪素化合物量は、概ね2〜50質量部がより好ましく、5〜20質量部が更に好ましい。
鈴状粒子は、その材質に特に制限はないが、外殻の内側に粒子が内包された構造をナノスケールでコントロールするため、無機酸化物が好適である。
内部粒子の材質は、アルミニウム、珪素、ジルコニウム、チタン、亜鉛、錫、アンチモンから選ばれる元素を含む酸化物が好ましい。内部粒子は、これら元素の単独の酸化物でも、混合物でも、複合酸化物でも構わない。ただし、透明被膜を得るためには、アルミニウム、ジルコニウム、チタン、亜鉛、錫、アンチモンから選ばれる元素と珪素を含む酸化物と、シリカの少なくとも一方であることがより好ましい。
外殻の材質は、珪素を含む酸化物が好ましい。珪素を含む酸化物としては、アルミニウム、ジルコニウム、チタン、亜鉛、錫、アンチモンの少なくとも一つの元素と珪素を含む酸化物、及びシリカが挙げられる。これらの酸化物は、単独でも、混合物でも、複合酸化物でも構わない。
鈴状粒子は、珪素分をシリカとして90質量%以上含有することが好ましい。この範囲にあればマトリックス形成成分との相溶性が向上する。このため、透明被膜中に粒子が高分散し、被膜の強度や硬度が向上する。この珪素分の含有量は、シリカとして95質量%以上がより好ましく、98質量%以上が更に好ましく、100質量%が特に好ましい。
[透明被膜形成用塗布液]
上述した鈴状粒子は透明被膜形成用の塗布液を適用できる。すなわち、塗布液は、鈴状粒子とマトリックス形成成分と有機溶媒とを含む。これ以外に、重合開始剤、レベリング剤、界面活性剤等の添加剤を含んでいてもよい。次に、この塗布液に含まれる主要成分について説明する。
塗布液中の鈴状粒子の濃度は、含まれる粒子やマトリックス形成成分等の固形分の合計量に対して、固形分として10〜80質量%が好ましい。粒子が10質量%未満であると、被膜の硬度が不十分となるおそれがある。逆に、80質量%より多いと、被膜化が困難である。また、被膜が得られたとしても、被膜にクラックが発生するおそれ、基材との密着性が不十分となるおそれ、硬度や強度、透明性、ヘイズ等が悪化するおそれがある。この粒子の濃度は、20〜70質量%がより好ましく、30〜60質量%が更に好ましい。
本発明では、目的に応じて、鈴状粒子に、従来公知の粒子を混合して使用できる。従来公知の粒子としては、例えば、低屈折率無機酸化物粒子、高屈折率無機酸化物粒子、導電性無機酸化物粒子等が挙げられる。これら粒子を使用する場合、上記の鈴状粒子の固形分濃度の範囲で配分される。
マトリックス形成成分として、有機樹脂系マトリックス形成成分が好適である。例えば、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等のマトリックス成分を形成する成分が挙げられる。
紫外線硬化性樹脂としては、(メタ)アクリル酸系樹脂、γ‐グリシルオキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂等がある。熱硬化性樹脂としては、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、ブチラール樹脂、反応性シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等がある。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーンゴム等がある。これらの樹脂は、2種以上の共重合体や変性体でもよく、組み合わせて使用してもよい。また、これらの樹脂は、エマルジョン樹脂、水溶性樹脂、親水性樹脂であってもよい。
これらの樹脂を形成する成分は、鈴状粒子内への浸入の容易さから、モノマーやオリゴマーが好ましく、モノマーであることが、より好ましい。
塗布液中のマトリックス形成成分の濃度は、含まれる粒子やマトリックス形成成分等の固形分の合計量に対して、固形分として20〜90質量%が好ましい。マトリックス形成成分が20質量%未満の場合、被膜化が困難である。また、被膜が得られたとしても、被膜にクラックが発生するおそれ、基材との密着性が不十分となるおそれ、硬度や強度、透明性、ヘイズ等が悪化するおそれがある。逆に90質量%よりも多いと、粒子の量が少ないため、被膜の硬度が不十分となるおそれがある。このマトリックス形成成分の濃度は、30〜80質量%がより好ましく、40〜70質量%が更に好ましい。
有機溶媒としては、鈴状粒子を均一に分散でき、マトリックス形成成分や重合開始剤等の添加剤を溶解あるいは分散できるものが用いられる。中でも、親水性溶媒や極性溶媒が好ましい。親水性溶媒としては、例えば、アルコール類、エステル類、グリコール類、エーテル類等が挙げられる。極性溶媒としては、例えば、エステル類、ケトン類等が挙げられる。
アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール等がある。
エステル類としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、酢酸イソペンチル、酢酸ペンチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸2−エチルブチル、酢酸シクロヘキシル、エチレングリコールモノアセテート等がある。
グリコール類としては、エチレングリコール、ヘキシレングリコール等がある。
エーテル類としては、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールイソプルピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等がある。
ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルメチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジプロピルケトン、メチルペンチルケトン、ジイソブチルケトン等がある。
極性溶媒としては、他に、炭酸ジメチル、トルエン等がある。
これらは単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
添加剤として、ハードコート膜形成に従来使用可能なものが、任意に使用できる。例えば、マトリックス形成成分の重合促進や造膜性を向上させるために、重合開始剤、レベリング剤等が挙げられる。
重合開始剤としては、例えば、ビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2、6−ジメトキシベンゾイル)2、4、4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2−ヒドロキシメチル−2−メチルフェニル-プロパン−1−ケトン、2、2−ジメトキシ−1、2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等が挙げられる。
レベリング剤としては、アクリル系レベリング剤、シリコーン系レベリング剤、アクリルシリコーン系レベリング剤等がある。
これらの添加剤の塗布液中の濃度は、被膜化した際に固形分として含まれるものは、便宜上、マトリックス形成成分として計上し、被膜化後はマトリックス成分として計上する。
塗布液の固形分濃度(塗布液に対する、鈴状粒子の固形分とマトリックス形成成分の固形分とを合計した固形分の割合)は、1〜60質量%が好ましい。塗布液の固形分濃度が1質量%未満であると、塗料の濃縮安定性が低いため、塗工が困難となり、均一な被膜が得られ難いおそれがある。また、ヘイズあるいは外観が悪くなるため、生産性、製造信頼性等が低下するおそれがある。逆に、60質量%より高いと、塗布液の安定性が悪くなるおそれがある。また、塗布液の粘度が高くなるため、塗工性が低下するおそれがある。更に、被膜のヘイズが高くなって、表面粗さが大きくなり、強度が不十分となるおそれがある。塗布液の固形分濃度は、2〜50質量%がより好ましい。
[透明被膜付基材の製造方法]
上述の塗布液を用いて、透明被膜を基材に形成する。
具体的には、基材上に塗布液を塗布した後、乾燥及び紫外線照射を行い、基材上に透明被膜を形成する。塗布液の塗布方法としては、基材に透明被膜を形成できるものであれば特に制限されない。例えば、スプレー法、スピナー法、ロールコート法、バーコート法、スリットコーター印刷法、グラビア印刷法、マイクログラビア印刷法等の周知の方法が採用できる。乾燥は、例えば、50〜150℃程度に加熱し、溶媒を蒸発させて除去する。その後、紫外線を照射し、樹脂成分の重合を促進させて被膜の硬度化を図る。透明被膜は、主にマトリックス(樹脂)成分と鈴状粒子とで形成される。
このようにして、基材上に透明被膜が形成された透明被膜付基材が作製される。透明被膜には、鈴状粒子とマトリックス成分とが含まれる。透明被膜では、塗布液中の鈴状粒子とマトリックス形成成分の固形分の割合が、そのまま被膜中の粒子成分とマトリックス成分の割合となる。上述のように、塗布液中の添加剤の内、固形分として残存するものは、ここではマトリックス成分として計上する。
透明被膜の膜厚は、0.5〜20μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、被膜の硬度、強度が不十分となるおそれがある。逆に、膜厚が20μmより厚いと、膜の収縮が大きくなり、カーリングが起こり易く、基材との密着性が不十分となるおそれがある。また、収縮が非常に大きい場合には、クラックが発生するおそれもある。この膜厚は、1〜15μmがより好ましく、3〜12μmが更に好ましい。
透明被膜付基材は、光電気セル、液晶表示セルや携帯電話、パソコン等の軽量化のために、薄くかつ軽量性が求められる用途に使用される。このため、透明被膜付基材の光透過率は、85.0%以上が好ましい。85.0%より低いと、表示装置等において、画像の鮮明度が不十分となるおそれがある。この光透過率は、90.0%以上がより好ましい。
また、透明被膜付基材のヘイズは、3%以下が好ましく、0.3%以下がより好ましい。
透明被膜の強度(耐擦傷性)は、#0000のスチールウールを用い、荷重2kg/cmにて摺動させて評価する。この摺動回数が少なくとも100回の時点で膜表面に筋状の傷が認められないことが好ましく、500回の時点で傷が認められないことがより好ましく、1000回の時点で傷が認められないことが更に好ましい。
透明被膜の鉛筆硬度は、3H以上が好ましい。3H未満では、ハードコート膜として硬度が不十分である。この鉛筆硬度は、4H以上がより好ましい。
基材は、公知のものが使用可能である。例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の透明な樹脂基材が好ましい。これらの基材は、上述の塗布液によって形成される透明被膜との密着性が優れ、硬度、強度等に優れた透明被膜付基材を得ることができる。このため、薄い基材に好適に用いられる。基材の厚みは、20〜70μmが好ましく、30〜60μmがより好ましい。
また、このような基材上に、他の被膜が形成された被膜付基材を用いることもできる。他の被膜としては、例えば、従来公知のプライマー膜、ハードコート膜、高屈折率膜、導電性膜等が挙げられる。
以下、本発明に係る実施例を説明する。以下の実施例では、鈴状粒子は球状であり、有機珪素化合物で表面処理されている。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−45P、SiO濃度 40.5質量%、粒子径 45nm)743gに純水29349gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液1066gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1066gとを12時間かけて添加した。次いで、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液1329gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液443gとを24時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は100nmであった。
〈鈴状粒子の調製〉
この複合酸化物粒子の分散液500gに純水1125gを加え、さらに塩酸を滴下してpH1.0とし、脱アルミニウム処理を行った。次いで、限外ろ過膜で、純水5Lを加えながら、溶解したアルミニウム塩を分離・洗浄して、固形分濃度20質量%のシリカ系粒子の水分散液を得た。
次に、シリカ系粒子の分散液に濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して、分散液のpHを10.5に調整した。これを80℃にて11時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
次いで、限外濾過膜を用いて溶媒をエタノールに置換して、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液を調製した。
次に、この鈴状シリカ粒子を有機珪素化合物で表面処理した。具体的には、鈴状シリカ粒子のアルコール分散液100gに、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製 KBM−503)6gを添加し、50℃で36時間 加熱処理を行った。このとき、有機珪素化合物の表面処理量は、鈴状シリカ粒子100質量部に対し、Rn−SiO(4−n)/2として10質量部であった。その後、再び限外濾過膜を用いて溶媒をエタノールに置換し、固形分濃度を20質量%とした。
このようにして得られた鈴状シリカ粒子の物性を画像解析法により測定した。具体的には、まず、鈴状シリカ粒子のアルコール分散液をメタノールで0.01質量%に希釈した後、電子顕微鏡用銅セルのコロジオン膜上で乾燥させた。次に、これを電解放出型透過電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製 HF5000)にて、倍率100万倍で写真撮影した。得られた写真投影図(SEM像、TEM写真)の任意の100個の粒子について、後述の方法により測定した。
また、鈴状粒子のシリカ含有量を次のように測定した。鈴状シリカ粒子のアルコール分散液を110℃で12時間乾燥した。次に、蛍光X線分析装置(株式会社日立ハイテクサイエンス製 EA600VX)を使用して、SiOの含有量(質量%)を求めた。
これらの結果を表1に示す(以下の実施例、比較例も同様)。
(1)平均粒子径(D)
SEM像の画像処理から鈴状粒子の面積を求め、その面積から円相当径を求めた。その円相当径の平均値を鈴状粒子の平均粒子径Dとした。
(2)粒子変動係数(CV値)
上記の平均粒子径Dから、下記式によって求めた値をCV値(%)とした。
(3)内部粒子の平均粒子径(d)
TEM写真から内部粒子の面積を求め、その面積から円相当径を求めた。その円相当径の平均値を内部粒子の平均粒子径dとした。
(4)外殻の平均厚み(t)
TEM写真の鈴状粒子の中心から放射状に120度毎に位置する3箇所の外殻の厚みを測定し、その平均値を求めた。
(5)外殻表面の貫通孔の平均孔径(p)
SEMの画像処理から、外殻表面の貫通孔の開口部面積を求め、その面積から円相当径を求めた。その円相当径の平均値を外殻表面の貫通孔の平均孔径pとした。
(6)外殻表面の貫通孔の面積割合
SEMの画像処理から、鈴状粒子の面積と、外殻表面の貫通孔の開口部面積を求め、その面積比の平均値を、外殻表面の貫通孔の面積割合とした。
(7)半球面あたりの貫通孔の平均個数
SEMの画像処理から、鈴状粒子1/2個あたりの貫通孔の個数を測定し、これを半球面あたりの貫通孔の平均個数とした。
〈ハードコート膜形成用塗布液の製造〉
次に、前述の表面処理により得られた鈴状シリカ粒子のアルコール分散液をロータリーエバポレーターで1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(共栄社化学(株)製 ライトアクリレート1.6HX−A)に溶媒置換した。この時、鈴状シリカ粒子の固形分濃度は55.5質量%であった。
この鈴状シリカ粒子の分散液30.27gと、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製 DPE−6A)10.46gと、シリコーン系レベリング剤(楠本化成(株)製 ディスパロン1610)0.01gと、光重合開始剤(チバジャパン(株)製 イルガキュア184、PGMEで固形分濃度10質量%に溶解)12.60g及びPGME46.66gを十分に混合して、固形分濃度42.0質量%のハードコート膜形成用の塗布液を調製した。この塗布液の性状を表2に示す(以下の実施例、比較例も同様)。
〈ハードコート膜付基材の製造〉
さらに、この塗布液を、TACフィルム(パナック(株)製 FT−PB80UL−M、厚さ 80μm、屈折率 1.51)にバーコーター法(#18)で塗布し、80℃で120秒間乾燥した後、300mJ/cmの紫外線を照射して硬化させてハードコート膜付基材を形成した。このハードコート膜の膜厚は8μmであった。
このハードコート膜付基材の物性を以下の方法により測定した。結果を表3に示す。
(8)膜厚
膜厚は、デジタルゲージ((株)小野測器製ゲージスタンドST−0230とデジタルゲージカウンターDG−5100)により5か所測定した平均値とした。
(9)全光線透過率、ヘイズ
全光線透過率及びヘイズは、ヘーズメーター(日本電色工業(株)製 NDH5000)により測定した。なお、未塗布のTACフィルムは全光線透過率が93.0%、ヘイズが0.3%であった。全光線透過率は90%以上、ヘイズは0.5%以下が好適である。
(10)密着性
ハードコート膜付基材の表面に、ナイフで縦横1mmの間隔で11本の平行な傷を付け100個の升目を作り、これにセロファンテープを接着し、次いで、セロファンテープを剥離したときに被膜が剥離せず残存している升目の数を数え、以下の3段階に分類することによって密着性を評価した。
残存升目の数90個以上 :○
残存升目の数85〜89個:△
残存升目の数84個以下 :×
(11)耐擦傷性
#0000スチールウールを用い、荷重2kg/cmで100回摺動し、膜の表面を目視観察し、以下の基準で評価した。
評価基準:
筋状の傷が認められない :◎
筋状の傷が僅かに認められる:○
筋状の傷が多数認められる :△
面が全体的に削られている :×
(12)鉛筆硬度
鉛筆硬度は、JIS−K−5600に準じて、鉛筆硬度試験器で測定した。
[実施例2]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−550、SiO濃度 20.5質量%、粒子径 5nm)500gに純水33667gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、60℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液975gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液975gとを3時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液4410gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1470gとを24時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は20nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例3]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSIP−100、SiO濃度 40.5質量%、粒子径 100nm)958gに純水6802gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液2450gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液2450gとを30時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液4717gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1572gとを24時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は180nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例4]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−550、SiO濃度 20.5質量%、粒子径 5nm)25gに純水1683gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、60℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液9210gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液9210gとを24時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液9783gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液3261gとを30時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は100nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例5]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSIP−100、SiO濃度 40.5質量%、粒子径100nm)500gに純水6250gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液547gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液547gとを12時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液568gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液189gとを8時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は150nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例6]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−45P、SiO濃度 40.5質量%、粒子径45nm)865gに純水16651gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液3637gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液3637gとを24時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液1710gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液570gとを12時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は100nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例7]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−50、SiO濃度 48.5質量%、粒子径25nm)250gに純水11875gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液302gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液302gとを3時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液5119gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1706gとを24時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は100nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例8]
〈鈴状粒子の調製〉
実施例1と同様にして得られたシリカ系粒子の分散液に、濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して分散液のpHを9.0に調整した。これを110℃にて24時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例9]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−45P、SiO濃度 40.5質量%、粒子径 45nm)250gに純水4813gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液6037gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液6037gとを24時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液3028gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1009gとを12時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は180nmであった。
〈鈴状粒子の調製〉
この複合酸化物粒子の分散液500gに純水1125gを加え、さらに塩酸を滴下してpH1.0とし、脱アルミニウム処理を行った。次いで、限外ろ過膜で、純水5Lを加えながら、溶解したアルミニウム塩を分離・洗浄して、固形分濃度20質量%のシリカ系粒子の水分散液を得た。
次に、シリカ系粒子の分散液に濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して、分散液のpHを10.5に調整した。これを150℃にて14時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例10]
〈鈴状粒子の調製〉
実施例1と同様にして得られたシリカ系粒子の分散液に、濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して分散液のpHを8.5に調整した。これを80℃にて3時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例11]
〈鈴状粒子の調製〉
実施例1と同様にして得られたシリカ系粒子の分散液に、濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して分散液のpHを11.5に調整した。これを180℃にて24時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[実施例12]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 オプトレイク、TiO濃度 20.5質量%、粒子径20nm)250gに純水20,000gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液2367gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液2367gとを25時間で添加した。次いで、SiOとして濃度3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液2547gと、Alとしての濃度1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液849gとを24時間で添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は100nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状チタニア粒子のアルコール分散液を調製した。さらに、この鈴状シリカ粒子を用いた以外は実施例1と同様にして、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例1]
本比較例1では、実施例1で用いた鈴状シリカ粒子の水分散液の代わりに中実シリカ粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製カタロイドSIP−100、SiO濃度20.5質量%、粒子径100nm)を用いた。これ以外は実施例1と同様にして、中実シリカ粒子のアルコール分散液を調製した。
さらに、この中実シリカ粒子を用いて実施例1と同様にハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例2]
本比較例2では、比較例1で用いた中実シリカ粒子の水分散液の代わりに、中実シリカ粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製カタロイドSI−45P、SiO濃度40.5質量%、粒子径45nm)を用いた。これ以外は比較例1と同様にして、中実シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例3]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSI−45P、SiO濃度40.5質量%、粒子径45nm)150gに純水2888gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液5136gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液5136gとを24時間かけて添加した。次いで、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液2255gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液752gとを12時間かけて添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、平均粒子径は200nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例4]
〈複合酸化物粒子の調製〉
純水29349gに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液1066gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1066gとを12時間かけて添加した。次いで、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液1329gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液443gとを24時間かけて添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は100nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%のシリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。本比較例で得られた粒子は、鈴状粒子とは異なり、内部粒子が存在していなかった。
[比較例5]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製 カタロイドSS−120、SiO濃度 20.5質量%、粒子径120nm)1025gに純水3177gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液2050gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液2050gとを24時間かけて添加した。次いで、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液1637gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液546gとを12時間かけて添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は180nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例6]
〈複合酸化物粒子の調製〉
種粒子の水分散液(日揮触媒化成(株)製カタロイドSI−45P、SiO濃度40.5質量%、粒子径45nm)200gに純水3850gを加えた。これに、濃度10質量%の水酸化ナトリウムを添加してpHを12.5に調整した。この溶液を加温して、80℃を保持しながら、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液573gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液573gとを12時間かけて添加した。次いで、SiOとしての濃度が3.0質量%の珪酸ナトリウム水溶液7530gと、Alとしての濃度が1.0質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液2510gとを24時間かけて添加して、複合酸化物(シリカアルミナ)の一次粒子の水分散液を得た。この時、水分散液のpHは12.0であった。これを遠心分離により溶解成分を除去して固形分濃度13質量%にした後、目開き1μmのカプセルフィルターで濾過し、複合酸化物粒子の分散液を得た。この時、複合酸化物粒子の平均粒子径は180nmであった。
この複合酸化物粒子を使用した以外は実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%のシリカ粒子のアルコール分散液を調製した。この粒子は、外殻に貫通孔が存在していなかった。
さらに、このシリカ粒子を用いた以外は実施例1と同様にして、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例7]
本比較例7では、実施例1と同様にして得られたシリカ系粒子の分散液に、濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して分散液のpHを12.0に調整した。これを200℃にて24時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%のシリカ粒子の水分散液を得た。この粒子は、鈴状粒子とは異なり、外殻が形成されなかった。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%のシリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例8]
本比較例8では、実施例1と同様にして得られたシリカ系粒子の分散液に、濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して分散液のpHを8.5に調整した。これを80℃にて48時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。
[比較例9]
本比較例9では、実施例1と同様にして得られたシリカ系粒子の分散液に、濃度10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加して分散液のpHを11.8に調整した。これを180℃にて21時間熟成した後、常温に冷却し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製 ダイヤイオンSK1B)200gを用い、80℃で3時間かけてイオン交換及び洗浄を行い、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子の水分散液を得た。
これ以降は、実施例1と同様にして、固形分濃度20質量%の鈴状シリカ粒子のアルコール分散液、ハードコート膜形成用の塗布液、ハードコート膜付基材を得た。

Claims (6)

  1. 貫通孔を有する外殻と、前記外殻の内側に存在する内部粒子と、を備える鈴状粒子であって、
    前記鈴状粒子の平均粒子径(D)が20〜180nm、
    前記内部粒子の平均粒子径(d)が5〜100nm、
    前記外殻の平均厚み(t)が5〜30nm、
    前記貫通孔の平均孔径(p)が3〜50nm、
    前記外殻の外表面に占める前記貫通孔の割合が5〜80%である鈴状粒子。
  2. 前記内部粒子が、アルミニウム、珪素、ジルコニウム、チタン、亜鉛、錫、アンチモンから選ばれる元素を少なくとも一つ含む酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の鈴状粒子。
  3. 前記外殻が、珪素を含む酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の鈴状粒子。
  4. 前記鈴状粒子が、珪素分をシリカとして90質量%以上含有することを特徴とする請求項1に記載の鈴状粒子。
  5. 請求項1に記載の鈴状粒子と、マトリックス形成成分と、有機溶媒と、を含む透明被膜形成用の塗布液。
  6. 請求項1に記載の鈴状粒子と、マトリックス成分とを含む透明被膜が、基材上に形成された透明被膜付基材。
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