JP2021004681A - 凝縮器および非凝縮性ガス影響低減方法 - Google Patents

凝縮器および非凝縮性ガス影響低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凝縮器における非凝縮性ガスの影響を低減して熱交換効率を向上させる。【解決手段】実施形態によれば、凝縮器20は、蒸気タービン10から排出されるタービン排気を器内ガスとして受け入れその流路となる主凝縮器本体胴容器31と主凝縮器内空間31aで器内ガス中の水蒸気を凝縮する主凝縮器冷却水散布構造35とを有する主凝縮器30と、主凝縮器本体胴容器31から流出する器内ガスを受け入れその流路となる補助凝縮器本体胴容器41と補助凝縮器内空間41aで器内ガス中の水蒸気を凝縮する補助凝縮器内冷却構造45とを有する補助凝縮器40と、主凝縮器内空間31aと補助凝縮器内空間41aを連通し、主凝縮器内空間31aから補助凝縮器内空間41aに器内ガス中の非凝縮性ガスを排出するバイパス管110を有するバイパス構造100と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、蒸気タービン用の凝縮器および非凝縮性ガス影響低減方法に関する。
凝縮性の作動ガス、たとえば水蒸気を用いたランキンサイクルを利用した発電システムでは、蒸気タービンの出口部の圧力を低下させて出力増加を達成するために凝縮器が設けられる。凝縮器では、蒸気タービンから排出される水蒸気を冷却部または冷却流体と接触させ、当該作動ガスの飽和温度まで温度を低下させることで水蒸気の液化が生じる。
凝縮器に用いられる液化手法には、中空管の内部に冷却液を流動させて当該中空管の外面で水蒸気を凝縮させる表面接触式、スプレーノズル等を用いて冷却液を水蒸気へ向けて噴射して気液接触により水蒸気を凝縮させる直接接触式などがある。
前者の表面接触式は、火力・原子力発電システム等に広く用いられており、この方式では、蒸発器供給水の性状に対する制約から、水蒸気と冷却液は混合されない。後者の直接接触式は、主に地熱発電システムで用いられており、伝熱管を介さずに水蒸気と冷却液の混合により熱交換が行われることから伝熱性能に優れる。
直接接触式の場合、蒸気タービンの回転軸と凝縮器の位置関係によって、凝縮器内部における非凝縮性のガスの濃度場、すなわち非凝縮性のガスの濃度勾配の状況が異なる。蒸気タービンが凝縮器の上方に位置する場合には、凝縮器内部には概ね下向きに非凝縮性ガスの濃度勾配が形成される。一方で、タービン回転軸の延長線上に凝縮器が設けられる軸方向排気方式の場合、概ね流れ方向に非凝縮性ガスの濃度勾配が形成される。しかしながら、実際は、単純に流れ方向に沿った勾配とはなっておらず、複雑な様相を呈していると考えられる。
凝縮器は、蒸気タービンから排出され受け入れた器内ガス中の水蒸気の大部分を凝縮させる主凝縮器、および主凝縮器から排出された残存水蒸気を効果的に凝縮させる補助凝縮器から構成される場合がある。後者は、ガス冷却器と呼ばれる場合がある。これは、水蒸気とともに流入する非凝縮性ガスの濃度が補助凝縮器の内部で上昇するため、結果的に水蒸気分圧が低下して、水蒸気温度が低下することに由来する。凝縮器には、蒸気タービンの出力を増大させることを目的として、器内圧力を低く抑えることが要求される。
特開2018−44703号公報
前述のように、凝縮器には、蒸気タービン出力の増大を目的としてその器内圧力を低く抑える性能が要求される。しかしながら、凝縮器の器内圧力上昇へと至らしめる要因の一つとして、水蒸気とともに凝縮器へ流入する非凝縮性ガスの存在が挙げられる。
地熱発電システムにおいては、非凝縮性ガスの影響が強く現れる場合がある。地熱蒸気には、水蒸気に加えて二酸化炭素、硫化水素などの非凝縮性ガスが混入している。このため、凝縮器内で水蒸気が凝縮するにつれて、非凝縮性ガスの濃度が次第に増加していく。全混合ガスに占める非凝縮性ガスの濃度が大きくなると、水蒸気の分圧が低下するため、水蒸気温度が低下する。
水蒸気と冷却水の熱交換において、冷却水の温度は水蒸気との熱交換に伴って上昇するが、冷却水の温度が周囲の水蒸気の温度を超えることはない。すなわち、非凝縮性ガスの濃度増加による水蒸気温度の低下は、熱交換量の低下、凝縮量の低下をもたらす。
凝縮器の形状を決定する際は、非凝縮性ガスの存在に伴う凝縮量の低下と言う点については、その内部における非凝縮性ガス濃度の不均一性を考慮する必要がある。非凝縮性ガス濃度の不均一性は、水蒸気の流動の様相や冷却水の噴射特性と密接に関連すると考えられ、特に、軸流排気タービンと組み合わせて用いられる直接接触式の場合に考慮すべき事項である。すなわち、このような組み合わせでは、水蒸気流の流動方向と重力の作用する方向とが直交するため、凝縮器の内部に複雑な器内ガスの温度場、温度勾配、および冷却水の温度場、温度勾配が形成される。
凝縮器内部における水蒸気の流量分布および噴射される冷却水の分布はともに均一ではなく、両者のバランスが局所的に不一致となる場所が存在する。水蒸気量に対して冷却水量が過多となる場合は、水蒸気の凝縮が促進されて非凝縮性ガス濃度が非常に高くなり、水蒸気温度が極端に低い箇所(ガス滞留部)が局所的に出現する。ガス滞留部の存在により、冷却水の冷却能力が有効に機能せず、凝縮量の低下、延いては器内圧力の上昇へと至る。このように、凝縮器内部に形成されるガス滞留部を如何に解消または緩和するかは凝縮器を設計する上での課題である。
そこで、本発明の実施形態は、凝縮器における非凝縮性ガスの影響を低減して熱交換効率を向上させることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態に係る凝縮器は、蒸気タービンから排出されるタービン排気を器内ガスとして受け入れその流路となる主凝縮器本体胴容器と、前記主凝縮器本体胴容器内の主凝縮器内空間で前記器内ガス中の水蒸気を凝縮する主凝縮器冷却水散布構造とを有する主凝縮器と、前記主凝縮器本体胴容器から流出する前記器内ガスを受け入れその流路となる補助凝縮器本体胴容器と、前記補助凝縮器本体胴容器内の補助凝縮器内空間で前記器内ガス中の水蒸気を凝縮する補助凝縮器内冷却構造とを有する補助凝縮器と、前記主凝縮器内空間と前記補助凝縮器内空間を連通し、前記主凝縮器内空間から前記補助凝縮器内空間に前記器内ガス中の非凝縮性ガスを排出するバイパス管を有するバイパス構造と、を備えることを特徴とする。
また、本実施形態に係る非凝縮性ガス影響低減方法は、温度検出器および圧力検出器により器内ガスの温度測定値および圧力測定値を得る測定ステップと、前記温度測定値に基づいて飽和圧力を算出する飽和圧力算出ステップと、前記飽和圧力と、前記圧力測定値に基づいて前記器内ガス中の非凝縮性ガス濃度を算出する濃度算出ステップと、前記非凝縮性ガス濃度に基づいて動作部に指令信号を発する指令ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、凝縮器における非凝縮性ガスの影響を低減して熱交換効率を向上させることができる。
第1の実施形態に係る凝縮器の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係る凝縮器のバイパス管の吸引部の位置を概念的に説明する立断面図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の構成を示す立断面図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の演算制御装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の演算制御装置の記憶部に収納された飽和圧力特性データを示す概念的なグラフである。 第2の実施形態に係る凝縮器の流量調節装置の第1の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の流量調節指令算出部の第1の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の流量調節装置の第2の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の流量調節指令算出部の第2の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る凝縮器の非凝縮性ガス影響低減方法の手順を示すフロ―図である。 第3の実施形態に係る凝縮器の構成を示す立断面図である。 第3の実施形態に係る凝縮器の演算制御装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る凝縮器の吸引部選択装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る凝縮器の排出部選択装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る凝縮器における変形例としての吸引部選択装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る凝縮器における変形例としての排出部選択装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る凝縮器の切り替え選択部での処理の例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る凝縮器の非凝縮性ガス影響低減方法の手順を示すフロ―図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る凝縮器および非凝縮性ガス影響低減方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重畳する説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る凝縮器の構成を示す立断面図である。
凝縮器20は、主凝縮器30、補助凝縮器40、およびバイパス構造100を有する。凝縮器20は、蒸気タービン10を挟んで、発電機15と反対側に設けられている。
主凝縮器30は、主凝縮器本体胴容器31、流入部32、および主凝縮器冷却水散布構造35を有する。
主凝縮器本体胴容器31は、鉛直方向に延びて水平方向に拡がる4つの側板と、これらの上下を塞ぐ上板および底板を有する箱状の容器である。4つの側板のうち、蒸気タービン10側の第1の側板31fには、その上方の部分に流入部32と接続する流入開口32aが形成されている。また、第1の側板31fに対向する第2の側板31gには、その下方の部分でかつ流入開口32aより低い位置に設けられた流出開口33が形成されている。
主凝縮器本体胴容器31は、流入開口32aが流入部32を介して蒸気タービン10と連通し、蒸気タービン10からの排気蒸気を器内ガスとして受け入れ、器内ガスの流路となる。器内ガス中には、排気蒸気以外に、たとえば、二酸化炭素、硫化水素などの非凝縮性ガスが含まれている。
主凝縮器冷却水散布構造35は、主凝縮器内空間31a内に配置されたスプレーノズル35aとスプレーノズル35aに冷却水を供給する配管を有する。主凝縮器冷却水散布構造35は、主凝縮器本体胴容器31に囲まれた主凝縮器内空間31a内に冷却水を散布して非凝縮性ガスを冷却し、水蒸気を凝縮させ復水として落下させる。水蒸気が冷却されて凝縮し落下した復水は、主凝縮器本体胴容器31の底部に形成されたホットウェル34内に一時貯留された後にホットウェル34から流出する。非凝縮性ガスおよび凝縮しなかった残りの水蒸気を含む器内ガスは、主凝縮器本体胴容器31から流出開口33を経て補助凝縮器40側に流出する。
補助凝縮器40は、補助凝縮器本体胴容器41内に収納された補助凝縮器内冷却構造45を有する。
補助凝縮器本体胴容器41は、上下に伸びる筒状の容器で、底部近傍の側面には、主凝縮器本体胴容器31の流出開口33に接続される流入部42を有する。また、補助凝縮器本体胴容器41の頂部には、排出部43を有する。補助凝縮器本体胴容器41は、主凝縮器30からの器内ガスを受け入れ、その流路となる。器内ガスは、流入部42から補助凝縮器本体胴容器41に囲まれた補助凝縮器内空間41a内に流入し、補助凝縮器内空間41a内を上昇しながら補助凝縮器内冷却構造45により冷却された後に、非凝縮性ガスおよびここでも凝縮しなかった残りの水蒸気を含む器内ガスが、上方の排出部43から、図示しない空気抽出機あるいは真空ブロワ側に排出される。
補助凝縮器内冷却構造45は、冷却促進部材45aおよび冷却水散布部45bを有する。冷却促進部材45aは、不規則的充填材または規則充填材から構成される。冷却水散布部45bは、冷却促進部材45aの上方に配され、冷却水を下方に向けて散布し、あるいは落下させるように構成されている。具体的には、たとえば、ノズルあるいは樋状流路などを用いることができる。このように、冷却水および器内ガスが共に冷却促進部材45aを通過することにより、両者の接触面積が拡大するため、熱交換能力が確保される。
なお、補助凝縮器内冷却構造45は、冷却促進部材45aおよび冷却水散布部45bの組み合わせに限定されない。上述のように、熱交換能力が確保されれば、たとえば、主凝縮器30における主凝縮器冷却水散布構造35と同様に、空間内にスプレーノズルを配置して冷却する方式のものでもよい。また、その際に、スプレーノズルを取り付ける配管を主凝縮器冷却水散布構造35と共有するものであってもよい。
補助凝縮器本体胴容器41に下方から流入し補助凝縮器内空間41a内を上昇する器内ガスは、補助凝縮器内冷却構造45により上方から落下する冷却水によって冷却される。すなわち、補助凝縮器40においては、対向流での熱交換が行われる。
バイパス構造100は、バイパス管110を有する。バイパス管110は、主凝縮器内空間31aと補助凝縮器内空間41aとを連通するように配されている。ここで、バイパス管110の、主凝縮器内空間31aに開放された第1の端部の開口を吸引部115、補助凝縮器内空間41aに開放された第2の端部の開口を排出部116と呼ぶこととする。なお、吸引部115は、主凝縮器内空間31aに開放されていれば、主凝縮器内空間31aの内部に存在しなくともよい。たとえば、主凝縮器本体胴容器31の側板あるいは上板に形成された開口を兼ねている場合であってもよい。排出部116についても同様に補助凝縮器内空間41aの内部でなくともよい。
吸引部115と排出部116間のバイパス管110の経路に関しては、その全てが凝縮器20の内部のみを通過する場合、またはバイパス管110の一部が凝縮器20の外部を通過する場合のどちらでもよい。前者を選択した場合、凝縮器20の外部の構造は簡素化されるが、内部の構造物が増加するため水蒸気の流動抵抗増大へ繋がる。後者を選択した場合、外部構造は複雑化するが、凝縮器20の内部における流動抵抗低減に加えて、凝縮器20の外部からのバイパス管110の保守が容易になる等の効果も期待される。
吸引部115および排出部116の設置位置、バイパス管110の全長および断面形状は、ガス滞留部の発生位置、当該部位における非凝縮性ガス濃度およびバイパス流量を予め見積もった上で、それぞれ決定されてもよい。
なお、バイパス管110の一部が凝縮器20の外部を通過する場合の、バイパス管110の主凝縮器本体胴容器31および補助凝縮器本体胴容器41の貫通部は、たとえば管台形式を用いた溶接などによりリークタイトに形成される。
蒸気タービン10から排気されて主凝縮器30に受け入れられた器内ガスは、主凝縮器30を通過した後に補助凝縮器40を通過する。主凝縮器30内の主凝縮器冷却水散布構造35等の内部の構造物、あるいは、主凝縮器内空間31aから補助凝縮器内空間41aへの流路の形状等が圧力降下要因となるため、主凝縮器内空間31aの圧力が補助凝縮器内空間41aの圧力よりこれらの圧力損失の分だけ高い。したがって、バイパス管110においても、器内ガスが主凝縮器30側から補助凝縮器40側に向かう流れとなる。
主凝縮器30の内部は冷却水、水蒸気および非凝縮性ガスからなる混相流動場となっていることから、吸引部115の開口方向を鉛直方向下向きとすることで、気相のみを選択的に抽出する構成としてもよい。また、吸引部115に下向きに開いたたとえばベルマウス等を取り付けて、吸引の圧力損失の抑制を図ってもよい。
なお、バイパス管110は、図1では1本のみを示しているが、複数本が設けられていてもよい。また、それぞれのバイパス管110の吸引部115の位置が、互いに異なるものであってもよいし、排出部116の位置が、互いに異なるものであってもよいし、いずれもが異なるものであってもよい。
図2は、第1の実施形態に係る凝縮器20のバイパス管110の吸引部115の位置を概念的に説明する立断面図である。ここで、主凝縮器内空間31aにおいて、流入開口32aの上端部と流出開口33の上端部とを接続する面を含む平面を上端面Saとする。また流入開口32aの下端部と流出開口33の下端部とを接続する面を含む平面を下端面Sbとする。
この結果、主凝縮器内空間31aは、上端面Saと下端面Sbとにより、3つの空間に分割される。すなわち、上端面Saより上側の第1の空間31x、上端面Saと下端面Sbに挟まれた第2の空間31y、下端面Sbより下側の第3の空間31zに分割される。
このうち、第2の空間31yは、少なくとも主凝縮器内空間31a内を流れる器内ガスの主流が流れる空間である。一方、第1の空間31xおよび第3の空間31zにおいては、第2の空間31yに隣接するある範囲の部分では器内ガスの主流が流れる。しかし、その外側、すなわち、第1の空間31x内の上部と第3の空間31zの下部においては、器内ガスの流速が遅くなっている。このように主流から離れた位置では、水蒸気流速が低下することにより冷却による凝縮が加速し、水蒸気の濃度が特に低下する。すなわち、このような箇所は、非凝縮性ガスの濃度が大きなガス滞留部が生じやすくなる。
第1の空間31xあるいは第3の空間31z内のこのような位置に、バイパス管110の吸引部115を配することにより、効率的に主凝縮器内空間31aから非凝縮性ガスを排出することができる。
次に、バイパス管110の排出部116の位置については、図1および図2では、補助凝縮器内空間41a内の補助凝縮器内冷却構造45の下方、すなわち、補助凝縮器内冷却構造45の上流側に設けられている場合を示している。ただし、これに限定されない。たとえば、後述するように、吸引部115からの器内ガスの温度が低い場合には、補助凝縮器内冷却構造45の途中の位置、あるいは、補助凝縮器内冷却構造45の上方、すなわち補助凝縮器内冷却構造45の下流側の位置の場合であってもよい。
排出部116の位置をこれらのいずれにするかは、主凝縮器内空間31a内の吸引部115の位置における器内ガスの温度T3と、バイパス管110による流れが無いとした場合の補助凝縮器内空間41a内の温度T4(h)に基づいて決定することができる。すなわち、主凝縮器内空間31a内の吸引部115の位置における器内ガス中の蒸気分圧が極端に低い場合、吸引する器内ガスの温度T3が低くなっている。
たとえば、補助凝縮器内空間41a内の補助凝縮器内冷却構造45の上流側の温度T4(h)が温度T3より高い場合、排出部116を補助凝縮器内冷却構造45の上流側に設けると、補助凝縮器40内の熱交換の効率を低下させることになる。したがって、この場合は、吸引する器内ガスの温度T3が、補助凝縮器内空間41a内における器内ガスの温度に近くなるような補助凝縮器内空間41a内の位置に設置することが適切である。
このように、バイパス管110による流れが無いとした場合の補助凝縮器内空間41a内の鉛直方向の高さ位置hに対する温度T4(h)が、器内ガスの温度T3と近い温度となるような高さ位置hに排出部116を設けることが適切である。ここで、高さ位置hについては、補助凝縮器内冷却構造45が設けられている領域以外においては、補助凝縮器内冷却構造45の上流または下流側の場合は、その範囲のいずれかの位置でよい。
以上のように、主凝縮器内空間31aと補助凝縮器内空間41aとを連通するバイパス管110を設けることにより、主凝縮器30のこの領域における器内ガス中の水蒸気の分圧を回復させ、器内ガスの温度を回復させることにより効率的な熱交換が可能となる。
また、主凝縮器内空間31a内の吸引部115の位置における器内ガスの温度T3と、バイパス管110による流れが無いとした場合の補助凝縮器内空間41a内の温度T4(h)に基づいて排出部116の位置を決めることにより、補助凝縮器40における熱交換効率の低下を抑制することができる。
[第2の実施形態]
図3は、第2の実施形態に係る凝縮器の構成を示す立断面図である。
本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態に係る凝縮器20のバイパス構造100aは、バイパス管110に加えて、温度検出器121、圧力検出器122、流量調節装置130、および演算制御装置200をさらに有する。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
温度検出器121および圧力検出器122は、それぞれ検出端が主凝縮器内空間31a内の、バイパス管110の吸引部115の近傍に設けられており、吸引部115の近傍の器内ガスの温度および圧力を検出し、演算制御装置200に出力する。ただし、圧力検出器122が静圧を測定する方式の場合には、吸引部115に近すぎると流速が早く、静圧と全圧との差が有意の大きさとなることから、測定箇所を流速の低い位置まで離すものとする。
動作部180としての流量調節装置130は、バイパス管110の主凝縮器本体胴容器31の外側の部分に介設され、バイパス管110を流れる器内ガスの流量を増加または減少させる。
演算制御装置200は、主凝縮器本体胴容器31の外側に設置され、温度検出器121からの温度信号および圧力検出器122からの圧力信号を受け入れて、後述する演算を実施した後に、流量調節装置130に指令信号を出力する。
図4は、第2の実施形態に係る凝縮器20の演算制御装置200の構成を示すブロック図である。
演算制御装置200は、演算部210、記憶部220、入力部230、出力部240、および制御部250を有する。演算制御装置200は、たとえば、計算機システムである。ただし、それぞれが、あるいは、あるまとまった範囲が、互いに独立した機器、演算器等で、それらが、互いに情報を授受する形態であってもよい。
入力部230は、温度検出器121からの温度信号および圧力検出器122からの圧力信号を受け入れて、必要に応じて、AD変換、スパン調整などの信号処理を施した上で、信号処理された温度測定値Tmおよび圧力測定値Pmを演算部210、記憶部220に出力する。ここで、圧力測定値Pmは、前述のように、実質、静圧である。
図5は、第2の実施形態に係る凝縮器20の演算制御装置200の記憶部220に収納された飽和圧力特性データ221を示す概念的なグラフである。横軸は、水蒸気の温度(℃)、縦軸は、水蒸気の飽和圧力(MPa)である。曲線は、水蒸気の温度に対する飽和圧力の依存特性を示す。なお、記憶部220に収納される飽和圧力特性データ221の形態は、図5に示す特性曲線を近似した近似式の形態であってもよい。あるいは、離散的な温度の値とそれに対する飽和圧力の値の組み合わせの集合形式で、温度が離散的な温度の値の間にある場合は、直線的あるいは多次元曲線等で内挿可能に構成されている形態であってもよい。
演算部210は、飽和圧力導出部211、非凝縮性ガス濃度算出部212、および流量調節指令算出部213を有する。
飽和圧力導出部211は、入力部230が温度検出器111から受け入れて信号処理された温度測定値Tmに基づいて、記憶部220に収納された飽和圧力特性データ221を用いて、温度測定値Tmに対応する水蒸気の飽和圧力Psを導出する。
非凝縮性ガス濃度算出部212は、入力部230から受け入れた圧力測定値Pmおよび飽和圧力導出部211が導出した飽和圧力Psに基づいて、次の式(1)を用いて、吸引部115の近傍の器内ガス中の非凝縮性ガスの濃度である非凝縮性ガス濃度xを算出する。
非凝縮性ガス濃度x=(Pm−Ps)/Pm ・・・(1)
流量調節指令算出部213は、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度xに基づいて、流量調節装置130への指令yを算出する。なお、流量調節指令算出部213の具体的な内容については、流量調節装置130の具体例に対応して後に説明する。
出力部240は、流量調節指令算出部213が算出した流量調節装置130への指令yを、具体的に流量調節装置130に出力する必要な信号の形態に変換して、流量調節装置130へ指令信号として出力する。変換は、たとえば、電圧信号と電流信号の相互の変換、ゼロ点あるいはスパンの変更、レベル値からパルス数への変換などである。
制御部250は、演算制御装置200内の各要素間の情報の授受の制御、処理の進行の統括的な制御などを行う。
図6は、第2の実施形態に係る凝縮器20の流量調節装置130の第1の例を示すブロック図である。
動作部180としての流量調節装置130の第1の例は、流量調節装置130が、バイパス管110を流れる器内ガスの流量を増加させる側に機能する増流部131の場合である。図6では、増流部131の例として、ブロワ132aとその駆動部132bの場合を示している。ブロワ132aは、バイパス管110に介設され、回転数を増すごとにバイパス管110内の器内ガスを駆動し流量を増大させる。駆動部132bは、たとえば、電動機とインバータ、あるいは電動機とサーボユニットが一体となったドライブユニットであり、演算制御装置200からの指令に応じて、ブロワ132aの回転数を制御する。
図7は、第2の実施形態に係る凝縮器20の流量調節指令算出部213の第1の例を示すブロック図である。
流量調節指令算出部213の第1の例は、流量調節装置130の第1の例すなわち増流部131の場合に対応するものである。流量調節指令算出部213は、第1の指令特性データを収納している。図7は、第1の指令特性データを概念的にグラフの形で示している。横軸は、非凝縮性ガス濃度xである。縦軸は、増流部131への指令y1である。第1の指令特性データでは、後述する第2の指令特性データで用いる非凝縮性ガス濃度の閾値x1より大きな閾値x2を用いている。非凝縮性ガス濃度xが閾値x2より小さな場合は、増流部131への指令y1はゼロである。非凝縮性ガス濃度xが閾値x2より大きな場合は、増流部131への指令y1は(x−x2)に比例した値となる。なお、この場合の比例定数、および閾値x2の値は、可変であり、予め、解析で求めた値を使用できる。また、運転実績によりより適切な値に変更できる。
流量調節指令算出部213は、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度xを入力として受け入れて、第1の指令特性データを用いて増流部131への指令y1を出力する。演算制御装置200の出力部240は、流量調節指令算出部213が算出した増流部131への指令y1に基づいて、増流部131の駆動部132bに、ブロワ132aの回転数指令を出力する。なお、非凝縮性ガス濃度xが閾値x2より小さく増流部131への指令y1がゼロの場合は、ブロワ132aは、停止したままであり、この場合は、バイパス管110内の器内ガスは、停止状態のブロワ132aの羽根の間を素通りして流れる。
図8は、第2の実施形態に係る凝縮器20の流量調節装置130の第2の例を示すブロック図である。
動作部180としての流量調節装置130の第2の例は、流量調節装置130aが、バイパス管110を流れる器内ガスの流量を減少させる側に機能する減流部135の場合である。図8では、減流部135の例として、調節弁本体136aとポジショナ136bの場合を示している。調節弁本体136aは、バイパス管110に介設され、開度が全開から減少、すなわち閉じる方向に動くことによりバイパス管110内の器内ガスの流量を減少させる。ポジショナ136bは、サーボ機構であり、演算制御装置200からの指令に応じて、調節弁本体136aの開度を調節する。
図9は、第2の実施形態に係る凝縮器20の流量調節指令算出部213の第2の例を示すブロック図である。
流量調節指令算出部213の第2の例は、流量調節装置130の第2の例すなわち減流部135に対応するものである。流量調節指令算出部213は、第2の指令特性データを収納している。図9は、第2の指令特性データを概念的にグラフの形で示している。横軸は、非凝縮性ガス濃度xである。縦軸は、減流部135への指令y2である。第2の指令特性データでは、非凝縮性ガス濃度xについてx1を閾値としている。非凝縮性ガス濃度xが閾値x1より大きな場合は、減流部135への指令y2は全開値である。非凝縮性ガス濃度xが閾値x1より小さな場合は、減流部135への指令y2は非凝縮性ガス濃度xに比例した値となる。なお、この閾値x1の値は、可変であり、予め、解析で求めた値を使用できる。また、運転実績によりより適切な値に変更できる。また、非凝縮性ガス濃度xが0から閾値x1までの間の特性は、直線的ではなく、たとえば、調節弁本体136aの開度−Cv値特性の逆関数を用いて、非凝縮性ガス濃度xと流量とが比例関係に近づくようにしてもよい。
流量調節指令算出部213は、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度xを入力として受け入れて、第2の指令特性データを用いて減流部135への指令y2を出力する。演算制御装置200の出力部240は、流量調節指令算出部213が算出した減流部135への指令y2に基づいて、減流部135のポジショナ136bに、調節弁本体136aの開度指令を出力する。なお、非凝縮性ガス濃度xが閾値x1より大きい場合は、調節弁本体136aは全開状態となる。
なお、動作部180としての流量調節装置130が、増流部131および減流部135の両方を備えていてもよい。この場合、流量調節指令算出部213が有する特性は、図7に示す特性と図9に示す特性の両者を合わせたものとなる。
図10は、第2の実施形態に係る凝縮器20の非凝縮性ガス影響低減方法の手順を示すフロ―図である。
まず、温度検出器121および圧力検出器122による測定状態とする(ステップS10)。すなわち、温度検出器121および圧力検出器122により、バイパス管110の吸引部115の近傍の温度および圧力が測定され、演算制御装置200がこれらの測定値を受け入れている状態とする。
次に、演算制御装置200が、温度測定値Tmおよび圧力測定値Pmに基づいて演算制御を行う(ステップS20)。
詳細には、まず、温度測定値Tmに基づいて飽和圧力Psを導出する(ステップS21)。具体的には、飽和圧力導出部211が、入力部230を介して受け入れた温度測定値Tmに基づいて、記憶部220に収納された飽和圧力データを用いて、温度測定値Tmに対応する水蒸気の飽和圧力Psを導出する。
次に、非凝縮性ガスの濃度を算出する(ステップS22)。具体的には、非凝縮性ガス濃度算出部212が、入力部230から受け入れた圧力測定値Pmおよび飽和圧力導出部211が導出した飽和圧力Psに基づいて、式(1)を用いて、吸引部115の近傍の器内ガス中の非凝縮性ガス濃度xを算出する。
次に、流量調節指令を算出し、出力する(ステップS23)。具体的には、流量調節指令算出部213が、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度xに基づいて、流量調節装置130への指令y1またはy2を算出する。
次に、動作部180としての流量調節装置130により、バイパス管110を通過する器内ガスの流量調節が行われる(ステップS30)。
以上述べたように、本実施形態による凝縮器20においては、主凝縮器30の主凝縮器内空間31aの吸引部115の近傍の温度及び圧力を測定することにより、その結果に応じて、主凝縮器内空間31aから補助凝縮器内空間41aにバイパスされる器内ガスの流量が調節される。
たとえば、出力の変更時には、凝縮器20内の流れの様相が変化する。あるいは、たとえば地熱発電の場合には、タービン排気に含有される非凝縮性ガスの濃度等も時間的に変動している。本実施形態による凝縮器20においては、このように、器内ガスの状況が変動している場合においても、非凝縮性ガスの排出を適切に行うことができる。
[第3の実施形態]
図11は、第3の実施形態に係る凝縮器20の構成を示す立断面図である。
本第3の実施形態は、第2の実施形態の変形である。本第3の実施形態に係る凝縮器20のバイパス構造100bは、複数の吸引配管111a、111b、複数の排出配管112a、112b、結合管113、主凝縮器本体胴容器31の外側に設置された吸引部選択装置140および排出部選択装置150を有する。また、これに伴い、演算制御装置200の一部が、第2の実施形態と異なる。
吸引部選択装置140には、複数の吸引配管111a、111bと結合管113が接続されている。吸引部選択装置140は、演算制御装置200aからの指令に応じて、結合管113が吸引配管111aと連通する状態と、結合管113が吸引配管111bと連通する状態とを相互に切り替える。
吸引配管111aの主凝縮器本体胴容器31の外側の部分に、吸引配管111a内の器内ガスのそれぞれ温度と圧力を測定するための温度検出器121aおよび圧力検出器122aが取り付けられている。また、吸引配管111bの主凝縮器本体胴容器31の外側の部分に、吸引配管111b内の器内ガスのそれぞれ温度と圧力を測定するための温度検出器121bおよび圧力検出器122bが取り付けられている。
排出部選択装置150には、吸引部選択装置140から延びた結合管113と、複数の排出配管112a、112bが接続されている。排出部選択装置150は、演算制御装置200aからの指令に応じて、結合管113が排出配管112aと連通する状態と、結合管113が排出配管112bと連通する状態とを相互に切り替える。
図11では、吸引配管111aの吸引部115aが主凝縮器内空間31a内の上流部分に、また、吸引配管111bの吸引部115bが主凝縮器内空間31a内の下流部分に配されている場合を示しているが、これに限定されない。たとえば、いずれも上流側の互いに異なる位置、あるいはいずれも下流側の互いに異なる位置など、予測解析や運転状況に基づいて設定すればよい。また、排出配管112aの排出部116aが補助凝縮器内空間41a内の補助凝縮器内冷却構造45の上流側に、また、排出配管112bの排出部116bが補助凝縮器内空間41a内の補助凝縮器内冷却構造45の下流側に配されている場合を示しているが、これに限定されず、同様に、予測解析や運転状況に基づいて設定すればよい。
図12は、第3の実施形態に係る凝縮器20の演算制御装置200aの構成を示すブロック図である。
演算制御装置200aは、演算部210aが、第2の実施形態における流量調節指令算出部213に代えて、切り替え選択部214を有する。切り替え選択部214は、吸引部選択装置140の吸引配管111a、111bの切り替え、排出部選択装置150の排出配管112a、112bの切り替えについての指令を導出する。
飽和圧力導出部211および非凝縮性ガス濃度算出部212は、それぞれ、温度検出器121aおよび圧力検出器122aの測定値に基づく演算と、温度検出器121bおよび圧力検出器122bの測定値に基づく演算の両方を実施する。吸引部115aおよび115bの両方の位置の器内ガスの測定を可能とするため、吸引配管111aおよび111bの選択されない側の配管内も、微小流量が流れるように吸引部選択装置140が構成される。なお、微小流を流す必要がないように、温度検出器121aおよび圧力検出器122aの測定位置を吸引配管111aの内部ではなく吸引部115aの近傍に、また、温度検出器121bおよび圧力検出器122bを吸引配管111bの内部ではなく吸引部115bの近傍に設けることでもよい。
図13は、第3の実施形態に係る凝縮器20の吸引部選択装置140の構成を示すブロック図である。
動作部180としての吸引部選択装置140は、三方弁141である。三方弁141は、シリンダ141aと、ピストンロッド141bに取り付けられた第1ピストン141cおよび第2ピストン141dとを有する。シリンダ141aの側面には、吸引配管111aが接続する第1ポート141f、吸引配管111bが接続する第2ポート141g、および結合管113と接続する第3ポート141hが形成されている。ピストンロッド141bはピストン駆動部142に結合している。ピストン駆動部142は、演算制御装置200aからの指令により、ピストンロッド141b位置を軸方向に変化させる。図13において、ピストンロッド141bが左側にあるときは、第1ポート141fと第3ポート141hが連通するので、結合管113は吸引配管111aと連通する。また、図13において、ピストンロッド141bが右側にあるときは、第2ポート141gと第3ポート141hが連通するので、結合管113は吸引配管111bと連通する。
なお、結合管113が、吸引配管111aまたは吸引配管111bの一方と連通する時に、他方にも微小流量を流すことは、たとえば、第1ピストン141cと第2ピストン141dとの間隔を、第1ポート141fと第2ポート141gの一方の全体をちょうどカバーした状態で他方の一部をカバーするように調整することにより可能である。
図14は、第3の実施形態に係る凝縮器20の排出部選択装置150の構成を示すブロック図である。
動作部180としての排出部選択装置150は、三方弁151である。三方弁151は、シリンダ151a、ピストンロッド151b、およびピストンロッド151bに取り付けられた第1ピストン151c、第2ピストン151dを有する。シリンダ151aの側面には、結合管113と接続する第1ポート151f、排出配管112aが接続する第2ポート151g、および排出配管112bが接続する第3ポート151hが形成されている。ピストンロッド151bはピストン駆動部152に結合している。ピストン駆動部152は、演算制御装置200aからの指令により、ピストンロッド151b位置を軸方向に変化させる。図14において、ピストンロッド151bが左側にあるときは、第1ポート151fと第2ポート151gが連通するので、結合管113は排出配管112aと連通する。また、図14において、ピストンロッド151bが右側にあるときは、第3ポート151hと第3ポート141hが連通するので、結合管113は排出配管112bと連通する。
なお、結合管113が、排出配管112aまたは排出配管112bの一方と連通する時に、他方にも微小流量を流すことについては、吸引部選択装置140と同様の方法で可能である。
図15は、第3の実施形態に係る凝縮器20における変形例としての吸引部選択装置140aの構成を示すブロック図である。
本変形例においての動作部180としての吸引部選択装置140aは、ヘッダ145、第1電磁弁146aおよび第2電磁弁146bを有する。
ヘッダ145には、吸引配管111a、吸引配管111b、および結合管113が接続されている。吸引配管111aおよび吸引配管111bには、それぞれ第1電磁弁146aおよび第2電磁弁146bが設けられている。
第1電磁弁146aおよび第2電磁弁146bは、演算制御装置200aの切り替え選択部214からの指令により、一方が開状態、他方が閉状態となるように開閉動作をする。この結果、吸引配管111aと結合管113との連通状態、吸引配管111bと結合管113との連通状態の相互の切り替えが可能である。
図16は、第3の実施形態に係る凝縮器20における変形例としての排出部選択装置150aの構成を示すブロック図である。
本変形例においての動作部180としての排出部選択装置150aは、ヘッダ155、第1電磁弁156aおよび第2電磁弁156bを有する。
ヘッダ155には、結合管113、排出配管112a、および排出配管112bが接続されている。排出配管112aおよび排出配管112bには、それぞれ第1電磁弁156aおよび第2電磁弁156bが設けられている。
第1電磁弁156aおよび第2電磁弁156bは、演算制御装置200aの切り替え選択部214からの指令により、一方が開状態、他方が閉状態となるように開閉動作をする。この結果、結合管113と排出配管112aとの連通状態、結合管113と排出配管112bとの連通状態の相互の切り替えが可能である。
なお、電磁弁が閉止状態でも、温度測定および圧力測定のために微小流量を流すことは、たとえば、弁棒にストッパを設けて、全閉信号で微小開状態とすることにより可能である。
図17は、第3の実施形態に係る凝縮器20の切り替え選択部214での処理の例を示すブロック図である。
切り替え選択部214は、吸引側を選択する第1選択要素214aと、排出先を選択する第2選択要素214bを有する。図17では、それぞれの内容を概念的なグラフで示している。
第1選択要素214aの概念的なグラフは、横軸が非凝縮性ガス濃度差(xa−xb)である。ここで、非凝縮性ガス濃度xaは、吸引配管111a側の温度検出器121aおよび圧力検出器122aの出力に基づいて、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度である。また、非凝縮性ガス濃度xbは、吸引配管111b側の温度検出器121bおよび圧力検出器122bの出力に基づいて、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度である。
第1選択要素214aの概念的なグラフの縦軸は、吸引配管選択指令z1で、選択すべき対象の吸引配管を示している。111a側との表示は、吸引配管111aと結合管113とを連通させることを意味する。同様に、111b側との表示は、吸引配管111bと結合管113とを連通させることを意味する。
すなわち、たとえば、吸引配管111a側の非凝縮性ガス濃度xaが、吸引配管111b側の非凝縮性ガス濃度xbより大きい場合は、(xa−xb)は正の値となることから111a側が選択され、吸引配管111a側から吸引する、というように選択がなされる。すなわち、第1選択要素214aは、非凝縮性ガス濃度xが大きな側から吸引するように選択を行う。
次に、第2選択要素214bの概念的なグラフは、横軸が非凝縮性ガス濃度max(xa,xb)である。ここで、非凝縮性ガス濃度max(xa,xb)は、吸引配管111aおよび111bのうち第1選択要素214aで選択された側の非凝縮性ガス濃度xである。縦軸は、排出配管選択指令z2であり、選択すべき対象の排出配管を示している。112a側との表示は、結合管113と排出配管112aとを連通させることを意味する。同様に、112b側との表示は、結合管113と排出配管112bとを連通させることを意味する。ここで、排出配管112aの排出部116aと排出配管112bの排出部116bが、図11に示すように、補助凝縮器内冷却構造45の、それぞれ上流側および下流側に設けられている場合を想定している。このように、排出部116aと排出部116bの位置に応じて、選択ロジックを設定すればよい。
所定の閾値xtを超える非凝縮性ガス濃度xの場合、水蒸気分圧が低くその飽和温度が、補助凝縮器内冷却構造45の下流側の温度以下となっている可能性が大きい。したがって、非凝縮性ガス濃度xが所定の閾値xtを超える場合は、結合管113と排出配管112bとを連通させ、補助凝縮器内冷却構造45の下流側に排出する。
以上のように、切り替え選択部214で、吸引配管選択指令z1および排出配管選択指令z2を出力する。
演算制御装置200aの出力部240は、切り替え選択部214からの吸引配管選択指令z1および排出配管選択指令z2に基づいて、動作部180に具体的な指令を出力する。たとえば、動作部180が、吸引部選択装置140および排出部選択装置150の場合は、それぞれ、三方弁141のピストン駆動部142および三方弁151のピストン駆動部152へのピストン位置の指令を出力する。また、動作部180が、吸引部選択装置140aおよび排出部選択装置150aの場合は、第1電磁弁146aと第2電磁弁146b、および、第1電磁弁156aと第2電磁弁156bへのオン・オフ信号を出力する。
図18は、第3の実施形態に係る凝縮器20の非凝縮性ガス影響低減方法の手順を示すフロ―図である。
まず、温度検出器121および圧力検出器122による測定状態とする(ステップS10)。すなわち、吸引配管111aについて温度検出器121a、圧力検出器122aにより、また、吸引配管111bについて温度検出器121bおよび圧力検出器122bにより、それぞれの温度、圧力が測定され、演算制御装置200aが測定値を受け入れている状態とする。
次に、演算制御装置200aが、温度および圧力の測定値に基づいて演算制御を行う(ステップS20)。
詳細には、まず、温度測定値に基づいて飽和圧力を導出する(ステップS21)。具体的には、飽和圧力導出部211が、入力部230を介して受け入れた温度検出器121aおよび温度検出器121bによる温度測定値に基づいて、記憶部220に収納された飽和圧力データを用いて、それぞれの温度測定値に対応する水蒸気の飽和圧力Psa、Psbを導出する。
次に、非凝縮性ガスの濃度を算出する(ステップS22)。具体的には、非凝縮性ガス濃度算出部212が、入力部230から受け入れた圧力検出器122aによる圧力測定値Pma、圧力検出器122bによる圧力測定値Pmb、および飽和圧力導出部211が導出した飽和圧力Psaおよび飽和圧力Psbに基づいて、式(1)を用いて、吸引配管111aおよび111b内の器内ガス中の非凝縮性ガスの非凝縮性ガス濃度xa、xbを算出する。
次に、切り替え状態を選択し、出力する(ステップS24)。具体的には、切り替え選択部214が、非凝縮性ガス濃度算出部212が算出した非凝縮性ガス濃度xa、xbに基づいて、動作部180への指令としての吸引配管選択指令 z1および排出配管選択指令z2を算出する。
次に、選択先への切り替えが行われる(ステップS40)。具体的には、動作部180により、吸引配管111aと吸引配管111bのいずれかと結合管113との連通状態、結合管113と排出配管112aと排出配管112bのいずれかとの連通状態への切り替えが行われる。なお、切り替えの必要がない場合は、それまでの状態が継続される。
以上述べたように、本実施形態による凝縮器20においては、複数の吸引部115a、115bと、複数の排出部116a、116bを設け、連通状態を切り替えることにより、主凝縮器内空間31aから補助凝縮器内空間41aへの非凝縮性ガスをバイパスすることの効果をさらに確実にすることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、タービン回転軸の方向に凝縮器が設けられた軸方向排気方式の場合を例にとって示したが、これに限定されない。たとえば、タービン回転軸の方向の側方に凝縮器が設けられる側方排気方式の場合についても同様に適用可能である。また、第3の実施形態においては、吸引配管と排出配管のいずれもが複数設けられている場合を示したが、一方のみが複数の場合であってもよい。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。たとえば、第3の実施形態の特徴である複数の吸引配管および排出配管を設け、第2の実施形態の特徴である流量調節装置を、第3の実施形態におけるたとえば結合管に設けることでもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…蒸気タービン、15…発電機、20…凝縮器、30…主凝縮器、31…主凝縮器本体胴容器、31a…主凝縮器内空間、31f…第1の側板、31g…第2の側板、31x…第1の空間、31y…第2の空間、31z…第3の空間、32…流入部、32a…流入開口、33…流出開口、34…ホットウェル、35…主凝縮器冷却水散布構造、35a…スプレーノズル、40…補助凝縮器、41…補助凝縮器本体胴容器、41a…補助凝縮器内空間、42…流入部、43…排出部、45…補助凝縮器内冷却構造、45a…冷却促進部材、45b…冷却水散布部、100、100a、100b…バイパス構造、110…バイパス管、111a、111b…吸引配管、112a、112b…排出配管、113…結合管、115、115a、115b…吸引部、116、116a、116b…排出部、121、121a、121b…温度検出器、122、122a、122b…圧力検出器、130、130a…流量調節装置、131…増流部、132a…ブロワ、132b…駆動部、135…減流部、136a…調節弁本体、136b…ポジショナ、140、140a…吸引部選択装置、141…三方弁、141a…シリンダ、141b…ピストンロッド、141c…第1ピストン、141d…第2ピストン、141f…第1ポート、141g…第2ポート、141h…第3ポート、142…ピストン駆動部、145…ヘッダ、146a…第1電磁弁、146b…第2電磁弁、150、150a…排出部選択装置、151…三方弁、151a…シリンダ、151b…ピストンロッド、151c…第1ピストン、151d…第2ピストン、151f…第1ポート、151g…第2ポート、151h…第3ポート、152…ピストン駆動部、155…ヘッダ、156a…第1電磁弁、156b…第2電磁弁、180…動作部、200、200a…演算制御装置、210、210a…演算部、211…飽和圧力導出部、212…非凝縮性ガス濃度算出部、213…流量調節指令算出部、214…切り替え選択部、214a…第1選択要素、214b…第2選択要素、220…記憶部、221…飽和圧力特性データ、230…入力部、240…出力部、250…制御部

Claims (7)

  1. 蒸気タービンから排出されるタービン排気を器内ガスとして受け入れその流路となる主凝縮器本体胴容器と、前記主凝縮器本体胴容器内の主凝縮器内空間で前記器内ガス中の水蒸気を凝縮する主凝縮器冷却水散布構造とを有する主凝縮器と、
    前記主凝縮器本体胴容器から流出する前記器内ガスを受け入れその流路となる補助凝縮器本体胴容器と、前記補助凝縮器本体胴容器内の補助凝縮器内空間で前記器内ガス中の水蒸気を凝縮する補助凝縮器内冷却構造とを有する補助凝縮器と、
    前記主凝縮器内空間と前記補助凝縮器内空間を連通し、前記主凝縮器内空間から前記補助凝縮器内空間に前記器内ガス中の非凝縮性ガスを排出するバイパス管を有するバイパス構造と、
    を備えることを特徴とする凝縮器。
  2. 前記バイパス管は、その第1の端部である吸引部が前記主凝縮器内空間に、また、その第2の端部である排出部が前記補助凝縮器内空間にあるように設けられており、
    前記バイパス構造は、
    前記主凝縮器内空間内の前記吸引部の近傍の温度を測定する温度検出器と、
    前記主凝縮器内空間内の前記吸引部の近傍の圧力を測定する圧力検出器と、
    前記バイパス管上に設けられ前記バイパス管を流れる前記器内ガスの流量を調節する流量調節装置と、
    前記温度検出器の出力と前記圧力検出器の出力とに基づいて、前記吸引部の近傍の前記器内ガス中の非凝縮性ガスの濃度を算出し、前記流量調節装置へ指令を出力する演算制御装置と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の凝縮器。
  3. 前記演算制御装置は、
    水蒸気の飽和圧力の温度依存性に関する飽和圧力特性データを記憶する記憶部と、
    前記温度検出器から受け入れた温度測定値に基づいて、前記記憶部に記憶された前記飽和圧力特性データを用いて、水蒸気の飽和圧力を算出する飽和圧力導出部と、
    前記圧力検出器から受け入れた圧力測定値と、前記飽和圧力導出部で算出された飽和圧力に基づいて、非凝縮性ガス濃度を算出する非凝縮性ガス濃度算出部と、
    前記非凝縮性ガス濃度算出部で算出された前記非凝縮性ガス濃度に基づき前記流量調節装置への指令信号を算出する流量調節指令算出部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の凝縮器。
  4. 前記流量調節装置は、前記バイパス管内の器内ガスの流量を増加させる側に機能する増流部、または、前記バイパス管内の器内ガスの流量を減少させる側に機能する減流部のいずれかを有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の凝縮器。
  5. 前記バイパス管は、複数の吸引配管と少なくとも一つの排出配管とを有し、
    前記複数の吸引配管のそれぞれは、その一方の端部である吸引部が前記主凝縮器内空間にあるように設けられており、
    前記排出配管は、その一方の端部である排出部が前記補助凝縮器内空間にあるように設けられており、
    前記バイパス構造は、
    前記主凝縮器内空間内の前記吸引部の近傍の温度を測定する温度検出器と、
    前記主凝縮器内空間内の前記吸引部の近傍の圧力を測定する圧力検出器と、
    前記複数の吸引配管と前記少なくとも一つの排出配管との間に設けられ、前記複数の吸引配管の一つと前記少なくとも一つの排出配管とを連通させる吸引部選択装置と、
    前記温度検出器の出力と前記圧力検出器の出力とに基づいて、前記吸引部の近傍の前記器内ガス中の非凝縮性ガスの濃度を算出し、前記吸引部選択装置へ指令を出力する演算制御装置と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の凝縮器。
  6. 前記演算制御装置は、
    水蒸気の飽和圧力の温度依存性に関する飽和圧力特性データを記憶する記憶部と、
    前記温度検出器から受け入れた温度測定値に基づいて、前記記憶部に記憶された前記飽和圧力特性データを用いて、水蒸気の飽和圧力を算出する飽和圧力導出部と、
    前記圧力検出器から受け入れた圧力測定値と、前記飽和圧力導出部で算出された飽和圧力に基づいて、非凝縮性ガス濃度を算出する非凝縮性ガス濃度算出部と、
    前記非凝縮性ガス濃度算出部で算出された前記非凝縮性ガス濃度に基づき前記吸引部選択装置への指令信号を算出する切り替え選択部と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の凝縮器。
  7. 温度検出器および圧力検出器により器内ガスの温度測定値および圧力測定値を得る測定ステップと、
    前記温度測定値に基づいて飽和圧力を算出する飽和圧力算出ステップと、
    前記飽和圧力と、前記圧力測定値に基づいて前記器内ガス中の非凝縮性ガス濃度を算出する濃度算出ステップと、
    前記非凝縮性ガス濃度に基づいて動作部に指令信号を発する指令ステップと、
    を有することを特徴とする非凝縮性ガス影響低減方法。
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