JP2020522696A - 磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステムおよび方法 - Google Patents

磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)であって、前記抑制システム(S)は、− 少なくとも1つの磁気抵抗センサ(C)を含み、前記磁気抵抗センサ(C)は、第1の動作点における第1の感度および第2の動作点における第2の感度を有し、第2の動作点における感度は低いかまたはゼロである、磁場を測定するためのデバイス(D)と、− 少なくとも1つの磁気抵抗センサ(C)を、第1の動作点から第2の動作点に切り換えるのに適した変調手段(M)と、− 磁場を測定するためのデバイス(D)から導かれた信号を処理するための手段(T)とを含む。

Description

本発明は、磁気抵抗タイプのセンサの低周波雑音を抑制するためのシステムおよび方法に関する。磁気抵抗センサは、巨大磁気抵抗(GMR)センサおよびトンネル磁気抵抗(TMR)センサを包含するが、方法は、磁気抵抗タイプの任意の磁場センサに拡張され得る。
GMRまたはTMRなどの磁気抵抗センサの低周波雑音は、今日、低い周波数における極めて高い検出性を必要とする特定の用途におけるそれらの使用に対する主要な障害とみなされている。これらの用途の例は、生理学的信号、とりわけ神経信号と関連付けられる磁場などの生物学的媒体中の磁場の測定である。これらの信号はゆっくりと変わり、周波数は1KHz未満であり、また、それらの検出は、測定中に使用されるセンサの低周波雑音によって影響される。
異方性磁気抵抗(AMR)タイプのセンサの場合、電流方向の変化方法が、それらの1/f雑音の一部を抑制することを可能にする(例えばSensors and Actuators A、Volume 235、2015の中で発表されている、I. Mateosらの「Low−frequency noise characterization of a magnetic field monitoring system using an anisotropic magnetoresistance」を参照されたい)。この技法は、GMRおよびTMRには適用され得ない、なぜならそれらの抵抗およびそれらの抵抗の変化が電流の方向に依存しないからである。
センサから見られる場を変調するための技法は適用され得る。これらの技法は、センサの動作点をその低周波雑音の外側に変位させる。このような技法の例は、IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS、Vol. 48、N. 11、4115−4118頁、2012の中で発表されている、A. Guedesらの論文「Towards picoTesla Magnetic Field Detection Using a GMR−MEMS Hybrid Device」、およびJournal of Applied Physics、Vol. 91、7795頁、2002の中で発表されている、A. S. Edelsteinらの論文「Minimizing 1/f noise in magnetic sensor using a microelectromechanical system flux concentrator」に説明されている。
これらの刊行物は、周波数変調フラックスコンセントレータ(frequency modulated flux concentrator)の使用を提案しているが、この技法は、結果が控え目であり、また、機械的変調を遂行するためにはMEMS(微小電気機械システム)の使用が必要である。
超伝導電流ループに結合されたセンサの特定の事例では、超伝導電流の変調は、同じくセンサの動作点をより高い周波数へ変位させることによって低周波雑音を比較的効果的に抑制することができる。このような解決法は、特許文書EP2165206およびEP2165210に説明されている。
しかしながらこれらの技法には、実現の困難性、小型化の限界、低効率、あるいはその代わりに、特定の使用条件を必要とする、費用がかさみ得る超伝導材料の使用、などのいくつかの欠点がある。
欧州特許出願公開第2165206号明細書 欧州特許出願公開第2165210号明細書
Sensors and Actuators A、Volume 235、2015の中で発表されている、I. Mateosらの「Low−frequency noise characterization of a magnetic field monitoring system using an anisotropic magnetoresistance」 IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS、Vol. 48、N. 11、4115−4118頁、2012の中で発表されている、A. Guedesらの論文「Towards picoTesla Magnetic Field Detection Using a GMR−MEMS Hybrid Device」 Journal of Applied Physics、Vol. 91、7795頁、2002の中で発表されている、A. S. Edelsteinらの論文「Minimizing 1/f noise in magnetic sensor using a microelectromechanical system flux concentrator」
本発明の目的は、磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステムを提案することによって上記問題を解決することであり、このシステムは、信頼性が高く、小型であり、また、任意のタイプの磁気抵抗センサから製造され得る。
そのために、本発明の第1の主題は、磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステムであって、前記抑制システムは:
− 少なくとも1つの磁気抵抗センサを含み、前記磁気抵抗センサは、第1の動作点における第1の感度および第2の動作点における第2の感度を有し、第2の動作点における感度は低いかまたはゼロである、磁場を測定するためのデバイスと、
− 磁気抵抗センサを第1の動作点から第2の動作点に、および、第2の動作点から第1の動作点に切り換えるのに適しており、第1の動作点に対応する第1の構成および第2の動作点に対応する第2の構成を有する変調手段と、
− 変調手段の第1の構成に対応する第1の動作点における、磁場が存在する場合の測定デバイスの第1の応答と、変調手段の第2の構成に対応する第2の動作点における、磁場が存在する場合の測定デバイスの第2の応答との一次結合を作ることに適している、磁場を測定するためのデバイスから導かれた信号を処理するための手段と
を含む。
磁気抵抗センサCは、外部磁場に依存する電気抵抗を有する任意の素子を表すために使用されている。素子Cの端子における抵抗の変化を測定することによって外部磁場を測定することができる。外部磁場または磁場は、測定することが望まれる磁場を表すために使用されている。
トンネル磁気抵抗TMRセンサおよび巨大磁気抵抗GMRセンサは、本発明の範囲内で使用され得る。
本発明の実施形態によれば、使用されるGMR磁気抵抗センサまたはTMR磁気抵抗センサは、ヒステリシスがないセンサである。
本発明の範囲内で使用される個々の磁気抵抗センサは、異なる感度を有する異なる動作点を有する。
変調手段Mは、使用される磁気抵抗センサの感度の周期的な修正を可能にする手段を表すために使用されている。手段Mは、電流発生器または電圧発生器を含むことができる。手段Mによって遂行される変調は、例えば磁気抵抗センサCの感度の周期的変化である。この変調の周波数は、除去することが望まれる低周波雑音の周波数より高い。
磁気抵抗センサCの低い感度またはゼロ感度は、1%/mTの典型的な感度を有するGMRの事例における0.05%/mT未満、および20%/mTの感度を有するTMRに対する1%/mT未満の感度を表すために使用されている。
信号を処理するための手段Tは、デバイスDが第1の動作点にあるときのデバイスDの応答M1、およびデバイスが第2の動作点にあるときのデバイスDの応答M2を選択するために使用される手段を表すために使用されている。信号を処理するための手段Tは、応答M1およびM2の一次結合を作るのにも適している。処理手段Tは、アナログ回路、デジタル回路、またはアナログ回路とデジタル回路の混合を含むことができる。
磁気抵抗センサCと関連付けられた低周波雑音は、すべての導体の場合と同様、抵抗の変動の雑音である。さらに、外部の場も、それに関しては同じく抵抗の変化を作り出す。したがって磁気抵抗センサを使用してゆっくりとした可変磁場を測定する事例では、単一の測定によっては抵抗の2つの変化は分離され得ない。
提案される発明は、これまでに提案されている発明とは異なる原理に基づいている。提案される発明の原理は、2つの異なる動作点の間で磁気抵抗センサを発振させることにある。2つの点は、外部磁場に対する応答が異なるように選択される。外部磁場に対するセンサの応答はセンサの感度とも呼ばれる。2つの異なる動作点の間のセンサの発振は、センサの感度の変調とも呼ばれる。
言い換えると、本発明は、これらの2つの測定点の間で、図1に示されている1/f雑音領域よりも迅速な周波数でセンサを発振させ、こうして個々の状態におけるセンサの応答を高い周波数で測定することにある。それにより2つの独立した曲線M1およびM2が得られ、2つの曲線は時間に依存している。これらの2つの曲線の一次結合が、外部の場に固有に依存する曲線を得ること、および抵抗の内部変動を与える曲線を得ることを可能にする。
これらの2つの曲線M1およびM2の再構成は、デジタル的またはアナログ的のいずれかでなされ得る。
2つの点が極めて異なる感度に対応するとき、本発明はなおいっそう有効になる。
詳細には、低い感度またはゼロ感度を有する第2の動作点を選択したことが、この動作点に対応する測定値M2において、センサがもはや外部の場Bにセンシティブではない、主として低周波雑音による抵抗の変化のみを保持することを可能にする。この測定値は、次に、第1の動作点でなされた測定値M1から減算され、そうして、本質的に外部磁場Bの変化による、したがってこの外部の場の測定に対応する抵抗の変動が隔離される。
したがって本発明によるデバイスは、低周波雑音による磁気抵抗センサの抵抗の変化と、外部磁場Bの変化による抵抗の変化を分離することを可能にする。言い換えると、本発明によるデバイスは、磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制することを可能にする。
また、本発明によるデバイスは、個々に考慮して、あるいは技術的に可能なそれらのあらゆる組合せに従って、以下の特徴のうちの1つ以上を有することも可能である:
− 磁場Bを測定するためのデバイスDは、ハーフブリッジ構成に従って構成された2つの磁気抵抗センサ301、302と、低雑音前置増幅器PAとを含み、2つの磁気抵抗センサは磁場に対する逆応答を有し、ハーフブリッジ構成は、第1のアームB1および第2のアームB2を含み、2つのアームは並列に接続され、アームの各々は、抵抗Rおよび磁気抵抗センサ301、302のうちの一方を含み、ハーフブリッジ構成は、第1の出力V+および第2の出力V−をさらに含み、2つの出力は低雑音前置増幅器PAに接続され、個々の出力V+、V−は、抵抗Rのうちの1つと、磁気抵抗センサ301、302のうちの1つとの間の接合点である。
− 測定システムDは、ハーフブリッジ構成に供給するためのDC電圧源Vを含み、DC電圧Vは、2つの抵抗Rの間の接合点、または2つの磁気抵抗センサ301、302の間の接合点に接続される。
− 測定デバイスDは、第1の対の磁気抵抗センサ401、401aおよび第2の対の磁気抵抗センサ402、402aと、低雑音前置増幅器PAとを含み、第1の対のセンサ401、401aは、第2の対のセンサ402、402aと比べて逆応答を有し、磁気抵抗センサ401、401a、402、402aはブリッジ構成に従って構成され、ブリッジ構成は、第1のアームB1および第2のアームB2を含み、2つのアームは並列に接続され、アームの各々は、第1の対の磁気抵抗センサ401、401a、および第2の対の磁気抵抗センサ402、402aを含み、ブリッジ構成は、第1の出力V+および第2の出力V−をさらに含み、2つの出力は低雑音前置増幅器に接続され、個々の出力V+、V−は、第1の対の磁気抵抗センサ401、401aと、第2の対の磁気抵抗センサ402、402aとの間の接合点である。
− 測定システムDは、ブリッジ構成に供給するためのDC電圧源Vを含み、DC電圧源Vは、第1の対の磁気抵抗センサと第2の対の磁気抵抗センサの間の接合点に接続される。
− 測定デバイスDは、磁気抵抗センサのうちの少なくとも1つの基準層703、704をフリップするための局所加熱手段を含む。
− 測定デバイスDは、磁気抵抗センサの層の平面に磁場を印加するための電流線301、302、403、404を含み、線に電流が存在する場合、個々の磁気抵抗センサCが第2の動作点202にあり、線に電流が流れていない場合、個々の磁気抵抗センサCが第1の動作点201にある。
− 電流が印加されたとき、逆応答を有する磁気抵抗センサは、第2の動作点(202)にあり、同じ抵抗を有しつつ、低い感度またはゼロ感度(Ssat)を有する。
− 変調手段Mは、第1の動作点201と第2の動作点202の間で切り換えるための信号L1/L2を発生させるための高周波マスタクロックを含む。
− 切換え信号L1/L2は、個々の磁気抵抗センサを第1の動作点201と第2の動作点202の間で切り換えるための、電流線301、302、403、404を循環する電流パルスを含む。
− 磁場Bを測定するためのデバイスDから導かれた信号を処理するための手段Tは、前置増幅器PAから導かれた信号の迅速なデジタル獲得のためのデバイスを含む。
− 磁場Bを測定するためのデバイスDから導かれた信号を処理するための手段Tは:
− 測定デバイスDによって第1の動作点201で測定された信号M1を記録することが意図された第1のサンプル・アンド・ホールド回路と、
− 測定デバイスDによって第2の動作点202で測定された信号M2を記録することが意図された第2のサンプル・アンド・ホールド回路と、
− 第1および第2のサンプル・アンド・ホールド回路から導かれた信号を一次結合するためのデジタルDSPまたはアナログ1301獲得システムと
を含む。
− マスタクロックは、第1のサンプル・アンド・ホールド回路の第1の制御信号SH1、および第2のサンプル・アンド・ホールド回路の第2の制御信号SH2をさらに発生させる。
本発明の別の主題は、少なくとも1つの磁気抵抗センサを含む測定デバイスによる、磁場の測定に関連付けられる低周波雑音を抑制するための方法であって、前記方法は以下のステップを含む:
− 少なくとも1つの磁気抵抗センサの第1の動作点および第2の動作点を識別するステップであって、磁気抵抗センサは、第1の動作点における第1の感度および第2の動作点における第2の感度を有し、第2の動作点における感度は低いかまたはゼロである、ステップと、
− 磁気抵抗センサを、第1の感度を有する第1の動作点から第2の感度を有する第2の動作点に、および、第2の動作点から第1の動作点に切り換えることによって、磁気抵抗センサの感度を変調するステップと、
− 変調の間、第1の動作点S1における、磁場が存在する場合の測定デバイスDの第1の応答、および第2の動作点における、磁場が存在する場合の測定デバイスの第2の応答M2を測定するステップと、
− 測定システムDの第1の応答M1および第2の応答M2の一次結合を計算するステップ。
本発明による方法の第1のステップが、デバイスDに存する磁気抵抗センサの2つの動作点を識別することを可能とし、2つの動作点は2つの異なる感度を有する。
有利には、第2の動作点は、外部磁場に対して低い感度またはゼロ感度を有するように選択される。これが、センサCの低周波雑音による抵抗の変動を外部磁場による抵抗の変動から区別することを可能にする。
次に、デバイスDの磁気抵抗センサを2つの動作点の間で切り換えるために、例えば変調手段Mを使用してセンサの感度が変調される。
したがって第1の動作点および第2の動作点におけるデバイスDの応答を測定することができ、それにより磁気抵抗素子の低い感度またはゼロ感度の状態における主として低周波雑音による抵抗の変動を識別することができる。
また、本発明による方法は、個々に考慮して、あるいは技術的に可能なそれらのあらゆる組合せに従って、以下の特徴のうちの1つ以上を有することも可能である:
− センサの感度の変調の周波数が、低周波雑音がセンサCと関連付けられた熱雑音より小さくなる周波数101より高い。
− センサの感度の変調MODの周波数が、低周波雑音がセンサCと関連付けられた熱雑音より小さくなる周波数101より少なくとも2倍高い。
− 測定デバイスDは、ハーフブリッジ構成に従って構成された2つの磁気抵抗センサ301、302と、前置増幅器とを含み、2つの磁気抵抗センサは磁場に対する逆応答を有し、ハーフブリッジ構成は、第1のアームB1および第2のアームB2を含み、2つのアームは並列に接続され、アームの各々は、抵抗Rおよび磁気抵抗センサ301、302のうちの一方を含み、ハーフブリッジ構成は、第1の出力V+および第2の出力V−をさらに含み、2つの出力は低雑音前置増幅器に接続され、個々の出力V+、V−は、抵抗Rのうちの1つと、磁気抵抗センサ301、302のうちの1つとの間の接合点である。
− 測定デバイスDは、第1の対の磁気抵抗センサ401、401aおよび第2の対の磁気抵抗センサ402、402aと、低雑音前置増幅器とを含み、第1の対のセンサ401、401aは、第2の対のセンサ402、402aと比べて逆応答を有し、磁気抵抗センサ401、401a、402、402aはブリッジ構成に従って構成され、ブリッジ構成は、第1のアームB1および第2のアームB2を含み、2つのアームは並列に接続され、アームの各々は、第1の対の磁気抵抗センサ401、401a、および第2の対の磁気抵抗センサ402、402aを含み、ブリッジ構成は、第1の出力V+および第2の出力V+をさらに含み、2つの出力は低雑音前置増幅器に接続され、個々の出力V+、V−は、第1の対の磁気抵抗センサ401、401aと、第2の対の磁気抵抗センサ402、402aとの間の接合点である。
− 少なくとも1つの磁気抵抗センサの感度を変調するステップMODは、少なくとも1つの磁気抵抗センサの近傍に構成された電流線であって、磁気抵抗センサの層の平面に磁場を発生させ、それによりセンサが第2の動作点にあるときに、その感度を減少させるか、あるいは相殺することによって磁気抵抗センサを飽和させるのに適した電流線を使用して遂行される。
− 測定デバイスDの第1の応答M1および測定デバイスDの第2の応答M2を測定するステップMESは、デジタルまたはアナログ獲得システム1101を使用して遂行される。
− 一次結合のステップLINは、デジタルまたはアナログ獲得システムを使用して遂行される。
本発明の他の特徴および利点は、本発明についての、添付の図を参照してなされる、本発明を示すことを目的とした非制限の以下の説明から明らかになるであろう。
本発明の主題による、低周波雑音を減少させるためのシステムSを示す図である。 1/f雑音すなわち低周波雑音スペクトル密度を示すグラフである。 GMRセンサまたはTMRセンサの典型的な応答を示すグラフである。 低周波雑音を減少させるための、図1に示されているようなシステムSと関連付けられた、測定デバイスDの第1の例を示す図であり;この事例では2つの磁気抵抗素子を有するハーフブリッジ構成が表されている。 低周波雑音を減少させるための、図1に示されているようなシステムSと関連付けられた、測定デバイスDの第2の例を示す図であり;この事例では4つの磁気抵抗素子を有する完全ブリッジ構成が表されている。 統合電流線を有する、センサの感度を変調するために磁場を印加することを可能にするC形GMRセンサの物理的な例を示す図であり;このシステムは、磁場を測定するための、図1に示されているようなデバイスDに使用され得る。 図5に示されているようなブリッジの出力の時間曲線の例を示すグラフである。 磁気抵抗トンネルTMRセンサの典型的なスタックを示す図であり;このようなセンサは、図1に示されているデバイスDに使用され得る。 測定デバイスDから導かれる信号のデジタル処理と共に低周波雑音を抑制するためのシステムSの実施形態を、示す略図である。 2つの曲線M1およびM2をアナログ方式で得ること、および、デジタル一次結合をおこなうことを可能にする、低周波雑音を抑制するためのシステムSの実施形態の電子線図(electronic diagram)である。 2つの曲線M1およびM2をアナログ方式で得ること、および、アナログ一次結合をおこなうことを可能にする、低周波雑音を抑制するためのシステムSの実施形態の電子線図である。 変調手段Mから導かれる、GMRセンサまたはTMRセンサの感度を変調することを可能にする信号の例を示し、信号M1およびM2のアナログ処理回路を管理するために使用される信号を同じく示すグラフである。 本発明による、雑音を減少させるためのシステムを実現するための方法のステップを示す図である。
図1は、本発明による、低周波雑音を減少させるためのシステムSの例を示したものである。システムSは:
− 少なくとも1つの磁気抵抗センサの感度を変調するために使用される変調手段Mであって、例えばDC電圧Vの発生器、および電流または電圧パルス発生器GIを含む変調手段Mと、
− 外部磁場Bを測定するためのデバイスDであって、デバイスDは、少なくとも1つの磁気抵抗センサCと、磁気抵抗センサCから導かれた信号を増幅するための低雑音増幅器PAと、Dによって測定された信号の低周波数成分および高周波数成分を除去するための帯域通過フィルタFPBとを含み、デバイスDの部分を形成している個々の磁気抵抗センサが、外部磁場Bに対する異なる感度を伴う異なる動作点を有することに留意することが重要であり、デバイスDは、デバイスDから導かれた第1の測定値M1および第2の測定値M2を供給する、デバイスDと、
− 2つの測定値M1およびM2を記録し、および/または第1の測定値M1および第2の測定値M2の一次結合をおこなうように、信号を処理するためのデバイスTと
を含む。
図2は、磁気抵抗センサの1/f雑音スペクトル密度の例を示したものである。この図では、低周波雑音は、周波数101から熱雑音より小さくなることが理解され得る。この事例では、2つの動作点の間の発振周波数は周波数101より高いことが必要であり、また、可能である場合、点101に対応する周波数より少なくとも2倍高いことが必要である。
異なる感度を有する2つの動作点の間の発振周波数は、磁気抵抗センサの感度の変調の周波数とも呼ばれる。
有利には、十分に高い変調周波数、すなわち抵抗の変動が熱雑音に等しくなる周波数より高い変調周波数を選択することがより良好である。
図3は、ゼロ場において正しい応答を有するように線形化された、GMRタイプまたはTRMタイプの磁気抵抗センサの典型的な応答を示したものである。y軸は、磁気抵抗センサの端子で測定された電圧を表しており、また、x軸は外部磁場を表している。2つの動作点201および202は、第1の感度S1および第2の感度S2を有する2つの点である。
感度は、図3に示されている曲線の傾きに比例し、点201は高い感度S1に対応し、また、点S2は、低い感度またはゼロ感度に対応することが理解され得る。詳細には、点201は、センサの動作ゾーンすなわち感度ゾーンに存在している。点202は、その感度が低くなるか、あるいはゼロになる飽和ゾーンに存在している。本発明によるシステムSは、磁気抵抗センサをこれらの2つの点201と202の間で発振させることを可能にする。
例えば個々の磁気抵抗素子に印加される磁場が、スタックの感度の軸の平面において、値Hsを超えたとき、センサは飽和領域にある。
図4は、本発明によるシステムSの測定デバイスDの第1の実施形態を示したものである。この実施形態によれば、測定デバイスDは、2つの磁気抵抗センサ301および302、ならびに2つの同一の抵抗Rを含む。これらの4つの素子は、図4に示されているハーフブリッジ構成に従って接続されている。
詳細には、ハーフブリッジ構成は、第1のアームB1および第2のアームB2に接続された供給電圧Vを含む。これらの2つのアームは並列に接続されている。電圧Vに接続されているアームB1およびB2の端部とは反対側の端部はアースに接続されている。2つのアームB1およびB2の各々は、抵抗Rおよび磁気抵抗素子を含む。図4に示されている例では、供給電圧Vは、2つの抵抗Rの間の接合点に接続されている。別法としては、電圧Vは、2つの磁気抵抗センサ301と302の間の接合点に接続され得る。
図4の構成の個々のアームB1、B2は出力V−、V+を含む。2つの出力V−、V+は低雑音前置増幅器PAに接続されている。
2つの磁気抵抗センサ301および302は、外部の場に対して逆応答を有している。言い換えると、図4のブリッジによって占有される体積中の一様な外部磁場の作用の下では、第1の磁気抵抗センサ301の磁気抵抗の増加は、第2の磁気抵抗センサ302の磁気抵抗の減少に対応する。
有利には、これが、2つの出力V+とV−の間の電位差を測定することを可能にし、この電位差は、測定する外部磁場に比例する。
本発明を実現するためには、高い感度S1を有する第1の動作点201と、ゼロ感度を有する第2の動作点Ssatとの間で、磁気抵抗センサ301および302の感度を変調することが必要である。この変調は、十分な強度の磁場を磁気抵抗センサの層の平面に印加し、それにより磁気抵抗センサを飽和ゾーンへ変位させてセンサを飽和させることによって得られうる。
2つの素子301および302が逆応答を有するには、個々の素子に印加される飽和磁場が反転されていなければならない。
図4に示されている実施形態によれば、個々の素子301、302への飽和磁場の印加は、電流線303および304によって遂行される。強い場−ゼロ場発振は、例えば図6に提案されている統合電流線303および304によって生じる。電流は、適用される電流モードでセンサが飽和するように、すなわちHs+Hpより強い磁場を素子に対して作り出すことができるように選択されなければならず、ここでHpは、センサに対する所望の場の動作範囲であり、また、Hsは素子の飽和場(saturation field)である。同じ磁場に対して印加される電流は、センサの幅と逆に変わる傾向があるため、横方向の寸法が短い、典型的には3から5μm程度の幅のセンサを使用することが好ましいが、この範囲外の幅も選択され得る。
センサの第1の動作点は、線に電流がないことに対応する。第2の動作点は、電流が線にあることに対応し、これが十分に強い飽和磁場を作り出すことによってセンサを飽和させる。電流を、第2の動作点202が2つのセンサで同じ抵抗値に対応し、したがってそれらの逆応答が与えられると、物理的に必ず反転されるように、線に印加する必要があることが強調されるべきである。図4に示されている電流線303、304のレイアウトは、線を循環する同じ電流が、逆応答を有する素子301および302と相応して反転磁場を得ることを可能にする。電流の印加中、また、その抑制中に、迅速な小さい遷移が存在し得る。
有利には、電流線303および304は測定デバイスD内に統合されてもよく、それにより低周波雑音を減少させるためのシステムSの大きさを減少させることができる。
別法としては、素子301および302が十分に間隔を隔てている場合、2つの独立したコイルが使用されて飽和磁場が印加され得る。
有利には、ハーフブリッジ構成は、磁気抵抗センサの動作点から独立した出力を有することを可能にする。言い換えると、磁気抵抗素子が第1の動作点201にあるときの図4のブリッジの差動出力電圧は、磁気抵抗素子が飽和点202にあるときの差動電圧に近い。
この構成は、いずれの事例においても低雑音前置増幅器PAを飽和させることなくブリッジの出力電圧を増幅することができるため、極めて有利である。
図5は、低周波雑音を減少させるためのシステムSのための測定デバイスDの第2の実施形態を示したものである。この事例では、4つの磁気抵抗素子を有する完全ブリッジ構成が存在している。素子401および401aは、素子402および402aと比較して逆応答を有している。
図5の回路の動作は図4の動作に類似している。磁気抵抗素子の飽和磁場は、電流線403および404によって印加され得る。これらの電流線はデバイスD内に統合されて、システムSの大きさを減少させることができる。
別法としては、素子401、401a、402、402aが十分に間隔を隔てている場合、4つの独立したコイルが使用されて、センサを飽和させるための磁場が発生され得る。
有利には、このブリッジ構成は、一方では磁気抵抗センサの動作点から独立した出力を有することを可能にし、また、他方では出力振幅に対する2倍の利得を可能にする。
図4に示されているハーフブリッジ構成の事例、および図5に示されているブリッジ構成の事例のいずれにおいても、磁気抵抗素子は逆応答を有していなければならない。この逆応答は、既に知られている方法に従って得られうる:第1は、同一であるが、物理的に反転されたセンサを取り付ける4ことにある。この方法は、使用が単純であるが、2つの独立したシリコンダイを有する必要があり、したがってより高い商業原価を有する。第2の方法は、局所加熱手段による、局所磁場下加熱(local under field heating)によって2つの磁気抵抗素子402、402aの基準層をフリッピングすることにある。第3の方法は、逆であるが極めて類似している応答を有する2つのわずかに異なるスタックを堆積させることにある。優先実施形態では、低コストで産業化され得る方法を有することができる第2の方法が適用される。
図6は、統合電流線を有する、センサを飽和させるための十分な磁場を作り出すことができ、その一方で電流消費が少ない、C形GMRセンサの物理的な例を示したものである。
図7aは、図5に表されているようなデバイスDの出力の時間曲線の例を示したものである。この曲線は、図5のブリッジの出力電圧を表しており、ブリッジは正弦波の外部磁場にさらされている。曲線7bは、電流線403および404に流れる電流を示したものである。電流線に送られる電流は、センサ401、401a、402および402aに印加される磁場に対応しており、それらを飽和させることができる。言い換えると、線に電流が流れていないとき、センサは、感度が高い第1の動作点201にある。
線に電流が存在する場合、印加される磁場は、センサCの動作点を低い感度またはゼロ感度の点202へ変位させることによってそれらを飽和させる。
有利には、電流線403、404に流れる電流は、例えば図1の変調手段Mによって制御される。線に電流が存在しないことは、変調手段Mの第1の構成に対応し、また、線に電流が存在することは、変調手段Mの第2の構成に対応する。
有利には、測定デバイスDの磁気抵抗素子の動作点は、変調手段Mによって制御され得る。
図7cは、外部磁場および図7bの電流の励起の存在下におけるブリッジの出力を示したものである。この曲線では、電流線403、404に電流が存在しない場合、デバイスDは外部の場に対してセンシティブであり、ブリッジの出力はこの場の変化を追従することが理解され得る。ブリッジの出力は、例えば図7bの点601における測定値を含む。
電流線403、404に電流が存在する場合、磁気抵抗センサは飽和され、デバイスDはもはや外部の場に対してセンシティブではない。ブリッジの出力は、例えば点602における測定値を伴う。
したがって本発明によるシステムSのデバイスDは、磁気抵抗センサの第1の動作点に対応する第1の測定値M1を供給することができる。この第1の測定値M1は、図7cのタイプ601の点に対応する。また、デバイスDは、磁気抵抗センサの第2の動作点に対応する第2の測定値M2を供給することもできる。第2の測定値M2は、図7cのタイプ602の点に対応する。
有利には、図7cのタイプ602の点と関連付けられた第2の測定値M2は、主として磁気抵抗素子の低周波雑音による抵抗の変動を含む。
したがって測定値M1およびM2の一次結合をおこなうことによって低周波雑音を除去することができる。
図8は、トンネル磁気抵抗TMRの典型的なスタックを示したものである。CuまたはCuNタイプの合金であることがしばしばである層701は、下部電極として働く。層702は成長層として働く。CoFeB704タイプの層に結合されたPtMnまたはIrMnタイプの反強磁性である層703は、基準として働く。障壁は、Alまたは優先的にはMgO705で形成される。層706および707は従来のフリー層を形成する。すなわち外部の場を追従する層。層708は、保護およびトンネル接合の上部コンタクトのための開始点として働く。
文献から知られているスタックの多くの代替が存在する。
図9は、雑音がない信号の直接デジタル獲得およびデジタル再構築の事例における、本発明によるシステムSの例示的実施形態を示したものである。
変調手段Mは、供給信号V、ならびに周波数がfで、パルス幅が調整可能である2つの周期信号L1およびL2を発生させる。GMRに対する典型的な周波数fは約100kHzである。サイズが小さいTMRの場合、典型的な周波数fは、10MHzまで高くすることができる。信号Vは、GMRブリッジまたはTMRブリッジに供給するDC電圧である。周期信号L1およびL2は、電流線403、404を供給する。典型的なパルス幅値は全サイクルの50%である。2つのパルスは同相である。ブリッジ出力部では、低雑音前置増幅器PA、ならびにfより高い周波数およびfより十分に低い周波数を遮断するフィルタFPBが、デジタル処理手段DSPによってデジタル的に獲得され、変換され、処理される、信号を条件付ける。
実施形態9による変調手段Mは、例えばDC電圧V発生器およびパルス発生器または関数発生器GIを含む。
超低雑音前置増幅器PAは、切換え速度の少なくとも5倍の帯域幅を有していなければならない。
デジタル信号処理手段DSPは、典型的には約10MHzのサンプリング周波数で極めて迅速な獲得を遂行する。信号は、フィルタFPBの出力中で直接獲得される。この事例では、すべての処理はデジタル方式でなされる。印加された個々の場の遷移後の点が平均される。この方法で2つの曲線M1およびM2が再構築される。次に、これらの2つの曲線が減算されて、雑音がない信号が得られる。
有利には、この実施形態は、デジタル信号処理手段DSPを使用するおかげで実現が容易である。
他の実施形態は、アナログ信号処理手段Tの使用に基づいている。
図10は、2つの独立した曲線M1およびM2をアナログ方式で得ることができ、また、デジタル処理手段DSPによってデジタル的に一次結合をおこなうことができる、電子線図(electronic diagram)の例を示したものである。図9に既に存在しているモジュールに加えて、ダブル(double)サンプル&ホールド1101が挿入されている。ダブルサンプル&ホールド1101は、この時点で4つの信号を発生させる変調手段Mによって統制される。2つの信号L1およびL2は、図4によるブリッジの電流線のために意図されており、また、パルス幅が約40%短い2つの逆相信号がサンプル&ホールド1101に送られる。したがって2つのS&H1101は、測定された信号、磁気抵抗センサが飽和されていないときは測定値M1、また、磁気抵抗センサが飽和されているときは測定値M2、を分離する。2つの信号M1およびM2は、格納され、変換され、減算されて、雑音がない信号を得る。測定値M1およびM2の格納および減算のこれらの動作は、デジタル信号処理手段DSPによって遂行される。
より詳細には、2つのS&H回路1101の動作は、関数発生器GIによって発生させられる信号を示す図12に関連して説明される。
関数発生器は、典型的には1MHzである高い周波数fにおけるマスタクロックの役割を有しており、3つの信号、L1/L2、SH1、SH2を発生させる。信号L1/L2は、ゼロ電流−大電流切換えの実現を管理し、また、検出モードから飽和モードへと渡ることを可能にする。信号SH1は第1のS&H1101を管理し、信号SH2は第2のS&H1101を管理する。
図12は、第1のS&H回路は、電流線に電流が存在しない間、すなわちL1/L2信号がゼロであるとき、獲得モードにあることを示している。この第1のS&H回路が、測定値M1に戻って作動することを可能にする。それとは逆に、第2のS&H回路は、電流が電流線を循環しているとき、すなわち信号L1/L2が非ゼロであるとき、獲得モードにある。この第2のS&H回路が、低周波雑音による抵抗の変動を本質的に含む測定値M2に戻って作動することを可能にする。
変調手段Mの第1の構成は信号L1/L2がないことに対応する:磁気抵抗センサは感度ゾーンにある。変調手段Mの第2の構成は信号L1/L2が存在することに対応する:磁気抵抗センサは飽和ゾーンにある。
有利には、S&H回路を管理するこの方式は、製造が単純で、安価な電子工学(electronic)を使用して測定値M1およびM2を分離することを可能にする。
信号L1/L2と2つの信号SH1およびSH2の間の時間シフトは、図12に示されているように、切換えの終了時の少し後にS&H回路が獲得モードに、また、後続する切換えの前に記憶モードに置かれるようになっている。
有利には、この時間シフトが、切換えに引き続く遷移を分離すること、および、低周波雑音をより正確に除去することを可能にする。
図11は、全体が信号のアナログ処理のステップを伴う、本発明によるシステムSの第3の例示的実施形態を、示したものである。図10のデバイスと異なり、この場合、デジタル信号処理手段DSPは、2つの測定値M2およびM1の減算をアナログ方式でおこなうことができる減算回路1301に置き換えられている。
有利には、図11のシステムは全面的にアナログシステムであり、潜在的にセンサのレベルで統合可能であり、変調および減算のこれらのステップを使用者に対して透過的にする。
図13は、本発明によるシステムSを実現するための方法のステップを示したものである。
第1のステップIDの間、外部の場Bを測定するためのデバイスDの部分を形成している少なくとも1つの磁気抵抗センサの2つの動作点201および202が選択される。点201および202は、外部磁場Bに対する2つの極めて異なる感度を有するように選択される。第2の動作点における感度Ssatは、極めて低いか、あるいはゼロである。
第2のステップMODの間、変調手段Mが使用されて、少なくとも1つの磁気抵抗センサCが、第1の感度S1を有する第1の動作点201から第2の感度Ssatを有する第2の動作点202に、および、第2の動作点202から第1の動作点201に切り換えられる。
ステップMESの間、感度ゾーンおよび飽和ゾーンにおけるデバイスDの磁気抵抗センサの応答が記録され、磁気抵抗センサの感度の変調が依然として実施される。飽和ゾーンにおける磁気抵抗センサの応答、すなわち測定値M2は、低周波雑音による抵抗の変動を本質的に含む。感度ゾーンにおける磁気抵抗センサの応答、すなわち測定値M1は、低周波雑音による変動に加えて、外部磁場の変化による抵抗の変化を含む。それにより依存および独立の2回の曲線が得られる。
したがってステップLINの間、測定値M1およびM2の一次結合をおこなって、雑音がない信号を得ることができ、また、任意選択で、抵抗の内部変動を独自に与える曲線を得ることができる。
実施形態によれば、ステップLINの一次結合は、2つの測定値M1およびM2を減算することにある。
別の実施形態によれば、ステップLINの間、タイプM1−αM2の式に従って測定値M1およびM2が一次結合される。パラメータαは、M2を測定している間の残留感度に本質的に依存する。これがゼロである場合、αはゼロであり、そうでない場合、αは、感度比率にほぼ等しくなる。
本発明による方法の実施形態によれば、磁気抵抗センサの感度の変調の周波数は、低周波雑音が磁気抵抗センサと関連付けられた熱雑音より小さくなる周波数101より高い。
方法の実施形態によれば、センサの感度の変調の周波数は、低周波雑音が磁気抵抗センサと関連付けられた熱雑音より小さくなる周波数101より少なくとも2倍高い。
ステップMESは、測定デバイスDを使用して遂行され得る。デバイスDは、本発明によるシステムSに関連して示された構成のうちの1つに従って製造され得る。
ステップMESおよびLINは、信号を処理するための手段Tを使用して遂行され得る。処理手段Tは、本発明によるシステムSに関連して説明された構成のうちの1つによれば、デジタル、アナログ、または一部がデジタルで、一部がアナログであってもよい。

Claims (10)

  1. 磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)であって、
    − 少なくとも1つの磁気抵抗センサ(C)を含み、前記磁気抵抗センサ(C)が、第1の動作点(201)における第1の感度(S1)および第2の動作点(202)における第2の感度(Ssat)を有し、第2の動作点における感度(Ssat)が低いかまたはゼロである、磁場(B)を測定するためのデバイス(D)と、
    − 磁気抵抗センサ(C)を、第1の動作点(201)から第2の動作点(202)に、および、第2の動作点(202)から第1の動作点に切り換えるのに適しており、第1の動作点(201)に対応する第1の構成および第2の動作点(202)に対応する第2の構成を有する変調手段(M)と、
    − 変調手段(M)の第1の構成に対応する第1の動作点(S1)における、磁場(B)が存在する場合の測定デバイス(D)の第1の応答(M1)と、変調手段(M)の第2の構成に対応する第2の動作点(Ssat)における、磁場(B)が存在する場合の測定デバイス(D)の第2の応答(M2)との一次結合を作ることに適している、磁場(B)を測定するためのデバイス(D)から導かれた信号を処理するための手段(T)と
    を含む、磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  2. 磁場(B)を測定するためのデバイス(D)が、ハーフブリッジ構成に従って構成された2つの磁気抵抗センサ(301、302)と、低雑音前置増幅器(PA)とを含み、2つの磁気抵抗センサが磁場に対する逆応答を有し、ハーフブリッジ構成が第1のアーム(B1)および第2のアーム(B2)を含み、2つのアームが並列に接続され、アームの各々が抵抗(R)および磁気抵抗センサ(301、302)のうちの一方を含み、ハーフブリッジ構成が第1の出力(V+)および第2の出力(V−)をさらに含み、2つの出力が低雑音前置増幅器(PA)に接続され、個々の出力(V+、V−)が、抵抗(R)のうちの1つと、磁気抵抗センサ(301、302)のうちの1つとの間の接合点であることを特徴とする、請求項1に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  3. 測定システム(D)がハーフブリッジ構成に供給するためのDC電圧源(V)を含み、DC電圧(V)が2つの抵抗(R)の間の接合点に、または2つの磁気抵抗センサ(301、302)の間の接合点に接続されることを特徴とする、請求項2に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  4. 測定デバイス(D)が、第1の対の磁気抵抗センサ(401、401a)および第2の対の磁気抵抗センサ(402、402a)と、低雑音前置増幅器(PA)とを含み、第1の対のセンサ(401、401a)は、第2の対のセンサ(402、402a)と比べて逆応答を有し、磁気抵抗センサ(401、401a、402、402a)がブリッジ構成に従って構成され、ブリッジ構成が第1のアーム(B1)および第2のアーム(B2)を含み、2つのアームが並列に接続され、アームの各々が、第1の対の磁気抵抗センサ(401、401a)、および第2の対の磁気抵抗センサ(402、402a)を含み、ブリッジ構成が第1の出力(V+)および第2の出力(V−)をさらに含み、2つの出力が低雑音前置増幅器に接続され、個々の出力(V+、V−)が、第1の対の磁気抵抗センサ(401、401a)と、第2の対の磁気抵抗センサ(402、402a)との間の接合点であることを特徴とする、請求項1に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  5. 測定システム(D)がブリッジ構成に供給するためのDC電圧源(V)を含み、DC電圧源(V)が第1の対の磁気抵抗センサと第2の対の磁気抵抗センサの間の接合点に接続されることを特徴とする、請求項4に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  6. 測定デバイス(D)が、磁気抵抗センサの層の平面に磁場を印加するための電流線(301、302、403、404)を含み、線に電流が存在する場合、個々の磁気抵抗センサ(C)が第2の動作点(202)にあり、線に電流が存在しない場合、個々の磁気抵抗センサ(C)が第1の動作点(201)にあることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  7. 変調手段(M)が、第1の動作点(201)と第2の動作点(202)の間の切換え信号(L1/L2)を発生させるための高周波マスタクロックを含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  8. 切換え信号(L1/L2)が、個々の磁気抵抗センサを第1の動作点(201)と第2の動作点(202)の間で切り換えるための、電流線(301、302、403、404)を循環する電流パルスを含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  9. 磁場(B)を測定するためのデバイス(D)から導かれた信号を処理するための手段(T)が、
    − 測定デバイス(D)によって第1の動作点(201)で測定された信号(M1)を記録することが意図された第1のサンプル・アンド・ホールド回路と、
    − 測定デバイス(D)によって第2の動作点(202)で測定された信号(M2)を記録することが意図された第2のサンプル・アンド・ホールド回路と、
    − 第1および第2のサンプル・アンド・ホールド回路から導かれた信号を一次結合するためのデジタル(DSP)またはアナログ(1301)獲得システムと
    を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の磁気抵抗センサの低周波雑音を抑制するためのシステム(S)。
  10. 少なくとも1つの磁気抵抗センサ(C)を含む測定デバイス(D)による、磁場(B)の測定に関連付けられた低周波雑音を抑制するための方法(1)であって、
    − 磁気抵抗センサの第1の動作点(201)および第2の動作点(202)を識別するステップ(ID)であって、磁気抵抗センサが、第1の動作点(201)における第1の感度(S1)および第2の動作点(202)における第2の感度(Ssat)を有し、第2の動作点における感度(Ssat)が低いかまたはゼロである、ステップと、
    − 磁気抵抗センサ(C)を、第1の感度(S1)を有する第1の動作点(201)から第2の感度(Ssat)を有する第2の動作点(202)に、および、第2の動作点(202)から第1の動作点(201)に切り換えることによって、磁気抵抗センサ(C)の感度を変調するステップ(MOD)と、
    − 変調(MOD)の間、第1の動作点(S1)における、磁場(B)が存在する場合の測定デバイス(D)の第1の応答(M1)、および第2の動作点(Ssat)における、磁場(B)が存在する場合の測定デバイス(D)の第2の応答(M2)を測定するステップ(MES)と、
    − 測定システム(D)の第1の応答(M1)および第2の応答(M2)の一次結合を計算するステップ(LIN)と
    を含む、方法(1)。
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