JP2021001790A - 誘導位置センサ - Google Patents

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敏夫 小森
宜史 貝川
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宜史 貝川
一之 山本
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一之 山本
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Abstract

【課題】直線的な出力特性をより広い範囲で得ることができる誘導位置センサを提供する。【解決手段】誘導位置センサは、発振コイルと、発振コイルの軸方向に沿って発振コイルに進退自在に挿入されるコアと、を備え、コアは、当該コアの外周部に形成され軸方向に沿って延伸した導電部材を有しており、軸方向に垂直な平面で導電部材を切断した断面において導電部材の外形線により囲まれる部分の面積を、導電部材の断面積としたとき、導電部材における軸方向の中心部での断面積は、導電部材における軸方向の一端部での断面積、及び導電部材における軸方向の他端部での断面積のいずれよりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、発振コイルと発振コイルに進退自在に挿入されるコアとを備えた誘導位置センサに関するものである。
特許文献1には、リニア出力型位置センサが記載されている。このリニア出力型位置センサは、発振コイルと近接体とを有している。近接体は、被検出物体と一体に突出して取り付けられており、発振コイルの中心軸に沿って直線運動するように保持されている。近接体は、テーパ形状に構成されている。
特開昭62−276402号公報
特許文献1には、上記リニア出力型位置センサによれば、被検出物体の位置に対応した直線的な位置出力が得られることが記載されている。しかしながら、同文献に記載されているように、上記リニア出力型位置センサで直線的な出力特性が得られる被検出物体の位置の範囲は、発振コイルのコイル長の1/2以下に限られる。このため、上記リニア出力型位置センサには、発振コイルのコイル長と比較して、直線的な出力特性が得られる範囲が狭いという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、直線的な出力特性をより広い範囲で得ることができる誘導位置センサを提供することを目的とする。
本発明に係る誘導位置センサは、発振コイルと、前記発振コイルの軸方向に沿って前記発振コイルに進退自在に挿入されるコアと、を備え、前記コアは、当該コアの外周部に形成され前記軸方向に沿って延伸した導電部材を有しており、前記軸方向に垂直な平面で前記導電部材を切断した断面において前記導電部材の外形線により囲まれる部分の面積を、前記導電部材の断面積としたとき、前記導電部材における前記軸方向の中心部での前記断面積は、前記導電部材における前記軸方向の一端部での前記断面積、及び前記導電部材における前記軸方向の他端部での前記断面積のいずれよりも小さい。
本発明によれば、直線的な出力特性をより広い範囲で得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサ及び誘導位置センサに接続される位置センサ基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサの導電部材の外形を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサで用いられる2種の導電部材A1及びA2と比較例の誘導位置センサで用いられる導電部材B1とのそれぞれにおける直径a、直径b、長さL、断面積Sa及び断面積Sbを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサ及び比較例の誘導位置センサの出力特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1の比較例の誘導位置センサで用いられる導電部材B2及びB3の外形を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の比較例の誘導位置センサで用いられる2種の導電部材B2及びB3における直径a1、直径b1、長さL1、断面積Sa1及び断面積Sb1を示す図である。 本発明の実施の形態1の比較例の誘導位置センサの出力特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る誘導位置センサの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導位置センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導位置センサの導電部材の外形を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導位置センサで用いられる2種の導電部材A3及びA4のそれぞれにおける幅寸法a2、幅寸法b2、高さ寸法c2、長さL2、断面積Sa2及び断面積Sa2を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る誘導位置センサについて説明する。図1は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の構成を示す断面図である。図2は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の構成を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、誘導位置センサ1は、発振コイル11を有する中空円筒状のキャビティ10と、スライド軸12に沿ってキャビティ10に進退自在に挿入されるコア20と、を有している。スライド軸12は、キャビティ10の円筒軸と平行になっている。以下、スライド軸12の方向のことを単に軸方向という場合がある。
コア20は、樹脂製のコア本体21と、コア本体21の外周に形成されたアルミニウム製の筒状の導電部材22と、を有している。コア20は、熱可塑性樹脂を用いたインサート成型により成形された成形部品である。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアセタール(POM:PolyOxyMethylene)等が挙げられる。インサート成型では、予め中空に形成された導電部材22が金型内に挿入され、当該金型内に熱可塑性樹脂が注入される。これにより、中空の導電部材22とコア本体21とが一体化したコア20が成形される。コア20は、キャビティ10内をスライド軸12に沿ってスライドできるように作られている。導電部材22は、鼓型の外形を有している。鼓型とは、後述する図4に示すように、円形の上底面と上底面よりも直径の大きい円形の下底面とをそれぞれ有する2つの円錐台の上底面同士が接合された形状のことである。鼓型は、くびれを有する円筒状と表現することもできる。また、導電部材22は、当該導電部材22の重心Gに対して点対称となる形状を有している。導電部材22の外形の詳細については、図4を用いて後述する。
コア20の一端には、誘導位置センサ1の位置検出対象である被検出物体100(図2では図示せず)が連結される連結部23が形成されている。連結部23は、スライド軸12と直交する方向に延びた穴によって構成されている。
キャビティ10は、中空円筒状のコイルボビン13を有している。コイルボビン13の外周側に形成されたコイル巻付け部14には、発振コイル11が巻き付けられている。コイル巻付け部14に巻き付けられた発振コイル11は、発振コイル11を覆うように成形された樹脂部材15によって保護されている。樹脂部材15は、発振コイル11がコイル巻付け部14に巻き付けられた後に、樹脂材の2次モールドによって成形されている。図示されていないが、発振コイル11の両端は、2つの端子16にそれぞれはんだ付けにより接続されている。2つの端子16のそれぞれのはんだ付け部は、樹脂材の2次モールドによって成形された樹脂部材17によって保護されている。
コイルボビン13は、コア20が進退自在に挿入される円筒状の中空部13aを有している。中空部13aの直径すなわちコイルボビン13の内径は、9.15mmである。コイルボビン13のコイル巻付け部14の外径は、10mmである。発振コイル11は、コイル巻付け部14に線径約0.13mmの銅線が約200ターン、2層に均一に巻かれた構成を有している。発振コイル11の軸方向に沿った長さ、すなわち発振コイル11のコイル長Lcは、15mmである。
被検出物体100は、フック状に形成された連結部材101(図2では図示せず)を介して、コア20の連結部23に連結されている。これにより、被検出物体100がスライド軸12に沿って移動した場合、コア20は、キャビティ10に対して、スライド軸12に沿って被検出物体100と同じ移動方向に被検出物体100と同じ移動距離だけ相対的に移動する。誘導位置センサ1は、コア20の中心軸、キャビティ10の中心軸及びスライド軸12が同一直線上に配置されるように構成されている。このため、コア20は、キャビティ10に対し、コア20の中心軸に沿って相対的にスライド移動する。
誘導位置センサ1では、導電部材22の位置によって発振コイル11のインダクタンスが変化することを利用して、キャビティ10に対するコア20の相対的な位置が検出される。これにより、誘導位置センサ1では、被検出物体100の位置が検出される。
図3は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1及び誘導位置センサ1に接続される位置センサ基板30の回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、位置センサ基板30は、発振回路31、分周回路32及び出力回路33を有している。誘導位置センサ1の2つの端子16は、2本のリードワイヤを介して、位置センサ基板30の発振回路31にそれぞれ接続されている。発振回路31は、発振コイル11と並列に接続される共振コンデンサ34を有している。発振回路31では、発振コイル11のインダクタンス及び共振コンデンサ34の容量により、共振周波数での発振が継続される。発振コイル11に流れる電流が変化すると、発振コイル11と導電部材22との磁気結合により、導電部材22の外周に渦電流が発生する。この渦電流は、キャビティ10内の磁束の変化を妨げる向きに流れるため、発振コイル11のインダクタンスを減少させる効果を有する。インダクタンスが小さくなると、発振回路31での発振周波数が高くなる。このため、発振コイル11と導電部材22とが相対的に近づいて磁気結合が強くなるほど、発振回路31での発振周波数が高くなる。
発振回路31での発振周波数は、数十kHzという高周波である。このため、発振回路31での発振周波数は、発振回路31の次段の分周回路32で1024分の1に分周される。出力回路33では、分周回路32で分周された波形信号が出力される。出力回路33から出力された波形信号に基づき、被検出物体100の位置が検出される。このように、本実施の形態では、発振回路31での発振周波数に基づいて、被検出物体100の位置が検出される。
図4は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の導電部材22の外形を示す斜視図である。図1に示したように導電部材22は中空となるように形成されているが、図4では中空部分の図示を省略している。図4中の左右方向は軸方向を表している。
図4に示すように、導電部材22は、鼓型の形状、すなわち、円形の上底面と上底面よりも直径の大きい円形の下底面とをそれぞれ有する2つの円錐台の上底面同士が接合された形状を有している。本実施の形態では、2つの円錐台の形状は同一である。導電部材22は、軸方向の一端部である端部22aと、軸方向の他端部である端部22cと、軸方向の中心部22bと、を有している。端部22aは、図1において左端側、すなわち被検出物体100側に位置する端部である。端部22cは、図1において右端側、すなわち被検出物体100とは反対側に位置する端部である。
以下の説明では、軸方向に垂直な平面で導電部材22を切断した断面において、導電部材22の外形線により囲まれる部分の面積を、導電部材22の断面積と表現する。また、同断面における導電部材22の外径を、導電部材22の直径と表現する。すなわち、以下の説明において、各断面における導電部材22の断面積及び直径は、導電部材22の中空部分の寸法には依存しない。
導電部材22の端部22aでの直径と、導電部材22の端部22cでの直径とをいずれもaとする。導電部材22の中心部22bでの直径をbとする。このとき、直径a及び直径bは、a>bの関係を満たす。直径aは導電部材22の直径の最大値であり、直径bは導電部材22の直径の最小値である。導電部材22の軸方向に沿った端部22aから中心部22bまでの区間では、導電部材22の直径は、端部22aから離れるほど単調に減少している。例えば、同区間での導電部材22の直径は、端部22aからの距離の増加に伴って直線的に減少している。一方、導電部材22の軸方向に沿った中心部22bから端部22cまでの区間では、導電部材22の直径は、中心部22bから離れるほど単調に増加している。例えば、同区間での導電部材22の直径は、中心部22bからの距離の増加に伴って直線的に増加している。導電部材22において、端部22aから中心部22bまでの間、及び中心部22bから端部22cまでの間は、なだらかな稜線で接続されている。
また、導電部材22の端部22aでの断面積と、導電部材22の端部22cでの断面積とを、いずれもSaとする。導電部材22の中心部22bでの断面積をSbとする。このとき、断面積Sa及び断面積Sbは、Sa>Sbの関係を満たす。断面積Saは導電部材22の断面積の最大値であり、断面積Sbは導電部材22の断面積の最小値である。導電部材22の軸方向に沿った端部22aから中心部22bまでの区間では、導電部材22の断面積は、端部22aから離れるほど単調に減少している。一方、導電部材22の軸方向に沿った中心部22bから端部22cまでの区間では、導電部材22の断面積は、中心部22bから離れるほど単調に増加している。端部22a、中心部22b及び端部22cでの断面はいずれも円形であるため、断面積SaはSa=π×(a/2)の関係を満たし、断面積SbはSb=π×(b/2)の関係を満たす。
さらに、軸方向に沿った導電部材22の長さをLとする。
次に、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の出力特性について、比較例と比較しつつ説明する。ここで、比較例の誘導位置センサは、導電部材22の形状において本実施の形態と異なる。図5は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1で用いられる2種の導電部材A1及びA2と比較例の誘導位置センサで用いられる導電部材B1とのそれぞれにおける直径a、直径b、長さL、断面積Sa及び断面積Sbを示す図である。図5において、導電部材A1及びA2は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1で用いられる導電部材22である。導電部材B1は、比較例の誘導位置センサで用いられる導電部材である。図5に示すように、導電部材A1及びA2は、いずれも鼓型の形状を有している。導電部材A1の直径aは9mmであり、直径bは7.86mmであり、断面積Saは63.6mmであり、断面積Sbは48.5mmである。導電部材A1の長さLは、発振コイル11の長さLcと等しい15mmである。
導電部材A2の直径bは6.68mmであり、断面積Sbは35.0mmである。導電部材A2の直径a、長さL及び断面積Saはそれぞれ、導電部材A1の直径a、長さL及び断面積Saと等しい。
導電部材B1は、鼓型ではなく円筒状の外形を有している。導電部材B1の直径a、長さL及び断面積Saはそれぞれ、導電部材A1及び導電部材A2の直径a、長さL及び断面積Saと等しい。導電部材B1は円筒状の外形を有しているため、導電部材B1の直径bは直径aと等しい9mmであり、断面積Sbは断面積Saと等しい63.6mmである。
図6は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1及び比較例の誘導位置センサの出力特性を示すグラフである。横軸は、発振コイル11に対する導電部材22の相対的な軸方向位置(mm)を表している。ここで、図1において導電部材22の右端側の端部の軸方向位置と発振コイル11の左端側の端部の軸方向位置とが一致する導電部材22の軸方向位置を0mmとし、導電部材22が発振コイル11に挿入される方向を正としている。縦軸は、各誘導位置センサの出力(Hz)を表している。グラフ中のA1、A2及びB1で示す線は、それぞれ、導電部材A1、A2及びB1を用いた誘導位置センサの出力特性を表している。
図6に示すように、導電部材B1を用いた比較例の誘導位置センサの出力特性は、緩やかなS字カーブを描いている。これに対し、導電部材A1及びA2を用いた本実施の形態の誘導位置センサでは、導電部材B1を用いた誘導位置センサと比較すると、軸方向位置のより広い範囲で直線的な出力特性が得られることが分かる。特に、導電部材A2を用いた誘導位置センサでは、導電部材A1を用いた誘導位置センサよりもさらに広い軸方向位置の範囲で、直線的な出力特性が得られる。導電部材A2を用いた誘導位置センサでは、発振コイル11のコイル長Lcの約80%に相当する軸方向位置約1mm〜約13mmの範囲で直線的な出力特性が得られている。したがって、本実施の形態によれば、直線的な出力特性が得られる軸方向位置の範囲を発振コイル11のコイル長Lcに近づけることができる。
導電部材A1を用いた誘導位置センサでは、導電部材A2を用いた誘導位置センサと比較すると出力特性の直線性が低下するものの、導電部材A2を用いた誘導位置センサよりも出力周波数の変化幅を広くすることができる。このため、誘導位置センサに要求される出力特性に応じて、導電部材A1と導電部材A2とを選択することができる。
さらに、別の比較例の誘導位置センサの出力特性についても実験を行った。図7は、本実施の形態の比較例の誘導位置センサで用いられる導電部材B2及びB3の外形を示す斜視図である。図7に示すように、導電部材B2及びB3は、特許文献1に記載された近接体と同様に、円錐台状の外形を有している。導電部材B2及びB3のそれぞれにおいて、被検出物体100側の端部となる軸方向左端部での直径をa1とし、被検出物体100とは反対側の端部となる軸方向右端部での直径をb1とし、軸方向に沿った長さをL1とする。直径a1は導電部材B2及びB3のそれぞれの最大直径であり、直径b1は導電部材B2及びB3のそれぞれの最小直径である。また、導電部材B2及びB3のそれぞれにおいて、軸方向左端部での断面積をSa1とし、軸方向右端部での断面積をSb1とする。
図8は、本実施の形態の比較例の誘導位置センサで用いられる2種の導電部材B2及びB3における直径a1、直径b1、長さL1、断面積Sa1及び断面積Sb1を示す図である。図8では、図5に示した導電部材B1の直径a1、直径b1、長さL1、断面積Sa1及び断面積Sb1を併せて示している。図8において、導電部材B2、B3及びB1はいずれも、比較例の誘導位置センサで用いられる導電部材である。図8に示すように、導電部材B2の直径a1は9mmであり、直径b1は6.68mmであり、長さL1は15mmであり、断面積Sa1は63.6mmであり、断面積Sb1は35.0mmである。
導電部材B3の直径b1は4.36mmであり、断面積Sb1は14.9mmである。導電部材B3の直径a1、長さL1及び断面積Sa1はそれぞれ、導電部材B2の直径a1、長さL1及び断面積Sa1と等しい。
図9は、本実施の形態の比較例の誘導位置センサの出力特性を示すグラフである。横軸及び縦軸は、図6に示したグラフと同様である。グラフ中のB1、B2及びB3で示す線は、それぞれ、導電部材B1、B2及びB3を用いた誘導位置センサの出力特性を示している。図9と図6とを比較すると、導電部材B2及びB3を用いた比較例の誘導位置センサよりも、導電部材A1及びA2を用いた本実施の形態の誘導位置センサの方が、約1mm〜約13mmの範囲における出力特性の直線性に優れることが分かる。
以上説明したように、本実施の形態に係る誘導位置センサ1は、発振コイル11と、発振コイル11の軸方向に沿って発振コイル11に進退自在に挿入されるコア20と、を備える。コア20は、当該コア20の外周部に形成され軸方向に沿って延伸した導電部材22を有している。軸方向に垂直な平面で導電部材22を切断した断面において導電部材22の外形線により囲まれる部分の面積を、導電部材22の断面積とする。このとき、導電部材22における軸方向の中心部22bでの断面積Sbは、導電部材22における軸方向の一端部である端部22aでの断面積Sa、及び導電部材22における軸方向の他端部である端部22cでの断面積Saのいずれよりも小さい。
この構成によれば、直線的な出力特性が得られる軸方向位置の範囲を発振コイル11のコイル長Lcに近づけることができる。したがって、本実施の形態によれば、直線的な出力特性をより広い範囲で得ることができる誘導位置センサ1を実現できる。これにより、誘導位置センサ1を軸方向に小型化することが可能となる。例えば、導電部材B1のような円筒状の導電部材が用いられた場合、導電部材の軸方向一端部及び軸方向他端部のそれぞれでは漏れ磁束が大きくなる。これにより、発振コイルに対する導電部材の軸方向位置と、発振コイル及び導電部材の磁気結合の度合いと、が直線的な関係にならない。このため、誘導位置センサの出力特性は、図6の線B1に示したようにS字カーブ状となってしまう。これに対し、上記構成では、導電部材22の中心部22bでの断面積Sbが端部22aでの断面積Sa及び端部22bでの断面積Saのいずれよりも小さくなっている。これにより、漏れ磁束の小さい導電部材22の中心部22bにおいて、発振コイル11との磁気結合の度合いを減少させることができる。このため、発振コイル11に対する導電部材22の軸方向位置と、発振コイル11及び導電部材22の磁気結合の度合いと、の関係をより直線的にすることができる。したがって、本実施の形態の誘導位置センサ1では、図6の線A1及び線A2に示したように、直線的な出力特性をより広い範囲で得ることができる。
また、本実施の形態に係る誘導位置センサ1において、導電部材22の端部22a及び端部22cのそれぞれでの断面は円形状であってもよい。この構成によれば、導電部材22の加工性を高めることができる。
また、本実施の形態に係る誘導位置センサ1において、導電部材22は、導電部材22の重心Gに対して点対称となる形状を有していてもよい。この構成によれば、コア20において導電部材22の軸方向一端側と軸方向他端側とが逆に組み付けられた場合であっても、誘導位置センサ1の特性が変化しない。したがって、誘導位置センサ1の品質低下を防ぐことができるとともに、誘導位置センサ1の製造工程を簡略化できる。
また、本実施の形態に係る誘導位置センサ1において、軸方向に沿った導電部材22の長さLは、軸方向に沿った発振コイル11の長さLcと等しくてもよい。この構成によれば、誘導位置センサ1の軸方向寸法を減少させることができるため、誘導位置センサ1をさらに小型化することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る誘導位置センサについて説明する。図10は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の構成を示す断面図である。図11は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の構成を示す斜視図である。本実施の形態に係る誘導位置センサ1は、導電部材22の軸方向に垂直な断面が横長の長方形状である点で、実施の形態1と異なっている。これにより、本実施の形態に係る誘導位置センサ1では、実施の形態1と比較して、図1及び図2で上下方向となる高さ寸法が抑えられている。なお、本実施の形態において実施の形態1と同様の部分については説明を省略する。
図10及び図11に示すように、コア20は、樹脂製のコア本体21と、コア本体21の外周に形成されたアルミニウム製の導電部材22と、を有している。導電部材22は、軸方向に垂直な断面が長方形状となる箱型の形状を有している。導電部材22は、軸方向の中心部にくびれを有している。また、導電部材22は、当該導電部材22の重心Gに対して点対称となる形状を有している。コア20は、キャビティ10内をスライド軸12に沿ってスライドできるように作られている。導電部材22の外形の詳細については、図12を用いて後述する。
キャビティ10は、中空で直方体状のコイルボビン13と、コイルボビン13のコイル巻付け部14に巻き付けられた発振コイル11と、を有している。コイルボビン13は、コア20が進退自在に挿入される断面長方形状の中空部13aを有している。中空部13aの内寸は、10.75mm×6.15mmである。コイルボビン13のコイル巻付け部14の外寸は、11.6mm×7.0mmである。発振コイル11は、コイル巻付け部14に線径約0.13mmの銅線が約200ターン、2層に均一に巻かれた構成を有している。発振コイル11のコイル長Lcは、15mmである。
図12は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1の導電部材22の外形を示す斜視図である。図10に示したように導電部材22は中空となるように形成されているが、図12では中空部分の図示を省略している。図4中の左右方向は軸方向を表している。
図12に示すように、導電部材22は、全体として箱型の形状を有するとともに、軸方向の中心部にくびれを有している。本実施の形態においても、軸方向に垂直な平面で導電部材22を切断した断面において、導電部材22の外形線により囲まれる部分の面積を、導電部材22の断面積と表現する。
導電部材22の端部22aでの幅寸法と、導電部材22の端部22cでの幅寸法とをいずれもa2とする。導電部材22の中心部22bでの幅寸法をb2とする。このとき、幅寸法a2及びb2は、a2>b2の関係を満たす。幅寸法a2は導電部材22の幅寸法の最大値であり、幅寸法b2は導電部材22の幅寸法の最小値である。導電部材22の軸方向に沿った端部22aから中心部22bまでの区間では、導電部材22の幅寸法は、端部22aから離れるほど単調に減少している。例えば、同区間での導電部材22の幅寸法は、端部22aからの距離の増加に伴って直線的に減少している。一方、導電部材22の軸方向に沿った中心部22bから端部22cまでの区間では、導電部材22の幅寸法は、中心部22bから離れるほど単調に増加している。例えば、同区間での導電部材22の幅寸法は、中心部22bからの距離の増加に伴って直線的に増加している。
導電部材22の高さ寸法は、いずれの部分でもc2である。すなわち、端部22aでの高さ寸法、中心部22bでの高さ寸法、及び端部22cでの高さ寸法は、いずれも同じ値となっている。
導電部材22の端部22aでの断面積と、導電部材22の端部22cでの断面積とを、いずれもSa2とする。導電部材22の中心部22bでの断面積をSb2とする。このとき、断面積Sa2及びSb2は、Sa2>Sb2の関係を満たす。断面積Sa2は導電部材22の断面積の最大値であり、断面積Sb2は導電部材22の断面積の最小値である。導電部材22の軸方向に沿った端部22aから中心部22bまでの区間では、導電部材22の断面積は、端部22aから離れるほど単調に減少している。一方、導電部材22の軸方向に沿った中心部22bから端部22cまでの区間では、導電部材22の断面積は、中心部22bから離れるほど単調に増加している。端部22a、中心部22b及び端部22cでの断面はいずれも長方形状であるため、断面積Sa2はSa2=a2×c2の関係を満たし、断面積Sb2はSb2=b2×c2の関係を満たす。
さらに、軸方向に沿った導電部材22の長さをL2とする。
図13は、本実施の形態に係る誘導位置センサ1で用いられる2種の導電部材A3及びA4のそれぞれにおける幅寸法a2、幅寸法b2、高さ寸法c2、長さL2、断面積Sa2及び断面積Sa2を示す図である。図13に示すように、導電部材A3及びA4は、いずれも箱型の形状を有している。導電部材A3の幅寸法a2は10.6mmであり、幅寸法b2は8.08mmであり、高さ寸法c2は6mmであり、断面積Sa2は63.6mmであり、断面積Sb2は48.5mmである。導電部材A3の長さL2は、発振コイル11の長さLcと等しい15mmである。
導電部材A4の幅寸法b2は5.83mmであり、断面積Sbは35.0mmである。導電部材A4の幅寸法a2、高さ寸法c2、長さL2及び断面積Sa2はそれぞれ、導電部材A3の幅寸法a2、高さ寸法c2、長さL2及び断面積Sa2と等しい。
上記のように、導電部材A3の断面積Sa2及び断面積Sb2は、導電部材A1の断面積Sa及び断面積Sbとそれぞれ等しくなるようにした。また、導電部材A4の断面積Sa2及び断面積Sb2は、導電部材A2の断面積Sa及び断面積Sbとそれぞれ等しくなるようにした。結果として、導電部材A3を用いた誘導位置センサ1では、導電部材A1を用いた誘導位置センサ1と同等の出力特性が得られた。また、導電部材A4を用いた誘導位置センサ1では、導電部材A2を用いた誘導位置センサ1と同等の出力特性が得られた。以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係る誘導位置センサ1において、導電部材22の端部22a及び端部22cのそれぞれでの断面は長方形状であってもよい。この構成によれば、軸方向に直交する一方向での誘導位置センサ1の寸法を減少させることができる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、導電部材22の端部22aでの断面積と導電部材22の端部22cでの断面積とが等しい構成を例に挙げたが、導電部材22の端部22aでの断面積と導電部材22の端部22cでの断面積とは異なっていてもよい。
また、上記実施の形態では、導電部材22の断面積が中心部22bで最小値をとる構成を例に挙げたが、導電部材22の断面積が最小値をとる軸方向位置は、中心部22bからずれていてもよい。
1 誘導位置センサ、10 キャビティ、11 発振コイル、12 スライド軸、13 コイルボビン、13a 中空部、14 コイル巻付け部、15 樹脂部材、16 端子、17 樹脂部材、20 コア、21 コア本体、22 導電部材、22a、22c 端部、22b 中心部、23 連結部、30 位置センサ基板、31 発振回路、32 分周回路、33 出力回路、34 共振コンデンサ、100 被検出物体、101 連結部材。

Claims (5)

  1. 発振コイルと、
    前記発振コイルの軸方向に沿って前記発振コイルに進退自在に挿入されるコアと、
    を備え、
    前記コアは、当該コアの外周部に形成され前記軸方向に沿って延伸した導電部材を有しており、
    前記軸方向に垂直な平面で前記導電部材を切断した断面において前記導電部材の外形線により囲まれる部分の面積を、前記導電部材の断面積としたとき、
    前記導電部材における前記軸方向の中心部での前記断面積は、前記導電部材における前記軸方向の一端部での前記断面積、及び前記導電部材における前記軸方向の他端部での前記断面積のいずれよりも小さい誘導位置センサ。
  2. 前記導電部材の前記一端部及び前記他端部のそれぞれでの前記断面は円形状である請求項1に記載の誘導位置センサ。
  3. 前記導電部材の前記一端部及び前記他端部のそれぞれでの前記断面は長方形状である請求項1に記載の誘導位置センサ。
  4. 前記導電部材は、当該導電部材の重心に対して点対称となる形状を有している請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の誘導位置センサ。
  5. 前記軸方向に沿った前記導電部材の長さは、前記軸方向に沿った前記発振コイルの長さと等しい請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の誘導位置センサ。
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