JP2020529012A - 粘度補正を伴う流体流量メータ - Google Patents

粘度補正を伴う流体流量メータ Download PDF

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Abstract

【課題】粘度の変動を考慮してパルス出力を生成する流体流量メータを提供する。【解決手段】流体流量メータには、流体流量メータの較正に基づいて、様々な粘度に対する流体圧、容積流量、およびパルス周波数の相関を保存できるデータ記憶装置を備えたコントローラが含まれる。圧力センサは、流動チャンバにわたる圧力を測定するために、流体流量メータの流動チャンバと並列に接続できる。【選択図】図6A

Description

優先権主張
本出願は、2017年7月25日に出願されたU.S.62/536,503の優先権の利益を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
容積式流体測定システムを使用して、流体または気体の流量または容積を測定できる。例えば、分配システムは、容積式流体メータからのフィードバックを使用して、分配された流体の容積を制御する場合がある。このような制御システムは、精密な量の流体または気体をより正確に分配するために、タイムオン制御の代わりにしばしば使用され、産業、健康管理、製薬、食品および飲料産業を含むがこれらに限定されない様々な場面で一般的に使用される。例えば、容積式流体メータは、2つの材料を単一のバッチに混合するための正確な測定を必要とする薬物の製造プロセスで使用できる。容積式流体メータは、それぞれの材料の供給ラインに設置でき、メータからのフィードバックを使用して、混合する混合タンクに適切な量の各材料を分配できる。他の多くのように、容積式メータのこの用途では、容積式メータが、例えば品質管理または規制などに準拠するために、測定精度(+/−0.5%)を必要とする場合がある。したがって、流体または気体の容積を正確に測定する容積式メータは、流体分配システムまたはプロセスの意図された機能を容易に実行するのに役立つことができる。
例示的な流体流量メータは、ミネソタ州セントポールのEcolab Inc.に譲渡された同一出願人によるUS9,383,235に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。製造業者は通常、流体のポケットの容積を、様々な流量の流量メータ内の一つ又は複数の部品(例えば、楕円形歯車)の回転に対応する回転数に相関させる工場較正を提供する。したがって、流体流量メータによって生じたパルスの数をカウントすることにより、工場較正に基づいて容積流量を決定できる。
流量メータの工場較正は、通常、流体の粘度に対して補正されていない。使用において、例えば、流体流量メータは、例えば、製品の劣化により経時的な粘度の変化を有し得る製品(例えば、アセトンなどの化学物質)を供給し得る。製品の粘度変動が不明な場合、例えば、流体流量メータを使用して測定される製品の量は、正確でない可能性があるか、または指標の最終用途にとって望ましくない場合がある(例えば、過少または過給のため)。
一態様では、本開示は、第2の歯車と噛み合い、流体流量メータを通る流体の流動に応じて互いに同期回転する第1の歯車を有する流体流量メータに関する。流体流量メータは、流体の量の通過および/または第1の歯車および第2の歯車の同期回転に応じてパルスを生成するように構成されているコントローラを含む。コントローラはデータ記憶装置を有することができる。データ記憶装置は、流体流量メータの較正に基づいて、流体圧、容積流量、およびパルス周波数の相関を保存できる。較正中、コントローラは、圧力センサから流体圧と相関する測定値を受け取り、流体の既知の容積流量の流れに対して生成されたパルスのパルス周波数を決定することにより、そのような相関を決定できる。
別の態様では、流体流量メータは、流体入口と、流体入口の下流に配置された流体出口と、を含む。流動チャンバは、流体を受け入れるために、流体入口と流体出口との間に配置することができる。圧力センサは、流動チャンバと並列に接続され、流動チャンバにわたって圧力を測定するように構成できる。このような場合、データ記憶装置に保存されている圧力は、圧力センサによって測定された圧力と相関する。したがって、コントローラは、圧力センサによって測定されるパルス周波数、および流動チャンバにわたって測定される圧力に基づいて未知の容積流量を決定するように構成され得る。
別の態様では、未知な粘度の流体の容積流量を測定する方法は、本明細書に開示される実施形態のうちのいずれかによる流量メータを提供するステップを含むことができる。本方法は、コントローラを使用して、第1の歯車および第2の歯車の回転に相関するパルスを生成するステップを含むことができる。パルスは、それと共に関連するパルス周波数を有することができる。本方法は、流動チャンバを通って流れる流体の流体圧を測定するステップを含むことができる。本方法は、コントローラを使用して、流体の既知の容積流量に相関するパルス周波数を決定するステップを含む。本方法は、コントローラを使用して、パルス周波数、流体圧、および様々な容積流量に対する既知の容積流量の間の相関を生成し、生成される相関をデータ記憶装置に保存するステップをさらに含むことができる。
本開示の実施形態は、以下の付番された実施形態のうちの一つ又は複数を含む:
1.流体流量メータは、
流動チャンバと、
第2の歯車と噛み合う第1の歯車であって、第1の歯車および第2の歯車が、流動チャンバ内に配置され、第1の歯車および第2の歯車の前記噛み合いにより、流動チャンバを通る流体の流動に応じて、第1の歯車および第2の歯車の同期回転を可能にする、第1の歯車と、
コントローラであって、流動チャンバを通る流体の通過ならびに/または第1の歯車および第2の歯車の同期回転に応じてパルスを生成するように構成されており、コントローラがデータ記憶装置を有し、パルスがそれらに関連付けられたパルス周波数を有する、コントローラと、を備え、
データ記憶装置が、
a)流体圧と、
b)パルスあたりの容積または容積流量と、
c)パルス間の間隔またはパルス周波数と、の相関を保存するように構成されており、
コントローラが、圧力センサから流体圧の測定値を受け取り、
流体の即知の容積流量に対するパルス周波数の値、または
パルスあたりの即知の容積に対するパルス間の間隔を決定することにより相関を決定するように構成されており、
コントローラは、
流体圧を受け取り、
パルスあたりの未知の容積と相関する生成されるパルス間の間隔、または
未知の容積流量と相関する生成されるパルスのパルス周波数を決定し、
データ記憶装置が、
流体圧の測定値およびパルス間の間隔の決定値と相関するパルスあたりの容積、または
流体圧の測定値およびパルス周波数の決定値と相関する容積流量から取得されることにより、パルスあたりの未知の容積、または未知の容積流量を決定するよう構成されている。
2.実施形態1に記載の流体流量メータは、データ記憶装置が、異なる粘度の流体に対する流体圧、容積流量、およびパルス周波数の相関を保存するように構成されている。
3.流体流量メータは、
流体入口と、
流体入口の下流に位置する流体出口と、
流体入口と流体出口との間に配置され、流体を受け入れるように構成されている流動チャンバと、
流体が流動チャンバを通過するのに応じてパルスを生成するように構成され、データ記憶装置を有するコントローラと、
流動チャンバと並列に接続され、流動チャンバにわたって圧力を測定するように構成されている圧力センサと、
圧力、容積流量、およびパルス周波数の相関を保存するように構成されているデータ記憶装置と、
圧力センサによって測定されるパルス周波数、および流動チャンバにわたる圧力に基づいて未知の容積流量を決定するように構成されているコントローラと、を備える。
4.実施形態3または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、容積式流量メータである。
5.実施形態4または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、楕円形歯車メータである。
6.実施形態5または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、第2歯車と噛み合う第1歯車であって、第1の歯車と第2の歯車との前記噛み合いにより、流動チャンバを通る流体の流動に応じて、第1の歯車および第2の歯車の同期回転を可能にする、第2歯車と噛み合う第1歯車をさらに備える。
7.実施形態6または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、第1の歯車および第2の歯車のうちの少なくとも一方が、流体が流動チャンバを通るときに、第1の歯車および第2の歯車の回転位置を検出するための検出可能な領域を有する。
8.実施形態7または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、第1の歯車および第2の歯車が回転位置内であるとき、検出可能な領域を感知するように構成されている一つ又は複数の非接触センサをさらに備え、一つ又は複数の非接触センサが、検出信号を生成するようにさらに構成されており、検出信号が、少なくとも1つの非接触センサに対する検出可能な領域の位置を示す。
9.実施形態8または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、検出信号が第1の歯車および第2の歯車が第1の有効回転状態から第2の有効回転状態に回転することを示すときに、コントローラがパルスを生成するように構成されている。
10.実施形態9または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、検出信号が第1の歯車および第2の歯車が第1の有効回転状態から無効回転状態に回転することを示すときに、コントローラがパルスを生成しないように構成されている。
11.実施形態3または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、データ記憶装置が、圧力、容積流量、およびパルス周波数の相関を参照テーブルの形態で保存するように構成されている。
12.実施形態11または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、圧力、容積流量、およびパルス周波数の相関が、非線形性である。
13.実施形態3または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、圧力センサが、流動チャンバにわたる差圧を測定するように構成されており、差圧が、流体入口および流体出口での流体圧の差に相関する。
14.実施形態3または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、流動チャンバを通過する流体の粘度が未知である。
15.実施形態3または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、流動チャンバを通過する流体の粘度が可変的である。
16.未知な粘度の流体の容積流量を測定する方法は、
流体流量メータを提供することであって、流体流量メータは、流動チャンバと、第2の歯車と噛み合う第1の歯車であって、第1の歯車および第2の歯車が、流動チャンバ内に配置され、第1の歯車および第2の歯車の噛み合いにより、流動チャンバを通る流体の流動に応じて、第1の歯車および第2の歯車の同期回転を可能にする、第1の歯車と、データ記憶装置を有するコントローラと、を備える、ことと、
流動チャンバを通る、既知の容積流量の流体を供給することと、
コントローラを使用して、第1の歯車および第2の歯車の回転に相関するパルスを生成することであって、パルスは、それらに関連するパルス周波数を有する、ことと、
流動チャンバを通って流れる流体の流体圧を測定することと、
コントローラを使用して、流体の即知の容積流量に相関するパルス周波数を決定することと、
コントローラを使用して、パルス周波数、流体圧、および様々な容積流量に対する既知の容積流量の間の相関を生成することと、
生成される相関を前記データ記憶装置に保存することとを備える。
17.実施形態16または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、コントローラを使用して、流体圧を測定し、パルス周波数を決定することにより、未知の容積流量を決定することをさらに備える。
18.実施形態17または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、データ記憶装置から、流体圧の測定値およびパルス周波数の決定値と相関する容積流量を取得することをさらに備える。
19.実施形態16または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、コントローラを使用して、異なる既知の粘度の流体に対するパルス周波数、流体圧、および既知の容積流量の間の相関を生成することをさらに備える。
20.実施形態19または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、コントローラを使用して、圧力の測定値およびパルス周波数の決定値に基づいて未知の粘度を決定することと、データ記憶装置内に保存されている以前に生成された相関を取得して、未知の粘度を決定することとをさらに備える。
21.実施形態19または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、コントローラを使用して、流体の粘度が、既定の範囲外であると判断されたときに、指示信号を生成することをさらに備える。
22.実施形態15または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、第1の歯車および第2の歯車が、第1の有効な回転位置から第2の有効な回転位置に回転するときにのみパルスを生成することをさらに備える。
23.実施形態22または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、遷移時間より短いパルス持続時間を有するパルスを生成することにより、遷移時間が、第1の歯車および第2の歯車が第1の有効回転位置から第2の有効回転位置まで回転するのにかかる時間に相関することをさらに備える。
24.実施形態23または先行する実施形態のいずれかに記載の方法は、コントローラが、隣接するパルス間の時間間隔の逆数としてパルス周波数を決定する。
25.実施形態1または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、コントローラが、パルスが生成されるたびに、
データ記憶装置から取得することであって、パルスあたりの容積が、流体圧の測定値と相関する取得するステップ、および
パルスごとに取得された容積を総容積カウンタに追加するステップを実行することにより、ある時間間隔にわたって流体流量メータを通って流れる流体の総容積を決定するように構成されている。
26.実施形態3または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、圧力センサが、2つの連続するパルス間の時間に相関する間隔にわたって圧力を測定するように構成されている。
27.実施形態3、または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、圧力センサが、いくつかのパルスに相関する間隔にわたって圧力を測定するように構成されている。
28.実施形態27、または先行する実施形態のいずれかに記載の流体流量メータは、コントローラが、いくつかのパルスにわたって測定された圧力に基づいて圧力の平均値を決定し、圧力の平均値に基づいてデータ記憶装置から相関を取得するように構成されている。
1つまたは複数の例の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載される。他の特徴、目的、および利点は、説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
実施形態に係る流体流量メータの概略図である。
図1に示した断面A−Aに沿った流体流量メータの側面断面図である。
楕円形歯車の第1の回転位置での流体流量メータを通る流体の流れを示す断面平面図である。
楕円形歯車の第2の回転位置での流体流量メータを通る流体の流れを示す断面平面図である。
非接触センサを有する流体流量メータを示す別の断面平面図である。
図4Aに示した非接触センサが生成する検出信号を示す概略図である。
実施形態に係るパルス生成方法を示す概略図である。
非限定的な例示的実施形態に係る流体流量メータの楕円形歯車の一連の有効な回転状態を示す概略図である。
非限定的な例示的実施形態による、異なる粘度に対するパルスあたりの容積と容積流量との間の相関を示すプロットである。
非限定的な例示的実施形態による、異なる粘度に対するパルス周波数と容積流量との相関を示すプロットである。
図5Bに示すパルス周波数および容積流量の再計測プロットである。
非限定的な例示的実施形態による、流量メータを通って流れる製品の総(累積)容積とパルス間の時間との関係を示すプロットである。
非限定的な例示的実施形態による、参照テーブルに保存された圧力、パルス当たりの容積(パルス速度)、およびパルス周波数の間の較正関係を示す3D散布図である。
非限定的な例示的実施形態による、参照テーブルに保存された圧力、パルスあたりの容積(パルス速度)、およびパルス間の間隔の間の較正関係を示す3D散布図である。
非限定的な例示的実施形態による、参照テーブルに保存された圧力、容積流量、およびパルス周波数の間の較正関係を示す3D散布図である。
非限定的な例示的実施形態による、図1の流体流量メータを較正する方法を示す概略図である。
非限定的な例示的実施形態による、図1の流体流量メータを使用した容積流量および粘度を決定する方法を示す概略図である。
非限定的な例示的実施形態による、図1の流体流量メータを使用した総容積、現在の容積流量、および粘度を決定する方法を示す概略図である。
図1は、流体流量メータ100を含む流体の流れ測定システム10の平面図である。システム10は、流体ポンプ12、第1の流体ライン14、第2の流体ライン16、および流体流量メータ100を含む。第1の流体ライン14は、システム10を通る流体の流れを提供するように構成された流体ポンプ12と流体連通していてもよい。流体ポンプ12は、流体源(図示せず)と流体連通していてもよく、システムを通る流体の流れを提供する任意の好適なポンプであってもよい。流体の流れは、様々な流体の流れ特性を有し、選択されたポンプのタイプまたはシステム10の用途に依存する。例えば、様々な用途では、高い流体流量容積または低い流体流量容積が必要になる場合がある。特定の例では、ぜん動ポンプまたは圧力維持流体ラインによって提供される均一な流体の流れが必要になる場合がある。他の例では、流体ポンプ12は、特に用途が少量の流体容積を必要とする場合、不均一な流体の流れを提供し得る。
流体流量メータ100は、システム10を通る流体の流れを測定するように構成することができ、チャンバ106、流体入口104および流体出口105を画定するハウジング102を含むことができる。図示された実施形態では、流体流量メータ100は、楕円形歯車108流量メータなどの容積式メータである。流体入口104は、第1の流体ライン14と流体連通していてもよく、第1の流体ライン14からチャンバ106への流体の流れを提供する。楕円形歯車108および110は、チャンバ106内に設置され、チャンバ106を通る流体の流れに応じて、それぞれ固定回転軸112および114の周りで協調して回転するように構成されている。流体は、第2の流体ライン16と流体連通している流体出口105経由でチャンバ106を出る。
したがって、流体ポンプ12によって提供される流体は、流体ライン14を通って流れ、流体入口104を通って流体流量メータ100に流れる。次いで、流体は、流体流量メータ100を通って流れ、そこで流量の容積が測定され、流体出口105を通って流体流量メータ100から出て、第2の流体ライン16に入る。
図2は、図1に示した線A−Aに沿った流体流量メータ100の側面断面図である。楕円形歯車108および110は、ハウジング102によって画定されたチャンバ106内に設置され、それぞれ軸113および115の周りを回転するように構成され得る。例示された実施形態では、流体流量メータ100は、非接触センサ140およびコントローラ141を含むことができる。非接触センサ140は、(例えば、接続143経由で電気的に、またはワイヤレスで)コントローラ141と通信することができる。非接触センサ140は、それぞれ楕円形歯車108および110の上面142および144に設けられた検出可能な領域146(図示せず)を感知するように構成されてもよい。例えば、非接触センサ140は、少なくとも1つの楕円形歯車108の上または内部に設置された磁石を含む検出可能領域146を感知するように構成された磁気センサであってもよい。別の例では、非接触センサ140は、検出可能領域146を含む楕円形歯車108の少なくとも1つの上面142または244に波長を放出し、少なくとも1つの上面からの波長の反射率を感知するように構成された光学センサであってもよい。2007年12月19日に出願された米国特許第7,523,660号、および2009年2月11日に出願された米国特許第8,069,719号は、非接触センサを組み込んだ楕円形歯車108の例を提供し、それらの各々の全体の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。流体流量メータ100は、任意数の非接触センサと、メータの特別の用途に好適な任意数の検出可能な領域と、を含み得ることが理解され得る。流量センサ140はまた、検出可能領域146の検出または検出の欠如に基づいて検出信号を生成するように構成されてもよい。
流体流量メータ100は、非接触センサ140の検出信号に基づいて、メータを通る流体の流れの容積を計算するように構成されたコントローラ141も含むことができる。コントローラ141は、非接触センサ140の検出信号を受信し、検出信号に基づいて楕円形歯車108の回転に対応するパルスを生成するように構成されてもよい。コントローラ141は、マイクロプロセッサなどのプログラマブルコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ141などとすることができ、アルゴリズムおよび/またはデータ(例えば、較正データ)の形態で命令を保存するためのオンボードまたはリモートの非一時的記憶媒体(例えば、データ記憶装置150)を含む(および/またはそれと通信する)ことができる。コントローラは、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはデータを受信および処理できる他の好適な構造、ならびに遠隔位置から本書に記載されるデータを受信および処理し、システムの動作を制御するためにネットワークにわたって分散される回路にすることもできる。コントローラ141とデータ記憶装置150との間の電気接続151が示されているが、コントローラ141とデータ記憶装置150との間のワイヤレス接続が企図されていることを理解されたい。さらに、コントローラ141、データ記憶装置150および流体流量メータ100の電気的接続は、図1では、流体流量メータ100のハウジング102の外側にあるように示されているが、図2では、(図2に示すように)コントローラ141およびデータ記憶装置150は、(関連する接続とともに)流体流量メータ100のハウジング102内に収容されていることを理解されたい。本明細書でさらに記載されるように、楕円形歯車108によって(完全におよび部分的に完全に)行われる回転の数が既知であり、1回転あたりの流体の容積が既知である場合、流体流量メータ100を通過する流体の容積を計算することができる。したがって、コントローラ141は、コントローラ141によって生成されたパルスに基づいて、メータを通過する流体の容積を測定することが可能であり得る。そのような場合、コントローラ141は、生成されたパルスと流体流量メータ100を通過する流体の容積との間の較正を保存するデータ記憶装置150を含むことができる。
図3Aおよび3Bは、流体流量メータ100を通る流体の流れを示す断面平面図である。そこに見られるように、楕円形歯車108および110は、噛み合うように構成され、それにより、流体が流体入口104から歯車の間を通過する可能性を低減する。したがって、流体は、流体ポケット116および118経由で楕円形歯車108の周りを流れる。図3Aは、流体が流体入口104を通ってチャンバ106に導入され得る第1の回転位置にある流体流量メータ100を示す。上記のように、楕円形歯車108と110の噛み合いにより、流体が歯車間を通過する可能性を低減し、それによって、入ってくる流体を楕円形歯車108の頂点109に向かって押し、楕円形歯車108を反時計回りの方向に回転させる。次に、楕円形歯車108に加えられた反時計回りのトルクは、楕円形歯車110の時計回りの回転を促す。
図3Bは、図3Aに示された回転位置に対して半径方向に前進した回転位置にある流体流量メータ100を示し、楕円形歯車108は反時計回りに90度回転し、楕円形歯車110は時計回りに90度回転している。流体流量メータ100のこの回転位置では、楕円形歯車108の回転により、楕円形歯車108の表面とチャンバ106の壁によって画定された流体ポケット118が形成される。同時に、流体入口104からの流体は、楕円形歯車110の頂点111に向かって強制され、それにより、楕円形歯車110を時計回り方向に回転させる。これにより、楕円形歯車108が反時計回り方向に回転し続け、流体ポケット118内の流体が放出させる。図3Aに示されたように、同様の流体ポケット116が楕円形歯車110とチャンバ106の壁との間に形成され得ることが理解され得る。
本実施形態に係る流体流量メータは、測定の分解能を高めるように構成され得、それにより、メータを通る流体の流れのより精密な測定を可能にする。これらの構成は、流体の流れが少ない用途において有用である。一例では、流体流量メータ100は、2つの流体ポケット116の容積に等しい容積に対応する楕円形歯車108の半回転を測定するように構成されてもよい。別の例では、流体流量メータ100は、1つの流体ポケット116に等しい容積に対応する楕円形歯車108の4分の1回転を測定するように構成されてもよい。流体流量メータ100の測定の分解能は、メータの流体ポケット116の容積にも依存し得る。一般に、より小さな容積の流体ポケット116は、より小さな容積の流体が楕円形歯車108の回転あたりに分配されるため、楕円形歯車108の測定分解能を高めることができる。逆に、より大きな流体ポケット116は、回転あたりにより大きな量の流体が分配される、分解能を低下させる可能性がある。異なる用途は異なる測定分解能を必要とする場合があり、本出願の例は広範囲の分解能を有するように構成できることを理解することができる。
図4Aは、非接触センサ140および検出可能領域146を含む流体流量メータ100の断面平面図である。非接触センサ140は、楕円形歯車110の表面に設けられた検出可能領域146を感知し、検出信号を生成するように構成されてもよい。非接触センサ140は、楕円形歯車108および110の上面142、144の上方に配置された流体流量メータ100のハウジング(102、図4Aには示されていない)に取り付けられてもよい。図4Aに示されたように、楕円形歯車108および110は、チャンバ106を通る流体の流れに応じて、それぞれ反時計回りおよび時計回りに回転するように構成されている。楕円形歯車110の回転により、検出可能領域146は、センサの下に設けられ得る非接触センサ140の感知領域を通過する。検出可能領域146を感知すると、非接触センサ140は検出信号を生成し得る。したがって、非接触センサ140の検出信号は、検出可能な領域146が非接触センサ140の下にある楕円形歯車108および110の回転位置を示し得る。この例では、非接触センサ140は、センサが検出可能領域146を感知するときに「正」信号(以降で「1」または「ハイ」とも称される)、およびセンサが検出可能領域146を感知しないときに「負」信号(以降で「0」または「ロー」とも称される)を生成するように構成されている。非接触センサ140によって生成された検出信号は、検出可能な領域146の感知を示すのに好適な任意のフォーマットの任意の形態のものであり得ることが理解され得る。特定の例では、非接触センサ140は、検出可能領域146が感知されないときに、検出信号を生成しないように構成されてもよい。そのような例では、信号の欠如は、依然として、検出可能な領域146がセンサの感知領域内にない回転位置を示している可能性がある。前述のように、流体流量メータ100は、非接触センサ140によって提供される検出信号に基づいてパルス出力を生成するように構成されたコントローラ141を含むことができる。この例では、流体流量メータ100は、楕円形歯車108および110の回転により非接触センサ140が検出可能領域146を感知するように構成される。したがって、コントローラ141は、以下でさらに記載されるように、非接触センサ140によって感知されている検出可能領域146に応じてパルスを生成するように構成され得る。
図4Bは、例に係る、経時的な流体流量メータ100の非接触センサ140の検出信号のプロット190である。より具体的には、プロット190は、楕円形歯車108および110がメータを通る流体の流れに応じて順方向に回転するときに、検出可能な領域146を感知する非接触センサ140の検出信号を示す。プロット190は、時点191a、491b、492a、および492bを含む。最初に、非接触センサ140の検出信号は、ローであって、楕円形歯車108および110は、検出可能領域146がセンサの検知領域内にない回転位置にあることを示している。検出信号は、時点191aと192aの間、また191bと192bの間でハイであり、検出可能な領域146が、非接触センサ140によって感知される楕円形歯車108の回転位置を示している。検出信号は、時点192aと191bの間で、および時点192bの後も再びローになり、検出可能な領域146がセンサによって感知されない楕円形歯車108の回転位置を示している。時点181aと181bとの間、または代替的に182aと182bとの間の期間は、流体流量メータ100における単一の検出可能領域146が存在するため、楕円形歯車108および110の1回の完全な回転における全ての回転位置を表し得る。追加の、もしくはより少ない回転位置および/または検出可能な領域が、(以下でさらに記載されるように)本開示の範囲内で企図される。
この例では、流体流量メータ100の1つの完全な回転における楕円形歯車108の回転位置は、回転状態AおよびBに分類され得る。回転状態Aは、検出可能な領域146が非接触センサ140によって感知されない全ての回転位置を含み、時点191aの前、時点192aと191bとの間、およびさらに時点192bの後のプロット190に示されている。回転状態Bは、検出可能な領域146が非接触センサ140によって感知される全ての回転位置を含み、時点191aと192aとの間、および191bと192bとの間のプロット190に示されている。非接触センサ140が回転状態AおよびBを感知するとき、それぞれ負および正の検出信号を生成する。そのような例では、流体流量メータ100は、非接触センサ140によって提供される検出信号に基づいて、メータを通る流体の流れの容積を計算するように構成されたコントローラ141を含むことができる。楕円形歯車108および110がメータを通る流体の流れに応じて順方向に回転すると、歯車は、最終的には、検出可能な領域146が非接触センサ140の感知領域内にある回転位置に到達する。したがって、非接触センサ140は回転状態Bを感知することができる。楕円形歯車108が流体流量メータ100内で回転し続けるにつれて、非接触センサ140は回転状態AおよびBを含む一連の回転状態を順番に感知することが理解できる。上記のように、非接触センサ140は、それぞれ回転状態AおよびBが感知されるときに負の検出信号および正の検出信号を生成し、コントローラ141に信号を提供するように構成されてもよい。
同時に、流体流量メータ100のコントローラ141は、非接触センサ140から検出信号を受信し、パルス出力を生じるように構成されている。楕円形歯車108および110の回転状態および回転位置の両方を示す検出信号を受信すると、コントローラ141は、ステップ187において検出信号が正であるかどうかを判断する。検出信号が正である場合、コントローラ141は一つ又は複数のパルスを生成し、受信状態186に戻り得る。検出信号が負の場合、コントローラ141は、何らのパルスも生成せずに、受信状態186に戻る。図4Bに戻って参照すると、検出信号がローからハイに移行する時点191aおよび191bで、コントローラ141によってパルスを生成できることが理解できる。代替的に、コントローラ141は、ステップ187を改変して検出信号が負であるかどうかを確認することにより、検出信号がハイからローに移行するときに(例えば、時点192aおよび192bで)パルスを生成するように構成することができる。
図1〜4Bに記載された実施形態は、楕円形歯車108流量メータの回転に応じてパルス出力を生じるアルゴリズムを使用することができる。例えば、図1〜4Bに記載された実施形態では、コントローラ141にパルスを生成させる命令でコントローラ141をプログラムすることができる。そのような場合、有効な回転状態から別の有効な回転状態への歯車の個々の遷移に対応するパルスを生成することにより、流量メータの精度と分解能を改善できる。図4Cは、1つのそのようなアルゴリズム400に対応するフローチャートである。
図4Cに示された例では、楕円形歯車108メータは、楕円形歯車108の完全な回転あたりに8つの回転状態を有することができる。例えば、8つの回転状態は、状態A、B、C、D、E、F、G、およびHと称される。図4Dは、シーケンス内の有効な状態を示すチャートを示す。そのような場合、楕円形歯車108メータのコントローラ141は、図4Cのアルゴリズムに従ってプログラムすることができ、それにより、コントローラ141は、(例えば、非接触センサ140によって)検出された回転状態が、有効な回転状態であるかどうかをステップ402で判断するように構成されている。次に、コントローラ141は、チャート4Dに従って、楕円形歯車108が有効な回転状態から別の有効な回転状態に遷移するかどうかを(ステップ404で)判断するように構成されている。例えば、楕円形歯車108が状態Aから状態Bに移行する場合、コントローラ141は、遷移が有効であると判断し、ステップ406でパルスを生成するように構成されている。一方、コントローラ141は、遷移が無効であると判断する場合(例えば、対応する各状態について図4Dの右列にリストされた状態以外の状態)、コントローラ141は、(エラー状態408に対応して)パルスを生成しない。したがって、この例では、コントローラ141は、回転状態間の8つの有効な遷移に対応する歯車の完全な回転のための8つのパルスを生成するように構成されている。8つの有効な回転状態が示されているが、(追加または少ない遷移およびパルスに対応する)追加または少ない回転状態がそれぞれ本開示の範囲内で企図されることに留意されたい。そのような実施形態によりは、正確な測定が容易になり、流れの不均一性(ジッタまたは逆流など)に起因する測定の誤差を排除する。
特定の実施形態では、コントローラ141は、有効な回転状態から次の有効な回転状態への遷移のための時間よりも短い持続時間のパルスを生成するように構成される。そのような場合、歯車が「m」個の有効な回転状態で毎秒「n」回、回転する場合、楕円形歯車108が有効な回転状態から次の有効な回転状態に遷移するのにかかる時間は、以下の等式(1)によって与えられる。
そのような場合、コントローラ141は、有効な回転状態から次の有効な回転状態への遷移時間よりも短いパルス持続時間(Tパルス)を有する生成パルスを設定するように構成することができる。
そのような実施形態は、歯車の一つ又は複数の回転状態への遷移とパルス生成との間に発生する可能性のある重複を低減することにより、正確なパルスカウントを容易にする。
動作中、楕円形歯車108が有効な回転状態から別の有効な回転状態に遷移するたびに、コントローラ141は、パルス持続時間Tパルスを有するパルスを生成する。隣接するパルス間の時間間隔はTである。そのような場合、パルス周波数Fを定義でき、それにより、パルス周波数は、隣接するパルスの時間間隔の逆数になる。
図示の例では、流体流量メータ100は8つの有効な回転状態を有している(図4Dに図示)。例えば、楕円形歯車108が毎秒100回転している場合、上式に従えば、ある回転状態から次の回転状態への遷移時間は約1.25ミリ秒である。したがって、コントローラ141は、約0.1から約0.5msの間の持続時間を有するパルスを生成し得る。より一般的には、パルス持続時間(Tパルス)は、遷移時間(T遷移)の約5%から約50%の間である可能性がある。
再び図4Cを参照すると、コントローラ141は、ステップ410で、以前のパルスが生成されたかどうかをチェックしてもよい。そのような場合、コントローラ141は、ステップ412で、隣接するパルス間の時間間隔Tおよびステップ414で周波数Fを決定することができる。ステップ416で、パルスカウント、パルス間の時間間隔および/または周波数などの関連データが出力される。
以下の例は、図1〜図4Bの図示された流体流量メータ100に関するものであるが、本明細書に記載の例は、パルス出力を生じる他のタイプの容積式メータに適用されることを理解されたい。いくつかのそのような例示的な実施形態では、コントローラ141は、流動チャンバ106を通る流体の量の通過、および/または流体流量メータ100の回転部品の変位に応じてパルスを生成することができる。例えば、コントローラ141は、非接触センサによって検出された第1歯車と第2歯車の同期回転に応じてパルスを生成することができる。コントローラ141は、広範囲の既知の動作条件および容積流量に対するパルス周波数Fを決定して、データ記憶装置150に保存できる較正データを確立するように構成することもできる。
通常、流量メータの較正データ(例えば、パルスあたりの容積)は、単一の公称値としてメモリに保存される。しかしながら、明らかに、較正パラメータは、製品の異なる流量および/または異なる粘度に対して一定ではない場合がある。図5Aに示すように、同じ楕円形歯車メータに対する較正曲線C、C、Cは、粘度μ、μ、およびμ(μ<μ<μ)を有する異なる製品と相関する。それからわかるように、パルスあたりの容積の値は、低い容積流量での公称の一定値から顕著に偏向する。偏向は、低い粘度(例えば、粘度μ)を有する製品で最も顕著であり得る。
特定の実施形態では、流体流量メータ100は、それらを通って既知の量の流体を供給し、既知の量(容積または容積流量)の流体のパルス周波数Fを決定することにより較正できる。そのような方法は、本明細書では「工場較正」と称され得る。例えば、ここで図5Bを参照すると、例示的な流体流量メータ100について、パルス周波数Fと容積流量「V」との関係を示す較正グラフの一例が示されている。前述のように、このグラフは、流体の既知の容積流量を供給し、パルス周波数Fを決定することにより生成できる。図5Cは、図5Bの再計測されたグラフであり、低い容積流量での較正曲線を示す。高い容積流量では、容積流量とパルス周波数との間の関係は一般的に線形である。図5Bおよび5Cからわかるように、それぞれ粘度μ、μ、およびμを有する製品に相関する較正曲線C’、C’、C’により、μ<μ<μの各々は低い容積流量に対して非線形性を有する(例えば、1ml/s未満)。最も低い粘度μを有する製品の較正曲線C’が最も大きい非線形性を有する。前述のように、低い容積流量では、楕円形歯車を回転させずに、流量メータの楕円形歯車の周りの隙間を一定量の製品が流れることができる。この時点で、楕円形歯車108は回転せず、その結果、周波数Fはゼロである。容積流量のある非ゼロ値で、流体が楕円形歯車を動かし始めると、非ゼロのパルス周波数でコントローラ141によってパルスが生成される。図示された例では、周波数と容積流量との間の相関は非線形であるが、周波数と容積流量との間の他の数学的関係を考慮できる。
図5Bおよび5Cに示された例は、周波数を容積流量と関連付ける較正の例を提供するが、他の同様の較正をコントローラ141に保存できる。例えば、図5Aに示すように、工場較正は、既知の容積流量(例えば、ミリリットル/秒)と相関するパルスあたりの流量(例えば、ミリリットル/パルス)を含むことができる。したがって、一例によれば、流体流量メータ100によって生成されたパルスの数をカウントすることにより、容積流量(ミリリットル/秒)は、次の等式に基づいて決定できる。

上記の等式で、記号vはパルス速度(ミリリットル/パルス)を表し、Nは時間tの間に受信されたパルスの数である。図5Aからわかるように、パルス速度v(V、μ)は、容積流量Vおよび粘度μの非単調関数である。既知の粘度μを有する製品の場合、容積流量は、以下の式を使用して反復計算のセットに基づいて、いくつかの実施形態に従って、求めることができる。

上記の式で、記号「n」は反復数を表す。例示的な実施形態によれば、流量メータの平均パルス速度(例えば、公称パルス速度)をvとして割り当て、上記の式(5)からVの値を計算する(例えば、n=0で)ことにより、反復を開始できる。Vの値は、既知の粘度μに対する(例えば、図5Aを使用して)較正からのv(V、μ)を決定するために使用できる。次のような、等式(5)および較正(図5A)を使用した計算は、パルス速度偏差の絶対値が所望される精度「Δ」より小さくなるまで継続できる。

いくつかの場合では、所望される精度は約1%であり得る。そのような場合、数回の反復後に所望される精度の値を達成できる。有利な実施形態では、上記のステップを約5回または約10回の反復(例えば、7回の反復)で実行した後に、所望される精度の値を達成できる。
図5Dを参照すると、いくつかの実施形態では、流量メータを通して流れる総容積は、それぞれ粘度μ、μ、およびμを有する製品に相関する較正曲線C’’、C’’、C’’から計算でき、ここで、各々がμ<μ<μである。そのような実施形態は、ポンプされる製品の総容積を知ることがより所望され得る、および/または製品がポンプされる速度が、時間にわたって一定ではない場合がある可変流量またはパルス流量ポンプでの使用に有益であり得る。そのような場合、総容積は、個々のパルスあたりの容積の合計として計算できる。図5Dに見られるように、各較正曲線C’’、C’’、C’’は、参照テーブルまたは等式としてメモリに保存できる。そのような実施形態では、コントローラは、連続的に生成されるパルス間の時間を測定し、楕円形歯車を通過した相関する流量を加算して、その間隔で流体流量メータを流れる製品の総容積を取得できる。コントローラは、例えば、製品の総容積の時間微分として、任意に容積流量を計算し得る。
既存の流体流量メータの工場較正は、流体の粘度の任意の変化を考慮して修正されない場合がある。これは、幅広い動作条件で一般的に一定の粘度を有する流体には影響しないが、粘度が動作条件(例えば、温度、製品が保管される期間など)の変化に伴って変化する流体の場合、一般的な工場較正はエラーを伴い得る。使用において、例えば、流体流量メータ100は、最終用途に好適な精密な量(例えば、特定の値または容積流量の範囲)で製品(例えば、消毒剤などの化学物質)を供給できる。製品の粘度が、例えば製品の劣化などの動作条件(例えば、温度または時間など)によって変化する場合、例えば、流体流量メータ100を使用して測定される製品の量は、正確ではないか、指標の最終用途にとって望ましくない場合がある(例えば、過少供給または過供給のため)。
有利には、本開示のいくつかの実施形態は、粘度の変化を考慮して工場較正が調整される流体流量メータ100を提供する。広範囲の流量および異なる製品の粘度に対する複数の較正曲線をメモリに保存できる(例えば、図5B〜5Dに示すように)。動作中、流量メータは製品の粘度を示す追加データを受信し、それによりコントローラが好適な較正曲線を選択して、瞬間的な容積流量またはパルスあたりの容積を決定できる。即知のように、流体の粘度は、一般的にその流れに対する抵抗を提供する。例えば、流体が供給管を通って流れる製品(例えば、化学製品)であり、製品の粘度が増加する(例えば、操作条件または製品の劣化に伴う)場合、大きな圧力変化が粘度の増加に関連付けられる。そのような例では、圧力変化は、供給管の長さにわたる圧力降下によって特徴付けられる。したがって、より高い粘度を有する流体は、より高い圧力降下を生成する可能性があり、それにより、より低い粘度の流体と比較して、供給管を通して流体を押すためにより高いポンプ出力が必要になる。反対に、ポンプが圧力降下(および/または粘度)の増加を考慮するのに十分な圧力を提供しない場合、供給管を通る流体の流量は、所望の(たとえば、既定の)値より低くなり得る。したがって、いくつかの例では、流体流量メータ100は、流体の粘度の変化を補償するように構成され得る。有利なことに、いくつかの実施形態による流体流量メータ100は、粘度の変化(例えば、粘度増加に伴う圧力降下の増加)によって生じる流れ抵抗を感知し、検出された粘度の変化(および/または圧力降下)に適した較正データを取得できる。
当業者には明らかなように、ハーゲンポアズイユ式などの既知の関係を使用して、流体の容積流量、粘度、および圧力降下を様々な流体について決定できる。例えば、容積流量および圧力降下が既知であるおよび/または測定可能である場合(例えば、オリフィス板、圧力センサなどを使用して)、流体の粘度はそのような既知の関係および/またはモデルから推測できる。さらに、既知の容積流量を周波数Fと相関させる較正データを生成できる。したがって、そのようないくつかの例では、図5E〜5Gに示される例のように、三次元表面プロットの形態において相関をグラフで表示できる。図5Gからわかるように、周波数、容積流量、圧力降下は三次元プロットの3つの軸を表し、表面「S 」は3つの軸に図示して表示される変数間の関係を表す。表面「S 」は、異なる製品の粘度に相関する複数の較正線で構成されている。較正線C 、C 、C は例として示される。C 、C 、C を測定するための較正手順は、図5Gに表示されている各データポイントに対する圧力降下の追加測定を伴う図5Bに示されているC’、C’、C’を測定する場合と同様である。同様の表面、「S 」および「S 」がそれぞれ図5Eおよび5Fに示されており、それぞれ較正曲線(C 、C 、C )および(C 、C 、C )と相関する。表面「S 」、「S 」、および「S 」は例証的な例であり、表面プロットにプロットされる変数間の正確性または正確な関係を表すものではないことに注意されたい。
図5Gを引き続き参照すると、明らかなように、較正が実行されると、圧力降下、周波数、および容積流量の間の相関が異なる粘度に対して確立される。例えば、圧力降下および流量周波数が既知(および/または測定可能)である場合、既知の関係「S 」を使用して容積流量および製品の粘度を決定できる。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、コントローラ141は、圧力センサ(例えば、図1に見られるセンサ200)から測定された流体圧および周波数F(例えば、流体の流れに応じて)を受け取ることにより、未知の容積流量を決定できる。有利なことに、開示されたシステムおよび方法は、流量メータの応答の非線形性および粘度によって引き起こされる偏差を補償することができるため、測定の精度を大幅に改善できる。
図5A〜5Gに従って生成された流体圧、容積流量(またはパルスあたりの容積)、および周波数(またはパルス間の時間)の相関などの較正データは、データ記憶装置150に保存できる。一例では、データ記憶装置150は、参照テーブルの形態で工場較正データを保存する。代替的に、データ記憶装置150は、工場較正データを保存するために任意の配列指標付け操作を使用できる。そのような場合、使用中、コントローラ141は、流体圧および周波数の特定の値と相関する容積流量をデータ記憶装置150から取得できる。
特定の実施形態では、歯車の回転中に圧力降下が変化する場合がある。したがって、圧力降下は、2つのパルス間の間隔にわたって、または代替的に、いくつかのパルスにわたって測定できる。そのような期間にわたる平均圧力降下は、較正中および/または流体流量メータの使用中に使用して、容積流量、総容積、および任意で粘度などの様々な量を測定できる。そのような実施形態は、特に歯車回転の過程にわたって圧力降下に大きな変動があり得る実施形態において、測定のより良い精度を保証し得る。
図5Cを再度参照すると、様々な既知の粘度に対して工場較正データを生成できる。例えば、粘度が既知である様々な流体を流体流量メータ100に供給して、それらの粘度を決定できる。代替的に、粘度が動作条件(例えば、温度、時間など)に基づいて変化する単一の流体を、異なる動作条件で供給して、異なる粘度の値に対する較正データを生成できる。例えば、図5Fに示されている較正データの三次元図画表示では、線C 、C 、C は、粘度μ、μ、およびμの異なる値に対する圧力降下、容積流量、および周波数の相関を表す。図5Fに示されている粘度の値は一意であり、互いに異なる(μ≠μ≠μ)ことが理解されるべきである。
図5Bに戻ると、前述の記載から明らかなように、図5Bに示される相関は、図5Fに示される相関の二次元表現である。したがって、図5Bは、図5Fの表面S 上にC 、C 、C として示される相関する曲線(C’、C’、およびC’)を有することができる。したがって、以下の変数のうちのいずれか2つが既知の場合、残りの2つの未知の変数は、図5Bおよび5Fにグラフで表されている工場較正データを使用して決定できる。例えば、圧力降下および周波数が既知(および/または測定可能)である場合、容積流量および粘度は、工場較正データ(例えば、データ記憶装置150に保存)から(例えば、コントローラ141により)決定され得る。そのような実施形態は、流体の粘度が動作条件に基づいて未知および/または可変である場合、流量メータを使用して好適な量の流体を供給するのに有用であり得る。図5Dに関して前述したように、可変流量またはパルシングポンプからの流量を測定する場合、総容積は各パルスあたりの容積の合計として計算できる。そのような場合、図5Dおよび5Fに示されている較正を使用でき、図5Dに示されている曲線(C’’、C’’、およびC’’)は、図5Fの表面S 上の相関するC 、C 、C として示される。そのような場合には、図5Dおよび5Fからわかるように、データ記憶装置には、様々な製品の粘度に対する流体圧、パルスあたりの容積(パルス速度)、およびパルス間の時間(または時点)を相関させる較正データ(例えば、参照テーブルの形態)が含まれる。2つのパラメータ(例えば、図5Eに示すような圧力降下および周波数、または図5Fに示すようなパルス間の圧力降下および時間)を測定することにより、パルスあたりの容積、および任意で、製品の粘度を見出し得る。
いくつかの実施形態では、流動チャンバ106にわたる圧力降下は、流動チャンバ106と並列に流体的に接続された圧力センサ200を使用することにより測定できる。圧力センサ200は、コントローラ141およびデータ記憶装置150と通信(例えば、直接的または間接的に電気的に結合される)できる。圧力センサ200は、流動チャンバ106にわたる差圧を測定できる。明らかなように、そのような場合、差圧は、流体入口104および流体出口105での流体圧の差に相関する。圧力センサ200は、差圧に相関するデジタル圧力出力を提供する圧力変換器とすることができる。代替的に、オリフィス制限装置などの他の圧力測定手段が、本開示の範囲内で企図される。そのような場合、流体継手(例えば、ネジ穴、有刺部を伴うチューブなど)を、流体入口104、流体出口105、および圧力センサ200と接続できる。圧力センサ200は、瞬間的におよび/または既定の時間間隔にわたって圧力を測定するように構成できる。そのような場合、コントローラ141は、測定された瞬間圧力(または時間間隔にわたって測定された圧力)に基づいて平均圧力を決定できる。そのような場合、平均圧力は、特定の容積流量および特定の粘度に関連する流体圧の代表値と見なすことができる。したがって、データに保存されている周波数、粘度、容積流量を圧力の平均値と相関させて、流量の不均一性を考慮できる。
使用において、周波数および測定圧力に基づいて、未知の粘度の流体が流体流量メータ100を通過するとき、容積および/または粘度は、粘度変化を考慮する補正された較正から決定できる。最初に、流体流量メータ100は、図6Aに示される較正方法600に従って較正できる。本明細書に開示される実施形態のいずれかによる流体流量メータ100は、この方法に従って較正できる。ステップ602で、流体の既知の容積流量が流量チャンバ106を通して供給される。正の変位の結果として、流体がそこを通過すると、第1の歯車および第2の歯車が回転し得る。任意で、流体流量メータ100は、第1の歯車および第2の歯車に対して一つ又は複数の有効な回転状態を決定して、ジッタ、逆流、および他のそのような流れの不均一性を排除できる。そのような場合、流体流量メータ100は、楕円形歯車108の回転が有効な回転状態から別の有効な回転状態への回転に相関するときにパルスを生成できる。したがって、ステップ604で、コントローラ141は、任意でパルス生成サブプロセスを呼び出すことができ、その例が図4Cに示されている。ステップ606では、圧力センサ200を使用して、流動チャンバ106にわたる圧力降下を測定できる。特定の実施形態では、歯車の回転中に圧力降下が変化する場合がある。したがって、圧力降下は、2つのパルス間の間隔にわたって、または代替的に、いくつかのパルスにわたって測定できる。そのような期間にわたる平均圧力降下を使用できる。ステップ608で、生成されたパルスに相関するパルス周波数は、コントローラ141によって決定され得る。ステップ610で、コントローラ141は、様々な容積流量に対してパルス周波数、流体圧、および既知の容積流量の間の相関を生成し、生成された相関(例えば、ステップ612で決定されたデータポイントの所望数)をデータ記憶装置150に保存できる。
図6Bは、(例えば、図6Aに示された方法を使用して)事前に較正された流量メータの容積流量を測定する方法650を示している。ステップ652で、流体が未知の容積流量で流体流量メータ100を通って流れると、コントローラ141はパルスを生成できる。任意で、図4Cに示すパルス生成サブプロセスに従ってパルス生成を実行できる。ステップ654で、未知の容積流量に相関する流体圧を測定できる(例えば、圧力センサ200を使用して)。ステップ656で、パルス周波数を決定できる。ステップ658で、コントローラ141は、(例えば、データ記憶装置150から)較正データを取得できる。例えば、較正データが参照テーブルの形態で保存されている場合、コントローラ141は、参照テーブルから流体圧の測定値(例えば、ステップ654で測定された)、およびパルス周波数の決定値(例えば、ステップ656で決定された)と相関する容積流量を取得できる。
当業者には明らかであるように、図6Aの方法は、様々な粘度の流体に対して実行することができ、相関は、較正が実行される各粘度に対して保存できる。そのような場合、異なる既知の粘度について、パルス周波数、流体圧、および容積流量の間の相関をデータ記憶装置150に(例えば、フォーム参照テーブルで)保存できる。使用において、流量メータを通って流れる流体の粘度が不明である場合、図6Bに戻り、任意で、ステップ660で粘度はデータ記憶装置150に保存された較正データから取得できる。さらに、任意で、ステップ662で、ステップ660での較正データから決定された粘度が既定の限界を超える場合、ステップ664で指示信号を生成でき、および/またはポンプコントローラを起動(例えば、ポンプを停止する、圧力を上げてより多くの流動を供給するなど)できる。そのような実施形態は、流体の粘度(例えば、プロセスフィードで供給される)が製品の劣化を示す可能性のある許容限度を超えたことをオペレータに警告するのを容易にすることができる。粘度が許容範囲内である場合、ステップ664で、容積流量および任意で、流体粘度を出力として(例えば、流体流量メータ100のディスプレイ上の数値として)提供できる。楕円形歯車108の流量メータが例として使用されるが、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、任意の容積式流量メータの粘度補正容積流量の較正および/または測定に有用であり得ることに留意されたい。
図6Cは、(例えば、図6A〜6Bに示されている方法を使用して)事前に較正された流量メータを通って流れる製品の総容積を測定する方法700を示している。ステップ702で、流体が未知の容積流量で流体流量メータ100を通って流れると、コントローラ141はパルスを生成できる。任意で、図4Cに示すパルス生成サブプロセスに従ってパルス生成を実行できる。ステップ704で、未知の容積流量に相関する流体圧を測定できる(例えば、圧力センサ200を使用して)。いくつかの実施形態では、歯車の回転中に圧力降下が変化する場合がある。したがって、圧力降下は、2つのパルス間の間隔にわたって、または代替的に、いくつかのパルスにわたって測定できる。そのような期間にわたる平均圧力降下を使用できる。
ステップ706で、パルス間の時間(パルス時点)を決定できる。ステップ708で、コントローラ141は、(例えば、データ記憶装置150から)較正データを取得できる。例えば、較正データが参照テーブルの形態で保存されている場合、コントローラ141は、参照テーブルから流体圧の測定値(例えば、ステップ704で測定された)、およびパルス時点の決定値(例えば、ステップ706で決定された)と相関するパルスあたりの容積を取得できる。ステップ710で、パルスごとに取得された容積を容積カウンタに追加して、流体流量メータを流れる流体の総容積を決定できる。このプロセスは、総容積が決定される所望される時間間隔にわたって繰り返され得る。ステップ712で、現在の容積流量は、取得されたパルスあたりの現在の容積の比(例えば、ステップ708)、およびパルス間の決定された時間(例えば、ステップ706)として決定され得る。
当業者には明らかであるように、図6Aの方法は、様々な粘度の流体に対して実行することができ、相関は、較正が実行される各粘度に対して保存できる。そのような場合、異なる既知の粘度について、パルス周波数、流体圧、および容積流量の間の相関をデータ記憶装置150に(例えば、フォーム参照テーブルで)保存できる。使用において、流量メータを通って流れる流体の粘度が不明である場合、図6Cに戻り、任意で、ステップ714で粘度はデータ記憶装置150に保存された較正データから取得できる。さらに、任意で、ステップ716で、ステップ714での較正データから決定された粘度が既定の限界を超える場合、ステップ718で指示信号を生成でき、および/またはポンプコントローラを起動(例えば、ポンプを停止する、圧力を上げてより多くの流動を供給するなど)できる。そのような実施形態は、流体の粘度(例えば、プロセスフィードで供給される)が製品の劣化を示す可能性のある許容限度を超えたことをオペレータに警告するのを容易にすることができる。粘度が許容範囲内である場合、ステップ720で、総容積、現在の容積流量、および任意で、流体粘度を出力として(例えば、流体流量メータ100のディスプレイ上の数値として)提供できる。楕円形歯車108の流量メータが例として使用されるが、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、任意の容積式流量メータの粘度補正容積流量の較正および/または測定に有用であり得ることに留意されたい。
本書に記載される流体流量メータの特定の機能は、同一出願人による2017年7月25日に出願された「Fluid Flow Meter with Linearization」というタイトルのU.S.15/658,435、および2017年7月25日に出願された「Fluid Flow Meter with Normalized Output」というタイトルのU.S.15/658,437に記載されている機能と組み合わせることができ、それらの各々の全体の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で記載される実施形態は、一つ又は複数の利点を提供する。本明細書に開示される実施形態による流体流量メータは、粘度補正容積流量を提供して、流体の正確な容積流量が最終用途に供給されることを保証する。さらに、本開示による実施形態は、製品の供給に関する問題(例えば、製品の劣化)をユーザに知らせることを可能にし得る。
様々な実施例が記載されている。これらおよび他の実施例は、以下の付番された実施形態の範囲内にある。

Claims (29)

  1. 流体流量メータであって、
    流動チャンバと、
    第2の歯車と噛み合う第1の歯車であって、前記第1の歯車および前記第2の歯車が、前記流動チャンバ内に配置され、前記第1の歯車および前記第2の歯車の前記噛み合いにより、前記流動チャンバを通る流体の流動に応じて、前記第1の歯車および前記第2の歯車の同期回転を可能にする、前記第1の歯車と、
    コントローラであって、前記流動チャンバを通る流体の通過ならびに/または前記第1の歯車および前記第2の歯車の同期回転に応じてパルスを生成するように構成されており、前記コントローラがデータ記憶装置を有し、前記パルスがそれらに関連付けられたパルス周波数を有する、前記コントローラと、を備え、
    前記データ記憶装置が、
    a)流体圧と、
    b)パルスあたりの容積または容積流量と、
    c)パルス間の間隔またはパルス周波数と、の相関を保存するように構成されており、
    前記コントローラが、圧力センサから流体圧の測定値を受け取り、
    流体の即知の容積流量に対するパルス周波数の値、または
    パルスあたりの即知の容積に対するパルス間の間隔を決定することにより前記相関を決定するように構成されており、
    前記コントローラは、
    流体圧を受け取り、
    前記パルスあたりの未知の容積と相関する生成されるパルス間の間隔、または
    前記未知の容積流量と相関する生成されるパルスのパルス周波数を決定し、
    前記データ記憶装置から、
    前記流体圧の測定値および前記パルス間の間隔の決定値と相関するパルスあたりの容積、または
    前記流体圧の測定値および前記パルス周波数の決定値と相関する容積流量を取得することにより、パルスあたりの未知の容積、または未知の容積流量を決定するよう構成されている、流体流量メータ。
  2. 前記データ記憶装置が、異なる粘度の流体に対する流体圧、容積流量、およびパルス周波数の相関を保存するように構成されている、請求項1に記載の流体流量メータ。
  3. 流体流量メータであって、
    流体入口と、
    前記流体入口の下流に位置する流体出口と、
    前記流体入口と前記流体出口との間に配置され、流体を受け入れるように構成されている流動チャンバと、
    前記流体が前記流動チャンバを通過するのに応じてパルスを生成するように構成され、データ記憶装置を有するコントローラと、
    前記流動チャンバと並列に接続され、前記流動チャンバにわたって圧力を測定するように構成されている圧力センサと、
    圧力、容積流量、およびパルス周波数の相関を保存するように構成されているデータ記憶装置と、
    前記圧力センサによって測定されるパルス周波数、および前記流動チャンバにわたる圧力に基づいて未知の容積流量を決定するように構成されているコントローラと、を備える、流体流量メータ。
  4. 前記流体流量メータが、容積式流量メータである、請求項3に記載の流体流量メータ。
  5. 前記流体流量メータが、楕円形歯車メータである、請求項3または4に記載の流体流量メータ。
  6. 第2歯車と噛み合う第1歯車であって、前記第1の歯車と前記第2の歯車との前記噛み合いにより、前記流動チャンバを通る流体の流動に応じて、前記第1の歯車および前記第2の歯車の同期回転を可能にする、第2歯車と噛み合う第1歯車をさらに備える、請求項3〜5のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  7. 前記第1の歯車および前記第2の歯車のうちの少なくとも一方が、前記流体が前記流動チャンバを通るときに、前記第1の歯車および前記第2の歯車の回転位置を検出するための検出可能な領域を有する、請求項3〜6のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  8. 前記第1の歯車および前記第2の歯車が前記回転位置内であるとき、前記検出可能な領域を感知するように構成されている一つ又は複数の非接触センサをさらに備え、前記一つ又は複数の非接触センサが、検出信号を生成するようにさらに構成されており、前記検出信号が、前記少なくとも1つの非接触センサに対する前記検出可能な領域の位置を示す、請求項3〜7のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  9. 前記検出信号が前記第1の歯車および前記第2の歯車が第1の有効回転状態から第2の有効回転状態に回転することを示すときに、前記コントローラがパルスを生成するように構成されている、請求項3〜8のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  10. 前記検出信号が前記第1の歯車および前記第2の歯車が前記第1の有効回転状態から無効回転状態に回転することを示すときに、前記コントローラがパルスを生成しないように構成されている、請求項3〜9のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  11. 前記データ記憶装置が、圧力、容積流量、およびパルス周波数の相関を参照テーブルの形態で保存するように構成されている、請求項3〜10のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  12. 前記圧力、容積流量、およびパルス周波数の相関が、非線形性である、請求項3〜11のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  13. 前記圧力センサが、前記流動チャンバにわたる差圧を測定するように構成されており、前記差圧が、前記流体入口および前記流体出口での流体圧の差に相関する、請求項3〜12のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  14. 前記流動チャンバを通過する前記流体の濃度が未知である、請求項3〜13のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  15. 前記流動チャンバを通過する前記流体の粘度が可変的である、請求項3〜14のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  16. 未知な粘度の流体の容積流量を測定する方法であって、前記方法は、
    流体流量メータを提供することであって、前記流体流量メータは、流動チャンバと、第2の歯車と噛み合う第1の歯車であって、前記第1の歯車および前記第2の歯車が、前記流動チャンバ内に配置され、前記第1の歯車および前記第2の歯車の前記噛み合いにより、前記流動チャンバを通る流体の流量に応じて、前記第1の歯車および前記第2の歯車の同期回転を可能にする、前記第1の歯車と、データ記憶装置を有するコントローラと、を備える、ことと、
    前記流動チャンバを通る、既知の容積流量の流体を供給することと、
    前記コントローラを使用して、前記第1の歯車および前記第2の歯車の回転に相関するパルスを生成することであって、前記パルスは、それらに関連するパルス周波数を有する、ことと、
    前記流動チャンバを通って流れる前記流体の流体圧を測定することと、
    前記コントローラを使用して、流体の即知の容積流量に相関するパルス周波数を決定することと、
    前記コントローラを使用して、パルス周波数、流体圧、および様々な容積流量に対する既知の容積流量の間の相関を生成することと、
    生成される相関を前記データ記憶装置に保存することとを備える、方法。
  17. 前記コントローラを使用して、流体圧を測定し、前記パルス周波数を決定することにより、未知の容積流量を決定することをさらに備える、請求項16に記載の方法。
  18. 前記データ記憶装置から、流体圧の測定値およびパルス周波数の決定値と相関する容積流量を取得することをさらに備える、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記コントローラを使用して、異なる既知の粘度の流体に対するパルス周波数、流体圧、および既知の容積流量の間の相関を生成することをさらに備える、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記コントローラを使用して、圧力の測定値およびパルス周波数の決定値に基づいて未知の粘度を決定することと、前記データ記憶装置内に保存されている以前に生成された相関を取得して、前記未知の粘度を決定することとをさらに備える、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記コントローラを使用して、前記流体の前記粘度が、既定の範囲外であると判断されたときに、指示信号を生成することをさらに備える、請求項16〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第1の歯車および前記第2の歯車が、第1の有効な回転位置から第2の有効な回転位置に回転するときにのみパルスを生成することをさらに備える、請求項16〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 遷移時間より短いパルス持続時間を有するパルスを生成することにより、前記遷移時間が、前記第1の歯車および前記第2の歯車が前記第1の有効回転位置から前記第2の有効回転位置まで回転するのにかかる時間に相関することをさらに備える、請求項16〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記コントローラが、隣接するパルス間の時間間隔の逆数として前記パルス周波数を決定する、請求項16〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記コントローラが、パルスが生成されるたびに、
    流体圧の測定値と相関する前記パルスあたりの容積を前記データ記憶装置から取得するステップ、および
    取得された前記パルスあたりの容積を総容積カウンタに追加するステップ
    を実行することにより、ある時間間隔にわたって前記流体流量メータを通って流れる流体の総容積を決定するように構成されている、請求項1または2に記載の流体流量メータ。
  26. 前記圧力センサが、2つの連続するパルス間の時間に相関する間隔にわたって前記圧力を測定するように構成されている、請求項3〜15のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  27. 前記圧力センサが、いくつかのパルスに相関する間隔にわたって前記圧力を測定するように構成されている、請求項3〜15及び26のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  28. 前記コントローラが、いくつかのパルスにわたって測定された圧力に基づいて圧力の平均値を決定し、前記圧力の平均値に基づいて前記データ記憶装置から相関を取得するように構成されている、請求項3〜15、26及び27のいずれか一項に記載の流体流量メータ。
  29. 流体流量および粘度補正を測定するための、請求項1〜28のいずれか一項に記載の流体流量メータの使用。
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