本発明は、端末装置の技術分野に関し、さらに具体的に、端末装置の電気漏れ検出方法、端末装置、端末装置の電気漏れ検出装置及びこの電気漏れ検出装置を有する端末装置に関する。
現在、携帯電話、タブレットコンピューターなどは私たちの日常生活で欠かせない存在となり、私たちの生活に大きな利便性をもたらす。ただし、内部電子部品の寿命が限られているので、一定期間後、経年劣化により内部電子部品に電気漏れが発生して、従って携帯電話、タブレットコンピューターに電気漏れが発生する可能性がある。なお、外部環境要因又は人的要因により、内部電子部品に電気漏れが発生する可能性もある。例えば、携帯電話、タブレットコンピューターなどは、湿気の多い環境に長時間置かれたり、誤って落とされたりぶつけたりすると、携帯電話、タブレットコンピューターなどに同様に電気漏れが発生する可能性がある。電気漏れが発生した場合、ユーザーはほとんどそれを認識せず、携帯電話、タブレットコンピューターなどは完全に放電されて、人々の生活に深刻な影響を及ぼす。
本発明は、少なくとも上述した技術における1つの技術的問題をある程度解決することを目的とする。このため、本発明の第一目的は、バッテリーの電力消費を検出することにより、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができる端末装置の電気漏れ検出方法を提供することである。
本発明の第二目的は、非一時的なコンピューター可読記憶媒体を提供することである。
本発明の第三目的は、端末装置を提供することである。
本発明の第四目的は、端末装置の電気漏れ検出装置を提供することである。
本発明の第五目的は、別の端末装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の第一態様は、端末装置の電気漏れ検出方法を提供する。端末装置は複数の電力消費装置を備え、複数の電力消費装置は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、アダプタによって第一グループの電力消費装置に電力を供給し、端末装置のバッテリーによって第二グループの電力消費装置に電力を供給する。端末装置の電気漏れ検出方法は、以下のステップを備える。バッテリーの電力消費情報を獲得する。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。
本発明の実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出方法によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
本発明の上述した実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出方法は、さらに以下の追加の技術的特徴を有する。
本発明の一実施形態によれば、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリー消費電流を検出することにより、バッテリーの電力消費情報を獲得する。
本発明の一実施形態によれば、端末装置が低電力消費状態にあるとき、第二グループの電力消費装置は作動状態にない。
本発明の一実施形態によれば、低電力消費状態は、スクリーンオフスタンバイ状態及びパワーオフ状態を含む。
本発明の一実施形態によれば、第一グループの電力消費装置は、端末装置のプロセッサ及び制御ICを備え、第二グループの電力消費装置は、端末装置の通信ネットワークコンポーネント及びディスプレイコンポーネントを備える。
本発明の一実施形態によれば、さらに、バッテリーの電力消費情報を表示するように端末装置を制御し、端末装置に電気漏れ現象が発生していると判断された場合、端末装置を制御して電気漏れリマインダーメッセージを送信する。
上記の目的を達成するために、本発明の第二態様は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実施する。
本発明の実施形態に係わる非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によれば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実施する。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
上記の目的を達成するために、本発明の第三態様によって提供される端末装置は、複数の電力消費装置を備え、複数の電力消費装置は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、アダプタによって第一グループの電力消費装置に電力を供給し、端末装置のバッテリーによって第二グループの電力消費装置に電力を供給する。端末装置は、さらに、メモリ及びプロセッサを備え、メモリに格納された端末装置の制御プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法のステップを実現する。
本発明の実施形態に係る端末装置によれば、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実行することにより、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
上記の目的を達成するために、本発明の第四態様は、端末装置の電気漏れ検出装置を提供する。端末装置は複数の電力消費装置を備え、複数の電力消費装置は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、アダプタによって第一グループの電力消費装置に電力を供給し、端末装置のバッテリーによって第二グループの電力消費装置に電力を供給する。端末装置の電気漏れ検出装置は、獲得モジュールと、制御モジュールと、を備える。獲得モジュールは、バッテリーの電力消費情報を獲得するために用いられる。制御モジュールは、端末装置が完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するために用いられる。
本発明の実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出装置によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、制御モジュールは、獲得モジュールによって獲得したバッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
本発明の上述した実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出装置は、さらに以下の追加の技術的特徴を有する。
本発明の一実施形態によれば、獲得モジュールは、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流を検出することにより、バッテリーの電力消費情報を獲得する。
本発明の一実施形態によれば、端末装置が低電力消費状態にあるとき、第二グループの電力消費装置は作動状態にない。
本発明の一実施形態によれば、低電力消費状態は、スクリーンオフスタンバイ状態及びパワーオフ状態を含む。
本発明の一実施形態によれば、第一グループの電力消費装置は、端末装置のプロセッサ及び制御ICを備え、第二グループの電力消費装置は、端末装置の通信ネットワークコンポーネント及びディスプレイコンポーネントを備える。
本発明の一実施形態によれば、制御モジュールは、さらに、バッテリーの電力消費情報を表示するように端末装置を制御し、端末装置に電気漏れ現象が発生していると判断された場合、端末装置を制御して電気漏れリマインダーメッセージを送信する。
上記の目的を達成するために、本発明の第五態様は、上述した端末装置の電気漏れ検出装置を有する端末装置を提供する。
本発明の実施形態に係る端末装置によれば、上述した端末装置の電気漏れ検出装置によって、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
図1は、本発明の一実施例に係わる端末装置の構造を示す概略図である。
図2は、本発明の実施例に係わる端末装置の電気漏れ検出方法のフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係わるバッテリーの電圧検出回路及び電流検出回路を示す概略図である。
図4aは、本発明の一実施例に係わる端末装置に電気漏れが発生していないことを示すリマインダーメッセージの概略図である。
図4bは、本発明の一実施例に係わる端末装置に電気漏れが発生していることを示すリマインダーメッセージの概略図である。
図5は、本発明の別の実施例に係わる端末装置の構造を示す概略図である。
図6は、本発明の実施例に係わる端末装置の電気漏れ検出装置のブロック図である。
図7は、本発明のさらに別の実施例に係わる端末装置の構造を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、又は同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、添付図面を参照して説明される実施例は、例示的であり、本発明を解釈するために用いられ、本発明を制限するものであると理解されるべきではない。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出方法、非一時的なコンピューター可読記憶媒体、端末装置、端末装置の電気漏れ検出装置及びこの電気漏れ検出装置を有する端末装置を説明する。
本発明の実施例に用いられる「端末装置」は、有線回線によって接続される装置及び/又は無線インタフェースを介して通信信号を受信/送信する装置であることができるが、それに限定されるものではない。有線回線は、例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network, PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line, DSL)、デジタルケーブル、直接接続ケーブル、及び/又は他のデータ接続ライン又はネットワーク接続ラインであることができる。無線インターフェースは、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、デジタルビデオ放送ハンドヘルド(digital video broadcasting handheld,DVB-H)ネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調周波数変調(amplitude modulation-frequency modulation, AM−FM)放送送信機、及び/又は他の通信端末と通信することであることができる。無線インタフェースを介して通信するように構成された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」、及び/又は「移動端末」と呼ぶことができる。移動端末の例としては、衛星又はセルラー電話、パーソナル通信システム(personal communication system,PCS)端末(セルラー無線電話とデータ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせることができる)、パーソナルデジタルアシスタント(Persona Digital Assistant, PDA)(無線電話(radio telephone)、ページャ(pager)、インターネット/イントラネットアクセス(Internet/Intranet access)、ウェブブラウジング(web browsing)、ノートブック(notebook)、カレンダー(calendar)及び/又は全地球測位システム(global positioning system, GPS)受信機を備えることができる)及び通常のラップトップ型及び/又はハンドヘルド受信機、又は無線電話機能を備えた他の電子デバイスを備えるが、それに限定されるものではない。
本発明の実施形態において、図1に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110を備え、複数の電力消費装置110は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置100は完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、端末装置100のバッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
本発明の一実施形態によれば、第一グループの電力消費装置111は、端末装置100のプロセッサ及び制御ICを備え、第二グループの電力消費装置112は、端末装置100の通信ネットワークコンポーネント及びディスプレイコンポーネントを備える。
つまり、端末装置100が完全に充電された後、アダプタ200は端末装置100の充電を停止する。このとき、ユーザーがアダプタ200を引き抜かないと、端末装置100のマザーボードの電力消費装置は2つの電源回路を有し、一部分の電力消費装置はバッテリー120によって電力を供給し、例えば、2G/4G無線周波数電力増幅器(2G/4GPAとして簡略化する)などで構成される通信ネットワークコンポーネント及び液晶ディスプレイコンポーネントなどであり、残りの電力消費装置は直接にアダプタ200によって電力を供給し、例えば、端末装置100の中央処理装置(CPU)、制御チップなどである。具体的には、異なる端末装置100に応じて設定することができる。
具体的には、図1に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110及びバッテリー120に加えて、充電インターフェース130、充電モジュール140及び充電制御スイッチ150をさらに備える。充電インターフェース130は、有線充電インターフェース又は無線充電インターフェースであることができる。充電インターフェース130が有線充電インターフェースである場合、充電インターフェース130はユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースであることができ、USBインターフェースを介して端末装置100をアダプタ200に接続することができる。USBインターフェースは通常のものであることができ、又はマイクロUSBインターフェイスであることもできる。充電インターフェース130が無線充電インターフェースである場合、具体的に無線電力受信コイルであることができる。無線電力受信コイルは、アダプタ200の無線電力送信コイルと協同して、電磁誘導により電力を受け取る。充電インターフェース130は受信アンテナであることもできる。受信アンテナは、アダプター200の送信アンテナと協同して、無線電波を介して電力を受け取る。充電インターフェース130は、結合電極又は同じ振動周波数を有するコイルであることもでき、これらは実際の需要によって選択することができる。
充電モジュール140は、充電回路と充電制御回路を備えることができる。充電回路の一端は充電インターフェース130に接続され、充電回路の他端は充電制御スイッチ150を介して複数の電力消費装置110及びバッテリー120に接続される。充電制御回路は、充電インターフェース130、充電回路、充電制御スイッチ150、バッテリー120及び端末装置100のプロセッサに接続される。充電制御回路は、バッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断するために用いられる。バッテリー120を充電することを必要とする場合、端末装置100が電源オン状態にあり、且つユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信する。端末装置100のプロセッサは、充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。バッテリー120が完全に充電されると、充電制御回路は充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120の充電を停止し、且つアダプタ200が充電インターフェース130から引き出されているか否かを判断する。アダプタ200が充電インターフェース130から引き出されている場合、充電制御回路は充電回路を制御して動作を停止し、充電制御スイッチ150を介してバッテリー120が複数の電力消費装置110に電力を供給するように制御する。そうではない場合、充電制御回路は、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続けるように充電回路を制御する一方、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するように制御する。
端末装置100が電源オフ状態にある場合、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電することを必要とする場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、後続の充電過程は、端末装置100が電源オン状態にある場合と同じであるので、ここでは詳細に説明しない。従って、充電モジュール140によって、バッテリー120の充電及び複数の電力消費装置100の電力供給を実現することができる。充電制御スイッチ150は、電子スイッチコンポーネントで構成されるスイッチ回路である。例えば、充電制御スイッチ150は、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであることができる。MOSトランジスタの第一端は、充電回路のアノード及び第一グループの電力消費装置111のアノードに接続され、MOSトランジスタの第二端は、バッテリー120のアノード及び第二グループの電力消費装置112のアノードに接続され、MOSトランジスタの制御端は、充電制御回路に接続される。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続され、且つバッテリー120を充電する必要があることを検出すると、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、充電回路によって、バッテリー120を充電し、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されるが、バッテリー120を充電する必要がないことを検出すると、充電制御回路はMOSトランジスタをオフ状態に制御する。この場合、依然として充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給するが、第二グループの電力消費装置112はバッテリー120によって電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されていることを検出しなかった場合、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
即ち、端末装置100の充電過程において、アダプタ200によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100がアダプタ200から切断されると、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するが、第一グループの電力消費装置111はアダプタ200によって電力を供給するので、このとき、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、バッテリー120の電力消費情報に応じて、第二グループの電力消費装置112に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、さらに第二グループの電力消費装置112に電気漏れ現象が発生しているので、端末装置100に電気漏れ現象が発生していると判断することができる。第一グループの電力消費装置111はアダプタ200によって電力を供給するので、端末装置100の電気漏れを検出することに必要とする電力消費装置は第一グループの電力消費装置111であることができる。つまり、端末装置100の電気漏れを検出することに必要とする電力消費装置は、アダプタ200によって電力を供給する。このようにして、第二グループの電力消費装置112によって引き起こされる端末装置の深刻な電気漏れを検出することができるだけではなく、端末装置のわずかな電気漏れも検出することができ、従って検出の信頼性が確保される。
図2は、本発明の実施例に係わる端末装置の電気漏れ検出方法のフローチャートである。図2に示されたように、端末装置の電気漏れ検出方法は、以下のステップを備える。
S1、バッテリーの電力消費情報を獲得する。
本発明のいくつかの実施形態において、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流を検出することにより、バッテリーの電力消費情報を獲得する。バッテリーの消費電流は、バッテリーが電力を消費するとき、バッテリーが配置される回路の電流を指す。
具体的には、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、一定期間内にバッテリーの電圧が急速に低下する場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの電圧がゆっくり低下する場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの電圧がほとんど変化しない場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、バッテリーの消費電流が大きい場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの消費電流が小さい場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの消費電流が小さい又はゼロである場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出するするとともに、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化及びバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得し、従って得られる電力消費情報の精度を確保する。
電圧検出回路及び電流検出回路は、図3に示す回路構成を採用することができる。図3に示されたように、電圧検出回路311は、第一レジスターR1及び第二レジスターR2を備える。第一レジスターR1の一端は、バッテリー120のアノードに接続されている。第二レジスターR2の一端は、第一レジスターR1の他端に接続され且つ第一ノードを有し、第二レジスターR2の他端は接地される。第一ノードは、電圧検出回路311の出力端として機能する。
電流検出回路312は、第八レジスターR8と、第九レジスターR9と、第十レジスターR10と、第一増幅器X1と、第十一レジスターR11と、を備える。第八レジスターR8の一端はバッテリー120のカソードに接続され、第八レジスターR8の他端は第二グループの電力消費装置112を介してバッテリー120のアノードに接続される。第八レジスターR8は電流検出レジスターである。第九レジスターR9の一端は第八レジスターR8の一端に接続され、第十レジスターR10の一端は第八レジスターR8の他端に接続される。第一増幅器X1は、第九レジスターR9の他端に接続された負入力端と、第十レジスターR10の他端に接続された正入力端と、を有する。第十一レジスターR11は、第一増幅器X1の負入力端と第一増幅器X1の出力端との間に接続され、第一増幅器X1の出力端は電流検出回路312の出力端として機能する。
図3に示されたように、制御モジュールは、電圧検出回路311を介して獲得した電圧がほぼ一定であり(検出誤差を考慮する)、電流検出回路312を介して獲得した電流がほぼゼロである場合(検出誤差を考慮する)、バッテリー120は電力を消費しないことを示す。ただし、制御モジュールは、電圧検出回路311を介して獲得した電圧が連続的に低下する場合、又は電流検出回路312を介して獲得した消費電流がゼロより大きい場合(検出誤差を考慮して、好ましくはゼロに近い値を採用する)、バッテリー120は電力を消費することを示す。
説明しなければならないことは、図3に示された回路構成は、ただ例示である。本発明の実施形態において、他の回路構成を採用することもでき、ここで詳しく説明しない。ただバッテリーの電圧変化に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する場合、図3の電流検出回路312を省略することができる。ただバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する場合、図3の電圧検出回路311を省略するこができる。つまり、1つのパラメータだけでバッテリーの電力消費を検出することができる。
S2、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。
具体的には、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、通常、バッテリーは電力を消費しない。ただし、バッテリーの電力消費が検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを説明する。例えば、バッテリーの電圧変化及びバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する場合、バッテリーの電圧が連続的に低下することが検出されるか、バッテリーの消費電流が連続的にゼロより大きく且つ安定状態にある(つまり、バッテリーに継続的且つ安定した電流消費がある)ことが検出されると、バッテリーに接続されたコンポーネントに電気漏れがあると判断し、さらに端末装置に電気漏れがあると判断する。
本発明の実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出方法によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、それにより、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。
本発明の一実施形態によれば、端末装置が低電力消費状態にあるとき、第二グループの電力消費装置は作動状態にない。さらに、低電力消費状態は、スクリーンオフスタンバイ状態及びパワーオフ状態を含む。
「スクリーンオフスタンバイ状態」とは、端末装置のディスプレイコンポーネントが画面オフ状態にあり、通信ネットワークデバイスなどが非作動状態にあり、ただシステムコアデバイス(例えば、プロセッサ及び制御IC)が作動状態にあることを意味する。「パワーオフ状態」とは、端末装置のすべてのコンポーネントが非作動状態にあり、即ち端末装置が電力消費のない状態にあることを意味する。簡単に説明すると、端末装置がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか、それともパワーオフ状態にあるかにかかわらず、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、端末装置のバッテリーが無電力消費状態にあるようにする。従って、ディスプレイコンポーネント、通信ネットワークコンポーネントなどのようなバッテリ駆動コンポーネントの電力消費による電気漏れ検出の不正確さを効果的に回避することができる。
例えば、図1に示されたように、端末装置に電力がないか、又は低電力の場合、ユーザーは端末装置を充電することを選択する。端末装置100が電源オン状態にあるとき、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサは充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150(例えば、MOSトランジスタである)を制御し、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。
バッテリー120が完全に充電され、且つアダプタ200が充電インターフェース130に接続されると、充電制御回路は、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続け、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は、端末装置100のプロセッサに電気漏れ検出信号を送信して、端末装置100のプロセッサは、電気漏れ検出手順の実行を開始する。
電気漏れ検出手順を実行しているところ、先ず、端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか否か、即ち、第二グループの電力消費装置が非作動状態にあるか否かを検出し、第二グループの電力消費装置が非作動状態にあると、端末装置100の電気漏れ検出が開始される。このとき、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流を獲得してから、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。例えば、ある期間内に、バッテリーの電圧が連続的に低下することが検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを示す。別の例では、バッテリーの消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを示す。さらに別の例として、バッテリーの電圧が連続的に低下することが検出されるか、又はバッテリーの消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを示す。
端末装置100が電源オフ状態にあるとき、ユーザーがアダプター200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出し始め、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電する必要がある場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサはリセット信号を受信した後に起動され、充電中断信号に応じて充電手順を実行する。後の充電過程及び電気漏れ検出過程は、端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にある場合と同様であるので、ここで詳しく説明しない。
その結果、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができる。
さらに、本発明の1つの実施形態によれば、バッテリーの電力消費情報を表示するように端末装置を制御し、端末装置に電気漏れ現象が発生していると判断された場合、端末装置を制御して電気漏れリマインダーメッセージを送信する。
例えば、端末装置の電気漏れ検出が完了すると、ユーザーが端末装置の現在の状態を了解するように、電気漏れ検出に関する結果をユーザーに通知することができる。例えば、電気漏れ検出が完了した後、端末装置に電気漏れが発生していない場合、図4aに示されたように、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリーの電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置に電気漏れ現象が発生していないので、端末装置を安心して使用できることをユーザーに通知することができる。端末装置に電気漏れが発生している場合、図4bに示されたように、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリーの電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置に電気漏れ現象が発生したので、即時に修理するようにユーザーにリマインドできる。同時に、さらに端末装置の指示ランプの点滅によってユーザーにリマインドでき、例えば、指示ランプを制御して赤色光を発出し且つ高い頻度で点滅するようにする。又は端末装置の音声機能を介してユーザーにリマインドできる。
一般的に、ユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信すると、すぐカスタマーサービスアウトレットに行って検査修理する。ただし、一部のユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信しても、問題の深刻さを認識できない場合がある。従って、リマインダーメッセージを無視し、端末装置を正常に使用し続ける可能性がある。この場合、ユーザーに何度も通知することができる。例えば、ユーザーに少なくと三回通知することができる。何度も通知したが、ユーザーは依然として問題を処理しない場合、端末装置の一部の機能を制限することができる。例えば、バッテリーの電圧変化に応じて、端末装置の電気漏れが深刻ではないと判断された場合、いくつかの危険なコンポーネント(コンデンサなど)を制限することができる。ただし、端末装置の電気漏れが深刻である場合、端末装置は直接電源がオフになり、起動できないように制御する。
上述したように、本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出方法によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができ、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。また、タイムリーなリマインダーと修理を実現することもでき、電気漏れによる潜在的な安全上の危険及び短期間使用の問題を回避することができ、端末装置の使用性能が大幅に向上する。
さらに、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実施する。
本発明の実施形態に係わる非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によれば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実施する。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
本発明の実施形態は、さらに端末装置を提供する。図5に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110を備え、複数の電力消費装置110は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置100は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、アダプタによって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、端末装置100のバッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100は、さらに、メモリ160及びプロセッサ170を備え、メモリ160に格納された端末装置100の制御プログラムがプロセッサ170によって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法のステップを実現する。
本発明の実施形態に係る端末装置によれば、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実行することにより、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
図6は、本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出装置のブロック図である。
本発明の実施形態において、図1に示されたように、端末装置100は複数の電力消費装置110を備え、複数の電力消費装置110は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置100は完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、端末装置100のバッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
本発明の一実施形態によれば、第一グループの電力消費装置111は、端末装置100のプロセッサ及び制御ICを備え、第二グループの電力消費装置112は、端末装置100の通信ネットワークコンポーネント及びディスプレイコンポーネントを備える。
即ち、端末装置100が完全に充電された後、アダプタ200は端末装置100の充電を停止する。このとき、ユーザーがアダプタ200を引き抜かないと、端末装置100のマザーボードの電力消費装置は2つの電源回路を有し、一部分の電力消費装置はバッテリー120によって電力を供給し、例えば、2G/4G無線周波数電力増幅器(2G/4GPAとして簡略化する)などで構成される通信ネットワークコンポーネント及び液晶ディスプレイコンポーネントなどであり、残りの電力消費装置は直接にアダプタ200によって電力を供給し、例えば、端末装置100の中央処理装置(CPU)、制御チップなどである。具体的には、異なる端末装置100に応じて設定することができる。
具体的には、図1に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110及びバッテリー120に加えて、充電インターフェース130、充電モジュール140及び充電制御スイッチ150をさらに備える。充電インターフェース130は、有線充電インターフェース又は無線充電インターフェースであることができる。充電インターフェース130が有線充電インターフェースである場合、充電インターフェース130はユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースであることができ、USBインターフェースを介して端末装置100をアダプタ200に接続することができる。USBインターフェースは通常のものであることができ、又はマイクロUSBインターフェイスであることもできる。充電インターフェース130が無線充電インターフェースである場合、具体的に無線電力受信コイルであることができる。無線電力受信コイルは、アダプタ200の無線電力送信コイルと協同して、電磁誘導により電力を受け取る。充電インターフェース130は受信アンテナであることもできる。受信アンテナは、アダプター200の送信アンテナと協同して、無線電波を介して電力を受け取る。充電インターフェース130は、結合電極又は同じ振動周波数を有するコイルであることもでき、これらは実際の需要によって選択することができる。
充電モジュール140は、充電回路と充電制御回路を備えることができる。充電回路の一端は充電インターフェース130に接続され、充電回路の他端は充電制御スイッチ150を介して複数の電力消費装置110及びバッテリー120に接続される。充電制御回路は、充電インターフェース130、充電回路、充電制御スイッチ150、バッテリー120及び端末装置100のプロセッサに接続される。充電制御回路は、バッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断するために用いられる。バッテリー120を充電することを必要とする場合、端末装置100が電源オン状態にあり、且つユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置のプロセッサに送信する。端末装置100のプロセッサは、充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。バッテリー120が完全に充電されると、充電制御回路は充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120の充電を停止し、且つアダプタ200が充電インターフェース130から引き出されているか否かを判断する。アダプタ200が充電インターフェース130から引き出されている場合、充電制御回路は、充電回路を制御して動作を停止し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120が複数の電力消費装置110に電力を供給するようにする。そうではない場合、充電制御回路は、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続けるように充電回路を制御する一方、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するように制御する。
端末装置100が電源オフ状態にある場合、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電することを必要とする場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、後続の充電過程は、端末装置100が電源オン状態にある場合と同じであるので、ここでは詳細に説明しない。従って、充電モジュール140によって、バッテリー120の充電及び複数の電力消費装置100の電力供給を実現することができる。
充電制御スイッチ150は、電子スイッチコンポーネントで構成されるスイッチ回路である。例えば、充電制御スイッチ150は、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであることができる。MOSトランジスタの第一端は、充電回路のアノード及び第一グループの電力消費装置111のアノードに接続され、MOSトランジスタの第二端は、バッテリー120のアノード及び第二グループの電力消費装置112のアノードに接続され、MOSトランジスタの制御端は、充電制御回路に接続される。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続され、且つバッテリー120を充電する必要があることを検出すると、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、充電回路によって、バッテリー120を充電し、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されるが、バッテリー120を充電する必要がないことを検出すると、充電制御回路はMOSトランジスタをオフ状態に制御する。この場合、依然として充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給するが、第二グループの電力消費装置112はバッテリー120によって電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されていることを検出しなかった場合、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
即ち、端末装置100の充電過程において、アダプタ200によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100がアダプタ200から切断されると、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するが、第一グループの電力消費装置111はアダプタ200によって電力を供給するので、このとき、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、バッテリー120の電力消費情報に応じて、第二グループの電力消費装置112に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、さらに第二グループの電力消費装置112によって引き起こされた端末装置100に電気漏れ現象が発生していると判断することができる。第一グループの電力消費装置111はアダプタ200によって電力を供給するので、端末装置100の電気漏れを検出することに必要とする電力消費装置は第一グループの電力消費装置111であることができる。つまり、端末装置100の電気漏れを検出することに必要とする電力消費装置は、アダプタ200によって電力を供給する。このようにして、第二グループの電力消費装置112によって引き起こされる端末装置の深刻な電気漏れを検出することができるだけではなく、端末装置のわずかな電気漏れも検出することができ、従って検出の信頼性が確保される。
図6に示されたように、端末装置の電気漏れ検出装置180は、獲得モジュール181と、制御モジュール182と、を備える。獲得モジュール181は、バッテリー120の電力消費情報を獲得するために用いられる。制御モジュール182は、端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、バッテリー120の電力消費情報に応じて、端末装置100に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するために用いられる。
本発明の一実施形態によれば、獲得モジュール181は、バッテリー120の電圧変化及び/又はバッテリー120の消費電流を検出することにより、バッテリー120の電力消費情報を獲得する。バッテリーの消費電流は、バッテリーが電力を消費するとき、バッテリーが配置される回路の電流を指す。
具体的には、獲得モジュール181は、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、一定期間内にバッテリーの電圧が急速に低下する場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの電圧がゆっくり低下する場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの電圧がほとんど変化しない場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、バッテリーの消費電流が大きい場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの消費電流が小さい場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの消費電流が小さい又はゼロである場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出するするとともに、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化及びバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得し、従って得られる電力消費情報の精度を確保する。電圧検出回路及び電流検出回路は、図3に示された回路構造を採用することができ、ここで具体的に説明しない。
端末装置100は完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、通常、バッテリー120は電力を消費しない。ただし、バッテリー120の電力消費が検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを説明する。例えば、バッテリー120の電圧変化及びバッテリー120の消費電流に応じてバッテリー120の電力消費情報を獲得する場合、バッテリー120の電圧が連続的に低下することが検出されるか、バッテリー120の消費電流が連続的にゼロより大きく且つ安定状態にある(つまり、バッテリー120に継続的且つ安定した電流消費がある)ことが検出されると、バッテリー120に接続されたコンポーネントに電気漏れがあると判断し、さらに端末装置100に電気漏れがあると判断する。
本発明の実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出装置は、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、それにより、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。
本発明の一実施形態によれば、端末装置100が低電力消費状態にあるとき、第二グループの電力消費装置112は作動状態にない。さらに、低電力消費状態は、スクリーンオフスタンバイ状態及びパワーオフ状態を含む。
「スクリーンオフスタンバイ状態」とは、端末装置100のディスプレイコンポーネントが画面オフ状態にあり、通信ネットワークデバイスなどが非作動状態にあり、ただシステムコアデバイス(例えば、プロセッサ及び制御IC)が作動状態にあることを意味する。「パワーオフ状態」とは、端末装置のすべてのコンポーネントが非作動状態にあり、即ち端末装置が電力消費のない状態にあることを意味する。簡単に説明すると、端末装置がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか、それともパワーオフ状態にあるかにかかわらず、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、端末装置のバッテリーが無電力消費状態にあるようにする。従って、ディスプレイコンポーネント、通信ネットワークコンポーネントなどのようなバッテリ駆動コンポーネントの電力消費による電気漏れ検出の不正確さを効果的に回避することができる。
例えば、図1に示されたように、端末装置100に電力がないか、又は低電力の場合、ユーザーは端末装置100を充電することを選択する。端末装置100が電源オン状態にあるとき、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサは充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150(例えば、MOSトランジスタである)を制御し、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。
バッテリー120が完全に充電され、且つアダプタ200が充電インターフェース130に接続されると、充電制御回路は、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続け、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は制御モジュール182に電気漏れ検出信号を送信して、制御モジュール182は電気漏れ検出手順の実行を開始する。
電気漏れ検出手順を実行しているところ、制御モジュール182は、先ず端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか否か、即ち、第二グループの電力消費装置112が非作動状態にあるか否かを検出し、第二グループの電力消費装置112が非作動状態にあると、端末装置100の電気漏れ検出が開始される。このとき、獲得モジュール181は、バッテリー120の電圧変化及び/又はバッテリー120の消費電流を獲得してから、バッテリー120の電圧変化及び/又はバッテリー120の消費電流に応じて、端末装置100に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。例えば、ある期間内に、バッテリー120の電圧が連続的に低下することが検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを示す。別の例では、バッテリー120の消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを示す。さらに別の例として、バッテリー120の電圧が連続的に低下することが検出されるか、又はバッテリー120の消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを示す。
端末装置100が電源オフ状態にあるとき、ユーザーがアダプター200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出し始め、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電する必要がある場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサはリセット信号を受信した後に起動され、充電中断信号に応じて充電手順を実行する。後の充電過程及び電気漏れ検出過程は、端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にある場合と同様であるので、ここで詳しく説明しない。
その結果、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができる。
さらに、本発明の1つの実施形態によれば、制御モジュール182は、さらにバッテリー120の電力消費情報を表示するように端末装置100を制御し、端末装置100に電気漏れ現象が発生していると判断された場合、端末装置100を制御して電気漏れリマインダーメッセージを送信する。
例えば、端末装置100の電気漏れ検出が完了すると、ユーザーが端末装置100の現在の状態を了解するように、制御モジュール182は電気漏れ検出に関する結果をユーザーに通知することができる。例えば、電気漏れ検出が完了した後、端末装置100に電気漏れが発生していない場合、図4aに示されたように、制御モジュール182は、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリー120の電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置100に電気漏れ現象が発生していなく、端末装置100を自由に使用できることをユーザーに通知することができる。端末装置100に電気漏れが発生している場合、図4bに示されたように、制御モジュール182は、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリー120の電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置100に電気漏れ現象が発生したので、即時に修理するようにユーザーにリマインドできる。同時に、さらに端末装置100の指示ランプの点滅によってユーザーにリマインドでき、例えば、指示ランプを制御して赤色光を発出し且つ高い頻度で点滅するようにする。又は端末装置100の音声機能を介してユーザーにリマインドできる。
一般的に、ユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信すると、すぐカスタマーサービスアウトレットに行って検査修理する。ただし、一部のユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信しても、問題の深刻さを認識できない場合がある。従って、リマインダーメッセージを無視し、端末装置を正常に使用し続ける可能性がある。この場合、ユーザーに何度も通知することができる。例えば、ユーザーに少なくと三回通知することができる。何度も通知したが、ユーザーは依然として問題を処理しない場合、端末装置100の一部の機能を制限することができる。例えば、バッテリー120の電圧変化に応じて、端末装置100の電気漏れが深刻ではないと判断された場合、いくつかの危険なコンポーネント(コンデンサなど)を制限することができる。ただし、端末装置100の電気漏れが深刻である場合、端末装置100は直接電源がオフになり、起動できないように制御する。
本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出装置によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、制御モジュールは、獲得モジュールが獲得したバッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができ、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。また、タイムリーなリマインダーと修理を実現することもでき、電気漏れによる潜在的な安全上の危険及び短期間使用の問題を回避することができ、端末装置の使用性能が大幅に向上する。
本発明の実施形態は、さらに端末装置を提供する。図7に示されたように、端末装置100は、上述した電気漏れ検出装置180を備える。
本発明の実施形態に係る端末装置によれば、上述した端末装置の電気漏れ検出装置によって、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
本発明の説明において、「中央」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「半径方向」、「円周方向」などの用語が示す方向関係又は位置関係は、添付図面に基づく方向関係又は位置関係であり、本発明を便利に説明し、簡略化するためのものであり、装置又は構成要素が必ず特定の方向を持っているか、特定の方向に構成され且つ操作されることを明示又は暗示するものではなく、従って本発明を限定するものであると解釈するべきではない。
さらに、「第一」、「第二」などの用語は、ただ説明するために用いられ、相対的な重要性を明示又は暗示するか、又はここで言及される技術的特徴の数を暗示するものであると理解するべきではない。従って、「第一」、「第二」などの用語によって制限される特徴は、少なくとも1つの該特徴を含むことを明示又は暗示する。本発明の説明において、特に明記しない限り、「複数」は、2つ、3つなどの「少なくとも2つ」を指す。
本発明において、明確な規定及び限定がない限り、「設置する」、「結合する」、「接続する」、「固定する」などの用語は、より広い意味で理解されるべきである。例えば、明確な規定がない限り、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、又は一体になってもよく、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよく、直接に接続されてもよく、媒体を介した間接的に接続されてもよく、2つの構成素子間の連通であることができ、又は2つの構成要素間の相互作用関係であることもできる。当業者にとって、特定の状況に応じて、本発明における上記の用語の具体的な意味を理解され得る。
本発明において、明確な規定及び限定がない限り、第一特徴は第二特徴の「上」又は「下」にあるということは、第一特徴と第二特徴は直接に接触するか、又は第一特徴と第二特徴は媒体を介して間接的に接触することを意味する。第一特徴は第二特徴の「上」、「上方」、「上面」にあることは、第一特徴は第二特徴の真上又は斜め上にあるか、又はただ第一特徴の水平高さが第二特徴の水平高さより高いことを意味する。第一特徴は第二特徴の「下」、「下方」、「下面」にあることは、第一特徴は第二特徴の真下又は斜め下にあるか、又はただ第一特徴の水平高さが第二特徴の水平高さより低いことを意味する。
本明細書で言及される参照用語「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」などは、該実施形態又は例示を結合して説明する具体的な特徴、構造、材料、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態又は例示に含まれることを意味する。本明細書において、上述した用語の例示的な記載は、必ず同じ実施形態又はは例示を指すことに限定されない。記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例示で適切に組み合わせることができる。さらに、矛盾がない限り、当業者は本明細書に記載された異なる実施形態又は例示、及び異なる実施形態又は例示の特徴を組み合わせることができる。
本願に開示された実施形態に基づいて記載される各例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータープログラムと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者とって明らかである。これらの機能は、ハードウェアにより実行されるか又はソフトウェアにより実行されるかについて、技術方案の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。専門技術者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
また、当業者であれば理解できるように、説明の便利および簡潔のために、上記システム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記方法実施形態の対応するプロセスを参照することができるため、再度説明しない。
本願によって提供される幾つかの実施形態において、開示されるシステム、装置及び方法は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記に説明された装置の実施形態は、例示するためのものに過ぎない。例えば、ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現するときに別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又は部品を組み合わせ、又は別のシステムに集積し、又は若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、図示又は検討する相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットの間接結合や通信接続であってもよく、電気、機械や他の形態であってもよい。
分離部品として記載されたユニットは、物理的に分離してもよいし、分離しなくてもよい。ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットではなくておもよい。即ち、一つの箇所に設置してもよいし、複数のネットワークユニットに設置してもよい。実際の要求に応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術方案の目的を実現することができる。
また、本発明に係る各実施形態の各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、物理的に分離された複数のユニットとして存在してもよいし、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積してもよい。
上記機能がソフトウェア機能ユニットで実現され、独立した製品として販売または使用される場合、このソフトウェアはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術手段の要旨、あるいは従来技術に寄与する部分、あるいは技術手段的一部は、ソフトウェア製品で実現されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の様々な実施形態に係る方法のステップの全部または一部をコンピュータ(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなど)に実行させるための若干のインストラクションを含んでもよい。上記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含んでもよい。以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は例示的であり、本発明を限定するものであると理解されるべきではなく、当業者であれば、本発明の範囲内で、上述した実施形態を変更、修正、置換及び変形することができる。
本発明は、端末装置の技術分野に関し、さらに具体的に、端末装置及びその電気漏れ検出方法に関する。
現在、携帯電話、タブレットコンピューターなどは私たちの日常生活で欠かせない存在となり、私たちの生活に大きな利便性をもたらす。ただし、内部電子部品の寿命が限られているので、一定期間後、経年劣化により内部電子部品に電気漏れが発生して、従って携帯電話、タブレットコンピューターに電気漏れが発生する可能性がある。なお、外部環境要因又は人的要因により、内部電子部品に電気漏れが発生する可能性もある。例えば、携帯電話、タブレットコンピューターなどは、湿気の多い環境に長時間置かれたり、誤って落とされたりぶつけたりすると、携帯電話、タブレットコンピューターなどに同様に電気漏れが発生する可能性がある。電気漏れが発生した場合、ユーザーはほとんどそれを認識せず、携帯電話、タブレットコンピューターなどは完全に放電されて、人々の生活に深刻な影響を及ぼす。
本発明の第一態様は、端末装置の電気漏れ検出方法を提供する。この方法は以下のステップを備える。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、端末装置の少なくとも1つのグループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、もし端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであるときに少なくとも1つのグループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出する。バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。
本発明の第二態様は、端末装置を提供する。端末装置は、バッテリーと、少なくとも1つのグループ電力消費装置と、検出回路と、プロセッサと、を備える。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、少なくとも1つのグループの電力消費装置はバッテリーによって電力を供給する。検出回路は、少なくとも1つのグループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出するために用いられる。プロセッサは、検出回路に接続されており、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するために用いられる。
本発明の第三態様は、端末装置を提供する。端末装置は、バッテリーと、プロセッサと、メモリと、を備える。メモリは、プロセッサに接続され且つ端末装置の制御プログラムを格納するために用いられる。端末装置の制御プログラムがプロセッサによって実行されると、端末装置の電気漏れを検出する。端末装置の電気漏れを検出することは、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、端末装置の少なくとも1つのグループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、もし端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであるときに少なくとも1つのグループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出することと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することと、を備える。
図1は、本発明の一実施例に係わる端末装置の構造を示す概略図である。
図2は、本発明の実施例に係わる端末装置の電気漏れ検出方法のフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係わるバッテリーの電圧検出回路及び電流検出回路を示す概略図である。
図4aは、本発明の一実施例に係わる端末装置に電気漏れが発生していないことを示すリマインダーメッセージの概略図である。
図4bは、本発明の一実施例に係わる端末装置に電気漏れが発生していることを示すリマインダーメッセージの概略図である。
図5は、本発明の別の実施例に係わる端末装置の構造を示す概略図である。
図6は、本発明の実施例に係わる端末装置の電気漏れ検出装置のブロック図である。
図7は、本発明のさらに別の実施例に係わる端末装置の構造を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、又は同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、添付図面を参照して説明される実施例は、例示的であり、本発明を解釈するために用いられ、本発明を制限するものであると理解されるべきではない。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出方法、非一時的なコンピューター可読記憶媒体、端末装置、端末装置の電気漏れ検出装置及びこの電気漏れ検出装置を有する端末装置を説明する。
本発明の実施例に用いられる「端末装置」は、有線回線によって接続される装置及び/又は無線インタフェースを介して通信信号を受信/送信する装置であることができるが、それに限定されるものではない。有線回線は、例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network, PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line, DSL)、デジタルケーブル、直接接続ケーブル、及び/又は他のデータ接続ライン又はネットワーク接続ラインであることができる。無線インターフェースは、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)、デジタルビデオ放送ハンドヘルド(digital video broadcasting handheld,DVB-H)ネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調周波数変調(amplitude modulation-frequency modulation, AM−FM)放送送信機、及び/又は他の通信端末と通信することであることができる。無線インタフェースを介して通信するように構成された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」、及び/又は「移動端末」と呼ぶことができる。移動端末の例としては、衛星又はセルラー電話、パーソナル通信システム(personal communication system,PCS)端末(セルラー無線電話とデータ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせることができる)、パーソナルデジタルアシスタント(Persona Digital Assistant, PDA)(無線電話(radio telephone)、ページャ(pager)、インターネット/イントラネットアクセス(Internet/Intranet access)、ウェブブラウジング(web browsing)、ノートブック(notebook)、カレンダー(calendar)及び/又は全地球測位システム(global positioning system, GPS)受信機を備えることができる)及び通常のラップトップ型及び/又はハンドヘルド受信機、又は無線電話機能を備えた他の電子デバイスを備えるが、それに限定されるものではない。
本発明の実施形態において、図1に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110を備え、複数の電力消費装置110は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置100は完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、端末装置100のバッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。第一グループの電力消費装置111又は第二グループの電力消費装置112は、それぞれ1つ又は複数の電力消費装置を備える備えることができる。
本発明の一実施形態によれば、第一グループの電力消費装置111は、端末装置100のプロセッサ及び制御ICを備え、第二グループの電力消費装置112は、端末装置100の通信ネットワークコンポーネント及びディスプレイコンポーネントを備える。「第一グループ」と「第二グループ」という用語を使用して、一部のコンポーネントを他のコンポーネントと区別する。第一グループの電力消費装置と第二グループの電力消費装置は、端末装置が出荷する時に予め設定することができ、購入後にユーザーが設定することもできる。本発明の技術方案を実現するためのアプリケーションは、端末装置にビルドインすることができ、又は端末装置にダウンロードすることもできる。
つまり、端末装置100が完全に充電された後、アダプタ200は端末装置100の充電を停止する。このとき、ユーザーがアダプタ200を引き抜かないと、端末装置100のマザーボードの電力消費装置は2つの電源回路を有し、一部分の電力消費装置はバッテリー120によって電力を供給し、例えば、2G/4G無線周波数電力増幅器(2G/4GPAとして簡略化する)などで構成される通信ネットワークコンポーネント及び液晶ディスプレイコンポーネントなどであり、残りの電力消費装置は直接にアダプタ200によって電力を供給し、例えば、端末装置100の中央処理装置(CPU)、制御チップなどである。具体的には、異なる端末装置100に応じて設定することができる。
具体的には、図1に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110及びバッテリー120に加えて、充電インターフェース130、充電モジュール140及び充電制御スイッチ150をさらに備える。充電インターフェース130は、有線充電インターフェース又は無線充電インターフェースであることができる。充電インターフェース130が有線充電インターフェースである場合、充電インターフェース130はユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースであることができ、USBインターフェースを介して端末装置100をアダプタ200に接続することができる。USBインターフェースは通常のものであることができ、又はマイクロUSBインターフェイスであることもできる。充電インターフェース130が無線充電インターフェースである場合、具体的に無線電力受信コイルであることができる。無線電力受信コイルは、アダプタ200の無線電力送信コイルと協同して、電磁誘導により電力を受け取る。充電インターフェース130は受信アンテナであることもできる。受信アンテナは、アダプター200の送信アンテナと協同して、無線電波を介して電力を受け取る。充電インターフェース130は、結合電極又は同じ振動周波数を有するコイルであることもでき、これらは実際の需要によって選択することができる。
端末装置100は、接続管理回路をさらに備えてもよい。接続管理回路は、充電インターフェイスの接続を検出するために用いられ、例えば、端末装置が充電インターフェイスを介してアダプタに接続されているか否か、又はアダプタが充電インターフェイスから引き出されているか否かなどである。端末装置100は、状態管理回路をさらに備えてもよい。状態管理回路は、第二グループの電力消費装置の状態を検出するために用いられ、例えば、少なくとも1つの電力消費装置が動作状態にあるか否かを検出するために用いられる。接続管理回路と状態管理回路は別々に提供することができ、又はそれらの一方又は両方をプロセッサに統合することができる。
充電モジュール140は、充電回路と充電制御回路を備えることができる。充電回路の一端は充電インターフェース130に接続され、充電回路の他端は充電制御スイッチ150を介して複数の電力消費装置110及びバッテリー120に接続される。充電制御回路は、充電インターフェース130、充電回路、充電制御スイッチ150、バッテリー120及び端末装置100のプロセッサに接続される。充電制御回路は、バッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断するために用いられる。バッテリー120を充電することを必要とする場合、端末装置100が電源オン状態にあり、且つユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信する。端末装置100のプロセッサは、充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。バッテリー120が完全に充電されると、充電制御回路は充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120の充電を停止し、且つアダプタ200が充電インターフェース130から引き出されているか否かを判断する。アダプタ200が充電インターフェース130から引き出されている場合、充電制御回路は充電回路を制御して動作を停止し、充電制御スイッチ150を介してバッテリー120が複数の電力消費装置110に電力を供給するように制御する。そうではない場合、充電制御回路は、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続けるように充電回路を制御する一方、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するように制御する。
端末装置100が電源オフ状態にある場合、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電することを必要とする場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、後続の充電過程は、端末装置100が電源オン状態にある場合と同じであるので、ここでは詳細に説明しない。従って、充電モジュール140によって、バッテリー120の充電及び複数の電力消費装置100の電力供給を実現することができる。充電制御スイッチ150は、電子スイッチコンポーネントで構成されるスイッチ回路である。例えば、充電制御スイッチ150は、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであることができる。MOSトランジスタの第一端は、充電回路のアノード及び第一グループの電力消費装置111のアノードに接続され、MOSトランジスタの第二端は、バッテリー120のアノード及び第二グループの電力消費装置112のアノードに接続され、MOSトランジスタの制御端は、充電制御回路に接続される。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続され、且つバッテリー120を充電する必要があることを検出すると、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、充電回路によって、バッテリー120を充電し、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されるが、バッテリー120を充電する必要がないことを検出すると、充電制御回路はMOSトランジスタをオフ状態に制御する。この場合、依然として充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給するが、第二グループの電力消費装置112はバッテリー120によって電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されていることを検出しなかった場合、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
即ち、端末装置100の充電過程において、アダプタ200によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100がアダプタ200から切断されると、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するが、第一グループの電力消費装置111はアダプタ200によって電力を供給するので、このとき、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、バッテリー120の電力消費情報に応じて、第二グループの電力消費装置112に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、さらに第二グループの電力消費装置112に電気漏れ現象が発生しているので、端末装置100に電気漏れ現象が発生していると判断することができる。電力消費装置は2つのグループに分けられるので、端末装置が完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、1つのグループはアダプタによって電力を供給し、もう1つのグループはバッテリーによって電力を供給する。このようにして、第二グループの電力消費装置112によって引き起こされる端末装置の深刻な電気漏れを検出することができるだけではなく、端末装置のわずかな電気漏れも検出することができ、従って検出の信頼性が確保される。
図2は、本発明の実施例に係わる端末装置の電気漏れ検出方法のフローチャートである。図2に示されたように、端末装置の電気漏れ検出方法は、以下のステップを備える。
S1、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、もし端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであるときに、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出し、例えば、バッテリーの電力消費情報を獲得する。
本発明のいくつかの実施形態において、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流を検出することにより、バッテリーの電力消費情報を獲得する。バッテリーの消費電流は、バッテリーが電力を消費するとき、バッテリーが配置される回路の電流を指す。
具体的には、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、一定期間内にバッテリーの電圧が急速に低下する場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの電圧がゆっくり低下する場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの電圧がほとんど変化しない場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。バッテリーの電圧変化閾値も導入できる。一定期間内のバッテリーの電圧変化が電圧変化閾値よりも大きい場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、そうでなければ、状況はそれほど悪くない。
又は、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、バッテリーの消費電流が大きい場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの消費電流が小さい場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの消費電流が小さい又はゼロである場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出するするとともに、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化及びバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得し、従って得られる電力消費情報の精度を確保する。
電圧検出回路及び電流検出回路は、図3に示す回路構成を採用することができる。図3に示されたように、電圧検出回路311は、第一レジスターR1及び第二レジスターR2を備える。第一レジスターR1の一端は、バッテリー120のアノードに接続されている。第二レジスターR2の一端は、第一レジスターR1の他端に接続され且つ第一ノードを有し、第二レジスターR2の他端は接地される。第一ノードは、電圧検出回路311の出力端として機能する。
電流検出回路312は、第八レジスターR8と、第九レジスターR9と、第十レジスターR10と、第一増幅器X1と、第十一レジスターR11と、を備える。第八レジスターR8の一端はバッテリー120のカソードに接続され、第八レジスターR8の他端は第二グループの電力消費装置112を介してバッテリー120のアノードに接続される。第八レジスターR8は電流検出レジスターである。第九レジスターR9の一端は第八レジスターR8の一端に接続され、第十レジスターR10の一端は第八レジスターR8の他端に接続される。第一増幅器X1は、第九レジスターR9の他端に接続された負入力端と、第十レジスターR10の他端に接続された正入力端と、を有する。第十一レジスターR11は、第一増幅器X1の負入力端と第一増幅器X1の出力端との間に接続され、第一増幅器X1の出力端は電流検出回路312の出力端として機能する。
図3に示されたように、制御モジュールは、電圧検出回路311を介して獲得した電圧がほぼ一定であり(検出誤差を考慮する)、電流検出回路312を介して獲得した電流がほぼゼロである場合(検出誤差を考慮する)、バッテリー120は電力を消費しないことを示す。ただし、制御モジュールは、電圧検出回路311を介して獲得した電圧が連続的に低下する場合、又は電流検出回路312を介して獲得した消費電流がゼロより大きい場合(検出誤差を考慮して、好ましくはゼロに近い値を採用する)、バッテリー120は電力を消費することを示す。
説明しなければならないことは、図3に示された回路構成は、ただ例示である。本発明の実施形態において、他の回路構成を採用することもでき、ここで詳しく説明しない。ただバッテリーの電圧変化に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する場合、図3の電流検出回路312を省略することができる。ただバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する場合、図3の電圧検出回路311を省略するこができる。つまり、1つのパラメータだけでバッテリーの電力消費を検出することができる。
S2、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。
具体的には、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、通常、バッテリーは電力を消費しない。ただし、バッテリーの電力消費が検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを説明する。例えば、バッテリーの電圧変化及びバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する場合、バッテリーの電圧が連続的に低下することが検出されるか、バッテリーの消費電流が連続的にゼロより大きく且つ安定状態にある(つまり、バッテリーに継続的且つ安定した電流消費がある)ことが検出されると、バッテリーに接続されたコンポーネントに電気漏れがあると判断し、さらに端末装置に電気漏れがあると判断する。
本発明の実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出方法によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、それにより、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。
本発明の一実施形態によれば、端末装置が低電力消費状態にあるとき、第二グループの電力消費装置は作動状態にない。さらに、低電力消費状態は、スクリーンオフスタンバイ状態及びパワーオフ状態を含む。
「スクリーンオフスタンバイ状態」とは、端末装置のディスプレイコンポーネントが画面オフ状態にあり、通信ネットワークデバイスなどが非作動状態にあり、ただシステムコアデバイス(例えば、プロセッサ及び制御IC)が作動状態にあることを意味する。「パワーオフ状態」とは、端末装置のすべてのコンポーネントが非作動状態にあり、即ち端末装置が電力消費のない状態にあることを意味する。簡単に説明すると、端末装置がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか、それともパワーオフ状態にあるかにかかわらず、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、端末装置のバッテリーが無電力消費状態にあるようにする。従って、ディスプレイコンポーネント、通信ネットワークコンポーネントなどのようなバッテリ駆動コンポーネントの電力消費による電気漏れ検出の不正確さを効果的に回避することができる。
例えば、図1に示されたように、端末装置に電力がないか、又は低電力の場合、ユーザーは端末装置を充電することを選択する。端末装置100が電源オン状態にあるとき、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサは充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150(例えば、MOSトランジスタである)を制御し、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。
バッテリー120が完全に充電され、且つアダプタ200が充電インターフェース130に接続されると、充電制御回路は、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続け、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は、端末装置100のプロセッサに電気漏れ検出信号を送信して、端末装置100のプロセッサは、電気漏れ検出手順の実行を開始する。例えば、充電制御回路は、アダプタと第一グループの電力消費装置との間の充電経路、アダプタと第二グループの電力消費装置との間の充電経路、バッテリーと第一グループの電力消費装置との間の充電経路、及びバッテリーと第二グループの電力消費装置との間の充電経路をオン/オフするように、充電制御スイッチのオン/オフを制御することができる。
電気漏れ検出手順を実行しているところ、先ず、端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか否か、即ち、第二グループの電力消費装置が非作動状態にあるか否かを検出し、第二グループの電力消費装置が非作動状態にあると、端末装置100の電気漏れ検出が開始される。このとき、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流を獲得してから、バッテリーの電圧変化及び/又はバッテリーの消費電流に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。例えば、ある期間内に、バッテリーの電圧が連続的に低下することが検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを示す。別の例では、バッテリーの消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを示す。さらに別の例として、バッテリーの電圧が連続的に低下することが検出されるか、又はバッテリーの消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置に電気漏れ現象が発生していることを示す。
端末装置100が電源オフ状態にあるとき、ユーザーがアダプター200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出し始め、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電する必要がある場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサはリセット信号を受信した後に起動され、充電中断信号に応じて充電手順を実行する。後の充電過程及び電気漏れ検出過程は、端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にある場合と同様であるので、ここで詳しく説明しない。
その結果、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができる。
さらに、本発明の1つの実施形態によれば、バッテリーの電力消費情報を表示するように端末装置を制御し、端末装置に電気漏れ現象が発生していると判断された場合、端末装置を制御して電気漏れリマインダーメッセージを送信する。
例えば、端末装置の電気漏れ検出が完了すると、ユーザーが端末装置の現在の状態を了解するように、電気漏れ検出に関する結果をユーザーに通知することができる。例えば、電気漏れ検出が完了した後、端末装置に電気漏れが発生していない場合、図4aに示されたように、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリーの電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置に電気漏れ現象が発生していないので、端末装置を安心して使用できることをユーザーに通知することができる。端末装置に電気漏れが発生している場合、図4bに示されたように、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリーの電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置に電気漏れ現象が発生したので、即時に修理するようにユーザーにリマインドできる。同時に、さらに端末装置の指示ランプの点滅によってユーザーにリマインドでき、例えば、指示ランプを制御して赤色光を発出し且つ高い頻度で点滅するようにする。又は端末装置の音声機能を介してユーザーにリマインドできる。
一般的に、ユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信すると、すぐカスタマーサービスアウトレットに行って検査修理する。ただし、一部のユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信しても、問題の深刻さを認識できない場合がある。従って、リマインダーメッセージを無視し、端末装置を正常に使用し続ける可能性がある。この場合、ユーザーに何度も通知することができる。例えば、ユーザーに少なくと三回通知することができる。何度も通知したが、ユーザーは依然として問題を処理しない場合、端末装置の一部の機能を制限することができる。例えば、バッテリーの電圧変化に応じて、端末装置の電気漏れが深刻ではないと判断された場合、いくつかの危険なコンポーネント(コンデンサなど)を制限することができる。ただし、端末装置の電気漏れが深刻である場合、端末装置は直接電源がオフになり、起動できないように制御する。
上述したように、本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出方法によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができ、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。また、タイムリーなリマインダーと修理を実現することもでき、電気漏れによる潜在的な安全上の危険及び短期間使用の問題を回避することができ、端末装置の使用性能が大幅に向上する。
さらに、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実施する。
本発明の実施形態に係わる非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によれば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実施する。端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
本発明の実施形態は、さらに端末装置を提供する。図5に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110を備え、複数の電力消費装置110は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置100は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、アダプタによって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、端末装置100のバッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100は、さらに、メモリ160及びプロセッサ170を備え、メモリ160に格納された端末装置100の制御プログラムがプロセッサ170によって実行されると、上記の端末装置の電気漏れ検出方法のステップを実現する。
本発明の実施形態に係る端末装置によれば、上記の端末装置の電気漏れ検出方法を実行することにより、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
図6は、本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出装置のブロック図である。
本発明の実施形態において、図1に示されたように、端末装置100は複数の電力消費装置110を備え、複数の電力消費装置110は第一グループと第二グループに分けられる。端末装置100は完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、端末装置100のバッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
本発明の一実施形態によれば、第一グループの電力消費装置111は、端末装置100のプロセッサ及び制御ICを備え、第二グループの電力消費装置112は、端末装置100の通信ネットワークコンポーネント及びディスプレイコンポーネントを備える。
即ち、端末装置100が完全に充電された後、アダプタ200は端末装置100の充電を停止する。このとき、ユーザーがアダプタ200を引き抜かないと、端末装置100のマザーボードの電力消費装置は2つの電源回路を有し、一部分の電力消費装置はバッテリー120によって電力を供給し、例えば、2G/4G無線周波数電力増幅器(2G/4GPAとして簡略化する)などで構成される通信ネットワークコンポーネント及び液晶ディスプレイコンポーネントなどであり、残りの電力消費装置は直接にアダプタ200によって電力を供給し、例えば、端末装置100の中央処理装置(CPU)、制御チップなどである。具体的には、異なる端末装置100に応じて設定することができる。
具体的には、図1に示されたように、端末装置100は、複数の電力消費装置110及びバッテリー120に加えて、充電インターフェース130、充電モジュール140及び充電制御スイッチ150をさらに備える。充電インターフェース130は、有線充電インターフェース又は無線充電インターフェースであることができる。充電インターフェース130が有線充電インターフェースである場合、充電インターフェース130はユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースであることができ、USBインターフェースを介して端末装置100をアダプタ200に接続することができる。USBインターフェースは通常のものであることができ、又はマイクロUSBインターフェイスであることもできる。充電インターフェース130が無線充電インターフェースである場合、具体的に無線電力受信コイルであることができる。無線電力受信コイルは、アダプタ200の無線電力送信コイルと協同して、電磁誘導により電力を受け取る。充電インターフェース130は受信アンテナであることもできる。受信アンテナは、アダプター200の送信アンテナと協同して、無線電波を介して電力を受け取る。充電インターフェース130は、結合電極又は同じ振動周波数を有するコイルであることもでき、これらは実際の需要によって選択することができる。
充電モジュール140は、充電回路と充電制御回路を備えることができる。充電回路の一端は充電インターフェース130に接続され、充電回路の他端は充電制御スイッチ150を介して複数の電力消費装置110及びバッテリー120に接続される。充電制御回路は、充電インターフェース130、充電回路、充電制御スイッチ150、バッテリー120及び端末装置100のプロセッサに接続される。充電制御回路は、バッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断するために用いられる。バッテリー120を充電することを必要とする場合、端末装置100が電源オン状態にあり、且つユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置のプロセッサに送信する。端末装置100のプロセッサは、充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。バッテリー120が完全に充電されると、充電制御回路は充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120の充電を停止し、且つアダプタ200が充電インターフェース130から引き出されているか否かを判断する。アダプタ200が充電インターフェース130から引き出されている場合、充電制御回路は、充電回路を制御して動作を停止し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、バッテリー120が複数の電力消費装置110に電力を供給するようにする。そうではない場合、充電制御回路は、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続けるように充電回路を制御する一方、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するように制御する。
端末装置100が電源オフ状態にある場合、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出して、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電することを必要とする場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、後続の充電過程は、端末装置100が電源オン状態にある場合と同じであるので、ここでは詳細に説明しない。従って、充電モジュール140によって、バッテリー120の充電及び複数の電力消費装置100の電力供給を実現することができる。
充電制御スイッチ150は、電子スイッチコンポーネントで構成されるスイッチ回路である。例えば、充電制御スイッチ150は、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであることができる。MOSトランジスタの第一端は、充電回路のアノード及び第一グループの電力消費装置111のアノードに接続され、MOSトランジスタの第二端は、バッテリー120のアノード及び第二グループの電力消費装置112のアノードに接続され、MOSトランジスタの制御端は、充電制御回路に接続される。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続され、且つバッテリー120を充電する必要があることを検出すると、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、充電回路によって、バッテリー120を充電し、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されるが、バッテリー120を充電する必要がないことを検出すると、充電制御回路はMOSトランジスタをオフ状態に制御する。この場合、依然として充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給するが、第二グループの電力消費装置112はバッテリー120によって電力を供給する。充電制御回路は、アダプタ200が充電インターフェース130に接続されていることを検出しなかった場合、MOSトランジスタをオン状態に制御する。この場合、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。
即ち、端末装置100の充電過程において、アダプタ200によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、アダプタ200によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100がアダプタ200から切断されると、バッテリー120によって、第一グループの電力消費装置111及び第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままであると、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給するが、第一グループの電力消費装置111はアダプタ200によって電力を供給するので、このとき、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、バッテリー120の電力消費情報に応じて、第二グループの電力消費装置112に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、さらに第二グループの電力消費装置112によって引き起こされた端末装置100に電気漏れ現象が発生していると判断することができる。電力消費装置は2つのグループに分けられるので、端末装置が完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、1つのグループはアダプタによって電力を供給し、もう1つのグループはバッテリーによって電力を供給する。このようにして、第二グループの電力消費装置112によって引き起こされる端末装置の深刻な電気漏れを検出することができるだけではなく、端末装置のわずかな電気漏れも検出することができ、従って検出の信頼性が確保される。
図6に示されたように、端末装置の電気漏れ検出装置180は、獲得モジュール181と、制御モジュール182と、を備える。獲得モジュール181は、バッテリー120の電力消費情報を獲得するために用いられる。制御モジュール182は、端末装置100が完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、バッテリー120の電力消費情報に応じて、端末装置100に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するために用いられる。上述のモジュールは、図1及び図5に示されるプロセッサなどのようなプロセッサに統合することができる。
本発明の一実施形態によれば、獲得モジュール181は、バッテリー120の電圧変化及び/又はバッテリー120の消費電流を検出することにより、バッテリー120の電力消費情報を獲得する。バッテリーの消費電流は、バッテリーが電力を消費するとき、バッテリーが配置される回路の電流を指す。
具体的には、獲得モジュール181は、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、一定期間内にバッテリーの電圧が急速に低下する場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの電圧がゆっくり低下する場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの電圧がほとんど変化しない場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得する。例えば、バッテリーの消費電流が大きい場合、バッテリーの電力消費が深刻であることを示し、バッテリーの消費電流が小さい場合、バッテリーの電力消費が遅いことを示し、バッテリーの消費電流が小さい又はゼロである場合、バッテリーの電力消費がほとんどないことを示す。又は、電圧検出回路によってバッテリーの電圧を検出するするとともに、電流検出回路によってバッテリーの消費電流を検出することができ、その後、バッテリーの電圧変化及びバッテリーの消費電流に応じてバッテリーの電力消費情報を獲得し、従って得られる電力消費情報の精度を確保する。電圧検出回路及び電流検出回路は、図3に示された回路構造を採用することができ、ここで具体的に説明しない。
端末装置100は完全に充電され且つアダプタ200に接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置112が作動状態にないと、通常、バッテリー120は電力を消費しない。ただし、バッテリー120の電力消費が検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを説明する。例えば、バッテリー120の電圧変化及びバッテリー120の消費電流に応じてバッテリー120の電力消費情報を獲得する場合、バッテリー120の電圧が連続的に低下することが検出されるか、バッテリー120の消費電流が連続的にゼロより大きく且つ安定状態にある(つまり、バッテリー120に継続的且つ安定した電流消費がある)ことが検出されると、バッテリー120に接続されたコンポーネントに電気漏れがあると判断し、さらに端末装置100に電気漏れがあると判断する。
本発明の実施形態に係る端末装置の電気漏れ検出装置は、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができ、それにより、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。
本発明の一実施形態によれば、端末装置100が低電力消費状態にあるとき、第二グループの電力消費装置112は作動状態にない。さらに、低電力消費状態は、スクリーンオフスタンバイ状態及びパワーオフ状態を含む。
「スクリーンオフスタンバイ状態」とは、端末装置100のディスプレイコンポーネントが画面オフ状態にあり、通信ネットワークデバイスなどが非作動状態にあり、ただシステムコアデバイス(例えば、プロセッサ及び制御IC)が作動状態にあることを意味する。「パワーオフ状態」とは、端末装置のすべてのコンポーネントが非作動状態にあり、即ち端末装置が電力消費のない状態にあることを意味する。簡単に説明すると、端末装置がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか、それともパワーオフ状態にあるかにかかわらず、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、端末装置のバッテリーが無電力消費状態にあるようにする。従って、ディスプレイコンポーネント、通信ネットワークコンポーネントなどのようなバッテリ駆動コンポーネントの電力消費による電気漏れ検出の不正確さを効果的に回避することができる。
例えば、図1に示されたように、端末装置100に電力がないか、又は低電力の場合、ユーザーは端末装置100を充電することを選択する。端末装置100が電源オン状態にあるとき、ユーザーがアダプタ200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路は充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサは充電中断信号を受信した後、充電手順を実行し、充電制御回路に充電制御信号を出力する。充電制御回路は、充電制御信号に応じて、充電回路及び充電制御スイッチ150(例えば、MOSトランジスタである)を制御し、バッテリー120を充電し、複数の電力消費装置110に電力を供給するとともに、バッテリー120の充電状態をリアルタイムで検出する。
バッテリー120が完全に充電され、且つアダプタ200が充電インターフェース130に接続されると、充電制御回路は、充電回路及び充電制御スイッチ150を制御して、充電回路によって第一グループの電力消費装置111に電力を供給し続け、バッテリー120によって第二グループの電力消費装置112に電力を供給する。充電制御回路は制御モジュール182に電気漏れ検出信号を送信して、制御モジュール182は電気漏れ検出手順の実行を開始する。
電気漏れ検出手順を実行しているところ、制御モジュール182は、先ず端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にあるか否か、即ち、第二グループの電力消費装置112が非作動状態にあるか否かを検出し、第二グループの電力消費装置112が非作動状態にあると、端末装置100の電気漏れ検出が開始される。このとき、獲得モジュール181は、バッテリー120の電圧変化及び/又はバッテリー120の消費電流を獲得してから、バッテリー120の電圧変化及び/又はバッテリー120の消費電流に応じて、端末装置100に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。例えば、ある期間内に、バッテリー120の電圧が連続的に低下することが検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを示す。別の例では、バッテリー120の消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを示す。さらに別の例として、バッテリー120の電圧が連続的に低下することが検出されるか、又はバッテリー120の消費電流が持続且つ安定であることが検出されると、端末装置100に電気漏れ現象が発生していることを示す。
端末装置100が電源オフ状態にあるとき、ユーザーがアダプター200を充電インターフェース130に接続すると、充電制御回路はバッテリー120の電圧を検出し始め、バッテリー120を充電する必要があるか否かを判断する。バッテリー120を充電する必要がある場合、充電制御回路は、充電回路が作動するように制御し、且つ充電制御スイッチ150を制御して、複数の電力消費装置110の中の第一グループの電力消費装置111に電力を供給するとともに、リセット信号及び充電中断信号を生成して端末装置100のプロセッサに送信し、端末装置100のプロセッサはリセット信号を受信した後に起動され、充電中断信号に応じて充電手順を実行する。後の充電過程及び電気漏れ検出過程は、端末装置100がスクリーンオフスタンバイ状態にある場合と同様であるので、ここで詳しく説明しない。
その結果、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままである場合、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断することができる。
さらに、本発明の1つの実施形態によれば、制御モジュール182は、さらにバッテリー120の電力消費情報を表示するように端末装置100を制御し、端末装置100に電気漏れ現象が発生していると判断された場合、端末装置100を制御して電気漏れリマインダーメッセージを送信する。
例えば、端末装置100の電気漏れ検出が完了すると、ユーザーが端末装置100の現在の状態を了解するように、制御モジュール182は電気漏れ検出に関する結果をユーザーに通知することができる。例えば、電気漏れ検出が完了した後、端末装置100に電気漏れが発生していない場合、図4aに示されたように、制御モジュール182は、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリー120の電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置100に電気漏れ現象が発生していなく、端末装置100を自由に使用できることをユーザーに通知することができる。端末装置100に電気漏れが発生している場合、図4bに示されたように、制御モジュール182は、ディスプレイコンポーネントを介してバッテリー120の電力消費を示す情報を表示することができ、端末装置100に電気漏れ現象が発生したので、即時に修理するようにユーザーにリマインドできる。同時に、さらに端末装置100の指示ランプの点滅によってユーザーにリマインドでき、例えば、指示ランプを制御して赤色光を発出し且つ高い頻度で点滅するようにする。又は端末装置100の音声機能を介してユーザーにリマインドできる。
一般的に、ユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信すると、すぐカスタマーサービスアウトレットに行って検査修理する。ただし、一部のユーザーは、上記のリマインダーメッセージを受信しても、問題の深刻さを認識できない場合がある。従って、リマインダーメッセージを無視し、端末装置を正常に使用し続ける可能性がある。この場合、ユーザーに何度も通知することができる。例えば、ユーザーに少なくと三回通知することができる。何度も通知したが、ユーザーは依然として問題を処理しない場合、端末装置100の一部の機能を制限することができる。例えば、バッテリー120の電圧変化に応じて、端末装置100の電気漏れが深刻ではないと判断された場合、いくつかの危険なコンポーネント(コンデンサなど)を制限することができる。ただし、端末装置100の電気漏れが深刻である場合、端末装置100は直接電源がオフになり、起動できないように制御する。
本発明の実施形態に係わる端末装置の電気漏れ検出装置によれば、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、制御モジュールは、獲得モジュールが獲得したバッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができ、ユーザーが端末装置の電気漏れを知覚できないという問題を効果的に解決する。また、タイムリーなリマインダーと修理を実現することもでき、電気漏れによる潜在的な安全上の危険及び短期間使用の問題を回避することができ、端末装置の使用性能が大幅に向上する。
本発明の実施形態は、さらに端末装置を提供する。図7に示されたように、端末装置100は、上述した電気漏れ検出装置180を備える。
本発明の実施形態に係る端末装置によれば、上述した端末装置の電気漏れ検出装置によって、端末装置は完全に充電され且つアダプタに接続されたままであると、端末装置の第一グループの電力消費装置はアダプタによって電力を供給するが、第二グループの電力消費装置は端末装置のバッテリーによって電力を供給し、この時、第二グループの電力消費装置が作動状態にないと、バッテリーの電力消費を検出して、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断する。従って、バッテリーの電力消費情報に応じて、端末装置に電気漏れ現象が発生しているか否かを判断するこができる。
本発明の説明において、「中央」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「半径方向」、「円周方向」などの用語が示す方向関係又は位置関係は、添付図面に基づく方向関係又は位置関係であり、本発明を便利に説明し、簡略化するためのものであり、装置又は構成要素が必ず特定の方向を持っているか、特定の方向に構成され且つ操作されることを明示又は暗示するものではなく、従って本発明を限定するものであると解釈するべきではない。
さらに、「第一」、「第二」などの用語は、ただ説明するために用いられ、相対的な重要性を明示又は暗示するか、又はここで言及される技術的特徴の数を暗示するものであると理解するべきではない。従って、「第一」、「第二」などの用語によって制限される特徴は、少なくとも1つの該特徴を含むことを明示又は暗示する。本発明の説明において、特に明記しない限り、「複数」は、2つ、3つなどの「少なくとも2つ」を指す。
本発明において、明確な規定及び限定がない限り、「設置する」、「結合する」、「接続する」、「固定する」などの用語は、より広い意味で理解されるべきである。例えば、明確な規定がない限り、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、又は一体になってもよく、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよく、直接に接続されてもよく、媒体を介した間接的に接続されてもよく、2つの構成素子間の連通であることができ、又は2つの構成要素間の相互作用関係であることもできる。当業者にとって、特定の状況に応じて、本発明における上記の用語の具体的な意味を理解され得る。
本発明において、明確な規定及び限定がない限り、第一特徴は第二特徴の「上」又は「下」にあるということは、第一特徴と第二特徴は直接に接触するか、又は第一特徴と第二特徴は媒体を介して間接的に接触することを意味する。第一特徴は第二特徴の「上」、「上方」、「上面」にあることは、第一特徴は第二特徴の真上又は斜め上にあるか、又はただ第一特徴の水平高さが第二特徴の水平高さより高いことを意味する。第一特徴は第二特徴の「下」、「下方」、「下面」にあることは、第一特徴は第二特徴の真下又は斜め下にあるか、又はただ第一特徴の水平高さが第二特徴の水平高さより低いことを意味する。
本明細書で言及される参照用語「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」などは、該実施形態又は例示を結合して説明する具体的な特徴、構造、材料、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態又は例示に含まれることを意味する。本明細書において、上述した用語の例示的な記載は、必ず同じ実施形態又はは例示を指すことに限定されない。記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例示で適切に組み合わせることができる。さらに、矛盾がない限り、当業者は本明細書に記載された異なる実施形態又は例示、及び異なる実施形態又は例示の特徴を組み合わせることができる。
本願に開示された実施形態に基づいて記載される各例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータープログラムと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者とって明らかである。これらの機能は、ハードウェアにより実行されるか又はソフトウェアにより実行されるかについて、技術方案の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。専門技術者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
また、当業者であれば理解できるように、説明の便利および簡潔のために、上記システム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記方法実施形態の対応するプロセスを参照することができるため、再度説明しない。
本願によって提供される幾つかの実施形態において、開示されるシステム、装置及び方法は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記に説明された装置の実施形態は、例示するためのものに過ぎない。例えば、ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現するときに別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又は部品を組み合わせ、又は別のシステムに集積し、又は若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、図示又は検討する相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットの間接結合や通信接続であってもよく、電気、機械や他の形態であってもよい。
分離部品として記載されたユニットは、物理的に分離してもよいし、分離しなくてもよい。ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットではなくておもよい。即ち、一つの箇所に設置してもよいし、複数のネットワークユニットに設置してもよい。実際の要求に応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術方案の目的を実現することができる。
また、本発明に係る各実施形態の各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、物理的に分離された複数のユニットとして存在してもよいし、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積してもよい。
上記機能がソフトウェア機能ユニットで実現され、独立した製品として販売または使用される場合、このソフトウェアはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術手段の要旨、あるいは従来技術に寄与する部分、あるいは技術手段的一部は、ソフトウェア製品で実現されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の様々な実施形態に係る方法のステップの全部または一部をコンピュータ(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなど)に実行させるための若干のインストラクションを含んでもよい。上記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含んでもよい。以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は例示的であり、本発明を限定するものであると理解されるべきではなく、当業者であれば、本発明の範囲内で、上述した実施形態を変更、修正、置換及び変形することができる。