JP2021005029A - カラオケ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一のカラオケルームを複数の利用者で利用する際に注文した飲食物の支払いについて、各利用者が納得感を得られる支払金額を報知可能なカラオケ装置を提供する。【解決手段】飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶する料金記憶部、部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する第1の取得部、映像に基づいて、複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する第2の取得部、取得した飲食記録及び料金記憶部に記憶されている飲食物の料金に基づいて、複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する生成部、生成した明細データに基づく明細を複数の利用者に報知する報知部を有するカラオケ装置。【選択図】図2
Description
本発明はカラオケ装置に関する。
カラオケ店舗は、カラオケ装置が設置されているカラオケルームに飲食物を提供するサービスを提供している。カラオケルームの利用者は、カラオケルームから所望の飲食物を注文し、カラオケ歌唱と併せて飲食を楽しむことができる。
ここで、一のカラオケルームを複数の利用者で利用する際に注文した飲食物の支払いについて、各利用者の支払金額を決定する技術が知られている。
たとえば、特許文献1には、グループ参加の利用者のログイン時刻、ログアウト時刻、及びルームサービスの受注時刻に基づいて、受注時に在室していた利用者にルームサービス料金を公平に割り振ることができるシステムが開示されている。
ところで、一のカラオケルームを複数の利用者で利用する際、代表者が適当な飲食物をまとめて注文する場合がある。
このような場合、提供された飲食物を各利用者が自由に取り分けることになるため、各利用者が何をどれだけ飲食したかを把握することは難しい。よって、代表者は、割勘や「男性〇〇円、女性△△円」のように、所定の金額を一律で徴収することが一般的である。
よって、実際にはほとんど飲食を行っていないにも関わらず、多く飲食した利用者と同等の支払いを求められる利用者にとっては、納得感が得られない。
本発明の目的は、一のカラオケルームを複数の利用者で利用する際に注文した飲食物の支払いについて、各利用者が納得感を得られる支払金額を報知可能なカラオケ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための一の発明は、カラオケ店舗で提供される飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶する料金記憶部と、前記カラオケ店舗の部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する第1の取得部と、前記映像に基づいて、前記複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する第2の取得部と、取得した前記飲食記録及び前記料金記憶部に記憶されている飲食物の料金に基づいて、前記複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する生成部と、生成した前記明細データに基づく明細を前記複数の利用者に報知する報知部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、一のカラオケルームを複数の利用者で利用する際に注文した飲食物の支払いについて、各利用者が納得感を得られる支払金額を報知できる。
図1〜図7を参照して、実施形態に係るカラオケ装置について説明する。
==カラオケ装置==
カラオケ装置Kは、楽曲のカラオケ演奏、及び利用者がカラオケ歌唱を行うための装置である。カラオケ装置Kは、カラオケ店舗のカラオケルーム内に設置される。図1に示すように、カラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、リモコン装置50、及び撮影手段60を備える。
カラオケ装置Kは、楽曲のカラオケ演奏、及び利用者がカラオケ歌唱を行うための装置である。カラオケ装置Kは、カラオケ店舗のカラオケルーム内に設置される。図1に示すように、カラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、リモコン装置50、及び撮影手段60を備える。
カラオケ本体10は、選曲された楽曲の演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ演奏やカラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40はカラオケ歌唱の歌唱音声をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。撮影手段60は、カラオケルーム内を撮影するためのカメラである。なお、撮影手段60は、カラオケルーム内に複数設けられていてもよい。
図2に示すように、本実施形態に係るカラオケ本体10は、記憶手段10a、通信手段10b、入力手段10c、及び制御手段10dを備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
[記憶手段]
記憶手段10aは、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶手段10aは、カラオケ装置Kによりカラオケ演奏を行うための複数の楽曲データを記憶する。
記憶手段10aは、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶手段10aは、カラオケ装置Kによりカラオケ演奏を行うための複数の楽曲データを記憶する。
本実施形態において、記憶手段10aの記憶領域の一部は料金記憶部100として機能する。
料金記憶部100は、カラオケ店舗で提供される飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶する。第1の識別情報は、専用の識別ID等、飲食物毎に付与されている固有の情報である。
図3は、料金記憶部100に記憶されている料金テーブルの例を示している。たとえば、フードF1について、第1の識別情報は「ID−F01」であり、料金は「780円」である。また、ドリンクD1について、第1の識別情報は「ID−D01」であり、料金は「480円」である。料金テーブルは、カラオケ店舗毎に提供可能な飲食物に応じて予め設定されている。
[通信手段・入力手段]
通信手段10bは、リモコン装置50との通信を行うためのインターフェースを提供する。入力手段10cは、利用者が各種の指示入力を行うための構成である。入力手段10cは、カラオケ本体10に設けられたボタン等である。或いは、リモコン装置50が入力手段10cとして機能してもよい。たとえば、カラオケ装置Kが設置されている一のカラオケルームを複数の利用者で利用する場合に、一の利用者(代表者)がリモコン装置50を介して適当な飲食物の注文を行う。カラオケ店舗の店員は、注文に応じた飲食物を準備し、カラオケルームの利用者に提供する。
通信手段10bは、リモコン装置50との通信を行うためのインターフェースを提供する。入力手段10cは、利用者が各種の指示入力を行うための構成である。入力手段10cは、カラオケ本体10に設けられたボタン等である。或いは、リモコン装置50が入力手段10cとして機能してもよい。たとえば、カラオケ装置Kが設置されている一のカラオケルームを複数の利用者で利用する場合に、一の利用者(代表者)がリモコン装置50を介して適当な飲食物の注文を行う。カラオケ店舗の店員は、注文に応じた飲食物を準備し、カラオケルームの利用者に提供する。
[制御手段]
制御手段10dは、カラオケ装置Kにおける各種の制御を行う。制御手段10dは、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
制御手段10dは、カラオケ装置Kにおける各種の制御を行う。制御手段10dは、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段10dは、第1の取得部200、第2の取得部300、生成部400、及び報知部500として機能する。
(第1の取得部)
第1の取得部200は、カラオケ店舗の部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する。
第1の取得部200は、カラオケ店舗の部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する。
映像から利用者の顔画像を抽出する手法は、公知の画像認識処理の手法を利用することができる。また、利用者識別情報は、複数の利用者を区別するための情報である。
たとえば、カラオケ装置Kが設置されているカラオケルームに3名の利用者が入室したとする。撮影手段60は、利用者が入室した時点からカラオケルーム内の撮影を開始する。従って、撮影手段60により得られる映像には、3名の利用者の姿(顔や動作)が含まれる。
第1の取得部200は、撮影手段60により得られた映像を解析し、映像に含まれる利用者の顔画像を抽出する。この例において、第1の取得部200は、3名の顔画像X1、X2、及びX3を利用者識別情報として取得する。
(第2の取得部)
第2の取得部300は、映像に基づいて、複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する。飲食記録は、ある利用者が、何を飲食したか、ある飲食物をどれくらい飲食したか(たとえば飲食した割合)等を記録したものである。
第2の取得部300は、映像に基づいて、複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する。飲食記録は、ある利用者が、何を飲食したか、ある飲食物をどれくらい飲食したか(たとえば飲食した割合)等を記録したものである。
ここで、図4を参照して、飲食記録の取得の具体例について説明する。図4は、撮影手段60により撮影されたカラオケルーム内の映像である。この映像によれば、カラオケルームには、顔画像X1〜X3に対応する利用者が在席しており、中央に置かれたテーブルTには、注文した飲食物であるフードF1〜F3、ドリンクDP、ドリンクD1〜D3、フードを取り分けるための取り皿P1〜P3、及びドリンクDPを注ぎ分けるグラスG1〜G3が置かれた状態となっている。なお、記憶手段10aには、カラオケ店舗で提供される飲食物の画像が、当該飲食物を識別するための第1の識別情報と紐付けられて記憶されている。また、第2の取得部300は、飲食物と同様に空の取り皿やグラスの種類を認識できるものとする。
第2の取得部300は、映像に含まれる利用者の動きに基づいて、当該利用者の利用者識別情報に対応する飲食記録を取得する。
たとえば、顔画像X1に対応する利用者がフードF1に手を伸ばして飲食する一方、顔画像X2に対応する利用者がフードF1を取り皿P2に取り分けた映像が撮影されたとする。以下、飲食だけでなく、取り皿への取り分けやグラスへの注ぎ分けを含めて「飲食」とする。なお、一の利用者が他の利用者の取り皿へ取り分けた場合には、取り分け後に当該取り皿が置かれた位置に最も近い利用者が飲食したものとする。
第2の取得部300は、顔画像X1に対応する利用者の動きを解析し、当該利用者が手を伸ばした先にあるフードの画像と、予め記憶手段10aに記憶されている画像とを比較することにより、当該利用者が飲食したフードがフードF1であることを特定する。また、第2の取得部300は、フードF1に対応する第1の識別情報を取得する。なお、第2の取得部300は、あるフードをフードF1であると特定した場合には、フードF1に対応する第1の識別情報をテーブル上の位置情報と紐付けて記憶し、以後は位置情報に基づいてフードF1に対応する第1の識別情報を特定することができる。この場合、利用者がフードを移動させた際には位置情報を更新するものとする。
一方、第2の取得部300は、提供された飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を飲食記録として取得する。
上記例において、第2の取得部300は、顔画像X1に対応する利用者の動きを解析し、特定したフードF1について、当該利用者が飲食した割合を算出する。このような割合の算出は、公知の手法を用いて映像を解析することにより行うことができる。また、飲食物の種類に応じて、利用者が飲食した後に残っている割合から逆算してもよい。
なお、飲食した割合は、たとえば、「焼きそば」や「ピラフ」のようなフードの場合には、飲食した体積を、予め記憶した当該フードの模範的な元の体積で除すことにより、割合を算出することができる。また、ピッチャーで提供されるドリンクの場合には、飲食した容量を、予め記憶したピッチャーの容量で除すことにより、算出することができる。また、「ポテトフライ」や「枝豆」のように複数の飲食物が多数まとまって提供される場合には、利用者が飲食した数を、予め所定の総重量と1個あたりの平均的な重量に基づいて記憶した平均的な総数で除すことにより、割合を算出することができる。また、「唐揚げ」や均等に切り分けられて提供される「ピザ」のように一皿当たりの個数が比較的少ない飲食物の場合、利用者が飲食した数を求め、予め記憶した所定の元の数で除することにより、割合を算出することができる。
上記例において、第2の取得部300は、顔画像X1に対応する利用者がフードF1を飲食した割合を60%と算出し、顔画像X2に対応する利用者がフードF1を飲食した割合を40%と算出したとする。一方、顔画像X3に対応する利用者はフードF1を飲食しなかったとする。この場合、第2の取得部300は、顔画像X3に対応する利用者がフードF1を飲食した割合を0%と算出する。
第2の取得部300は、取得したフードF1の第1の識別情報に対し、顔画像X1に対応する利用者が飲食した割合60%を紐付け、顔画像X1に関する飲食記録として取得する。また、第2の取得部300は、取得したフードF1の第1の識別情報に対し、顔画像X2に対応する利用者が飲食した割合40%を紐付け、顔画像X2に関する飲食記録として取得する。更に、第2の取得部300は、取得したフードF1の第1の識別情報に対し、顔画像X3に対応する利用者が飲食した割合0%を紐付け、顔画像X3に関する飲食記録として取得する。第2の取得部300は、取得したこれらの飲食記録を顔画像毎に記憶手段10aに記憶させる。
図5は、記憶手段10aに記憶されている顔画像毎の飲食記録である。図5の例によれば、たとえば、フードF2については、顔画像X1に対応する利用者が60%飲食し、顔画像X2に対応する利用者及び顔画像X3に対応する利用者がそれぞれ20%飲食している。また、フードF3については、顔画像X1に対応する利用者が30%飲食し、顔画像X2に対応する利用者が50%飲食し、顔画像X3に対応する利用者が20%飲食している。ドリンクDPについては、顔画像X1に対応する利用者が50%飲食し、顔画像X2に対応する利用者が40%飲食し、顔画像X3に対応する利用者が10%飲食している。一方、ドリンクD1〜D3については、それぞれ顔画像X1〜X3に対応する利用者が100%飲食している。
なお、一の利用者が同じ飲食物を複数回に分けて飲食する場合もありうる。この場合、第2の取得部300は、利用者が飲食する映像が得られる都度、当該利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を合計することにより飲食記録を取得する。
また、カラオケルームの利用時間が終了した時点で飲食物の食べ残しがない場合、利用者の飲食した割合の合計が100%になるように適宜調整し、食べ残しがある場合、第2の取得部300は、食べ残しは除外して飲食された分を100%とした場合における飲食した割合を改めて特定し、飲食記録として取得する。
或いは、小皿の料理を複数注文した場合等、飲食物毎に飲食した割合を求めることが煩雑な場合もありうる。このような場合、第2の取得部300は、映像に基づいて、飲食した利用者の数で均等に割合を特定することにより、飲食記録を取得してもよい。たとえば、フードF1を飲食した利用者が、顔画像X1に対応する利用者及び顔画像X3に対応する利用者の2名いる場合、第2の取得部300は、飲食した割合によらず、顔画像X1に対応する利用者及び顔画像X3に対応する利用者の割合をそれぞれ50%として飲食記録を取得する。
(生成部)
生成部400は、取得した飲食記録及び料金記憶部100に記憶されている飲食物の料金に基づいて、複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する。
生成部400は、取得した飲食記録及び料金記憶部100に記憶されている飲食物の料金に基づいて、複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する。
上記例において、カラオケルームの利用時間が経過したとする。この場合、生成部400は、顔画像X1〜X3に対応する利用者それぞれの支払金額を求める。ここでは、図3の料金テーブル、及び図5の飲食記録を例に説明する。
生成部400は、顔画像X1に対応する利用者の支払金額PA1を求める。支払金額PA1は、(フードF1の料金780円×60%)+(フードF2の料金980円×60%)+(フードF3の料金1200円×30%)+(ドリンクDPの料金1900円×50%)+(ドリンクD1の料金480円×100%)=2846円となる。
また、生成部400は、顔画像X2に対応する利用者の支払金額PA2を求める。支払金額PA2は、(フードF1の料金780円×40%)+(フードF2の料金980円×20%)+(フードF3の料金1200円×50%)+(ドリンクDPの料金1900円×40%)+(ドリンクD2の料金580円×100%)=2448円となる。
また、生成部400は、顔画像X3に対応する利用者の支払金額PA3を求める。支払金額PA3は、(フードF1の料金780円×0%)+(フードF2の料金980円×20%)+(フードF3の料金1200円×20%)+(ドリンクDPの料金1900円×10%)+(ドリンクD3の料金680円×100%)=1306円となる。
生成部400は、算出した支払金額と顔画像とを紐付けた明細データを生成する。なお、生成部400は、算出した支払金額のうち、端数(たとえば10円以下)を四捨五入した金額に基づいて明細データを生成してもよい。
(報知部)
報知部500は、生成した明細データに基づく明細を複数の利用者に報知する。
報知部500は、生成した明細データに基づく明細を複数の利用者に報知する。
明細の報知は、様々な方法で行うことができる。たとえば、報知部500は、カラオケ装置Kの表示装置30に明細データに基づく明細を表示させる。
図6は、表示装置30に表示される明細の例を示している。図6の例では、支払金額として、飲食物の支払金額と、カラオケルームの利用料金の合計金額が示されている。この明細によれば、顔画像X1に対応する利用者の支払金額が3846円であり、顔画像X2に対応する利用者の支払金額が3448円であり、顔画像X3に対応する利用者の支払金額が2306円である。各利用者は、自らの顔画像を元に支払金額を把握することができる。
明細の報知に関するその他の方法として、たとえば報知部500は、公知の近距離無線通信を用いて各利用者の携帯端末に明細データを送信してもよい。或いは、報知部500は、明細データを二次元コードに変換し、表示装置30に表示させる。各利用者は、自己の携帯端末で二次元コードを読み取ることにより、携帯端末上で明細を確認することができる。
その後、3名の利用者がカラオケ店舗から退店する際、カラオケルームの利用料金(3000円)と、注文した飲食物の合計金額6600円とを合わせた総額9600円が請求される。代表者は、まとめて支払いを行った後、明細に示されている各自の支払金額に応じて、他の利用者から立替えた金額を徴収する。なお、立替えた金額の徴収は、現金で行ってもよいし、P2Pのモバイル決済により実行してもよい。或いは、代表者が支払いを行うのではなく、各利用者が自己の携帯端末を用いて、明細に示されている支払金額をモバイル決済によりカラオケ店舗に直接支払うような構成であってもよい。
==カラオケ装置における処理について==
次に、図7を参照して本実施形態に係るカラオケ装置Kにおける処理について述べる。図7は、カラオケ装置Kにおける処理を示すフローチャートである。この例では、料金記憶部100が、カラオケ店舗で提供される飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶している。
次に、図7を参照して本実施形態に係るカラオケ装置Kにおける処理について述べる。図7は、カラオケ装置Kにおける処理を示すフローチャートである。この例では、料金記憶部100が、カラオケ店舗で提供される飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶している。
カラオケ装置Kが設置されているカラオケルームに複数の利用者が入室した場合、撮影手段60はカラオケルーム内の撮影を開始する(カラオケルーム内の撮影開始。ステップ10)。
第1の取得部200は、カラオケ店舗の部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する(利用者識別情報を取得。ステップ11)。
第2の取得部300は、映像に基づいて、複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する(利用者毎の飲食記録を取得。ステップ12)。
カラオケルームの利用時間が経過した場合(ステップ13でYの場合)、生成部400は、ステップ12で取得した飲食記録及び料金記憶部100に記憶されている飲食物の料金に基づいて、複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する(明細データを生成。ステップ14)。
報知部500は、生成した明細データに基づく明細を複数の利用者に報知する(明細を報知。ステップ15)。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、カラオケ店舗で提供される飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶する料金記憶部100と、カラオケ店舗の部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する第1の取得部200と、映像に基づいて、複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する第2の取得部300と、取得した飲食記録及び料金記憶部100に記憶されている飲食物の料金に基づいて、複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する生成部400と、生成した明細データに基づく明細を複数の利用者に報知する報知部500と、を有する。
このようなカラオケ装置Kによれば、実際に行った飲食に関する飲食記録に基づいて利用者毎の支払金額を求めることができる。従って、多くの飲食を行った利用者は支払金額が多くなり、ほとんど飲食を行っていない利用者は支払金額が少なくなる。たとえば、上記実施形態の例において、仮に飲食物の支払金額6600円を3名の利用者で割り勘を行うと、利用者一人あたり2200円の支払金額となる。一方、本実施形態に係るカラオケ装置Kによれば、多くの飲食を行った顔画像X1に対応する利用者は支払金額が2846円となる一方、あまり飲食を行っていない顔画像X3に対応する利用者は支払金額が1306円となる。
すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置Kによれば、一のカラオケルームを複数の利用者で利用する際に注文した飲食物の支払いについて、各利用者が納得感を得られる支払金額を報知することができる。
また、第2の取得部300は、提供された飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を飲食記録として取得する。このように飲食した割合を飲食記録とすることで、各利用者が納得感の得られる支払金額を求めることができる。
<変形例>
ところで、提供される飲食物の中には、一つの皿に2以上の異なる飲食物(以下、それぞれを「副飲食物」という)がセットで提供されるものもある。このように一の飲食物に複数の副飲食物を含む場合、どの飲食物を飲食したかによって支払金額を変えることが望まれる。
ところで、提供される飲食物の中には、一つの皿に2以上の異なる飲食物(以下、それぞれを「副飲食物」という)がセットで提供されるものもある。このように一の飲食物に複数の副飲食物を含む場合、どの飲食物を飲食したかによって支払金額を変えることが望まれる。
たとえば、副飲食物として「唐揚げ」と「サラダ」を含む「唐揚げセット」を注文した場合、メインの飲食物は「唐揚げ」であるため、「唐揚げ」を飲食した利用者と「サラダ」を飲食した利用者とを同じ支払金額とした場合、利用者によっては納得感が得られないことがある。
そこで、本変形例の料金記憶部100は、一の飲食物に含まれる異なる料金の副飲食物毎に、当該副飲食物を識別するための第2の識別情報と、当該副飲食物の料金とを紐付けて記憶する。第2の識別情報は、専用の識別ID等、副飲食物毎に付与されている固有の情報である。
図8は、料金記憶部100に記憶されている料金テーブルの例を示している。たとえば、フード「唐揚げセット」について、第1の識別情報は「ID−F04」であり、料金は「800円」である。また、フード「唐揚げセット」は、副飲食物として、「唐揚げ(10個)」と「サラダ(皿の半分)」を含んでいる。副飲食物「唐揚げ」について、第2の識別情報は「ID−F04−01」であり、料金は「700円」である。副飲食物「サラダ」について、第2の識別情報は「ID−F04−02」であり、料金は「100円」である。なお、料金テーブルには、副飲食物を含む飲食物と、副飲食物を含まない飲食物の双方が含まれていてもよい。
ここで、提供されたフード「唐揚げセット」について、顔画像X1に対応する利用者が唐揚げを5個食べ、顔画像X2に対応する利用者が唐揚げを3個とサラダを全体の60%食べ、顔画像X3に対応する利用者が唐揚げを2個とサラダを全体の40%食べたとする。
第2の取得部300は、映像から顔画像X1に対応する利用者の動きを解析し、当該利用者が手を伸ばした先にある「唐揚げ」の画像と、予め記憶手段10aに記憶されている画像とを比較することにより、当該利用者が飲食した飲食物が「唐揚げセット」の「唐揚げ」であることを特定する。また、第2の取得部300は、「唐揚げ」に対応する第2の識別情報を取得する。
一方、第2の取得部300は、提供された副飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を飲食記録として取得する。
上記例において、第2の取得部300は、顔画像X1に対応する利用者の動きを解析し、特定した「唐揚げ」について、当該利用者が飲食した割合((5個÷10個)×100%=50%)を算出する。
第2の取得部300は、取得した「唐揚げ」の第2の識別情報に対し、顔画像X1に対応する利用者が飲食した割合50%を紐付け、顔画像X1に関する飲食記録として取得する。なお、「サラダ」については、飲食していないため割合は0%となる。また、第2の取得部300は、取得した「唐揚げ」の第2の識別情報に対し、顔画像X2に対応する利用者が飲食した割合30%を紐付け、且つ取得した「サラダ」の第2の識別情報に対し、顔画像X2に対応する利用者が飲食した割合60%を紐付け、顔画像X2に関する飲食記録として取得する。同様に、第2の取得部300は、取得した「唐揚げ」の第2の識別情報に対し、顔画像X3に対応する利用者が飲食した割合20%を紐付け、且つ取得した「サラダ」の第2の識別情報に対し、顔画像X3に対応する利用者が飲食した割合40%を紐付け、顔画像X3に関する飲食記録として取得する。図9は、記憶手段10aに記憶されている顔画像毎の飲食記録である。
生成部400は、顔画像X1に対応する利用者の支払金額PA4、顔画像X2に対応する利用者の支払金額PA5、及び顔画像X3に対応する利用者の支払金額PA6を求める。具体的に、支払金額PA4は、(唐揚げの料金700円×50%)+(サラダの料金100円×0%)=350円となる。支払金額PA5は、(唐揚げの料金700円×30%)+(サラダの料金100円×60%)=270円となる。支払金額PA6は、(唐揚げの料金700円×20%)+(サラダの料金100円×40%)=180円となる。
このように、本変形例において、料金記憶部100は、一の飲食物に含まれる異なる料金の副飲食物毎に、当該副飲食物を識別するための第2の識別情報と、当該副飲食物の料金とを紐付けて記憶し、第2の取得部300は、提供された副飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を飲食記録として取得する。副飲食物毎に飲食記録を行うことにより、報知される支払金額に対する利用者の納得感がより高くなる。
<その他>
上記実施形態では、カラオケルームの利用時間が経過した場合に、明細を報知する例について述べたがこれに限られない。たとえば、カラオケルームの利用中、所定時間毎(たとえば、10分毎)に明細を報知してもよい。この場合、実施形態で述べたように、その時点で飲食された分を100%として飲食記録を取得する。
上記実施形態では、カラオケルームの利用時間が経過した場合に、明細を報知する例について述べたがこれに限られない。たとえば、カラオケルームの利用中、所定時間毎(たとえば、10分毎)に明細を報知してもよい。この場合、実施形態で述べたように、その時点で飲食された分を100%として飲食記録を取得する。
また、第2の取得部300は、映像に含まれる利用者の動きではなく、映像に含まれる飲食物の状態に基づいて、当該飲食物の第1の識別情報に対応する飲食記録を取得してもよい。
たとえば、映像において、フードF1の一部が減ったとする。この場合、第2の取得部300は、一部が減っているフードの画像と、予め記憶手段10aに記憶されている画像とを比較することにより、飲食されたフードがフードF1であることを特定する。また、第2の取得部300は、前後の映像からフードF1を飲食した利用者の顔画像を特定する。
第2の取得部300は、提供された飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を飲食記録として取得する。
上記例において、第2の取得部300は、特定したフードF1について、飲食した後に残っている割合を算出する。第2の取得部300は、算出した割合を特定した利用者の顔画像と紐付け飲食記録として取得する。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 料金記憶部
200 第1の取得部
300 第2の取得部
400 生成部
500 報知部
K カラオケ装置
200 第1の取得部
300 第2の取得部
400 生成部
500 報知部
K カラオケ装置
Claims (4)
- カラオケ店舗で提供される飲食物を識別するための第1の識別情報と、飲食物の料金とを紐付けて記憶する料金記憶部と、
前記カラオケ店舗の部屋内にいる複数の利用者を撮影して得られる映像から、各利用者の顔画像を抽出し、利用者識別情報として取得する第1の取得部と、
前記映像に基づいて、前記複数の利用者が部屋内で行った飲食に関する飲食記録を取得する第2の取得部と、
取得した前記飲食記録及び前記料金記憶部に記憶されている飲食物の料金に基づいて、前記複数の利用者毎の支払金額を示す明細データを生成する生成部と、
生成した前記明細データに基づく明細を前記複数の利用者に報知する報知部と、
を有するカラオケ装置。 - 前記第2の取得部は、提供された飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を前記飲食記録として取得することを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。
- 前記料金記憶部は、一の飲食物に含まれる異なる料金の副飲食物毎に、当該副飲食物を識別するための第2の識別情報と、当該副飲食物の料金とを紐付けて記憶し、
前記第2の取得部は、提供された副飲食物毎に各利用者が飲食した割合を特定し、特定した割合を前記飲食記録として取得することを特徴とする請求項2記載のカラオケ装置。 - 前記生成部は、前記複数の利用者が前記カラオケ店舗の部屋内にいる間、所定時間毎にその時点の飲食記録に基づいて明細データを生成し、
前記報知部は、前記生成部が前記明細データを生成する毎に明細を前記複数の利用者に報知することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のカラオケ装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2019
- 2019-06-27 JP JP2019119538A patent/JP2021005029A/ja active Pending
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