JP2021008006A - 研磨材 - Google Patents

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高木 大輔
Daisuke Takagi
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Abstract

【課題】本発明は、研磨パッドの剥離が生じ難い研磨材の提供を目的とする。【解決手段】本発明の研磨材は、基材及びこの基材の表面側に積層される研磨層を有する研磨パッドと、上記研磨パッドの基材の裏面側に積層される支持体と、上記研磨パッドと上記支持体とを接着する第1接着部と、上記支持体の裏面に積層される第2接着部とを備え、上記研磨層が砥粒及びバインダーを含み、上記第1接着部及び上記第2接着部がアクリルを主成分とする接着剤層を有し、上記接着剤層の30℃における貯蔵弾性率が40,000Pa以上150,000Pa以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、研磨材に関する。
例えばスマートフォンはその画面の表面がカバーガラスで覆われている。このようなカバーガラスは、原料であるガラス基板を研磨して、表面を平坦化しつつ所定の厚みとした後、面取り、穴あけ、化学強化、印刷等を経て完成する。
このうち研磨には、基材と、この基材の表面側に積層され、砥粒及びバインダーを含む研磨層とを備える固定砥粒方式の研磨パッドを用いることができる。この研磨パッドは、接着剤で支持体に固定され、その支持体がさらに研磨機の定盤に接着剤で固定されて使用される。
ところで、近年のスマートフォンの画面の大型化に伴い、カバーガラスも大型化している。この大型化に伴い広い面積でのカバーガラスの均一性が必要とされ、原料となる板ガラスに対し機械的及び光学的な品質の高さが要求されている。このため、原料となる板ガラスの厚みを大きくとるようになってきている。一方、大型化に伴いカバーガラス自体の厚さが増しているが、その程度は低く、結果として、原料となる板ガラスを研磨すべき量が増加することとなる。
研磨すべき量が増加すれば、そのままでは加工時間が増大し、製品の製造効率が低下してしまう。このため、研磨レートに優れると共に、比較的長期間に渡り研磨レートが低下し難い研磨材が提案されている(例えば再表2017/119342号公報参照)。この公報に記載の研磨材では、砥粒及びそのバインダーを含む研磨層の構成により、優れた研磨レートと、長期間に渡る研磨レートの低下の抑止を達成している。
しかし、研磨層の構成のみで研磨レートを向上させることには限界がある。さらに研磨レートを向上させるためには、研磨機の定盤の回転数の増加や、研磨層を介してガラス基板に加える研磨圧力の増加を図る方法が有効である。
研磨機の定盤の回転数や研磨圧力を増加させると、研磨パッドに負荷がかかりやすくなる。さらに、研磨時に供給するクーラントの量も増加するため、研磨パッドへのクーラントの刺激が伝わりやすくなる。これらの影響が重畳して、研磨機の定盤の回転数や研磨圧力を増加させると、研磨パッドが剥離し易くなる。研磨パッドが剥離すると、剥離した部分の補修や研磨パッドの交換が必要となるため、製品の製造効率を十分に向上させることが難しい。
再表2017/119342号公報
本発明はこのような不都合に鑑みてなされたものであり、研磨パッドの剥離が生じ難い研磨材の提供を目的とする。
本発明者が研磨パッドの剥離について検討したところ、研磨パッドの剥離は主に研磨パッドと支持体との間、又は支持体と研磨機の定盤との間、つまり接着剤で固定している部分で発生していることを知得した。そして、本発明者が研磨パッドの剥離について鋭意検討した結果、接着剤の主成分と貯蔵弾性率とを制御することで、研磨パッドの剥離を抑止できるとの結論に達し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の研磨材は、基材及びこの基材の表面側に積層される研磨層を有する研磨パッドと、上記研磨パッドの基材の裏面側に積層される支持体と、上記研磨パッドと上記支持体とを接着する第1接着部と、上記支持体の裏面に積層される第2接着部とを備え、上記研磨層が砥粒及びバインダーを含み、上記第1接着部及び上記第2接着部がアクリルを主成分とする接着剤層を有し、上記接着剤層の30℃における貯蔵弾性率が40,000Pa以上150,000Pa以下である。
当該研磨材は、接着剤層の主成分がアクリルであるので、pHが10程度あるクーラントに対する耐性が強い。また、本発明者の知見によれば、当該研磨材は、接着剤層の30℃における貯蔵弾性率を上記範囲内とすることで、研磨パッドの剥離を抑止できる。
上記接着剤層の30℃における損失正接としては、0.4以上0.65以下が好ましい。このように上記接着剤層の30℃における損失正接を上記範囲内とすることで、当該研磨材の加工性を維持しつつ、研磨パッドの剥離を抑止できる。
上記接着剤層の30℃における損失弾性率としては、50,000Pa以上300,000Pa以下が好ましい。このように上記接着剤層の30℃における損失弾性率を上記範囲内とすることで、剥離力が向上し、研磨パッドの剥離抑止効果を高められる。
上記接着剤層の硬化後のガラス転移温度としては、−45℃以上−10℃以下が好ましい。このように上記接着剤層の硬化後のガラス転移温度を上記範囲内とすることで、実際に研磨が行われる常温付近(20℃以上50℃以下)での接着力が向上する。
上記第1接着部及び第2接着部が、樹脂を主成分とする芯材を有し、上記接着剤層がこの芯材の両面に積層されるとよい。このように第1接着部及び第2接着部を上述の構成とすることで、第1接着部及び第2接着部の接着剤層の厚さ(合計の厚さ)を大きくできるので、接着力が向上する。
ここで、「主成分」とは、最も含有量の多い成分を意味し、好ましくは含有量が50質量%以上、より好ましくは90質量%以上の成分をいう。「ガラス転移温度」とは、JIS−K−7121:2012に準拠して測定される中間点ガラス転移温度をいう。
「貯蔵弾性率」及び「損失弾性率」とは、複素弾性率の実数部分(貯蔵弾性率)及び複素数部分(損失弾性率)を指す。また、「損失正接」とは、貯蔵弾性率に対する損失弾性率の比を意味する。なお、複素弾性率の測定条件は、以下のとおりである。試料はポリ塩化ビニルを主成分とする支持体とステンレス(SUS)とを接着剤を介して接着したもの(平面視で直径8mmの円形状)とする。また、測定には粘弾性スペクトロメータを用い、温度30℃、周波数1Hzでせん断モードとする。
以上説明したように、本発明の研磨材は、研磨機の定盤の回転数や研磨圧力を増加させた場合でも、研磨パッドの剥離が生じ難い。
本発明の一実施形態に係る研磨材を示す模式的部分断面図である。 図1の研磨材の模式的平面図である。 図1の研磨材の第1接着部の構造の一例を示す模式的部分断面図である。
以下、本発明の一実施形態について適宜図面を参照しつつ詳説する。
図1に示す研磨材は、研磨パッド1と、支持体2と、研磨パッド1と支持体2とを接着する第1接着部3と、支持体2の裏面に積層される第2接着部4とを備える。
<研磨パッド>
研磨パッド1は、図1及び図2に示すように、基材11及びこの基材11の表面側に積層される研磨層12を有する。
(基材)
基材11は、研磨層12を支持するための板状又はシート状の部材である。
基材11の主成分としては、特に限定されないが、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、アラミド、アルミニウム、銅等が挙げられる。中でも耐熱性の高いPCが好ましい。また、基材11の表面に化学処理、コロナ処理、プライマー処理等の接着性を高める処理が行われてもよい。
また、基材11は可撓性又は延性を有するとよい。このように基材11が可撓性又は延性を有することで、研磨パッド1が被削体の表面形状に追従し、研磨面と被削体との接触面積が大きくなるため、研磨レートがさらに高まる。このような可撓性を有する基材11の材質としては、例えばPETやPI等を挙げることができる。また、延性を有する基材11の材質としては、アルミニウムや銅等を挙げることができる。
基材11の形状及び大きさは、使用される研磨機の定盤の形状及び大きさに合わせて適宜決定されるが、例えば外径200mm以上2022mm以下及び内径100mm以上658mm以下の円環状とすることができる。なお、外形が大きい場合は、当該研磨材の取扱性の観点から、平面上に並置した複数の基材11が単一の支持体2により支持される構成としたり、平面上に並置した複数の基材11及び支持体2が研磨機の定盤に支持される構成としたりすることもできる。この場合、個々の基材11は、上記円環状の基材11をその中心を通る直線で3分割、4分割あるいは8分割した形状や、一辺が140mm以上160mm以下の正方形状等とすることができる。
基材11の平均厚さの下限としては、75μmが好ましく、100μmがより好ましく、150μmがさらに好ましい。一方、基材11の平均厚さの上限としては、3mmが好ましく、1mmがより好ましく、500μmがさらに好ましい。基材11の平均厚さが上記下限未満であると、研磨パッド1の強度や平坦性が不足するおそれがある。逆に、基材11の平均厚さが上記上限を超えると、研磨パッド1が不要に厚くなり支持体2との接着性が低下するおそれや、取扱いが困難になるおそれがある。なお、「平均厚さ」とは、任意の10点で測定される厚さの平均値を言う。
(研磨層)
研磨層12は、砥粒13a及びバインダー13bを含む。また、研磨層12は、その表面に溝12aによって区切られる複数の研磨部12bを有する。
〈砥粒〉
砥粒13aとしては、ダイヤモンド砥粒、アルミナ砥粒、シリカ砥粒、セリア砥粒、炭化ケイ素砥粒等が挙げられる。中でも他の砥粒より硬質であるダイヤモンド砥粒が好ましい。砥粒13aをダイヤモンド砥粒とすることで、研磨力が向上し、研磨レートをさらに向上できる。
なお、ダイヤモンド砥粒のダイヤモンドとしては、単結晶でも多結晶でもよく、またNiコーティング等の処理がされたダイヤモンドであってもよい。中でも単結晶ダイヤモンド及び多結晶ダイヤモンドが好ましい。単結晶ダイヤモンドは、他のダイヤモンドより硬質であり研削力が高い。また、多結晶ダイヤモンドは多結晶を構成する微結晶単位で劈開し易く目つぶれが進行し難いので、長期間研磨を行っても研磨レートの低下が小さい。
砥粒13aの平均粒子径は、研磨レートと研磨後の被削体の表面粗さとの観点から適宜選択される。砥粒13aの平均粒子径の下限としては、2μmが好ましく、10μmがより好ましく、20μmがさらに好ましく、50μmが特に好ましい。一方、砥粒13aの平均粒子径の上限としては、200μmが好ましく、100μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。砥粒13aの平均粒子径が上記下限未満であると、研磨パッド1の研磨力が不足し、研磨レートが低下するおそれがある。逆に、砥粒13aの平均粒子径が上記上限を超えると、研磨精度が低下するおそれがある。ここで、「平均粒子径」とは、レーザー回折法等により測定された体積基準の累積粒度分布曲線の50%値(50%粒子径、D50)をいう。
研磨層12における砥粒13aの含有量の下限としては、3体積%が好ましく、4体積%がより好ましく、8体積%がさらに好ましい。一方、砥粒13aの含有量の上限としては、55体積%が好ましく、45体積%がより好ましく、35体積%がさらに好ましい。砥粒13aの含有量が上記下限未満であると、研磨層12の研磨力が不足するおそれがある。逆に、砥粒13aの含有量が上記上限を超えると、研磨層12が砥粒13aを保持できないおそれがある。
〈バインダー〉
研磨層12のバインダー13bの主成分としては、特に限定されないが、樹脂又は無機物が挙げられる。
上記樹脂としては、ポリウレタン、ポリフェノール、エポキシ、ポリエステル、セルロース、エチレン共重合体、ポリビニルアセタール、ポリアクリル、アクリルエステル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド等の樹脂を挙げることができる。中でも基材11への良好な密着性が確保し易いポリアクリル、エポキシ、ポリエステル及びポリウレタンが好ましい。なお、上記樹脂は、少なくとも一部が架橋していてもよい。
また、上記無機物としては、ケイ酸塩、リン酸塩、多価金属アルコキシド等を挙げることができる。中でも砥粒保持力が高いケイ酸塩が好ましい。このようなケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウムやケイ酸カリウム等を挙げることができる。
バインダー13bの主成分は、無機物であるとよい。このようにバインダー13bの主成分を無機物とすることで、砥粒13aの保持力を高め、砥粒13aが目こぼれする前に脱粒することを抑止できる。このため、研削力がさらに高められる。
なお、バインダー13bには、分散剤、カップリング剤、界面活性剤、潤滑剤、消泡剤、着色剤等の各種助剤及び添加剤などを目的に応じて適宜含有させてもよい。
〈溝〉
溝12aは、図2では研磨層12の表面に等間隔の格子状に配設されている。すなわち、溝12aによって区切られる研磨層12の複数の研磨部12bの形状は、規則的に配列されたブロックパターン状である。また、溝12aの底面は、基材11の表面で構成される。
溝12aの平均幅の下限としては、0.3mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。一方、溝12aの平均幅の上限としては、10mmが好ましく、8mmがより好ましい。溝12aの平均幅が上記下限未満であると、研磨により発生する研磨粉が溝12aに詰まるおそれがある。逆に、溝12aの平均幅が上記上限を超えると、研磨時に被削体が溝12aに落ち込み易くなるため、被削体に傷が生じるおそれがある。
研磨部12bの平均面積の下限としては、1mmが好ましく、2mmがより好ましい。一方、研磨部12bの平均面積の上限としては、150mmが好ましく、130mmがより好ましい。研磨部12bの平均面積が上記下限未満であると、研磨部12bが基材11から剥離するおそれがある。逆に、研磨部12bの平均面積が上記上限を超えると、研磨時に研磨層12の被削体への接触面積が大きくなるため、摩擦抵抗により研磨レートが低下するおそれがある。
複数の研磨部12bの研磨層12全体に対する面積占有率の下限としては、5%が好ましく、10%がより好ましい。一方、上記研磨部12bの面積占有率の上限としては、60%が好ましく、55%がより好ましい。上記研磨部12bの面積占有率が上記下限未満であると、研磨時に加える圧力が狭い研磨部12bに集中し過ぎるため、研磨部12bが基材11から剥離するおそれがある。逆に、上記研磨部12bの面積占有率が上記上限を超えると、研磨時に研磨層12の被削体への接触面積が大きくなるため、摩擦抵抗により研磨レートが低下するおそれがある。なお、「研磨層全体の面積」は、研磨層が溝を有する場合、その溝の面積も含む概念である。
研磨層12の平均厚さ(研磨部12b部分のみの平均厚さ)の下限としては、1000μmが好ましく、1500μmがより好ましく、2000μmがさらに好ましい。一方、研磨層12の平均厚さの上限としては、4000μmが好ましく、3500μmがより好ましく、3200μmがさらに好ましい。研磨層12の平均厚さが上記下限未満であると、研磨層12の耐久性が不足し、研磨パッド1の寿命が短くなるおそれがある。逆に、研磨層12の平均厚さが上記上限を超えると、研磨時に発生するモーメントにより研磨層12と基材11との界面にかかる負荷により研磨部12bが倒れ易くなるおそれや、研磨パッド1の製造コストが増大するおそれがある。
<支持体>
支持体2は、研磨パッド1の基材11の裏面側に積層される。
支持体2の主成分としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性を有する樹脂やポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等のエンジニアリングプラスチックを挙げることができる。支持体2の主成分にこのような材質を用いることにより支持体2が可撓性を有し、当該研磨材が被削体の表面形状に追従し、研磨面と被削体とが接触し易くなるため研磨レートがさらに向上する。中でも支持体2の主成分としては、第1接着部3及び第2接着部4との接着性の観点から、ポリ塩化ビニルが好ましい。
支持体2の形状及び大きさは、使用される研磨機の定盤の形状及び大きさに合わせて適宜決定される。上述した基材11のように平面上に並置した複数の支持体2が研磨機の定盤に支持される構成とすることもできる。
支持体2の平均厚さの下限としては、0.5mmが好ましく、0.8mmがより好ましい。一方、支持体2の平均厚さの上限としては、3mmが好ましく、2mmがより好ましい。支持体2の平均厚さが上記下限未満であると、当該研磨材の強度が不足するおそれがある。逆に、支持体2の平均厚さが上記上限を超えると、支持体2を研磨機の定盤に取り付け難くなるおそれや支持体2の可撓性が不足するおそれがある。
<第1接着部>
第1接着部3は、図3に示すように、芯材31と、この芯材31の両面に積層される接着剤層32とを有する。このように第1接着部3を上述の構成とすることで、第1接着部3の接着剤層32の厚さ(合計の厚さ)を大きくできるので、接着力が向上する。
第1接着部3は、研磨パッド1の基材11と支持体2とが対向する領域をすべて覆うように配置されることが好ましい。つまり、基材11と支持体2とが第1接着部3を全面に介して接着されていることが好ましい。
第1接着部3の平均厚さ(芯材31及び両面に積層される接着剤層32を含む全体の平均厚さ)の下限としては、80μmが好ましく、100μmがより好ましい。一方、第1接着部3の平均厚さの上限としては、150μmが好ましく、120μmがより好ましい。第1接着部3の平均厚さが上記下限未満であると、接着剤層32の厚さを十分に確保できず、上述の構成による接着力向上効果が不十分となるおそれがある。逆に、第1接着部3の平均厚さが上記上限を超えると、個々の接着剤層32の厚さが大きくなり過ぎ、安定して接着剤層32を作製することが困難となるおそれがある。
(芯材)
芯材31は、樹脂を主成分とする。上記樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等を挙げることができる。中でも接着剤層32との接着性や強度の観点から、PETとすることが好ましい。
芯材31の平均厚さの下限としては、10μmが好ましく、20μmがより好ましい。一方、芯材31の平均厚さの上限としては、40μmが好ましく、30μmがより好ましい。芯材31の平均厚さが上記下限未満であると、強度が不足し、接着剤層32の積層が困難となるおそれがある。逆に、芯材31の平均厚さが上記上限を超えると、相対的に第1接着部3のうち接着に直接寄与する接着剤層32の厚さが減少するため、接着力向上効果が不十分となるおそれがある。
(接着剤層)
接着剤層32は、アクリルを主成分とする。接着剤層32は、芯材31の両面で同一の組成とされる。
接着剤層32に用いられる接着剤としては、特に限定されないが、例えば反応型接着剤、瞬間接着剤、ホットメルト接着剤、貼り替え可能な接着剤である粘着剤等を挙げることができる。中でも粘着剤が好ましい。接着剤層32に用いられる接着剤として粘着剤を用いることで、支持体2から研磨パッド1を剥がして貼り替えることができるため当該研磨材の再利用が容易になる。
接着剤層32の平均厚さの下限としては、20μmが好ましく、30μmがより好ましく、40μmがさらに好ましい。一方、接着剤層32の平均厚さの上限としては、60μmが好ましく、50μmがより好ましい。接着剤層32の平均厚さが上記下限未満であると、接着力が不足するおそれがある。逆に、接着剤層32の平均厚さが上記上限を超えると、安定して接着剤層32を作製することが困難となるおそれがある。
接着剤層32の30℃における貯蔵弾性率の下限としては、40,000Paであり、44,000Paがより好ましく、50,000Paがさらに好ましい。一方、上記貯蔵弾性率の上限としては、150,000Paであり、130,000Paがより好ましい。上記貯蔵弾性率が上記下限未満であると、研磨機の定盤の回転数や研磨圧力の増加により研磨パッド1が剥離し易くなるおそれがある。逆に、上記貯蔵弾性率が上記上限を超えると、接着力が低下するおそれがある。
接着剤層32の30℃における損失弾性率の下限としては、50,000Paが好ましく、75,000Paがより好ましく、100,000Paがさらに好ましい。一方、上記損失弾性率の上限としては、300,000Paが好ましく、250,000Paがより好ましい。上記損失弾性率が上記下限未満であると、剥離力が低下し、研磨パッド1の剥離抑止効果が不足するおそれがある。逆に、上記損失弾性率が上記上限を超えると、接着力が低下するおそれがある。
接着剤層32の30℃における損失正接の下限としては、0.4が好ましく、0.45がより好ましく、0.5がさらに好ましい。一方、上記損失正接の上限としては、0.65が好ましく、0.6がより好ましい。上記損失正接が上記下限未満であると、弾性力が低下し、研磨パッド1の剥離抑止効果が不足するおそれがある。逆に、上記損失正接が上記上限を超えると、切断し難くなり当該研磨材の加工性が低下するおそれがある。
接着剤層32の硬化後のガラス転移温度の下限としては、−45℃が好ましく、−40℃がより好ましい。一方、上記ガラス転移温度の上限としては、−10℃が好ましく、−20℃がより好ましい。上記ガラス転移温度が上記下限未満であると、常温付近(20℃以上50℃以下)で接着力が十分に発現しないおそれがある。逆に、上記ガラス転移温度が上記上限を超えると、接着剤層32の形状が安定せず、安定して接着剤層32を作製することが困難となるおそれがある。
<第2接着部>
第2接着部4は、支持体2を研磨機の定盤に固定するための層である。第2接着部4は、芯材と、この芯材の両面に積層される接着剤層とを有する。
上記芯材及び上記接着剤層は、第1接着部3の芯材31及び接着剤層32と同様とできるので、詳細説明を省略する。
また、第2接着部4は、裏面(支持体2と接着される面とは反対側の面)に、上記接着剤層の全面にわたって積層される離型シートを有するとよい。このように第2接着部4が離型シートを有することで、当該研磨材の保管を容易化できる。また、当該研磨材の使用時には上記離型シートを剥がすのみで使用できるので、取扱性に優れる。
上記離型シートとしては、種々のものを採用可能であり、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレン等のプラスチックフィルムや、クレープ紙や離型紙等の紙材から構成することができる。中でも、後述する破断伸び率や伸長回復率を高める観点から、ポリエチレンシートやクレープ紙が好適に用いられる。
上記離型シートの破断伸び率の下限としては、10%が好ましく、20%がより好ましく、30%がさらに好ましく、40%が特に好ましい。また、上記離型シートの伸長回復率の下限としては、50%が好ましく、60%がより好ましく、70%がさらに好ましく、80%が特に好ましい。上記離型シートの破断伸び率及び伸長回復率を上記下限値以上とすることで、当該研磨材の保管時に、上記離型シートに皺、破れ、上記接着剤層との間の隙間等が生じ難い。なお、「破断伸び率」とはJIS−K−6251:2010に準じて測定される値である。また、「伸長回復率」とは、JIS−L−1096:2010に準じて測定される値である。
<研磨材の製造方法>
当該研磨材は、例えば研磨パッド準備工程と、第1接着部貼付工程と、支持体貼付工程と、第2接着部貼付工程とを主に備える製造方法により製造することができる。
(研磨パッド準備工程)
上記研磨パッド準備工程では、研磨パッド1を準備する。上記研磨パッド準備工程は、調製工程と、研磨層形成工程とを備える。
〈調製工程〉
上記調製工程では、砥粒13aと、バインダー13bとを含む研磨層用組成物を調製する。
具体的には、砥粒13a及びバインダー13bの形成材料を含む研磨層用組成物を塗工液として準備する。なお、固形分中の砥粒13aの含有量が、製造後の研磨部12bの砥粒13aの含有量となるので、研磨部12bにおける含有量が所望の値となるように固形分の量を適宜決定する。
また、塗工液の粘度や流動性を制御するために、水、アルコール等の希釈剤を添加する。この希釈により、研磨部12bに含まれる砥粒13aの一部をバインダー13bの表面から突出させることができる。つまり、希釈剤を添加することで、研磨層形成工程で研磨層用組成物を乾燥させたときにバインダー13bの厚さが減少し、砥粒13aの突出量を増やすことができる。従って、この希釈により研磨の初期から高い研磨レートを発現させることができる。
〈研磨層形成工程〉
研磨層形成工程では、調製工程で準備した研磨層用組成物の印刷により研磨層12を形成する。研磨層形成工程は、塗工工程と乾燥工程とを備える。
〔塗工工程〕
塗工工程では、上記研磨層用組成物を基材11の表面に塗工する。
具体的には、調製工程で準備した塗工液を用い、基材11の表面に印刷法により複数の研磨部12b及びこの研磨部12b間に配設される溝12aとを有する研磨層12を形成する。この溝12aを形成するために、溝12aの形状に対応する形状を有するマスクを用意し、このマスクを介して上記塗工液を印刷する。この印刷方式としては、例えばスクリーン印刷、メタルマスク印刷等を用いることができる。
上記印刷用のマスクとしては、SUS製又はフッ素樹脂製のマスクが好ましい。SUS製又はフッ素樹脂製のマスクはマスクを厚くできるので、平均厚さの大きい研磨部12bを容易に作製することができる。
研磨部12bの厚さは、主にマスクの厚みと塗工量とにより調整することができる。従って、この塗工工程で、研磨部12bの平均厚さを所望の値とするように上記研磨層用組成物の塗工量を調整するとよい。
〔乾燥工程〕
乾燥工程では、上記塗工工程後の塗工液(研磨層用組成物)を加熱乾燥する。この加熱乾燥により塗工液が硬化し、研磨層12が形成される。この乾燥工程は、マスクを除去して行われる。
上記乾燥工程での加熱温度の下限としては、80℃が好ましく、100℃がより好ましい。一方、上記加熱温度の上限としては、300℃が好ましく、200℃がより好ましい。上記加熱温度が上記下限未満であると、研磨層用組成物が十分に硬化せず、摩耗量が増大し、研磨パッド1の寿命が短くなるおそれがある。逆に、上記加熱温度が上記上限を超えると、研磨部12bが熱により変質するおそれがある。
上記乾燥工程での加熱時間は、加熱温度にもよるが、上記加熱時間の下限としては、2時間が好ましく、2.5時間がより好ましい。一方、上記加熱時間の上限としては、20時間が好ましく、18時間がより好ましい。上記加熱時間が上記下限未満であると、研磨層用組成物が十分に硬化せず、摩耗量が増大し、研磨パッド1の寿命が短くなるおそれがある。逆に、上記加熱時間が上記上限を超えると、製造効率が低下するおそれがある。
(第1接着部貼付工程)
上記第1接着部貼付工程では、基材11の裏面に第1接着部3を積層する。具体的には、例えば予め形成されたテープ状の第1接着部3を基材11の裏面に貼り付ける。
(支持体貼付工程)
上記支持体貼付工程では、上記第1接着部貼付工程で貼付した第1接着部3の裏面に支持体2を積層する。
(第2接着部貼付工程)
上記第2接着部貼付工程では、支持体2の裏面に第2接着部4を積層する。具体的には、例えば予め形成されたテープ状の第2接着部4を支持体2の裏面に貼り付ける。
<利点>
当該研磨材は、接着剤層32の主成分がアクリルであるので、pHが10程度あるクーラントに対する耐性が強い。また、当該研磨材は、接着剤層32の30℃における貯蔵弾性率を40,000Pa以上150,000Pa以下とすることで、研磨パッド1の剥離を抑止できる。
[その他の実施形態]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
上記実施形態では、溝を等間隔の格子状に構成したが、格子の間隔及び平面形状は上記実施形態には限定されない。また、上記実施形態において、溝の底面が基材の表面である構成としたが、溝の深さが研磨層の平均厚さよりも小さく、溝が基材の表面に達さなくともよい。
溝の平面形状は格子状でなくともよく、例えば四角形以外の多角形が繰り返される形状、円形状、平行な線を複数有する形状等であってもよいし、同心円状であってもよい。また、溝の平面形状は一方向のみに配設された縞状であってもよい。
あるいは、複数の凸状部が千鳥状に配置されるように溝を形成してもよい。つまり、複数の凸状部が、平行する複数の列に等間隔で配置され、一の列に含まれる凸状部の中心を通り、この一の列に対して直交する方向に、この一の列と隣接する列の凸状部の中心が位置しないような配列とすることもできる。
また、研磨層が溝を有さない構造であってもよい。
上記実施形態では、第1接着部及び第2接着部が芯材と、この芯材の両面に積層される接着剤層とを有する場合について説明したが、上記接着剤層が芯材の片面のみに積層される場合も本発明の意図するところである。この場合、他方の片面には例えば合成ゴムを積層することもできる。
あるいは、第1接着部及び第2接着部が芯材を有さず、接着剤層の単層から構成されてもよい。
さらには、第1接着部と第2接着部とは、上述した剥離シートを除き同一の構成とすることが好ましいが、異なる構成とすることもできる。
また、上記研磨パッドの研磨層が他の粒子を含んでもよい。このような他の粒子としては、充填剤が挙げられる。このように上記研磨層に上記充填剤を含ませることで、バインダーの弾性率が向上し、研磨レートを高めることができる。
上記充填剤としては、例えばダイヤモンドのほか、アルミナ、シリカ、酸化セリウム、酸化マグネシウム、ジルコニア、酸化チタン等の酸化物及びシリカ−アルミナ、シリカ−ジルコニア、シリカ−マグネシア等の複合酸化物を挙げることができる。これらは単独で又は必要に応じて2種以上を組み合わせて用いてもよい。中でも高い研磨力が得られ、かつ比較的安価なアルミナが好ましい。
上記充填剤の平均粒子径は砥粒の平均粒子径にも依存するが、上記充填剤の平均粒子径の下限としては、0.01μmが好ましく、2μmがより好ましい。一方、上記充填剤の平均粒子径の上限としては、20μmが好ましく、15μmがより好ましい。上記充填剤の平均粒子径が上記下限未満であると、上記充填剤によるバインダーの弾性率向上効果の不足により、研磨レートが向上しないおそれがある。一方、上記充填剤の平均粒子径が上記上限を超えると、充填剤が砥粒の研磨力を阻害するおそれがある。
また、上記充填剤の平均粒子径は砥粒の平均粒子径よりも小さいとよい。砥粒の平均粒子径に対する上記充填剤の平均粒子径の比の下限としては、0.1が好ましく、0.2がより好ましい。一方、砥粒の平均粒子径に対する上記充填剤の平均粒子径の比の上限としては、0.8が好ましく、0.6がより好ましい。砥粒の平均粒子径に対する上記充填剤の平均粒子径の比が上記下限未満であると、上記充填剤によるバインダーの弾性率向上効果の不足により、研磨レートが向上しないおそれがある。逆に、砥粒の平均粒子径に対する上記充填剤の平均粒子径の比が上記上限を超えると、充填剤が砥粒の研磨力を阻害するおそれがある。
上記充填剤の研磨層に対する含有量は、砥粒の含有量にも依存するが、上記充填剤の研磨層に対する含有量の下限としては、15体積%が好ましく、30体積%がより好ましい。一方、上記充填剤の含有量の上限としては、75体積%が好ましく、72体積%がより好ましい。上記充填剤の含有量が上記下限未満であると、上記充填剤によるバインダーの弾性率向上効果の不足により、研磨レートが低下するおそれがある。逆に、上記充填剤の含有量が上記上限を超えると、充填剤が砥粒の研磨力を阻害するおそれがある。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、当該発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[No.1〜No.4]
平均厚さ300μmのアルミニウム板を基材とし、ダイヤモンド砥粒(平均粒子径81μm)及びバインダーとしてのエポキシ樹脂を含む研磨層を有する研磨パッドを準備した。具体的な研磨層の形状としては、平面視で直径6mmの円形状の研磨部が規則的に配列されたブロックパターン状であり、複数の研磨部の研磨層全体に対する面積占有率を43%とした。また、研磨層の平均厚さは1000μmとした。なお、上記研磨パッドは、外径580mm及び内径180mmの円環状とした。
支持体として、平均厚さ1mmの硬質塩化ビニル樹脂板を準備した。なお、上記支持体の大きさは、上記研磨パッドと同等とした。
第1接着部及び第2接着部を準備した。上記第1接着部及び第2接着部は、平均厚さ20μmのPETを芯材とし、その両面に平均厚さ40μmの接着剤層を有する構成とした。上記接着剤層の主成分、ガラス転移温度(Tg)、並びに30℃における損失弾性率(G’)、貯蔵弾性率(G’’)、及び損失正接(tanδ)を表1に示す。なお、第1接着部及び第2接着部の大きさは、上記研磨パッドと同等とした。
なお、ガラス転移温度Tgは、中間点ガラス転移温度をJIS−K−7121:2012に準拠して測定した。
また、損失弾性率(G’)、貯蔵弾性率(G’’)、及び損失正接(tanδ)は、レオメータ(アントンパール社製、商品名「MCR702」)を用いて、通常のせん断法の温度分散測定に準じて、周波数1Hz、温度30℃の条件で測定した。計測において、試料径は8mmとし、歪み量は、十分な応答が得られるよう0.01%以上0.5%以下の範囲とした。
上記研磨パッド及び支持体を上記第1接着部により接着し、上記第2接着部を上記支持体の裏面に貼付して、No.1〜No.4の研磨材を得た。
[評価]
No.1〜No.4の研磨材について、180度剥離力、せん断応力、及び剥離に対する安定性の評価を行った。結果を表1に示す。
<180度剥離力>
180度剥離力は、各研磨材をSUS製の板に貼付し、JIS−K−6854−2:1999に準拠して測定した。なお、剥離スピードは30mm/分とした。測定は三回行い、その三回の平均値を180度剥離力として算出した。
<せん断応力>
180度剥離力は、各研磨材をSUS製の板に貼付し、40mm幅の剥離時の強度として算出した。
<剥離に対する安定性>
剥離に対する安定性は、公知の研磨機に各研磨材を装着し、ガラス基板を実際に研磨して行った。具体的には、1600個の研磨材を準備し、加工処理中の剥離の有無について観察を行い、以下の基準で判定した。
A:研磨パッドが摩耗寿命となるまで、剥離の発生が認められない。
B:剥離の発生により寿命となる研磨パッドが、10%以下である。
C:剥離の発生により寿命となる研磨パッドが、10%超である。
Figure 2021008006
表1の結果から、第1接着部及び上記第2接着部の接着剤の主成分がアクリルであり、30℃における貯蔵弾性率が40,000Pa以上150,000PaであるNo.2〜No.4の研磨材は、上記貯蔵弾性率が40,000Pa未満であるNo.1よりも加工安定性に優れることが分かる。
また、30℃における貯蔵弾性率が50,000Pa以上であり、損失弾性率が100,000Pa以上であり、損失正接が0.5以上であるNo.3が特に加工安定性に優れることが分かる。
本発明の研磨材は、研磨機の定盤の回転数や研磨圧力を増加させた場合でも、研磨パッドの剥離が生じ難い。従って、当該研磨材を用いることで、加工時間を低減し、製品の製造効率を高めることができる。
1 研磨パッド
11 基材
12 研磨層
12a 溝
12b 研磨部
13a 砥粒
13b バインダー
2 支持体
3 第1接着部
31 芯材
32 接着剤層
4 第2接着部

Claims (5)

  1. 基材及びこの基材の表面側に積層される研磨層を有する研磨パッドと、
    上記研磨パッドの基材の裏面側に積層される支持体と、
    上記研磨パッドと上記支持体とを接着する第1接着部と、
    上記支持体の裏面に積層される第2接着部と
    を備え、
    上記研磨層が砥粒及びバインダーを含み、
    上記第1接着部及び上記第2接着部がアクリルを主成分とする接着剤層を有し、
    上記接着剤層の30℃における貯蔵弾性率が40,000Pa以上150,000Pa以下である研磨材。
  2. 上記接着剤層の30℃における損失正接が0.4以上0.65以下である請求項1に記載の研磨材。
  3. 上記接着剤層の30℃における損失弾性率が50,000Pa以上300,000Pa以下である請求項1又は請求項2に記載の研磨材。
  4. 上記接着剤層の硬化後のガラス転移温度が−45℃以上−10℃以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の研磨材。
  5. 上記第1接着部及び第2接着部が、樹脂を主成分とする芯材を有し、
    上記接着剤層がこの芯材の両面に積層される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の研磨材。
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