本出願は、異なる送信方式に基づいてチャネル測定およびフィードバックを実行するデータ送信の方法および装置ならびにシステムを提供し、したがって、ダイバーシティ利得が広い範囲で取得され、データ送信の信頼性が改善されることが可能である。
第1の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列を事前記憶し、本方法は、
端末デバイスによって、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を受信するステップと、
端末デバイスによって、少なくとも1つの基準信号とチャネル状態情報CSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて第1の指示情報の複数の部分を送るステップであって、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定され、
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報をフィードバックし、したがって、ネットワークデバイスは、フィードバックに基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環(precoder cycling)ベースの時空間送信ダイバーシティ(space-time transmit diversity、STTD)(または時空間ブロックコーディング(space time block coding、STBC)と呼ばれる)、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ(space-frequency transmit diversity、SFTD)(または空間周波数ブロックコーディング(space frequency block coding、SFBC)と呼ばれる)、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ(cyclic delay diversity、CDD)、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
本出願のこの実施形態では、基準信号は、プリコードされた基準信号またはプリコードされていない基準信号であり得る。
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、本方法は、
端末デバイスによって、第2の指示情報を送るステップであって、第2の指示情報は、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を示し、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップをさらに含む。
理解しやすいように、一例として1つのプリコーダ循環の粒度を使用することによって説明を本明細書で提供し、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の列の数量は、プリコーダ循環の粒度によって搬送される基準信号の数量に対応し、すなわち、ポートの数量に対応する。端末デバイスは、測定を通して、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルとしてメトリック基準における最適なポートのプリコーディングベクトルを選択し得る。この場合、第1の指示情報の各部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、1つのターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。代替として、複数のポートのプリコーディングベクトルが測定を通して選択され得、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルを取得するために、線形重ね合わせが実行される。この場合、第1の指示情報の複数の部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、1つのターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。
ポート選択は、可能な実装にすぎず、端末デバイスは、ポート選択を実行することなしにネットワークデバイスにプリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列を直接フィードバックし得ることを理解されたい。
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第1の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、第1の指示情報は、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)であり、3つのコードブックインデックスはi1,1、i1,2、およびi2である。
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装では、本方法は、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るステップをさらに含む。
したがって、ネットワークデバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善する。
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの実装では、本方法は、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を受信するステップをさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスにプリコーダ循環の粒度の候補値を事前に送り得、端末デバイスは、少なくとも1つの候補値に基づいて別々に測定を実行して、メトリック基準において最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、ネットワークデバイスに最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得、したがって、端末デバイスの測定複雑性を低減することが可能である。
本出願のこの実施形態では、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)。任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に事前構成され得る。
フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、代替として、ネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。任意選択で、本方法は、端末デバイスによって、第5の指示情報を受信するステップであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示す、ステップをさらに含む。
第2の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含み、本方法は、
端末デバイスによって、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信するステップと、
端末デバイスによって、複数の基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて第3の指示情報と第4の指示情報とを送るステップであって、第3の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第4の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報をフィードバックし、したがって、ネットワークデバイスは、フィードバックに基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
第2の態様を参照すると、第2の態様のいくつかの実装では、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第3の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第3の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、第3の指示情報は、PMI中の2つのコードブックインデックスi1,1およびi1,2であり得、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)プロトコルでは、i1,1およびi1,2、は、1つプリコーディング行列セットを示すために一緒に使用され得る。
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの実装では、本方法は、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るステップをさらに含む。
したがって、ネットワークデバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善することが可能である。
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの実装では、本方法は、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を受信するステップをさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスにプリコーダ循環の粒度の候補値を事前に送り得、端末デバイスは、少なくとも1つの候補値に基づいて別々に測定を実行して、メトリック基準において最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、ネットワークデバイスに最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得、したがって、端末デバイスの測定複雑性を低減することが可能である。
本出願のこの実施形態では、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)。任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に事前構成され得る。
フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、代替として、ネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。任意選択で、本方法は、端末デバイスによって、第5の指示情報を受信するステップであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示す、ステップをさらに含む。
第3の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列を事前記憶し、本方法は、
ネットワークデバイスによって、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を送るステップと、
ネットワークデバイスによって、少なくとも1つの基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて端末デバイスによってフィードバックされた第1の指示情報の複数の部分を受信するステップであって、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定される、ステップと、
ネットワークデバイスによって、第1の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップであって、
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報をフィードバックし、したがって、ネットワークデバイスは、フィードバックに基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
本出願のこの実施形態では、基準信号は、プリコードされた基準信号またはプリコードされていない基準信号であり得る。
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、ネットワークデバイスによって、第1の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップは、
ネットワークデバイスによって、第1の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定するステップであって、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップを含む。
任意選択で、y>xであるとき、ネットワークデバイスによって、第1の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップは、
ネットワークデバイスによって、第2の指示情報を受信し、第2の指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からx個のプリコーディング行列を決定するステップと、
ネットワークデバイスによって、第1の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定するステップであって、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップと
を含む。
理解しやすいように、一例として1つのプリコーダ循環の粒度を使用することによって説明を本明細書で提供し、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の列の数量は、プリコーダ循環の粒度によって搬送される基準信号の数量に対応し、すなわち、ポートの数量に対応する。端末デバイスは、測定を通して、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルとしてメトリック基準における最適なポートのプリコーディングベクトルを選択し得る。この場合、第1の指示情報の各部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、1つのターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。代替として、複数のポートのプリコーディングベクトルが測定を通して選択され得、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルを取得するために、線形重ね合わせが実行される。この場合、第1の指示情報の複数の部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、1つのターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第1の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、第1の指示情報は、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)であり、3つのコードブックインデックスはi1,1、i1,2、およびi2である。
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装では、本方法は、
ネットワークデバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を受信するステップをさらに含む。
したがって、ネットワークデバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善することが可能である。
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの実装では、本方法は、
ネットワークデバイスによって、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を送るステップをさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスにプリコーダ循環の粒度の候補値を事前に送り得、端末デバイスは、少なくとも1つの候補値に基づいて別々に測定を実行して、メトリック基準において最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、ネットワークデバイスに最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得、したがって、端末デバイスの測定複雑性を低減することが可能である。
本出願のこの実施形態では、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)。任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に事前構成され得る。
フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、代替として、ネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。任意選択で、本方法は、ネットワークデバイスによって、第5の指示情報を送るステップであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示す、ステップをさらに含む。
第4の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含み、本方法は、
ネットワークデバイスによって、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を送るステップと、
ネットワークデバイスによって、複数の基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて端末デバイスによってフィードバックされた第3の指示情報と第4の指示情報とを受信するステップであって、第3の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第4の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用される、ステップと、
ネットワークデバイスによって、第3の指示情報と第4の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップであって、
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報をフィードバックし、したがって、ネットワークデバイスは、フィードバックに基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの実装では、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第3の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第3の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、第3の指示情報は、PMI中の2つのコードブックインデックスi1,1およびi1,2であり得、LTEプロトコルでは、i1,1およびi1,2、は、1つプリコーディング行列セットを示すために一緒に使用され得る。
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの実装では、本方法は、
ネットワークデバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を受信するステップをさらに含む。
したがって、ネットワークデバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善することが可能である。
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの実装では、本方法は、
ネットワークデバイスによって、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を送るステップをさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスにプリコーダ循環の粒度の候補値を事前に送り得、端末デバイスは、少なくとも1つの候補値に基づいて別々に測定を実行して、メトリック基準において最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、ネットワークデバイスに最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得、したがって、端末デバイスの測定複雑性を低減することが可能である。
本出願のこの実施形態では、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)。任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に事前構成され得る。
フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、代替として、ネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。任意選択で、本方法は、ネットワークデバイスによって、第5の指示情報を送るステップであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示す、ステップをさらに含む。
第5の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列を事前記憶し、本方法は、
ネットワークデバイスによって、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を受信するステップと、
ネットワークデバイスによって、少なくとも1つの基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいて第6の指示情報の複数の部分を送るステップであって、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定され、
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報を送り、したがって、端末デバイスは、指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSI測定が基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
本出願のこの実施形態では、基準信号は、プリコードされた基準信号またはプリコードされていない基準信号であり得る。
第5の態様に関して、第5の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、本方法は、
ネットワークデバイスによって、第7の指示情報を送るステップであって、第7の指示情報は、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップをさらに含む。
理解しやすいように、一例として1つのプリコーダ循環の粒度を使用することによって説明を本明細書で提供し、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の列の数量は、プリコーダ循環の粒度によって搬送される基準信号の数量に対応し、すなわち、ポートの数量に対応する。ネットワークデバイスは、測定を通して、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルとしてメトリック基準における最適なポートのプリコーディングベクトルを選択し得る。この場合、第6の指示情報の各部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、ターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。代替として、複数のポートのプリコーディングベクトルが測定を通して選択され得、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルを取得するために、線形重ね合わせが実行される。この場合、第6の指示情報の複数の部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、ターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。
ポート選択は、可能な実装にすぎず、ネットワークデバイスは、ポート選択を実行することなしに端末デバイスにプリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列を直接示し得ることを理解されたい。
第5の態様に関して、第5の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第6の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、第6の指示情報は、PMIであり、3つのコードブックインデックスはi1,1、i1,2、およびi2である。
第5の態様に関して、第5の態様のいくつかの実装では、本方法は、
ネットワークデバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るステップをさらに含む。
したがって、端末デバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善する。
本出願のこの実施形態では、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)か、またはネットワークデバイスによって決定され得る。これは、本出願では限定されない。
第6の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含み、本方法は、
ネットワークデバイスによって、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信するステップと、
ネットワークデバイスによって、複数の基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいて第8の指示情報と第9の指示情報とを送るステップであって、第8の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第9の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報を送り、したがって、端末デバイスは、指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSI測定が基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
第6の態様を参照すると、第6の態様のいくつかの実装では、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第8の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第8の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、第8の指示情報は、PMI中の2つのコードブックインデックスi1,1およびi1,2であり得、LTEプロトコルでは、i1,1およびi1,2、は、1つプリコーディング行列セットを示すために一緒に使用され得る。
第6の態様に関して、第6の態様のいくつかの実装では、本方法は、
ネットワークデバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るステップをさらに含む。
したがって、端末デバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善することが可能である。
本出願のこの実施形態では、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)か、またはネットワークデバイスによって決定され得る。これは、本出願では限定されない。
第7の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列を事前記憶し、本方法は、
端末デバイスによって、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を送るステップと、
端末デバイスによって、少なくとも1つの基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいてネットワークデバイスによって送られた第6の指示情報の複数の部分を受信するステップであって、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定される、ステップと、
端末デバイスによって、第6の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップであって、
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報を送り、したがって、端末デバイスは、指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSI測定が基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
本出願のこの実施形態では、基準信号は、プリコードされた基準信号またはプリコードされていない基準信号であり得る。
第7の態様に関して、第7の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、端末デバイスによって、第6の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップは、
端末デバイスによって、第7の指示情報を受信し、第7の指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からx個のプリコーディング行列を決定するステップと、
端末デバイスによって、第6の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定するステップであって、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップと
を含む。
理解しやすいように、一例として1つのプリコーダ循環の粒度を使用することによって説明を本明細書で提供し、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の列の数量は、プリコーダ循環の粒度によって搬送される基準信号の数量に対応し、すなわち、ポートの数量に対応する。ネットワークデバイスは、測定を通して、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルとしてメトリック基準における最適なポートのプリコーディングベクトルを選択し得る。この場合、第6の指示情報の各部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、ターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。代替として、複数のポートのプリコーディングベクトルが測定を通して選択され得、ターゲットプリコーディング行列中の列ベクトルを取得するために、線形重ね合わせが実行される。この場合、第6の指示情報の複数の部分が1つのプリコーディング列ベクトルを示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分によって示される複数のプリコーディング列ベクトルは、ターゲットプリコーディング行列を取得するために組み合わされ得る。
ポート選択は、可能な実装にすぎず、ネットワークデバイスは、ポート選択を実行することなしに端末デバイスにプリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列を直接示し得ることを理解されたい。
第7の態様に関して、第7の態様のいくつかの実装では、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第6の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、第6の指示情報は、PMIであり、3つのコードブックインデックスはi1,1、i1,2、およびi2である。
第7の態様に関して、第7の態様のいくつかの実装では、本方法は、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の指示情報を受信するステップをさらに含む。
したがって、端末デバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善する。
本出願のこの実施形態では、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、あらかじめ定義され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)か、またはネットワークデバイスによって決定され得る。これは、本出願では限定されない。
第8の態様によれば、データ送信の方法であって、本方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムに適用され、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含み、本方法は、
端末デバイスによって、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を送るステップと、
端末デバイスによって、複数の基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいてネットワークデバイスによって送られた第8の指示情報と第9の指示情報とを受信するステップであって、第8の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第9の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用される、ステップと、
端末デバイスによって、第8の指示情報と第9の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するステップであって、
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である、ステップと
を含む、データ送信の方法を提供する。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、送信方式に基づいてチャネル測定を実行し、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報を送り、したがって、端末デバイスは、指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。従来技術と比較して、測定を通して取得される複数のプリコーディング行列をプリコーダ循環に与えることが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
CSI測定が基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
第8の態様に関して、第8の態様のいくつかの実装では、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第8の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第8の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、第8の指示情報は、PMI中の2つのコードブックインデックスi1,1およびi1,2であり得、LTEプロトコルでは、i1,1およびi1,2、は、1つプリコーディング行列セットを示すために一緒に使用され得る。
第8の態様に関して、第8の態様のいくつかの実装では、本方法は、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の粒度の指示情報を受信するステップをさらに含む。
したがって、端末デバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善することが可能である。
第9の態様によれば、チャネル測定指示の方法であって、
端末デバイスによって、第10の指示情報を受信するステップであって、第10の指示情報は、チャネル測定が基づく周波数帯域の粒度を示し、1つの周波数帯域の粒度に対応する周波数帯域は、1つのプリコーディング行列に対応する、ステップと、
端末デバイスによって、第10の指示情報に基づいて周波数帯域の粒度を決定するステップと
を含むチャネル測定指示の方法を提供する。
本出願のこの実施形態では、測定帯域幅は、少なくとも1つの周波数帯域の粒度を含む。測定帯域幅は、チャネル測定基準信号を送信するための帯域幅であり得るか、または測定後にCSIをフィードバックするために使用される帯域幅であり得る。言い換えれば、測定帯域幅は、チャネル測定基準信号を送信するための帯域幅の全部または一部であり得る。
したがって、端末デバイスは、周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行し、したがって、チャネル測定が不正確なとき、測定帯域幅に対して複数のプリコーディング行列を使用することによってプリコーディングが実行される等価チャネルが測定されて、比較的正確なCSIを取得し、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、システムのロバストネスを改善する。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、本方法は、端末デバイスによって、周波数帯域の粒度に基づいて測定帯域幅に対してチャネル測定を実行するステップであって、測定帯域幅は、チャネル状態情報CSIをフィードバックするための帯域幅である、ステップをさらに含む。
言い換えれば、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示される周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行し、測定帯域幅全体に対する測定を通して取得された結果に基づいてCSIフィードバックを実行し得る。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、CSIをフィードバックするための帯域幅は、基準信号を送信するための帯域幅の全部または一部である。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、周波数帯域の粒度は、プリコーディングリソースブロックグループPRGの帯域幅サイズである。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、プリコーディング行列は、あらかじめ定義されたコードブックから端末デバイスによってランダムに選択される。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、端末デバイスによって、周波数帯域の粒度に基づいて測定帯域幅に対してチャネル測定を実行するステップは、
端末デバイスによって、プリコーダ循環の粒度として周波数帯域の粒度を使用し、プリコーダ循環の送信方式に基づいて測定帯域幅に対してチャネル測定を実行するステップを含む。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、第10の指示情報は、無線リソース制御RRCメッセージ、媒体アクセス制御MAC制御要素CE、またはダウンリンク制御情報DCIのシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送される。
第9の態様に関して、第9の態様のいくつかの実装では、同じ周波数帯域の粒度を有する任意の2つの隣接する周波数帯域に対応するプリコーディング行列は異なる。
第10の態様によれば、データ送信の方法であって、
ネットワークデバイスによって、チャネル測定が基づく周波数帯域の粒度を決定するステップであって、1つの周波数帯域の粒度に対応する周波数帯域は、1つのプリコーディング行列に対応する、ステップと、
ネットワークデバイスによって、第10の指示情報を送るステップであって、第10の指示情報は、周波数帯域の粒度を示す、ステップと
を含むデータ送信の方法を提供する。
本出願のこの実施形態では、測定帯域幅は、少なくとも1つの周波数帯域の粒度を含む。測定帯域幅は、チャネル測定基準信号を送信するための帯域幅であり得るか、または測定後にCSIをフィードバックするために使用される帯域幅であり得る。言い換えれば、測定帯域幅は、チャネル測定基準信号を送信するための帯域幅の全部または一部であり得る。
したがって、端末デバイスは、周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行し、したがって、チャネル測定が不正確なとき、測定帯域幅に対して複数のプリコーディング行列を使用することによってプリコーディングが実行される等価チャネルが測定されて、比較的正確なCSIを取得し、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、システムのロバストネスを改善する。
第10の態様に関して、第10の態様のいくつかの実装では、周波数帯域の粒度は、プリコーディングリソースブロックグループPRGの帯域幅サイズである。
第10の態様に関して、第10の態様のいくつかの実装では、第10の指示情報は、無線リソース制御RRCメッセージ、媒体アクセス制御MAC制御要素CE、またはダウンリンク制御情報DCIのシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送される。
第10の態様に関して、第10の態様のいくつかの実装では、同じ周波数帯域の粒度を有する任意の2つの隣接する周波数帯域に対応するプリコーディング行列は異なる。
第11の態様によれば、端末デバイスを提供し、端末デバイスは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第7の態様もしくは第7の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第8の態様もしくは第8の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第9の態様もしくは第9の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュールを含む。
第12の態様によれば、ネットワークデバイスを提供し、ネットワークデバイスは、第3の態様もしくは第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第4の態様もしくは第4の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第5の態様もしくは第5の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第6の態様もしくは第6の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュール、または第10の態様もしくは第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信の方法を実行するためのモジュールを含む。
第13の態様によれば、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含む端末デバイスを提供する。プロセッサは、信号を受信し送信するようにトランシーバを制御するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、ネットワークデバイスが、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第7の態様もしくは第7の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第8の態様もしくは第8の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第9の態様もしくは第9の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信方法を実行するように、ように構成される。
第14の態様によれば、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサは、信号を受信し送信するようにトランシーバを制御するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、端末デバイスが、第3の態様もしくは第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第4の態様もしくは第4の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第5の態様もしくは第5の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第6の態様もしくは第6の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第10の態様もしくは第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信方法を実行するように、ように構成される。
特定の実装処理では、第13の態様または第14の態様におけるプロセッサは、たとえば、限定はしないが、ベースバンド関連の処理を実行するように構成され得る。受信機と送信機とは、たとえば、限定はしないが、無線周波数の送信および受信を実行するように別々に構成され得る。上記のデバイスは、互いに無関係であるチップ上に別々に配設され得るか、またはデバイスの少なくとも一部または全部が同じチップ上に配設される。たとえば、受信機と送信機とは、互いに無関係である受信機チップと送信機チップとの上に配置され得るか、またはトランシーバチップ上に配設されるためにトランシーバに統合され得る。別の例では、プロセッサは、アナログベースバンドプロセッサとデジタルベースバンドプロセッサとにさらに分割され得る。アナログベースバンドプロセッサとトランシーバとは、同じチップに統合され得、デジタルベースバンドプロセッサは、独立したチップ上に配設され得る。統合回路技術は、絶え間なく発展しているので、ますます多くのデバイスが同じチップに統合され得る。たとえば、デジタルベースバンドプロセッサと複数のタイプのプロセッサ(たとえば、限定はしないが、グラフィックス処理ユニットおよびマルチメディアプロセッサ)とが同じチップに統合され得る。そのようなチップは、システムオンチップ(System on Chip)と呼ばれることがある。デバイスが異なるチップ上に独立して配設されるのか、または1つもしくは複数のチップに統合されるのかは、通常、製品設計の特定の要件に依存する。本出願のこの実施形態は、上記のデバイスの特定の実装にいかなる制限も課さない。
第15の態様によれば、入力回路と、出力回路と、処理回路とを含むプロセッサを提供する。処理回路は、入力回路を使用することによって信号を受信し、出力回路を使用することによって信号を送信するように構成され、したがって、プロセッサは、第1の態様から第10の態様および第1の態様から第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行する。
特定の実装処理では、上記のプロセッサは、チップであり得、入力回路は、入力ピンであり得、出力回路は、出力ピンであり得、処理回路は、トランジスタ、ゲート回路、トリガ、様々な論理回路などであり得る。入力回路によって受信された入力信号は、たとえば、限定はしないが、受信機によって受信され、入力され得、出力回路によって出力された信号は、たとえば、限定はしないが、送信機に出力され、送信機によって送信され得る。さらに、入力回路と出力回路とは、同じ回路であり得、回路は、異なる瞬間に別々に入力回路および出力回路として使用される。本出願のこの実施形態は、プロセッサおよび様々な回路の特定の実装にいかなる制限も課さない。
第16の態様によれば、メモリと、プロセッサとを含む処理装置を提供する。プロセッサは、第1の態様から第10の態様および第1の態様から第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行するために、メモリ中に記憶された命令を読み取り、受信機を使用することによって信号を受信し、送信機を使用することによって信号を送信するように構成される。
任意選択で、1つまたは複数のプロセッサがあり、1つまたは複数のメモリがある。
任意選択で、メモリとプロセッサとは、統合され得るか、またはメモリとプロセッサとは、別々に配設され得る。
特定の実装処理では、メモリは、非一時的(non-transitory)メモリ、たとえば、読取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)であり得る。メモリとプロセッサとは、同じチップに統合され得るか、または異なるチップ上に別々に配設され得る。本出願のこの実施形態は、メモリのタイプと、メモリとプロセッサとが配設される方式とにいかなる制限も課さない。
第17の態様によれば、プロセッサと、メモリとを含むチップを提供する。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成され、コンピュータプログラムは、第1の態様から第10の態様および第1の態様から第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実装するために使用される。
第18の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム(または、コードまたは命令と呼ばれることがある)を含む。コンピュータプログラムが動作するとき、コンピュータは、第1の態様から第10の態様および第1の態様から第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行することを可能にされる。
第19の態様によれば、コンピュータ可読媒体を提供し、コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム(または、コードまたは命令と呼ばれることがある)を記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、第1の態様から第10の態様および第1の態様から第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行することを可能にされる。
コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体である。
上記の設計に基づいて、本出願の実施形態では、チャネル測定は、送信方式に基づいて実行されることが可能で、複数のプリコーディング行列を決定するための指示情報がフィードバックされて、プリコーダ循環の送信方式の要件を満たし、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善する。
以下に、添付の図面を参照しながら本出願における技術的解決策について説明する。
本出願の実施形態における技術的解決策は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications(GSM))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)、ユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、または将来の5Gシステムまたは新無線(new radio、NR)などの様々な通信システムに適用可能である。
本出願の実施形態について理解しやすいように、本出願の実施形態に適用可能な通信システムについて、図1を参照しながら最初に詳細に説明する。図1は、本出願の実施形態におけるデータ送信の方法および装置に適用可能な通信システムの概略図である。図1に示すように、通信システム100は、ネットワークデバイス102を含む。ネットワークデバイス102は、複数のアンテナ、たとえば、アンテナ104、106、108、110、112、および114を含み得る。さらに、ネットワークデバイス102は、送信機リンクと受信機リンクとを含み得る。送信機リンクと受信機リンクとの両方が信号の送信と受信とに関係する(プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、またはアンテナなどの)複数の構成要素を含み得ることを、当業者は理解し得る。
ネットワークデバイスは、無線トランシーバ機能を有する任意のデバイスまたはデバイス中に配設され得るチップであり得ることを理解されたい。デバイスは、限定はしないが、(ノードB(NodeB)、発展型ノードB(eNodeB))などの基地局、5G通信システムにおける(送信ポイント(transmission point、TP)もしくは送信受信ポイント(transmission reception point、TRP)、基地局、またはスモールセルデバイスなどの)ネットワークデバイス、将来の通信システムにおけるネットワークデバイス、ワイヤレスフィデリティー(Wireless-Fidelity、Wi−Fi)システムにおけるアクセスポイント、無線リレーノード、ワイヤレスバックホールノードなどを含む。
ネットワークデバイス102は、(端末デバイス116および端末デバイス122などの)複数の端末デバイスと通信することが可能である。ネットワークデバイス102は、端末デバイス116または122と同様に任意の数量の端末デバイスと通信することが可能である。
端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置と呼ばれることもあることを理解されたい。本出願の実施形態における端末デバイスは、モバイルフォン(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、バーチャルリアリティ(Virtual Reality、VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)におけるワイヤレス端末、自己駆動(self driving)のワイヤレス端末、遠隔医療(remote medical)におけるワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)におけるワイヤレス端末、輸送安全(transportation safety)におけるワイヤレス端末、スマート都市(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末などであり得る。本出願の実施形態は、応用シナリオにいかなる制限も課さない。本出願では、上記の端末デバイスと上記の端末デバイス中に配設され得るチップとは、端末デバイスと総称される。
図1に示すように、端末デバイス116は、アンテナ112および114と通信し、ここで、アンテナ112および114は、順方向リンク118を使用することによって端末デバイス116に情報を送り、逆方向リンク120を使用することによって端末デバイス116から情報を受信する。さらに、端末デバイス122は、アンテナ104およびアンテナ106と通信し、ここで、アンテナ104および106は、順方向リンク124を使用することによって端末デバイス122に情報を送り、逆方向リンク126を使用することによって端末デバイス122から情報を受信する。
本出願の実施形態は、ダウンリンクデータ送信に適用可能であるか、またはアップリンクデータ送信に適用可能であるか、またはデバイス間(device to device、D2D)データ送信に適用可能である。たとえば、ダウンリンクデータ送信の場合、送信端デバイスは、基地局であり、対応する受信端デバイスは、UEであり、アップリンクデータ送信の場合、送信端デバイスは、UEであり、対応する受信端デバイスは基地局であり、D2Dデータ送信の場合、送信デバイスはUEであり、対応する受信デバイスはやはりUEである。これは、本出願の実施形態では限定されない。
たとえば、周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システムでは、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用される周波数帯域とは異なる周波数帯域を使用し得、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって使用される周波数帯域とは異なる周波数帯域を使用し得る。
別の例では、時分割複信(time division duplex、TDD)システムおよび全二重(full duplex)システムでは、順方向リンク118と逆方向リンク120とは、同じ周波数帯域を使用し得、順方向リンク124と逆方向リンク126とは、同じ周波数帯域を使用し得る。
通信のために設計された各アンテナ(または複数のアンテナを含むアンテナグループ)および/またはエリアは、ネットワークデバイス102のセクタと呼ばれる。たとえば、アンテナグループは、ネットワークデバイス102のカバレージエリアのセクタ中の端末デバイスと通信するように設計され得る。ネットワークデバイス102が、それぞれ、順方向リンク118および順方向リンク124を使用することによって端末デバイス116および端末デバイス122と通信する処理では、ネットワークデバイス102の送信アンテナは、ビームフォーミングを通して順方向リンク118の信号対雑音比と順方向リンク124の信号対雑音比とを改善することが可能である。さらに、ネットワークデバイスが単一のアンテナを使用することによってすべての端末デバイスに信号を送る方式と比較して、ネットワークデバイス102が、ビームフォーミングを通して、関連するカバレージエリア中にランダムに分散された端末デバイス116と端末デバイス122とに信号を送るとき、隣接セル中のモバイルデバイスは、あまり干渉されない。
ネットワークデバイス102、端末デバイス116、または端末デバイス122は、ワイヤレス通信送信装置および/またはワイヤレス通信受信装置であり得る。データを送るとき、ワイヤレス通信送信装置は、送信のためにデータを符号化し得る。詳細には、ワイヤレス通信送信装置は、チャネルを通してワイヤレス通信受信装置に送られる必要がある特定の数量のデータビットを取得し得る(たとえば、生成し得るか、別の通信装置から受信し得るか、またはメモリ中に記憶し得る)。データビットは、データのトランスポートブロック(または複数のトランスポートブロック)中に含まれ得る。トランスポートブロックは、複数のコードブロックを生成するためにセグメント化され得る。
さらに、通信システム100は、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)ネットワーク、またはデバイス間(device to device、D2D)ネットワーク、または機械間(machine to machine、M2M)ネットワーク、または別のネットワークであり得る。図1は、理解しやすいように一例として使用される簡略概略図にすぎず、ネットワークは、図1に描かれていない別のネットワークデバイスをさらに含み得る。
本出願の実施形態について理解しやすいように、以下に、図2を参照しながらLTEシステムにおけるダウンリンク物理チャネル処理プロシージャについて手短に説明する。図2は、既存のLTEシステムにおいて使用されるダウンリンク物理チャネル処理プロシージャの概略図である。ダウンリンク物理チャネル処理プロシージャの処理対象物は、コードワードである。コードワードは、通常、(少なくともチャネルコーディングを含む)符号化されたビットストリームである。スクランブル(scrambling)がコードワード(code word)に対して実行された後、スクランブルされたビットストリームが生成される。変調マッピング(modulation mapping)が、スクランブルされたビットストリームに対して実行された後、変調されたシンボルストリームは取得される。変調されたシンボルストリームは、レイヤマッピング(layer mapping)の後に複数のレイヤ(layer)にマッピングされる。区別および説明を容易にするために、本出願の実施形態では、レイヤマッピングの後のシンボルストリームは、レイヤマッピング空間レイヤと呼ばれることがある(またはレイヤマッピング空間ストリームまたはレイヤマッピングシンボルストリームと呼ばれることがある)。プリコーディング(precoding)がレイヤマッピング空間レイヤに対して実行された後、複数のプリコードされたデータストリーム(またはプリコードされたシンボルストリームと呼ばれる)が取得される。プリコードシンボルストリームは、リソース要素(resource element、RE)マッピングの後に、複数のRE上にマッピングされる。次いで、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)変調がこれらのREに対して実行されて、OFDMシンボルストリームを生成する。OFDMシンボルストリームは、次いで、アンテナポート(antenna port)を使用することによって送信される。
チャネル状態が知られているとき、プリコーディング技術は、送信端における送信されるべき信号の前処理、すなわち、チャネルリソースに一致するプリコーディング行列を使用することによる送信されるべき信号の処理のことを指すことがあり、したがって、プリコードされた送信されるべき信号は、チャネルに適応し、受信端によるチャネル間での干渉の消去の複雑性が低減される。したがって、(信号対干渉雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)などの)受信信号品質が送信信号のプリコーディング処理を通して改善される。したがって、プリコーディング技術を使用することによって、送信端デバイスと複数の受信端デバイスとが同じ時間周波数リソース上での送信を実装することが可能となり、すなわち、マルチユーザ多入力多出力(multiple user multiple input multiple output、MU−MIMO)が実装される。プリコーディング技術についての関連説明は、一例として使用されるにすぎず、本出願の実施形態の保護範囲を限定するものではないことに留意されたい。特定の実装処理では、プリコーディングは、別の方式で実行され得(たとえば、チャネル行列を学習することができないとき、プリコーディングは、プリセットされたプリコーディング行列を使用することによって、または加重処理方式で実行され)、詳細な内容については本明細書に記載されていない。
ただし、チャネル状態が迅速に変化するとき、または他の場合にはCSIを取得することができないとき、受信端は、通常、ロングタームブロードバンドのCSIをフィードバックする。そのようなCSIフィードバックに基づいて決定されたプリコーディング行列は、不正確であり、現在のチャネル状態に正確に適応することができない。したがって、プリコーディングされた送信されるべき信号は、受信端によって正常に復調されることができず、受信信号の品質に劣化を生じる。
現在知られている送信方式は、同じデータストリームに対してプリコーダ循環を実行するために複数のプリコーディングベクトルを使用し、ダイバーシティ利得が複数のプリコーディングベクトルの循環を通して取得され、それにより、チャネル状態が迅速に変化するシナリオ、またはCSIを正確に取得することができないシナリオに適用可能になる。この送信方式は、プリコーダ循環と呼ばれることがある。プリコーダ循環がダイバーシティ送信の送信方式であることが理解され得る。
しかしながら、現在の技術では、プリコーダ循環の送信方式を使用するときに、送信端は、送信方式に基づく測定を通して取得されるCSIを取得しない。実際には、チャネル測定中に、受信端は、通常、閉ループ空間多重化(closed-loop spatial multiplexing、CLSM)の送信方式に基づくチャネル測定を実行し、フィードバックされたCSIは、通常、CLSMの送信方式に適用可能であり、ダイバーシティ送信要件を満たすことができない。
したがって、プリコーダ循環の送信方式に基づいてCSIをフィードバックするための解決策を提供する必要があり、したがって、送信端デバイスは、現在のチャネル状態に適応することが可能である複数のプリコーディング行列を取得して、プリコーダ循環を実行し、それによって、信号の受信品質を改善することが可能となる。
通常、チャネルに適応することが可能であるプリコーディング行列を取得するために、送信端は、事前にチャネル測定を実行するために基準信号を送り得、チャネル測定を通して受信端によって取得されるCSIを取得し、したがって、送られるべきデータに対してプリコーディング処理を実行するために比較的正確なプリコーディング行列が決定される。
本出願では、基準信号は、プリコードされていない(non-precoded)基準信号またはプリコードされた基準信号(またはビームフォーミングされた(beamformed)基準信号と呼ばれる)であり得る。プリコードされていない基準信号は、LTEプロトコルにおけるクラスA(Class A)基準信号と同様であり、プリコードされた基準信号はLTEプロトコルにおけるクラスB(Class B)基準信号と同様である。本出願の実施形態では、2つの信号間の差は、チャネル測定後にフィードバックされる(または示される)CSIが異なることにある。
詳細には、受信端は、プリコードされていない基準信号に基づいて送信アンテナと受信アンテナとの間の完全チャネルを推定することが可能であり、CSIは、完全チャネルの測定に基づいて取得される。受信端は、プリコードされた基準信号に基づいて等価チャネルを測定することが可能であり、CSIは、等価チャネルの測定に基づいて取得される。したがって、受信端が両方のタイプの基準信号に基づいてCSIをフィードバックするが、異なる基準信号に基づくチャネル測定を通してフィードバックされる(または示される)CSI中に含まれるコンテンツは。異なり得ることが理解され得る。
複数アンテナの技術開発とともに、比較的大きい数量のアンテナポートがあるので、高いパイロットオーバーヘッドは、プリコードされていない基準信号を使用したチャネル測定(詳細には、CSI測定)によって生じ、各基準信号の送信電力が比較的低くなり、チャネル測定精度が比較的低くなる。プリコードされた基準信号が、等価なチャネル行列を測定するために使用され得、端末デバイスは、測定を通してビームフォーミングされた等価チャネルを取得し、したがって、アンテナポートの数量は低減され、パイロットオーバーヘッドが比較的低くなる。したがって、送信電力が増加し、チャネル測定精度が改善される。
したがって、プリコードされていない基準信号とプリコードされた基準信号との両方がプリコーディング行列を決定するために使用され得る。プリコードされていない基準信号の場合、プリコーディング行列は、完全チャネルの測定に基づいて決定され、プリコーディング行列は、データに対してプリコーディングを実行するために送信端デバイスによって使用され得る。プリコードされた基準信号の場合、アンテナポート(すなわち、ビーム)に対応するプリコーディングベクトルは、等価チャネルの測定に基づいて決定され、すなわち、データ送信のためのアンテナポートに対応するプリコーディングベクトルが決定される。言い換えれば、プリコードされた基準信号は、プリコーディングベクトルの選択、すなわち、アンテナポートの選択またはビームの選択のために使用される。本出願では、基準信号がプリコードされた基準信号である場合、1つのアンテナポートが1つのプリコーディングベクトルに対応し得る。送信端が、1つのアンテナポートに対応するプリコーディングベクトルに基づいてプリコードされた基準信号を送信するとき、送信されたプリコードされた基準信号は方向性を有する。したがって、アンテナポートを使用することによって送られたプリコードされた基準信号は、特定の方向のビームとして理解され得る。要するに、1つのアンテナポートが1つのビームに対応する。
基準信号が適用可能である通信方式または基準信号のタイプが本出願では特に限定されないことを理解されたい。たとえば、ダウンリンクデータ送信の場合、送信端は、ネットワークデバイスであり得、受信端は、端末デバイスであり得、基準信号は、たとえば、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI−RS)であり得、アップリンクデータ送信の場合、送信端は、端末デバイスであり得、受信端は、ネットワークデバイスであり得、基準信号は、たとえば、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)であり得、デバイス間(device to device、D2D)データ送信の場合、送信端は、端末デバイスであり得、受信端は、やはり端末デバイスであり得、基準信号は、たとえば、SRSであり得る。ただし、上記に記載した基準信号のタイプは、説明のために使用される一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成せず、同じまたは同様の機能を実装するために別の基準信号を使用する可能性を本出願では排除しないことを理解されたい。
本出願の実施形態では、アンテナポート(または、略してポート)が基準信号ポートとして理解され得、1つの基準信号が1つのアンテナポートに対応することに留意されたい。本明細書における基準信号は、たとえば、チャネル状態情報基準信号CSI−RSポートもしくはDMRSポートを含み得るか、またはSRSポートもしくはDMRSポートを含み得る。異なるタイプの基準信号が異なる機能を実装するために使用される。本出願におけるアンテナポートの記述は、CSI−RSポート、またはDMRSポート、またはSRSポート、またはDMRSポートであり得、当業者は、それらの意味を理解することが可能である。
本出願の実施形態では、送信方式(または、送信方法または送信機構と呼ばれる)は、既存のプロトコル(たとえば、LTEプロトコル)において定義されている送信方式であり得るか、または将来の5Gにおける関連するプロトコルにおいて定義されている送信方式であり得、これは、本出願の実施形態では特に限定されないことにさらに留意されたい。送信方式がデータ送信のために使用される技術的解決策を表すための名前として理解され得、本出願の実施形態にいかなる限定も構成せず、送信方式を置き換えるために将来のプロトコルにおいて別の名前を使用する可能性を本出願の実施形態では排除しないことを理解されたい。
以下に、例としてプリコードされていない基準信号とプリコードされた基準信号とを別々に使用することによって添付の図面を参照しながら本出願で提供されるデータ送信の方法について説明する。
本出願における技術的解決策が複数のアンテナ技術を使用するワイヤレス通信システムに適用可能であることを理解されたい。たとえば、ワイヤレス通信システムは、図1に示された通信システム100であり得る。通信システムは、少なくとも1つのネットワークデバイスと少なくとも1つの端末デバイスとを含み得、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、ワイヤレスエアインターフェースを使用することによって通信し得る。たとえば、通信システムにおけるネットワークデバイスは、図1に示されたネットワークデバイス102に対応し得、端末デバイスは、図1に示された端末デバイス116または122に対応し得る。
上記で説明したワイヤレス通信システムでは、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、同じコードブック(codebook)を事前に記憶し得、複数のプリコーディング行列と複数のインデックス(たとえば、PMI)との間での1対1の対応は、コードブック中に記憶され得る。複数のプリコーディング行列と複数のPMIとの間での1対1の対応は、あらかじめ定義され(たとえば、プロトコルによって定義され)、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に構成され得るか、またはネットワークデバイスによってあらかじめ定義され、シグナリングを使用することによって事前に端末デバイスに通知され得、したがって、端末デバイスは、複数のプリコーディング行列と複数のPMIとの間での1対1の対応を記憶することが理解され得る。
以下に、図3から図7を参照しながら本出願の実施形態におけるデータ送信の方法について詳細に説明する。
図3は、デバイス対話の観点からの本出願の一実施形態による、データ送信の方法200の概略フローチャートである。詳細には、図3に、ダウンリンクデータ送信のシナリオを示す。図3に示すように、図3に示す方法200は、ステップ210からステップ260を含み得る。
ステップ210において、ネットワークデバイスは、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を送る。
相応して、ステップ210において、端末デバイスは、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を受信する。
詳細には、少なくとも1つの基準信号は、同じ基準信号リソース上で搬送される基準信号であり得る。1つの基準信号リソースが複数の基準信号を搬送するとき、基準信号リソース上で搬送される複数の基準信号のリソース構成方式は、時分割多重(time division multiplexing、TDM)であり得るか、または周波数分割多重化(frequency division multiplexing、FDM)であり得るか、または符号分割多重化(code division multiplexing、CDM)であり得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、TDM、FDM、CDMなどを使用することによって異なるアンテナポートを区別し得る。FDMまたはTDMが使用される場合、異なるアンテナポートの基準信号によって占有される周波数領域リソースまたは時間領域リソースは異なり得る。CDMが使用される場合、異なるアンテナポートの基準信号によって占有される時間周波数リソースは同じであり得、異なるアンテナポートが多重化コードを使用することによって区別される。少なくとも1つの第1の基準信号のリソース構成方式は、本出願では特に限定されない。
限定ではなく一例として、ダウンリンクデータ送信では、基準信号は、たとえば、CSI−RSであり得、基準信号リソースは、たとえば、CSI−RSリソース(CSI-RS resource)であり得る。
ステップ220において、端末デバイスは、少なくとも1つの基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて第1の指示情報の複数の部分をフィードバックし、ここで、第1の指示情報の複数の部分は、x個のプリコーディング行列を示すために使用される。
相応して、ステップ220において、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて端末デバイスによってフィードバックされた第1の指示情報の複数の部分を受信する。次いで、ステップ230において、ネットワークデバイスは、第1の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定する。
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
詳細には、端末デバイスは、少なくとも一部分の第1の指示情報を使用することによってx個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを示し得、ネットワークデバイスは、事前記憶されたコードブックと少なくとも一部分の第1の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定し得る。言い換えれば、1つのターゲットプリコーディング行列は、第1の指示情報の一部分によって示され得る(または決定される)か、または第1の指示情報の複数の部分によって示され得る(または決定される)。
x個のターゲットプリコーディング行列が互いに異なり得るか、または部分的に同じであり得ることを理解されたい。これは、本出願では限定されない。
本出願のこの実施形態では、CSIフィードバックが基づく送信方式は、事前に同意され(たとえば、プロトコルによって定義され)、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に構成され得るか、またはネットワークデバイスによって決定され、端末デバイスに通知され得る。
CSIフィードバックが基づく送信方式をネットワークデバイスが決定するとき、ネットワークデバイスは、シグナリングを使用することによって、CSIフィードバックが基づく送信方式について端末デバイスに明示的に示し得る。任意選択で、本方法は、ステップ240、ネットワークデバイスは、CSIフィードバックが基づく送信方式の指示情報を送る、をさらに含む。
端末デバイスは、指示情報によって示された送信方式に基づいて測定とフィードバックとを実行し得る。したがって、CSIフィードバックが基づく送信方式の指示情報は、フィードバックタイプ(feedback type)の指示情報と呼ばれることもある。
限定ではなく一例として、CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、送信方式の想定として理解され得、端末デバイスは、想定された送信方式に基づいてCSIの測定とフィードバックとを実行することを理解されたい。
本出願のこの実施形態では、基準信号は、プリコードされていない基準信号(場合1)またはプリコードされた基準信号(場合2)であり得る。以下に、場合1および場合2に関して第1の指示情報を使用することによってプリコーディング行列を示す(または決定する)ための特定の方法について説明する。
場合1:基準信号は、プリコードされていない基準信号である。
場合1では、ネットワークデバイスは、ステップ210において、複数のプリコードされていない基準信号を送り得、ステップ220において、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送られた複数のプリコードされていない基準信号に基づいてチャネル測定を実行する。チャネル測定は、送信アンテナと受信アンテナとの間での完全チャネルの測定であり得る。端末デバイスは、チャネル測定に基づいて複数のプリコーディング行列を決定し、第1の指示情報の複数の部分をフィードバックすることによって複数のターゲットプリコーディング行列を示す。
任意選択で、第1の指示情報は、PMIであり、複数のPMIの各々は、3つのコードブックインデックスi1,1、i1,2、およびi2を含み、各PMI中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、x個のPMIは、x個のプリコーディング行列と1対1で対応する。
代替として、場合によっては、各PMIは、2つのPMI値(PMI value)であるi1とi2とを含む。
i1は、コードブック中のインデックスのペア{i1,1,i1,2}に対応し、インデックスのペア{i1,1,i1,2}は、1つプリコーディング行列セットを決定するために使用され得、プリコーディング行列セットは、少なくとも1つのプリコーディング行列を含み得、少なくとも1つのプリコーディング行列は、ターゲットプリコーディング行列を含み、i2は、コードブック中のi2に対応し、インデックスのペア{i1,1,i1,2}によって示されるプリコーディング行列セットからターゲットプリコーディング行列をさらに決定するために使用され得る。したがって、言い換えれば、i1およびi2は、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために一緒に使用され得る。
したがって、場合1では、1つのPMIが、1つターゲットプリコーディング行列を決定するために使用され得、x個のターゲットプリコーディング行列が、x個のPMIを使用することによって示され得る。
ステップ230において、x個のPMIを受信すると、ネットワークデバイスは、各PMI中に含まれる2つのPMI値に基づいて対応するインデックスを決定し、次いで、ターゲットプリコーディング行列として各PMIによって示されるプリコーディング行列を決定し得る。
場合2:基準信号は、プリコーダ循環を受けた基準信号である。
場合2では、ネットワークデバイスは、ステップ210において少なくとも1つのプリコードされた基準信号を送り得る。ステップ220において、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送られた少なくとも1つのプリコードされた基準信号に基づいてチャネル測定を実行し得る。チャネル測定は、等価チャネルの測定であり得る。端末デバイスは、等価なチャネル測定に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定する。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり得る。
プリコーダ循環は、少なくとも2つの異なるプリコーディング行列を使用することによる基準信号リソース上での基準信号のプリコーディングとして理解され得る。プリコーダ循環を表すためのパラメータは、プリコーダ循環の粒度とプリコーディング行列の数量とを含み得る。プリコーダ循環の粒度(またはプリコーダ循環サイズと呼ばれる)は、同じプリコーディング行列を使用することによってプリコーディングが実行される連続するリソースユニットの数量を示す。プリコーディング行列の数量は、1つの基準信号リソース上で使用される異なるプリコーディング行列の数量を示す。本出願のこの実施形態では、プリコーディング行列の数量は、yとして示され、yは、1よりも大きい整数である。本出願のこの実施形態では、y個のプリコーディング行列を別々に使用することによってyリソースグループに対してプリコーダ循環が実行される処理は、1つの循環期間として記録される。1つの循環期間は、循環回数の数量が1であるか、または循環が1回実行されることを示す。
本明細書におけるリソースユニットは、物理レイヤ送信のための最小スケジューリングユニットとして理解され得る。各リソースユニットは、LTEプロトコルにおいて定義されているリソースブロックRB(resource block、RB)であり得るか、または複数のRBを含むRBグループ(RB group、RBG)であり得るか、または1/2のRBもしくは1/4のRBであり得るか、または1つもしくは複数のリソース要素(resource element、RE)であり得、本出願では特に限定されない。リソースユニットがRBである場合、プリコーダ循環の粒度は、プリコーディングリソースブロックグループサイズ(precoding resource block group size、PRG size)または循環PRGサイズ(cycling PRG size)と呼ばれることもある。
さらに、少なくとも1つの基準信号が少なくとも1つのポートと1対1で対応することにさらに留意されたい。1つの基準信号しかない場合、基準信号のプリコーディング行列はただ一列のベクトルを含む。R個の基準信号がある場合、R個の基準信号のプリコーディング行列はR個の列ベクトルを含む。
本出願のこの実施形態では、基準信号の測定帯域幅は、複数の物理リソースグループ(または、略して、リソースグループ)に分割され得、各リソースグループは、少なくとも1つのリソースユニットを含み得る。y個のリソースグループは、周波数領域中で分割され得るか、または時間領域中で分割され得、これは、本出願では特に限定されない。
少なくとも1つのプリコードされた基準信号は、複数のリソースグループ中で搬送され得、各リソースグループは、少なくとも1つのプリコードされた基準信号を搬送し、任意の2つの隣接するリソースグループ中で搬送される信号に対応するプリコーディング行列は異なる。リソースグループがプリコーダ循環の粒度の一例であることが理解され得る。
たとえば、測定帯域幅は4つの連続するサブバンド(subband)に分割され(サブバンドは、周波数領域中で分割されたリソースグループであることを理解されたい)、4つの連続するサブバンドは、連続的にサブバンド#1、サブバンド#2、サブバンド#3、およびサブバンド#4である。同じプリコーディング行列が、各サブバンドに対してプリコードするために使用され、サブバンド#1に対して使用されるプリコーディング行列は、サブバンド#3に対して使用されるプリコーディング行列と同じであり、サブバンド#2に対して使用されるプリコーディング行列は、サブバンド#4に対して使用されるプリコーディング行列と同じである。したがって、プリコーダ循環の粒度は、1つのサブバンドであり、プリコーディング行列の数量yは、2である。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、プリコーダ循環を受けた受信された基準信号に対応するy個のプリコーディング行列に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し得る。可能な設計では、端末デバイスは、x個のターゲットプリコーディング行列としてプリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を直接使用し得る。この場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスに、プリコーディング行列の数量xを搬送する一部分の指示情報を直接フィードバックし得る。ネットワークデバイスは、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からの指示情報に基づいて、データ送信のためのx個のプリコーディング行列を選択し得る。別の可能な設計では、端末デバイスは、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し得、ここで、各ターゲットプリコーディング行列は、プリコーダ循環のために使用される少なくとも1つのプリコーディング行列に基づいてポート選択を通して取得され得る。言い換えれば、(たとえば、PBとして示される)1つのターゲットプリコーディング行列が、(たとえば、PAとして示される)1つのプリコーディング行列に基づいて決定されるとき、PBは、PA中の全部または一部の列ベクトルを組み合わせることによって形成され得、(たとえば、PDとして示される)1つのターゲットプリコーディング行列が、(たとえば、PAおよびPCとして示される)少なくとも1つのプリコーディング行列に基づいて決定されるとき、PBは、PAおよびPC中の一部または全部の列ベクトルを線形的に重ね合わせることによって形成され得る。
以下に、ポート選択を通してx個のターゲットプリコーディング行列を決定し、第1の指示情報の複数の部分をフィードバックするための特定の方法について詳細に説明する。
本出願のこの実施形態では、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量yが、フィードバックされる必要があるプリコーディング行列の数量xに等しい、すなわち、y=xである場合、端末デバイスは、測定帯域幅中のリソースグループに対応するプリコーディング行列に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し、すなわち、各リソースグループによって搬送される少なくとも1つのプリコードされた基準信号に基づいて1つのターゲットプリコーディング行列を決定し得る。プリコーダ循環が基準信号に対して実行されるので、循環回数の数量が1よりも大きいとき、複数のリソースグループが同じプリコーディング行列に対応し得ることが理解され得る。
この場合、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、第1の指示情報は、PMIであり、複数のPMIの各々は、1つのプリコードされた基準信号に対応するポートを示すために使用される。
詳細には、場合2では、各PMIは、インデックスを含み、インデックスは、行列を示すために使用され得、行列は、少なくとも1つの列ベクトルを含み得、行列の列の数量はランク(rank)に関係づけられる。ランクがRである場合、行列は、R個の列ベクトルを含む。各列ベクトルは、1つのプリコーディングベクトルを決定するために使用され、R個の列をもつ行列は、Rのランクをもつターゲットプリコーディング行列を決定するために使用され得る。
ステップ230において、複数のPMIを受信すると、ネットワークデバイスは、各PMI中のインデックスによって示される行列に基づいて、各PMIによって示されるプリコーディング行列を決定して、x個のターゲットプリコーディング行列を決定し得る。以下に、ターゲットプリコーディング行列を示す(または、決定する)ためにPMIが使用される場合2における一例を示す。
PMI中に含まれるコードブックインデックスに対応する行列は、ランクが1である場合、
となり、またはランクが1よりも大きい(たとえば、ランクが2である)場合、
となると仮定する。
したがって、上記に記載した行列は、4つのアンテナポートについてランクが1および2であるときのPMIに対応する行列である。
ランクが1である場合、列ベクトルは、選択されたポートのプリコーディングベクトルを決定するために使用され、プリコーディングベクトルは、ターゲットプリコーディング行列である。4は、ポートの数量を表し、3は、現在選択されたポートを表す。
ランクが1よりも大きい(たとえば、ランクが2である)場合、行列中の各列ベクトルは、選択されたポートのプリコーディングベクトルを決定するために使用され、行列は、2つの列をもつターゲットプリコーディング行列を決定するために使用され得る。4は、ポートの数量を表し、第1の列中の3は、第1のデータレイヤのために使用される現在選択されたポートを表し、第2の列中の0は、第2のデータレイヤのために使用される現在選択されたポートを表す。
以下に、ターゲットプリコーディング行列を示す(または、決定する)ためにPMIが使用される場合2における別の例を示す。
PMI中に含まれるコードブック(codebook)のインデックス値は、12であり、12のインデックスに対応する行列は、ランクが1である場合、
となり、またはランクが1よりも大きい(たとえば、ランクが2である)場合、
となると仮定する。
したがって、上記に記載した行列は、8つのアンテナポートについてランクが1および2であるときのPMIに対応する行列である。
ランクが1である場合、列ベクトルは、選択されたポートのプリコーディングベクトルを決定するために使用され、プリコーディングベクトルは、2つの偏波方向に対応し得、ここで、4は、ポートの数量を表し、3は、現在選択されたポートを表し、2つの
は、分極アンテナの位相ファクタ(同相)αを使用することによって区別され、分極アンテナの位相ファクタαの値は、[1,−1,j,−j]中の任意の値であり得る。列ベクトルは、データ送信のための使用されるプリコーディングベクトルを決定するために使用され得、すなわち、第1の偏波方向のポート3に対応するプリコーディングベクトルと第2の偏波方向のポート3に対応するプリコーディングベクトルとが、プリコーディングベクトルを形成するために接合される。たとえば、第1の偏波方向のポート3に対応するプリコーディングベクトルは、P1であり、第2の偏波方向のポート3に対応するプリコーディングベクトルは、P2であり、したがって、列ベクトルに基づいて決定されたプリコーディングベクトルは、
となり、プリコーディングベクトルは、ターゲットプリコーディング行列である。
ランクが1よりも大きい(たとえば、ランクが2である)場合、行列中の各列ベクトルは、選択されたポートのプリコーディングベクトルを決定するために使用され、行列は、2つの列をもつターゲットプリコーディング行列を決定するために使用され得る。ターゲットプリコーディング行列中の各プリコーディングベクトルは、2つの偏波方向に対応し得、ここで、4は、ポートの数量を表し、第1の列中の0は、第1のデータレイヤのために使用される現在選択されたポートを表し、第2の列中の3は、第2のデータレイヤのために使用される現在選択されたポートを表し、各列ベクトルは、分極アンテナの位相ファクタαを使用することによって区別され得る。第1の偏波方向のポート3に対応するプリコーディングベクトルは、P1であり、第2の偏波方向のポート3に対応するプリコーディングベクトルは、P2であり、第1の偏波方向のポート0に対応するプリコーディングベクトルは、P3であり、第2の偏波方向のポート0に対応するプリコーディングベクトルは、P4であると仮定する。行列に基づいて決定されたターゲットプリコーディング行列は、
である。
端末デバイスによってフィードバックされた第1の指示情報に基づいて決定されたターゲットプリコーディング行列中の各列ベクトルは、ネットワークデバイスによって構成されたポートと1対1で対応し得ることに留意されたい。この場合、第1の指示情報に基づいてネットワークデバイスによって決定されるターゲットプリコーディング行列中の各列ベクトルは、対応するポートによって使用されるプリコーディングベクトルである。代替として、端末デバイスによってフィードバックされたプリコーディングベクトルは、ネットワークデバイスによって構成された複数のポート(すなわち、ポートの組合せ)に対応し得る。この場合、プリコーディングベクトルは、複数のポートによって使用されるプリコーディングベクトルの線形重ね合わせであり得る。この場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスに複数のポートと線形結合係数とをフィードバックし得、したがって、ネットワークデバイスは、プリコーディングベクトルを決定する。
端末デバイスによるポートの組合せのための方法は、従来技術における方法と同じであり得ることを理解されたい。簡潔のために、ポートの組合せの特定の処理についての詳細な説明は、本明細書では省略される。
本出願のこの実施形態では、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量yが、フィードバックされる必要があるプリコーディング行列の数量xよりも大きい、すなわち、y>xである場合、端末デバイスは、最初に、y個のプリコーディング行列からx個のプリコーディング行列を選択し、第2の指示情報を使用することによってx個のプリコーディング行列についてネットワークデバイスに通知し得、次いで、端末デバイスは、x個のプリコーディング行列に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し、第1の指示情報を使用することによってネットワークデバイスにx個のターゲットプリコーディング行列をフィードバックし得る。
任意選択で、本方法は、
端末デバイスによって、第2の指示情報を送るステップであって、第2の指示情報は、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を示し、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップをさらに含む。
相応して、ネットワークデバイスは、第2の指示情報を受信し、第2の指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からx個のプリコーディング行列を決定する。
ネットワークデバイスは、第1の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定する。
可能な実装では、第2の指示情報は、ビットマップであり得、ビットマップ中の複数のビットは、y個のプリコーディング行列と1対1で対応するか、または測定帯域幅中に含まれる1つの循環期間中のy個のリソースグループと1対1で対応し、各ビットの値は、対応するプリコーディング行列が選択されるのかどうかを示すために使用されるか、または対応するリソースグループによって搬送される基準信号のプリコーディング行列が選択されるのかどうかを示すために使用される。たとえば、ビットマップ中のビットは、「0」に設定され、対応するプリコーディング行列が選択されないことを示し、ビットマップ中のビットは、「1」に設定され、対応するプリコーディング行列が選択されることを示す。プリコーダ循環が基準信号に対して実行されるので、循環回数の数量が1よりも大きいとき、複数のリソースグループが同じプリコーディング行列に対応し得ることが理解され得る。
たとえば、4つのサブバンド(すなわち、リソースグループの一例)があり、プリコーディング行列の数量yが4であると仮定する。循環回数の数量は1であり、4つのサブバンドは、4つのプリコーディング行列と1対1で対応し、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは2である。図4は、本出願の一実施形態による、ビットマップの概略図である。図4に示すように、ビットマップ中の4つのビットは、「0101」であり、サブバンド#1およびサブバンド#3に対応するプリコーディング行列が選択されず、サブバンド#2およびサブバンド#4に対応するプリコーディング行列が選択されることを示す。
x個の選択されたプリコーディング行列を示すためにビットマップを使用する方法は、可能な実装にすぎず、本出願にいかなる限定も構成せず、x個の選択されたリソースグループを示すために本出願では別の方法が使用され得ることを理解されたい。
第1の指示情報を使用することによってターゲットプリコーディング行列を示す(または決定する)ための特定の方法について場合1および場合2に関して上記で詳細に説明した。第1の指示情報を使用することによってターゲットプリコーディング行列を示すための上記の説明した方法は、間接的な指示方法であり、ネットワークデバイスは、複数の受信された第1の指示情報に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定することが可能であることが理解され得る。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、CSIフィードバックが基づく送信方式に基づいて複数のターゲットプリコーディング行列を測定し、決定することが可能である。ターゲットプリコーディング行列の数量xは、事前に同意される(たとえば、プロトコルによって定義される)か、または現在のチャネル状態に基づいてネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。
ネットワークデバイスが、ターゲットプリコーディング行列の数量xを決定するとき、任意選択で、方法200は、ステップ250、ネットワークデバイスは、第5の指示情報を送り、ここで、第5の指示情報は、ターゲットプリコーディング行列の数量xを示す、をさらに含む。
任意選択で、第5の指示情報は、無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)制御要素(control element、CE)、またはダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)のシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送され得る。
任意選択で、方法200は、ステップ260、ネットワークデバイスは、ターゲットプリコーディング行列の数量cの最大値cの指示情報を送り、ここで、c≧xであり、cは整数である、をさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスによってフィードバックされたターゲットプリコーディング行列の数量の最大値をさらに制限して、端末デバイスのフィードバックによって生じるシグナリングオーバーヘッドを制限し得る。
任意選択で、ターゲットプリコーディング数量の最大値cの指示情報は、RRCメッセージ、MAC−CE、またはDCIのシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送され得る。
指示情報を搬送するための上記に記載したシグナリングは、説明のために使用される一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成しないことを理解されたい。
任意選択で、方法200は、ステップ270、ネットワークデバイスは、ステップ230において決定されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーダ循環を実行し、プリコーダ循環を受けたデータを送る、をさらに含む。
詳細には、ネットワークデバイスはステップ230において決定されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーディングを直接実行するか、またはステップ230において決定されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて数学的変換もしくは数学的計算を実行して、プリコーディング演算のために使用される複数のプリコーディング行列を取得し、複数の取得されたプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーダ循環を実行し得る。データに対してプリコーダ循環を実行した後に、ネットワークデバイスは、プリコーダ循環を受けたデータを取得し、送る。
本出願のこの実施形態では、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式は、事前に同意され(たとえば、プロトコルによって定義され)、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に構成され得るか、または端末デバイスによって測定され、フィードバックされたCSIに基づいてネットワークデバイスによって決定され得る。
本出願のこの実施形態では、説明を容易にするために、CSIフィードバックが基づく送信方式が、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式と同じであり、両方とも、プリコーダ循環であると仮定することを理解されたい。ただし、これは、本出願にいかなる限定も構成せず、CSIフィードバックが基づく送信方式は、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式と同じであることも、それとは異なることもある。これは、本出願では限定されない。
任意選択で、方法200は、ステップ280、端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送る、をさらに含む。
ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式を学んだ後に、端末デバイスは、ネットワークデバイスにプリコーダ循環の粒度の指示情報をさらにフィードバックし得る。詳細には、端末デバイスは、複数の可能なプリコーダ循環の粒度を使用することによって測定を実行し得、ネットワークデバイスにメトリック基準で最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得る。ネットワークデバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善する。
メトリック基準は、限定はしないが、信号対干渉雑音比(signal-to-interference-plus-noise ratio、SINR)の最大化、シャノン容量の最大化、またはPMIに対応する量子化された等価なチャネル行列と測定された等価なチャネル行列との間の平均2乗誤差(mean square error、MSE)の最小化を含み得る。簡潔のために、同じまたは同様の場合の説明を以下では省略する。
さらに、端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値からメトリック基準で最適なプリコーダ循環の粒度を選択し得る。プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値は、あらかじめ決定され得る(たとえば、プロトコルによって定義され得る)か、またはネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。
ネットワークデバイスが、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知するとき、任意選択で、方法200は、ステップ290、ネットワークデバイスは、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を送る、をさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスにプリコーダ循環の粒度の候補値を事前に送り得、端末デバイスは、少なくとも1つの候補値に基づいて別々に測定を実行して、メトリック基準において最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、ネットワークデバイスに最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得る。
したがって、端末デバイスは、比較的小さい範囲で最適なプリコーダ循環の粒度を選択し得、したがって、端末デバイスの測定の複雑性を低減することが可能である。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、複数のターゲットプリコーディング行列を決定するために使用される指示情報をフィードバックし、したがって、ネットワークデバイスは、フィードバックに基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のターゲットプリコーディング行列を決定して、送信方式の要件を満たすことが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
図5は、デバイス対話の観点からの本出願の別の実施形態による、データ送信の方法300の概略フローチャートである。詳細には、図5に、アップリンクデータ送信のシナリオを示す。図5に示すように、図5に示す方法300は、ステップ310からステップ350を含み得る。
ステップ310において、端末デバイスは、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を送る。
相応して、ステップ310において、ネットワークデバイスは、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を受信する。
詳細には、少なくとも1つの基準信号は、同じ基準信号リソース上で搬送される基準信号であり得る。1つの基準信号リソースが複数の基準信号を搬送するとき、基準信号リソース上で搬送される複数の基準信号のリソース構成方式は、TDMであり得るか、またはFDMであり得るか、またはCDMであり得る。
限定ではなく一例として、アップリンクデータ送信では、基準信号は、たとえば、SRSであり得、基準信号リソースは、たとえば、SRSリソース(SRS resource)であり得る。
ステップ310の特定の処理は、方法200中のステップ210の特定の処理と同様であることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
ステップ320において、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいて第6の指示情報の複数の部分を送り、ここで、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用される。
限定ではなく一例として、CSI測定が基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
CSI測定が基づく送信方式は、送信方式の想定として理解され得、ネットワークデバイスは、想定された送信方式に基づいてCSIの測定と指示とを実行することを理解されたい。
xは、示される必要があるターゲットプリコーダ循環の数量である。ネットワークデバイスは、現在のチャネル状態に基づいて、循環を実行するのに何個のプリコーディング行列が必要とされるのかを決定し、すなわち、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを決定し得る。したがって、ネットワークデバイスは、ターゲットプリコーダ循環の数量xに基づいて、x個のターゲットプリコーディング行列を直接決定し得る。
本出願のこの実施形態では、LTEでのダウンリンクチャネル測定およびフィードバック方法はまた、特定のアップリンクチャネル測定および指示方法として使用されることが可能であり、プリコーディング行列は、PMIを使用することによって示される。たとえば、プリコードされていない基準信号の場合、3つのコードブックインデックスが、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、プリコードされた基準信号の場合、PMIによって示されるポートは、プリコーディング行列を決定するために使用され得る。
ステップ320の特定の処理は、方法200中のステップ220の特定の処理と同じであることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
相応して、端末デバイスは、ステップ320において第6の指示情報の複数の部分を受信し、ステップ330において、端末デバイスは、第6の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定する。
本出願のこの実施形態では、基準信号は、プリコードされていない基準信号またはプリコードされた基準信号であり得る。2つのタイプの基準信号の指示情報(すなわち、第6の指示情報)を使用することによってターゲットプリコーディング行列を決定するための方法は異なる。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、方法300は、
ネットワークデバイスによって、第7の指示情報を送るステップであって、第7の指示情報は、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する、ステップをさらに含む。
第1の指示情報を使用することによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法は、場合1および場合2に関して上記の方法200で詳細に説明され、この実施形態では、第6の指示情報および第7の指示情報と第1の指示情報および第2の指示情報とは、アップリンクとダウンリンクとの間を区別するのを容易にするために指名される指示情報であり、同じ機能を有することを理解されたい。したがって、第6の指示情報の複数の部分を受信すると、端末デバイスは、第6の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し得るか、または第6の指示情報と第7の指示情報とを受信すると、端末デバイスは、第6の指示情報と第7の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し得る。
ステップ330において第6の指示情報の複数の部分に基づいて端末デバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法は、間接的にx個のターゲットプリコーディング行列を示すために方法200中のステップ230において第1の指示情報の複数の部分に基づいてネットワークデバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法と同じであり、ステップ330において第6の指示情報と第7の指示情報とに基づいて端末デバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法は、方法200中のステップ230において第6の指示情報と第7の指示情報とに基づいてネットワークデバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法と同じであることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
本出願のこの実施形態では、アップリンクデータ送信のために使用される送信方式は、事前に同意され(たとえば、プロトコルによって定義され)、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に構成され得るか、またはネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。
ネットワークデバイスが、送信方式を決定するとき、任意選択で、方法300は、ステップ340、ネットワークデバイスは、送信方式の指示情報に使用されたアップリンクデータ送信を送る、をさらに含む。
したがって、端末デバイスは、プリコーダ循環の送信方式に基づく受信された第6の指示情報の複数の部分に基づいてx個のプリコーディング行列を決定することが可能である。
ネットワークデバイスによるCSI測定が基づく送信方式は、アップリンクデータ送信のために使用される送信方式と同じであることも、それとは異なることもあることが理解され得る。たとえば、ネットワークデバイスは、複数の送信方式に基づいて測定を実行し、データ送信のためのメトリック基準に基づいて最適な送信方式を選択し得る。これは、本出願では限定されない。
アップリンクデータ送信のために使用される送信方式がプリコーダ循環であると仮定する。任意選択で、本方法は、ステップ350、端末デバイスは、x個のターゲットプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーダ循環を実行し、プリコーダ循環を受けたデータを送る、をさらに含む。
ステップ350の特定の処理は、方法200中のステップ270の特定の処理と同じであることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
任意選択で、方法300は、ステップ360、ネットワークデバイスは、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送る、をさらに含む。
詳細には、ネットワークデバイスは、測定を通して、メトリック基準で最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、指示情報を使用することによってプリコーダ循環の粒度について端末デバイスに通知し得る。プリコーダ循環の粒度を学んだ後に、端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度とステップ330における決定を通して取得されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて、送られるべきデータに対してプリコーダ循環を実行し得る。
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、複数のターゲットプリコーディング行列を決定するための指示情報を送り、したがって、端末デバイスは、指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のターゲットプリコーディング行列を決定して、プリコーダ循環の送信方式の要件を満たすことが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
図6は、デバイス対話の観点からの本出願のさらに別の実施形態による、データ送信の方法400の概略フローチャートである。詳細には、図6に、ダウンリンクデータ送信のシナリオを示す。図6に示すように、図6に示す方法400は、ステップ410からステップ490を含み得る。
ステップ410において、ネットワークデバイスは、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を送る。
相応して、ステップ410において、端末デバイスは、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信する。
詳細には、複数の基準信号は、同じ基準信号リソース上で搬送される基準信号であり得る。ステップ410の特定の処理は、方法200中のステップ210の特定の処理と同じである。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスによって送られた基準信号はプリコードされていない基準信号であり得、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送られた複数のプリコードされていない基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいてチャネル測定を実行し得る。チャネル測定は、送信アンテナと受信アンテナとの間での完全チャネルの測定であり得る。端末デバイスは、ステップ420において、チャネル測定に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し、ネットワークデバイスにx個のターゲットプリコーディング行列の指示情報をフィードバックする。
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
限定ではなく一例として、CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、送信方式の想定として理解され得、端末デバイスは、想定された送信方式に基づいてCSIの測定とフィードバックとを実行することを理解されたい。
詳細には、方法200で説明したように、プリコードされていない基準信号に基づいてフィードバックされるPMIは、2つのPMI値を含み得、ここで、1つのPMI値i1は、コードブック中のインデックスのペア{i1,1,i1,2}に対応し得、1つのプリコーディング行列セットは、インデックスのペア{i1,1,i1,2}を使用することによって決定され得、プリコーディング行列セットは、少なくとも1つのプリコーディング行列を含み得る。
本出願のこの実施形態では、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用される指示情報(すなわち、第3の指示情報)は、上記のPMI中でPMI値i1であり得る。PMI値i1は、(区別および説明を容易にするために、第1のプリコーディング行列セットとして示される)1つプリコーディング行列セットを示すために使用され得、第1のプリコーディング行列セットは、z個のプリコーディング行列を含み得、ここで、z>1であり、yは整数である。
第1のプリコーディング行列セット中に含まれるプリコーディング行列の数量が、ターゲットプリコーディング行列の数量xに等しい、すなわち、z=xであるとき、端末デバイスは、第3の指示情報のみをフィードバックして、第3の指示情報を使用することによって第1のプリコーディング行列セットを示し得る。
第1のプリコーディング行列セット中に含まれるプリコーディング行列の数量が、ターゲットプリコーディング行列の数量xよりも大きい、すなわち、z>xであるとき、端末デバイスは、さらに、第3の指示情報によって示された第1のプリコーディング行列セットからx個のターゲットプリコーディング行列を選択し、第4の指示情報を使用することによってネットワークデバイスに通知し得る。
可能な実装では、コードブック中の各プリコーディング行列セット中に含まれる少なくとも1つのプリコーディング行列は、複数のグループに分割され得、各グループは、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。本出願のこの実施形態では、各グループは、x個のプリコーディング行列を含み得る。複数のグループと複数のインデックスとの間での1対1の対応は、コードブック中にあらかじめ定義されている。端末デバイスは、ネットワークデバイスに、x個の選択されたプリコーディング行列が属するグループのインデックスを送り得、すなわち、第4の指示情報は、プリコーディング行列が属するグループのインデックスであり得る。
たとえば、第1のプリコーディング行列は、(たとえば、P1、P2、P3、およびP4として示される)4つのプリコーディング行列を含み、4つのプリコーディング行列は、2つのグループに分割され、各グループは、2つのプリコーディング行列を含み、各グループ中に含まれるプリコーディング行列と各グループのインデックスとの間での1対1の対応を以下の表に示す。
言い換えれば、端末デバイスは、第3の指示情報を使用することによってプリコーディング行列とインデックスとの間の対応のマッピングテーブルを示し、次いで、第4の指示情報を使用することによってマッピングテーブル中のプリコーディング行列のグループをさらに示す。
別の可能な実装では、第4の指示情報は、ビットマップであり得る。ビットマップ中の複数のビットは、プリコーディング行列セット中に含まれる複数のプリコーディング行列と1対1で対応し、各ビットの値は、対応するプリコーディング行列が選択されるのかどうかを示すために使用される。
たとえば、第1のプリコーディング行列セットが(たとえば、P1、P2、P3、およびP4として示される)4つのプリコーディング行列を含む場合、ビットマップは、4つのプリコーディング行列と1対1で対応する4つのビットを含む。ビットマップ中のビットは、「0」に設定され、対応するプリコーディング行列が選択されないことを示し、ビットマップ中のビットは、「1」に設定され、対応するプリコーディング行列が選択されることを示す。たとえば、図4に示すビットマップは、プリコーディング行列P2およびP4が選択されたことを示すことが理解され得る。
上記の説明に基づいて、端末デバイスは、ネットワークデバイスに、第3の指示情報と第4の指示情報とを使用することによってx個のターゲットプリコーディング行列を示し得る。同じ方法に基づいて、ステップ430において、ネットワークデバイスは、第3の指示情報と第4の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定する。
本出願のこの実施形態では、CSIフィードバックが基づく送信方式は、事前に同意され(たとえば、プロトコルによって定義され)、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に構成され得るか、またはネットワークデバイスによって決定され、端末デバイスに通知され得る。
CSIフィードバックが基づく送信方式をネットワークデバイスが決定するとき、ネットワークデバイスは、シグナリングを使用することによって、CSIフィードバックが基づく送信方式について端末デバイスに明示的に示し得る。任意選択で、本方法は、ステップ440、ネットワークデバイスは、CSIフィードバックが基づく送信方式の指示情報を送る、をさらに含む。
端末デバイスは、指示情報によって示された送信方式に基づいて測定とフィードバックとを実行し得る。したがって、CSIフィードバックが基づく送信方式の指示情報は、フィードバックタイプ(feedback type)の指示情報と呼ばれることもある。
限定ではなく一例として、CSIフィードバックが基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
CSIフィードバックが基づく送信方式は、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式と同じであることも、それとは異なることもあることが理解され得る。これは、本出願では限定されない。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、CSIフィードバックが基づく送信方式に基づいて複数のターゲットプリコーディング行列を測定し、決定することが可能である。ターゲットプリコーディング行列の数量xは、事前に同意される(たとえば、プロトコルによって定義される)か、または現在のチャネル状態に基づいてネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。
ネットワークデバイスが、ターゲットプリコーディング行列の数量xを決定するとき、任意選択で、方法400は、ステップ450、ネットワークデバイスは、第5の指示情報を送り、ここで、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示す、をさらに含む。
任意選択で、第5の指示情報は、RRCメッセージ、MAC−CE、またはDCIのシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送され得る。
任意選択で、方法400は、ステップ460、ネットワークデバイスは、ターゲットプリコーディング行列の数量cの最大値の指示情報を送る、をさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスによってフィードバックされたターゲットプリコーディング行列の数量の最大値をさらに制限して、端末デバイスのフィードバックによって生じるシグナリングオーバーヘッドを制限し得る。
任意選択で、ターゲットプリコーディング数量の最大値cの指示情報は、RRCメッセージ、MAC−CE、またはDCIのシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送され得る。
指示情報を搬送するための上記に記載したシグナリングは、説明のために使用される一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成しないことを理解されたい。
任意選択で、方法400は、ステップ470、ネットワークデバイスは、ステップ430において決定されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて送られるべきプリコードされたデータに対してプリコーダ循環を実行し、プリコーダ循環を受けたデータを送る、をさらに含む。
詳細には、ネットワークデバイスはステップ430において決定されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーディングを直接実行するか、またはステップ430において決定されたx個のターゲットプリコーディング行列に基づいて数学的変換もしくは数学的計算を実行して、プリコーディング演算のために使用される複数のプリコーディング行列を取得し、複数の取得されたプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーダ循環を実行し得る。データに対してプリコーダ循環を実行した後に、ネットワークデバイスは、プリコーダ循環を受けたデータを取得し、送る。
端末デバイスによってフィードバックされたx個のターゲットプリコーディング行列は、データに対してプリコーダ循環を実行するために使用されるとは限らないことを理解されたい。たとえば、第3の指示情報と第4の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定した後に、ネットワークデバイスは、x個のターゲットプリコーディング行列から、データに対してプリコーディングを実行するために使用されるプリコーディング行列をさらに選択し得る(たとえば、ランダムに選択し得る)。本出願は、x個のターゲットプリコーディング行列の機能にいかなる制限も課さない。
本出願のこの実施形態では、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式は、事前に同意され(たとえば、プロトコルによって定義され)、ネットワークデバイスと端末デバイスとの中に構成され得るか、または端末デバイスによって測定され、フィードバックされたCSIに基づいてネットワークデバイスによって決定され得る。
本出願のこの実施形態では、説明を容易にするために、CSIフィードバックが基づく送信方式が、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式と同じであり、両方とも、プリコーダ循環であると仮定することを理解されたい。ただし、これは、本出願にいかなる限定も構成せず、CSIフィードバックが基づく送信方式は、ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式と同じであることも、それとは異なることもある。これは、本出願では限定されない。
任意選択で、方法400は、ステップ480、端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送る、をさらに含む。
ダウンリンクデータ送信のために使用される送信方式を学んだ後に、端末デバイスは、ネットワークデバイスにプリコーダ循環の粒度の指示情報をさらにフィードバックし得る。詳細には、端末デバイスは、複数の可能なプリコーダ循環の粒度を使用することによって測定を実行し得、ネットワークデバイスにメトリック基準で最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得る。ネットワークデバイスは、最適なプリコーダ循環の粒度に基づいてプリコーダ循環を実行し、それによって、ダイバーシティ利得を取得するのをさらに助け、データ送信の信頼性をさらに改善する。
さらに、端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値からメトリック基準で最適なプリコーダ循環の粒度を選択し得る。プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値は、あらかじめ決定され得る(たとえば、プロトコルによって定義され)か、またはネットワークデバイスによって決定され、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知され得る。
ネットワークデバイスが、シグナリングを使用することによって端末デバイスに通知するとき、任意選択で、方法400は、ステップ490、ネットワークデバイスは、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を送る、をさらに含む。
ネットワークデバイスは、端末デバイスにプリコーダ循環の粒度の候補値を事前に送り得、端末デバイスは、少なくとも1つの候補値に基づいて別々に測定を実行して、メトリック基準において最適なプリコーダ循環の粒度を決定し、ステップ460において、ネットワークデバイスに最適なプリコーダ循環の粒度をフィードバックし得る。
したがって、端末デバイスは、比較的小さい範囲で最適なプリコーダ循環の粒度を選択し得、したがって、端末デバイスの測定の複雑性を低減することが可能である。
したがって、本出願のこの実施形態によれば、端末デバイスは、複数のターゲットプリコーディング行列を決定するために使用される指示情報をフィードバックし、したがって、ネットワークデバイスは、フィードバックに基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のターゲットプリコーディング行列を決定して、プリコーダ循環の送信方式の要件を満たすことが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
図7は、デバイス対話の観点からの本出願のまた別の実施形態による、データ送信の方法500の概略フローチャートである。詳細には、図7に、アップリンクデータ送信のシナリオを示す。図7に示すように、図7に示す方法500は、ステップ510からステップ550を含み得る。
ステップ510において、端末デバイスは、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を送る。
相応して、ステップ510において、ネットワークデバイスは、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信する。
ステップ510の特定の処理は、方法200中のステップ210の特定の処理と同様であることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
ステップ520において、ネットワークデバイスは、複数の基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいて第8の指示情報と第9の指示情報とを送り、ここで、第8の指示情報と第9の指示情報とは、x個のプリコーディング行列を決定するために使用される。
限定ではなく一例として、CSI測定が基づく送信方式は、プリコーダ循環、プリコーダ循環ベースの時空間送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの空間周波数送信ダイバーシティ、プリコーダ循環ベースの巡回遅延ダイバーシティ、または別のプリコーダ循環ベースの送信方式を含む。
CSI測定が基づく送信方式は、送信方式の想定として理解され得、ネットワークデバイスは、想定された送信方式に基づいてCSIの測定と指示とを実行することを理解されたい。
本出願のこの実施形態では、LTEでのダウンリンクチャネル測定およびフィードバック方法はまた、特定のアップリンクチャネル測定および指示方法として使用されることが可能である。たとえば、プリコーディング行列セットが、最初に、指示情報の一部分(たとえば、インデックス)を使用することによって示され、次いで、プリコーディング行列セット中のプリコーディング行列が、指示情報の一部分(たとえば、インデックスまたはビットマップ)を使用することによって示される。
ステップ520の特定の処理は、方法400中のステップ420の特定の処理と同様であることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。方法400における第8の指示情報および第9の指示情報と第3の指示情報および第4の指示情報とは、アップリンクとダウンリンクとの間を区別するために指名され、同じ機能を有する。したがって、第8の指示情報と第9の指示情報とを受信すると、ネットワークデバイスは、ステップ530において第8の指示情報と第9の指示情報とに基づいてx個のプリコーディング行列を決定し得る。
ステップ530において第8の指示情報と第9の指示情報とに基づいて端末デバイスによってx個のプリコーディング行列を決定するための特定の方法は、方法400中のステップ430において第3の指示情報と第4の指示情報とに基づいてネットワークデバイスによってx個のプリコーディング行列を決定するための特定の方法と同じであることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
任意選択で、方法500は、ステップ540、ネットワークデバイスは、アップリンクデータ送信に使用するための送信方式の指示情報を送る、をさらに含む。
任意選択で、方法500は、ステップ550、端末デバイスは、x個のプリコーディング行列に基づいて送られるべきデータに対してプリコーダ循環を実行し、プリコーダ循環を受けたデータを送る、をさらに含む。
ネットワークデバイスによって示されたx個のターゲットプリコーディング行列がデータに対してプリコーダ循環を実行するために使用されるとは限らないことを理解されたい。たとえば、第8の指示情報と第9の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定した後に、端末デバイスは、x個のターゲットプリコーディング行列から、データに対してプリコーディングを実行するために使用される1つのターゲットプリコーディング行列をさらに選択し得る(たとえば、ランダムに選択し得る)。本出願は、x個のターゲットプリコーディング行列の機能にいかなる制限も課さない。
任意選択で、方法500は、ステップ560、ネットワークデバイスは、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送る、をさらに含む。
ステップ540からステップ560の特定の処理は、方法300中のステップ340からステップ360の特定の処理と同様であることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
したがって、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、複数のターゲットプリコーディング行列を決定するための指示情報を送り、したがって、端末デバイスは、指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用される複数のターゲットプリコーディング行列を決定して、プリコーダ循環の送信方式の要件を満たすことが可能である。このようにして、より高いダイバーシティ利得が取得されることが可能であり、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、通信システムのロバストネスを改善するのに役立つ。
本出願の様々な実施形態では、上記の処理におけるシーケンス番号は、実行シーケンスを示さず、各処理の実行シーケンスは、それの機能および内部論理に基づいて決定され、これは、本出願の実施形態の実装処理にいかなる限定も構成しないことを理解されたい。
上記に、図3から図7を参照しながら本出願の実施形態におけるデータ送信の方法について詳細に説明した。以下に、図8から図11を参照しながら本出願の実施形態におけるデータ送信の装置について詳細に説明する。
上記の方法に基づき、図8は、本出願の一実施形態による、装置10の概略ブロック図である。図8に示すように、装置10は、端末デバイスであり得るか、またはチップもしくは回路、たとえば、端末デバイス中に配設され得るチップまたは回路であり得る。端末デバイスは、上記の方法における端末デバイスに対応し得る。
詳細には、装置10は、ネットワークデバイスと装置10とを含む通信システム中に構成され得、ネットワークデバイスと装置10とは、複数のプリコーディング行列を事前記憶する。装置10は、受信モジュール11と送信モジュール12とを含み得る。
受信モジュール11は、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信するように構成される。
送信モジュール12は、複数の基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて第1の指示情報の複数の部分を送ることであって、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定される、送ることを行うように構成される。
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、送信モジュール12は、第2の指示情報を送ることであって、第2の指示情報は、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を示し、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応するようにさらに構成される。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第1の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、送信モジュール12は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るようにさらに構成される。
任意選択で、受信モジュール11は、プリコーダ循環の粒度の少なくとも1つの候補値を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、受信モジュール11は、第5の指示情報を受信することであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示すようにさらに構成される。
任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、装置10とネットワークデバイスとの中に事前構成される。
装置10は、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法200における端末デバイスに対応し得、装置10は、図3中のデータ送信の方法200における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置10中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図3中のデータ送信の方法200の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、受信モジュール11は、方法200中のステップ210、ステップ240からステップ260、ステップ270、およびステップ290を実行するように構成され、送信モジュール12は、方法200中のステップ220およびステップ280を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法200において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置10は、ネットワークデバイスと装置10とを含む通信システム中に構成され得、ネットワークデバイスと装置10とは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。装置10は、受信モジュール11と、送信モジュール12と、処理モジュールとを含み得る。
送信モジュール12は、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を送るように構成される。
受信モジュール11は、少なくとも1つの基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいてネットワークデバイスによって送られた第6の指示情報の複数の部分を受信することであって、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定されるように構成される。
処理モジュール13は、第6の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するように構成される。
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、受信モジュール11は、第7の指示情報を受信するようにさらに構成される。
処理モジュール13は、第7の指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からx個のプリコーディング行列を決定するようにさらに構成される。
処理モジュール13は、第6の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定することであって、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応するように特に構成される。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第6の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、受信モジュール11は、プリコーダ循環の指示情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと装置10との中に事前構成される。
装置10は、本出願の実施形態におけるデータ送信の方法300における端末デバイスに対応し得、装置10は、図5中のデータ送信の方法300における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置10中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図5中のデータ送信の方法300の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール12は、方法300中のステップ310およびステップ340からステップ360を実行するように構成され、受信モジュール11は、方法300中のステップ320を実行するように構成され、処理モジュール13は、方法300中のステップ330を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置10は、ネットワークデバイスと装置10とを含む通信システム中に構成され得、ネットワークデバイスと装置10とは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。装置10は、受信モジュール11と送信モジュール12とを含み得る。
受信モジュール11は、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信するように構成される。
送信モジュール12は、複数の基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて第3の指示情報と第4の指示情報とを送ることであって、第3の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第4の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数であるように構成される。
任意選択で、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第3の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第3の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、送信モジュール12は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るようにさらに構成される。
任意選択で、受信モジュール11は、第5の指示情報を受信することであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示すようにさらに構成される。
任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと装置10との中に事前構成される。装置10は、本出願の実施形態におけるデータ送信の方法400における端末デバイスに対応し得、装置10は、図6中のデータ送信の方法400における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置10中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、受信モジュール11は、方法400中のステップ410、ステップ440からステップ470、およびステップ490を実行するように構成され、送信モジュール12は、方法400中のステップ420およびステップ480を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置10は、ネットワークデバイスと装置10とを含む通信システム中に構成され得、ネットワークデバイスと装置10とは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。装置10は、送信モジュール12と、受信モジュール11と、処理モジュール13とを含み得る。
送信モジュール12は、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を送るように構成される。
受信モジュール11は、複数の基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいてネットワークデバイスによって送られた第8の指示情報と第9の指示情報とを受信することであって、第8の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第9の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用されるように構成される。
処理モジュール13は、第8の指示情報と第9の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するように構成される。
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第8の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第8の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、受信モジュール11は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと装置10との中に構成される。
装置10は、本出願の実施形態におけるデータ送信の方法500における端末デバイスに対応し得、装置10は、図7中のデータ送信の方法500における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置10中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール12は、方法500中のステップ510およびステップ540からステップ560を実行するように構成され、受信モジュール11は、方法500中のステップ520を実行するように構成され、処理モジュール13は、方法500中のステップ530を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
図9は、本出願の一実施形態による、端末デバイスの概略構造図である。図9に示されているように、端末デバイスは、プロセッサ701とトランシーバ702とを含む。任意選択で、端末デバイスは、メモリ703をさらに含む。プロセッサ702と、トランシーバ702と、メモリ703とは、外部接続経路を使用することによって互いに通信して、制御信号および/またはデータ信号を転送する。メモリ703は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ701は、メモリ703からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行し、信号を受信および送信するようにトランシーバ702を制御するように構成される。
プロセッサ701とメモリ703とは、処理装置に組み合わされ得る。プロセッサ701は、上記の機能を実装するためにメモリ703中に記憶されたプログラムコードを実行するように構成される。特定の実装中に、メモリ703はまた、プロセッサ701に統合されるか、またはプロセッサ701とは無関係であり得る。上記の端末デバイスは、無線信号を使用することによって、トランシーバ702によって出力されたアップリンクデータまたはアップリンク制御シグナリングを送るように構成されたアンテナ704をさらに含み得る。
詳細には、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法200における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図3中のデータ送信の方法200における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図3中のデータ送信の方法200の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法200中のステップ210、ステップ220、およびステップ240からステップ290を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法200において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法300における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図5中のデータ送信の方法300における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図5中のデータ送信の方法300の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法300中のステップ310、ステップ320、およびステップ340からステップ360を実行し、ステップ330を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法400における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図6中のデータ送信の方法400における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法400中のステップ410、ステップ42、およびステップ440からステップ490を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法400において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法500における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図7中のデータ送信の方法500における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法500中のステップ510、ステップ520、およびステップ540からステップ560を実行し、ステップ530を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
上記のプロセッサ701は、端末内に実装され、上記の方法実施形態に記載されている行為を実行するように構成され得、トランシーバ702は、端末からネットワークデバイスに向けた、上記の方法実施形態に記載されている送信または送る行為を実行するように構成され得る。詳細については上記の方法実施形態における説明を参照されたく、詳細をここで再び説明しない。
プロセッサ701とメモリ703とは、処理装置に統合され得る。プロセッサ701は、上記の機能を実装するためにメモリ703中に記憶されたプログラムコードを実行するように構成される。特定の実装中に、メモリ703はまた、プロセッサ701に統合され得る。
上記の端末デバイスは、端末中の様々なデバイスまたは回路に電力を与えるように構成された電源705をさらに含み得る。
さらに、端末デバイスの機能をより完全にするために、端末デバイスは、入力ユニット706、ディスプレイユニット707、オーディオ周波数回路708、カメラ709、センサ710などのうちの1つまたは複数をさらに含み得る。オーディオ周波数回路は、スピーカ7082、マイクロフォン7084などをさらに含み得る。
図10は、本出願の一実施形態による、装置20の概略ブロック図である。図10に示すように、装置20は、ネットワークデバイスであり得るか、またはチップもしくは回路、たとえば、ネットワークデバイス中に配設され得るチップまたは回路であり得る。装置20は、上記の方法におけるネットワークデバイスに対応する。
詳細には、装置20は、端末デバイスと装置20とを含む通信システム中に構成され得る。端末デバイスと装置20とは、複数のプリコーディング行列を事前記憶する。装置20は、送信モジュール21と、受信モジュール22と、処理モジュール23とを含み得る。
送信モジュール21は、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を送るように構成される。
受信モジュール22は、少なくとも1つの基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて端末デバイスによってフィードバックされた第1の指示情報の複数の部分を受信することであって、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定されるように構成される。
処理モジュール23は、第1の指示情報の複数の部分に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するように構成される。
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、処理モジュール23は、第1の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定することであって、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応するように特に構成される。
任意選択で、y>xであるとき、受信モジュール22は、第2の指示情報を受信するようにさらに構成される。
処理モジュール23は、第2の指示情報に基づいて、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からx個のプリコーディング行列を決定するようにさらに構成される。
処理モジュール23は、第1の指示情報の複数の部分とプリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列のすべてとに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列のすべてを決定することであって、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応するように特に構成される。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第1の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第1の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第1の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、受信モジュール22は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、送信モジュール21は、第5の指示情報を送ることであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示すようにさらに構成される。
任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、装置20と端末デバイスとの中に事前構成される。
装置20は、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法200におけるネットワークデバイスに対応し得、装置20は、図4中のデータ送信の方法200におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置20中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図4中のデータ送信の方法200の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール21は、方法200中のステップ210、ステップ240、ステップ270、およびステップ290を実行するように構成され、受信モジュール22は、方法200中のステップ220およびステップ280を実行するように構成され、処理モジュール23は、方法200中のステップ230を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法200において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置20は、端末デバイスと装置20とを含む通信システム中に構成され得る。端末デバイスと装置20とは、複数のプリコーディング行列を事前記憶する。装置20は、送信モジュール21と受信モジュール22とを含み得る。
受信モジュール22は、チャネル測定のために使用される少なくとも1つの基準信号を受信するように構成される。
送信モジュール21は、少なくとも1つの基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいて第6の指示情報の複数の部分を送ることであって、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分のうちの少なくとも1つは、1つのターゲットプリコーディング行列を示すために使用され、x個のターゲットプリコーディング行列は、複数のプリコーディング行列に基づいて決定されるように構成される。
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコーダ循環を受けた基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、少なくとも1つの基準信号のうちの1つに対応し、プリコーダ循環の粒度にあるプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環の回数の数量は、1以上であり、プリコーダ循環のために使用されるプリコーディング行列の数量は、yであり、yは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、y=xであるとき、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、y個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、y>xであるとき、送信モジュール21は、端末デバイスによって、第7の指示情報を送ることであって、第7の指示情報は、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を示すために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列の各々は、x個のターゲットプリコーディング行列のうちの1つを決定するために使用され、プリコーダ循環のために使用されるx個のプリコーディング行列は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応するようにさらに構成される。
任意選択で、少なくとも1つの基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第6の指示情報の複数の部分の各々は、3つのコードブックインデックスを含み、第6の指示情報の各部分中の3つのコードブックインデックスは、1つのプリコーディング行列を一緒に示すために使用され、第6の指示情報の複数の部分は、x個のターゲットプリコーディング行列と1対1で対応する。
任意選択で、送信モジュール21は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るようにさらに構成される。
任意選択で、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、装置20と端末デバイスとの中に事前構成される。装置20は、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法300におけるネットワークデバイスに対応し得、装置20は、図5中のデータ送信の方法300におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置20中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図5中のデータ送信の方法300の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、受信モジュール22は、方法300中のステップ310およびステップ340からステップ360を実行するように構成され、送信モジュール21は、方法300中のステップ320を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置20は、端末デバイスと装置20とを含む通信システム中に構成され得る。端末デバイスと装置20とは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。装置20は、送信モジュール21と、受信モジュール22と、処理モジュール23とを含み得る。
送信モジュール21は、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を送るように構成される。
受信モジュール22は、複数の基準信号とCSIフィードバックが基づく送信方式とに基づいて端末デバイスによってフィードバックされた第3の指示情報と第4の指示情報とを受信することであって、第3の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第4の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用されるように構成される。
処理モジュール23は、第3の指示情報と第4の指示情報とに基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定するように構成される。
xは、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第3の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第3の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、受信モジュール22は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択で、送信モジュール21は、第5の指示情報を送ることであって、第5の指示情報は、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xを示すようにさらに構成される。
任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、装置20と端末デバイスとの中に事前構成される。
装置20は、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法400におけるネットワークデバイスに対応し得、装置20は、図6中のデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置20中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール21は、方法400中のステップ410、ステップ440からステップ470、およびステップ490を実行するように構成され、受信モジュール22は、方法400中のステップ420およびステップ480を実行するように構成され、処理モジュール23は、方法400中のステップ430を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法400において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置20は、端末デバイスと装置20とを含む通信システム中に構成され得る。端末デバイスと装置20とは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。装置20は、送信モジュール21と受信モジュール22とを含み得る。
受信モジュール22は、チャネル測定のために使用される複数の基準信号を受信するように構成される。
送信モジュール21は、複数の基準信号とCSI測定が基づく送信方式とに基づいて第8の指示情報と第9の指示情報とを送ることであって、第8の指示情報は、複数のプリコーディング行列セット中の第1のプリコーディング行列セットを示すために使用され、第9の指示情報は、第1のプリコーディング行列セット中のx個のターゲットプリコーディング行列を示すために使用されるように構成される。
xは、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量であり、xは、1よりも大きい整数である。
任意選択で、複数の基準信号の各々は、プリコードされていない基準信号であり、第8の指示情報は、2つのコードブックインデックスを含み、第8の指示情報中の2つのコードブックインデックスは、第1のプリコーディング行列セットを一緒に示すために使用される。
任意選択で、送信モジュール21は、プリコーダ循環の粒度の指示情報を送るようにさらに構成される。
任意選択で、示される必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、装置20と端末デバイスとの中に事前構成される。
装置20は、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスに対応し得、装置20は、図7中のデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置20中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法50の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール21は、方法500中のステップ520を実行するように構成され、受信モジュール22は、方法500中のステップ510およびステップ540からステップ560を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法500において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
図11は、本出願の一実施形態による、ネットワークデバイスの概略構造図である。図11に示されているように、ネットワークデバイスは、プロセッサ610とトランシーバ620とを含む。任意選択で、ネットワークデバイスは、メモリ630をさらに含む。プロセッサ610と、トランシーバ620と、メモリ630とは、外部接続経路を使用することによって互いに通信して、制御信号および/またはデータ信号を転送する。メモリ630は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ610は、メモリ630からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行し、信号を受信および送信するようにトランシーバ620を制御するように構成される。
プロセッサ610とメモリ630とは、処理装置に組み合わされ得る。プロセッサ610は、上記の機能を実装するためにメモリ630中に記憶されたプログラムコードを実行するように構成される。特定の実装中に、メモリ630はまた、プロセッサ610に統合されるか、またはプロセッサ610とは無関係であり得る。
ネットワークデバイスは、無線信号を使用することによって、トランシーバ620によって出力されたダウンリンクデータまたはダウンリンク制御シグナリングを送るように構成されたアンテナ640をさらに含み得る。
詳細には、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法200におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図4中のデータ送信の方法200におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図4中のデータ送信の方法200の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法200中のステップ210、ステップ220、およびステップ240からステップ290を実行し、方法200中のステップ230を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法200において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法300におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図5中のデータ送信の方法300におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図5中のデータ送信の方法300の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法300中のステップ310、ステップ320、およびステップ340からステップ360を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法400におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図6中のデータ送信の方法400におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法300中のステップ410、ステップ420、およびステップ440からステップ490を実行し、ステップ430を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図7中のデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法500中のステップ510、ステップ520、およびステップ540からステップ560を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法300において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
別の態様では、本出願は、チャネル測定指示の方法をさらに提供する。図12は、デバイス対話の観点からの本出願の一実施形態による、チャネル測定指示の方法900の概略フローチャートである。図12に示すように、方法900は、ステップ910からステップ940を含み得る。
ステップ910において、ネットワークデバイスは、チャネル測定が基づく周波数帯域の粒度を決定する。
1つの周波数帯域の粒度の周波数帯域は、1つのプリコーディング行列に対応し得る。言い換えれば、チャネル測定が1つの周波数帯域の粒度に対応する帯域幅に対して実行されるとき、同じプリコーディング行列が使用され、すなわち、チャネル測定が1つの周波数帯域の粒度に対応する帯域幅に対して実行されるとき、一意のプリコーディング行列が使用される。したがって、周波数帯域の粒度は、端末デバイスによるチャネル測定の周波数帯域ユニットとして理解され得る。
任意選択で、測定帯域幅が、同じ周波数帯域の粒度を有する複数の帯域幅を含むとき、同じ周波数帯域の粒度を有する任意の2つの隣接する帯域幅に対応するプリコーディング行列は異なる。
したがって、測定周波数帯域の周波数帯域の幅は、上記の周波数帯域の単位であり得るか、または少なくとも1つの周波数帯域の単位を含む周波数帯域であり得る。代替として、測定周波数帯域の周波数帯域の幅は、少なくとも1つの周波数帯域に分割され得、任意の2つの周波数帯域の帯域幅は、1つの周波数帯域の粒度である。言い換えれば、1つの測定帯域幅中の周波数帯域の粒度は、一意であり得る。
測定帯域幅は、チャネル測定基準信号を送信するための帯域幅であり得るか、または測定後にCSIをフィードバックするために使用される帯域幅であり得る。言い換えれば、測定帯域幅は、チャネル測定基準信号を送信するための帯域幅の全部または一部であり得る。本出願は、測定帯域幅の定義にいかなる制限も課さない。チャネル測定基準信号は、チャネル測定のために使用される基準信号、たとえば、限定はしないが、CSI−RSまたはセル基準信号(cell reference signal、CRS)であり得る。
具体的に言えば、周波数帯域の粒度は、端末デバイスがチャネル測定を実行することに基づく周波数帯域ユニットとして理解され得る。任意選択で、周波数帯域の粒度は、たとえば、限定はしないが、1つもしくは複数のサブキャリア(もしくは周波数領域中の1つもしくは複数のREに対応するリソース)、周波数領域中の1つのリソースユニットに対応するリソース、周波数領域中の複数のリソースユニットを含むRBグループ(RBG)に対応するリソースであり得るか、または1/2リソースユニット、1/4リソースユニット、もしくはプリコーディングリソースブロックグループ(PRG size)であり得る。
リソースユニットは、LTEプロトコルにおいて定義されているRBであり得る。
上記に記載した周波数帯域の粒度のサイズは、説明のために使用される一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成せず、本出願が周波数帯域の粒度のサイズにいかなる制限も課さないことを理解されたい。
さらに、周波数帯域の粒度に対応する上記のプリコーディング行列が、ネットワークデバイスによって事前に示され得るか、またはコードブックから端末デバイスによってランダムに選択され得ることを理解されたい。これは、本出願では限定されない。
ステップ920において、ネットワークデバイスは、第10の指示情報を送り、ここで、第10の指示情報は、周波数帯域の粒度を示す。
相応して、ステップ920において、端末デバイスは、第10の指示情報を受信する。
任意選択で、第10の指示情報は、RRCメッセージ、MAC−CE、またはDCIのシグナリングのうちのいずれか1つ中で搬送され得る。
したがって、上記の周波数帯域の粒度は、半静的に示され得るか、または動的に示され得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、シグナリング指示方式で、チャネル測定が基づく周波数帯域の粒度を動的に調整し得る。
第10の指示情報を搬送するための上記に記載したシグナリングは、説明のために使用される一例にすぎず、本出願にいかなる限定も構成しないことを理解されたい。たとえば、上記に記載した複数のシグナリングが、周波数帯域の粒度を示すために組み合わせて使用され得るか、または第10の指示情報が、別のシグナリング中でさらに搬送され得る。本出願は、第10の指示情報を搬送するためのシグナリングにいかなる制限も課さない。
さらに、上記の周波数帯域の粒度は、代替として、あらかじめ定義され、たとえば、プロトコルによって定義され得る。ネットワークデバイスは、シグナリングを使用することによって、周波数帯域の粒度を使用するべきかどうかを示し得る。たとえば、RRCメッセージ中のフィールドが「1」に設定されるとき、周波数帯域の粒度が使用される。この場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示される周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行し得る。フィールドが「0」に設定されるとき、周波数帯域の粒度は、使用されず、すなわち、チャネル測定は、測定帯域幅全体に基づいて実行される。
ステップ930において、端末デバイスは、第10の指示情報に基づいて周波数帯域の粒度を決定する。
任意選択で、本方法は、ステップ940、端末デバイスは、周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行する、をさらに含む。
特定の実装処理では、上記のチャネル測定は、たとえば、限定はしないが、測定周波数帯域のチャネル行列を計算することであり得る。詳細には、上記の周波数帯域の粒度に基づいて、端末デバイスは、異なるプリコーディング行列を使用することによって任意の2つの連続する周波数帯域の粒度に対してチャネル測定を実行し、測定周波数帯域中の周波数帯域の粒度(たとえば、サブキャリア)に関するチャネル行列を平均化することによって周波数帯域のチャネル行列を取得し得る。端末デバイスが代替として別の方式で周波数帯域のチャネル行列を取得し得ることを当業者は知っているべきである。チャネル測定の関連技術については、従来技術を参照されたく、本出願のこの実施形態は、チャネル測定の特定の解決策にいかなる制限も課さない。
次いで、端末デバイスは、周波数帯域の粒度に対応するプリコーディング行列に基づいて各周波数帯域の粒度のチャネル行列に対してプリコーディングを実行して、各周波数帯域の粒度の等価なチャネル行列を取得し得る。等価なチャネル行列に基づいて、端末デバイスは、対応するチャネル状態情報CSIをさらに計算し得る。CSIは、CQI、RI、およびPMIのうちの少なくとも1つの情報を含み得、ネットワークデバイスにフィードバックされる。
任意選択で、ステップ940は、詳細には、端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度として周波数帯域の粒度を使用し、プリコーダ循環の送信方式に基づいてチャネル測定を実行する、を含む。
詳細には、端末デバイスは、プリコーダ循環の送信方式に基づいてチャネル測定を実行し得る。端末デバイスは、プリコーダ循環の粒度として、ネットワークデバイスによって示される周波数帯域の粒度を使用し得る。具体的に言えば、チャネル測定は、異なるプリコーディング行列を使用することによって任意の2つの連続する周波数帯域の粒度に対して実行され、複数の周波数帯域の粒度と1対1で対応する複数のプリコーディング行列が、周波数帯域に対して周期的に使用され得る。
プリコーダ循環に関するコンテンツについては、上記の明細書または従来技術における説明を参照されたい。本発明のこの実施形態は、プリコーダ循環の特定の解決策にいかなる制限も課さない。
ただし、端末デバイスがプリコーダ循環の送信方式に基づいてチャネル測定を実行することは、可能な実装にすぎず、端末デバイスは、代替として、複数の異なるプリコーディング行列と上記の周波数帯域の粒度とに基づいて測定周波数帯域に対してチャネル測定を実行し得ることを理解されたい。この場合、任意の2つの連続する周波数帯域の粒度に対応するプリコーディング行列は異なる。ただし、複数の周波数帯域の粒度が、複数のプリコーディング行列と1対1で対応することが理解され得る。
したがって、端末デバイスは、周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行し、したがって、チャネル測定が不正確なとき、測定帯域幅に対して複数のプリコーディング行列を使用することによってプリコーディングが実行される等価チャネルが測定されて、比較的正確なCSIを取得し、それによって、データ送信の信頼性を改善するのに役立ち、システムのロバストネスを改善する。
上記の方法に基づいて、本出願の一実施形態は、チャネル測定指示の装置30をさらに提供する。チャネル測定指示の装置は、端末デバイスであり得るか、またはチップもしくは回路、たとえば、端末デバイス中に配設され得るチップまたは回路であり得る。チャネル測定指示の装置30の概略ブロック図を図13に示し得る。図13に示すように、チャネル測定指示の装置30は、受信モジュール31と処理モジュール32とを含む。
受信モジュール31は、第10の指示情報を受信することであって、第10の指示情報は、測定が基づく周波数帯域の粒度を示し、1つの周波数帯域の粒度に対応する周波数帯域は、1つのプリコーディング行列に対応するように構成される。
処理モジュール32は、第10の指示情報に基づいて周波数帯域の粒度を決定するように構成される。
任意選択で、処理モジュール32は、周波数帯域の粒度に基づいてチャネル測定を実行するようにさらに構成される。
任意選択で、処理モジュールは、プリコーダ循環の粒度として周波数帯域の粒度を使用し、プリコーダ循環の送信方式に基づいてチャネル測定を実行するように特に構成される。
任意選択で、同じ周波数帯域の粒度を有する任意の2つの隣接する周波数帯域に対応するプリコーディング行列は異なる。
詳細には、チャネル測定指示の装置30は、本出願の実施形態において提供されるチャネル測定指示の方法900における端末デバイスに対応し得、チャネル測定指示の装置30は、図12中のチャネル測定指示の方法900における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、チャネル測定指示の装置30中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図12中のチャネル測定指示の方法900の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、受信モジュール31は、方法900中のステップ920を実行するように構成され、プロセッサモジュール32は、方法900中のステップ930およびステップ940を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法900において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
本出願の一実施形態は、端末デバイスをさらに提供する。端末デバイスの概略構造図を図9に示し得る。端末デバイス中に含まれるモジュールについて、図9を参照しながら上記で説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
詳細には、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるチャネル測定指示の方法900における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図12中のチャネル測定指示の方法900における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図12中のチャネル測定指示の方法900の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法900中のステップ920を実行し、ステップ930およびステップ930を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法900において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
本出願の一実施形態は、チャネル測定指示の装置40をさらに提供する。チャネル測定指示の装置40は、ネットワークデバイスであり得るか、またはチップもしくは回路、たとえば、端末デバイス中に配設され得るチップまたは回路であり得る。チャネル測定指示の装置40の概略ブロック図を図14に示し得る。図14に示すように、チャネル測定指示の装置40は、処理モジュール41と送信モジュール42とを含む。
処理モジュール41は、チャネル測定が基づく周波数帯域の粒度を決定することであって、1つの周波数帯域の粒度に対応する周波数帯域は、1つのプリコーディング行列に対応するように構成される。
送信モジュール42は、第10の指示情報を送ることであって、第10の指示情報は、周波数帯域の粒度を示すように構成される。
任意選択で、同じ周波数帯域の粒度を有する任意の2つの隣接する周波数帯域に対応するプリコーディング行列は異なる。
詳細には、チャネル測定指示の装置40は、本出願の実施形態において提供されるチャネル測定指示の方法900におけるネットワークデバイスに対応し得、チャネル測定指示の装置40は、図12中のチャネル測定指示の方法900におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、チャネル測定指示の装置40中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図12中のチャネル測定指示の方法900の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、処理モジュール41は、方法900中のステップ910を実行するように構成され、送信モジュール42は、方法900中のステップ920を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法900において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
本出願の一実施形態は、ネットワークデバイスをさらに提供する。ネットワークデバイスの概略構造図を図11に示し得る。ネットワークデバイス中に含まれるモジュールについて、図11を参照しながら上記で説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
詳細には、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるチャネル測定指示の方法900におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図12中のチャネル測定指示の方法900におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図12中のチャネル測定指示の方法900の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、方法900中のステップ910を実行し、アンテナ640を使用することによって方法900中のステップ920を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法900において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
本出願の実施形態において提供される方法に基づいて、本出願の一実施形態は、システムをさらに提供する。システムは、上記のネットワークデバイスと1つまたは複数の端末デバイスとを含む。
本出願の実施形態では、プロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であり得るか、またはプロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、もしくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであり得ることを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであり得る。
さらに、本出願の実施形態におけるメモリが、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであり得るか、または揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含み得ることを理解されたい。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であり得、外部キャッシュとして使用される。例示的だが限定的でない説明として、スタティックランダムアクセスメモリSRAM(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)などの多くの形態でランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)が使用され得る。
上記の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または任意の他の組合せによってすべてまたは部分的に実装され得る。上記の実施形態がソフトウェアを使用することによって実装されるとき、上記の実施形態はコンピュータプログラム製品の形態ですべてまたは部分的に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードまたは実行されるとき、本出願の実施形態の処理または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体中に記憶されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。たとえば、コンピュータ命令は、(赤外線、無線、またはマイクロ波などの)ワイヤレス方式で1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のアクセス可能媒体セットを含む、サーバまたはデータセンターなどのコンピュータまたはデータストレージデバイスにとってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。アクセス可能媒体は、(フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープなどの)磁気媒体、(DVDなどの)光媒体、または半導体媒体であり得る。半導体媒体は、固体ディスクであり得る。
当業者は、本明細書に開示する実施形態において説明する例と組み合わせて、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組合せによってユニットおよびアルゴリズムステップが実装され得ることに気づき得る。機能がハードウェアによって実施されるのか、またはソフトウェアによって実施されるのかは、特定の適用例および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、特定の適用例ごとに説明した機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、実装が本出願の範囲を越えると見なすべきではない。
便宜的で簡単な説明のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作処理について、上記の方法実施形態における対応する処理が参照され得、詳細について、本明細書では再び説明しないことを当業者には明確に理解されよう。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示するシステム、装置、および方法が他の方法で実装され得ることを理解されたい。たとえば、説明した装置実施形態は、一例にすぎない。たとえば、ユニット区分は論理機能区分にすぎず、実際の実装では他の区分であり得る。たとえば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムに、組み合わせられるかもしくは統合され得、またはいくつかの特徴は無視されるか、もしくは実施されないことがある。さらに、表示もしくは説明した相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装され得る。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、または他の形態で実装され得る。
別個の構成要素として説明したユニットは、物理的に別個であることもそうでないこともあり、ユニットとして表示した構成要素は、物理ユニットであることもそうでないこともあり、1つの位置に位置し得るか、または複数のネットワークユニット上に分散され得る。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択され得る。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットへと統合されることがあり、またはユニットの各々が物理的に単独で存在することがあり、または2つ以上のユニットが1つのユニットへと統合される。
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体中に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本出願の技術的な解決法が基本的に、または従来の技術に寄与する部分、または技術的な解決法の一部もしくは全部が、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で説明された方法のステップの一部または全部を実行するように(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光学ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
上記の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。本出願で開示される技術範囲内で当業者によって容易に想到されるいかなる変形形態または置換形態も、本出願の保護範囲内に入るものである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従わなければならないものである。
第13の態様によれば、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含む端末デバイスを提供する。プロセッサは、信号を受信し送信するようにトランシーバを制御するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、端末デバイスが、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第7の態様もしくは第7の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第8の態様もしくは第8の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第9の態様もしくは第9の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信方法を実行するように、ように構成される。
第14の態様によれば、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサは、信号を受信し送信するようにトランシーバを制御するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行して、ネットワークデバイスが、第3の態様もしくは第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第4の態様もしくは第4の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第5の態様もしくは第5の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第6の態様もしくは第6の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法、または第10の態様もしくは第10の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおけるデータ送信方法を実行するように、ように構成される。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、プリコーダ循環を受けた受信された基準信号に対応するy個のプリコーディング行列に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し得る。可能な設計では、端末デバイスは、x個のターゲットプリコーディング行列としてプリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列中のx個のプリコーディング行列を直接使用し得る。この場合、端末デバイスは、ネットワークデバイスに、プリコーディング行列の数量xを搬送する一部分の指示情報を直接フィードバックし得る。ネットワークデバイスは、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列からの指示情報に基づいて、データ送信のためのx個のプリコーディング行列を選択し得る。別の可能な設計では、端末デバイスは、プリコーダ循環のために使用されるy個のプリコーディング行列に基づいてx個のターゲットプリコーディング行列を決定し得、ここで、各ターゲットプリコーディング行列は、プリコーダ循環のために使用される少なくとも1つのプリコーディング行列に基づいてポート選択を通して取得され得る。言い換えれば、(たとえば、PBとして示される)1つのターゲットプリコーディング行列が、(たとえば、PAとして示される)1つのプリコーディング行列に基づいて決定されるとき、PBは、PA中の全部または一部の列ベクトルを組み合わせることによって形成され得、(たとえば、PDとして示される)1つのターゲットプリコーディング行列が、(たとえば、PAおよびPCとして示される)少なくとも1つのプリコーディング行列に基づいて決定されるとき、P D は、PAおよびPC中の一部または全部の列ベクトルを線形的に重ね合わせることによって形成され得る。
ステップ330において第6の指示情報の複数の部分に基づいて端末デバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法は、間接的にx個のターゲットプリコーディング行列を示すために方法200中のステップ230において第1の指示情報の複数の部分に基づいてネットワークデバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法と同じであり、ステップ330において第6の指示情報と第7の指示情報とに基づいて端末デバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法は、方法200中のステップ230において第1の指示情報と第2の指示情報とに基づいてネットワークデバイスによってx個のターゲットプリコーディング行列を決定するための特定の方法と同じであることを理解されたい。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、装置10は、ネットワークデバイスと装置10とを含む通信システム中に構成され得、ネットワークデバイスと装置10とは、複数のプリコーディング行列セットを事前記憶し、複数のプリコーディング行列セットの各々は、少なくとも1つのプリコーディング行列を含む。装置10は、受信モジュール11と、送信モジュール12と、処理モジュール13とを含み得る。
任意選択で、フィードバックされる必要があるターゲットプリコーディング行列の数量xは、ネットワークデバイスと装置10との中に事前構成される。装置10は、本出願の実施形態におけるデータ送信の方法400における端末デバイスに対応し得、装置10は、図6中のデータ送信の方法400における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置10中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、受信モジュール11は、方法400中のステップ410、ステップ440からステップ470、およびステップ490を実行するように構成され、送信モジュール12は、方法400中のステップ420およびステップ480を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法400において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
装置10は、本出願の実施形態におけるデータ送信の方法500における端末デバイスに対応し得、装置10は、図7中のデータ送信の方法500における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置10中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール12は、方法500中のステップ510およびステップ540からステップ560を実行するように構成され、受信モジュール11は、方法500中のステップ520を実行するように構成され、処理モジュール13は、方法500中のステップ530を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法500において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
図9は、本出願の一実施形態による、端末デバイスの概略構造図である。図9に示されているように、端末デバイスは、プロセッサ701とトランシーバ702とを含む。任意選択で、端末デバイスは、メモリ703をさらに含む。プロセッサ701と、トランシーバ702と、メモリ703とは、外部接続経路を使用することによって互いに通信して、制御信号および/またはデータ信号を転送する。メモリ703は、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサ701は、メモリ703からコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行し、信号を受信および送信するようにトランシーバ702を制御するように構成される。
代替として、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法400における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図6中のデータ送信の方法400における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法400中のステップ410、ステップ420、およびステップ440からステップ490を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法400において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、端末デバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法500における端末デバイスに対応し得、端末デバイスは、図7中のデータ送信の方法500における端末デバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、端末デバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ703は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ701は、アンテナ704を使用することによって方法500中のステップ510、ステップ520、およびステップ540からステップ560を実行し、ステップ530を実行するようにトランシーバ702を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法500において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
装置20は、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスに対応し得、装置20は、図7中のデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得ることを理解されたい。さらに、装置20中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、送信モジュール21は、方法500中のステップ520を実行するように構成され、受信モジュール22は、方法500中のステップ510およびステップ540からステップ560を実行するように構成される。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法500において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
詳細には、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法200におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図3中のデータ送信の方法200におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図3中のデータ送信の方法200の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法200中のステップ210、ステップ220、およびステップ240からステップ290を実行し、方法200中のステップ230を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法200において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
代替として、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法400におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図6中のデータ送信の方法400におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図6中のデータ送信の方法400の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法400中のステップ410、ステップ420、およびステップ440からステップ490を実行し、ステップ430を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法400において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない
代替として、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態において提供されるデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスに対応し得、ネットワークデバイスは、図7中のデータ送信の方法500におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するためのモジュールを含み得る。さらに、ネットワークデバイス中のモジュールと上記の他の動作および/または機能とは、別個に、図7中のデータ送信の方法500の対応する処理を実装するためのものである。詳細には、メモリ630は、プログラムコードを記憶するように構成され、したがって、プログラムコードを実行するとき、プロセッサ610は、アンテナ640を使用することによって方法500中のステップ510、ステップ520、およびステップ540からステップ560を実行するようにトランシーバ620を制御する。モジュールが上記の対応するステップを実行する特定の処理について、方法500において詳細に説明した。簡潔のために、詳細をここで再び説明しない。
具体的に言えば、周波数帯域の粒度は、端末デバイスがチャネル測定を実行することに基づく周波数帯域ユニットとして理解され得る。任意選択で、周波数帯域の粒度は、たとえば、限定はしないが、1つもしくは複数のサブキャリア(もしくは周波数領域中の1つもしくは複数のREに対応するリソース)、周波数領域中の1つのリソースユニットに対応するリソース、周波数領域中の複数のリソースユニットを含むRBグループ(RBG)に対応するリソースであり得るか、または1/2リソースユニット、1/4リソースユニット、もしくはプリコーディングリソースブロックグループサイズ(PRG size)であり得る。
本出願の一実施形態は、チャネル測定指示の装置40をさらに提供する。チャネル測定指示の装置40は、ネットワークデバイスであり得るか、またはチップもしくは回路、たとえば、ネットワークデバイス中に配設され得るチップまたは回路であり得る。チャネル測定指示の装置40の概略ブロック図を図14に示し得る。図14に示すように、チャネル測定指示の装置40は、処理モジュール41と送信モジュール42とを含む。