JP2021004578A - 電動ウォーターポンプ - Google Patents

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晃士 河西
Koji Kawanishi
晃士 河西
幸治 仙石
Koji Sengoku
幸治 仙石
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Abstract

【課題】制御基板をアースしたうえで、部品点数を削減するとともに容易に組み立てることができる電動ウォーターポンプを提供する。【解決手段】電動ウォーターポンプ1は、ステータリング41が導電性を有する金属素材にて形成され、ポンプケーシング10に第1の導電性締結部材91により締結されている。制御基板70は、絶縁ボビン42bから延出するとともに貫通孔が形成された固定脚部52を介してステータリング41の端面に保持され、固定脚部52の貫通孔に配備された金属製カラー部材53に第2の導電性締結部材92を通してステータリング41に締結されている。【選択図】図3

Description

本発明は電動ウォーターポンプに関する。本発明は特に、車両の冷却液等の流体を送るための電動ウォーターポンプに関する。
従来、電動ウォーターポンプには、吸入口と吐出口とを有するポンプケーシングの内部に配置されると共に、ロータと一体的に回転して吸入口から吐出口へ冷却水を送り込むインペラとを備えた電動ウォーターポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電動ウォーターポンプは、いわゆるキャンドモータ型電動ウォーターポンプであり、基板を取り付ける樹脂製の台座がモータハウジングに固定され、基板とモータハウジングとを電気的に接続する接続部材を台座と一体的に成形している。台座および基板は、接続部材の固定部を基板の側からモータハウジングに固定するのに用いる切欠部を有し、電動ウォーターポンプはドライバ部の基板用のグラウンド配線を不要としている。
導電性の材料で構成されているポンプハウジングに、樹脂で構成されるステータハウジングが取り付けられ、ステータとコイルとはステータハウジング内に樹脂モールドされている。ステータハウジングにはアルミ材で構成されているモータハウジングが添えられ、このモータハウジングには樹脂製の台座が添えられ、この樹脂製の台座にモータ部を制御するドライバ部の基板が取付けられている。基板は、接続部材を介してモータハウジングに接地される。
基板を、接続部材、モータハウジング、ボルトまたはスリーブ材、ポンプハウジング、およびエンジン部等を介して車両のバッテリーグランドに接地(アース)している。また、基板および台座には、ねじ止め用の工具を挿入するための切欠部がそれぞれ形成されている。
特許第5691397号公報
特許文献1の電動ウォーターポンプは、大きく分けて7つの部材から構成されている。すなわち、ポンプハウジング、ステータハウジング、ステータ、モータハウジング、内側にロータ、外側に樹脂製の台座(カプラ付き)、基板42の順に配置するように構成されている。
ステータとこれに通電する基板との間には、モータハウジングと台座が配置されているため、ステータと基板とをつなぐ通電端子は、モータハウジングと台座を貫通しなければならない。このため、台座に一体的に接続部材を設けるとともに、これをねじ止め可能とするために、基板および台座には、ねじ止め用の工具を挿入するための切欠部がそれぞれ形成されている。このように、特許文献1の電動ウォーターポンプ、全体として構成部材が多くなるので高コストであり、組立も困難となる。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、制御基板をアースしたうえで、部品点数を削減するとともに容易に組み立てることができる電動ウォーターポンプを提供することにある。
[1]本発明に係る電動ウォーターポンプは、
導電性を有する軽金属素材にて形成されたポンプケーシングと、
複数のヨーク部およびティース部を有し、前記複数のヨーク部相互間が屈曲可能に連接された多数枚の磁性材料が積層され、互いに当接可能な両端部を有する帯状に形成された鉄心と、
この鉄心に被着された絶縁ボビンと、
この絶縁ボビンに電磁コイルが巻装された前記鉄心の前記各連接部が屈曲されて前記鉄心の両端部を当接し、これを環状に連結した状態の前記鉄心がステータリングに圧入された環状のステータと、を備えている電動ウォーターポンプであって、
前記ステータリングが導電性を有する金属素材にて形成され、前記ポンプケーシングに第1の導電性締結部材により締結されており、
制御基板は、前記絶縁ボビンから延出するとともに貫通孔が形成された固定脚部を介して前記ステータリングの端面に保持され、前記固定脚部の前記貫通孔に配備された金属製カラー部材に第2の導電性締結部材を通して前記ステータリングに締結されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、導電性を有する軽金属素材にて形成されたポンプケーシングと、絶縁ボビンに電磁コイルが巻装された状態の鉄心がステータリングに圧入された環状のステータと、を備えている。ステータリングが導電性を有する金属素材にて形成され、ポンプケーシングに第1の導電性締結部材により締結されている。制御基板は、絶縁ボビンから延出するとともに貫通孔が形成された固定脚部を介してステータリングの端面に保持され、固定脚部の貫通孔に配備された金属製カラー部材に第2の導電性締結部材を通してステータリングに締結されている。
このため、制御基板は、第2の導電性締結部材又は固定脚部の金属製カラー部材、導電性のステータリング、第1の導電性締結部材又は導電性カラー部材、導電性のポンプケーシングの順に、ポンプケーシングのバッテリーグランドを介してアースされている。
さらに、鉄心に被着された絶縁ボビンと、この絶縁ボビンに電磁コイルが巻装された鉄心の各連接部が屈曲されて鉄心の両端部を当接し、これを環状に連結した状態の鉄心がステータリングに圧入された環状のステータと、を備えている。制御基板を第2の導電性締結部材でステータリングに締結し、ステータリングを第1の導電性締結部材でポンプケーシングに締結するだけで電動ウォーターポンプが組みあがる。結果、制御基板をアースしたうえで、部品点数を削減するとともに容易に組み立てることができる。
[2]また、本発明の電動ウォーターポンプの製造方法において、
前記電磁コイルを巻装した前記鉄心の前記各連接部を屈曲させて前記鉄心の両端部を当接し、これを環状に連結するとともに前記絶縁ボビンの少なくとも3か所のヨーク被覆部から3か所の前記固定脚部が延出された前記ステータを得るステータ製作工程と、
導電性の板材よりプレス成型にて切り出した部材にタップ加工を施して少なくとも3個のねじ孔を形成してなるステータリング製作工程と、
前記ねじ孔に3個のスタッド部材を螺合し、且つ、当該スタッド部材を3か所の前記固定脚部の前記貫通孔に通し、前記ステータの3か所の前記固定脚部それぞれを前記ステータリングの3個の前記ねじ孔とそれぞれ位置決めし、該位置決めがなされた状態で、前記ステータを前記ステータリングに嵌装するステータ嵌装工程と、
前記ステータリングに螺合されている前記スタッド部材を取り除いた後に、前記第2の導電性締結部材を前記制御基板、前記固定脚部の前記貫通孔に配備された金属製カラー部材および、前記ステータリングの順に通して前記制御基板を前記ステータリングの前記ねじ孔に螺合する制御基板締結工程と、を有することが好ましい。
かかる構成によれば、ステータ嵌装工程では、ステータリングのねじ孔に3個のスタッド部材を螺合し、且つ、当該スタッド部材を3か所の固定脚部の貫通孔に通し、ステータの3か所の固定脚部それぞれをステータリングの3個のねじ孔とそれぞれ位置決めし、該位置決めがなされた状態でステータをステータリングに嵌装する。
制御基板締結工程では、ステータリングに螺合されているスタッド部材を取り除いた後に、第2の導電性締結部材を制御基板、固定脚部の貫通孔に配備された金属製カラー部材および、ステータリングの順に通して制御基板をステータリングのねじ孔に螺合する。このため、本発明は、従来技術のように、台座に一体的に接続部材を設けるとともに、これをねじ止め可能とするために、基板および台座には、ねじ止め用の工具を挿入するための切欠部がそれぞれ形成する必要がない。このように、制御基板を固定脚部に配置し、第2の導電性締結部材を固定脚部の貫通孔に配備された金属製カラー部材に通してステータリングに螺合するだけで、制御基板がステータに締結される。結果、電動ウォーターポンプの部品点数を削減するとともに容易に組み立てることができる。
(a)は本発明に係る電動ウォーターポンプの構造を示す断面図である。(b)は本発明に係る電動ウォーターポンプの斜視図である。 本発明に係る電動ウォーターポンプの分解斜視図である。 本発明に係る電動ウォーターポンプの要部断面図である。 (a)は本発明に係るステータ嵌装工程の説明図である。(b)は本発明に係る制御基板締結工程の説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。なお、図面は、電動ウォーターポンプ1を概念的(模式的)に示すものとする。
図1(a)〜図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電動ウォーターポンプ1は、例えば自動車用のいわゆるキャンド型冷却水ポンプであり、ポンプケーシング10と、支持軸20と、ロータ30と、ステータ40と、キャン60と、制御基板70と、基板ハウジング80とを備えている。
ポンプケーシング10は、流体の吸入口11と、この吸入口11から入りインペラ31から吐き出された流体を集める渦巻室12と、この渦巻室12からの流体を外部に吐出する吐出口15と、キャン60等を固定するための第1の導電性締結部材91が締め付けられる複数個(この実施の形態においては6個)のケース雌ねじ部13と、支持軸20が圧入された支持軸保持部14と、を備えている。
また、ポンプケーシング10は、導電性を有する軽金属素材のダイカストにて形成されており、このポンプケーシング10に支持軸保持部14が一体的に設けられている。支持軸20は、全長の40%以上に亘る圧入部21と、ロータ30を回転可能に支持する支持本体部22を有している。なお、この実施の形態においては、支持本体部22の直径は、圧入部21の直径よりも大きく設定されている。このような圧入部21にワッシャ23が通され、ワッシャ23が支持本体部22と支持軸保持部14との間に挟まれた状態で、圧入部21が支持軸保持部14に圧入されている。これにより、支持軸20がポンプケーシング10に固定されている。
ロータ30は、支持軸20の支持本体部22に設けられた滑り軸受32と、この滑り軸受32に設けられたインペラ支持部材33と、このインペラ支持部材33に設けられたインペラ31と、インペラ31の蓋部31aと、インペラ支持部材33に設けられたロータマグネット34と、を備えている。インペラ31は渦巻室12に収容され、ロータマグネット34はステータ40の内径側に配置されている。
ステータ40は、ロータ30に対して、その回転半径方向外方に配置されている。ステータ40は、略円環状のステータリング41と、このステータリング41の内径側に設けられた絶縁ボビン42a、42bと、この絶縁ボビン42a、42bが被着される鉄心43と、この鉄心43に設けられた複数の内向きのティース部44と、鉄心43に設けられた複数のヨーク部45と、各ティース部44の外方で絶縁ボビン42a、42bに巻装された電磁コイル46と、この電磁コイル46に通電する通電端子47と、を備えている。
鉄心43は、複数のヨーク部45相互間が屈曲可能に連接された多数枚の磁性材料が積層され、互いに当接可能な両端部(不図示)を有する帯状に形成されている。組付け状態においては、鉄心43は、屈曲可能な各連接部(不図示)が屈曲された状態で、且つ帯状の両端部が当接した環状となっている。
また、ステータ40は、多数枚の磁性材料で積層され複数のヨーク部45が連接された鉄心43の各内向きティース部44にその両端から複数のヨーク被覆部48a、48bおよび複数のティース被覆部49a、49bを有しつつ積層方向で2分割成形された一対の絶縁ボビン42a、42bが被着されている。さらに、ステータ40は、絶縁ボビン42a、42bに電磁コイル46が巻装され、キャン60と固定される第1締結フランジ41aを有する円環状のステータリング41に嵌装されることで環状に形成されている。
詳細には、環状のステータ40は、絶縁ボビン42a、42bに電磁コイル46が巻装された状態の鉄心43がステータリング41に圧入されている。また、ステータ40は、円環状に形成された複数の内向きのティース部44の各内径面でキャン60の周面に外嵌することでキャン60を介して支持軸20の軸心に位置決めされている。ステータリング41は導電性を有する金属材料にて形成されている。
キャン60は、ポンプケーシング10に固定された樹脂製の区画フランジ部61および支持軸20に嵌合する凹部62を有しており、渦巻室12およびロータ30とステータ40とを区画するとともにロータ30を覆うようにポンプケーシング10に取り付けられている。また、キャン60の区画フランジ部61には給電カプラ63が設けられ、この給電カプラ63に給電端子64が設けられている。
電動ウォーターポンプ1は、凹部62でキャン60を支持軸20の軸心に位置決めさせるとともに、ポンプケーシング10と区画フランジ部61との相互間に、周方向および径方向の位置ずれ(芯ずれ)を吸収する第1の遊び50を有している。ポンプケーシング10と区画フランジ部61とは第1の遊び50を介して係合している。
また、電動ウォーターポンプ1は、複数の内向きのティース部44の各内径面でステータ40をキャン60の周面に位置決めさせるとともに、ステータリング41とキャン60との相互間に、周方向および径方向の位置ずれを吸収する第2の遊び51を有している。ステータリング41とキャン60とは、第2の遊び51をもって係合している。なお、この実施の形態においては、ポンプケーシング10、区画フランジ部61、ステータリング41の第1締結フランジ41aをこの順に並べるとともに、3個の第1の導電性締結部材91がステータリング41の第1締結フランジ41aおよび区画フランジ部61のそれぞれのねじ挿通孔に通され、ポンプケーシング10の上記6個のケース雌ねじ部13のうちの3か所に締結している。
このように、導電性のステータリング41は、導電性の第1の導電性締結部材91によって、ポンプケーシング10に締結されている。ポンプケーシング10は、例えば車両のバッテリーグランド16等に接地(アース)されている。
ステータ40の界磁を制御する制御基板70は、絶縁ボビン42bから延び出る固定脚部52を介してステータリング41の端面である第2締結フランジ41bに保持され、給電端子64と電気的に接続されている。より詳細には、固定脚部52の内径側には導電性を有する金属製カラー部材53が配置され、第2の導電性締結部材92が制御基板70側から金属製カラー部材53内に挿通され、ステータリング41の第2締結フランジ41bに締結されている。
しかも、給電端子64には、第2の遊び51を吸収するように傾動可能な応力吸収部65を設けられている。また、絶縁ボビン42bには、固定脚部52に隣接して給電端子64の先端を制御基板70のスルーホール71へ案内する案内部54が設けられている。
また、電動ウォーターポンプ1には、制御基板70およびステータ40を液密に覆うべく、導電性を有する金属素材からなり、底壁と周壁とを備えるいわゆるバスタブ状に形成された基板ハウジング80が設けられている。基板ハウジング80は、区画フランジ部61を挟持してポンプケーシング10に固定されるものであり、この実施の形態においては、3個の第1の導電性締結部材91と区画フランジ部61との間には、第1の遊び50を許容する導電性カラー部材66が介装されている。
なお、制御基板70と基板ハウジング80との間には放熱グリス(不図示)が塗布され、制御基板70と基板ハウジング80との間を熱伝導可能に密着している。また、キャン60とポンプケーシング10との間には第1シール部材81が設けられている。さらに、制御基板70の外方で基板ハウジング80と区画フランジ部61との間には第2シール部材82が設けられている。
次に制御基板70とステータリング41の位置関係について説明する。制御基板70に対向するステータリングの端部には、固定脚部52を介して制御基板70を支持する第2締結フランジ41bが設けられている。キャン60に接するステータリング41の他端側には、第1の導電性締結部材91でケース雌ねじ部13に締結される第1締結フランジ41aが設けられている。なお、ステータリング41の平面視にて、第2締結フランジ41bは第1締結フランジ41aと重ならない位置に配置されている。
このように、平面視で(軸線方向から見て)、制御基板70及び第2締結フランジ41bと、第1締結フランジ41aとは重ならないので、締結工具挿入の邪魔にならない。これによれば、制御基板70をステータリング41に取り付けた後にステータリング41とキャン60を固定し、給電端子64の先端が案内部54を通って制御基板70の下方に露出するようにできる。結果、組み立てを容易にして生産性を向上することができる。
次に制御基板70とステータリング41の接続、およびステータリング41とポンプケーシング10の接続について説明する。図3に示すように、制御基板70は、絶縁ボビン42bから延出するとともに貫通孔が形成された固定脚部52を介してステータリング41の第2締結フランジ41bの端面に保持され、固定脚部52の貫通孔に配備された金属製カラー部材53に第2の導電性締結部材92を通してステータリング41の第2締結フランジ41bに締結されている。
ステータリング41は、第1の導電性締結部材91を第1締結フランジ41aからキャン60の貫通孔に配備された導電性カラー部材66に通してポンプケーシング10に締結されている。このように、制御基板70は、第2の導電性締結部材92又は固定脚部52の金属製カラー部材53、導電性のステータリング41、第1の導電性締結部材91又は導電性カラー部材66、導電性のポンプケーシング10の順に、ポンプケーシング10のバッテリーグランド16を介してアースされている。
次に電動ウォーターポンプ1の組付け手順の概要を説明する。図1(a)〜図4(b)に示すように、ポンプケーシング10に支持軸20を圧入固定する。インペラ31を有するロータ30を滑り軸受32を介在して支持軸20に挿入し、第1シール部材81をポンプケーシング10に組付ける。続いて、キャン60の凹部62を支持軸20に嵌め合わせ、ロータ30がポンプケーシング10とキャン60に覆われた状態にする。なお、キャン60のねじ挿通孔には導電性カラー部材66を嵌め込む。また、これとは別に、磁性材料より積層された鉄心43に一対の絶縁ボビン42a、42bを被着するとともに電磁コイル46を巻線してから環状に連結したステータ40を作製し、該ステータ40をステータリング41の内方に嵌める。さらに、ステータ40の絶縁ボビン42bに設けられた固定脚部52に第2の導電性締結部材92を通過させて第2締結フランジ41bにねじ込み、これにより制御基板70をステータリング41に固定する。
このとき、案内部54とスルーホール71とが位置決めされるとともに、ステータ40から延びている通電端子47の先端部分がスルーホール71を通って制御基板70に挿通される。次に、制御基板70が締結されたステータ40の内周面をキャン60のロータ30を覆っている円筒状の部位の周面に嵌める。
このとき、キャン60から突出している給電端子64の基板側先端部分が絶縁ボビン42bの案内部54を通ってスルーホール71を通って制御基板70に挿通される。ステータリング41の第1締結フランジ41a、およびキャン60のねじ挿通孔に介装した導電性カラー部材66へとこの順に3個の第1の導電性締結部材91を挿通し、この第1の導電性締結部材91をポンプケーシング10の3か所のケース雌ねじ部13に締結することで、ロータ30を覆うキャン60およびステータ40を保持するステータリング41の各部材がポンプケーシング10に固定される。
さらに、制御基板70に挿通された通電端子47及び給電端子64をはんだ付けする。第2シール部材82を区画フランジ部61と基板ハウジング80との間に介在して区画フランジ部61と基板ハウジング80とを当接させ、ステータ40および制御基板70がポンプケーシング10と基板ハウジング80に覆われた状態にするとともに、基板ハウジング80のねじ挿通孔からキャン60のねじ挿通孔の導電性カラー部材66へとこの順に残余の3個の第1の導電性締結部材91をそれぞれ挿通し、この第1の導電性締結部材91で締結することで電動ウォーターポンプ1の組付けが完了する。
次に以上に述べた電動ウォーターポンプ1の組付け手順を工程別に説明する。図4(a)、図4(b)に示すように、電動ウォーターポンプ1の製造方法は、ステータ製作工程、ステータリング製作工程、ステータ嵌装工程、および制御基板締結工程と、を有する。
図4(a)に示すように、ステータ製作工程は、電磁コイル46を巻装した鉄心43の各連接部を屈曲させて鉄心43の両端部を当接し、これを環状に連結するとともに絶縁ボビン42bの少なくとも3か所のヨーク被覆部48bから3か所の固定脚部52が延出されたステータ40を得る。なお、この実施の形態においては、絶縁ボビン42bは、3か所の固定脚部52にそれぞれ対応する金型キャビティ(不図示)内部に別途作成した金属製カラー部材53をあらかじめ配備して絶縁性合成樹脂を射出成形する所謂インサート成形により作成される。
ステータリング製作工程は、導電性の板材よりプレス成型にて切り出した部材にタップ加工を施して第2締結フランジ41bに少なくとも3個のねじ孔41cを形成してなる。
ステータ嵌装工程は、ねじ孔41cに3個のスタッド部材95を螺合し、且つ、当該スタッド部材95を3か所の固定脚部52の貫通孔に配備された金属製カラー部材53に通し、ステータ40の3か所の固定脚部52それぞれをステータリング41の3個のねじ孔41cとそれぞれ位置決めし、該位置決めがなされた状態で、ステータ40をステータリング41に嵌装する。
図4(b)に示すように、制御基板締結工程は、ステータリング41に螺合されているスタッド部材95を取り除いた後に、第2の導電性締結部材92を制御基板70、固定脚部52の貫通孔に配備された金属製カラー部材53および、ステータリング41の順に通して制御基板70をステータリング41のねじ孔41cに螺合する。
次に以上に述べた電動ウォーターポンプ1の作用を説明する。制御基板70は、第2の導電性締結部材92又は固定脚部52の金属製カラー部材53、導電性のステータリング41、第1の導電性締結部材91又は導電性カラー部材66、導電性のポンプケーシング10の順に、ポンプケーシング10のバッテリーグランド16を介して接地(アース)されている。
さらに、鉄心43の各連接部が屈曲され両端部が当接した環状の鉄心43に被着された絶縁ボビン42a、42bと、この絶縁ボビン42a、42bに電磁コイル46が巻装された状態の鉄心43がステータリング41に圧入された環状のステータ40と、を備えている。制御基板70を第2の導電性締結部材92でステータリング41に締結し、ステータリング41を第1の導電性締結部材91でポンプケーシング10に締結するだけで電動ウォーターポンプ1が組みあがる。結果、制御基板70をアースしたうえで、部品点数を削減するとともに容易に組み立てることができる。
さらに、制御基板締結工程では、ステータリング41に螺合されているスタッド部材95を取り除いた後に、第2の導電性締結部材92を制御基板70、固定脚部52の貫通孔に配備された金属製カラー部材53および、ステータリング41の順に通して制御基板70をステータリング41のねじ孔41cに螺合する。このため、本発明は、従来技術のように、台座に一体的に接続部材を設けるとともに、これをねじ止め可能とするために、基板および台座には、ねじ止め用の工具を挿入するための切欠部がそれぞれ形成する必要がない。このように、本発明では制御基板70を固定脚部52に配置し、第2の導電性締結部材92を固定脚部52の貫通孔を通してステータリング41に螺合するだけで、制御基板70がステータ40に締結される。結果、電動ウォーターポンプ1の部品点数を削減するとともに容易に組み立てることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、上記実施の形態においては、絶縁ボビン42bにあらかじめ作成しておいた金属製カラー部材53を配備して射出成型する(インサート成形する)ように構成しているが、これに限定されず、固定脚部52を金属製カラー部材53が挿通可能な内部空間を有しつつ成形して、この内部空間に別途金属製カラー部材53を嵌め込んでもよい。
1…電動ウォーターポンプ、10…ポンプケーシング、16…バッテリーグランド、40…ステータ、41…ステータリング、41a…第1締結フランジ、41b…第2締結フランジ、41c…ねじ孔、42a、42b…絶縁ボビン、43…鉄心、44…ティース部、45…ヨーク部、46…電磁コイル、52…固定脚部、53…金属製カラー部材、60…キャン、66…導電性カラー部材、70…制御基板、91…第1の導電性締結部材、92…第2の導電性締結部材、95…スタッド部材。

Claims (2)

  1. 導電性を有する軽金属素材にて形成されたポンプケーシングと、
    複数のヨーク部およびティース部を有し、前記複数のヨーク部相互間が屈曲可能に連接された多数枚の磁性材料が積層され、互いに当接可能な両端部を有する帯状に形成された鉄心と、
    この鉄心に被着された絶縁ボビンと、
    この絶縁ボビンに電磁コイルが巻装された前記鉄心の前記各連接部が屈曲されて前記鉄心の両端部を当接し、これを環状に連結した状態の前記鉄心がステータリングに圧入された環状のステータと、を備えている電動ウォーターポンプであって、
    前記ステータリングが導電性を有する金属素材にて形成され、前記ポンプケーシングに第1の導電性締結部材により締結されており、
    制御基板は、前記絶縁ボビンから延出するとともに貫通孔が形成された固定脚部を介して前記ステータリングの端面に保持され、前記固定脚部の前記貫通孔に配備された金属製カラー部材に第2の導電性締結部材を通して前記ステータリングに締結されていることを特徴とする電動ウォーターポンプ。
  2. 請求項1に記載の電動ウォーターポンプの製造方法であって、
    前記電磁コイルを巻装した前記鉄心の前記各連接部を屈曲させて前記鉄心の両端部を当接し、これを環状に連結するとともに前記絶縁ボビンの少なくとも3か所のヨーク被覆部から3か所の前記固定脚部が延出された前記ステータを得るステータ製作工程と、
    導電性の板材よりプレス成型にて切り出した部材にタップ加工を施して少なくとも3個のねじ孔を形成してなるステータリング製作工程と、
    前記ねじ孔に3個のスタッド部材を螺合し、且つ、当該スタッド部材を3か所の前記固定脚部の前記貫通孔に通し、前記ステータの3か所の前記固定脚部それぞれを前記ステータリングの3個の前記ねじ孔とそれぞれ位置決めし、該位置決めがなされた状態で、前記ステータを前記ステータリングに嵌装するステータ嵌装工程と、
    前記ステータリングに螺合されている前記スタッド部材を取り除いた後に、前記第2の導電性締結部材を前記制御基板、前記固定脚部の前記貫通孔に配備された金属製カラー部材および、前記ステータリングの順に通して前記制御基板を前記ステータリングの前記ねじ孔に螺合する制御基板締結工程と、を有することを特徴とする電動ウォーターポンプの製造方法。
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