JP2020536915A - Rip1キナーゼ阻害剤として使用するための二環式化合物 - Google Patents

Rip1キナーゼ阻害剤として使用するための二環式化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式I(式中、RA、RB1、RB2、A環及びB環は、本明細書に記載される通りである)を有する新規化合物又はその薬学的に許容し得る塩、前記化合物を含む医薬組成物及び前記化合物を使用する方法を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2017年10月11日出願の米国仮出願第62/570,892号に対する優先権を主張する。
本発明は、哺乳類における治療及び/又は予防に有用な有機化合物、具体的には、炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害を処置するのに有用なRIP1キナーゼの阻害剤に関する。
背景技術
受容体共役タンパク質−1(「RIP1」)キナーゼは、セリン/トレオニンプロテインキナーゼである。RIP1は、特にプログラム細胞死経路、例えばネクロプトーシスの媒介に関与する細胞シグナル伝達の調節因子である。ネクロプトーシス細胞死の最もよく研究されている形態は、TNFα(腫瘍壊死因子)によって開始されるが、ネクロプトーシスは、TNFαデスリガンドファミリーの他のメンバー(Fas及びTRAIL/Apo2L)、インターフェロン、Toll様受容体(TLR)のシグナル伝達、またウイルス感染によってもDNAセンサーDAI(インターフェロン調節因子のDNA依存性活性化因子)を介して誘導され得る[1〜3]。TNFαのTNFR1(TNF受容体1)への結合は、TNFR1の三量体化及び細胞内複合体Complex−Iの形成を促進する。TRADD(TNF受容体関連デスドメインタンパク質)がTNFR1の細胞内デスドメインに結合し、両タンパク質に存在するデスドメインを通じてプロテインキナーゼRIP1(受容体共役タンパク質1)を動員する[4]。RIP1は、初期のTNFR1関連シグナル伝達複合体への動員の後、二次細胞質複合体Complex−IIに移行する[5〜7]。Complex−IIは、デスドメイン含有タンパク質FADD(Fas関連タンパク質)、RIP1、カスパーゼ−8、及びcFLIPによって形成される。カスパーゼ−8が完全には活性化されていないか、又はその活性がブロックされている場合、プロテインキナーゼRIP3が複合体に動員され、ネクロソームを形成し、これがネクロプトーシス細胞死の開始を引き起こす[8〜10]。ネクロソームが形成されると、RIP1及びRIP3は、ネクロプトーシス細胞死に必須である、一連の自己及び交差リン酸化事象に関与する。2つのキナーゼのうちのいずれかにおけるキナーゼ不活化変異によって、又はRIP1キナーゼ阻害剤(ネクロスタチン)若しくはRIP3キナーゼ阻害剤によって化学的に、ネクロプトーシスを完全にブロックすることができる[11〜13]。RIP3のリン酸化によって、ネクロプトーシス細胞死の重要な構成要素であるシュードキナーゼMLKL(混合系統キナーゼドメイン様)の結合及びリン酸化が可能になる[14、15]。
ネクロプトーシスは、心筋梗塞、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、虚血再灌流傷害、炎症性腸疾患、網膜変性症その他多数の一般的な臨床障害において、重要な病態生理学的関連性を有する[16]。したがって、RIP1キナーゼ活性の選択的阻害剤は、この経路によって媒介され、炎症及び/又はネクロプトーシス細胞死に関連する疾患の有望な処置法として望ましい。
RIP1キナーゼの阻害剤は、既に報告されている。最初に公になったRIP1キナーゼ活性の阻害剤は、ネクロスタチン1(Nec−1)であった[17]。この最初の発見に、RIP1キナーゼ活性をブロックする能力が様々な、Nec−1の改変版が続いた[11、18]。最近、ネクロスタチンクラスの化合物とは構造的に異なる、更なるRIP1キナーゼ阻害剤についての記述がなされた[19、20、21]。
上に引用した参照文献(各々その全体が参照により本明細書に組み入れられる):
Figure 2020536915

Figure 2020536915

Figure 2020536915
発明の概要
式I:
Figure 2020536915

(式中、

Figure 2020536915

からなる群から選択され;
sは、0又は1であり;
は、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、1個の(RN置換基で置換されているC−Cアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルスルホニル、フェニル、ベンジル、4〜6員のヘテロシクリル、及び5〜6員のヘテロアリールからなる群から選択され;
が、フェニル、ベンジル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、若しくはC−Cシクロアルキルであるとき、フェニル、C−Cアルコキシ、若しくはシクロアルキル環は、場合により、フルオロ、クロロ、シアノ、C−Cアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルコキシ−C−Cアルキル、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されており;
2a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、及びC−Cフルオロアルキルからなる群から選択され;ただし、R2a及びR2bの両方がヒドロキシルではあり得ないか;又は
は、水素、ジュウテロ、フルオロ、メチル、及びシアノからなる群から選択され;
2a及びR2bは、これら両方が結合している炭素原子と共に、4〜6員の複素環式環、若しくは3〜5員の炭素環式環を形成し、これらは各々、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、C−Cアルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される1〜2個の置換基によって置換されており;
各Rは、独立して、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルキルからなる群から選択されるか;又は2個のRが、これら両方が結合している窒素原子と共に、4〜6員の複素環式環を形成し;
各Rは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cメチルスルホニル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、ホルミル、C−Cハロアルコキシ、シアノ、1−メチル−ピラゾール−4−イル、及びピリミジニルからなる群から選択され;
A環及びB環は、縮合して多環式環系を形成し、
該A環は、(i)2若しくは3個の窒素原子、(ii)1個の窒素原子及び1個の酸素原子、又は(iii)1個の窒素原子及び1個の硫黄原子のいずれかのみをヘテロ原子として有する5員の複素芳香環であり;該A環は、場合により、炭素原子において、フルオロ、クロロ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1個の置換基によって置換されており;
該B環は、4〜8員の炭素環式環、又は窒素、酸素、及び硫黄からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜8員の複素環式環であり;
pは1若しくは2であり、qは0若しくは1であるか;又は、pは0であり、qは1であり;
各RB1は、独立して、ハロゲン、ジュウテロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、C−Cアルキル−N(R、及びシアノからなる群から選択され;2個のC−Cアルキル置換基が、一緒になって、架橋又はスピロ環式の環を形成してもよく;該B環における窒素原子が置換されている場合、置換基は、ハロゲン、シアノ、又は該窒素原子に直接結合している酸素又は硫黄の原子を有するC−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ又はC−Cチオアルキルのいずれでもなく;
B2は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、C−Cアルキル−N(R、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;RB2がフェニル又はベンジルであるとき、フェニル環は、場合により、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されており;
ただし、Rが、
Figure 2020536915

であり、R2a及びR2bが、それぞれ水素であるとき、Rは、水素、ハロゲン、又はメチルのいずれでもなく;
更に、該B環が、C−Cアルキル−N(R及びフェニルによって置換されており、各Rが、水素であるとき、
Figure 2020536915

は、メチル、tert−ブチル、N−エチルモルホリノ、又はメトキシエチルのいずれでもない)
の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩が、本明細書に提供される。
また、式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る担体又は賦形剤とを含む医薬組成物も本明細書に提供される。特定の実施態様は、経口送達に好適な医薬組成物を含む。
また、経口送達に好適な、式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る担体又は賦形剤との経口製剤も本明細書に提供される。
また、以下に更に記載するとおり、RIP1キナーゼ関連の炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害の処置方法も本明細書に提供される。
また、処置的活性物質として使用するための化合物又は医薬組成物も本明細書に提供される。
また、以下に更に記載するとおり、RIP1キナーゼ関連の炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害の処置において使用するための化合物又は医薬組成物の使用も本明細書に提供される。
また、以下に更に記載するとおり、RIP1キナーゼ関連の炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害を処置するための医薬を調製するための化合物又は医薬組成物の使用も本明細書に提供される。
また、以下に更に記載するとおり、RIP1キナーゼ関連の炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害の処置において使用するための化合物又は医薬組成物も本明細書に提供される。
また、以下に更に記載するとおり、RIP1キナーゼ関連の炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害の処置において使用するための化合物又は医薬組成物の使用も本明細書に提供される。
また、以下に更に記載するとおり、RIP1キナーゼ関連の炎症、細胞死その他に関連する疾患及び障害を処置するための医薬を調製するための化合物又は医薬組成物の使用も本明細書に提供される。
発明を実施するための形態
定義
本明細書で提供されるとき、すべての化学式及び一般化学構造は、当業者に理解されるとおりの、適切な原子価及び原子間の化学的に安定な結合を提供すると解釈されるべきである。適切であれば、置換基は、1つを超える隣接する原子に結合してもよい(例えば、2つの結合が存在する場合、アルキルはメチレンを含む)。
本明細書に提供される化学式において、「ハロゲン」又は「ハロ」とは、フッ素、塩素、及び臭素(すなわち、F、Cl、Br)を指す。
特に具体的に定義しない限り、アルキルとは、場合により置換されている直鎖又は分枝鎖のC−C12アルキル基を指す。幾つかの実施態様では、アルキルとは、C−Cアルキル基を指す。例示的なアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、及びn−オクチル(n-oxtyl)を含む。本明細書に提供される置換アルキル基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C−Cシクロアルキル、フェニル、OH、COH、CO(C−Cアルキル)、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、NH(C=O)C−Cアルキル、(C=O)NH(C−Cアルキル)、(C=O)N(C−Cアルキル)、S(C−Cアルキル)、SO(C−Cアルキル)、SO(C−Cアルキル)、SONH(C−Cアルキル)、SON(C−Cアルキル)、及びNHSO(C−Cアルキル)からなる群から選択される1つ以上の置換基によって置換される。幾つかの実施態様では、置換アルキル基は、1又は2個の置換基を有する。幾つかの実施態様では、アルキル基は、置換されていない。
特に具体的に定義しない限り、シクロアルキルとは、場合により置換されているC−C12シクロアルキル基を指し、縮合、スピロ環式、及び架橋の二環式基を含み、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C−Cシクロアルキル、フェニル、OH、COH、CO(C−Cアルキル)、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、NH(C=O)C−Cアルキル、(C=O)NH(C−Cアルキル)、(C=O)N(C−Cアルキル)、S(C−Cアルキル)、SO(C−Cアルキル)、SO(C−Cアルキル)、SONH(C−Cアルキル)、SON(C−Cアルキル)、及びNHSO(C−Cアルキル)からなる群から選択される。幾つかの実施態様では、シクロアルキルとは、C−Cシクロアルキル基を指す。幾つかの実施態様では、C−Cシクロアルキル基は、場合により1〜3個のハロゲン原子で置換されている。幾つかの実施態様では、C−Cシクロアルキル基は、場合により1〜3個のフッ素原子で置換されている。例示的なC−Cシクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロへキシルを含む。例示的なC−C12シクロアルキル基は、更に、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、シクロヘプチル、ビシクル[4.1.0]ヘプチル、スピロ[4.2]ヘプチル、シクロオクチル、スピロ[4.3]オクチル、スピロ[5.2]オクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクル[2.2.2]オクタニル、アダマンタニル、デカリニル、及びスピロ[5.4]デカニルを含む。適切であれば、シクロアルキル基は、該シクロアルキル基と別の環系(例えば、式IのC環)との間に1つを超える化学結合が存在するように、他の基に縮合してもよい。幾つかの実施態様では、シクロアルキル基は、置換されていない。
特に具体的に定義しない限り、ハロアルキルとは、1個以上の水素原子がハロゲンによって置換されている、直鎖又は分枝鎖のC−C12アルキル基を指す。幾つかの実施態様では、ハロアルキルとは、C−Cハロアルキル基を指す。幾つかの実施態様では、ハロアルキル基の1〜3個の水素原子は、ハロゲンによって置換されている。幾つかの実施態様では、ハロアルキル基のすべての水素原子が、ハロゲンによって置換されている(例えば、トリフルオロメチル)。幾つかの実施態様では、ハロアルキルは、本明細書で定義されるものであって、いずれのハロゲンもがフッ素である。例示的なハロアルキル基は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、及びペンタフルオロエチルを含む。
特に具体的に定義しない限り、アルコキシとは、直鎖又は分枝鎖のC−C12アルキル基であって、1個以上の酸素原子が、いずれも2個の炭素原子間に存在するものを指す。幾つかの実施態様では、アルコキシとは、C−Cアルコキシ基を指す。幾つかの実施態様では、本明細書に提供されるC−Cアルコキシ基は、1個の酸素原子を有する。例示的なアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、CHOCH、CHCHOCH、CHOCHCH、CHCHOCHCH、CHOCHCHCH、CHCHCHOCH、CHOCH(CH、CHOC(CH、CH(CH)OCH、CHCH(CH)OCH、CH(CH)OCHCH、CHOCHOCH、CHCHOCHCHOCH、及びCHOCHOCHOCHを含む。
特に具体的に定義しない限り、シクロアルコキシとは、環状であり、1個の酸素原子を含有する、上に定義したとおりのC−C10又はC−Cのアルコキシ基を指す。例示的なシクロアルコキシ基は、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、及びテトラヒドロピラニルを含む。
特に具体的に定義しない限り、ハロアルコキシとは、上に定義したとおりのC−Cハロアルキル基であって、1又は2個の酸素原子が、いずれも2個の炭素原子間に存在するものを指す。幾つかの実施態様では、本明細書に提供されるC−Cハロアルコキシ基は、1個の酸素原子を有する。例示的なハロアルコキシ基は、OCF、OCHF、及びCHOCFを含む。
特に具体的に定義しない限り、チオアルキルとは、上に定義したとおりのC−Cアルコキシ基であって、酸素原子が硫黄原子によって置換されているものを指す。幾つかの実施態様では、チオアルキル基は、1又は2個の酸素原子によって置換されている硫黄原子を含み得る(すなわち、アルキルスルホン及びアルキルスルホキシド)。例示的なチオアルキル基は、上記アルコキシの定義に例示されているものであって、各酸素原子がいずれも硫黄原子によって置換されたものである。
特に具体的に定義しない限り、アルコキシカルボニルは、上に定義したとおりのC−Cアルコキシ基であって、酸素原子がカルボニル基に結合してエステルを形成しているものを指す。例示的なアルコキシカルボニル基は、CHOC(O)−及びCHCHOC(O)−を含む。
特に定義しない限り、アシル、アルカノイル、又はアルキルカルボニルは、式−C(=O)R(式中、Rは、水素又は本明細書に定義される低級アルキルである)の基を指す。ホルミルとは、式−C(=O)(式中、R=H)の基を指す。アリールカルボニル又はアロイルとは、式−C(=O)R(式中、Rは、アリール基である)の基を指し;用語「ベンゾイル」は、本明細書で使用するとき、Rがフェニルである「アリールカルボニル」又は「アロイル」基を指す。
特に具体的に定義しない限り、シアノアルキルは、1個の水素原子がシアノ基(「−CN」)によって置換されている、上に定義したとおりのC−Cアルキル基を指す。例示的なシアノアルキル基は、CNCH−及びCNCHCH−を含む。
特に具体的に定義しない限り、アルキルスルホニルは、炭素原子がスルホン基(「SO」)に結合し、次に、C−Cアルキエン(alkyene)に結合している、上に定義したとおりのC−Cアルキル基を指す。例示的なアルキルスルホニル基は、CHSOCH−及びCHSOCHCH−を含む。
特に具体的に定義しない限り、ヘテロシクリルとは、単一の飽和又は部分的に不飽和の4〜8員の環であって、環内に炭素以外の少なくとも1個の原子を有し、該原子が、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される環を指し;この用語はまた、少なくとも1個のこのような飽和又は部分的に不飽和の環を有する縮合多環系も含み、この縮合多環系は7〜12個の原子を有し、以下に更に記載される。したがって、この用語は、単一の飽和又は部分的に不飽和の環(例えば、3、4、5、6、7、又は8員の環)であって、環内に、約1〜7個の炭素原子と、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1〜4個のヘテロ原子とを有するものを含む。該環は、C分岐であってもよい(すなわち、C〜Cアルキルによって置換されていてもよい)。該環は、1個以上(例えば、1、2、又は3個)のオキソ基によって置換されていてもよく、硫黄及び窒素原子も、その酸化形態で存在していてよい。例示的な複素環は、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、及びピペリジニルを含むが、これらに限定されない。縮合多環系の環は、原子価の要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。縮合多環系の個々の環は、任意の順序で互いに対して結合し得ることを理解すべきである。また、縮合多環系(複素環について上に定義したとおり)の結合点は、該縮合多環系の任意に位置に存在し得ることも理解すべきである。また、複素環又は複素環の縮合多環系の結合点は、炭素原子及び窒素原子を含むヘテロシクリル基の任意の好適な原子に存在し得ることも理解すべきである。例示的な複素環は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、ベンズオキサジニル、ジヒドロオキサゾリル、クロマニル、1,2−ジヒドロピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニル、スピロ[シクロプロパン−1,1’−イソインドリニル]−3’−オン、イソインドリニル−1−オン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、イミダゾリジン−2−オン、N−メチルピペリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、1,4−ジオキサン、チオモルホリン、チオモルホリン−S−オキシド、チオモルホリン−S,S−オキシド、ピラン、3−ピロリン、チオピラン、ピロン、テトラヒドロチオフェン、キヌクリジン、トロパン、2−アザスピロ[3.3]ヘプタン、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、(1s,4s)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、(1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、及びピロリジン−2−オンを含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様では、ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC−C10ヘテロシクリルである。幾つかの実施態様では、ヘテロシクリル基は、二環式でもスピロ環式でもない。幾つかの実施態様では、ヘテロシクリルは、1〜3個のヘテロ原子を有するC−Cヘテロシクリルであって、3個のヘテロ原子が存在する場合、少なくとも2個が窒素である。
特に具体的に定義しない限り、アリールとは、単一の全炭素芳香環、又は、全炭素縮合多環系であって、該環のうちの少なくとも1つが芳香族であるものを指し、該アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子、6〜12個の炭素原子、又は6〜10個の炭素原子を有する。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールはまた、9〜20個の炭素原子を有する縮合多環系(例えば、2、3、又は4個の環を含む環系)であって、少なくとも1個の環が芳香族であり、他の環が芳香族であっても芳香族でなくてもよい(すなわち、炭素環)ものを含む。このような縮合多環系は、場合により、該縮合多環系の任意の炭素環部分において、1個以上(例えば、1、2、又は3個)のオキソ基で置換されている。縮合多環系の環は、原子価の要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。縮合多環系の結合点は、上に定義したとおり、該環の芳香族又は炭素環の部分を含む、環系の任意の位置に存在し得ることを理解すべきである。例示的なアリール基は、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、アントラセニル等を含む。
特に具体的に定義しない限り、ヘテロアリールとは、環内に炭素以外の少なくとも1個の原子を有する5〜6員の芳香環であって、該原子が、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される環を指し;「ヘテロアリール」は、8〜16個の原子を有する縮合多環系であって、少なくとも1個のこのような芳香環を有するものも含み、この縮合多環系については以下に更に記載する。したがって、「ヘテロアリール」は、約1〜6個の炭素原子と、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1〜4個のヘテロ原子との単一の芳香環を含む。また、該環が芳香族であるならば、硫黄及び窒素原子は酸化形態で存在していてもよい。例示的なヘテロアリール環系は、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、又はフリルを含むが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」はまた、縮合多環系(例えば、2又は3個の環を含む環系)であって、上に定義したとおりのヘテロアリール基が、ヘテロアリール(例えば、1,8−ナフチリジニル等のナフチリジニルを形成する)、複素環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジニル等の1,2,3,4−テトラヒドロナフチリジニルを形成する)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリルを形成する)、及びアリール(例えば、インダゾリルを形成する)から選択される1つ以上の環と、縮合多環系を形成するように縮合しているものも含む。したがって、ヘテロアリール(単一の芳香環又は縮合多環系)は、ヘテロアリール環内に1〜15個の炭素原子及び約1〜6個のヘテロ原子を有する。このような縮合多環系は、場合により、縮合環の炭素環又は複素環の部分において、1個以上(例えば、1、2、3、又は4個)のオキソ基で置換されていてもよい。縮合多環系の環は、原子価の要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに結合し得る。縮合多環系の個々の環は、任意の順序で互いに対して結合し得ることを理解すべきである。また、縮合多環系(ヘテロアリールについて上に定義したとおり)の結合点は、該縮合多環系のヘテロアリール、複素環、アリール、又は炭素環の部分を含む、該縮合多環系の任意に位置に存在し得ることも理解すべきである。また、ヘテロアリール又はヘテロアリール縮合多環系の結合点は、炭素原子及びヘテロ原子(例えば、窒素)を含む、ヘテロアリール又はヘテロアリール縮合多環系の任意の好適な原子に存在し得ることも理解すべきである。例示的なヘテロアリールは、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、チアナフテニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、キナゾリニル−4(3H)−オン、トリアゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール、及び3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロ−ペンタ[1,2−c]ピラゾールを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「キラル」とは、鏡像パートナーを重ねることができない性質を有する分子を指し、一方、用語「アキラル」とは、その鏡像パートナーに重ねることができる分子を指す。
本明細書で使用するとき、用語「立体異性体」とは、化学的構成は同一であるが、空間内の原子又は基の配置に関しては異なる化合物を指す。
本明細書で使用するとき、化学構造において結合と交差する波線
Figure 2020536915

は、該化学構造において波状結合が交差する結合の、分子の残部への結合点を示す。
本明細書で使用するとき、用語「C結合」とは、この用語が説明する基が環炭素原子を通じて分子の残部に結合することを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「N結合」とは、この用語が説明する基が環窒素原子を通じて分子の残部に結合することを意味する。
「ジアステレオマー」とは、2個以上の不斉中心を有し、その分子が互いの鏡像ではない立体異性体を指す。ジアステレオマーは、異なる物性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動及びクロマトグラフィー等の高解像度分析手順下で分離することができる。
「鏡像異性体」とは、互いの重ねることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を指す。
本明細書において用いられる立体化学の定義及び慣例は、一般的に、S. P. Parker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York;及びEliel, E. and Wilen, S., "Stereochemistry of Organic Compounds", John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、非対称中心又はキラル中心を含有していてよく、したがって、異なる立体異性型で存在していてよい。本発明の化合物のすべての立体異性型(ジアステレオマー、鏡像異性体及びアトロプ異性体を含むが、これらに限定されない)、並びにこれらの混合物(ラセミ混合物等)は、本発明の一部を形成することを意図する。多くの有機化合物が光学活性型で存在する、すなわち、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物について記載する際、接頭辞D及びL又はR及びSは、その不斉中心を中心とする分子の絶対配置を示すために用いられる。接頭辞d及びl又は(+)及び(−)は、化合物による平面偏光の回転の符号を示すために使用され、(−)又はlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdの接頭辞の付いた化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これら立体異性体は、互いの鏡像であることを除いて同一である。また、特定の立体異性体を鏡像異性体と称する場合もあり、このような異性体の混合物は、多くの場合、鏡像異性体混合物と呼ばれる。鏡像異性体の50:50混合物をラセミ混合物又はラセミ体と称され、これらは、化学反応又はプロセスにおいて立体選択性も立体特異性も存在しない場合に生じることがある。用語「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」は、2つの鏡像異性体種の等モル混合物を指し、光学活性を有しない。
本明細書中の化合物の式における結合が非立体化学的に(例えば、平坦に)描かれている場合、その結合が結合する原子は、すべての立体化学的可能性を含む。本明細書中の化合物の式における結合が規定どおり立体化学的に(例えば、太線、太線−くさび形、点線、又は点線−くさび形)描かれている場合、特に指定しない限り、その立体化学的結合が結合する原子が、描かれている絶対立体異性体に富んでいると理解すべきである。一実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも51%であってよい。別の実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも80%であってよい。別の実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも90%であってよい。別の実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも95%であってよい。別の実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも97%であってよい。別の実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも98%であってよい。別の実施態様では、該化合物において、描かれている絶対立体異性体が少なくとも99%であってよい。
本明細書で使用するとき、用語「互変異性体」又は「互変異性型」は、低いエネルギー障壁を介して相互変換可能である、異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトン性互変異性体としても知られている)は、ケト−エノール及びイミン−エナミンの異性化等のプロトンの移動を介する相互変換を含む。原子価互変異性体は、結合電子の一部の再編成による相互変換を含む。
本明細書で使用するとき、用語「溶媒和物」は、1つ以上の溶媒分子と本発明の化合物との会合体又は複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例は、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンを含むが、これらに限定されない。用語「水和物」は、溶媒分子が水である複合体を指す。
本明細書で使用するとき、用語「保護基」は、化合物における特定の官能基をブロック又は保護するために一般に使用される置換基を指す。例えば、「アミノ保護基」は、化合物におけるアミノ官能基をブロック又は保護する、アミノ基に結合している置換基である。好適なアミノ保護基は、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)を含む。同様に、「ヒドロキシ保護基」は、ヒドロキシ官能基をブロック又は保護する、ヒドロキシ基の置換基を指す。好適な保護基は、アセチル及びシリルを含む。「カルボキシ保護基」は、カルボキシ官能基をブロック又は保護する、カルボキシ基の置換基を指す。一般的なカルボキシ保護基は、フェニルスルホニルエチル、シアノエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)−エチル、ニトロエチル等を含む。保護基の概要及びその使用については、P.G.M. Wuts and T.W. Greene, Greene's Protective Groups in Organic Synthesis 4th edition, Wiley-Interscience, New York, 2006を参照されたい。
本明細書で使用するとき、用語「哺乳類」は、ヒト、マウス、ラット、モルモット、サル、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、及びヒツジを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「薬学的に許容し得る塩」は、本明細書に記載する化合物にみられる具体的な置換基に応じて、比較的非毒性の酸又は塩基を用いて調製される、活性化合物の塩を含むことを意味する。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含有するとき、中性形態のこのような化合物を、未希釈の又は好適な不活性溶媒中の、十分な量の所望の塩基と接触させることによって、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容し得る無機塩基に由来する塩の例は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄(III)、鉄(II)、リチウム、マグネシウム、マンガン(III)、マンガン(II)、カリウム、ナトリウム、亜鉛等を含む。薬学的に許容し得る有機塩基に由来する塩は、置換アミン、環状アミン、天然アミン等を含む一級、二級、及び三級のアミン、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等の塩を含む。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含有するとき、中性形態のこのような化合物を、未希釈の又は好適な不活性溶媒中の、十分な量の所望の酸と接触させることによって、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容し得る酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、又は亜リン酸等の無機酸に由来するもの、並びに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸等の比較的非毒性の有機酸に由来する塩を含む。また、アルギネート等のアミノ酸の塩、及びグルクロン酸又はガラクツロン酸等の有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge, S. M., et al., "Pharmaceutical Salts", Journal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1-19を参照されたい)。本発明の特定の具体的な化合物は、塩基性及び酸性の官能基を両方含有し、該化合物を塩基付加塩又は酸付加塩のいずれにも変換することができる。
従来の方法で、塩を塩基又は酸と接触させ、親化合物を単離することによって、中性形態の化合物を再生することができる。親形態の化合物は、極性溶媒への可溶性等の特定の物性が、様々な塩形態とは異なるが、それ以外は、本発明の目的上は、該塩は親形態の化合物と等価である。
塩形態に加えて、本発明は、プロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書で使用するとき、用語「プロドラッグ」は、生理的条件下で容易に化学変化を受けて本発明の化合物を提供する化合物を指す。更に、プロドラッグは、エクスビボ環境において、化学的又は生化学的な方法によって本発明の化合物に変換され得る。例えば、プロドラッグは、好適な酵素又は化学試薬と共に経皮パッチリザーバに入れると、ゆっくりと本発明の化合物に変換され得る。
本発明のプロドラッグは、アミノ酸残基、又はアミノ酸残基2個以上(例えば、2、3、又は4個)のポリペプチド鎖が、アミド結合又はエステル結合を通じて本発明の化合物の遊離のアミノ、ヒドロキシ、又はカルボン酸基に共有結合している化合物を含む。アミノ酸残基は、一般的に3文字の記号によって表される20種の天然アミノ酸を含むが、これらに限定されず、ホスホセリン、ホスホトレオニン、ホスホチロシン、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、デモシン(demosine)、イソデモシン(isodemosine)、ガンマ−カルボキシグルタミン酸、馬尿酸、オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、スタチン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータ−アラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、メチル−アラニン、パラ−ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパルギルグリシン、サルコシン、メチオニンスルホン、及びtert−ブチルグリシンも含む。
更なる種類のプロドラッグも包含される。例えば、本発明の化合物の遊離カルボキシル基は、アミド又はアルキルエステルとして誘導体化され得る。別の例として、遊離ヒドロキシ基を含む本発明の化合物は、Fleisher, D. et al., (1996) Improved oral drug delivery: solubility limitations overcome by the use of prodrugs Advanced Drug Delivery Reviews, 19:115に概説されているとおり、ヒドロキシ基をリン酸エステル、ヘミコハク酸エステル、ジメチルアミノ酢酸エステル、又はホスホリルオキシメチルオキシカルボニル基(これらに限定されない)等の基に変換することによって、プロドラッグとして誘導体化され得る。ヒドロキシ基の炭酸エステルプロドラッグ、スルホン酸エステル、及び硫酸エステルのように、ヒドロキシ基及びアミノ基のカルバミン酸エステルプロドラッグも含まれる。ヒドロキシ基の(アシルオキシ)メチル及び(アシルオキシ)エチルエーテルとしての誘導体化(アシル基は、場合によりエーテル、アミン、及びカルボン酸官能基(これらに限定されない)を含む基で置換されているアルキルエステルであり得るか、又は、アシル基は上記のアミノ酸エステルである)も包含される。この種のプロドラッグは、J. Med. Chem., (1996), 39:10に記載されている。より具体的な例は、アルコール基の水素原子の、(C1−6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1−6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1−6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1−6)アルカノイル、アルファ−アミノ(C1−4)アルカノイル、アリールアシル及びアルファ−アミノアシル、又はアルファ−アミノアシル−アルファ−アミノアシル(各アルファ−アミノアシル基は、独立して、天然のL−アミノ酸から選択される)、P(O)(OH)、−P(O)(O(C1−6)アルキル)、又はグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態からヒドロキシル基を除去することによって得られるラジカル)等の基による置換を含む。
プロドラッグ誘導体の更なる例については、例えば、a)Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309-396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press, 1985);b)A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen and H. Bundgaard, Chapter 5 "Design and Application of Prodrugs," by H. Bundgaard p. 113-191 (1991);c)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8:1-38 (1992);d)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77:285 (1988);及びe)N. Kakeya, et al., Chem. Pharm. Bull., 32:692 (1984)を参照されたい。これらは各々、参照により具体的に本明細書に組み入れられる。
更に、本発明は、本発明の化合物の代謝物を提供する。本明細書で使用するとき、「代謝物」とは、特定の化合物又はその塩の、体内における代謝を通じて生成される生成物を指す。このような生成物は、例えば、投与された化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素的切断等から得ることができる。
代謝産物は、典型的には、本発明の化合物の放射標識(例えば、14C又はH)同位体を調製し、それを、検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)でラット、マウス、モルモット、サル等の動物又はヒトに非経口投与し、代謝が生じるのに十分な時間(典型的には、約30秒間〜30時間)放置し、尿、血液、又は他の生体試料からその変換産物を単離することによって同定される。これら産物は、標識されているので容易に単離される(他のものは、代謝物中に残存しているエピトープに結合することができる抗体の使用によって単離される)。代謝物の構造は、例えば、MS、LC/MS、又はNMR分析等の従来の方法で決定される。一般に、代謝物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝研究と同じ方法で行われる。代謝産物は、インビボで他にみられない限り、本発明の化合物の処置的投与についての診断アッセイにおいて有用である。
本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態に加えて、水和形態を含む溶媒和形態でも存在し得る。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と等価であり、本発明の範囲内に包含されることを意図する。本発明の特定の化合物は、複数の結晶形態又は非晶形態で存在し得る。一般に、すべての物理的形態は、本発明によって意図される用途について等価であり、本発明の範囲内であることを意図する。
本発明の特定の化合物は、非対称炭素原子(光学中心)又は二重結合を有し;ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、位置異性体、及び個々の異性体(例えば、別々の鏡像異性体)は、すべて、本発明の範囲内に包含されることを意図する。
用語「組成物」とは、本明細書で使用するとき、特定の成分を特定の量含む製品に加えて、特定の量の特定の成分の組み合わせから直接又は間接的に得られる任意の製品を包含することを意図する。「薬学的に許容し得る」とは、担体、希釈剤、又は賦形剤が、製剤の他の成分と適合しなければならず、そして、そのレシピエントにとって有害であってはならないことを意味する。
用語「処置する」及び「処置」とは、治療的処置及び/又は予防的処置若しくは予防的手段の両方を指し、その目的は、所望でない生理学的変化又は障害、例えば、癌の発症又は転移を防止し、又は減速させる(減らす)ことである。本発明の目的のために、有益な又は望ましい臨床結果は、検出可能であろうと検出不可能であろうと、症状の軽減、疾患又は障害の程度の減少、疾患又は障害の安定化(すなわち、悪化しない)状態、疾患の進行の遅延又は減速、疾患状態又は障害の改善又は緩和、及び(部分又は完全)寛解を含むが、これらに限定されない。また、「処置」は、処置を受けなかった場合の予想生存時間と比較した生存時間の延長も意味し得る。処置を必要としているものは、既に疾患若しくは障害を有しているものに加えて、疾患若しくは障害を有しやすいもの、又は疾患若しくは障害を予防したいものを含む。
語句「処置的に有効な量」又は「有効量」は、(i)特定の疾患、病態、若しくは障害を治療若しくは予防する、(ii)特定の疾患、病態、若しくは障害の1つ以上の症状を減弱、改善、若しくは排除する、又は(iii)本明細書に記載する特定の疾患、病態、若しくは障害の1つ以上の症状の発生を予防若しくは遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌療法については、例えば、無増悪期間(TTP)を評価する及び/又は奏効率(RR)を決定することによって、有効性を測定することができる。
用語「バイオアベイラビリティ」とは、患者に投与される所与の量の薬物の全身アベイラビリティ(すなわち、血液/血漿レベル)を指す。バイオアベイラビリティは、投与された剤形から全身循環に達する薬物の時間(速度)及び全量(程度)の両方の尺度を示す絶対的な用語である。
RIP1キナーゼの阻害剤
本明細書に記載するすべての実施態様は、組み合わせることができる。
本発明は、一般式Iを有する新規化合物を提供する:
式I:
Figure 2020536915

(式中、
は、
Figure 2020536915

からなる群から選択され;
は、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、1個の(RN置換基で置換されているC−Cアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルスルホニル、フェニル、ベンジル、4〜6員のヘテロシクリル、及び5〜6員のヘテロアリールからなる群から選択され;
が、フェニル若しくはベンジルであるとき、フェニル環は、場合により、フルオロ、クロロ、シアノ、C−Cアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されており;
2a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、及びC−Cフルオロアルキルからなる群から選択され;ただし、R2a及びR2bの両方がヒドロキシルではあり得ないか;又は
は、水素、ジュウテロ、フルオロ、メチル、及びシアノからなる群から選択され;
2a及びR2bは、これら両方が結合している炭素原子と共に、4〜6員の複素環式環若しくは3〜5員の炭素環式環を形成し、これらは各々、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、C−Cアルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される1〜2個の置換基によって置換されており;
各Rは、独立して、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルキルからなる群から選択されるか;又は2個のRが、これら両方が結合している窒素原子と共に、4〜6員の複素環式環を形成し;
各Rは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
A環及びB環は、縮合して多環式環系を形成し、
該A環は、(i)2若しくは3個の窒素原子、(ii)1個の窒素原子及び1個の酸素原子、又は(iii)1個の窒素原子及び1個の硫黄原子のいずれかのみをヘテロ原子として有する5員の複素芳香環であり;該A環は、場合により、炭素原子において、フルオロ、クロロ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1個の置換基によって置換されており;
該B環は、4〜8員の炭素環式環、又は窒素、酸素、及び硫黄からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜8員の複素環式環であり;
pは1若しくは2であり、qは0若しくは1であるか;又は、pは0であり、qは1であり;
各RB1は、独立して、ハロゲン、ジュウテロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、C−Cアルキル−N(R、及びシアノからなる群から選択され;2個のC−Cアルキル置換基が、一緒になって、架橋又はスピロ環式の環を形成してもよく;該B環における窒素原子が置換されている場合、置換基は、ハロゲン、シアノ、又は該窒素原子に直接結合している酸素又は硫黄の原子を有するC−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ又はC−Cチオアルキルのいずれでもなく;
B2は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、C−Cアルキル−N(R、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;RB2がフェニル又はベンジルであるとき、フェニル環は、場合により、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されており;
ただし、Rが、
Figure 2020536915

であり、R2a及びR2bが、それぞれ水素であるとき、Rは、水素、ハロゲン、又はメチルのいずれでもなく;
更に、該B環が、C−Cアルキル−N(R及びフェニルによって置換されており、各Rが、水素であるとき、
Figure 2020536915

は、メチル、tert−ブチル、N−エチルモルホリノ、又はメトキシエチルのいずれでもない)
の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩が、本明細書に提供される。
本発明の幾つかの実施態様では、Rは、
Figure 2020536915

(式中、sは、0又は1である)
からなる群から選択される。
幾つかの実施態様では、Rは、
Figure 2020536915

(式中、R、R2a、及びR2bは、本明細書に記載のとおりである)
である。
式(I)の幾つかの実施態様では、Rは、上に定義したとおりであり、組み合わされたA環及びB環(置換基、p、q、RB1、及びRB2を含む)は、
Figure 2020536915

(式中、
3a及びR3bは、以下のとおり選択され:
(i)R3a及びR3bのうちの一方はHであり、他方は、H、D、F、Cl、OH、CN、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択されるか;
(ii)R3a及びR3bのそれぞれは、独立して、D、F、Cl、OH、CN、及びメチルからなる群から選択され、ただし、R3a及びR3bの両方がOH若しくはCNではあり得ないか;又は
(iii)R3a及びR3bは、隣接する炭素原子と共に、シクロプロピルを形成し;
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;フェニル環が存在するとき、それは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)
からなる群から選択される。
式(I)の幾つかの実施態様では、Rは、上に定義したとおりであり、組み合わされたA環及びB環は、
Figure 2020536915

(式中、
3a及びR3bは、以下のとおり選択され:
(i)R3a及びR3bのうちの一方はHであり、他方は、H、D、F、Cl、OH、CN、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択されるか;
(ii)R3a及びR3bのそれぞれは、独立して、D、F、Cl、OH、CN、及びメチルからなる群から選択され、ただし、R3a及びR3bの両方がOH若しくはCNではあり得ないか;又は
(iii)R3a及びR3bは、隣接する炭素原子と共に、シクロプロピルを形成し;
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;フェニル環が存在するとき、それは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)
である。
式(I)の幾つかの実施態様では、Rは、上に定義したとおりであり、組み合わされたA環及びB環は、
Figure 2020536915

(式中、
3a及びR3bは、以下のとおり選択され:
(i)R3a及びR3bのうちの一方はHであり、他方は、H、D、F、Cl、OH、CN、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択されるか;
(ii)R3a及びR3bのそれぞれは、独立して、D、F、Cl、OH、CN、及びメチルからなる群から選択され、ただし、R3a及びR3bの両方がOH若しくはCNではあり得ないか;又は
(iii)R3a及びR3bは、一緒になって、シクロプロピルを形成し;
各Rは、独立して、H、F、Cl、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
mは、1、2、又は3である)
からなる群から選択される。
式(I)の幾つかの実施態様では、Rは、上に定義したとおりであり、組み合わされたA環及びB環は、
Figure 2020536915

(式中、
各Rは、H、F、Cl、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
mは、0、1、2、又は3である)
である。
他の実施態様では、mは、1、2、3である。
式(I)の幾つかの実施態様では、Rは、上に定義したとおりであり、組み合わされたA環及びB環は、
Figure 2020536915

(式中、
各Rは、H、F、Cl、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
mは、0、1、2、又は3である)
である。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、
Figure 2020536915

は、
Figure 2020536915

からなる群から選択される。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、
Figure 2020536915

は、
Figure 2020536915

からなる群から選択される。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、
Figure 2020536915

は、
Figure 2020536915

からなる群から選択される。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、
Figure 2020536915

からなる群から選択される。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、
Figure 2020536915

からなる群から選択される。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、
Figure 2020536915

からなる群から選択される。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、水素、フルオロ、ヒドロキシル、シアノ、CHCN、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、及び4〜5員のヘテロシクリルからなる群から選択され;nは、0、1、2、若しくは3であり;R2a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキルからなる群から選択されるか;又は、Rが水素、ジュウテロ、フルオロ、メチル、若しくはシアノであるとき;R2a及びR2bは、隣接する炭素原子と共に、シクロプロピルを形成していてよく、これは場合により、F、C1−3アルキルヒドロキシル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノ、CO−C1−3アルキル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される1若しくは2個の置換基によって置換されている。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、1個の(RN置換基で置換されているC−Cアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルスルホニル、フェニル、ベンジル、4〜6員のヘテロシクリル、及び5〜6員のヘテロアリールからなる群から選択され;
が、フェニル、ベンジル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、又はC−Cシクロアルキルであるとき、フェニル、C−Cアルコキシ、又はシクロアルキル環は、場合により、フルオロ、クロロ、シアノ、C−Cアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルコキシ−C−Cアルキル、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されている。
上記実施態様のうちの幾つかでは、R3a及びR3bは、それぞれHである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはHであり、R3bは、Dである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはHであり、R3bはFである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはHであり、R3bはClである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3a及びR3bは、それぞれDである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3a及びR3bは、それぞれFである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3a及びR3bは、それぞれClである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3a及びR3bは、それぞれメチルである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはメチルであり、R3bはFである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはメチルであり、R3bはClである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはメチルであり、R3bはOHである。上記実施態様のうちの幾つかでは、R3aはメチルであり、R3bはCNである。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rはフェニルである。幾つかの実施態様では、Rは、モノ−又はジフルオロフェニルである。幾つかの実施態様では、Rは、モノフルオロフェニルである。幾つかの実施態様では、Rは、モノ−又はジクロロフェニルである。幾つかの実施態様では、Rは、モノクロロフェニルである。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、H、F、Cl、CH、CHCH、OCH、CF、OCF、CFH、及びOCFHからなる群から選択される。上記実施態様のうちの幾つかでは、RはHである。上記実施態様のうちの幾つかでは、RはFである。上記実施態様のうちの幾つかでは、RはClである。上記実施態様のうちの幾つかでは、RはCHである。上記実施態様のうちの幾つかでは、RはCFである。
上記実施態様のうちの幾つかでは、各Rは、独立して、H及びC−Cアルキルからなる群から選択される。幾つかの実施態様では、各RはC−Cアルキルである。幾つかの実施態様では、各Rはメチルである。
上記実施態様のうちの幾つかでは、nは0である。上記実施態様のうちの幾つかでは、nは1である。幾つかの実施態様では、nは、2である。幾つかの実施態様では、nは、3である。
上記実施態様のうちの幾つかでは、mは0である。幾つかの実施態様では、mは1である。幾つかの実施態様では、mは2である。
上記実施態様のうちの幾つかでは、mは1であり、RはFである。幾つかの実施態様では、mは2であり、RはFである。上記実施態様のうちの幾つかでは、mは1であり、RはClである。幾つかの実施態様では、mは2であり、RはClである。
上記実施態様のうちの幾つかでは、各Rは、独立して、水素及びC−Cアルキルからなる群から選択される。上記実施態様のうちの幾つかでは、各Rは、水素又はメチルである。
上記実施態様のうちの幾つかでは、Rは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cメチルスルホニル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、ホルミル、C−Cハロアルコキシ、シアノ、1−メチル−ピラゾール−4−イル、及びピリミジニルからなる群から選択される。
また、以下の表1の化合物又はその薬学的に許容し得る塩から選択される化合物も本明細書に提供される。別の実施態様では、本明細書に記載のものを含むRIP1K生化学又は細胞ベースアッセイにおいて、100nM未満のKを有する表1の化合物が、本明細書に提供される。別の実施態様では、表1の化合物は、本明細書に記載のものを含むRIP1K生化学又は細胞ベースアッセイにおいて、50nM未満のKを有する。更に別の実施態様では、表1の化合物は、本明細書に記載のものを含むRIP1Kの生化学又は細胞ベースアッセイにおいて、25nM未満のKを有する。更に別の実施態様では、表1の化合物は、本明細書に記載のものを含むRIP1Kの生化学又は細胞ベースアッセイにおいて、10nM未満のKを有する。
幾つかの実施態様では、表1の化合物の単一の立体異性体が本明細書に提供され、これはそのキラル分離及び単離(例えば、実施例に記載のようにキラルSFCによって)を参照することによって特徴付けられる。
幾つかの実施態様では、上記実施態様のいずれか1つに記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る担体又は賦形剤とを含む医薬組成物が、本明細書に提供される。特定の実施態様は、経口送達に好適な医薬組成物を含む。
また、経口送達に好適な、上記実施態様のいずれか1つに記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る担体又は賦形剤との経口製剤も本明細書に提供される。
幾つかの実施態様では、神経変性疾患及び障害を処置するための、上記実施態様のいずれか1つに記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用が、本明細書に提供される。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、シヌクレイン病、例えば、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群である。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、タウオパチー、例えば、アルツハイマー病及び前頭側頭型認知症である。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、脱髄性疾患、例えば、多発性硬化症である。
幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、他の神経変性疾患、例えば、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、及び脳卒中である。本明細書に提供される、追加の例示的な処置される神経変性疾患は、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及び脱髄性疾患を含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、アルツハイマー病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、パーキンソン病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、ハンチントン病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、多発性硬化症である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、脊髄性筋萎縮症(SMA)である。
幾つかの実施態様では、炎症性の疾患及び障害を処置するための、上記実施態様のいずれか1つに記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用が、本明細書に提供される。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、炎症性腸疾患(クローン病及び潰瘍性大腸炎を含む)、乾癬、網膜剥離、網膜色素変性症、黄斑変性症、膵炎、アトピー性皮膚炎、関節炎(関節リウマチ、変形性関節炎、脊椎関節炎、痛風、全身型若年性特発性関節炎(SoJIA)、乾癬性関節炎を含む)、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、全身性強皮症、抗リン脂質症候群(APS)、脈管炎、肝損傷/疾患(非アルコール性脂肪性肝炎、アルコール性脂肪性肝炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性肝胆汁性疾患、原発性硬化性胆管炎(PSC)、アセトアミノフェン中毒、肝毒性)、腎損傷/傷害(腎炎、腎移植、手術、腎毒性薬物、例えばシスプラチンの投与、急性腎傷害(AKI)、セリアック病、自己免疫性特発性血小板減少性紫斑病、移植拒絶反応、実質臓器の虚血再灌流傷害、敗血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)、脳血管発作(CVA、脳卒中)、心筋梗塞(MI)、アテローム性動脈硬化症、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、アレルギー性疾患(喘息及びアトピー性皮膚炎を含む)、多発性硬化症、I型糖尿病、ウェゲナー肉芽腫症、肺サルコイドーシス、ベーチェット病、インターロイキン−1変換酵素(ICE、カスパーゼ−1としても知られている)関連発熱症候群、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、腫瘍壊死因子受容体関連周期熱症候群(TRAPS)、歯周炎、NEMO−欠乏症候群(F−カッパ−B必須調節因子遺伝子(IKKガンマ又はIKKGとしても知られている)欠乏症候群)、HOIL−1欠乏((RBCKlとしても知られている)ヘム酸化IRP2ユビキチンリガーゼ−1欠乏)、直鎖ユビキチンアセンブリ複合体(LUBAC)欠乏症候群、血液及び実質臓器の悪性腫瘍、細菌感染症及びウイルス感染症(例えば、結核及びインフルエンザ)、並びにリソソーム蓄積症(特に、ゴーシェ病、GM2、ガングリオシド蓄積症、αマンノース症、アスパルチルグルコサミン尿症、コレステリルエステル蓄積症、慢性ヘキソサミニダーゼA欠損症、シスチン蓄積症、ダノン病、ファブリー病、ファーバー病、フコース蓄積症、ガラクトシアリドーシス、GM1ガングリオシド蓄積症、ムコ脂質症、小児遊離シアル酸蓄積症、若年性ヘキソサミニダーゼA欠損症、クラッベ病、リソソーム酸リパーゼ欠損症、異染性白質萎縮症、ムコ多糖症、多種スルファターゼ欠損症、ニーマン−ピック病、神経セロイドリポフスチン症、ポンペ病、濃化異骨症、サンドホフ病、シンドラー病、シアル酸蓄積症、テイ・サックス病、及びウォルマン病を含む)からなる群から選択される。
幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、炎症性腸疾患である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、クローン病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、潰瘍性大腸炎である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、緑内障である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、乾癬である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、関節リウマチである。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、脊椎関節炎である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、若年性特発性関節炎である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、変形性関節炎である。
幾つかの実施態様では、処置的に有効な量の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩を用いて疾患又は障害を治療又は予防する方法であって、該疾患又は障害が、炎症及び/又はネクロプトーシスに関連する方法が、本明細書に提供される。幾つかの実施態様では、該疾患又は障害は、本明細書に列挙する特定の疾患及び障害から選択される。
幾つかの実施態様では、細胞を式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩と接触させることによって、RIP1キナーゼ活性を阻害する方法が、本明細書に提供される。
医薬組成物及び投与
本発明の化合物(又はその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、同位体、薬学的に許容し得る塩、若しくはプロドラッグ)と、処置的に不活性な担体、希釈剤、又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬に加えて、このような組成物及び医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法が、本明細書に提供される。一例では、式Iの化合物は、周囲温度、適切なpH、及び所望の純度で、生理的に許容し得る担体、すなわち、使用される投与量及び濃度でレシピエントに対して非毒性である担体と混合することにより、ガレヌス投与形態に製剤化することができる。製剤のpHは、主に具体的な用途及び化合物の濃度に依存するが、好ましくは、約3〜約8の範囲のいずれかである。一例では、式Iの化合物は、酢酸緩衝液中、pH5で製剤化される。別の実施態様では、式Iの化合物は、無菌である。該化合物は、例えば、固体若しくは非晶質の組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保存することができる。
組成物は、良質の医療実施基準(good medical practice)に合致するように製剤化、調薬、及び投与される。この状況において考慮すべき要因は、処置される具体的な障害、処置される具体的な哺乳類、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬物の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医師に公知の他の要因を含む。幾つかの実施態様では、投与される化合物の「有効量」は、このような考慮事項によって決定され、処置される哺乳類において処置効果を提供するために、RIP1キナーゼ活性を阻害するのに必要な最低量である。更に、このような有効量は、正常細胞、又は全体としての哺乳類に対して毒性となる量を下回り得る。
一例では、静脈内又は非経口的に投与される本発明の化合物の薬学的に有効な量は、1用量当たりで、1日当たり約0.1〜100mg/kg(患者の体重)、又は約0.1〜20mg/kg、あるいは約0.3〜15mg/kg/日の範囲である。
別の実施態様では、錠剤及びカプセル剤等の経口単位剤形は、好ましくは、本発明の化合物 約1〜約1000mg(例えば、1mg、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、40mg、50mg、100mg、200mg、250mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、又は1000mg)を含有する。日用量は、特定の実施態様では、単回の日用量として、又は1日に2〜6回分割量で、又は徐放性形態で与えられる。70kgの成人の場合、合計日用量は、一般的に、約7mg〜約1,400mgになる。この投与レジメンは、最適な処置応答を与えるように調整してよい。該化合物は、1日1〜4回、好ましくは1日1回又は2回のレジメンで投与してよい。
幾つかの実施態様では、有害作用を最小化又は予防しながら処置効果を提供するために、低用量の本発明の化合物が投与される。
本発明の化合物は、経口、局所(バッカル及び舌下を含む)、直腸内、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下腔内、及び硬膜外及び鼻腔内、並びに、局所処置のために望ましい場合、病巣内への投与を含む、任意の好適な手段によって投与してよい。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下への投与を含む。特定の実施態様では、式Iの化合物は経口投与される。他の特定の実施態様では、式Iの化合物は静脈内投与される。
本発明の化合物は、任意の好都合な投与形態、例えば錠剤、散剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤等で投与してよい。このような組成物は、医薬調製品において慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増量剤、及び更なる活性剤を含有していてよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel, Howard C., et al., Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2004;Gennaro, Alfonso R., et al. Remington: The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia: Lippincott, Williams & Wilkins, 2000;及びRowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago, Pharmaceutical Press, 2005に詳細に記載されている。該製剤はまた、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、遮光剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、着香剤、希釈剤、及び薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の見栄えをよくする、又は医薬品(すなわち、医薬)の製造を支援するための、他の公知の添加剤を含んでいてもよい。
好適な担体、希釈剤及び賦形剤は、当業者に周知であり、炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は水膨潤性ポリマー、親水性又は疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水等の材料を含む。用いられる具体的な担体、希釈剤又は賦形剤は、本発明の化合物を適用する手段及び目的に依存する。溶媒は一般的に、哺乳類に投与して安全(GRAS)であると当業者によって認められている溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水等の非毒性水性溶媒及び水に可溶性又は混和性である他の非毒性溶媒である。好適な水性溶媒は、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)等、及びこれらの混合物を含む。製剤はまた、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、遮光剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、着香剤、及び薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の見栄えをよくする、又は医薬品(すなわち医薬)の製造を支援するための、他の公知の添加剤を含んでいてもよい。
許容し得る希釈剤、担体、賦形剤及び安定剤は、使用される投与量及び濃度でレシピエントに対して非毒性であり、例えば、リン酸塩、クエン酸塩及び他の有機酸等の緩衝剤;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;保存剤(例えば、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルアルコール若しくはベンジルアルコール;メチルパラベン若しくはプロピルパラベン等のアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;及びm−クレゾール);低分子量(約10残基未満)のポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、若しくはイムノグロブリン等のタンパク質;ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、若しくはリシン等のアミノ酸;グルコース、マンノース、若しくはデキストリンを含む単糖類、二糖類、及び他の炭水化物;EDTA等のキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロース、若しくはソルビトール等の糖類;ナトリウム等の塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn−タンパク質錯体);並びに/又はTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)、若しくはポリエチレングリコール(PEG)等の非イオン性界面活性剤を含む。また、本発明の活性医薬成分(例えば、式Iの化合物又はその実施態様)は、例えば、コアセルベーション技術若しくは界面重合によって調製されるマイクロカプセル(例えば、それぞれヒドロキシメチルセルロース若しくはゼラチンマイクロカプセル、及びポリ−(メチルメタクリラート)マイクロカプセル)に、コロイド薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルション、ナノ粒子、及びナノカプセル)に、又はマクロエマルションに封入してもよい。このような技術は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy: Remington the Science and Practice of Pharmacy (2005) 21st Edition, Lippincott Williams & Wilkins, Philidelphia, PAに開示されている。
本発明の化合物(例えば、式Iの化合物又はその実施態様)の徐放性調製品を調製することができる。徐放性調製品の好適な例は、式Iの化合物又はその実施態様を含有する、固体疎水性ポリマーの半透性マトリクスを含み、該マトリクスは、例えば、フィルム又はマイクロカプセル等の成形体の形態である。徐放性マトリクスの例は、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリラート)又はポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸とガンマ−エチル−L−グルタミン酸のコポリマー(Sidman et al., Biopolymers 22:547, 1983)、非分解性エチレン−酢酸ビニル(Langer et al., J. Biomed. Mater. Res. 15:167, 1981)、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドで構成される、注入可能なミクロスフィア)等の分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、並びにポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(欧州特許第133,988A号)を含む。また、徐放性組成物は、リポソームに封入された化合物も含み、これは、それ自体公知の方法によって調製することができる(Epstein et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 82:3688, 1985;Hwang et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 77:4030, 1980;米国特許第4,485,045号及び同第4,544,545号;並びに欧州特許第102,324A号)。通常、リポソームは、小さな(約200〜800オングストローム)単層(unilamelar)型であって、脂質含量が約30モル%超のコレステロールであり、選択される比率は、最適な療法に合わせて調整される。
一例では、式Iの化合物又はその実施態様は、周囲温度、適切なpH及び所望の純度で、生理的に許容し得る担体、すなわち、使用される投与量及び濃度でレシピエントに対して非毒性である担体と混合することにより、ガレヌス投与形態に製剤化することができる。製剤のpHは、主に具体的な用途及び化合物の濃度に依存するが、好ましくは、約3〜約8の範囲のいずれかである。一例では、式Iの化合物(又はその実施態様)は、酢酸緩衝液中、pH5で製剤化される。別の実施態様では、式Iの化合物又はその実施態様は無菌である。該化合物は、例えば、固体若しくは非晶質の組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保存することができる。
本明細書に提供される好適な経口剤形の例は、好適な量の無水ラクトース、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン(PVP)K30、及びステアリン酸マグネシウムが配合された、本発明の化合物 約1〜約500mg(例えば、約1mg、5mg、10mg、25mg、30mg、50mg、80mg、100mg、150mg、250mg、300mg、及び500mg)を含有する錠剤である。まず粉末状成分を混合し、次いで、PVPの溶液と混合する。得られた組成物を乾燥させ、造粒し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の設備を用いて錠剤形態に圧縮してよい。
本発明の化合物(例えば、式Iの化合物又はその実施態様)の製剤は、無菌注射用調製品、例えば、無菌の注射可能な水性又は油性の懸濁液の形態であってよい。この懸濁液は、上述の好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて、公知の技術に従って製剤化することができる。また、無菌注射用調製品は、非毒性で、非経口用として許容し得る希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール溶液であってもよく、凍結乾燥粉末として調製されてもよい。許容し得るビヒクル及び溶媒のうち使用できるものは、水、リンゲル液、及び等張塩化ナトリウム溶液である。更に、無菌固定油を従来どおり溶媒又は懸濁媒体として使用することができる。この目的のために、合成モノ−又はジグリセリドを含む任意の無菌固定油を使用することができる。更に、オレイン酸等の脂肪酸を、注射剤の調製品において同様に使用することができる。
担体材料と組み合わせて単回用剤形を生成することができる活性成分の量は、処置されるホスト及び具体的な投与モードに応じて変動する。例えば、ヒトへの経口投与を意図する持続放出製剤は、全組成物の約5〜約95%(重量:重量)で変動し得る適切かつ好都合な量の担体材料が配合された、活性物質 約1〜1000mgを含有し得る。医薬組成物は、投与量を容易に測定できるように調製することができる。例えば、静脈内注入を意図する水溶液は、約30mL/時の速度で好適な体積を注入できるように、溶液1ミリリットル当たり活性成分 約3〜500μgを含有し得る。
非経口投与に好適な製剤は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び製剤を意図するレシピエントの血液と等張にする溶質を含有し得る、水性及び非水性の無菌注射液;並びに懸濁剤及び増粘剤を含み得る、水性及び非水性の無菌懸濁液を含む。
該製剤は、例えば密閉されたアンプル及びバイアル等の、単位用量又は多用量用の容器に入れてよく、使用直前に注射用の無菌液体担体(例えば水)を添加するだけでよい、フリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することができる。即時注射用の溶液及び懸濁液は、既に記載されている種類の無菌の散剤、顆粒剤、及び錠剤から調製される。
したがって一実施態様は、式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物を含む。更なる実施態様は、薬学的に許容し得る担体又は賦形剤と共に、式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物を含む。
結合標的が脳内に位置する場合、本発明の特定の実施態様は、血液脳関門を通過するための式Iの化合物(又はその実施態様)を提供する。これらの実施態様では、本明細書に提供される化合物は、神経疾患における有望な処置薬として十分な脳透過性を示す。幾つかの実施態様では、脳透過性は、げっ歯類における、インビボ薬物動態試験で測定した遊離脳/血漿比(B/P)を評価することによって、又は当業者に公知の他の方法(例えば、Liu, X. et al., J. Pharmacol. Exp. Therap., 325:349-56, 2008)によって評価される。
特定の神経疾患は、血液脳関門の透過性の増大に関連しているので、式Iの化合物(又はその実施態様)を容易に脳に導入することができる。血液脳関門が元のままである場合、これを越えて分子を輸送するための、当技術分野において公知のアプローチが幾つか存在し、これには物理的方法、脂質ベースの方法、並びに受容体及びチャネルベースの方法が含まれるが、これらに限定されない。血液脳関門を越えて式Iの化合物(又はその実施態様)を輸送する物理的方法は、血液脳関門全体を迂回するか、又は血液脳関門に開口部を作製することを含むが、これらに限定されない。
迂回方法は、脳への直接注入(例えば、Papanastassiou et al., Gene Therapy 9:398-406, 2002を参照)、間質注入/対流促進送達(例えば、Bobo et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 91 :2076-2080, 1994)、及び送達デバイスの脳への埋め込み(例えば、Gill et al., Nature Med. 9:589-595, 2003;及びGliadel Wafers(商標), Guildford.を参照)を含むが、これらに限定されない。
関門に開口部を作製する方法は、超音波(例えば、米国特許公開第2002/0038086号を参照)、浸透圧(例えば、高張マンニトールを投与することによって(Neuwelt, E. A., Implication of the Blood-Brain Barrier and its Manipulation, Volumes 1 and 2, Plenum Press, N.Y., 1989))、及び例えばブラジキニン又は透過化剤A−7による透過処理(例えば、米国特許第5,112,596号、同第5,268,164号、同第5,506,206号、及び同第5,686,416号を参照)を含むが、これらに限定されない。
血液脳関門を越えて式Iの化合物(又はその実施態様)を輸送する脂質ベースの方法は、血液脳関門の血管内皮上の受容体に結合する結合性抗体断片に結合させたリポソームに、式I又はI−Iの化合物(又はその実施態様)を封入すること(例えば、米国特許公開第2002/0025313号を参照)、及び式Iの化合物(又はその実施態様)を、低密度リポタンパク質粒子(例えば、米国特許公開第2004/0204354号を参照)又はアポリポタンパク質E(例えば、米国特許公開第2004/0131692号を参照)でコーティングすることを含むが、これらに限定されない。
血液脳関門を越えて式Iの化合物(又はその実施態様)を輸送する受容体及びチャネルベースの方法は、グルココルチコイド遮断剤を用いて血液脳関門の透過性を増大させること(例えば、米国特許公開第2002/0065259号、同第2003/0162695号、及び同第2005/0124533号を参照);カリウムチャネルを活性化させること(例えば、米国特許公開第2005/0089473号を参照)、ABC薬物輸送体を阻害すること(例えば、米国特許公開第2003/0073713号を参照);式I又はI-Iの化合物(又はその実施態様)をトランスフェリンでコーティングし、1つ以上のトランスフェリン受容体の活性を調節すること(例えば、米国特許公開第2003/0129186号を参照)、及び抗体をカチオン化すること(例えば、米国特許第5,004,697号を参照)を含むが、これらに限定されない。
脳内で使用する場合、特定の実施態様では、CNSの液貯留部(fluid reservoirs)に注入することによって該化合物を連続投与することができるが、ボーラス注入も許容可能である。阻害剤は、脳の脳室に投与してもよく、他の方法でCNS又は髄液に導入してもよい。留置カテーテル及び連続投与手段、例えばポンプを用いることによって投与を実施してもよく、埋め込み、例えば徐放性ビヒクルの脳内埋め込みによって投与してもよい。より具体的には、該阻害剤は、長期的に埋め込まれているカニューレを通して注入してもよく、浸透圧ミニポンプを利用して長期的に注入してもよい。小さなチューブを通してタンパク質を脳室に送達する皮下ポンプが利用可能である。高機能ポンプは、皮膚を通して補充することができ、その送達速度を外科的介入なしで設定することができる。皮下ポンプデバイス、又は連続脳室内注入(完全に埋め込まれた薬物送達系を通じて)に関連する、好適な投与プロトコール及び送達系の例は、Harbaugh, J. Neural Transm. Suppl. 24:271, 1987及びDeYebenes et al., Mov. Disord. 2: 143, 1987に記載されている、ドーパミン、ドーパミンアゴニスト及びコリン作動性アゴニストを、アルツハイマー病患者及びパーキンソン病の動物モデルに投与するために用いられるものである。
適応症及び処置方法
本発明の化合物は、RIP1キナーゼ活性を阻害する。したがって、本発明の化合物は、この経路によって媒介され、炎症及び/又はネクロプトーシス細胞死に関連する疾患及び障害の処置に有用である。
幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、神経変性疾患又は障害である。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、シヌクレイン病、例えば、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群である。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、タウオパチー、例えば、アルツハイマー病及び前頭側頭型認知症である。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、脱髄性疾患、例えば、多発性硬化症である。
幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、他の神経変性疾患、例えば、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、及び脳卒中である。本明細書に提供される、処置される追加の例示的な神経変性疾患は、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及び脱髄性疾患を含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、アルツハイマー病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、パーキンソン病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、ハンチントン病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、多発性硬化症である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、脊髄性筋萎縮症(SMA)である。
幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、炎症性の疾患又は障害である。幾つかの実施態様では、処置される疾患及び障害は、炎症性腸疾患(クローン病及び潰瘍性大腸炎を含む)、乾癬、網膜剥離、網膜色素変性症、黄斑変性症、膵炎、アトピー性皮膚炎、関節炎(関節リウマチ、変形性関節炎、脊椎関節炎、痛風、全身型若年性特発性関節炎(SoJIA)、乾癬性関節炎を含む)、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、全身性強皮症、抗リン脂質症候群(APS)、脈管炎、肝損傷/疾患(非アルコール性脂肪性肝炎、アルコール性脂肪性肝炎、自己免疫性肝炎、自己免疫性肝胆汁性疾患、原発性硬化性胆管炎(PSC)、アセトアミノフェン中毒、肝毒性)、腎損傷/傷害(腎炎、腎移植、手術、腎毒性薬物、例えばシスプラチンの投与、急性腎傷害(AKI)、セリアック病、自己免疫性特発性血小板減少性紫斑病、移植拒絶反応、実質臓器の虚血再灌流傷害、敗血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)、脳血管発作(CVA、脳卒中)、心筋梗塞(MI)、アテローム性動脈硬化症、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄性筋萎縮症(SMA)、アレルギー性疾患(喘息及びアトピー性皮膚炎を含む)、多発性硬化症、I型糖尿病、ウェゲナー肉芽腫症、肺サルコイドーシス、ベーチェット病、インターロイキン−1変換酵素(ICE、カスパーゼ−1としても知られている)関連発熱症候群、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、腫瘍壊死因子受容体関連周期熱症候群(TRAPS)、歯周炎、NEMO−欠乏症候群(F−カッパ−B必須調節因子遺伝子(IKKガンマ又はIKKGとしても知られている)欠乏症候群)、HOIL−1欠乏((RBCKlとしても知られている)ヘム酸化IRP2ユビキチンリガーゼ−1欠乏)、直鎖ユビキチンアセンブリ複合体(LUBAC)欠乏症候群、血液及び実質臓器の悪性腫瘍、細菌感染症及びウイルス感染症(例えば、結核及びインフルエンザ)、並びにリソソーム蓄積症(特に、ゴーシェ病、GM2、ガングリオシド蓄積症、αマンノース症、アスパルチルグルコサミン尿症、コレステリルエステル蓄積症、慢性ヘキソサミニダーゼA欠損症、シスチン蓄積症、ダノン病、ファブリー病、ファーバー病、フコース蓄積症、ガラクトシアリドーシス、GM1ガングリオシド蓄積症、ムコ脂質症、小児遊離シアル酸蓄積症、若年性ヘキソサミニダーゼA欠損症、クラッベ病、リソソーム酸リパーゼ欠損症、異染性白質萎縮症、ムコ多糖症、多種スルファターゼ欠損症、ニーマン−ピック病、神経セロイドリポフスチン症、ポンペ病、濃化異骨症、サンドホフ病、シンドラー病、シアル酸蓄積症、テイ・サックス病及びウォルマン病を含む)からなる群から選択される。
幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、炎症性腸疾患である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、クローン病である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、潰瘍性大腸炎である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、緑内障である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、乾癬である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、関節リウマチである。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、脊椎関節炎である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、若年性特発性関節炎である。幾つかの実施態様では、処置される疾患又は障害は、変形性関節炎である。
幾つかの実施態様では、本明細書に提供される処置方法は、上に列挙した疾患又は障害の1つ以上の症状の処置である。
また、処置における本発明の化合物の使用も本明細書に提供される。幾つかの実施態様では、上記疾患及び障害の治療又は予防において使用するための本発明の化合物の使用が本明細書に提供される。また、上記疾患及び障害を治療又は予防するための医薬の製造における本発明の化合物の使用も本明細書に提供される。
また、このような処置を必要としている哺乳類における、上に提供された疾患又は障害を処置する方法であって、処置的に有効な量の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩を該哺乳類に投与することを含む方法も本明細書に提供される。幾つかの実施態様では、哺乳類は、ヒトである。
また、このような処置を必要としている哺乳類における疾患又は障害の症状を処置する方法であって、該疾患又は障害が、過敏性腸障害(IBD)、過敏性腸症候群(IBS)、クローン病、潰瘍性大腸炎、心筋梗塞、脳卒中、外傷性脳損傷、アテローム性動脈硬化症、腎臓、肝臓、及び肺の虚血再灌流傷害、シスプラチン誘導性腎傷害、敗血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)、膵炎、乾癬、網膜色素変性症、網膜変性症、慢性腎疾患、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、並びに慢性閉塞性肺疾患(COPD)からなる群から選択され、該方法が、処置的に有効な量の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩を該哺乳類に投与することを含む方法も本明細書に提供される。
また、このような処置を必要としているヒト患者における疾患又は障害を処置する方法であって、該疾患又は障害が、上に提供されたものから選択され、該方法が、処置的に有効な量の式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩を、経口的に許容し得る医薬組成物として経口投与することを含む方法も本明細書に提供される。
併用療法
本明細書に提供される疾患及び障害の処置において、本発明の化合物を、その任意の組み合わせとして、1つ以上の本発明の他の化合物、又は1つ以上の他の処置剤と併用してよい。例えば、本発明の化合物は、上に列挙したものから選択される疾患又は障害の処置に有用であることが知られている他の処置剤と併用して同時に、逐次、又は別々に投与してよい。
本明細書で使用するとき、「併用」とは、1つ以上の本発明の化合物と、1つ以上の本発明の他の化合物又は1つ以上の更なる処置剤の、任意の混合物又は順列(permutation)を指す。文脈上特に明示しない限り、「併用」は、本発明の化合物を、1つ以上の処置剤と同時に、又は逐次送達することを含み得る。文脈上特に明示しない限り、「併用」は、本発明の化合物の、別の処置剤を伴った剤形を含み得る。文脈上特に明示しない限り、「併用」は、本発明の化合物の、別の処置剤を伴った投与経路を含み得る。文脈上特に明示しない限り、「併用」は、本発明の化合物の、別の処置剤を伴った製剤を含み得る。剤形、投与経路及び医薬組成物は、本明細書に記載されるものを含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様では、本明細書に提供される化合物を、その内容全体が参照により本明細書に組み入れられる国際公開公報第2016/027253号に列挙されている、別の処置的活性剤と併用してよい。このような実施態様では、国際公開公報第2016/027253号に列挙されている組み合わせにおけるRIP1キナーゼを阻害する化合物を、本開示の式Iの化合物によって置き換える。
幾つかの実施態様では、神経変性疾患及び障害(例えば、本明細書の他の箇所に列挙したものであり、以下のものを含むが、これらに限定されない:パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、脱髄性疾患、例えば、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、及び大脳皮質基底核変性症)を処置するために、本明細書に提供される化合物を、DLK阻害剤と併用してよい。DLK阻害剤は、例えば、国際公開公報第2013/174780号、同第2014/177524号、同第2014/177060号、同第2014/111496号、同第2015/091889号、及び同第2016/142310号に記載されている。
実施例
本発明は、以下の実施例を参照することによってよりよく理解される。しかし該実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
これらの実施例は、本発明の化合物、組成物及び方法を調製及び使用するための指針を当業者に与える役割を果たす。本発明の特定の実施態様について説明するが、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び改変を行い得ることを理解するであろう。
記載される実施例における化学反応は、本発明の他の多数の化合物を調製することに容易に適応させることができ、本発明の化合物を調製するための代替方法は、本発明の範囲内であるとみなされる。例えば、本発明に係る例示されていない化合物の合成は、当業者には明らかな改変によって、例えば、干渉基を適切に保護することによって、当技術分野において公知の他の好適な試薬を利用することによって、例えば、記載されているもの以外の、当技術分野において公知の他の好適な試薬を利用することにより、干渉基を適切に保護することによって、及び/又は反応条件を通例通り改変することによって、成功裏に実施することができる。
以下の実施例では、特に指定しない限り、すべての温度を摂氏温度で記載する。市販されている試薬は、Aldrich Chemical Company、Lancaster、TCI、又はMaybridge等の供給元から購入し、特に指定しない限り、更に精製することなく使用した。以下に記載する反応は一般に、無水溶媒中、窒素若しくはアルゴンの陽圧下で、又は乾燥管を用いて(特に記載しない場合)行われ、反応フラスコは、典型的には、シリンジを介して基質及び試薬を導入するためのラバーセプタムを備える。ガラス器具は、オーブン乾燥及び/又は加熱乾燥させた。H NMRスペクトルは、重水素化されたCDCl、d−DMSO、CHOD、又はd−アセトン溶媒溶液中で、トリメチルシラン(TMS)又は残留非重水素化溶媒のピークを参照標準として用いて得た(ppmで報告)。ピークの多重度を報告するとき、以下の略記を用いる:s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、m(マルチプレット)、br(ブロード)、dd(ダブルダブレット)、dt(ダブルトリプレット)。結合定数は、与えられる場合、Hz(ヘルツ)で報告される。
試薬、反応条件、又は機器を記載するために用いられるすべての略記は、以下の略記のリストに記載する定義と一致することを意図する。本発明の個別の化合物の化学名は、典型的には、ChemDraw命名プログラムの構造命名法を用いて得た。
略記
ACN アセトニトリル
Boc tert−ブトキシカルボニル
DAST 三フッ化ジエチルアミノ硫黄
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DPPH 2,2−ジフェニル−1−ピクリルヒドラジル
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー−質量分析
PCC クロロクロム酸ピリジニウム
RP 逆相
RT又はR 保持時間
SEM 2−(トリメチルシリル)エトキシメチル
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
合成スキーム
以下の実施例の具体的な合成方法に加えて、例えば以下の合成スキームに従って、更なる本発明の化合物を調製することもできる。
スキーム1〜4は、本明細書における実施例に提供される化学中間体の調製を示す。
Figure 2020536915
Figure 2020536915
スキーム3に従って、様々な求核剤(ハライド源及びシアニド源を含むが、これらに限定されない)を使用して、式Iの化合物の更に多様なB環が調製される。
Figure 2020536915
スキーム4に従って、B環がgem−ジメチル置換された式Iの化合物が調製される。
Figure 2020536915
国際公開公報第2017/004500号(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)に記載の手順に従って、以下の実施例で使用する以下の中間体を調製した:
Figure 2020536915
次いで、以下の例示的な反応を使用して、スキーム5に従って式Iの特定の化合物を調製する:
Figure 2020536915
モノフッ素化中間体の例示的な調製:
Figure 2020536915

工程1: 3,5−ジブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール
3,5−ジブロモ−1H−1,2,4−トリアゾール(150.0g、661.2mmol)のテトラヒドロフラン(1500mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(17.1g、99.2mmol)、続いて3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(166.9g、1983.6mmol)を、0℃でゆっくり加えた。添加後、反応混合物を70℃で3時間加熱し、減圧下で濃縮した。残留物を水(500mL)に注ぎ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液の添加によりpH=9に調整した。得られた混合物を酢酸エチル(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をメタノール(2×50mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、粗3,5−ジブロモ−1−テトラヒドロピラン−2−イル−1,2,4−トリアゾール(155g、75%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.49 - 5.46 (m, 1H), 4.12 - 3.99 (m, 1H), 3.72 - 3.61 (m, 1H), 2.38 - 2.26 (m, 1H), 2.18 - 2.07 (m, 1H), 1.98 - 1.90 (m, 1H), 1.78 - 1.60 (m, 3H)。
工程2: 1−フェニルブタ−3−エン−1−オール
ベンズアルデヒド(130g、1.23mol)の冷却(0℃)テトラヒドロフラン(1000mL)溶液に、塩化アリルマグネシウム(THF中2M、858mL、1.72mol)を30分かけて加えた。添加後、反応混合物を室温まで放温し、2時間撹拌した。次に、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(1000mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜5%酢酸エチル)により精製して、1−フェニルブタ−3−エン−1−オール(140g、77%)を淡黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.34 (m, 4H), 7.29 - 7.26 (m, 1H), 5.83 - 5.75 (m, 1H), 5.21 - 5.08 (m, 2H), 4.76 - 4.69 (m, 1H), 2.55 - 2.45 (m, 2H), 2.12 (d, J=2.8 Hz, 1H)。
工程3: tert−ブチルジメチル((1−フェニルブタ−3−エン−1−イル)オキシ)シラン
1−フェニル−3−ブテン−1−オール(29.0g、195.7mmol)の撹拌されているジクロロメタン(400mL)溶液に、イミダゾール(27.0g、391.6mmol)及びtert−ブチルジメチルクロロシラン(39.0g、254.4mmol)を加えた。添加後、反応混合物を25℃で16時間撹拌し、次に水(200mL)の添加によりクエンチした。混合物をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、100%石油エーテル)により精製して、tert−ブチル−ジメチル−(1−フェニルブタ−3−エノキシ)シラン(43.0g、84%)を無色の油状物として与え、次の工程でそのまま用いた。
工程4: 3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−フェニルプロパナール
tert−ブチル−ジメチル−(1−フェニルブタ−3−エノキシ)シラン(50.0g、190.5mmol)のテトラヒドロフラン/水(600mL、1:1)溶液に、四酸化オスミウム(968mg、3.8mmol)を加えた。15℃で30分間撹拌した後、過ヨウ素酸ナトリウム(163g、762.0mmol)を2時間かけて少量ずつ加えた。得られた混合物を30℃で更に2時間撹拌し、次に冷飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(500mL)の添加によりクエンチした。混合物を30分間撹拌し、次に酢酸エチル(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜10%酢酸エチル)により精製して、3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−フェニル−プロパナール(33.0g、65%)を黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.94 (t, J=2.4 Hz, 1H), 7.48 (d, J=4.2 Hz, 4H), 7.44 - 7.39 (m, 1H), 5.37 - 5.34 (m, 1H), 2.99 - 2.97 (m, 1H), 2.80 - 2.75 (m, 1H), 1.01 (s, 9H), 0.19 (s, 3H), 0.00 (s, 3H)。
工程5: 1−(3−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−フェニルプロパン−1−オール
3,5−ジブロモ−1−テトラヒドロピラン−2−イル−1,2,4−トリアゾール(39.0g、125.4mmol)の冷却した(−78℃)テトラヒドロフラン(400mL)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、55.0mL、137.5mmol)をN雰囲気下で滴下した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−フェニル−プロパナール(33.0g、124.2mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を滴下した。添加後、混合物を−78℃で1.5時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液(500mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜5%酢酸エチル)により精製して、1−(3−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−フェニルプロパン−1−オール(50.0g、80%)を淡黄色の油状物として与えた。
Figure 2020536915

工程6: trans−2−ブロモ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−7−オール
1−(3−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−フェニルプロパン−1−オール(50.0g、100.7mmol)の撹拌されているジクロロメタン(150mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(150mL)をゆっくりと加えた。得られた混合物を50℃で2時間加熱し、次に減圧下で濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=9に調整し、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜32%酢酸エチル)により精製して、trans−2−ブロモ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−7−オール(5.5g、20%)を黄色の固体として与えた(第2の画分(8.5g、30%)も、trans/cis生成物の4:3混合物として得た)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.46 - 7.32 (m, 3H), 7.15 (d, J=7.6 Hz, 2H), 5.65 (t, J=6.6 Hz, 1H), 5.50 (br s, 1H), 5.45 (d, J=6.4 Hz, 1H), 3.19 - 3.11 (m, 1H), 3.01 - 2.92 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.682分、m/z=279.8 [M+H]。LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.682分、ESI+実測値 [M+H]=279.8。
工程7:(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5R,7R)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
trans−2−ブロモ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−7−オール(3.0g、10.71mmol)の撹拌されているジクロロメタン(60mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(7.8g、48.19mmol)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で2.5時間撹拌し、次に撹拌した飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に0℃でゆっくりと加えた。混合物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜20%酢酸エチル)により精製して、ラセミのcis−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(1.5g、49%)を淡黄色の固体として、及びラセミのtrans−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(650mg、21%)を白色の固体として与えた。
cis−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.31 - 7.24 (m, 3H), 7.17 - 7.07 (m, 2H), 5.97 - 5.77 (m, 1H), 5.37 - 5.27 (m, 1H), 3.52 - 3.37 (m, 1H), 2.84 - 2.70 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.632分、m/z=281.9 [M+H]。LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.632分、ESI+実測値 [M+H]=281.9。
trans−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.58 - 7.29 (m, 3H), 7.24 - 7.05 (m, 2H), 6.14 - 5.93 (m, 1H), 5.70 - 5.65 (m, 1H), 3.41 - 3.25 (m, 1H), 3.04 - 2.87 (m, 1H)。
ラセミのcis物質をキラルSFCにより更に分離して、恣意的な割り当てで:
(5R,7R)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク1、保持時間=2.963分)(350mg、44%)を白色の固体として与えた。
(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク2、保持時間=3.174分)(350mg、44%)を白色の固体として与えた。
SFC条件:カラム:Chiralpak AD-3 150×4.6mm I.D.、3um 移動相:A:CO2B:エタノール(0.05% DEA)グラジエント:Bを5分で5%〜40%、Bを40%で2.5分間保持、次にBを5%で2.5分間保持 流速:2.5mL/分間
実施例1:方法1
Figure 2020536915

cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール
1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オン(21mg、0.08mmol)の冷却したメタノール(5mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.73mmol)を一度に加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(22〜52%アセトニトリル/水中0.05%塩酸塩)により精製して、恣意的な割り当てでcis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール(17mg,71%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.40 - 7.33 (m, 3H), 7.25 - 7.22 (m, 2H), 6.16- 6.13 (m, 0.5H), 6.02 - 5.98(m, 0.5H), 5.56- 5.52 (m, 1H), 4.65 - 4.61 (m, 1H), 3.75 - 3.67 (m, 1H), 2.81 - 2.74 (m, 1H), 1.93 - 1.82 (m, 2H),0.94 - 0.89(m, 3H)。LCMS 保持時間=0.762分、m/z=262.0[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.762分、ESI+実測値 [M+H]=262.0。
実施例2:方法2
Figure 2020536915

cis−2−(1,1−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1−(cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパン−1−オン(40mg、0.15mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(50mg、0.31mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。添加後、混合物を25℃で2時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)のゆっくりとした添加によりクエンチした。得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア(ammonia hydroxide))により精製して、恣意的な割り当てでcis−2−(1,1−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(17mg、40%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.41 - 7.23 (m, 5H), 6.16 - 6.00 (m, 1H), 5.58 (s, 1H), 3.78 - 3.69 (m, 1H), 2.80 - 2.77 (m, 1H), 2.31 - 2.25 (m, 2H), 1.02 (t, J=7.6 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=0.859分、m/z=281.9 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 3.0分で) 保持時間 0.859分、ESI+実測値 [M+H]=281.9。
実施例3:方法3
Figure 2020536915

cis−7−フルオロ−2−(1−フルオロプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: 1−(cis−5−フルオロ−7−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパン−1−オール
1−(cis−5−フルオロ−7−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパン−1−オン(120mg、0.46mmol)のメタノール(10mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(21mg、0.56mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して、粗1−(cis−5−フルオロ−7−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパン−1−オール(90mg、74%)を白色の固体として与えた。LCMS 保持時間=0.548分、m/z=262.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.548分、ESI+実測値 [M+H]=262.0。
Figure 2020536915

工程2: cis−(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−フルオロプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパン−1−オール(90mg、0.34mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.05mL、0.36mmol)を窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。添加後、混合物を−78℃で2時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)のゆっくりとした添加によりクエンチした。次に、混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(35〜65%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでcis−(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−フルオロプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(28mg、30%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.40 - 7.21 (m, 5H), 6.14 - 5.98 (m, 1H), 5.56 - 5.34 (m, 2H), 3.77 - 3.67 (m, 1H), 2.81 - 2.70 (m, 1H), 2.13 - 2.03 (m, 2H), 0.98 (t, J=7.6 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=0.820分、m/z=263.9 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 3.0分で) 保持時間 0.820分、ESI+実測値 [M+H]=263.9。
実施例4:方法4
Figure 2020536915

cis−(5S,7S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)エタノール
Figure 2020536915

工程1: cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド
ジクロロメタン(30mL)中のエチル cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボキシラート(800mg、2.91mmol)の混合物に、水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中1.0M、4.36mL、4.36mmol)を−78℃で滴下した。添加後、反応物を同じ温度で2時間撹拌し、次に硫酸ナトリウム十水和物(3g)のゆっくりとした添加によりクエンチした。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜30%酢酸エチル)により精製して、cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド(520mg、77%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.97 (s, 1H), 7.43 - 7.26 (m, 5H), 6.14 - 5.96 (m, 1H), 5.54 - 5.51 (m, 1H), 3.73 - 3.63 (m, 1H), 2.99 - 2.95 (m, 1H)。
Figure 2020536915

工程2: cis−(5S,7S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)エタノール
(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(62mg、0.43mmol)中のcis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド(50mg、0.22mmol)とフッ化セシウム(65mg、0.43mmol)との混合物を、25℃で12時間撹拌し、次に添加したメタノール(5mL)で希釈した。固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(30〜60%アセトニトリル/水中0.05% HCl)により精製して、恣意的な割り当てでcis−(5S,7S)−2,2,2−トリフルオロ−1−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)エタノール(6.3mg、9%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.36 (m, 3H), 7.25 - 7.22 (m, 2H), 6.08 - 5.95 (m, 1H), 5.49 - 5.45 (m, 1H), 5.16 - 5.13 (m, 1H), 3.68 - 3.63 (m, 1H), 3.10 - 2.88 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.768分、m/z=301.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.768分、ESI+実測値 [M+H]=301.9。
実施例5:方法5
Figure 2020536915

cis−(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
シクロプロピル−(cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノン(200mg、0.74mmol)と三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.2mL、1.47mmol)との混合物を、窒素雰囲気下、50℃で72時間撹拌した。混合物を、撹拌されている飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)にゆっくりと加え、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでcis−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(13mg、6%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.43 - 7.24 (m, 5H), 6.16 - 6.14 (m, 0.5H), 6.02 - 6.00 (m, 0.5H), 5.60 - 5.56 (m, 1H), 3.77 - 3.69 (m, 1H), 2.81 - 2.77 (m, 1H), 1.79 - 1.74 (m, 1H), 0.73 - 0.69 (m, 4H)。LCMS 保持時間=0.900分、m/z=293.9 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 3.0分で) 保持時間 0.900分、ESI+実測値 [M+H]=293.9。
実施例6:方法6
Figure 2020536915

cis−(5S,7S)−2−(1−フルオロ−1−メチル−プロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: 2−(cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)ブタン−2−オール
1−[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オン(230mg、0.89mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3.0N、1.18mL、3.55mmol)を窒素雰囲気下、−78℃で加えた。添加後、混合物を−78℃で1時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(27〜57%アセトニトリル/水中0.05%塩酸)により精製して、2−[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ブタン−2−オール(160mg、65%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.45 -7.29 (m, 5H), 6.31 - 6.28 (m, 0.5H), 6.17 - 6.14 (m, 0.5H), 5.67 - 5.62 (m, 1H), 3.87 - 3.73 (m, 1H), 2.92 - 2.78 (m, 1H), 1.97 - 1.82 (m, 2H), 1.56 - 1.55 (m, 3H), 0.89 - 0.82 (m, 3H)。LCMS 保持時間=0.571分、m/z=276.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.571分、ESI+実測値 [M+H]=276.1。
Figure 2020536915

工程2: cis−2−(1−フルオロ−1−メチル−プロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
2−[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ブタン−2−オール(60mg、0.22mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.14mL、1.09mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでcis−(5S,7S)−2−(1−フルオロ−1−メチル−プロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(44.5mg、73%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.52 - 7.15 (m, 5H), 6.14 - 6.11 (m, 0.5H), 5.99 - 5.97 (m, 0.5H), 5.58 - 5.51 (m, 1H), 3.79 - 3.65 (m,1H), 2.81 - 2.68 (m, 1H), 2.14 - 2.01 (m, 2H), 1.72 - 1.66 (m, 3H), 0.90 - 0.86 (m, 3H)。LCMS 保持時間=1.889分、m/z=277.6 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間 1.889分、ESI+実測値 [M+H]=277.6。
実施例7及び8:方法7
Figure 2020536915

rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R)−1−フルオロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及びrac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1S)−1−フルオロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
cis−(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−フルオロプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを、キラルSFC(Chiralcel OX;150×21.2mm、5um;15%メタノール(0.1%水酸化アンモニウムを含む)と二酸化炭素でのアイソクラチック溶出)により精製して、恣意的な割り当てでジアステレオマーrac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R)−1−フルオロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(5mg、11%)及びrac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1S)−1−フルオロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(3mg、7%)を白色の固体として与えた:
最初に溶出するジアステレオマー rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R)−1−フルオロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(恣意的な割り当てで5S,7S,1R配置)についての分析データ:SFC 保持時間(OX、10%メタノール+0.1%水酸化アンモニウムと二酸化炭素でのアイソクラチック溶出、2.5分の方法):0.720分、100% ee。LCMS 保持時間=4.65分、m/z=264.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.65分、ESI+実測値 [M+H]=264.2
4番目に溶出するジアステレオマー(恣意的な割り当てで5S,7S,1S配置)についての分析データ:SFC 保持時間(OX、10%メタノール+0.1%水酸化アンモニウムと二酸化炭素でのアイソクラチック溶出、2.5分の方法):1.338分、100% ee。LCMS 保持時間=4.67分、m/z=264.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.67分、ESI+実測値 [M+H]=264.1
実施例9:方法8
Figure 2020536915

cis−2−(1,1−ジフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(3.68mL、27.84mmol)と1−(cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチル−プロパン−1−オン(80mg、0.28mmol)との混合物を、窒素雰囲気下、25℃で72時間撹拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)内にゆっくりと加え、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(50〜80%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでcis−2−(1,1−ジフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(30mg、35%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.40 - 7.38 (m, 3H),7.22 - 7.20(m, 2H), 6.15 - 6.14 (m, 0.5H), 6.02 - 5.99 (m, 0.5H), 5.62 - 5.58 (m, 1H), 3.77 - 3.69(m, 1H), 2.82 - 2.71 (m,1H), 1.07 (s, 9H)。LCMS 保持時間=2.052分、m/z=310.1 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間2.052分、ESI+実測値 [M+H]=310.1。
実施例10:方法9
Figure 2020536915

cis−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (E)−cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1−(cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパン−1−オール(100mg、0.38mmol)のアセトニトリル(3mL)溶液に、塩化チオニル(228mg、1.91mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を0℃で15分間撹拌し、次に35℃で1時間撹拌した。冷却後、混合物を水(10mL)の添加によりクエンチし、次に酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル、R=0.6)により精製して、(E)−cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(30mg、32%)を淡黄色の油状物として与えた。LCMS 保持時間=0.645分、m/z=244.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.645分、ESI+実測値 [M+H]=244.1。
Figure 2020536915

工程2: cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
メタノール(5mL)中の(E)−cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(30mg、0.12mmol)とパラジウム(10%炭素担持、13mg、0.01mmol)との混合物を、25℃で2時間水素化し(15psi)、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(25〜55%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでcis−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(16.0mg、53%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.39 - 7.36 (m, 3H), 7.27 - 7.25 (m, 2H), 6.26 - 6.23 (m, 0.5H), 6.12 - 6.09 (m, 0.5H), 5.60 - 5.58 (m, 1H), 3.79 - 3.70 (m, 1H), 2.83 - 2.73 (m, 3H), 1.79 - 1.70 (m, 2H), 0.96 - 0.92 (m, 3H)。LCMS 保持時間=1.698分、m/z=246.2[M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2分で) 保持時間 1.698分、ESI+実測値 [M+H]=246.2。
実施例11:方法10
Figure 2020536915

cis−2−シクロプロピル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(2mL)及び水(0.35mL)中のcis−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(35mg、0.12mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(10mg、0.01mmol)、シクロプロピルボロン酸(21mg、0.25mmol)及び炭酸セシウム(101mg、0.31mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。冷却後、混合物を水(15mL)で希釈し、次に酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.225%ギ酸)により精製して、恣意的な割り当てでcis−2−シクロプロピル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(3.1mg、10%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.41 - 7.34 (m, 3H), 7.22 - 7.20 (m, 2H), 6.05 - 6.02 (m, 0.5H), 5.90 - 5.88 (m, 0.5H), 5.46 - 5.41 (m, 1H), 3.73 - 3.60 (m, 1H), 2.73 - 2.62 (m, 1H), 2.03 - 1.98 (m, 1H), 0.99 - 0.92 (m, 4H)。LCMS 保持時間=0.827分、m/z=244.0[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.827分、ESI+実測値 [M+H]=244.0。
実施例12:方法11
Figure 2020536915

cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−アミン
1,4−ジオキサン(30mL)中のcis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボン酸(500mg、2.02mmol)の混合物に、無水硫酸ナトリウム(4.0g)、トリエチルアミン(0.85mL、6.07mmol)及びジフェニルリン酸アジド)(1.15mL、5.06mmol)を窒素雰囲気下で加えた。混合物を35℃で18時間撹拌し、溶液を1,4−ジオキサン(30mL)と水(10mL)の熱溶液(95℃)に移した。混合物を95℃で更に18時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜50%酢酸エチル/エタノール(1:1))により精製して、恣意的な割り当てでcis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−アミン(200mg、45%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.40 - 7.35 (m, 2H), 7.24 - 7.04 (m, 3H), 6.00 - 5.97 (m, 0.5H), 5.85 - 5.83 (m, 0.5H), 5.35 - 5.30 (m, 1H), 3.63 - 3.53 (m, 1H), 2.63 - 2.52 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.617分、m/z=218.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.617分、ESI+実測値 [M+H]=218.9。
実施例13:方法12
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(200mg、0.74mmol)と三フッ化ジエチルアミノ硫黄(6.0mL、44.10mmol)との混合物を、窒素雰囲気下、50℃で72時間撹拌した。混合物を、撹拌されている飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)にゆっくりと加え、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(45〜75%アセトニトリル/水中0.05%アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでrac−(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(80mg、36%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.38 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.08 - 5.92 (m, 1H), 5.48 - 5.44 (m, 1H), 3.67 - 3.57 (m, 1H), 2.97 - 2.87 (m, 1H), 1.81 - 1.75 (m, 1H), 0.86 - 0.82 (m, 2H), 0.72 - 0.70 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.921分、m/z=293.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.921分、ESI+実測値 [M+H]=293.9。
実施例14:方法13
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(2mL)及び水(0.35mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(25mg、0.04mmol)、n−プロピルボロン酸(37mg、0.43mmol)及び炭酸セシウム(347mg、1.06mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、80℃で16時間加熱した。冷却後、混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(43〜53%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(6.2mg、7%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.41 - 7.35(m, 3H), 7.22 - 7.19(m, 2H), 6.09 - 5.92 (m, 1H), 5.50 - 5.46 (m, 1H), 3.75- 3.62 (m, 1H), 2.75- 2.64 (m, 3H),1.79 - 1.69 (m, 2H), 0.94 (t, J=7.6 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=1.689分、m/z=246.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間1.689分、ESI+実測値 [M+H]=246.2。
実施例15:方法14
Figure 2020536915

(5R,7R)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
トルエン(3mL)及び水(0.3mL)中の(5R,7R)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)、RuPhos−Pd−G2(14mg、0.02mmol)、カリウム3,3,3−トリフルオロプロパン−1−トリフルオロボラート(54mg、0.27mmol)、炭酸セシウム(173mg、0.53mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で24時間加熱し、次に減圧下で濃縮した。次に、残留物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5R,7R)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(23.8mg、44%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.41 - 7.37 (m, 3H), 7.23 - 7.21 (m, 2H), 6.04 - 5.89 (m, 1H), 5.40 - 5.36 (m, 1H), 3.61 - 3.55 (m, 1H), 3.06 - 3.02 (m, 2H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.64 - 2.59 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.892分、m/z=299.9[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.892分、ESI+実測値 [M+H]=299.9。
実施例16:方法15
Figure 2020536915

Trans−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボニトリル
1,4−ジオキサン(3mL)及び水(0.3mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、カリウム(2−シアノシクロプロピル)−トリフルオロボラート(92mg、0.53mmol)、CataCXium A−Pd−G2(24mg、0.04mmol)及びフッ化セシウム(161mg、1.06mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で15時間加熱した。冷却後、混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(30〜60%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでtrans−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボニトリル(8mg、8%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.39 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.00 - 5.84 (m, 1H), 5.38 - 5.34 (m, 1H), 3.64 - 3.56 (m, 1H), 2.92 - 2.72 (m, 2H), 2.01 - 1.94 (m, 1H), 1.67 - 1.62 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.822分、m/z=269.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.822分、ESI+実測値 [M+H]=269.0。
実施例17:方法16
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(300mg、1.06mmol)及びN−メトキシ−N,3−ジメチル−オキセタン−3−カルボキサミド(338mg、2.13mmol)の冷却(−78℃)テトラヒドロフラン(10mL)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.28mL、3.19mmol)を窒素雰囲気下で加えた。添加後、混合物を−78℃で1時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(30〜60%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(190mg、59%)をピンク色の固体として与え、次の工程でそのまま用いた。
Figure 2020536915

工程2: (5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
三フッ化ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄(3.0mL)中の(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(47mg、0.16mmol)の混合物を、80℃で2時間加熱した。冷却後、混合物をジクロロメタン(5mL)、次に氷水(10mL)で希釈した。得られた混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(39〜59%アセトニトリル/水中10mM炭酸水素アンモニウム)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(15.7mg、31%)を褐色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.40 - 7.36 (m, 3H), 7.21 - 7.19 (m, 2H),6.14 - 6.11 (m, 0.5H), 6.00 - 5.97 (m, 0.5H), 5.61 - 5.54 (m, 1H), 5.01 - 4.98 (m, 2H), 4.42 - 4.36 (m, 2H), 3.80 - 3.65 (m, 1H), 2.83 - 2.70 (m, 1H), 1.42 (s, 3H)。LCMS 保持時間=0.735分、m/z=324.1[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.735分、ESI+実測値 [M+H]=324.1。
実施例18:方法18
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
トルエン(3mL)及び水(0.3mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)、RuPhos−Pd−G2(14mg、0.02mmol)、カリウム3,3,3−トリフルオロプロパン−1−トリフルオロボラート(54mg、0.27mmol)、炭酸セシウム(173mg、0.53mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で24時間加熱し、次に減圧下で濃縮した。次に、残留物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(19mg、34%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.36 (m, 3H), 7.23 - 7.21 (m, 2H), 6.04 - 5.88 (m, 1H), 5.40 - 5.36 (m, 1H), 3.63 - 3.59 (m, 1H), 3.06 - 3.02 (m, 2H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.64 - 2.57 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.891分、m/z=299.9[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.891分、ESI+実測値 [M+H]=299.9。
実施例19:方法19
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,2−ジメトキシエタン(1mL)及び水(0.2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5h−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(25mg、0.09mmol)、1−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1h−ピラゾール(0.01mL、0.18mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(6mg、0.01mmol)及び炭酸カリウム(37mg、0.27mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、120℃で0.5時間加熱し、水(5mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(30〜60%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(6mg、24%)を微かにピンク色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.49 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.46 - 7.34 (m, 3H), 7.33 - 7.20 (m, 2H), 6.82 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.25 - 5.99 (m, 1H), 5.66 - 5.59 (m, 1H), 4.15 (s, 3H), 3.81 - 3.71 (m, 1H), 2.85 - 2.74 (m, 1H)。LCMS 保持時間=1.621分、m/z=284.2[M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間 1.621分、ESI+実測値 [M+H]=284.2。
実施例20:方法20
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(5mL)及び水(1mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(150mg、0.53mmol)、アリルボロン酸ピナコールエステル(179mg、1.06mmol)、RuPhos−Pd−G2(41mg、0.05mmol)、炭酸セシウム(520mg、1.60mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で12時間加熱し、次に減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)で希釈し、で酢酸エチル(3×15mL)抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中35%の酢酸エチル、R=0.4)により精製して、(5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(90mg、70%)を無色の油状物として与えた。LCMS 保持時間=0.733分、m/z=244.1[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.733分、ESI+実測値 [M+H]=244.1。
Figure 2020536915

工程2: (5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.21mmol)のトルエン(1mL)溶液に、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(6mg、0.02mmol)及び[クロロ(ジフルオロ)メチル]トリメチルシラン(98mg、0.62mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波条件下、110℃で4時間加熱し、水(10mL)で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(35〜65%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(10.7mg、17%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.41 - 7.36 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.05 - 5.89 (m, 1H), 5.41 - 5.37 (m, 1H), 3.63 - 3.55 (m, 1H), 3.06 - 3.03 (m, 1H), 2.85 - 2.81 (m, 2H), 2.01 - 2.00 (m, 1H), 1.50 - 1.46 (m, 1H), 1.16 - 1.11 (m, 1H)。LCMS 保持時間=1.775分、m/z=294.1[M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間:1.775分、ESI+実測値 [M+H]=294.1。
実施例21:方法21
Figure 2020536915

エチル rac−(1R,2R)−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボキシラート及び
ジアゾ酢酸エチル(0.85g、7.42mmol)のトルエン(20mL)溶液に、(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(170mg、0.74mmol)を加えた。反応混合物を110℃で12時間加熱し、減圧下で濃縮した。残留物を、最初に分取TLC(石油エーテル中40%酢酸エチル、R=0.3及び0.4)、次にRP−HPLC(5〜55%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てでエチル rac−(1R,2R)−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボキシラート(120mg、50%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.39- 7.36 (m, 3H), 7.23 - 7.20(m, 2H), 5.99 - 5.96 (m, 0.5H), 5.85 - 5.82(m, 0.5H), 5.35- 5.31 (m, 1H), 4.17 - 4.11(m, 2H), 3.58 - 3.48(m, 1H), 2.90 - 2.80 (m, 1H), 2.65 - 2.63 (m, 1H), 2.22 - 2.15 (m, 1H), 1.58 - 1.55 (m, 2H), 1.27 - 1.23 (m, 3H)。LCMS 保持時間=0.890分、m/z=316.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.890分、ESI+実測値 [M+H]=316.0。
恣意的な割り当てでエチル rac−(1R,2S)−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボキシラート(30mg、13%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.46 - 7.32 (m, 3H), 7.25 - 7.17 (m, 2H), 6.10 - 6.04 (m, 0.5H), 5.96 - 5.90 (m, 0.5H), 5.54 - 5.47 (m, 1H), 4.01 - 3.93 (m, 1H), 3.93 - 3.87 (m, 1H), 3.75 - 3.59 (m, 1H), 2.78 - 2.62 (m, 1H), 2.61 - 2.53 (m, 1H), 2.18 - 2.10 (m, 1H), 1.80 - 1.72 (m, 1H), 1.50 - 1.41 (m, 1H), 1.13 - 1.04 (m, 3H)。LCMS 保持時間=0.730分、m/z=316.1[M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.730分、ESI+実測値 [M+H]=316.1。
実施例22:方法22
Figure 2020536915

3−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパンニトリル
Figure 2020536915

工程1: rac−(5S,7S)−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノール
0℃に冷却したエチル [rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボキシラート(520mg、1.89mmol、1.0当量)のエタノール(10mL)溶液に、水素化ホウ素リチウム(テトラヒドロフラン中2M、5.66mL、11.33mmol、6.0当量)を加えた。氷浴を取り外し、混合物を室温で6時間撹拌した。この後、反応混合物を5%クエン酸水溶液(100mL)に注いだ。混合物を酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、rac−(5S,7S)−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノールを白色の固体として与え、これを更に精製することなく用いた(428mg、収率97%)。
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 0.88分、ESI+実測値 [M+H]=234。
Figure 2020536915

工程2: rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド
rac−(5S,7S)−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノール(420mg、1.8mmol、1.0当量)のジクロロメタン(8mL)溶液に、デス・マーチン ペルヨージナン(866mg、1.98mmol、1.1当量)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。この後、それをジクロロメタン(75mL)で希釈し、10% NaHCO3水溶液/20% Na2S2O3(1:1)100mLでクエンチし、室温で30分撹拌した。層を分離し、ジクロロメタン層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒドを黄色の残留物として与え、これを更に精製することなく次の工程で用いた(410mg、収率98%)。
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 1.04分、ESI+実測値 [M+H]=232。
Figure 2020536915

工程3: (E)− rac−(5S,7S)−3−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパ−2−エンニトリル及び(Z)−rac−(5S,7S)−3−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパ−2−エンニトリル
シアノメチルホスホン酸ジエチル(0.324mL、354mg、2.0mmol、1.1当量)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、カリウム tert−ブトキシド(テトラヒドロフラン中1M、1.9mL、1.9mmol、1.05当量)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次に、それにテトラヒドロフラン(10mL)中のrac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド(420mg、1.82mmol、1.0当量)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。この後、反応物を5%クエン酸水溶液(75mL)でクエンチし、酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和NaHCO3、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘプタン中0〜100%酢酸イソプロピル)により精製して、(E)− rac−(5S,7S)−3−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパ−2−エンニトリル(155mg、収率34%)及び(Z)− rac−(5S,7S)−3−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパ−2−エンニトリル(90mg、収率20%)を与えた。
(E)異性体:LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 1.16分、ESI+実測値 [M+H]=255。
(Z)異性体:LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 1.11分、ESI+実測値 [M+H]=255。
Figure 2020536915

工程4: 3−((5R,7R)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパンニトリル及び3−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパンニトリル
(Z)− rac−(5S,7S)−3−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパ−2−エンニトリルのテトラヒドロフラン(5mL)及びエタノール(5mL)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(80mg、2.1mmol、6.0当量)を加えた。混合物を50℃で3時間撹拌した。この後、混合物を酢酸イソプロピルで溶離するシリカゲルのプラグに通して濾過し、濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘプタン中0〜100%酢酸イソプロピル)により精製して、rac−(5S,7S)−3−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパンニトリルを白色の固体として与えた(60mg、収率66%)。このラセミ物質をキラルSFCにより更に分離して、恣意的な割り当てで:
3−((5R,7R)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパンニトリル
(ピーク1、SFC分析 保持時間=0.73分、Whelk−O1(S,S)、アイソクラチック 15%MeOH+0.1% NH4OH、2.5分の方法)(19.1mg、21%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.45 - 7.30 (m, 3H), 7.26 - 7.15 (m, 2H), 6.14 (ddd, J=57.0, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.66 - 5.52 (m, 1H), 3.77 - 3.59 (m, 1H), 3.06 - 2.95 (m, 2H), 2.94 - 2.81 (m, 2H), 2.70 - 2.56 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=3.78分、m/z=257.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 3.78分、ESI+実測値 [M+H]=257.1。
3−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)プロパンニトリル
(ピーク2、SFC分析 保持時間=0.86分、Whelk−O1(S,S)、アイソクラチック 15% MeOH+0.1%NH4OH、2.5分の方法)(21.0mg、23%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.47 - 7.29 (m, 3H), 7.26 - 7.13 (m, 2H), 6.14 (ddd, J=57.0, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.59 (ddd, J=8.3, 7.1, 2.8 Hz, 1H), 3.79 - 3.57 (m, 1H), 3.06 - 2.94 (m, 2H), 2.93 - 2.81 (m, 2H), 2.73 - 2.54 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=3.78分、m/z=257.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 3.78分、ESI+実測値 [M+H]=257.1。
SFC条件(分取):カラム:Whelk O−1(S,S)150×21.2mm I.D.、5um 移動相:A:CO2 B:メタノール、アイソクラチック 20%メタノール 25分間、流速:80mL/分、カラム温度40℃。
実施例23:方法23
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(rac−(1R,2R)−2−フルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.0g、12.41mmol)中の(trans−2−フルオロシクロプロピル)−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(44mg、0.15mmol)の混合物を、50℃で24時間加熱し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)にゆっくりと加えた。得られた混合物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して粗生成物を与え、これを分取TLC(石油エーテル中40%酢酸エチル、R=0.5)により更に精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(rac−(1R,2R)−2−フルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(7.2mg、15%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.39 (m, 3H), 7.26 - 7.24 (m, 2H), 6.10 - 6.08 (m, 1H), 5.50 - 5.45 (m, 1H), 4.92 - 4.75 (m, 1H), 3.69 - 3.58 (m, 1H), 3.00 - 2.90 (m, 1H), 2.31 - 2.25 (m, 1H), 1.43 - 1.36 (m, 1H), 1.24 - 1.19 (m, 1H)。LCMS 保持時間=1.931分、m/z=312.1[M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.05%水酸化アンモニア 3分で) 保持時間 1.931分、ESI+実測値 [M+H]=312.1。
実施例24:方法24
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R,2R)−2−(メトキシメチル)シクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (trans−2−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)シクロプロピル)メタノール
エチル rac−(1R,2R)−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボキシラート(60mg、0.19mmol)の冷却テトラヒドロフラン(2mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(14mg、0.38mmol)を0℃で加えた。添加後、混合物を0℃で1時間撹拌し、水(0.05mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈した。分離した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル、R=0.4)により精製して、恣意的な割り当てでrac−(1R,2R)−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロピルメタノール(45mg、87%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.45 - 7.33 (m, 3H), 7.27 - 7.20 (m, 2H), 6.07 - 6.05 (m, 0.5H), 5.93 - 5.90 (m, 0.5H), 5.50 - 5.43 (m, 1H), 3.76 - 3.55 (m, 2H), 3.52 - 3.44 (m, 1H), 2.78 - 2.63 (m, 1H), 1.99 - 1.94 (m, 1H), 1.70 - 1.58 (m, 1H),1.18 - 1.12 (m, 1H), 1.02 - 0.94 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.654分、m/z=274.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.654分、ESI+実測値 [M+H]=274.1。
Figure 2020536915

工程2: (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R,2R)−2−(メトキシメチル)シクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
rac−(1R,2R)−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロピルメタノール(45mg、0.16mmol)の冷却テトラヒドロフラン(2mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%、13mg、0.33mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で2分間撹拌し、次にヨードメタン(47mg、0.33mmol)を加えた。添加後、混合物を0℃で1時間撹拌し、水(5mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(24〜54%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R,2R)−2−(メトキシメチル)シクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(9.9mg、21%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.40 - 7.29 (m, 3H), 7.20 - 7.17 (m, 2H), 6.03 - 6.01 (m, 0.5H), 5.89 - 5.86 (m, 0.5H), 5.45 - 5.39 (m, 1H), 3.71 - 3.56 (m, 1H), 3.47 - 3.41 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.30 - 3.24 (m, 1H), 2.72 - 2.59 (m, 1H), 1.96 - 1.91 (m, 1H), 1.66 - 1.54 (m, 1H), 1.18 - 1.08 (m, 1H), 0.98 - 0.90 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.724分、m/z=288.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.724分、ESI+実測値 [M+H]=288.2。
実施例25:方法25
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、ヨウ化銅(I)(14mg、0.07mmol)、(1S,2S)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(50mg、0.35mmol)、炭酸セシウム(346mg、1.06mmol)及び4−メチルピラゾール(291mg、3.54mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、封管中にて140℃で3分間加熱した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(25〜50%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メチルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(8mg、8%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.05 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.44 - 7.29 (m, 5H), 6.18 - 6.02 (m, 1H), 5.62 - 5.56 (m, 1H), 3.78 - 3.85 (m, 1H), 2.80 - 2.69 (m, 1H), 2.14 (s, 3H)。LCMS 保持時間=0.710分、m/z=283.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.710分、ESI+実測値 [M+H]=283.9。
実施例26:方法26
Figure 2020536915

(S)−5−(2−フルオロフェニル)−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (S,E)−5−(2−フルオロフェニル)−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(2mL)及び水(0.4mL)中の(S)−2−ブロモ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(20mg、0.07mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(5mg、0.01mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−[(1E)−プロパ−1−エン−1−イル]−1,3,2−ジオキサボロラン(24mg、0.14mmol)及び炭酸セシウム(70mg、0.21mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で16時間加熱し、減圧下で濃縮した。水性の残留物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗(S)−5−(2−フルオロフェニル)−2−[(E)−プロパ−1−エニル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(40mg、粗、100%)を暗色油状物として与えた。LCMS 保持時間=0.603分、m/z=244.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.603分、ESI+実測値 [M+H]=244.1。
Figure 2020536915

工程2: (S)−5−(2−フルオロフェニル)−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール.
メタノール(5mL)中の(S)−5−(2−フルオロフェニル)−2−[(E)−プロパ−1−エニル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(40mg、0.16mmol)とパラジウム(10%炭素担持、175mg、0.16mmol)との混合物を、30℃で16時間水素化し(15psi)、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(S)−5−(2−フルオロフェニル)−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(11.6mg、41%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.42 - 7.36 (m, 1H), 7.21 - 7.07 (m, 3H), 5.69 - 5.66 (m, 1H), 3.29 - 3.22 (m, 1H), 3.08 - 3.00 (m, 2H), 2.67 - 2.58 (m, 3H), 1.78 - 1.68 (m, 2H), 0.94 (t, J=7.2 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=1.588分、m/z=246.1[M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.05%水酸化アンモニア 3分で) 保持時間 1.588分、ESI+実測値 [M+H]=246.1。
実施例27及び32:方法27
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−1−フルオロ−1−メチル−プロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(R)−1−フルオロ−1−メチル−プロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: 2−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)ブタン−2−オール
1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オン(89mg、0.34mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M、0.46mL、1.37mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で滴下した。添加後、得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物を分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル、R=0.6)により精製して、2−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)ブタン−2−オール(60mg、64%)を黄色の油状物として与えた。LCMS 保持時間=0.579分、m/z=276.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.579分、ESI+実測値 [M+H]=276.1。
Figure 2020536915

工程2: (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−1−フルオロ−1−メチル−プロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(R)−1−フルオロ−1−メチル−プロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ブタン−2−オール(60mg、0.22mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.14mL、1.09mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物を分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル、R=0.3)により精製して、粗(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−フルオロ−1−メチル−プロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(80mg、128%)を白色の固体として与えた。ラセミ物質(80mg)をキラルSFCにより更に精製して、恣意的な割り当てで:
(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−1−フルオロ−1−メチル−プロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク1、保持時間=2.008分)(26mg、32%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.42 - 7.35 (m, 3H), 7.23 - 7.22 (m, 2H), 6.13 - 5.97 (m, 1H), 5.57 - 5.52 (m, 1H), 3.79 - 3.69 (m, 1H), 2.80 - 2.69 (m, 1H), 2.13 - 2.02 (m, 2H), 1.69 (d, J=22.0 Hz, 3H), 0.88 (t, J=7.6Hz, 3H)。LCMS 保持時間=0.732分、m/z=278.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.732分、ESI+実測値 [M+H]=278.0。
(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(R)−1−フルオロ−1−メチル−プロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク2、保持時間=2.589分)(24mg、29%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.43 - 7.35 (m, 3H), 7.23 - 7.21 (m, 2H), 6.14 - 5.97 (m, 1H), 5.57 - 5.52 (m, 1H), 3.79 - 3.65 (m, 1H), 2.80 - 2.69 (m, 1H), 2.13 - 2.02 (m, 2H), 1.69 (d, J=21.6 Hz, 3H), 0.88 (t, J=7.6 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=0.857分、m/z=278.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.857分、ESI+実測値 [M+H]=278.0。
SFC条件:カラム:ChiralPak IC-3 150×4.6mm I.D.、3um グラジエント:CO2中5%〜40%のIPA(0.05% DEA) 流速:2.5mL/分間 カラム温度:40℃
実施例28:方法28
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(30mL)及び水(3mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(150mg、0.53mmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート(142mg、1.06mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(78mg、0.11mmol)及び炭酸セシウム(520mg、1.60mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で16時間加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜30%酢酸エチル)により精製して、(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、82%)を白色の固体として与えた。LCMS 保持時間=0.606分、m/z=230.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.606分、ESI+実測値 [M+H]=230.2。
Figure 2020536915

工程2: (5S,7S)−2−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
トルエン(1mL)中の(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.22mmol)、[クロロ(ジフルオロ)メチル]−トリメチルシラン(10mg、0.65mmol)及びテトラブチルアンモニウムクロリド(6mg、0.02mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、110℃で4時間加熱し、次に減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%重炭酸アンモニウム)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(28.3mg、46%)を微黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.38 (m, 3H), 7.23 - 7.21 (m, 2H), 6.06 - 5.89 (m, 1H), 5.42 - 5.38 (m, 1H), 3.62 - 3.55 (m, 1H), 2.93 - 2.85 (m, 2H), 2.18 - 2.10 (m, 1H), 1.88 - 1.84 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.826分、m/z=279.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.826分、ESI+実測値 [M+H]=279.9。
実施例29:方法29
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(3,3−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: (5S,7S)−2−[(E)−3,3−ジエトキシプロパ−1−エニル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(2mL)及び水(0.2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)及び2−[(E)−3,3−ジエトキシプロパ−1−エニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(182mg、0.71mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(52mg、0.07mmol)及び炭酸セシウム(347mg、1.06mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で16時間加熱した。固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮して、粗(5S,7S)−2−[(E)−3,3−ジエトキシプロパ−1−エニル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、85%)を黄色の油状物として与えた。粗生成物を、更に精製することなく次の工程で用いた。LCMS 保持時間=0.694分、m/z=332.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.694分、ESI+実測値 [M+H]=332.2。
Figure 2020536915

工程2: (E)−3−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパ−2−エナール
アセトニトリル(5mL)中の(5S,7S)−2−[(E)−3,3−ジエトキシプロパ−1−エニル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.30mmol)と塩酸(12M、0.25mL、3.02mmol)との混合物を、25℃で1時間撹拌し、次に重炭酸ナトリウム水溶液の添加によりpH=8に調整した。得られた混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して、(E)−3−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパ−2−エナール(70mg、90%)を褐色の固体として与えた。LCMS 保持時間=0.595分、m/z=258.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.595分、ESI+実測値 [M+H]=258.1。
Figure 2020536915

工程3: (5S,7S)−2−[(E)−3,3−ジフルオロプロパ−1−エニル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(E)−3−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパ−2−エナール(60mg、0.23mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(150mg、0.93mmol)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)のゆっくりとした添加によりクエンチした。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中30%酢酸エチル、R=0.3)により精製して、(5S,7S)−2−[(E)−3,3−ジフルオロプロパ−1−エニル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、77%)を白色の固体として与えた。LCMS 保持時間=0.666分、m/z=280.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.666分、ESI+実測値 [M+H]=280.1。
Figure 2020536915

工程4: (5S,7S)−2−(3,3−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
メタノール(5mL)中の(5S,7S)−2−[(E)−3,3−ジフルオロプロパ−1−エニル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)とパラジウム(10%炭素担持、25mg)の混合物を、25℃で1時間水素化し(15psi)、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をRP−HPLC(35〜65%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−(3,3−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(20mg、38%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.43 - 7.32 (m, 3H), 7.23 - 7.22 (m, 2H), 6.11 - 5.83 (m, 2H), 5.50 - 5.48 (m, 1H), 3.74 - 3.64 (m, 1H), 2.92 - 2.88 (m, 2H), 2.71 - 2.69 (m, 1H), 2.28 - 2.23 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.843分、m/z=281.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.587分、ESI+実測値 [M+H]=281.9。
実施例30:方法30
Figure 2020536915
(5S,7S)−2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: カリウム (2,2−ジメチルシクロプロピル)−トリフルオロボラート
2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(200mg、1.02mmol)のメタノール(4mL)溶液に、フッ化水素カリウム(558mg、7.14mmol)の水(0.8mL)溶液を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をアセトニトリル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残留物を石油エーテル(10mL)でトリチュレートした。得られた固体を濾過により収集して、粗カリウム(2,2−ジメチルシクロプロピル)−トリフルオロボラート(60mg、33%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.95 (s, 3H), 0.93 (s, 3H), -0.10 - -0.12 (m, 2H), -0.85 - -0.90 (m, 1H)。
Figure 2020536915

工程2: (5S,7S)−2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
トルエン(2mL)及び水(0.2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)、RuPhos−Pd−G2(14mg、0.02mmol)、カリウム(2,2−ジメチルシクロプロピル)−トリフルオロボラート(47mg、0.27mmol)、炭酸セシウム(173mg、0.53mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で24時間加熱し、減圧下で濃縮した。残留物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(45〜75%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(26.2mg、54%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.38 - 7.35 (m, 3H), 7.20 - 7.18 (m, 2H), 6.01 - 5.85 (m, 1H), 5.37 - 5.35 (m, 1H), 3.58 - 3.51 (m, 1H), 2.85 - 2.79 (m, 1H), 1.97 - 1.94 (m, 1H), 1.20 (s, 3H), 1.18 - 1.15 (m, 1H), 1.03 (d, J=8.4 Hz, 3H), 0.90 - 0.88 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.889分、m/z=272.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.889分、ESI+実測値 [M+H]=272.0
実施例31:方法31
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、ヨウ化銅(I)(13mg、0.07mmol)、(1S,2S)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(50mg、0.35mmol)、炭酸セシウム(346mg、1.06mmol)及びピラゾール(241mg、3.54mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、封管中にて140℃で3分間加熱し、次に減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(31〜51%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により最初に精製し、次にSFCにより精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ピラゾール−1−イル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(保持時間=4.814分)(15mg、16%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.30 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.44 - 7.30 (m, 5H), 6.55 - 6.54 (m, 1H), 6.20 - 6.03 (m, 1H), 5.62 - 5.58 (m, 1H), 3.80 - 3.66 (m, 1H), 2.82 - 2.70 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.809分、m/z=269.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.809分、ESI+実測値 [M+H]=269.9。
SFC条件:カラム:OD(250mm*30mm、5um)、移動相:A:CO B:エタノール(0.1% NHO)グラジエント:5分でBを5%〜40%、Bを40%で2.5分間保持、次にBを5%で2.5分間保持 流速:60mL/分 カラム温度35℃。
実施例33:方法32
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(2−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(3mL)及び水(0.5mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(200mg、0.71mmol)、ジブトキシ−[2−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ボラン(226mg、0.85mmol)、(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(ii)メタンスルホナート(59mg、0.07mmol)及び炭酸セシウム(693mg、2.13mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、100℃で1.5時間加熱した。反応物を水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中35%酢酸エチル、R=0.7)により最初に精製し、次にRP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[2−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(5.6mg、3%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.42 - 7.37 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.08 - 6.05 (m, 0.5H), 5.93 - 5.91 (m, 0.5H), 5.49 - 5.46 (m, 1H), 3.70 - 3.62 (m, 1H), 2.76 - 2.65 (m, 1H) , 2.47 - 2.43 (m, 1H), 2.23 - 2.21 (m, 1H), 1.44 - 1.39 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.804分、m/z=312.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間:0.804分、ESI+実測値 [M+H]=312.1。
実施例34及び35:方法33
Figure 2020536915

(S)−シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール及び(R)−シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(70mg、0.26mmol)のメタノール(4mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(49mg、1.29mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、残留物を分取TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、恣意的な割り当てでシクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(58mg、82%)を白色の固体として与えた。LCMS 保持時間=0.588分、m/z=274.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.588分、ESI+実測値 [M+H]=274.2。
ラセミ物質(58mg、0.21mmol)をキラルSFCにより更に分離して、恣意的な割り当てで:
(S)−シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(ピーク1、保持時間=3.277分)(15.1mg、26%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.36 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H),6.06 - 5.91 (m, 1H), 5.44 - 5.39 (m, 1H), 4.27 - 4.24 (m, 1H), 3.63 - 3.55 (m, 1H), 2.94 - 2.83(m, 1H), 2.54 - 2.52 (m, 1H), 1.43 - 1.38 (m, 1H), 0.64 - 0.58 (m, 2H), 0.50 - 0.48(m, 2H)。LCMS 保持時間=1.345分、m/z=274.1 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 3分で) 保持時間1.345分、ESI+実測値 [M+H]=274.1。
(R)−シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(ピーク2、保持時間=4.193分)(31.5mg、54%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.37 (m, 3H), 7.24- 7.22 (m, 2H), 6.07 - 5.91 (m, 1H), 5.43 - 5.40 (m, 1H), 4.24 - 4.22 (m, 1H), 3.65 - 3.55 (m, 1H), 2.93 - 2.83 (m, 1H),2.60 -2.59 (m, 1H), 1.41 - 1.36 (m, 1H), 0.64 - 0.47 (m, 4H)。LCMS 保持時間=1.325分、m/z=274.1 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 3分で) 保持時間 1.325分、ESI+実測値 [M+H]=274.1。
SFC条件:カラム:Lux Cellulose-2 150×4.6mm I.D.、3um、移動相:A:CO B:エタノール(0.05% DEA) グラジエント:5分でBを5%〜40%、Bを40%で2.5分間保持、次にBを5%で2.5分間保持 流速:2.5mL/分 カラム温度40℃。
実施例36:方法34
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−エチル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
圧力リリーフキャップ(pressure relief cap)を備えた2ドラムバイアルに、(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)、カリウムエチルトリフルオロボラート(5当量、0.89mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.2当量、0.04mmol)、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(0.3当量、0.05mmol)、及び炭酸セシウム(4当量、0.71mmol)を入れ、バイアルを窒素で2分間パージした。トルエン(5mL)及び水(0.5mL)を加え、反応物を110℃で72時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)のプラグに通して濾過し、真空中で濃縮した。粗混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(2×15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、Sep−Pak(硫酸ナトリウム)を用いて乾燥した。有機層を蒸発乾固し、分取HPLC 20〜60% ACN(水性修飾剤の目的で、水中0.1% NH4OH)により精製して、(5S,7S)−2−エチル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを与えた(9.3mg、23%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.52 - 7.23 (m, 3H), 7.31 - 7.05 (m, 2H), 6.09 (ddd, J=57.2, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.65 - 5.41 (m, 1H), 3.82 - 3.48 (m, 1H), 2.70 - 2.53 (m, 3H), 1.20 (t, J=7.6 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=4.07分、m/z=232.1 [M+H]
LCMS(水中2〜98%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.07分、ESI+実測値=232.1 [M+H]
実施例37:方法34
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(イソプロポキシメチル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(4.5mg、収率9%)
1H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ 7.44 - 7.32 (m, 3H), 7.24 - 7.17 (m, 2H), 6.14 (ddd, J=57.0, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.63 - 5.54 (m, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.76 - 3.58 (m, 2H), 2.70 - 2.56 (m, 1H), 1.09 (d, J=6.1 Hz, 6H)。LC−MS 保持時間=4.43分、m/z=276.1 (M+H)
LCMS(水中2〜98%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.43分、ESI+実測値=276.1 [M+H]
実施例38:方法34
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(2−エトキシエチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(2.1mg、4%)
LCMS(水中2〜98%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.24分、ESI+実測値=276.1 [M+H]
実施例39:方法35
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−イソプロピルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
撹拌子を備えたマイクロ波バイアルに、(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)、4−イソプロピル−1H−ピラゾール塩酸塩(10当量、1.77mmol)、炭酸セシウム(5当量、0.89mmol)、ヨウ化銅(I)(1.2当量、0.21mmol)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(8当量、1.42mmol)を入れ、窒素で脱気した1,4−ジオキサン(1.7mL)を反応物に加えた。マイクロ波バイアルを密閉し、撹拌しながら20分間140℃に加熱した。次に、混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(2×5mL)で洗浄し、Sep−Pak(硫酸ナトリウム(sodium, sulfate))を用いて有機層を乾燥し、次に蒸発乾固した。粗混合物を、分取HPLC 30〜70% ACN(水性修飾剤の目的で、水中0.1%ギ酸)により精製して、(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−イソプロピルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを与えた(3.8mg、6%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.11 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 3H), 7.32 - 7.23 (m, 2H), 6.23 (ddd, J=56.8, 7.2, 1.8 Hz, 1H), 5.66 (td, J=8.0, 2.9 Hz, 1H), 3.87 - 3.58 (m, 1H), 2.85 (hept, J=13.9, 6.9 Hz, 1H), 2.72 - 2.56 (m, 1H), 1.20 (d, J=6.8 Hz, 6H)。LCMS 保持時間=5.44分、m/z=312.1 [M+H]
LCMS(水中2〜98%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.44分、ESI+実測値=312.1 [M+H]
実施例40:方法36
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−カルボアルデヒド
撹拌子を備えたマイクロ波バイアルに、(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.18mmol)、1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(10当量、1.77mmol)、炭酸セシウム(3当量、0.53mmol)、ヨウ化銅(I)(1.2当量、0.21mmol)、trans−n,n’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(8当量、1.42mmol)を入れ、窒素で脱気した1,4−ジオキサン(1.7mL)を反応物に加えた。マイクロ波バイアルを密閉し、撹拌しながら20分間140℃に加熱した。混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(2×5mL)で洗浄した。Sep−Pak(硫酸ナトリウム)を用いて有機層を乾燥し、蒸発乾固した。粗混合物を分取HPLC 5〜50% ACN(水性修飾剤の目的で、水中0.1%ギ酸)により精製して、1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−カルボアルデヒドを与えた(15mg、28%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.93 (s, 1H), 9.14 (d, J=0.6 Hz, 1H), 8.27 (d, J=0.6 Hz, 1H), 7.56 - 7.36 (m, 3H), 7.35 - 7.20 (m, 2H), 6.28 (ddd, J=56.6, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.72 (td, J=8.0, 3.1 Hz, 1H), 3.86 - 3.63 (m, 1H), 2.84 - 2.52 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.20分、m/z=298.1 (M+H)
LCMS(水中2〜98%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.20分、ESI+実測値=298.1 [M+H]
実施例41:方法36
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(4−ピリミジン−4−イルピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを2−4−(ピリミジン−4−イル)ピラゾールに置き換えて、標記化合物を同様に調製した。(CASRN 28648-87-5)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.19 (s, 1H), 9.14 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.78 (d, J=5.3 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.99 (dd, J=5.3, 1.5 Hz, 1H), 7.49 - 7.35 (m, 3H), 7.35 - 7.28 (m, 2H), 6.28 (ddd, J=56.7, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.72 (td, J=8.0, 3.1 Hz, 1H), 3.83 - 3.65 (m, 1H), 2.77 - 2.60 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.52分、m/z=348.2 (M+H)
LCMS(水中2〜98%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.52分、ESI+実測値=348.2 [M+H]
実施例42:方法37
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.150mL、1.08mmol)を、3−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(40mg、0.135mmol)のジクロロメタン(2.7mL)溶液に室温で加えた。36時間後、追加の三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.150mL、1.08mmol)を加えた。12時間後、反応物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を含有する分液漏斗に注いだ。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗残留物を逆相HPLCにより精製して、(5S,7S)−2−[3−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを与えた(14.6mg、0.046mmol、収率34%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.48 - 7.32 (m, 3H), 7.25 - 7.15 (m, 2H), 6.20 (ddd, J=56.5, 7.1, 1.8 Hz, 1H), 5.69 (ddd, J=9.1, 6.9, 2.9 Hz, 1H), 3.82 - 3.63 (m, 1H), 2.76 - 2.59 (m, 1H), 2.57 (s, 1H), 1.91 (s, 6H)。LRMS 保持時間=5.80分、m/z=320.1 [M+H]
分取HPLC情報:カラム:Gemini-NX C18 5μm、(50×30mm)、移動相:水中0.1%水酸化アンモニウム(A)/アセトニトリル(B)、溶出プログラム、グラジエント:Bの30%〜70%、流速:60mL/分、カラム温度:25℃、波長:220nm
実施例43:方法39
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(2−シクロプロピルエチニル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
ヨウ化銅(I)(1.7mg、0.0088mmol)を、(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.177mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(13.2mg、0.0177mmol)及びシクロプロピルアセチレン(0.150mL、1.77mmol)の脱気したトリエチルアミン(0.90mL)及びTHF(0.90mL)の溶液に加えた。反応物を黄色のキャップで密閉し、60℃で24時間加熱した。室温まで冷やした後、酢酸イソプロピルを用いて、反応物をセライトのプラグに通して濾過した。濾液を濃縮し、粗残留物を逆相HPLCにより精製して、(5S,7S)−2−(2−シクロプロピルエチニル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを与えた(4.4mg、0.016mmol、収率9.2%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 - 7.31 (m, 3H), 7.25 - 7.14 (m, 2H), 6.24 - 6.01 (m, 1H), 5.59 (ddd, J=8.3, 6.9, 3.0 Hz, 1H), 3.77 - 3.57 (m, 1H), 2.72 - 2.54 (m, 1H), 1.57 (tt, J=8.2, 5.0 Hz, 1H), 0.95 - 0.87 (m, 2H), 0.80 - 0.72 (m, 2H)。LRMS 保持時間=5.00分、m/z=268.1 [M+H]
分取HPLC情報:カラム:Gemini-NX C18 5μm、(50×30mm)、移動相:水中0.1%水酸化アンモニウム(A)/アセトニトリル(B)、溶出プログラム、グラジエント:20%〜60%のB、流速:60mL/分、カラム温度:25℃、波長:254nm
実施例44:方法40
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロパ−1−イニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
カリウム プロピニルトリフルオロボラート(40mg、0.27mmol)、(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(50mg、0.177mmol)、炭酸セシウム(0.173g、0.53mmol)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(13.2mg、0.0177mmol)を、THF(1.5mL)及び水(0.15mL)に溶解した。反応物を窒素で5分間脱気した。次に、反応物を80℃で1時間加熱した。室温まで冷やした後、酢酸イソプロピルを用いて、反応物をセライトのプラグに通して濾過した。濾液を蒸発させ、粗残留物を逆相HPLCにより精製して、(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロパ−1−イニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを与えた(30.0mg、0.124mmol、収率70%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.47 - 7.30 (m, 3H), 7.23 - 7.12 (m, 2H), 6.24 - 6.03 (m, 1H), 5.65 - 5.54 (m, 1H), 3.78 - 3.56 (m, 1H), 2.63 (ddt, J=27.0, 15.2, 2.2 Hz, 1H), 2.05 (s, 3H)。LRMS 保持時間=4.50分、m/z=242.1 [M+H]
分取HPLC情報:カラム:Gemini-NX C18 5μm、(50×30mm)、移動相:水中0.1%ギ酸(A)/アセトニトリル(B)、溶出プログラム グラジエント:20%〜60%のB、流速:60mL/分、カラム温度:25℃、波長:230nm
実施例45及び46:方法41
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−((R)−ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−2−((S)−ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
水素化ホウ素ナトリウム(0.133g、3.36mmol)を、3−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(0.100g、0.336mmol)のエタノール(3.4mL)溶液に室温で加えた。20分後、反応物をジクロロメタン及び水で希釈した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、水層をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗残留物を更に精製することなく次の工程に付した。
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.24mL、1.68mmol)を、粗残留物のジクロロメタン(3.4mL)溶液に室温で加えた。20分後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。水層をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗残留物をSFCにより精製して、恣意的な割り当てで(5S,7S)−2−((R)−ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(1.49mg、0.005mmol、収率1.4%)及び(5S,7S)−2−((S)−ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(1.96mg、0.0065mmol、収率1.9%)を2工程で与えた。それぞれ、LRMS 保持時間=4.90分、m/z=302.1 [M+H]及びLRMS 保持時間=4.82分、m/z=302.1 [M+H]
分取SFC情報:カラム:Chiralcel OX 5μm、(250×21.2mm)、移動相:二酸化炭素(A)/イソプロパノール中0.1%水酸化アンモニウム(B)、溶出プログラムアイソクラチック:12% B、流速:70mL/分、カラム温度:25℃、波長:211nm
分取SFC情報:カラム:Chiralcel OX 5μm、(250×21.2mm)、移動相:二酸化炭素(A)/イソプロパノール中0.1%水酸化アンモニウム(B)、溶出プログラム アイソクラチック:12% B、流速:70mL/分、カラム温度:25℃、波長:211nm。
実施例47:方法42
Figure 2020536915

1−[[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル
工程1: rac−(5S,7S)−2−(ブロモメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノール(350mg、1.5mmol、1.0当量)のジクロロメタン(10mL)溶液に、ポリマー−結合トリフェニルホスフィン(2000mg、6.0mmol、4.0当量、約3mmol/g)を、続いて四臭化炭素(746mg、2.25mmol、1.5当量)を加えた。混合物を230rpmで2時間振とうした。この後、混合物をセライトに通して濾過し、濃縮して、rac−(5S,7S)−2−(ブロモメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾールを与え(370mg、収率83%)、これを更に精製することなく用いた。
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 1.15分、ESI+実測値 [M+H]=296。
Figure 2020536915

工程2: 1−[[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル
リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(テトラヒドロフラン中1M、2.5mL、2.0当量)を、テトラヒドロフラン(5mL)で希釈し、0℃に冷却した。それにシクロプロパンカルボニトリル(0.184mL、1678mg、2.5mmol、2.0当量)をゆっくりと加えた。得られた混合物を0℃で10分撹拌し、次に、それに2−(ブロモメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(370mg、1.25mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加えた。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。この後、反応物を5%クエン酸水溶液(75mL)でクエンチし、次に酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘプタン中0〜100%酢酸イソプロピル)により精製して、rac−(5S,7S)−1−[(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メチル]シクロプロパンカルボニトリル(40mg、収率11%)を白色の固体として与えた。
このラセミ物質をキラルSFCにより更に分離して、恣意的な割り当てで:
1−[[(5R,7R)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル(ピーク1、SFC分析 保持時間=0.58分、Chiralpak AD、アイソクラチック 10%MeOH+0.1% NH4OH、2.5分の方法)(5.5mg、2%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 - 7.29 (m, 3H), 7.24 - 7.13 (m, 2H), 6.16 (ddd, J=57.0, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.62 (ddd, J=8.8, 7.2, 2.7 Hz, 1H), 3.79 - 3.58 (m, 1H), 2.92 (s, 2H), 2.70 - 2.54 (m, 1H), 1.28 - 1.23 (m, 2H), 1.11 - 1.03 (m, 2H)。LC−MS 保持時間=4.27分、m/z=283.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.27分、ESI+実測値 [M+H]=283.1。
1−[[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル(ピーク2、SFC分析 保持時間=0.68分、Chiralpak AD、アイソクラチック 10% MeOH+0.1% NH4OH、2.5分の方法)(6.5mg、2%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.44 - 7.30 (m, 3H), 7.24 - 7.16 (m, 2H), 6.16 (ddd, J=57.0, 7.1, 1.6 Hz, 1H), 5.62 (ddd, J=8.6, 8.0, 2.7 Hz, 1H), 3.79 - 3.57 (m, 1H), 2.92 (s, 2H), 2.70 - 2.54 (m, 1H), 1.30 - 1.20 (m, 2H), 1.13 - 1.02 (m, 2H)。LC−MS 保持時間=4.27分、m/z=283.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.27分、ESI+実測値 [M+H]=283.1。
SFC条件(分取):カラム:Chiralpak AD 250×21.2mm I.D.、5um 移動相:A:CO2 B:メタノール、アイソクラチック 15%メタノール 25分間、流速:70mL/分、カラム温度40℃。
実施例48:方法43
Figure 2020536915

2−フルオロ−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル
−78℃に冷却した2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル(250mg、1.0mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M、2.58mL、2.5当量)を加えた。得られた混合物を−78℃で30分撹拌し、次に、それにN−フルオロベンゼンスルホンイミド(814mg、2.58mmol、2.5当量)を加えた。冷却浴を取り外し、混合物を1時間かけて室温までゆっくりと放温した。この後、反応物を5%クエン酸水溶液でクエンチし、酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘプタン中0〜50%酢酸イソプロピル)により精製して、2−フルオロ−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル(16mg、収率6%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.47 - 7.32 (m, 3H), 7.31 - 7.19 (m, 2H), 6.58 (d, J=45.7 Hz, 1H), 6.10 (ddd, J=56.2, 7.3, 2.0 Hz, 1H), 5.68 - 5.55 (m, 1H), 3.83 - 3.64 (m, 1H), 2.80 (dddd, J=26.6, 15.3, 3.3, 2.0 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=1.17分、m/z=261 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間1.17分、ESI+実測値 [M+H]=261。
実施例49:方法44
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−[(E)−2−(1−メチルピラゾール−4−イル)ビニル]−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
N,N−ジメチルアセトアミド(2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、1−メチル−4−ビニル−1H−ピラゾール(134mg、1.24mmol)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(8mg、0.04mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(ii)ジクロリドジクロロメタン錯体(59mg、0.07mmol)及びトリエチルアミン(0.59mL、4.25mmol)の混合物を、110℃で18時間加熱した。反応混合物をEtOAc(100ml)で希釈し、水で洗浄し、セライトで濾過し、有機層をブラインで洗浄した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより精製し、DCM中0〜10% MeOHでフラッシュし、分取HPLC(Gemini-NX C18 50×30mm、5um、水中0.1%ギ酸に対し20〜60%のアセトニトリル)により更に精製して、最終生成物(6mg、5%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.96 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.46 - 7.29 (m, 4H), 7.27 - 7.19 (m, 2H), 6.77 (d, J=16.3 Hz, 1H), 6.14 (ddd, J=57.1, 7.1, 1.8 Hz, 1H), 5.58 (ddd, J=8.3, 7.0, 2.8 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.77 - 3.59 (m, 1H), 2.71 - 2.50 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.24分、m/z=310.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.24分、ESI+実測値 [M+H]=310.1
実施例50:方法45
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(5mL)及び水(0.5mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(200mg、0.71mmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート(130mg、0.92mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(59mg、0.07mmol)及び炭酸セシウム(693mg、2.13mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で16時間加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜100%酢酸エチル)により精製して、(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(133mg、82%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.45 - 7.31 (m, 3H), 7.26 - 7.18 (m, 2H), 6.65 (dd, J=17.5, 11.0 Hz, 1H), 6.21 (dd, J=7.1, 1.8 Hz, 0H), 6.13 (dd, J=17.5, 1.8 Hz, 1H), 6.07 (dd, J=7.1, 1.8 Hz, 0H), 5.59 (ddd, J=8.4, 6.9, 2.9 Hz, 1H), 5.51 (dd, J=11.0, 1.9 Hz, 1H), 3.68 (dddd, J=26.0, 15.4, 8.4, 7.1 Hz, 1H), 2.63 (dddd, J=26.4, 15.2, 3.0, 1.8 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.23分、m/z=230.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.23分、ESI+実測値 [M+H]=230.1
実施例51:方法46
Figure 2020536915

2−[(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メトキシ]アセトニトリル
工程1: rac−(5S,7S)−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノール
Figure 2020536915

0℃に冷却したエチル [rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボキシラート(1000mg、3.63mmol、1.0当量)のTHF(25mL)溶液に、水素化ホウ素リチウム(テトラヒドロフラン中2M、1.91mL、3.81mmol、1.05当量)を加えた。氷浴を取り外し、混合物を室温で3時間撹拌した。この後、反応混合物を5%クエン酸水溶液(100mL)に注いだ。混合物を酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、rac−(5S,7S)−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノールを白色の固体として与え、これを更に精製することなく用いた(805mg、収率95%)。LC−MS 保持時間=0.88分、m/z=234.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 0.88分、ESI+実測値 [M+H]=234.1
工程2: 2−[(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メトキシ]アセトニトリル
rac−(5S,7S)−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メタノール(60mg、0.26mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、NaH 60%(13mg、0.33mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分撹拌し、この反応混合物にテトラヒドロフラン(0.5mL)中のブロモアセトニトリル(0.025mL、0.36mmol)を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。この後、反応物を水でクエンチし、酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。得られた残留物を、分取HPLC(Gemini-NX C18 50×30mm、5um、水中0.1%ギ酸に対し10〜60%のアセトニトリル)により精製して、最終生成物(41mg、58%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.45 - 7.31 (m, 3H), 7.26 - 7.18 (m, 2H), 6.16 (ddd, J=56.8, 7.1, 1.8 Hz, 1H), 5.61 (ddd, J=8.4, 6.9, 2.9 Hz, 1H), 4.60 (s, 2H), 4.53 (s, 2H), 3.69 (dddd, J=26.0, 15.4, 8.5, 7.1 Hz, 1H), 2.65 (dddd, J=26.5, 15.2, 3.0, 1.8 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=3.96分、m/z=273.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間3.96分、ESI+実測値 [M+H]=273.1
実施例52:方法45
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(7mg、収率8%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.45 - 7.30 (m, 3H), 7.24 - 7.16 (m, 2H), 6.11 (ddd, J=57.1, 7.1, 1.6 Hz, 1H), 6.01 - 5.90 (m, 1H), 5.55 (ddd, J=8.3, 7.2, 2.8 Hz, 1H), 5.20 - 5.01 (m, 2H), 3.65 (dddd, J=26.4, 15.4, 8.4, 7.1 Hz, 1H), 3.44 (dt, J=6.7, 1.5 Hz, 2H), 2.60 (dddd, J=26.3, 15.3, 2.8, 1.7 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.32分、m/z=244.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.32分、ESI+実測値 [M+H]=244.1
実施例53:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−3−カルボニトリル
1,4−ジオキサン(0.5mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(15mg、0.053mmol)、ヨウ化銅(I)(2mg、0.011mmol)、(1S,2S)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(8mg、0.053mmol)、炭酸セシウム(52mg、0.16mmol)及び1H−ピラゾール−3−カルボニトリル(52mg、0.53mmol)の混合物を、マイクロ波下、封管中にて140℃で3時間加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取HPLC(Gemini-NX C18 50×30mm、5um、水中0.1%ギ酸に対して20〜60%のアセトニトリル)により精製して、最終生成物(4mg、26%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.51 - 7.30 (m, 3H), 7.38 - 7.17 (m, 3H), 6.23 (dddd, J=56.6, 38.4, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.68 (dtd, J=31.1, 7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.89 - 3.55 (m, 1H), 2.80 - 2.52 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.81分、m/z=295.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.81分、ESI+実測値 [M+H]=295.1
実施例54:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−カルボニトリル
(8mg、収率15%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.27 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.52 - 7.36 (m, 3H), 7.40 - 7.26 (m, 2H), 6.27 (ddd, J=56.5, 7.3, 2.0 Hz, 1H), 5.72 (td, J=8.0, 3.1 Hz, 1H), 3.73 (dddd, J=24.9, 15.4, 8.5, 7.3 Hz, 1H), 2.76 - 2.58 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.52分、m/z=295.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.52分、ESI+実測値 [M+H]=295.1
実施例55:方法44
Figure 2020536915

3−[[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチレン]シクロブタンカルボニトリル
(21mg、収率10%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.64 - 7.51 (m, 0H), 7.48 - 7.30 (m, 3H), 7.19 (dd, J=7.8, 1.7 Hz, 2H), 6.25 - 6.02 (m, 2H), 5.63 - 5.51 (m, 1H), 3.66 (dddd, J=26.6, 15.5, 8.5, 7.1 Hz, 1H), 3.55 - 3.43 (m, 2H), 3.30 - 3.10 (m, 3H), 2.73 - 2.53 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.57分、m/z=295.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.57分、ESI+実測値 [M+H]=295.1
実施例56:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(14mg、収率19%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.07 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.42 (ddt, J=14.6, 7.7, 6.2 Hz, 3H), 7.35 - 7.25 (m, 2H), 6.40 - 6.16 (m, 1H), 5.73 (td, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.83 - 3.62 (m, 1H), 2.77 - 2.58 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.39分、m/z=338.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.39分、ESI+実測値 [M+H]=338.1
実施例57:方法47:
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メトキシピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(20mg、収率30%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.05 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.42 (q, J=6.2 Hz, 3H), 7.31 - 7.12 (m, 2H), 6.22 (ddd, J=56.9, 7.3, 1.9 Hz, 1H), 5.65 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.72 - 3.56 (m, 1H), 2.64 (ddt, J=26.7, 15.1, 2.4 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.47分、m/z=300.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.47分、ESI+実測値 [M+H]=300.1
実施例58:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−フルオロピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(29mg、収率47%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.53 (dd, J=4.6, 0.8 Hz, 1H), 7.91 (dd, J=4.2, 0.8 Hz, 1H), 7.48 - 7.25 (m, 5H), 6.24 (ddd, J=56.7, 7.3, 1.9 Hz, 1H), 5.68 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.71 (dddd, J=25.1, 15.4, 8.3, 7.2 Hz, 1H), 2.80 - 2.55 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.62分、m/z=288.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.62分、ESI+実測値 [M+H]=288.1
実施例59:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(4−エチルピラゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(21mg、収率33%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.12 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.47 - 7.34 (m, 3H), 7.38 - 7.21 (m, 2H), 6.23 (ddd, J=56.8, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.66 (td, J=8.0, 2.9 Hz, 1H), 3.70 (dddd, J=25.3, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.64 (dddd, J=26.7, 15.2, 3.0, 1.9 Hz, 1H), 2.50 - 2.42 (m, 2H), 1.17 (t, J=7.5 Hz, 3H)。LC−MS 保持時間=5.03分、m/z=298.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.03分、ESI+実測値 [M+H]=298.1
実施例60:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(4−クロロピラゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(14mg、収率22%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.51 - 7.35 (m, 3H), 7.33 - 7.25 (m, 2H), 6.25 (ddd, J=56.7, 7.3, 1.9 Hz, 1H), 5.69 (td, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.72 (dddd, J=25.1, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.74 - 2.58 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.04分、m/z=304.0 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.04分、ESI+実測値 [M+H]=304.0
実施例61:方法48
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチルイミダゾール−2−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
N,N−ジメチルアセトアミド(1.5mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(60mg、0.21mmol)、1−メチル−2−(トリブチルスタニル)−1H−イミダゾール(250mg、0.64mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(ii)ジクロリド(15mg、0.021mmol)の混合物を、100℃で一晩加熱した。反応混合物をEtOAc(100ml)で希釈し、水で洗浄し、CELITE(登録商標)で濾過し、層を分離し、有機層をブラインで洗浄した。粗生成物を、分取HPLC(Gemini-NX C18 50×30mm、5um、水中0.1%水酸化アンモニウムに対し5〜50%のアセトニトリル)により更に精製して、生成物(17mg、29%)を白色の固体として与えた。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 - 7.40 (m, 2H), 7.40 - 7.32 (m, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 2H), 6.99 (s, 1H), 6.24 (ddd, J=56.8, 7.1, 1.6 Hz, 1H), 5.71 (td, J=8.6, 2.7 Hz, 1H), 3.74 (dddd, J=26.3, 15.4, 8.3, 7.2 Hz, 1H), 3.34 (s, 2H), 2.75 - 2.63 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=2.78分、m/z=284.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間2.78分、ESI+実測値 [M+H]=284.1
実施例62:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(30mg、収率72%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.56 - 8.51 (m, 1H), 8.41 (p, J=1.3 Hz, 1H), 7.48 - 7.34 (m, 3H), 7.39 - 7.27 (m, 2H), 6.27 (ddd, J=56.5, 7.3, 2.0 Hz, 1H), 5.71 (td, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.74 (dddd, J=24.9, 15.5, 8.4, 7.3 Hz, 1H), 2.75 - 2.58 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.39分、m/z=338.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.39分、ESI+実測値 [M+H]=338.1
実施例63:方法49
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(5−メチルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

工程1: 1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン及び1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン
1,4−ジオキサン(2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(120mg、0.43mmol)、ヨウ化銅(I)(97mg、0.51mmol)、(1S,2S)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(484mg、3.40mmol)、炭酸セシウム(416mg、1.28mmol)及び3−アミノ−5−メチルピラゾール(426mg、4.25mmol)の混合物を、マイクロ波下、封管中にて140℃で3時間加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をキラルSFCにより精製して、2つのピークを与えた:
1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(ピーク1、9mg、7%)を白色の固体として与えた。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.42 (dd, J=8.0, 6.6 Hz, 2H), 7.40 - 7.34 (m, 1H), 7.27 - 7.22 (m, 2H), 6.20 (ddd, J=57.0, 7.1, 1.6 Hz, 1H), 5.63 (td, J=8.0, 2.7 Hz, 1H), 5.54 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 3.74 - 3.60 (m, 1H), 2.61 (ddt, J=26.4, 15.1, 1.9 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=3.89分、m/z=299.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間3.89分、ESI+実測値 [M+H]=299.1。
1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(ピーク2、12mg、10%)を白色の固体として与えた。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 - 7.40 (m, 2H), 7.40 - 7.36 (m, 1H), 7.30 - 7.24 (m, 2H), 6.28 (dd, J=7.1, 1.7 Hz, 1H), 6.17 (d, J=5.8 Hz, 3H), 5.64 (td, J=8.1, 2.8 Hz, 1H), 5.21 (s, 1H), 3.77 - 3.62 (m, 1H), 2.70 - 2.57 (m, 1H), 2.02 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=3.94分、m/z=299.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間3.94分、ESI+実測値 [M+H]=299.1。
SFC条件(分取):カラム:PIC 200 Achiral 150×30mm、5um 移動相:A:CO2 B:メタノール中0.1%水酸化アンモニウム、アイソクラチック 20%のメタノール中0.1%水酸化アンモニウム 5分間 X4サイクル、流速:150mL/分、カラム温度40℃。
工程2: (5S,7S)−7−フルオロ−2−(5−メチルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(9mg、0.030mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液に、亜硝酸イソアミル(11mg、0.012mmol)を加えた。得られた混合物を70℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、分取HPLC(Gemini-NX C18 50×30mm、5um、水中0.1%水酸化アンモニウムに対し20〜60%のアセトニトリル)により精製して、最終生成物(2.7mg、31%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.60 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.33 (m, 3H), 7.31 - 7.24 (m, 2H), 6.42 - 6.12 (m, 2H), 5.72 (td, J=7.9, 2.9 Hz, 1H), 3.72 (dddd, J=25.7, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.74 - 2.56 (m, 1H), 2.42 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=4.61分、m/z=284.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.61分、ESI+実測値 [M+H]=284.1
実施例64:方法49
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(20mg、収率58%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (dq, J=2.2, 1.0 Hz, 1H), 7.53 - 7.36 (m, 3H), 7.35 - 7.25 (m, 2H), 7.06 (d, J=2.6 Hz, 1H), 6.28 (ddd, J=56.7, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.71 (td, J=8.1, 3.2 Hz, 1H), 3.74 (dddd, J=24.8, 15.5, 8.4, 7.3 Hz, 1H), 2.78 - 2.60 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.64分、m/z=338.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 5.64分、ESI+実測値 [M+H]=338.1
実施例65:方法47
Figure 2020536915

5−アミノ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−3−メチル−ピラゾール−4−カルボニトリル
(27mg、収率10%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 (s, 2H), 7.45 - 7.36 (m, 3H), 7.30 - 7.27 (m, 2H), 6.33 - 6.14 (m, 1H), 5.90 (s, 0H), 5.67 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.78 - 3.62 (m, 1H), 2.72 - 2.59 (m, 1H), 2.14 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=1.13分、m/z=324.0 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間1.13分、ESI+実測値 [M+H]=324.0
実施例66:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−イミダゾール−1−イル−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(42mg、収率51%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ8.30 (t, J=1.1 Hz, 1H), 7.72 (q, J=1.3 Hz, 1H), 7.48 - 7.32 (m, 3H), 7.36 - 7.17 (m, 2H), 7.15 - 7.08 (m, 1H), 6.24 (ddd, J=56.6, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.68 (td, J=8.0, 3.1 Hz, 1H), 3.72 (dddd, J=25.0, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.64 (dddd, J=26.9, 15.1, 3.1, 2.0 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=3.30分、m/z=270.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間3.30分、ESI+実測値 [M+H]=270.1
実施例67:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(10mg、収率12%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ7.54 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.48 - 7.31 (m, 3H), 7.32 - 7.23 (m, 2H), 6.91 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.25 (ddd, J=56.6, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.71 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.71 (dddd, J=25.6, 15.4, 8.4, 7.1 Hz, 1H), 2.72 - 2.55 (m, 1H), 2.55 - 2.50 (m, 3H)。LC−MS 保持時間=2.95分、m/z=284.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間2.95分、ESI+実測値 [M+H]=284.1
実施例68:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(2mg、収率3%)。
LC−MS 保持時間=4.01分、m/z=271.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.01分、ESI+実測値 [M+H]=271.1
実施例69:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(2−クロロイミダゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(2mg、収率3%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ7.73 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.51 - 7.34 (m, 4H), 7.32 - 7.24 (m, 2H), 7.09 (d, J=1.7 Hz, 1H), 6.42 - 6.18 (m, 1H), 5.75 (ddd, J=8.3, 7.2, 3.0 Hz, 1H), 3.73 (dddd, J=25.6, 15.4, 8.5, 7.2 Hz, 1H), 2.75 - 2.55 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.50分、m/z=304.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.50分、ESI+実測値 [M+H]=304.1
実施例70:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(4,5−ジメチルイミダゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(53mg、収率63%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.97 (s, 1H), 7.47 - 7.33 (m, 3H), 7.30 - 7.23 (m, 2H), 6.24 (ddd, J=56.6, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.70 (td, J=7.9, 2.9 Hz, 1H), 3.70 (dddd, J=25.7, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.63 (dddd, J=26.6, 15.2, 3.0, 1.9 Hz, 1H), 2.29 (d, J=0.9 Hz, 3H), 2.08 (d, J=0.9 Hz, 3H)。LC−MS 保持時間=3.21分、m/z=298.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 3.21分、ESI+実測値 [M+H]=298.2
実施例71:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−3−メチル−イミダゾール−2−オン
(29mg、収率46%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.47 - 7.33 (m, 3H), 7.37 - 7.21 (m, 2H), 6.87 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.71 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.19 (ddd, J=56.9, 7.2, 1.8 Hz, 1H), 5.64 (td, J=8.0, 2.9 Hz, 1H), 3.68 (dddd, J=25.7, 15.3, 8.4, 7.1 Hz, 1H), 3.15 (s, 3H), 2.61 (dddd, J=26.6, 15.3, 3.0, 1.8 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=3.78分、m/z=300.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 3.78分、ESI+実測値 [M+H]=300.1
実施例72:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]インダゾール−4−カルボニトリル
(43mg、収率59%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.68 (d, J=0.8 Hz, 1H), 8.60 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.97 - 7.92 (m, 1H), 7.77 (dd, J=8.6, 7.3 Hz, 1H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 1H), 7.37 - 7.31 (m, 2H), 6.32 (ddd, J=56.7, 7.2, 1.8 Hz, 1H), 5.77 (td, J=8.0, 2.9 Hz, 1H), 3.84 - 3.69 (m, 1H), 2.76 - 2.65 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.54分、m/z=345.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.54分、ESI+実測値 [M+H]=345.1
実施例73:方法47
Figure 2020536915

1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]インダゾール
(20mg、収率29%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (d, J=0.7 Hz, 1H), 8.27 (dd, J=8.5, 0.8 Hz, 1H), 7.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.58 (ddd, J=8.3, 7.0, 1.0 Hz, 1H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.36 (m, 1H), 7.36 - 7.30 (m, 3H), 6.31 (ddd, J=56.9, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.74 (td, J=8.0, 2.8 Hz, 1H), 3.83 - 3.68 (m, 1H), 2.75 - 2.62 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.47分、m/z=320.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.47分、ESI+実測値 [M+H]=320.1
実施例74:方法49
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(5−メチル−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1. (13mg、収率85%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 - 7.32 (m, 3H), 7.30 - 7.25 (m, 2H), 7.01 (s, 2H), 6.29 - 5.66 (m, 1H), 3.83 - 3.61 (m, 1H), 2.71 - 2.59 (m, 1H), 2.08 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=3.66分、m/z=300.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間3.66分、ESI+実測値 [M+H]=300.1
工程2. (3mg、収率22%)。LC−MS 保持時間=4.03分、m/z=285.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.03分、ESI+実測値 [M+H]=285.1
実施例75:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(4−クロロイミダゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(17mg、収率23%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.87 (d, J=1.5 Hz, 1H), 7.50 - 7.34 (m, 3H), 7.33 - 7.25 (m, 2H), 6.25 (ddd, J=56.7, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.68 (td, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.72 (dddd, J=24.8, 15.4, 8.4, 7.3 Hz, 1H), 2.64 (dddd, J=27.0, 15.1, 3.1, 1.9 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.99分、m/z=304.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.99分、ESI+実測値 [M+H]=304.1
実施例76:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−フルオロイミダゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(25mg、収率35%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.11 (t, J=1.7 Hz, 1H), 7.50 (dd, J=8.1, 1.7 Hz, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 3H), 7.33 - 7.25 (m, 2H), 6.24 (ddd, J=56.5, 7.3, 2.0 Hz, 1H), 5.68 (td, J=8.0, 3.1 Hz, 1H), 3.72 (dddd, J=24.9, 15.4, 8.4, 7.3 Hz, 1H), 2.64 (dddd, J=27.0, 15.1, 3.1, 2.0 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.84分、m/z=288.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.84分、ESI+実測値 [M+H]=288.1
実施例77:方法50
Figure 2020536915

2−[1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−イル]アセトニトリル
Figure 2020536915

工程1: (1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール
1,4−ジオキサン(2.5mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(300mg、1.06mmol)、ヨウ化銅(I)(1064mg、10.63mmol)、(1S,2S)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(1210mg、8.51mmol)、炭酸セシウム(1039mg、3.19mmol)及び(1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(1064mg、10.63mmol)の混合物を、マイクロ波下、封管中にて140℃で3時間加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、酢酸イソプロピル中0〜15% MeOH)により精製して、最終生成物(169mg、53%)を白色の固体として与えた。LC−MS 保持時間=0.92分、m/z=300.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 2分で) 保持時間 0.92分、ESI+実測値 [M+H]=300.1
工程2: 2−[1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−イル]アセトニトリル
0℃に冷却した(1−((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(50mg、0.17mmol)のDCM(1mL)溶液に、トリメチルアミン(0.09mL、0.67mmol)を加え、次にメタンスルホニルクロリド(0.017mL、0.22mmol)を加えた。得られた混合物を室温に温め、室温で3時間撹拌した。この後、反応物を水でクエンチし、酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。得られた残留物をDMF(1mL)に溶解し、シアン化ナトリウム(16mg、0.33mmol)を加えた。混合物を50℃で3時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、酢酸イソプロピル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、ヘプタン中0〜100%酢酸イソプロピル)により精製して、最終生成物(7mg、14%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.36 (q, J=0.9 Hz, 1H), 7.79 (d, J=0.7 Hz, 1H), 7.48 - 7.33 (m, 3H), 7.33 - 7.25 (m, 2H), 6.24 (ddd, J=56.7, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.68 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.97 - 3.86 (m, 2H), 3.83 - 3.56 (m, 1H), 2.65 (dddd, J=26.9, 15.2, 3.1, 1.9 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.42分、m/z=309.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.42分、ESI+実測値 [M+H]=309.1
実施例78:方法47
Figure 2020536915

1−[1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−イル]エタノン
(13mg、収率17%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ9.04 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.48 - 7.37 (m, 3H), 7.34 - 7.26 (m, 2H), 6.43 - 6.16 (m, 1H), 5.71 (td, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.83 - 3.63 (m, 1H), 2.76 - 2.63 (m, 1H), 2.47 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=4.56分、m/z=312.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.56分、ESI+実測値 [M+H]=312.1
実施例79:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(4−シクロプロピルピラゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(28mg、収率36%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 (d, J=0.7 Hz, 1H), 7.59 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 3H), 7.37 - 7.24 (m, 2H), 6.22 (ddd, J=56.8, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.65 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.70 (dddd, J=25.3, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.63 (dddd, J=26.8, 15.2, 3.0, 1.9 Hz, 1H), 1.76 (tt, J=8.4, 5.1 Hz, 1H), 0.91 - 0.77 (m, 2H), 0.67 - 0.55 (m, 2H)。LC−MS 保持時間=5.40分、m/z=310.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 5.40分、ESI+実測値 [M+H]=310.2
実施例80:方法47
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メチルスルホニルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(4mg、収率4%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.48 - 7.34 (m, 3H), 7.34 - 7.26 (m, 2H), 6.28 (ddd, J=56.5, 7.3, 1.9 Hz, 1H), 5.73 (td, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 3.83 - 3.64 (m, 1H), 2.76 - 2.60 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=4.45分、m/z=348.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.45分、ESI+実測値 [M+H]=348.1
実施例81:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール
(11mg、収率15%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.26 - 8.13 (m, 2H), 7.75 (ddd, J=8.3, 7.1, 1.1 Hz, 1H), 7.57 (ddd, J=8.2, 7.0, 1.1 Hz, 1H), 7.54 - 7.33 (m, 6H), 6.36 (ddd, J=56.5, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.82 (td, J=7.9, 3.0 Hz, 1H), 3.80 (dddd, J=25.1, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.82 - 2.66 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.29分、m/z=321.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 5.29分、ESI+実測値 [M+H]=321.1
実施例82:方法47
Figure 2020536915

5−クロロ−1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール
(10mg、収率10%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 - 8.09 (m, 2H), 7.70 (ddd, J=66.7, 8.8, 1.9 Hz, 1H), 7.51 - 7.33 (m, 5H), 6.50 - 6.23 (m, 1H), 5.91 - 5.74 (m, 1H), 3.79 (dddd, J=25.3, 15.4, 8.2, 7.1 Hz, 1H), 2.85 - 2.63 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=5.81分、m/z=355.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.81分、ESI+実測値 [M+H]=355.1
実施例83:方法47
Figure 2020536915

3−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン
(2mg、収率2%)。LC−MS 保持時間=4.27分、m/z=322.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.27分、ESI+実測値 [M+H]=322.2
実施例84:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾロ[4,3−b]ピリジン
(33mg、収率36%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.70 (dd, J=4.4, 1.3 Hz, 1H), 8.67 (d, J=0.7 Hz, 1H), 8.61 (dd, J=8.5, 0.9 Hz, 1H), 7.61 (dd, J=8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.45 (dd, J=7.9, 6.6 Hz, 2H), 7.42 - 7.36 (m, 1H), 7.36 - 7.31 (m, 2H), 6.31 (ddd, J=56.8, 7.2, 1.7 Hz, 1H), 5.75 (td, J=8.0, 2.9 Hz, 1H), 3.76 (ddt, J=25.3, 15.4, 7.4 Hz, 1H), 2.69 (ddt, J=26.7, 15.1, 2.0 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.51分、m/z=321.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.51分、ESI+実測値 [M+H]=321.2
実施例85:方法47
Figure 2020536915

1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール−5−カルボニトリル
(2mg、収率2%)。LC−MS 保持時間=5.49分、m/z=346.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 5.49分、ESI+実測値 [M+H]=346.1
実施例86:方法47
Figure 2020536915

1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾトリアゾール
(2mg、収率2%)。LC−MS 保持時間=5.16分、m/z=325.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 5.16分、ESI+実測値 [M+H]=325.2
実施例87:方法47
Figure 2020536915

1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾロ[3,4−c]ピリジン
(34mg、収率38%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.63 (d, J=1.1 Hz, 1H), 8.58 (d, J=0.8 Hz, 1H), 8.46 (d, J=5.5 Hz, 1H), 7.93 (dd, J=5.5, 1.3 Hz, 1H), 7.50 - 7.31 (m, 5H), 6.33 (ddd, J=56.7, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.77 (td, J=8.0, 3.0 Hz, 1H), 3.77 (dddd, J=25.3, 15.4, 8.3, 7.1 Hz, 1H), 2.71 (dddd, J=26.7, 15.1, 3.0, 1.9 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=4.02分、m/z=321.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.02分、ESI+実測値 [M+H]=321.2
実施例88:方法47
Figure 2020536915

5−メチル−1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール
(16mg、収率17%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.08 (dd, J=10.3, 8.4 Hz, 1H), 7.99 (dq, J=9.6, 1.2 Hz, 1H), 7.65 - 7.32 (m, 6H), 6.36 (ddt, J=56.5, 7.3, 2.0 Hz, 1H), 5.87 - 5.77 (m, 1H), 3.79 (ddddd, J=25.0, 15.5, 8.4, 7.2, 1.3 Hz, 1H), 2.82 - 2.66 (m, 1H), 2.55 (d, J=0.9 Hz, 3H)。LC−MS 保持時間=5.78分、m/z=335.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.78分、ESI+実測値 [M+H]=335.2
実施例89:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾロ[4,3−c]ピリジン
(46mg、収率50%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (d, J=1.2 Hz, 1H), 8.65 (d, J=0.9 Hz, 1H), 8.58 (d, J=5.9 Hz, 1H), 8.15 (dt, J=6.0, 1.1 Hz, 1H), 7.51 - 7.36 (m, 3H), 7.36 - 7.29 (m, 2H), 6.32 (ddd, J=56.7, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.76 (td, J=7.9, 3.0 Hz, 1H), 3.76 (dddd, J=25.3, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.84 - 2.58 (m, 1H)。LC−MS 保持時間=3.13分、m/z=321.2 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 3.13分、ESI+実測値 [M+H]=321.2
実施例90:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン
(3mg、収率2%)。LC−MS 保持時間=4.36分、m/z=322.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間 4.36分、ESI+実測値 [M+H]=322.1
実施例91:方法47
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−5−メチル−ピラゾール−3−カルボニトリル
(7mg、収率5%)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.47 - 7.41 (m, 2H), 7.41 - 7.35 (m, 1H), 7.32 - 7.26 (m, 2H), 7.03 (d, J=0.8 Hz, 1H), 6.30 (ddd, J=56.4, 7.2, 1.9 Hz, 1H), 5.76 (td, J=8.1, 3.0 Hz, 1H), 3.82 - 3.66 (m, 1H), 2.75 - 2.63 (m, 1H), 2.47 (d, J=0.6 Hz, 3H)。LC−MS 保持時間=5.05分、m/z=309.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間5.05分、ESI+実測値 [M+H]=309.1
実施例92:方法49
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−3−メチル−ピラゾール−4−カルボニトリル
(10mg、収率35%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.14 (s, 1H), 7.48 - 7.34 (m, 3H), 7.33 - 7.25 (m, 2H), 6.26 (ddd, J=56.5, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.69 (td, J=8.0, 3.1 Hz, 1H), 3.72 (dddd, J=24.9, 15.5, 8.3, 7.2 Hz, 1H), 2.67 (dddd, J=27.0, 15.2, 3.1, 2.0 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=4.99分、m/z=309.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.99分、ESI+実測値 [M+H]=309.1
実施例93:方法49
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−5−メチル−ピラゾール−4−カルボニトリル
(8mg、収率29%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (s, 1H), 7.48 - 7.34 (m, 3H), 7.33 - 7.21 (m, 2H), 6.29 (ddd, J=56.4, 7.2, 2.0 Hz, 1H), 5.75 (ddd, J=8.3, 7.2, 3.1 Hz, 1H), 3.73 (dddd, J=25.2, 15.4, 8.4, 7.2 Hz, 1H), 2.76 - 2.61 (m, 1H), 2.59 (s, 3H)。LC−MS 保持時間=4.91分、m/z=309.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.91分、ESI+実測値 [M+H]=309.1
実施例94:方法34
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−(シクロブチルメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
(16.9mg、収率63%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 - 7.29 (m, 3H), 7.25 - 7.10 (m, 2H), 6.09 (ddd, J=57.1, 7.1, 1.7 Hz, 1H), 5.54 (ddd, J=8.4, 7.1, 2.8 Hz, 1H), 4.09 (d, J=5.4 Hz, 1H), 3.64 (dddd, J=26.7, 15.3, 8.4, 7.0 Hz, 1H), 3.17 (d, J=4.0 Hz, 1H), 2.78 - 2.55 (m, 3H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.88 - 1.62 (m, 3H), 1.06 (t, J=6.4 Hz, 1H)。LC−MS 保持時間=5.08 分、m/z=272.1 (M+H)
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 10分で) 保持時間4.91分、ESI+実測値 [M+H]=309.1
実施例95及び96:方法51
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(1S,2S)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(1R,2R)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1: 4,4,5,5−テトラメチル−2−[(1R,2R)−2−メチルシクロプロピル]−1,3,2−ジオキサボロラン
ジエチル亜鉛(23.8mL、23.8mmol、トルエン中1M)のジクロロメタン(10mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2714mg、23.8mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液、続いてジヨードメタン(1.92mL、23.8mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を加えた。0℃で1時間撹拌した後、混合物を、4,4,5,5−テトラメチル−2−[(1E)−プロパ−1−エン−1−イル]−1,3,2−ジオキサボロラン(1000mg、11.9mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)の添加によりクエンチした。混合物を石油エーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗4,4,5,5−テトラメチル−2−[trans−2−メチルシクロプロピル]−1,3,2−ジオキサボロラン(2000mg、92%)を黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.25 (s, 12H), 1.12 - 1.11 (m, 3H), 1.02 - 0.94 (m, 1H), 0.75 - 0.66 (m, 1H), 0.44 - 0.35 (m, 1H), -0.39 - -0.44 (m, 1H)。
工程2: カリウム トリフルオロ−[trans−2−メチルシクロプロピル]ボラヌイド
Figure 2020536915

4,4,5,5−テトラメチル−2−[trans−2−メチルシクロプロピル]−1,3,2−ジオキサボロラン(1000mg、5.49mmol)のメタノール(10mL)溶液に、フッ化水素カリウム(3002mg、38.45mmol)の水(1mL)溶液を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をアセトニトリル(5mL)で希釈し、濾過した。固体を石油エーテル(20mL)で洗浄して、粗カリウム トリフルオロ−[trans−2−メチルシクロプロピル]ボラヌイド(500mg、56%)を白色の粉末として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.91 (d, J=6.0 Hz, 3H), 0.30 - 0.22 (m, 1H), 0.00 - -0.03 (m, 1H), -0.38 - -0.40 (m, 1H), -1.01 - -1.12 (m, 1H)。
工程3: (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(1S,2S)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(1R,2R)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
1,4−ジオキサン(1mL)及び水(0.20mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、炭酸セシウム(346mg、1.06mmol)、カリウム トリフルオロ−[trans−2−メチルシクロプロピル]ボラヌイド(248mg、1.53mmol)及び(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(ii)メタンスルホナート(30mg、0.04mmol)の混合物を、マイクロ波下、110℃で3時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物を、最初に分取TLC(石油エーテル中20%酢酸エチル、R=0.4)により、次にRP−HPLC(39〜29アセトニトリル/水中0.05% HCl)により精製して、(5S,7S)−7−フルオロ−2−[trans−2−メチルシクロプロピル]−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(15mg、16%)を白色の固体として与えた。LCMS 保持時間=3.594分、m/z=258.3 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 7分で) 保持時間3.594分、ESI+実測値 [M+H]=258.3。
いくつかのパラレルバッチ(several parallel batches)から合わせた物質(100mg)を、キラルSFCにより更に分離して、恣意的な割り当てで、
(5S,7S)−7−フルオロ−2−[(1S,2S)−2−メチルシクロプロピル]−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク1、保持時間=3.129分)(23.8mg、24%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.44 - 7.30 (m, 3H), 7.22 - 7.20 (m, 2H), 6.06 - 5.87 (m, 1H), 5.47 - 5.42 (m, 1H), 3.73 - 3.58 (m, 1H), 2.75 - 2.60 (m, 1H), 1.73 - 1.68 (m, 1H), 1.32 - 1.24 (m, 1H), 1.16 (d, J=6.0 Hz, 3H), 1.15 - 1.09 (m, 1H), 0.82 - 0.74 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.858分、m/z=258.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.858分、ESI+実測値 [M+H]=258.0。
(5S,7S)−7−フルオロ−2−[(1R,2R)−2−メチルシクロプロピル]−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク2、保持時間=3.907分)(28.2mg、27%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.47 - 7.30 (m, 3H), 7.25 - 7.17 (m, 2H), 6.07 - 5.86 (m, 1H), 5.46 - 5.42 (m, 1H), 3.74 - 3.60 (m, 1H), 2.75 - 2.59 (m, 1H), 1.73 - 1.68 (m, 1H), 1.34 - 1.29 (m, 1H), 1.16 (d, J=6.0 Hz, 3H), 1.12 - 1.08 (m, 1H), 0.79 - 0.74 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.851分、m/z=258.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.858分、ESI+実測値 [M+H]=258.0。
SFC条件:カラム:Chiralpak AD − 250×30mm I.D.、5um;移動相:A:CO2 B:IPA(0.05% DEA); グラジエント:3.5分でBを25%〜25%、Bを40%で2.5分間保持、次にBを5%で1.5分間保持;流速:50mL/分;カラム温度:40℃。
実施例97:方法52
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチレンプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1: カリウム トリフルオロ−(1−メチルシクロプロピル)ボラヌイド
Figure 2020536915

4,4,5,5−テトラメチル−2−(1−メチルシクロプロピル)−1,3,2−ジオキサボロラン(500mg、2.75mmol)のメタノール(5mL)溶液に、フッ化水素カリウム(1501mg、19.22mmol)の水(0.5mL)溶液を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をアセトニトリル(5mL)で希釈し、濾過した。固体を石油エーテル(20mL)で洗浄して、粗カリウム トリフルオロ−(1−メチルシクロプロピル)ボラヌイド(300mg、67%)を白色の粉末として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 0.74 (s, 3H), 0.03 - 0.03 (m, 2H), -0.42 - -0.44 (m, 2H)。
工程2: (5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチレンプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

1,4−ジオキサン(1mL)及び水(0.20mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(150mg、0.53mmol)、炭酸セシウム(520mg、1.60mmol)、カリウム トリフルオロ−(1−メチルシクロプロピル)ボラヌイド(290mg、1.79mmol)及び(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(ii)メタンスルホナート(44mg、0.05mmol)の混合物を、マイクロ波下、110℃で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、最初に分取TLC(石油エーテル中20%酢酸エチル、R=0.4)により、次にRP−HPLC(40〜70アセトニトリル/水中0.05% HCl)により精製して、(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチレンプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(1.6mg、1%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.44 - 7.33 (m, 3H), 7.26 - 7.22 (m, 2H), 6.15 - 6.11 (m, 1H), 6.00 - 5.98 (m, 1H), 5.58 - 5.50 (m, 1H), 5.32 (s, 1H), 3.79 - 3.64 (m, 1H), 2.80 - 2.67 (m, 1H), 2.51 (q, J=7.6 Hz, 2H), 1.13 (t, J=7.6 Hz, 3H)。LCMS 保持時間=0.890分、m/z=257.9 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2分で) 保持時間0.890分、ESI+実測値 [M+H]=257.9。
実施例98:方法53
Figure 2020536915

(5S)−2−(シクロプロピルメチル)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1: シクロプロピル−[(5S)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
Figure 2020536915

シクロプロピル−[(5S)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(117mg、0.43mmol)のメタノール(2mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(81mg、2.16mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗シクロプロピル−[(5S)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(116mg、98%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.34 - 7.27 (m, 1H), 7.13 - 7.05 (m, 2H), 6.93 - 6.87 (m, 1H), 5.67 - 5.61(m, 1H), 4.13 - 4.05(m, 1H), 3.29 - 3.18 (m, 1H), 3.11 - 2.93 (m, 2H), 2.65 - 2.55 (m, 1H), 1.41 - 1.32(m, 1H), 0.65 - 0.36 (m, 4H)。
工程2: (5S)−2−(シクロプロピルメチル)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

シクロプロピル−[(5S)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(96mg、0.35mmol)のトリフルオロ酢酸(2mL、26.93mmol)溶液に、トリエチルシラン(2mL、10.54mmol)を加えた。混合物を50℃で24時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜50%酢酸エチル)により精製して、(5S)−2−(シクロプロピルメチル)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(15mg、16.4%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.43 - 7.36 (m, 1H), 7.22 - 7.12 (m, 2H), 7.12 - 7.06 (m, 1H), 5.72 - 5.65 (m, 1H), 3.30 - 3.22 (m, 1H), 3.14 - 2.97 (m, 2H), 2.68 - 2.59 (m, 1H), 2.59 - 2.55 (m, 2H), 1.14 - 1.03 (m, 1H), 0.52 - 0.46 (m, 2H), 0.23 - 0.18 (m, 2H)。LC−MS 保持時間=0.659分、m/z=258.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.659分、ESI+実測値 [M+H]=258.1
実施例99:方法54
Figure 2020536915

4−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]イソオキサゾール
工程1: カリウム トリフルオロ(イソオキサゾール−4−イル)ボラヌイド
Figure 2020536915

イソオキサゾール−4−ボロン酸(300mg、2.66mmol)のメタノール(5mL)溶液に、フッ化水素カリウム(1036mg、13.27mmol)の水(0.30mL)溶液を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をアセトニトリル(5mL)で希釈した。得られた固体を濾過により収集し、石油エーテル(20mL)で洗浄して、粗カリウム トリフルオロ(イソオキサゾール−4−イル)ボラヌイド(400mg、86%)を黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.20 (s, 1H), 8.08 (s, 1H)。
工程2: 4−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]イソオキサゾール
Figure 2020536915

エタノール(3mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(80mg、0.28mmol)、(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(ii)メタンスルホナート(47mg、0.06mmol)、カリウム トリフルオロ(イソオキサゾール−4−イル)ボラヌイド(151mg、0.86mmol)及び炭酸ナトリウム(90mg、0.85mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、80℃で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(35〜55%アセトニトリル/水中10mM重炭酸アンモニウム)により精製して、4−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]イソオキサゾール(3.4mg、4%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.20 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 7.44 - 7.37 (m, 3H), 7.29 - 7.28 (m, 2H), 6.19 - 6.01 (m, 1H), 5.61 - 5.56 (m, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 1H), 2.85 - 2.72 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.828分、m/z=270.9 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 7分で) 保持時間0.828分、ESI+実測値 [M+H]=270.9。
実施例100:方法55
Figure 2020536915

1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アゼチジン−3−カルボニトリル
(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(200mg、0.71mmol)、[2−(2−アミノフェニル)フェニル]パラジウム;ジシクロヘキシル−[2−(2,4,6−トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン;メタンスルホナート(60mg、0.07mmol)、炭酸セシウム(693mg、2.13mmol)及びアゼチジン−3−カルボニトリル塩酸塩(168mg、1.42mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で16時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(30〜60%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アゼチジン−3−カルボニトリル(15.3mg、8%)を赤色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.35 (m, 3H), 7.23 - 7.21 (m, 2H), 5.98 - 5.81 (m, 1H), 5.30 - 5.29 (m, 1H), 4.35 - 4.22 (m, 4H), 3.63 - 3.51 (m, 2H), 2.81 - 2.70 (m, 1H)。LCMS 保持時間=1.852分、m/z=283.9 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 7分で) 保持時間 1.852分、ESI+実測値 [M+H]=283.9。
実施例101:方法56
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1: シクロプロピル−ジュウテリオ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
Figure 2020536915

シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(300mg、1.11mmol)のメタノール(10mL)溶液に、重水素化ホウ素ナトリウム(93mg、2.21mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌し、水(20mL)の添加によりクエンチした。溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(2×15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗シクロプロピル−ジュウテリオ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(265mg、87%)を白色の固体として与えた。
工程2: (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

シクロプロピル−ジュウテリオ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(265mg、0.97mmol)のトリフルオロ酢酸(2.0mL、26.93mmol)溶液に、トリエチルシラン(2.0mL、12.50mmol)を加えた。混合物を50℃で12時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL)で抽出した。分離した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(40〜70%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(111.4mg、44%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.35 (m, 3H), 7.23 - 7.21 (m, 2H), 6.05 - 6.03 (m, 0.5H), 5.91 - 5.88 (m, 0.5H), 5.40 - 5.37 (m, 1H), 3.60 - 3.54 (m, 1H), 2.89 - 2.79 (m, 1H), 2.68 - 2.63 (m, 1H), 1.16 - 1.13 (m, 1H), 0.56 - 0.50 (m, 2H), 0.26 - 0.23 (m, 2H)。LCMS 保持時間=1.712分、m/z=259.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間1.712分、ESI+実測値 [M+H]=259.2。
実施例102:方法57
Figure 2020536915

2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル
工程1: [cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
Figure 2020536915

cis−7−フルオロ−N−メトキシ−N−メチル−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボキサミド(3.00g、103.3mmol)のメタノール(70mL)溶液に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(1.95g、51.7mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、水(100mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(2.0g、83%)を白色の固体として与えた。
工程2: [cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート
Figure 2020536915

[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(2.0g、8.57mmol)のテトラヒドロフラン(24mL)溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、515mg、12.86mmol)、次に、p−トルエンスルホン酸(1500mg、8.57mmol)を加えた。反応物を25℃で12時間撹拌し、水(15mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜40%酢酸エチル)により精製して、[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(1.8g、54%)を無色の油状物として与えた。
工程3: 2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル
[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(700mg、1.81mmol)のジメチルスルホキシド(20mL)溶液に、シアン化ナトリウム(620mg、12.65mmol)を加えた。混合物を90℃で2時間撹拌し、20℃に冷却した。混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル、R=0.6)により精製して、粗2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリルを与えた(360mg、82%、純度80%)。この粗生成物の一部を、RP−HPLC(水(0.05%水酸化アンモニア v/v)中30〜60%アセトニトリル)により更に精製して、2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル(26.9mg、53%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.43 - 7.36 (m, 3H), 7.26 - 7.23 (m, 2H), 6.13 - 6.10 (m, 0.5H), 5.99 - 5.96 (m, 0.5H), 5.56 - 5.51 (m, 1H), 3.74 - 3.67 (m, 1H), 3.33 - 3.32 (m, 2H), 2.81 - 2.70 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.870分、m/z=243.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2.0分で) 保持時間0.870分、ESI+実測値 [M+H]=243.2。
実施例103:方法58
Figure 2020536915

2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−2−メチル−プロパンニトリル
2−[cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル(80mg、0.33mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、30mg、0.74mmol)を0℃で、続いてヨードメタン(0.09mL、1.49mmol)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌し、水(10mL)の添加によりクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中30%酢酸エチル、R=0.7)により精製して、2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−2−メチル−プロパンニトリル(11mg、11%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 7.42 - 7.36 (m, 3H), 7.26 - 7.23 (m, 2H), 6.13 - 6.10 ( m, 0.5H), 5.99 - 5.96 (m, 0.5H), 5.55 - 5.51 (m, 1H), 3.74 - 3.65 (m, 1H), 2.81 - 2.73 (m, 1H), 1.76 (s, 6H)。LCMS 保持時間=0.999分、m/z=271.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2.0分で) 保持時間0.999分、ESI+実測値 [M+H]=271.2。
実施例104:方法59
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1: シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(500mg、1.67mmol)及びN−メトキシ−N−メチル−シクロプロパンカルボキサミド(430mg、3.33mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(テトラヒドロフラン中2.0M、4.2mL、8.4mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次に水(10mL)の添加によりクエンチした。混合物をエーテルアセタート(ether acetate)(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(350mg、72%)を緑色の油状物として与えた。
工程2: (5S,7S)−2−(2−シクロプロピル−1,3−ジチオラン−2−イル)−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(250mg、0.86mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、1,2−エタンジチオール(0.30mL、3.46mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(0.12mL、0.95mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、次に水(10mL)に注いだ。得られた混合物をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜30%酢酸エチル)により精製して、2−(2−シクロプロピル−1,3−ジチオラン−2−イル)−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(250mg、79%)を緑色の固体として与えた。
工程3: (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

1−ブロモ−2,5−ピロリジンジオン(134mg、0.75mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.2mL、1.37mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次にジクロロメタン(0.50mL)中の(5S,7S)−2−(2−シクロプロピル−1,3−ジチオラン−2−イル)−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(250mg、0.68mmol)を、反応混合物に加えた。得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物をジクロロメタン(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(57〜87アセトニトリル/水中0.2%ギ酸)により精製して、(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(60.9mg、28%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.45 - 7.42 (m, 1H), 7.24 - 7.21 (m, 2H), 7.11 - 7.08 (m, 1H), 6.18 - 6.02 (m, 1H), 5.88 - 5.75 (m, 1H), 3.83 - 3.73 (m, 1H), 2.88 - 2.80 (m, 1H), 1.81 - 1.75 (m, 1H), 0.75 - 0.70 (m, 4H)。LCMS 保持時間=0.809分、m/z=312.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.809分、ESI+実測値 [M+H]=312.1。
実施例105:方法60
Figure 2020536915

(R)−(1−メチルシクロプロピル)−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
工程1: N−メトキシ−N,1−ジメチルシクロプロパンカルボキサミド
Figure 2020536915

N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の1−メチルシクロプロパンカルボン酸(1.0g、9.99mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.2g、24.97mmol)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(5.7g、14.98mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.0g、19.98mmol)の混合物を、25℃で16時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム(30mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜10%酢酸エチル)により精製して、N−メトキシ−N,1−ジメチル−シクロプロパンカルボキサミド(740mg、52%)を無色の油状物として与えた。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.71 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 1.35 (s, 3H), 1.04 - 1.01 (m, 2H), 0.56 - 0.53 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.354分、m/z=144.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.354分、ESI+実測値 [M+H]=144.2。
工程2: ((5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)(1−メチルシクロプロピル)メタノン
Figure 2020536915

N−メトキシ−N,1−ジメチル−シクロプロパンカルボキサミド(198mg、1.38mmol)及び(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(300mg、1.06mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(テトラヒドロフラン中2.0M、1.6mL、3.20mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−(1−メチル シクロプロピル)メタノン(290mg、96%)を褐色の固体として与え、次の工程でそのまま用いた。LCMS 保持時間=0.675分、m/z=286.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.675分、ESI+実測値 [M+H]=286.2。
工程3: (R)−(1−メチルシクロプロピル)−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−(1−メチルシクロプロピル)メタノン(290mg、1.02mmol)のメタノール(10mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(38mg、1.02mmol)を25℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(32〜62%アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−(1−メチルシクロプロピル)メタノール(60mg、21%)を白色の固体として与えた。LCMS 保持時間=1.512分、m/z=288.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間 1.512分、ESI+実測値 [M+H]=288.2。
この物質(60mg)をキラルSFCにより更に分離して、恣意的な割り当てで:
(R)−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−(1−メチル シクロプロピル)メタノール(ピーク2、保持時間=4.322分)(29.7mg、49%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.36 (m, 3H), 7.21 - 7.19 (m, 2H), 6.07 - 5.90 (m, 1H), 5.45 - 5.41 (m, 1H), 4.30 - 4.28 (m, 1H), 3.68 - 3.53 (m, 1H), 2.91 - 2.76 (m, 2H), 1.07 (s, 3H), 0.82 - 0.78 (m, 1H), 0.64 - 0.60 (m, 1H), 0.44 - 0.37 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.918分、m/z=288.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2分で) 保持時間0.918分、ESI+実測値 [M+H]=288.2。
SFC条件:カラム:Chiralpak AD-3 150×4.6mm I.D.、3um 移動相:A:CO2 B:メタノール(0.05% DEA)グラジエント:5分でBを5%〜40%、Bを40%で2.5分間保持、次にBを5%で2.5分間保持、流速:2.5mL/分、カラム温度:40℃
(S)−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−(1−メチル シクロプロピル)メタノール(ピーク1、保持時間=3.549分)(27.4mg、42%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.36 (m, 3H), 7.21 - 7.19 (m, 2H), 6.07 - 5.90 (m, 1H), 5.45 - 5.41 (m, 1H), 4.31 (d, J=4.0 Hz, 1H), 3.68 - 3.53 (m, 1H), 2.91 - 2.82 (m, 1H), 2.68 (d, J=8.0 Hz, 1H), 1.07 (s, 3H), 0.82 - 0.78 (m, 1H), 0.64 - 0.60 (m, 1H), 0.44 - 0.42 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.918分、m/z=288.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2分で) 保持時間0.918分、ESI+実測値 [M+H]=288.2。
実施例106:方法61
Figure 2020536915

[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(110mg、0.38mmol)のメタノール(5mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(144mg、3.80mmol)を0℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(30〜60アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(35mg、31%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.45 - 7.35 (m, 3H), 7.24 - 7.21 (m, 2H), 6.10 - 5.86 (m, 1H), 5.50 - 5.41 (m, 1H), 4.81 - 4.44 (m, 2H), 3.71 - 3.51 (m, 1H), 2.98 - 2.81 (m, 1H), 2.73 - 2.57 (m, 1H), 1.99 - 1.62 (m, 1H), 1.19 - 1.06 (m, 1H), 0.91 - 0.84 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.766分、m/z=292.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.766分、ESI+実測値 [M+H]=292.0。
実施例107及び109:方法62
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[(R)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−2−[(S)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
シクロプロピル−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(180mg、0.66mmol)の0℃に冷却したジクロロメタン(5mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.18mL、1.32mmol)を加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌し、氷水(20mL)の添加によりクエンチした。混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜25%酢酸エチル)により精製して、(5S,7S)−2−[シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、55%)を淡黄色の固体として与えた。この物質をキラルSFCにより更に精製して、恣意的な割り当てで:
(5S,7S)−2−[(S)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク1、保持時間=2.921分)(30mg、30%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.37 (m, 3H), 7.27 - 7.23 (m, 2H), 6.08 - 5.92 (m, 1H), 5.46 - 5.42 (m, 1H), 4.91 - 4.76 (m, 1H), 3.69 - 3.54 (m, 1H), 2.96 - 2.84 (m, 1H), 1.70 - 1.67 (m, 1H), 0.79 - 0.75 (m, 1H), 0.70 - 0.62 (m, 2H), 0.52 - 0.45 (m, 1H)。LCMS: 保持時間=1.018分、m/z=276.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2.0分で) 保持時間1.018分、ESI+実測値 [M+H]=276.2。
(5S,7S)−2−[(R)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク2、保持時間=3.924分)(44.8mg、45%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.39 - 7.34 (m, 3H), 7.23 - 7.20 (m, 2H), 6.05 - 5.88 (m, 1H), 5.41 - 5.37 (m, 1H), 4.86 - 4.71 (m, 1H), 3.60 - 3.52 (m, 1H), 2.92 - 2.81 (m, 1H), 1.65 - 1.61 (m, 1H), 0.75 - 0.70 (m, 1H), 0.62 - 0.57 (m, 2H), 0.45 - 0.39 (m, 1H)。保持時間=0.764分、m/z=276.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.764分、ESI+実測値 [M+H]=276.1。
SFC条件:カラム:Chiralpak AD-3 150×4.6mm I.D.、3um 移動相:A:CO B:エタノール(0.05% DEA)グラジエント:5分でBを5%〜40%、Bを40%で2.5分間保持、次にBを5%で2.5分間保持 流速:2.5mL/分、カラム温度:35℃。
実施例108:方法63
Figure 2020536915

[(1S,2R)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール
[(1S,2R)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノン(300mg、1.0mmol)のメタノール(10mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(196mg、5.2mmol)を25℃で加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(25〜50アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、[(1S,2R)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(240mg、79%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.33 (m, 3H), 7.25 - 7.20 (m, 2H), 6.02 - 5.90 (m, 1H), 5.46 - 5.34 (m, 1H), 4.79 - 4.44 (m, 2H), 3.63 - 3.56 (m, 1H), 2.93 - 2.82 (m, 1H), 1.86 - 1.83 (m, 1H), 1.19 - 1.04 (m, 1H), 0.92 - 0.78 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.769分、m/z=292.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間 0.769分、ESI+実測値 [M+H]=292.0。
実施例110及び111:方法64
Figure 2020536915

(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール及び(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(R)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
シクロプロピル−ジュウテリオ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(0.15g、0.55mmol)の冷却した(0℃)ジクロロメタン(2mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.29mL、2.19mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、氷水(10mL)に注いだ。混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜16%酢酸エチル)により精製して、(5S,7S)−2−(シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(70mg、45%)を白色の固体として与えた。本物質をキラルSFCにより更に精製して、恣意的な割り当てで:
(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク1、保持時間=3.021分)(14.9mg、21%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.44 - 7.36 (m, 3H), 7.24 - 7.21 (m, 2H), 6.25- 6.24 (m, 0.5H), 6.11 - 6.09 (m, 0.5H), 5.65 - 5.62 (m, 1H), 3.77 - 3.64 (m, 1H), 2.75 - 2.62 (m, 1H), 1.61 - 1.58 (m, 1H), 0.74 - 0.67 (m, 1H), 0.60 - 0.54 (m, 2H), 0.40 - 0.37 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.761分、m/z=277.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.761分、ESI+実測値 [M+H]=277.1。
(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(R)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク2、保持時間=4.052分)(15.2mg、21%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.44 - 7.37 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.14- 6.12 (m, 0.5H), 5.99 - 5.97 (m, 0.5H), 5.55 - 5.51 (m, 1H), 3.77 - 3.67 (m, 1H), 2.80 - 2.69 (m, 1H), 1.59 - 1.52 (m, 1H), 0.74 - 0.72 (m, 1H), 0.61 - 0.56 (m, 2H), 0.39 - 0.33 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.762分、m/z=277.2 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.762分、ESI+実測値 [M+H]=277.2。
SFC条件:カラム:AD−3_EtOH(DEA)_5_40_2.5M、移動相:A:CO B:エタノール(0.05% DEA)グラジエント:5.5分でBを5%〜40%、Bを40%で3分間保持、次にBを5%で1.5分間保持 流速:2.5mL/分 カラム温度 40℃。
実施例112:方法65
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1: (5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
Figure 2020536915

1,4−ジオキサン(10mL)及び水(2.5mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(1000mg、3.33mmol)、炭酸セシウム(3257mg、10mmol)、Ruphos−Pd−G2(259mg、0.33mmol)及びアリルボロン酸ピナコールエステル(1119mg、6.66mmol)の混合物を、窒素雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中35%酢酸エチル、R=0.4)により精製して、(5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(400mg、46%)を無色の油状物として与え、次の工程でそのまま用いた。
工程2: (5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
トルエン(20mL)中の(5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(300mg、1.15mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(37mg、0.11mmol)及び[クロロ(ジフルオロ)メチル]−トリメチル−シラン(364mg、2.30mmol)の混合物を、マイクロ波条件下、110℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残留物を、RP−HPLC(48〜68アセトニトリル/水中0.2%ギ酸)により精製して、(5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(27.9mg、8%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 7.47 - 7.37 (m, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 2H), 7.07 - 7.02 (m, 1H), 6.15 - 5.95 (m, 1H), 5.83 - 5.74 (m, 1H), 3.84 - 3.66 (m, 1H), 3.05 - 2.94 (m, 1H), 2.88 - 2.69 (m, 2H), 2.09 - 1.94 (m, 1H), 1.54 - 1.51 (m, 1H), 1.25 - 1.11 (m, 1H)。LCMS 保持時間=0.769分、m/z=312.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 1.5分で) 保持時間0.769分、ESI+実測値 [M+H]=312.1。
実施例113:方法66
Figure 2020536915

rac−(1S,2S)−2−[ジフルオロ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル
三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.2mL、1.52mmol)とtrans−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボニル]シクロプロパンカルボニトリル(45mg、0.15mmol)との混合物を、窒素雰囲気下、0℃で16時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(35〜65%アセトニトリル/水中0.05% HCl)により精製して、rac−(1S,2S)−2−[ジフルオロ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル(16mg、30%)を淡黄色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.44 - 7.38 (m, 3H), 7.27 - 7.26 (m, 2H), 6.18 - 6.15 (m, 0.5H), 6.04 - 6.01 (m, 0.5H), 5.63 - 5.60 (m, 1H), 3.80 - 3.70 (m, 1H), 2.86 - 2.76 (m, 1H), 2.59 - 2.57 (m, 1H), 2.08 - 2.03 (m, 1H), 1.49 - 1.45 (m, 2H)。LCMS 保持時間=1.785分、m/z=319.1[M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 3.0分で) 保持時間1.785分、ESI+実測値 [M+H]=319.1。
実施例115及び116:方法67
Figure 2020536915

(S)−シクロプロピル−[(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノール及び(R)−シクロプロピル−[(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノール
メタノール(15mL)中の恣意的な割り当てでシクロプロピル−[(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノン(100mg、0.37mmol)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(21mg、0.55mmol)を加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウ水溶液(10mL)の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をキラルSFCにより分離して、恣意的な割り当てで:
(S)−シクロプロピル−[(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノール(ピーク1、保持時間=3.806分)(38.0mg、37%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.31 (m, 3H), 7.19 - 7.17 (m, 2H), 6.45 (d, J =2.4 Hz, 1H), 6.04 (d, J=5.2 Hz, 0.5H), 5.91 - 5.89 (m, 0.5H), 5.41 - 5.39 (m, 1H), 4.15 - 4.12 (m, 1H), 3.50 - 3.41 (m, 1H), 2.81 - 2.71 (m, 1H), 2.39 (d, J=3.6 Hz, 1H), 1.29 - 1.27 (m, 1H), 0.63 - 0.58 (m, 2H), 0.47 - 0.39 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.808分、m/z=272.9 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.808分、ESI+実測値 [M+H]=272.9。
(R)−シクロプロピル−[(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノール(ピーク2、保持時間=4.181分)(36.0mg、35%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.31 (m, 3H), 7.19 - 7.17 (m, 2H), 6.45 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.04 (d, J=5.2 Hz, 0.5H), 5.91 - 5.89 (m, 0.5H), 5.40 - 5.39 (m, 1H), 4.15 - 4.11 (m, 1H), 3.51 - 3.41 (m, 1H), 2.80 - 2.71 (m, 1H), 2.43 (d, J=3.6 Hz, 1H), 1.29 - 1.27 (m, 1H), 0.63 - 0.56 (m, 2H), 0.48 - 0.38 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.816分、m/z=273.0 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.816分、ESI+実測値 [M+H]=273.0。
SFC条件:カラム:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm*30mm、5um)、移動相:A:CO B:エタノール(0.05% DEA)グラジエント:5分でBを5%〜40%、Bを40%で3.0分間保持、次にBを5%で1.5分間保持 流速:2.5mL/分 カラム温度 40℃。
実施例116:方法68
Figure 2020536915

(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
シクロプロピル−ジュウテリオ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール(100mg、0.36mmol)、トリエチルシラン−d(0.4mL、2.48mmol)及びトリフルオロ酢酸−d(0.4mL、5.34mmol)の混合物を、50℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(45〜75アセトニトリル/水中0.05%水酸化アンモニア)により精製して、(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(22mg、21%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.44 - 7.33 (m, 3H), 7.24 - 7.22 (m, 2H), 6.15 - 5.92 (m, 1H), 5.55 - 5.44 (m, 1H), 3.78 - 3.61 (m, 1H), 2.80 - 2.64 (m, 1H), 1.15 - 1.03 (m, 1H), 0.53 - 0.45 (m, 2H), 0.26 - 0.17 (m, 2H)。LCMS 保持時間=0.995分、m/z=260.2 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.1%アンモニア水 3.0分で) 保持時間0.995分、ESI+実測値 [M+H]=260.2。
実施例117:方法69
Figure 2020536915

2,2−ジフルオロ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール
工程1: 2,2−ジフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−プロパンアミド
Figure 2020536915

N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の2,2−ジフルオロプロパン酸(2.00g、18.17mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.54g、36.34mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.05g、54.52mmol)、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシドヘキサフルオロホスファート(7.25g、19.08mmol)の混合物を、20℃で2時間撹拌した。混合物を水(60mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗2,2−ジフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−プロパンアミド(1.50g、54%)を淡黄色の油状物として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.78 - 3.69 (m, 3H), 3.28 - 3.18 (m, 2H), 2.81 - 2.72 (m, 1H), 1.88 - 1.74 (m, 3H)。
工程2: 2,2−ジフルオロ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1,1−ジオール
Figure 2020536915

テトラヒドロフラン(2mL)中の(5S,7S)−2−ブロモ−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(100mg、0.35mmol)、2,2−ジフルオロ−N−メトキシ−N−メチル−プロパンアミド(54mg、0.35mmol)の冷却した(0℃)混合物に、塩化イソプロピルマグネシウム(テトラヒドロフラン中2.0M、0.18mL、0.35mmol)を窒素雰囲気下、0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、水(10mL)の添加によりクエンチした。得られた溶液をエーテルアセタート(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、分取TLC(石油エーテル中50%酢酸エチル、R=0.4)により精製して、2,2−ジフルオロ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1,1−ジオール(30mg、27%)を淡褐色の油状物として与えた。LCMS 保持時間=0.549分、m/z=314.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 2.0分で) 保持時間0.549分、ESI+実測値 [M+H]=314.1。
工程3: 2,2−ジフルオロ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール
Figure 2020536915

2,2−ジフルオロ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1,1−ジオール(30mg、0.10mmol)のメタノール(3mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(4mg、0.10mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、水(3mL)の添加によりクエンチした。固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、RP−HPLC(水(0.05%水酸化アンモニア v/v)中40%〜70%アセトニトリル)により精製して、2,2−ジフルオロ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール(12.3mg、43%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.36 (m, 3H), 7.23 - 7.15 (m, 2H), 6.06 - 5.90 (m, 1H), 5.49 - 5.37 (m, 1H), 5.00 - 4.84 (m, 1H), 3.69 - 3.52 (m, 1H), 3.30 - 3.13 (m, 1H), 3.00 - 2.81 (m, 1H), 1.77 - 1.66 (m, 3H)。LCMS 保持時間=0.722分、m/z=298.1 [M+H]
LCMS(水中5〜95%アセトニトリル+0.03%トリフルオロ酢酸 1.5分で) 保持時間0.722分、ESI+実測値 [M+H]=298.1。
実施例108:方法70
Figure 2020536915

(5R,7R)−2−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
工程1:
Figure 2020536915

cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド
ジクロロメタン(50mL)中のエチル cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボキシラート(1000mg、3.63mmol)の混合物に、水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中1.0M、9.08mL、9.08mmol)を−70℃で滴下した。反応混合物を−70℃で2時間撹拌し、次に硫酸ナトリウム十水和物(10.0g)の添加によりクエンチした。固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮して、粗cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド(1200mg、100%)を無色の油状物として与えた。
工程2:
Figure 2020536915

(5R,7R)−2−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−カルボアルデヒド(140mg、0.61mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(0.4mL、3.03mmol)を0℃で加えた。反応物を0℃で1時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)の添加によりクエンチした。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100〜200メッシュ、石油エーテル中0〜50%酢酸エチル)により精製して、cis−2−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(90mg、59%)を無色の油状物として与え、これをキラルSFCにより分離して、恣意的な割り当てで:
(5R,7R)−2−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク2、保持時間=2.621分)(28mg、30%)を白色の固体として与えた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.39 (m, 3H), 7.27 - 7.24 (m, 2H), 6.69 (t, J=53.6 Hz, 1H), 6.11 - 5.95 (m, 1H), 5.49 - 5.45 (m, 1H), 3.70 - 3.60 (m, 1H), 3.01 - 2.90 (m, 1H)。LCMS 保持時間=1.649分、m/z=254.1 [M+H]
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 3.0分で) 保持時間1.649分、ESI+実測値 [M+H]=254.1。
SFC条件:カラム:DAICEL CHIRAL OD(250mm×30mm、5um)移動相:A:CO B:エタノール(0.1% NH.HO)グラジエント:Bを15%〜15% 流速:50mL/分 カラム温度:40℃。
ピーク1もまた、(5S,7S)−2−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール(ピーク1、保持時間=2.222分)(26mg、29%):として、白色の固体として収集した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.40 (m, 3 H), 7.27 - 7.25 (m, 2 H), 6.83 - 6.56 (m, 1 H), 6.11 - 5.95 (m, 1 H), 5.49 - 5.46 (m, 1 H), 3.70 - 3.60 (m, 1 H), 3.01 - 2.91 (m, 1 H)。LCMS 保持時間=1.661分、m/z=254.1 (M+H)
LCMS(水中10〜80%アセトニトリル+0.03%重炭酸アンモニウム 3.0分で) 保持時間1.661分、ESI+実測値 [M+H]=254.1。
RIP1キナーゼ阻害アッセイ(生化学アッセイ)
以下に記載するようにして、本発明の化合物を、そのRIP1K活性を阻害する能力について試験した。
酵素アッセイ:受容体共役タンパク質キナーゼ(RIPK1)の、アデノシン−5’−三リン酸(ATP)の加水分解を触媒する能力を、Transcreener ADP(アデノシン−5’−二リン酸)アッセイ(BellBrook Labs)を用いてモニタリングする。バキュロウイルス感染昆虫細胞発現系に由来する精製ヒトRIP1キナーゼドメイン(2〜375)(50nM)を、30mM MgCl、1mM ジチオスレイトール、50μM ATP、0.002% Brij−35及び0.5%ジメチルスルホキシド(DMSO)を含有する50mM Hepesバッファ(pH7.5)中で、試験化合物と共に2時間インキュベートする。1×Bell Brooks StopバッファB(20mM Hepes(pH7.5)、40mM エチレンジアミン四酢酸及び0.02% Brij−35(追加の12mM EDTA及び55μg/mL ADP2抗体及び4nM ADP-AlexaFluor(登録商標)633トレーサを含有))を添加することによって、反応を停止させる。抗体に結合したトレーサは、RIP1K反応中に生成したADPによって置き換えられ、これによって蛍光偏光の減少が生じ、これがFP microplate reader M1000を用いて、633nmにおけるレーザ励起によって測定される。活性比(Fractional activity)を試験物濃度に対してプロットした。Genedata Screenerソフトウェア(Genedata; Basel, Switzerland)を用いて、強い結合の見掛けの阻害定数(K app)を持つMorrison式[Williams, J.W. and Morrison, J. F. (1979) The kinetics of reversible tight-binding inhibition. Methods Enzymol 63: 437-67]にデータを当てはめた。以下の等式を用いて、活性比及びK appを計算した:
Figure 2020536915

(式中、[E]及び[I]は、それぞれ、活性酵素及び試験物の全濃度である)。
本発明の例示的な化合物を、その物理化学的特性及びインビトロRIP1キナーゼ阻害活性データと共に、表1に提供する。各表の最初の列の「方法」とは、上記実施例に示した、各化合物を調製するために用いた合成方法を指す。特定の実施例では、特定の立体異性体についてのキラルカラム保持時間(分)を提供する。特に指定しない限り、各構造に示す立体化学は、単一の立体異性体の相対配置を表し、絶対配置(すなわち、「R」及び/又は「S」)は恣意的に割り当てられている。方法が立体異性体の分離を含むと記載されている幾つかの実施態様では、表1の化合物の単一の立体異性体が提供される。
Figure 2020536915

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Figure 2020536915

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Figure 2020536915

Figure 2020536915

Figure 2020536915

Figure 2020536915

Figure 2020536915
本明細書において参照した米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物はすべて、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
理解を促進するため、前述の発明についていくらか詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲内で、ある程度の変更及び改変を実施し得ることは明らかである。したがって、記載した実施態様は、例示であって限定的ではないと解釈すべきであり、本発明は、本明細書にある詳細に限定されず、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内で改変することができる。

Claims (28)

  1. 式I:
    Figure 2020536915

    (式中、
    は、
    Figure 2020536915

    からなる群から選択され;
    sは、0又は1であり;
    は、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、1個の(RN置換基で置換されているC−Cアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルスルホニル、フェニル、ベンジル、4〜6員のヘテロシクリル、及び5〜6員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    が、フェニル、ベンジル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、若しくはC−Cシクロアルキルであるとき、フェニル、C−Cアルコキシ、若しくはシクロアルキル環は、場合により、フルオロ、クロロ、シアノ、C−Cアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、C−Cヒドロキシアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルコキシ−C−Cアルキル、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されており;
    2a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、及びC−Cフルオロアルキルからなる群から選択され;ただし、R2a及びR2bの両方がヒドロキシルではあり得ないか;又は
    は、水素、ジュウテロ、フルオロ、メチル、及びシアノからなる群から選択され;
    2a及びR2bは、これら両方が結合している炭素原子と共に、4〜6員の複素環式環、若しくは3〜5員の炭素環式環を形成し、これらは各々、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、C−Cアルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される1〜2個の置換基によって置換されており;
    各Rは、独立して、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルキルからなる群から選択されるか;又は2個のRが、これら両方が結合している窒素原子と共に、4〜6員の複素環式環を形成し;
    各Rは、独立して、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cシアノアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−Cメチルスルホニル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、ホルミル、C−Cハロアルコキシ、シアノ、1−メチル−ピラゾール−4−イル、及びピリミジニルからなる群から選択され;
    A環とB環は、縮合して多環式環系を形成し、
    前記A環は、(i)2若しくは3個の窒素原子、(ii)1個の窒素原子及び1個の酸素原子、又は(iii)1個の窒素原子及び1個の硫黄原子のいずれかのみをヘテロ原子として有する5員の複素芳香環であり;前記A環は、場合により、炭素原子において、フルオロ、クロロ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1個の置換基によって置換されており;
    前記B環は、4〜8員の炭素環式環、又は窒素、酸素、及び硫黄からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する4〜8員の複素環式環であり;
    pは1若しくは2であり、qは0若しくは1であるか;又は、pは0であり、qは1であり;
    各RB1は、独立して、ハロゲン、ジュウテロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、C−Cアルキル−N(R、及びシアノからなる群から選択され;2個のC−Cアルキル置換基が、一緒になって、架橋又はスピロ環式の環を形成してもよく;前記B環における窒素原子が置換されている場合、置換基は、ハロゲン、シアノ、又は前記窒素原子に直接結合している酸素又は硫黄原子を有するC−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ又はC−Cチオアルキルのいずれでもなく;
    B2は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、C−Cアルキル−N(R、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;RB2がフェニル又はベンジルであるとき、フェニル環は、場合により、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されており;
    ただし、Rが、
    Figure 2020536915

    であり、R2a及びR2bが、それぞれ水素であるとき、Rは、水素、ハロゲン、又はメチルのいずれでもなく;
    更に、前記B環が、C−Cアルキル−N(R及びフェニルによって置換されており、各Rが、水素であるとき、
    Figure 2020536915

    は、メチル、tert−ブチル、N−エチルモルホリノ、又はメトキシエチルのいずれでもない)
    の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  2. 組み合わされた前記A環と前記B環が、
    Figure 2020536915

    (式中、
    3a及びR3bのうちの一方はHであり、他方は、水素、ジュウテロ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択されるか;又は
    3a及びR3bのそれぞれは、独立して、ジュウテロ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、及びメチルからなる群から選択され、ただし、R3a及びR3bの両方がOH若しくはCNではあり得ないか;又は
    3a及びR3bは、これら両方が結合している炭素原子と共に、1,1−シクロプロピレンを形成し;
    は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;フェニル環が存在するとき、それは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)
    からなる群から選択される、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  3. 組み合わされた前記A環と前記B環が、
    Figure 2020536915

    (式中、
    3a及びR3bは、以下:
    3a及びR3bのうちの一方はHであり、他方は、水素、ジュウテロ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択されるか;又は
    3a及びR3bのそれぞれは、独立して、ジュウテロ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、及びメチルからなる群から選択され、ただし、R3a及びR3bの両方がOH若しくはCNではあり得ないか;又は
    3a及びR3bは、これら両方が結合している炭素原子と共に、1,1−シクロプロピレンを形成する
    のように選択され;
    は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cチオアルキル、フェニル、ベンジル、CH−(C−Cシクロアルキル)、CHCH−(C−Cシクロアルキル)、CH−(4〜6員のヘテロシクリル)、CHCH−(4〜6員のヘテロシクリル)、5〜6員のヘテロアリール、及びCH−(5〜6員のヘテロアリール)からなる群から選択され;フェニル環が存在するとき、それは、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、及びシアノからなる群から選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよい)
    である、請求項1若しくは2記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  4. 組み合わされた前記A環と前記B環が、
    Figure 2020536915

    (式中、
    3a及びR3bのうちの一方はHであり、他方は、水素、ジュウテロ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、シクロプロピル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択されるか;又は
    3a及びR3bのそれぞれは、独立して、ジュウテロ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシル、シアノ、及びメチルからなる群から選択され、ただし、R3a及びR3bの両方がOH若しくはCNではあり得ないか;又は
    3a及びR3bは、これら両方が結合している炭素原子と共に、1,1−シクロプロピレンを形成し;
    各Rは、独立して、H、F、Cl、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
    mは、0、1、2、又は3である)
    からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  5. 組み合わされた前記A環と前記B環が、
    Figure 2020536915

    (式中、
    各Rは、水素、フルオロ、クロロC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
    mは、0、1、2、又は3である)
    である、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  6. 組み合わされた前記A環と前記B環が、
    Figure 2020536915

    (式中、
    各Rは、水素、フルオロ、クロロC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシ、及びC−Cハロアルコキシからなる群から選択され;
    mは、0、1、2、又は3である)
    である、請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  7. が、H、F、Cl、CH、CHCH、OCH、CF、OCF、CFH、及びOCFHからなる群から選択される、請求項4、5、若しくは6記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  8. が、水素、フルオロ、ヒドロキシル、シアノ、CHCN、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、及び4〜5員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
    mが、0、1、2、若しくは3であり;
    2a及びR2bが、それぞれ独立して、水素、ジュウテロ、フルオロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキルからなる群から選択されるか;又は
    が、水素、ジュウテロ、フルオロ、メチル、若しくはシアノであり、R2a及びR2bが、これら両方が結合している炭素原子と共に、1,1−シクロプロピレンを形成し、これは場合により、F、C1−3アルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノ、CO−C1−3アルキル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される1若しくは2個の置換基によって置換されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。

  9. Figure 2020536915

    である、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  10. Figure 2020536915

    が、
    Figure 2020536915

    からなる群から選択される、請求項9記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  11. Figure 2020536915

    が、
    Figure 2020536915

    からなる群から選択される、請求項9記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  12. Cis−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール;
    Cis−2−(1,1−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−7−フルオロ−2−(1−フルオロプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−2,2,2−トリフルオロ−1−(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)エタノール;
    Cis−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−7−フルオロ−2−(1−フルオロ−1−メチル−プロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R)−1−フルオロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−2−((S)−1−フルオロプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−2−(1,1−ジフルオロ−2,2−ジメチル−プロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−2−シクロプロピル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    Cis−7−フルオロ−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5R,7R)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    trans−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボニトリル;
    rac−(5S,7S)−2−[ジフルオロ−(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチルピラゾール−3−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    エチル rac−(1R,2R)−2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]シクロプロパンカルボキシラート;
    3−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパンニトリル;
    rac−(5S,7S)−2−[ジフルオロ−[rac−(1R,2R)−2−フルオロシクロプロピル]メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R,2R)−2−(メトキシメチル)シクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メチルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S)−5−(2−フルオロフェニル)−2−プロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−2−((S)−2−フルオロブタン−2−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−(3,3−ジフルオロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ピラゾール−1−イル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−2−((R)−2−フルオロブタン−2−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[2−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(S)−シクロプロピル−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール;
    rac−(R)−シクロプロピル−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(イソプロポキシメチル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(2−エトキシエチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−イソプロピルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−カルボアルデヒド;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(4−ピリミジン−4−イルピラゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−[1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−2−(2−シクロプロピルエチニル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−プロパ−1−イニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−((R)−ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−((S)−ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    1−[[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル;
    2−フルオロ−2−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−[(E)−2−(1−メチルピラゾール−4−イル)ビニル]−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−ビニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    2−[(7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル)メトキシ]アセトニトリル;
    (5S,7S)−2−アリル−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−3−カルボニトリル;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−カルボニトリル;
    3−[[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチレン]シクロブタンカルボニトリル;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メトキシピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−フルオロピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(4−エチルピラゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(4−クロロピラゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチルイミダゾール−2−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)イミダゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(5−メチルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−1−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    5−アミノ−1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−3−メチル−ピラゾール−4−カルボニトリル;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−イミダゾール−1−イル−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(2−クロロイミダゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(4,5−ジメチルイミダゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−3−メチル−イミダゾール−2−オン;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]インダゾール−4−カルボニトリル;
    1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]インダゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(5−メチル−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(4−クロロイミダゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−フルオロイミダゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    2−[1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−イル]アセトニトリル;
    1−[1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾール−4−イル]エタノン;
    (5S,7S)−2−(4−シクロプロピルピラゾール−1−イル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(4−メチルスルホニルピラゾール−1−イル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール;
    5−クロロ−1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール;
    3−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾロ[4,3−b]ピリジン;
    1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール−5−カルボニトリル;
    1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾトリアゾール;
    1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾロ[3,4−c]ピリジン;
    5−メチル−1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ベンゾトリアゾール;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]ピラゾロ[4,3−c]ピリジン;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−5−メチル−ピラゾール−3−カルボニトリル;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−3−メチル−ピラゾール−4−カルボニトリル;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]−5−メチル−ピラゾール−4−カルボニトリル;
    (5S,7S)−2−(シクロブチルメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1S,2S)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(1R,2R)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(1−メチレンプロピル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S)−2−(シクロプロピルメチル)−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    4−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]イソオキサゾール;
    1−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アゼチジン−3−カルボニトリル;
    (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]アセトニトリル;
    2−メチル−2−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパンニトリル;
    (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (R)−(1−メチルシクロプロピル)−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール;
    [(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(R)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    [(1S,2R)−2−フルオロシクロプロピル]−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メタノール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(S)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(R)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[rac−(S)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (1S,2S)−2−[ジフルオロ−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル;
    (R)−シクロプロピル−[rac−(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノール;
    (S)−シクロプロピル−[rac−(4R,6R)−4−フルオロ−6−フェニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾール−2−イル]メタノール;
    (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    2,2−ジフルオロ−1−[rac−(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]プロパン−1−オール;及び
    (5R,7R)−2−(ジフルオロメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
    からなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  13. rac−(1S,2S)−2−[ジフルオロ−[(5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール−2−イル]メチル]シクロプロパンカルボニトリル;
    (5S,7S)−2−(2−エトキシエチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−2−(イソプロポキシメチル)−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−(シクロブチルメチル)−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[(S)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[(R)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(R)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(S)−シクロプロピル−ジュウテリオ−フルオロ−メチル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[(R)−シクロプロピル(フルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[シクロプロピル(ジュウテリオ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−2−[1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル(ジフルオロ)メチル]−7−フルオロ−5−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(1S,2S)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール;及び
    (5S,7S)−7−フルオロ−5−フェニル−2−[(1R,2R)−2−メチルシクロプロピル]−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−b][1,2,4]トリアゾール
    からなる群から選択される、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  14. 100nM未満のRIP1キナーゼ阻害活性Kを有する、請求項12記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
  16. 処置的活性物質として使用するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物若しくはその薬学的に許容し得る塩、又は請求項15記載の医薬組成物。
  17. パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群、タウオパチー、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及び脱髄性疾患からなる群から選択される疾患又は障害の処置において使用するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物若しくはその薬学的に許容し得る塩、又は請求項15記載の医薬組成物。
  18. パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群、タウオパチー、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及び脱髄性疾患からなる群から選択される疾患又は障害を処置するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物若しくはその薬学的に許容し得る塩、又は請求項15記載の医薬組成物の使用。
  19. パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群、タウオパチー、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及び脱髄性疾患からなる群から選択される疾患又は障害を処置するための医薬を調製するための、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物若しくはその薬学的に許容し得る塩、又は請求項15記載の医薬組成物の使用。
  20. ヒトにおける疾患又は障害を処置する方法であって、有効処置量の請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物若しくはその薬学的に許容し得る塩、又は請求項15記載の医薬組成物を前記ヒトに投与することを含み、前記疾患又は障害が、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、パーキンソンプラス症候群、タウオパチー、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、原発性側索硬化症、ハンチントン病、虚血、脳卒中、頭蓋内出血、脳出血、筋ジストロフィー、進行性筋萎縮症、仮性球麻痺、進行性球麻痺、脊髄性筋萎縮症、遺伝性筋萎縮症、末梢神経障害、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、及び脱髄性疾患からなる群から選択される方法。
  21. 前記疾患又は障害が、アルツハイマー病である、請求項20記載の方法。
  22. 前記疾患又は障害が、多発性硬化症である、請求項20記載の方法。
  23. 前記疾患又は障害が、パーキンソン病である、請求項20記載の方法。
  24. 前記疾患又は障害が、筋萎縮性側索硬化症である、請求項20記載の方法。
  25. 前記疾患又は障害が、ハンチントン病である、請求項20記載の方法。
  26. 前記疾患又は障害が、脊髄性筋萎縮症である、請求項20記載の方法。
  27. 式II:
    Figure 2020536915

    の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  28. 本明細書に記載される発明。
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