ストラップを容易に、快適に、かつ迅速に調節するための締結システムが開示される。本明細書で考察される実施形態は、概して履物(すなわち、サンダル)と共に使用される締結システムに関し、本開示の締結システムは、複数のストラップ又はコードが摺動可能な調節を必要とする他の状況若しくは産業において代替的に適用されてもよい。例えば、本開示の実施形態は、バッグ、ベルト、ネックレス、ブレスレット、ストラップ又はコードを必要とする宝飾物及びアクセサリ、アクセサリ(双眼鏡、カメラ、笛、水筒など)を運ぶために使用される首ストラップ及び他のストラップ、調節可能なストラップを必要とするスポーツ用品及び運動用品、ロープ、又はコード、バックパック、バッグ、ウェスト/ベルトバッグ(すなわち、ファニーパック)、ズボン用のサスペンダ、調節可能なパンツウェスト周囲径(引き紐と同様)、ヘッドバンド、靴紐の代替品、及びストラップ又はコードの長さが使用のために調節可能であることが望ましい他の用途に、代替的に適用されてもよい。
いくつかの実施形態では、締結システムは、筒状体を有するスリーブを含んでもよく、1つ以上の制動部材が、スリーブ上に提供されてもよい。少なくとも1つのストラップは、スリーブを通って延在可能であり得、スリーブが支持されている間はスリーブに対して移動可能であってもよい。更に、1つ以上の制動部材は、スリーブに対する少なくとも1つのストラップの移動に抵抗するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、スリーブは、第1の端部と、第1の端部の反対側にある第2の端部と、基部の周りに延在し、制動部材を提供するシースと、を備えてもよい。かかる実施形態では、少なくとも2つのストラップが、シースを通って延在可能であり得、少なくとも2つのストラップのうちの1つは、基部に固定され得る。第1のタブは、第1の端部に提供され、かつ第1のチャネルを画定してもよく、第2のタブは、第2の端部に提供され、かつ第2のチャネルを画定してもよく、中心ストリップは、第1のタブと第2のタブとの間に延在してもよい。シースは、中心ストリップの周囲に複数回巻かれ、第1のチャネル及び第2チャネルを通って延在するコードを備えてもよく、コードのループは、1つ以上の制動部材を構成してもよい。
いくつかの実施形態では、制動部材は、1つ以上の切断部によりスリーブ内に形成されてもよい。かかる実施形態では、少なくとも1つのストラップは、スリーブに固定された第1のストラップと、締結システム内の張力を調節するために、第1のストラップ及びスリーブに対して移動可能な第2のストラップと、を含み得る。代替的に、かかる実施形態では、少なくとも1つのストラップは、単一のストラップを含んでもよく、スリーブは、スリーブから軸方向に離れて延在し、単一のストラップに対してスリーブを固定する延長部を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、足に装着されるサンダルは、ソールと、ソールに結合され、足の前部、足首、及びかかとのうちの1つ以上の周囲に延在可能な少なくとも1つのストラップと、少なくとも1つのストラップに動作可能に結合された締結システムと、を含む。締結システムは、筒状体を有するスリーブと、スリーブ上に提供された1つ以上の制動部材と、を含んでもよい。少なくとも1つのストラップは、スリーブを通って延在してもよく、かつスリーブが足に対するストラップ内の張力を調節するために支持されている間は、スリーブに対して移動可能であってもよい。更に、1つ以上の制動部材は、スリーブに対するストラップの移動に抵抗してもよい。ソールは、前部及び後部を有してもよく、水平に対して上向きに角度付けされた前部において、つま先ガードを提供し得る。ソールはまた、水平に対して上向きに角度付けされた後部において、かかとガードを提供してもよい。いくつかの実施形態では、ソールは、ソールの上面内に画定されかつ少なくとも1つのストラップを受容するようにサイズ決めされたストラップ開口部を提供するか、又は別様に含むことができ、溝が、ストラップ開口部から少なくとも1つのストラップを受容するようにソールの下面内に画定されてもよい。かかる実施形態では、溝は、ストラップをソールの上面に向かって向け直すスロットを画定してもよい。スロットは、ストラップが下部の表面に接触することを防止するのに十分な深さを有してもよい。
詳細な説明
本開示は、サンダル履物に関し、より具体的には、足に対する張力を相応に調節するための、ストラップの長さの単純かつ迅速な調節のためにサンダル設計に組み込まれた締結システムに関する。
図1は、本開示の1つ以上の実施形態による、ユーザの足102に装着されるように設計された例示的なサンダル100の等角図である。示されるように、サンダル100は、ソール104と、ソール104を足102に取り付けるように構成された1つ以上のストラップ106と、を含んでもよい。ストラップ(複数可)106は、サンダル100を足102に固定するために、足102の前部、足首、及びかかとのうちの1つ以上の周囲にループするか、又は別様に延在してもよい。本明細書で使用される際、「ストラップ」という用語は、ソール104を足102に固定するために、足102の周囲に巻き付く(ループする)ことが可能な任意の可撓性かつ細長い材料を指す。ストラップ(複数可)106は、限定されるものではないが、ロープ、コード、紐、線、リード線、ワイヤ、折り畳まれた及び/又は縫製された布地(例えば、織布及び不織布材料)、皮革、バンド、射出成形若しくは圧縮成形バンド、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。
示される実施形態では、ストラップ(複数可)106は、ロープの長さとして図示され、使用中にストラップ(複数可)106が足102の皮膚と直接接触するため、好ましくは比較的柔らかいロープ又は材料を含む。更に、ストラップ(複数可)106は、足102の周囲に対(例えば、2つずつ)で延在するように図示されるが、本開示の範囲から逸脱することなく、単一の線又は2つを超える線として延在することができる。足102の前側において、ストラップ(複数可)106は、母趾のつま先108(すなわち、「足の親指」)と第2のつま先110(すなわち、「第二趾」)との間に延在してもよく、それらの間で圧縮されながら、2つのつま先108、110の間の自然な間隔に関して設計されてもよい。他の実施形態では、ストラップ(複数可)106は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のつま先の間に延在するか、又は3つ以上のつま先の間(例えば、2つ以上の場所において)に延在するように設計されてもよい。更に他の実施形態では、ストラップ(複数可)106はまた、任意のつま先の間を通過することなく、足の前部幅方向(横方向)にわたって広がることもできる。
サンダル100は、ストラップ106に動作可能に結合され、かつ足102に対するストラップ106内の張力を調節するために移動可能(摺動可能)である締結システム112を更に含んでもよい。締結システム112は、ストラップ106を包囲する略円筒の管又はチャネル(本明細書では「スリーブ」として代替的に称される)を形成してもよく、ストラップ106のうちの少なくとも1つは、円筒管又はチャネルが(例えば、人の指で)支持されている間は、円筒管又はチャネル内で自由に摺動することができる。ストラップ106のうちの少なくとも1つを円筒管又はチャネルに対していずれかの方向に引っ張ることは、締結システム112内の張力を調節することができる。
示された実施形態では、締結システム112は、概して足102の足首に対して位置決めされるが、本開示の範囲から逸脱することなく、かかとの上、又は足の前部、若しくはこれらの組み合わせなどの、足102上の他の場所に代替的に位置決めされてもよい。締結システム112は、ストラップ106を足102に対して締めるために第1の方向Aにおいて移動可能(摺動可能)であり得、かつストラップ106を緩めるために、第1の方向Aとは反対の第2の方向Bにおいて移動可能(摺動可能)であり得る。しかしながら、理解されるように、締結システム112の設計は、方向A、Bが反転されて、ストラップ106を締め、かつ緩めるように変更され得る。
本明細書で考察されるように、締結システム112は、ユーザが、ストラップ106内の張力を容易に、快適に、かつ迅速に調節することを可能にするように設計されてもよい。以下でより詳細に考察されるように、ストラップ106は、対応する側部ストラップ開口部を介して足102の反対の側面上でソール104を貫通してもよい(図1内では視認可能ではない)。ストラップ106を側部ストラップ開口部を通して適切に送り込む(例えば、前進又は後退させる)ことによって、足の前部、足首、及びかかとの周囲に巻き付くストラップ106の各長さは、個別に調節可能であってもよい。足の前部上のストラップ106の張力は、例えば、足102の一方の側面上の側部ストラップ開口部を通してストラップ106を引っ張ることによって調節され得る。次いで、かかとの周囲のストラップ106の張力は、足102の反対側の側部ストラップ開口部を通してストラップ106を引っ張ることによって調節され得る。最後に、足首の周囲のストラップ106の張力は、締結システム112の動作を通じてストラップ106内の緩みを取り除くことによって調節され得る。理解されるように、これにより、締結システム112がストラップ106と足との間の全ての接触点にわたってストラップ106の張力を調節することを可能にし、このため、サンダル104が広範な足形状、長さ、周囲の長さ、及び幅に適合することが可能になる。
図2は、締結システム112の一実施形態の拡大等角図である。示される実施形態では、締結システム112は、第1のストラップ106a、第2のストラップ106b、第3のストラップ106c、及び第4のストラップ106dとして示される、4つのストラップと共に使用される。締結システム112は、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bに固定(固着)されてもよく、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dをいずれかの方向に引っ張り、一方で、締結システム112を(例えば、人の指で)支持することで、足102に対するストラップ106a〜d内の張力を調節し得る(図1)。
示されるように、締結システム112は、基部202と、基部202及びストラップ106a〜dの一部分の周囲に延在する(例えば、包囲する、取り囲むなど)シース204と、を含む。基部202とシース204との組み合わせは、上記の略円筒形の管又はチャネルを形成してもよく、このため、基部202及びシース204は、本明細書では「スリーブ」として共に称されてもよい。基部202は、第1の端部206aと、第1の端部206bと反対の第2の端部206bと、を有する略細長い構造を備えてもよい。基部202は、第1の端部206aにおいて第1のタブ208a、第2の端部206bにおいて第2のタブ208b、及び第1のタブ208aと第2のタブ208bとの間に延在する中心ストリップ210(破線で示される)を提供するか、又は別様に画定してもよい。いくつかの実施形態では、第1のタブ208a及び第2のタブ208bは、基部202の「隆起」区分として特徴付けられてもよく、中心ストリップ210は、基部202の「凹設された」中間区分として特徴付けられてもよい。基部202は、限定されるわけではないが、ポリマー(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、熱可塑性ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、熱可塑性ゴム、ポリ乳酸、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル、高衝撃ポリスチレンなど)、天然材料(例えば、皮革、ゴム、ラテックス、木材など)、金属(例えば、銅、青銅、アルミニウム、合金など)、織布又は編組材料、不織布材料(例えば、不織布ウール、マイクロファイバ布地など)、複合材料(例えば、炭素繊維、繊維ガラスなど)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、様々な剛性又は半剛性材料から作製され得る。
シース204は、締結システム112をストラップ106a〜dに固定するために、基部202及びストラップ106a〜dの周囲に複数回ループ(巻き付け)されたコード212を備えてもよい。コード212は、ストラップ106a〜dの直径未満の直径を呈する細長い糸、紐、線等の材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コード212は、連続的な、破断していない長さの材料を含み得る。代替的に、コード212は、本開示の範囲から逸脱することなく、端部から端部に取り付けられた複数の長さの材料から形成されてもよい。コード212は、限定されるわけではないが、ポリエステル、綿、ナイロン、麻、アラミド、ポリエチレン、サイザル、マニラ麻、ポリプロピレン、ラテックス、ポリアミド、絹、又はこれらの任意の組み合わせを含む、様々な材料から作製され得る。他の実施形態では、又はそれに加えて、コード212は、単一のポリマーのコア(例えば、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ゴム、又は他の可撓性材料)から作製されてもよい。
示される実施形態では、コード212は、中心ストリップ210及びストラップ106a〜dの周囲に複数回、漸進的に巻き付けられる。中心ストリップ210のいずれかの先端部上のタブ208a、bに到達すると、コード212は、中心ストリップ210から遷移して、第1のタブ208aによって画定される第1のチャネル214a(図2において隠れている)、及び第2のタブ208bによって画定される第2のチャネル214bを通って延在することができる。少なくとも1つの実施形態では、チャネル214a、bを通って延在するコード212のループは、中心ストリップ210を横断するコード212のループとして、同じ平面内に配置されてもよい。以下により詳細に記載されるように、基部202及びシース204は、本明細書では「スリーブ」として共に称されながら、基部202及びストラップ106a〜dの周りのコード212のいくつかの回転又は「ループ」は、ストラップ106a〜dのうちの少なくとも1つが基部202に対していずれかの方向において移動することに抵抗する、平行な「制動部材」として動作することができる。
第1のタブ208a及び第2のタブ208bは、締結システム112が未完成(失敗)になることを防止するように設計され得る。例えば、第1のタブ208a及び第2のタブ208bは、中心ストリップ210よりも幅広であってもよく、これにより、コード212がタブ208a、bの上部上でシフトすること、及び別様に、チャネル214a、bを通過するコード212のループを乗り越えることを防止することができる。更に、いくつかの実施形態では、第1のタブ208a及び第2のタブ208bは、中心ストリップ210よりも厚くてもよく、及び別様に、中心ストリップ210からのステップアップ(隆起)遷移を形成してもよく、これはまたコード212がタブ208a、bの上部上でシフトすることを防止する。最後に、基部202のいずれかの端部上のチャネル214a、bを通じるコード212の経路設定もまた、システムの故障につながる可能性がある、締結システム112の全長が長さ方向に拡張することを防止する。コード212内の結び目(視認可能ではない)はまた、基部202の材料が小さい伸張率を呈し得るため、同じ目的を有してもよい。しかしながら、材料中の小さい伸張率は、性能に悪影響を及ぼさないことに留意されたい。
図3は、図2に示される平面に沿って切り取られた締結システム112の断面端面図である。示されるように、基部202とシース204との組み合わせは、スリーブ状の様式でストラップ106a〜dを取り囲む。示される実施形態では、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bは、中心ストリップ210の直下に位置決めされ、かつ横方向に並列に配置され、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dは、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bの直下に位置決めされ、また横方向に並列に配置される。いくつかの実施形態では、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bは、中心ストリップ210に、互いに、及びシース204に固定(固着)されてもよく、そのため締結システム112及び第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bは、ストラップの張力を調節するために、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dに対して(逆もまた同様に)移動可能であってもよい。より具体的には、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bは、締結点302a及び302bにおいて、並びに締結点302cにおいて互いに、中心ストリップ210の下側に固定(固着)されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、締結システム112は、締結点302a及び302bに固定されない、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bと同様に機能し得る。少なくとも1つの実施形態では、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bは、以下により詳細に記載されるように、コード212(図2)内に作製された結び目(図示せず)によって、締結点302cにおいて互いに固定(固着)されてもよい。更に、以下にも記載されるように、コード212は、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bを通され得、これは第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bを、基部202及びシース204に効果的に固定する。
いくつかの実施形態では、接着剤などが、各締結点302a〜cにおいて使用され得る。少なくとも1つの実施形態では、接着剤は、中心ストリップ210の全長に沿って、基部202の長さに沿って、又は中心ストリップ210若しくは基部202の長さに対応する長さに沿って、締結点302a〜cに適用されてもよい。ストラップ106a〜d、シース204、及び中心ストリップ210に関して使用される材料に応じて、超音波溶接は、各締結点302a〜cにおいて代替的に使用されてもよい。かかる実施形態では、締結点302a〜cは、中心ストリップ210の長さの全て又は一部分に沿って、基部202の長さに沿って、又は中心ストリップ210又は基部202の長さに対応する長さに沿って、超音波溶接されてもよい。
示されるように、シース204は、ストラップ106a〜d及び中心ストリップ210を取り囲む。少なくとも1つの実施形態では、図示されるように、シース204は、ストラップ106a〜dの周りに巻き付いてもよく、そのためストラップ106a〜dは、それらの自然な(通常の)断面形状からわずかに圧縮される。かかる実施形態では、ストラップ106a、bがシース204内にぴったりとフィットするように、シース204は、ストラップ106a、bをわずかに圧縮するように構成及び/又は寸法決めされてもよい。しかしながら、ストラップ106a〜dの圧縮又は圧迫は、固定されていない第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dが第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bに対して移動することを防止するために、過度に激しくなくてもよい。むしろ、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dは、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bに対していずれの方向においても長手方向に移動することができ得る(逆もまた同様に)。
いくつかのタイプのストラップ(例えば、ロープ)は、比較的空いた中心又はコア領域を伴って作製され、他は、コアを含有するか、さもなければ全体にわたって均一に充填されていることを認識されたい。充填されたストラップ又はロープは、中心ストリップ210に、及び互いに固定するための付加的な処理も必要とし得ないが、コアを有さないものは、より容易に圧縮される傾向がある。かかるシナリオでは、シース204が形成されている間、ワイヤ又は類似の剛性プローブが、一時的な剛性を提供し、ストラップ又はロープを適所に保持することに役立つようにストラップ又はロープの中心に挿入され得る。これらのワイヤ又はプローブは、その後取り除かれ得る。
更なる説明として、中心コアを有するストラップ又はロープが使用されるときには、これらのロープは最小限の自己圧縮を可能にするため、シース204によって生じる張力が維持され得る。このため、所定の張力が維持され、シース204が支持されているときにのみ、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dが摺動することを可能にする。シース204が支持されていないときは、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dを引っ張ると、シース204内に付加的な張力を生じ、これらのストラップ106c、dが摺動することを防止する。これとは対照的に、中心コアを有さないストラップ又はロープが使用されるとき、シース204の適用中に(すなわち、コード212を巻いている間に)、ストラップ106a〜dの周囲に一貫した張力を維持することが非常に困難になる。巻きが完了すると、コアなしストラップ106a〜dが自己圧縮する能力は、(中心コアを有するストラップと比較して)シース204内に、より広い範囲の結果として生じる張力を生じる。この制御が困難な広範囲の張力によって、一方の極端な状態では、シース204が支持されているときであっても、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dが摺動することを妨げる過度の張力を生じ得るか、又は他方の極端な状況では、シース204が支持されていないときでさえも、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dが摺動することを許容する十分ではない張力を生じ得る。したがって、コアなしロープをコアロープと同じくらい機能的にするためには、一時的なプローブが、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bに挿入され得(これによってコアが再現される)、次いで、ロープの全表面(中心ストリップ210の下)に接着剤が適用される。この接着剤は、硬化したときに硬くなり、次いでプローブが取り除かれ、コアなしロープが、自己圧縮することができないロープに変換され、このためコアを有するロープと同様の機能性が可能になる。
いくつかの実施形態では、各ストラップ106a〜dは、(例えば、スポーツ用品のより大きいアイテムに対応するため、又は単に美観のため)約3mm〜約200mmの範囲の円周を呈してもよい。中心ストリップ210は、締結システム112が、支持せずに摺動が始まる前に受容する必要がある引張張力の量に応じて、約1cm〜約25cmの範囲の長さを有してもよい。場合によっては、引張力が大きいほど、中心ストリップ210の長さが、より長くなり得る。理解されるように、ストラップ106a〜dの周囲の前述の範囲、及び中心ストリップ210の長さの範囲は、単に例示目的のために提供され、したがって、本開示を限定するものと見なされるべきではない。少なくとも1つの実施形態では、ストラップ106a〜dの直径は、中心ストリップ210の幅の約半分であってもよく、又はわずかに半分よりも大きくてもよく、これにより、図3に示される構造のぴったりとしたフィットが促進される。更に、ストラップ106a〜106dは、略円形の断面を呈すが、他の断面形状が、本開示の範囲から逸脱することなく、限定されるわけではないが、楕円形、卵形、多角形(例えば、三角形、矩形、五角形など)を含んで、用いられてもよい。
締結システム112は、2対のストラップ(例えば、ストラップ106a、b、及び106c、d)と協働する必要はないことが理解されるであろう。むしろ、任意の数のストラップが、少なくとも1つがシース204に固定され、少なくとも1つがシース204内で自由に摺動する限り、及び摺動ストラップが、その断面の円周の少なくとも1/4においてシース204と直接接触する限り(別様に、意図しない摺動を防止するのに十分な摩擦及び張力がない場合がある)、締結システム112内の任意の組み合わせにおいて使用されてもよい。したがって、締結システム112は、本開示の範囲から逸脱することなく、1対のストラップ、2対のストラップ、2つの下部ストラップと組み合わせた1つの上部ストラップ、1つの下部ストラップと組み合わせた2つの上部ストラップ、又は任意の組み合わせで使用される5つ以上のストラップを有して用いられ得る。
図4は、1つ以上の付加的な実施形態による、締結システム112の代替的な実施形態の拡大等角図である。図2及び図3に図示される締結システム112とは対照的に、図4の締結システム112は、第5のストラップ106e及び第6のストラップ106fとして示される、2つのストラップの周りに固定され、及び別様に位置決めされ、図2及び図3のストラップ106a〜dと同様であり得る。少なくとも1つの実施形態では、例えば、第5のストラップ106e及び第6のストラップ106fは、第1のストラップ106a及び第3のストラップ106cと同じであってもよい。示される実施形態では、基部202とシース204との組み合わせは、ストラップ106e、fを取り囲む「スリーブ」と称され得る。
示される実施形態では、締結システム112は、第5のストラップ106eに固定(固着)され、第6のストラップ106fを締結システム112に対して、かつ締結システム112を(例えば、人の指で)支持している間に、いずれかの方向に引っ張ることによって、足102(図1)に対するストラップ106e、fにおける張力を調節することができる。より具体的には、ストラップ張力を調節するために締結システム112を(例えば、人の指で)支持している間に、第6のストラップ106fが、締結システム112及び第5のストラップ106eに対して移動可能であり得るように、第5のストラップ106eは、基部202(すなわち、中心ストリップ210の下側)及びシース204に固定(固着)されていてもよい。他の実施形態と同様に、第5のストラップ106eは、接着剤、超音波溶接などを使用して、基部202及びシース204に固定(固着)されてもよい。示された実施形態では、ストラップ106e、fは、中心ストリップ210のおよその幅であるか、又は幅よりわずかに大きい直径を呈してもよく、これにより、シース204とのピッタリとしたフィットが促進される。
いくつかの実施形態では、第5のストラップ106e及び第6のストラップ106fは、例えば相互接続ループ402(破線で示される)を形成することによって、締結システム112の一方の側面上で相互接続されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、第5のストラップ106e及び第6のストラップ106fは、別個の長さの材料を含み得る。理解されるように、これにより、実際の用途における更なる汎用性が可能になり得る。かかる実施形態では、ストッパ又は摺動止め(図示せず)が、ストラップ106e、f上に取り付けられて、ストラップ106e、fがシース204を完全に通過することを防止することができる。代替的に、個別の長さの材料が、要素又は部品が、シース204を通過するには大きすぎる、実際の用途の実施形態の個々の要素又は他の部品に接続され得る。
図5A及び図5Bは、1つ以上の実施形態による、図4の締結システム112の一部分の例示的な動作を図示する漸進的側面図である。図5A〜図5Bは、1対のストラップ106e、fを有する締結システム112の動作を図示する一方で、以下の動作説明は、4つのストラップ106a〜dを含む、図2〜図3の締結システム112などの他の用途に等しく適用され得る。簡略化のために、基部202(図4)は、図5A〜図5Bにおいて図示されず、ストラップ106e、fとシース204との間の相互作用のみを図示する。上述のように、第5のストラップ106eは、シース204に固定(固着)されてもよく、第6のストラップ106fは、ストラップ張力を調節するために、第5のストラップ106aに対して(逆もまた同様に)移動可能であってもよい。
図5Aでは、第6のストラップ106f上に張力は、適用されず、したがって、コード212は、締結システム112の長手方向軸502に対して実質的に垂直に存在してもよい。しかしながら、張力がストラップ106e、fのいずれかの上に適用されるとき、コード212は、引張荷重の方向において垂線から移動するはずであるが、ただし、コード212が引っ張られている特定のストラップと接触する。コード212のかかる移動は、引っ張られているストラップに対してある角度でコード212を設置し、これはコード212内の張力を増加させ、それによって、コード212と引っ張られているストラップとの間の摩擦を強化する。
図5Bにおいて、締結システム112は、第6のストラップ106fに適用された引張荷重504に供された状態で示されている。第6のストラップ106fが引っ張られる際、コード212のループは、それに対応して、同じ方向において、長手方向軸502からオフセットされた角度506に向かって引っ張られる。コード212のループを角度506に付勢することにより、コード212に付加的な張力が生じ、それに対応して、更なる移動に抵抗する制動効果(機構)として機能する第6のストラップ106fに抗する摩擦を強化する。コード212の各ループは、独立して機能し、締結システム112内の制動部材として、及び軸方向に隣接するループのために作動し得る。したがって、コード212の複数の及び個々のループは、引張荷重504の方向における第6のストラップ106fの移動に抵抗する「制動部材」として動作し、かつ本明細書で「制動部材」と称されてもよい。
しかしながら、コード212のループ(すなわち、「制動部材」)が張力の方向とは逆に支持されている(すなわち、人の指で)とき、ループは、締結システム112の長手方向軸502に対して垂直なままであるように強制されてもよい。これにより、引っ張られているストラップ106fが、コード212内の張力を増加させることなく、張力の方向に移動することを可能にする。その結果、スリーブ(例えば、基部202及びシース204の組み合わせ)を支持することは、コード212のループの制動効果を回避する。
このため、コード212内のループ数を増加させることは、締結システム112の抵抗をそれに対応して増加させ得る。理解されるように、ループ数を増加させることにより、締結システム112内の抵抗を制御する能力は、より広い範囲の実際の用途を可能にし、その場合、あるものは引張力に対して少しの抵抗を必要とし、一方で他のものは大きな引張力に対する抵抗を必要とする場合がある。
図6A及び図6Bは、1つ以上の実施形態による、図2及び図4の基部202の等角図である。より具体的には、図6Aは、任意の他の構造から独立した基部202を図示し、図6Bは、基部202に取り付けられたシース204の切欠き部分を有する基部202を図示する。第1の端部206aと第2の端部206bとの間の基部202の長さL(図6A)は、概してその用途に依存する。履物(例えば、サンダル)に関する用途の場合、例えば、長さLは、約1cm〜約5cmの範囲であり得る。しかしながら、袋、ベルトなどの履物以外の用途の場合、長さLは、約1cm〜約25cmの範囲であってもよく、特定の用途に必要とされる抵抗に依存し得る。本明細書で言及される長さLの範囲は、単に例示目的のために提供され、したがって、本開示を限定するものと見なされるべきではない。
示されるように、基部202は、第1のタブ208a及び第2のタブ208b、並びにそれらの間に延在する中心ストリップ210を含む。タブ208a、bは、中心ストリップ210と比較して上昇又は隆起してもよく、中心ストリップ210の幅よりも大きい幅を呈してもよい。更に、第1のタブ208a及び第2のタブ208bは、それぞれ、第1のチャネル214a及び第2のチャネル204bを画定する。図6Bに最も良く見られるように、コード212の1つ以上のループは、各チャネル214a、bを通って延在してもよく、コード212の、中心ストリップ210を横断するループは、チャネル214a、bを通って延在するコード212のループと同じ平面内に配置されてもよい。示される実施形態では、チャネル214a、bを通って延在するループは、シース204を基部202に固定することに役立ち得る。少なくとも1つの実施形態において、例えば、チャネル214a、bを通って延在するループは、例えば、超音波溶接、及び接着剤、縫製、又はこれらの任意の組み合わせを使用して、基部202に固定されてもよい。
少なくとも1つの実施形態では、第1のタブ208aは、第2のタブ208bよりも長くてもよく、若しくは、別様に延長部602を提供又は画定してもよい。いくつかの実施形態では、延長部502は、エンボス加工、ヒートスタンピング、製織、ブランディングなどによって、ブランド名又は製品識別が配置され得る場所を提供してもよい。
図7A〜図7Eは、図2、図4、及び図6A〜図6Bの基部202の一実施形態の段階的組み立て(構造)を図示する。示されるように、基部202は、特定の形状に切断された基部材料のストリップを備えて、屈曲、折り畳まれる、又は別様に基部202の最終形状に操作されるように構成された本体702を形成してもよい。本体702は、限定されるわけではないが、ポリマー(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、熱可塑性ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、熱可塑性ゴム、ポリ乳酸、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル、高衝撃ポリスチレンなど)、天然材料(例えば、皮革、ゴム、ラテックス、木材など)、金属(例えば、銅、青銅、アルミニウム、合金など)、織布又は編組材料、不織布材料(例えば、不織布ウール、マイクロファイバ布地など)、複合材料(例えば、炭素繊維、繊維ガラスなど)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、様々な剛性又は半剛性材料から作製され得る。
最初に図7Aを参照すると、本体702は、基部材料内に画定された複数の切り込み線704を含んでもよく、本体702が折り畳まれる領域又は位置を示す。いくつかの実施形態では、切り込み線704は、金属ダイカットプレートの切断又は切り込みを使用して、基部材料を通して画定された孔を含んでもよい。かかる実施形態では、切り込み線704は、折り畳みを促進することに役立てるために、それらの場所において基部材料を弱めることができる。しかしながら、他の実施形態では、切り込み線704は、表面凹み、凹み、又はマーキングを含んでもよい。切り込み線704はまた、折り目の方向(例えば、下向き又は上向き)を示してもよい。より具体的には、ほとんどの切り込み用ダイは、雌型及び雄型部品を有し、生じる「U」字型の凹み又は穿孔の方向は、材料が湾曲される準備される(傾向がある)方向を示す。
いくつかの実施形態では、切り込み線704は、対で提供されてもよく、隣接する切り込み線704間の距離Dは、コード212(図2、図5A〜図5B、及び図6B)の幅、及び/又は基部材料の厚みに正比例してもよい。距離Dは、ミリメートルの10分の1近くまで微調整され得、新しい基部材料又は異なるサイズのコード212を組み込むとき、距離Dは、厚さの変化に適応するように再調節されてもよい。
いくつかの実施形態では、1つ以上のノッチ706は、1つ以上の縁部に沿って、及び/又は基部材料の予め選択された角部において、本体702内に画定されてもよい。ノッチ706は、使用中の潜在的な引張荷重の場所で提供されて、基部材料の引き裂き(裂け)を緩和することに役立ち得る。ほとんどの可撓性材料は、小さい裂け目が既に始まっている、又は鋭い角部が存在する場所において、より容易に引き裂かれる。ダイ切断ナイフを用いて本体702の基部材両を切断することは、本質的に鋭い縁部及び角度をもたらし、このため引き裂きを生じやすい弱点を構成する。これらの弱点を円弧状のノッチ706と置き換えることは、切断ダイによって生じる鋭い縁部又は微細な裂けめを排除し、弓状表面にわたって引張荷重を広げることに役立つ。その結果、基部材料の裂け又は引き裂きは、実質的に緩和され得る。
本体702は、1つ以上の実質的に矩形のフラップ708a及び708b、並びに1つ以上のL字形フラップ710a及び710bを更に含んでもよく、又は画定してもよい。パネル712は、フラップ708a、bから遠位方向に延在してもよく、中心ストリップ210(図6A)の寸法と同様の寸法を呈してもよい。フラップ708a、b及び710a、bは、本体702上で互いに長手方向にオフセットされて、パネル712よりも長い中心支持体714を画定することに役立ち得る。切り込み入り延長部716は、パネル712から遠位に延在してもよく、わずかに狭い延長部718は、L字型フラップ710a、bと干渉し得る。各フラップ710a、bは、延長部718から短い距離だけ横方向にオフセットされたステム部分720を含むか、又は別様に提供することができる。
図7Bにおいて、フラップ708a、b、及びL字型フラップ710a、b(及び対応するステム部分720)は、各々内向きに、かつ中心支持体714の上面上に折り畳まれている。L字型フラップ710a、bは、ステム部分720が、延長部718(図7A)を実質的に覆うように折り畳まれている。フラップ708a、b、及び710a、bは、結果として生じるチャネル214a、b(図7D)の床の高度を、中心ストリップ(例えば、パネル712)の床の同じ高度まで上昇させる目的に役立つ。別様に、チャネル214a、b、及び包囲式タブは、中心ストリップ210(図6A)の領域内のシース204(図2及び図4)のものよりも低い全高であってもよい。これは、中心ストリップ210を横断するシース204の部分が、両先端上のチャネル214a、bを通過する第1のループ又はそれ以上を通過する可能性を増加させる。フラップ710a、bはまた、切り込み入り延長部716と、より狭い延長部718と、パネル712と、中心支持体714と、の間の結果として生じる接続を補強してもよい。より具体的には、切り込み入り延長部716及び幅より狭い延長部718がかなりの力で引っ張られる場合、引張力は、4つの材料層を通って引き裂くために必要とされる引き裂き力よりも大きくなければならない。これは、弓状ノッチ706の存在に起因して、更により耐引裂性になる。2つ又は3つの層のみを使用して十分な引き裂き抵抗を提供することができる材料は、フラップ710a〜bがL字形である必要はないことがある。むしろ、それらは、第1のチャネル214aの床を中心ストリップ210の床まで持ち上げる機能を果たすように、矩形の形状(例えば、フラップ708a、bと同様)のみであってもよい。
図7Cでは、L字型フラップ710a、bは、対応する切り込み線704において上方に折り畳まれて、第1のタブ208a(図7D)の部品を最終的に形成することになる基部202の隆起部分を形成する。
図7Dでは、パネル712(図7A)及び切り込み入り延長部716(図7A)は、対応する切り込み線704に沿って折り畳まれて、基部202の隆起(上昇)部分を構成する第2のタブ208bを形成している。更に、パネル712は、中心支持体714(図7A)の上部上に折り畳まれ、切り込み入り延長部716は、L字型フラップ710a、b上に反転され(図7A〜図7C)、かつ第1のタブ208aを形成することに役立てるためにそれらを完全に覆う。対応する切り込み線704の間の距離D(図7A)は、第1のチャネル214a及び第2のチャネル214bが第1のタブ208a及び第2のタブ208bにおいて形成されるためのものである。
図7Eでは、切り込み入り延長部716の端部分は、組み立てを完成させるためにそれ自体の下に折り畳まれている。のり又は接着剤が、組み立て中の様々な接触点で適用されて、基部202をその最終構成に固定することができる。他の実施形態では、又はそれに加えて、超音波溶接が、基部202をその最終構成に固定するために用いられてもよい。
図8A〜図8Fは、1つ以上の実施形態による、図6A〜図6B及び図7A〜図7Eの基部202と併せたシース204の段階的な組み立てを図示する。示される実施形態では、シース204は、4つのストラップ106a〜d(すなわち、2対のストラップ)に固定されることになる。しかしながら、以下の説明の組み立て工程のいくつかは、2つのストラップを含む用途に代替的に適用され得ることが理解されるであろう。
図8Aでは、シース204の構築は、最初に開始結び目802をストラップ106a、bの下部(下面)上に位置決めされるように結ぶことによって開始することができる。開始結び目802は、それらの間に形成された谷部804内などの、ストラップ106a、bの間で締められ、かつ配置されてもよい。開始結び目802を谷804内に位置決めすることは、結び目802が谷部804内に隠されることを可能にし、そのため締結システム112の操作を妨害しない。次いで、コード212は、各ストラップ106a、bの下部の一部分を通されてもよく、示されるように、二次開始結び目806が形成されてもよい。いくつかの実施形態では、接着剤は、締められると、結び目802、806の一方又は両方に適用されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、結び目802、806は、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bを互いに固定することに役立ち得る。例えば、結び目802、806は、図3の締結点302cを表現し得る。
図8Bでは、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bは、第3のストラップ106c及び第4のストラップ106dの上にひっくり返され、嵌合される。コード212は、2つの対の間の中間においてストラップ106a〜dを出ることができる。開始結び目802(図8A)は、ストラップ106a〜dの間に完全に隠される。
図8Cでは、部分的に折り畳まれた(組み立てられた)基部202は、ストラップ106a〜dと長手方向に整列されてもよく、別様に第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bの上に長手方向に置かれてもよい。次いで、コード212は、矩形フラップ708a、bが内側、かつ第2のチャネル214b(図2、図6A〜図6B、及び図7D)の部品を形成する、中心支持体714の上面上に折り畳まれる場所で始まり、基部202及びストラップ106a〜dの周りで巻かれ得る。コード212は、基部202及びストラップ106a〜dの周りを、及び別様にコード212が矩形フラップ708a、bを完全に覆うまで、1回以上巻かれてもよい。接着剤(又は超音波溶接若しくは他の手段)が、矩形フラップ708a、bを覆うループに適用されてもよく、その後、基部202は、それ自体の上に折り畳まれて、第2のチャネル214bを形成し、矩形フラップ708a、b上のループを覆うことができる。接着剤は、コード212を基部202に恒久的に取り付けることができ、コード212の内側ループが第2のチャネル214bの外側の隣接するループを越えて絡みつく(登る)ことを防止する剛性壁を作成することに役立ち得る。しかしながら、他の実施形態では、接着剤(又は超音波溶接又は他の手段)は、コード212を基部202に取り付け、及び別様にコード212の内側ループが隣接するループの上を乗り越えることを防止するために必要とされない場合がある。かかる実施形態では、例えば、第2のチャネル214b(及び第1のチャネル214a)は、コード212の内側ループが隣接するループの上を乗り越えることを物理的に(機械的に)防止されるように設計されてもよい。したがって、接着剤(又は超音波溶接若しくは他の手段)の使用についての考察は、本開示を限定するものと見なされるべきではない。
図8Dでは、基部202は、図7Dを参照して概して上述されるように、それ自体の上に折り畳まれる。次いで、コード212は、中心ストリップ210の長さに沿って基部202及びストラップ106a〜dの周りに漸進的に巻き付けられて、シース204を形成してもよい。コード212は、第1のチャネル214a(図2、図6A〜図6B、及び図7D)が形成されることになる場所に到達するまで、中心ストリップ210の周りに漸進的に巻き付けられてもよい。この時点で、基部202の切り込み入り延長部716は、持ち上げられてもよく、コード212は、第1のチャネル214aの下部を形成することになる基部202の隆起部分の周りに巻き付けられ続けてもよい。コード212は、隆起部分が完全に又は大部分が覆われるまで巻き付けられてもよく、その時点で、コード212は、垂直下方に、かつ完全に基部202を通って挿入されてもよい。以下で考察されるように、コード212は、基部202を貫通して、ストラップ106a〜dに入ることができ、ここで結び目が、基部202、シース204、及びストラップ106a〜bを共に固定するために形成されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、接着剤(又は超音波溶接若しくは他の手段)が、コード212のループに隆起部分において、及び切り込み入り延長部716が下方に折り畳まれて、第1のチャネル214aを形成する前に、適用されてもよい。
図8E及び図8Fは、シース204の仕上げ組み立てが完了した際の組立体112の斜視図及び端面図をそれぞれ提供する。より具体的には、図8Fは、図8E中の眼によって示される、ストラップ106a〜dの間(内部)、及び基部202の下の図を図示する。図8Fでは、コード212は、基部202の下部から延在し、1つ以上の場所において第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bを通される。閉鎖結び目808は、次いでコード212と共に形成されてもよく、閉鎖結び目212が締められると、閉鎖結び目212は、閉鎖結び目212が隠れるように、ストラップ106a〜dの間に位置決めされてもよい。閉鎖結び目212を締めることは、たるみを取るためにコード212の端部810を単純に引っ張ることにより達成されてもよく、これは、第1のストラップ106a及び第2のストラップ106bを共に引き寄せ、それによってコード212を定位置に係止させ、それによって、基部202、(コード212を介して作製された)シース204、及びストラップ106a〜bを共に固定してもよい。所望であれば、接着剤(又は超音波溶接若しくは他の手段)が、閉鎖結び目808に適用されてもよい。
図9は、1つ以上の付加的な実施形態による、別の例示的な基部902の斜視図である。基部902は、いくつかの点で図2、図4、図6A〜図6B、及び図7A〜図7Eの基部202に類似し得、そのためそれらを参照すると最も良く理解され得る。基部202と同様に、基部902は、図1〜図4の締結システム112において使用され得る。更に、基部202と同様に、基部902は、シース204と共に使用されてもよく、基部902とシース204との組み合わせは、「スリーブ」として特徴付けられるか、若しくは別様に言及されてもよい。
しかしながら、基部202とは異なり、基部902は、様々な材料で作製された射出成形又は3D印刷部品を含んでもよい。いくつかの実施形態では、基部902は、単一の噴射で射出成形されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、基部902は、本開示の範囲から逸脱することなく、2つ以上の噴射で共成形されてもよい。基部902に好適な材料は、限定されるわけではないが、ポリマー(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、熱可塑性ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、熱可塑性ゴム、ポリ乳酸、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル、高衝撃ポリスチレンなど)、金属(例えば、銅、青銅、アルミニウム、ステンレス鋼、合金など)、及びこれらの任意の組み合わせを含む。
示されるように、基部902は、第1のタブ904a、第2のタブ904b、及び第1のタブ904aと第2のタブ904bとの間に延在する中心ストリップ906を提供するか、又は別様に画定してもよい。タブ904a、bは、コード212(図2、図4、及び図6B)の1つ以上のループを受容するように構成された対応するチャネル908a及び908bをそれぞれ画定して、シース204を形成することに役立ち得る。示されるように、第1のタブ904a及び第2のタブ904bは、中心ストリップ906よりも幅広(より大きい)であってもよく、これは、コード212がタブ904a、bの上部上でシフトすることを防止し、及び別様にチャネル908a、bを通過するコード212のループを乗り越えることを防止することに役立つ。更に、タブ904a、bは、中心ストリップ906から隆起した(上昇した)遷移を形成してもよく、これはまた中心ストリップ906を横断するコード212が、タブ904a、bの上部上でシフトすることを防止するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、図8A〜図8Fの結び目802、806、及び808はまた、シース204を基部902及びストラップ106a〜d(図8A〜図8F)に固定することに役立てるために、コード212で作製されてもよい。
図10A〜図10Eは、開示の1つ以上の実施形態により、図1のソール104の様々な図である。図10Aは、ソール104の上面図である。示されるように、ソール104は、前部ストラップ開口部1002、第1の対の側部ストラップ開口部1004a、及び第2の対の側部ストラップ開口部1004bを含み得る。前側ストラップ開口部1002及び第1及び第2の対の側部ストラップ開口部1004a、bは、ソール104をユーザの足に固定するために使用されるストラップ(例えば、図2〜図3のストラップ106a〜d)を受容及び固定するように、各々サイズ決めされてもよい。少なくとも1つの実施形態では、第1及び第2の対の側部ストラップ開口部1004a、bの1つ又は両方は、1対のストラップ又は1対のストラップの代わりに単一ストラップを受容する単一の開口部を代替的に備えてもよい。
図10Bは、ソール104の下面図である。ソール104の下部は、プラグ開口部1008内に受容されるようにサイズ決めされたつま先プラグ1006を提供してもよい。プラグ開口部1008は、前方ストラップ開口部1002(破線で示される)から延在してもよく、つま先プラグ1006は、プラグ開口部1008内に受容されて、前側ストラップ開口部1002及び前部ストラップ開口部1002内に受容される1つ以上のストラップを塞ぐことができる。いくつかの実施形態では、つま先プラグ1006は、つま先プラグ1006が下にある表面(例えば、地面又は床)に接触しないように、プラグ開口部1008内に差し込まれ(凹設され)てもよい。
ソール104の下部はまた、第1の溝1010a及び第2の溝1010bを画定してもよい。第1の溝1010a及び第2の溝1010bは、それぞれ、第1の対の側部ストラップ開口部1004a及び第2の対の側部ストラップ開口部1004bと整列されてもよい。対応するストラップ(図示せず)は、第1の溝1010a及び第2の溝1010b内に受容されるように、第1の側部ストラップ開口部1004a及び第2の側部ストラップ開口部1004bを通って延在してもよい。第1の溝1010a及び第2の溝1010bは、ソール104の下部に画定され、ストラップがソール104の上部に向かって経路変更され得る領域を提供する。更に、溝1010a、bは、経路変更されたストラップが下にある表面(例えば、地面又は床)に接触しないほど十分に深くてもよい。
図10Cは、ソール104の側面図である。示されるように、ソール104は、前部1012及び後部1014を提供する。いくつかの実施形態では、ソール104の前部1012は、ソール104の本体に対して上向きに角度付けされ得るつま先ガード1016を提供するか、又は別様に画定し得る。つま先ガード1016の角度付きの性質は、前部1012が地面又は床に引っ掛かることの発生を低減させるように、かつ前部1012を階段上に引っ掛けることなく、ユーザが、階段を登ることに役立てるように設計されてもよい。示されるように、つま先ガード106は、母趾のつま先108(図1)の輪郭と同様の形状の凸状曲線又は湾曲を画定してもよい。いくつかの実施形態では、つま先ガードの凸状曲線は、断面の円の4分の1、又は円のより小さい部分の周りに延在してもよい。
つま先ガード1016を上向きに角度付けすることはまた、同じ長さの足のための従来のサンダルのソールと比較して、ソール104をより短くすることが可能になることにおいて有利であることも証明し得る。より具体的には、サンダルのソールが平坦であるとき、(靴のスタイル及び足のサイズに応じて、4〜12mmの)つま先許容度が、(1)一歩進む間の、ソールに沿う長手方向の足の移動、及び(2)使用中のソールの曲げを考慮するために、つま先の前部において加えられる必要がある。ソールは、典型的に足の周囲を小さい距離で湾曲する必要があり、そのため足の長さよりも長い長さを必要とする。つま先ガード1016は、つま先ガード1016の曲率が、より短い水平距離を使用して同様に必要とされるつま先許容度を提供するので、つま先許容量によって必要とされる「水平距離」が大幅に低減又は排除されるため、有利であることを証明し得る。
いくつかの実施形態では、ソール104の後部1014は、ソール104の本体に対して上向きに角度付けされ得るかかとガード1020を提供するか、又は別様に画定し得る。かかとガード1020は、ユーザの足のかかとを地面又は床から離したままにするように設計されてもよい。示されるように、かかとガード1020は、かかとの輪郭と同様の形状の凸状曲線又は湾曲を画定してもよい。かかとガード1020は、運転中にユーザにとって特に有利であることを証明することができるが、これは、かかとガード1020が、ユーザのかかとが床マットに触れることを防止することができるためである。
いくつかの実施形態では、ソール104の側部1024の1つ又は両方は、上向きに湾曲してもよい。側部1024の上向きの湾曲は、ソール104の長手方向構造を改善することに役立ち得る。例えば、側部1024の上向きの曲率は、ソール104が地面又は床にぶつかるとき、「フラッピング」又は他の接触雑音を軽減又は防止することに役立ち得る。
図10Dは、図10Aに示される線に沿って切り取られたソール104の断面側面図である。より具体的には、図10Dは、ソール104の上部から延在する前部ストラップ開口部1002、及びソール104の下部から延在するプラグ開口部1008を図示する。少なくとも1つの実施形態において、プラグ開口部1008は、プラグ開口部1008内につま先プラグ1006(破線で示される)を受容及び固定するように構成された環状リップ1026を提供するか、又は別様に画定し得る。更に、環状リップ1026は、凹設された場所内にプラグ開口部1008内のつま先プラグ1006を着座させるように構成されてもよく、そのためつま先プラグ1006がソール104の下部からオフセットされる。これは、つま先プラグ1006が下にある表面(例えば、地面又は床)に接触することを防止し、そのためつま先プラグ1006が床に接触することによって生じるいずれのカタカタなる音又は静止摩擦の低減を防止することにおいて有利であることを証明し得る。
図10Eは、図10Aに示される線に沿って切り取られたソール104の断面側面図である。より具体的には、図10Eは、ソール104の上部から延在する第1の側部ストラップ開口部1004a、及びソール104の下部に画定される第1の溝1010aのうちの1つを図示する。図10Eはまた、側部ストラップ開口部1004aを通って延在し、第1の溝1010aを介してソール104の上部に向かって経路変更されたストラップ106を図示する。示されるように、側部ストラップ開口部1004aの直径は、ストラップ106の直径未満であってもよい。これは、ユーザによってなされたストラップ調節を維持することに役立てるために、ストラップ106とストラップ開口部1004aとの間の摩擦係合を促進することにおいて有利であることを証明し得る。
いくつかの実施形態では、ソール104は、ソール104の外側縁部又は側部1024において、ストラップ開口部1004aに横方向に隣接する拡大部分1028を提供してもよい。拡大部分1028は、第1の溝1010aの上部でより厚くてもよく、この領域における引張力の増加に対してソール104を補強することができる。ソール104に使用される材料に応じて、拡大部分1028における材料の体積を増加させることは、その領域における引き裂き抵抗の増加において有利であることを証明し得る。
いくつかの実施形態では、隆起した輪郭1030は、第1の溝1010a内に提供されるか、又は別様に画定されてもよい。ストラップ開口部1004aは、ストラップ106をソール104を通して向け直すことに役立つことができ、第1の溝1010aは、ストラップ106が位置するためのスロットを提供する。第1の溝1010a及び隆起した輪郭1030は、ストラップ106が下にある地面又は床からオフセットした状態に維持することに役立てるために協働して動作してもよい。これは、ストラップ106が地面との反復接触から損傷すること(ほつれ)を防止し、ストラップ106の耐用期間を延ばすことにおいて有利であることを証明し得る。
図11は、1つ以上の実施形態による、別の例示的な締結システム1100の拡大等角図である。締結システム1100は、いくつかの点で図4及び図5A〜図5Bにおいて図示される締結システム112と同様であってもよく、したがって、同様の数字が同様の構成要素に対応することとなる場所を参照すると最も良く理解され得る。更に、少なくとも1つの実施形態において、締結システム1100は、図1に示される締結システム112に取って代わることができる。図4及び図5A〜図5Bの締結システム112と同様に、例えば、締結システム1100は、第5のストラップ106e及び第6のストラップ106f(破線で示される)に固定され、及び別様に位置決めされてもよい。しかしながら、「スリーブ」を協働的に形成する基部202及びシース204を含む締結システム112とは異なり、締結システム1100は、ストラップ106e、fを取り囲む一体構造を備えるスリーブ1102を含む。
示されるように、スリーブ1102は、略管状体又は筒状体を備え得、ストラップ106e、fは、それを通って長手方向に延在するように構成され得る。スリーブ1102の本体は、限定されるわけではないが、天然材料(例えば、ゴム、ラテックス、皮革など)、ポリマー(例えば、熱可塑性ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、熱可塑性ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリ乳酸、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル、高衝撃ポリスチレン、シリコーンなど)、織布又は編組材料、不織布材料(例えば、不織布ウール、マイクロファイバ布地など)、又はこれらの任意の組み合わせを含む、可撓性材料から作製され得る。
スリーブ1102は、複数の制動部材1104を提供するか、又は別様に画定してもよい。示された実施形態では、制動部材1104は、スリーブ1102の材料内に1つ以上のスリット又は切断部1106を作製することによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、切断部1106は、射出成形プロセス又は3D印刷プロセスを通してなど、スリーブ1102の製造プロセス中に形成され得る。しかしながら、他の実施形態では、切断部1106は、切断ダイ又はナイフを用いてスリーブ1102をレーザー切断又は切断することを通してなど、スリーブ1102が製造された後、スリーブ1102内に形成されてもよい。
切断部1106は、全周ではなく、スリーブ1102の円周の一部分のみを通って形成され得る。いくつかの実施形態では、例えば、切断部1106は、スリーブ1102の周囲の約25°〜約335°、及びそれらの間の任意の角度の大きさに延在してもよい。いくつかの実施形態では、切断部1106のうちの1つ以上は、異なる角度の大きさまで延在してもよく、このため異種の寸法を有する制動部材1104を形成してもよい。切断部1106は薄くてもよく、又は隣接する制動部材1104間に可視間隙を代替的に形成してもよい。
示される実施形態では、スリーブ1102は、第5のストラップ106eに固定(固着)され得、かつスリーブ1102が(例えば、人の指で)支持されている間は、いずれかの方向において第6のストラップ106fを引っ張ることが、足102(図1)に対するストラップ106e、fにおける張力を調節し得る。より具体的には、第5のストラップ106eは、スリーブ1102の下面に固定(固着)されてもよく、そのためスリーブ1102及び第5のストラップ106eは、ストラップ張力を調節するために第6のストラップ106fに対して(逆もまた同様に)移動可能であり得る。第5のストラップ106eは、接着剤、超音波溶接、これらの組み合わせなどを使用して、基部202及びシース204に固定(固着)されてもよい。
例示的な動作では、第6のストラップ106f上に張力が適用されないとき、制動部材1104は、スリーブ1102の長手方向軸1108に対して実質的に垂直に存在してもよい。しかしながら、張力が第6のストラップ106f上に適用されるとき、制動部材1104は、引張荷重の方向に垂直に移動することになる。かかる運動は、制動部材1104を長手方向軸線1108に対してある角度で配置し、これが制動部材1104内の張力を増加させ、それによって制動部材1104と第6のストラップ106fとの間の摩擦を強化する。したがって、制動部材1104は、引張荷重の方向における第6のストラップ106fの移動に抵抗し得る。
図12は、1つ以上の付加的な実施形態による、別の例示的な締結システム1200の拡大等角図である。締結システム1200は、いくつかの点で図11の締結システム1100と同様であってもよく、したがって、同様の数字が同様の構成要素に対応することとなる場所を参照すると最も良く理解され得る。更に、少なくとも1つの実施形態において、締結システム1200は、図1に示される締結システム112に取って代わることができる。図11の締結システム1100と同様に、例えば、締結システム1200は、1つ以上のストラップを取り囲むように構成されたスリーブ1202を含んでもよい。しかしながら、締結システム1100とは異なり、スリーブ1202は、第7のストラップ106g(破線で示される)として図12に示される、単一のストラップを取り囲むか、又は別様に共に働くように構成されてもよい。第7のストラップ106gは、本明細書で考察されるストラップ106a〜fのいずれかと同じであってもよく、又は同様であってもよい。
スリーブ1202は、略管状体又は筒状体を備えてもよく、ストラップ106gは、それを通って長手方向に延在するように構成されてもよい。スリーブ1202の本体は、図11のスリーブ1102を参照して上述された可撓性材料のいずれかで作製されてもよく、複数の制動部材1204は、図11の制動部材1104と同様にスリーブ1202内に画定されてもよい。
締結システム1100とは異なり、スリーブ1202は、スリーブ1202の本体から軸方向に離れて延在する延長部1206を更に含んでもよい。締結システム1200がサンダルに適用される実施形態では、延長部1206は、サンダルの部品に結合されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、例えば、延長部1206は、ソール(例えば、図1及び図10A〜図10Dのソール104)に結合されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、延長部1206は、ストラップ106gの別の部分に固定されてもよい(例えば、周囲にループされる)。任意のシナリオでは、延長部1206は、スリーブ1202をストラップ106gに対して定位置に固定するように構成されてもよい。
第7のストラップ106gは、(スリーブ1202を支持しながら)スリーブ1202に対して移動することができ、足102(図1)に対するストラップ106g内の張力を調節することができ得る。例示的な動作では、ストラップ106g上に張力が適用されないとき、制動部材1204は、スリーブ1202の長手方向軸1208に対して実質的に垂直に存在してもよい。しかしながら、張力がストラップ106g上に適用されるとき、制動部材1204は、引張荷重の方向において垂線から移動することになる。かかる移動は、制動部材1204を長手方向軸1208に対してある角度で配置し、これが制動部材1204内の張力を増加させ、それによって制動部材1204とストラップ106gとの間の摩擦を強化する。したがって、制動部材1204は、引張荷重の方向におけるストラップ106gの移動に抵抗し得る。
図13は、本開示の1つ以上の実施形態による、図12の締結システム1200を組み込む、例示的なサンダル1300の等角図である。サンダル1300は、いくつかの点で図1のサンダル100と同様であってもよく、したがって、同様の数字が再度説明されない同様の構成要素を表現することになる場所を参照すると最も良く理解され得る。示されるように、サンダル1300は、ソール104を含み、第7のストラップ106gは、ソール104を足102に取り付けるように構成される。ストラップ106gは、サンダル1300を足102に固定するために、足102の前部、足首、及びかかとのうちの1つ以上の周囲にループするか、又は別様に延在してもよい。
締結システム1200は、概して上記のように、サンダル1300に動作可能に結合されてもよい。示される実施形態では、例えば、延長部1206は、スリーブ1202から延在し、アイレット1302を形成する。ストラップ106gの一部分は、アイレット1302を通って延在して、締結システム1200をサンダル1300に固定することができる。しかしながら、他の実施形態では、延長部1206は、ソール104に直接取り付けられてもよい。
締結システム1200は、ストラップ106gに動作可能に結合され、スリーブ1202が(例えば、人の指で)支持されている間は、締結システム112に対していずれかの方向にストラップ106gを引っ張ることにより、足102に対するストラップ106g内の張力を調節することになる。いくつかの実施形態では、ストラップ106gの端部は、それに結合された、又は別様にその一体部品を形成する停止部材1304を有してもよい。停止部材1304は、スリーブ1202の内径よりも大きい直径又はサイズを有する構造又は特徴を備えてもよい。したがって、停止部材1304は、ストラップ106gがスリーブ1202から解放されることを防止するのに役立ち得る。
動作中、ストラップ106gは、ストラップ106gを足102に対して締めるために、スリーブ1202に対して第1の方向Cにおいて(及びスリーブ1202を支持している間は)移動可能(摺動可能)であり得、及びストラップ106gを緩めるために、第1の方向Cとは反対の第2の方向Dにおいて移動可能(摺動可能)であり得る。しかしながら、張力がストラップ106g上で第2の方向Dに適用されるとき、制動部材1204とストラップ106gとの間の摩擦が増加し、それによって、ストラップ106gの第2の方向Dにおける移動に抵抗することができる。
本明細書に開示される実施形態は、以下を含む。
A.締結システムであって、筒状体を有するスリーブと、スリーブ上に提供された1つ以上の制動部材と、を備え、少なくとも1つのストラップが、スリーブを通って延在可能であり、かつスリーブが支持されている間はスリーブに対して移動可能であり、1つ以上の制動部材が、スリーブに対する少なくとも1つのストラップの移動に抵抗する、締結システム。
B.足に装着されるサンダルであって、ソールと、ソールに結合され、足の前部、足首、及びかかとのうちの1つ以上の周囲に延在可能な少なくとも1つのストラップと、少なくとも1つのストラップに動作可能に結合された締結システムと、を含む、サンダル。締結システムは、筒状体を有するスリーブと、スリーブ上に提供された1つ以上の制動部材と、を含み、少なくとも1つのストラップは、スリーブを通って延在し、スリーブが足に対して少なくとも1つのストラップ内の張力を調節するように支持されている間は、スリーブに対して移動可能であり、1つ以上の制動部材は、スリーブに対する少なくとも1つのストラップの移動に抵抗する。
実施形態A及びBの各々は、以下の付加的な要素のうちの1つ以上を任意の組み合わせで有してもよい:要素1:少なくとも1つのストラップが、少なくとも2つのストラップを備え、スリーブが、第1の端部及び第1の端部の反対側にある第2の端部を有する基部と、基部の周りに延在し、1つ以上の制動部材を提供するシースであって、少なくとも2つのストラップが、シースを通って延在可能であり、少なくとも2つのストラップのうちの1つが、基部に固定されている、シースと、を備える。要素2:第1の端部に提供され、第1のチャネルを画定する第1のタブと、第2の端部に提供され、第2のチャネルを画定する第2のタブと、第1のタブと第2のタブとの間に延在する中心ストリップと、を更に備え、シースが、中心ストリップの周りに複数回巻かれ、第1のチャネル及び第2のチャネルを通って延在するコードを含み、コードの1つ以上のループが、1つ以上の制動部材を構成する。要素3:少なくとも2つのストラップが、基部に固定された1つ以上の第1のストラップと、1つ以上の第1のストラップ、基部、及びシースに対して移動可能な1つ以上の第2のストラップと、を備える。要素4:1つ以上の第1のストラップが、並列に配置された第1の1対のストラップを備え、1つ以上の第2のストラップが、並列に配置された第2の1対のストラップを備える。要素5:基部が、i)基部材料が基部を形成するために折り畳まれる複数の切り込み線、及びii)基部材料内に画定された1つ以上の弓状ノッチのうちの1つ以上を提供する、基部材料のストリップを含む。要素6:基部が、射出成形又は3D印刷されている。要素7:1つ以上の制動部材が、1つ以上の切断部によりスリーブ内に形成されている。要素8:少なくとも1つのストラップが、スリーブに固定された第1のストラップと、締結システム内の張力を調節するために、第1のストラップ及びスリーブに対して移動可能な第2のストラップと、を備える。要素9:少なくとも1つのストラップが、単一のストラップを備え、スリーブが、スリーブから軸方向に離れて延在し、スリーブを単一のストラップに対して固定する延長部を含む。要素10:スリーブが、射出成形又は3D印刷されている。
要素11:少なくとも1つのストラップが、ソールに結合された少なくとも2つのストラップを備え、スリーブが、第1の端部及び第1の端部の反対側にある第2の端部を有する基部と、基部の周りに延在し、1つ以上の制動部材を提供するシースであって、少なくとも2つのストラップが、シースを通って延在可能であり、少なくとも2つのストラップのうちの少なくとも1つが、基部に固定されている、シースと、を備える。要素12:第1の端部に提供され、第1のチャネルを画定する第1のタブと、第2の端部に提供され、第2のチャネルを画定する第2のタブと、第1のタブと第2のタブとの間に延在する中心ストリップと、を更に備え、シースが、中心ストリップの周りに複数回巻かれるコードを備え、少なくとも2つのストラップ及びコードが、第1のチャネル及び第2のチャネルを通って延在する。要素13:少なくとも2つのストラップが、基部に固定された1つ以上の第1のストラップと、1つ以上の第1のストラップ、基部、及びシースに対して移動可能な1つ以上の第2のストラップと、を備える。要素14:1つ以上の制動部材が、1つ以上の切断部によりスリーブ内に形成されている。要素15:少なくとも1つのストラップが、スリーブに固定された第1のストラップと、足に対する少なくとも1つのストラップ内の張力を調節するために、第1のストラップ及びスリーブに対して移動可能な第2のストラップと、を備える。要素16:少なくとも1つのストラップが、単一のストラップを含み、スリーブが、スリーブをサンダルに結合する延長部を含む。要素17:ソールが、前部及び後部を有し、水平に対して上向きに角度付けされた前部において、つま先ガードを提供する。要素18:ソールが、前部及び後部を有し、水平に対して上向きに角度付けされた後部において、かかとガードを提供する。要素19:ソールが、少なくとも1つのストラップを受容するようにサイズ決めされた、ソールの上面内に画定されたストラップ開口部と、ストラップ開口部から少なくとも1つのストラップを受容するために、ソールの下面内に画定された溝と、を備え、溝が、少なくとも1つのストラップをソールの上面に向かって向け直すスロットを画定し、スロットが、少なくとも1つのストラップが下部の表面に接触することを防止するのに十分な深さを有する。要素20:少なくとも1つのストラップが、足の前部、足首、及びかかとの各々に対する少なくとも1つのストラップ内の張力を調節するために、スリーブに対して調節可能である。
非限定的な実施例として、A及びBに適用可能な例示的な組み合わせは、要素2を備える要素1と、要素3を備える要素2と、要素4を備える要素3と、要素5を備える要素1と、要素6を備える要素1と、要素8を備える要素7と、要素9を備える要素8と、要素12を備える要素11と、要素13を備える要素11と、要素15を備える要素14と、要素16を備える要素14と、を含む。
したがって、開示されるシステム及び方法は、言及された端部及び利点、並びにその内部に固有の端部及び利点を得るように十分に適合される。上述の特定の実施形態は、本開示の教示が、本明細書の教示の利益を有する当業者には明らかな、異なるが同等の様式で修正及び実施され得るため、例示目的のためだけのものである。更に、いかなる制限も、以下の特許請求の範囲に記載されるもの以外の、本明細書に示される構造又は設計の詳細を意図するものではない。したがって、上記に開示された特定の例示的実施形態は、変更、組み合わせ、又は修正されてもよいことは明らかであり、そのような全ての変形は、本開示の範囲内であると考えられる。本明細書に例示的に開示されるシステム及び方法は、本明細書に具体的に開示されていない任意の要素、及び/又は本明細書に開示されるいずれの任意の要素の不在下で適切に実施されてもよい。組成物及び方法は、様々な構成要素又は工程を「含む(comprising)」、「含有する(containing)」、又は「含む(including)」という用語で記載されているが、組成物及び方法はまた、様々な構成要素及び工程「から本質的になる(consist essentially of)」又は「からなる(consist of)」こともできる。上記で開示された全ての数及び範囲は、ある程度異なっていてもよい。下限及び上限を有する数値範囲が開示されるときはいつでも、その範囲内に含まれる任意の数及び任意の含まれる範囲が、具体的に開示される。具体的には、本明細書に開示される(「約a〜約b」、又は同等に、「約a〜b(from approximately a to b)」、又は同等に「約a〜b(from approximately a-b)」の)全ての範囲の値は、広範な値の範囲内に包含される全ての数及び範囲を記載すると理解されるべきである。また、特許請求の範囲における用語は、別様に特許権所有者によって明示的かつ明確に定義されない限り、平易で通常の意味を有する。更に、特許請求の範囲において使用される際、不定冠詞「a」又は「an」は、本明細書において、それが導入する要素のうちの1つ又は1つ超を意味するように定義される。本明細書中の単語又は用語の使用に矛盾がある場合、及び本明細書に参照により組み込まれ得る1つ以上の特許又は他の文書が存在する場合、本明細書と一致する定義を採用すべきである。
本明細書で使用される際、一連の項目に先行する「少なくとも1つの」というフレーズは、項目のうちのいずれかを分離するための「及び」又は「又は」という用語を伴い、リストの各部材(すなわち、各項目)ではなく、リストを全体として修正する。「少なくとも1つの」というフレーズは、項目の任意の1つのうちの少なくとも1つ、及び/又は項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、並びに/若しくは項目の各々のうちの少なくとも1つを含むという意味を可能にする。例として、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、若しくはCのうちの少なくとも1つ」というフレーズは、各々、Aのみ、Bのみ、若しくはCのみ、A、B、及びCの任意の組み合わせ、並びに/又はA、B、及びCの各々のうちの少なくとも1つを指す。
〔実施の態様〕
(1) 締結システムであって、
筒状体を有するスリーブと、
前記スリーブ上に提供された1つ以上の制動部材と、を備え、
少なくとも1つのストラップが、前記スリーブを通って延在可能であり、かつ前記スリーブが支持されている間は前記スリーブに対して移動可能であり、
前記1つ以上の制動部材が、前記スリーブに対する前記少なくとも1つのストラップの移動に抵抗する、締結システム。
(2) 前記少なくとも1つのストラップが、少なくとも2つのストラップを備え、前記スリーブが、
第1の端部及び前記第1の端部の反対側にある第2の端部を有する基部と、
前記基部の周りに延在し、前記1つ以上の制動部材を提供するシースであって、前記少なくとも2つのストラップが、前記シースを通って延在可能であり、前記少なくとも2つのストラップのうちの1つが、前記基部に固定されている、シースと、を備える、実施態様1に記載の締結システム
(3) 前記第1の端部に提供され、第1のチャネルを画定する第1のタブと、
前記第2の端部に提供され、第2のチャネルを画定する第2のタブと、
前記第1のタブと前記第2のタブとの間に延在する中心ストリップと、を更に備え、
前記シースが、前記中心ストリップの周りに複数回巻かれ、前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルを通って延在するコードを含み、前記コードの1つ以上のループが、前記1つ以上の制動部材を構成する、実施態様2に記載の締結システム。
(4) 前記少なくとも2つのストラップが、
前記基部に固定された1つ以上の第1のストラップと、
前記1つ以上の第1のストラップ、前記基部、及び前記シースに対して移動可能な1つ以上の第2のストラップと、を備える、実施態様3に記載の締結システム。
(5) 前記1つ以上の第1のストラップが、並列に配置された第1の1対のストラップを備え、前記1つ以上の第2のストラップが、並列に配置された第2の1対のストラップを備える、実施態様4に記載の締結システム。
(6) 前記基部が、i)基部材料が前記基部を形成するために折り畳まれる複数の切り込み線、及びii)前記基部材料内に画定された1つ以上の弓状ノッチのうちの1つ以上を提供する、前記基部材料のストリップを含む、実施態様2に記載の締結システム。
(7) 前記基部が、射出成形又は3D印刷されている、実施態様2に記載の締結システム。
(8) 前記1つ以上の制動部材が、1つ以上の切断部により前記スリーブ内に形成されている、実施態様1に記載の締結システム。
(9) 前記少なくとも1つのストラップが、
前記スリーブに固定された第1のストラップと、
前記締結システム内の張力を調節するために、前記第1のストラップ及び前記スリーブに対して移動可能な第2のストラップと、を備える、実施態様8に記載の締結システム。
(10) 前記少なくとも1つのストラップが、単一のストラップを備え、前記スリーブが、前記スリーブから軸方向に離れて延在し、前記スリーブを前記単一のストラップに対して固定する延長部を含む、実施態様9に記載の締結システム。
(11) 前記スリーブが、射出成形又は3D印刷されている、実施態様1に記載の締結システム。
(12) 足に装着されるサンダルであって、
ソールと、
前記ソールに結合され、前記足の前部、足首、及びかかとのうちの1つ以上の周囲に延在可能である、少なくとも1つのストラップと、
前記少なくとも1つのストラップに動作可能に結合された締結システムであって、
筒状体を有するスリーブと、
前記スリーブ上に提供された1つ以上の制動部材と、を含む、締結システムと、を備え、
前記少なくとも1つのストラップが、前記スリーブを通って延在し、前記足に対する前記少なくとも1つのストラップ内の張力を調節するために、前記スリーブが支持されている間は、前記スリーブに対して移動可能であり、
前記1つ以上の制動部材が、前記スリーブに対する前記少なくとも1つのストラップの移動に抵抗する、サンダル。
(13) 前記少なくとも1つのストラップが、前記ソールに結合された少なくとも2つのストラップを備え、前記スリーブが、
第1の端部及び前記第1の端部の反対側にある第2の端部を有する基部と、
前記基部の周りに延在し、前記1つ以上の制動部材を提供するシースであって、前記少なくとも2つのストラップが、前記シースを通って延在可能であり、前記少なくとも2つのストラップのうちの少なくとも1つが、前記基部に固定されている、シースと、を備える、実施態様12に記載のサンダル。
(14) 前記第1の端部に提供され、第1のチャネルを画定する第1のタブと、
前記第2の端部に提供され、第2のチャネルを画定する第2のタブと、
前記第1のタブと前記第2のタブとの間に延在する中心ストリップと、を更に備え、
前記シースが、前記中心ストリップの周囲に複数回巻かれたコードを備え、前記少なくとも2つのストラップ及び前記コードが、前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルを通って延在する、実施態様13に記載のサンダル。
(15) 前記少なくとも2つのストラップが、
前記基部に固定された1つ以上の第1のストラップと、
前記1つ以上の第1のストラップ、前記基部、及び前記シースに対して移動可能な1つ以上の第2のストラップと、を備える、実施態様13に記載のサンダル。
(16) 前記1つ以上の制動部材が、1つ以上の切断部により前記スリーブ内に形成されている、実施態様12に記載のサンダル。
(17) 前記少なくとも1つのストラップが、
前記スリーブに固定された第1のストラップと、
前記足に対する前記少なくとも1つのストラップ内の前記張力を調節するために、前記第1のストラップ及び前記スリーブに対して移動可能な第2のストラップと、を備える、実施態様16に記載のサンダル。
(18) 前記少なくとも1つのストラップが、単一のストラップを備え、前記スリーブが、前記スリーブを前記サンダルに結合している延長部を含む、実施態様16に記載のサンダル。
(19) 前記ソールが、前部及び後部を有し、かつ前記前部に、水平に対して上向きに角度付けされたつま先ガードを提供する、実施態様12に記載のサンダル。
(20) 前記ソールが、前部及び後部を有し、かつ前記後部に、水平に対して上向きに角度付けされたかかとガードを提供する、実施態様12に記載のサンダル。
(21) 前記ソールが、
前記少なくとも1つのストラップを受容するようにサイズ決めされた、前記ソールの上面内に画定されたストラップ開口部と、
前記ストラップ開口部からの前記少なくとも1つのストラップを受容するために、前記ソールの下面内に画定された溝と、を備え、
前記溝が、前記少なくとも1つのストラップを前記ソールの前記上面に向かって向け直すスロットを画定し、
前記スロットが、前記少なくとも1つのストラップが下部の表面に接触することを防止するのに十分な深さを有する、実施態様12に記載のサンダル。
(22) 前記少なくとも1つのストラップが、前記足の前記前部、前記足首、及び前記かかとの各々に対する前記少なくとも1つのストラップ内の前記張力を調節するために、前記スリーブに対して調節可能である、実施態様12に記載のサンダル。