JP2020527574A - カプサイシンを使用した疼痛の治療のための方法及び組成物 - Google Patents

カプサイシンを使用した疼痛の治療のための方法及び組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、カプサイシン投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱する手順でカプサイシンを使用する、関節痛などの疼痛の治療のための方法及び組成物を提供する。この方法は、望ましくは、少なくとも約3か月、6か月、9か月又は1年などの長期間にわたり、骨関節炎性膝関節痛などの関節痛の緩和を提供する。カプサイシンにより誘発される神経興奮によって引き起こされる一過性の灼熱感の有害な副作用を減弱するために、この方法は、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の持続時間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を特定の範囲内に低下させ、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感の実質的な低減又はさらに除去をもたらす。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2017年7月20日に出願された米国仮特許出願第62/535,003号明細書の利益及びそれに対する優先権を主張し、その内容は、参照により本明細書に援用される。
本発明は、任意選択により局所麻酔薬の使用と組み合わせて、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させるための制御された冷却の使用による、カプサイシン投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱する手順でカプサイシンを使用する、関節痛などの疼痛の治療のための方法及び組成物を提供する。
疼痛は、健常なヒト及び動物が、組織損傷を回避し、且つ/又は傷害組織に対するさらなる損傷を阻止することを可能にする保護的機構として機能し得る。しかし、疼痛がその有用性を上回って持続するような症例が多く存在する。疼痛に起因するかかる不要な苦痛は、被験者の身体可動性、精神行動を損ない、したがって抑うつに寄与し得る。
長年にわたり、実質的資源が、様々なタイプの疼痛の要因を研究すること及び患者によって経験される疼痛を減弱する薬剤の開発に充てられている。一般的な疼痛緩和薬の代表的クラスとして、オピオイド、非ステロイド系抗炎症剤、コルチコステロイド並びに中枢作用性剤、例えば抗うつ剤、抗てんかん薬、プレガバリン及びガバペンチンが挙げられる。カプサイシンは、疼痛治療での使用について記載がなされている。例えば、米国特許第5,962,532号明細書;米国特許第8,420,600号明細書;米国特許第8,367,733号明細書;及び米国特許第8,158,682号明細書を参照されたい。疼痛緩和のためにカプサイシンを含有する特定の市販品では、患者の皮膚への局所適用のために、カプサイシンは、クリーム剤(例えば、Capzasin)として又は貼付剤(例えば、商品名QUTENZA(登録商標)で市販されているカプサイシン含有経皮吸収型貼付剤)中に配合される。
特にカプサイシンが注射で投与される場合、疼痛を治療するためにカプサイシンを使用することの挑戦的な一側面は、カプサイシンの投与が初期神経興奮を引き起こし、その結果、一過性の灼熱感の副作用を生じることである。この一過性の灼熱感は、一部の患者にとって相当なものであり得る。米国特許第5,962,532号明細書に記載されているアプローチを含む、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感の有害な副作用に対処するための特定のアプローチが文献に記載されている。
疼痛の緩和を達成するためのさらなる治療の選択肢、特に多くのオピオイドベースの疼痛療法に関連する依存症の問題を抱えていない治療の選択肢の必要性が満たされていないため、疼痛を治療するための新しい手順に対する必要性が存在する。本発明は、この必要性に対処し、それに関連した他の利点を提供する。
本発明は、カプサイシン投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱する手順でカプサイシンを使用する、関節痛などの疼痛の治療のための方法及び組成物を提供する。この方法は、望ましくは、少なくとも約3か月、6か月、9か月又は1年などの長期間にわたり、骨関節炎性膝関節痛などの関節痛の緩和を提供する。カプサイシンの投与は、初期の神経興奮を引き起こし、一過性の灼熱感の副作用をもたらすことから、この方法は、患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱し、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感の大幅な削減又はさらに除去をもたらすため、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の期間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させる。冷却用品は、膝関節などの患者の関節の外面に適用するために望ましくは約5℃〜約15℃、より望ましくは約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。
皮膚組織の過冷却は、皮膚壊死の有害作用を引き起こす可能性があるため、カプサイシン投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を十分に低下させるには不十分な冷却では不十分である可能性があるが、この方法は、望ましくは、特定の温度範囲(例えば、約5℃〜約15℃、より望ましくは約5℃〜約10℃)を有する冷却用品をカプサイシンの投与の前後の特定の期間にわたって適用する。治療方法は、カプサイシンが投与される関節内の組織及び/又は流体の温度に応じてさらに特徴付けられ得、特定の実施形態では、膝関節などの関節の関節内空間内の流体は、カプサイシンの投与前に約26℃〜約33℃の範囲の温度まで冷却され、次いでカプサイシンの投与後の少なくとも30分間の持続時間にわたり、約26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。
カプサイシンの投与による一過性の灼熱感を軽減するための前述の技術は、疼痛を伴う神経による疼痛に対してカプサイシン療法を受けている患者によって経験される処置に伴う疼痛を最小限に抑えるために使用でき、本明細書では、中足骨間神経腫などの疼痛を伴う神経による疼痛を治療する方法を提供する。この方法は、患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱し、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感の大幅な削減又はさらに除去をもたらすため、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の期間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させる。
本発明の様々な態様及び実施形態が以下にさらに詳述される。したがって、本発明の一態様は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
本発明の別の態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、中足骨間神経腫の近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる、方法を提供する。
本発明の別の態様は、中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、中足骨間神経腫の近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、中足骨間神経腫の近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
前述の治療方法は、リドカイン局所麻酔薬の用量、カプサイシンの用量、疼痛軽減の持続時間及び冷却用品の特性などの様々な特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。これら及び他の特性は、以下の詳細な説明でさらに詳細に説明される。
ヒトの膝に適用される、ラップオンパッドである冷却用品の図である。 実施例7でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)アイスパック(Ice Pack)を使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均皮膚温度を示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例7でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)アイスパック(Ice Pack)を使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均NPRS疼痛スコアを示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例8でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)アイスパック(Ice Pack)を使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均皮膚温度を示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例8でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)アイスパック(Ice Pack)を使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均皮膚温度を示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例8でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)アイスパック(Ice Pack)を使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均NPRS疼痛スコアを示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例8でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)アイスパック(Ice Pack)を使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均NPRS疼痛スコアを示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例9でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均皮膚温度を示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。「アイスゲルパック」は、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例9でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均皮膚温度を示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。「アイスゲルパック」は、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例9でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均NPRS疼痛スコアを示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。「アイスゲルパック」は、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例9でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均NPRS疼痛スコアを示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。「アイスゲルパック」は、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例10でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均皮膚温度を示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。「アイスゲルパック」は、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例10でさらに説明されるように、次の冷却装置:(i)Breg Knee WrapOn Polar Pad又は(ii)Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した、経時的な平均関節内(IA)温度及び平均NPRS疼痛スコアを示すグラフである。「標準冷却装置」は、Breg Knee WrapOn Polar Padであった。「アイスゲルパック」は、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapであった。次の名称がグラフに適用される。Aは、患者の膝の関節内空間への挿入前に温度プローブの任意の温度読み取りが行われた時間であり;Bは、温度プローブが患者の膝の関節内空間へ挿入された時間であり;Cは、冷却装置が患者の膝に適用された時間であり;Dは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Eは、2%w/wリドカインの溶液が関節内注射によって患者の膝に投与された時間であり;Fは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Gは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Hは、トランス−カプサイシンが関節内注射によって投与された時間であり;Iは、冷却装置が患者の膝に再適用された時間であり;Jは、冷却装置が患者の膝から取り外された時間であり;Kは、温度プローブが患者の膝から取り外された時間である。 実施例11でさらに説明されるように、Breg Knee WrapOn Polar Pad、Elasto−gel cooling device及びアイスパックについて記録された温度プロファイルを示すグラフである。
本発明は、カプサイシン投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱する手順でカプサイシンを使用する、関節痛などの疼痛の治療のための方法及び組成物を提供する。方法は、望ましくは、少なくとも約3か月、6か月、9か月又は1年などの長期間にわたり、骨関節炎性膝関節痛などの関節痛の緩和を提供する。カプサイシンの投与は、初期神経興奮を引き起こし、その結果、一過性の灼熱感の有害な副作用を生じることから、この方法は、患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱し、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感の実質的な低減又はさらに除去をもたらすため、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の持続時間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させる。冷却用品は、膝関節などの患者の関節の外面への適用のために望ましくは約5℃〜約15℃、より望ましくは約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。
皮膚組織の過冷却は、皮膚壊死の有害作用を引き起こす可能性がある一方、カプサイシン投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を十分に低下させるには不十分な冷却は、不適切である可能性があるため、望ましくは、この方法は、特定の温度範囲(例えば、約5℃〜約15℃、より望ましくは約5℃〜約10℃)を有する冷却用品をカプサイシンの投与前及び後の両方の特定の持続時間にわたって適用する。治療方法は、カプサイシンが投与される関節内の組織及び/又は流体の温度に応じてさらに特徴付けられ得、特定の実施形態では、膝関節などの関節の関節内空間内の流体は、カプサイシンの投与前に約26℃〜約33℃の範囲の温度まで冷却され、次いでカプサイシンの投与後少なくとも30分間の持続時間にわたり、約26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。
カプサイシン投与による一過性の灼熱感は、カプサイシンが投与された領域の灼熱感、疼痛及び/又は痛みの形態で患者に現れ得る。本明細書に記載の技術は、患者によって経験されるそのような一過性の灼熱感の大きさを低減するように設計されている。
カプサイシンの投与による一過性の灼熱感を軽減するための前述の技術は、疼痛を伴う神経による疼痛に対してカプサイシン療法を受けている患者によって経験される処置に伴う疼痛を最小限に抑えるために使用でき、本明細書では、中足骨間神経腫などの疼痛を伴う神経による疼痛を治療する方法を提供する。方法は、患者によって経験される一過性の灼熱感を減弱し、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感の実質的な低減又はさらに除去をもたらすため、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の持続時間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させる。
本発明の実施は、特に明記しない限り、有機化学、薬理学、細胞生物学及び生化学の従来の技術を使用する。そのような技術は、“Comprehensive Organic Synthesis”(B.M.Trost&I.Fleming,eds.,1991−1992)、“Current protocols in molecular biology”(F.M.Ausubel et al.,eds.,1987,and periodic updates)及び“Current protocols in immunology”(J.E.Coligan et al.,eds.,1991)などの文献で説明され、これらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。本発明の様々な態様は、下のセクションにて示されるが、特定の一セクション中に記載の本発明の態様は、任意の特定のセクションに限定されるべきではない。
I.定義
本発明を理解しやすくするため、幾つかの用語及び語句が下に定義される。
用語「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、本明細書で用いられるとき、「1つ以上」を意味し、文脈上不適切でない限り、複数を含む。
「注射疼痛スケール」という語句は、注射によるカプサイシンの投与時に患者によって経験される疼痛の尺度を指し、患者によって経験される疼痛の程度は、患者によって以下のいずれかとして評価される。(i)なし、(ii)軽度の疼痛、(iii)中程度の疼痛、又は(iv)激しい疼痛。
本明細書でさらに説明されるように、略語「NPRS」は、数値的疼痛評価スケールを指す。
本明細書で用いられるとき、用語「被験者」及び「患者」は、本発明の方法により治療される生物を指す。そのような生物は、好ましくは、哺乳類(例えば、マウス、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなど)であり、より好ましくはヒトである。
本明細書で用いられるとき、用語「有効量」は、有利な又は所望される結果をもたらすのに十分な化合物(例えば、本発明の化合物)の量を指す。有効量は、1つ以上の投与、適用又は用量において投与され得、特定の製剤又は投与経路に限定されることが意図されない。本明細書で用いられるとき、用語「治療する」は、状態、疾患、障害などの改善をもたらす任意の効果(例えば、低減、低下、調節若しくは除去)を含む。用語「寛解する」及び「寛解している」は、疼痛などの所定の状態を低減、低下及び/又は除去することを指す。用語「減弱する」及び「減弱している」は、疼痛などの所定の状態を低減、低下及び/又は除去することを指す。
本開示の化合物は、C−C二重結合を含み得、したがって幾何異性体として存在し得る。本発明の化合物の個々の幾何異性体は、単一の幾何異性体を高純度で含む市販の出発物質から、且つ/又は当技術分野で周知のクロマトグラフィー手順を使用して幾何異性体の混合物を分離することにより合成的に調製することができる。炭素−炭素二重結合の周りの置換基は、「Z」又は「E」立体配置中に存在しているものとして命名され、ここで、用語「Z」及び「E」は、IUPAC標準に従って用いられる。炭素−炭素二重結合の周りの置換基は、代替的に「シス」又は「トランス」と称することができ、ここで、「シス」は、二重結合の同じ側の置換基を表し、「トランス」は、二重結合の反対側の置換基を表す。
化合物は、非晶質又は結晶質の形態であり得、本発明は、そのような全ての非晶質及び結晶質の形態を包含する。
本明細書で用いられるとき、用語「医薬組成物」は、組成物をインビボ又はエクスビボでの治療用途に特に適したものとする、活性剤と不活性又は活性な担体との組み合わせを指す。
本明細書で用いられるとき、用語「薬学的に許容される担体」は、リン酸緩衝生理食塩水、水、エマルジョン(例えば、油/水又は水/油エマルジョンなど)及び様々なタイプの湿潤剤などの標準的な薬学的担体のいずれかを指す。組成物は、安定剤及び防腐剤も含み得る。担体、安定剤及びアジュバントの例については、例えば、Martin,Remington’s Pharmaceutical Sciences,15th Ed.,Mack Publ.Co.,Easton,PA[1975]を参照されたい。
本明細書で用いられるとき、用語「薬学的に許容される塩」は、被験者への投与時、本発明の化合物を提供する能力がある、本発明の化合物の任意の薬学的に許容される塩(例えば、酸又は塩基)を指す。当業者に公知であるように、本発明の化合物の「塩」は、無機又は有機の酸及び塩基に由来し得る。酸の例として、限定はされないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、琥珀酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸などが挙げられる。他の酸、例えばシュウ酸は、それ自体で薬学的に許容可能でないが、本発明の化合物及びそれらの薬学的に許容される酸付加塩を得るなかでの中間体として有用な塩の調製において用いられ得る。
塩基の例として、限定はされないが、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)水酸化物、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)水酸化物、アンモニア及び式NW (式中、Wは、C1−4アルキルである)の化合物などが挙げられる。
塩の例として、限定はされないが、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、フルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などが挙げられる。塩の他の例として、Na、NH 及びNW (式中、Wは、C1−4アルキル基である)などの好適なカチオンと配合された本発明の化合物のアニオンなどが挙げられる。
治療用途として、本発明の化合物の塩が薬学的に許容されるものとして検討されている。しかし、薬学的に許容されない酸及び塩基の塩も、例えば、薬学的に許容される化合物の調製又は精製において用途が見出されることがある。
本明細書で用いられるとき、「治療有効量」という語句は、あらゆる薬物治療に適用できる合理的なリスク・ベネフィット比において、動物の細胞の少なくとも亜集団中で何らかの所望の治療効果をもたらすのに有効な本発明の化合物を含む化合物、材料又は組成物の量を意味する。
本明細書における語句「薬学的に許容される」とは、健全な医学的判断の範囲内において、合理的なリスク・ベネフィット比に見合った、過度の毒性、刺激、アレルギー反応又は他の問題若しくは合併症を伴わない、ヒト及び動物の組織と接触した使用に適したそれらの化合物、材料、組成物及び/又は投与形態を指すために使用される。
特に指定されない限り、用語「約」は、規定値の±10%以内を意味する。本発明は、値が規定値の±9%、±8%、±7%、±6%、±5%、±4%、±3%、±2%又は±1%以内である実施形態を包含する。
用語「アルキル」は、本明細書で用いられるとき、直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素、例えば、1〜12、1〜10又は1〜6の炭素原子の直鎖基又は分岐基(本明細書中で各々、C〜C12アルキル、C〜C10アルキル及びC〜Cアルキルと称される)を指す。典型的なアルキル基として、限定はされないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどが挙げられる。
用語「ヒドロキシアルキル」は、1又は2つのヒドロキシル基で置換されるアルキル基を指す。特定の実施形態では、ヒドロキシアルキルは、1つのヒドロキシル基のみで置換されるアルキル基である。
用語「ヒドロキシアルカン酸」は、(i)1つの−COH基、及び(ii)1又は2つのヒドロキシル基で置換される直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素を指す。
用語「アルケニル」は、本明細書で用いられるとき、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖状又は分岐状の不飽和炭化水素、例えば、2〜12、2〜10又は2〜6の炭素原子の直鎖基又は分岐基(本明細書中で各々、C〜C12アルケニル、C〜C10アルケニル及びC〜Cアルケニルと称される)を指す。典型的なアルケニル基として、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、2−エチルヘキセニル、2−プロピル−2−ブテニル、4−(2−メチル−3−ブテン)−ペンテニルなどが挙げられる。
用語「ヒドロキシアルケニル」は、1又は2つのヒドロキシル基で置換されるアルケニル基を指す。特定の実施形態では、ヒドロキシアルケニルは、1つのヒドロキシル基のみで置換されるアルケニル基である。
用語「ヒドロキシアルケン酸」は、1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖状又は分岐状の不飽和炭化水素を指し、ここで、炭化水素は、(i)1つの−COH基、及び(ii)1又は2つのヒドロキシル基で置換される。
用語「ポリエチレングリコリル」は、ポリエチレングリコールのラジカルを指す。ポリエチレングリコリルは、より大きい分子の一部の化学断片である。ポリエチレングリコリルがある位置で分子の残部に結合されるとき、ポリエチレングリコリルは、モノラジカル、例えば「−(CHCHO)−H」(式中、xは1より大きい整数)である。ポリエチレングリコリルが分子の2つの断片を接続する分子内部の成分として用いられるとき、ポリエチレングリコリルは、「−(CHCHO)−」(式中、xは1より大きい整数)として図示されることがある、ポリエチレングリコリルの各末端に結合点を有するジラジカルである。特定の実施形態では、xは、約5〜約100、約5〜約50、約5〜約25、約5〜約15、約10〜約50、約10〜約30又は約10〜約20の範囲の整数である。特定の実施形態では、xは、約10、11、12、13、14、15、16、17、18又は19である。特定の好ましい実施形態では、xは約15である。
説明全体を通じて、組成物が、具体的成分を有する、含む(including)若しくは含む(comprising)ものとして記述される場合、又はプロセス及び方法が、具体的ステップを有する、含む(including)若しくは含む(comprising)ものとして記述される場合、加えて、本質的に列挙される成分からなるか、又はそれらからなる本発明の組成物が存在し、本質的に列挙される処理ステップからなる、又はそれらからなる本発明に従うプロセス及び方法が存在すると考えられる。
一般的事項として、組成物を規定する百分率は、特に指定されない限り、重量に基づく。さらに、変数が定義を伴わない場合、変数の先行する定義は調節される。
II.関節痛への治療用途
本発明の一態様は、注射可能なカプサイシンを使用して関節痛を治療する方法及びカプサイシン投与による一過性の灼熱感を減弱する手順を提供する。本方法は、望ましくは、少なくとも約3か月、6か月、9か月又は1年などの長期間にわたり、関節痛の緩和を提供する。方法は、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の期間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させる。好ましい実施形態では、方法は、カプサイシンの投与前後に骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に冷却用品を適用するプロトコル、例えば冷却用品が、患者の膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃、より好ましくは約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有するものなどを介して、カプサイシンを患者の膝の関節の関節内空間に投与することにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させるために使用される。方法の様々な態様及び実施形態が以下に説明される。
第1の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
第2の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用するステップ(e)であって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。
第3の方法
本発明の一態様は、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第4の方法
本発明の一態様は、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用するステップ(e)であって、冷却用品は、約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。
第5の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
第6の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
b.リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記膝の外面に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記膝の外面に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
第7の方法
本発明の一態様は、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第8の方法
本発明の一態様は、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
b.リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記膝の外面に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記膝の外面に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
第1、第2、第3及び第4の方法の例示的な特性
上記の第1、第2、第3及び第4の方法は、膝の屈曲を含むステップ、膝の外面への適用のための冷却用品表面の温度の特徴付け、リドカインの用量、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の特徴付けなどのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
膝の屈曲
方法は、カプサイシンを投与された膝の屈曲を含むステップの有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約5回曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約1分間にわたって約5回曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が曲げ伸ばしされる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約5回曲げ伸ばしされる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約1分間にわたって約5回曲げ伸ばしされる。
膝の外面への適用のための冷却用品表面の温度
方法は、膝の外面への適用のための冷却用品表面の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約6℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約6℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する。
特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約12℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約11℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約10℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約9℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約8℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約6℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃の外面温度を有する。
前記膝の関節の関節内空間内の流体の温度
方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた膝の関節の関節内空間内の流体の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される。
特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約26℃〜約28℃の範囲の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約28℃〜約30℃の範囲の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約30℃〜約32℃の範囲の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約26℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約27℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約28℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約29℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約30℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約31℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約32℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約33℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体を約29℃の温度に冷却することを含む。
リドカインの用量
方法は、患者に投与されるリドカインの用量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.3gである。特定の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、0.3gである。さらに他の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.1g、約0.2g、約0.4g又は約0.5gである。さらに他の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.15gである。
単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物
方法は、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、塩化ナトリウムをさらに含む。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約4mg/mL〜約8mg/mLの範囲の濃度で塩化ナトリウムをさらに含む。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約15mLの体積を有する。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約15mLの体積を有する。さらに他の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1mL〜約3mL、約3mL〜約5mL、約5mL〜約7mL、約7mL〜約9mL、約9mL〜約11mL、約11mL〜約13mL、約13mL〜約15mL又は約17mL〜約19mLの範囲の体積を有する。さらに他の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18又は19mLの体積を有する。
方法は、患者に投与される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1℃〜約5℃、約5℃〜約10℃、約10℃〜約15℃、約15℃〜約20℃、約20℃〜約25℃又は約22℃〜約24℃の範囲の温度を有する。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約23℃の温度を有する。
カプサイシンを含む医薬組成物
方法は、カプサイシンを含む医薬組成物の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約4mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約2mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約0.05mL、0.1mL、0.125mL、0.2mL、0.5mL、0.75mL、1.0mL、1.25mL、1.5mL、1.75mL、2.0mL、2.25mL、2.5mL、2.75mL、3.0mL、3.25mL、3.5mL、3.75mL又は4.0mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約0.01mL〜約0.1mL、約0.1mL〜約0.2mL、約0.2mL〜約0.5mL、約0.5mL〜約0.75mL、約0.75mL〜約1.0mL、約1.0mL〜約1.5mL、約1.5mL〜約2.0mL、約2.0mL〜約2.5mL、約2.5mL〜約3.0mL、約3.0mL〜約3.5mL、約3.5mL〜約4.0mL、約4.0mL〜約5.0mL、約5.0mL〜約6.0mL、約6.0mL〜約9mL又は約9mL〜約12mLの範囲の体積を有する。
ステップ(e)における冷却の持続時間
方法は、ステップ(e)における冷却の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約90分間である。特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約60分間である。特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約60分間〜約90分間である。特定の実施形態では、ステップ(e)において既に指定された最小の持続時間と矛盾しない限り、ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約60分間、約60分間〜約90分間、約90分間〜約120分間又は約120分間〜約180分間である。
カプサイシンの用量
方法は、カプサイシンの用量に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、1mgである。
第5、第6、第7及び第8の方法の例示的な特性
上記の第5、第6、第7及び第8の方法は、膝の屈曲を含むステップ、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた膝の関節の関節内空間内の流体の温度の特徴付け、膝の外面への適用のための冷却用品表面の温度の特徴付け、冷却ステップ(a)における持続時間、リドカインの用量、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の特徴付けなどのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
膝の屈曲
方法は、カプサイシンを受けた膝の屈曲を含むステップの有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約5回曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約1分間にわたって約5回曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が曲げ伸ばしされる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約5回曲げ伸ばしされる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約1分間にわたり、約5回曲げ伸ばしされる。
前記膝の関節の関節内空間内の流体の温度
方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた膝の関節の関節内空間内の流体の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、前記膝の関節の関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される。
特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約26℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約27℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約28℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約29℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約30℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約31℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約32℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約33℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)において、膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の関節の関節内空間内の流体のために約29℃の温度を達成することを含む。
膝の外面への適用のための冷却用品表面の温度
方法は、カプサイシンを受けるための膝の外面への適用のための冷却用品表面の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約6℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約6℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約12℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約11℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約10℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約9℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約8℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約6℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃の外面温度を有する。
ステップ(a)の持続時間
方法は、冷却ステップ(a)の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(a)において、冷却用品は、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約5分間〜約30分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(a)において、冷却用品は、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約5分間〜約15分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(a)において、冷却用品は、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(a)において、冷却用品は、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約15分間の持続時間にわたって適用される。
リドカインの用量
方法は、患者に投与されるリドカインの用量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.3gである。特定の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、0.3gである。さらに他の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.1g、約0.2g、約0.4g又は約0.5gである。さらに他の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.15gである。さらに他の実施形態では、ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.1g、0.2g、0.3g、0.4g、0.5g、0.6g、0.7g、0.8g、0.9g又は1.0g未満である。
単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物
方法は、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、塩化ナトリウムをさらに含む。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約4mg/mL〜約8mg/mLの範囲の濃度で塩化ナトリウムをさらに含む。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約15mLの体積を有する。さらに他の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1mL〜約3mL、約3mL〜約5mL、約5mL〜約7mL、約7mL〜約9mL、約9mL〜約11mL、約11mL〜約13mL、約13mL〜約15mL又は約17mL〜約19mLの範囲の体積を有する。さらに他の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18又は19mLの体積を有する。
方法は、患者に投与される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約1℃〜約5℃、約5℃〜約10℃、約10℃〜約15℃、約15℃〜約20℃、約20℃〜約25℃又は約22℃〜約24℃の範囲の温度を有する。特定の実施形態では、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約23℃の温度を有する。
カプサイシンを含む医薬組成物
方法は、カプサイシンを含む医薬組成物の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約4mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約2mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約0.05mL、0.1mL、0.125mL、0.2mL、0.5mL、0.75mL、1.0mL、1.25mL、1.5mL、1.75mL、2.0mL、2.25mL、2.5mL、2.75mL、3.0mL、3.25mL、3.5mL、3.75mL又は4.0mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約0.01mL〜約0.1mL、約0.1mL〜約0.2mL、約0.2mL〜約0.5mL、約0.5mL〜約0.75mL、約0.75mL〜約1.0mL、約1.0mL〜約1.5mL、約1.5mL〜約2.0mL、約2.0mL〜約2.5mL、約2.5mL〜約3.0mL、約3.0mL〜約3.5mL、約3.5mL〜約4.0mL、約4.0mL〜約5.0mL、約5.0mL〜約6.0mL、約6.0mL〜約9mL又は約9mL〜約12mLの範囲の体積を有する。
冷却の持続時間
方法は、冷却の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(a)において、冷却用品は、前記膝の外面に約5分間〜約20分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(a)において、冷却用品は、前記膝の外面に約10分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、冷却用品は、前記膝の外面に約15分間〜約45分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、冷却用品は、前記膝の外面に約45分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、冷却用品は、前記膝の外面に約30分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、冷却用品は、前記膝の外面に少なくとも約10分間、少なくとも約20分間又は少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、冷却用品は、前記膝の外面に約10分間、約20分間又は約30分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、冷却用品は、前記膝の外面に約15分間〜約90分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、冷却用品は、前記膝の外面に約30分間〜約90分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、冷却用品は、前記膝の外面に約30分間〜約60分間の持続時間にわたって適用される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、冷却用品は、前記膝の外面に約60分間〜約90分間の持続時間にわたって適用される。ステップ(e)において、特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約15分間〜約30分間、約30分間〜約60分間、約60分間〜約90分間、約90分間〜約120分間又は約120分間〜約180分間である。
第1〜第8の方法の例示的な特性
上記の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の方法は、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感を軽減するためのさらなる手順の有無、カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさ、骨関節炎性膝関節痛の軽減の持続時間などのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
一過性の灼熱感を軽減し、且つ/又は骨関節炎性膝関節痛を治療するためのさらなる手順
方法は、カプサイシンによって引き起こされる一過性の灼熱感を軽減するためのさらなる手順の有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記膝の屈曲以外に、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記膝の屈曲以外に、骨関節炎性膝関節痛を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、患者は、(i)リドカインを含む医薬組成物、及び(ii)カプサイシンを含む医薬組成物の投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記膝の屈伸以外に、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記膝の屈伸以外に、骨関節炎性膝関節痛を軽減するいかなる手順も含まない。
カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさ
方法は、カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさによってさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、患者は、0〜4の範囲(すなわち(0)なし、(1)軽度、(2)中程度、(3)中程度に重症、(4)重症)の視覚的アナログスケールでレベル1以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する。特定の実施形態では、患者は、0〜4の範囲(すなわち(0)なし、(1)軽度、(2)中程度、(3)中程度に重症、(4)重症)の視覚的アナログスケールでレベル2以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約10分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約30分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約60分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約120分で評価される。
骨関節炎性膝関節痛の軽減の持続時間
方法は、骨関節炎性膝関節痛の軽減の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、方法は、少なくとも3か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも4か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも5か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも6か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも7か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも8か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも9か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも11か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、4か月〜6か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、6か月〜9か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、6か月〜12か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、9か月〜12か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、12か月〜18か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。
冷却用品の特徴付け
方法は、冷却用品の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、冷却用品は、循環する流体を介して冷却される材料ラップである。特定の実施形態では、冷却用品は、循環する流体を介して冷却される織物ラップである。特定の実施形態では、冷却用品は、前記患者の膝の外面の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記患者の膝の外面の少なくとも70%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記患者の膝の外面の少なくとも80%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記患者の膝の外面の少なくとも90%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記患者の膝の外面の少なくとも95%を覆う。
特定の実施形態では、冷却用品は、Breg,Inc.により販売されるラップオン冷却パッドである。Breg,Inc.により販売される例示的なラップオンパッドは、循環する氷水を使用して冷却を達成し、Breg Knee WrapOn Polar Padを含む。本明細書の図1は、ヒトの膝に適用される、ラップオンパッドである冷却用品の図である。
特定の実施形態では、冷却用品は、少なくとも部分的に凍結されたゲルパックである。
特定の実施形態では、冷却用品は、サイズが6インチ×24インチであるものなど、Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapである。Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapは、患者への適用直前に冷凍庫(およそ0°F)から取り出されたものとして特徴付けられ得る。
第9の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用するステップ(e)であって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。
特定の実施形態において、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも約45分間の持続期間にわたって冷却用品を適用することを含む。
第10の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することであって、冷却用品は、約0℃〜約18℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.治療有効量のカプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約0℃〜約18℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を約10分間の持続時間にわたって適用するステップ(e)であって、冷却用品は、約0℃〜約18℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。
第11の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用するステップ(e)であって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。
第12の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
第13の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
第12及び第13の方法の例示的な特性
上記の第12及び第13の方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた関節の内部の組織又は流体の温度などのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
関節の内部の組織又は流体の温度
方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた関節の内部の組織又は流体の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約22℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約22℃〜約24℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約25℃〜約31℃の範囲の温度を達成することを含む。
特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約21℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約22℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約23℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約24℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約25℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約26℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約27℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約28℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約29℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約30℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約31℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約32℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約33℃の温度を達成することを含む。
第14の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約5℃〜約30℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)を含む。特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、(i)疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(a)、(ii)局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)及び前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
第15の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約5℃〜約30℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)を含む。特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、(i)疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(a)、(ii)局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)及び前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
第14及び第15の方法の例示的な特性
上記の第14及び第15の方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた関節の近傍の患者の皮膚の温度などのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
関節の近傍の患者の皮膚の温度
方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた関節の近傍の患者の皮膚の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約5℃〜約7℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約7℃〜約9℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約9℃〜約11℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約11℃〜約13℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約13℃〜約15℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約15℃〜約17℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約17℃〜約19℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約19℃〜約21℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約21℃〜約23℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約23℃〜約25℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約25℃〜約27℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約27℃〜約29℃の範囲の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約29℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む。
特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約7℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約8℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約9℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約10℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約11℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約12℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約13℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約14℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約15℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約16℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約17℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約18℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約19℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約20℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約21℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約22℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約23℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約24℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約25℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約25℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約26℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約28℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約29℃の温度を達成することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記皮膚のために約30℃の温度を達成することを含む。
さらに、特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約5℃〜約30℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約5℃〜約7℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約7℃〜約9℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約9℃〜約11℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約11℃〜約13℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約13℃〜約15℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約15℃〜約17℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約17℃〜約19℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約19℃〜約21℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約21℃〜約23℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約23℃〜約25℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約25℃〜約27℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約27℃〜約29℃の範囲の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約5℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約6℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約7℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約8℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約9℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約10℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約11℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約12℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約13℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約14℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約15℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約16℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約17℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約18℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約19℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約20℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約21℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約22℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約23℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約24℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約25℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約26℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約27℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約28℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に、少なくとも30分間の持続時間にわたり、前記皮膚のために約29℃の温度を達成するために適用されるステップ(e)を含む。
特定の実施形態では、前記持続時間は、約30分間〜約60分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約30分間〜約90分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約60分間〜約90分間である。
例示的なより具体的な実施形態
別の態様では、方法は、以下のより具体的な実施形態に関する。
実施形態1.ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用して、冷却用品と接触する皮膚のために約7℃〜約30℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を適用して、少なくとも約30分間の持続時間にわたり、冷却用品と接触する皮膚のために約7℃〜約30℃の範囲の温度を達成すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法。
実施形態2.ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用して、冷却用品と接触する皮膚のために約7℃〜約30℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を適用して、少なくとも約30分間の持続時間にわたり、冷却用品と接触する皮膚のために約7℃〜約30℃の範囲の温度を達成すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法。
実施形態3.ステップ(c)及び(e)における前記温度は、約7℃〜約9℃である、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態4.ステップ(c)及び(e)における前記温度は、約9℃〜約11℃である、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態5.ステップ(c)及び(e)における前記温度は、約11℃〜約13℃である、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態6.ステップ(c)及び(e)における前記温度は、約13℃〜約15℃である、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態7.ステップ(c)及び(e)における前記温度は、約15℃〜約17℃である、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態8.ステップ(c)及び(e)における前記温度は、約17℃〜約19℃である、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態9.冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態10.冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態11.冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約9℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12.冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約9℃〜約11℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態13.冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約9℃〜約11℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態14.冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約13℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態15.ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝は、曲げられる、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16.ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝は、約5回曲げられる、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17.ステップ(b)において、リドカインの用量は、約0.3gである、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18.ステップ(b)において、リドカインの用量は、0.3gである、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19.単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20.単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、塩化ナトリウムをさらに含む、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態21.単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約4mg/mL〜約8mg/mLの範囲の濃度で塩化ナトリウムをさらに含む、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態22.単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の方法。
実施形態23.単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物は、約15mLの体積を有する、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の方法。
実施形態24.カプサイシンを含む医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態25.カプサイシンを含む医薬組成物は、約4mLの体積を有する、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26.カプサイシンを含む医薬組成物は、約2mLの体積を有する、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の方法。
実施形態27.ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約90分間である、実施形態1〜26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態28.ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約60分間である、実施形態1〜26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態29.カプサイシンの用量は、1mgである、実施形態1〜28のいずれか1つに記載の方法。
別の態様では、方法は、以下のより具体的な実施形態に関する。
実施形態1.ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させ、関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び関節は、膝関節である、方法。
実施形態2.ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱し、関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び関節は、膝関節である、方法。
実施形態3.ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させ、関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び関節は、膝関節である、方法。
実施形態4.ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱し、関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び関節は、膝関節である、方法。
実施形態5.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態6.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態7.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態8.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態9.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約27℃の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態10.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約28℃の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態11.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約29℃の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態12.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約30℃の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態13.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約31℃の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態14.ステップ(c)は、関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約32℃の温度を達成することを含む、実施形態3又は4に記載の方法。
実施形態15.少なくとも約10分間の持続時間にわたって前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)であって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚の外面への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16.少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17.少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18.少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19.少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20.ステップ(e)における前記持続時間は、少なくとも20分間である、実施形態15〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態21.ステップ(e)における前記持続時間は、少なくとも30分間である、実施形態15〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態22.前記持続時間は、約30分間〜約90分間のステップ(e)である、実施形態15〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態23.前記持続時間は、約30分間〜約60分間のステップ(e)である、実施形態15〜19のいずれか1つに記載の方法。
実施形態24.疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が約5分間〜約30分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態25.疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が約15分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26.ステップ(a)を含まない、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態27.約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカインを含む医薬組成物を関節への注射によって投与するステップ(b)を含む、実施形態1〜26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態28.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を関節への注射によって投与するステップ(b)を含む、実施形態1〜26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態29.ステップ(c)及び(d)間に実施される以下のさらなるステップ:約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記関節に投与することを含む、実施形態1〜26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態30.ステップ(b)を含まない、実施形態29に記載の方法。
実施形態31.リドカインの用量は、約0.3gである、実施形態27〜30のいずれか1つに記載の方法。
実施形態32.リドカインの用量は、約0.15gである、実施形態27〜30のいずれか1つに記載の方法。
実施形態33.リドカインを含む医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、実施形態27〜31のいずれか1つに記載の方法。
実施形態34.リドカインを含む医薬組成物は、約1%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、実施形態27〜30又は32のいずれか1つに記載の方法。
実施形態35.リドカインを含む医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する、実施形態27〜31のいずれか1つに記載の方法。
実施形態36.リドカインを含む医薬組成物は、約15mLの体積を有する、実施形態27〜31のいずれか1つに記載の方法。
実施形態37.ステップ(c)は、前記膝の外面に約20分間の持続時間にわたって冷却用品を適用することを含む、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の方法。
実施形態38.ステップ(c)は、前記膝の外面に約30分間の持続時間にわたって冷却用品を適用することを含む、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の方法。
実施形態39.ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節は、曲げられる、実施形態1〜38のいずれか1つに記載の方法。
実施形態40.ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節は、約5回曲げられる、実施形態1〜38のいずれか1つに記載の方法。
実施形態41.カプサイシンを含む医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態42.カプサイシンを含む医薬組成物は、約2mLの体積を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態43.カプサイシンを含む医薬組成物は、約1mLの体積を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態44.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態45.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態46.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態47.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態48.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約7℃〜約9℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態49.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約9℃〜約11℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態50.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約11℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態51.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約13℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態52.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約8℃の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態53.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約9℃の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態54.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約10℃の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態55.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約11℃の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態56.冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約12℃の外面温度を有する、実施形態1〜40のいずれか1つに記載の方法。
さらなる例示的なより具体的な実施形態
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約30〜45分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
d.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
b.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
c.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
d.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
d.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.前記膝の外面に冷却用品を約20分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約20分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約20〜30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
d.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約20分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
b.前記膝の外面に冷却用品を約20分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
c.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
d.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約20分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法を提供する。
別の態様では、本発明は、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
a.前記膝の外面に冷却用品を約20分間の持続時間にわたって適用することであって、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
c.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
d.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約20分間の持続時間にわたって適用することであって、前記膝の外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法を提供する。
第9、第10、第11、第12、第13、第14及び第15の方法の例示的な特性
上記の第9、第10、第11、第12、第13、第14及び第15の方法は、ステップ(e)における冷却の温度及び持続時間、ステップ(a)の特性、局所麻酔薬の投与の有無及びその特性などのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
ステップ(e)における冷却の温度及び持続時間
方法は、ステップ(e)における温度及び冷却の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、少なくとも約10分間の持続時間にわたって前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)であって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚の外面への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約22℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約22℃〜約24℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも15分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約25℃〜約31℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。
特定の実施形態では、前記持続時間は、少なくとも約30分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約30分間〜約90分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約30分間〜約60分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約60分間〜約90分間である。
近傍という用語は、当技術分野の知識を有する医師の観点から理解され、例えば関節の2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、1cm、1.5cm又は2cm以内の組織であり得る。
特定の実施形態では、方法は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約25℃〜約31℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。特定の実施形態では、方法は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、関節の内部の組織又は流体のために約25℃〜約31℃の範囲の温度を達成するために関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む。
ステップ(a)の特徴付け
方法は、ステップ(a)の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(a)を含む。
特定の実施形態では、方法は、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が約5分間〜約30分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、冷却用品が、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約5分間〜約30分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、冷却用品が、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約5分間〜約15分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、冷却用品が、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、冷却用品が、骨関節炎性膝関節痛を呈する患者の膝の外面に約15分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む。
局所麻酔薬の投与
方法は、局所麻酔薬の投与の有無及びその特性に従ってさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)を含む。特定の実施形態では、局所麻酔薬は、カイン鎮痛薬である。特定の実施形態では、局所麻酔薬は、リドカイン、ジブカイン、ブピバカイン、ロピバカイン、エチドカイン、テトラカイン、プロカイン、クロロカイン、プリロカイン、メピバカイン、キシロカイン、2−クロロプロカイン、それらの薬学的に許容される塩又は前述の1つ以上の組み合わせである。特定の実施形態では、局所麻酔薬は、リドカイン又はその薬学的に許容される塩である。特定の実施形態では、局所麻酔薬は、塩酸リドカインである。特定の実施形態では、方法は、約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカインを含む医薬組成物を関節への注射によって投与するステップ(b)を含む。特定の実施形態では、リドカインの用量は、約0.3gである。特定の実施形態では、リドカインの用量は、約0.15gである。特定の実施形態では、リドカインの用量は、約0.1g、0.2、0.3g、0.4g又は0.5gである。特定の実施形態では、リドカインを含む医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、リドカインを含む医薬組成物は、約1%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である。
局所麻酔薬は、医薬組成物の一部として投与され得る。方法は、患者に投与される局所麻酔薬を含む医薬組成物の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、局所麻酔薬を含む医薬組成物は、約1℃〜約5℃、約5℃〜約10℃、約10℃〜約15℃、約15℃〜約20℃、約20℃〜約25℃又は約22℃〜約24℃の範囲の温度を有する。特定の実施形態では、局所麻酔薬を含む医薬組成物は、約23℃の温度を有する。
関節の屈曲
方法は、カプサイシンを投与された関節の屈曲を含むステップの有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節が曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節が約5回曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約1分間にわたって約5回曲げられる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節が曲げ伸ばしされる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節が約5回曲げ伸ばしされる。特定の実施形態では、ステップ(d)におけるカプサイシンを含む医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝が約1分間にわたって約5回曲げ伸ばしされる。
カプサイシンを含む医薬組成物
方法は、カプサイシンを含む医薬組成物の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約4mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約2mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約1mLの体積を有する。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、約0.5mLの体積を有する。
関節及び関節痛のタイプ
方法は、関節の同一性及び関節のタイプに応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、関節は、膝関節、股関節、肩関節、肘関節、足首関節、手根関節、足根関節又は中足骨関節である。特定の実施形態では、関節は、膝関節である。特定の実施形態では、関節は、親指関節である。特定の実施形態では、関節は、股関節である。関節は、関節が滑膜を有するか否かによってさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、関節は、滑膜に囲まれた関節内空間を有する。関節が滑膜に囲まれた関節内空間を有する実施形態では、局所麻酔薬及びカプサイシンを含む医薬組成物は、注射により関節内空間に投与される。
特定の実施形態では、関節痛は、関節炎性の関節痛である。特定の実施形態では、関節痛は、骨関節炎性の関節痛である。特定の実施形態では、関節痛は、関節リウマチ性の関節痛である。さらに他の実施形態では、関節痛は、関節の外傷に起因する。さらに他の実施形態では、関節痛は、患者の老化に起因する。さらに他の実施形態では、関節痛は、関節に影響を及ぼす炎症性疾患に起因する。さらに他の実施形態では、関節痛は、関節に影響を及ぼす非炎症性疾患に起因する。さらに他の実施形態では、関節痛は、乾癬性関節炎に起因する。さらに他の実施形態では、関節痛は、強直性脊椎炎に起因する。
特定の実施形態では、関節は、疼痛を呈する膝関節である。特定の実施形態では、関節は、骨関節炎性の膝関節である。特定の実施形態において、関節は、関節リウマチに罹患した膝関節である。
特定の実施形態では、関節は、関節リウマチ、関節の外傷、炎症性疾患又は非炎症性疾患の1つ以上に罹患した膝関節である。さらに他の実施形態では、及び関節は、膝関節であり、関節痛は、患者の老化に起因する。
冷却用品表面の温度
方法は、冷却用品表面の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約3℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約3℃〜約5℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約7℃〜約9℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約9℃〜約11℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約11℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約13℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する。
特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約2℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約3℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約4℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約5℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約6℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約7℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約8℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約9℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約10℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約11℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約12℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約13℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約14℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約15℃の外面温度を有する。
カプサイシンの用量
方法は、投与されるカプサイシンの用量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約0.01mg〜約0.1mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約0.1mg〜約0.5mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約0.5mg〜約1.0mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約1mg〜約1.5mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約1.5mg〜約2.0mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約2.0mg〜約4.0mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1.0mg、1.1mg、1.2mg、1.3mg、1.4mg、1.5mg、1.6mg、1.7mg、1.8mg、1.9mg、2.0mg、2.1mg、2.2mg、2.3mg、2.4mg、2.5mg、2.6mg、2.7mg、2.8mg、2.9mg、3mg、3.5mg、4.0mg、4.5mg、5.0mg、6mg又は7mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約1mgである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、1mgである。
一過性の灼熱感を軽減するためのさらなる手順
方法は、カプサイシンによる一過性の灼熱感を軽減するためのさらなる手順の有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記関節の屈曲以外に、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記関節の屈曲以外に、関節痛を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、患者は、(i)局所麻酔薬、及び(ii)カプサイシンを含む医薬組成物の投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記関節の屈伸以外に、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記関節の屈伸以外に、関節痛を軽減するいかなる手順も含まない。
カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさ
方法は、カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさによってさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、患者は、0〜4の範囲(すなわち(0)なし、(1)軽度、(2)中程度、(3)中程度に重症、(4)重症)の視覚的アナログスケールでレベル1以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する。特定の実施形態では、患者は、0〜4の範囲(すなわち(0)なし、(1)軽度、(2)中程度、(3)中程度に重症、(4)重症)の視覚的アナログスケールでレベル2以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約10分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約30分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約60分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約120分で評価される。
関節痛の軽減の持続時間
方法は、関節痛の軽減の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、少なくとも3か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも4か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも5か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも6か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも7か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも8か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも9か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも11か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、4か月〜6か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、6か月〜9か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、6か月〜12か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、9か月〜12か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、12か月〜18か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。
冷却用品の特徴付け
方法は、冷却用品の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、冷却用品は、循環する流体を介して冷却される材料ラップである。特定の実施形態では、冷却用品は、循環する流体を介して冷却される織物ラップである。特定の実施形態では、冷却用品は、少なくとも部分的に凍結されたゲルパックである。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の外面の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の外面の少なくとも70%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の外面の少なくとも80%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の外面の少なくとも90%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、前記関節の外面の少なくとも95%を覆う。
第1〜第15の方法の例示的な特性
上記の第1〜第15の方法は、カプサイシンの異性体純度、カプサイシンの化学的純度、カプサイシンにさらされる領域への熱の回避などのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
カプサイシンの異性体純度
方法は、カプサイシンの異性体純度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも98重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも99重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。
カプサイシンの化学的純度
方法は、カプサイシンの化学的純度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも98重量%の化学的純度を有する(これは、カプサイシン以外の成分の存在が2重量%以下であることを意味する)。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも99重量%の化学的純度を有する(これは、カプサイシン以外の成分の存在が1重量%以下であることを意味する)。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも99.5重量%の化学的純度を有する(これは、カプサイシン以外の成分の存在が0.5重量%以下であることを意味する)。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも99.8重量%の化学的純度を有する(これは、カプサイシン以外の成分の存在が0.2重量%以下であることを意味する)。
熱の回避
方法は、カプサイシンの投与後、特定の持続時間にわたり、熱を回避するステップの有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、患者は、カプサイシンの投与後少なくとも12時間の持続時間にわたり、カプサイシンの投与を受けている領域を熱にさらさない。特定の実施形態では、患者は、カプサイシンの投与後少なくとも24時間の持続時間にわたり、カプサイシンの投与を受けている領域を熱にさらさない。
疼痛の軽減を評価する手順
患者によって経験される疼痛の軽減は、患者の全体的な印象変化(PGIC;7ポイントスケールでの痛む側の膝のベースラインに対する変化:1=非常に改善、7=非常に悪化、1又は2のスコアが有意な改善を示す)、患者固有の機能スケール(PSFS;0〜10スケールでの痛む側の膝の疼痛により実行が難しい3以下の重要な活動の評価:0=実行可能;10=実行不可能)並びにWestern Ontario及びMcMaster大学骨関節炎指数(WOMAC)B剛性サブスケール及びWOMAC C関数サブスケールなど、文献に記載されている手順を使用して評価することができる。
ステップ間の期間
方法は、ステップ(a)の完了からステップ(b)の開始までの期間など、方法の個々のステップを実行する間に経過する期間に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、方法は、(i)ステップ(a)の完了とステップ(b)の開始との間の期間、(ii)ステップ(b)の完了とステップ(c)の開始との間の期間、(iii)ステップ(c)の完了とステップ(d)の開始との間の期間、及び(iv)ステップ(d)の完了とステップ(e)の開始との間の期間の1つ以上によって特徴付けられる。特定の実施形態において、連続するステップ間の期間は、標準的な医療手順に従って合理的に達成可能な限り早くなる。特定の実施形態では、連続するステップ間の期間は、30分間、20分間、15分間、10分間、5分間、3分間又は1分間未満である。好ましい実施形態では、連続するステップ間の期間は、20分間未満である。
方法は、ステップ(b)の完了とステップ(d)の開始との間の期間に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、ステップ(b)の完了とステップ(d)の開始との間の期間は、約30分間〜約60分間である。特定の実施形態では、ステップ(b)の完了とステップ(d)の開始との間の期間は、約40分間〜約60分間である。特定の実施形態では、ステップ(b)の完了とステップ(d)の開始との間の期間は、約50分間〜約60分間である。特定の実施形態では、ステップ(b)の完了とステップ(d)の開始との間の期間は、約30分間〜約50分間である。特定の実施形態では、ステップ(b)の完了とステップ(d)の開始との間の期間は、約30分間〜約45分間である。
滲出液を伴う関節における滲出液量の減少
カプサイシンを受ける関節が滲出液を有する関節である患者の場合、特定の実施形態では、関節滲出液を呈する関節内の関節内流体の体積は、局所麻酔薬(例えば、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物)及び/又はカプサイシンの投与前に減少する。特定の実施形態では、関節滲出液を呈する関節内の関節内流体の体積は、局所麻酔薬を投与する前に減少する。特定の実施形態では、関節滲出液を呈する関節内の関節内流体の体積は、減少して、同様の身長、体重及び年齢の健康な患者の約5%、10%又は20%以内の関節内流体の体積を達成する。
関節の近傍の患者の皮膚の温度
方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた関節の近傍の患者の皮膚の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約5℃〜約7℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約7℃〜約9℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約9℃〜約11℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約11℃〜約13℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約13℃〜約15℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約15℃〜約17℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約17℃〜約19℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約19℃〜約21℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約21℃〜約23℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約23℃〜約25℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約25℃〜約27℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約27℃〜約29℃の範囲の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約29℃〜約30℃の範囲の温度が達成される。
特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約7℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約8℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約9℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約10℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約11℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約12℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約13℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約14℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約15℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約16℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約17℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約18℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約19℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約20℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約21℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約22℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約23℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約24℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約25℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約25℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約26℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約28℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約29℃の温度が達成される。特定の実施形態では、ステップ(c)において、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用することにより、前記皮膚のために約30℃の温度が達成される。
さらに、特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約5℃〜約30℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約5℃〜約7℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約7℃〜約9℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約9℃〜約11℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約11℃〜約13℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約13℃〜約15℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約15℃〜約17℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約17℃〜約19℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約19℃〜約21℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約21℃〜約23℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約23℃〜約25℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約25℃〜約27℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約27℃〜約29℃の範囲の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約5℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約6℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約7℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約8℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約9℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約10℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約11℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約12℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約13℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約14℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約15℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約16℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約17℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約18℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約19℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約20℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約21℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約22℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約23℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約24℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約25℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約26℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約27℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約28℃の温度を達成するステップ(e)を含む。特定の実施形態において、方法は、冷却用品が、前記関節の近傍の患者の皮膚に少なくとも30分間の持続時間にわたって適用され、前記皮膚のために約29℃の温度を達成するステップ(e)を含む。
特定の実施形態では、前記持続時間は、約30分間〜約60分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約30分間〜約90分間である。特定の実施形態では、前記持続時間は、約60分間〜約90分間である。
第16の方法
カプサイシン投与を含む上記の方法は、バニロイド受容体アゴニストである化合物を患者に投与するために同様に使用することができる。カプサイシンのようなバニロイド受容体アゴニストは、多くの場合、投与時に一過性の灼熱感を引き起こす。したがって、冷却技術及び局所麻酔薬(リドカインなど)の任意選択による投与は、バニロイド受容体アゴニストを患者に投与する場合に利点を提供する。したがって、本発明は、カプサイシンがバニロイド受容体アゴニストで置き換えられる方法である、上記の第1〜第15の方法のバリエーションを含む。さらに、カプサイシンがバニロイド受容体アゴニストで置き換えられる方法である、上記の第1〜第15の方法のバリエーションについて、第1〜第15の方法のそれぞれのさらなる特徴付けをここで反復する。
前述の説明として、本発明の一態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.バニロイド受容体アゴニストを含む治療有効量の医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)を含む。特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用するステップ(e)であって、冷却用品は、前記関節の近傍のヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む。
さらに、前述の説明として、本発明の一態様は、ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
c.前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用して、関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
d.バニロイド受容体アゴニストを含む治療有効量の医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
e.任意選択により、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法を提供する。
特定の実施形態では、方法は、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(a)を含む。特定の実施形態では、方法は、局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)を含む。特定の実施形態では、方法は、前記関節の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用するステップ(e)を含む。
例示的なバニロイド受容体アゴニストとして、例えば、カプサイシン、レシニフェラトキシン、N−バニリルノナンアミド、N−バニリルスルホンアミド、N−バニリル尿素、N−バニリルカルバメート、N−[(置換フェニル)メチル]アルキルアミド、メチレン置換N−[(置換フェニル)メチル]アルカンアミド、N−[(置換フェニル)メチル]−シス−単飽和アルケンアミド、N−[(置換フェニル)メチル]二不飽和アミド、3−ヒドロキシアセトアニリド、ヒドロキシフェニルアセトアミド、シュードカプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシンアナンダミド、ピペリン、ジンゲロン、ワルブルガナール、ポリゴジアール、アフラモジアール、シンナモジアール、シンナモスモリド、シンナモリド、イソベレラール、スカララジアール、アンシストロジアール、β−アカリジアール、メルリジアール及びスクチゲラールが挙げられる。特定の好ましい実施形態では、バニロイド受容体アゴニストは、レジニフェラトキシンである。
III.疼痛を伴う神経による疼痛への治療用途
本発明の一態様は、注射可能なカプサイシンを使用して中足骨間神経腫などの疼痛を伴う神経による疼痛を治療する方法及びカプサイシン投与による一過性の灼熱感を減弱する手順を提供する。方法は、望ましくは、少なくとも約3か月、6か月、9か月又は1年などの長期間にわたり、疼痛を伴う神経による疼痛の緩和を提供する。方法は、任意選択により局所麻酔薬の投与と組み合わせて、循環する流体を介して冷却される材料ラップなどの冷却用品を利用して、特定の期間にわたり、カプサイシンに暴露される組織の温度を低下させる。好ましい実施形態では、方法は、カプサイシンの投与前後に中足骨間神経腫の疼痛を呈する患者の足の外面に冷却用品を適用するプロトコル、例えば冷却用品が患者の足の外面への適用のために、約5℃〜約15℃、より好ましくは約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有するものなどを介して、カプサイシンを中足骨間神経腫に近接する組織に投与することにより、ヒト患者の中足骨間神経腫の疼痛を寛解させるために使用される。方法の様々な態様及び実施形態が以下に説明される。
第1の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる、方法を提供する。
第2の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第3の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、中足骨間神経腫の近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる、方法を提供する。
第4の方法
本発明の一態様は、中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、中足骨間神経腫の近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第5の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを中足骨間神経腫又は中足骨間神経腫の近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる、方法を提供する。
第6の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを中足骨間神経腫の近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、中足骨間神経腫の近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第7の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、中足骨間神経腫の近傍の組織のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを中足骨間神経腫の近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者における中足骨間神経腫による疼痛を寛解させる、方法を提供する。
第8の方法
本発明の一態様は、中足骨間神経腫の近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、中足骨間神経腫の近傍の組織のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを中足骨間神経腫の近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、中足骨間神経腫の近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
中足骨間神経腫の治療に関連したカプサイシンの使用を含む第1〜第8の方法の例示的な特性
中足骨間神経腫の治療に関連したカプサイシンの使用を含む上記の第1〜第8の方法は、カプサイシンの用量、冷却用品表面の温度の特徴付け、リドカインの用量、単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物の特徴付けなどのさらなる特性によってさらに特徴付けられ得る。そのような特徴のより詳細な説明を以下に提示する。本発明は、これらの特徴の全ての並べ替え及び組み合わせを包含する。
カプサイシンの用量
方法は、患者に投与されるカプサイシンの用量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約100μg〜約300μgの範囲の量のカプサイシンである。特定の実施形態では、カプサイシンの用量は、約150μg〜約250μgの範囲の量のカプサイシンである。特定の実施形態では、カプサイシンの第1の用量は、約200μgのカプサイシンである。
カプサイシンの総用量数
方法は、患者に投与されるカプサイシンの用量の総数に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、1年間の期間にわたり、患者は、中足骨間神経腫を有する患者の中足骨間空間への注射により、4回以下の用量のカプサイシンを受ける。特定の実施形態では、1年間の期間にわたり、患者は、中足骨間神経腫を有する患者の中足骨間空間への注射により、3回以下の用量のカプサイシンを受ける。特定の実施形態では、1年間の期間にわたり、患者は、中足骨間神経腫を有する患者の中足骨間空間への注射により、2回以下の用量のカプサイシンを受ける。
方法は、カプサイシンの第2の用量に続いて患者に投与されるカプサイシンのさらなる用量の総数に応じても特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、患者は、カプサイシンの第2の用量を超えて、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、20、25又は30回のカプサイシンのさらなる用量を受ける。特定の実施形態では、患者は、カプサイシンの第2の用量に続いて、1〜3、1〜5、1〜10、5〜10、5〜15、10〜15、10〜20、15〜20又は15〜25回のカプサイシンのさらなる用量を受ける。特定の好ましい実施形態では、患者は、カプサイシンの第2の用量に続いて、少なくとも2回のカプサイシンのさらなる用量を受ける。さらに他の実施形態では、患者は、カプサイシンの第2の用量に続いて、少なくとも4回のカプサイシンのさらなる用量を受ける。さらに他の実施形態では、患者は、カプサイシンの第2の用量に続いて、少なくとも6回のカプサイシンのさらなる用量を受ける。
患者は、耐容性が高く疼痛を十分に寛解させる疼痛緩和療法など、医学的に慎重である限り、数か月間、さらに数年にもわたり、中足骨間神経腫による疼痛を寛解させるために、注射によってカプサイシンを受け続け得る。
疼痛緩和の持続時間
方法は、中足骨間神経腫による疼痛が寛解する期間に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも4か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも5か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも6か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも7か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも8か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも9か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも10か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも11か月の持続時間にわたり寛解する。特定の実施形態では、疼痛は、少なくとも12か月の持続時間にわたり寛解する。さらに他の実施形態では、疼痛は、約3か月〜約6か月、約3か月〜約9か月、約3か月〜約12か月、約3か月〜約24か月、約6か月〜約12か月、約6か月〜約24か月又は約12か月〜約24か月の持続時間にわたり寛解される。
患者の足への適用のための冷却用品表面の温度
方法は、患者の足への適用のための冷却用品表面の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約6℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約7℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約6℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する。
特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約12℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約11℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約10℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約9℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約8℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約7℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約6℃の外面温度を有する。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃の外面温度を有する。
中足骨間神経腫の近傍の組織の温度
方法は、方法に従ってカプサイシンを受けるか又は受けた中足骨間神経腫の近傍の組織の温度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約26℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約27℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約28℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約29℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約30℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約31℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約32℃の範囲の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される。特定の実施形態では、ステップ(e)において、中足骨間神経腫の近傍の組織は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約33℃の範囲の温度に維持される。近傍という用語は、当技術分野の知識を有する医師の観点から理解され、例えば中足骨間神経腫の2mm、3mm、4mm、5mm、6mm又は7mm以内の組織であり得る。
特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約26℃〜約28℃の範囲の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約28℃〜約30℃の範囲の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約30℃〜約32℃の範囲の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約26℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約27℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約28℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約29℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約30℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約31℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約32℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)は、中足骨間神経腫の近傍の組織を約33℃の温度に冷却することを含む。特定の実施形態では、ステップ(c)では、中足骨間神経腫の近傍の組織を約29℃の温度に冷却することを含む。
ステップ(e)における冷却の持続時間
方法は、ステップ(e)における冷却の持続時間に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約60分間である。特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約60分間〜約90分間である。特定の実施形態では、ステップ(e)における持続時間は、約30分間〜約60分間、約60分間〜約90分間、約90分間〜約120分間又は約120分間〜約180分間である。
一過性の灼熱感を軽減するためのさらなる手順
方法は、カプサイシンによる一過性の灼熱感を軽減するためのさらなる手順の有無に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)に記載の手順以外に、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、方法は、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)に記載の手順以外に、中足骨間神経腫による疼痛を軽減するいかなる手順も含まない。特定の実施形態では、患者は、(i)局所麻酔薬、及び(ii)カプサイシンを含む医薬組成物の投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない。
カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさ
方法は、カプサイシンによる一過性の灼熱感の大きさによってさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、患者は、0〜4の範囲(すなわち(0)なし、(1)軽度、(2)中程度、(3)中程度に重症、(4)重症)の視覚的アナログスケールでレベル1以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する。特定の実施形態では、患者は、0〜4の範囲(すなわち(0)なし、(1)軽度、(2)中程度、(3)中程度に重症、(4)重症)の視覚的アナログスケールでレベル2以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約10分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約30分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約60分で評価される。特定の実施形態では、一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む医薬組成物の投与後約120分で評価される。
冷却用品の特徴付け
方法は、冷却用品の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、冷却用品は、循環する流体を介して冷却される材料ラップである。特定の実施形態では、冷却用品は、循環する流体を介して冷却される織物ラップである。特定の実施形態では、冷却用品は、少なくとも部分的に凍結されたゲルパックである。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも10%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも20%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも30%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも50%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも70%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも80%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも90%を覆う。特定の実施形態では、冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも95%を覆う。
カプサイシン
カプサイシンは、N−[(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチル]−8−メチルノン6−エナミドの化学名を有し、C−C二重結合の存在に起因し、シス及びトランス異性体の混合物として存在し得る。方法は、患者に投与されるカプサイシンの異性体純度に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも95重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも98重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも99重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。
注射用製剤
方法は、患者にカプサイシンを投与するために使用される製剤に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンは、患者に注射するための薬学的に許容される担体を含む、液体の注射可能な薬学的製剤の形態で投与される。特定の実施形態では、液体、注射医薬製剤は、水、カプサイシン及びポリ(エチレングリコール)を含む。特定の他の実施形態では、液体、注射医薬製剤は、水、カプサイシン及びポリ(エチレングリコール)から本質的になる。
製剤は、ポリ(エチレングリコール)が約250g/モル〜約350g/モルの数平均分子量を有するなど、製剤中のポリ(エチレングリコール)に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、ポリ(エチレングリコール)は、約300g/モルの数平均分子量を有する。
製剤は、ポリ(エチレングリコール)が医薬製剤の約25重量%〜約35重量%の範囲の量で存在するなど、製剤中のポリ(エチレングリコール)の量に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、ポリ(エチレングリコール)は、医薬製剤の約30重量%の範囲の量で存在する。
患者に投与される単位用量の液体製剤の量
方法は、注射ごとに患者に投与される製剤の量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態において、カプサイシンの第1の用量、カプサイシンの第2の用量及びカプサイシンの任意のさらなる用量は、個々に約1〜3mLの範囲の体積を有する液体の注射可能な医薬製剤である。他の実施形態において、カプサイシンの第1の用量、カプサイシンの第2の用量及びカプサイシンの任意のさらなる用量は、個々に約2mLの体積を有する液体の注射可能な医薬製剤である。
特定の他の実施形態では、投与される体積は、小児患者に投与する場合などにより少ないことができる。特定の実施形態において、カプサイシンの第1の用量、カプサイシンの第2の用量及びカプサイシンの任意のさらなる用量は、個々に約0.25〜2mL、0.25〜1mL、0.5〜1mL又は0.5〜1.5mLの範囲の体積を有する液体の注射可能な医薬製剤である。
注入手順
方法は、カプサイシンが注入される組織の同一性に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態において、任意の用量のカプサイシンは、中足骨間神経腫に近接する組織に注射され、それにより、注射を行う医療器具は、中足骨間神経腫に貫入しない。注射されたカプサイシンは、中足骨間神経腫に到達するために、中足骨間神経腫に近接する組織を通って拡散し得ることが理解される。注射を行う医療従事者は、カプサイシンを含有する製剤の投与に使用される医療機器(例えば、シリンジ)のガイドを補助するために超音波画像を使用し得る。この手順は、注射を行う医療機器が、カプサイシンが中足骨間神経腫に近接する組織を介して拡散することにより、中足骨間神経腫と接触し得るように、中足骨間神経腫に貫入せず、カプサイシンを中足骨間神経腫に近接する組織に送達することを補助する。
熱の回避
方法は、カプサイシンを投与された後の患者が回避すべき活動に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、患者は、カプサイシン用量の投与後少なくとも24時間の持続時間にわたり、カプサイシンの投与を受けている領域を熱にさらさない。
局所麻酔薬の同一性
方法が局所麻酔薬の投与を記載する場合、方法は、局所麻酔薬の同一性に応じてさらに特徴付けられ得る。方法が局所麻酔薬の投与に関して言及していない場合、本発明のさらなる実施形態は、患者がカプサイシンの投与により経験する疼痛を寛解させるためにカプサイシンを注射する直前に患者に局所麻酔薬を投与する実施形態に関する。
局所麻酔薬は、例えば、カイン鎮痛薬であり得る。例示的なカイン鎮痛薬として、例えば、リドカイン、ジブカイン、ブピバカイン、ロピバカイン、エチドカイン、テトラカイン、プロカイン、クロロカイン、プリロカイン、メピバカイン、キシロカイン、2−クロロプロカイン及びそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。特定の実施形態では、局所麻酔薬は、リドカイン又はその薬学的に許容される塩である。
局所麻酔薬の用量は、投与されている麻酔薬とともに局所麻酔薬が投与される部位に依存することになる。例えば、局所麻酔薬が局所ブロック(例えば足首ブロック)を介して投与される場合の実施形態では、麻酔薬の用量は、麻酔薬(例えばリドカイン)の1%溶液で約1mL〜約30mLの範囲であり得る。他の実施形態では、神経ブロックとして、0.25%〜5%の麻酔薬(例えばリドカイン)を含有する溶液で最大5mg/kgの用量が例えば疼痛の部位又は疼痛の部位近傍領域への投与によって投与され得る。さらに他の実施形態では、局所麻酔薬の用量は、麻酔薬の0.25%〜5%溶液で約0.5mL〜約60mLの範囲であり得る。
本方法は、局所麻酔薬が投与される位置に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態において、局所麻酔薬は、中足骨間神経腫に近接する組織に投与される。特定の実施形態では、局所麻酔薬は、中足骨間神経腫を有する患者の足に結合した足首に投与される。
中足骨間神経腫の位置
方法は、中足骨間神経腫の位置に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、患者は、第3中足骨間空間に中足骨間神経腫を有する。特定の実施形態では、患者は、第2中足骨間空間に中足骨間神経腫を有する。
中足骨間神経腫の特徴
方法は、中足骨間神経腫を有する足のつま先のしびれ、中足骨間神経腫を有する足のつま先の感覚異常、中足骨間神経腫のために患者によって経験される疼痛の大きさ及び/又は中足骨間神経腫のサイズなどの中足骨間神経腫の特性に応じてさらに特徴付けられ得る。
したがって、特定の実施形態では、方法は、患者がそれぞれ中足骨間神経腫によるつま先のしびれ又はつま先の感覚異常を経験するという特性によってさらに特徴付けられる。
特定の実施形態では、方法は、中足骨間神経腫のために患者によって経験される疼痛の大きさによって特徴付けられ得る。特定の実施形態では、患者は、カプサイシンの第1の用量を投与する前の24時間のある時点で少なくともレベル4の中足骨間神経腫による疼痛を経験する。特定の実施形態では、患者は、カプサイシンの第1の用量を投与する前の24時間のある時点で少なくともレベル5の中足骨間神経腫による疼痛を経験する。特定の実施形態では、患者は、カプサイシンを投与する前の24時間のある時点で少なくともレベル4の中足骨間神経腫による疼痛を経験する。特定の実施形態では、患者は、カプサイシンを投与する前の24時間のある時点で少なくともレベル5の中足骨間神経腫による疼痛を経験する。
カプサイシン治療の疼痛軽減効果の特徴
本方法は、カプサイシン治療によりもたらされる疼痛の軽減に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも3か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも4か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも5か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも6か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも7か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも8か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも9か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも11か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することを特徴とし、ここで、患者は、真性糖尿病など、中足骨間神経腫の領域で神経成長が遅延する状態を特徴とする。
特定の実施形態では、方法は、特定の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも3か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも4か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも5か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも6か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも7か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも8か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも9か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも11か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することによって特徴付けられる。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を達成することを特徴とし、ここで、患者は、真性糖尿病など、中足骨間神経腫の領域で神経成長が遅延する状態を特徴とする。
方法は、カプサイシンの投与後の中足骨間神経腫のために患者によって経験される最大量の疼痛に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間などの特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。したがって、特定の実施形態では、方法は、少なくとも3か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも4か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも5か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも6か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも7か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも8か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも9か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも11か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛を軽減することを特徴とし、ここで、患者は、真性糖尿病など、中足骨間神経腫の領域で神経成長が遅延する状態を特徴とする。さらに他の実施形態では、方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間などの特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において2以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。さらに他の実施形態では、方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間などの特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において3以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。さらに他の実施形態では、方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間などの特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において4以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。さらに他の実施形態では、方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間などの特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において5以下であるように、中足骨間神経腫による患者の平均歩行足部痛を軽減することを特徴とする。
方法は、カプサイシンの第1の用量の投与後の中足骨間神経腫のために患者によって経験される疼痛の軽減に応じてさらに特徴付けられ得る。したがって、特定の実施形態では、方法は、カプサイシンの第1の用量の投与時、患者が、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を経験するという特性によって特徴付けられる。特定の実施形態では、カプサイシンの第1の用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの第1の用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも3か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの第1の用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも3か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛の軽減を経験する。
方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間などの特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケールにおいて1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減する能力に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、方法は、少なくとも3か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも4か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも5か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも6か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも7か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも8か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも9か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも10か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも11か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とする。特定の実施形態では、方法は、少なくとも12か月間の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケール(NPRS)において1以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減することを特徴とし、ここで、患者は、真性糖尿病など、中足骨間神経腫の領域で神経成長が遅延する状態を特徴とする。
方法は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間など、カプサイシンの第1の用量の投与後の特定の持続時間にわたり、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛が数値的疼痛評価スケールにおいて特定の閾値(例えば、1又は2)以下であるように、中足骨間神経腫による患者の最悪の神経腫足部痛を軽減する能力に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、カプサイシンの第1の用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛の軽減を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛の軽減を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも3か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも1の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛の軽減を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの第1の用量の投与後2週間以内に、少なくとも3か月間の持続時間にわたり継続する、数値的疼痛評価スケール(NPRS)において少なくとも2の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛の軽減を経験する。
方法は、患者の改訂足機能指標(Revised Foot Function Index、FFI−R)スコアの改善を達成する能力に応じてさらに特徴付けられ得る。したがって、特定の実施形態では、カプサイシンの第1の用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも1の改訂足機能指標(FFI−R)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも2の改訂足機能指標(FFI−R)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも3か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも1の改訂足機能指標(FFI−R)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも2の改訂足機能指標(FFI−R)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、方法は、患者が、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間の持続時間にわたり、少なくとも1(又は少なくとも2又は3)の改訂足機能指標(FFI−R)スコアの改善を経験することを特徴とする。
方法は、患者の個別活動評価スケール(PARS)スコアの改善を達成する能力に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも1か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも1の個別活動評価スケール(PARS)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも1か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも2の個別活動評価スケール(PARS)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも1の個別活動評価スケール(PARS)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、カプサイシンの前記用量の投与時、患者は、カプサイシンの用量の投与後2週間以内に、少なくとも2か月間の持続時間にわたり継続する、少なくとも2の個別活動評価スケール(PARS)スコアの改善を経験する。特定の実施形態では、方法は、患者が、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12か月間の持続時間にわたり、少なくとも1(又は少なくとも2又は3)の個別活動評価スケール(PARS)スコアの改善を経験することを特徴とする。
方法は、中足骨間神経腫による疼痛を寛解させるためのカプサイシンの投与後の患者の生活の質の改善に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、方法は、EuroQol−5次元(EQ−5D−5L)スケールの改善など、患者の生活の質スコアの改善によって特徴付けられる。
治療のための患者集団
方法は、治療される患者の特徴に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンの第1用量の投与前の24時間の期間に、患者は、以下の1つ以上を呈する:(a)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも4の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛;(b)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも4の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛;又は(c)患者が少なくとも次の2つを経験していることを示す改訂足機能指標(FFI−R)スコア:(i)中足骨間神経腫による中程度の疼痛、(ii)中足骨間神経腫による中程度の硬直、及び(iii)中足骨間神経腫による中程度の身体活動の困難。特定の他の実施形態では、カプサイシンの第1用量の投与前の24時間の期間に、患者は、以下の1つ以上を呈する:(a)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも6の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛;(b)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも6の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛;又は(c)患者が少なくとも次の2つを経験していることを示す改訂足機能指標(FFI−R)スコア:(i)中足骨間神経腫による重度の疼痛、(ii)中足骨間神経腫による重度の硬直、及び(iii)中足骨間神経腫による重度の身体活動の困難。特定の他の実施形態では、カプサイシンの第1用量の投与前の24時間の期間に、患者は、以下の1つ以上を呈する:(a)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも8の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛;(b)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも8の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛;又は(c)患者が次の全てを経験していることを示す改訂足機能指標(FFI−R)スコア:(i)中足骨間神経腫による重度の疼痛、(ii)中足骨間神経腫による重度の硬直、及び(iii)中足骨間神経腫による重度の身体活動の困難。
特定の実施形態では、患者は、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛、改訂足機能指標(FFI−R)スコア及び個別活動評価スケール(PARS)の1つ以上に応じて特徴付けられる。したがって、特定の実施形態では、カプサイシンの第1用量の投与前の24時間の期間に、患者は、以下の1つ以上を呈する:(a)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも4の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛;(b)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも4の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛;(c)患者が少なくとも次の2つを経験していることを示す改訂足機能指標(FFI−R)スコア:(i)中足骨間神経腫による中程度の疼痛、(ii)中足骨間神経腫による中程度の硬直、及び(iii)中足骨間神経腫による中程度の身体活動の困難;又は(d)少なくとも1つの身体活動について少なくとも4の個別活動評価スケール(PARS)スコア。特定の実施形態では、カプサイシンの第1用量の投与前の24時間の期間に、患者は、以下の1つ以上を呈する:(a)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも6の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛;(b)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも6の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛;(c)患者が少なくとも次の2つを経験していることを示す改訂足機能指標(FFI−R)スコア:(i)中足骨間神経腫による重度の疼痛、(ii)中足骨間神経腫による重度の硬直、及び(iii)中足骨間神経腫による重度の身体活動の困難;又は(d)少なくとも1つの身体活動について少なくとも6の個別活動評価スケール(PARS)スコア。特定の実施形態では、カプサイシンの第1用量の投与前の24時間の期間に、患者は、以下の1つ以上を呈する:(a)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも8の、中足骨間神経腫による平均歩行足部痛;(b)数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも8の、中足骨間神経腫による最悪の神経腫足部痛;(c)患者が次の全てを経験していることを示す改訂足機能指標(FFI−R)スコア:(i)中足骨間神経腫による重度の疼痛、(ii)中足骨間神経腫による重度の硬直、及び(iii)中足骨間神経腫による重度の身体活動の困難;又は(d)少なくとも1つの身体活動について少なくとも8の個別活動評価スケール(PARS)スコア。
方法は、中足骨間神経腫による疼痛又は他の症状により、EuroQol−5次元(EQ−5D−5L)スケールのスコアが低いなど、患者が低い生活の質スコアを有しているかに応じてさらに特徴付けられ得る。
方法は、患者が、過去に、注射可能なステロイド、経口鎮痛薬又は硬化薬などの他の療法を使用して、中足骨間神経腫による疼痛の一時的な緩和を達成することができたかに応じてさらに特徴付けられ得る。したがって、特定の実施形態では、方法は、患者が、注射可能なステロイド、経口鎮痛薬又は中足骨間神経腫による疼痛を緩和するための硬化薬の投与を使用した治療後、2か月を超える持続期間にわたり、中足骨間神経腫による疼痛の緩和を達成しなかったという特性によってさらに特徴付けられる。
方法は、患者の年齢に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、患者は、約20〜約30歳、約30〜約40歳、約40〜約50歳、約50〜約60歳若しくは約60〜約70歳の範囲の年齢又は70歳を超える年齢を有する。
方法は、男性又は女性患者などの患者の性別に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、患者は、成人男性又は成人女性である。特定の実施形態では、患者は、トランスジェンダーのヒトである。
特定の実施形態では、患者は、ヒト小児である。
例示的なより具体的な実施形態
例示的なより具体的な実施形態には、例えば以下が含まれる:
実施形態1:中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.約30mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.中足骨間神経腫の近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法。
実施形態2:リドカインの用量は、約40mgである、実施形態1に記載の方法。
実施形態3:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも20%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態4:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも30%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態5:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも40%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態6:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも50%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態7:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも70%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態8:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも80%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態9:冷却用品は、患者の足の外面の少なくとも90%を覆う、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態10:ステップ(c)は、約200μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与することを含む、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法。
実施形態11:ステップ(c)は、約250μgの量のカプサイシンを、中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与することを含む、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12:冷却用品は、患者の足への適用のために約6℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態13:冷却用品は、患者の足への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態14:冷却用品は、患者の足への適用のために約7℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態15:冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態16:冷却用品は、患者の足への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態17:冷却用品は、患者の足への適用のために約6℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態18:冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態19:冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態20:冷却用品は、患者の足への適用のために約12℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態21:冷却用品は、患者の足への適用のために約11℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態22:冷却用品は、患者の足への適用のために約10℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態23:冷却用品は、患者の足への適用のために約9℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態24:冷却用品は、患者の足への適用のために約8℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態25:冷却用品は、患者の足への適用のために約7℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26 冷却用品は、患者の足への適用のために約6℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態27:冷却用品は、患者の足への適用のために約5℃の外面温度を有する、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
実施形態28:ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)に記載の手順以外に、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の方法。
実施形態29:ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)に記載の手順以外に、中足骨間神経腫による疼痛を軽減するいかなる手順も含まない、実施形態1〜28のいずれか1つに記載の方法。
実施形態30:患者は、(i)リドカイン及び(ii)カプサイシンの投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない、実施形態1〜29のいずれか1つに記載の方法。
実施形態31:患者は、0〜4の範囲の視覚的アナログスケールでレベル1以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する、実施形態1〜30のいずれか1つに記載の方法。
実施形態32:患者は、0〜4の範囲の視覚的アナログスケールでレベル2以下の、カプサイシンを含む医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する、実施形態1〜30のいずれか1つに記載の方法。
疼痛を伴う神経を治療するための例示的なさらなる実施形態
中足骨間神経腫を治療するための上記の手順は、より一般的に疼痛を伴う神経を治療するために使用することができる。疼痛を伴う神経を治療するための例示的な実施形態には、例えば、以下が含まれる。
第1の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における神経痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.有効量のリドカイン(例えば、約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカイン)を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.有効量(例えば、約100μg〜300μgの量)のカプサイシンを、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛を伴う神経近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法を提供する。
第2の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の疼痛を伴う神経に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.有効量のリドカイン(例えば、約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカイン)を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
d.有効量(例えば、約100μg〜300μg)のカプサイシンを、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛を伴う神経近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、前記皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の疼痛を伴う神経に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第3の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における神経痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.有効量のリドカイン(例えば、約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカイン)を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、疼痛を伴う神経近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
d.有効量(例えば、約100μg〜300μg)のカプサイシンを、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法を提供する。
第4の方法
本発明の一態様は、疼痛を伴う神経に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
b.有効量のリドカイン(例えば、約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカイン)を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;
c.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、疼痛を伴う神経近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
d.有効量(例えば、約100μg〜300μg)のカプサイシンを、疼痛を伴う神経に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
e.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第5の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における神経痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、疼痛を伴う神経近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法を提供する。
第6の方法
本発明の一態様は、ヒト患者の疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、疼痛を伴う神経近傍の患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、冷却用品は、約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
を含み、それにより、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
第7の方法
本発明の一態様は、ヒト患者における神経痛を寛解させる方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、疼痛を伴う神経近傍の組織のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、疼痛を伴う神経近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法を提供する。
第8の方法
本発明の一態様は、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
a.疼痛緩和療法を必要とする疼痛を伴う神経近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、疼痛を伴う神経近傍の組織のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
b.治療有効量のカプサイシンを、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織への注射によって投与すること;及び、次いで
c.任意選択により、疼痛を伴う神経近傍の患者の皮膚に冷却用品を適用すること
を含み、それにより、疼痛を伴う神経又は疼痛を伴う神経近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法を提供する。
中足骨間神経腫の治療に関連して上記で説明したさらなる特性をここに反復する。
IV.注射製剤の一般的側面
様々な注射製剤が文献に記載されており、当業者に知られている。注射製剤は、典型的には、製剤を被験者への注射に最適に適合させるために水及び1つ以上のさらなる成分を含み得る。
本明細書に記載の方法に応じてカプサイシンを投与する場合、カプサイシンは、望ましくは、注射のために製剤化された医薬組成物の形態で投与される。特定の実施形態では、注射のために製剤化された医薬組成物は、水性医薬組成物である。
カプサイシンは、油、ポリエチレングリコール(PEG)、プロピレングリコール(PG)及び/又は注射可能若しくは移植可能な溶液を調製するために一般的に使用される他の溶媒に溶解され得る。適切な薬学的に許容されるビヒクルには、水性ビヒクル、非水性ビヒクル、抗菌剤、等張剤、緩衝剤、抗酸化剤、懸濁剤及び分散剤、乳化剤、金属イオン封鎖剤又はキレート剤並びにそれらの組み合わせ又は混合物が含まれる。本発明の製剤に1つ以上の溶媒が使用される場合、それらは、例えば、薬学的に許容される緩衝液と組み合わされ得、最終製剤中に、例えば、約10%〜約100%、より好ましくは約20%〜約100%の範囲の量で存在し得ることが理解される。
例示的な水性ビヒクルには、塩化ナトリウム注射液、静菌性塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、等張デキストロース注射液、滅菌水注射液、静菌性滅菌水注射液、デキストロース乳酸リンゲル注射液及びそれらの任意の組み合わせ又は混合物が含まれる。
例示的な非水性非経口ビヒクルには、植物起源の不揮発性油、綿実油、コーン油、ゴマ油、落花生油及びそれらの組み合わせ又は混合物が含まれる。
静菌又は静真菌濃度の例示的な抗菌剤には、フェノール、クレゾール、水銀、ベンジルアルコール、クロロブタノール、エチル及びプロピルp−ヒドロキシ安息香酸エステル、チメロサール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム及びそれらの混合物が含まれる。
例示的な等張剤には、塩化ナトリウム、デキストロース及びそれらの組み合わせ又は混合物が含まれる。
例示的な抗酸化剤には、アスコルビン酸、重硫酸ナトリウム及びそれらの組み合わせ又は混合物が含まれる。
例示的な懸濁剤及び分散剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、それらの任意の組み合わせ又は混合物が含まれる。
例示的な乳化剤には、アニオン性乳化剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸カルシウム及びそれらの組み合わせ又は混合物)、カチオン性乳化剤(例えば、セトリミド)及び非イオン性乳化剤(例えば、ポリソルベート80(Tween 80))が含まれる。
金属イオンの例示的な封鎖剤又はキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸、ソルビトール、酒石酸、リン酸などを含む。
適切な界面活性剤には、フマル酸ステアリルナトリウム、ジエタノールアミンセチル硫酸、ポリエチレングリコール、イソステアリン酸、ポリエトキシル化ヒマシ油、塩化ベンザルコニウム、ノノキシル10、オクトキシノール9、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(ポリソルベート20、40、60及び80)、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンエステル(モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、ジオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタン)、レシチン、それらの薬学的に許容される塩及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本発明の製剤に1つ以上の界面活性剤が利用される場合、それらは、例えば、薬学的に許容されるビヒクルと組み合わされ得、最終製剤中に、例えば、約0.1%〜約20%、より好ましくは約0.5%〜約10%の範囲の量で存在し得る。特定の他の実施形態では、界面活性剤は、好ましくは、界面活性剤又は緩衝剤が、湿潤剤、乳化剤、可溶化剤及び/又は抗菌剤として、カプサイシノイド投与に関連する最初の刺痛又は灼熱性不快感を防止するように、本明細書で先に説明した1つ以上の薬学的に許容されるビヒクルと組み合わせることができる。
薬物の安定性を提供するため、薬物の治療活性を制御するため(Ansel,Howard C.,“Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms,” 4th Ed.,1985)、且つ/又はカプサイシン投与に関連する最初の刺痛又は灼熱性不快感を防止するために緩衝剤を使用し得る。好適な緩衝液として、限定はされないが、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、リン酸ナトリウム、それらの薬学的に許容される塩及びそれらの組み合わせが挙げられる。本発明の製剤に1つ以上の緩衝液が利用される場合、それらは、例えば、薬学的に許容されるビヒクルと組み合わされ得、最終製剤中に、例えば、約0.1%〜約20%、より好ましくは約0.5%〜約10%の範囲の量で存在し得る。特定の実施形態では、緩衝液は、酢酸塩、リン酸塩、クエン酸塩;前記の対応する酸;及びそれらの組み合わせ又は混合物である。
特定の実施形態では、注射用カプサイシンを送達するために利用される医薬ビヒクルは、注射用水中に約20%のPEG300、約10mMのヒスチジン及び約5%のスクロースを含み得る。特定の他の実施形態では、注射用カプサイシンを送達するために利用される医薬ビヒクルは、約30〜50%のPEG 300を含み得る。これは、そのまま使用され得、注射のために水でさらに希釈してより大きい体積を達成し得る。
注射製剤は、製剤中のカプサイシンの濃度に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、注射製剤は、約0.01mg/mL〜約4mg/mL、約0.05mg/mL〜約3mg/mL、約0.1mg/mL〜約2mg/mL、約0.15mg/mL〜約2mg/mL、約0.2mg/mL〜約0.8mg/mL、約0.25mg/mL〜約0.6mg/mL、約0.25mg/mL〜約0.5mg/mL、約0.3mg/mL〜約0.5mg/mL、約0.3mg/mL〜約0.4mg/mL、約0.35mg/mL〜約0.45mg/mL又は約0.375mg/mL〜約0.425mg/mLの範囲の濃度でカプサイシンを含有する。特定の好ましい実施形態では、注射製剤は、約0.05mg/mL〜約0.15mg/mL又は約0.3mg/mL〜約0.4mg/mLの範囲の濃度でカプサイシンを含有する。特定の他の好ましい実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mLの濃度でカプサイシンを含有する。
特定の実施形態では、注射製剤は、約0.01mg/mL〜約4mg/mL、約0.05mg/mL〜約3mg/mL、約0.1mg/mL〜約2mg/mL、約0.15mg/mL〜約2mg/mL、約0.2mg/mL〜約0.8mg/mL、約0.25mg/mL〜約0.6mg/mL、約0.25mg/mL〜約0.5mg/mL、約0.3mg/mL〜約0.5mg/mL、約0.3mg/mL〜約0.4mg/mL、約0.35mg/mL〜約0.45mg/mL又は約0.375mg/mL〜約0.425mg/mLの範囲の濃度でトランス−カプサイシンを含有する。特定の好ましい実施形態では、注射製剤は、約0.05mg/mL〜約0.15mg/mL又は約0.3mg/mL〜約0.4mg/mLの範囲の濃度でトランス−カプサイシンを含有する。特定の他の好ましい実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mLの濃度でトランス−カプサイシンを含有する。
特定の実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mL、0.15mg/mL、0.2mg/mL、0.25mg/mL、0.3mg/mL、0.325mg/mL、0.35mg/mL、0.37mg/mL、0.38mg/mL、0.39mg/mL、0.4mg/mL、0.41mg/mL、0.42mg/mL、0.43mg/mL、0.44mg/mL、0.45mg/mL、0.475mg/mL、0.5mg/mL、0.55mg/mL、0.575mg/mL、0.6mg/mL、0.625mg/mL、0.65mg/mL、0.675mg/mL、0.7mg/mL、0.75mg/mL、0.8mg/mL、0.9mg/mL、1.0mg/mL、1.5mg/mL又は2.0mg/mLの濃度でカプサイシンを含有する。特定の好ましい実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mLの濃度でカプサイシンを含有する。
注射製剤は、カプサイシンを溶解するために存在する溶媒に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、注射製剤中の溶媒は、水及びポリエチレングリコール(例えば、約300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコール)の混合物である。注射製剤中の水及びポリエチレングリコールの相対量を特徴付け得る。例えば、特定の実施形態では、注射製剤は、水とポリエチレングリコール(例えば、数平均分子量が約300g/モルのポリエチレングリコール)との混合物を溶媒として含有し、体積基準でポリエチレングリコールの3〜6倍の水を有する。特定の実施形態では、注射製剤は、水とポリエチレングリコール(例えば、数平均分子量が約300g/モルのポリエチレングリコール)との混合物を溶媒として含有し、体積基準でポリエチレングリコールの4〜5倍の水を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約250g/モル〜約350g/モルの範囲の数平均分子量を有する。
注射製剤は、中足骨間神経腫の近位の組織に投与される注射製剤の体積に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、単位用量あたりに投与される注射製剤の体積は、約0.5mL〜約5mL、約0.6mL〜約4mL、約0.7mL〜約3mL、約0.8mL〜約2.5mL又は約1mL〜約2mLの範囲である。特定の他の実施形態では、単位用量あたりに投与される注射製剤の体積は、約1.5mL〜約2.5mLの範囲である。特定の他の実施形態では、単位用量あたりに投与される注射製剤の体積は、約2mLである。
前述の実施形態は、組み合わせて、より具体的な注射製剤を説明し得る。例えば、特定の実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mLの濃度のトランス−カプサイシン、水及びポリエチレングリコール(例えば、300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコール)を含む。特定の実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mLの濃度のトランス−カプサイシン、水及び300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコールを含み)、体積基準でポリエチレングリコールの4〜5倍の水を有する。特定の実施形態では、注射製剤は、約0.1mg/mLの濃度のトランス−カプサイシン、水及び300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコールから本質的になり、体積基準でポリエチレングリコールの4〜5倍の水を有する。
V.ポリエチレングリコール/水注射製剤
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、医薬組成物の形態でカプサイシンを投与し得る。そのような医薬組成物は、特定の実施形態では、水及びポリ(エチレングリコール)をさらに含み得る。特定の実施形態では、カプサイシンを含む医薬組成物は、水、カプサイシン及びポリ(エチレングリコール)から本質的になる。特定の実施形態では、ポリ(エチレングリコール)は、約300g/モルの数平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリ(エチレングリコール)は、医薬製剤の約30重量%の範囲の量で存在する。
特定の実施形態では、カプサイシンを送達するために利用される医薬組成物は、注射用水中に約20重量%のPEG300、約10mMのヒスチジン及び約5%のスクロースを含み得る。
特定の他の実施形態では、カプサイシンを送達するために利用される医薬組成物は、約30〜50%のPEG 300を含み得る。これは、そのまま使用され得、注射のために水でさらに希釈してより大きい体積を達成し得る。
VI.ポリエチレングリコールエステル/水注射製剤
ポリエチレングリコールエステルを含有するカプサイシン水性注射製剤は、本明細書に記載の方法で使用できる。ポリエチレングリコールエステルを含有するそのようなカプサイシン水性注射製剤の利点は、それらが貯蔵に対して安定であり、注射を介して患者に直接投与できることである。長鎖ヒドロキシアルカン酸のポリエチレングリコールエステル又は長鎖ヒドロキシアルケン酸のポリエチレングリコールエステル(例えば、12−ヒドロキシステアリン酸のポリエチレングリコールエステル、12−((12−ヒドロキシオクタデカノイル)オキシ)オクタデカン酸のポリエチレングリコールエステル及びBASFによりKOLLIPHOR(登録商標)HS 15の商品名で販売されているポリエチレングリコールを含有する混合物)を含有する可溶化剤は、所望されるpH範囲での水性溶媒中の他の被験可溶化剤よりも多量のカプサイシンを可溶化できると特定されたことに加え、患者への注射に適し、且つそれが医薬品における典型的な分布経路にて用いられ得るような貯蔵に対して十分に安定である製剤をもたらした。上記の可溶化剤は、カプサイシンに優位に適合することにより、貯蔵に対する製剤の安定性も改善する。それに対し、ポリソルベート、例えばポリソルベート80は、過酸化物を形成する傾向をより多く有し得る。かかる過酸化物は、カプサイシンの望ましくない酸化の原因となり、製剤の貯蔵中のカプサイシンの欠損並びに不純物の量及び同一性における増加をもたらし得る。上で特定された可溶化剤は、ポリソルベートでのこの欠損を克服する。加えて、上記の可溶化剤は、患者に投与されるとき、ヒスタミンの放出を誘起するという、ポリソルベート、例えばポリソルベート80の有害な副作用を克服する。
したがって、本明細書に記載の方法で使用するための1つの例示的な水性カプサイシン注射製剤は、以下を含む:
a.約0.03%(w/w)〜約0.3%(w/w)のカプサイシン;
b.約0.1%(w/w)〜約3%(w/w)の、(i)(C15〜C25)ヒドロキシアルカン酸のポリエチレングリコールエステル、(ii)(C15〜C25)ヒドロキシアルケン酸のポリエチレングリコールエステル、又は(iii)−OC(O)(C14〜C24)ヒドロキシアルキル基によって置換された(C15〜C25)アルカン酸のポリエチレングリコールエステルを含む可溶化剤;
c.約0.001%(w/w)〜約2%(w/w)の抗酸化剤;及び
d.少なくとも92%(w/w)の水。
本明細書に記載の方法で使用するための別の例示的な水性カプサイシン注射製剤は、以下を含む:
a.約0.01%(w/w)〜約0.5%(w/w)のカプサイシン;
b.約0.01%(w/w)〜約5%(w/w)の、(i)(C15〜C25)ヒドロキシアルカン酸のポリエチレングリコールエステル、(ii)(C15〜C25)ヒドロキシアルケン酸のポリエチレングリコールエステル、又は(iii)−OC(O)(C14〜C24)ヒドロキシアルキル基によって置換された(C15〜C25)アルカン酸のポリエチレングリコールエステルを含む可溶化剤;及び
c.水。
水性注射製剤の例示的な成分及び特徴のさらなる説明が以下にさらに詳述される。
可溶化剤の量
製剤は、製剤中の可溶化剤の量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、約0.5%(w/w)〜約1.5%(w/w)の可溶化剤を含む。特定の他の実施形態では、製剤は、約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の可溶化剤を含む。特定の他の実施形態では、製剤は、約1%(w/w)の可溶化剤を含む。特定の他の実施形態では、製剤は、約1.5%(w/w)〜約2.5%(w/w)の可溶化剤を含む。特定の他の実施形態では、製剤は、約2%(w/w)の可溶化剤を含む。
可溶化剤の同一性
製剤は、製剤中の可溶化剤の同一性に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、可溶化剤は、(i)(C15〜C25)ヒドロキシアルカン酸のポリエチレングリコールエステル、又は(ii)(C15〜C25)ヒドロキシアルケン酸のポリエチレングリコールエステルを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及び(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及びポリエチレングリコールを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約60%(w/w)〜約80%(w/w)の、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約20%(w/w)〜約40%(w/w)のポリエチレングリコールを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及びポリエチレングリコールの混合物である。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約60%(w/w)〜約80%(w/w)の、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約20%(w/w)〜約40%(w/w)のポリエチレングリコールの混合物である。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールの混合物である。
より具体的な実施形態では、可溶化剤は、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及び(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及びポリエチレングリコールを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約60%(w/w)〜約80%(w/w)の、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約20%(w/w)〜約40%(w/w)のポリエチレングリコールを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約60%(w/w)〜約80%(w/w)の、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約20%(w/w)〜約40%(w/w)のポリエチレングリコールの混合物である。特定の実施形態では、可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールの混合物である。
特定の実施形態では、製剤中の(b)(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hに対する(a)(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hのモル比は、10:1〜1:10、5:1〜1:5、2:1〜1:2、10:1〜5:1、5:1〜2:1、2:1〜1:1、1:1〜1:2、1:2〜1:5、1:5〜1:10の範囲又は10:1超若しくは1:1未満である。特定の実施形態では、製剤中の(b)(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hに対する(a)(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hのモル比は、10:1〜1:10、5:1〜1:5、2:1〜1:2、10:1〜5:1、5:1〜2:1、2:1〜1:1、1:1〜1:2、1:2〜1:5、1:5〜1:10の範囲又は10:1超若しくは1:1未満である。
より具体的な実施形態では、可溶化剤は、
を含む。別のより具体的な実施形態では、可溶化剤は、
及びポリエチレングリコールの混合物である。特定の他の実施形態では、可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、
の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む。特定の他の実施形態では、可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、
の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールの混合物である。特定の他の実施形態では、可溶化剤は、(a)68%(w/w)〜72%(w/w)の、
の混合物、並びに(b)28%(w/w)〜32%(w/w)のポリエチレングリコールを含む。
上記可溶化剤は、任意のポリエチレングリコリル成分の重量平均分子量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約100g/モル〜約3000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約200g/モル〜約1500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約200g/モル〜約1000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約300g/モル〜約900g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約500g/モル〜約800g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約600g/モル〜約750g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約600g/モル〜約700g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約660g/モルの重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコリルは、約100g/モル〜約300g/モル、約300g/モル〜約500g/モル、約500g/モル〜約1000g/モル、約1000g/モル〜約1500g/モル、約1500g/モル〜約2000g/モル又は約2000g/モル〜約2500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。
上記の可溶化剤は、任意のポリエチレングリコール成分の重量平均分子量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約100g/モル〜約3000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約200g/モル〜約1500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約200g/モル〜約1000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約300g/モル〜約900g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約500g/モル〜約800g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約600g/モル〜約750g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約600g/モル〜約700g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約660g/モルの重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約100g/モル〜約300g/モル、約300g/モル〜約500g/モル、約500g/モル〜約1000g/モル、約1000g/モル〜約1500g/モル、約1500g/モル〜約2000g/モル又は約2000g/モル〜約2500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。
さらに他の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約100g/モル〜約3000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約200g/モル〜約1500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約200g/モル〜約1000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約300g/モル〜約900g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約500g/モル〜約800g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約600g/モル〜約750g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約600g/モル〜約700g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約660g/モルの重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約100g/モル〜約300g/モル、約300g/モル〜約500g/モル、約500g/モル〜約1000g/モル、約1000g/モル〜約1500g/モル、約1500g/モル〜約2000g/モル又は約2000g/モル〜約2500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。
抗酸化剤
製剤は、製剤中の抗酸化剤に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、約0.005%(w/w)〜約0.1%(w/w)の抗酸化剤を含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.01%(w/w)の抗酸化剤を含む。特定の実施形態では、抗酸化剤は、有機化合物である。特定の実施形態では、抗酸化剤は、置換フェノールである。特定の実施形態では、抗酸化剤は、フェノール抗酸化剤である。特定の実施形態では、抗酸化剤は、ジブチルヒドロキシトルエンである。
キレート剤
製剤は、任意選択により、キレート剤をさらに含み得る。したがって、特定の実施形態では、製剤は、キレート剤をさらに含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.001%(w/w)〜約0.5%(w/w)のキレート剤を含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のキレート剤を含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.025%(w/w)のキレート剤を含む。
例示的なキレート剤として、限定はされないが、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸、ソルビトール、酒石酸、リン酸、上記の塩などが挙げられる。特定の実施形態では、キレート剤は、少なくとも2つのカルボン酸基を有する脂肪族アミン化合物である。特定の実施形態では、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸又はその塩である。
特定の実施形態では、キレート剤は、金属イオンキレート剤である。
特定の実施形態では、抗酸化剤とキレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸又はその塩)との組み合わせは、水性カプサイシン製剤の安定性を増強し得る。
緩衝液
製剤は、任意選択により、緩衝液をさらに含み得る。緩衝液は、経時的な製剤のpHにおける変化を低減することを助け、改善された薬剤安定性をもたらすことがある。例示的な緩衝液として、限定はされないが、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、リン酸ナトリウム、それらの薬学的に許容される塩及びそれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施形態では、緩衝液は、酢酸塩、リン酸塩、クエン酸塩;前記の対応する酸;及びそれらの組み合わせ又は混合物である。
したがって、特定の実施形態では、製剤は、緩衝液をさらに含む。特定の実施形態では、緩衝液は、500g/モル未満の分子量を有するカルボン酸化合物、その塩又はその混合物を含む。特定の実施形態では、緩衝液は、C〜Cアルカン酸、その塩又はその混合物を含む。特定の実施形態では、緩衝液は、酢酸、酢酸の塩又はその混合物を含む。
重量モル浸透圧濃度
製剤は、製剤の重量モル浸透圧濃度に応じてさらに特徴付けられ得る。典型的な体液の重量モル浸透圧濃度の又はそれに近い重量モル浸透圧濃度を有する製剤は、等張性と称される。典型的な体液の重量モル浸透圧濃度を超える重量モル浸透圧濃度を有する製剤は、高張性と称される。典型的な体液の重量モル浸透圧濃度より小さい重量モル浸透圧濃度を有する製剤は、低張性と称される。
製剤の重量モル浸透圧濃度は、任意選択により、浸透圧修飾因子を含めることにより調節され得る。したがって、特定の実施形態では、製剤は、浸透圧修飾因子をさらに含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.01%(w/w)〜約5%(w/w)の浸透圧修飾因子を含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.1%(w/w)〜約2%(w/w)の浸透圧修飾因子を含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の浸透圧修飾因子を含む。
特定の実施形態では、浸透圧修飾因子は、アルカリ金属塩である。特定の実施形態では、浸透圧修飾因子は、塩化ナトリウムである。特定の実施形態では、浸透圧修飾因子は、単糖である。特定の実施形態では、浸透圧修飾因子は、ブドウ糖である。
製剤は、重量モル浸透圧濃度閾値又は範囲に応じて特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、少なくとも200mOsm/kg、220mOsm/kg、240mOsm/kg、260mOsm/kg、280mOsm/kg、300mOsm/kg、325mOsm/kg、350mOsm/kg、375mOsm/kg、400mOsm/kg、425mOsm/kg、450mOsm/kg、500mOsm/kg、600mOsm/kg、700mOsm/kg、800mOsm/kg、900mOsm/kg又は1000mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有し得る。特定の実施形態では、製剤は、少なくとも240mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有する。特定の実施形態では、製剤は、少なくとも270mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有する。
特定の実施形態では、製剤は、約200mOsm/kg〜約400mOsm/kg、約240mOsm/kg〜約350mOsm/kg、約240mOsm/kg〜約340mOsm/kg、約270mOsm/kg〜約340mOsm/kg、約270mOsm/kg〜約330mOsm/kg、約270mOsm/kg〜約310mOsm/kg、約290mOsm/kg〜約330mOsm/kg、約280mOsm/kg〜約300mOsm/kg又は約300mOsm/kg〜約320mOsm/kgの範囲の重量モル浸透圧濃度を有する。特定の実施形態では、製剤は、約240mOsm/kg〜約340mOsm/kgの範囲の重量モル浸透圧濃度を有する。特定の他の実施形態では、製剤は、約270mOsm/kg〜約330mOsm/kgの範囲の重量モル浸透圧濃度を有する。
特定の実施形態では、製剤は、約200mOsm/kg、約220mOsm/kg、約240mOsm/kg、約250mOsm/kg、約260mOsm/kg、約270mOsm/kg、約280mOsm/kg、約290mOsm/kg、約300mOsm/kg、約310mOsm/kg、約320mOsm/kg、約330mOsm/kg、約340mOsm/kg、約350mOsm/kg、約360mOsm/kg、約370mOsm/kg又は約380mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有する。好ましい実施形態では、製剤は、約290mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有する。別の好ましい実施形態では、製剤は、約310mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有する。
水の量
製剤は、製剤中の水の量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、少なくとも95%(w/w)の水を含む。特定の実施形態では、製剤は、少なくとも97%(w/w)の水を含む。特定の実施形態では、製剤は、約95%(w/w)〜約99%(w/w)の水を含む。特定の実施形態では、製剤は、約97%(w/w)〜約98%(w/w)の水を含む。特定の実施形態では、製剤は、約93%(w/w)〜約96%(w/w)の水を含む。
製剤のpH
製剤は、製剤のpHに応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、約4〜約7の範囲のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、約5〜約6の範囲のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、約5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8又は5.9のpHを有する。特定の実施形態では、製剤は、約5.5のpHを有する。
カプサイシン
カプサイシンは、N−[(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチル]−8−メチルノン6−エナミドの化学名を有し、炭素−炭素二重結合の存在に起因し、シス及びトランス異性体の混合物として存在し得る。製剤は、患者に投与されるカプサイシンの異性体純度に応じて特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも95重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも97重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも98重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも99重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。特定の他の実施形態では、カプサイシンは、少なくとも95重量%のシス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である。
カプサイシンの異性体純度は、トランス対シス異性体のモル比に応じても表され得る。したがって、特定の実施形態では、カプサイシンは、トランス及びシス異性体の混合物として存在し、ここで、トランス:シス異性体の比は、少なくとも10:1である。特定の実施形態では、トランス:シス異性体の比は、少なくとも15:1である。特定の実施形態では、カプサイシンは、本質的にトランス異性体からなる。
製剤は、製剤中のカプサイシンの量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、約0.03%(w/w)〜約0.15%(w/w)のカプサイシンを含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.03%(w/w)〜約0.07%(w/w)のカプサイシンを含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.01%(w/w)〜約0.03%(w/w)のカプサイシン、0.03%(w/w)〜約0.05%(w/w)のカプサイシン、0.05%(w/w)〜約0.07%(w/w)のカプサイシン、0.07%(w/w)〜約0.09%(w/w)のカプサイシン、0.09%(w/w)〜約0.11%(w/w)のカプサイシン又は0.11%(w/w)〜約0.13%(w/w)のカプサイシンを含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.05%(w/w)のカプサイシンを含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.08%(w/w)〜約0.12%(w/w)のカプサイシンを含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.12%(w/w)〜約0.15%(w/w)のカプサイシン、約0.15%(w/w)〜約0.18%(w/w)のカプサイシン、約0.18%(w/w)〜約0.21%(w/w)のカプサイシン、約0.21%(w/w)〜約0.25%(w/w)のカプサイシン又は約0.25%(w/w)〜約0.3%(w/w)のカプサイシンを含む。特定の実施形態では、製剤は、約0.1%(w/w)のカプサイシンを含む。
追加的な疼痛軽減剤
製剤は、任意選択により、さらなる疼痛軽減剤を含有し得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、カインアルカロイドをさらに含み得る。例示的なカインアルカロイドとして、リドカイン、ジブカイン、ブピバカイン、ロピバカイン、エチドカイン、テトラカイン、プロカイン、クロロカイン、プリロカイン、メピバカイン、キシロカイン、2−クロロプロカイン及びそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。特定の実施形態では、製剤は、例えば、リドカインが製剤の約0.5%(w/w)、1.0%(w/w)、2.0%(w/w)、3.0%(w/w)若しくは4.0%(w/w)の量又は製剤の約0.5%(w/w)〜約2.0%(w/w)若しくは約2.0%(w/w)〜約4.0%(w/w)の範囲の量で存在する場合、リドカインをさらに含む。
例示的製剤
特定の実施形態では、製剤は、下の表1中の製剤の1つである。
例示的なより具体的な製剤が下の表2及び3に提示される。
さらに他の実施形態では、水性カプサイシン注射製剤は、(a)約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;(b)
及びポリエチレングリコールを含む、約0.5%(w/w)〜約1.5%(w/w)の可溶化剤;(c)約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)の抗酸化剤;(d)約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)のアルカリ金属酢酸塩;(e)約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のキレート剤;(f)約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の浸透圧修飾因子;及び(g)少なくとも96%(w/w)の水を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する。
他の実施形態では、水性カプサイシン注射製剤は、(a)約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;(b)
及びポリエチレングリコールを含む、約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の可溶化剤;(c)約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;(d)約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;(e)約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;(f)約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;(g)少なくとも96%(w/w)の水を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する。
他の実施形態では、水性カプサイシン注射製剤は、
a.約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;
b.(a)約70%(w/w)の、
の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の可溶化剤;
c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
g.少なくとも96%(w/w)の水
を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する。
他の実施形態では、水性カプサイシン注射製剤は、
h.約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;
i.(a)約70%(w/w)の、
の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールの混合物である、約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の可溶化剤;
j.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
k.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
l.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
m.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
n.少なくとも96%(w/w)の水
を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する。
他の実施形態では、水性カプサイシン注射製剤は、
a.約0.05%(w/w)のカプサイシン;
b.約1%(w/w)の、
及びポリエチレングリコールを含む可溶化剤;
c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
g.少なくとも96%(w/w)の水
を含み、且つ約5.5のpHを有する。
他の実施形態では、水性カプサイシン注射製剤は、
a.約0.05%(w/w)のカプサイシン;
b.
及びポリエチレングリコールの混合物である、約1%(w/w)の可溶化剤;
c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
g.少なくとも96%(w/w)の水
を含み、且つ約5.5のpHを有する。
前記製剤の各々は、ポリエチレングリコール成分の重量平均分子量に応じてさらに特徴付けられ得る。したがって、特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約200g/モル〜約1500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約200g/モル〜約1000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約300g/モル〜約900g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約500g/モル〜約800g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約600g/モル〜約700g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約100g/モル〜約300g/モル、約300g/モル〜約500g/モル、約500g/モル〜約1000g/モル、約1000g/モル〜約1500g/モル、約1500g/モル〜約2000g/モル又は約2000g/モル〜約2500g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。
例示的なより具体的な製剤が下の表4及び5に提示される。
特定の実施形態では、製剤は、上の表1〜5中に記載の製剤の1つであり、約240mOsm/kg〜約340mOsm/kgの範囲の重量モル浸透圧濃度を有する。特定の実施形態では、製剤は、上の表1〜5中に記載の製剤の1つであり、約270mOsm/kg〜約330mOsm/kgの範囲の重量モル浸透圧濃度を有する。
水性カプサイシン注射製剤の安定性
カプサイシンを含有する製剤は、製剤の貯蔵に対する安定性に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、1%未満のカプサイシンが25℃で24週間の貯蔵時に分解するという特徴によって特徴付けられる。特定の他の実施形態では、0.5%未満のカプサイシンが25℃で24週間の貯蔵時に分解する。特定の他の実施形態では、0.1%未満のカプサイシンが25℃で24週間の貯蔵時に分解する。特定の他の実施形態では、1%未満のカプサイシンが40℃で24週間の貯蔵時に分解する。特定の他の実施形態では、0.5%未満のカプサイシンが40℃で24週間の貯蔵時に分解する。
水性カプサイシン注射製剤中のカプサイシン二量体の量
カプサイシンを含有する製剤は、製剤中の任意の不純物の量、例えば以下の式:
を有するカプサイシン二量体の量に応じてさらに特徴付けられ得る。
したがって、特定の実施形態では、製剤は、3%(w/w)未満の、以下の構造:
を有するカプサイシン二量体を含有するという特徴によって特徴付けられる。特定の他の実施形態では、製剤は、2%(w/w)未満のカプサイシン二量体を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、1%(w/w)未満のカプサイシン二量体を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、0.6%(w/w)未満のカプサイシン二量体を含有する。
特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で12週間の貯蔵時、3%(w/w)未満の、以下の構造:
を有するカプサイシン二量体を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で12週間の貯蔵時、2%(w/w)未満のカプサイシン二量体を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で24週間の貯蔵時、1%(w/w)未満のカプサイシン二量体を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で24週間の貯蔵時、0.6%(w/w)未満のカプサイシン二量体を含有する。
水性カプサイシン注射製剤中の置換1,1’−ビフェニル化合物の量
カプサイシンを含有する製剤は、以下の構造:
を有する置換1,1’−ビフェニル化合物の量に応じてさらに特徴付けられ得る。特定の実施形態では、製剤は、2%(w/w)未満の置換1,1’−ビフェニル化合物を含有する。特定の実施形態では、製剤は、1%(w/w)未満の置換1,1’−ビフェニル化合物を含有する。
特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で12週間の貯蔵時、3%(w/w)未満の上記置換1,1’−ビフェニル化合物を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で12週間の貯蔵時、2%(w/w)未満の置換1,1’−ビフェニル化合物を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で24週間の貯蔵時、1%(w/w)未満の置換1,1’−ビフェニル化合物を含有する。特定の他の実施形態では、製剤は、25℃で24週間の貯蔵時、0.6%(w/w)未満の置換1,1’−ビフェニル化合物を含有する。
注射製剤中の任意選択的な他成分の量
本明細書中の製剤は、任意選択的な他成分の量に応じてさらに特徴付けられ得る。例えば、特定の実施形態では、製剤は、0.1%(w/w)未満の任意のポリソルベート(例えば、ポリソルベート(polysorable)20又はポリソルベート80)を含有する。特定の実施形態では、製剤は、ポリソルベートを全く含有しない。特定の実施形態では、製剤は、0.1%(w/w)未満の任意のポリソルベート、シクロデキストリン又はアルコールを含有する。特定の実施形態では、製剤は、ポリソルベート、シクロデキストリン又はアルコールを全く含有しない。
さらに他の実施形態では、製剤は、前記可溶化剤以外では、0.1%(w/w)未満の任意のポリマー、オリゴマーを含有する薬剤又はカプサイシンの溶解度を改善する薬剤を含有する。さらに他の実施形態では、製剤は、前記可溶化剤以外では、ポリマー、オリゴマーを含有する薬剤又はカプサイシンの溶解度を改善する薬剤を全く含有しない。さらに他の実施形態では、製剤は、0.1%(w/w)未満の任意のシクロデキストリン、セルロース、アルコール(例えば、メントール)又はヒアルロン酸を含有する。さらに他の実施形態では、製剤は、シクロデキストリン、セルロース、アルコール(例えば、メントール)又はヒアルロン酸を全く含有しない。
特定の実施形態では、製剤は、0.1%(w/w)未満の任意のリン脂質、多糖、タンパク質ポリマー、セルロース、ソルビタンエステル又はヒスチジンを含有する。特定の実施形態では、製剤は、リン脂質、多糖、タンパク質ポリマー、セルロース、ソルビタンエステル又はヒスチジンを全く含有しない。特定の実施形態では、製剤は、0.1%(w/w)未満の任意のポリビニルピロリドンポリマーを含有する。特定の実施形態では、製剤は、ポリビニルピロリドンポリマーを全く含有しない。
特定の実施形態では、製剤は、0.5%(w/w)未満の任意のポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール)ポリマーを含有する。特定の実施形態では、製剤は、0.3%(w/w)未満、0.25%(w/w)、0.2%(w/w)、0.15%(w/w)、0.1%(w/w)、0.05%(w/w)、0.01%(w/w)の任意のポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール)ポリマーを含有する。
特定の実施形態では、製剤は、0.5%(w/w)未満の任意の界面活性剤を含有する。特定の実施形態では、製剤は、0.3%(w/w)未満、0.25%(w/w)、0.2%(w/w)、0.15%(w/w)、0.1%(w/w)、0.05%(w/w)、0.01%(w/w)の任意の界面活性剤を含有する。特定の実施形態では、しかし、界面活性剤として認定されるであろう製剤の記述中で名付けられた製剤の任意の成分を別にして、製剤は、界面活性剤である他の薬剤を全く含有しない。
ここで概説されている本発明は、あくまで本発明の特定の態様及び実施形態の例示を目的として含められ、本発明を限定することが意図されないような以下の実施例を参照することにより、より容易に理解されることになる。
実施例1 − ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を治療するためのカプサイシンの関節内注射
骨関節炎性膝関節痛を経験しているヒト患者は、プラセボ、骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの0.5mg関節内注射又は骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの1.0mg関節内注射のいずれかを受けた。カプサイシンの投与による一過性の灼熱感は、以下の手順に従ってカプサイシンを投与することにより減弱された:(i)骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に、循環する氷冷水によって冷却されるBreg冷却ラップである冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用すること、(ii)膝関節の関節内空間への注射により、生理食塩水中の2%w/wリドカイン溶液の15mLアリコートを投与すること、(iii)膝の外面に、循環する氷冷水によって冷却されるBreg冷却ラップである冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用すること、(iv)膝関節の関節内空間への注射により、水、約300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコールを含有する溶液の4mLアリコート及びカプサイシンを投与されている患者には0.5mg又は1.0mgの量のカプサイシンの用量を投与すること、及び(v)少なくとも約30分間(及び患者の要求に応じて最大60分間)の持続時間にわたり、膝の外面に、循環する氷冷水によって冷却されるBreg冷却ラップである冷却用品を適用すること。実験の手順及び結果のさらなる説明を以下に提示する。
実験手順
慢性膝骨関節炎、安定した中程度から重度の疼痛及び鎮痛薬に対する不耐容性を有する45〜80歳のヒト患者は、骨関節炎性の膝へのプラセボの単回関節内注射、骨関節炎性の膝への0.5mg用量のカプサイシンの単回関節内注射又は骨関節炎性の膝への1.0mg用量のカプサイシンの単回関節内注射を受けるように無作為化された。
試験品(すなわちプラセボ又はカプサイシン)は、以下の手順に従って投与された:(i)骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に、循環する氷冷水によって冷却されるBreg冷却ラップである冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用すること、(ii)膝関節の関節内空間への注射により、生理食塩水中の2%w/wリドカイン溶液の15mLアリコートを投与すること、(iii)膝の外面に、循環する氷冷水によって冷却されるBreg冷却ラップである冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用すること、(iv)膝関節の関節内空間への注射により、水、約300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコールを含有する溶液の4mLアリコート及びカプサイシンを投与されている患者には0.5mg又は1.0mgの量のカプサイシンの用量を投与すること、及び(v)少なくとも約30分間(及び患者の要求に応じて最大60分間)の持続時間にわたり、膝の外面に、循環する氷冷水によって冷却されるBreg冷却ラップである冷却用品を適用すること。
安全性評価には、治療により発現した有害事象(TEAE)、重篤なAE(SAE)、検査所見の異常及び処置に伴う疼痛の評価(なし、軽度、中程度、中程度に重症、重症)が含まれる。処置に伴う疼痛の評価は、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一過性の灼熱感の程度を特徴付ける。
患者は、予定された訪問時、患者の全体的な印象変化(PGIC;7ポイントスケールでの痛む側の膝のベースラインに対する変化:1=非常に改善;7=非常に悪化、1又は2のスコアが有意な改善を示す)及び患者固有の機能スケール(PSFS;0〜10スケールでの痛む側の膝の疼痛により実行が難しい3以下の重要な活動の評価:0=実行可能;10=実行不可能)を完了した。PGICスコアのオッズ比は、カイ二乗検定で計算された。24週目までのWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)B剛性サブスケール並びにWOMAC C機能サブスケールの変化も評価された。PSFS、WOMAC B及びWOMAC Cスコアは、反復測定の混合モデルを使用して評価された。統計的検定は両面(アルファ、P=0.10)であった。
結果 − 安全性
安全集団は175人の患者を含んでいた(プラセボ、n=70;0.5mg用量のカプサイシン、n=34;1.0mg用量のカプサイシン、n=71)。TEAEは、プラセボ、カプサイシン0.5mg用量及びカプサイシン1.0mg用量群で、それぞれ21人(30%)、16人(47%)及び21人(30%)の患者に報告され、軽度(19%、29%、20%)又は中程度(11%、18%、9.9%)の重症度であった。カプサイシンによる最も一般的なTEAEは、用量に関係なく、関節痛(7.6%対プラセボ5.7%)及び上気道感染症(4.8%対4.3%)であった。カプサイシン0.5mg用量群の1つのSAE(骨関節炎による肩の疼痛)は、治療に関連するとは見なされなかった。検査所見の異常はほとんど観察されず、大半が軽度で併存疾患に関連していた。
ほとんどの患者は、カプサイシン(又はプラセボ)の注射前、安静時に中程度の疼痛を有していた。カプサイシン(又はプラセボ)の注射後2時間で、全てのグループのほとんどの患者は、疼痛なし(50%)又は軽度(39%)の疼痛を報告した。
TEAEの発生率はプラセボで30%、0.5mg用量のカプサイシンで47%、1.0mg用量のカプサイシンで30%であり、重症度が最も軽度又は中程度で、治療とは無関係であった。カプサイシン1.0mg用量で最も一般的なTEAEは関節痛であった(プラセボ、5.7%;カプサイシン1.0mg用量、7.0%)。次の表に、24週間の治療で最も一般的に報告されたTEAEを示す。
結果は、1.0mg用量のカプサイシンの単回注射は、最大24週間にわたり、全般的にプラセボと同等の安全性プロファイルで耐容されることを示す。
結果 − 骨関節炎性膝関節痛の治療における有効性
有効性は172人の患者で評価された(プラセボ、n=69;0.5mg用量のカプサイシン、n=33;及び1.0mg用量のカプサイシン、n=70)。PGICに基づくと、1.0mg用量のカプサイシンを投与された患者は、4、8及び12週目において、プラセボと比較して、2倍を超える「有意な改善」(「非常に大きく改善」又は「大きく改善」の評価)を示す可能性を有していた。4週目には、プラセボ(44%)に対し、0.5mg用量カプサイシン(58%;P=0.18)又は1.0mg用量カプサイシン(64%;P=0.01)で、より多くの患者が痛む側の膝における「顕著な改善」を報告し、同様の所見が12及び24週目に観察された。
PSFSでは、カプサイシンの1.0mg用量は、4〜16週目に、プラセボと比較して患者の活動能力を有意に改善した。カプサイシンの1.0mg用量は、16週目まで、プラセボに対してWOMAC Bスコア(最小二乗平均差[LSMD]:−2.1;P=0.007)及びWOMAC Cスコア(LSMD:−14.8;P=0.02)を有意に改善した。表にした結果を次の表に示す。
結果は、中程度から重度の骨関節炎の膝の疼痛を有する患者において、1.0mg用量のカプサイシンの単回注射は、プラセボと比較して、12〜16週間にわたり、身体機能に統計的に有意な改善及び24週で数値的により大きい改善をもたらしたことを示す。
実施例2 − 中足骨間神経腫に関連する疼痛からの長時間の緩和を達成するための冷却及びリドカイン局所麻酔薬を伴うカプサイシンの連続注射
中足骨間神経腫による疼痛を経験している患者は、トランス−カプサイシンを神経腫の領域に注射することにより、最大4用量までのトランス−カプサイシンを、用量あたりカプサイシン200μgで、投与することにより治療される(ただし、中足骨間神経腫自体への注射を行う医療機器を挿入しない)。トランス−カプサイシンの最初の用量の後、トランス−カプサイシンのその後の任意の用量は、トランス−カプサイシンの先の用量から3か月以降に投与される。疼痛緩和の分析のための実験手順及び方法のさらなる説明を以下に示す。
治療を受ける患者
治療を受ける患者は、中足骨間神経腫による疼痛の緩和のためにトランス−カプサイシンを以前に投与された患者である。本研究では、患者は、以下の条件下でトランス−カプサイシン注射を受けることができる:
1.トランス−カプサイシンによる先の注射が少なくとも6か月前に生じ、対話型Web応答システム(IWRS)又は対話型音声応答システム(IVRS)の連続した2つの評価で、平均(歩行)神経腫の疼痛が2以上であった場合、又は
2.トランス−カプサイシンによる先の注射が3回以上生じたが、6か月未満前であり、患者が連続した2回のIWRS/IVRS評価で4以上の平均(歩行)神経腫の疼痛を報告した場合。
トランス−カプサイシンの投与
トランス−カプサイシンは、神経腫の領域への超音波ガイド下針設置により、用量あたり200μgの量で注射される。トランス−カプサイシンの用量は、100μg/mLの濃度のトランス−カプサイシンを含有する2mLの溶液として注射される。トランス−カプサイシンの注射の30分前に、最大4mLの1%リドカイン(エピネフリンなし)を神経腫に近接して注射して局所麻酔を行う。冷却の補助的使用は、1%リドカイン注射の15分前に適用され、リドカイン注射後、トランス−カプサイシン注射の30分前に冷却が再開される。トランス−カプサイシン注射のため冷却は取り外され、注射後すぐに、最小30分、最大1時間にわたり再適用される。
処置に伴う疼痛が上記プロトコルによって適切に制御されている場合、それに続く注射も同様に実行される。上記プロトコルが処置に伴う疼痛を適切に制御できない場合、その後のトランス−カプサイシン注射は、足首のレベルにおける後脛骨神経及び足背部の浅腓骨神経の分枝がブロックされて神経腫の背側及び足底の両方の罹患した空間における完全な感覚遮断を達成するように、1%リドカインの注射を使用した足首ブロックを追加し得る。
トランス−カプサイシンは、PEG−300(数平均分子量が約300g/モルのポリエチレングリコール)の2mg/mL溶液として与えられ、注射前に希釈する必要がある。トランス−カプサイシンは、最終濃度100μg/mLのトランス−カプサイシンで注射用の最終溶液30%PEG−300を含有するように、滅菌水及びPEGー300で希釈される。
研究期間及び訪問
患者は、スクリーニング/登録訪問、月次モニタリング訪問及び電話訪問(隔月)、各4回の訪問で構成される最大4つの治療サイクル及び52週目/治療終了訪問に参加する。各治療サイクルは、次の4つの訪問で構成される:治療訪問1/治療1日目、治療訪問2/1週目電話訪問、治療訪問3/2週目クリニック訪問及び治療訪問4/4週目クリニック訪問。治療サイクルは、被験者がトランス−カプサイシンの注射を受ける予定の日に始まる。
被験者は、登録訪問から研究の48週目まで、トランス−カプサイシン200μgでの追加的治療を受ける資格がある。この間、被験者が神経腫の疼痛のためにトランス−カプサイシンの注射を受けるための要件を満たす場合、被験者は上記の新しい治療サイクルを開始する。被験者は、各投与の間に最低3か月をおいて、最大4回の治療を受けることができる。
スクリーニング/登録訪問
スクリーニングでは、次の手順が実行される:
1.書面によるインフォームドコンセント。
2.適格基準。
3.登録。
4.病歴。
5.体重及び身長を含む身体検査(泌尿生殖器検査を除く)の完了。
6.12誘導心電図(ECG)。
7.臨床検査:化学、血液学、尿検査。
8.尿薬物スクリーニング。
9.妊娠可能性のある女性の尿妊娠検査。
10.バイタルサイン。
11.過去24時間の神経腫足部痛(NPRS)の評価及びIWRS/IVRSシステムの毎週の使用(NPRSスコア及び救急薬の使用)に関する訓練及び指導。
12.NPRSを使用した、研究訪問時の神経腫足部痛(直近24時間の平均歩行痛及び最悪の疼痛)。
13.足の機能評価。
14.生活の質(QoL)評価。
15.併用薬及び療法。研究中、全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)が記録される。
毎月のモニタリング:電話訪問及び現地訪問
全ての被験者は、研究の期間中、自宅からIWRS/IVRSシステムを介して、神経腫足部痛のスコア及び救急薬の使用を毎週記録する。
被験者は、研究の過程で、隔月の電話訪問及びクリニック訪問(すなわち1か月目の電話訪問、2か月目のクリニック訪問、3か月目の電話訪問など)によってモニターされる。各モニタリングコールでは、被験者に評価が求められる。
最初の電話訪問は、各治療サイクルの登録/スクリーニング訪問の4週間後及び治療訪問4/治療4週目の4週間後に行われる。最初のクリニック訪問は、最初の電話訪問の1か月後に行われる。
被験者が上記のような適格な疼痛を有し、試験治療を受けた場合、被験者は治療サイクル訪問1〜4を完了し、治療後モニタリングに入る。被験者は、治療後の電話訪問を隔月で受け、また、それ以外の月(隔月)にクリニックに戻る。
毎月の電話訪問
電話訪問中に、次の評価が完了する:
1.有害事象。
2.併用薬及び療法。この時点で、全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)の詳細が記録される。
3.被験者のIWRS/IVRSシステムのコンプライアンスを確認し、被験者に毎週の記入(NPRSスコア及び救急薬の使用)を継続するよう指示する。順守していない場合、被験者の再訓練を行う。
毎月の現地訪問
臨床研究訪問中に、以下の評価が完了する:
1.バイタルサイン。
2.両足の感覚及び運動検査。
3.被験者のIWRS/IVRSシステムのエントリー及びコンプライアンスを確認し、被験者に毎週の記入(NPRSスコア及び救急薬の使用)を継続するよう指示する。順守していない場合、被験者の再訓練を行う。
4.NPRSを使用した、研究訪問時の神経腫足部痛(直近24時間の平均歩行痛及び最悪の疼痛)。
5.神経腫足部痛:被験者の最新の評価からのPGIC。
6.足の機能評価。
7.QoL評価。
8.有害事象。
9.併用薬及び療法。全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)の使用を記録しなければならない。
治療サイクル(1〜4)
被験者は、各治療サイクルを通して、自宅でIWRS/IVRSシステムによる神経腫足部痛及び救急薬の使用の記録を継続する。
治療訪問1/治療1日目
注射前評価
次の手順は、各治療サイクルの治療1日目の投与前に実行される。
1.体重を含む身体検査(泌尿生殖器検査を除く)の完了。
2.PK分析のための血液採取(PKに同意した集団のみ)。
3.臨床検査:化学、血液学、尿検査。
4.尿薬物スクリーニング。
5.尿妊娠検査。
6.バイタルサイン。
7.両足の感覚及び運動検査。
8.被験者のIWRS/IVRSシステムのエントリー及びコンプライアンスを確認し、被験者に毎週の記入(NPRSスコア及び救急薬の使用)を継続するよう指示する。順守していない場合、被験者の再訓練を行う。
9.NPRSを使用した、研究訪問時の神経腫足部痛の評価(直近24時間の平均歩行痛及び最悪の疼痛)。
10.処置に伴う疼痛(ベースライン、投与前):被験者は、罹患した足の現在の疼痛を安静時に評価する(NPRS;0〜10)。
11.足の機能評価。
12.QoL評価。
13.有害事象。
14.併用薬及び療法。研究中、全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)が記録される。
治療1日目の注射及び注射後の評価
トランス−カプサイシン注射は、補助冷却を使用して、超音波ガイド下針設置を使用して行われる。次の手順は、注射ごとに実行するべきである:
i.注射後の疼痛は、注射後数回評価され、注射関連の疼痛は有害事象として分類されない。
ii.冷却の補助的使用は、1%リドカイン注射の前に15分間適用される。
iii.リドカイン注射のために冷却装置を取り外し、その後すぐに10分間にわたり冷却装置を再適用する。
・被験者は、リドカインの注射10分(±2分)後の安静時に現在の疼痛を評価する。
iv.補助冷却を20分間で交換する。
v.リドカイン投与後30分で、冷却装置を取り外す。
vi.罹患した足の神経腫の領域にトランス−カプサイシンを注射する。
vii.トランス−カプサイシン注射の直後に冷却を適用する(最小30分、最大1時間)。
以下の手順は、各治療サイクルの治療1日目の注射後に実行される。注射後の疼痛は、注射後数回評価され、注射関連の疼痛は有害事象として記録されないことに注意されたい。
1.被験者は、トランス−カプサイシン注射の30分(±5分)後の安静時に現在の疼痛を評価する。
2.補助冷却は、疼痛を評価するために取り外され、疼痛の評価が記録された直後に再適用されるべきである。
3.トランス−カプサイシン注射の1時間後:
・補助冷却がまだ使用されている場合、冷却は評価のために取り外されるべきであり、トランス−カプサイシン注射の1時間後にはもはや補助冷却を使用するべきではない。
・被験者は、トランス−カプサイシン注射の1時間(±10分)後の安静時に現在の疼痛を評価する。
・注射部位の評価(紅斑、浮腫):注射後1時間。「なし、軽度、中程度又は重度」のカテゴリースケールを使用して、治験責任医師又は訓練を受けた被指名人によって個別に評価される。著しいあざ又は臨床的に重大な注射部位の反応(紅斑及び浮腫以外)をAEとして記録する必要がある。
4.トランス−カプサイシン注射の2時間後:
・被験者は、トランス−カプサイシン注射の2時間(±10分)後の安静時に現在の疼痛を評価する。
・注射部位の評価(紅斑、浮腫):注射後2時間。
5.PK分析(PKに同意した集団のみ)のため、最初の治療サイクルのみ、投与後0.25、0.5、1、1.5、2、4、8、10及び12時間での血液の採取。PK集団のいずれかの被験者がトランス−カプサイシンでさらなる治療を受けた場合、トランス−カプサイシン血漿濃度の計算のために、投与前及び投与後2時間で血液サンプルが採取される。
6.退院時にバイタルサインを収集する(注射後約2時間又はPK集団について注射後約12時間)。
7.クリニックを離れる時、被験者は、温かい又は熱い風呂若しくはシャワーを使用しないように、又は注射後24時間以内に注射された足を熱にさらさないように指示されるべきである。
治療訪問2/1週目、電話訪問
研究スタッフは、次の評価のために1週目(訪問2)で被験者に電話をかける:
1.有害事象。
2.併用薬及び療法。全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)の使用を記録しなければならない。
治療訪問3/2週目、現地訪問
被験者は、次の評価のために訪問3(2週目)でクリニックへ戻る:
1.バイタルサイン。
2.両足の感覚及び運動検査。
3.注射部位の評価(紅斑、浮腫)。
4.被験者のIWRS/IVRSシステムのエントリー及びコンプライアンスを確認し、被験者に毎週の記入(NPRSスコア及び救急薬の使用)を継続するよう指示する。順守していない場合、被験者の再訓練を行う。
5.NPRSを使用した、研究訪問時の神経腫足部痛(直近24時間の平均歩行痛及び最悪の疼痛)。
6.神経腫足部痛:被験者の最新の評価からのPGIC。
7.足の機能評価。
8.QoL評価。
9.有害事象。
10.併用薬及び療法。全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)の使用を記録しなければならない。
治療訪問4(治療サイクル1〜4、4週目、現地訪問)
被験者は、次の評価のために訪問4(4週目)でクリニックへ戻る:
1.バイタルサイン。
2.両足の感覚及び運動検査。
3.注射部位の評価(紅斑、浮腫)。
4.被験者のIWRS/IVRSシステムのエントリー及びコンプライアンスを確認し、被験者に毎週の記入(NPRSスコア及び救急薬の使用)を継続するよう指示する。順守していない場合、被験者の再訓練を行う。
5.NPRSを使用した、研究訪問時の神経腫足部痛(直近24時間の平均歩行痛及び最悪の疼痛)。
6.神経腫足部痛:被験者の最新の注射からのPGIC。
7.足の機能評価。
8.QoL評価。
9.有害事象。
10.併用薬及び療法。全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)の使用を記録しなければならない。
最終訪問(52週目)又は早期終了訪問
52週目又は早期終了時、被験者は、以下の評価のためにクリニックへ戻る:
1.体重を含む身体検査(泌尿生殖器検査を除く)の完了。
2.12誘導心電図
3.臨床検査:化学、血液学、尿検査。
4.尿薬物スクリーニング。
5.妊娠可能性のある女性の尿妊娠検査。
6.バイタルサイン。
7.感覚及び運動検査。両足について評価。
8.NPRSを使用した、研究訪問時の神経腫足部痛の評価(直近24時間の平均歩行痛及び最悪の疼痛)。
9.神経腫足部痛:被験者の最新の評価からのPGIC。
10.足の機能評価。
11.QoL評価。
12.有害事象。
13.併用薬及び療法。研究中、全ての薬物療法及び非薬物療法(救急薬を含む)の使用を記録しなければならない。
48週目に最後の投与を受けた被験者は、4週目の治療サイクルの評価及び全ての追加の最終訪問の評価の両方を、同じ訪問で完了する。
疼痛緩和の評価
中足骨間神経腫による疼痛の緩和を評価することにおいて、次の検査が使用される。
平均歩行足部痛及び最悪の神経腫足部痛
被験者は就寝時にIWRS/IVRSシステムを使用して、過去24時間の歩行での平均足部痛スコアを週単位で記録する。歩行に伴う神経腫足部痛は、0〜10NPRS(0=「疼痛なし」及び10=「あり得る最悪の疼痛」)を使用して評価される。被験者は、NPRSを使用して、過去24時間の最悪の神経腫足部痛も記録する。
研究訪問で評価される神経腫足部痛
被験者は、各研究訪問時、過去24時間の歩行での平均神経腫足部痛スコアを評価する。神経腫足部痛は、NPRSを使用して評価される。被験者は、NPRSを使用して、過去24時間の最悪の神経腫足部痛も記録する。
足の機能評価
機能的変化を評価するために、予定された臨床研究訪問で、被験者はFFI−Rを完了する。
患者の全体的な印象変化
被験者は、イベントのスケジュールに従い、予定された各臨床研究訪問においてPGICを使用して、各治療サイクルにおける最新の評価と比較した神経腫足部痛の変化を評価する。
モートン神経腫の疼痛を治療するための経口救急薬の必要性
被験者は、神経腫足部痛の救急薬として、経口OTC鎮痛薬又はセレコキシブ(1日2回、最大200mgまで)などの処方薬のみを服用し得る。被験者が前週に救急薬を使用した日数は、IWRS/IVRSシステムで被験者によって毎週記録される。追加の救急薬の詳細は、治験の訪問時及びフォローアップの電話訪問で、原資料及びeCRFで収集され、併用薬として記録される。
生活の質
生活の質は、予定された臨床研究訪問で、EQ−5D−5Lスケールを使用して評価される。
実施例3 − 中足骨間神経腫に関連する疼痛からの長時間の緩和を達成するための冷却及びリドカイン局所麻酔薬を伴うカプサイシンの2用量の投与
中足骨間神経腫による疼痛を経験している成人の27人の患者は、第1の用量のトランス−カプサイシン(200μgのトランス−カプサイシン)を投与することで治療され、次いで、少なくとも11週間後に、第2の用量のトランス−カプサイシン(200μgのトランス−カプサイシン)が投与された。患者は、数値的疼痛評価スケール(NPRS)で中足骨間神経腫による平均歩行痛を評価した。ここで、疼痛は、患者により0〜10のスケールで特徴付けられる(0は「疼痛なし」、10は「あり得る最悪の疼痛」)。患者は、(i)トランス−カプサイシンの注射を受ける直前、且つ(ii)トランス−カプサイシンの各注射を受けてから4週間後の、中足骨間神経腫による平均歩行痛を評価した。患者は、トランス−カプサイシンの各投与について、トランス−カプサイシン注射の4週間後に測定したとき、中足骨間神経腫による平均歩行痛の軽減を報告した。実験の手順及び結果のさらなる説明を以下に提供する。
パートI − 実験手順
トランス−カプサイシンは、下記の手順に従って、中足骨間神経腫による疼痛を経験している27人の成人ヒト患者に投与された。この研究でトランス−カプサイシンの第1の用量を投与する前に、患者は、数値的疼痛評価スケール(NPRS)で少なくとも4の、中足骨間神経腫による平均歩行痛を報告した。患者はトランス−カプサイシンを2回投与された。
トランス−カプサイシンの投与
トランス−カプサイシンは、神経腫の領域への超音波ガイド下針設置により、用量あたり200μgの量で注射された(ただし、針は中足骨間神経腫自体には挿入していない)。トランス−カプサイシンの用量は、100μg/mLの濃度のトランス−カプサイシンを含有する2mLの溶液として注射された。トランス−カプサイシンの注射の30分前に、最大4mLの1%リドカイン(エピネフリンなし)を神経腫に近接して注射して局所麻酔を行った。冷却の補助的使用は、1%リドカイン注射の前に適用され、リドカイン注射後、トランス−カプサイシン注射の30分前に冷却が再開された。トランス−カプサイシン注射のため冷却は取り外され、注射後すぐに再適用された。
トランス−カプサイシンは、PEG−300(数平均分子量が約300g/モルのポリエチレングリコール)の2mg/mL溶液として与えられ、最終濃度100μg/mLのトランス−カプサイシンで注射用の最終溶液30%PEG−300を含有するように、注射前に滅菌水で希釈された。
トランス−カプサイシンの第2の用量は、この研究におけるトランス−カプサイシン第1の用量の投与後、83日〜196日の範囲の間に患者に投与された。この研究におけるトランス−カプサイシンの第1の用量及びトランス−カプサイシンの第2の用量の間の平均期間は116日であった。
中足骨間神経腫による疼痛の評価
中足骨間神経腫による疼痛は、患者が数値的疼痛評価スケール(NPRS)で中足骨間神経腫による平均歩行痛を評価することにより評価した。ここで、疼痛は、患者により0〜10のスケールで特徴付けられる(0は「疼痛なし」、10は「あり得る最悪の疼痛」)。患者は、(i)トランス−カプサイシンの注射を受ける直前、且つ(ii)トランス−カプサイシンの各注射を受けてから4週間後の、中足骨間神経腫による平均歩行痛を評価した。
パートII − 結果
トランス−カプサイシンの第1の用量を受ける前の患者から報告された平均歩行痛と比較して、トランス−カプサイシンの第1の用量の注射から4週間後に測定された患者から報告された中足骨間神経腫による平均歩行痛は1.6ポイント減少した。トランス−カプサイシンの第2の用量を受ける直前の患者から報告された平均歩行痛と比較して、トランス−カプサイシンの第2の用量の注射から4週間後に測定された患者から報告された中足骨間神経腫による平均歩行痛は2.3ポイント減少した。結果は、トランス−カプサイシンの反復注射が中足骨間神経腫による疼痛の寛解に有効であることを示す。
実施例4 − 可溶化剤を含有するカプサイシン水性製剤
溶解されるカプサイシンの量を判定するため、複数の水性製剤を調製し、分析した。製剤は、水性溶媒中に溶解されるカプサイシンの量を増加させるため、異なる可溶化剤を含有した。実験の手順及び結果は下記の通りである。
パートI − 複数の水性製剤中のカプサイシン溶解度の分析
水性製剤を、カプサイシンと、下にさらに規定のようなTween20、Tween80、Kolliphor ELP、Kolliphor HS15、Kollidon 12PF及びKollidon 17PFから選択される可溶化剤とを含有するように調製した。実験の手順及び結果は下記の通りである。
実験手順
カプサイシンの平衡溶解度を一連の水溶液中で測定した。6つの異なるタイプの溶媒を、各々3つの異なる濃度で調製した。Tween20溶液は、0.2%〜10%(w/v)の範囲で調製した。Tween80溶液は、0.2%〜1.0%(w/v)の範囲で調製した。Kolliphor ELP及びKolliphor HS15溶液は、いずれも5%〜20%(w/v)の範囲で調製した。Kollidon 12PF溶液は、2.5%〜10%(w/v)の範囲で調製した。Kollidon 17PF溶液は、0.5%〜2.0%(w/v)の範囲で調製した。
各試験溶液では、20〜30mgの量のカプサイシンを微量遠心管に添加した。適切な試験溶媒の体積1.5mLを各々に添加し、懸濁液を作成した。キャップしたチューブを、環境温度での実験室回転子上で混合した。試料調製から約48時間後、チューブを回転子から取り出し、遠心分離し、固相を溶液から分離した。上清の一定分量を各試料から回収し、HPLC分析のために必要に応じて希釈し、カプサイシンの溶液濃度を測定した。調製から48時間後、上清のpHを測定し、固体及び上清の外観を記録した。
文献で報告のように、Tween20は、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートの化学名を有するポリソルベート20としても公知である。Tween80は、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートの化学名を有するポリソルベート80としても公知である。Kolliphor ELPは、CAS登録番号61791−12−6を有し、BASFによりポリオキシル35ヒマシ油の化学名で販売され、BASFによりKolliphor(商標)ELPとして市販されている組成物であり、組成物は、ヒマシ油をエチレンオキシドと1:35のモル比で反応させることにより作製される。Kolliphor HS15は、CAS登録番号70142−34−6を有し、約(a)約70%(w/w)の、
(式中、ポリエチレングリコリルは、約660g/モルの重量平均分子量を有する)
の混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する混合物であり、BASFによりKolliphor(登録商標)HS15として販売及び市販されている。Kollidon 12PFは、2,000〜3,000g/モルの範囲の重量平均分子量を有するポリビニルピロリドンであり、BASFによりKOLLIDON(登録商標)12PFの名称で販売されている。Kollidon 17PFは、7,000〜11,000g/モルの範囲の重量平均分子量を有するポリビニルピロリドンであり、BASFによりKOLLIDON(登録商標)17PFの名称で販売されている。
結果
上記分析からの結果を表6に提示する。Kollidon 12PF又はKollidon 17PFを含有する溶液以外の全ての試験溶液では、カプサイシンの観測濃度は、界面活性剤濃度の増加に合わせて増加した。Kollidon 12PF及びKollidon 17PFを除いては、異なる可溶化剤の各々からの少なくとも1つの試験溶液は、カプサイシンの最低目標濃度である1mg/mLのカプサイシンに達した。Kollidon 12PF及びKollidon 17PF溶液の双方は、全ての強度で、最低目標濃度である1mg/mLのカプサイシンに達しなかった。カプサイシンの最高濃度が、20%強度のKolliphor ELP{c(カプサイシン)=13.0mg/mL}及び20%Kolliphor HS15{c(カプサイシン)=12.2mg/mL}溶液において観察された。
試験溶液の上清中で観察されたpH値は、pH=3.88〜pH=7.27の範囲であった。液体上清と残存固体の双方の外観は、清澄であり、初期溶液調製時と同様であることが観察された。残存固体を有する全ての試料において、固体は白色を呈し、その最初の一貫性から著しい差異を有しなかった。
20%Kolliphor ELPを含有する試料の遠心分離後、固体残留物は検出されなかったが、この溶媒中でカプサイシンにおける平衡溶解度が達成されず、観察されたc(カプサイシン)=13.0mg/mLより大きいことが示される。20%Kolliphor HS溶媒では、遠心分離からのペレット状固体の量は、検出限界であった。
パートII − シクロデキストリン溶液中のカプサイシン溶解度
水性製剤を、カプサイシンと、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン及びcaptisol(すなわちナトリウムスルホブチルエーテルβ−シクロデキストリン)から選択される可溶化剤とを含有するように調製した。実験の手順及び結果は下記の通りである。
実験手順
各シクロデキストリン溶液では、約20〜30mgの量のカプサイシンを、各シクロデキストリン溶液1.5mLに懸濁した。キャップしたチューブを、環境温度での実験室回転子上で混合した。試料調製から約48時間後、チューブを回転子から取り出し、遠心分離し、固相を溶液から分離した。上清の一定分量を各試料から回収し、HPLC分析のために必要に応じて希釈し、カプサイシンの溶液濃度を測定し、参照標準に対して定量化した。48時間後、上清のpHを測定し、上清と固体の双方の外観を記録した。
結果
上記分析からの結果を表7に提示する。あらゆる溶液強度で試験した両方のシクロデキストリンにおいて、少なくとも2mg/mLのカプサイシンが観察された。ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンは、あらゆる溶液強度においてcaptisolよりもやや高い濃度のカプサイシンを有した。溶液のpHは、7.00〜7.94の範囲であった。各試料の液体部分は、清澄であり、その元の状態からは無変化を呈した。各試料の固体部分は、白色で顆粒状であり、シクロデキストリン溶液の添加前のような外観を呈した。両方のシクロデキストリンの25%溶液が有する残存固体は、極めてわずかであった。
パートIII − さらなる水溶液中でのカプサイシン溶解度
水性製剤を、カプサイシンと添加剤とを含有するように調製した。カプサイシンの溶解度は、脱イオン水中でも分析した。実験の手順及び結果は、下記の通りである。
実験手順
6つの溶液の各々において、約20〜30mgの量のカプサイシンを、6つの微量遠心管の各々に添加した。体積1.5mLの適切な溶液を各々に添加し、懸濁液を作成した。キャップしたチューブを、環境温度での実験室回転子上で混合した。試料調製から約7日後、チューブを回転子から取り出し、遠心分離し、固相を溶液から分離した。上清の一定分量を各試料から回収し、HPLC分析のために必要に応じて希釈し、カプサイシンの溶液濃度を測定し、参照標準に対して定量化した。上清のpH値を測定し、上清とペレット状固体の双方の外観を記録した。
結果
上記分析からの結果を表3に提示する。カプサイシンの最低濃度が、脱イオン水中でc(カプサイシン)=7.6μg/mLの場合に観察された一方、水性2.5%グリセロールへのカプサイシンの可溶化により、c(カプサイシン)=38μg/mLの場合に最高濃度のカプサイシンが観察された。
実施例5 − さらなる例示的なカプサイシン水性製剤の調製
3つのさらなる例示的な安定な水性カプサイシン注射製剤を調製した。実験の手順及び結果を以下に提示する。
パートI − 第1の例示的なさらなる製剤の調製
下表中に列挙される製剤は、以下の手順により調製した。
(a)水900mLを容器に入れる;
(b)6.80グラムの酢酸ナトリウムを、水を含有する容器に添加する;
(c)1N HClを添加することにより、溶液pHを5.5に調整する;
(d)10.0グラムのKolliphor HS15を溶液に添加する[Kolliphor HS15は、CAS登録番号70142−34−6を有し、(a)約70%(w/w)の、
(式中、ポリエチレングリコリルは、約660g/モルの重量平均分子量を有する)
の混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する混合物であり、BASFによりKOLLIPHOR(登録商標)HS15として販売及び市販されている];
(e)0.10グラムのジブチルヒドロキシトルエンを溶液に添加し、溶液を少なくとも2時間寝かせる;
(f)0.25グラムのエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を溶液に添加する;
(g)0.50グラムのカプサイシンを溶液に添加し、カプサイシンが溶解するまで溶液を寝かせる;
(h)6.0グラムのNaClを溶液に添加する;
(i)必要に応じて1N HCl又は1N NaOHを添加することにより、溶液のpHをpH=5.5に調整する;
(j)溶液の体積が1リットルに達するように水を適量注ぐ;及び
(k)溶液を滅菌濾過する
パートII − 第2の例示的なさらなる製剤の調製
下表中に列挙する製剤は、以下の手順により調製した。
(a)水900mLを容器に入れる;
(b)3.40グラムの酢酸ナトリウムを、水を含有する容器に添加する;
(c)1N HClを添加することにより、溶液pHを5.5に調整する;
(d)10.0グラムのKolliphor HS15を溶液に添加する[Kolliphor HS15は、CAS登録番号70142−34−6を有し、(a)約70%(w/w)の、
(式中、ポリエチレングリコリルは、約660g/モルの重量平均分子量を有する)
の混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する混合物であり、BASFによりKolliphor(登録商標)HS15として販売及び市販されている];
(e)0.10グラムのジブチルヒドロキシトルエンを溶液に添加し、溶液を少なくとも2時間寝かせる;
(f)0.25グラムのエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を溶液に添加する;
(g)0.50グラムのカプサイシンを溶液に添加し、カプサイシンが溶解するまで溶液を寝かせる;
(h)7.5グラムのNaClを溶液に添加する;
(i)必要に応じて1N HCl又は1N NaOHを添加することにより、溶液のpHをpH=5.5に調整する;
(j)溶液の体積が1リットルに達するように水を適量注ぐ;及び
(k)溶液を滅菌濾過する
パートIII − 第3の例示的なさらなる製剤の調製
下表中に列挙する製剤は、以下の手順により調製した。
(a)水900mLを容器に入れる;
(b)2.2グラムのクエン酸三ナトリウムを、水を含有する容器に添加する;
(c)1N HClを添加することにより、溶液pHを5.5に調整する;
(d)10.0グラムのKolliphor HS15を溶液に添加する[Kolliphor HS15は、CAS登録番号70142−34−6を有し、(a)約70%(w/w)の、
(式中、ポリエチレングリコリルは、約660g/モルの重量平均分子量を有する)
の混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する混合物であり、BASFによりKolliphor(登録商標)HS15として販売及び市販されている];
(e)0.10グラムのジブチルヒドロキシトルエンを溶液に添加し、溶液を少なくとも2時間寝かせる;
(f)0.25グラムのエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩を溶液に添加する;
(g)0.50グラムのカプサイシンを溶液に添加し、カプサイシンが溶解するまで溶液を寝かせる;
(h)8.0グラムのNaClを溶液に添加する;
(i)必要に応じて1N HCl又は1N NaOHを添加することにより、溶液のpHをpH=5.5に調整する;
(j)溶液の体積が1リットルに達するように水を適量注ぐ;及び
(k)溶液を滅菌濾過する
実施例6 − さらなる例示的なカプサイシン水性製剤の調製
以下の表1に列挙されている例示的な水性カプサイシン製剤を調製した。BHTの略称は、ジブチルヒドロキシトルエンを指す。略称「EDTA」は、エチレンジアミン四酢酸を指す。Kolliphor HS−15は、CAS登録番号70142−34−6を有し、(a)約70%(w/w)の、
の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含有する混合物であり、ここで、ポリエチレングリコリルは約660g/モルの重量平均分子量を有し、BASFによりKolliphor(登録商標)HS15として販売及び市販されている。
実施例7 − ヒトの膝の冷却中温度の分析
ヒト患者は、2つの異なる冷却方法を使用して膝関節の冷却を受けた。温度プローブを患者の膝関節の関節内空間に配置して、膝関節の関節内温度を測定した。冷却されるべき領域の皮膚温度を測定するために、冷却されるべき領域の皮膚にも温度プローブが配置された。試験した第1の冷却方法は、循環する氷水を利用して冷却を達成するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)であった。試験した第2の冷却方法は、アイスパック冷却であり、患者の膝をストッキネットで包み、次いでアイスパックが患者の膝蓋骨の上に配置されるようにアイスパックをストッキネットの上部に置いた。次いで、伸縮性のある包帯を使用してアイスパックを所定の位置に固定する。アイスパックは、LEADSTARの再利用可能な疼痛緩和寒冷療法アイスパック(サイズ=6インチ)であった。温度測定値は経時的に記録された。実験の手順及び結果を以下に提供する。
パートI − 実験手順
この研究では、2つの異なる冷却方法を使用して膝関節の冷却を評価する5人の健康なヒト患者を採用した。試験した最初の冷却方法は、循環する氷水を利用して冷却を達成するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)であった。ここで、パッドは膝の周囲の皮膚に配置される。試験した第2の冷却方法は、アイスパック冷却であり、患者の膝をストッキネットで包み、次いでアイスパック(患者に適用するための表面を有し、前記表面は、およそ6インチの直径を有する)が患者の膝蓋骨の上に配置されるようにアイスパックをストッキネットの上部に置いた。次いで、伸縮性のある包帯を使用してアイスパックを所定の位置に固定する。順序効果による潜在的なバイアスを軽減するために、被験者のうちの3人は左膝にBreg Knee WrapOn Polar Padを、右膝にアイスパック冷却を受け、他の2人の被験者は左膝にアイスパック冷却を、右膝にBreg Knee WrapOn Polar Padを受けた。膝関節内の温度は、プローブの設置時からプローブが取り外されるまで5分以上の間隔(+/−2分)で記録装置から得られた。
膝関節を冷却する前に、無菌状態で、関節内温度プローブを各膝に配置し、追加の温度プローブを注射部位近くの膝表面に配置した。手順を実行する医師の裁量で、患者の不快感を軽減するために、プロトコルは、医師に関節内プローブ挿入部位の膝の皮膚及び皮下組織に1〜2ccの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)を注入する権限を与えた。3人の患者について、温度測定は、最初に左膝で行われ、一方、2人の患者について、温度測定は、最初に右膝で行われた。ベースラインの膝関節内及び皮膚の温度を得た後、冷却レジメンを15分間適用し、続いて2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)の関節内注射を行った。冷却は最大で合計120分間継続された。冷却を取り外してから約30分以内にプローブを取り外し、被験者を休ませてから、3人の患者では患者の右膝、他の2人の患者では左膝で同様の手順を実行した。左膝の冷却が終了してから右膝の冷却が開始されるまでに最大4時間かかった。
研究に参加した患者は、次のスクリーニング基準に合格し、以下に記載する患者の選択基準及び除外基準を満たしている。患者スクリーニングの一環として、患者は利き腕でない掌側前腕に100μL(100μg)のカプサイシンの皮内注射を受けた。試験への参加に適格であるために、患者は、カプサイシン注射を耐容できた。スクリーニングする患者は、注射後5、10、20及び30分でのカプサイシン注射による疼痛を、0〜10の数値的疼痛評価スケールを使用して評価した。ここで、「0」は、疼痛なし、「10」はあり得る最悪の疼痛である。
選択基準
1.患者は、男性又は女性である。
2.患者の年齢は、18〜45歳(両端を含む)である。
3.患者は、倫理的に承認されたインフォームドコンセントフォーム(ICF)に署名し、日付を記入した。
4.患者の体格指数(BMI)は、18〜32kg/m(両端を含む)で、患者の体重は、50kg以上である。
5.患者は、治験責任医師の判断で、病歴、身体検査、臨床検査、バイタルサイン及び12誘導心電図(ECG)によって決定されるように、健康でなければならない。
6.患者は、治験責任医師と十分にコミュニケーションを取り、研究の要件を理解し、遵守できなければならない。
7.患者は、スクリーニング時に与えられるカプサイシン注射に耐えられなければならない。
除外基準
1.患者は、スクリーニング前の4週間で完全に治癒しなかった重大な疾病を有していた。
2.患者は、疼痛の知覚に影響を与えるか又は患者の試験に完全に参加する能力を損なう可能性のある、神経障害の既往歴を有する。
3.患者は、必要に応じて、パラセタモールを除き、コホート2〜4の投与前2日間に鎮痛薬を使用した。
4.患者は、スクリーニングの90日前から投薬までに、骨関節炎の疼痛のために膝に適用される局所薬(カプサイシン、リドカイン、処方薬又はOTC薬を含む)を使用した。
5.患者は、スクリーニングの90日前から投薬までに、膝にコルチコステロイドを注射された。
6.患者は、治験薬の最初の投与前の14日以内に、ハーブサプリメント及び栄養補助食品(セイヨウオトギリソウを含む)を含む処方薬又は非処方薬を使用している。例外として、患者は、治験薬のいずれかの投与前の最大48時間にわたり、アセトアミノフェン(1日あたり2グラム以下)を摂取し得る。
7.患者は、薬物/溶媒乱用の重大な既往歴を有するか、又はスクリーニング時に薬物乱用(DOA)検査が陽性である。
8.患者は、アルコール乱用の既往歴を有するか、又は現在、週に28単位を超えて飲んでいる。
9.患者は、治験責任医師の判断で、研究への参加に適していない。
10.患者は、投与の最初の日の前の3か月以内(又は3か月を超える場合には半減期の5倍)に、治験薬/機器を使用した任意の臨床研究に参加した。
11.患者は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎又はC型肝炎のスクリーニングで陽性である。
12.患者は、スクリーニング前の3か月以内に500mL以上の血液を損失したか若しくは献血したか、又は治験中に献血する意思がある。
13.カプサイシン、トウガラシ又は治験薬(すなわち注射用カプサイシン製剤)若しくはリドカイン中の任意の賦形剤に対する不耐性が知られている患者。
14.妊娠中又は授乳中の女性。
15.計画された局所麻酔/鎮痛レジメン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、Kolliphor HS 15、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)又はカプサイシンに対するアレルギー反応の既往歴。
16.患者は、前腕のいずれかに活動性の皮膚障害、皮膚外傷、重大な瘢痕化若しくは皮膚疾患又は腕のいずれかに重大な外傷又は皮膚疾患の既往歴を有する。
17.a)研究への参加、b)治験薬の投与に関するリスクを高める可能性がある、c)研究結果の解釈に干渉する可能性があり、且つ治験責任医師の判断で、治験依頼者との話し合いにおいて、患者がこの研究への参加に不適切となるであろうような、他の任意の重篤な急性若しくは慢性の医学的若しくは精神医学的状態又は検査所見の異常。
患者は、以下の時点で数値的疼痛評価スケール(NPRS)(0〜10)を使用して、処置による疼痛を評価した:
・温度プローブの設置後の予冷時。
・関節内リドカイン(エピネフリンなし)注射の5分前の安静時。
・2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)の関節内注射の10分後の安静時。
・温度プローブが取り外されるまで、10分間隔で評価が継続される。10分間隔は、タイミングに+/−2分の変動が許容される。
パートII − 結果
実験手順は、4人の健康なヒト患者に対して正常に完了した。実験手順を受けた5人目の患者では、温度プローブを早期に取り外したため、プロトコルからの逸脱があった。したがって、実験手順が正常に完了した4人の健康なヒト患者の実験結果を以下に示す。
経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均温度値は、経時的に記録された皮膚温度値とともに図2に提供される。データによると、アイスパック冷却と比較して、Breg Knee WrapOn Polar Padは、約30分間の冷却後、患者の膝関節の関節内温度がより低くなった。
図3は、経時的に記録されたNPRS疼痛値とともに、経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均温度値を提供する。
本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を以下の表1に提供する。
実施例8 − カプサイシンの関節内投与による処置に伴う疼痛の分析
骨関節炎性膝関節痛を経験しているヒト患者は、トランス−カプサイシンの関節内投与について2つの異なるプロトコルを受けた。カプサイシンの投与により予想される一時的な疼痛は、膝関節の関節内温度及び冷却される領域の患者の皮膚の温度とともに分析した。
プロトコルの1つでは、循環する氷水を利用して冷却を実現するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)を使用し、ここで、パッドは、膝関節を冷却するために膝の周囲の皮膚に配置した。他のプロトコルは、アイスパック冷却を利用し、患者の膝をストッキネットで包み、次いでアイスパックが患者の膝蓋骨の上に配置されるようにアイスパックをストッキネットの上部に置いて、それにより、膝関節を冷却した。アイスパックは、LEADSTARの再利用可能な疼痛緩和寒冷療法アイスパック(サイズ=6インチ)であった。温度プローブを患者の膝関節の関節内空間に配置して、膝関節の関節内温度を測定した。冷却されるべき領域の皮膚温度を測定するために、冷却されるべき領域の皮膚にも温度プローブが配置された。
実験の手順及び結果を以下に提示する。
パートI − 実験手順
中程度から重度の疼痛を伴う両側性膝骨関節炎に罹患している5人のヒト患者をこの研究に採用し、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一時的な疼痛の大きさに対する冷却プロトコルの影響を評価した。患者は、「0」が疼痛なし、「10」があり得る最悪の疼痛(NPRS)、に等しい0〜10の数値的疼痛評価スケールにおいて4〜9(両端を含む)の範囲で、各膝について平均的な「過去24時間にわたる歩行に伴う疼痛」を有していた。研究に参加した患者は、次のスクリーニング基準に合格し、以下に記載する患者の選択基準及び除外基準を満たしている。患者スクリーニングの一環として、患者は利き腕でない掌側前腕に100μL(100μg)のカプサイシンの皮内注射を受けた。試験への参加に適格であるために、患者は、カプサイシン注射を耐容できた。スクリーニングする患者は、注射後5、10、20及び30分でのカプサイシン注射による疼痛を、0〜10の数値的疼痛評価スケールを使用して評価した。ここで、「0」は、疼痛なし、「10」はあり得る最悪の疼痛である。
選択基準
1.患者は、男性又は女性である。
2.患者の年齢は、45〜75歳(両端を含む)である。
3.患者は、倫理的に承認されたインフォームドコンセントフォーム(ICF)に署名し、日付を記入した。
4.患者の体格指数(BMI)は、18〜32kg/m(両端を含む)で、患者の体重は、50kg以上である。
5.患者は、中程度から重度の疼痛を伴う両側性膝骨関節炎と診断されている(患者は、過去24時間における歩行に伴う疼痛のスコア4〜9を有する必要がある(数値的疼痛評価スケール0〜10)。状態は、研究に入る前の少なくとも3か月間にわたり、疼痛を伴う関節炎の既往歴を伴う慢性でなければならない。
6.それ以外の場合、全ての患者は、治験責任医師の判断で、病歴、身体検査、臨床検査、バイタルサイン及び12誘導心電図(ECG)によって決定されるように、健康でなければならない。
7.患者は、治験責任医師と十分にコミュニケーションを取り、研究の要件を理解し、遵守できなければならない。
8.患者は、過去36か月以内に、両方の膝関節において骨関節炎を示す、過去の膝の両側AP X線撮影(又はCT/MRIスキャン)を受けた。
9.患者はスクリーニング時に与えられるカプサイシン注射を耐容できなければならない。
除外基準
1.患者は、スクリーニング前の4週間で完全に治癒しなかった重大な疾病(骨関節炎以外)を有していた。
2.患者は、疼痛の知覚に影響を与えるか又は患者の試験に完全に参加する能力を損なう可能性のある、神経障害の既往歴を有する。
3.患者は、必要に応じて、パラセタモールを除き、投与前2日間に鎮痛薬を使用した。
4.患者は、スクリーニングの90日前から投薬までに、骨関節炎の疼痛のために膝に適用される局所薬(カプサイシン、リドカイン、処方薬又はOTC薬を含む)を使用した。
5.患者は、スクリーニングの90日前から投薬までに、膝にコルチコステロイドを注射された。
6.患者は、現在、骨関節炎性膝痛以外の任意の状態についてオピオイドを使用している(医師より処方される1日あたり最大用量15mgのヒドロコドン又は均等物)。
7.患者は、スクリーニングの30日前又は投与期間中に、下肢の理学療法/作業療法/カイロプラクティック療法又は下肢の鍼治療を受けている。
8.患者は、任意の時点で関節置換手術を受けたか、スクリーニング前の過去12か月間に膝の直視下手術を受けたか、又はスクリーニング前6か月以内に膝の先行関節鏡視下手術を受けた。
9.患者は、出血性素因の既往歴を有するか、又は低用量アスピリンを除く抗凝固薬を使用している。
10.患者は、薬物/溶媒乱用の重大な既往歴を有するか、又はスクリーニング時に薬物乱用(DOA)検査が陽性である。除外基準6に記載されているように、処方されたオピオイドは許可されている。
11.患者は、アルコール乱用の既往歴を有するか、又は現在、週に28単位を超えて飲んでいる。
12.患者は、治験責任医師の判断で、研究への参加に適していない。
13.患者は、投与の最初の日の前の3か月以内(又は3か月を超える場合には半減期の5倍)に、治験薬/機器を使用した任意の臨床研究に参加した。
14.患者は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎又はC型肝炎のスクリーニングで陽性である。
15.患者は、スクリーニング前の3か月以内に500mL以上の血液を損失したか若しくは献血したか、又は治験中に献血する意思がある。
16.膝周囲の関節周囲疼痛を含む、膝骨関節炎以外の活動的な慢性疼痛状態を有する患者。
17.カプサイシン、トウガラシ又は治験薬又はリドカインに含まれる賦形剤に対する不耐性が知られている患者。
18.妊娠中又は授乳中の女性。
19.計画された局所麻酔/鎮痛レジメン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、Kolliphor HS 15、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)又はカプサイシンに対するアレルギー反応の既往歴。
20.患者は、前腕のいずれかに活動性の皮膚障害、皮膚外傷、重大な瘢痕化若しくは皮膚疾患又は腕のいずれかに重大な外傷又は皮膚疾患の既往歴を有する。
21.a)研究への参加、b)治験薬の投与に関するリスクを高める可能性がある、c)研究結果の解釈に干渉する可能性があり、且つ治験責任医師の判断で、治験依頼者との話し合いにおいて、患者がこの研究への参加に不適切となり得る、他の任意の重篤な急性若しくは慢性の医学的若しくは精神医学的状態又は検査所見の異常。
以下の療法は、研究前及び研究中の両方で禁止されていた(すなわち禁止療法):
・スクリーニングの90日前から研究完了までの、痛む側の膝(index knee)へのコルチコステロイドの注射。
・スクリーニングの90日前から試験完了までの、骨関節炎性疼痛について痛む側の膝に適応される局所薬(カプサイシン、リドカイン、処方薬又はOTC薬を含む)。
・痛む側の膝の骨関節炎以外のあらゆる状態に対するオピオイドの現在の使用(医師が処方した場合、エントリー時にバックグラウンド薬が許可されるため1日あたり最大用量15mgのヒドロコドン[又は均等物])。
・抗凝固血液希釈剤の定期的な使用。
・スクリーニング前30日以内又はPK又はPD半減期(いずれか長い方)の5倍以内の治験薬の使用又は研究への参加中にそのような薬剤を受ける予定がある。
・スクリーニングの30日以内の、下肢の理学療法/作業療法/カイロプラクティック療法若しくは鍼療法又は研究の過程におけるそのような療法の必要性。
・任意の時点の痛む側の膝の関節置換手術又はスクリーニング前の過去12か月間の膝の直視下手術又はスクリーニングの6か月以内の痛む側の膝の先行関節鏡視下手術。
・研究に参加している間の手術、又は他の侵襲的手技、又は関節内注射(治験薬以外)。
患者が重度又は不安定な疾病に罹患しているか、全身の健康状態が良くないか、又は研究参加が禁忌となり得る状態を有することを示す任意の薬物を無作為化前に服用していた場合、患者は研究参加から除外された。患者が登録後に除外された療法を受けた場合、研究の継続は治験依頼者/治験責任医師/医療モニターの裁量で行われた。患者は、注射後12時間以内に熱い風呂又はシャワーを使用したり、注射された膝を外部の熱にさらしたりしてはならなかった。
プロトコルの1つでは、循環する氷水を利用して冷却を実現するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)を使用し、ここで、パッドは、膝関節を冷却するために膝の周囲の皮膚に配置した。他のプロトコルは、アイスパック冷却を利用し、患者の膝をストッキネットで包み、次いでアイスパック(患者に適用するための表面を有し、前記表面は、およそ6インチの直径を有する)が患者の膝蓋骨の上に配置されるようにアイスパックをストッキネットの上部に置いて、それにより、膝関節を冷却した。温度プローブを患者の膝関節の関節内空間に配置して、膝関節の関節内温度を測定した。手順を実行する医師の裁量で、患者の不快感を軽減するために、プロトコルは、医師に関節内プローブ挿入部位の膝の皮膚及び皮下組織に1〜2ccの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)を注入する権限を与えた。冷却されるべき領域の皮膚温度を測定するために、冷却されるべき領域の皮膚にも温度プローブが配置された。
試験の最初の日に、患者を無作為化して、(i)3人の患者はBreg Knee WrapOn Polar Padを使用して膝関節の冷却を受け、(ii)2人の患者は上記の膝蓋骨上のアイスパック冷却を受ける。患者は、以下の手順を受けた:
○関節内温度プローブ及び皮膚温度プローブの設置。手順を実行する医師の裁量で、患者の不快感を軽減するために、プロトコルは、医師に関節内プローブ挿入部位の膝の皮膚及び皮下組織に1〜2ccの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)を注入する権限を与えた。
○指定された手法を使用した冷却は、15分間(+/−2分間)行われた。
○患者の膝から冷却装置を取り外した。
○患者の膝関節へのリドカイン2%w/w(エピネフリンなし)15mL溶液の関節内注射。
○指定された手法を使用した冷却は、30分間(+/−2分間)行われた。
○治験薬(IMP)の関節内注射は、トランス−カプサイシンを1mgの量で送達するために実施された。IMPは、0.5mg/mLの濃度でトランス−カプサイシンを含有する2mLの流体を含有するプレフィルドシリンジとして提供された。
○膝関節は、IMPの適切な分布を確保するために、1分間にわたって5回曲げ伸ばしされた。
○指定された手法を使用した冷却は、60分間(最大で合計120分間)行われた。
○温度プローブは、冷却装置を取り外してからおよそ30分後に取り外した。
膝内及び冷却を受けている領域の皮膚の温度は、プローブの設置時からプローブが取り外されるまで5分以上の間隔(+/−2分)で記録装置から得られた。
トランス−カプサイシンの注射による疼痛は、トランス−カプサイシンの注射後75分間、数値的疼痛評価スケール(0〜10)で評価された。口頭でのNPRSは、研究中の処置に伴う疼痛を評価するために使用された。患者は、経験した任意の疼痛の重症度を、0〜10のスケールで示すように求められた(NPRS;0は疼痛なしを表し、10は考えられる最悪の疼痛を表す)。患者は、ベースラインの骨関節炎の疼痛とは別に、処置に伴う疼痛を考慮するように指示された。疼痛は、以下のスケジュールに従って、数値的疼痛評価スケール(0〜10)で評価された:
○温度プローブを設置した後の予冷時。
○関節内リドカイン注射前の安静時。
○関節内リドカイン注射の10分後の安静時。
○トランス−カプサイシンの注射前の安静時。
○評価は、トランス−カプサイシンの注射後10分から始まり、温度プローブが取り外されるまで10分間隔で継続する。10分間隔は、タイミングに+/−2分の変動が許容される。
患者は、独立して歩行できるようになると、クリニックを離れることが許可されたが、温度プローブを取り外してから1時間以上であった。
患者は7±2日後にクリニックに戻り、右膝の手順を行った。
パートII − 結果
実験手順は、4人のヒト患者に対して正常に完了した。実験手順を受けた5人目の患者では、プロトコルからの逸脱があった。このため、(i)実験手順が正常に完了した4人のヒト患者、及び(ii)5人のヒト患者全員について、実験結果を別々に以下に示す。
実験手順が正常に完了した4人のヒト患者について経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均値は、経時的に記録された皮膚温度の平均値とともに図4に提供される。5人のヒト患者全員について経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均値は、経時的に記録された皮膚温度の平均値とともに図5に提供される。
実験手順が正常に完了した4人のヒト患者について経時的に記録された平均NPRS疼痛スコアは、膝関節の関節内温度の平均値とともに図6に提供される。5、4人のヒト患者全員について経時的に記録された平均NPRS疼痛スコアは、膝関節における関節内温度の平均値とともに図7に提供される。
実験手順が正常に完了した4人のヒト患者について本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を以下の表1に提供する。以下の表2は、5人のヒト患者全員について本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を提供する。
データによると、アイスパック冷却と比較して、Breg Knee WrapOn Polar Padは、約30分間の冷却後、患者の膝関節の関節内温度がより低くなった。さらに、Breg Knee WrapOn Polar Pad冷却を使用した場合、アイスパック冷却と比較して、カプサイシン注射による疼痛は軽減された。
本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を以下の表1に提供する。
実施例9 − カプサイシンの関節内投与による処置に伴う疼痛の分析
骨関節炎性膝関節痛を経験しているヒト患者は、トランス−カプサイシンの関節内投与について2つの異なるプロトコルを受けた。カプサイシンの投与により予想される一時的な疼痛は、膝関節の関節内温度及び冷却される領域の患者の皮膚の温度とともに分析した。
プロトコルの1つでは、循環する氷水を利用して冷却を実現するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)を使用し、ここで、パッドは、膝関節を冷却するために膝の周囲の皮膚に配置した。もう1つのプロトコルでは、膝関節を冷却するために、サイズが6インチ×24インチのElasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した。温度プローブを患者の膝関節の関節内空間に配置して、膝関節の関節内温度を測定した。冷却されるべき領域の皮膚温度を測定するために、冷却されるべき領域の皮膚にも温度プローブが配置された。
実験の手順及び結果を以下に提示する。
パートI − 実験手順
使用した実験手順は、サイズが6インチ×24インチのElasto−Gel All Purpose Therapy Wrapが膝関節を冷却するために使用されたこと以外、本明細書の実施例8に記載したものと同じであった。Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapは、使用直前に冷凍庫(およそ0°F)から取り出された。
パートII − 結果
実験手順は、4人のヒト患者に対して正常に完了した。実験手順を受けた5人目の患者では、プロトコルからの逸脱があった。このため、(i)実験手順が正常に完了した4人の患者、及び(ii)5人のヒト患者全員について、実験結果を別々に以下に示す。
実験手順が正常に完了した4人のヒト患者について経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均値は、経時的に記録された皮膚温度の平均値とともに図8に提供される。5人のヒト患者全員について経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均値は、経時的に記録された皮膚温度の平均値とともに図9に提供される。
実験手順が正常に完了した4人のヒト患者について経時的に記録された平均NPRS疼痛スコアは、膝関節の関節内温度の平均値とともに図10に提供される。5人のヒト患者全員について経時的に記録された平均NPRS疼痛スコアは、膝関節における関節内温度の平均値とともに図11に提供される。
実験手順が正常に完了した4人のヒト患者について本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を以下の表1に提供する。以下の表2は、5人のヒト患者全員について本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を提供する。
実施例10 − カプサイシンの関節内投与による処置に伴う疼痛の分析
骨関節炎性膝関節痛を経験しているヒト患者は、トランス−カプサイシンの関節内投与について2つの異なるプロトコルを受けた。カプサイシンの投与により予想される一時的な疼痛は、膝関節の関節内温度及び冷却される領域の患者の皮膚の温度とともに分析した。
プロトコルの1つでは、循環する氷水を利用して冷却を達成するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)を使用した。ここで、パッドは、膝関節を冷却するために膝の周囲の皮膚に配置される。もう1つのプロトコルでは、膝関節を冷却するために、サイズが6インチ×24インチのElasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用した。Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapは、使用直前に冷凍庫(およそ0°F)から取り出された。温度プローブを患者の膝関節の関節内空間に配置して、膝関節の関節内温度を測定した。冷却されるべき領域の皮膚温度を測定するために、冷却されるべき領域の皮膚にも温度プローブが配置された。
実験の手順及び結果を以下に提供する。
パートI − 実験手順
中程度から重度の疼痛を伴う両側性膝骨関節炎に罹患している5人のヒト患者をこの研究に採用し、カプサイシンの投与のために患者によって経験される一時的な疼痛の大きさに対する冷却プロトコルの影響を評価した。患者は、「0」が疼痛なし、「10」があり得る最悪の疼痛(NPRS)、に等しい0〜10の数値的疼痛評価スケールにおいて4〜9(両端を含む)の範囲で、各膝について平均的な「過去24時間にわたる歩行に伴う疼痛」を有していた。研究に参加した患者は、次のスクリーニング基準に合格し、以下に記載する患者の選択基準及び除外基準を満たしている。患者スクリーニングの一環として、患者は利き腕でない掌側前腕に100μL(100μg)のカプサイシンの皮内注射を受けた。試験への参加に適格であるために、患者は、カプサイシン注射を耐容できた。スクリーニングする被験者は、注射後5、10、20及び30分でのカプサイシン注射による疼痛を、0〜10の数値的疼痛評価スケールを使用して評価した。ここで、「0」は、疼痛なし、「10」はあり得る最悪の疼痛である。
選択基準
1.患者は、男性又は女性である。
2.患者の年齢は45〜75歳(両端を含む)である。
3.患者は、倫理的に承認されたインフォームドコンセントフォーム(ICF)に署名し、日付を記入した。
4.患者の体格指数(BMI)は、18〜32kg/m(両端を含む)で、患者の体重は、50kg以上である。
5.患者は、中程度から重度の疼痛を伴う両側性膝骨関節炎と診断されている(患者は、過去24時間における歩行に伴う疼痛のスコア4〜9(両端を含む)を有する必要がある(数値的疼痛評価スケール0〜10)。状態は、研究に入る前の少なくとも3か月間にわたり、疼痛を伴う関節炎の既往歴を伴う慢性でなければならない。
6.それ以外の場合、全ての患者は、治験責任医師の判断で、病歴、身体検査、臨床検査、バイタルサイン及び12誘導心電図(ECG)によって決定されるように、健康でなければならない。
7.患者は、治験責任医師と十分にコミュニケーションを取り、研究の要件を理解し、遵守できなければならない。
8.患者は、過去36か月以内に、両方の膝関節において骨関節炎を示す、過去の膝の両側AP X線撮影(又はCT/MRIスキャン)を受けた。
9.患者はスクリーニング時に与えられるカプサイシン注射を耐容できなければならない。
除外基準
1.患者は、スクリーニング前の4週間で完全に治癒しなかった慢性的で重大な疾病(骨関節炎以外)を有していた。
2.患者は、疼痛の知覚に影響を与えるか又は患者の試験に完全に参加する能力を損なう可能性のある、神経障害の既往歴を有する。
3.患者は、必要に応じて、パラセタモールを除き、投与前2日間に鎮痛薬を使用した。
4.患者は、スクリーニングの90日前から投薬までに、骨関節炎の疼痛のために膝に適用される局所薬(カプサイシン、リドカイン、処方薬又はOTC薬を含む)を使用した。
5.患者は、スクリーニングの90日前から投薬までに、膝にコルチコステロイドを注射された。
6.患者は、現在、骨関節炎性膝痛以外の任意の状態についてオピオイドを使用している(医師より処方される1日あたり最大用量15mgのヒドロコドン又は均等物)。
7.患者は、スクリーニングの30日前又は投与期間中に、下肢の理学療法/作業療法/カイロプラクティック療法又は下肢の鍼治療を受けている。
8.患者は、任意の時点で関節置換手術を受けたか、スクリーニング前の過去12か月間に膝の直視下手術を受けたか、又はスクリーニング前6か月以内に膝の先行関節鏡視下手術を受けた。
9.患者は、出血性素因の既往歴を有するか、又は低用量アスピリンを除く抗凝固薬を使用している。
10.患者は、薬物/溶媒乱用の重大な既往歴を有するか、又はスクリーニング時に薬物乱用(DOA)検査が陽性である。除外基準6に記載されているように、処方されたオピオイドは許可されている。
11.患者にアルコール乱用の既往歴があるか、又は現在、週に28単位以上飲んでいる。
12.患者が、治験責任医師の判断で、研究への参加に適していない。
13.患者は、投与の最初の日の前の3か月以内(又は3か月を超える場合には半減期の5倍)に、治験薬/機器を使用した任意の臨床研究に参加した。
14.患者は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎又はC型肝炎のスクリーニングで陽性である。
15.患者は、スクリーニング前の3か月以内に500mL以上の血液を損失したか若しくは献血したか、又は治験中に献血する意思がある。
16.膝周囲の関節周囲疼痛を含む、膝骨関節炎以外の活動的な慢性疼痛状態を有する患者。
17.カプサイシン、トウガラシ又は治験薬又はリドカインに含まれる任意の賦形剤に対する不耐性が知られている患者。
18.妊娠中又は授乳中の女性。
19.計画された局所麻酔/鎮痛レジメン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、Kolliphor HS 15、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)又はカプサイシンに対するアレルギー反応の既往歴。
20.患者は、前腕のいずれかに活動性の皮膚障害、皮膚外傷、重大な瘢痕化若しくは皮膚疾患又は腕のいずれかに重大な外傷又は皮膚疾患の既往歴を有する。
21.a)研究への参加、b)治験薬の投与に関するリスクを高める可能性がある、c)研究結果の解釈に干渉する可能性があり、且つ治験責任医師の判断で、治験依頼者との話し合いにおいて、患者がこの研究への参加に不適切となり得る、他の任意の重篤な急性若しくは慢性の医学的若しくは精神医学的状態又は検査所見の異常。
以下の療法は、研究前及び研究中の両方で禁止されていた(すなわち禁止療法):
・スクリーニングの90日前から研究完了までの、痛む側の膝(index knee)へのコルチコステロイドの注射。
・スクリーニングの90日前から試験完了までの、骨関節炎性疼痛について痛む側の膝に適応される局所薬(カプサイシン、リドカイン、処方薬又はOTC薬を含む)。
・痛む側の膝の骨関節炎以外のあらゆる状態に対するオピオイドの現在の使用(医師が処方した場合、エントリー時にバックグラウンド薬が許可されるため1日あたり最大用量15mgのヒドロコドン[又は均等物])。
・抗凝固血液希釈剤の定期的な使用。
・スクリーニング前30日以内又はPK又はPD半減期(いずれか長い方)の5倍以内の治験薬の使用又は研究への参加中にそのような薬剤を受ける予定がある。
・スクリーニングの30日以内の、下肢の理学療法/作業療法/カイロプラクティック療法若しくは鍼療法又は研究の過程におけるそのような療法の必要性。
・任意の時点の痛む側の膝の関節置換手術又はスクリーニング前の過去12か月間の膝の直視下手術又はスクリーニングの6か月以内の痛む側の膝の先行関節鏡視下手術。
・研究に参加している間の手術、又は他の侵襲的手技、又は関節内注射(治験薬以外)。
患者が重度又は不安定な疾病に罹患しているか、全身の健康状態が良くないか、又は研究参加が禁忌となり得る状態を有することを示す任意の薬物を無作為化前に服用していた場合、患者は研究参加から除外された。患者が登録後に除外された療法を受けた場合、研究の継続は治験依頼者/治験責任医師/医療モニターの裁量で行われた。患者は、注射後12時間以内に熱い風呂又はシャワーを使用したり、注射された膝を外部の熱にさらしたりしてはならなかった。
プロトコルの1つでは、循環する氷水を利用して冷却を達成するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)を使用した。ここで、パッドは、膝関節を冷却するために膝の周囲の皮膚に配置される。もう1つのプロトコルでは、サイズが6インチ×24インチのElasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用し、膝関節を冷却するために、ラップを膝関節周囲に配置した。Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapは、使用直前に冷凍庫(およそ0°F)から取り出された。温度プローブを患者の膝関節の関節内空間に配置して、膝関節の関節内温度を測定した。手順を実行する医師の裁量で、患者の不快感を軽減するために、プロトコルは、医師に関節内プローブ挿入部位の膝の皮膚及び皮下組織に1〜2ccの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)を注入する権限を与えた。冷却されるべき領域の皮膚温度を測定するために、冷却されるべき領域の皮膚にも温度プローブが配置された。
試験の最初の日に、患者を無作為化して、(i)3人の患者はBreg Knee WrapOn Polar Padを使用して膝関節の冷却を受け、(ii)2人の患者は上記のElasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを受けた。Breg Knee WrapOn Polar Padを使用して膝関節の冷却を受けた患者は、次の手順を受けた。
○関節内温度プローブ及び皮膚温度プローブの設置。手順を実行する医師の裁量で、患者の不快感を軽減するために、プロトコルは、医師に関節内プローブ挿入部位の膝の皮膚及び皮下組織に1〜2ccの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)を注入する権限を与えた。
○指定された手法を使用した冷却は、30分間(+/−2分間)行われた。
○患者の膝から冷却装置を取り外した。
○患者の膝関節へのリドカイン2%w/w(エピネフリンなし)15mL溶液の関節内注射。
○治験薬(IMP)の関節内注射は、トランス−カプサイシンを1mgの量で送達するために実施された。リドカイン2%w/w(エピネフリンなし)の関節内注射の3分後、リドカイン2%w/w(エピネフリンなし)と同じ針を使用してトランス−カプサイシンを注射した。IMPは、0.5mg/mLの濃度でトランス−カプサイシンを含有する2mLの流体を含有するプレフィルドシリンジとして提供された。
○膝関節は、IMPの適切な分布を確保するために、1分間にわたって5回曲げ伸ばしされた。
○指定された手法を使用した冷却は、10分間行われた。
○温度プローブは、冷却装置を取り外してからおよそ20分後に取り外した。
Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrapを使用して膝関節の冷却を受けた患者は、次の手順を受けた。
○関節内温度プローブ及び皮膚温度プローブの設置。手順を実行する医師の裁量で、患者の不快感を軽減するために、プロトコルは、医師に関節内プローブ挿入部位の膝の皮膚及び皮下組織に1〜2ccの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)を注入する権限を与えた。
○指定された手法を使用した冷却は、30分間(+/−2分間)行われた。
○患者の膝から冷却装置を取り外した。
○患者の膝関節へのリドカイン2%w/w(エピネフリンなし)15mL溶液の関節内注射。
○治験薬(IMP)の関節内注射は、トランス−カプサイシンを1mgの量で送達するために実施された。リドカイン2%w/w(エピネフリンなし)の関節内注射の3分後、リドカイン2%w/w(エピネフリンなし)と同じ針を使用してトランス−カプサイシンを注射した。IMPは、0.5mg/mLの濃度でトランス−カプサイシンを含有する2mLの流体を含有するプレフィルドシリンジとして提供された。
○膝関節は、IMPの適切な分布を確保するために、1分間にわたって5回曲げ伸ばしされた。
○温度プローブは、冷却装置を取り外してからおよそ30分後に取り外した。
膝内及び冷却を受けている領域の皮膚の温度は、プローブの設置時からプローブが取り外されるまで5分以上の間隔(+/−2分)で記録装置から得られた。
トランス−カプサイシンの注射による疼痛は、トランス−カプサイシンの注射後75分間、数値的疼痛評価スケール(0〜10)で評価された。口頭でのNPRSは、研究中の処置に伴う疼痛を評価するために使用された。患者は、経験した任意の疼痛の重症度を、0〜10のスケールで示すように求められた(NPRS;0は疼痛なしを表し、10は考えられる最悪の疼痛を表す)。患者は、ベースラインの骨関節炎の疼痛とは別に、処置に伴う疼痛を考慮するように指示された。疼痛は、以下のスケジュールに従って、数値的疼痛評価スケール(0〜10)で評価された:
○温度プローブを設置した後の予冷時。
○関節内リドカイン注射前の安静時。
○関節内リドカイン注射の10分後の安静時。
○トランス−カプサイシンの注射前の安静時。
○評価は、トランス−カプサイシンの注射後10分から始まり、温度プローブが取り外されるまで10分間隔で継続する。10分間隔は、タイミングに+/−2分の変動が許容される。
患者は、独立して歩行できるようになると、クリニックを離れることが許可されたが、温度プローブを取り外してから1時間以上であった。
患者は7±2日後にクリニックに戻り、右膝の手順を行った。
パートII − 結果
実験手順は、4人のヒト患者に対して正常に完了した。実験手順を受けた5人目の患者では、プロトコルからの逸脱があった。実験手順が正常に完了した4人の患者の実験結果を以下に示す。
経時的に記録された膝関節の関節内温度の平均値は、経時的に記録された皮膚温度の平均値とともに図12に提供される。経時的に記録された平均NPRS疼痛スコアは、膝関節における関節内温度の平均値とともに図13に提供される。本研究で記録された平均NPRS疼痛スコアとともに表にした平均温度値を以下の表1に提供する。
実施例11 − 冷却装置の温度プロファイル分析
次の冷却装置の冷却面の温度を経時的に測定した:(i)循環する氷水を利用して冷却を実現するBreg Knee WrapOn Polar Pad(図1に図示)、(ii)使用直前に冷凍庫から取り出された、サイズが6インチ×24インチのElasto−Gel All Purpose Therapy Wrap、及び(iii)アイスパックがヒト患者の膝の冷却を提供するために使用される場合に使用したもの(アイスパックと患者の皮膚が直接接触するのを避けるために患者の膝をストッキネットで覆ったもの)と類似した厚さのストッキネットで覆ったアイスパック。時間の関数として記録された温度値を以下の表1に示す。温度値も図14にグラフで表示される。表1における第1の温度値は、実験開始から冷却表面温度の平衡化を可能にするために、実験開始の5分後に取得された。Breg Knee WrapOn Polar Padについて提供される温度値は、装置の第1の冷却パッド及び第2の冷却パッドで観測された平均温度である。Elasto−Gel All Purpose Therapy Wrap及びアイスパックは、使用する直前に冷凍庫(およそ0°F)から取り出された。
実施例12 − ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を治療するためのカプサイシンの関節内注射
中程度から重度の慢性骨関節炎性膝関節痛を経験しているヒト患者は、下記の臨床プロトコルに従って、骨関節炎性膝関節への1.0mg用量のトランス−カプサイシンの関節内注射により、そのような疼痛が治療され得る。このプロトコルの治験薬(IMP)は、トランス−カプサイシンを含有する2.0mLの溶液を含有するプレフィルドシリンジとして提供されるトランス−カプサイシンの1.0mg用量である(溶液中のトランス−カプサイシンの濃度は0.5mg/mLである)。患者は、以下で説明する患者選択基準に従って治療のために選択され、次いで以下で説明する治療手順に従って治療される。
患者の選択
患者は、以下に示す基準に従って選択される。この臨床研究では、研究集団には3タイプの患者が含まれ、各タイプの最低150人の患者が対象となる。
1.片側性又は両側性の膝の骨関節炎を有し、片方の膝(痛む側の膝)が中程度から重度の疼痛(シェルグレン・ローレンス[KL]グレード1〜4)を有し、他方の膝(対側の膝)が疼痛を有しないか軽度の疼痛を有する患者。これらの患者は、痛む側の膝にのみ注射を受ける。
2.膝の両側性骨関節炎を有し、両方の膝に中程度から重度の疼痛(KLグレード1〜4、痛む側の膝でより悪い疼痛)を有する患者。これらの患者は、各膝に注射を受ける(1週間間隔)。
3.膝の片側性骨関節炎を有し、片側の膝が中程度から重度の疼痛(痛む側の膝[KLグレード1〜4])を有し、他方の膝に過去のPJR又はTJR(対側の膝)を有する患者。これらの患者は、痛む側の膝にのみ注射を受ける。
患者は、以下に記載する選択基準を満たさなければならず、また、以下に記載する除外基準はいずれも有してはならない。
選択基準:
1.40〜95歳(両端を含む)の男性又は女性の患者。
2.膝の骨関節炎の確認:スクリーニング前の訪問中に撮影された、標準的起立撮影(治験責任医師により記録)又は固定屈曲法を使用した両方の膝のX線撮影。痛む側の膝は、K−Lグレードで1、2、3又は4の慢性骨関節炎の証拠を示さなければならない。臨床試験CNTX−4975i−OA 301又は304のスクリーニングに落ちた患者は、痛む側の膝のK−Lグレードが1〜4(両端を含む)である場合、この試験で考慮され得る。
3.痛む側の膝の骨関節炎の確認:米国リウマチ学会(ACR)の診断基準。
4.単関節膝注射の患者では、骨関節炎に関連するスクリーニングにおいて、痛む側の膝が中程度から重度の疼痛を有していなければならず、これは、治験責任医師による評価で、スクリーニング前の最低6か月間にわたり安定していなければならない。これらの患者は、以下を有していても良い:
a)痛む側の膝が中程度から重度の疼痛を有し、対測の膝が疼痛なし〜中程度の疼痛を有する、片側性又は両側性骨関節炎、又はb)痛む側の膝が中程度から重度の疼痛を有し、他方の膝がスクリーニング訪問の5年以内に部分的(PJR)又は完全関節置換(TJR)を有する、片側性又は両側性骨関節炎。
PJR/TJRを有する膝には、トランス−カプサイシンを注射してはならない。
両側性膝注射の患者では、痛む側の膝は、骨関節炎に関連するスクリーニング時に中程度から重度の疼痛を有し、対側の膝よりも痛む側の膝でより大きい疼痛を有していなければならない。患者の疼痛は、治験責任医師によって評価され、スクリーニングの最低6か月前から安定していなければならない。
歩行に伴う膝の疼痛を認定するために、患者は数値的疼痛評価スケール(NPRS)(0〜10;0=疼痛なし、10=今までで最悪の疼痛)を使用して、歩行に伴う膝の疼痛を評価する(両膝、膝が天然であるかPJR/TJRであるかにかかわらない)。
5.BMI≦45kg/m
6.患者は2つ以上の先行療法に失敗していなければならない。失敗は、治験責任医師の判断で不十分な緩和とみなされる。療法は、以下の1つ以上が原因で不適切であったとみなされ得る:1)許容できない有害事象(AE)、2)臨床的に適切な疼痛緩和を達成できない初期の失敗、3)維持されなかった初期の疼痛緩和、又は4)痛む側の膝の骨関節炎性疼痛の重症度に対する適切な標準治療に対し禁忌をもたらす医学的状態。「療法」には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)(局所薬を含む)、オピオイド、デュロキセチン、他の全身療法、関節内コルチコステロイド、関節内補充薬、理学療法、固定具及び装具のそれぞれが含まれるが、これらに限定はされない。
7.少なくとも1年間の閉経後又は外科的不妊(両側卵管結紮、両側卵巣摘出術又は子宮摘出術)として定義される出産可能性のない女性又は研究期間を通じて医学的に許容される以下の避妊方法のいずれか1つを実践している女性:
・IMP投与の前に、最低1つの全周期(患者の通常の月経周期に基づく)にわたる経口、埋め込み、注射又は経皮避妊薬などのホルモン法
・IMP投与前の最後の月経以来の性交の完全な節制
・子宮内避妊具
・ダブルバリア方式(コンドーム、スポンジ、ペッサリー、殺精子ゼリー又はクリーム)
8.インフォームドコンセントに使用された研究の言語を話し、読み、理解できる。
9.以下のことを行う意図及び能力を有している:
a)研究要件を理解し、
b)研究の制限及び要件を遵守し、
c)研究手順を完了し、
d)協力的であり、単独で(すなわち支援なしで)クリニック訪問中の有効性に関する応答を記録し、
e)研究担当者と独立して有意義なコミュニケーションを行う。
10.施設内治験審査委員会(IRB)によって承認されたインフォームドコンセントフォームへの署名。
11.患者は、自身の選択による膝骨関節炎鎮痛薬を用いて試験に参加し得る。現在の鎮痛剤は、膝骨関節炎の疼痛又はPJR/TJRの疼痛のために服用され、別の疼痛への適応のためではないものとして確認されなければならない。患者は、スクリーニング期間中及び治験中、バックグラウンド膝鎮痛薬の毎日の日誌を完了する。
除外基準:
1.任意の時点の痛む側の膝の関節置換手術又はスクリーニング前の過去24か月間の膝の直視下手術。対側の膝に注射を受けない患者には、対側の膝の関節置換が許可される。
2.スクリーニングから6か月以内に、痛む側の膝の先行関節鏡視下手術。
3.骨関節炎以外の関節疾患による、痛む側の膝の、疼痛を伴う任意の状態。例えば、炎症性疾患、例えば関節リウマチ、乾癬性関節炎、膝蓋軟骨軟化症、代謝性疾患、痛風/偽痛風、ヘモクロマトーシス、先端巨大症などであるが、この限りではない、痛む側の膝に関与するか又は痛む側の膝に関与する骨関節炎以外の関節疾患による、神経根痛又は関連痛。
4.関連痛、滑液包炎、腱炎、軟部組織の圧痛又は怪我による亜急性/急性痛を含む、任意の原因による関節周囲の疼痛。
5.局所痛領域、筋膜性疼痛症候群、線維筋痛、遺伝的、代謝的異常、血液学的又は神経障害性の疼痛を含むがこれらに限定されない、鎮痛薬の使用を必要とする身体の任意の場所の他の慢性痛。
6.痛む側の膝又は対側の膝の不安定性(例えば、十字靭帯の断裂又は破裂、顕著な半月板の突出、相当な靭帯の弛緩、不安定な部分的又は完全関節置換)。
7.起立時における痛む側の膝のずれ(>10°内反又は外反)。
8.神経障害性関節症の既往歴の記録又は画像診断(X線、コンピュータ断層撮影又は磁気共鳴画像法)による痛む側の膝における骨の断片化の所見。
9.スクリーニングの30日以内の、下肢の理学療法/作業療法/カイロプラクティック療法若しくは下肢の鍼治療又は研究におけるそのような療法の必要性。
10.研究に参加している間に、いずれかの膝に手術、他の侵襲的処置又は関節内注射を行う計画(IMP以外)。
11.スクリーニングの60日以内又は治験中の任意の時点において、痛む側の膝に局所カプサイシンを使用した。
12.痛む側の膝の骨関節炎以外のあらゆる状態に対するオピオイドの現在の使用(1日あたり最大用量15mgのヒドロコドン[又は均等物])。
13.スクリーニングから90日以内の、痛む側の膝又は対側の膝へのコルチコステロイド注射。
14.スクリーニングから90日以内に関節内補充薬(例:Synvisc(登録商標)、Hyalgan(登録商標))を受けた。
15.計画された局所麻酔/鎮痛レジメン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、Kolliphor HS 15、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)又はカプサイシンに対するアレルギー反応の既往歴。
16.治験責任医師の判断で、治癒率を変化させる可能性が高いか、又は治験薬とは関係のない安全性の複雑化を引き起こす可能性が高いか、又は重要な臓器システムを著しく損なう慢性疾患を含む、任意の医学的状態又は不安定な健康状態の存在が、患者の安全性又は研究の実施に悪影響を及ぼすか、又は結果のデータに悪影響を与える可能性がある。適格性に関する質問については、治験責任医師が医療モニターとともに患者と話し合うことが強く推奨される。
17.妊娠中又は授乳中である。
18.悪性腫瘍、悪性腫瘍の既往歴を有するか、又は任意の時点において、切除及び治癒した基底細胞がん及び皮膚扁平上皮がんを除き、悪性腫瘍の治療を受けた。
19.抗凝固血液希釈剤の定期的な使用(許可されている低用量アスピリン、ダビガトラン150mg 1日1回[qd]、エノキサパリン40mg qd、リバーロキサバン10mg qd、又はアピキサバン2.5mg 1日2回[bid]、又はクロピドグレル75mg qdを除く)。
20.IMPの安全な投与を妨げるIMP注射の予定部位の活動性皮膚疾患。
21.痛む側の膝の何処かに潰瘍又は開放創。
22.特定の検査所見の異常:
・ヘモグロビン<11.0g/dL
・白血球(WBC)<2.5×10/L
・好中球<1.5×10/L
・血小板<100×10/L
・アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)又はアラニントランスアミナーゼ(ALT)>2×正常上限
・クレアチニン>1.6mg/dL
・グルコース(空腹時)>250mg/dL
・HgbA1c>9。
23.スクリーニング訪問での臨床的に有意な異常な検査結果(治験責任医師の意見による)又は患者を不当なリスクにさらすか若しくは患者が治験に参加する能力に影響する可能性のある、重大な臓器疾患。適格性に関する質問については、治験責任医師が医療モニターとともに患者と話し合うことが強く推奨される。
24.スクリーニングから30日以内又は薬物動態又は薬力学的半減期(いずれか長い方)の5倍以内の治験薬の使用又は本研究への参加中にそのような薬剤を受ける予定がある。
25.カプサイシンの関節内投与を含む研究への先行参加。
26.次のいずれかの特徴を有する:
・メンタルヘルス障害の診断及び統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual for Mental Health Disorders)第5版で定義される、前年内の活動的又は既往的な薬物使用障害。
・乱用薬物の尿薬物スクリーニングで検査が陽性(処方されたオピオイドは許容される)。
・任意の時点において又は現在、自殺念慮、自殺企図又は自殺のリスクの増加の既往歴を有している。
・病院不安及び鬱スケール(HADS)により測定される、許容できないレベルの鬱又は不安がある
・線維筋痛症症状スケールスコア(FSS)で測定される、許容できない慢性疼痛を有する
・スクリーニング又は治療訪問時に妊娠検査が陽性である。
・労働者災害補償について進行中の訴訟がある。
・治験への参加が禁忌となり得るような、任意の症状を有するか又は任意の薬を服用している。
治療手順
上記の選択基準を満たす患者は、以下に記載の手順に従って、慢性、中程度から重度の骨関節炎性膝関節痛の治療を受ける。手順は臨床研究プロトコルに基づき、研究全体の最大期間はおよそ10週間であると予想される。研究期間の順序及び最大期間は次のとおりである:
・最大15日間のスクリーニング期間。
・治療期間(非盲検):治療される膝あたり1日、最大2日。
・治療後期間:最初のトランス−カプサイシンから8週間。
各患者の最大のIMP治療は2日間である。各患者の最大研究期間はおよそ10週間である。
全ての患者は、1.0mg用量のトランス−カプサイシンの痛む側の膝への単回関節内注射を受け、両側性骨関節炎の患者は、両膝に前記カプサイシンの注射を受ける(注射は1週間ごとに分けられる)。患者は8週間追跡される。
前投薬
全ての患者は、1)関節内のトランス−カプサイシンの局所目標濃度、2)関節空間へのトランス−カプサイシンの到達を改善するための関節包の膨張、及び3)有効性及び耐容性のための鎮痛剤の提供を確保するために、15mLのリドカイン[エピネフリンなし](割り当てられた注射レジメンに応じて1%又は2%w/w)の関節内注射を投与される必要がある。リドカイン溶液[エピネフリンなし]15mL全量及びIMP2mL全量は指示通りに膝関節に注射しなければならない。IMPの関節内注射が膝に注射された後の膝の5回の曲げ伸ばし運動は、関節空間全体へのトランス−カプサイシンの到達も改善する。
必要な関節内リドカインの注射の前に、治験責任医師は、その判断で、オピオイド又は非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の経口投与で患者に前投薬し得る。その後の注射の時点で、皮膚は、1〜2mLのリドカイン及び/又は塩化エチルスプレーなどの別の局所鎮痛薬で浸潤され得る。膝周辺で2つを超える局所無痛法を使用しないことが推奨される。
トランス−カプサイシンの注射
各部位は、その部位で全ての患者に採用される、次の5つの関節治療レジメンの1つに無作為に割り当てられる:
1.Breg冷却対照群:
a.関節内注射(IA)に超音波を使用することが推奨されるが、必須ではない。超音波ガイド下注射を使用しない場合、臨床的関節内注射では、2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)及びIMPの注射前に、針ハブ内で関節液を特定しなければならない。
b.氷水ポンプシステム(Breg Cooler)による制御された関節冷却ラップは、標準的な無菌技術を使用して、関節への15mLの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量の関節内注射の15分前に適用される。
c.適切な無菌法を使用して、関節内に15mLの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量を関節空内へ注射する。
d.制御された冷却は、15mLの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量を関節に関節内注射した後、さらに30分間にわたり再開される。
e.次いで、冷却装置を取り外し、治験薬(IMP)の関節内注射が投与される。
f.膝関節は受動的に1分間にわたって5回曲げ伸ばしされ、痛む側の膝内のIMPの分布を促進する。
g.次いで、患者の快適さに応じて、IMP注射後、必要に応じて、最小30分間、最大90分間、制御された冷却が再適用される。患者が、患者と治験責任医師にとって許容可能な疼痛レベルを有する場合(0〜4スケール:なし、軽度、中程度、中程度に重症及び重症)、関節内IMP注射後、最低30分後に冷却を中止し得る。
h.冷却の中止時の疼痛レベルは、冷却の持続時間とともに、CRFに入力しなければならない。冷却を再適用しなければならない場合、時間及び疼痛のレベルをCRFに記録しなければならず、その後の疼痛評価のタイミングはCRFの標準タイムライン上でなければならない。
2.ゲルパック冷却群
a.関節内注射(IA)に超音波を使用することが推奨されるが、必須ではない。超音波ガイド下注射を使用しない場合、臨床的関節内注射では、2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)及びIMPの注射前に、針ハブ内で関節液を特定しなければならない。
b.ストッキネット又は軽量パンツの上からジェルパックを使用して、膝に40分間ジェルパック冷却を適用した。これは診察室の外であり得るが、治験責任医師の裁量で、診察室で行われ得る。診察室の外で行われた場合、患者は40分間の冷却のうち+/−5分で診察室に移動し得る(膝の上にジェルパックを残したまま)。
c.適切な無菌法を使用して、関節内に15mLの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量を関節空内へ注射する。
d.ストッキネット又は軽量パンツの上からジェルパックを使用して、膝に10分間ジェルパック冷却を適用した。
e.次いで、ゲルパックを取り外し、適切な無菌法を使用してIMP関節内注射が投与される。
f.膝関節は受動的に1分間にわたって5回曲げ伸ばしされ、痛む側の膝内のIMPの分布を促進する。
g.次いで、患者の快適さに応じて、IMP注射後、必要に応じて、最小10分間、最大90分間ゲルパック冷却が再適用される。関節内IMP注射後、最低10分後に冷却を中止し得る。患者が疼痛レベルを有する場合、それは患者と治験責任医師が許容可能なものである(0〜4スケール:なし、軽度、中程度、中程度に重症及び重症)。
h.冷却の中止時の疼痛レベルは、冷却の持続時間とともに、CRFに入力しなければならない。冷却を再適用しなければならない場合、時間及び疼痛のレベルをCRFに記録しなければならず、その後の疼痛評価のタイミングはCRFの標準タイムライン上でなければならない。
3.短縮ゲルパック冷却群:
a.関節内注射(IA)に超音波を使用することが推奨されるが、必須ではない。超音波ガイド下注射を使用しない場合、臨床的関節内注射では、2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)及びIMPの注射前に、針ハブ内で関節液を特定しなければならない。
b.ストッキネット又は軽量パンツの上からジェルパックを使用して、膝に30分間ジェルパック冷却を適用した。これは診察室の外であり得るが、治験責任医師の裁量で、診察室で行われ得る。診察室の外で行われた場合、患者は30分間の冷却のうち+/−5分で診察室に移動し得る(膝の上にジェルパックを残したまま)。
c.適切な無菌法を使用して、関節内に15mLの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量を関節空内へ注射する。
d.ストッキネット又は軽量パンツの上からジェルパックを使用して、膝に5分間ジェルパック冷却を適用した。
e.次いで、ゲルパックを取り外し、IMP関節内注射が投与される。
f.膝関節は受動的に1分間にわたって5回曲げ伸ばしされ、痛む側の膝内のIMPの分布を促進する。
g.次いで、患者の快適さに応じて、IMP注射後、必要に応じて、ゲルパック冷却を最大90分間再適用し得る。患者は診察室に留まるか、又はジェルパックとともにより快適な場所へ移動し得る。患者が、患者と治験責任医師にとって許容可能な疼痛レベルを有する場合(0〜4スケール:なし、軽度、中程度、中程度に重症及び重症)、関節内IMP注射後、ゲルパックを中止し得る。
h.冷却の中止時の疼痛レベルは、冷却の持続時間とともに、CRFに入力しなければならない。冷却を再適用しなければならない場合、時間及び疼痛のレベルをCRFに記録しなければならず、その後の疼痛評価のタイミングはCRFの標準タイムライン上でなければならない。
4.単一針注射ゲルパック冷却群−2%w/w IAリドカイン
a.関節内注射(IA)に超音波を使用することが推奨されるが、必須ではない。超音波ガイド下注射を使用しない場合、臨床的関節内注射では、2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)又はIMPの注射前に、針ハブ内で関節液を特定しなければならない。
b.ストッキネット又は軽量パンツの上からジェルパックを使用して、膝に40分間ジェルパック冷却を適用した。これは診察室の外であり得るが、治験責任医師の裁量で、診察室で行われ得る。診察室の外で行われた場合、患者は45分間の冷却のうち+/−5分で診察室に移動し得る(膝の上にジェルパックを残したまま)。
c.適切な無菌法を使用して、関節内に15mLの2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量を関節空内へ注射する。
d.2%w/wリドカイン関節内注射後、IMP関節内注射は、同じ針を使用して、2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)の3分後に適切な無菌法を使用して関節に注射される。
e.膝関節は受動的に1分間にわたって5回曲げ伸ばしされ、痛む側の膝内のIMPの分布を促進する。
f.次いで、患者の快適さに応じて、IMP注射後、必要に応じて、ゲルパック冷却を最大90分間再適用し得る。患者は診察室に留まるか、又はジェルパックとともにより快適な場所へ移動し得る。患者が、患者と治験責任医師にとって許容可能な疼痛レベルを有する場合(0〜4スケール:なし、軽度、中程度、中程度に重症及び重症)、関節内IMP注射後、最低10分後にゲルパックを中止し得る。
g.冷却の中止時の疼痛レベルは、冷却の持続時間とともに、CRFに入力しなければならない。冷却を再適用しなければならない場合、時間及び疼痛のレベルをCRFに記録しなければならず、その後の疼痛評価のタイミングはCRFの標準タイムライン上でなければならない。
5.単一針注射ゲルパック冷却群−1%w/w IAリドカイン
a.関節内注射(IA)に超音波を使用することが推奨されるが、必須ではない。超音波ガイド下注射を使用しない場合、臨床的関節内注射では、1%w/wリドカイン(エピネフリンなし)又はIMPの注射前に、針ハブ内で関節液を特定しなければならない。
b.ストッキネット又は軽量パンツの上からジェルパックを使用して、膝に40分間ジェルパック冷却を適用した。これは診察室の外であり得るが、治験責任医師の裁量で、診察室で行われ得る。診察室の外で行われた場合、患者は40分間の冷却のうち+/−5分で診察室に移動し得る(膝の上にジェルパックを残したまま)。
c.適切な無菌法を使用して、関節内に15mLの1%w/wリドカイン(エピネフリンなし)全量を関節空内へ注射する。
d.1%w/wリドカイン関節内注射後、IMP関節内注射は、同じ針を使用して、2%w/wリドカイン(エピネフリンなし)の3分後に適切な無菌法を使用して関節に注射される。
e.膝関節は受動的に1分間にわたって5回曲げ伸ばしされ、痛む側の膝内のIMPの分布を促進する。
f.次いで、患者の快適さに応じて、IMP注射後、必要に応じて、ゲルパック冷却を最大90分間再適用し得る。患者は診察室に留まるか、又はジェルパックとともにより快適な場所へ移動し得る。患者が、患者と治験責任医師にとって許容可能な疼痛レベルを有する場合(0〜4スケール:なし、軽度、中程度、中程度に重症及び重症)、関節内IMP注射後、ゲルパックを中止し得る。
g.冷却の中止時の疼痛レベルは、冷却の持続時間とともに、CRFに入力しなければならない。冷却を再適用しなければならない場合、時間及び疼痛のレベルをCRFに記録しなければならず、その後の疼痛評価のタイミングはCRFの標準タイムライン上でなければならない。
患者は、注射後12時間以内に熱い風呂又はシャワーを使用したり、注射された膝を外部の熱にさらしたりしてはならない。
治験スタッフは、注射後3日目に、骨関節炎性の疼痛、有害事象及び救急薬の使用を評価するために患者に電話をする(両側膝関節注射の場合、各注射の3日後に電話をする)。患者は、研究評価のために4週目及び8週目にクリニックに戻る。
有効性は、骨関節炎の痛む側の膝で、数値的疼痛評価スケール(NPRS);疼痛、他の症状、日常生活の活動、スポーツ及びレクリエーション、生活の質のサブスケールを含む、膝の負傷及び骨関節炎結果スコア(KOOS);関節置換アンケート;患者満足度アンケート;治験責任医師満足度アンケート;及び救急薬の使用を用いて評価される。歩行に伴う疼痛も収集され、対側の膝について評価される。
両側膝注射の患者の場合、対側の膝も痛む側の膝と同じスケールを使用して評価され、両側膝関節注射の効果を総合スコアとして組み合わせて、全体的な利益を調査する。
安全性は、注射部位の評価(紅斑及び浮腫)、処置に伴う疼痛の評価、有害事象(AE)、身体検査の所見、バイタルサインの測定、12誘導心電図(ECG)、臨床検査結果及び官能検査によって評価される。
評価基準
評価基準には、一次有効性エンドポイント、二次有効性エンドポイント及び探索的有効性エンドポイントが含まれる。
一次有効性エンドポイント:
一次エンドポイントは、Breg Cooling Control Groupを標準とし、1)トランス−カプサイシン注射後のNPRS疼痛、2)治療レジメンに対する患者の満足度(SS)、及び3)治療レジメンに対する治験責任医師の満足度(IS)の痛む側の膝で行われた複合評価における3つの結果を使用して、臨床的に許容されるトランス−カプサイシン治療レジメンの評価である。手順が臨床的に許容されると見なされるためには、Breg Cooling Control Groupより30%を超えて悪化していてはならない。
二次有効性エンドポイント:
・両側の注射を受けた患者の対側の膝及び他の全ての患者の痛む側の膝を使用した、主要な複合結果の評価。
・各患者タイプの主要な複合結果の評価。
・両側の注射を受けた患者の対側の膝を使用した主要な複合結果の評価。
・トランス−カプサイシン単回関節注射(痛む側の膝、中程度から重度の疼痛がある痛む側の膝、対側の膝について3を超えない疼痛)による患者の8週目におけるOMERACT−OARSIレスポンダーの割合。
・トランス−カプサイシン両側膝関節注射(痛む側の膝、中程度から重度の疼痛がある痛む側の膝、両方の膝がOMERACT−OARSIレスポンダー基準を満たす)による患者の8週目におけるOMERACT−OARSIレスポンダーの割合。
・トランス−カプサイシン単回関節注射(痛む側の膝、中程度から重度の疼痛がある痛む側の膝、PJR/TJRの痛む側でない膝)による患者の8週目におけるOMERACT−OARSIレスポンダーの割合。
・3タイプの患者それぞれについて、両膝の平均:
○疼痛
○他の症状
○日常生活の活動
○スポーツ及びレクリエーション
○生活の質
を使用して8週目までのKOOSの5つのサブスケールでAUCが30%以上、50%以上、70%以上又は90%以上改善した患者の数。
・3タイプの患者のそれぞれ及び治験中の全ての患者について、トランス−カプサイシン関節内注射による治療の患者満足度を評価する。
・PJR/TJRを有する患者では、PJR/TJRを有する膝の満足度に対するトランス−カプサイシン関節内注射の満足度を評価する。
探索的有効性エンドポイント:
1.0mgのトランス−カプサイシンで治療された患者の探索的有効性エンドポイントは、以下を含む:
・ベースラインから8週目までのKOOSサブスケール及び患者満足度の結果に基づく、関節置換手術の必要性の可能性。
・治験の8週目までの痛む側の膝の治療による患者の満足度(7ポイント・リッカートスケール、1=完全に不満、7=完全に満足)
・8週目までの各研究訪問でKOOSサブスケールを使用した、トランス−カプサイシンの鎮痛効果における、患者の特徴(K−Lグレード、性別、BMI、年齢、片側/両側膝OA、両側膝骨関節炎治療及び対側PJR/TJRの既往歴を含む)の影響。
・研究期間中、注射された膝の疼痛に対するバックグラウンド鎮痛薬の使用頻度。
・両側の注射を受けた患者の両側の膝の平均を使用した主要な複合結果の評価。
トランス−カプサイシンで治療された患者の安全性エンドポイント:
・AE
・バイタルサイン
・臨床検査評価(血液学、化学及び尿検査)
・12誘導心電図(ECG)
・身体検査(痛む側の膝の滲出液の有無、関節周囲の疼痛/圧痛を含む)
・併用薬及び療法
・処置に伴う疼痛の程度(AEとして記録されない)
・痛む側の膝の注射後の局所的身体所見
・注射部位の紅斑及び浮腫の評価
・官能検査
統計分析
結果の統計的分析は、次の手順に従って実行し得る。一次分析では、Breg Cooling Control Groupによる各実験的注射手順について、痛む側の膝で評価された3つの測定値を均等に重み付けした複合スコア(NPRS、患者の耐容性及び患者の満足度)を比較する。試験/対照の平均値の比は、Breg Cooling Control Groupに対し、各注射手順について95%の信頼区間が構築される。手順が臨床的に許容されると見なされるためには、Breg Cooling Control Groupより30%を超えて悪化していてはならない。特定の手順の95%信頼区間の下限が0.7より大きい場合、実験手順は臨床的に許容されると見なされる。この分析は、ITT集団に対して実行される。
ITT集団を使用して、結合スコアの3つの成分に不均等に重み付けする感度分析も実行される。結合スコアの各成分は、分析のために単一値に結合される前に、0〜10のスケールに標準化される。
他の全ての継続的な二次的及び探索的有効性エンドポイントが必要に応じて、患者タイプ、実験的注射手順及び週/訪問による記述的統計を使用して要約され、MMRM分析を使用して又は必要に応じて共分散分析により分析される。カテゴリーエンドポイントは、ピアソンのカイ二乗検定又はフィッシャーの直接確率検定を使用して、必要に応じて治療間で比較される。
安全性分析は、安全集団からのデータを使用して実施され得る。
参照による援用
本明細書中で参照される特許文書及び科学論文の各々の全開示内容は、あらゆる目的で参照により援用される。
均等物
本発明は、その趣旨又は本質的特徴から逸脱することのない他の具体的な形態で例示され得る。したがって、前述の実施形態は、本明細書に記載の本発明を限定するのではなく例示的にあらゆる観点で解釈されるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によらないばかりか添付の特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の均等性の意味及び範囲に含まれるあらゆる変更がその中に包含されることが意図される。

Claims (392)

  1. ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
    a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
    c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の前記関節の前記関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法。
  2. ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の前記関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
    c.前記膝の外面に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の前記関節の前記関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.前記膝の外面に冷却用品を少なくとも約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法。
  3. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝は、曲げられる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝は、約5回曲げられる、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約6℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約7℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約6℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約12℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約11℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約10℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約9℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約8℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約7℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約6℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃の外面温度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  21. ステップ(b)において、リドカインの前記用量は、約0.3gである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. ステップ(b)において、リドカインの前記用量は、0.3gである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、塩化ナトリウムをさらに含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約4mg/mL〜約8mg/mLの範囲の濃度で塩化ナトリウムをさらに含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
  26. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約15mLの体積を有する、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
  28. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約4mLの体積を有する、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約2mLの体積を有する、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
  31. ステップ(e)における前記持続時間は、約30分間〜約90分間である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. ステップ(e)における前記持続時間は、約30分間〜約60分間である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  33. カプサイシンの前記用量は、1mgである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる方法であって、
    a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
    b.約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
    c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の前記関節の前記関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.前記膝の外面に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の骨関節炎性膝関節痛を寛解させる、方法。
  35. ヒト骨関節炎性膝関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.骨関節炎性膝関節痛を呈するヒト患者の膝の外面に冷却用品を適用すること;次いで
    b.約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記膝の前記関節の関節内空間への注射によって投与すること;次いで
    c.前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記膝の前記関節の前記関節内空間への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.前記膝の外面に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法。
  36. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝は、曲げられる、請求項34又は35に記載の方法。
  37. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記膝は、約5回曲げられる、請求項34又は35に記載の方法。
  38. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約33℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  40. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  41. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、26℃〜約28℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  42. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  43. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、28℃〜約30℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  44. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  45. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、30℃〜約32℃の範囲の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  46. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  47. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約26℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  48. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  49. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約27℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  50. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  51. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約28℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  52. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  53. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約29℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  54. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  55. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約30℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  56. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  57. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約31℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  58. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  59. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約32℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  60. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、少なくとも30分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  61. ステップ(e)において、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体は、約30分間〜約90分間の持続時間にわたり、約33℃の温度に維持される、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  62. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  63. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  64. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  65. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約26℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  66. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約27℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  67. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約28℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  68. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約29℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  69. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約30℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  70. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約31℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  71. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約32℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  72. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約33℃の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  73. ステップ(c)は、前記膝の外面に冷却用品を適用して、前記膝の前記関節の前記関節内空間内の流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項34〜61のいずれか一項に記載の方法。
  74. ステップ(a)において、前記冷却用品は、骨関節炎性膝関節痛を呈する前記患者の膝の前記外面に約15分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜73のいずれか一項に記載の方法。
  75. ステップ(b)において、リドカインの前記用量は、約0.3gである、請求項34〜74のいずれか一項に記載の方法。
  76. ステップ(b)において、リドカインの前記用量は、0.3gである、請求項34〜75のいずれか一項に記載の方法。
  77. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、請求項34〜76のいずれか一項に記載の方法。
  78. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、塩化ナトリウムをさらに含む、請求項34〜77のいずれか一項に記載の方法。
  79. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約4mg/mL〜約8mg/mLの範囲の濃度で塩化ナトリウムをさらに含む、請求項34〜77のいずれか一項に記載の方法。
  80. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する、請求項34〜79のいずれか一項に記載の方法。
  81. 単一の疼痛軽減剤を含む前記医薬組成物は、約15mLの体積を有する、請求項34〜79のいずれか一項に記載の方法。
  82. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である、請求項34〜81のいずれか一項に記載の方法。
  83. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約4mLの体積を有する、請求項34〜82のいずれか一項に記載の方法。
  84. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約2mLの体積を有する、請求項34〜82のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約6℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  86. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約7℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  88. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  89. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  90. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約6℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  91. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約8℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  92. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  93. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約12℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  94. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約11℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  95. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約10℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  96. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約9℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  97. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約8℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  98. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約7℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  99. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約6℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  100. 前記冷却用品は、前記膝の前記外面への適用のために約5℃の外面温度を有する、請求項34〜84のいずれか一項に記載の方法。
  101. ステップ(a)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約5分間〜約20分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜100のいずれか一項に記載の方法。
  102. ステップ(a)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約10分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜100のいずれか一項に記載の方法。
  103. ステップ(c)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約15分間〜約45分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜102のいずれか一項に記載の方法。
  104. ステップ(c)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約30分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜102のいずれか一項に記載の方法。
  105. ステップ(e)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約15分間〜約90分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜104のいずれか一項に記載の方法。
  106. ステップ(e)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約30分間〜約90分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜104のいずれか一項に記載の方法。
  107. ステップ(e)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約30分間〜約60分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜104のいずれか一項に記載の方法。
  108. ステップ(e)において、前記冷却用品は、前記膝の前記外面に約60分間〜約90分間の持続時間にわたって適用される、請求項34〜104のいずれか一項に記載の方法。
  109. ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記膝の屈曲以外に、カプサイシンの投与のために前記患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない、請求項1〜108のいずれか一項に記載の方法。
  110. ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の前記手順及び任意選択により前記膝の屈曲以外に、骨関節炎性膝関節痛を軽減するいかなる手順も含まない、請求項1〜109のいずれか一項に記載の方法。
  111. 前記患者は、(i)リドカインを含む前記医薬組成物、及び(ii)カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない、請求項1〜108のいずれか一項に記載の方法。
  112. 前記患者は、0〜4の範囲の視覚的アナログスケールでレベル1以下の、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する、請求項1〜111のいずれか一項に記載の方法。
  113. 前記患者は、0〜4の範囲の視覚的アナログスケールでレベル2以下の、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する、請求項1〜111のいずれか一項に記載の方法。
  114. 一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後約10分で評価される、請求項112又は113に記載の方法。
  115. 一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後約30分で評価される、請求項112又は113に記載の方法。
  116. 一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後約60分で評価される、請求項112又は113に記載の方法。
  117. 少なくとも3か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  118. 少なくとも4か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  119. 少なくとも5か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  120. 少なくとも6か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  121. 少なくとも7か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  122. 少なくとも8か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  123. 少なくとも9か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  124. 少なくとも10か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  125. 少なくとも11か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  126. 少なくとも12か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  127. 4か月〜6か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  128. 6か月〜9か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  129. 6か月〜12か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  130. 9か月〜12か月の持続時間にわたり、骨関節炎性膝関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項1〜116のいずれか一項に記載の方法。
  131. 前記冷却用品は、循環する流体を介して冷却される材料ラップである、請求項1〜130のいずれか一項に記載の方法。
  132. 前記冷却用品は、循環する流体を介して冷却される織物ラップである、請求項1〜130のいずれか一項に記載の方法。
  133. 前記冷却用品は、前記患者の膝の前記外面の少なくとも70%を覆う、請求項1〜132のいずれか一項に記載の方法。
  134. 前記冷却用品は、前記患者の膝の前記外面の少なくとも80%を覆う、請求項1〜132のいずれか一項に記載の方法。
  135. 前記冷却用品は、前記患者の膝の前記外面の少なくとも90%を覆う、請求項1〜132のいずれか一項に記載の方法。
  136. 前記冷却用品は、前記患者の膝の前記外面の少なくとも95%を覆う、請求項1〜132のいずれか一項に記載の方法。
  137. ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法。
  138. ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法。
  139. ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の関節痛を寛解させる、方法。
  140. ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約0.01mg〜約4mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法。
  141. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約22℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  142. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約22℃〜約24℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  143. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  144. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  145. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  146. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  147. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  148. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約21℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  149. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約22℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  150. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約23℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  151. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約24℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  152. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約25℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  153. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約26℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  154. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約27℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  155. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約28℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  156. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約29℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  157. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約30℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  158. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約31℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  159. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約32℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  160. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約33℃の温度を達成することを含む、請求項139又は140に記載の方法。
  161. 冷却用品が少なくとも約10分間の持続時間にわたって前記関節の近傍の前記患者の皮膚に適用されるステップ(e)であって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚の外面への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  162. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約22℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  163. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約22℃〜約24℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  164. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  165. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  166. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  167. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項137〜160のいずれか一項に記載の方法。
  168. ステップ(e)における前記持続時間は、少なくとも30分間である、請求項162〜167のいずれか一項に記載の方法。
  169. ステップ(e)における前記持続時間は、約30分間〜約90分間である、請求項162〜167のいずれか一項に記載の方法。
  170. ステップ(e)における前記持続時間は、約30分間〜約60分間である、請求項162〜167のいずれか一項に記載の方法。
  171. ステップ(e)における前記持続時間は、約60分間〜約90分間である、請求項162〜167のいずれか一項に記載の方法。
  172. 疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(a)を含む、請求項137〜171のいずれか一項に記載の方法。
  173. 疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が約5分間〜約30分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む、請求項137〜171のいずれか一項に記載の方法。
  174. 局所麻酔薬を前記関節中に投与するステップ(b)を含む、請求項137〜173のいずれか一項に記載の方法。
  175. 前記局所麻酔薬は、カイン鎮痛薬である、請求項174に記載の方法。
  176. 前記局所麻酔薬は、リドカイン又はその薬学的に許容される塩である、請求項174に記載の方法。
  177. 前記局所麻酔薬は、塩酸リドカインである、請求項174に記載の方法。
  178. 約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカインを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与するステップ(b)を含む、請求項137〜173のいずれか一項に記載の方法。
  179. リドカインの前記用量は、約0.3gである、請求項178に記載の方法。
  180. リドカインを含む前記医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、請求項178又は179に記載の方法。
  181. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節は、曲げられる、請求項137〜180のいずれか一項に記載の方法。
  182. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節は、約5回曲げられる、請求項137〜180のいずれか一項に記載の方法。
  183. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である、請求項137〜182のいずれか一項に記載の方法。
  184. 前記関節痛は、関節炎性の関節痛である、請求項137〜183のいずれか一項に記載の方法。
  185. 前記関節痛は、骨関節炎性の関節痛である、請求項137〜183のいずれか一項に記載の方法。
  186. 前記関節は、膝関節、股関節、肩関節、肘関節、足首関節、手根関節、足根関節又は中足骨関節である、請求項137〜185のいずれか一項に記載の方法。
  187. 前記関節は、膝関節である、請求項137〜185のいずれか一項に記載の方法。
  188. 前記関節は、親指関節である、請求項137〜185のいずれか一項に記載の方法。
  189. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約4mLの体積を有する、請求項137〜188のいずれか一項に記載の方法。
  190. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約2mLの体積を有する、請求項137〜188のいずれか一項に記載の方法。
  191. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約1mLの体積を有する、請求項137〜188のいずれか一項に記載の方法。
  192. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約0.5mLの体積を有する、請求項137〜188のいずれか一項に記載の方法。
  193. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約3℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  194. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約3℃〜約5℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  195. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  196. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約7℃〜約9℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  197. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約9℃〜約11℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  198. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約11℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  199. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約13℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  200. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  201. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約2℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  202. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約3℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  203. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約4℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  204. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約5℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  205. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約6℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  206. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約7℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  207. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約8℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  208. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約9℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  209. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約10℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  210. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約11℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  211. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約12℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  212. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約13℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  213. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約14℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  214. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約15℃の外面温度を有する、請求項137〜192のいずれか一項に記載の方法。
  215. カプサイシンの前記用量は、約0.01mg〜約0.1mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  216. カプサイシンの前記用量は、約0.1mg〜約0.5mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  217. カプサイシンの前記用量は、約0.5mg〜約1.0mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  218. カプサイシンの前記用量は、約1mg〜約1.5mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  219. カプサイシンの前記用量は、約1.5mg〜約2.0mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  220. カプサイシンの前記用量は、約2.0mg〜約4.0mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  221. カプサイシンの前記用量は、約1mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  222. カプサイシンの前記用量は、1mgである、請求項137〜214のいずれか一項に記載の方法。
  223. ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の手順及び任意選択により前記関節の屈曲以外に、カプサイシンの投与のために前記患者によって経験される一過性の灼熱感を軽減するいかなる手順も含まない、請求項137〜222のいずれか一項に記載の方法。
  224. ステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に記載の前記手順及び任意選択により前記関節の屈曲以外に、関節痛を軽減するいかなる手順も含まない、請求項137〜223のいずれか一項に記載の方法。
  225. 前記患者は、(i)前記局所麻酔薬、及び(ii)カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない、請求項137〜223のいずれか一項に記載の方法。
  226. ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の関節痛を寛解させ、前記関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び前記関節は、膝関節である、方法。
  227. ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を少なくとも約10分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱し、前記関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び前記関節は、膝関節である、方法。
  228. ヒト患者の関節痛を寛解させる方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;次いで
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の関節痛を寛解させ、前記関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び前記関節は、膝関節である、方法。
  229. ヒト患者の関節へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.任意選択により、疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;
    b.任意選択により、局所麻酔薬を前記関節中に投与すること;
    c.前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約20℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約1mgの量のカプサイシンの用量を送達するために、カプサイシンを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.任意選択により、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、カプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱し、前記関節痛は、骨関節炎性関節痛であり、及び前記関節は、膝関節である、方法。
  230. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  231. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  232. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  233. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  234. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約27℃の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  235. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約28℃の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  236. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約29℃の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  237. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約30℃の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  238. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約31℃の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  239. ステップ(c)は、前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記関節の内部の組織又は流体のために約32℃の温度を達成することを含む、請求項228又は229に記載の方法。
  240. 少なくとも約10分間の持続時間にわたって前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)であって、前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚の外面への適用のために約1℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、ステップ(e)を含む、請求項226〜239のいずれか一項に記載の方法。
  241. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約24℃〜約26℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項226〜240のいずれか一項に記載の方法。
  242. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約26℃〜約28℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項226〜240のいずれか一項に記載の方法。
  243. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約28℃〜約30℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項226〜240のいずれか一項に記載の方法。
  244. 少なくとも15分間の持続時間にわたり、前記関節の内部の組織又は流体のために約30℃〜約32℃の範囲の温度を達成するために前記関節の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品が適用されるステップ(e)を含む、請求項226〜240のいずれか一項に記載の方法。
  245. ステップ(e)における前記持続時間は、少なくとも20分間である、請求項240〜244のいずれか一項に記載の方法。
  246. ステップ(e)における前記持続時間は、少なくとも30分間である、請求項240〜244のいずれか一項に記載の方法。
  247. 前記持続時間は、約30分間〜約90分間のステップ(e)である、請求項240〜244のいずれか一項に記載の方法。
  248. 前記持続時間は、約30分間〜約60分間のステップ(e)である、請求項240〜244のいずれか一項に記載の方法。
  249. 疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が約5分間〜約30分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む、請求項226〜248のいずれか一項に記載の方法。
  250. 疼痛緩和療法を必要とする関節の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品が約15分間の持続時間にわたって適用されるステップ(a)を含む、請求項226〜248のいずれか一項に記載の方法。
  251. ステップ(a)を含まない、請求項226〜248のいずれか一項に記載の方法。
  252. 約0.1g〜約0.5gの量のリドカインの用量を送達するために、リドカインを含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与するステップ(b)を含む、請求項226〜251のいずれか一項に記載の方法。
  253. 約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記関節への注射によって投与するステップ(b)を含む、請求項226〜251のいずれか一項に記載の方法。
  254. ステップ(c)及び(d)間に実施される以下のさらなるステップ:約0.1g〜約0.5gの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を前記関節に投与することを含む、請求項226〜251のいずれか一項に記載の方法。
  255. ステップ(b)を含まない、請求項254に記載の方法。
  256. リドカインの前記用量は、約0.3gである、請求項252〜255のいずれか一項に記載の方法。
  257. リドカインの前記用量は、約0.15gである、請求項252〜255のいずれか一項に記載の方法。
  258. リドカインを含む前記医薬組成物は、約2%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、請求項252〜256のいずれか一項に記載の方法。
  259. リドカインを含む前記医薬組成物は、約1%w/wの濃度でリドカインを含有する水性混合物である、請求項252〜255又は257のいずれか一項に記載の方法。
  260. リドカインを含む前記医薬組成物は、約13mL〜約17mLの範囲の体積を有する、実施形態252〜259のいずれか一項に記載の方法。
  261. リドカインを含む前記医薬組成物は、約15mLの体積を有する、請求項252〜259のいずれか一項に記載の方法。
  262. ステップ(c)は、前記膝の外面に約20分間の持続時間にわたって前記冷却用品を適用することを含む、請求項226〜261のいずれか一項に記載の方法。
  263. ステップ(c)は、前記膝の外面に約30分間の持続時間にわたって前記冷却用品を適用することを含む、請求項226〜261のいずれか一項に記載の方法。
  264. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節は、曲げられる、請求項226〜263のいずれか一項に記載の方法。
  265. ステップ(d)におけるカプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後であるが、ステップ(e)の前に、前記関節は、約5回曲げられる、請求項226〜263のいずれか一項に記載の方法。
  266. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、カプサイシンを含有する水性混合物である、請求項226〜265のいずれか一項に記載の方法。
  267. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約2mLの体積を有する、請求項226〜266のいずれか一項に記載の方法。
  268. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、約1mLの体積を有する、請求項226〜266のいずれか一項に記載の方法。
  269. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  270. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約7℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  271. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約8℃〜約10℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  272. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約5℃〜約7℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  273. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約7℃〜約9℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  274. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約9℃〜約11℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  275. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約11℃〜約13℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  276. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約13℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  277. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約8℃の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  278. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約9℃の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  279. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約10℃の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  280. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約11℃の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  281. 前記冷却用品は、前記関節の近傍の前記ヒト患者の皮膚への適用のために約12℃の外面温度を有する、請求項226〜268のいずれか一項に記載の方法。
  282. 前記患者は、(i)前記局所麻酔薬、及び(ii)カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与以外、いかなる他の疼痛緩和薬も受けない、請求項226〜281のいずれか一項に記載の方法。
  283. 前記患者は、0〜4の範囲の視覚的アナログスケールでレベル1以下の、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する、請求項137〜282のいずれか一項に記載の方法。
  284. 前記患者は、0〜4の範囲の視覚的アナログスケールでレベル2以下の、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与による一過性の灼熱感を経験する、請求項137〜282のいずれか一項に記載の方法。
  285. 一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後約10分で評価される、請求項283又は284に記載の方法。
  286. 一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後約30分で評価される、請求項283又は284に記載の方法。
  287. 一過性の灼熱感は、カプサイシンを含む前記医薬組成物の投与後約60分で評価される、請求項283又は284に記載の方法。
  288. 少なくとも3か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  289. 少なくとも4か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  290. 少なくとも5か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  291. 少なくとも6か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  292. 少なくとも7か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  293. 少なくとも8か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  294. 少なくとも9か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  295. 少なくとも10か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  296. 少なくとも11か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  297. 少なくとも12か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  298. 4か月〜6か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  299. 6か月〜9か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  300. 6か月〜12か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  301. 9か月〜12か月の持続時間にわたり、関節痛の軽減を達成することによって特徴付けられる、請求項137〜287のいずれか一項に記載の方法。
  302. 前記冷却用品は、循環する流体を介して冷却される材料ラップである、請求項137〜301のいずれか一項に記載の方法。
  303. 前記冷却用品は、循環する流体を介して冷却される織物ラップである、請求項137〜301のいずれか一項に記載の方法。
  304. 前記冷却用品は、少なくとも部分的に凍結されたゲルパックである、請求項137〜301のいずれか一項に記載の方法。
  305. 前記冷却用品は、前記関節の前記外面の少なくとも70%を覆う、請求項137〜304のいずれか一項に記載の方法。
  306. 前記冷却用品は、前記関節の前記外面の少なくとも80%を覆う、請求項137〜304のいずれか一項に記載の方法。
  307. 前記冷却用品は、前記関節の前記外面の少なくとも90%を覆う、請求項137〜304のいずれか一項に記載の方法。
  308. 前記冷却用品は、前記関節の前記外面の少なくとも95%を覆う、請求項137〜304のいずれか一項に記載の方法。
  309. 前記カプサイシンは、少なくとも98重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である、請求項1〜308のいずれか一項に記載の方法。
  310. 前記カプサイシンは、少なくとも99重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である、請求項1〜308のいずれか一項に記載の方法。
  311. 前記患者は、カプサイシンの投与後少なくとも12時間の持続時間にわたり、カプサイシンの投与を受けている領域を熱にさらさない、請求項1〜310のいずれか一項に記載の方法。
  312. ヒト患者の神経痛を寛解させる方法であって、
    a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
    c.疼痛緩和療法を必要とする前記中足骨間神経腫の近傍の前記ヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.前記中足骨間神経腫の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法。
  313. 中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を約15分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;次いで
    b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
    c.疼痛緩和療法を必要とする前記中足骨間神経腫の近傍の前記ヒト患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること;
    d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.前記中足骨間神経腫の近傍の前記患者の皮膚に冷却用品を約30分間の持続時間にわたって適用することであって、前記冷却用品は、前記患者の足への適用のために約5℃〜約15℃の範囲の外面温度を有する、適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法。
  314. ヒト患者の神経痛を寛解させる方法であって、
    a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
    b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
    c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記中足骨間神経腫の近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;次いで
    d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.疼痛緩和療法を必要とする前記中足骨間神経腫の近傍の前記ヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、前記ヒト患者の神経痛を寛解させる、方法。
  315. 中足骨間神経腫に近接する組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する方法であって、
    a.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること;次いで
    b.約1mg〜約50mgの範囲の量のリドカインの用量を送達するために、リドカイン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される単一の疼痛軽減剤を含む医薬組成物を、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;
    c.疼痛緩和療法を必要とする中足骨間神経腫の近傍のヒト患者の皮膚に冷却用品を適用して、前記中足骨間神経腫の近傍の組織のために約26℃〜約33℃の範囲の温度を達成すること;
    d.約100μg〜300μgの量のカプサイシンを、前記中足骨間神経腫に近接する組織への注射によって投与すること;及び、次いで
    e.疼痛緩和療法を必要とする前記中足骨間神経腫の近傍の前記ヒト患者の皮膚に冷却用品を適用すること
    を含み、それにより、中足骨間神経腫の近傍の組織へのカプサイシンの注射による一過性の灼熱感を減弱する、方法。
  316. 前記カプサイシンは、注射のために製剤化されたカプサイシンを含む医薬組成物の形態で投与される、請求項312〜315のいずれか一項に記載の方法。
  317. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、水及びポリ(エチレングリコール)をさらに含む、請求項1〜311又は316のいずれか一項に記載の方法。
  318. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、水、カプサイシン及びポリ(エチレングリコール)から本質的になる、請求項1〜311又は316のいずれか一項に記載の方法。
  319. 前記ポリ(エチレングリコール)は、約300g/モルの数平均分子量を有する、請求項317又は318に記載の方法。
  320. 前記ポリ(エチレングリコール)は、医薬製剤の約30重量%の量で存在する、請求項317〜319のいずれか一項に記載の方法。
  321. カプサイシンを含む前記医薬組成物は、
    a.約0.03%(w/w)〜約0.3%(w/w)のカプサイシン;
    b.約0.1%(w/w)〜約3%(w/w)の、(i)(C15〜C25)ヒドロキシアルカン酸のポリエチレングリコールエステル、(ii)(C15〜C25)ヒドロキシアルケン酸のポリエチレングリコールエステル、又は(iii)−OC(O)(C14〜C24)ヒドロキシアルキル基によって置換された(C15〜C25)アルカン酸のポリエチレングリコールエステルを含む可溶化剤;
    c.約0.001%(w/w)〜約2%(w/w)の抗酸化剤;及び
    d.少なくとも92%(w/w)の水
    を含む水性注射製剤である、請求項1〜311又は316のいずれか一項に記載の方法。
  322. 前記製剤は、約0.5%(w/w)〜約1.5%(w/w)の前記可溶化剤を含む、請求項321に記載の方法。
  323. 前記製剤は、約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の前記可溶化剤を含む、請求項321に記載の方法。
  324. 前記製剤は、約1%(w/w)の前記可溶化剤を含む、請求項321に記載の方法。
  325. 前記製剤は、約1.5%(w/w)〜約2.5%(w/w)の前記可溶化剤を含む、請求項321に記載の方法。
  326. 前記製剤は、約2%(w/w)の前記可溶化剤を含む、請求項321に記載の方法。
  327. 前記可溶化剤は、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及び(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  328. 前記可溶化剤は、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及びポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  329. 前記可溶化剤は、(a)約60%(w/w)〜約80%(w/w)の、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約20%(w/w)〜約40%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  330. 前記可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと(C14〜C24)ヒドロキシアルキル−CO−(C14〜C24)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  331. 前記可溶化剤は、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及び(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  332. 前記可溶化剤は、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−H、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−H及びポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  333. 前記可溶化剤は、(a)約60%(w/w)〜約80%(w/w)の、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約20%(w/w)〜約40%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  334. 前記可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hと(C17)ヒドロキシアルキル−CO−(C17)アルキレン−CO−(ポリエチレングリコリル)−Hとの混合物、及び(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  335. 前記可溶化剤は、
    を含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  336. 前記可溶化剤は、
    及びポリエチレングリコールの混合物である、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  337. 前記可溶化剤は、(a)約70%(w/w)の、
    の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、請求項321〜326のいずれか一項に記載の方法。
  338. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約100g/モル〜約3000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項321〜337のいずれか一項に記載の方法。
  339. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約200g/モル〜約1000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項321〜337のいずれか一項に記載の方法。
  340. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約300g/モル〜約900g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項321〜337のいずれか一項に記載の方法。
  341. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約500g/モル〜約800g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項321〜337のいずれか一項に記載の方法。
  342. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約600g/モル〜約750g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項321〜337のいずれか一項に記載の方法。
  343. 前記製剤は、約0.005%(w/w)〜約0.1%(w/w)の前記抗酸化剤を含む、請求項321〜342のいずれか一項に記載の方法。
  344. 前記製剤は、約0.01%(w/w)の前記抗酸化剤を含む、請求項321〜342のいずれか一項に記載の方法。
  345. 前記抗酸化剤は、有機化合物である、請求項321〜344のいずれか一項に記載の方法。
  346. 前記抗酸化剤は、ジブチルヒドロキシトルエンである、請求項321〜344のいずれか一項に記載の方法。
  347. キレート剤をさらに含む、請求項321〜346のいずれか一項に記載の方法。
  348. 約0.001%(w/w)〜約0.5%(w/w)のキレート剤をさらに含む、請求項321〜346のいずれか一項に記載の方法。
  349. 約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のキレート剤をさらに含む、請求項321〜346のいずれか一項に記載の方法。
  350. 約0.025%(w/w)のキレート剤をさらに含む、請求項321〜346のいずれか一項に記載の方法。
  351. 前記キレート剤は、少なくとも2つのカルボン酸基を有する脂肪族アミン化合物である、請求項347〜350のいずれか一項に記載の方法。
  352. 前記キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸又はその塩である、請求項347〜350のいずれか一項に記載の方法。
  353. 緩衝液をさらに含む、請求項321〜352のいずれか一項に記載の方法。
  354. 前記緩衝液は、500g/モル未満の分子量を有するカルボン酸化合物、その塩又はそれらの混合物を含む、請求項353に記載の方法。
  355. 前記緩衝液は、C〜Cアルカン酸、その塩又はそれらの混合物を含む、請求項353に記載の方法。
  356. 前記緩衝液は、酢酸、酢酸の塩又はそれらの混合物を含む、請求項353に記載の方法。
  357. 浸透圧修飾因子をさらに含む、請求項321〜356のいずれか一項に記載の方法。
  358. 約0.01%(w/w)〜約5%(w/w)の浸透圧修飾因子をさらに含む、請求項321〜356のいずれか一項に記載の方法。
  359. 約0.1%(w/w)〜約2%(w/w)の浸透圧修飾因子をさらに含む、請求項321〜356のいずれか一項に記載の方法。
  360. 約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の浸透圧修飾因子をさらに含む、請求項321〜356のいずれか一項に記載の方法。
  361. 前記浸透圧修飾因子は、アルカリ金属塩である、請求項357〜360のいずれか一項に記載の方法。
  362. 前記浸透圧修飾因子は、塩化ナトリウムである、請求項357〜360のいずれか一項に記載の方法。
  363. 前記浸透圧修飾因子は、単糖である、請求項357〜360のいずれか一項に記載の方法。
  364. 前記浸透圧修飾因子は、ブドウ糖である、請求項357〜360のいずれか一項に記載の方法。
  365. 前記製剤は、少なくとも95%(w/w)の水を含む、請求項321〜364のいずれか一項に記載の方法。
  366. 前記製剤は、約95%(w/w)〜約99%(w/w)の水を含む、請求項321〜364のいずれか一項に記載の方法。
  367. 前記製剤は、約97%(w/w)〜約98%(w/w)の水を含む、請求項321〜364のいずれか一項に記載の方法。
  368. 前記製剤は、約4〜約7の範囲のpHを有する、請求項321〜364のいずれか一項に記載の方法。
  369. 前記製剤は、約5〜約6の範囲のpHを有する、請求項321〜364のいずれか一項に記載の方法。
  370. 前記製剤は、約5.5のpHを有する、請求項321〜364のいずれか一項に記載の方法。
  371. 前記製剤は、約0.03%(w/w)〜約0.15%(w/w)のカプサイシンを含む、請求項321〜370のいずれか一項に記載の方法。
  372. 前記製剤は、約0.03%(w/w)〜約0.07%(w/w)のカプサイシンを含む、請求項321〜370のいずれか一項に記載の方法。
  373. 前記製剤は、約0.05%(w/w)のカプサイシンを含む、請求項321〜370のいずれか一項に記載の方法。
  374. 前記製剤は、約0.08%(w/w)〜約0.12%(w/w)のカプサイシンを含む、請求項321〜370のいずれか一項に記載の方法。
  375. 前記製剤は、約0.1%(w/w)のカプサイシンを含む、請求項321〜370のいずれか一項に記載の方法。
  376. 前記水性注射製剤は、
    a.約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;
    b.約0.5%(w/w)〜約1.5%(w/w)の、
    及びポリエチレングリコールを含む可溶化剤;
    c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)の抗酸化剤;
    d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)のアルカリ金属酢酸塩;
    e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のキレート剤;
    f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の浸透圧修飾因子;
    g.少なくとも96%(w/w)の水
    を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する、請求項321に記載の方法。
  377. 前記水性注射製剤は、
    a.約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;
    b.約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の、
    及びポリエチレングリコールを含む可溶化剤;
    c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
    d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
    e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
    f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
    g.少なくとも96%(w/w)の水
    を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する、請求項321に記載の方法。
  378. 前記水性注射製剤は、
    a.約0.04%(w/w)〜約0.06%(w/w)のカプサイシン;
    b.(a)約70%(w/w)の、
    の混合物、並びに(b)約30%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、約0.8%(w/w)〜約1.2%(w/w)の可溶化剤;
    c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
    d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
    e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
    f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
    g.少なくとも96%(w/w)の水
    を含み、且つ約5〜約6の範囲のpHを有する、請求項321に記載の方法。
  379. 前記水性注射製剤は、
    a.約0.05%(w/w)のカプサイシン;
    b.約1%(w/w)の、
    及びポリエチレングリコールを含む可溶化剤;
    c.約0.005%(w/w)〜約0.015%(w/w)のジブチルヒドロキシトルエン;
    d.約0.2%(w/w)〜約1%(w/w)の酢酸ナトリウム;
    e.約0.01%(w/w)〜約0.05%(w/w)のエチレンジアミン四酢酸又はその塩;
    f.約0.3%(w/w)〜約0.9%(w/w)の塩化ナトリウム;
    g.少なくとも96%(w/w)の水
    を含み、且つ約5.5のpHを有する、請求項321に記載の方法。
  380. 前記可溶化剤は、(a)68%(w/w)〜72%(w/w)の、
    の混合物、並びに(b)28%(w/w)〜32%(w/w)のポリエチレングリコールを含む、請求項376〜379のいずれか一項に記載の方法。
  381. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約300g/モル〜約900g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項376〜379のいずれか一項に記載の方法。
  382. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約500g/モル〜約800g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項376〜379のいずれか一項に記載の方法。
  383. 任意のポリエチレングリコール又はポリエチレングリコリルは、各々独立して、約600g/モル〜約750g/モルの範囲の重量平均分子量を有する、請求項376〜379のいずれか一項に記載の方法。
  384. 任意のポリエチレングリコリルは、約660g/モルの重量平均分子量を有する、請求項321〜380のいずれか一項に記載の方法。
  385. 前記カプサイシンは、少なくとも97重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス及びトランス異性体の混合物である、請求項1〜384のいずれか一項に記載の方法。
  386. 前記カプサイシンは、少なくとも99重量%のトランス−カプサイシンを含有する、シス−カプサイシン及びトランス−カプサイシンの混合物である、請求項1〜384のいずれか一項に記載の方法。
  387. 前記カプサイシンは、本質的に前記トランス異性体からなる、請求項1〜384のいずれか一項に記載の方法。
  388. 前記患者は、約20〜約30歳、約30〜約40歳、約40〜約50歳、約50〜約60歳若しくは約60〜約70歳の範囲の年齢又は70歳を超える年齢を有する、請求項1〜387のいずれか一項に記載の方法。
  389. 前記患者は、成人男性又は成人女性である、請求項1〜387のいずれか一項に記載の方法。
  390. 前記患者は、ヒト小児である、請求項1〜387のいずれか一項に記載の方法。
  391. 前記患者は、45kg/m以下の体格指数を有する、請求項1〜390のいずれか一項に記載の方法。
  392. 前記患者は、約18kg/m〜約32kg/mの範囲の体格指数を有する、請求項1〜390のいずれか一項に記載の方法。
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