JP2021004891A - メタン濃度算出方法およびメタン濃度測定装置 - Google Patents

メタン濃度算出方法およびメタン濃度測定装置 Download PDF

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Tomoo Ishiguro
智生 石黒
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Kenichi Kojima
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Abstract

【課題】測定対象ガスである天然ガス中のメタン(CH4)の濃度を簡易な構成でありながら信頼性の高い値で得ることができるメタン濃度測定装置およびメタン濃度測定方法を提供する。【解決手段】メタン濃度測定装置は、測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出する熱量測定手段20と、基礎熱量Q´に基づき、測定対象ガスに含まれるメタン濃度を算出するメタン濃度算出手段40と、燃焼性ガス中のメタン含有百分率と不燃ガスの濃度とメタン含有百分率からメタン濃度を算出する手段40を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、メタン濃度算出方法およびメタン濃度測定装置に関する。
近年、天然ガスを電力・都市ガスなど以外の燃料(例えばエンジンの燃料など)として利用する技術の開発が進んでいる。
天然ガスを燃料として利用する場合、その品質を確認する指標としては例えば、熱量や天然ガス中の燃焼性ガス成分の組成(濃度)などがある。天然ガスなどの燃料ガスの熱量を測定する方法としては、例えば熱量と特定の対応関係を有する物性値を測定し、測定値に基づいて熱量の値(換算熱量)を求める方法などが、本件出願人によって提案されている(例えば特許文献1参照。)。
また、天然ガス中の燃焼性ガスの組成分析(例えば、メタン(CH)の濃度の測定など)については、ガスクロマトグラフィなどを用いることが一般的である。
特開2009−42216号公報
しかしながら、天然ガスの組成、主に天然ガス中のメタン(CH)の濃度を簡易な構成でありながら信頼性の高い値で得ることができる装置および手法は知られていなかった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、測定対象ガスである天然ガス中のメタン(CH)の濃度を簡易な構成でありながら信頼性の高い値で得ることができるメタン濃度測定装置およびメタン濃度測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、燃焼性ガスを含む測定対象ガスの基礎熱量を算出する熱量測定手段と、前記基礎熱量に基づき、前記測定対象ガスに含まれるメタン濃度を算出するメタン濃度算出手段と、を有することを特徴とするメタン濃度測定装置に係るものである。
また、本発明は、燃焼性ガスを含む測定対象ガスの基礎熱量を算出するステップと、前記基礎熱量に基づいて前記測定対象ガスに含まれるメタン濃度を算出するステップと、を有することを特徴とするメタン濃度測定方法にかかるものである。
本発明によれば、、測定対象ガスである天然ガス中のメタン(CH)の濃度を簡易な構成でありながら信頼性の高い値で得ることができるメタン濃度測定装置およびメタン濃度測定方法を提供することができる。
本発明のメタン濃度測定装置の一例における構成の概略を示すブロック図である。 基準基礎熱量と、天然ガスに含まれる燃焼性ガス中のメタン含有率の関係を示すグラフである。 天然ガス中のメタン濃度と本発明による測定結果の誤差の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明のメタン濃度測定装置1の一例における構成の概略を示すブロック図である。本実施形態のメタン濃度測定装置1は、測定対象ガスに含まれるメタン(メタンガス)濃度を測定する。測定対象ガスは、一例として天然ガスである。天然ガスは、一般的にはパラフィン系炭化水素ガス(例えば、メタン(CH),エタン(C)、プロパン(C),ブタン(n−C10)など)を主成分とする。本実施形態の測定対象ガスは、特にメタン(メタンガス)を少なくとも含むガス(天然ガス)である。
メタン濃度測定装置1は、例えば、測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出する熱量測定手段20と、基礎熱量Q´に基づき、測定対象ガスに含まれるメタン濃度XCH4を算出するメタン濃度算出手段40と、測定対象ガスのメタン濃度XCH4などの情報を表示する出力手段45とが、例えば外装容器10内に配設されて構成されている。
熱量測定手段20は、測定対象ガスの熱量と特定の対応関係を有する物性値を測定する測定手段を有し、測定した該物性値に基づき測定対象ガスの熱量QOSおよび基礎熱量Q´を算出する。物性値は例えば、屈折率および音速である。より詳細に、熱量測定手段20は例えば、測定対象ガスである天然ガスの屈折率の値から求められる屈折率換算熱量Qを得るための屈折率換算熱量測定手段21と、当該測定対象ガスの音速の値から求められる音速換算熱量Qを得るための音速換算熱量測定手段25と、当該測定対象ガスに含まれる干渉ガスの濃度を取得する干渉ガス濃度取得手段50を有する。一般的に流通している天然ガスは、燃焼性ガスとしてパラフィン系炭化水素ガスを主成分とし、熱量測定において誤差成分となる窒素(N)、二酸化炭素(CO)などの干渉ガス(雑ガス)を含んでいる。本実施形態の干渉ガス濃度取得手段50は、例えば、干渉ガスのうち一般的に割合の多い二酸化炭素ガスの濃度(二酸化炭素ガス濃度XCO2)を測定する二酸化炭素ガス濃度測定手段51と、窒素ガスの濃度(窒素ガス濃度XN2)を算出する窒素ガス濃度計算手段30とを含む。
屈折率換算熱量測定手段21は、例えば、測定対象ガスの屈折率を測定する屈折率測定手段22と、屈折率測定手段22によって測定された屈折率の値に基づいて屈折率換算熱量Qを求める機能を有する屈折率−熱量換算処理手段23とを備えている。
屈折率−熱量換算処理手段23は、測定対象ガスである天然ガスにおいて不燃ガス成分(例えば窒素(N)ガスや二酸化炭素(CO)ガスなど)を含まない燃焼性ガス成分(パラフィン系炭化水素ガス)のみからなる特定ガスについて、例えばグラフ化することなどによって予め取得された屈折率と熱量との相関関係を利用し、当該相関関係に対して、測定対象ガスについて得られた屈折率の値が特定ガスの屈折率であると仮定して対照することにより屈折率換算熱量Qを算出する。
音速換算熱量測定手段25は、測定対象ガス中における音波の伝播速度(測定対象ガスの音速)を測定する音速測定手段26と、音速測定手段26によって測定された音速の値に基づいて音速換算熱量Qの値を求める機能を有する音速−熱量換算処理手段27とを備えている。
音速−熱量換算処理手段27は、測定対象ガスである天然ガスにおいて不燃ガス成分(例えばNガスやCOガスなど)を含まない燃焼性ガス成分(パラフィン系炭化水素ガス)のみからなる特定ガスについて、例えばグラフ化することなどによって予め取得された音速と熱量との相関関係を利用し、当該相関関係に対して、測定対象ガスについて得られた音速の値が特定ガスの音速である仮定して対照することにより音速換算熱量Qを算出する。
二酸化炭素ガス濃度測定手段51は、特に限定されるものではないが、例えば、赤外線が検知対象ガスである二酸化炭素ガスによって吸収されることによる赤外線光量の減衰の程度に応じて二酸化炭素ガス濃度XCO2を検出する赤外式センサを備えたものにより構成することが好ましい。二酸化炭素ガス濃度測定手段51として、いわゆる非分散型赤外線吸収法を利用したものが用いられることにより、測定対象ガスに含まれる他の雑ガスの影響を可及的に小さくすることができ、二酸化炭素ガス濃度XCO2を高い精度で検出することができる。
窒素ガス濃度計算手段30は、屈折率換算熱量測定手段21によって得られた屈折率換算熱量Qの値と、音速換算熱量測定手段25によって得られた音速換算熱量Qの値と、二酸化炭素ガス濃度測定手段51によって得られた二酸化炭素ガス濃度XCO2の値とに基づいて、測定対象ガスに含まれる窒素ガス濃度XN2を算出する。窒素ガス濃度の算出方法は、後述する。
また、熱量測定手段20は、測定対象ガスの熱量QOSの値および基礎熱量Q´の値を算出する熱量計算手段35を備えている。測定対象ガスの熱量QOSとは、測定対象ガスの屈折率および音速の値に基づく換算熱量であり、熱量計算手段35は、屈折率換算熱量Q、音速換算熱量Q、測定された二酸化炭素ガス濃度XCO2および算出された窒素ガス濃度XN2により、屈折率および音速の値に基づく測定対象ガスの熱量(換算熱量)QOSを算出する。また、本実施形態の「基礎熱量Q´」とは、天然ガスから不燃ガス(干渉ガス)成分を除いたときの燃焼性ガス成分の燃焼熱量をいい、熱量計算手段35は、測定対象ガスの換算熱量QOS、二酸化炭素ガス濃度XCO2および窒素ガス濃度XN2に基づき、測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出する。これらの算出方法については、後述する。
メタン濃度算出手段40は、測定対象ガスに含有されるメタン濃度を算出可能である。より詳細には、メタン濃度算出手段40は、基準となる天然ガス中の燃焼性ガス(ここではパラフィン系炭化水素ガス)におけるメタン含有率と、基準となる天然ガスの基礎熱量との関係を示す所定の相関式を有する。ここで、本実施形態における「メタン含有率」とは燃焼性ガスに含有されるメタンの割合(メタンの体積百分率)である。この相関式の詳細については後述する。そしてメタン濃度算出手段40は、熱量計算手段35によって算出された基礎熱量Q´および干渉ガス濃度取得手段50(二酸化炭素ガス濃度測定手段51、窒素ガス濃度計算手段30)によって取得した二酸化炭素ガス濃度XCO2、窒素ガス濃度XN2と、上述の相関式により、測定対象ガスに含まれるメタン含有率を求め、当該メタン含有率に基づき測定対象ガスに含まれるメタン濃度XCH4を算出可能である。
<窒素ガス濃度算出方法>
次に、窒素ガス濃度計算手段30における窒素ガス濃度XN2算出方法について説明する。窒素ガス濃度計算手段30は、屈折率換算熱量測定手段21によって得られた屈折率換算熱量Qの値と、音速換算熱量測定手段25によって得られた音速換算熱量Qの値と、二酸化炭素ガス濃度測定手段51によって得られた二酸化炭素ガスの濃度XCO2の値とに基づいて、下記式(1)により、窒素ガス濃度XN2を算出する。
上記式(1)における窒素ガス濃度XN2は、体積百分率で表される〔vol%〕。kN2は、窒素ガスについての誤差係数であって、雑ガス成分としてのNが屈折率測定手段22に及ぼす誤差の影響の大きさを表す。kCO2は、二酸化炭素ガスについての誤差係数であって、雑ガス成分としてのCOが屈折率測定手段22に及ぼす誤差の影響の大きさを表す。
測定対象ガスは干渉ガス(雑ガス)として窒素ガスおよび二酸化炭素ガスを含み、干渉ガスは、屈折率換算熱量測定手段21および音速換算熱量測定手段25における測定対象ガスの測定誤差の要因となる。
そこで、本実施形態では、屈折率換算熱量測定手段21にて測定・換算された屈折率換算熱量Q、および音速換算熱量測定手段25により測定・換算された音速換算熱量Qに対して、補正因子α、窒素ガスについての誤差係数kN2、二酸化炭素ガスについての誤差係数kCO2により補正を行う。
補正因子αの値は、例えば、測定対象ガスに含まれる雑ガス成分(例えば窒素ガスおよび二酸化炭素ガスなど)の各々について、屈折率換算熱量Qおよび音速換算熱量Qを実際に測定し、得られた屈折率換算熱量Qおよび音速換算熱量Qの、例えばガスクロマトグラフィを用いた分析によって得られた熱量に対する誤差の比に基づいて設定することができる。ここに、補正因子αは、例えば、1.1〜4.2の範囲内、好ましくは2.00〜2.60の範囲内において選択される値である。補正因子αの値は、測定対象ガスに含まれる雑ガス成分の種類によって異なる値をとるが、上記数値範囲内から選択された値であることにより、屈折率換算熱量Qおよび音速換算熱量Qに生じる測定誤差を適正に補正することができる。
窒素ガスについての誤差係数kN2は、例えば20.00〜30.00の範囲内において選択される値である。また、二酸化炭素ガスについての誤差係数kCO2は、例えば35.00〜45.00の範囲内において選択される値である。窒素ガスについての誤差係数kN2および二酸化炭素ガスについての誤差係数kCO2が上記数値範囲内において選択された値であることにより、屈折率換算熱量Qに生じる測定誤差を適正に補正することができる。
具体的には、窒素ガスについての誤差係数kN2の値は、例えば窒素ガス(100vol%)について実際に屈折率換算熱量測定手段21によって屈折率換算熱量Qを測定し、得られた値に基づいて設定することができる。また、二酸化炭素ガスについての誤差係数kCO2の値についても同様に、例えば二酸化炭素ガス(100vol%)について実際に屈折率換算熱量測定手段21によって屈折率換算熱量Qを測定し、得られた値に基づいて設定することができる。
このように上記式(1)によれば干渉ガスによる誤差成分を排除した、測定対象ガス中の窒素ガス濃度XN2を算出できる。
<測定対象ガスの換算熱量QOSの算出方法>
次に、測定対象ガスの換算熱量QOSの算出方法について説明する。熱量計算手段35は、屈折率換算熱量測定手段21によって得られた屈折率換算熱量Qの値と、音速換算熱量測定手段25によって得られた音速換算熱量Qの値とに基づいて、測定対象ガスである天然ガスの換算熱量QOSの値を算出する。具体的には、屈折率換算熱量Qが音速換算熱量Q以下の大きさである場合(Q≦Q)には、下記式(2)により、補正因子αとして1.1〜4.2の範囲内、好ましくは2.00〜2.60の範囲内において選択される値を用いる条件にて、熱量QOSの値を算出する。一方、屈折率換算熱量Qの値が音速換算熱量Qの値より大きい場合(Q>Q)には、熱量QOSの値として、屈折率換算熱量Qの値が用いられる。
また、熱量計算手段35は、このようにして得られた熱量QOSの値と、二酸化炭素ガス濃度測定手段51によって得られた二酸化炭素ガスの濃度XCO2の値と、窒素ガス濃度計算手段30によって得られた窒素ガスの濃度XN2の値とに基づいて、下記式(3)により、測定対象ガスの基礎熱量Q´の値〔MJ/Nm〕を算出する。
このように、測定対象ガスの基礎熱量Q´は、測定対象ガス中の窒素ガス濃度XN2および二酸化炭素ガス濃度XCO2の関数(f(XCO2, XN2))となる。
<メタン濃度算出方法>
次に、メタン濃度算出手段40におけるメタン濃度算出方法について説明する。本願出願人は、鋭意研究を重ねた結果、天然ガスの基礎熱量の値と、当該天然ガスのうち燃焼性ガスにおけるメタン含有率との間には特定の相関関係が成立することを見出した。より詳細には、ISO/TR 22302:2014に記載のメタン価算出方法で用いられる、組成が既知の複数種の天然ガスを基準ガスとし、当該基準ガスの基礎熱量(文献値:以下「基準基礎熱量Q」という。)と、当該基準ガスのうち干渉ガス(不燃性ガス)成分を除いた、燃焼性ガス中のメタンの含有率(以下、「基準メタン含有率PCH4」という。」との関係性を検討した。この場合の基準ガスは、燃焼性ガスの成分として、メタン(CH),エタン(C)、プロパン(C),ブタン(C10)を含み、干渉ガスの成分として、窒素(N)ガスおよび二酸化炭素(CO)ガスを少なくとも含んでいる。
つまり基準メタン含有率PCH4は、基準ガスのうち燃焼性ガス(メタン(CH),エタン(C)、プロパン(C)およびブタン(C10)の合計値(文献値))を100とした場合の、メタン(文献値)の体積百分率である。
図2は、複数種の基準ガスの各々について、基準基礎熱量Q〔MJ/Nm〕を横軸、基準メタン含有率PCH4〔vol%〕を縦軸とする座標系においてプロットしたグラフである。同図において、実線は、2種類の燃焼性ガスを含む混合ガス(CH−C10、CH−C、CH−C)について、それぞれ2種類の燃焼性ガスの濃度の和が100%となるように調整した基準ガスの場合の相関を示す。また、破線は、複数種類の燃焼性ガス(CH,C,C,i−C10,n−C10,i−C12,n−C12,C+)の混合ガスについて、複数種類の燃焼性ガスの濃度の総和が100%となるように調整した基準ガスの場合の相関を直線近似したものである。
そしてこの破線の直線近似から、基準基礎熱量Qと燃焼性ガスにおける基準メタン含有率PCH4との関係を近似的に示す相関式(以下式(4)で示す)を取得した。
CH4=−2.1Q+183.87 式(4)
ここで、PCH4:基準メタン含有率〔vol%〕
:基準基礎熱量〔MJ/Nm
すなわち、測定対象ガスの基礎熱量Q´が取得できれば、上式(4)により、当該測定対象ガスに含まれる燃焼性ガスにおける(燃焼性ガスを100とした場合の)メタン含有率P´CH4が算出可能となる。
更に、干渉ガスとなる窒素ガスおよび二酸化炭素ガスの濃度が取得できれば、測定対象ガス中のメタン濃度XCH4は、以下の式(5)により算出できる。
CH4=P´CH4/{1−(0.01XN2+0.01XCO2) 式(5)
ここで、XCH4 :測定対象ガス中のメタン濃度
P´CH4:測定対象ガスに含まれる燃焼性ガスにおけるメタン含有率
CO2 :二酸化炭素ガス濃度測定手段51により測定した二酸化炭素ガス濃度
N2 :窒素ガス濃度計算手段30により算出した窒素ガス濃度
すなわち本実施形態のメタン濃度算出手段40は、基準基礎熱量Qと基準メタン含有率PCH4の特定の関係式(上述の式(4))、および測定対象ガス中の燃焼性ガスにおけるメタン含有率P´CH4と、二酸化炭素ガス濃度および窒素ガス濃度に基づくメタン濃度の算出式(上述の式(5))を有している。そして、測定対象ガスを本実施形態のメタン濃度測定装置1に供給し、測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出して、式(4)の基準基礎熱量Qに代入することにより、当該測定対象ガスに含まれる燃焼性ガスにおけるメタン含有率P´CH4を算出する。また、算出された当該メタン含有率P´CH4と二酸化炭素ガス濃度測定手段51により測定した二酸化炭素ガス濃度、および窒素ガス濃度計算手段30により算出した窒素ガス濃度XN2に基づき、測定対象ガス中のメタン濃度XCH4を算出(測定)する。このように本実施形態によれば、測定対象ガス中の主な干渉ガス(二酸化炭素ガスおよび窒素ガス)による測定誤差を低減して当該測定対象ガス中のメタン濃度を算出(測定)できる。
以上において、測定対象ガスである天然ガスには、干渉ガス(雑ガス)成分として、例えば酸素ガスが含まれていることがある。しかし、天然ガスに含まれる酸素ガスはごく微量であるため、酸素ガスについては、メタン濃度に対する影響を実質的に無視することができる。なお、酸素ガスについても二酸化炭素ガスおよび窒素ガスと同様に、酸素ガスが含まれることによる誤差を排除してもよい。具体的には例えば酸素ガスの測定手段を設けて測定対象ガスに含まれる酸素ガスを測定し(あるいは、他の干渉ガスの測定・算出結果に基づき酸素ガスを算出し)、上述の式(1)、式(3)および式(5)などにおいて、酸素ガスの濃度、および酸素ガスが含まれることによる誤差成分を排除して、測定対象ガス中のメタン濃度XCH4を算出するようにしてもよい。
図1を参照してメタン濃度測定装置1におけるメタン濃度測定方法について改めて説明する。図1においてメタン濃度測定装置1は、測定対象ガスを屈折率測定手段22、音速測定手段26および二酸化炭素ガス濃度測定手段51の各々に供給するための測定対象ガス導入部11と、屈折率測定手段22において検知原理上必要とされる参照ガスを導入するための参照ガス導入部12および、ガス排出部13を有する。また、図1における二点鎖線は、ガス配管を示す。
上記のメタン濃度測定装置1においては、例えば、適宜のガスサンプリング装置を介してガスパイプラインに配管接続され、ガスパイプライン内を流通する測定対象ガス(天然ガス)の一部が測定対象ガスとして測定対象ガス導入部11から音速換算熱量測定手段25の音速測定手段26および屈折率換算熱量測定手段21の屈折率測定手段22の各々に順次に供給される。また、例えば空気などの参照ガスが参照ガス導入部12から屈折率換算熱量測定手段21の屈折率測定手段22に供給される。これにより、屈折率換算熱量測定手段21においては、測定対象ガスの屈折率が屈折率測定手段22によって測定され、その結果に基づいて屈折率換算熱量Qが屈折率−熱量換算処理手段23によって求められる。また、音速換算熱量測定手段25においては、測定対象ガスの音速が音速測定手段26によって測定され、その結果に基づいて音速換算熱量Qの値が音速−熱量換算処理手段27によって求められる。一方、測定対象ガス導入部11から導入された測定対象ガスの他の全部が、干渉ガス濃度取得手段50の二酸化炭素ガス濃度測定手段51に供給される。これにより、二酸化炭素ガス濃度測定手段51において、測定対象ガスに含まれる二酸化炭素ガスの濃度XCO2〔vol%(体積百分率)〕が二酸化炭素ガス濃度測定手段51によって測定される。
以上のようにして得られた、屈折率換算熱量Qの値と、音速換算熱量Qの値とに基づいて、上記式(1)および上記式(2)により、補正因子αとして特定の範囲内において選択された値を用いて、測定対象ガス中の窒素ガス濃度XN2および換算熱量QOSが算出される。そして、換算熱量QOSの値と、二酸化炭素ガス濃度XCO2の値と、窒素ガス濃度XN2の値とに基づいて、上記式(3)により、測定対象ガスの基礎熱量Q´が算出される。
次いで、メタン濃度算出手段40によって、熱量測定手段20によって得られた基礎熱量Q´の値と式(4)に基づいて、測定対象ガス中の燃焼性ガスにおけるメタン含有率P´CH4が算出される。また、当該メタン含有率P´CH4と、干渉ガス濃度取得手段50による二酸化炭素ガス濃度XCO2および窒素ガス濃度XN2と、式(5)により測定対象ガス中のメタン濃度XCH4が算出され、その結果が出力手段45に表示される。なお、測定対象ガスおよび参照ガスは、ガス排出部13を介して装置外部に排出される。
以上説明したように本実施形態のメタン濃度測定装置1は、測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出する熱量測定手段20と、基礎熱量Q´に基づき、測定対象ガスに含まれるメタン濃度XCH4を算出するメタン濃度算出手段40と、を有する。メタン濃度算出手段40は、測定対象ガスの基礎熱量Q´に基づき、測定対象ガスに含まれる燃焼性ガス中のメタン含有率P´CH4を算出し、そのメタン含有率P´CH4と、二酸化炭素ガス濃度XCO2および窒素ガス濃度XN2から測定対象ガス中のメタン濃度XCH4を算出する。
また、メタン濃度測定装置1は、測定対象ガスの屈折率から得られる屈折率換算熱量Qと、測定対象ガスの音速から得られる音速換算熱量Qとに基づいて測定対象ガスの換算熱量QOSを算出する熱量計算手段35と、測定対象ガスに含まれる干渉ガスの濃度を取得する干渉ガス濃度取得手段50とを有し、熱量測定手段20は、換算熱量QOSと干渉ガスの濃度(ここでは窒素ガス濃度XN2、二酸化炭素ガス濃度XCO2)に基づき、基礎熱量Q´を算出する。
また、メタン濃度算出手段40は、それぞれに既知の異なる濃度のメタンを含む複数種の基準ガスについての基準基礎熱量Qとその燃焼性ガスにおける基準メタン含有率PCH4との関係を示す相関式(式4)を有し、測定対象ガスの基礎熱量Q´に基づく(実際の)メタン含有率P´CH4を算出可能である。さらにメタン濃度算出手段40は、測定対象ガスのメタン含有率P´CH4に基づく測定対象ガス(干渉ガス成分を含む)中のメタン濃度の算出式(式5)を有し、メタン含有率P´CH4と、ガス濃度XCO2および窒素ガス濃度XN2から測定対象ガス中のメタン濃度XCH4を算出可能である。
また、干渉ガス濃度取得手段50は、例えば赤外式センサを有し、少なくとも二酸化炭素ガス濃度XCO2を測定可能である。また、本実施形態では、窒素ガス濃度XN2を窒素ガス濃度計算手段30により算出した。しかしこれに限らず、干渉ガス濃度取得手段50は、窒素ガス濃度XN2を測定可能な測定手段を備え、窒素ガス濃度XN2を実測してもよい。
また、本実施形態のメタン濃度測定方法は、燃焼性ガスを含む測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出するステップと、基礎熱量Q´に基づいて測定対象ガスに含まれるメタン濃度XCH4を算出するステップと、を有する。すなわち、基礎熱量Q´に基づいて測定対象ガスに含まれるメタン濃度XCH4を算出するものであれば、上記の構成を備えていなくてもよく、上記の例に限らない。
例えば、上記の例では、基礎熱量Q´は、測定対象ガスの熱量と特定の対応関係を有する物性値を測定し、該物性値に基づき算出する場合を例示したが、これに限らず、他の方法により基礎熱量Q´を算出してもよい。
また、上記の例では、測定対象ガスの熱量と特定の対応関係を有する物性値として、測定対象ガスの屈折率と音速を測定する場合を説明したが、測定対象ガスの熱量と特定の対応関係を有する物性値であれば上記の例に限らない。
また、メタン濃度XCH4を算出するステップでは、算出した基礎熱量Q´に基づき測定対象ガスの、燃焼性ガス中のメタン含有率P´CH4を算出し、該メタン含有率P´CH4に基づきメタン濃度XCH4を算出する。この方法により測定対象ガス中のメタン濃度XCH4を算出するものであれば、上記の構成を備えていなくてもよく、上記の例に限らない。
また、メタン濃度測定方法は、測定対象ガスの屈折率から得られる屈折率換算熱量Qと、測定対象ガスの音速から得られる音速換算熱量Qとに基づいて測定対象ガスの換算熱量QOSを算出するステップと、測定対象ガスに含まれる干渉ガスの濃度を取得するステップと、換算熱量QOSと干渉ガスの濃度に基づき、測定対象ガスの基礎熱量Q´を算出するステップを有する。
また、メタン濃度XCH4を算出するステップでは、それぞれに既知の異なる濃度のメタンを含む複数種の基準ガスについてその燃焼性ガス中の基準メタン含有率PCH4と当該基準ガスの基準基礎熱量Qの関係を示す相関式(式(4))を用いる場合を例示した。しかし式(4)に限らず、基準メタン含有率PCH4と基準基礎熱量Qの関係を示す他の相関式を有する構成であってもよい。また、測定対象ガス中のメタン濃度XCH4は、例えば、上式(5)により求める構成に限らない。
また、干渉ガスの濃度を取得するステップでは、例えば赤外線吸収法により少なくとも二酸化炭素ガス濃度XCO2を測定し、窒素ガス濃度XN2を算出して基礎熱量Q´を算出する。なお、窒素ガス濃度XN2を実測してもよい。
上記のメタン濃度測定装置1およびメタン濃度算出方法によれば、基準基礎熱量Qの値と燃焼性ガス中のメタン含有率PCH4との相関関係(式(4))は、含有するメタン濃度がそれぞれ異なる基準となる天然ガス(文献値)に基づき取得される。そして、この相関関係に測定対象ガスの基礎熱量Q´を対応させて実際の測定対象ガスにおけるメタン含有率P´CH4を取得する。また、測定対象ガスの干渉ガス(二酸化炭素ガス濃度XCO2、窒素ガス濃度XN2)の濃度を取得し、測定対象ガスにおけるメタン含有率P´CH4(干渉ガスを含まない値)と、実測または算出された干渉ガスの濃度に基づき、メタン濃度を算出する。このとき、算出される窒素ガス濃度XN2は、干渉ガスとして窒素ガスおよび二酸化炭素ガスが含まれることによる影響(誤差)を実験による裏づけにより定量的に明らかにし、干渉ガスによる誤差が補正された値となっている。また、窒素ガス濃度XN2を用いて取得される測定対象ガスの基礎熱量Q´についても、ひいては干渉ガスによる誤差が補正された値となっている。したがって本実施形態によって得られる(測定される)メタン濃度XCH4は所定の信頼性を有するものとなる。
また、メタン濃度測定装置1によれば、熱量測定手段20によって測定対象ガスの基礎熱量Q´を連続的に測定することにより、実際の状況に即した測定対象ガスのメタン濃度XCH4を連続的に取得することができる。このため、例えば、燃料ガスとしての天然ガスの実際の燃料性状の監視を行うことができる。従って、ガス組成の変動が生じた場合には、ガス組成の変動に伴うメタン濃度XCH4の変動を速やかに検出することができる。
また、本実施形態における測定機器は、例えば、二酸化炭素ガス濃度XCO2を検出する赤外式センサ、屈折率測定手段(例えば、屈折率計)22および、音速測定手段26(例えば超音波音速計など)である。したがって、ガスクロマトグラフィと比較して、小型・軽量且つシンプルな構成でありながら高精度に、測定対象ガス(天然ガス)中のメタン濃度を測定することができる。
また、測定に際しては、相当の時間を要することがなく、しかも基礎熱量Q´の算出処理とメタン濃度XCH4の算出処理との間にタイムラグが生じることがないため、メタン濃度XCH4をリアルタイムに測定することができる。
さらにまた、熱量測定手段20が、測定対象ガスの熱量を屈折率換算熱量Qおよび音速換算熱量Qの2種に基づいて算出する構成のものであることにより、得られる換算熱量QOSは、測定対象ガスのガス組成によらずに当該測定対象ガスの熱量の真値との差の小さい値となるので、算出されるメタン濃度XCH4の値の信頼性が一層高いものなる。
なお、上記のメタン濃度測定装置1においては、一例として、熱量測定手段20およびメタン濃度算出手段40が外装容器10内に配設されてなる場合を示した。これにより、測定システムの構築および操作が簡便となる。しかしながら、熱量測定手段20およびメタン濃度算出手段40が外装容器10内に配設されない構成であってもよく、外装容器10は不要としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、本実施形態に示した各数式は一例であり、各数式に用いた係数や数値等は上記の値に限定されるものではない。
また、熱量測定手段20は、上記構成のものに限定されるものではなく、熱伝導率換算熱量の値と、屈折率換算熱量の値とに基づいて熱量の値を求める構成を有する装置が用いられていてもよい。また、熱量と特定の対応関係を有する物性値の1つ、例えば屈折率、熱伝導率、音速のうちから選ばれる1つを測定し、その測定値に基づいて熱量を求める構成のものであってもよい。このようにして得られた測定対象ガスの熱量に基づいて算出される基礎熱量の値を利用しても、メタン濃度XCH4を得ることができる。
また、干渉ガス濃度取得手段50は、干渉ガスの濃度を取得可能な手段であれば上記の構成に限らない。例えば、窒素ガス濃度を測定可能な窒素ガス濃度測定手段を有し、二酸化炭素ガス濃度測定手段51と窒素ガス濃度測定手段によりそれぞれの干渉ガス濃度を測定する構成であってもよい。また、測定対象ガスは、二酸化炭素ガスおよび窒素ガス以外の干渉ガスが含まれるガスであってもよく、その場合は、干渉ガス濃度取得手段50は、測定対象ガスに含まれる全ての干渉ガスのそれぞれの濃度を測定可能な測定手段を備える構成であってもよいし、一部の干渉ガスについては演算により算出する構成であってもよい。
またメタン濃度測定装置1は、その構成(上述した各手段)の少なくとも一部がハードウェアにより実現されていてもよいし、ソフトウェアにより実現されていてもよい。
<実験例>
以下、本発明の実験例について説明する。
図3は、本実施形態のメタン濃度測定装置1およびメタン濃度測定方法によって得られた測定対象ガス中に含まれるメタン濃度XCH4の値(測定結果)と、基準ガスに含まれるメタン濃度の値との誤差率を示すグラフである。具体的には、上記の式(4)を導いた各種基準ガス(ISO/TR 22302:2014に記載の複数の天然ガス(組成が既知である天然ガス)を測定対象ガスとして、上述の本実施形態の手法によりメタン濃度XCH4を測定(算出)し、基準ガス(測定対象ガス)の既知のメタン濃度(文献値)との誤差を求めた。その結果について、横軸を算出したメタン濃度XCH4〔vol%〕、縦軸を誤差〔vol%〕とする座標系にプロットした。同図に示すように、算出されたメタン濃度XCH4の誤差率は±6.0%以内となり、実用される一般的なメタン含有量の測定対象ガスにおいて高い信頼度が得られることが分かった。特にメタン濃度が高い場合(90%以上の場合)となり、非常に高い信頼度が得られることが分かった。
1 メタン濃度測定装置
10 外装容器
11 測定対象ガス導入部
12 参照ガス導入部
13 ガス排出部
20 熱量測定手段
21 屈折率換算熱量測定手段
22 屈折率測定手段
23 屈折率−熱量換算処理手段
25 音速換算熱量測定手段
26 音速測定手段
27 音速−熱量換算処理手段
30 窒素ガス濃度計算手段
35 熱量計算手段
40 メタン濃度算出手段
45 表示手段
50 干渉ガス濃度取得手段
51 二酸化炭素ガス濃度測定手段
Q´ 基礎熱量
屈折率換算熱量
音速換算熱量
OS 熱量(換算熱量)
基準基礎熱量
CH4=P´CH4 ×{1−(0.01XN2+0.01XCO2 式(5)
ここで、XCH4 :測定対象ガス中のメタン濃度
P´CH4:測定対象ガスに含まれる燃焼性ガスにおけるメタン含有率
CO2 :二酸化炭素ガス濃度測定手段51により測定した二酸化炭素ガス濃度
N2 :窒素ガス濃度計算手段30により算出した窒素ガス濃度

Claims (16)

  1. 燃焼性ガスを含む測定対象ガスの基礎熱量を算出する熱量測定手段と、
    前記基礎熱量に基づき、前記測定対象ガスに含まれるメタン濃度を算出するメタン濃度算出手段と、
    を有することを特徴とするメタン濃度測定装置。
  2. 前記メタン濃度算出手段は、前記基礎熱量に基づき前記燃焼性ガス中のメタン含有率を算出し、該メタン含有率に基づき前記メタン濃度を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のメタン濃度測定装置。
  3. 前記熱量測定手段は、前記測定対象ガスの熱量と特定の対応関係を有する物性値を測定する測定手段を有し、測定した該物性値に基づき前記基礎熱量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメタン濃度測定装置。
  4. 前記測定対象ガスの屈折率から得られる屈折率換算熱量と、該測定対象ガスの音速から得られる音速換算熱量とに基づいて該測定対象ガスの換算熱量を算出する熱量計算手段と、
    前記測定対象ガスに含まれる干渉ガスの濃度を取得する干渉ガス濃度取得手段と、を有し、
    前記熱量測定手段は、
    前記換算熱量と前記干渉ガスの濃度に基づき、前記基礎熱量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のメタン濃度測定装置。
  5. 前記干渉ガスは少なくとも窒素ガスと二酸化炭素ガスを含み、
    前記干渉ガス濃度取得手段は、前記二酸化炭素ガスの濃度を測定し、前記窒素ガスの濃度を算出可能である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のメタン濃度測定装置。
  6. 前記干渉ガス濃度取得手段は、赤外式センサを有する、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のメタン濃度測定装置。
  7. 前記メタン濃度算出手段は、それぞれに既知の異なる濃度のメタンを含む複数種の基準ガスについてのメタン含有率と該基準ガスの基礎熱量の関係を示す相関式を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のメタン濃度測定装置。
  8. 前記測定対象ガスは天然ガスである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のメタン濃度測定装置。
  9. 燃焼性ガスを含む測定対象ガスの基礎熱量を算出するステップと、
    前記基礎熱量に基づき、前記測定対象ガスに含まれるメタン濃度を算出するステップと、
    を有することを特徴とするメタン濃度測定方法。
  10. 前記基礎熱量に基づき前記燃焼性ガス中のメタン含有率を算出し、該メタン含有率に基づき前記メタン濃度を算出する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のメタン濃度測定方法。
  11. 前記測定対象ガスの熱量と特定の対応関係を有する物性値を測定し、該物性値に基づき前記基礎熱量を算出する、
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のメタン濃度測定方法。
  12. 前記測定対象ガスの屈折率から得られる屈折率換算熱量と、該測定対象ガスの音速から得られる音速換算熱量とに基づいて該測定対象ガスの換算熱量を算出するステップと、
    前記測定対象ガスに含まれる干渉ガスの濃度を取得するステップと、
    前記換算熱量と前記干渉ガスの濃度に基づき、前記基礎熱量を算出するステップを有する、
    ことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載のメタン濃度測定方法。
  13. 前記干渉ガスは少なくとも窒素ガスと二酸化炭素ガスを含み、
    少なくとも前記二酸化炭素ガスの濃度を測定し、前記窒素ガスの濃度を算出して前記基礎熱量を算出する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のメタン濃度測定方法。
  14. 前記二酸化炭素ガスの濃度は、赤外線吸収法により測定される、
    ことを特徴とする請求項13に記載のメタン濃度測定方法。
  15. それぞれに既知の異なる濃度のメタンを含む複数種の基準ガスについてのメタン含有率と該基準ガスの基礎熱量の関係を示す相関式を用いて前記メタン濃度を算出する、
    ことを特徴とする請求項9から請求項14のいずれかに記載のメタン濃度測定方法。
  16. 前記測定対象ガスは天然ガスである、
    ことを特徴とする請求項9から請求項15のいずれかに記載のメタン濃度測定方法。
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