JP2021000045A - 田植機 - Google Patents

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哲 直本
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【課題】苗マットを苗載せ台に補給する作業の省力化が可能な田植機を提供する。【解決手段】苗載せ台81を有する苗植付装置8と、苗マットを支持している状態の苗マット支持体を、苗載せ台81へ向かって搬送する第1搬送部10と、第1搬送部10により搬送された苗マット支持体から苗マットを分離する分離機構30と、第1搬送部10よりも苗搬送方向下流側に位置すると共に、分離機構30により苗マット支持体から分離された苗マットを苗載せ台へ搬送する第2搬送部20と、分離機構30により苗マットが分離された苗マット支持体を収納する収納部46と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、苗載せ台を有する苗植付装置を備える田植機に関する。
上記のような田植機として、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この田植機の機体前部には、予備苗のせ台が備えられている。作業者は、この予備苗のせ台に、予備の苗マットを載置することができる。
特開2006−168512号公報
特許文献1に記載の田植機を用いて苗植え付け作業を行う場合、作業者は、まず、苗マットを苗植付装置(特許文献1では「苗植付け装置」)の苗載せ台(特許文献1では「苗のせ台」)に載置する。また、作業者は、苗マット支持体に支持された状態の苗マットを、予備苗のせ台に載置する。
尚、苗マット支持体とは、苗マットを支持する器具であり、例えば、すくい板である。
そして、作業者は、田植機による苗の植え付けを開始する。苗の植え付けが進行するに伴い、苗載せ台に載置されている苗マットの苗が減少していく。
苗載せ台に載置されている苗がある程度少なくなったとき、作業者は、苗の植え付けを中断すると共に、田植機を走行停止させる。次に、作業者は、予備苗のせ台に載置されている苗マットを、苗マット支持体に支持された状態のまま、手で保持する。そして、作業者は、苗マットを、苗マット支持体から分離させると共に、苗載せ台に補給する。
このように、苗載せ台に載置されている苗がある程度少なくなったとき、作業者は、苗マットを苗載せ台に補給する必要がある。そして、苗マットを苗載せ台に補給する作業には、比較的多くの労力が必要となる。
本発明の目的は、苗マットを苗載せ台に補給する作業の省力化が可能な田植機を提供することである。
本発明の特徴は、苗載せ台を有する苗植付装置と、苗マットを支持している状態の苗マット支持体を、前記苗載せ台へ向かって搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部により搬送された前記苗マット支持体から前記苗マットを分離する分離機構と、前記第1搬送部よりも苗搬送方向下流側に位置すると共に、前記分離機構により前記苗マット支持体から分離された前記苗マットを前記苗載せ台へ搬送する第2搬送部と、前記分離機構により前記苗マットが分離された前記苗マット支持体を収納する収納部と、を備えることにある。
本発明であれば、第1搬送部及び第2搬送部により、苗マットが苗載せ台に補給されることとなる。そのため、作業者は、自らの手で苗マットを苗載せ台に補給する必要がない。
また、本発明であれば、分離機構によって、苗マットが苗マット支持体から分離される。そのため、作業者は、自らの手で苗マットを苗マット支持体から分離させる必要がない。
従って、本発明であれば、苗マットを苗載せ台に補給する作業の省力化が可能な田植機を実現できる。
さらに、本発明において、前記第1搬送部と前記第2搬送部とは別体であり、前記分離機構は、前記第2搬送部における苗搬送方向上流側端部の近傍に設けられていると好適である。
この構成によれば、苗マットが分離された苗マット支持体が、第1搬送部における苗搬送方向下流側端部と、第2搬送部における苗搬送方向上流側端部と、の隙間を通過し、苗マットの搬送経路から離脱しやすい。これにより、苗マット支持体が苗マットの搬送経路から離脱しやすい構成を、比較的簡素な構成により実現しやすくなる。
さらに、本発明において、前記第2搬送部は、前記第1搬送部よりも搬送速度が速いと好適である。
第2搬送部の搬送速度が第1搬送部の搬送速度よりも遅い場合、苗マットが、第1搬送部と第2搬送部とに亘る位置に位置しているときに、第1搬送部及び第2搬送部から、苗マットに、苗マットを圧縮する方向の応力が加わりやすくなる。これにより、苗マットが破損してしまう事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、苗マットが、第1搬送部と第2搬送部とに亘る位置に位置しているときであっても、第1搬送部及び第2搬送部から、苗マットに、苗マットを圧縮する方向の応力が加わりにくい。そのため、苗マットが破損してしまう事態を回避しやすい。
さらに、本発明において、前記第1搬送部は、第1無端回動ベルトを有すると共に、前記苗マットを支持している状態の前記苗マット支持体が前記第1無端回動ベルトに載置された状態で、前記第1無端回動ベルトを回動させることにより、前記苗マットを支持している状態の前記苗マット支持体を前記苗載せ台へ向かって搬送し、前記第2搬送部は、第2無端回動ベルトを有すると共に、前記苗マットが前記第2無端回動ベルトに載置された状態で、前記第2無端回動ベルトを回動させることにより、前記苗マットを前記苗載せ台へ搬送し、前記分離機構は、前記苗マットを前記第2無端回動ベルトの上面部へガイドする上ガイド部と、前記苗マット支持体を前記第2無端回動ベルトよりも下側へガイドする下ガイド部と、を有していると好適である。
この構成によれば、苗マット支持体から分離された苗マットは、上ガイド部により、第2無端回動ベルトの上面部に確実に載置される。これにより、苗マット支持体から分離された苗マットを、苗載せ台へ確実に搬送することができる。
また、この構成によれば、苗マットが分離された苗マット支持体は、下ガイド部により、苗マットの搬送経路から確実に離脱しやすい。
従って、この構成によれば、苗マット支持体から分離された苗マットが苗載せ台へ確実に搬送されると共に、苗マット支持体が苗マットの搬送経路から確実に離脱しやすい田植機を実現できる。
さらに、本発明において、前記第1搬送部は、前記第1無端回動ベルトと共に回動する第1スプロケットを有しており、前記第2搬送部は、前記第2無端回動ベルトと共に回動する第2スプロケットを有しており、前記第1スプロケットと前記第2スプロケットとに亘って巻回された無端回動体を備え、前記第1スプロケットの歯数と、前記第2スプロケットの歯数と、が互いに異なると好適である。
第1スプロケットの歯数と、第2スプロケットの歯数と、が互いに同一である場合、第1搬送部の搬送速度と、第2搬送部の搬送速度と、が互いに同一となる。そのため、第1搬送部と第2搬送部との間で、形状や配置姿勢等が互いに異なっている場合に、第1搬送部の搬送速度及び第2搬送部の搬送速度を、それぞれ、形状や配置姿勢等の違いに応じて異なる速度に設定することができない。
ここで、上記の構成によれば、第1スプロケットの歯数と、前記第2スプロケットの歯数と、が互いに異なっている。そのため、第1搬送部と第2搬送部との間で、形状や配置姿勢等が互いに異なっている場合に、第1搬送部の搬送速度及び第2搬送部の搬送速度を、それぞれ、形状や配置姿勢等の違いに応じて異なる速度に設定することが可能となる。
さらに、本発明において、前記第2スプロケットの歯数は、前記第1スプロケットの歯数よりも小さいと好適である。
この構成によれば、第2搬送部の搬送速度が第1搬送部の搬送速度よりも速い構成を、比較的簡素な構成により実現しやすくなる。
さらに、本発明において、前記第1無端回動ベルトの上面部に、上側へ突出する複数の壁部が形成されており、前記複数の壁部は、一つの前記苗マットの長さに対応する間隔を空けて苗搬送方向に並んでおり、前記壁部が所定の基準位置に位置していることを検知する位置検知装置を備えると好適である。
この構成によれば、第1無端回動ベルトが回動する際に、苗マットを支持している状態の苗マット支持体が第1無端回動ベルト上を滑ってしまう事態が、壁部によって防止される。これにより、苗マットを支持している状態の苗マット支持体を、確実に搬送することができる。
しかも、この構成によれば、第1搬送部による搬送が完了した後、壁部が所定の基準位置に位置していることが位置検知装置によって検知されている状態で第1無端回動ベルトの回動を停止することにより、第1無端回動ベルトが停止しているときの壁部の位置を、常に同じ位置とすることができる。
そのため、第1無端回動ベルトの上面部のうち、苗マットを支持している状態の苗マット支持体が載置されるべき箇所の位置は、常に同じ位置となる。これにより、苗マットを支持している状態の苗マット支持体を第1無端回動ベルトの上面部に載置する作業が容易になりやすい。
さらに、本発明において、前記第1無端回動ベルトの上面部は、上側へ突出する複数の突起が形成された第1領域と、前記突起が形成されていない第2領域と、を含んでおり、前記第1領域と前記第2領域とは、苗搬送方向に並んでいると好適である。
この構成によれば、苗マットを支持している状態の苗マット支持体が、複数の突起によって滑り止めされる。これにより、第1無端回動ベルトが回動する際に、苗マットを支持している状態の苗マット支持体が第1無端回動ベルト上を滑ってしまう事態が防止される。
また、苗マットを支持している状態の苗マット支持体を苗搬送方向に傾けて、苗マット支持体を、第1無端回動ベルトの上面部のうち、第2領域のみに接当させた状態から、苗マットを分離しながら苗マット支持体を引き抜くことにより、苗マットのみを第1無端回動ベルトの上面部に載置することができる。
ここで、上記の構成によれば、第2領域には突起が形成されていない。そのため、苗マット支持体を引き抜く際、苗マット支持体と第1無端回動ベルトの上面部との間の摩擦による抵抗を比較的少なくすることが可能となる。
さらに、本発明において、前記収納部は、前記第2搬送部における苗搬送方向上流側端部よりも下側であり、且つ、前記第2搬送部よりも苗搬送方向上流側である位置に配置されており、前記下ガイド部により前記第2無端回動ベルトよりも下側へガイドされた前記苗マット支持体を前記収納部へガイドする収納ガイド部を備え、前記苗マット支持体は、前記収納ガイド部に沿って落下することにより前記収納部に収納されると好適である。
この構成によれば、収納部は、第2搬送部における苗搬送方向上流側端部よりも下側であり、且つ、第2搬送部よりも苗搬送方向上流側である位置に配置されている。即ち、収納部は、比較的低い位置であり、且つ、苗搬送方向における比較的上流側の位置に配置されることとなる。
これにより、作業者は、苗搬送方向上流側から、収納部に容易にアクセスすることができる。その結果、収納部に収納されている苗マット支持体を容易に回収することが可能となる。
しかも、この構成によれば、分離機構を通過した苗マット支持体を収納部へ搬送するための動力源は不要である。従って、分離機構を通過した苗マット支持体を収納部へ搬送するための動力源を備える場合に比べて、製造コストの増大を抑制すると共に、燃費を改善することが可能となる。
さらに、本発明において、前記第1搬送部は、前記第2搬送部よりも前側に位置すると共に、後上がりに傾斜した状態で設けられており、前記第2搬送部は、前記苗載せ台よりも前側に位置すると共に、頂上部及び下降部を有しており、前記頂上部は、前記第1搬送部よりも上側に位置しており、前記下降部は、前記頂上部の後端から後側へ延びると共に、後下がりに傾斜した状態で設けられていると好適である。
この構成によれば、第1搬送部における苗搬送方向上流側端部は、比較的低い位置であり、且つ、比較的前側の位置に位置することとなる。
これにより、作業者は、機体前側から、第1搬送部における苗搬送方向上流側端部に、容易に苗マットを供給することが可能となる。
また、この構成によれば、第1搬送部及び第2搬送部は、全体として山なり形状となる。そのため、第1搬送部及び第2搬送部よりも下側において、作業者が搭乗可能な運転部を設けるためのスペースを確保しやすくなる。
さらに、本発明において、装着された状態において前記分離機構の機能を制限すると共に、着脱可能な制限装置を備え、前記第1搬送部は、前記苗マット支持体に支持されていない状態の前記苗マットを前記苗載せ台へ向かって搬送可能に構成されており、前記第2搬送部は、前記第1搬送部により搬送された前記苗マットを前記苗載せ台へ搬送可能に構成されていると好適である。
この構成によれば、制限装置が装着されている場合、作業者が、苗マット支持体に支持されていない状態の苗マットを第1搬送部に供給すれば、第1搬送部及び第2搬送部により、苗マットが苗載せ台へ搬送される。
また、この構成によれば、制限装置が取り外されている場合、作業者が、苗マットを支持している状態の苗マット支持体を第1搬送部に供給すれば、第1搬送部及び第2搬送部により、苗マットが苗載せ台へ搬送される。
従って、この構成によれば、第1搬送部に供給される苗マットが苗マット支持体に支持されていない場合と、第1搬送部に供給される苗マットが苗マット支持体に支持されている場合と、の何れの場合にも対応可能な田植機を実現できる。
田植機の左側面図である。 田植機の正面図である。 田植機の平面図である。 第1レーン等の構成を示す縦断左側面図である。 制御部に関する構成を示すブロック図である。 分離機構等の構成を示す縦断左側面図である。 減速部等の構成を示す斜視図である。 制限装置等の構成を示す縦断左側面図である。 縦送り機構及び横送り機構の構成を示す図である。 ロータ部材等の構成を示す斜視図である。 移動検知装置等の構成を示す縦断左側面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図1、図3、図4、図6、図8に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、図2、図3、図9に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図1、図2、図4、図6、図8に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔田植機の全体構成〕
図1に示すように、乗用型の田植機Aには、左右の前車輪2と、左右の後車輪3と、が設けられている。そして、左右の前車輪2及び左右の後車輪3により、走行機体4が支持されている。
走行機体4は、運転部6を備えている。また、田植機Aは、リンク機構7、苗植付装置8、施肥装置FEを備えている。
運転部6は、走行機体4の前後方向における中央部に位置している。運転部6は、作業者が搭乗可能であるように構成されている。運転部6においては、作業者により各種の運転操作が行われる。
図1及び図2に示すように、運転部6は、操向操作部61、運転座席62、左右の手すり63、ハンドルポスト部64を有している。
操向操作部61は、運転座席62よりも前側に位置している。作業者は、運転座席62に着座可能である。また、作業者は、操向操作部61を操作可能である。そして、作業者は、操向操作部61を操作することにより、田植機Aの操向操作を行うことができる。
尚、本実施形態において、操向操作部61は、操縦ハンドルである。しかしながら、本発明はこれに限定されず、操向操作部61は、操向レバーやスイッチ等であっても良い。
また、図1には、前端位置FRが示されている。前端位置FRは、運転座席62の前端の位置である。そして、左右の手すり63は、前端位置FRよりも後側に位置している。即ち、左右の手すり63は、運転座席62の前端よりも後側に位置している。
作業者は、運転部6への乗降時に、手すり63を把持することにより、姿勢を安定させることができる。
また、ハンドルポスト部64は、操向操作部61を支持している。また、ハンドルポスト部64は、ボンネット64aを有している。そして、ボンネット64aの内側には、エンジンEが備えられている。
エンジンEの駆動力は、トランスミッションTMを介して、左右の前車輪2及び左右の後車輪3へ伝達される。これにより、左右の前車輪2及び左右の後車輪3が駆動する。そして、左右の前車輪2及び左右の後車輪3が駆動することにより、田植機Aは自走する。
苗植付装置8は、田植機Aの機体後部に位置している。また、苗植付装置8は、走行機体4の後部に、リンク機構7を介して支持されている。そして、苗植付装置8は、苗載せ台81を有している。
図1に示すように、苗植付装置8は、昇降シリンダ7aが駆動されることにより、昇降可能に構成されている。図1においては、可動域における最も上側の位置に位置しているときの苗植付装置8が、仮想線で示されている。また、図1においては、可動域における最も下側の位置に位置しているときの苗植付装置8が、実線で示されている。
苗載せ台81には、苗マットM(図11参照)が載置される。尚、苗マットMは、マット状の植付用苗である。
また、苗植付装置8は、植付機構85を有している。植付機構85は、苗載せ台81に載置されている苗マットMから、苗を切り出して田面に植え付ける。
尚、図3に示すように、本実施形態における苗植付装置8は、7条植えである。
また、図1に示すように、施肥装置FEは、走行機体4における後部に支持されている。施肥装置FEは、圃場に肥料を供給する。
以上で説明した構成により、田植機Aは、圃場において走行しながら、苗植付装置8によって苗の植え付けを行い、施肥装置FEによって圃場に肥料を供給する。
〔苗搬送装置の全体構成〕
図1から図3に示すように、田植機Aは、苗搬送装置1を備えている。苗搬送装置1は、苗載せ台81よりも前側に位置している。そして、苗搬送装置1は、苗載せ台81へ苗マットMを搬送するように構成されている。
また、苗搬送装置1は、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1c、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fを含んでいる。
図2及び図3に示すように、苗搬送装置1において、左側から、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1c、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fの順に並んでいる。
そして、第1レーン1a及び第2レーン1bは、互いに隣接している。また、第2レーン1b及び第3レーン1cは、互いに隣接している。
また、第4レーン1d及び第5レーン1eは、互いに隣接している。また、第5レーン1e及び第6レーン1fは、互いに隣接している。
そして、第3レーン1cと第4レーン1dとの間には、一つの苗マットMの横幅に相当する間隔が空けられている。
本実施形態において、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1c、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fは、基本的に同一の構造を有している。そのため、以下の説明における第1レーン1aについての記載は、特に断りがない限り、第2レーン1b、第3レーン1c、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fにも同様に当てはまる。
図1に示すように、第1レーン1aは、上昇部41と頂上部42と下降部43とを有している。即ち、苗搬送装置1は、上昇部41と頂上部42と下降部43とを有している。
上昇部41は、苗搬送装置1の前部に位置している。また、上昇部41は、後上がりに傾斜した状態で設けられている。また、上昇部41は、ハンドルポスト部64よりも上側に位置している。
頂上部42は、上昇部41の後端から後側へ延びる状態で設けられている。
下降部43は、頂上部42の後端から後側へ延びる状態で設けられている。また、下降部43は、後下がりに傾斜した状態で設けられている。
そして、図1に示すように、苗植付装置8が可動域における最も上側の位置に位置しているとき、下降部43の後端は、苗載せ台81よりも上側に位置している。
また、図1には、上端位置UEが示されている。上端位置UEは、運転座席62の上端の位置である。そして、頂上部42は、上端位置UEよりも上側に位置している。即ち、頂上部42は、運転座席62の上端よりも上側に位置している。
また、図1に示すように、頂上部42は、前端位置FRよりも後側に位置している。即ち、頂上部42は、運転座席62の前端よりも後側に位置している。
図1及び図2に示すように、田植機Aは、左右の第1支持フレーム51、左右の第2支持フレーム52、左右の第3支持フレーム53を備えている。左右の第1支持フレーム51、左右の第2支持フレーム52、左右の第3支持フレーム53は、何れも、上下方向に延びている。
左右の第1支持フレーム51の下端部は、走行機体4の前部に固定されている。また、左右の第2支持フレーム52の下端部は、走行機体4の前後方向における中央部に固定されている。
また、左右の第1支持フレーム51の上端部は、上昇部41に連結されている。また、左右の第2支持フレーム52の上端部は、上昇部41に連結されている。
この構成により、上昇部41は、左右の第1支持フレーム51及び左右の第2支持フレーム52により支持されている。
尚、より具体的には、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1cにおける各上昇部41は、左の第1支持フレーム51及び左の第2支持フレーム52により支持されている。また、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fにおける各上昇部41は、右の第1支持フレーム51及び右の第2支持フレーム52により支持されている。
また、左右の第3支持フレーム53の下端部は、左右の手すり63に連結されている。そして、左右の第3支持フレーム53の上端部は、頂上部42に連結されている。
この構成により、頂上部42は、左右の第3支持フレーム53により支持されている。
尚、より具体的には、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1cにおける各頂上部42は、左の第3支持フレーム53により支持されている。また、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fにおける各頂上部42は、右の第3支持フレーム53により支持されている。
このように、頂上部42は、左右の手すり63に連結された左右の第3支持フレーム53により支持されると共に、運転座席62の前端よりも後側であり、且つ、運転座席62の上端よりも上側である位置に配置されている。
〔第1搬送部、第2搬送部、分離機構に関する構成〕
図1から図3に示すように、第1レーン1aは、第1搬送部10及び第2搬送部20を有している。
第1搬送部10は、第2搬送部20よりも前側に位置している。また、第1搬送部10は、後上がりに傾斜した状態で設けられている。
尚、第1搬送部10は、上昇部41に含まれている。
第2搬送部20は、苗載せ台81よりも前側に位置している。また、頂上部42及び下降部43は、第2搬送部20に含まれている。即ち、第2搬送部20は、頂上部42及び下降部43を有している。また、頂上部42は、第1搬送部10よりも上側に位置している。
尚、頂上部42は、第2搬送部20における前後方向の中央部に位置している。また、下降部43は、第2搬送部20における後部に位置している。そして、第2搬送部20における前部は、上昇部41に含まれている。
図1、図3、図4に示すように、第1搬送部10と第2搬送部20とは別体である。
図4に示すように、第1搬送部10は、第1無端回動ベルト11と、第1スプロケット12と、を有している。第1スプロケット12は、第1搬送部10における後端部に位置している。そして、第1スプロケット12は、第1無端回動ベルト11と共に回動するように構成されている。
図1及び図4に示すように、第2搬送部20は、第2無端回動ベルト21と、第2スプロケット22と、モータEMと、を有している。第2スプロケット22は、第2搬送部20における前端部に位置している。そして、第2スプロケット22は、第2無端回動ベルト21と共に回動するように構成されている。
また、図4に示すように、第1レーン1aは、無端回動体44を備えている。無端回動体44は、第1スプロケット12と第2スプロケット22とに亘って巻回されている。
第2無端回動ベルト21は、モータEMの駆動力によって回動する。第2無端回動ベルト21の回動方向は、第2無端回動ベルト21の上面が後側へ移動する方向である。
また、モータEMの駆動力は、第2無端回動ベルト21、第2スプロケット22、無端回動体44を介して、第1スプロケット12に伝達される。これにより、第1スプロケット12が回動する。これに伴い、第1無端回動ベルト11が回動することとなる。
第1無端回動ベルト11の回動方向は、第1無端回動ベルト11の上面が後側へ移動する方向である。
図5に示すように、田植機Aは、供給検知装置S1及び制御部70を備えている。また、制御部70は、モータEMを制御するモータ制御部71を有している。
供給検知装置S1は、上昇部41に苗マットMが供給されたことを検知する。本実施形態において、供給検知装置S1は、苗マットMが第1無端回動ベルト11に載置されたことを検知するスイッチである。
尚、上昇部41に供給される苗マットMは、図6に示すように、苗マット支持体MSに支持された状態でも良いし、苗マット支持体MSに支持されていない状態であっても良い。
即ち、供給検知装置S1は、苗マット支持体MSに支持された状態の苗マットMが上昇部41に供給されたことを検知するよう構成されていても良いし、苗マット支持体MSに支持されていない状態の苗マットMが上昇部41に供給されたことを検知するよう構成されていても良い。
ここで、苗マット支持体MSは、苗マットMを支持する器具である。本実施形態における苗マット支持体MSは、すくい板である。ただし、本発明はこれに限定されず、苗マット支持体MSは、すくい板以外の器具であっても良い。例えば、苗マット支持体MSは、苗箱であっても良いし、苗箱に入った状態のすくい板であっても良い。
以下の説明では、苗マット支持体MSに支持された状態の苗マットMが、第1無端回動ベルト11に載置されるものとする。
上昇部41に苗マットMが供給されたことが検知された場合、図5に示すように、供給検知装置S1は、所定の信号をモータ制御部71へ送る。この信号は、上昇部41に苗マットMが供給されたことを示す信号である。
モータ制御部71は、この信号を受け取ると、モータEMを駆動させる。これにより、第1無端回動ベルト11及び第2無端回動ベルト21が回動する。
第1無端回動ベルト11が回動することにより、苗マットMを支持している状態の苗マット支持体MSが、苗載せ台81へ向かって搬送されることとなる。
このように、第1搬送部10は、第1無端回動ベルト11を有すると共に、苗マットMを支持している状態の苗マット支持体MSが第1無端回動ベルト11に載置された状態で、第1無端回動ベルト11を回動させることにより、苗マットMを支持している状態の苗マット支持体MSを苗載せ台81へ向かって搬送する。
ここで、図6に示すように、第1レーン1aは、分離機構30を有している。分離機構30は、第2搬送部20の後端部の近傍に設けられている。
分離機構30は、葉受け部材31、上ガイド部32、下ガイド部33を有している。また、図3及び図6に示すように、苗搬送装置1は、第1支持部材45a、第2支持部材45b、第3支持部材45c、第4支持部材45dを有している。
第1支持部材45a、第2支持部材45b、第3支持部材45c、第4支持部材45dは、互いに同一の形状を有している。また、第1支持部材45a、第2支持部材45b、第3支持部材45c、第4支持部材45dは、機体左右方向に並んでいる。
そして、第1支持部材45aは、第1レーン1aの左端部の上部に固定されている。また、第2支持部材45bは、第3レーン1cの右端部の上部に固定されている。また、第3支持部材45cは、第4レーン1dの左端部の上部に固定されている。また、第4支持部材45dは、第6レーン1fの右端部の上部に固定されている。
図3に示すように、田植機Aには、左右2つの葉受け部材31が備えられている。左の葉受け部材31は、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1cに亘る状態で配置されると共に、第1支持部材45a及び第2支持部材45bに支持されている。
また、右の葉受け部材31は、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fに亘る状態で配置されると共に、第3支持部材45c及び第4支持部材45dに支持されている。
また、図6に示すように、上ガイド部32は、第2搬送部20の後端部に固定されている。そして、上ガイド部32と下ガイド部33とは、一体形成されている。
上ガイド部32は、第2搬送部20の後端部から、前下方へ延びている。また、下ガイド部33は、上ガイド部32の前端部から、後側へ延びている。
図6に示すように、苗マットMを支持している状態の苗マット支持体MSが第1搬送部10の後端部に到達すると、苗マットMが、葉受け部材31に接当する。これにより、苗マットMの後端部は、苗マット支持体MSから浮き上がった状態となる。
そして、第1搬送部10により、苗マットM及び苗マット支持体MSがさらに後側へ搬送されると、苗マットMの後端部は、上ガイド部32によって上側へガイドされる。これにより、苗マットMは、第2無端回動ベルト21の上面部へガイドされる。
また、このとき、苗マット支持体MSは、第1搬送部10の後端部と、第2搬送部20の前端部と、の隙間を通過すると共に、下ガイド部33によって、第2無端回動ベルト21よりも下側へガイドされる。
以上で説明した構成により、苗マットMは、苗マット支持体MSから分離される。
このように、田植機Aは、第1搬送部10により搬送された苗マット支持体MSから苗マットMを分離する分離機構30を備えている。また、分離機構30は、苗マットMを第2無端回動ベルト21の上面部へガイドする上ガイド部32と、苗マット支持体MSを第2無端回動ベルト21よりも下側へガイドする下ガイド部33と、を有している。
尚、本実施形態においては、第1搬送部10の後端部と、第2搬送部20の前端部と、の隙間も、分離機構30に含まれている。そして、この隙間の大きさは、苗マット支持体MSから苗マットMを確実に分離できる大きさに設定されている。
第2無端回動ベルト21の上面部へガイドされた苗マットMは、第2無端回動ベルト21の回動により引き上げられ、第2無端回動ベルト21に載置された状態となる。そして、第2無端回動ベルト21がさらに回動することにより、苗マットMは、苗載せ台81へ搬送される。
このように、第2搬送部20は、第2無端回動ベルト21を有すると共に、苗マットMが第2無端回動ベルト21に載置された状態で、第2無端回動ベルト21を回動させることにより、苗マットMを苗載せ台81へ搬送する。
そして、第2搬送部20により搬送された苗マットMは、第2搬送部20の後端部から、苗載せ台81へ供給される。
以上で説明した構成により、第2搬送部20は、分離機構30により苗マット支持体MSから分離された苗マットMを苗載せ台81へ搬送する。また、第2搬送部20は、第1搬送部10よりも苗搬送方向下流側に位置している。
また、苗搬送装置1は、供給検知装置S1により上昇部41に苗マットMが供給されたことが検知された場合、苗載せ台81へ苗マットMを搬送する。
尚、図6に示すように、分離機構30は、第2搬送部20における苗搬送方向上流側端部の近傍に設けられている。
また、図6に示すように、第2支持部材45bには、複数の支持孔Hが形成されている。また、図6には示されていないが、第1支持部材45a、第3支持部材45c、第4支持部材45dにも、同様に、複数の支持孔Hが形成されている。
そして、左の葉受け部材31は、第1支持部材45a及び第2支持部材45bの支持孔Hに挿入されることにより、第1支持部材45a及び第2支持部材45bに支持されている。
また、右の葉受け部材31は、第3支持部材45c及び第4支持部材45dの支持孔Hに挿入されることにより、第3支持部材45c及び第4支持部材45dに支持されている。
そして、第1支持部材45a、第2支持部材45b、第3支持部材45c、第4支持部材45dのそれぞれにおける複数の支持孔Hのうち、葉受け部材31の挿入される支持孔Hを変更することにより、葉受け部材31の位置を変更することができる。
また、図4に示すように、第1スプロケット12の歯数と、第2スプロケット22の歯数と、は互いに異なっている。より具体的には、第2スプロケット22の歯数は、第1スプロケット12の歯数よりも小さい。
この構成により、第2無端回動ベルト21の回動速度は、第1無端回動ベルト11の回動速度よりも速い。即ち、第2搬送部20は、第1搬送部10よりも搬送速度が速い。
また、上述の通り、苗搬送装置1は、第1レーン1a、第2レーン1b、第3レーン1c、第4レーン1d、第5レーン1e、第6レーン1fを含んでいる。従って、苗搬送装置1から苗載せ台81に一度に供給される苗マットMの枚数は、6枚である。
即ち、苗搬送装置1から苗載せ台81に一度に供給される苗マットMの横幅の合計は、一つの苗マットMの横幅の6倍に相当する。
また、上述の通り、本実施形態における苗植付装置8は、7条植えである。従って、苗載せ台81における苗マットMを載置可能な領域の横幅は、一つの苗マットMの横幅の7倍に相当する。
即ち、苗搬送装置1から苗載せ台81に一度に供給される苗マットMの横幅の合計は、苗載せ台81における苗マットMを載置可能な領域の横幅よりも小さい。
尚、本実施形態においては、運転部6に、補給スイッチ(図示せず)が設けられている。そして、供給検知装置S1により上昇部41に苗マットMが供給されたことが検知された状態において、補給スイッチが操作されると、苗搬送装置1は、苗載せ台81へ苗マットMを搬送する。
しかしながら、本発明はこれに限定されず、補給スイッチは設けられていなくても良い。この場合、苗搬送装置1は、供給検知装置S1により上昇部41に苗マットMが供給されたことが検知されると、すぐに、苗載せ台81へ苗マットMを搬送するように構成されていても良い。
〔減速部に関する構成〕
図1及び図3に示すように、第1レーン1aは、押さえ部5を有している。押さえ部5は、2本の棒状部材により構成されている。また、押さえ部5は、第1搬送部10の苗搬送方向における中央部に対応する位置から、第2搬送部20の後端部に対応する位置に亘る状態で設けられている。
第1レーン1aにより搬送されている苗マットMは、押さえ部5によって押さえられる。これにより、苗マットMが第1レーン1aから飛び出してしまう事態は、押さえ部5によって防止される。
また、図1及び図7に示すように、押さえ部5の後端部には、減速部43aが形成されている。減速部43aは、上下方向に延びている。また、減速部43aは、下降部43に含まれている。
下降部43によって搬送されている苗マットMは、減速部43aに干渉しながら、減速部43aを通過する。これにより、減速部43aが設けられていない場合に比べて、下降部43によって搬送されている苗マットMの移動速度が減少する。
このように、下降部43は、苗マットMの移動速度を減少させる減速部43aを有している。
〔収納部の構成〕
図1、図4、図6に示すように、第1レーン1aは、収納部46及び収納ガイド部47を有している。
収納部46は、第2搬送部20における苗搬送方向上流側端部よりも下側に配置されている。また、収納部46は、第2搬送部20よりも苗搬送方向上流側である位置に配置されている。また、収納部46は、第1搬送部10における前部の下方に配置されている。
収納ガイド部47は、第1ガイド部47a及び第2ガイド部47bを有している。第1ガイド部47aは、第2搬送部20における前部の下方に配置されている。また、第2ガイド部47bは、第1搬送部10における後部の下方に配置されている。
収納部46、第1ガイド部47a、第2ガイド部47bは、何れも、後上がりに傾斜した状態で設けられている。
図4及び図6に示すように、下ガイド部33により第2無端回動ベルト21よりも下側へガイドされた苗マット支持体MSは、第1ガイド部47aによって、第2ガイド部47bへガイドされる。そして、第2ガイド部47bへガイドされた苗マット支持体MSは、第2ガイド部47bによって、収納部46へガイドされる。
このとき、苗マット支持体MSは、図4に示すように、第1ガイド部47a及び第2ガイド部47bに沿って落下する。
即ち、収納ガイド部47は、下ガイド部33により第2無端回動ベルト21よりも下側へガイドされた苗マット支持体MSを収納部46へガイドする。
そして、苗マット支持体MSは、収納部46に収納される。
このように、収納部46は、分離機構30により苗マットMが分離された苗マット支持体MSを収納する。また、苗マット支持体MSは、収納ガイド部47に沿って落下することにより収納部46に収納される。
〔制限装置の構成〕
図8に示すように、第1レーン1aは、上ガイド部32及び下ガイド部33に代えて、制限装置34を備えることができる。
制限装置34は、第1搬送部10の後端部と、第2搬送部20の前端部と、に亘る状態で設けられている。また、制限装置34は、着脱可能である。
制限装置34が装着された状態では、第1搬送部10の後端部と、第2搬送部20の前端部と、の隙間が、制限装置34により塞がれる。これにより、分離機構30の機能は制限される。
このように、田植機Aは、装着された状態において分離機構30の機能を制限すると共に、着脱可能な制限装置34を備えている。
また、図8に示すように、第1搬送部10は、苗マット支持体MSに支持されていない状態の苗マットMを苗載せ台81へ向かって搬送可能に構成されている。
第1搬送部10の第1無端回動ベルト11によって搬送された苗マットMは、制限装置34により、第2無端回動ベルト21の上面部へガイドされる。
第2無端回動ベルト21の上面部へガイドされた苗マットMは、第2無端回動ベルト21の回動により引き上げられ、第2無端回動ベルト21に載置された状態となる。そして、第2無端回動ベルト21がさらに回動することにより、苗マットMは、苗載せ台81へ搬送される。
このように、第2搬送部20は、第1搬送部10により搬送された苗マットMを苗載せ台81へ搬送可能に構成されている。
尚、制限装置34が装着されている場合、葉受け部材31は不要である。そのため、図8においては、葉受け部材31は取り外されている。
〔壁部に関する構成〕
図4に示すように、第1無端回動ベルト11における外側面部には、複数の壁部13が形成されている。また、複数の壁部13は、一つの苗マットMの長さに対応する間隔を空けて苗搬送方向に並んでいる。
本実施形態において、第1無端回動ベルト11における外側面部には、4つの壁部13が形成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第1無端回動ベルト11における外側面部に形成される壁部13の個数は、3つ以下でも良いし、5つ以上でも良い。
各壁部13は、第1無端回動ベルト11の外側へ向かって突出している。特に、第1無端回動ベルト11における外側面部のうち、上面部に位置する各壁部13は、上側へ突出している。
このように、第1無端回動ベルト11の上面部に、上側へ突出する複数の壁部13が形成されている。
また、各壁部13には、それぞれ、磁石14が取り付けられている。
また、図4及び図5に示すように、田植機Aは、位置検知装置S2を備えている。位置検知装置S2は、磁場の強さを検知することができる。
上述の通り、第1無端回動ベルト11は回動可能である。第1無端回動ベルト11が回動すると、各壁部13及び各磁石14も回動することとなる。
そして、位置検知装置S2は、磁場の強さに基づいて、何れかの磁石14が位置検知装置S2に近接した位置に位置していることを検知することができる。
ここで、図4に示すように、第1無端回動ベルト11は、何れかの磁石14が位置検知装置S2に近接した位置に位置しているとき、その磁石14が取り付けられている壁部13とは別の壁部13が、所定の基準位置RPに位置するように構成されている。
そのため、何れかの磁石14が位置検知装置S2に近接した位置に位置していることを検知することは、何れかの壁部13が基準位置RPに位置していることを検知することと同等である。
即ち、位置検知装置S2は、磁場の強さに基づいて、何れかの壁部13が基準位置RPに位置していることを検知する。
このように、田植機Aは、壁部13が所定の基準位置RPに位置していることを検知する位置検知装置S2を備える。
ここで、上述のように、上昇部41に苗マットMが供給された場合、苗搬送装置1は、苗載せ台81へ苗マットMを搬送する。
そして、苗搬送装置1による苗マットMの搬送が完了した後、位置検知装置S2により、何れかの壁部13が基準位置RPに位置していることが検知されたとき、図5に示すように、位置検知装置S2は、所定の信号をモータ制御部71へ送る。この信号は、何れかの壁部13が基準位置RPに位置していることを示す信号である。
モータ制御部71は、この信号を受け取ると、モータEMの駆動を停止する。これにより、第1無端回動ベルト11及び第2無端回動ベルト21の回動は停止する。その結果、第1無端回動ベルト11は、何れかの壁部13が基準位置RPに位置している状態で停止することとなる。
〔突起に関する構成〕
図4に示すように、第1無端回動ベルト11における外側面部は、複数の第1領域G1、及び、複数の第2領域G2を含んでいる。
本実施形態において、第1無端回動ベルト11における外側面部は、4つの第1領域G1、及び、4つの第2領域G2を含んでいる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、第1無端回動ベルト11における外側面部に含まれる第1領域G1及び第2領域G2のそれぞれの個数は、3つ以下でも良いし、5つ以上でも良い。
各第1領域G1及び各第2領域G2は、第1無端回動ベルト11における外側面部のうち、隣り合う2つの壁部13の間に位置している。そして、隣り合う2つの壁部13の間において、第1領域G1と第2領域G2とは、苗搬送方向に並んでいる。
各第1領域G1には、複数の突起15が形成されている。また、各第2領域G2には、突起15は形成されていない。
各突起15は、第1無端回動ベルト11の外側へ向かって突出している。特に、第1無端回動ベルト11における外側面部のうち、上面部に位置する各突起15は、上側へ突出している。
即ち、第1無端回動ベルト11の上面部は、上側へ突出する複数の突起15が形成された第1領域G1と、突起15が形成されていない第2領域G2と、を含んでいる。
尚、第1無端回動ベルト11の上面部において、第1領域G1は、第2領域G2よりも苗搬送方向上流側に位置している。
〔縦送り機構及び横送り機構の構成〕
図9に示すように、苗植付装置8は、縦送り機構82及び横送り機構83を有している。
横送り機構83は、横送り軸83a及び横送り部材83bを有している。横送り軸83aは、トランスミッションTMからの動力によって回転する。
横送り部材83bは、横送り軸83aに対して相対回転可能な状態で、且つ、横送り軸83aに対してスライド可能な状態で、横送り軸83aに取り付けられている。また、横送り部材83bは、苗載せ台81に連結されている。
そして、横送り軸83aが回転すると、横送り部材83bは、横送り軸83aに形成された螺旋送り溝によって、横送り軸83aの延びる方向に往復移送される。これにより、苗載せ台81は、左右に往復移送される。
ここで、苗載せ台81が左右に移動することによって、苗載せ台81と、苗搬送装置1と、の位置関係が変化する。これにより、苗搬送装置1によって、苗載せ台81における全ての列に、苗マットMを供給することができる。
例えば、図3に示す状態では、第1レーン1aから第6レーン1fによって、苗載せ台81における各列のうちの中央の1列を除いて、全ての列に苗マットMを供給できる。その後、図3に示す状態から、苗載せ台81が、左方へ、一つの苗マットMの横幅に相当する距離を移動した場合、第3レーン1cによって、苗載せ台81における中央の1列に苗マットMを供給できる。これにより、苗載せ台81における全ての列に、苗マットMを供給することができる。
また、図9に示すように、縦送り機構82は、縦送り軸82a、第1伝動アーム82b、第2伝動アーム82c、受動アーム82d、ワンウェイクラッチ82e、駆動軸82f、縦送りベルト82gを有している。
上述の通り、本実施形態における苗植付装置8は、7条植えである。そのため、本実施形態においては、7つの縦送りベルト82gが備えられている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、縦送りベルト82gの個数は、6つ以下でも良いし、8つ以上でも良い。
縦送り軸82aは、トランスミッションTMからの動力によって回転する。また、第1伝動アーム82b及び第2伝動アーム82cは、縦送り軸82aに対して相対回転不能な状態で、縦送り軸82aに固定されている。第1伝動アーム82bは、第2伝動アーム82cよりも左側に位置している。
受動アーム82dは、ワンウェイクラッチ82eを介して、駆動軸82fに連結されている。そして、縦送りベルト82gは、駆動軸82fが回転することによって回動するように構成されている。
苗載せ台81が左のストロークエンドに到達すると、受動アーム82dが、第1伝動アーム82bの回転域に入る。これにより、第1伝動アーム82bが受動アーム82dに接当する。そして、縦送り軸82aの動力が、第1伝動アーム82b、受動アーム82d、ワンウェイクラッチ82eを介して、駆動軸82fに伝達される。
その結果、駆動軸82fが設定回転角だけ回転すると共に、縦送りベルト82gが回動する。このときの縦送りベルト82gの回動量は、所定の送り距離W1(図11参照)に相当する回動量である。
また、苗載せ台81が右のストロークエンドに到達すると、受動アーム82dが、第2伝動アーム82cの回転域に入る。これにより、第2伝動アーム82cが受動アーム82dに接当する。そして、縦送り軸82aの動力が、第2伝動アーム82c、受動アーム82d、ワンウェイクラッチ82eを介して、駆動軸82fに伝達される。
その結果、駆動軸82fが設定回転角だけ回転すると共に、縦送りベルト82gが回動する。このときの縦送りベルト82gの回動量は、所定の送り距離W1(図11参照)に相当する回動量である。
ここで、縦送りベルト82gは、苗載せ台81に載置されている苗マットMに接当するように構成されている。そのため、縦送りベルト82gが回動することにより、苗載せ台81に載置されている苗マットMは下側へ移動する。
以上で説明した構成により、苗載せ台81が左右のストロークエンドに到達する度に、苗載せ台81に載置されている苗マットMは、送り距離W1だけ下側へ移動することとなる。
このように、苗植付装置8は、苗載せ台81に載置されている苗マットMを下側へ移動させる縦送り機構82を有している。また、縦送り機構82は、苗載せ台81に載置されている苗マットMを、下側へ間欠的に移動させるように構成されている。そして、縦送り機構82による苗マットMの一度の移動距離は、所定の送り距離W1である。
〔移動検知装置に関する構成〕
図11に示すように、苗載せ台81は、移動検知装置9を有している。そして、移動検知装置9は、ロータ部材91及び回転センサ92を有している。
図10に示すように、ロータ部材91は、縦送りベルト82gに隣接する位置に配置されている。
図11に示すように、ロータ部材91は、機体左右方向に沿う回転軸芯P周りに回転可能に構成されている。また、ロータ部材91は、苗載せ台81に載置されている苗マットMに接当する位置に配置されている。
また、ロータ部材91は、複数の突出部91aを有している。複数の突出部91aは、径方向に突出すると共に周方向に所定間隔W2を空けて並んでいる。ここで、所定間隔W2の長さは、上述の送り距離W1以下である。
回転センサ92は、弾性部材92a、検出スイッチ92b、基部92cを有している。
弾性部材92aは、基部92cからロータ部材91へ延びる状態で設けられている。また、弾性部材92aは、基部92cに片持ち状に支持されている。そして、弾性部材92aの遊端部は、互いに隣り合う2つの突出部91aの間に位置している。
検出スイッチ92bは、基部92cから弾性部材92aへ向かって突出する状態で設けられている。
以上の構成により、ロータ部材91が回転することに伴い、各突出部91aがロータ部材91の周方向に所定間隔W2以上の距離を移動した場合、弾性部材92aの遊端部は、突出部91aによって、検出スイッチ92bに近づく方向へ押される。これにより、弾性部材92aは、弾性変形すると共に、検出スイッチ92bを押圧する。
回転センサ92は、検出スイッチ92bが押圧されることに基づいて、ロータ部材91の回転を検知する。即ち、回転センサ92は、突出部91aが周方向に所定間隔W2以上の距離を移動した場合、ロータ部材91が回転したことを検知するように構成されている。
そして、弾性部材92aが検出スイッチ92bを押圧した後、ロータ部材91がさらに回転すると、各突出部91aも周方向にさらに移動する。これにより、弾性部材92aを押していた突出部91aが弾性部材92aから離間する。その結果、弾性部材92aは、元の形状に戻ると共に、検出スイッチ92bを押圧していない状態に戻る。
このように、移動検知装置9は、機体左右方向に沿う回転軸芯P周りに回転可能であると共に苗載せ台81に載置されている苗マットMに接当するロータ部材91と、ロータ部材91の回転を検知する回転センサ92と、を有している。
苗載せ台81に載置されている苗マットMが縦送り機構82によって下側へ送られると、苗マットMは送り距離W1だけ下側へ移動することとなる。このとき、ロータ部材91は、苗マットMから力を受けることにより、回転軸芯P周りに回転する。
これにより、各突出部91aは、ロータ部材91の周方向に、送り距離W1だけ移動することとなる。その結果、回転センサ92は、上述の通りに作用し、ロータ部材91が回転したことを検知する。
即ち、回転センサ92は、苗載せ台81に載置されている苗マットMが下側へ移動したことを検知することとなる。
このように、苗載せ台81は、苗載せ台81に載置されている苗マットMが下側へ移動したことを検知する移動検知装置9を有している。
図5に示すように、制御部70は、報知制御部72を有している。そして、移動検知装置9による検知結果は、報知制御部72へ送られる。
また、田植機Aは、報知部65を備えている。本実施形態において、報知部65はブザーである。しかしながら、本発明はこれに限定されず、報知部65は、ブザー以外のいかなる装置であっても良い。例えば、報知部65は、ランプであっても良いし、ディスプレイであっても良い。
報知制御部72は、移動検知装置9による検知結果に基づいて、苗マットMが正常に下側へ移動しているか否かを判定する。そして、報知制御部72は、判定結果に応じて、報知部65を制御する。
詳述すると、報知制御部72は、まず、移動検知装置9による検知結果に基づいて、縦送り機構82による縦送りの周期を算出する。その後、苗載せ台81に載置されている苗マットMが下側へ移動したことが検知されない状態が、算出された周期よりも長い時間に亘って継続した場合、報知制御部72は、苗マットMが正常に下側へ移動していないと判定する。
苗マットMが正常に下側へ移動していないと判定された場合、報知制御部72は、報知部65に所定の信号を送る。この信号は、苗マットMが正常に下側へ移動していないことを示す信号である。
そして、報知部65は、この信号を受け取ると、欠株が生じていることを報知する。これにより、欠株が生じた場合に、作業者は、そのことを早期に認識することができる。
例えば、苗マットMの座屈等によって、苗マットMが苗載せ台81から浮き上がり、苗マットMが縦送りベルト82gに正常に接当しない状態となった場合、縦送り機構82は、苗マットMを下側へ移動させることができない。その結果、ロータ部材91が回転しない状態が、縦送りの周期よりも長い時間に亘って継続することとなる。
これにより、報知制御部72は、苗マットMが正常に下側へ移動していないと判定する。そして、報知部65は、欠株が生じていることを報知する。
また、図10に示すように、苗植付装置8は、苗切れセンサ84を有している。苗切れセンサ84と、ロータ部材91と、は、苗マットMの縦送り方向において、互いに同じ位置に配置されている。
苗切れセンサ84は、苗載せ台81に載置されている苗マットMの苗の量が残りわずかであることを検知する。図5に示すように、苗切れセンサ84による検知結果は、報知制御部72へ送られる。
苗切れセンサ84によって苗載せ台81に載置されている苗マットMの苗の量が残りわずかであることが検知された場合、報知制御部72は、報知部65に所定の信号を送る。この信号は、苗載せ台81に載置されている苗マットMの苗の量が残りわずかであることを示す信号である。
そして、報知部65は、この信号を受け取ると、苗載せ台81に載置されている苗マットMの苗の量が残りわずかであることを報知する。これにより、苗載せ台81に載置されている苗マットMの苗の量が残りわずかとなった場合に、作業者は、そのことを確実に認識することができる。
以上で説明した構成によれば、第1搬送部10及び第2搬送部20により、苗マットMが苗載せ台81に補給されることとなる。そのため、作業者は、自らの手で苗マットMを苗載せ台81に補給する必要がない。
また、以上で説明した構成であれば、分離機構30によって、苗マットMが苗マット支持体MSから分離される。そのため、作業者は、自らの手で苗マットMを苗マット支持体MSから分離させる必要がない。
従って、以上で説明した構成であれば、苗マットMを苗載せ台81に補給する作業の省力化が可能な田植機Aを実現できる。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)苗搬送装置1により搬送される苗マットMは、苗箱に入った状態でも良い。この場合、苗箱は、本発明に係る「苗マット支持体」に相当する。
(2)上昇部41に供給される苗マットMは、苗箱に入った状態でも良い。この場合、苗箱は、本発明に係る「苗マット支持体」に相当する。
(3)田植機Aは、自動走行可能に構成されていても良いし、自動走行不能に構成されていても良い。田植機Aが自動走行可能である場合、作業者は、運転部6に搭乗していなくても良い。また、田植機Aは、運転部6を備えていなくても良いし、自動走行する場合に機体外部から操作可能に構成されていても良い。
(4)制限装置34は、上ガイド部32及び下ガイド部33を取り外すことなく、上ガイド部32及び下ガイド部33を覆う状態で装着可能に構成されていても良い。
(5)上記実施形態において、苗搬送装置1は、第1レーン1aから第6レーン1fまでの6レーンを含んでいる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、苗搬送装置1に含まれるレーンの個数は、5つ以下でも良いし、7つ以上でも良い。
(6)制限装置34は、第1レーン1aから第6レーン1fのうち、一部または全てに装着されていても良いし、第1レーン1aから第6レーン1fの何れにも装着されていなくても良い。
(7)ロータ部材91は、苗マットMの縦送り方向において、苗切れセンサ84よりも上流側に配置されていても良いし、苗切れセンサ84よりも下流側に配置されていても良い。
(8)苗載せ台81に、苗マットMの縦送り方向に複数の苗マットMを並べて載置可能である場合、各苗マットMに対応して、複数の移動検知装置9が設けられていても良い。
(9)苗載せ台81に、苗マットMの縦送り方向に複数の苗マットMを並べて載置可能である場合、各苗マットMに対応して、複数の苗切れセンサ84が設けられていても良い。
(10)制限装置34は備えられていなくても良い。
(11)収納部46は、第2搬送部20における苗搬送方向上流側端部よりも上側に配置されていても良いし、第2搬送部20における苗搬送方向上流側端部と同じ高さ位置に配置されていても良い。
(12)収納部46は、第2搬送部20よりも苗搬送方向下流側である位置に配置されていても良いし、苗搬送方向において、第2搬送部20と同じ位置に配置されていても良い。
(13)収納ガイド部47は設けられていなくても良い。
(14)第1無端回動ベルト11の上面部は、第1領域G1を含んでいなくても良い。即ち、第1無端回動ベルト11の上面部に、突起15が形成されていなくても良い。
(15)第1無端回動ベルト11の上面部は、第2領域G2を含んでいなくても良い。即ち、第1無端回動ベルト11の上面部の全体に亘って、複数の突起15が形成されていても良い。
(16)第1領域G1と第2領域G2とは、機体左右方向に並んでいても良い。
(17)第1無端回動ベルト11の上面部に、壁部13が形成されていなくても良い。
(18)複数の壁部13の並ぶ間隔は、一つの苗マットMの長さに対応していなくても良い。
(19)磁石14は設けられていなくても良い。
(20)位置検知装置S2は設けられていなくても良い。
(21)第2スプロケット22の歯数は、第1スプロケット12の歯数よりも大きくても良い。また、第2スプロケット22の歯数は、第1スプロケット12の歯数と同じでも良い。
(22)無端回動体44は設けられていなくても良い。即ち、第2スプロケット22の駆動力が、第1スプロケット12に伝達されない構成であっても良い。
(23)第1搬送部10は、第1無端回動ベルト11を有していなくても良い。例えば、第1搬送部10は、苗マットMを支持している状態の苗マット支持体MSを保持する保持部を有すると共に、この保持部を苗載せ台81へ向かって移動させることにより、苗マットMを支持している状態の苗マット支持体MSを苗載せ台81へ向かって搬送するように構成されていても良い。
(24)第2搬送部20は、第2無端回動ベルト21を有していなくても良い。例えば、第2搬送部20は、苗マットMを保持する保持部を有すると共に、この保持部を苗載せ台81へ向かって移動させることにより、苗マットMを苗載せ台81へ搬送するように構成されていても良い。
(25)分離機構30は、葉受け部材31を有していなくても良い。
(26)分離機構30は、上ガイド部32を有していなくても良い。
(27)分離機構30は、下ガイド部33を有していなくても良い。
(28)第2搬送部20は、第1搬送部10よりも搬送速度が遅くても良い。また、第1搬送部10の搬送速度と、第2搬送部20の搬送速度と、が互いに同じでも良い。
(29)第1搬送部10と第2搬送部20とは一体であっても良い。即ち、第1搬送部10と第2搬送部20とが連続していても良い。
(30)分離機構30は、第2搬送部20における苗搬送方向上流側端部から遠く離れた位置に設けられていても良い。
(31)移動検知装置9は、ロータ部材91を有していなくても良い。
(32)移動検知装置9は、回転センサ92を有していなくても良い。
(33)ロータ部材91は、突出部91aを有していなくても良い。
(34)移動検知装置9は設けられていなくても良い。
(35)苗搬送装置1から苗載せ台81に一度に供給される苗マットMの横幅の合計は、苗載せ台81における苗マットMを載置可能な領域の横幅と同じでも良い。この場合、田植機Aは、自動走行可能に構成されていても良いし、運転部6を備えていなくても良いし、自動走行する場合に機体外部から操作可能に構成されていても良い。
(36)減速部43aは設けられていなくても良い。
(37)苗植付装置8が可動域における最も上側の位置に位置しているとき、下降部43の後端は、苗載せ台81よりも下側に位置していても良いし、苗載せ台81と同じ高さ位置に位置していても良い。
(38)手すり63は、運転座席62の前端よりも前側に位置していても良い。
(39)第3支持フレーム53は、手すり63に連結されていなくても良い。
(40)頂上部42は、運転座席62の前端よりも前側に配置されていても良い。
(41)頂上部42は、運転座席62の上端よりも下側である位置に配置されていても良い。
(42)上昇部41は、ハンドルポスト部64よりも下側に位置していても良い。
(43)ハンドルポスト部64は設けられていなくても良い。
(44)ハンドルポスト部64は、ボンネット64aを有していなくても良い。
(45)エンジンEに代えて、電気モータが備えられていても良い。
(46)苗切れセンサ84は設けられていなくても良い。
(47)苗植付装置8の植え付け条数は、6条以下でも良いし、8条以上でも良い。
(48)施肥装置FEは設けられていなくても良い。
(49)モータEMは設けられていなくても良い。この場合、エンジンEの動力が第2無端回動ベルト21に伝達されるように構成されていても良い。
(50)報知制御部72は設けられていなくても良い。
(51)報知部65は設けられていなくても良い。
(52)押さえ部5は設けられていなくても良い。
(53)苗搬送装置1は、苗載せ台81よりも後側に位置すると共に、苗マットMを前側へ搬送するように構成されていても良い。この場合、第1搬送部10が第2搬送部20よりも後側に位置すると共に、第2搬送部20が苗載せ台81よりも後側に位置していても良い。
(54)第1搬送部10は、後上がりに傾斜していなくても良い。例えば、第1搬送部10は、水平姿勢であっても良い。
(55)第2搬送部20は、頂上部42及び下降部43を有していなくても良い。例えば、第2搬送部20は、平坦に構成されると共に、水平姿勢であっても良い。
(56)供給検知装置S1は設けられていなくても良い。
本発明は、苗載せ台を有する苗植付装置を備える田植機に利用可能である。
8 苗植付装置
10 第1搬送部
11 第1無端回動ベルト
12 第1スプロケット
13 壁部
15 突起
20 第2搬送部
21 第2無端回動ベルト
22 第2スプロケット
30 分離機構
32 上ガイド部
33 下ガイド部
34 制限装置
42 頂上部
43 下降部
44 無端回動体
46 収納部
47 収納ガイド部
81 苗載せ台
A 田植機
G1 第1領域
G2 第2領域
M 苗マット
MS 苗マット支持体
RP 基準位置
S2 位置検知装置

Claims (11)

  1. 苗載せ台を有する苗植付装置と、
    苗マットを支持している状態の苗マット支持体を、前記苗載せ台へ向かって搬送する第1搬送部と、
    前記第1搬送部により搬送された前記苗マット支持体から前記苗マットを分離する分離機構と、
    前記第1搬送部よりも苗搬送方向下流側に位置すると共に、前記分離機構により前記苗マット支持体から分離された前記苗マットを前記苗載せ台へ搬送する第2搬送部と、
    前記分離機構により前記苗マットが分離された前記苗マット支持体を収納する収納部と、を備える田植機。
  2. 前記第1搬送部と前記第2搬送部とは別体であり、
    前記分離機構は、前記第2搬送部における苗搬送方向上流側端部の近傍に設けられている請求項1に記載の田植機。
  3. 前記第2搬送部は、前記第1搬送部よりも搬送速度が速い請求項1または2に記載の田植機。
  4. 前記第1搬送部は、第1無端回動ベルトを有すると共に、前記苗マットを支持している状態の前記苗マット支持体が前記第1無端回動ベルトに載置された状態で、前記第1無端回動ベルトを回動させることにより、前記苗マットを支持している状態の前記苗マット支持体を前記苗載せ台へ向かって搬送し、
    前記第2搬送部は、第2無端回動ベルトを有すると共に、前記苗マットが前記第2無端回動ベルトに載置された状態で、前記第2無端回動ベルトを回動させることにより、前記苗マットを前記苗載せ台へ搬送し、
    前記分離機構は、前記苗マットを前記第2無端回動ベルトの上面部へガイドする上ガイド部と、前記苗マット支持体を前記第2無端回動ベルトよりも下側へガイドする下ガイド部と、を有している請求項1から3の何れか一項に記載の田植機。
  5. 前記第1搬送部は、前記第1無端回動ベルトと共に回動する第1スプロケットを有しており、
    前記第2搬送部は、前記第2無端回動ベルトと共に回動する第2スプロケットを有しており、
    前記第1スプロケットと前記第2スプロケットとに亘って巻回された無端回動体を備え、
    前記第1スプロケットの歯数と、前記第2スプロケットの歯数と、が互いに異なる請求項4に記載の田植機。
  6. 前記第2スプロケットの歯数は、前記第1スプロケットの歯数よりも小さい請求項5に記載の田植機。
  7. 前記第1無端回動ベルトの上面部に、上側へ突出する複数の壁部が形成されており、
    前記複数の壁部は、一つの前記苗マットの長さに対応する間隔を空けて苗搬送方向に並んでおり、
    前記壁部が所定の基準位置に位置していることを検知する位置検知装置を備える請求項4から6の何れか一項に記載の田植機。
  8. 前記第1無端回動ベルトの上面部は、上側へ突出する複数の突起が形成された第1領域と、前記突起が形成されていない第2領域と、を含んでおり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、苗搬送方向に並んでいる請求項4から7の何れか一項に記載の田植機。
  9. 前記収納部は、前記第2搬送部における苗搬送方向上流側端部よりも下側であり、且つ、前記第2搬送部よりも苗搬送方向上流側である位置に配置されており、
    前記下ガイド部により前記第2無端回動ベルトよりも下側へガイドされた前記苗マット支持体を前記収納部へガイドする収納ガイド部を備え、
    前記苗マット支持体は、前記収納ガイド部に沿って落下することにより前記収納部に収納される請求項4から8の何れか一項に記載の田植機。
  10. 前記第1搬送部は、前記第2搬送部よりも前側に位置すると共に、後上がりに傾斜した状態で設けられており、
    前記第2搬送部は、前記苗載せ台よりも前側に位置すると共に、頂上部及び下降部を有しており、
    前記頂上部は、前記第1搬送部よりも上側に位置しており、
    前記下降部は、前記頂上部の後端から後側へ延びると共に、後下がりに傾斜した状態で設けられている請求項1から9の何れか一項に記載の田植機。
  11. 装着された状態において前記分離機構の機能を制限すると共に、着脱可能な制限装置を備え、
    前記第1搬送部は、前記苗マット支持体に支持されていない状態の前記苗マットを前記苗載せ台へ向かって搬送可能に構成されており、
    前記第2搬送部は、前記第1搬送部により搬送された前記苗マットを前記苗載せ台へ搬送可能に構成されている請求項1から10の何れか一項に記載の田植機。
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