本開示の実施形態は、キロヘルツ(kHz)の無線周波数(RF)発生器の存在下でメガヘルツ(MHz)のRF発生器の供給電力の効率性を高めるためのシステムおよび方法を提供する。本実施形態は、多くの方法(例えば、プロセス、装置、システム、デバイス、またはコンピュータ可読媒体における方法)で実施されうることを理解されたい。いくつかの実施形態が以下に説明される。
一実施形態では、MHzのRF発生器によって供給される電力は、MHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高めるために、kHzのRF発生器の1周期内で変更される。この電力制御は能動型であり、MHzのRF発生器によって供給された電力を迅速に増加または減少させるために、zMHzのRF発生器内で高速電力制御装置が用いられる。電力制御装置は、電力反射係数が低いまたは高いかどうかに応じて、供給される電力を増加または減少させる。一実施形態では、電力制御は受動型である。MHzのRF発生器の自然発生特性の1つは、その供給電力がプラズマチャンバ内のプラズマのインピーダンス関数であることである。
一実施形態では、MHzのRF発生器の電力のパッシブ制御またはアクティブ制御に加えて、zMHzのRF発生器の電力制御装置の周波数が制御され、インピーダンス整合ネットワークのコンデンサが制御され、および/または、MHzのRF発生器に結合されているRFケーブルは、MHzのRF発生器の出力における電力反射係数が低いときにMHzのRF発生器の供給電力が高く、電力反射係数が高いときにMHzのRF発生器の供給電力が低くなるように改良される。
いくつかの誘電プラズマエッチングシステムは、無線周波数として、zMHz(例えば、60MHzまたは27MHz)およびxkHz(例えば、400kHz)を用いる。xkHzなどの低周波の存在は、zMHzなどの高周波において変調を引き起こす。この変調は、相互変調周波数(例えば、zMHz±n*xkHz(nは正の実数))でzMHzのRF発生器によって供給された電力で明らかである。いくつかのRFシステムは、zMHzのRF発生器への電力を基本周波数(例えば、zMHz)で測定するが、50%ものzMHzのRF電力がzMHzのRF発生器に相互変調周波数で反射され、熱として消費される。これだけ多くの電力を、zMHzのRF発生器によって供給された電力の費用として、また、所定量の電力を供給するのにより大きなRFの発生器が必要な費用として消費するのはお金がかかる。
いくつかの方法は、zMHzの反射電力量を削減し、zMHzの供給電力の効率性を高めることを含み、効率性は、プラズマチャンバが受信した電力率と、プラズマチャンバが受信した総電力と、zMHzのRF発生器に反射した電力である。例えば、zMHzのRF発生器から出力された電力の一部は、プラズマチャンバによって受信され、処理のためにプラズマチャンバによって用いられ、zMHzのRF発生器から出力された電力の別の一部は、プラズマチャンバからzMHzのRF発生器に反射される。zMHzの供給電力の効率性は、プラズマチャンバが受信した電力率であり、プラズマチャンバが受信した総電力であり、zMHzのRF発生器に反射した電力である。電力は、プラズマチャンバからRF伝送路、インピーダンス整合ネットワーク、およびRFケーブルを通ってzMHzのRF発生器に反射される。インピーダンス整合ネットワークは、RF伝送路を介してプラズマチャンバに結合され、RFケーブルを介してzMHzのRF発生器に結合される。プラズマチャンバによって受信された電力は、RF伝送路を介してプラズマチャンバの電極(例えば、下部電極)で受信された電力である。この方法の1つは、xkHzの1周期内で、本明細書において時に周波数変調(FM)を意味する、zMHzのRF周波数を変調することを含み、この方法の別の1つは、xkHzの1周期内で、本明細書において時に振幅変調(AM)を意味する、zMHzのRF供給電力を変調することを含む。一実施形態では、AMプロセスを実行するためにzMHzのRF発生器によって供給されたzMHz電力の自然発生のパッシブ変調を用いる方法が説明される。
zMHzのRF発生器およびxkHzのRF発生器を備えるエッチングツールにおいて、zMHz電圧反射係数Γは、xkHzで変調される。zMHz電圧反射係数Γは、大きさおよび位相の複素数である。例えば、xkHzの1周期におけるzMHz電圧反射係数の平均値は≒0であるが、xkHzの1周期におけるzMHz電力反射係数|Γ|2の平均値は、≒0.50または50%である。よって、zMHzのRF発生器によって供給された電力の50%が無駄になっている。より大きなzMHzのRF発生器は、供給電力量を増やすために用いられうるが、ひどく高額である。
上述のように、zMHzのRF供給電力の効率性を高める方法は、zMHzのRF発生器からのzMHzの供給電力を1xkHz周期内で変調することである。例えば、zMHzの供給電力は、電力反射係数|Γ|2が低いときにxkHz周期の一部の間に増加し、zMHzの出力電力は、電力反射係数が高いときにxkHz周期の一部の間に減少する。これは、全体に低電力加重反射係数をもたらすだろう。zMHz供給電力の増加および減少は、マイクロ秒未満単位でzMHz供給電力を能動的に制御することによって実現される。xkHzの1周期は、2.5マイクロ秒、または、2マイクロ秒から3マイクロ秒の間であることに注意されたい。また、一実施形態では、zMHz供給電力の増加および減少は、アクティブ制御を用いる必要なく、zMHz出力電力の自然発生のパッシブ変化によって実現される。
一実施形態では、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器に結合されているインピーダンス整合ネットワークに関連づけられた調整つまみを変化させる方法が説明される。調整つまみの例は、1つの可変コンデンサおよび1つの可変RF周波数、または2つの可変コンデンサを含む。調整つまみは、zMHz電圧反射係数線(例えば、プロット)の中心を移して、スミスチャートの中心とより厳密に一致するように変更される。スミスチャートの中心では、zMHz電力反射係数|Γ|2=0である。
一実施形態では、zMHzのRF発生器とインピーダンス整合ネットワークとの間のRFケーブルの長さを変化させる方法が説明される。そのような長さの変化は、zMHzのRF発生器によって供給された少量の電力の領域と並ぶようにzMHz電圧反射係数線の極領域(例えば、エッジ領域)の回転を促進する。また、長さの変化は、zMHzのRF発生器によって供給された多量の電力を有するzMHz電圧反射係数線の中心領域が|Γ|^2がより小さいスミスチャートの中心領域付近になることを促進する。
一実施形態では、|Γ|2の電力加重平均値を下げることによってzMHz供給電力の効率性を高める方法が説明される。同量のzMHz供給電力がより小さいzMHzのRF発生器で実現されるため、より高いzMHzの供給電力の効率性は、zMHzのRF発生器によって供給された電力の操業費を削減し、zMHzのRF発生器の資本費も削減する。
一実施形態では、RF発生器のパッシブ制御のための第1の方法が説明される。第1の方法は、低周波RF発生器によって、低周波RF信号をプラズマチャンバに結合されたインピーダンス整合ネットワークに供給することを含む。第1の方法は、さらに、高周波RF発生器によって、高周波RF信号をインピーダンス整合ネットワークに供給することを含む。インピーダンス整合ネットワークは、直列回路およびシャント回路を含む。第1の方法は、高周波RF発生器の出力において測定された変数の複数の測定値にアクセスしてパラメータを生成することを含む。変数は、低周波RF発生器の複数の動作周期の間に測定される。測定値は、高周波RF発生器によって供給された電力の複数の値に関連付けられる。第1の方法は、1周期について、高周波RF発生器によって供給された電力の効率性が高まる、高周波RF発生器の周波数値、および、シャント回路に関連付けられた因数値を決定することを含む。
一実施形態では、第1の方法における、低周波RF信号を供給する動作、高周波RF信号を供給する動作、複数の測定値にアクセスする動作、ならびに、高周波RF発生器の周波数値および因数値を決定する動作は、基板が処理されていないトレーニングルーチンの間に実行される。
一実施形態では、第1の方法における、周波数値および因数値を決定する動作は、変数の測定値のサブセット、および、高周波RF発生器によって供給された電力値のサブセットから計算される平均値に基づいて実行される。
一実施形態では、本明細書に記載の第1の方法は、1周期について、変数の第1の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第1の値の2乗との積、および、変数の第2の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第2の値の2乗との積、の平均値を計算することを含む。
一実施形態では、本明細書に記載の第1の方法は、別の1周期について、変数の第3の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第3の値の2乗との積、および、変数の第4の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第4の値の2乗との積、の別の平均値を計算することを含む。
一実施形態では、本明細書に記載の第1の方法は、1周期についての平均値が別の1周期についての別の平均値未満であることを決定することを含む。
一実施形態では、第1の方法における、周波数値および因数値を決定する動作は、平均値が別の周期についての別の平均値未満である1周期に基づいて実行される。
一実施形態では、第1の方法における、周波数値および因数値を決定する動作は、効率性の向上が実現する直列回路に関連付けられた因数値を決定することを含む。
第1の方法の一実施形態では、高周波RF発生器は、RFケーブルを介してインピーダンス整合ネットワークに結合される。この実施形態では、第1の方法は、トレーニングルーチンの間に、高周波RF発生器の出力において測定された変数の別の複数の測定値にアクセスすることを含む。別の複数の変数の測定値は、低周波RF発生器の別の複数の動作周期の間に測定される。別の複数の変数の測定値は、RFケーブルが変更された後に測定される。また、別の複数の測定値は、高周波RF発生器によって供給された電力の別の複数の値に関連付けられる。さらに、これらの実施形態では、第1の方法は、トレーニングルーチンの間に、別の複数の周期の1周期について、高周波RF発生器によって供給された電力の効率性が高まる、高周波RF発生器の別の周波数値、および、シャント回路に関連付けられた別の因数値を決定することを含む。
一実施形態では、本明細書に記載の第1の方法は、プラズマチャンバ内での基板処理の間に、高周波RF発生器の周波数値、および、シャント回路に関連付けられた因数値を適用することを含む。
第1の方法の一実施形態では、変数は電圧反射係数であり、パラメータは電力反射係数であり、因数は静電容量である。
一実施形態では、RF発生器のアクティブ制御のための第2の方法が説明される。第2の方法は、低周波RF発生器によって、低周波RF信号をプラズマチャンバに結合されたインピーダンス整合ネットワークに供給することを含む。第2の方法は、さらに、高周波RF発生器によって、高周波RF信号をインピーダンス整合ネットワークに供給することを含む。インピーダンス整合ネットワークは、直列回路およびシャント回路を含む。第2の方法は、さらに、高周波RF発生器の出力において測定された変数の複数の測定値にアクセスしてパラメータを生成することを含む。変数は、低周波RF発生器の複数の動作周期の間に測定される。測定値は、高周波RF発生器によって供給された電力の複数の値に関連付けられる。第2の方法は、1周期について、高周波RF発生器によって供給された電力の効率性が高まる、高周波RF発生器の周波数値、高周波RF発生器によって供給された電力量、および、シャント回路に関連づけられた因数値を決定することを含む。
一実施形態では、第2の方法における、低周波RF信号を供給する動作、高周波RF信号を供給する動作、複数の測定値にアクセスする動作、ならびに、高周波RF発生器の周波数値、高周波RF発生器によって供給された電力量、および因数値を決定する動作は、基板処理の間に実行される。
一実施形態では、第2の方法における、周波数値、高周波RF発生器によって供給された電力量、および因数値を決定する動作は、変数の測定値のサブセット、および、高周波RF発生器によって供給された電力値のサブセットから計算される平均値に基づく。
一実施形態では、本明細書に記載の第2の方法は、1周期について、変数の第1の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第1の値の2乗との積、および、変数の第2の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第2の値の2乗との積、の平均値を計算することを含む。
一実施形態では、本明細書に記載の第2の方法は、別の1周期について、変数の第3の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第3の値の2乗との積、および、変数の第4の測定値の大きさの2乗と、高周波RF発生器によって供給された電力の第4の値の2乗との積、の別の平均値を計算することを含む。
一実施形態では、本明細書に記載の第2の方法は、1周期についての平均値が別の1周期についての別の平均値未満であることを決定することを含む。
一実施形態では、第2の方法における、周波数値、高周波RF発生器によって供給された電力量、および因数値を決定する動作は、平均値が他の周期についての別の平均値未満である1周期に基づいて実行される。
一実施形態では、第2の方法における、因数値を決定する動作は、効率性の向上が実現する直列回路に関連付けられた因数値を決定することを含む。
第2の方法の一実施形態では、高周波RF発生器は、RFケーブルを介してインピーダンス整合ネットワークに結合される。第2の方法は、さらに、基板処理の間に、高周波RF発生器の出力において測定された変数の別の複数の測定値にアクセスすることを含む。別の複数の変数の測定値は、低周波RF発生器の別の複数の動作周期の間に測定される。別の複数の変数の測定値は、RFケーブルが変更された後に測定される。別の複数の測定値は、高周波RF発生器によって供給された電力の別の複数の値に関連付けられる。また、第2の方法は、基板処理の間に、別の複数の周期の1周期について、高周波RF発生器によって供給された電力の効率性が高まる、高周波RF発生器の別の周波数値、高周波RF発生器によって供給された別の電力量、シャント回路に関連付けられた別の因数値を決定することを含む。
一実施形態では、本明細書に記載の第2の方法は、プラズマチャンバ内での基板処理の間に、高周波RF発生器の周波数値、電力量、および、シャント回路に関連付けられた因数値を適用することを含む。
第2の方法の一実施形態では、変数は電圧反射係数であり、パラメータは電力反射係数であり、因数は静電容量である。
一実施形態では、システムについて説明される。システムは、インピーダンス整合ネットワークを備える。インピーダンス整合ネットワークは、直列回路およびシャント回路を含む。システムは、さらに、インピーダンス整合ネットワークに結合されたプラズマチャンバと、インピーダンス整合ネットワークに結合され、低周波RF信号をインピーダンス整合ネットワークに供給するように構成されている低周波RF発生器とを備える。システムは、また、インピーダンス整合ネットワークに結合され、高周波RF信号をインピーダンス整合ネットワークに供給するように構成されている高周波RF発生器を備える。システムは、高周波RF発生器に結合されたホストコンピュータシステムを備える。ホストコンピュータシステムは、高周波RF発生器の出力において測定された変数の複数の測定値にアクセスしてパラメータを生成するように構成されているプロセッサを備える。変数は、低周波RF発生器の複数の動作周期の間に測定される。測定値は、高周波RF発生器によって供給された電力の複数の値に関連付けられる。プロセッサは、さらに、1周期について、高周波RF発生器によって供給された電力の効率性が高まる、高周波RF発生器の周波数値、および、シャント回路に関連付けられた因数値を決定するように構成されている。
このシステムの一実施形態では、変数は電圧反射係数であり、パラメータは電力反射係数であり、因数は静電容量である。
このシステムの一実施形態では、プロセッサは、周波数値を決定するように構成され、因数値は、変数の測定値のサブセット、および、高周波RF発生器によって供給された電力の値のサブセットから計算される平均値に基づく。
本明細書に記載のシステムおよび方法のいくつかの利点は、zMHzのRF発生器によって供給された電力の効率性が高まるようにzMHzのRF発生器を調節することを含む。一実施形態では、効率性は、トレーニングルーチンの間に、zMHzのRF発生器の動作周波数、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量を決定することによって向上する。zMHzのRF発生器の動作周波数、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量は、xkHzのRF発生器の複数の動作周期の1周期の間に決定される。zMHzのRF発生器の動作周波数、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量が決定されるときは、xkHzのRF発生器の1動作周期内でzMHzのRF発生器によって供給される電力の制御はない。例えば、zMHzのRF発生器によって供給される電力は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の1サブ周期からxkHzのRF発生器の動作周期の第2のサブ周期に変化するようには制御されない。xkHzのRF発生器の各動作周期は、複数のサブ周期に分けられる。第2のサブ周期は、第1のサブ周期に続く。このような、xkHzのRF発生器の動作周期内にzMHzのRF発生器による電力の制御がないことは、本明細書では時にパッシブ制御を意味する。また、ウエハ処理の間においても、xkHzのRF発生器の動作周期中にzMHzのRF発生器によって供給される電力の制御はない。ウエハ処理の間に、トレーニングルーチンの間に決定されたzMHzのRF発生器の動作周波数、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量が適用される。
zMHzのRF発生器によって供給される電力は、xkHzのRF発生器の複数の動作周期の間に変化するよう制御されるようにパッシブ制御の間に制御されるが、xkHzのRF発生器の動作周期内またはその周期中に変化するよう制御されないことに注意されたい。zMHzのRF発生器によって供給される電力は、制御されるが、xkHzのRF発生器の1周期のように短期間で制御されないだけである。また、パッシブ制御中に、xkHzのRF発生器の各周期間に、xkHzのRF発生器によって供給されるRF信号の電圧に変化がある。電圧の変化は、プラズマチャンバ内のプラズマのzMHz負荷インピーダンスを修正する。プラズマのzMHz負荷インピーダンスの修正は、zMHzのRF発生器によって供給される電力量を変更する。
一実施形態では、供給電力の効率性は、zMHzのRF発生器によって供給される電力量、zMHzのRF発生器の動作周波数、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量を決定することによって向上する。ウエハ処理の間に、zMHzのRF発生器の動作周波数、zMHzのRF発生器によって供給される電力量、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量は、xkHzのRF発生器の複数の動作周期の1周期の間に決定される。zMHzのRF発生器の動作周波数、zMHzのRF発生器によって供給される電力量、インピーダンス整合ネットワークのシャントコンデンサの静電容量、およびインピーダンス整合ネットワークの直列コンデンサの静電容量が決定されるときは、xkHzのRF発生器の1動作周期内でzMHzのRF発生器の電力が制御される。そのような、xkHzのRF発生器の動作周期内におけるzMHzのRF発生器によって供給される電力の制御は、本明細書では時にアクティブ制御を意味する。
供給電力の効率性の向上は、アクティブ制御またはパッシブ制御を用いることによって実現される。供給電力の効率性の向上は、プラズマチャンバ内のウエハ処理の効率性を改善する。
他の態様は、付随の図面と併せて説明される以下の発明を実施するための形態から明らかになるだろう。
以下の実施形態は、キロヘルツ無線周波数発生器の存在下でメガヘルツ無線周波数発生器の供給電力の効率性を高めるためのシステムおよび方法を説明する。本実施形態は、これらの特定の詳細の一部または全てなしで実施されてよいことが明らかだろう。別の例では、周知のプロセス動作は、本実施形態を不必要に曖昧にしないように詳細には説明されていない。
図1は、zメガヘルツ(MHz)の無線周波数(RF)発生器のパッシブ制御のためのトレーニングルーチンを示すためのシステム100の実施形態を表す図である。システム100は、xキロヘルツ(kHz)のRF発生器、zMHzのRF発生器、ホストコンピュータシステム、インピーダンス整合ネットワーク(IMN)102、プラズマチャンバ、複数のモータM1およびモータM2、ならびに複数のドライバD1およびドライバD2を備える。ドライバの例は、1つ以上のトランジスタを含む。モータは、ステータおよびロータを含む。
xkHzのRF発生器の例は、400kHzのRF発生器を含む。xkHzのRF発生器の別の例は、300kHzから500kHzの間の動作周波数を有する発生器を含む。zMHzのRF発生器の例は、60MHzの動作周波数を有する発生器を含む。zMHzのRF発生器の別の例は、27MHzの動作周波数を有するRF発生器を含む。
IMN102は、直列回路106a、シャント回路106b、別の直列回路108a、および別のシャント回路108bを備える。直列回路の例は、1つ以上の抵抗器、1つ以上のインダクタ、1つ以上のコンデンサ、またはそれらの組み合わせを含む。例えば、直列回路は、インダクタおよびコンデンサの直列接続を含む。別の例として、直列回路は、インダクタ、コンデンサ、および抵抗器の直列接続を含む。同様に、シャント回路の例は、抵抗器、インダクタ、コンデンサ、またはそれらの組み合わせを含む。例えば、シャント回路は、インダクタおよびコンデンサの直列接続を含む。別の例として、シャント回路は、インダクタ、コンデンサ、および抵抗器の直列接続を含む。シャント回路の端部は、アース接続部に結合されている。
直列回路108aの1つ以上のコンデンサのコンデンサC1は、直列回路108aの1つ以上のコンデンサの合成静電容量を有する。例えば、2つのコンデンサが互いに平行に結合されるときは、合成静電容量は、2つのコンデンサの静電容量の和である。別の例として、2つのコンデンサが互いに直列に結合されるときは、合成静電容量は、静電容量の積を静電容量の和で割ったものである。同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、シャント回路108bの1つ以上のコンデンサの合成静電容量を有する。
直列回路106aの端部は、シャント回路106bの端部に結合される。直列回路106aの端部およびシャント回路106bの端部の両方は、IMN102の入力i1に結合される。同様に、直列回路108aの端部は、シャント回路108bの端部に結合される。直列回路108aの端部およびシャント回路108bの端部の両方は、IMN102の入力i2に結合される。また、直列回路106aの反対側端部は、IMN102の出力o1に結合される。同様に、直列回路108aの反対側端部は、出力o1に結合される。入力i1は、RFケーブルRFC1を介してxkHzのRF発生器の出力に結合される。同様に、入力i2は、RFケーブルRFC2を介してzMHzのRF発生器の出力に結合される。
プラズマチャンバは、下部電力および上部電極を備える。上部電極は、接地電位に結合される。下部電極および上部電極の各々は、金属(例えば、陽極酸化アルミニウム、アルミニウム合金など)から作られる。上部電極は、下部電極に面し、上部電極と下部電極との間にプラズマが生成するように隙間が形成される。いくつかの実施形態では、プラズマチャンバは、上部電極を囲む上部電極延長部、上部電極と上部電極延長部との間の誘電体リング、上部電極の端部側方に配置される閉じ込めリング、上部電極を囲む下部電極延長部、その電極と下部電極延長部との間の誘電体リングなどの付属部品を備える。
出力o1は、RF伝送路RFTを介して下部電極に結合される。RF伝送路RFTは、RFロッド、および、RFロッドを囲む絶縁スリーブを含む。
ホストコンピュータシステムは、プロセッサおよびメモリデバイスを備える。メモリデバイスは、プロセッサに結合される。プロセッサの例は、中央処理装置(CPU)、コントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプログラマブルロジックデバイス(PLD)を含み、これらの用語は、本明細書において同義で用いられる。メモリデバイスの例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、記憶ディスクの冗長アレイ、フラッシュメモリなどを含む。
システム100は、さらに、zMHzのRF発生器の出力に結合されるセンサ(例えば、方向性結合器、オシロスコープ、またはネットワークアナライザ)を備える。センサは、電圧反射係数Γまたは供給電力などの変数を測定する。変数は、基板処理を行わないトレーニングルーチンの間にシステム100において測定される。例えば、プラズマチャンバは、変数がセンサによって測定されるときは処理のための基板を有しない。別の例として、プラズマチャンバでは、ダミーウエハが用いられる。電圧反射係数Γは、大きさおよび位相を有するなどの複素数である。また、電圧反射係数Γは、時間と共に変化する。電圧反射係数Γの大きさは、zMHzのRF発生器の出力においてzMHzのRF発生器に反射する電圧と、出力においてzMHzのRF発生器によって供給される電圧との比率である。電圧は、プラズマチャンバからRF伝送路RFT、IMN102、およびRFケーブルRFC2を通ってzMHzのRF発生器に反射する。パラメータの一例である電力反射係数|Γ|2は、電圧反射係数Γの大きさの2乗である。
プロセッサは、変数の測定値を受信し、各測定値の大きさの2乗を計算して、パラメータの対応値を生成する。プロセッサは、ドライバD1に結合され、ドライバD1は、モータM1にさらに結合される。モータM1は、連結機構を介してコンデンサC1に結合される。連結機構の例は、1つ以上のロッド、または1つ以上のロッドと1つ以上のギアとの組み合わせを含む。同様に、プロセッサは、ドライバD2に結合され、ドライバD2は、モータM2にさらに結合される。モータM2は、別の連結機構を介してコンデンサC2に結合される。
xkHzのRF発生器は、周波数制御装置(FC)および電源110を備える。電源110は、xkHzのRF発生器のFCおよびxkHzのRF発生器の出力に結合される。FCの例は、制御装置を含む。また、zMHzのRF発生器は、FCおよび電源112を備える。電源112は、zMHzのRF発生器のFCおよびzMHzのRF発生器の出力に結合される。
一実施形態では、RF伝送路RFTは、下部電極に結合される代わりに上部電極に結合され、下部電極は、アース接続部に結合される。一実施形態では、上部電極は、別のRF伝送路および別のインピーダンス整合ネットワークを介して別のRF発生器に結合され、下部電極は、IMN102に結合される。
図2は、zMHzのRF発生器によって供給される電力のパッシブ(例えば、xkHzのRF発生器の1動作周期の間にプロセッサによる制御がない)変動、通常変動、または動作変動があるグラフ200の実施形態を表す図である。zMHzのRF発生器によって供給される電力は、本明細書では時に供給電力を意味する。グラフ200は、zMHzのRF発生器によって供給される電力対時間を描く。グラフ200に示されるように、供給電力は、2000ワットと5500ワットとの間で変動する。xkHzのRF発生器の1動作周期内では、zMHzのRF発生器の出力で供給される電力を変更するためのプロセッサによるzMHzのRF発生器の制御はない。zMHzのRF発生器の出力で供給される電力は、xkHzのRF発生器の1動作周期の間に制御されることなく変動する。
図3は、トレーニングルーチンの間における図1のシステム100の動作を示すテーブル300の実施形態である。テーブル300に示されるように、xkHzのRF発生器は、周波数f11を有する1周期を有する。xkHzのRF発生器の各動作周期は、周波数f11を有する。例えば、xkHzのRF発生器の動作周期の第1の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の動作周期の第2の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の動作周期の第3の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の動作周期の第4の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の動作周期の第5の5分の1は、周波数f11を有する。第2の5分の1のサブ周期は、第1の5分の1のサブ周期に続く。第3の5分の1のサブ周期は、第2の5分の1のサブ周期に続く。第4の5分の1のサブ周期は、第3の5分の1のサブ周期に続く。第5の5分の1のサブ周期は、第4の5分の1のサブ周期に続く。ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の動作周波数f11をxkHzのRF発生器のFCに提供する。FCは、周波数f11を電源110に提供し、電源110は、xkHzのRF発生器の動作周期中に周波数f11を有するRF信号を生成する。1周期とは、クロック信号の1周期である。クロック信号は、複数の周期を有する。各周期は、同一の期間を有する。同様に、各サブ周期は、同一の期間を有する。
xkHzのRF発生器がトレーニングルーチンの間に周波数f11で動作するとき、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps1ないし電力値Ps5を供給する。xkHzのRF発生器の動作周期中に電力値Ps1ないし電力値Ps5を提供するためのzMHzのRF発生器の制御はない。例えば、xkHzのRF発生器の動作周期中に電力値Ps1ないし電力値Ps5を制御するためのホストコンピュータシステムのプロセッサへのフィードバックループはない。さらに例えると、xkHzのRF発生器の動作周期中に、プロセッサは、zMHzのRF発生器の出力に結合されたセンサから受信する変数の測定値に基づいて電力値Ps1ないし電力値Ps5を変更しない。別の例として、zMHzのRF発生器の出力においてzMHzのRF発生器によって供給される電力は、xkHzのRF発生器の開ループ動作中(例えば、数マイクロ秒程度の動作周期内)にひとりでに変動する。例として、xkHzのRF発生器の周期の発生期間は、2マイクロ秒から5マイクロ秒の間(例えば、2.5マイクロ秒)である。
zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の周期の間は周波数f21で動作する。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f21をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、周波数f21を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の動作周期中に周波数f21を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
xkHzのRF発生器の動作周期中に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f12を有する別のRF信号を生成する。電源110に生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通ってIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112に生成され、周波数f21を有し、電力量Ps1ないし電力量Ps5を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC2を通ってIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合されたRF伝送路RFTやプラズマチャンバなどの負荷のインピーダンスを、入力i1入力i2に結合されたRFケーブルRF1およびRFC21ならびにxkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器などのソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して修正RF信号を生成する。修正信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、xkHzのRF発生器の動作周期中は静電容量値C11を有するように制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、コンデンサC1のプレートの間の領域の値を実現するためにコマンド信号をドライバD1に送る。ドライバD1は、コマンド信号に基づいて駆動信号を生成し、駆動信号をモータM1に送る。モータM1のロータは、コンデンサC1のプレートの間の領域をさらに実現するために、駆動信号に基づいて回転してモータM1に結合されている連結機構を動かす。コンデンサC1のプレートの間の領域を実現したときは、コンデンサC1は、静電容量C11を有する。静電容量は、本明細書で用いられる因数の一例である。
同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C21を有するように制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、コンデンサC2のプレートの間の領域の値を実現するためにコマンド信号をドライバD2に送る。ドライバD2は、コマンド信号に基づいて駆動信号を生成し、駆動信号をモータM2に送る。モータM2のロータは、コンデンサC2のプレートの間の領域をさらに実現するために、駆動信号に基づいて回転してモータM2に結合されている連結機構を動かす。コンデンサC2のプレートの間の領域が実現したときは、コンデンサC2は、静電容量C21を有する。
xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs1であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ1であることを測定する。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs2であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ2であることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs3であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ3であることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs4であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ4であることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs5であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ5であることを測定する。
センサは、また、zMHzのRF発生器の出力における電力値Ps1ないし電力値Ps5も測定する。センサは、値Γ1ないし値Γ5および値Ps1ないし値Ps5を伝送ケーブル(例えば、シリアルデータ伝送ケーブル、並列データ伝送ケーブル、およびユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル)を通じてプロセッサに提供する。プロセッサは、値f11、値Ps1ないし値Ps5、値f21、値C11、値C21、および値Γ1ないし値Γ5を、メモリデバイスに格納されているテーブル300に記憶する。一実施形態では、プロセッサは、値f11、値Ps1ないし値Ps5、値f21、値C11、値C21、および値Γ1ないし値Γ5を図9Bのテーブル910に記憶し、テーブル910をメモリデバイスに記憶する。
プロセッサは、xkHzのRF発生器の周期についての電力加重平均電力反射係数(PWAPRC)を計算する。例えば、プロセッサは、xkHzのRF発生器の周期についてのPWAPRC1が[{(Ps1)X(|Γ1|)2}+{(Ps2)X(|Γ2|)2}+{(Ps3)X(|Γ3|)2}+{(Ps4)X(|Γ4|)2}+{(Ps5)X(|Γ5|)2}]/5になるように計算する。電力加重平均電力反射係数の値PWARPC1が計算される動作周期は、本明細書では第1の動作周期を意味する。
同様に、プロセッサは、xkHzのRF発生器の第2の周期についての別の電力加重平均電力反射係数PWAPRCaを計算する。例えば、プロセッサは、PWAPRCaが[{(Ps1a)X(|Γ1a|)2}+{(Ps2a)X(|Γ2a|)2}+{(Ps3a)X(|Γ3a|)2}+{(Ps4a)X(|Γ4a|)2}+{(Ps5a)X(|Γ5a|)2}]/5になるように計算する。xkHzのRF発生器の第2の動作周期は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の発生後に起きることに注意されたい。例えば、第2の動作周期は、xkHzのRF発生器の1つ以上の動作周期後に起き、1つ以上の周期は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期に続く。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs1aであり、コンデンサC1の静電容量値がC11aであり、コンデンサC2の静電容量値がC21aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ1aであることを測定する。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs2aであり、コンデンサC1の静電容量値がC11aであり、コンデンサC2の静電容量値がC21aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ2aであることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs3aであり、コンデンサC1の静電容量値がC11aであり、コンデンサC2の静電容量値がC21aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ3aであることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs4aであり、コンデンサC1の静電容量値がC11aであり、コンデンサC2の静電容量値がC21aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ4aであることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs5aであり、コンデンサC1の静電容量値がC11aであり、コンデンサC2の静電容量値がC21aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ5aであることを測定する。
xkHzのRF発生器の第2の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f21aを有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f21aを有し、PS1aからPs5aまでの電力量を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC2を通じてIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたり、プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給された電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値、コンデンサC1の静電容量、およびコンデンサC2の静電容量を決定する。例えば、プロセッサは、値PWARPC1および値PWARPCaのどちらが低いかを決定する。プロセッサは、値PWARPC1と値PWARPCaとを比較して、値PWARPC1が値PWARPCaより低いことを決定する。zMHzのRF発生器によって供給された電力の効率性は、値PWARPC1が計算される第1の周期の間に高まる。プロセッサは、供給電力の効率性が高まる、第1の周期中のzMHzのRF発生器の動作周波数値f21、コンデンサC1の静電容量C11、およびコンデンサC2の静電容量C21をテーブル300から識別する。供給電力の効率性は、zMHzのRF発生器の出力をIMN102の入力i2に接続するのにRFケーブルRFC2が用いられたときに高まることに注意されたい。
一実施形態では、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるコンデンサC1およびコンデンサC2の静電容量が決定される代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかを制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるコンデンサの静電容量が決定される。例えば、値PWARPCaは、値C11aを有するようにコンデンサC1を制御することなしに得られる。コンデンサC1の静電容量は、値C11を有するように維持され、値PWARPCaは、静電容量C11aではなく静電容量C11に基づいて得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期のコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPCaは、値C21aを有するようにコンデンサC2を制御することなしに得られる。コンデンサC2の静電容量は、値C21を有するように維持され、値PWARPCaは、静電容量C21aではなく静電容量C21に基づいて得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期のコンデンサC2の静電容量に変化はない。さらに別の例として、値PWARPC1は、値C11を有するようにコンデンサC1を制御することなく得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPC1は、値C21を有するようにコンデンサC2を制御することなしに得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC2の静電容量に変化はない。
一実施形態では、xkHzのRF発生器の動作周期は、5以外の数のサブ周期に分けられる。例えば、xkHzのRF発生器の動作周期は、4周期または6周期に分けられる。コンデンサC1およびコンデンサC2の静電容量値は、xkHzのRF発生器の動作周期の間の他の数のサブ周期について得られる。また、zMHzのRF発生器は、他の数のサブ周期中の動作周波数を有し、センサは、他の数のサブ周期中の変数の値(例えば、4または6の値)を測定する。
図4Aは、本明細書に記載の、zMHzのRF発生器の供給電力の効率性を高める方法が適用されなかったときは、xkHzのRF発生器の動作周期中の電力反射係数が高いことを示すスミスチャート400の実施形態である。スミスチャート400は、zMHzのRF発生器の出力における電圧反射係数の実部に対する電圧反射係数の虚部のプロット402を有する。プロット402は、xkHzのRF発生器の動作周期を占める。例えば、プロット402の点は、xkHzのRF発生器の1動作周期を占める。スミスチャート400は、xkHzのRF発生器の周期について描かれる。スミスチャート400の領域R1では、ゼロから所定限度内(例えば、ゼロから25〜30%以内)の電力反射係数を有するプロット402の点はない。電力反射係数は、スミスチャートの中心でゼロであり、スミスチャートの外周で1である。また、プロット402のいくつかの点は、スミスチャート400の領域R2および領域R3にある。xkHzのRF発生器の1周期中のzMHzのRF発生器の出力における電力反射係数は、例えば、領域R2および領域R3以内では高く、低くない。例えば、ゼロから所定限度内にある電力反射係数を有するプロット402の複数の点はない。
プロット402は、zMHzのRF発生器の出力に結合されている方向性結合器を用いて形成される。例として、400kHzの周期において、60MHzの複素電圧反射係数の平均値はほぼ0(例えば、ゼロ)であるが、400kHzの周期において、60MHzの電力反射係数|Γ|^2の平均値は、約0.50(例えば、50%)である。よって、本明細書に記載の方法が適用されないときは、zMHzのRF発生器によって供給された電力の約50%が無駄になっている。
図4Bは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高めるには電力反射係数が低いことを示すスミスチャート404の実施形態である。スミスチャート400は、zMHzのRF発生器の出力における電圧反射係数の虚部対電圧反射係数の実部のプロット406を有する。プロット406は、xkHzのRF発生器の1動作周期を占める。スミスチャート404は、xkHzのRF発生器の1周期について描かれる。プロット402は、プロット408を形成するためにその右に移動する。プロット408では、領域R1は、プロット402における領域R1より右に移される。例えば、領域R1内の点は、ゼロから所定限度内にある。例えば、領域R1内の点について、zMHzのRF発生器の出力における電力反射係数は、ゼロから所定限定内にある。
一実施形態では、zMHzのRF発生器の出力における電力反射係数は、領域R2および領域R3内のプロット408の点について増加して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高める。zMHzのRF発生器の出力における電力反射係数は、プロット402の領域R2および領域R3についての電力反射係数と比べて増加する。
図4Cは、電力等高線図420の実施形態であり、zMHzのRF発生器の出力においてzMHzのRF発生器によって供給される電力は、電力等高線図420の左下角では低く、電力等高線図420の右上角では高いことを示す。プロット408は、電力等高線図420の範囲内に描かれる。zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高めるために、プロット408のいくつかの点(例えば、領域R1から領域R3までの範囲のいくつかの点)についての電力反射係数の減少に加えて、出力においてzMHzのRF発生器によって供給される電力の増加がある。そのため、電力等高線図420においてプロット408を形成するために左右の移動があり、zMHzのRF発生器によって供給される電力が増加する。zMHzのRF発生器の出力における電力反射係数の減少およびzMHzのRF発生器の出力において供給される電力の増加により、xMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。xMHzのRF発生器によって供給される効率電力の増加は、ウエハ処理の効率性を高める。
図5は、トレーニングルーチン中の、zMHzのRF発生器の出力をIMN102の入力i2に結合するRFケーブルRFC2の変化の影響を示すシステム500の実施形態を表す図である。システム500は、RFケーブルRFC2が別のRFケーブルRFC21に置き換えられていること以外は、図1のシステム100と同じである。例えば、RFケーブルRFC2の長さは、長くまたは短くなる。別の例として、RFケーブルRFC2の断面積は、増加または減少する。さらに別の例として、RFケーブルRFC2の長さは、長くまたは短くなり、RFケーブルRFC2の断面積は、増加または減少する。RFケーブルRFC21は、zMHzのRF発生器の出力と入力i2との間に結合される。センサは、zMHzのRF発生器の出力における変数を測定する。変数は、基板の処理がないトレーニングルーチンの間にシステム500において測定される。例えば、プラズマチャンバは、変数がセンサによって測定されるときは処理する基板を有しない。
図6は、トレーニングルーチン中の図5のシステム500の動作を示すテーブル600の実施形態である。テーブル600に示されるように、xkHzのRF発生器は、周波数f11を有する第1の周期で動作する。xkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、Ps6からPs10までの電力値を供給する。xkHzのRF発生器の動作周期の間に、電力値Ps6ないし電力値Ps10を提供するためのzMHzのRF発生器の制御はない。例えば、xkHzのRF発生器の動作周期内に電力値Ps6ないし電力値Ps10を制御するためのホストコンピュータシステムのプロセッサへのフィードバックループはない。さらに例えると、xkHzのRF発生器の動作周期の間に、プロセッサは、zMHzのRF発生器の出力に結合されたセンサから受信する変数の測定値に基づいて、電力値Ps6ないし電力値Ps10を変更しない。
zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の第1の周期中に周波数f211で動作する。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f211をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、周波数f211を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に周波数f211を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f211を有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f211を有し、電力量Ps6ないし電力量Ps10を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC21を通じてIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期中に静電容量値C111を有するように制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、コマンド信号をドライバD1に送信して、コンデンサC1のプレート間の領域の値を得る。ドライバD1は、コマンド信号に基づいて駆動信号を生成し、駆動信号をモータM1に送信する。モータM1のロータは、コンデンサC1のプレート間の領域をさらに実現するために、駆動信号に基づいて回転してモータM1に結合されている連結機構を動かす。コンデンサC1のプレート間の領域が実現されたときは、コンデンサC1は静電容量C111を有する。
同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期中に静電容量値C211を有するように制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、コマンド信号をドライバD2に送信して、コンデンサC2のプレート間の領域の値を得る。ドライバD2は、コマンド信号に基づいて駆動信号を生成し、駆動信号をモータM2に送信する。モータM2のロータは、コンデンサC2のプレート間の領域をさらに実現するために、駆動信号に基づいて回転してモータM2に結合されている連結機構を動かす。コンデンサC2のプレート間の領域が実現されたときは、コンデンサC2は静電容量C211を有する。
xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs6であり、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ6であることを測定する。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs7であり、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ7であることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs8であり、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ8であることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs9であり、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ9であることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs10であり、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211であるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ10であることを測定する。
センサは、また、zMHzのRF発生器の出力において電力値Ps6ないし電力値Ps10も測定する。センサは、値Γ6ないし値Γ10および値Ps1ないし値Ps5を搬送ケーブルを介してプロセッサに提供する。プロセッサは、値f11、値Ps6ないし値Ps10、値f21、値C111、値C211、および値Γ6ないし値Γ10を、メモリデバイスに格納されているテーブル600に記憶する。一実施形態では、プロセッサは、値f11、値Ps6ないし値Ps10、値f21、値C111、値C211、および値Γ6ないし値Γ10を、図8Bのテーブル810に記憶し、テーブル810をメモリデバイスに記憶する。
プロセッサは、xkHzのRF発生器の第1の周期についての電力加重平均電力反射係数値PWAPRC2を計算する。例えば、プロセッサは、xkHzのRF発生器の周期についての値PWAPRC2が[{(Ps6)X(|Γ6|)2}+{(Ps7)X(|Γ7|)2}+{(Ps8)X(|Γ8|)2}+{(Ps9)X(|Γ9|)2}+{(Ps10)X(|Γ10|)2}]/5になるように計算する。
同様に、プロセッサは、xkHzのRF発生器の第2の動作周期についての別の電力加重平均電力反射係数値PWAPRCAを計算する。例えば、プロセッサは、PWAPRCAが[{(Ps6A)X(|Γ6A|)2}+{(Ps7A)X(|Γ7A|)2}+{(Ps8A)X(|Γ8A|)2}+{(Ps9A)X(|Γ9A|)2}+{(Ps10A)X(|Γ10A|)2}]/5になるように計算する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs6Aであり、コンデンサC1の静電容量値がC111Aであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ6Aであることを測定することに注意されたい。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs7Aであり、コンデンサC1の静電容量値がC111Aであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ7Aであることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs8Aであり、コンデンサC1の静電容量値がC111Aであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ8Aであることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs9Aであり、コンデンサC1の静電容量値がC111Aであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ9Aであることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Aであり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs10Aであり、コンデンサC1の静電容量値がC111Aであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Aであるとき、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ10Aであることを測定する。
xkHzのRF発生器の第2の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f211Aを有し、電力量Ps6Aないし電力量Ps10Aを有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f211Aを有し、電力量Ps6Aないし電力量Ps10Aを有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC21を通じてIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
RFCケーブルRFC21について、xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって、プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高めるために、zMHzのRF発生器の動作周波数値、コンデンサC1の静電容量、およびコンデンサC2の静電容量を決定する。例えば、プロセッサは、値PWARPC2および値PWARPCAのどちらが低いかを決定する。プロセッサは、値PWARPC2と値PWARPCAとを比較して、値PWARPC2が値PWARPCAより低いことを決定する。xkHzのRF発生器によって供給される電力の効率性は、値PWARPC2が計算される第1の周期の間に高まる。プロセッサは、第1の周期の間に、xkHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値f21、コンデンサC1の静電容量C111、およびコンデンサC2の静電容量C211をテーブル600から識別する。xkHzのRF発生器によって供給される電力の効率性は、zMHzのRF発生器の出力をIMN102の入力i2に接続するのにRFケーブルRFC21が用いられたときに高まることに注意されたい。
一実施形態では、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、xkHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるコンデンサC1およびコンデンサC2の静電容量を決定する代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかを制御して、効率性が高まるコンデンサの静電容量を決定する。例えば、値PWARPCAは、値C111Aを有するようにコンデンサC1を制御することなしに得られる。コンデンサC1の静電容量は、値C111を有するように維持され、値PWARPC2は、静電容量C111Aではなく静電容量C111に基づいて得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期のコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPCAは、値C211Aを有するようにコンデンサC2を制御することなく得られる。コンデンサC2の静電容量は、値C211を有するように維持され、値PWARPCAは、値C211Aではなく静電容量C211に基づいて得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期のコンデンサC2の静電容量に変化はない。さらに別の例として、値PWARPC2は、値C111を有するようにコンデンサC1を制御することなしに得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPC2は、値C211を有するようにコンデンサC2を制御することなしに得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC2の静電容量に変化はない。
図7Aは、スミスチャート406の実施形態である。スミスチャート406は、プロット408を含む。図7Bは、xkHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるときに領域R1内の電力反射係数が低いことを示すスミスチャート702の実施形態である。スミスチャート702は、zMHzのRF発生器の出力における電圧反射係数の虚部対電圧反射係数の実部のプロット704を有する。プロット704は、xkHzのRF発生器の1動作周期を占める。プロット704は、xkHzのRF発生器の1周期について描かれる。プロット408は、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高めるために、時計回り方向に回転し、形を変えてプロット704を形成する。プロット704では、領域R1は、プロット408における領域R1に対して時計回りに回転されている。プロット704は、右に回転した後に、プロット406と比べて領域R1に該当する同数の点、または増加した数の点を有する。
図7Cは、電力等高線図720の実施形態であり、zMHzのRF発生器の出力においてzMHzのRF発生器によって供給される電力が、xkHzのRF発生器の第1の周期部分について図1のRFケーブルRFC2よりも図5のRFケーブルRFC21の方が高いことを示す。電力等高線図720内に描かれたプロット704に示されるように、図7Aのプロット408に比べてより多数の点が領域R1に該当する。そのため、プロット704の領域R1における点についてzMHzのRF発生器の出力において供給される電力量は、プロット408の領域R1に該当する点の量より多い。プロット704のいくつかの点についての電力反射係数の減少に加えて、出力ではzMHzのRF発生器によって供給される電力の増加がある。zMHzのRF発生器の出力における電力量は、RFケーブルRFC2が用いられるときの出力における電力量と比べて増加する。プロット704では時計回り方向の回転があるため、zMHzのRF発生器によって供給される電力は、領域R1について増加する。
図7Cに示されるように、スミスチャート702の中心付近の領域R1は、電力反射係数|Γ|2がより小さい場合、電力等高線図720の右上角に最も近づくことで最も高い出力電力を有する。また、図7Cに示されるように、領域R2および領域R3は、スミスチャート702の周囲付近に位置することで最も大きい電力反射係数|Γ|2を有し、電力等高線図720の左下角に向かって位置することでzMHzのRF発生器によって供給される最も低い電力を有する。
一実施形態では、プロット704に示されるように、zMHzのRF発生器の出力において供給される電力は、RFケーブルRFC2よりもRFCケーブルRFC21については領域R2において減少する。zMHzのRF発生器の出力において供給される電力は、プロット408の領域R2に示される電力量よりも減少する。一実施形態では、プロット704に示されるように、zMHzのRF発生器の出力において供給される電力は、RFケーブルRFC2と比べてRFCケーブルRFC21については領域R3において実質的に同じである。zMHzのRF発生器の出力において供給される電力は、プロット408の領域R3に示される電力量と比べて実質的に同じである。
図8Aは、周波数f211、静電容量C111、および静電容量C211が用いられる処理ルーチンを示すシステム800の実施形態を表す図である。周波数f211、静電容量C111、および静電容量C211が用いられるときは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。システム800は、ウエハ802などの基板が処理されていること以外は、図5のシステム500と同じである。例えば、基板は、材料が堆積され、または洗浄され、またはエッチングされ、またはスパッタリングされる。基板は、下部電極の表面上に設置されることによって処理される。また、システム800は、センサを含まない。図5および図6に関して示されたトレーニングルーチンは、図8Aのシステム800に示される処理ルーチンが実行される前に実行される。
図8Bは、図8Aのシステム800の処理ルーチンを示すテーブル810の実施形態である。テーブル810に示されるように、xkHzのRF発生器は、周波数f11を有する周期で反復的に動作する。xkHzのRF発生器の各動作周期は、周波数f11を有する。処理ルーチンの間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の動作周波数f11をxkHzのRF発生器のFCに提供する。FCは、周波数f11を電源110に提供し、電源110は、xkHzのRF発生器の動作周期の間に周波数f11を有するRF信号を生成する。
xkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、Ps6からPs10までの電力値などの電力値を供給する。xkHzのRF発生器の動作周期の間に電力値Ps6ないし電力値Ps10を提供するためのzMHzのRF発生器の制御はない。例えば、センサは、xkHzのRF発生器の動作周期の間に電力値Ps6ないし電力値Ps10を制御するようにフィードバックループを形成するためにzMHzのRF発生器の出力に結合されていない。
プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値f211、コンデンサC1の静電容量C111、およびコンデンサC2の静電容量C211をテーブル810から識別する。zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の複数の動作周期の間に周波数f211で動作するようにプロセッサによって制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f211をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、電源112に周波数f211を提供して、xkHzのRF発生器の動作周期中に周波数f211を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、図6に関して上述されたのと同じ方法で、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C111を有するようにプロセッサによって制御される。同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、図6に関して上述されたのと同じ方法で、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C211を有するようにプロセッサによって制御される。
処理ルーチンおよびxkHzのRF発生器の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f211および電力値Ps6ないし電力値Ps10を有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通ってIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f211を有し、電力値Ps6ないし電力値Ps10を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC21を通ってIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
処理ルーチンの間に、修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガス(例えば、酸素含有ガス、フッ素含有ガスなど)は、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するためにプラズマがギャップ内で生成される、または、プラズマがギャップ内に維持される。xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって周波数f211、静電容量C111、および静電容量C211が維持されるときは、処理ルーチン中のzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。このバランスは、zMHzのRF発生器に反射する電力を削減することによってzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性を高める。zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性の向上は、ウエハ802を処理する効率性を高める。
一実施形態では、xkHzのRF発生器の複数の動作周期を有する処理ルーチンの間に、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる静電容量C111および静電容量C211を実現する代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかが制御されて効率性を高める。例えば、プロセッサは、コンデンサC1が静電容量C111を有するようにモータM1を介してコンデンサC1を制御しない。むしろ、プロセッサは、コンデンサC2が静電容量C211を有するようにモータM2を介してコンデンサC2を制御する。別の例として、プロセッサは、コンデンサC2が静電容量C211を有するようにモータM2を介してコンデンサC2を制御しない。むしろ、プロセッサは、コンデンサC1が静電容量C111を有するようにモータM1を介してコンデンサC1を制御する。
一実施形態では、処理ルーチンの間に、xkHzのRF発生器の各動作周期は、5以外の数のサブ周期に分けられる。
図9Aは、周波数f21、静電容量C11、および静電容量C21が用いられる処理ルーチンを示すシステム900の実施形態を表す図である。周波数f21、静電容量C11、および静電容量C21が用いられるときは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。システム900は、ウエハ802が処理されていること以外は、図1のシステム100と同じである。また、システム900は、センサを含まない。図1および図3に関して示されたトレーニングルーチンは、図9Aのシステム900に示される処理ルーチンの前に実行される。
図9Bは、RFケーブルRFC2についての図9Aのシステム900の処理ルーチンを示すテーブル910の実施形態である。テーブル920に示されるように、xkHzのRF発生器は、周波数f11を有する周期で反復的に動作する。xkHzのRF発生器の各動作周期は、周波数f11を有する。処理ルーチンの間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の動作周波数f11をxkHzのRF発生器のFCに提供する。FCは、周波数f11を電源110に提供し、電源110は、xkHzのRF発生器の動作周期の間に周波数f11を有するRF信号を生成する。
処理ルーチンの間に、xkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、Ps1からPs5までの電力値などの電力値を供給する。xkHzのRF発生器の動作周期の間に電力値Ps1ないし電力値Ps5を提供するためのzMHzのRF発生器の制御はない。例えば、センサは、xkHzのRF発生器の動作周期の間に電力値Ps1ないし電力値Ps5を制御するようにフィードバックループを形成するためにzMHzのRF発生器の出力に結合されていない。
プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値f21、コンデンサC1の静電容量C11、およびコンデンサC2の静電容量C21をテーブル910から識別する。zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の複数の動作周期の間に周波数f21で動作するようにプロセッサによって制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f21をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、電源112に周波数f21を提供して、xkHzのRF発生器の動作周期中に周波数f21を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
また、図3に関して上述されたように、直列回路108aのコンデンサC1は、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C11を有するようにプロセッサによって制御される。同様に、図3に関して上述されたように、シャント回路108bのコンデンサC2は、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C21を有するようにプロセッサによって制御される。
xkHzのRF発生器の処理ルーチンの動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f21および電力値Ps1ないし電力値Ps5を有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通ってIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f21を有し、電力量Ps1ないし電力量Ps5を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC2を通ってIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、または、プラズマがギャップ内に維持される。xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって周波数f21、静電容量C11、および静電容量C21が維持されるときは、処理ルーチン中のzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。
一実施形態では、xkHzのRF発生器の複数の動作周期を有する処理ルーチンの間に、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる静電容量C11および静電容量C21を実現する代わりに、図8Bに関して上述された方法でコンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかが制御されて効率性を高める。
一実施形態では、処理ルーチンの間に、xkHzのRF発生器の各動作周期は、図8Bに関して上述された方法で、5以外の数のサブ周期に分けられる。
一実施形態では、図3および図6に関して上述された方法は、トレーニングルーチン中ではなく基板802の処理中に実施される。例えば、図1、図2、図5、および図6に関して上述された方法が実施されている間に、基板802が処理される。
図10は、xkHzのRF発生器の複数の動作周期の間のzMHzのRF発生器のアクティブ制御を示すシステム1000の実施形態を表す図である。システム1000は、xkHzのRF発生器の動作周期の間にzMHzのRF発生器の電力制御装置(PWR CTRL)が電源112によって供給される電力量を能動的に制御すること以外は、図1のシステム100と同じである。例えば、zMHzのRF発生器の電力制御装置は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期からxkHzのRF発生器の第2の動作周期に電源112によって供給される電力量を変更(例えば、増加または減少)する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電源112に結合される。また、システム1000は、テーブル1100(図11)が生成されている間に基板802が処理されていること以外は、図1のシステム100と同じである。
図11は、図10のシステム1000の動作を示すテーブル1100の実施形態である。テーブル1100に示されるように、xkHzのRF発生器は、動作周波数f11を有する第1の周期を有する。
xkHzのRF発生器の各動作周期は、周波数f11を有する。例えば、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第2の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第3の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第4の5分の1は、周波数f11を有し、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第5の5分の1は、周波数f11を有する。第1の周期の第2の5分の1は、第1の周期の第1の5分の1に続く。第1の周期の第3の5分の1は、第1の周期の第2の5分の1に続く。第1の周期の第4の5分の1は、第1の周期の第3の5分の1に続く。第1の周期の第5の5分の1は、第1の周期の第4の5分の1に続く。ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の動作周波数f11をxkHzのRF発生器のFCに提供する。FCは、周波数f11を電源110に提供し、電源110は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期中に周波数f11を有するRF信号を生成する。
xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間にxkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps11を供給するように制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps11をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力値Ps11を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力値Ps11を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。同様に、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第2の5分の1のサブ周期の間にxkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps12を供給するように制御される。また、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第3の5分の1のサブ周期の間にxkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps13を供給するように制御される。xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第4の5分の1のサブ周期の間にxkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps14を供給するように制御される。また、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第5の5分の1のサブ周期の間にxkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps15を供給するように制御される。
xkHzのRF発生器の第1の動作周期中に電力値Ps11ないし電力値Ps15を維持するためのプロセッサによるzMHzのRF発生器の電力制御装置の制御は、zMHzのRF発生器のアクティブ制御である。例えば、zMHzのRF発生器の電力値を制御するためにセンサからホストコンピュータシステムのプロセッサへのフィードバックループがある。さらに例えると、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、プロセッサは、zMHzのRF発生器の電力値を変更して、zMHzのRF発生器の出力に結合されているセンサから受信した変数の測定値に基づいて電力値Ps11を得る。
zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に周波数f21で動作する。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1のサブ周期から第5のサブ周期の間に、zMHzのRF発生器の動作周波数f21をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、電源112に周波数f21を提供して、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1のサブ周期から第5のサブ周期の間に、周波数f21を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f21を有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f21を有し、電力量Ps11ないし電力量Ps15を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC2を通じてIMN102の入力i2に送信される。RF信号は、xkHzのRF発生器の第1の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps11を有し、xkHzのRF発生器の第1の周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps12を有し、xkHzのRF発生器の第1の周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps13を有し、xkHzのRF発生器の第4の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps14を有し、xkHzのRF発生器の第1の周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps15を有する。
IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、またはギャップ内に維持される。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、xkHzのRF発生器の動作周期の間に直列回路108aのコンデンサC1が静電容量値C11を有するように制御される上述の方法と同様にして、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に静電容量値C11を有するように制御される。同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間にシャント回路108bのコンデンサC2が静電容量値C21を有するように制御される上述の方法と同様にして、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に静電容量値C21を有するように制御される。
xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs11であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21である、第1の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ1であることを測定する。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs12であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21である、第1の周期の第2の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ2であることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs13であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21である、第1の周期の第3の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ3であることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs14であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21である、第1の周期の第4の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ4であることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs15であり、コンデンサC1の静電容量値がC11であり、コンデンサC2の静電容量値がC21である、第1の周期の第5の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ5であることを測定する。
センサは、また、zMHzのRF発生器の出力において電力値Ps11ないし電力値Ps15も測定する。センサは、値Γ1ないし値Γ5および値Ps11ないし値Ps15を伝送ケーブルを介してプロセッサに提供する。プロセッサは、値f11、電力値Ps11ないし電力値Ps15、周波数値f21、値C11、値C21、および値Γ1ないし値Γ5を、メモリデバイスに格納されているテーブル1100に記憶する。一実施形態では、プロセッサは、値f11、電力値Ps11ないし電力値Ps15、周波数値f21、値C11、値C21、および値Γ1ないし値Γ5をテーブル1500(図15)に記憶する。テーブル1500は、メモリデバイスに格納されている。
プロセッサは、xkHzのRF発生器の第1の周期についてのPWAPRCを計算する。例えば、プロセッサは、xkHzのRF発生器の第1の周期についてのPWAPRC3が[{(Ps11)X(|Γ1|)2}+{(Ps12)X(|Γ2|)2}+{(Ps13)X(|Γ3|)2}+{(Ps14)X(|Γ4|)2}+{(Ps15)X(|Γ5|)2}]/5になるように計算する。
同様に、プロセッサは、xkHzのRF発生器の第2の動作周期についての別の電力加重平均電力反射係数PWAPRCbを計算する。例えば、プロセッサは、PWAPRCbが[{(Ps11b)X(|Γ1b|)2}+{(Ps12b)X(|Γ2b|)2}+{(Ps13b)X(|Γ3b|)2}+{(Ps14b)X(|Γ4b|)2}+{(Ps15b)X(|Γ5b|)2}]/5になるように計算する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs11bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC11bであり、コンデンサC2の静電容量値がC21bである、第2の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ1bであることを測定する。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs12bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC11bであり、コンデンサC2の静電容量値がC21bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第2の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ2bであることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs13bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC11bであり、コンデンサC2の静電容量値がC21bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第3の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ3bであることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs14bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC11bであり、コンデンサC2の静電容量値がC21bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第4の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ4bであることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf21bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs15bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC11bであり、コンデンサC2の静電容量値がC21bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第5の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ5bであることを測定する。
アクティブ制御について、zMHzのRF発生器の周波数は、zMHzのRF発生器のFCを用いて制御されることに注意されたい。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f21bをzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、周波数f21bを電源112に提供して、周波数f21bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。同様に、アクティブ制御について、zMHzのRF発生器によって供給される電力量は、zMHzのRF発生器の電力制御装置を用いて制御されることに注意されたい。例えば、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作のための電力量Ps11bをzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力量Ps11bを電源112に提供して、電力量Ps11bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
xkHzのRF発生器の第2の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f21bおよび電力量Ps11bないし電力量Ps15bを有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f21bを有し、電力量Ps11bないし電力量Ps15bを有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC2を通じてIMN102の入力i2に送信される。RF信号は、xkHzのRF発生器の第2の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps11bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps12bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps13bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第4の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps14bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps15bを有する。
IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、またはギャップ内に維持される。
アクティブ制御およびRFCケーブルRFC2について、xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって、プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の電源112によって供給される電力値、zMHzのRF発生器の動作周波数値、コンデンサC1の静電容量、およびコンデンサC2の静電容量を決定する。例えば、プロセッサは、値PWARPC3および値PWARPCbのどちらが低いかを決定する。プロセッサは、値PWARPC3と値PWARPCbとを比較して、値PWARPC3が値PWARPCbより低いことを決定する。xkHzのRF発生器によって供給される電力の効率性は、値PWARPC3が計算される第1の周期の間に高まる。プロセッサは、zMHzの発生器によって供給される電力の効率性が高まる、第1の周期中のzMHzのRF発生器の動作周波数値f21、zMHzのRF発生器によって供給される電力の電力値Ps11ないし電力値Ps15、コンデンサC1の静電容量C11、およびコンデンサC2の静電容量C21をテーブル1100から識別する。zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性は、zMHzのRF発生器の出力をIMN102の入力i2に接続するのにRFケーブルRFC2が用いられたときに高まることに注意されたい。
一実施形態では、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるコンデンサC1およびコンデンサC2の静電容量を決定する代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかが制御されて効率性を高められる。例えば、値PWARPCbは、値C11bを有するようにコンデンサC1を制御することなく得られる。コンデンサC1の静電容量は、値C11を有するように維持され、値PWARPC3は、静電容量C11bではなく静電容量C11に基づいて決定される。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期にコンデンサC1の静電容量に変化はない。さらに別の例として、値PWARPCbは、値C21bを有するようにコンデンサC2を制御することなく得られる。コンデンサC2の静電容量は、値C21を有するように維持され、値PWARPCbは、値C21bではなく静電容量C21に基づいて決定される。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期にコンデンサC2の静電容量に変化はない。さらに別の例として、値PWARPC3は、値C11を有するようにコンデンサC1を制御することなく得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPC3は、値C21を有するようにコンデンサC2を制御することなく得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC2の静電容量に変化はない。
一実施形態では、アクティブ制御中のxkHzのRF発生器の動作周期は、RFケーブルRFC2のアクティブ制御中に5以外の数のサブ周期に分けられる。例えば、xkHzのRF発生器の第1の動作周期は、4または6のサブ周期に分けられる。コンデンサC1およびコンデンサC2の静電容量値は、xkHzのRF発生器の動作周期中の他の数のサブ周期について得られる。また、zMHzのRF発生器は、他の数のサブ周期中の動作周波数を有し、センサは、他の数のサブ周期中の変数の値(例えば、4または6の値)を測定する。
zMHzのRF発生器の供給電力の電力値は、zMHzのRF発生器の出力における電圧反射係数の大きさの値に依存することに注意されたい。例えば、Γ1が所定の閾値より大きいなど高く測定されるときは、電力値Ps11は、所定限度未満など低くなるように制御される。別の例として、Γ1が所定の閾値未満など低くなるように測定されるときは、電力値Ps11は、所定限度を超えるなど高くなるように制御される。
図12は、zMHzのRF発生器の出力をIMN102の入力i2に結合するRFケーブルRFC21の影響を示すシステム1200の実施形態を表す図である。RFケーブルRFC21は、zMHzのRF発生器によって供給される電力のアクティブ制御の間にRFケーブルの代わりに用いられる。ウエハ802は、プラズマチャンバ内で処理されている。システム1200は、RFケーブルRFC2がRFケーブルRFC21に置き換わっていること以外は、図10のシステム1000と同じである。RFケーブルRFC21は、zMHzのRF発生器の出力と入力i2との間に結合される。センサは、zMHzのRF発生器の出力における変数を測定する。変数は、ウエハ802が処理されている処理ルーチン中にシステム1200において測定される。例えば、プラズマチャンバは、変数がセンサによって測定されるときは、処理のために下部電極の上に設置されたウエハ802を有する。
図13は、RFケーブルRFC21について図12のシステム1200のアクティブ制御の動作を示すテーブル1300の実施形態である。テーブル1300に示されるように、xkHzのRF発生器は、第1の周期の間に周波数f11で動作する。xkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps16ないし電力値Ps20を供給するように能動的に制御される。例えば、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps16をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第2の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps17をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。また、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第3の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps18をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第4の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps19をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第5の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps20をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。
zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力値Ps16ないし電力値Ps20を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に電力値Ps16ないし電力値Ps20を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。xkHzのRF発生器の各動作周期中に電力値を変更するためのプロセッサによるzMHzのRF発生器の電力制御装置の制御は、zMHzのRF発生器のアクティブ制御である。例えば、電力値Ps16ないし電力値Ps20を制御するためにセンサからホストコンピュータシステムのプロセッサへのフィードバックループがある。さらに例えると、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、プロセッサは、電力値を変更して、zMHzのRF発生器の出力に結合されているセンサから受信した変数の測定値に基づいて電力値Ps16を得る。
xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f211および電力値Ps16ないし電力値Ps20を有する別のRF信号を生成する。電源112によって生成されたRF信号は、xkHzのRF発生器の第1の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps16を有し、xkHzのRF発生器の第1の周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps17を有し、xkHzのRF発生器の第1の周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps18を有し、xkHzのRF発生器の第4の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps19を有し、xkHzのRF発生器の第1の周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps20を有する。
電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数f211を有し、電力量Ps16ないし電力量Ps20を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC21を通じてIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、またはギャップ内に維持される。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、図6に関して上述された方法と同様にして、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に静電容量値C111を有するように制御される。同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、図6に関して上述された方法と同様にして、xkHzのRF発生器の第1の動作周期の間に静電容量値C211を有するように制御される。
xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力が電力値Ps16を有し、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211である、xkHzのRF発生器の第1の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ6であることを測定する。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力が電力値Ps17を有し、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211である、xkHzのRF発生器の第1の周期の第2の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ7であることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力が電力量Ps18を有し、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211である、xkHzのRF発生器の第1の周期の第3の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ8であることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力が電力量Ps19を有し、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211である、xkHzのRF発生器の第1の周期の第4の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ9であることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211であり、zMHzのRF発生器によって供給される電力が電力量Ps20を有し、コンデンサC1の静電容量値がC111であり、コンデンサC2の静電容量値がC211である、xkHzのRF発生器の第1の周期の第5の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ10であることを測定する。
センサは、また、zMHzのRF発生器の出力において電力値Ps16ないし電力値Ps20も測定する。センサは、値Γ6ないし値Γ10および電力値Ps16ないし電力値Ps20を、センサをプロセッサに結合する伝送ケーブルを通じてプロセッサに提供する。プロセッサは、値f11、電力値Ps16ないし電力値Ps20、周波数値f211、値C111、値C211、および値Γ6ないし値Γ10を、メモリデバイスに格納されているテーブル1300に記憶する。プロセッサは、xkHzのRF発生器の第1の周期についての電力加重平均電力反射係数PWAPRC4を計算する。例えば、プロセッサは、xkHzのRF発生器の第1の周期についての値PWAPRC4が[{(Ps16)X(|Γ6|)2}+{(Ps17)X(|Γ7|)2}+{(Ps18)X(|Γ8|)2}+{(Ps19)X(|Γ9|)2}+{(Ps20)X(|Γ10|)2}]/5になるように計算する。
同様に、アクティブ制御の間に、プロセッサは、xkHzのRF発生器の第2の動作周期についての別の電力加重平均電力反射係数PWAPRCBを計算する。例えば、プロセッサは、値PWAPRCBが[{(Ps16B)X(|Γ6B|)2}+{(Ps17B)X(|Γ7B|)2}+{(Ps18B)X(|Γ8B|)2}+{(Ps19B)X(|Γ9B|)2}+{(Ps20B)X(|Γ10B|)2}]/5になるように計算する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs16Bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC111Bであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ6Bであることを測定することに注意されたい。同様に、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs17Bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC111Bであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第2の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ7Bであることを測定する。さらに、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs18Bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC111Bであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第3の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ8Bであることを測定する。また、xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs19Bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC111Bであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第4の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ9Bであることを測定する。xkHzのRF発生器の動作周波数がf11であり、zMHzのRF発生器の動作周波数がf211Bになるように制御され、zMHzのRF発生器によって供給される電力がPs20Bになるように制御され、コンデンサC1の静電容量値がC111Bであり、コンデンサC2の静電容量値がC211Bである、xkHzのRF発生器の第2の動作周期の第5の5分の1のサブ周期の間に、センサは、zMHzのRF発生器の出力において電圧反射係数がΓ10Bであることを測定する。
アクティブ制御について、zMHzのRF発生器の周波数は、zMHzのRF発生器のFCを用いて制御されることに注意されたい。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f211BをzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、周波数f211Bを電源112に提供して、周波数f211Bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。同様に、アクティブ制御について、zMHzのRF発生器によって供給される電力量は、zMHzのRF発生器の電力制御装置を用いて制御されることに注意されたい。例えば、xkHzのRF発生器の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作のための電力量Ps16BをzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力量Ps16Bを電源112に提供して、電力量Ps16Bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。別の例として、xkHzのRF発生器の動作周期の第2の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作のための電力量Ps17BをzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力量Ps17Bを電源112に提供して、電力量Ps17Bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。さらに別の例として、xkHzのRF発生器の動作周期の第3の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作のための電力量Ps18BをzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力量Ps18Bを電源112に提供して、電力量Ps18Bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。別の例として、xkHzのRF発生器の動作周期の第4の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作のための電力量Ps19BをzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力量Ps19Bを電源112に提供して、電力量Ps19Bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。さらに別の例として、xkHzのRF発生器の動作周期の第5の5分の1のサブ周期の間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作のための電力量Ps20BをzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力量Ps20Bを電源112に提供して、電力量Ps20Bを有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
xkHzのRF発生器の第2の動作周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数値f211Bおよび電力値Ps16Bないし電力値Ps20Bを有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通ってIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源112によって生成され、周波数値f211Bを有し、電力値Ps16Bないし電力値Ps20Bを有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC21を通ってIMN102の入力i2に送信される。RF信号は、xkHzのRF発生器の第2の周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps16Bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps17Bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps18Bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第4の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps19Bを有し、xkHzのRF発生器の第2の周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps20Bを有する。
IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、またはギャップ内に維持される。
RFCケーブルRFC21について、xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって、プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値、zMHzのRF発生器によって供給される電力値、コンデンサC1の静電容量、およびコンデンサC2の静電容量を決定する。例えば、プロセッサは、値PWARPC4および値PWARPCBのどちらが低いかを決定する。プロセッサは、値PWARPC4と値PWARPCBとを比較して、値PWARPC4が値PWARPCBより低いことを決定する。zMHzのRF発生器によって供給された電力の効率性は、値PWARPC4が計算される第1の周期の間に高まる。プロセッサは、zMHzのRF発生器の出力をIMN102の入力i2に接続するのにRFケーブルRFC21が用いられたときにzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、第1の周期中のzMHzのRF発生器の動作周波数値f211、zMHzのRF発生器によって供給される電力値Ps16ないし電力値Ps20、コンデンサC1の静電容量C111、およびコンデンサC2の静電容量C211をテーブル1300から識別する。
一実施形態では、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、第1の周期の間にzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるコンデンサC1およびコンデンサC2の静電容量を決定する代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかが制御されて、効率性が高まるコンデンサの静電容量が決定される。例えば、値PWARPCBは、値C111Bを有するようにコンデンサC1を制御することなく得られる。コンデンサC1の静電容量は、C111を有するように維持され、値PWARPCBは、静電容量C111Bではなく静電容量C111に基づいて決定される。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期にコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPCBは、値C211Bを有するようにコンデンサC2を制御することなく得られる。コンデンサC2の静電容量は、C211を有するように制御され、値PWARPCBは、静電容量C211に基づいて決定される。xkHzのRF発生器の第1の動作周期から第2の動作周期にコンデンサC2の静電容量に変化はない。さらに別の例として、値PWARPC4は、値C111を有するようにコンデンサC1を制御することなく得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC1の静電容量に変化はない。別の例として、値PWARPC4は、値C211を有するようにコンデンサC2を制御することなしに得られる。xkHzのRF発生器の第1の動作周期につながるコンデンサC2の静電容量に変化はない。
zMHzのRF発生器の供給電力の電力値は、zMHzのRF発生器の出力における電圧反射係数の大きさの値に依存することに注意されたい。例えば、Γ6が所定の閾値より大きいなど高く測定されるときは、電力値Ps16は、所定限度未満など低くなるように制御される。別の例として、Γ6が所定の閾値未満など低く測定されるときは、電力値Ps16は、所定限度を超えるなど高くなるように制御される。
図14は、電力値Ps16ないし電力値Ps20、周波数値f211、静電容量C111、および静電容量C211がzMHzのRF発生器のアクティブ制御のために識別された後の図12のシステム1200の処理ルーチンを示すテーブル1400の実施形態である。システム1200では、RFケーブルRFC2ではなくRFケーブルRFC21が用いられる。テーブル1400に示されるように、xkHzのRF発生器は、周波数f11を有する周期で反復的に動作する。xkHzのRF発生器の各動作周期は、周波数f11を有する。処理ルーチンの間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の動作周波数f11をxkHzのRF発生器のFCに提供する。FCは、周波数f11を電源110に提供し、電源110は、xkHzのRF発生器の動作周期の間に周波数f11を有するRF信号を生成する。
xkHzのRF発生器がxkHzのRF発生器の動作周期の第1の5分の1のサブ周期の間に周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps16を有するRF信号を生成するようにホストコンピュータのプロセッサによって能動的に制御される。同様に、xkHzのRF発生器がxkHzのRF発生器の動作周期の第2の5分の1のサブ周期の間に周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps17を供給するように制御される。また、xkHzのRF発生器がxkHzのRF発生器の動作周期の第3の5分の1のサブ周期の間に周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps18を供給するように制御される。xkHzのRF発生器がxkHzのRF発生器の動作周期の第4の5分の1のサブ周期の間に周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps19を供給するように制御される。また、xkHzのRF発生器がxkHzのRF発生器の動作周期の第5の5分の1のサブ周期の間に周波数f11で動作するときは、zMHzのRF発生器の電源112は、電力値Ps20を供給するように制御される。
プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値f211、zMHzのRF発生器によって供給される電力値Ps16ないし電力値Ps20、コンデンサC1の静電容量C111、およびコンデンサC2の静電容量C211をテーブル1400から識別する。zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の複数周期間の各周期について、f211の周波数で、かつ電力値Ps16ないし電力値Ps20で動作するようにプロセッサによって制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f211をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、周波数f211を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の動作周期中に周波数f211を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。別の例として、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps16ないし電力値Ps20をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電力値Ps16ないし電力値Ps20を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の動作周期中に電力値Ps16ないし電力値Ps20を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、図13に関して上述された方法と同様にして、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C111を有するようにプロセッサによって制御される。同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、図13に関して上述された方法と同様にして、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C211を有するようにプロセッサによって制御される。
xkHzのRF発生器の処理ルーチンの動作周期における各周期について、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f211および電力値Ps16ないし電力値Ps20を有する別のRF信号を生成する。電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源110によって生成され、周波数f211を有し、電力値Ps16ないし電力値Ps20を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC21を通じてIMN102の入力i2に送信される。例えば、RF信号は、xkHzのRF発生器の各周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps16を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps17を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps18を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps19を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps20を有する。
IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、またはギャップ内に維持される。xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって、周波数f211、電力値Ps16ないし電力値Ps20、静電容量C111、および静電容量C211が維持されるときは、処理ルーチンの間にzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。
一実施形態では、xkHzのRF発生器の複数の動作周期を有する処理ルーチンの間に、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まるコンデンサC1の静電容量C111およびコンデンサC2の静電容量C211を得る代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかが制御されて効率性が高められる。例えば、プロセッサは、コンデンサC1が静電容量C111を有するようにモータM1を介してコンデンサC1を制御しない。むしろ、プロセッサは、コンデンサC2が静電容量C211を有するようにモータM2を介してコンデンサC2を制御する。別の例として、プロセッサは、コンデンサC2が静電容量C211を有するようにモータM2を介してコンデンサC2を制御しない。むしろ、プロセッサは、コンデンサC1が静電容量C111を有するようにモータM1を介してコンデンサC1を制御する。
一実施形態では、RFケーブルRFC21によるアクティブ制御のための処理ルーチンの間に、xkHzのRF発生器の各動作周期は、5以外の数のサブ周期に分けられる。
図15は、電力値Ps11ないし電力値Ps15、周波数値f21、静電容量C11、および静電容量C21が識別された後の図10のシステム1000の処理ルーチンを示すテーブル1500の実施形態である。システム1000では、RFケーブルRFC2が用いられる。テーブル1500に示されるように、xkHzのRF発生器は、周波数f11を有する周期で反復的に動作する。xkHzのRF発生器の各動作周期は、周波数f11を有する。処理ルーチンの間に、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、xkHzのRF発生器の動作周波数f11をxkHzのRF発生器のFCに提供する。FCは、周波数f11を電源110に提供し、電源110は、xkHzのRF発生器の動作周期の間に周波数f11を有するRF信号を生成する。
xkHzのRF発生器が周波数f11で動作するときに、プロセッサは、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる、zMHzのRF発生器の動作周波数値f21、zMHzのRF発生器によって供給される電力値Ps11ないし電力値Ps15、コンデンサC1の静電容量C11、およびコンデンサC2の静電容量C21をテーブル1500から識別する。zMHzのRF発生器は、xkHzのRF発生器の複数周期における各周期の間に、f21の周波数で、かつ電力値Ps11ないし電力値Ps15で動作するようにプロセッサによって制御される。例えば、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作周波数f21をzMHzのRF発生器のFCに提供する。zMHzのRF発生器のFCは、周波数f21を電源112に提供して、xkHzのRF発生器の動作周期中に周波数f21を有するRF信号を生成するように電源112を操作する。別の例として、ホストコンピュータシステムのプロセッサは、zMHzのRF発生器の動作の電力値Ps11ないし電力値Ps15をzMHzのRF発生器の電力制御装置に提供する。zMHzのRF発生器の電力制御装置は、xkHzのRF発生器の動作周期における各周期について電力値Ps11ないし電力値Ps15を有するRF信号を生成するために、電力値Ps11ないし電力値Ps15を電源112に提供する。例えば、zMHzのRF発生器の電力制御装置は、電源112に、xkHzのRF発生器の各周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps11を提供し、xkHzのRF発生器の各周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps12を提供し、xkHzのRF発生器の各周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps13を提供し、xkHzのRF発生器の各周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps14を提供し、xkHzのRF発生器の各周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps15を提供する。
また、直列回路108aのコンデンサC1は、図11に関して上述された方法と同様にして、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C11を有するようにプロセッサによって制御される。同様に、シャント回路108bのコンデンサC2は、図11に関して上述された方法と同様にして、xkHzのRF発生器の動作周期中に静電容量値C21を有するようにプロセッサによって制御される。
xkHzのRF発生器の処理ルーチンの動作周期間の各周期の間に、電源110は、周波数f11を有するRF信号を生成し、電源112は、周波数f21および電力値Ps11ないし電力値Ps15を有する別のRF信号を生成する。例えば、RF信号は、xkHzのRF発生器の各周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps11を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第2の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps12を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第3の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps13を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第1の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps14を有し、xkHzのRF発生器の各周期の第5の5分の1のサブ周期の間に電力量Ps15を有する。
電源110によって生成され、周波数f11を有するRF信号は、xkHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC1を通じてIMN102の入力i1に送信される。同様に、電源110によって生成され、周波数f21を有し、電力値Ps11ないし電力値Ps15を有するRF信号は、zMHzのRF発生器の出力からRFケーブルRFC2を通じてIMN102の入力i2に送信される。IMN102は、出力o1に結合された負荷のインピーダンスを入力i1および入力i2に結合されたソースのインピーダンスと一致させ、xkHzのRF発生器およびzMHzのRF発生器から受信したRF信号を出力o1で合成して、修正RF信号を生成する。修正RF信号は、出力o1からRF伝送路RFTを通じて下部電極に送信される。
修正RF信号を下部電極に供給することに加えて、1つ以上のプロセスガスが、上部電極を介してプラズマチャンバの下部電極と上部電極との間のギャップに供給される。修正RF信号および1つ以上のプロセスガスを受け取ると、ウエハ802を処理するために、プラズマがギャップ内で生成される、またはギャップ内に維持される。xkHzのRF発生器の複数の動作周期にわたって、周波数f21、電力値Ps11ないし電力値Ps15、静電容量C11、および静電容量C21が維持されるときは、処理ルーチンの間にzMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる。
一実施形態では、RFケーブルRFC2が用いられるxkHzのRF発生器の複数の動作周期を有する処理ルーチンの間に、コンデンサC1およびコンデンサC2の両方を制御して、zMHzのRF発生器によって供給される電力の効率性が高まる静電容量C11および静電容量C21を得る代わりに、コンデンサC1またはコンデンサC2のいずれかが制御されて、図11に関して上述された方法と類似の方法で効率性が高められる。
一実施形態では、処理ルーチンの間に、xkHzのRF発生器の各動作周期は、図11に関して上述された方法と類似の方法で、5以外の数のサブ周期に分けられる。
図16は、周期およびサブ周期を示す複数のクロック信号1602およびクロック信号1604を表す。クロック信号1602は、周期CY1および周期CY2などの複数の周期で繰り返す。周期CY1および周期CY2の各々は、同じ長さの期間を占める。周期CY2は、周期CY1に続く。例えば、周期CY1と周期CY2との間には他の周期はない。周期CY1および周期CY2を有するクロック信号1602は、ホストコンピュータシステムのクロックソース(例えば、プロセッサ、クロック発振器、位相同期ループに結合されたクロック発振器)によって生成され、ホストコンピュータシステムのクロックソースからzMHzのRF発生器の1つ以上の制御装置(例えば、FCおよび/または電力制御装置)に提供されて、クロック信号1602に同期してRF信号が生成される。また、クロック信号1602は、ホストコンピュータシステムのクロックソースからxkHzのRF発生器の1つ以上の制御装置(例えば、FCおよび/または電力制御装置)に提供されて、クロック信号1602に同期してRF信号が生成される。
また、一実施形態では、サブ周期SCY1およびサブ周期SCY2など複数のサブ周期を有するクロック信号1604は、ホストコンピュータシステムのクロックソースによって生成され、xkHzのRF発生器の1つ以上の制御装置に提供されて、クロック信号1604に同期してRF信号が生成される。さらに、クロック信号1604は、クロックソースによってzMHzのRF発生器の1つ以上の制御装置に提供されて、クロック信号1604に同期してRF信号が生成される。サブ周期SCY2は、周期SCY1に続く。例えば、サブ周期SCY1とサブ周期SCY2との間に他のサブ周期はない。サブ周期SCY1およびサブ周期SCY2の各々は、同じ長さの期間を占める。
一実施形態では、xkHzのRF発生器またはzMHzのRF発生器はマスタとして機能し、もう一方はスレーブとして機能する。例えば、クロック信号1602は、ホストコンピュータシステムのクロックソースによって生成され、ホストコンピュータシステムのクロックソースからzMHzのRF発生器の1つ以上の制御装置に提供される。zMHzのRF発生器の1つ以上の制御装置は、クロック信号1604をクロック信号1602から生成し、クロック信号1604に同期してRF信号を生成するために、クロック信号1604をxkHzのRF発生器の1つ以上の制御装置に送信する。別の例として、クロック信号1602は、ホストコンピュータシステムのクロックソースによって生成され、ホストコンピュータシステムのクロックソースからxkHzのRF発生器の1つ以上の制御装置に提供される。xkHzのRF発生器の1つ以上の制御装置は、クロック信号1604をクロック信号1602から生成し、クロック信号1604に同期してRF信号を生成するために、クロック信号1604をzMHzのRF発生器の1つ以上の制御装置に送信する。
本明細書に記載の実施形態は、ハンドヘルドハードウェアユニット、マイクロプロセッサシステム、プロセッサベースまたはプログラマブル家庭用電気機器、マイクロコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む、様々なコンピュータシステム構成によって実行されてよい。実施形態は、ネットワークによってリンクされているリモート処理ハードウェアユニットによってタスクが実行される分散コンピューティング環境においても実施される。
いくつかの実施形態では、コントローラは、上述の例の一部でありうるシステムの一部である。そのようなシステムは、処理ツール、チャンバ、処理用プラットフォーム、および/または、特定の処理構成要素(ウエハ台座、ガス流システムなど)を含む、半導体処理装置を備えうる。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および処理後の動作を制御するための電子機器と統合されてよい。電子機器は、システムの様々な構成要素または副部品を制御しうる「コントローラ」を意味する。コントローラは、処理条件および/またはシステムの種類に応じて、プロセスガスの供給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、RF発生器の設定、RF整合回路の設定、周波数設定、流量設定、流体供給の設定、位置動作設定、ツールおよび他の搬送ツール、および/または、特定のシステムに接続または結合されたロードロックに対するウエハ搬送を含む、本明細書に開示のプロセスを制御するようにプログラムされる。
概して、様々な実施形態では、コントローラは、命令を受け取り、命令を発行し、動作を制御し、クリーニング動作を可能にし、エンドポイント測定を可能にするなどの様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/または、ソフトウェアを有する電子機器として定義される。集積回路は、プログラム命令を記憶するファームウェア形式のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されるチップ、および/または、1つ以上のマイクロプロセッサ、もしくは、プログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行するマイクロコントローラを含む。プログラム命令は、様々な個別設定(またはプログラムファイル)の形式でコントローラに伝達される命令であって、特定のプロセスを半導体ウエハ上でもしくは半導体ウエハ向けに、またはシステムに対して実行するための動作限界を定義する。いくつかの実施形態では、動作限界は、1つ以上の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、および/または、ウエハダイの製作中における1つ以上の処理工程を実現するために、プロセスエンジニアによって定義されるレシピの一部である。
いくつかの実施形態では、コントローラは、システムと統合または結合された、そうでなければシステムにネットワーク接続された、もしくはこれらが組み合わされたコンピュータの一部である、またはそのコンピュータに結合されている。例えば、コントローラは、「クラウド」内にある、または、ウエハ処理のリモートアクセスを可能にするファブホストコンピュータシステムの全てもしくは一部である。コンピュータは、システムへのリモートアクセスを可能にして、製作動作の進捗状況を監視し、過去の製作動作の経歴を調査し、複数の製作動作から傾向または実施の基準を調査し、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理に続く処理工程を設定する、または、新しいプロセスを開始する。
いくつかの実施形態では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)は、ローカルネットワークまたはインターネットを含むネットワークを通じて、プロセスレシピをシステムに提供する。リモートコンピュータは、次にリモートコンピュータからシステムに伝達される限界および/もしくは設定のエントリまたはプログラミングを可能にするユーザインタフェースを含む。いくつかの例では、コントローラは、1つ以上の動作中に実施される各処理工程のための限界を特定するデータ形式の命令を受け取る。限界は、実施されるプロセスの種類、および、コントローラが結合するまたは制御するように構成されるツールの種類に固有であることを理解されたい。そのため、上述のように、コントローラは、例えば、互いにネットワーク接続される1つ以上の個別のコントローラを含むことや、本明細書に記載のプロセスや制御などの共通の目的に向かって協働することによって分散されてよい。そのような目的で分散されたコントローラの例は、遠隔に(例えば、プラットフォームレベルで、または、リモートコンピュータの一部として)位置し、協働してチャンバにおけるプロセスを制御する1つ以上の集積回路と連通する、チャンバ上の1つ以上の集積回路を含む。
制限するのではなく、様々な実施形態では、例示のシステムは、プラズマエッチングチャンバまたはプラズマエッチングモジュール、堆積チャンバまたは堆積モジュール、スピンリンスチャンバまたはスピンリンスモジュール、金属めっきチャンバまたは金属めっきモジュール、クリーンチャンバまたはクリーンモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはベベルエッジエッチングモジュール、物理気相堆積(PVD)チャンバまたはPVDモジュール、化学気相堆積(CVD)チャンバまたはCVDモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバまたはALDモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはALEモジュール、イオン注入チャンバまたはイオン注入モジュール、トラックチャンバまたはトラックモジュール、ならびに、半導体ウエハの製作および/もしくは製造において関連もしくは使用するその他の半導体処理システムを含む。
いくつかの実施形態では、上述の動作は、いくつかの種類のプラズマチャンバ(例えば、誘導結合プラズマ(ICP)リアクタを含むプラズマチャンバ、トランス結合プラズマチャンバ、容量結合プラズマリアクタ、導体ツール、誘電体ツール、電子サイクロトロン共鳴(ECR)リアクタを含むプラズマチャンバ)に適用されることがさらに注目される。例えば、1つ以上のRF発生器は、ICPリアクタ内で誘電体に結合される。誘電体の形状の例は、ソレノイド、ドーム状コイル、扁平状コイルなどである。
上述のように、ツールによって実施されるプロセス工程に応じて、コントローラは、他のツール回路もしくはツールモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインタフェース、隣接するツール、近接するツール、工場全体に設置されたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または、半導体製造工場においてツール位置および/もしくはロードポートに対してウエハ容器を搬入出する材料搬送に用いられるツール、のうちの1つ以上と連通する。
上記の実施形態を踏まえて、いくつかの実施形態は、コンピュータシステムに記憶されたデータを含む様々なコンピュータ実施動作を採用することを理解されたい。これらの動作は、それらの物理的に操作する物理量である。実施形態の一部を形成する本明細書に記載の動作は、有益な機械動作である。
いくつかの実施形態は、これらの動作を実施するためのハードウェアユニットまたは装置にも関する。装置は、特定目的コンピュータのために特別に構成されている。特定目的コンピュータとして定義されるときは、コンピュータは、特定目的のために動作しながらも、特定目的の一部ではない他の処理、プログラムの実行、またはルーチンを実行する。
いくつかの実施形態では、動作は、コンピュータメモリ、キャッシュに記憶された、またはコンピュータネットワークを通じて得られた1つ以上のコンピュータプログラムによって選択的に起動または構成されたコンピュータによって処理されてよい。データがコンピュータネットワークを通じて得られたときは、データは、コンピュータネットワーク(例えば、コンピューティングリソースのクラウド)の他のコンピュータによって処理されてよい。
1つ以上の実施形態は、非一時的コンピュータ可読媒体のコンピュータ可読コードとして作成されてもよい。非一時的コンピュータ可読媒体は、後にコンピュータシステムに読み込まれるデータを記憶するメモリデバイスなどのデータ記憶ハードウェアユニットである。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、ハードドライブ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、ROM、RAM、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、書き込み可能CD(CD−R)、書き換え可能CD(CD−RW)、磁気テープ、ならびに他の光学および非光学のデータ記憶ハードウェアユニットを含む。いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読コードが分散されて記憶または実行されるように、ネットワーク結合コンピュータシステムを通じて分散されたコンピュータ可読有形媒体を含む。
上記の方法動作は、特定の順序で説明されたが、様々な実施形態では、他のハウスキーピング動作が動作間に実施されること、または、方法動作が、微妙に異なる時間で起きるように、もしくは、様々な間隔での方法動作の発生を可能にするシステムで分散されるように、もしくは、上記とは異なる順序で実行されるように調節されることを理解されたい。
さらに、一実施形態では、上記の実施形態の1つ以上の特徴は、本開示に記載の様々な実施形態に記載の範囲から逸脱することなく他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わされることに注意されたい。
前述の実施形態は、明確な理解のためにある程度詳細に説明されたが、付随の特許請求の範囲内で一定の変更および修正が実施されうることは明らかだろう。従って、本実施形態は、制限的でなく例示的とみなされ、実施形態は、本明細書に記載の詳細に限定されないが、付随の特許請求の範囲およびその同等内で修正されうる。