用語「トンネル」および「チャネル」は、本発明の記述において区別しないで使用されて、骨の中に形成された、円筒形で環状の中空穴などの、中空穴を指すことが理解される。用語「トンネル形成」および「チャネリング」は、本発明の記述において区別しないで使用されて、円筒形で環状の中空穴などの、中空穴を、骨内に形成する方法を指すことも理解される。
本発明の記述を通して使用される用語「縫合糸」は、任意の適切な縫合糸を指し、骨を通して縫合糸を引っ張るために使用される伝達ワイヤーも指すこと、および本発明の記述を通して使用される用語「スネアワイヤー」の使用は、伝達ワイヤーまたは縫合糸のいずれかを指すことがさらに理解される。典型的には、スネアワイヤーは、本発明のシステムおよび方法と共に使用され、ニチノールで形成される。典型的には、本発明のシステムおよび方法と共に使用されるスネアワイヤーは、その1つの端部でループを形成するために折り曲げられる。
ここで、本発明の好ましい実施形態に従って構築されて機能する、関節鏡下外科用組立体の反対側を示す、簡略化した絵画図である図1Aおよび図1B、ならびに以下で具体的に参照する様々な追加の図面を参照する。
図1Aおよび図1Bに見られるように、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体は、図2Aおよび図2Bに示す、骨パンチ組立体100;図3Aおよび図3Bに示す、作業チャネル組立体110;図4A、図4B、図4C、および図4Dに示す、クイック連結要素120;図5Aおよび図5Bに示す、ドリルビット組立体130;図6Aおよび図6Bに示す、スネアワイヤーカートリッジ組立体140;図7Aおよび図7Bに示す、湾曲したシャフト組立体150;図8Aおよび図8Bに示す、関節鏡下外科装置160;ならびに図9A、図9B、図9C、図9D、図9E、および図9Fに示して、手動オーバーライドギアシフト装置171および2.5mm六角レンチ172を含む、手動オーバーライド要素170を含む。
ここで追加として図2Aおよび図2Bを参照すると、骨パンチ組立体100が示されており、骨パンチ組立体100は、好ましくは、典型的には、プラスチックで形成されて、好ましくは130mmの長さである、ハンドル部202、典型的には、鉄鋼で形成されて、好ましくは85mmの長さである、中間部204、および同様に典型的には、鉄鋼で形成されて、好ましくは20mmの長さで、尖端208を持つ、前方部分206を含む。円周方向マーク210が、好ましくは、前方部分206上に形成されて、パンチを使用している外科医に骨穿通の所望の程度を示す。例示の実施形態では、表示「8」は、円周方向マークが尖端208の先端から8mmであることを示す。概ね凸状の衝撃面212は、好ましくは、外科用ハンマーによってその上に衝撃を与えるために、パンチ100の後方端上に形成される。
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の作業チャネル組立体110形成部の簡略化した図である、図3A、図3B、図3C、図3D、図3E、図3F、図3G、図3H、図3I、図3J、図3K、図3L、図3M、図3N、図3O、および図3Pを参照する。図3A〜図3Pに見られるように、作業チャネル組立体110は、好ましくは、典型的には、ステンレス鋼で形成されて、好ましくは3.2mmの外径および2.7mmの内径、ならびに縦軸222に沿って延在する略231mmの全長を有する、中空細長管220を含む。好ましくは、細長管220の前縁224は、軸222に関して100度だけ傾斜している。
細長管220の後方端226は、作業チャネルハブ230内に形成されたソケット228内部に固定して取り付けられる。作業チャネルハブ230は、図3Aおよび図3Bの作業チャネル組立体の形成部、作業チャネルハブのそれぞれ、前方に向いた絵画図、後方に向いた絵画図、側面図、および前方に向けた後端面図である、図3C、図3D、図3E、および図3Fに示されている。
図3C〜図3Fに見られるように、作業チャネルハブ230は、横方向穴233を有する、前方ソケット画定部232を有する、概ね環状円筒形の一体的に形成された要素である。前方ソケット画定部232の後方は、前方環状面235を有し、好ましくは、その前方端部に形成された複数の、好ましくは、4つの、方位角的に分散したカットアウト236を有する、主円筒部分234である。主円筒部分234は、好ましくは、花のような断面構成を有し、好ましくは、六角形の面取りした中間入口部240およびハブ230の後端部244に隣接した環状に面取りした後方入口部242を有する、軸方向中心穴238を備えて形成される。フランジ245が、ハブ230の後端部244に提供されて、前方に向いた円周フランジ面246を画定する。
主円筒部分234は、好ましくは、その後端部244に隣接して、保持クリップ要素248(図3B)を取り外し可能に受け入れる部分的円周方向スロット247を備えて形成される。スロット247は、クリップ要素248が、挿入される際に、2つの方位角位置において、その中の軸方向中心穴238を横切るように、軸方向中心穴238につながっている。
作業チャネルハブ230は、ラック画定中間要素260内部に部分的に据え付けられる。ラック画定中間要素260は、図3G、図3H、図3I、および図3Jに示されており、それらは、それぞれ、図3Aおよび図3Bの作業チャネル組立体の形成部、ラック画定中間要素260の前方に向いた絵画図、後方に向いた絵画図、側面図、および前方に向いた後端面図である。
図3G〜図3Jに見られるように、ラック画定中間要素260は、各々が面取りした前方に向いた表面268を有する、4つの方位角的に分散した半径方向に延出する突起部266を有する後面264を有する主円筒部分262を含む。半径方向に外向きに主円筒部分262から反対方向に延出しているのは、一対の翼状突起部270であり、各々が前方に向いた面276によって接合された上面272および下面274を有する。
主円筒部分262は、軸方向穴280を備えて形成され、軸方向穴280は軸282に沿って延在し、面取りした後方に向いた縁部286を有する、幾分狭くなった前方穴開口部284を有する。主円筒部分262の前方端部290には、横方向に角度のついた平面部292が提供され、その後方には、後方に向いた面296および概ね直角で面296と接合する横断面298を有する横方向アンダーカット294が形成される。
主円筒部分262の前方端部290の前方に延出しているのは、概ね長方形断面のシャフト300であり、線形ラチェットギアラック304を画定するラチェット歯302の列を備えて形成される。
ここで、図3K、図3L、図3M、図3N、図3O、および図3Pを参照すると、それらは、図3Aおよび図3Bの作業チャネル組立体の形成部、ストッパー要素320のそれぞれ、前方に向いた絵画図、上面後方に向いた絵画図、底面後方に向いた絵画図、後方に向いた前端面図、ならびに第1および第2の内部側面図である。
図3K〜図3Pに見られるように、ストッパー要素320は、概ね平らな上面322、湾曲して一体化した底面と下方側面324および概ね平らな側面326を有する概ね円筒状要素である。後方に向いた保持面329を有する、アンダーカットフック状係合フィンガ328が上面322上に提供されている。後面330は、ラック画定中間要素260の突起部266をロック可能に受け入れるように構成される複数の開口部332を備えて形成される。
ここで図4A〜図4Dを参照すると、それらは、それぞれ、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の形成部、典型的には、プラスチックで形成されて、好ましくは56mm長の、クイック連結要素120の、それぞれ簡略化した、前方に向いた絵画図、後方に向いた絵画図、側面図、および前方に向いた後端面図である。
図4A〜図4Dに見られるように、クイック連結要素120は、好ましくは35mm長の、前方の概ね環状円筒部分340、および、好ましくは21mm長で直径6mmで、6つの細長い平面343を有する、後方の六角形円筒部分342を含む。環状円筒部分340の後部は先細部分344であり、それは、後方に向いた平面346まで次第に細くなる。後方に向いた平面346から延出しているのは、六角形延長342の平面343を接合する複数の先細六角形部分348である。
六角形延長342の後部に、先細面352によって細長平面343に接合されている、六角形状の後方に向いた平面350がある。
円筒部分340の内部は、好ましくは、花のような断面構成を有し、好ましくは、クイック連結要素120の後端部358に隣接した六角形の面取りした中間入口部356を有する、軸方向中心穴354を備えて形成される。この穴は、図5Aおよび図5Bに示し、以下で説明するように、ドリルビット組立体130のシャフト部420を係合するためのソケットとして機能する
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の形成部、ドリルビット組立体130の簡略化した図である、図5Aおよび図5Bを参照する。図5Aおよび図5Bに見られるように、ドリルビット組立体130は、典型的には、鉄鋼で形成されて、好ましくは約289mmの全長を有し、その前方端部に形成された、典型的には、12mm長の、先のとがった螺旋状ドリル先402を有する、細長シャフト部分400を含む。好ましくは、シャフト部分400の後方部分404の上にオーバーモールドされているのは、好ましくはプラスチックで形成されて32.1mm長の、係合部分406である。
係合部分406は、好ましくは、平らな後を向いた環状面408を含む。平らな後を向いた環状面408の前方は、先細のリブ付き握り部分410である。先細のリブ付き握り部分410の前方は、好ましくは、六角形の外側断面を有する細長作業チャネル駆動シャフト部分412であり、それは、作業チャネルハブ230の軸方向中心穴238との係合を駆動するために構成されている。浅い円周方向の凹部414が、クリップ要素248(図3B)を受け入れるために、作業チャネル駆動シャフト部分412内に形成され、クリップ要素248は、作業チャネル駆動シャフト部分412を作業チャネルハブ230の軸方向中心穴238内に、それらの間での相対的縦方向変位に抗して保持する。細長作業チャネル駆動シャフト部分412は、先細になった前方面416で前方に終了し、先細になった前方面416は、ハブ230の後端部244に隣接した六角形の面取りした中間入口部240の環状に面取りした後方入口部242に係合する。
平らな後を向いた環状面408の後方は、六角形の外側断面および面取りした端面422を有する、シャフト部分420である。シャフト部分420は、それによって駆動されるために、クイック連結要素120の穴354に係合する。
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の形成部、スネアワイヤーカートリッジ組立体140のそれぞれ簡略化した、後方に向いた絵画図および前方に向いた絵画図ならびに後方に向いた分解図および前方に向いた分解図である、図6A、図6B、図6C、および図6Dを; スネアワイヤーカートリッジ組立体の主ハウジング部のそれぞれ簡略化した、内部平面図、第1および第2の内部絵画図ならびに後方に向いた端面図である、図6E、図6F、図6G、および図6Hを;スネアワイヤーカートリッジ組立体の二次ハウジング部のそれぞれ簡略化した、内部平面図、第1および第2の内部絵画図ならびに後方に向いた端面図である、図6I、図6J、図6K、および図6Lを;スネアワイヤーカートリッジ組立体のスネアワイヤー巻取りドラム形成部のそれぞれ簡略化した、平面図、第1および第2の絵画図ならびに端視図である、図6M、図6N、図6O、および図6Pを;スネアワイヤー巻取りドラムと連携する引張要素の簡略化した第1および第2の内部絵画図である、図6Qおよび図6Rを;ならびに図6Bの線S−Sで切断した、簡略した断面図である、図6Sを参照する。
ここで図6A、図6B、図6C、および図6Dを参照すると、それらは、好ましくは、313.5mmの全長を有する、スネアワイヤーカートリッジ組立体形140のそれぞれ簡略化した、後方に向いた絵画図および前方に向いた絵画図ならびに後方に向いた分解図および前方に向いた分解図であり、スネアワイヤーカートリッジ組立体140は、好ましくは、主ハウジング部450および二次ハウジング部452、ならびに、開口部455を有して、好ましくは、ステンレス鋼で形成されて、主および二次ハウジング部450および452の外側に255.8mm延出している、細長中空シャフト454を含み、それは、主および二次ハウジング部450および452に取り付けられる。
主ハウジング部450は、図6E、図6F、図6G、および図6Hを参照して以下で詳細に説明し、二次ハウジング部452は、図6I、図6J、図6K、および図6Iを参照して以下で詳細に説明する。
以下で説明するように、圧縮ばね456が、シャフト454上にその後方端部に隣接して取り付けられ、張力ばね458が、主ハウジング部450内部に取り付けられる。
事前形成されたループ462も画定する、スネアワイヤー461の折り重なり長460が、ループ462をその細長中空シャフト454の前方端部464に取り付けて、主ハウジング部450内部に配置されたスネアワイヤー巻取りドラム466の周りに一部巻き、ワイヤートラバース開口部469を有する弾性保持要素468を用いてその上に保持して、中空シャフト454内部に部分的に配置される。ドラム466は、図6M〜図6Pを参照して、以下で詳細に説明する。スネアワイヤー461の所望の引張は、スネアワイヤー巻取りドラム466と連携する、引張要素470によって提供される。引張要素470は、図6Qおよび6Rを参照して、以下で詳細に説明する。
ここでさらに、主ハウジング部450を例示する、図6E、図6F、図6G、および図6Hを参照する。図6A〜図6Dおよび図6E〜図6Gに見られるように、主ハウジング部450は、フィンガ係合戻り止め482を有する概ね長方形の外面480、湾曲した後方に向いた縁部484、それぞれの上縁および底縁486および488、ならびに前方に向いた縁部490を含む。
主ハウジング部450の内部は、湾曲した後方に向いた縁部484に対応する後方壁面504、それぞれの上縁および底縁486および488に対応するそれぞれの上壁面および底壁面506および508ならびに前方に向いた縁部490に対応する前方壁面510を含む円周方向壁面492によって囲まれている。
概ね環状の後方内壁520が、後方壁面504に隣接して配置され、概ね環状の前方内壁522が前方壁面510に隣接して配置される。それぞれの開口部534および536を画定する内側および外側の概ね環状の相互に入れ子になった壁524および526が、中心ボス(boss)538を取り囲む。相互に位置合わせされた傾斜したスリット540および542がそれぞれの壁524および526内に形成される。壁526内の開口部536は、アバットメント544および546を画定する。
前方に向いた縁部490の前方に延出しているのは、シャフト454の後方端部を受け入れるための穴554および圧縮ばね456のための後方ばね座を画定する広がった前方に向いた凹部556を有するシャフト取付けソケット画定中空突起部550である。突起部550の後方下に配置されているのは壁560である。
同様に、概ね環状の前方内壁522内に形成された開口部570において前方に向いた縁部490の前方に延出しているのは、カートリッジ組立体保持シャフト部572である。シャフト572は、傾斜した前方に向いた面575および傾斜した後方に向いた面576を有する上方に向いたノッチ部574を有する。ノッチ部574は、その丸い前方端部577に隣接して形成され、保持面579を画定する下に向いた歯578が、シャフト572の下に向いた面上にノッチ部574の後方に形成される。
ここでさらに、二次ハウジング部452を例示する、図6I、図6J、図6K、および図6Lを参照する。図6A〜図6Dおよび図6I〜図6Lに見られるように、二次ハウジング部452は、フィンガ係合戻り止め582を有する概ね長方形の外面580、湾曲した後方に向いた縁部584、それぞれの上縁および底縁586および588、ならびに前方に向いた縁部590を含む。
二次ハウジング部452の内部は、湾曲した後方に向いた縁部584に対応する後方壁面604、それぞれの上縁および底縁586および588に対応するそれぞれの上壁面および底壁面606および608ならびに前方に向いた縁部590に対応する前方壁面610を含む円周方向壁面592によって囲まれている。
3つの半径方向に延出する突起部618が、概ね環状の内壁620を中央ボス628に接合する。
前方に向いた縁部590の前方に延出しているのは、シャフト454の後方端部を受け入れるための穴654および圧縮ばね456のための後方ばね座を画定する広がった前方に向いた凹部656を有し、ばね保持突起部658を有する、シャフト取付けソケット画定中空突起部650である。突起部650の後方下に配置されているのは壁660である。
同様に、概ね環状の内壁620内に形成された開口部670を通る前方に向いた縁部590の前方および後方に延出しているのは、カートリッジ組立体保持シャフト部672である。シャフト部672は、隣接した傾斜面676および678を画定する二重に先細になった前端部674を有する。表面676は、好ましくは、上方に向いたノッチ部574を有する、シャフト572の表面575と同一平面上にある。特に図6Bおよび図6Lに見られるように、シャフト部672は、好ましくは、その手動係合のために、ディンプル状突起部680を備えて形成される。シャフト部672は、二次ハウジング部452に対して一端が飛び出しており、そのため、ディンプル状突起部680がユーザーによって押されると、シャフト部672がカートリッジ組立体保持シャフト部572に近づき、それによりカートリッジ組立体140を関節鏡下外科装置160とのスナップフィット係合から解放することが理解される。
ここでさらに、スネアワイヤーカートリッジ組立体の形成部、スネアワイヤー巻取りドラム466のそれぞれ簡略化した、平面図、第1および第2の絵画図ならびに端視図である、図6M、図6N、図6O、および図6Pを参照する。
図6M〜図6Pに見られるように、スネアワイヤー巻取りドラム466は、概ね環状の対称要素であり、それは、好ましくは、プラスチックの射出成型であって、2つの相互に傾斜した縁部702および704によって画定される円周方向の外側縁部700を有し、縁部702および704は、それらの間に最小半径のリングを画定するように相互に傾斜している。横方向スロット706は、縁部704の縁に開口部707を有し、それを越えて一部、縁部702まで延出する。
円周方向の外側縁部700は、環状リング部712および、中央領域716で接合されている一対の横材714を有する、概ね平面の基部710と一体的に形成される。中空車軸718は、軸720に沿って概ね平面の基部710と垂直に延在する。中空車軸718は、それと同軸に、短い部分722および長い方の部分724を含む。
軸720は、スネアワイヤー巻取りドラム466の対称性および回転の軸であることが理解される。傾斜した縁部702のエッジ領域726は、概ね平面の基部710を越えて延出することも見られる。
外側縁部700の内側に配置されて、車軸718の長い方の部分724の周囲に環状で対称的な配置で延在しているのは、内側に向いた環状面732を有する内側リング部730である。概ね平面の基部710に隣接した内側に向いた環状面732の環状対称部分は、ギアの歯の環状に対称な配列734を備えて形成される。内側リング部730の半径方向に外側に向いた面から概ね半径方向に外側に延出して、外側縁部700の半径方向に内側に向いた面に接合しているのは、リブ736である。
ここでさらに、ネネアワイヤー巻取りドラム466と連携する引張要素470の簡略化した第1および第2の内部絵画図である、図6Qおよび図6Rを参照する。引張要素470は、好ましくは、中央開口部752を有する円板状部750ならびに円板状部750の一方の側から、および一方の側へ半径方向に外側に延出するばね係合突起部754を含む。ばね係合突起部754は、傾斜したばね係合面756およびアバットメント係合面757を画定する。
円板状部750からばね係合突起部754とは概ね反対方向に半径方向に外側に延出しているのは、円板状部750内に形成された凹部759から半径方向に外側に、次いで円周方向に延出する可撓性ラチェットギア係合部758である。可撓性ラチェットギア係合部758は、その上端円周方向外側部に、スネアワイヤー巻取りドラム466のギアの歯の環状に対称な配列734とラチェット様に係合するために構成されているギアの歯の湾曲した線形配列760を含む。
ここでさらに、スネアワイヤーカートリッジ組立体140の簡略した断面図である、図6Sを参照する。図6Sに見られるように、スネアワイヤー461の端部770は、パッド468内の開口部469を通して挿入され、それは、次いで、内側リング部730の半径方向に外側に向いた面とリブ736に隣接した円周方向の外側縁部700の半径方向に内側に向いた面との間に配置される。
スネアワイヤー461は、端部770からスロット706を通って延出して、スネアワイヤー巻取りドラム466の円周方向の外側縁部700の外面の周囲に巻かれ、細長中空シャフト454を通って延出する。
図6Sの意味で、引張要素470の反時計回りによって、スネアワイヤー巻取りドラム466の対応する反時計回りを引き起こすように、可撓性ラチェットギア係合部758のギアの歯の湾曲した線形配列760が、スネアワイヤー巻取りドラム466上のギアの歯の湾曲した線形配列734と係合することが見られる。従って、ばね458が、ばね係合突起部754のアバットメント係合面757と係合すると、引張要素470およびスネアワイヤー巻取りドラム466の両方を、図6Sの意味で、反時計回りに促し、それにより、スネアワイヤー461をピンと張ることが理解される。
以下で説明するように、スネアワイヤー巻取りドラム466上に張力をかけて巻かれている、スネアワイヤー461を引っ張ると、ドラム466が、ばね458の付勢に抗して、図6Sの意味で、時計回りの方向に回転する。この時計回りの回転は、ばね係合突起部754のアバットメント係合面757が主ハウジング部450のアバットメント546と係合することに起因して、ドラムがもはや時計回りに回転できなくなるまで、継続する。この段階で、スネアワイヤー461を引っ張り続けると、ワイヤーを弾性保持要素468から解放し、次いで、ドラム466から自由にほどかれて、細長中空シャフト454を通って前方に引き出されるのを可能にする。
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の湾曲したシャフト組立体150形成部の簡略化した図である、図7A、図7B、図7C、図7D、図7E、図7F、図7G、図7H、図7I、図7J、図7K、図7L、図7M、図7N、図7O、および図7Pを参照する。
図7Aおよび図7Bは、湾曲したシャフト組立体150のそれぞれ簡略化した、後方に向いた絵画図および前方に向いた絵画図であり、図7Cおよび図7Dは、湾曲したシャフト組立体150のそれぞれ、後方に向いた分解図および前方に向いた分解図である。図7A〜図7Dに見られるように、湾曲したシャフト組立体150は、好ましくは相互に鏡像であり、金属で形成されて、位置合せピン801により、また好ましくはレーザー溶接によっても、連結されている、一対の湾曲したシャフト組立体外側要素800を好ましくは含む。外側構造要素800の内側に配置されているのは、好ましくは相互に鏡像であり、プラスチックで形成されている、一対の湾曲したシャフト組立体内側要素802である。位置合せピン801は、要素800および802内に形成された対応する位置合わせされた開口部803を通って延出する。
内側にねじの付いた湾曲したシャフト組立体配置リング804は、内側要素802の対応するねじ付き端部806を螺合可能に係合して、関節鏡下外科装置160のハウジング内部に固定された軸方向位置に保持される。リング804と内側要素802との間のねじ係合は、製造中に、関節鏡下外科装置160の残りに対する湾曲したシャフト組立体150の位置の軸方向の調節機能を提供することが理解される。
一対の屈曲可能なプッシャ片810および812は、内側要素802を通って延在し、好ましくは、図7Pの拡大Cに特に見られるように、細長プッシュロッド820の上端突起部818との被駆動係合のために、プッシュロッド係合開口部814および816を備えて形成される。プッシャ片810および812は、図7Pの拡大Bに特に見られるように、骨穿刺針840の上端突起部830との係合を駆動するために、骨穿刺針係合開口部824および826も備えて形成される。
ここで、好ましくは、ステンレス鋼で形成されている、骨穿刺針840を例示する、図7E、図7F、および図7Gも参照する。骨穿刺針840は、概ね長方形断面の概ね湾曲した針であることが分かる。骨穿刺針840は、好ましくは、図7Pの拡大Aに特に見られるように、わすかに丸みを帯びた後端面844から、幾分平らな表面868を有する、先細の先端866まで延出する半径方向に内向きの概ね湾曲した縁面を備えて形成される。骨穿刺針840は、図7Pの拡大Bに特に見られるように、後端面844における概ね丸くない角870から上端突起部830(図7Cおよび図7D)まで、およびそれを越えて、前方半径方向に外向きに概ね湾曲した表面部874がそこから延出するショルダー872まで、延在する後方半径方向に外向きに概ね湾曲した表面部869を備えて形成される。上端突起部830は、それぞれの屈曲可能なプッシャ片810および812のプッシュロッド係合開口部824および826を、それぞれの屈曲可能なプッシュ片810および812によって駆動するために、係合する。
図7Pの拡大Aに特に見られるように、前方半径方向に外向きに概ね湾曲した表面部874は、フックを画定する、前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876まで、およびそれを越えて、前方の概ね平面の先細の上先端面878まで延出する。
骨穿刺針840は、相互に鏡像であり、好ましくは、適切に配置されたカメラを使用してオペレータによって容易に見ることができる、マーク892を含む、一対の湾曲した側面890を含む。湾曲した側面890は各々、先細の先端側面894を含む。
ここで、細長プッシュロッド820を例示する、図7Hおよび図7Iを参照する。図7Pの拡大CおよびDに特に見られるように、細長プッシュロッド820は、好ましくは、ステンレス鋼で形成されて、第1の半径を有する円筒状後部900、第1の半径よりも小さい第2の半径を有する中間後部902、および第1の半径に等しい全体半径を有して、その対向側上に平らな側面906を有する主部分904を含む。細長プッシュロッド820の前方端部908には、上端突起部818(図7Cおよび図7D)が形成され、上端突起部818は、図7Pの拡大Cに特に見られるように、それぞれの屈曲可能なプッシャ片810および812のプッシュロッド係合開口部824および826を駆動係合する。
ここで、湾曲したシャフト組立体外側要素800の1つを例示する、図7Jおよび図7Kを参照する。図7Jおよび図7Kに見られるように、湾曲したシャフト組立体外側要素800の各々は、それぞれ上面および底面の湾曲した細長部分912および914ならびにその間に延在する平らな細長部分916を有する細長主部分910を含む。図7Pの拡大Dに特に見られるように、一対の開口部918は、平らな細長部分上にその後方端部919に隣接して形成される。
主部分910の前方には、概ね凸状断面を有する湾曲した外面922および概ね凹状断面を有する湾曲した内面924を有し、その両方が前方縁部926で終了する、フック部920が配置されている。
ここで、湾曲したシャフト組立体内側要素802の1つを例示する、図7Lおよび図7Mを参照する。図7Lおよび図7Mに見られるように、湾曲したシャフト組立体内側要素802の各々は、それぞれ上面および底面の湾曲した細長部分932および934ならびにその間に延在する平らな細長部分936を有する細長主部分930を含む。一対の位置合わせ突起部938が、平らな細長部分上にその後方端部に隣接して形成されて、対応する湾曲したシャフト組立体外側要素800上の対応する開口部918を通って延在するように配置される。
主部分930の前方には、概ね凸状断面を有する湾曲した外面942および内面944を有し、その両方が前方縁部946で終了する、フック部940が配置されている。主部分930の後方には、図7Pの拡大Dに特に見られるように、他方の湾曲したシャフト組立体内側要素802上の同様の面と一緒に、ねじ付き端部806(図7Cおよび図7D)を画定する、ねじ付き半円筒形外面952を有する端部950がある。
図7Lに見られるように、半円筒形面960は、端部950から主部分930を通って傾斜した前方開口部962まで延在して、他方の湾曲したシャフト組立体内側要素802上の同様の面と一緒に、前方開口部964を有する作業チャネル組立体110(図3A〜図4D)を受け入れる穴を画定する。
半円筒形面960の上に配置されているのは、細長凹部972を有する概ね半円筒形面970である。半円筒形面970は、前方にショルダー974まで延在し、細長凹部972はそれを越えて前方に主部分930およびフック部940を完全に通って前方縁部946まで延在する。細長凹部972は、屈曲可能なプッシャ片810および812を収納する。
フック部940の内面944は、好ましくは、骨穿刺針840のそれぞれの面874、890および842に対する摺動可能な係合のための、それぞれ976、978および980で指定された、3つの座面を画定する。フック部940の内面944は、その凹部が前方縁部946において広がった開口部984を有する、事前形成されたループ462のための受け入れ凹部982も画定する。
ここでさらに、湾曲したシャフト組立体配置リング804を例示する、図7Nおよび図7Oを参照する。湾曲したシャフト組立体配置リング804は、好ましくは、ねじ付き内側穴990を有する概ね円筒状リングであり、それは、図7Pの拡大Dに特に見られるように、湾曲したシャフト組立体内側要素802のねじ付き半円筒形外面952の上に、選択的に螺合可能に軸方向に配置可能である。リング804は、外側に向いた円筒面992ならびに外側に向いた円筒状フランジ面996および前方に向いた環状フランジ面998を有するフランジ994を画定する。
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の形成部、関節鏡下外科装置160の簡略化した図である、図8A、図8B、図8C、図8D、図8E、図8F、図8G、図8H、図8I、図8J、図8K、図8L、図8M、図8N、図8O、図8P、図8Q、図8R、図8S、図8T、図8U、図8V、図8W、図8X、図8Y、図8Z、図8AA、図8AB、図8AC、図8AD、図8AE、図8AF、図8AG、図8AH、図8AI、図8AJ、図8AK、図8AL、図8AM、図8AN、図8AO、図8AP、図8AQ、図8AR、図8AS、図8AT、図8AU、図8AV、図8AW、図8AX、図8AY、図8AZ、図8BA、図8BB、図8BC、図8BD、図8BE、図8BF、図8BG、図8BH、図8BI、図8BJ、図8BK、図8BL、図8BM、図8BN、図8BO、図8BP、図8BQ、図8BR、図8BS、図8BT、および図8BUを参照する。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、関節鏡下外科装置160の後方に向いた分解図および前方に向いた一部分解図である。図8Aおよび図8Bに見られるように、関節鏡下外科装置160は、関節鏡下外科用機構1006を取り囲む、第1および第2のハウジング部1002および1004を含み、関節鏡下外科用機構1006は、作業チャネル組立体110(図3A〜図3N)および湾曲したシャフト組立体150(図7A〜図7P)および作業チャネル組立体110と関連したばね1007を含んで示されている。同様に、図8Aおよび図8Bに示されているのは、ストッパピン1008、駆動方向操作レバー1010、ならびに第1および第2のハウジング部1002および1004を一緒に、湾曲したシャフト組立体150の上にそれらと係合して保持するために機能する保持コーン1011である。
図8Cは、作業チャネル組立体110を引っ込めるために機能する、要素1012,1014、1016、および1018が別々に示されている、関節鏡下外科用機構1006の一部分解図を例示する。図8Dに特に見られるように、要素1012は非円形の開口部1022を有して、結果として線形ラチェットギアトラック304(図3H〜図3J)と係合する、複数のギアの歯1026の各々上に駆動面1024を画定する、ラチェットギアである。
要素1014は図8Eおよび図8Fに示されており、好ましくは一体的に形成され、それに沿って中間に配置されたラチェットギア部分1032を有し、駆動面1034をその多数のギアの歯1036の各々上に画定する円筒状車軸1030を含む、車軸に取り付けたギアである。円筒状車軸1030の第1の端部1038には、好ましくは六角形の断面を有する凹部1040および一対の対向する平らな側面部分1042が提供される。ラチェットギア1012は、好ましくは、円筒状車軸1030の第1の端部1038上に取り付けられる。
図8Gに示す、要素1016は、軸1045の周囲に配置されたコイル1044および軸1045に関して半径方向に延出する一対のばね端部アーム1046および1048を有する回転付勢ばねである。
要素1018は、図8Hおよび図8Iに反対方向から示されており、作業チャネル組立体110を関節鏡下外科装置160に関して選択的にロックおよび解放する、作業チャネル組立体保持フック要素である。作業チャネル組立体保持フック要素1016は、好ましくは、プラスチックで一体的に形成されて、アンダーカットフック1054をその極限端部に有するアーム1052がその側面から延出する円筒状車軸部分1050を含む。フック1054は、傾斜した外面1056および傾斜した内面1058を含む。横方向穴1060は、表面1056の下にフック1054を通って延在して、ばね端部アーム1046を受け入れる。
アーム1052は、中間アーム部分1064によってフック1054から分離されている湾曲したカム面1062を含む。
フック1054は、ばね1016によって、作業チャネル組立体110の主円筒部分234の横方向アンダーカット294との係合を促進され、それにより、作業チャネル組立体110を関節鏡下外科装置160に関してロックすることが理解される。
ここでさらに図8Jを参照すると、カートリッジ組立体保持要素1070、保持アーム1073を画定するカートリッジ組立体保持ばね1072、および手動作動可能駆動エンジン組立体1074が分離されている、関節鏡下外科用機構1006の追加の一部分解図が示されている。カートリッジ組立体保持要素1070は、図8K、図8Lおよび図8Mに示されており、好ましくは、プラスチック製の一体的に形成された要素である。カートリッジ組立体保持要素1070は、好ましくは、軸1081に沿って延在して、その側面から延出しているカートリッジ保持アーム1082を有する、車軸1080を含む。アーム1082は、端面1083および側面1084を画定する。
車軸1080の側面にアーム1082とは概ね反対の方向に延出しているのは、手動係合可能回転子面画定部分1085であり、それは、親指係合面1086との手動係合が十分でない場合、カートリッジ保持要素1070の軸1081の周りの回転を提供するために、レバー(図示せず)によってそれと係合するための、最前方凸面1087および、凸面1087の後方に、ノッチ部1088を含む、キー溝のある親指係合面1086を画定する。
同様に、部分1085と隣接する車軸1080の側面から延出しているのは、カム面1092を画定する、カートリッジ解放カム部1090である。
ここで、図8Nおよび図8O、ならびに図8Pおよび図8Qを参照すると、手動作動可能駆動エンジン組立体1074のそれぞれ一対の組立図および分解図が示されており、各対は、反対の方向からのものである。
図8N〜図8Qに見られるように、手動作動可能駆動エンジン組立体1074は、図8R〜図8Uを参照して以下で詳細に説明する、主シャーシ1100、図8V〜図8Yを参照して以下で詳細に説明する、補助シャーシ1110;図8Z〜図8ABを参照して以下で詳細に説明する、カートリッジプッシャ1120;図8ACを参照して以下で詳細に説明する、カートリッジプッシャコネクタ1130;図8AD〜図8AGを参照して以下で詳細に説明する、手動係合可能駆動ハンドル1140;図8AH〜図8AKを参照して以下で詳細に説明する、主駆動方向切換え要素1150;図8AL〜図8AOを参照して以下で詳細に説明する、シフト可能要素1160;図8AP〜図8ARを参照して以下で詳細に説明する、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170;図8ASを参照して以下で詳細に説明する、方向切換えばね1180;図8AT〜図8AUを参照して以下で詳細に説明する、後方駆動ギアラック1190;図8AVおよび図8AWを参照して以下で詳細に説明する、前方駆動ギアラック1191;図8AXおよび図8AYを参照して以下で詳細に説明する、クラッチ1192;図8AZを参照して以下で詳細に説明する、後方駆動ギア1193;図8BAを参照して以下で詳細に説明する、主駆動ギア1194;図8BBおよび図BCを参照して以下で詳細に説明する、針駆動ラチェットアーム1195;図8BDを参照して以下で詳細に説明する、前方駆動ギア1196;図8BEおよび図BFを参照して以下で詳細に説明する、作業チャネル引込みラチェットアーム1197;図8BGおよび図BHを参照して以下で詳細に説明する、旋回可能アーム1198、ならびに図8BIおよび図BJを参照して以下で詳細に説明する、シフト可能リンク1199を含む。
手動作動可能駆動エンジン組立体1074は、端部1202および1203を有する駆動ハンドルばね1201;主駆動方向切換え要素ばね1204、ハンドル旋回車軸1206、駆動ピン1208;第1および第2の座金1210および1212;ならびにラチェットアーム付勢ばね1222も含む。
ここで、主シャーシ1100を例示する、図8R〜図8Uを参照する。図8R〜図8Uに見られるように、主シャーシ1100は、上部1250、底部1252、前方側部1254、後方側部1256、前方側部1254から延出して、縁面1259を有する前方に向けられた突起部1258、および上部1250から後方に延出している、後方延出している突起部1260を有する、概ね長方形の要素である。
上部1250の下で、前方側部1254と後方側部1256との間に配置されているのは、後方駆動ギアラック1190を収容するソケット1262である。
底部1252の上で、前方側部1254と後方側部1256との間の配置されているのは、前方駆動ギアラック1191を収容するソケット1270である。
図8Rに見られるように、底部1252の一方の側面に沿って配置されているのは、細長上面1274および細長縁面1276を有する、細長突起部1272である。主シャーシ1100の後側上の反対の後方側部1256には、図8Rの吹き出し内に見られるように、カートリッジプッシャコネクタ1130を係合するために一緒に機能する、開口部1277、凹状面1278および半円形細長突起部1279がある。カートリッジプッシャコネクタ1130の横方向部分1398が開口部1277内に固定され、カートリッジプッシャコネクタ1130の湾曲した中間部1397は、凹状面1278に接触して存在し、半円形細長突起部1279によってさらに支持される。図8Sに見られるように、底部1252の反対の側面に沿って配置されているのは、細長上面1284および細長縁面1286を有する、細長突起部1282である。
図8Tに見られるように、上部1250の一方の側面に沿って配置されているのは、細長上面1294および細長縁面1296を有する、細長突起部1292である。図8Rに見られるように、上部1250の反対の側面に沿って配置されているのは、細長上面1304および細長縁面1306を有する、細長突起部1302である。前方側部1254から後方に延出しているのは、プッシュロッド820の部分902を係合する細長プッシュロッド保持ソケット1310である。ソケット1310の後方には、プッシュロッド820の部分900を収容する、凹部1312がある。
後方側部1256から後方および横方向に延出しているのは、湾曲して前方および下方に向けられたカム面1322を画定する、カム突起部1320である。後方に延出している突起部1260は、湾曲して後方および下方に延出しているカム面1328を含み、上方に向いたインジケータ面1332を有する上方および横方向延出部分1330も画定する。
ここで、補助シャーシ1110を例示する、図8V〜図8Yを参照する。補助シャーシ1110は、図8Pの意味において、傾斜した平面1352まで前方に延在する、上部の概ね平面1350を含む。平面1350の下に横方向に延出しているのは、車軸に取り付けたギア要素1014の円筒状車軸1030を回転可能に収容する、概ね円筒状ソケット1354である。ソケット1354の後方に、補助シャーシ1110は、概ね円筒状軸方向ソケット1356を画定し、その外面1358および1360は一緒に、ばね1007(図8A〜図8C)のためのばね座を画定する。補助シャーシ1110は、表面1372、1374および1376によって画定される取付けソケット1370も画定する。
ここで、カートリッジプッシャ1120を例示する、図8Z〜図8ABを参照する。カートリッジプッシャ1120は、好ましくは、カートリッジプッシャコネクタ1130の端部を収容する、細長穴1382を有する概ね円筒部分1380を含む。円筒部分1380の後方には、後方に向いた面1388を有し、第1の端部1390および傾斜した平面1394を有する第2の端部1392を有する、横方向に延出している後方部分1386まで延在する、中間アーム部分1384がある。
ここで、図8ACを参照すると、カートリッジプッシャコネクタ1130が例示されており、カートリッジプッシャ1120の細長穴1382内に固定される、軸部分1396、湾曲した中間部分1397、および主シャーシ部分1100内に形成された開口部1277内に固定される、横方向部分1398を含む。
ここで、手動係合可能駆動ハンドル1140を例示する、図8AD〜図8AGを参照する。手動係合可能駆動ハンドル1140は、好ましくは、プラスチックから1つの部分として成形されて、把持部1400およびレスト部(rest portion)1402を含む。手動係合可能駆動ハンドル1140は、好ましくは、各々が前方開口部1408および後方開口部1410を備えて形成される、一対の概ね並行な直立部分1404および1406を含む。直立部分1404および1406の前方開口部1408は、横方向に相互に位置合わせされて、駆動ピン1208を収容する。直立部分1404および1406の後方開口部1410は、横方向に相互に位置合わせされて、ハンドル旋回車軸1206を収容する。
直立部分1404および1406の各々は、止め係合面(stop engaging surface)1411を画定する。
図8AFに特に見られるように、一対の概ね並行な直立部分1404および1406は一緒に、上方および下方のばね保持スロット1412および1414を画定する。
ここで、主駆動方向切換え要素1150を例示する、図8AH〜図8AKを参照する。図8AH〜図8AKに見られるように、主駆動方向切換え要素1150は、その前方部分において、開いたソケット1418を画定する第1のアーム1416および第1のアーム1416から間隔を空けて、閉じたソケット1422を画定する第2のアーム1420を含む。開いたソケット1418および閉じたソケット1422は一緒に、主駆動方向切換え要素1150を摺動自在に収容する。
開いたソケット1418は、とりわけ、半円筒形面1424ならびにそれぞれの上面および底面の前方先細面1426および1428によって画定される。第1のアーム1416は、内向きの傾斜した底縁面1430、内向きの傾斜した上縁面1432、アーチ型内向き面1434によっても画定される。それぞれの上面および底面の前方突起部1436および1438は、それぞれの縁面1430および1432の前方に延出する。閉じたソケット1422は、とりわけ、半円筒形面1444ならびにそれぞれの上面および底面の後方先細面1446および1448によって画定される。第2のアーム1420は、内向きの傾斜した底縁面1450、内向きの傾斜した上縁面1452、ならびにそれぞれの外側および内側のアーチ型内向き面1454および1456によっても画定される。
第1および第2のアーム1416および1420の後方に延出しているのは、側壁1460および1462ならびに横方向壁1464、1466および1468を含む中央部分である。側壁1462は、ばね1204を収容するための、ばね端部係合開口部1470を備えて形成される。中央部分の後方には、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170を旋回可能に収容する横方向半円筒形の下方に向いた横方向ソケット1472を含む端部がある。
ソケット1472の後方に、前方縁面1478を有する上方に向けられたテーブル1476を画定する端部1474が提供される。
ここで、図8AL〜図8AOを参照すると、主駆動方向切換え要素1150のそれぞれの開いたソケットおよび閉じたソケット1416および1420によって摺動自在に保持される、シフト可能要素1160が例示されている。シフト可能要素1160は、好ましくは、プラスチックの射出成型であり、中央部分1500、ならびにそれぞれ開いたソケット1416および閉じたソケット1420を係合する、それぞれの車軸1506および1508を有する、同一の第1および第2の側部1502および1504を含む。
第1および第2の側部1502および1504は、それぞれの概ね凸状カム係合面1512および1514を画定し、各々は、それぞれ下方に向いた平面1516および1518を画定する。中央部分1500は、好ましくは、方向切換えばね1180との係合のためのほぼ円周方向のばね係合面1520およびほぼ円周方向の縁面1522を画定する。表面1520および1522は、方向切換えばね1180との係合のためのばね座1530を画定するために、第1および第2の側部の対応する対向縁面1524および1526と連携する。
ここで、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170を例示する、図8AP〜図8ARを参照する。駆動方向操作レバー応答トグル要素1170は、好ましくは、一体型要素の、プラスチックの射出成型であり、主軸部分1550ならびに、一対の側面に向けられたアーム1554および1556ならびにその間に延出している一対の細長部分1558および1560を含む、横方向部分1552を含む。
主軸部分1550は、好ましくは六角形の断面を有する、一対の軸方向端突起部1562および1564を好ましくは含む。細長部分1560は、好ましくは、一対の平面カム面1568および1570を含み、主駆動方向切換え要素1150の半円筒形の下方に向いた横方向ソケット1472と係合される。
ここで、方向切換えばね1180を例示する、図8ASを参照する。図8ASに見られるように、方向切換えばね1180は、中央の、概ね平面のループ部1580を含み、それは、第1の概ね平面の中間部分1582を画定するために約90度だけ曲げられ、第2の概ね平面の中間部分1584を画定するために約90度だけさらに曲げられている。部分1580、1582および1584は、好ましくは、シフト可能要素1160のばね座1530を係合する。
一対の閉じたループリング1586および1588は、ばねアーム1590および1592のそれぞれの端部を画定し、ばねアーム1590および1592は、その結果として、第2の概ね平面の中間部分1584のそれぞれの端部の延長である。
ここで、前方駆動ギアラック1191を例示する、図8ATおよび図8AUを参照する。前方駆動ギアラック1191は、各々が後方に向いた係合面1596を有する、多数の線形に配置されたギアの歯1594を含むことが見られる。
ここで、後方駆動ギアラック1190を例示する、図8AVおよび図8AWを参照する。後方駆動ギアラック1190は、各々が前方に向いた係合面1598を有する、多数の線形に配置されたギアの歯1597を含むことが見られる。
ここで、クラッチ1192を例示する、図8AXおよび図8AYを参照する。図8AXおよび図8AYに見られるように、クラッチ1192は、その中に形成された六角形の凹部1604を有して、第1の直径を有する、第1の概ね環状円筒端部1602を有する細長車軸1600を含む。第1の端部1602は、第1の直径よりも大きい、第2の直径を有する第2の環状円筒部分1608でショルダー1606を画定する。
第2の部分1608は、ギアディスク部分1612の第1の環状面1610内で終了し、ギアディスク部分1612は第2の環状面1614でも形成されている。第1の環状面1610は、各々が、図8AXの意味で、その反時計回りに向いた縁部上に配置された歯係合面1618を有する、ギアの歯の円形配列1616を備えて形成される。第2の環状面1614は、各々が、図8AXの意味で、その反時計回りに向いた縁部上に、および図8AYの意味で、その時計回りに向いた縁部上に、配置された歯係合面1622を有する、ギアの歯の円形配列1620を備えて形成される。
第2の環状面1614を越えて延出しているのは、第2と等しい、第3の直径を有する第3の環状円筒部分1628であり、それを越えて、図8AXの意味で、外側に向いた線状キー溝のある部分1630があり、続いて、第1の環状円筒部分1602と同一の直径を有する、第4の環状円筒部分1632がある。
ここで、後方駆動ギア1193を例示する、図8AZを参照する。図8AZに見られるように、後方駆動ギア1193は、円板状部分1650を含み、その1つの平面から複雑なギアの歯1654の円形配列1652が延出する。各歯1654は、一対の凸状、対向する駆動面1656を備えていることが見られる。加えて、各歯は、平面の、図8AZの意味で、時計回りに向いた、被駆動面1658を備えている。後方駆動ギア1193は、クラッチ1192の第3の環状円筒部分1628を収容する、中心穴1660を備えていることも見られる。
ここで、主駆動ギア1194を例示する、図8BAを参照する。図8BAに見られるように、主駆動ギア1194は、概ね円板状構成であり、クラッチ1192の駆動のための外側に向いた線状キー溝のある部分1630を収容する、中央のキー溝のある穴1670を備えて形成される。主駆動ギアは、各々が時計回りに向いた概ね平面の被駆動面1676を有する、ギアの歯1674の円形配列1672を含む。
ここで、針駆動ラチェットアーム1195を例示する、図8BBおよび図8BCを参照する。図8BBおよび図8BCに見られるように、針駆動ラチェットアームは、駆動ピン1208を旋回可能に受け入れるための旋回車軸収容開口部1682を含む旋回軸部分1680を含む。ラチェットアーム1195は、概ね真っ直ぐな中間部分1684を含み、そこから各々が概ね平面の駆動面1692を有する、ギアの歯1690の湾曲した細長配列1688をその内側の湾曲した面上に有する湾曲したギア係合部分1686が延出する。
ここで、前方駆動ギア1196を例示する、図8BDを参照する。図8BDに見られるように、前方駆動ギア1196は、円板状部分1693を含み、その1つの平面から複雑なギアの歯1695の円形配列1694が延出する。各歯1695は、一対の凸状で、対向する駆動面1696を備えていることが見られる。加えて、各歯は、平面の、図8BDの意味で、反時計回りに向いた、被駆動面1698を備えている。前方駆動ギア1196は、クラッチ1192の第2の環状円筒部分1608を収容する、中心穴1699を備えていることも見られる。
ここで、作業チャネル引込みラチェットアーム1197を例示する、図8BEおよび図8BFを参照する。図8BEおよび図8BCに見られるように、作業チャネル引込みラチェットアーム1197は、駆動ピン1208を旋回可能に受け入れるための旋回車軸収容開口部1702を含む旋回軸部分1700を含む。ラチェットアーム1197は、概ね真っ直ぐな中間部分1704を含み、そこから各々が概ね平面の駆動面1712を有する、ギアの歯1710の湾曲した細長配列1708をその外側の湾曲した面上に有する湾曲したギア係合部分1706が延出する。
ここで、旋回可能アーム1198を例示する、図8BGおよび図8BHを参照する。図8BGおよび図8BHに見られるように、旋回可能アーム1198は、作業チャネル組立体保持フック要素1018を旋回可能に受け入れるための旋回車軸収容開口部1722を含む旋回軸部分1720を含む。旋回可能アーム1198は、作業チャネル組立体保持フック要素1018の中間アーム部分1064を係合する、凹面1725および凸面1723を画定する突起部1724を有する、中間部分1723を含む。細長部分1727は、中間部分1723から外向きに延出して、上面1728、底面1729および端面1730を有する。
ここで、シフト可能リンク1199を例示する、図8BIおよび図8BJを参照する。図8BIおよび図8BJに見られるように、シフト可能リンク1199は、前方および上方に向いた湾曲した細長部分1752を含む第1のアーム部分1750ならびに概ね平面の前方に向いた細長部分1754を含む。第1のアーム部分1750と垂直に延出しているのは、第2の細長部分1758まで延出する、第1の細長部分1756であり、第2の細長部分1758は、第1の細長部分1756に関して上方にオフセットされている。第2のアーム部分1760は、第2の細長部分1758から、第2の細長部分1758と概ね垂直に延出して、後方に向いた概ね平面1762を画定する。
ここで、駆動方向操作レバー1010を例示する、図8BKおよび図8BLを参照する。図8BKおよび図8BLに見られるように、駆動方向操作レバー1010は、それぞれ、上部および下部フィンガ接触面1770および1772、内面1773、ならびに軸方向端突起部1562および1564の1つを受け入れるための六角形の凹部1776を有する旋回軸部分1774を含む。
ここで、ストッパピン1008を例示する、図8BMを参照する。ストッパピン1008は、主部分1778、ねじ付き端部1780およびねじ付き端部1780とは反対の端部1784に六角形のソケット1782を有する概ね円筒状要素である。
ここで、概ね中空の保持コーン1011を例示する、図8BNおよび図8BOを参照する。保持コーン1011は、好ましくは、外側の概ね円錐台形状面1790を有する。その狭い端部1792において、保持コーン1011は傾斜した環状面1794を画定する。傾斜した環状面の内側には、その中に形成された丸みを帯びた長方形開口部1798を有する概ね平面1796が形成される。
その広い端部1800において、保持コーン1011は、3つの概ね均等に方位角的に分散した凹部1808を含む内側の円周方向開口壁1806を有する円形開口部1804を含む平面1802を画定し、3つの概ね均等に方位角的に分散した凹部1808は、平面1802の内側に円周方向の内側凹状壁1810まで延出する。
ここで、図8BP、図8BQおよび図8BRを参照すると、第1のハウジング部1002の内面および外面のそれぞれ簡略化した絵画図ならびに第1のハウジング部の内側ハウジング面の平面図が示されている。
図8BP〜図8BRに見られるように、第1のハウジング部1002は、主駆動軸1900および好ましくは、主駆動軸1900に対して132.5度だけ傾斜している軸1904を有する、手動係合可能駆動ハンドル部1902を画定することが分かる。第1のハウジング部1002の前方端部において、好ましくは、保持コーン1011の広い端部1800を係合する、コーン係合面1906が画定される。コーン係合面1906の前方には、コーン係合面1906に隣接した円周方向の凹部1910を有する半円筒形コーン係合可能部分1908がある。円周方向の凹部1910の前方は、円周方向の突起部1912であり、円周方向の突起部1912の前方は、別の円周方向の凹部1914である。凹部1910および1912ならびに突起部1914は、保持コーン1011の円周方向開口壁1806とのスナップフィット係合のために配置される。
第1のハウジング部1002の外面は、駆動方向操作レバー1010を受け入れるためであって、開口部1922を含む、凹部1920を画定する。図8BPおよび図8BRに特に見られるように、第1のハウジング部1002は、一対の湾曲した開口部1924および一対の丸い開口部1926を備えて形成され、その全部が中央開口部1928を取り囲む。
開口部1930および開口部1932も第1のハウジング部内に形成され、同様に、一対の突起部1938および1940を含む、第1の上端カットアウト1934および第2の上端カットアウト1936も形成される。
ここで、図8BQおよび図8BRを参照すると、第1のハウジング部1002の内面は、湾曲したシャフト組立体150を収容する、前方の概ね凹面1950を含むことが見られる。凹面1950は、湾曲したシャフト組立体150のピン938を収容する、一対の凹部1952を画定する。凹部1954は、表面1950の後方に画定されて、湾曲したシャフト組立体配置リング804を収容する。凹部1954の後壁は、同様に、湾曲したシャフト組立体配置リング804を収容する、凹面1956を画定する。
それぞれの突起部1964および1966上の一対の細長い相互に間隔の空いた対向面1960および1962は一緒に、主シャーシ1100の底部1252の細長突起部1272のそれぞれの面1274および1276のための摺動可能な経路を画定する。
一対の細長い相互に間隔の空いた対向面1980および1982は一緒に、主シャーシ1100の上部1250の細長突起部1302のそれぞれの面1304および1306のための摺動可能な経路を画定する。
ボス1984は、主駆動方向切換え要素1150の第2の側車軸1508を摺動可能に受け入れる、ソケット1986を画定する。
部分的円筒状突起部1990は、内側円筒形面1992および部分的環状面1993を画定して、その中に形成された傾斜した切れ目1994を有する。傾斜した切れ目1994と対角線的に位置合わせされているのは、相互に間隔の空いた壁1997および1998を有する経路1996であり、それは、それぞれの突起部1964および1966を通って延在する。部分的円筒状突起部1990および取り囲んでいる開口部1928の内側に配置されて、それらと同軸上であるのは、クラッチ1192の第1の端部1602を収容する、突き出たソケット1999である。円筒状突起部1990の内側円筒形面1992は、第2の座金1212だけでなく、閉じたループリング1586を収容する。経路1996は、方向切換えばね1180の中央の概ね平面のループ部1580の端部1590を収容する。表面1993は、前方駆動ギア1196によって回転可能に係合される。
ボス2000は、主駆動方向切換え要素ばね1204のためのばね座を画定する、ソケット2002を画定する。
止め画定(stop defining)突起部2010が、手動係合可能駆動ハンドル1140の後方への移動に対して移動制限止めを提供するため、およびその止め係合面1411を係合するために、提供される。
フック形突起部2012は、作業チャネル引込みラチェットアーム1197および駆動ピン1208のための摺動可能な移動経路を画定する縁面2014および内面2016を画定する。
ボス2020は、ハンドル旋回車軸1206を回転可能に受け入れる、ソケット2022を画定する。ボス2024は、作業チャネル組立体保持フック要素1018の円筒状車軸部分1050を回転可能に受け入れる、ソケット2026を画定する。
ボス2030はソケット2032を画定し、それは、その結果として、駆動ハンドルばね1201の端部1202を係合するためのばね座を画定する。
ボス2034はソケット2036を画定し、それは、その結果として、回転付勢ばね要素1016の下方ばね端部アーム1048を係合するためのばね座を画定する。
凹面2040が、第1のハウジング部1002の後方端部で画定されて、作業チャネル110のストッパー要素320を摺動可能に受け入れる。凹面2040内部に概ね中央に配置されているのは、細長凹部2041である。凹部2041は、ラック画定中間要素260の翼状突起部270を係合する。凹面2040の内側には、作業チャネル110のラック画定中間要素260を摺動可能に受け入れる、さらに狭い凹面2042がある。
突起部2044が、補助シャーシ1110の取付けソケット開口部1370と係合するために提供される。
ボス2050は、開口部1930を取り囲んで、車軸に取り付けたギア要素1014の円筒状車軸1030を回転可能に受け入れる、ソケット2052を画定する。
ボス2050の後方には、カートリッジプッシャ1120の第1の端部1390を摺動可能に受け入れるそれぞれの突起部2064および2066の一対の相互に間隔の空いた相互に対向する平面2060および2062がある。突起部2066は、ストッパー要素320のアンダーカットフック状係合フィンガ328を係合する面取りした縁面2067も画定する。突起部2064は、傾斜した縁面2068も画定する。ボス2070は、図8BRに見られるように、第1のハウジング部1002の後方上部角近くに画定されて、カートリッジ保持要素1070の車軸1080を受け入れるソケット2072を含む。ボス2070に隣接して、その後方に、ボス2070よりも小さい直径を有して、カートリッジ組立体保持ばね1072の保持アーム1073を受け入れる、ソケット2082を含むボス2080が画定される。第1のハウジング部1002の上面に対して窪んでいるのは、細長い平らな下面2084である。下面2084の後方で、下面2084と垂直になっているのは、止め部2086である。止め部2086は、前方に向いた平坦面2087および窪んだ凹部2089のある後方に向いた平坦面2088を含む。窪んだ凹部は、キー溝のある親指係合面1086の最前方凸面1087に対する止めとして機能する。突起部2066は、止め2090をさらに画定する。止め2090は、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ保持アーム1082に対する止めとして機能する。
ここで、図8BS、図8BT、および図8BUを参照すると、第2のハウジング部1002の内面および外面のそれぞれ簡略化した絵画図ならびに第2のハウジング部の内側ハウジング面の平面図が示されている。
図8BS〜図8BUに見られるように、第2のハウジング部1002は、主駆動軸2100および好ましくは、主駆動軸2100に対して132.5度だけ傾斜している軸2104を有する、手動係合可能駆動ハンドル部2102を画定することが分かる。第2のハウジング部1002の前方端部において、好ましくは、保持コーン1011の広い端部1800を係合する、コーン係合面2106が画定される。コーン係合面2106の前方には、コーン係合面2106に隣接した円周方向の凹部2110を有する半円筒形コーン係合可能部分2108がある。円周方向の凹部2110の前方は、円周方向の突起部2112であり、円周方向の突起部2112の前方は、別の円周方向の凹部2114である。凹部2110および2112ならびに突起部2114は、保持コーン1011の円周方向開口壁1806とのスナップフィット係合のために配置される。
第2のハウジング部1002の外面は、駆動方向操作レバー1010を受け入れるためであって、開口部2122を含む、凹部2120を画定する。図8BSおよび図8BUに特に見られるように、第2のハウジング部1002は、中央開口部2128を備えて形成される。
ソケット2132を含むボス2131も第2のハウジング部内に形成され、同様に、一対の突起部2138および2140を含む、第1の上端カットアウト2134および第2の上端カットアウト2136も形成される。
ここで、特に図8BTおよび図8BUを参照すると、第2のハウジング部1002の内面は、湾曲したシャフト組立体150を収容する、前方の概ね凹面2150を含むことが見られる。凹面2150は、湾曲したシャフト組立体150のピン938を収容する、一対の凹部2152を画定する。凹部2154は、表面2150の後方に画定されて、湾曲したシャフト組立体配置リング804を収容する。凹部1954の後壁は、同様に、湾曲したシャフト組立体配置リング804を収容する、凹面2156を画定する。
それぞれの突起部2164および2166上の一対の細長い相互に間隔の空いた対向面2160および2162は一緒に、主シャーシ1100の底部1252の細長突起部1272のそれぞれの面1274および1276のための摺動可能な経路を画定する。突起部2167は、図8BUの意味において、突起部2164の上に、突起部2164と並行して位置付けられる。それぞれの突起部2164および2167上の別の対の細長い相互に間隔の空いた対向面2168および2169は一緒に、主シャーシ1100の前方に向けられた突起部1258の縁面1259のための摺動可能な経路を画定する。
一対の細長い相互に間隔の空いた対向面2180および2182は一緒に、主シャーシ1100の上部1250の細長突起部1302のそれぞれの面1304および1306のための摺動可能な経路を画定する。
ボス2184は、主駆動方向切換え要素1150の第1の側車軸1506を摺動可能に受け入れる、ソケット2186を画定する。
部分的円筒状突起部2190は、内側円筒形面2192および部分的環状面2193を画定して、その中に形成された傾斜した切れ目2194を有する。傾斜した切れ目2194と対角線的に位置合わせされているのは、相互に間隔の空いた壁2197および2198を有する経路2196であり、それは、それぞれの突起部2164および2166を通って延在する。部分的円筒状突起部2190および取り囲んでいる開口部2128の内側に配置されて、それらと同軸上であるのは、クラッチ1192の第1の端部1602を収容する、突き出たソケット2199である。円筒状突起部2190の内側円筒形面2192は、第2の座金1212だけでなく、閉じたループリング1586を収容する。経路2196は、方向切換えばね1180の中央の概ね平面のループ部1580の端部1590を収容する。表面2193は、前方駆動ギア1196によって回転可能に係合される。
ボス2200は、主駆動方向切換え要素ばね1204のためのばね座を画定する、ソケット2202を画定する。
止め画定突起部2210が、手動係合可能駆動ハンドル1140の後方への移動に対して移動制限止めを提供するため、およびその止め係合面1411を係合するために、提供される。
フック形突起部2212は、作業チャネル引込みラチェットアーム1197および駆動ピン1208のための摺動可能な移動経路を画定する縁面2214および内面2216を画定する。
ボス2220は、ハンドル旋回車軸1206を回転可能に受け入れる、ソケット2222を画定する。ボス2224は、作業チャネル組立体保持フック要素1018の円筒状車軸部分1050を回転可能に受け入れる、ソケット2226を画定する。
ボス2230はソケット2232を画定し、それは、その結果として、駆動ハンドルばね1201の端部1202を係合するためのばね座を画定する。
ボス2234はソケット2236を画定し、それは、その結果として、回転付勢ばね要素1016の下方ばね端部アーム1048を係合するためのばね座を画定する。
凹面2240が、第2のハウジング部1002の後方端部で画定されて、作業チャネル110のストッパー要素320を摺動可能に受け入れる。凹面2240の内側には、作業チャネル110のラック画定中間要素260を摺動可能に受け入れる、さらに狭い凹面2242がある。
突起部2244が、補助シャーシ1110の取付けソケット開口部1370と係合するために提供される。
ボス2250は、開口部2130を取り囲んで、車軸に取り付けたギア要素1014の円筒状車軸1030を回転可能に受け入れる、ソケット2252を画定する。
ボス2250の後方には、カートリッジプッシャ1120の第1の端部1390を摺動可能に受け入れるそれぞれの突起部2264および2266の一対の相互に間隔の空いた相互に対向する平面2260および2262がある。突起部2266は、ストッパー要素320のアンダーカットフック状係合フィンガ328を係合する面取りした縁面2267も画定する。突起部2264は、傾斜した縁面2268も画定する。ボス2270は、図8BUに見られるように、第2のハウジング部1004の後方上部角近くに画定されて、カートリッジ保持要素1070の車軸1080を受け入れるソケット2272を含む。
カム面2280は、上部カム面2282、カム面ランプ(ramp)2284、および下部カム面2286を含む。カム面2280は、カートリッジプッシャ1120の傾斜した平面1394を係合する。
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の操作時に有用な手動オーバーライド要素のそれぞれ簡略化した上面図、側面図および底面図である、図9A、図9B、および図9Cを参照する。手動オーバーライドギアシフト装置171は、その内面2353上に2つの細長突起部2352を有し、各突起部はギア係合面2354を有することが見られる。手動オーバーライドギアシフト装置171の内面2353上には、傾斜した係合面2358およびロック係合面2360を含む2つのスナップフィットアーム2356も配置されている。手動オーバーライドギアシフト装置171の外面2361上には、2つの親指係合面2362および中央開口部2364がある。手動オーバーライドギアシフト装置171は、図6Dを参照して以下で説明するように、3つの手動オーバーライド適用の第1において特に使用される。
ここで、図1Aおよび図1Bの関節鏡下外科用組立体の操作時における手動オーバーライドのそれぞれの適用の簡略化した図である、図9D、図9E、および図9Fを参照する。
ここで、第1の手動オーバーライド配向の簡略化した図である、図9Dを参照する。ユーザーが装置の手動オーバーライドを実施したい場合には、一旦、骨穿刺針840が部分的に、または完全に伸ばされていると、手動オーバーライドギアシフト装置171が、2つのスナップフィットアーム2356を、一対の湾曲した開口部1924内に、それらが係合するまで挿入することにより、第1のハウジング部1002の外側に取り付けられる。同時に、例えば、図8BPに見られるように、2つの細長突起部2352が、同様に、第1のハウジング部1002の外側上の一対の丸い開口部1926に挿入される。手動オーバーライドギアシフト装置171がこのように第1のハウジング部1002上に係合されると、2つの細長突起部2352のギア係合面2354が方向切換えばね1180の閉じたループリング1586を圧迫し、次いで、方向切換えばね1180が、第2の座金1212を付勢してクラッチ1192を後方位置まで押す。
図9Dに見られるように、手動オーバーライドギアシフト装置171が、関節鏡下外科装置160の第1のハウジング部1002上に係合されている。一旦、手動オーバーライドギアシフト装置171がこのように第1のハウジング部1002上に係合されると、2.5mm六角レンチ172が中央開口部1928(図示のように)内に挿入でき、従って、それを、関節鏡下外科装置160内部の、クラッチ1192の六角形の凹部1604に入れる。一旦、六角レンチ172がこのように挿入されると、六角レンチ172を反時計回りに回すことにより、クラッチ1192が回転できる。これにより、骨穿刺針840が湾曲したシャフト組立体150内に引っ込められる。
ここで、第2の手動オーバーライド配向の簡略化した図である、図9Eを参照する。図9Eに見られるように、作業チャネル組立体110が関節鏡下外科装置160内に係合される。この配向では、2.5mm六角レンチ172は第1のハウジング部1002の開口部1930を通して挿入されている。六角レンチ172は、関節鏡下外科装置160内部の、車軸に取り付けたギア要素1014の凹部1040内に延出する。六角レンチ172は、時計回りに回転させることができ、作業チャネル組立体110を関節鏡下外科装置160から引っ込めさせる。
ここで、第3の手動オーバーライド配向の簡略化した図である、図9Fを参照する。図9Fに見られるように、骨穿刺針840が湾曲したシャフト組立体150を通って延出する。骨穿刺針840は、部分的に、または完全に、のいずれかで伸ばされ得ることが理解される。この配向では、2.5mm六角レンチ172は第1のハウジング部1002の開口部1932を通して挿入されている。六角レンチ172は、関節鏡下外科装置160内部で、ストッパピン1008の六角形のソケット1782内に延出する。六角レンチ172は、このとき、反時計回りに回転させることができ、ストッパピン1008を回して外して、関節鏡下外科装置160内から外す。ストッパピン1008を外すと、主シャーシ1100を前方に動かすことが可能になり、その結果として、骨穿刺針840が湾曲したシャフト組立体150内から解放される。
ここで、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の操作の詳細を簡略化した図である、図10A〜図10ANを参照する。図10Aは、図10B〜図10ANで参照されている様々な切断線の位置を示す、関節鏡下外科装置160の簡略化した上面図である。
ここで、図10B〜図10Eを参照すると、それらの図は、図10Aのそれぞれの切断線B−B、C−C、D−D、およびE−Eに沿って切断した拡大を含み、駆動方向操作レバー1010を持ち上げて回転された配向によって示されるように、前方への移動のために設定される、関節鏡下外科装置160の第1の作動配向を示す。
図10B〜10Eに見られるように、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって示されるように、主シャーシ1100が最後方の作動配向にあるという事実に応答して、骨穿刺針840は、湾曲したシャフト組立体150の前方端部において完全に引っ込められた作動配向にある。骨穿刺針840の引っ込められた配向は、屈曲可能なプッシャ片810および812を引っ込めた結果であり、それらは、次いで、主シャーシ1100に固定して連結される、細長プッシュロッド820の引込みによって引っ込められる。
図10Bおよび図10Cに見られるように、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170は、駆動方向操作レバー1010の配向に応答して、前方に傾斜した作動配向にあると見られる。作業チャネル組立体110は、引っ込められた作動配向にあると見られる。図10Bに特に見られるように、作業チャネル組立体保持フック要素1018は、下方に向いた位置にある。同様に図10Bに見られるように、旋回可能アーム1198は、上方に向いた位置にある。作業チャネル組立体保持フック要素1018が下向き位置にある結果として、作業チャネル組立体110は、関節鏡下外科装置160によって係合することができない。
ここで、図10Cおよび図10Dを参照する。図10Cに特に見られるように、針駆動ラチェットアーム1195は、ラチェットアーム付勢ばね1222(図8BA)の付勢の下で、主駆動ギア1194のギアの歯1674と動作可能に係合される。図10Cおよび図10Dにさらに示されるように、主シャーシ1100の横方向延出部分1330の下方に延出しているカム面1328が、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ解放カム部1090上のカム面1092に面し、従って、カートリッジ組立体保持要素1070が関節鏡下外科装置160に関して上向き反時計回りに回転するのを制限する。主シャーシ1100の横方向延出部分1330の下方に延出しているカム面1328によって提供される制限により、スネアワイヤーカートリッジ組立体がカートリッジ組立体保持要素1070によって係合されるのを防ぐ。図10Dは、前方駆動ギア1196の、主シャーシ1100内に取り付けられている、前方駆動ギアラック1191との係合を示す。
図10Eに特に見られるように、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170の作動配向によってクラッチ1192を前方駆動ギア1196と係合させる。
ここで、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第2の作動配向を示す、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Fを参照する。ドリルビット組立体130が、作業チャネル組立体110内に一部、挿入されているのが見られる。作業チャネル組立体110のクリップ要素284が、ドリルビット組立体130の浅い円周方向の凹部414を係合する。ドリルビット組立体130の細長シャフト部分400の先のとがった螺旋状ドリル先402は、湾曲したシャフト組立体150の開口部964から突き出ないことが見られる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10G、図10Aの切断線C−Cに沿って切断した、図10H、図10Aの切断線D−Dに沿って切断した、図10I、および図10Aの切断線J−Jに沿って切断した、図10Jを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第3の作動配向が示されている。この作動配向では、手動係合可能駆動ハンドル1140が、ハンドル旋回軸1206の周りを後方に回転される。これによって主シャーシ1100が前方に移動し、それにより、細長プッシュロッド820を前方に移動させ、それにより、屈曲可能なプッシャ片810および812を前方に移動させて、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって見られるように、骨穿刺針840をフック部920の前方端部926から出現させる。
図10Hに特に見られるように、手動係合可能駆動ハンドル1140を後方に回転させることにより、駆動ピン1208によってその上に旋回可能に取り付けられている、針駆動ラチェットアーム1195が、主駆動ギア1194と係合しながら、下方に移動され、それにより、図10Hの意味において、主駆動ギア1194の時計回りの回転が生じる。主駆動ギア1194の時計回りの回転は、クラッチ1192の対応する回転を生じる。
図10Hおよび図10Iでも特に見られるように、クラッチ1192の回転により、前方駆動ギア1196が、図10Hの意味において、時計回りの方向に回転する。図10Iに特に見られるように、前方駆動ギア1196が、主シャーシ1100内部に配置された、前方駆動ギアラック1191と係合して、図10Iの意味において、反時計回りに回転すると、従って、主シャーシ1100の前方移動を生じる。
図10Hおよび図10Iでも特に見られるように、主シャーシ1100の横方向延出部分1330の下方に延出しているカム面1328が、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ解放カム部1090上のカム面1092を解放し、結果として、カートリッジ組立体保持要素1070を関節鏡下外科装置160に関してもっと低い位置に解放する。
図10G、図10H、図10I、および図10Jに特に見られるように、作業チャネル組立体保持フック要素1018は、上方に向いた位置にある。同様に図10Jに見られるように、旋回可能アーム1198は、下方に向いた位置にある。作業チャネル組立体保持フック要素1018が上向き位置にある結果として、作業チャネル組立体110は、このとき、関節鏡下外科装置160によって係合可能である。
図10Jにさらに示されるように、主シャーシ1100の横方向延出部分1330の下方に延出しているカム面1328は、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ解放カム部1090上のカム面1092にもはや面しておらず、従って、カートリッジ組立体保持要素1070が関節鏡下外科装置160に関して上向き反時計回りに回転するのをもはや制限しない。カートリッジ組立体保持要素1070がカートリッジ組立体保持要素1070の上向き反時計回りに回転するのをもはや制限しない結果として、スネアワイヤーカートリッジ組立体140はこのとき、カートリッジ組立体保持要素1070によって係合できる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10K、図10Aの切断線C−Cに沿って切断した、図10L、および図10Aの切断線D−Dに沿って切断した、図10Mを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第4の作動配向が示されている。この作動配向では、手動係合可能駆動ハンドル1140が、ハンドル旋回軸1206の周りを再度、後方に回転される。これによって主シャーシ1100がさらに前方に移動し、それにより、細長プッシュロッド820をさらに前方に移動させ、それにより、屈曲可能なプッシャ片810および812をさらに前方に移動させて、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって見られるように、骨穿刺針840をフック部920の前方端部926からさらに出現させる。図10Lおよび図10Mでマーク892に対しても見ることができるように、インジケータ面1332は、骨穿刺針840の8mmがフック部920の前方端部926から突き出ていることを示す、突起部1398および2138と位置合わせされていることが見られる。
図10Lに特に見られるように、この手動係合可能駆動ハンドル1140をさらに後方に回転させることにより、駆動ピン1208によってその上に旋回可能に取り付けられている、針駆動ラチェットアーム1195が、主駆動ギア1194と係合しながら、さらに下方に移動され、それにより、図10Lの意味において、主駆動ギア1194のさらに時計回りの回転が生じる。主駆動ギア1194のこのさらなる時計回りの回転は、クラッチ1192の対応するさらなる回転を生じる。
図10Mに特に見られるように、クラッチ1192の回転により、前方駆動ギア1196が、主シャーシ1100内部に配置された、前方駆動ギアラック1191と係合して、図10Iの意味において、反時計回り方向にさらに回転し、それにより、主シャーシ1100のさらなる前方移動を生じる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Nを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第5の作動配向が示されている。図10Nに見られるように、従来型の外科用ドリル2300が、クイック連結要素120を駆動しているのが見られ、それは、次いで、ドリルビット組立体130を回転させて、直線的に前方に駆動する。結果として、作業チャネル組立体110の中空細長管220は、開口部964からフック部920を越えて前方に延出する。
作業チャネル組立体保持フック要素1018は、作業チャネル組立体110のラック画定中間要素260を係合して、作業チャネル組立体110を関節鏡下外科装置160に対する直線移動に抗してロックする。従って、作業チャネル組立体110およびドリルビット組立体130は、図10Nに見られるように、関節鏡下外科装置160内部で完全に係合される。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Oを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第6の作動配向が示されている。図10Oに見られるように、外科用ドリル2300および駆動クイック連結要素120が、ドリルビット組立体130から分離される。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Pを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第7の作動配向が示されている。図10Pに見られるように、ドリルビット組立体130が、関節鏡下外科装置160から一部引き抜かれ、作業チャネル組立体110および中空細長管220を定位置に残して、開口部964から突き出ている。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Qを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第8の作動配向が示されている。図10Qに見られるように、スネアワイヤーカートリッジ組立体140が、作業チャネル組立体110に完全に挿入されて、それと稼働係合する。細長中空シャフト454の前方端部464が、中空細長管220の前方端部の前方に延出するのが見られる。主ハウジング部450の上方に向いたノッチ部574が、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ保持アーム1082を係合する。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Rを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第9の作動配向が示されており、それは、手動係合可能駆動ハンドル1140を複数回、後方に回転した直後、即座に生じる。図10Rに見られるように、カートリッジプッシャコネクタ1130(図8Pおよび図8AC)によって主シャーシ1100に連結される、カートリッジプッシャ1120は、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ保持アーム1082に接触している。この瞬間、細長中空シャフト454の前方端部464の開口部455が、骨穿刺針840によって突き刺される。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Sを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第10の作動配向が示されており、それは、図10Rに示す瞬間直後に生じる。カートリッジプッシャ1120の横方向に延出している後方部分1386は、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ保持アーム1082を係合し、従って、それを、カートリッジ組立体保持シャフト572の上方に向いたノッチ部574から解放し、スネアワイヤーカートリッジ組立体140を作業チャネル組立体110から即座に部分的に軸方向に引っ込めて、好ましくは、ストッパー要素320の後面330と、スネアワイヤーカートリッジ組立体140の主および二次ハウジング部450および452の前方に向いた壁550および660との間に少なくとも8mmの間隙を画定する。
この段階で、スネアワイヤー461の事前形成されたループ462が、骨穿刺針840にかけられて、細長中空シャフト454が作業チャネル組立体110の中空細長管220内に引っ込められることが見られる。主シャーシ1100は関節鏡下外科装置160のストッパピン1008と係合して最前方位置にあることも見られる。
追加として、この段階で、上方に向いたインジケータ面1332が、骨穿刺針840の移動の前方限度を表す、突起部1940および2140に位置していることが見られる。
さらに、この段階で、ストッパー要素320のアンダーカットフック状係合フィンガ328の後方に向いた保持面329が主ハウジング部450の下に向いた歯578の保持面579とスナップフィット係合になるように、圧縮ばね456およびカートリッジプッシャ1120が、スネアワイヤーカートリッジ組立体140を引っ込めていて、それにより、スネアワイヤーカートリッジ組立体140を保持して、任意の線形前方移動を停止することが見られる。
なおさらに、この段階で、引張要素470およびスネアワイヤー巻取りドラム466が、張力ばね458の付勢に抗して、図10Sの意味において、時計回りに回転することが見られる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10T、および図10Aの切断線E−Eに沿って切断した、図10Uを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第11の作動配向が示されている。図10Tおよび図10Uに見られるように、骨穿刺針840が完全に伸ばされている。
駆動方向操作レバー応答トグル要素1170が、駆動方向操作レバー1010の下げられた配向に応答して、後方に傾斜した作動配向にあることがここで見られる。
図10Uに特に見られるように、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170の作動配向は、このとき、クラッチ1192に後方駆動ギア1193を係合させる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10V、図10Aの切断線C−Cに沿って切断した、図10W、および図10Aの切断線X−Xに沿って切断した、図10Xを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第12の作動配向が示されている。
この作動配向では、手動係合可能駆動ハンドル1140が、ハンドル旋回軸1206の周りを後方に回転される。これによって主シャーシ1100が後方に移動し、それにより、細長プッシュロッド820を後方に移動させ、それにより、屈曲可能なプッシャ片810および812を後方に移動させて、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって見られるように、骨穿刺針840を部分的に引っ込ませる。
骨穿刺針840のこの部分的な引込みによってループ462を骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876と係合させる。
この段階で、引張要素470およびスネアワイヤー巻取りドラム466が、張力ばね458の付勢に抗して、図10Vの意味において、時計回りにさらに回転することが見られる。
図10Wに特に見られるように、手動係合可能駆動ハンドル1140を後方に回転させることにより、駆動ピン1208によってその上に旋回可能に取り付けられている、針駆動ラチェットアーム1195が、主駆動ギア1194と係合しながら、下方に移動され、それにより、図10Wの意味において、主駆動ギア1194の時計回りの回転が生じる。主駆動ギア1194の時計回りの回転は、図10Wの意味において、クラッチ1192の対応する回転を生じる。
図10Wおよび図10Xに特に見られるように、クラッチ1192の回転により、後方駆動ギア1193が、図10Xの意味において、時計回りに回転する。図10Xに特に見られるように、後方駆動ギア1193が、主シャーシ1100内部に配置された、後方駆動ギアラック1190と係合して、図10Xの意味において、時計回りに回転すると、それにより、主シャーシ1100の後方移動を生じる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10Y、図10Aの切断線C−Cに沿って切断した、図10Z、および図10Aの切断線X−Xに沿って切断した、図10AAを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第13の作動配向が示されている。
この作動配向では、手動係合可能駆動ハンドル1140が、ハンドル旋回軸1206の周りを後方にさらに回転される。これによって主シャーシ1100が最後方位置までさらに後方に移動する。主シャーシ1100のこの後方への移動によって、細長プッシュロッド820を後方に移動させ、それにより、屈曲可能なプッシャ片810および812を後方に移動させて、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって見られるように、骨穿刺針840を完全に引っ込ませる。
事前形成されたループ462が骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876と係合しているために、骨穿刺針840のこの完全な引込みによって、スネアワイヤー461の事前形成されたループ462が、湾曲したシャフト組立体150のフック部920内の受け入れ凹部982の広がった開口部984を通って引き込まれる。
この段階で、引張要素470およびスネアワイヤー巻取りドラム466が、張力ばね458の付勢に抗して、図10Yの意味において、時計回りにさらにもっと回転することが見られる。
図10Zに特に見られるように、手動係合可能駆動ハンドル1140を後方に回転させることにより、駆動ピン1208によってその上に旋回可能に取り付けられている、針駆動ラチェットアーム1195が、主駆動ギア1194と係合しながら、下方に移動され、それにより、図10Zの意味において、主駆動ギア1194の時計回りの回転が生じる。主駆動ギア1194の時計回りの回転は、クラッチ1192の対応する回転を生じる。
図10Zおよび図10AAに特に見られるように、クラッチ1192の回転により、後方駆動ギア1193が、図10AAの意味において、時計回りに回転する。図10AAに特に見られるように、後方駆動ギア1193はもう、主シャーシ内部に配置された後方駆動ギアラック1190と係合していないので、後方駆動ギア1193が、図10AAの意味において、時計回りに回転しても、主シャーシ1100はそれ以上後方移動を生じない。
ここで、図10Aの切断線J−Jに沿って切断した、図10AB;図10Aの切断線AC−ACに沿って切断した、図10AC;および図10Aの切断線AD−ADに沿って切断した、図10ADを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第14の作動配向が示されている。
この作動配向では、最後方の作動配向にある、主シャーシ1100の細長突起部1272の細長上面1274が、旋回可能アーム1198の凹面1725を係合して、旋回可能アーム1198を、図10ABの意味において、作業チャネル組立体保持フック要素1018の円筒状車軸部分1050の周りを反時計回りに旋回させる。旋回可能アーム1198のこの反時計回りの旋回軸的な動きにより、作業チャネル組立体保持フック要素1018の中間アーム部分1064が、回転付勢ばね要素1016の付勢に抗して、作業チャネル組立体保持フック要素1018の円筒状車軸部分1050の周りを旋回する。作業チャネル組立体保持フック要素1018のこの旋回軸的な動きによって、アンダーカットフック1054を、作業チャネル組立体110のラック画定中間要素260の横方向アンダーカット294から解放する。
作業チャネル引込みラチェットアーム1197は、ラチェットアーム付勢ばね1222の付勢の下で、駆動ピン1208の周りを旋回し、シフト可能リンク1199の第1のアーム部分1750を下に押して、旋回可能アーム1198の突起部1724とロック係合し、それにより、旋回可能アーム1198を定位置に上向き位置でロックする。これは、作業チャネル引込みラチェットアーム1197がラチェットギア要素1012を駆動係合するのを可能にする。
図10ACに特に見られるように、作業チャネル引込みラチェットアーム1197は、ラチェットアーム付勢ばね1222の付勢の下で、車軸に取り付けたギア要素1014と同軸上に連結されているラチェットギア要素1012を係合する。
図10ADに特に見られるように、車軸に取り付けたギア要素1014は、ラック画定中間要素260と係合する(図10Nに戻って参照する)。車軸に取り付けたギア要素1014上の多数のギアの歯1036が、ラック画定中間要素260のシャフト300上の線形ラチェットギアラック304上のラチェット歯302の列を係合する。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10AE;図10Aの切断線AC−ACに沿って切断した、図10AF;および図10Aの切断線AD−ADに沿って切断した、図10AGを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第15の作動配向が示されている。
この作動配向では、手動係合可能駆動ハンドル1140が、ハンドル旋回軸1206の周りを後方にさらに回転される。これにより作業チャネル組立体110がスネアワイヤーカートリッジ組立体140に沿ってそれらの最後方位置まで後方に移動する。作業チャネル組立体110のスネアワイヤーカートリッジ組立体140に沿ったこの後方への移動によって、スネアワイヤー461の端部770を、スネアワイヤー巻取りドラム466内に取り付けられている弾性保持要素468のワイヤートラバース開口部469から解放する。
作業チャネル組立体110のスネアワイヤーカートリッジ組立体140に沿ったこの完全な引込みによって、作業チャネル組立体110内の中空細長管220の前縁224およびスネアワイヤーカートリッジ組立体140内の細長中空シャフト454の前方端部464を湾曲したシャフト組立体150内に完全に引っ込ませる。
図10AFに特に見られるように、手動係合可能駆動ハンドル1140を後方に回転させることにより、駆動ピン1208によってその上に旋回可能に取り付けられている、作業チャネル引込みラチェットアーム1197が、ラチェットギア要素1012と係合しながら、下方に移動され、それにより、図10AFの意味において、ラチェットギア要素1012の時計回りの回転が生じる。ラチェットギア要素1012の時計回りの回転は、車軸に取り付けたギア要素1014の対応する時計回りの回転を生じる。
図10AGに特に見られるように、ラチェットギア要素1012の回転により、車軸に取り付けたギア要素1014が、図10AFの意味において、時計回りの方向に回転する。図10AGにさらに見られるように、車軸に取り付けたギア要素1014はもう、ラック画定中間要素260のシャフト300上の線形ラチェットギアラック304上のラチェット歯302の列と駆動係合していないので、車軸に取り付けたギア要素1014の反時計回りの回転によって、作業チャネル組立体110またはスネアワイヤーカートリッジ組立体140はそれ以上後方移動を生じない。スネアワイヤー461の端部770をスネアワイヤー巻取りドラム466内に取り付けられている弾性保持要素468のワイヤートラバース開口部469から解放した後、スネアワイヤーカートリッジ組立体140は、二次ハウジング部452のカートリッジ組立体保持シャフト部672によって保持される。二次ハウジング部452上のカートリッジ組立体保持シャフト部672の上部に隣接した傾斜面676が第1のハウジング部1002内の凹面2240を係合する。
ここで、図10AH〜図10AKを参照すると、それらは、図10Aのそれぞれの切断線B−B、C−C、D−D、およびE−Eに沿って切断した拡大を含み、駆動方向操作レバー1010を持ち上げて回転された配向によって示されるように、前方への移動のために設定される、関節鏡下外科装置160の第16の作動配向を示す。
図10AH〜図10AKに見られるように、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって見られるように、主シャーシ1100が最後方の作動配向にあるという事実に応答して、骨穿刺針840は、この作動配向では、湾曲したシャフト組立体150の前方端部において完全に引っ込められる。骨穿刺針840の引っ込められた配向は、屈曲可能なプッシャ片810および812を引っ込めた結果であり、それらは、次いで、主シャーシ1100に固定して連結される、細長プッシュロッド820の引込みによって引っ込められる。
図10AHおよび図10AIに見られるように、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170は、駆動方向操作レバー1010の配向に応答して、前方に傾斜した作動配向にあると見られる。作業チャネル組立体110は、引っ込められた作動配向にあると見られる。図10AHに特に見られるように、作業チャネル組立体保持フック要素1018は、下方に向いた位置にある。同様に図10AHに見られるように、旋回可能アーム1198は、上方に向いた位置にある。作業チャネル組立体保持フック要素1018が下向き位置にある結果として、作業チャネル組立体110は、関節鏡下外科装置160によって係合することができない。
図10AIに特に見られるように、針駆動ラチェットアーム1195は、ラチェットアーム付勢ばね1222(図8BA)の付勢の下で、主駆動ギア1194のギアの歯1674と動作可能に係合される。図10AIおよび図10AJにさらに示されるように、主シャーシ1100の横方向延出部分1330の下方に延出しているカム面1328が、カートリッジ組立体保持要素1070のカートリッジ解放カム部1090上のカム面1092に面し、従って、カートリッジ組立体保持要素1070が関節鏡下外科装置160に関して上向き反時計回りに回転するのを制限する。主シャーシ1100の横方向延出部分1330の下方に延出しているカム面1328によって提供される制限により、スネアワイヤーカートリッジ組立体がカートリッジ組立体保持要素1070によって係合されるのを防ぐ。図10AJは、特に、前方駆動ギア1196の、主シャーシ1100内に取り付けられている、前方駆動ギアラック1191との係合を示す。
図10AKに特に見られるように、駆動方向操作レバー応答トグル要素1170の作動配向は、クラッチ1192に前方駆動ギア1196を係合させる。
ここで、図10Aの切断線B−Bに沿って切断した、図10AL、図10Aの切断線C−Cに沿って切断した、図10AM、および図10Aの切断線D−Dに沿って切断した、図10ANを参照すると、図1A〜図9Cの関節鏡下外科用組立体の第17の作動配向が示されている。この作動配向では、手動係合可能駆動ハンドル1140が、ハンドル旋回軸1206の周りを後方に回転される。これによって主シャーシ1100が前方に移動し、それにより、細長プッシュロッド820を前方に移動させ、それにより、屈曲可能なプッシャ片810および812を前方に移動させて、上方に向いたインジケータ面1332の位置によって見られるように、骨穿刺針840をフック部920の前方端部926から出現させる。図10AMおよび図10ANでマーク892に対しても見ることができるように、インジケータ面1332は、骨穿刺針840の8mmがフック部920の前方端部926から突き出ていることを示す、突起部1938および2138と位置合わせされていることが見られる。
図10AL〜図10ANに見られるように、骨穿刺針840が湾曲したシャフト組立体150のフック部920の前方端部962から出現すると、スネアワイヤー461の事前形成されたループ462を骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876から解放する。
図10AMに特に見られるように、この手動係合可能駆動ハンドル1140をさらに後方に回転させることにより、駆動ピン1208によってその上に旋回可能に取り付けられている、針駆動ラチェットアーム1195が、主駆動ギア1194と係合しながら、さらに下方に移動され、それにより、図10AMの意味において、主駆動ギア1194のさらに時計回りの回転が生じる。主駆動ギア1194のこのさらなる時計回りの回転は、クラッチ1192の対応するさらなる回転を生じる。
図10ANに特に見られるように、クラッチ1192の回転により、前方駆動ギア1196が、主シャーシ1100内部に配置された、前方駆動ギアラック1191と係合して、図10ANの意味において、反時計回り方向にさらに回転し、それにより、主シャーシ1100のさらなる前方移動を生じる。
ここで、臨床状況における図1A〜図10ANの関節鏡下外科装置の操作の簡略化した図である、図11A、図11B、図11C、図11D、図11E、図11F、図11G、図11H、図11I、図11J、図11K、図11L、図11M、図11N、図11O、図11P、図11Q、図11R、図11S、および図11Tを参照する。
まず、上腕骨などの、骨内にソケットを形成するために、骨パンチ組立体100(図1Aおよび図1B)を使用する初期ステップを示す、図11A〜図11Dを参照する。骨パンチ組立体100を使用する前に、外科医は、好ましくは、少なくとも3つの切開2500、2502および2504を患者の肩の上部に形成する。骨バンチ組立体100は、切開2500を通って骨に係合する。切開2504は、カメラ(図示せず)を挿入するため、および肉を骨から分離し、従って、カメラを通して骨を見ることができるようにする、はっきりとした視覚空間を骨において作成するために流体を導入するために、採用される。
図11Bに見られるように、外科医は初めに、骨パンチ組立体100の前方部分206の尖端208を、切開2500を通して、トンネルを作るために所望の位置に正確に置く。外科医は、この位置および尖端208の配置を、カメラを使用して見る。一旦、尖端208の位置および配向が正しいことに外科医が満足すると、外科医は、尖端208を骨内に駆動するために概ね凸状の衝撃面212に係合する外科用ハンマーを採用し、それにより、図11Cに見られるように、ソケット2506を作成する。ソケット2506の所望の深さ、好ましくは8mm、は、カメラを使用し、前方部分206上の円周方向マーク210を使用して、外科医によって見ることができる。
外科医は、次いで、骨パンチ組立体100を、切開2500から取り出し、図11Dに見られるように、ソケット2506をそのままにしておく。
ここで図11Eを参照すると、図10Fに示されるように、第2の作動配向における、関節鏡下外科装置160の湾曲したシャフト組立体150のフック部920を、切開2502から患者の肉体内に最初に挿入するところが示されている。その後、関節鏡下外科装置160は、図11Eに示すように配向されている間に、図10G〜図10Iに示す第3の作動配向にされる。
図11F〜図11Hに見られるように、関節鏡下外科装置160は、図10K〜図10Mに示す第4の作動配向にされる。この作動配向にある間、関節鏡下外科装置160は、骨穿刺針840の先端866が、骨パンチ100によって骨内に形成されているソケット2506内部に少なくとも一部配置されるように、操作される。
ここで、図11Fを参照すると、関節鏡下外科装置160の湾曲したシャフト組立体150のフック部920が切開2502を通してさらに挿入されているのが示されている。骨穿刺針840の先端866がフック部920の前方縁部926の前方に延出しているのが見られる。先端866は、対向側のソケット2506に位置していることも見られる。
ここで、図11Gを参照すると、関節鏡下外科装置160の湾曲したシャフト組立体150のフック部920が、切開2502を通り、骨穿刺針840の先端866がソケット2506内部に少なくとも一部位置して、湾曲したシャフト組立体150の前方開口部964が骨の表面に接触して位置するように、フック部920をソケット2506に対して、下方に移動させて時計周りに回転させるのがさらに示されている。
ここで、図11Hを参照すると、図11Gに示すのと同じ骨に対する配向における関節鏡下外科装置160の湾曲したシャフト組立体150のフック部920、および外科用ドリル2300のアタッチメントおよびドリルビット組立体130に対するクイック連結要素120が示されている。
ここで図11Iを参照すると、関節鏡下外科装置160の湾曲したシャフト組立体150のフック部920が、図10Nに示す第5の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。外科用ドリル2300を使用して、ドリルビット組立体130の細長シャフト部分400の先のとがった螺旋状ドリル先を回転させて前進させると、先のとがった螺旋状ドリル先402が中空細長管220の前縁224から出て、骨内に穴2508を作る。図11Iに示すように、穴2508は、外側の骨表面に近接してより広い直径部2510および骨深くにはめ込まれたより狭い直径部2512を有する。
ここで図11Jを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10Oに示すような第6の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。図11Jは、クイック連結要素120に取り付けられて、依然として作業チャネル組立体110と完全に係合しているドリルビット組立体130から引き抜かれている、外科用ドリル2300を示す。
ここで図11Kを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10Pに示すような第7の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。図11Kに見られるように、ドリルビット組立体130は、穴2508から、具体的には、穴2508の小さい方の直径部2512から引き抜かれていて、作業チャネル組立体110から完全に解放される。
ここで図11Lを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10Qに示すような第8の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。この第8の作動配向では、スネアワイヤーカートリッジ組立体140が、作業チャネル組立体110内部に配備されて、完全に係合されている。スネアワイヤーカートリッジ組立体140は、作業チャネル組立体110の中空細長管220を通して延出して、中空細長管220の前縁224から骨2508内に突き出ている、具体的には、骨2508の小さい方の直径部2512内に延出しているのが見られる。その後、関節鏡下外科装置160は、図11Lに示すように配向されている間に、図10Rに示す第9の作動配向にされる。
ここで図11Mを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10Sに示すような第10の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向であるが、骨穿刺針840の先端866が、骨ソケット2506をさらにブリーチして(breeched)、穴2508の小さい方の直径部2512の両側に延出し、それを貫通しているのが示されている。骨穿刺針840の先端866は、スネアワイヤー461の事前形成されたループ462も通り抜けているのが見られる。一旦、骨穿刺針840が完全に伸ばされると、スネアワイヤー組立体140が解放されて、カートリッジ組立体保持要素1070から係合が解除され、その間、スネアワイヤーループ462は、図11Mに見られるように、骨穿刺針840に対してピンと引っ張られる。追加として、図11Mでは、前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876がスネアワイヤーループ462を通り抜けているのが見られる。
ここで図11Nを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10Tおよび図10Uに示すような第11の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。駆動方向操作レバー1010が時計周り方向に下方に押されているのが見られる。
ここで図11Oを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10V、図10Wおよび図10Xに示すような第12の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。この作動配向では、図11Oに見られるように、骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876が、時計回り方向に部分的に、湾曲したシャフト組立体150のフック部920の前縁926内に引っ込められており、結果として、スネアワイヤーループ462を通って、スネアワイヤーループ462が骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876によって係合される。
ここで図11Pを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10Y、図10Zおよび図10AAに示すような第13の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。この作動配向では、図11Pに見られるように、骨穿刺針840が、時計回り方向に完全に、湾曲したシャフト組立体150のフック部920内に引っ込められており、結果として、図11Oに見られるように、スネアワイヤーループ462が骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876によって係合されているために、スネアワイヤー461がフック部920内に引っ張られている。
ここで図11Qを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10AB、図10ACおよび図10ADに示すような第14の作動配向で、図11Gおよび図11Hに示すのと同じ骨に対する配向で示されている。この作動配向では、図11Qに見られるように、スネアワイヤー組立体140および作業チャネル組立体110は、関節鏡下外科装置160から後方に部分的に引き抜かれているが、係合は解除されていない。
ここで図11Rを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10AE〜図10AGに示すような第15の作動配向で示されている。この作動配向では、図11Rに見られるように、作業チャネル組立体110およびスネアワイヤーカートリッジ組立体140が骨から完全に引き抜かれている。作業チャネル組立体110およびスネアワイヤーカートリッジ組立体140は、スネアワイヤー461をそれらと一緒に引っ張って、湾曲したシャフト組立体150内に引き戻されている。スネアワイヤー461は、図11Rに示すように、骨の中に残っていて、切開2502の外側に延出している、関節鏡下外科装置160の唯一の部分である。
ここで図11Sを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10AH〜図10AKに示すような第16の作動配向で示されている。この作動配向では、駆動方向操作レバー1010が、反時計周りに前進位置に回転されている。
ここで図11Tを参照すると、関節鏡下外科装置160が、現在、図10AL〜図10ANに示すような第17の作動配向で示されている。骨穿刺針840の先端866がフック部920の前縁926の前方に延出して、スネアワイヤー461の事前形成されたループ462を骨穿刺針840の前方および半径方向に内側に傾斜したノッチ部876から解放しているのが見られる。
関節鏡下外科装置の操作は、本明細書で前述したように、他の術式の準備であることが理解される。典型的には、一旦、スネアワイヤーが、骨内の一対のチャネルの両方を通って引っ張られて、そこから出ると、スネアワイヤーは、縫合糸をその2つのチャネル内にそれを通して引っ張るために使用され得、そして、縫合糸は、スネアワイヤーの代わりに、両方のチャネルを通って延出して外側に出る。縫合糸は、次いで、靱帯または腱などの、組織を骨に結び付けて、組織を骨に固定するために使用され得る。
前述した本発明と一緒に提供されているのは、主題の方法に従って使用され得る、少なくとも主題の装置および/またはその構成要素を含むキットである。主題のキットは、少なくとも骨パンチ組立体、ドリルビット組立体、スネアワイヤーカートリッジ組立体、湾曲したシャフト組立体、手動オーバーライドギアシフト装置、作業チャネル組立体、クイック連結要素、および前述したような、少なくとも1本のスネアワイヤーを含む。本キットは、所与の外科処置で採用される1つ以上の構成要素、例えば、追加のスネアワイヤーカートリッジ組立体、追加の手動オーバーライドギアシフト装置、ドリル、縫合糸、追加のスネアワイヤー、1つ以上の六角レンチ、他の交換構成要素、および同様のものをさらに含み得る。キットの構成要素は、要望通りに、様々な構成要素が所与のパッケージで組み合され得るか、または各構成要素がそれ自身のパッケージで提示され得る、無菌のパッケージで提示され得る。
ある実施形態では、本明細書で開示するキットは、装置を使用するための指示などの、指示を含む。装置を使用するための指示は、一般に、適切な記録媒体上に記録される。例えば、指示は、紙またはプラスチックなどの、基材上に印刷され得る。そのため、指示は、キットまたはその構成要素の容器のラベル付け(すなわち、パッケージまたはサブパッケージと関連付けられて)において、パッケージ挿入紙としてキット内で提示され得る。他の実施形態では、指示は、適切なコンピュータ可読記憶媒体、例えば、Portable Flashドライブ、CD−ROM、ディスケットなど、上に存在する電子記憶データファイルとして提示される。指示は、装置の使用方法の完全な指示、またはワールドワイドウェブ上にポストされた指示がアクセスされ得るウェブサイトアドレスとして、を含む、任意の形を取り得る。
加えて、開示するキットまたはそれらの構成要素の実施形態は、本明細書で説明する方法の実施形態のいずれか、またはそれらの組合せに従って使用され得る。
本発明の関節鏡下外科装置ならびに、骨パンチ組立体、ドリルビット組立体、スネアワイヤーカートリッジ組立体、ドリル、湾曲したシャフト組立体、手動オーバーライドギアシフト装置、作業チャネル組立体、クイック連結要素、スネアワイヤーまたは縫合糸、およびアレンレンチを含むが、それらに限定されない、その構成要素は、使い捨ておよび/または再利用可能であるように除菌可能であり得ることも理解される。典型的には、構成要素は、典型的には再利用可能ではなく使い捨てである、スネアワイヤーおよび縫合糸を除いて、除菌可能で再利用可能である。
前述のように、用語「トンネル形成」および「チャネリング」は、本発明の記述において区別しないで使用されて、円筒形で環状の中空穴などの、中空穴を、骨内に形成する方法を指すことが理解される。
本発明は、本明細書で前に具体的に示して、記述したものによって制限されないことが当業者によって理解されるであろう。むしろ、本発明の範囲は、本明細書で前述した様々な特徴および当業者が前述の記述を読んで思い付き、従来技術でない、その修正の組合せおよび部分的組合せの両方を含む。